(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6235323
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】ガス絶縁開閉装置及びその更新方法
(51)【国際特許分類】
H02B 13/035 20060101AFI20171113BHJP
H02B 3/00 20060101ALI20171113BHJP
H02B 5/06 20060101ALI20171113BHJP
【FI】
H02B13/035 301C
H02B13/035 301B
H02B3/00 D
H02B5/06 C
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-249782(P2013-249782)
(22)【出願日】2013年12月3日
(65)【公開番号】特開2015-107042(P2015-107042A)
(43)【公開日】2015年6月8日
【審査請求日】2016年6月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】川▲崎▼ 政之
(72)【発明者】
【氏名】八田 万幸樹
(72)【発明者】
【氏名】逸見 礼
(72)【発明者】
【氏名】宮本 稔久
【審査官】
澤崎 雅彦
(56)【参考文献】
【文献】
特開2001−169419(JP,A)
【文献】
特開2002−044814(JP,A)
【文献】
特開平04−071306(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2002/0015280(US,A1)
【文献】
特開2012−105389(JP,A)
【文献】
特開2001−161015(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02B 1/00 − 1/38
H02B 1/46 − 7/08
H02B 13/00 − 13/08
H02G 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも遮断器と断路器及び接地開閉器から成る既設ガス絶縁開閉装置が設置されている区画部に隣接又は近接した空き区画部に、少なくとも遮断器と断路器及び接地開閉器から成るガス絶縁開閉装置を新設し、該新設のガス絶縁開閉装置への送電線の架線引込部を前記既設ガス絶縁開閉装置の送電線の下方に配置すると共に、前記新設のガス絶縁開閉装置と前記架線引込部をガス絶縁母線で接続し、かつ、前記既設ガス絶縁開閉装置への送電を停止した状態で前記新設のガス絶縁開閉装置の架線引込部と送電線を接続し、前記送電線からの送電を前記既設ガス絶縁開閉装置から前記新設のガス絶縁開閉装置に切換え、
前記送電線からの送電を前記既設ガス絶縁開閉装置から前記新設のガス絶縁開閉装置に切換えた後に、前記既設ガス絶縁開閉装置を解体して撤去し、
前記ガス絶縁母線及び前記新設のガス絶縁開閉装置の架線引込部を解体し、その後、前記架線引込部を前記新設のガス絶縁開閉装置が設置されている区画部に移設し、該架線引込部と前記新設のガス絶縁開閉装置を前記ガス絶縁母線で接続することを特徴とするガス絶縁開閉装置の更新方法。
【請求項2】
少なくとも遮断器と断路器及び接地開閉器から成る既設ガス絶縁開閉装置が設置されている区画部に隣接又は近接した空き区画部に新設された少なくとも遮断器と断路器及び接地開閉器から成る新設ガス絶縁開閉装置と、該新設ガス絶縁開閉装置の送電線の下方に配置され、該新設ガス絶縁開閉装置へ送電線から送電する架線引込部と、前記新設ガス絶縁開閉装置と前記架線引込部を接続するガス絶縁母線とを備え、
前記ガス絶縁母線は、第1、第2及び第3の直線部と第1、第2及び第3の曲折部から成り、前記第1の直線部の一端が前記新設ガス絶縁開閉装置に接続され、他端が前記第1の曲折部を介して前記第1の直線部と直交する方向に伸延する第2の直線部の一端と接続され、かつ、前記第2の直線部の他端が前記第2の曲折部を介して前記第2の直線部と直交する方向で、前記第1の直線部が伸延する延長方向に伸延する第3の直線部の一端と接続されると共に、前記第3の直線部の他端が前記第3の曲折部を介して前記第3の直線部と直交する方向で、前記第2の直線部と相対向して平行に配置されている前記架線引込部に接続されていることを特徴とするガス絶縁開閉装置。
【請求項3】
請求項2に記載のガス絶縁開閉装置において、
前記架線引込部の長さ(L)と、前記第2の直線部の長さ(L2)及び前記第1の曲折部と第2の曲折部の前記第2の直線部と同方向の長さ(L1及びL3)が、L=L1+L2+L3の関係となるように構成されていることを特徴とするガス絶縁開閉装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はガス絶縁開閉装置及びその更新方法に係り、特に、発変電所に設置されているガス絶縁開閉装置の更新の際に、送電線の長期停止が難しい場合に好適なガス絶縁開閉装置及びその更新方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、発変電所に設置されている高経年機器であるガス絶縁開閉装置(以下、GISという)の更新需要が増加しているが、現状は国内の逼迫した電力事情により、GISの更新に必要とされる送電線の長期停止が困難な状況にあり、可能な限り短い期間で新しいGISへの更新が求められている。
【0003】
なお、以下では、過去に発変電所に設置されて使用しているGISを既設GISと言い、既設GISが設置されている区画部を単に既設回線と言い、これから既設GISに代え新たに設置して更新するGISを新設GISと言い、これから新設GISを設置する区画部を単に新設回線と言う。
【0004】
このような本技術分野の背景技術として、特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1には、既設GISの更新時に、一方の主母線を交互に停止させながら安全容易に更新が行えると共に、同一据付面積内で新設GISの更新可能な二重母線式GISの更新方法が記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、送電線の直下に送電回線で構成された送電線路を敷設し、複数の電気所のそれぞれの開閉装置に対応する線路ユニット毎に停止し、停止した線路ユニットに接続された送電線を切り離し、敷設した線路ユニットに対応する送電線に接続して運転して切替える送電線路の更新方法について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2012−105389号公報
【特許文献2】特開2001−161015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、GISの更新においては、既設GISの撤去から新設GISの基礎施工及び据付と既設GISから新設GISへの切換に至るまで送電線の長期停止が必要であり、特に、気中絶縁の母線を有する発変電所においては、活線状態の母線及び送電線と機器との距離関係から、十分な離隔距離を確保した作業を実施することが難しく、その停止期間は容易に短縮できないのが現状である。
【0008】
上述した特許文献1及び2は、いずれも機器の更新期間を短縮しようと種々工夫が施されているが、特許文献1では、複数の主母線を交互に停止させながら機器の更新を行い、一方、特許文献2では、複数の電気所のそれぞれの開閉装置に対応する線路ユニット毎に停止し、停止した線路ユニットに接続された送電線を切り離して機器の更新を行っているもので、いずれも複数の機器が設置されていることを前提に、これらを交互に停止して更新が行われるものであり、既設回線に隣接又は近接した空き区画部を利用した新設回線として、既設GISの撤去から新設GISの基礎施工及び据付と既設GISから新設GISへの切換に至るまでの停止期間を短縮することに関しては、全く考慮されていない。
【0009】
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、既設回線に隣接又は近接した空き区画部を利用することは勿論、既設GISの撤去から新設GISの据付までの期間の送電線の停止を不要とし、機器更新に必要な停止期間を短縮することができるガス絶縁開閉装置及びその更新方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のガス絶縁開閉装置の更新方法は、上記目的を達成するために、少なくとも遮断器と断路器及び接地開閉器から成る既設ガス絶縁開閉装置が設置されている区画部に隣接又は近接した空き区画部に、少なくとも遮断器と断路器及び接地開閉器から成るガス絶縁開閉装置を新設し、該新設のガス絶縁開閉装置への送電線の架線引込部を前記既設ガス絶縁開閉装置の送電線の下方に配置すると共に、前記新設のガス絶縁開閉装置と前記架線引込部をガス絶縁母線で接続し、かつ、前記既設ガス絶縁開閉装置への送電を停止した状態で前記新設のガス絶縁開閉装置の架線引込部と送電線を接続し、前記送電線からの送電を前記既設ガス絶縁開閉装置から前記新設のガス絶縁開閉装置に切換え
、前記送電線からの送電を前記既設ガス絶縁開閉装置から前記新設のガス絶縁開閉装置に切換えた後に、前記既設ガス絶縁開閉装置を解体して撤去し、前記ガス絶縁母線及び前記新設のガス絶縁開閉装置の架線引込部を解体し、その後、前記架線引込部を前記新設のガス絶縁開閉装置が設置されている区画部に移設し、該架線引込部と前記新設のガス絶縁開閉装置を前記ガス絶縁母線で接続することを特徴とする。
【0011】
また、本発明のガス絶縁開閉装置は、上記目的を達成するために、少なくとも遮断器と断路器及び接地開閉器から成る既設ガス絶縁開閉装置が設置されている区画部に隣接又は近接した空き区画部に新設された少なくとも遮断器と断路器及び接地開閉器から成る新設ガス絶縁開閉装置と、該新設ガス絶縁開閉装置の送電線の下方に配置され、該新設ガス絶縁開閉装置へ送電線から送電する架線引込部と、前記新設ガス絶縁開閉装置と前記架線引込部を接続するガス絶縁母線とを備え、前記ガス絶縁母線は、第1、第2及び第3の直線部と第1、第2及び第3の曲折部から成り、前記第1の直線部の一端が前記新設ガス絶縁開閉装置に接続され、他端が前記第1の曲折部を介して前記第1の直線部と直交する方向に伸延する第2の直線部の一端と接続され、かつ、前記第2の直線部の他端が前記第2の曲折部を介して前記第2の直線部と直交する方向で、前記第1の直線部が伸延する延長方向に伸延する第3の直線部の一端と接続されると共に、前記第3の直線部の他端が前記第3の曲折部を介して前記第3の直線部と直交する方向で
、前記第2の直線部と相対向して平行に配置されている前記架線引込部に接続されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、既設回線に隣接又は近接した空き区画部を利用することは勿論、既設GISの撤去から新設GISの据付までの期間の送電線の停止を不要とし、機器更新に必要な停止期間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明のガス絶縁開閉装置の更新工事前の状態を示す平面図である。
【
図2】本発明の実施例1であり、
図1の状態から新設ガス絶縁開閉装置の架線引込部を既設回線に設置した更新工事過程を示す平面図である。
【
図4】本発明の実施例2であり、
図2の状態から既設ガス絶縁開閉装置を撤去した更新工事後の状態を示す平面図である。
【
図5】本発明の実施例3であり、
図4の状態から新設ガス絶縁開閉装置の架線引込部を新設回線に移設すると共に、空き区画となった既設回線にガス絶縁開閉装置を新設した状態を示す平面図である。
【
図6】本発明の実施例4であり、
図2に示す架線引込部を既設回線に設置した場合のガス絶縁母線の詳細を示す平面図である。
【
図7】本発明の実施例4であり、
図5に示す架線引込部を新設回線に移設した場合のガス絶縁母線の詳細を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図示した実施例に基づいて本発明のガス絶縁開閉装置及びその更新方法を説明する。なお、各図において、同一構成部品には同符号を使用する。
【実施例1】
【0015】
図1に、本実施例のGISの更新工事前の状態を示す。該図において、更新対象は既設回線14に設置されている高経年機器である。この高経年機器の構成は、引き留め鉄塔7に支持されている架線6側から計器用変圧器5、避雷器4、断路器2、遮断器1の順に設置された標準的な送電線回線の機器であり、新設回線13は既設回線14に隣接又は近接した空き区画である。なお、3は碍子である。
【0016】
図2及び
図3は、
図1の状態から新設GISの架線引込部18を既設回線14に設置した更新工事過程を示すものであり、新設回線13に新設GISを配置した状態である。
【0017】
該図に示す如く、新設GISは、新設回線13の空き区画にGIS部8を設置すると共に、新設GISの架線引込部18は、更新に伴う送電線の停止期間を短縮するため、既設回線14の引き留め鉄塔7に支持されている送電線(架線6)の直下(下方)に配置され、架線引込部18とGIS部8の間は、GIB部12で接続された構成となっている。
【0018】
また、GIS部8は、母線側架線の接続部であるガスブッシング9Aと、GIS遮断器ユニット10、GIS断路器及び接地開閉器ユニット11を有するガス絶縁開閉装置であり、架線引込部18は送電線側架線の接続部であるガスブッシング9Bを有する。
【0019】
また、架線引込部18は、送電線を停止させることなく既設回線14の架線6の直下に設置することが可能となるように構成されており、既設GISから新設GISへの切換においては、架線6から架線引込部18に向けて分岐架線6Aを直下に分岐させて架線引込部18に接続することにより、容易に切換することができる。即ち、既設GISへの送電を停止した状態で新設GISの架線引込部18と送電線の架線6からの分岐架線6Aを接続し、送電線からの送電を既設GISから新設GISに切換るものである。
【0020】
更に、GIB部12は、
図6にその詳細を示すように、第1、第2及び第3の直線部16A、16B及び16Cと第1、第2及び第3の曲折部15A、15B及び15Cから成り、第1の直線部16Aの一端が新設GISのGIS部8に接続され、他端が第1の曲折部15Aを介して第1の直線部16Aと直交する方向(Y方向)に伸延する第2の直線部16Bの一端と接続され、かつ、第2の直線部16Bの他端が第2の曲折部15Bを介して第2の直線部16Bと直交する方向(X方向)で、第1の直線部16Aが伸延する延長方向(X方向)に伸延する第3の直線部16Cの一端と接続されると共に、第3の直線部16Cの他端が第3の曲折部15Cを介して第3の直線部16Cと直交する方向(Y方向)で、第2の直線部16Bが伸延する延長方向(Y方向)に配置されている架線引込部18に接続されて構成されている。
【0021】
このような本実施例とすることにより、既設GISの撤去から新設GISの基礎施工、据付及び機器の切換までの工程の中で、既設GISの撤去から新設GISの据付までの期間の送電線の停止が不要となり、GIS更新に必要な停止期間を短縮することができる。
【0022】
また、既設GISから新設GISへの切換においては、送電線から直下に架線6を分岐させるだけでGISの切換が可能となり、GISの切換に必要な期間も短縮することができる。
【0023】
これにより、従来のGISやその更新方法に比べて、GISの更新工事における送電線の停止期間を大幅に短縮することができる効果がある。
【実施例2】
【0024】
図4は、GIS更新工事後を示すものであり、実施例1で説明した既設GISから新設GISへの切換が完了し、既設回線14から既設GISを撤去した状態である。
【0025】
実施例1で説明した新設GISの構成により、既設GISの撤去は、GIS切換後に実施することが可能となる。このため、既設GIS撤去のための停止期間が不要となり、更新工事に要する停止期間を短縮することが可能である。
【実施例3】
【0026】
図5は、将来、架線引込部18を既設回線14から新設回線13に移設する場合を示すものである。
【0027】
該図に示す如く、本実施例では、架線引込部18を
図4の状態から新設回線13に移設することで、新設GISの全てを新設回線13に集約することができるものである。集約した新設GISは、移設した架線引込部18に新設回線13の架線6を接続することで、運用可能である。また、空き区画となった既設回線14には、再びGISを設置し、活用することが可能である。
【0028】
本実施例のGIB部12は、
図7にその詳細を示すように、第1、第2及び第3の直線部16A、16B及び16Cと第1、第2及び第3の曲折部15A、15B及び15Cから成り、第1の直線部16Aの一端が新設GISのGIS部8に接続され、他端が第1の曲折部15Aを介して第1の直線部16Aと直交する方向(Y方向)に伸延する第2の直線部16Bの一端と接続され、かつ、第2の直線部16Bの他端が第2の曲折部15Bを介して第2の直線部16Bと直交する方向(X方向)で、第1の直線部16Aが伸延する延長方向(X方向)に伸延する第3の直線部16Cの一端と接続されると共に、第3の直線部16Cの他端が第3の曲折部15Cを介して第3の直線部16Cと直交する方向(Y方向)で、第2の直線部16Bと相対向して平行に配置されている架線引込部18に接続されて構成されている。
【0029】
なお、上述した
図4から
図5への架線引込部18の移設においては、先ずGIB部12及び架線引込部18は内部の絶縁ガスを回収した上で解体し、その後、架線引込部18を新設回線13に移設して架線引込部18とGIS部8を、再度GIB部12により接続している。この時、GIB部12は、架線引込部18の移設前後で無駄なく、かつ、容易に流用することが可能である。
【実施例4】
【0030】
図6には、
図2に示す架線引込部18を既設回線14に設置した場合のGIBを、
図7には、
図6に示す架線引込部18を新設回線13に移設した場合のGIBをそれぞれ示す。
【0031】
該図に示す如く、本実施例では、架線引込部18の長さLと、第2の直線部16Bの長さL2及び第1の曲折部15Aと第2の曲折部15Bの第2の直線部16Bと同方向(Y方向)の長さL1及びL3が、L=L1+L2+L3の関係となるように構成されている。
【0032】
具体的には、第1の曲折部15Aの中心から第2の直線部16Bの一方側のフランジまでのY方向長さをL1、第2の直線部16Bの一方側のフランジから第2の直線部16Bの他方側のフランジまでのY方向長さをL2、第2の直線部16Bの他方側のフランジから第3の直線部16Cの中心までのY方向長さをL3とし、第3の直線部16Cの中心から架線引込部18の3本あるガスブッシング9Bの中央に配置されたガスブッシング9BまでのY方向長さをLとした場合に、L=L1+L2+L3の関係となるように構成されている。
【0033】
このように構成することで、架線引込部18を既設回線14から新設回線13に移設する前後で、GIBを無駄なく、かつ、容易に流用することを可能となる。なお、GIB部12の第1の直線部16Aと第3の直線部16CのX方向長さは、GIS部8の設置位置と架線引込部18との距離により決まる。
【0034】
上記の如く、本実施例の適用により、更新に必要な停止期間を大幅に短縮することが可能であると共に、将来的に空き区画が必要となった場合でも、設置されたGIB部12を無駄なく、かつ、容易に流用でき、GISの機器を集約することで対応することが可能である。
【0035】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【符号の説明】
【0036】
1…遮断器、2…断路器、3…碍子、4…避雷器、5…計器用変圧器、6…架線、6A…分岐架線、7…引き留め鉄塔、8…GIS部、9A、9B…ガスブッシング、10…GIS遮断器ユニット、11…GIS断路器及び接地開閉器ユニット、12…GIB部、13…新設回線、14…既設回線、15A…第1の曲折部、15B…第2の曲折部、15C…第3の曲折部、16A…第1の直線部、16B…第2の直線部、16C…第3の直線部。