【実施例1】
【0020】
図1は、本発明の実施例1による流体機械の縦断面図である。
図1では、流体機械のうち、羽根車3の回転軸6より上側を示しており、下側は省略している。なお、本実施例では、流体機械の一例として、単段の遠心式のターボ型圧縮機を例に挙げて説明するが、本発明による流体機械は、その他の種類の流体機械にも適用することができる。
【0021】
本実施例による流体機械は、回転して流体を昇圧する羽根車3、羽根車3が設置された回転軸6、回転可能に設置され羽根車3へ流入する流体に任意の旋回角を付与して旋回流を発生させるIGV2、IGV2を回転させる駆動機1、羽根車3の下流側に設けられ羽根車3の出口から流入する流体の動圧を静圧へと変換する円形翼列ディフューザ4、及びディフューザ4に接続された吐出スクロール5を備える。IGV2は、流体機械の作動流体の入口に設けられ、回転軸6に対し放射状に設けられた翼列である。羽根車3は、図示しない駆動機の作用により回転軸6が回転することで、回転駆動される。なお、ディフューザ4は、翼のないベーンレスディフューザでもよい。また、吐出スクロール5は、スクロールと類似の別形態の吐出流路でもよい。これらの流体機械の各構成要素は、ケーシング7内に格納され、内部流路を構成する。
【0022】
作動流体は、流体機械の吸込流路8から吸い込まれ、IGV2により任意の旋回角を与えられた状態で羽根車3に流入して昇圧され、ディフューザ4で減速された後、吐出スクロール5により吐出流路9へと導き出される。
【0023】
図2A、
図2Bを用いて、本発明の実施例1による流体機械の性能特性に関して説明する。
図2A、
図2Bは、
図1と同様の構成であり、かつ各構成要素の形状が全く異なる2種類の単段の遠心式流体機械(遠心式単段流体機械Aと遠心式単段流体機械B)について、吸込流量Q−ヘッド上昇Hの特性曲線と、吸込流量Q−効率(段効率)ηの特性曲線との実測例を示す図である。段効率とは、IGV2の入口と吐出スクロール5の出口における温度と圧力から算出したヘッドと、理論ヘッド(軸動力)とから算出した効率のことである。
図2Aは、遠心式単段流体Aについての特性曲線を示し、
図2Bは、遠心式単段流体機械Bについての特性曲線を示す。
図2A、
図2Bに示すように、遠心式単段流体Aについては、IGV開度が100%、35%、及び15%の場合の性能試験を実施し、遠心式単段流体Bについては、IGV開度が100%、10%、及び5%の場合の性能試験を実施して、それぞれ特性曲線を求めた。
【0024】
図2A、
図2Bから分かる通り、我々が実施した性能試験の結果から、効率特性に以下の特徴があることが分かった。即ち、性能試験を実施した2種類の単段の遠心式流体機械(遠心式単段流体機械Aと遠心式単段流体機械B)は、設計が全く異なるのにも関わらず、各IGV開度に対する低流量側のサージング発生限界流量付近におけるQ−η特性曲線が、IGV開度によらない一本の曲線(
図2A、
図2B中の点線)で、ほぼ完全に表現できることが分かった。サージング発生限界流量とは、吸込流量Q−ヘッド上昇Hの特性曲線の傾きがゼロとなる流量、即ちdH/dQ=0となる流量のことである。
【0025】
このように、IGVを備える単段の流体機械において、低流量側のサージング発生限界流量付近におけるQ−η特性曲線(吸込流量Qと段効率ηとの関係)が、IGV開度によらない一本の曲線で表現できる理由は、以下のように考えられる。
【0026】
図3Aは、
図2Bに示した遠心式単段流体機械Bの段効率ηの特性曲線を示す図であり、
図3Bは、遠心式単段流体機械Bの羽根車効率η
impの特性曲線を示す図である。それぞれ、各IGV開度の系列の最も低流量側における流量付近が、dH/dQ=0となるサージング発生限界流量である。羽根車効率η
impとは、羽根車3の入口と出口における温度と圧力から算出したヘッドと、理論ヘッド(軸動力)とから算出した効率のことであり、羽根車3の単体の効率のことである。なお、
図3Aと
図3Bの縦軸のスケールは、同一である。
【0027】
図3Aに示すように、段効率ηは、IGV開度に応じて大きく変化する。一方、
図3B中の点線の円で示すように、異なるIGV開度でのサージング発生限界流量付近の羽根車効率η
impの差異は、
図3Aに示す異なるIGV開度でのサージング発生限界流量付近の段効率ηの差異に比べて、非常に小さい。従って、低流量側では、羽根車3の下流側に位置するディフューザ4による損失が支配的であり、ディフューザ4の効率に応じて段効率ηが変化していると考えられる。
【0028】
図4A〜4Cは、流体機械のIGV2と羽根車3とディフューザ4の位置における速度ベクトルを示す図である。
図4Aは、ディフューザ4の位置における絶対速度ベクトルを示す図である。
図4Bは、羽根車3の出口における速度三角形を示す図である。
図4Cは、IGV2の下流における絶対速度ベクトルと、羽根車3の入口における速度三角形を示す図である。また、IGV2の位置における速度三角形は、IGV2の回転角(IGV回転角)が0°の場合(即ちIGV開度が100%の場合)と、IGV回転角が0°でない場合(即ちIGV開度が100%でない場合)とを示している。
【0029】
図4A〜4Cにおいて、α
IGVはIGV回転角(回転軸方向と、IGV2の後縁の向く方向とがなす角度で、羽根車3の回転方向と同一の方向を正とする)、Cは流体の絶対速度、Cmは流体の絶対速度の子午面方向成分、Cuは流体の絶対速度の周方向成分、Uは羽根車3の周速度、Wは羽根車3の相対速度、αは流体の絶対流れ角(回転軸方向又は径方向と、絶対速度ベクトルとがなす角度で、羽根車3の回転方向と同一の方向を正とする)、βは流体の相対流れ角、及びβ
bは羽根車3の羽根角度(各羽根部位における、円周方向と、羽根に沿う方向に引いた接線とがなす角度で、羽根車3の回転方向と同一の方向を正とする)をそれぞれ表し、添え字の「1」は羽根車3の入口における値、「2」は羽根車3の出口における値、「3」はディフューザ4の入口における値、「4」はディフューザ4の出口における値を、それぞれ示す。
【0030】
図4A〜4Cから分かる通り、羽根車3へ流入する流体の絶対流れ角α
1(予旋回角度α
1)はIGV回転角α
IGVによって変化し、予旋回角度α
1の値に応じて、羽根車3のQ−η
imp特性曲線の形状が大きく変化することが予測される。これは、以下の式(4)で表される羽根車の理論ヘッドH
th(損失のない、効率100%の場合のヘッド)、
【0031】
【数4】
【0032】
(但し、gは重力加速度を表す。)の値や、羽根車3の入射角(=β
1b−β
1)と羽根車3の減速比(=W
1/W
2)の値が、羽根車3の入口における予旋回角度α
1の値によって大きく変化するためである。
【0033】
しかし、IGV部での圧力損失がなく、かつ作動流体が非圧縮性流体であるような理想的な状態を考えれば、α
1が変化しても、羽根車3の出口における子午面方向の流体の絶対速度Cm
2の変化はないから、吸込流量Qが同一であれば、α
1の値によらず羽根車3の出口での速度三角形の形状は、同一となる(実際には、作動流体が圧縮性流体の場合、α
1を大きくするためにα
IGVを大きくすると、IGV部で圧力損失が発生し、羽根車3の入口での作動流体の密度が変化するため、Cm
2は厳密には等しくならないが、その変化量は小さいため、上記の理想的状態を想定して差し支えない)。従って、ディフューザ4の効率特性曲線(横軸に流量、縦軸に各流量におけるディフューザ部で発生するヘッド損失の理論ヘッドに対する割合をとった曲線)の形状に大きく影響する因子であるディフューザ入射角(=β
3b−α
3)も、α
1の値によらず、ほぼ吸込流量Qの値のみで決定されることとなる。IGV回転角α
IGVと作動流体の予旋回角α
1とは一対一の対応関係があるため、この結果として、ディフューザ4の効率特性曲線の形状も、α
IGVの値によらずに、ほぼ同一となると考えられる。
【0034】
前述の通り、サージング発生限界流量付近の羽根車効率η
impは、IGV開度によらずほぼ同一の値となり、かつ、低流量側において性能に対し支配的であるディフューザ4の効率特性曲線の形状は、α
IGVの値によらずほぼ同一となると考えられるから、結果として、サージング発生限界流量付近におけるQ−η特性曲線は、IGV開度によらない一本の曲線として表現できるものと考えられる。
【0035】
この知見を利用すると、事前に実施する性能試験の回数を必要最小限に抑えながら、比較的単純なシステム構成にて、流体機械のサージング発生限界流量を算出することができる。その手法を、以下に説明する。
【0036】
前述の式(4)と
図4A〜4Cとから、H
thは、吸込流量Qの低下と共に直線的に増大することが導かれる。流体に予旋回角度α
1を与えない場合には、式(4)の右辺第二項U
1Cu
1/gが0となり、H
thは羽根車3の出口での速度三角形のみで決定される。一方、流体に予旋回角度α
1を与えた場合には、予旋回角度α
1を与えない場合よりも同一流量におけるH
thが小さくなるが、流量を低減していくにつれて、Cu
1は小さくなり、予旋回角度α
1を与えない場合のH
thとの差は徐々に小さくなる。また、各流量点において、H
thから各部の圧力損失を差し引いた値が実際の流体機械のヘッド上昇Hとなるから、流体機械の段効率ηは、以下の式(5)
【0037】
【数5】
【0038】
で表される。
【0039】
図5は、流体機械の性能特性曲線の模式図であり、吸込流量Qに対するヘッド上昇Hと段効率ηを示す図である。前記の通り、予め事前にα
IGVを2〜3通りに変化させた性能試験を実施しさえすれば、サージング発生限界流量付近における、IGV開度によらない一本のQ−η特性曲線(
図5中のη’(Q))を得ることができる。従って、これに加えて、α
IGVの値に応じた理論ヘッドH
thの流量変化特性が分かれば、H=η’H
thであるので、全てのIGV開度の条件に対して、サージング発生限界流量付近のQ−H特性曲線の形状を導出することが可能である。
【0040】
理論ヘッドH
thの流量変化特性を求めるにあたり、H
thを表す式(4)の右辺第一項については、例えば、次のように求めることができる。予め事前に実施する性能試験の結果から、以下の式(6)で表されるすべり係数ξ(羽根車3の出口で流れがどれだけ翼に沿って流出するかを表す指標)、
【0041】
【数6】
【0042】
(但し、Cu
2∞は、流れが完全に翼に沿って流出する際の、流体の絶対速度の周方向成分を表す。)を算出しておく。作動流体が非圧縮性流体の場合には、
【0043】
【数7】
【0044】
より、すべり係数ξ、羽根車3の代表的寸法値(例えば、出口径、出口幅、及び出口角)、及び吸込流量QのみからCu
2を求めることができる。作動流体が圧縮性流体の場合には、羽根車3の出入口間で流体の密度が変化するため、羽根車3の出口での体積流量は吸込流量Qと同一にならないが、簡単な反復計算を実施することで、Cu
2を求めることが可能である。ここで、ξの値はα
IGVの変化にほとんど影響を受けないから、IGV開度が100%の時の性能試験結果から、H
thの計算値が実測値と合うようにξの値を算出すればよい。
【0045】
一方、式(4)の右辺第二項については、
図4A〜4C中に示される予旋回角度α
1の値を導出する何らかの手法が必要となる。これは、IGV回転角α
IGVと実際の流体の流れの予旋回角度α
1とが、必ずしも一致しないためである。本実施例では、このα
IGVとα
1との関係を、α
IGVを2〜3通りに変化させた性能試験の結果から導出する。この性能試験は、上述したように、IGV開度によらないQ−η特性曲線(
図5中のη’(Q))を得るために予め事前に実施する試験である。
【0046】
図6は、α
IGVを2〜3通りに変化させた性能試験の結果から導出したIGV回転角α
IGVと実際の流体の流れの予旋回角度α
1との関係を模式的に示す図である。IGV開度(即ちIGV回転角α
IGV)を変更して予め事前に実施した幾つかの性能試験の結果と、例えば上記の式(6)で求めたすべり係数ξを用いて算出した理論ヘッドH
thとが合うように、α
1の値を求める。この際、以下の式(8)
【0047】
【数8】
【0048】
を、式(4)に代入してα
1を変化させていき、算出したH
thが実測値と合致したときのα
1が、実際の予旋回角度である。事前試験を実施したIGV開度(即ちIGV回転角α
IGV)ごとにα
1の値を求め、これらの値をグラフにプロットし、これらのプロットと点(0、0)との間を補間する補間関数を算出すれば、IGV回転角α
IGVと実際の流体の流れの予旋回角度α
1との関係α
1(α
IGV)を導出することができ、
図6に示すα
IGV−α
1曲線を得ることができる。
図6に示すα
IGV−α
1曲線(補間関数α
1(α
IGV))から、全てのIGV開度における予旋回角度α
1が求められる。
【0049】
なお、
図6には、α
1=α
IGVを表す破線を、参考のために示している。流体がIGV2に沿って流れた場合には、α
1=α
IGVとなる。
【0050】
事前試験の結果からα
IGV−α
1曲線を求めておくことで、全てのIGV開度(即ち全てのIGV回転角α
IGV)における、サージング発生限界流量付近のQ−H特性曲線の形状を導出することができる。そして、求めたQ−H特性曲線においてdH/dQ=0となる吸込流量Qを求めることで、流体機械のサージング発生限界流量を求めることができる。
【0051】
図7は、本実施例における流体機械の制御システムの構成図である。
図7に示すように、流体機械の制御システムは、
図1に示した流体機械と、流体機械に設置された計測装置と、流体機械を制御する制御器14を備える。
【0052】
流体機械の吸込流路8には、吸込流量Qの計測装置11a、吸込圧力Psの計測装置11b、及び吸込温度Tsの計測装置11cが設置される。IGV2の駆動機1には、IGV回転角α
IGVの計測装置11dが設置される。羽根車3の回転軸6には、羽根車3の回転速度Nの計測装置11eが設置される。吐出流路9には、吐出圧力Pdの計測装置11fが設置される。これらの計測装置11a〜11fは、回線12a〜12fを介して、制御器14と接続される。
【0053】
制御器14は、IGV回転角α
IGVを調整するための制御信号を、回線13aを介してIGV2の駆動機1へ送る。IGV2は、駆動機1によりIGV開度(即ちIGV回転角α
IGV)が変更される。また、制御器14は、回転速度Nを調整するための制御信号を、回線13bを介して羽根車3の駆動機10へ送る。羽根車3は、駆動機10により回転軸6が回転することで、回転駆動される。なお、
図7には示していないが、流量調整弁等の機器が配管に組み込まれている場合には、制御器14は、これらの機器を調整するための信号を機器に送信することもできる。
【0054】
制御器14は、各種の演算装置と各種のデータを格納する記憶装置とを備える。演算装置の例としては、式(1)〜(3)で表される羽根車の回転速度Nの変化時の流体機械の性能変化量を求める装置、作動流体が圧縮性を有する場合にCu
2を求めるための簡単な反復演算をする装置、及びサージング発生限界流量を決定するのに必要なその他の演算を行う装置などがある。記憶装置に格納されるデータの例としては、予め事前に実施する性能試験の結果から求めたη’(Q)とすべり係数ξ、IGV開度が100%の時の性能試験結果から得られるH
thの流量変化特性とその勾配、補間関数α
1(α
IGV)のデータ、対象とする流体機械の主要寸法値、及びサージング発生限界流量を決定するのに必要なその他のデータなどがある。
【0055】
本実施例では、以下のように、流体機械のサージング発生限界流量を求めて、流体機械の運転を制御する。なお、以下の説明では、所望のヘッドHと流量Qを得るために、ある回転速度とIGV回転角で運転されていた流体機械を、異なる回転速度N’とIGV回転角α
IGV’で運転させた場合を考える。
【0056】
図8は、本実施例における流体機械の、サージング発生限界流量を導出する方法のフローチャートである。
【0057】
S10で、計測装置11e(
図7)で羽根車3の回転速度N’を取得する。
【0058】
S12で、S10で取得したN’を、予め事前に実施した性能試験における羽根車3の回転速度Nと比較し、回転速度比N’/Nを算出する。
【0059】
S14で、この回転速度比N’/Nと、前記の式(1)を変形した式(9)
【0060】
【数9】
【0061】
とから、回転速度Nにおける動作点(流量Q)と同一な動作条件となる(つまり効率が等しくなる)、回転速度N’における動作点(流量Q’)を求める。
【0062】
S16で、この流量Q’を、予め事前に求めておいたQ−η特性曲線(
図5中のη’(Q))のQに代入すると、回転速度N’における、IGV開度によらない一本のQ−η特性曲線η’(Q’)
【0063】
【数10】
【0064】
を得る。
【0065】
S18で、回転速度がN’でIGV回転角がα
IGV’の条件における理論ヘッドH
thの流量変化特性、即ち理論ヘッド特性H
th’(Q’)を求める。具体的には、予め事前に求めておいたξの値と式(7)とから、この運転条件における、羽根車3の出口における流体の絶対速度の周方向成分Cu
2’(Q’)を求める。更に、予め事前に求めておいた補間関数α
1(α
IGV)(
図6)と式(8)とから、この運転条件における、羽根車3の入口における流体の絶対速度の周方向成分Cu
1’(Q’)を求める。なお、IGV回転角α
IGV’は、計測装置11dで計測する。以上のようにして求めたCu
2’(Q’)とCu
1’(Q’)と式(4)とから、H
th’(Q’)を求める。
【0066】
S20では、S16で求めたη’(Q’)とS18で求めたH
th’(Q’)とを式(5)に代入すると、本運転条件における、サージング発生限界流量付近のヘッドの流量変化特性H’(Q’)が、以下の式(11)
【0067】
【数11】
【0068】
で求めることができる。
【0069】
S22で、式(11)をQ’で微分し、dH’(Q’)/dQ’=0となる流量Q’を、本運転条件におけるサージング発生限界流量Q
surgeとして求める。
【0070】
このように、本実施例における流体機械は、制御器14が、dH’(Q’)/dQ’=0となる流量Q
surgeを算出し、算出した流量Q
surgeの記憶と更新を繰り返す。そして、制御器14は、流量Q、吸込圧力Ps、吸込温度Ts、及び吐出圧力Pdの計測結果を基に算出するヘッドHと流量Qが所望の値を満足し、かつ流量Qがサージング発生限界流量Q
surgeを下回らないように、羽根車3の回転速度N、IGV回転角α
IGV、及び流量調整弁を制御する。
【0071】
なお、
図2から、α
IGV≠0°の場合(IGV開度が100%でない場合)には、η(Q)’のライン上付近に最高効率点が位置することが分かる。従って、α
IGVを大きく設定した場合(IGV開度を小さくした場合)には、η’(Q)のライン上の流量を狙って羽根車3の回転速度N、IGV回転角α
IGV、及び流量調整弁を制御し、所望のヘッドHに合わせ込むのがよい。