特許第6235427号(P6235427)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6235427
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】ボールホルダー
(51)【国際特許分類】
   A63B 57/20 20150101AFI20171113BHJP
   A63B 47/00 20060101ALI20171113BHJP
   A63B 57/35 20150101ALI20171113BHJP
【FI】
   A63B57/20
   A63B47/00 A
   A63B57/35
【請求項の数】8
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-146363(P2014-146363)
(22)【出願日】2014年7月17日
(65)【公開番号】特開2016-22018(P2016-22018A)
(43)【公開日】2016年2月8日
【審査請求日】2016年9月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】509114860
【氏名又は名称】河野 一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100104606
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 富徳
(72)【発明者】
【氏名】河野 一郎
【審査官】 砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭56−166065(JP,U)
【文献】 米国特許第3865290(US,A)
【文献】 米国特許第3968522(US,A)
【文献】 米国特許第6202911(US,B1)
【文献】 登録実用新案第3138789(JP,U)
【文献】 特開2002−769(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3035593(JP,U)
【文献】 実開昭51−36764(JP,U)
【文献】 米国特許第5682653(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 57/20
A63B 57/35
A45C 1/00−15/08
A47G 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の磁石(M1)を取付けた第1の板状装着部(P1)にボール保持部(bH)を取付けたボール保持装着部(bHP1)と第2の磁石(M2)を取付けた第2の板状装着部(P2)との組合せからなるボールホルダーにおいて、第1の磁石(M1)と第2の磁石(M2)は共に吸着するように構成されており、ボール保持装着部(bHP1)と第2の板状装着部(P2)とを着衣(c)等に挟み付けて吸着させることによりボール保持装着部(bHP1)を着衣(c)に装着させることを特徴とするボールホルダー。
【請求項2】
第1の磁石(M1)と第2の磁石(M2)は1又は2以上であり、ボールホルダーを着衣(c)等に装着させて使用する際には、1又は2以上の第1の磁石(M1)の位置と1又は2以上の第2磁石の位置が対応するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載されたボールホルダー。
【請求項3】
1又は2以上の第1の磁石(M1)と第2の磁石(M2)の配置が、略正方形(R)の四隅部と中央部であることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載されたボールホルダー。
【請求項4】
第1の磁石(M1)の吸引力で金属体入りのボールマーカー(bm)を保持することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載されたボールホルダー。
【請求項5】
ボール保持部(bH)の上部開口部(Ot)の面積が下部開口部(Ob)の面積より大きいことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載されたボールホルダー。
【請求項6】
第1の板状装着部(P1)が2枚の板材からなり、板材底部緩やかなV字形に切取り接着した後、接着した中央部分を逆V字形に切取り、2枚の板材の間にボールを挟むための、ボール保持部(bH)としていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載されたボールホルダー。
【請求項7】
ボール保持部(bH)の側面、及び/又は、底部を一部切取ったことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載されたボールホルダー。
【請求項8】
第1の磁石(M1)を取付けた第1の板状装着部(P1)、第2の磁石(M2)を取付けた第2の板状装着部(P2)の何れか/両方に、市販の小物入れや容器類を取付けるためのマジックテープ(登録商標)を取付けたことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載されたボールホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボールホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
グランドゴルフやパークゴルフなどの球技では、競技開始前や終了後のボールの保持だけでなく、競技中にも一時的にボールが取り除かれることから、ボールホルダーが市販されている。
【0003】
市販のボールホルダーは、ベルトに取り付けるように作られていることから、上着丈が長い場合には使用しにくいだけでなく、ベルトをあまり使用しない女性には使い勝手が悪く、靴紐に挟みこんで使用することもできるが、ボールの着脱時にかがみこまなければならず、広く使用されるにいたっていない。
先行技術文献については、本発明と関連する特許文献を発見できなかったので、特許文献についての記載は省略する。
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来技術が有する不具合や欠点を解消するものであり、その課題は以下の通りである。
○本発明が解決しようとする第1課題
本発明が解決しようとする第1課題は、身体へ装着する場所を選ばず、プレーヤーの最も扱いやすい位置に取り付けることができるホールホルダーを提供することである。
○本発明が解決しようとする第2課題
本発明が解決しようとする第2課題は、ボール(b)を装着する同じ位置において、予備のマーカーを取付けることができるホールホルダーを提供することである。
○本発明が解決しようとする第3課題
本発明が解決しようとする第3課題は、ボール(b)を装着する同じ位置において、小物入れや容器類を取付けることができるホールホルダーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
課題を解決するための手段は、本願の[特許請求の範囲]の各請求項に記載の発明である。
特許請求の範囲、明細書、図面等の用語の解釈上の疑義を解消すべく、以下用語の説明を行うこととする。
<用語の説明>
○ボールホルダーとは、ボール保持装着部(bHP1)と第2の板状装着部(P2)の組み合せである。
○第1の磁石(M1)とは、第1の板状装着部(P1)に取付けられた永久磁石である。第2の磁石(M2)と組合せて、着衣(c)等に挟み付けて吸着させることによりボール保持装着部(bHP1)を着衣(c)に装着させるものである。
○第2の磁石(M2)とは、第2の板状装着部(P2)に取付けられた永久磁石である。第1の磁石(M1)と組合せて、着衣(c)等に挟み付けて吸着させることによりボール保持装着部(bHP1)を着衣(c)に装着させるものである。
○第1の板状装着部(P1)とは、第2の板状装着部(P2)と組合せて、着衣(c)等に挟み付けて吸着させることによりボール保持装着部(bHP1)を着衣(c)に装着させるものである。
○第2の板状装着部(P2)とは、第1の板状装着部(P1)と組合せて、着衣(c)等に挟み付けて吸着させることによりボール保持装着部(bHP1)を着衣(c)に装着させるものである。
○ボール保持装着部(bHP1)とは、第1の磁石(M1)を取付けた第1の板状装着部(P1)にボール保持部(bH)を取付けたものである。
○ボール保持部(bH)とは、ボール(b)に接触して保持する部分である。ボール保持部(bH)は、ボール保持をすることが可能であればどのような形態でもよく、例えば、ボール保持部(bH)の上部から収納し、ボール保持部(bH)の上部から取り出す、上部が開口された容器状のものでもよく、ボール保持部(bH)の下部から収納し、ボール保持部(bH)の下部から取り出すものでもよい。
○着衣(c)とは、身につけている衣服である。
○正方形(R)とは、4辺の長さが等しい長方形である。
○ボール(b)とは、スポーツや遊戯(例えば、グラウンドゴルフ、パークゴルフ等)に使う、樹脂などで作った球状のものである。
○ボールマーカー(bm)とは、ボール(b)を取り上げて、その代わりにボール位置をマークするためのものである。
○上部開口部(Ot)とは、ボール保持装着部(bHP1)上部の開口部分で、開口した部分からボール(b)を収納させて保持させる。
○下部開口部(Ob)とは、ボール保持装着部(bHP1)下部の開口部分で、開口した部分から収納されたボール(b)を手で押し上げ、上部開口部(Ot)から取り出す。
○マジックテープ(登録商標)とは、鉤状とパイル状の表面を持つ2枚一組からなり、重ね合わせて留めるテープをいう。マジックテープは登録商標である。
○正面と背面について
ボール保持装着部(bHP1)と第2の板状装着部(P2)とを着衣(c)等に挟み付けて吸着させることによりボール保持装着部(bHP1)を着衣(c)に装着させた場合において、ボール保持装着部(bHP1)側が正面であり、第2の板状装着部(P2)側が背面であると定義することとする([図1]〜[図6])。
本ボールホルダー(100)全体について適用されるほか、本ボールホルダー(100)の構成要件であるボール保持装着部(bHP1)、第2の板状装着部(P2)等についても統一して適用される。
例えば、ボール保持装着部(bHP1)の正面斜視図、背面斜視図は、上記により定義した正面(右上)側からボール保持装着部(bHP1)見た斜視図、上記により定義した背面(左上)側から見たボール保持装着部(bHP1)を見た斜視図の意味である。
第2の板状装着部(P2)の正面斜視図、背面斜視図とは、上記により定義した正面(右上)側から第2の板状装着部(P2)を見た斜視図、上記により定義した背面(右上)側から第2の板状装着部(P2)を見た斜視図の意味である。
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課題を解決するための手段は、本願の特許請求の範囲の各請求項に記載の発明であり、その具体的な解決手段は、以下の通りである。
○第1の発明(請求項1に記載の発明)
上記の課題を解決するための第1の発明(請求項1に記載の発明)は、第1の磁石(M1)を取付けた第1の板状装着部(P1)にボール保持部(bH)を取付けたボール保持装着部(bHP1)と第2の磁石(M2)を取付けた第2の板状装着部(P2)との組合せからなるボールホルダーにおいて、第1の磁石(M1)と第2の磁石(M2)は共に吸着するように構成されており、ボール保持装着部(bHP1)と第2の板状装着部(P2)とを着衣(c)等に挟み付けて吸着させることによりボール保持装着部(bHP1)を着衣(c)に装着させることを特徴とするボールホルダーである。
○第2の発明(請求項2に記載の発明)
上記の課題を解決するための第2の発明(請求項2に記載の発明)は、第1の磁石(M1)と第2の磁石(M2)は1又は2以上であり、ボールホルダーを着衣(c)等に装着させて使用する際には、1又は2以上の第1の磁石(M1)の位置と1又は2以上の第2磁石の位置が対応するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載されたボールホルダーである。
○第3の発明(請求項3に記載の発明)
上記の課題を解決するための第3の発明(請求項3に記載の発明)は、1又は2以上の第1の磁石(M1)と第2の磁石(M2)の配置が、略正方形(R)の四隅部と中央部であることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載されたボールホルダーである。
○第4の発明(請求項4に記載の発明)
上記の課題を解決するための第4の発明(請求項4に記載の発明)は、第1の磁石(M1)の吸引力で金属体入りのボールマーカー(bm)を保持することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載されたボールホルダーである。
○第5の発明(請求項5に記載の発明)
上記の課題を解決するための第5の発明(請求項5に記載の発明)は、ボール保持部(bH)の上部開口部(Ot)の面積が下部開口部(Ob)の面積より大きいことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載されたボールホルダーである。
○第6の発明(請求項6に記載の発明)
上記の課題を解決するための第6の発明(請求項6に記載の発明)は、第1の板状装着部(P1)が2枚の板材からなり、板材底部緩やかなV字形に切取り接着した後、接着した中央部分を逆V字形に切取り、2枚の板材の間にボールを挟むための、ボール保持部(bH)としていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載されたボールホルダー。
○第7の発明(請求項7に記載の発明)
上記の課題を解決するための第7の発明(請求項7に記載の発明)は、ボール保持部(bH)の側面、及び/又は、底部を一部切取ったことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載されたボールホルダーである。
○第8の発明(請求項8に記載の発明)
上記の課題を解決するための第8の発明(請求項8に記載の発明)は、第1の磁石(M1)を取付けた第1の板状装着部(P1)、第2の磁石(M2)を取付けた第2の板状装着部(P2)の何れか/両方に、市販の小物入れや容器類を取付けるためのマジックテープ(登録商標)を取付けたことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載されたボールホルダーである。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、上記のような特徴的構成要件から構成され、特徴的構成要件に応じた、以下のような本願発明特有の効果を奏する。
また、上記の各発明に応じた、上記のような特徴的構成要件から構成されたボールホルダーによれば、本願発明の課題を十分解消することができた。
○第1の発明の効果
第1の発明によれば、第1の磁石(M1)を取付けた第1の板状装着部(P1)にボール保持部(bH)を取付けたボール保持装着部(bHP1)と第2の磁石(M2)を取付けた第2の板状装着部(P2)との組合せからなるボールホルダーにおいて、第1の磁石(M1)と第2の磁石(M2)は共に吸着するように構成されており、ボール保持装着部(bHP1)と第2の板状装着部(P2)とを着衣(c)等に挟み付けて吸着させることによりボール保持装着部(bHP1)を着衣(c)に装着させることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第2の発明の効果
第2の発明によれば、第1の磁石(M1)と第2の磁石(M2)は1又は2以上であり、ボールホルダーを着衣(c)等に装着させて使用する際には、1又は2以上の第1の磁石(M1)の位置と1又は2以上の第2磁石の位置が対応するように構成されていることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第3の発明の効果
第3の発明によれば、1又は2以上の第1の磁石(M1)と第2の磁石(M2)の配置が、略正方形(R)の四隅部と中央部であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第4の発明の効果
第4の発明によれば、第1の磁石(M1)の吸引力で金属体入りのボールマーカー(bm)を保持することという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第2課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第5の発明の効果
第5の発明によれば、ボール保持部(bH)の上部開口部(Ot)の面積が下部開口部(Ob)の面積より大きいことという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第6の発明の効果
第6の発明によれば、第1の板状装着部(P1)が2枚の板材からなり、板材底部緩やかなV字形に切取り接着した後、接着した中央部分を逆V字形に切取り、2枚の板材の間にボールを挟むための、ボール保持部(bH)としていることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第7の発明の効果
第7の発明によれば、ボール保持部(bH)の側面、及び/又は、底部を一部切取ったことという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第8の発明の効果
第8の発明によれば、第1の磁石(M1)を取付けた第1の板状装着部(P1)、第2の磁石(M2)を取付けた第2の板状装着部(P2)の何れか/両方に、市販の小物入れや容器類を取付けるためのマジックテープ(登録商標)を取付けたことという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明に係る、ボールホルダーに関する最良の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係るボールホルダーの斜視図である。図1(a)は、ボール保持装着部bHP1の正面斜視図(上段に記載された図)と背面斜視図(下段に記載された図)であり、図1(b)は、第2の板状装着部P2の正面斜視図(上段に記載された図)と背面斜視図(下段に記載された図)である。
図2は、本発明に係るボールホルダーの側面断面図である。
図3(a)は、本発明に係るボールホルダーの正面図である。図3(b)は、本発明に係るボールホルダーの側面図である。
図4(a)は、本発明に係るボールホルダーの正面図であり、図4(b)は、本発明に係るボールホルダーの側面図である。
図5(a)は、本発明に係るボールホルダーの正面図であり、図5(b)は、本発明に係るボールホルダーの側面図であり、図5(C)は、本発明に係るボールホルダーの底面図である。
図6(a)、(b)、(c)、は、本発明に係る第1の板状装着部P1、第2の板状装着部P2の構成の第1シートST1、第2シートST2、第3シートST3、表す図面である。図6(d)、は、本発明に係る第1の板状装着部P1、第2の板状装着部P2の側面断面図である。
以下、本発明に係る、ボールホルダーについて、図面を参照しながら説明する。
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第1の発明は、第1の磁石M1を取付けた第1の板状装着部P1にボール保持部bHを取付けたボール保持装着部bHP1と第2の磁石M2を取付けた第2の板状装着部P2との組合せからなるボールホルダーにおいて、第1の磁石M1と第2の磁石M2は共に吸着するように構成されており、ボール保持装着部bHP1と第2の板状装着部P2とを着衣c等に挟み付けて吸着させることによりボール保持装着部bHP1を着衣cに装着させることを特徴とするボールホルダーである。
第1の磁石M1と第2の磁石M2は、正負逆極になるように構成され、両磁石は吸着力により、着衣c等に挟み付けて吸着させることによりボール保持装着部bHP1を着衣cに装着させることができる。
第1の板状装着部P1は、例えば、背面側から正面側へ、順に第1シートST1、第2シートST2、第3シートST3の3層構造になっている。第1シートST1は表面シートであり、第1シートST1に、磁石M1を取付けるための磁石取付穴MHを設けている。第2シートST2は網状補強シートであり、第1の磁石M1の取付けを補強するために設けられている。第3シートST3は、裏面に張るシートであり、滑らかな表面となっている。第1シートST1と第3シートST3は、例えば、皮革等で製作される。ただし、必ずしも、上述の形態に限定されるものではない。
第2の板状装着部P2も、例えば、正面側から背面側へ、順に第1シートST1、第2シートST2、第3シートST3の3層構造になっている。第1シートST1は表面シートであり、第1シートST1に、磁石M2を取付けるための磁石取付穴MHを設けている。第2シートST2は網状補強シートであり、第2の磁石M2の取付けを補強するために設けられている。第3シートST3は、裏面に張るシートであり、滑らかな表面となっている。第1シートST1と第3シートST3は、例えば、皮革等で製作される。ただし、必ずしも、上述の形態に限定されるものではない。
第1の発明によれば、第1の磁石M1を取付けた第1の板状装着部P1にボール保持部bHを取付けたボール保持装着部bHP1と第2の磁石M2を取付けた第2の板状装着部P2との組合せからなるボールホルダーにおいて、第1の磁石M1と第2の磁石M2は共に吸着するように構成されており、ボール保持装着部bHP1と第2の板状装着部P2とを着衣c等に挟み付けて吸着させることによりボール保持装着部bHP1を着衣cに装着させることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
22222**************************************************
上記のボールホルダーにおいて、第1の磁石M1と第2の磁石M2は1又は2以上であり、ボールホルダー100を着衣c等に装着させて使用する際には、1又は2以上の第1の磁石M1の位置と1又は2以上の第2磁石の位置が対応するように構成されていることが開示されている。
ここに、2以上の第1の磁石M1は、第1の磁石M11、M12…、2以上の第2の磁石M2は、第2の磁石M21、M22…、と表されるものとする。磁石M11、M12…、と磁石M21、M22…、が対応する。
磁石M11、M12…、と磁石M21、M22…、の大きさ、数量は必要な吸引力を確保すべく適宜変えることができる。
第1の磁石M11、M12…、と第2の磁石M21、M22…は1又は2以上であり、ボールホルダー100を着衣c等に装着させて使用する際には、第1の磁石M11、M12…、と第2の磁石M21、M22…の位置は対応し、略同じ位置にある。
第1の磁石M11、M12…、と第2の磁石M21、M22…は対応する磁石は正負逆極になっている必要ある。
磁石M11が正極であれば、対応する磁石M21は負極である必要があり、磁石M12が負極であれば、対応する磁石M22は正極である必要がある。
一般的には、第1の磁石M11、M12…、は全て正極(負極)であり、第2の磁石M21、M22…、は全て負極(正極)であるように選択される。
○第2の発明によれば、第1の磁石M1と第2の磁石M2は1又は2以上であり、ボールホルダー100を着衣c等に装着させて使用する際には、1又は2以上の第1の磁石M1の位置と1又は2以上の第2磁石の位置が対応するように構成されていることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
33333**************************************************
上記のボールホルダーにおいて、1又は2以上の第1の磁石M1と第2の磁石M2の配置が、略正方形Rの四隅部と中央部であることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載されたボールホルダーが開示されている。
ここに、1又は2以上の第1の磁石M1と第2の磁石M2の配置が、略正方形Rの四隅部と中央部であることとしたのは、正方形にすることで磁石M1を取付けた第1の板状装着部P1と、磁石M2を取付けた第2の板状装着部P2を90度の角度をもってあらゆる方向に取付けることが可能となるからである。
第3の発明によれば、1又は2以上の第1の磁石M1と第2の磁石M2の配置が、略正方形Rの四隅部と中央部であることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
44444**************************************************
上記のボールホルダーにおいて、第1の磁石M1の吸引力で金属体入りのボールマーカーbmを保持することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載されたボールホルダーが開示されている。ボールマーカー保持部bmHの背面側に第1の磁石M1が設置されている。
第4の発明によれば、第1の磁石M1の吸引力で金属体入りのボールマーカーbmを保持することという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
55555**************************************************
上記のボールホルダーにおいて、ボール保持部bHの上部開口部Otの面積が下部開口部Obの面積より大きいことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載されたボールホルダーが開示されている。
ボール保持部bHの上部開口部Otの面積が下部開口部Obの面積より大きいようにしているのは、ボールbを確実に保持するとともに、ボールbを上部開口部Otから容易に収納することができ、さらに、押し込むことにより、ボールbの脱落を防止でき、取り出す際には、下部開口部Obから手でボールbを押し上げて上部開口部Otから容易に取り出せるようにしているからである。
第5の発明によれば、ボール保持部bHの上部開口部Otの面積が下部開口部Obの面積より大きいことという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
66666**************************************************
上記のボールホルダーにおいて、第1の板状装着部(P1)が2枚の板材からなり、板材底部緩やかなV字形に切取り接着した後、接着した中央部分を逆V字形に切取り、2枚の板材の間にボールを挟むための、ボール保持部(bH)としていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載されたボールホルダーが開示されている。
○第6の発明の効果
第6の発明によれば、第1の板状装着部(P1)が2枚の板材からなり、板材底部緩やかなV字形に切取り接着した後、接着した中央部分を逆V字形に切取り、2枚の板材の間にボールを挟むための、ボール保持部(bH)としていることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
77777**************************************************
上記のボールホルダーにおいて、ボール保持部bHの側面、及び/又は、底部を一部切取ったことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載されたボールホルダーが開示されている。
ボール保持部bHの側面、及び/又は、底部を一部切取ったことにより、ボール保持部bHのフレキシビリティーが増して、ボールbの取出しが容易になる。
ボール保持部bHの側面を一部切取ったことにより、ボール保持部bHの側面とボールbの摩擦力のみでボールBを確実に保持できないおそれがあるので、ボールbを確実に保持するためにボール保持部bHの底部を設けたものである。
第7の発明によれば、ボール保持部bHの側面、及び/又は、底部を一部切取ったことという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
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上記のボールホルダーにおいて、第1の磁石(M1)を取付けた第1の板状装着部(P1)、第2の磁石(M2)を取付けた第2の板状装着部(P2)の何れか/両方に、市販の小物入れや容器類を取付けるためのマジックテープ(登録商標)を取付けたことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載されたボールホルダーが開示されている。
市販の容器類としては、例えば、ペットボトルの取付けを想定している。
実施態様としては、ボールホルダーを身体の左右に装着した場合において、ペットボトルの取付けは、一ヵ所にまとめるのではなく、ボールホルダーを身体の左右に分けるようにすることが実施例として考えられる。
したがって、一方のボールホルダーには、ボールを保持することなく、ペットボトルだけを取付けることも、本願に係るボールホルダーの使用態様として可能である。
第8の発明によれば、第1の磁石(M1)を取付けた第1の板状装着部(P1)、第2の磁石(M2)を取付けた第2の板状装着部(P2)の何れか/両方に、市販の小物入れや容器類を取付けるためのマジックテープ(登録商標)を取付けたことという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第3課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明に係るボールホルダーの斜視図である。図1(a)は、ボール保持装着部bHP1の正面斜視図(上段に記載された図)と背面斜視図(下段に記載された図)であり、図1(b)は、第2の板状装着部P2の正面斜視図(上段に記載された図)と背面斜視図(下段に記載された図)である。
図2図2は、本発明に係るボールホルダーの側面断面図である。
図3図3(a)は、本発明に係るボールホルダーの正面図である。図3(b)は、本発明に係るボールホルダーの側面図である。
図4図4(a)は、本発明に係るボールホルダーの正面図であり、図4(b)は、本発明に係るボールホルダーの側面図である。
図5図5(a)は、本発明に係るボールホルダーの正面図であり、図5(b)は、本発明に係るボールホルダーの側面図であり、図5(C)は、本発明に係るボールホルダーの底面図である。
図6図6(a)、(b)、(c)、は、本発明に係る第1の板状装着部P1、第2の板状装着部P2の構成の第1シートST1、第2シートST2、第3シートST3、表す図面である。図6(d)、は、本発明に係る第1の板状装着部P1、第2の板状装着部P2の側面断面図である。
【符号の説明】
【0010】
M1、M11、M12、………第1の磁石
M2、M21、M22、………第2の磁石
P1……第1の板状装着部
P2……第2の板状装着部
bHP1……ボール保持装着部
bH……ボール保持部bH
bt……底部
100……ボールホルダー
c……着衣
R……正方形
b……ボール
bm……ボールマーカー
bmH……ボールマーカー保持部
Ot……上部開口部
Ob……下部開口部
ST1……第1シート(表面シート)
ST2……第2シート(補強シート)
ST3……第3シート(裏面シート)

図1
図2
図3
図4
図5
図6