特許第6235433号(P6235433)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

<>
  • 6235433-ICタグ読取装置 図000002
  • 6235433-ICタグ読取装置 図000003
  • 6235433-ICタグ読取装置 図000004
  • 6235433-ICタグ読取装置 図000005
  • 6235433-ICタグ読取装置 図000006
  • 6235433-ICタグ読取装置 図000007
  • 6235433-ICタグ読取装置 図000008
  • 6235433-ICタグ読取装置 図000009
  • 6235433-ICタグ読取装置 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6235433
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】ICタグ読取装置
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20171113BHJP
   G06K 7/10 20060101ALI20171113BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20171113BHJP
   H01M 10/44 20060101ALI20171113BHJP
   H01M 10/46 20060101ALI20171113BHJP
【FI】
   H02J7/00 303C
   H02J7/00 X
   H02J7/00 301B
   G06K7/10 252
   H01M10/48 P
   H01M10/44 Q
   H01M10/46
【請求項の数】3
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2014-164519(P2014-164519)
(22)【出願日】2014年8月12日
(65)【公開番号】特開2016-40982(P2016-40982A)
(43)【公開日】2016年3月24日
【審査請求日】2016年7月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 渉
(72)【発明者】
【氏名】佐野 貢一
(72)【発明者】
【氏名】柳沼 順
(72)【発明者】
【氏名】槌田 直
【審査官】 古河 雅輝
(56)【参考文献】
【文献】 特表2006−502471(JP,A)
【文献】 特開2003−189488(JP,A)
【文献】 特開2014−003835(JP,A)
【文献】 特表2012−519418(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/108249(WO,A1)
【文献】 特開2005−269172(JP,A)
【文献】 特開2011−134049(JP,A)
【文献】 特開2013−026813(JP,A)
【文献】 特開2010−224640(JP,A)
【文献】 特開2015−186417(JP,A)
【文献】 特開平09−128474(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0303520(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K 7/00− 7/14
G06K 17/00
H01M 10/42−10/48
H02J 7/00− 7/12
H02J 7/34− 7/36
H04M 1/00
H04M 1/24− 1/82
H04M 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置を装着する装着部と、
バッテリーと、
アンテナと、
前記アンテナから電波を放射するオン状態と、前記アンテナから電波を停止するオフ状態と、を切り替える切替手段と、
前記切替手段によりオフ状態に切り替えられていて前記バッテリーの充電残量が所定値以下の場合、前記装着部に装着された前記情報処理装置から前記バッテリーに充電する電力の供給を受ける第1電力受給手段と、
を備えるICタグ読取装置。
【請求項2】
前記バッテリーの充電状態が所定値以下の場合、前記装着部に装着された前記情報処理装置から前記バッテリーの充電を促すメッセージを表示する第1表示手段
をさらに備えた請求項1に記載のICタグ読取装置。
【請求項3】
前記バッテリーの充電状態が所定値以上である場合、前記装着部に装着された前記情報処理装置からの電力供給要求に対して前記情報処理装置に前記バッテリーから電力を供給する第1電力供給手段、
をさらに備えた請求項1または2に記載のICタグ読取装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ICタグ読取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、衣料品店等の店舗において、店舗の運営者は、RFID(Radio Frequency Identification)リーダを用いて、商品に付されたIC(Integrated Circuit)タグに記憶された商品情報等を読み取り、店舗における商品の在庫状況を管理する在庫管理や売れ筋商品を把握するロケーション管理等を行っている。
【0003】
このような在庫管理やロケーション管理にはハンディ型のRFIDリーダが用いられる。ハンディ型のRFIDリーダは、操作性や軽量化のため、大きな表示部は搭載されていないことが多い。そのため、大きな表示部を有するスマートフォンやPDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理装置をRFIDリーダに装着して、RFIDリーダによるICタグの読取状況を情報処理装置の表示部に表示することがある。
【0004】
ところで、このようなハンディ型のRFIDリーダや情報処理装置は、それぞれがバッテリーを搭載しており、それぞれに搭載されたバッテリーで動作している。そのため、どちらかの機器のバッテリーが消耗して充電残量が所定値以下になると、当該装置は動作不能となる。このような場合、他の機器のバッテリーが充分充電されている状態でも、当該装置のバッテリーを充電するまで、上記管理業務を中断せざるを得ない場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、RFIDリーダと携帯端末のいずれかのバッテリーが消耗して残量が所定値以下になっても、動作を継続可能なICタグ読取装置および情報処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態のICタグ読取装置は、情報処理装置を装着する装着部と、バッテリーと、アンテナと、前記アンテナから電波を放射するオン状態と、前記アンテナから電波を停止するオフ状態と、を切り替える切替手段と、前記切替手段によりオフ状態に切り替えられていて前記バッテリーの充電残量が所定値以下の場合、前記装着部に装着された前記情報処理装置から前記バッテリーに充電する電力の供給を受ける第1電力受給手段と、を備える。
【0007】
実施形態のICタグ読取装置は、情報処理装置を装着する装着部と、バッテリーと、前記バッテリーの充電状態が所定値以下の場合、前記装着部に装着された前記情報処理装置から前記バッテリーの充電を促すメッセージを表示する第1表示手段、を備える。
【0008】
実施形態の情報処理装置は、ICタグ読取装置に装着可能であって、バッテリーと、前記バッテリーの充電残量が所定値以下の場合、前記ICタグ読取装置が電波を放射しない状態であれば当該ICタグ読取装置から前記バッテリーに充電する電力の供給を受ける第2電力受給手段と、を備える。
【0009】
実施形態の情報処理装置は、ICタグ読取装置に装着可能であって、バッテリーと、前記バッテリーの充電状態が所定値以下の場合、前記ICタグ読取装置から前記バッテリーの充電を促すメッセージを表示する第2表示手段、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、携帯端末を装着したRFID読取装置の外観を示す側面図である。
図2図2は、RFID読取装置および携帯端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3図3は、RFID読取装置のメモリ構成を示すメモリマップである。
図4図4は、携帯端末のメモリ構成を示すメモリマップである。
図5図5は、RFID読取装置の機能構成を示す機能ブロック図である。
図6図6は、RFID読取装置の制御処理を示すフローチャートである。
図7図7は、RFID読取装置の制御処理の一部を示すフローチャートである。
図8図8は、携帯端末の機能構成を示す機能ブロック図である。
図9図9は、携帯端末の制御処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図1図9を参照して、実施形態のICタグ読取装置、情報処理装置およびプログラムを詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、ICタグ読取装置としてハンディ型のRFIDリーダライタを用いて説明するが、以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、実施形態では、情報処理装置として携帯端末を用いて説明するが、以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、実施形態では、店舗の例として、衣料品等を販売するアパレルショップの説明をするが、他の商品を販売する店舗であってもよい。なお、携帯端末は、例えばスマートフォン、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)等である。
【0012】
図1は、実施形態に係るRFIDリーダライタ1を側面から見た側面図である。図1において、RFIDリーダライタ1は、本体部2と、グリップ部4と、載置部6で構成されている。本体部2は、電源や回路が配置されている。また、本体部2は、略四角形の平面状のアンテナ3を内蔵している。操作者が操作時に握るグリップ部4は本体部2に対し後ろ側に配置される。
【0013】
トリガスイッチ5はグリップ部4に設けられている。トリガスイッチ5をオンすると、アンテナ3から電波を放射する。操作者がトリガスイッチ5をオフすると、アンテナ3から電波を停止する。操作者が、グリップ部4を握りながらトリガスイッチ5をオンすると、RFIDリーダライタ1は、アンテナ3から電波を放射する。操作者がトリガスイッチ5をオフすると、RFIDリーダライタ1は、アンテナ3からの電波の放射を停止する。
【0014】
載置部6は、本体部2とグリップ部4の間に設けられている。載置部6は本体部2と連結している。載置部6はグリップ部4と連結している。載置部6は、一対の保持部7を備えている。保持部7は、載置部6に載置された携帯端末8の上方と下方を着脱可能に固定して保持する。保持部7に保持された携帯端末8は、RFIDリーダライタ1を操作する操作者が直視できる方向に表示部82(図2を参照)を向けて保持される。
【0015】
図2は、RFIDリーダライタ1および携帯端末8のハードウェア構成を示すブロック図である。図2において、RFIDリーダライタ1は、制御主体となるCPU21、各種プログラムを記憶するROM22、各種データを展開するRAM23、各種プログラムを記憶するメモリ部20等を備えている。CPU21、ROM22、RAM23、メモリ部20は、互いにデータバス(図示せず)を介して接続されている。CPU21とROM22とRAM23が、制御部11を構成する。すなわち、制御部11は、CPU21がROM22やメモリ部20に記憶されRAM23に展開された制御プログラムに従って動作することによって、後述する制御処理を実行する。
【0016】
メモリ部20は、電源を切っても記憶情報が保持されるHDDやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成され、制御プログラムを含むプログラム等を記憶する。
【0017】
また、制御部11は、表示部12、入力部13、無線通信部14、放射受信部15、バッテリー制御部16、トリガスイッチ5を、データバスを介して接続している。
【0018】
表示部12は、例えば液晶パネル等で形成されており、操作者に対して各種の情報を表示する。入力部13は、例えばキーボードで形成されており、種々の情報を入力する。無線通信部14は、携帯端末8の無線通信部84と通信を行う。制御部11の制御の指令に応動して、無線通信部14は、バッテリー残量情報を含む各種情報を無線通信部84との間で送受信する。
【0019】
放射受信部15は、アンテナ3を有し、例えば、棚に陳列された商品に付されたIC(Integrated Circuit)タグに向けて、ICタグに記憶された情報を読み取るための電波をアンテナ3から放射する。放射された電波を受信したICタグは、当該ICタグを識別するICタグ識別情報や商品に関する商品情報等を含むICタグ情報を応答電波に乗せて送信する。放射受信部15は、は、ICタグから送信されたICタグ情報を受信してRAM23やメモリ20に記憶する。
【0020】
バッテリー17は、RFIDリーダライタ1の各部に電力を供給し、当該各部を電気的に動作させる。
【0021】
バッテリー制御部16は、制御部11の指令に応動して、バッテリー17のバッテリーの充電残量を検出する。またバッテリー制御部16は、制御部11の指令に応動して、電力出力接続部18と携帯端末8の電力入力接続部88とを接続した状態で、電力出力接続部18に対し、バッテリー17にチャージされている電力を供給させる。
【0022】
また、バッテリー制御部16は、制御部11の指令に応動して、電力入力接続部19と携帯端末8の電力出力接続部89とを接続した状態で、携帯端末8から電力入力接続部19に受給した電力をバッテリー17にチャージする。
【0023】
なお、電力出力接続部18と電力入力接続部88との電気的接続、および電力入力接続部19と電力出力接続部89との電気的接続は、RFIDリーダライタ1と保持部7に保持された携帯端末8との間で行われる。RFIDリーダライタ1と携帯端末8との電気的接続は、例えば公知の電磁誘導技術を用いて、RFIDリーダライタ1と携帯端末8とが非接触状態で行われる。なお、電力出力接続部18と電力入力接続部88とを有線ケーブルを用いて電気的に接続してもよい。同様に、電力入力接続部19と電力出力接続部89とを有線ケーブルを用いて電気的に接続してもよい。
【0024】
また、図2において、携帯端末8は、制御主体となるCPU91、各種プログラムを記憶するROM92、各種データを展開するRAM93、各種プログラムを記憶するメモリ部90等を備えており、CPU91、ROM92、RAM93、メモリ部90は、互いにデータバス(図示せず)を介して接続されている。CPU91とROM92とRAM93が、制御部81を構成する。すなわち、制御部81は、CPU91がROM92やメモリ部90に記憶されRAM93に展開された制御プログラムに従って動作することによって、後述する制御処理を実行する。
【0025】
メモリ部90は、電源を切っても記憶情報が保持されるHDDやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成され、制御プログラムを含むプログラム等を記憶する。
【0026】
また、制御部81は、表示部82、入力部83、無線通信部84、無線通信部85、バッテリー制御部86を、データバスを介して接続している。
【0027】
表示部82は、例えば液晶パネル等で形成されており、操作者に対して各種の情報を表示する。入力部83は、例えばタッチ式のキーボードで形成されており、種々の情報を入力する。無線通信部84は、RFIDリーダライタ1の無線通信部14と通信を行う。制御部81の制御の指令に応動して、無線通信部84は、バッテリー残量情報を含む各種情報を無線通信部14との間で送受信する。
【0028】
無線通信部85は、外部装置(図示せず)と種々の情報を送受信する。バッテリー87は、携帯端末8の各部に電力を供給し、当該各部を電気的に動作させる。
【0029】
バッテリー制御部86は、制御部81の指令に応動して、バッテリー87のバッテリー残量を検出する。またバッテリー制御部86は、制御部81の指令に応動して、電力出力接続部89とRFIDリーダライタ1の電力入力接続部19とを電気的に接続した状態で、電力出力接続部89に対しバッテリー87にチャージされている電力を供給させる。
【0030】
また、バッテリー制御部86は、制御部81の指令に応動して、電力入力接続部88とRFIDリーダライタ1の電力出力接続部18とを接続した状態で、RFIDリーダライタ1から受給した電力をバッテリー87にチャージする。
【0031】
次に図3を用いて、RFIDリーダライタ1におけるメモリ20のメモリ構成を示すメモリマップについて説明する。図3において、メモリ20は、第1所定量部201と第2所定量部202を有する。第1所定量部201は、ICタグへの電波の放射やICタグからの情報の読取るために、RFIDリーダライタ1が正常に動作するのに最低限必要なバッテリー17の充電残量(第1所定量)の値を記憶する。ここで、充電残量は、バッテリー17が出力する電圧の値、バッテリー17が出力する電流の値、バッテリー17が出力する電力量の値いずれでもよい。またこれらの組み合わせであってもよい。
【0032】
また、第2所定量部202は、RFIDリーダライタ1が上述のように正常に動作し、かつ携帯端末8に対して電力を供給するために最低限必要なバッテリー17の充電残量(第2所定量)の値を記憶する。ここで、充電残量は、バッテリー17が出力する電圧の値、バッテリー17が出力する電流の値、バッテリー17が出力する電力量の値いずれでもよい。またこれらの組み合わせであってもよい。また、第2所定量は、第1所定量と同一の量であってもよいし、第1所定量より大きな量であってもよい。
【0033】
次に図4を用いて、携帯端末8におけるメモリ部90のメモリ構成を示すメモリマップについて説明する。図4において、メモリ部90は、第3所定量部901と第4所定量部902を有する。第3所定量部901は、携帯端末8が正常に動作するのに最低限必要なバッテリー87の充電残量(第3所定量)の値を記憶する。ここで、充電残量は、バッテリー87が出力する電圧の値、バッテリー87が出力する電流の値、バッテリー87が出力する電力量の値いずれでもよい。またこれらの組み合わせであってもよい。
【0034】
また、第4所定量部902は、携帯端末8が上述のように正常に動作し、かつRFIDリーダライタ1に対して電力を供給するために最低限必要なバッテリー87の充電残量(第4所定量)の値を記憶する。ここで、充電残量は、バッテリー87が出力する電圧の値、バッテリー87が出力する電流の値、バッテリー87が出力する電力量の値いずれでもよい。またこれらの組み合わせであってもよい。また、第4所定量は、第3所定量と同一の量であってもよいし、第3所定量より大きな量であってもよい。また、第1所定量と第3所定量は同一の量であってもよいし、異なる量であってもよい。さらに、第2所定量と第4所定量は同一の量であってもよいし、異なる量であってもよい。
【0035】
続いて、図5図7を用いて、RFIDリーダライタ1の制御処理について説明する。図5は、RFIDリーダライタ1の機能構成を示す機能ブロック図である。制御部11が、ROM22やメモリ20に記憶された制御プログラムを含む各種プログラムに従うことで、第1電力受給手段111、第1表示手段112、第1電力供給手段113として機能する。
【0036】
第1電力受給手段111は、バッテリーの充電残量が所定値以下の場合、装着部に装着された情報処理装置からバッテリーに充電する電力の供給を受ける機能を有する。
【0037】
第1表示手段112は、バッテリーの充電状態が所定値以下の場合、装着部に装着された情報処理装置からバッテリーの充電を促すメッセージを表示する機能を有する。
【0038】
第1電力供給手段113は、バッテリーの充電状態が所定値以上である場合、装着部に装着された情報処理装置からの電力供給要求に対して情報処理装置に電力を供給する機能を有する。
【0039】
図6および図7は、RFIDリーダライタ1の制御処理の流れを示すフローチャートである。図6において、制御部11は、操作者がトリガスイッチ5がオンされたか否かを判断する(ステップS11)。オンされたと判断した場合は(ステップS11のYes)、制御部11は、放射受信部15を制御してアンテナ3からICタグに向けて電波を放射する(ステップS12)。そして制御部11は、放射電波を受信したICタグから、ICタグ情報を含む応答電波を受信したか否かを判断する(ステップS13)。受信したと判断した場合は(ステップS13のYes)、制御部11は、受信したICタグ情報をRAM23に記憶する(ステップS14)。
【0040】
応答電波を受信していないと判断した場合は(ステップS13のNo)、制御部11は、操作者がトリガスイッチ5がオフされたか否かを判断する(ステップS15)。オフされたと判断した場合は(ステップS15のYes)、制御部11は、放射受信部15を制御して電波の放射を停止する(ステップS16)。オフされていないと判断した場合は(ステップS15のNo)、制御部11はステップS11に戻る。
【0041】
また、ステップS11において、トリガスイッチ5がオンされていないと判断した場合は(ステップS11のNo)、制御部11は、バッテリー制御処理を実行する(ステップS17)。そして制御部11はステップS11に戻る。
【0042】
図7に、ステップS17のバッテリー制御処理を詳細に示す。図7において、制御部11は、バッテリー制御部16を制御して、バッテリー17の充電残量を検出する(ステップS21)。そして制御部11は、検出したバッテリー17の充電残量が、第1所定量部201に記憶されている第1所定量未満であるか否かを判断する(ステップS22)。第1所定量未満であると判断した場合は(ステップS22のYes)、制御部11(第1表示手段112)は、表示部12に、バッテリー17の充電残量が、RFIDリーダライタ1が正常に動作できない量まで減少していることを示すメッセージを表示する(ステップS23)。
【0043】
メッセージの例として、バッテリー17とバッテリー87が電磁誘導等によって物理的に非接触状態で接電気的に接続されている場合は、「バッテリーの充電残量が不足しています。携帯端末が電力供給可能な場合は充電を開始します」のような表示がされる。また、バッテリー17とバッテリー87と有線ケーブルで電気的に接続する場合は、「携帯端末から電力を受給する場合は、至急RFIDリーダライタと携帯端末とを接続して充電をしてください」のような表示がされる。
【0044】
次に制御部11は、ステップS21で検出したバッテリー17の充電残量を、バッテリー17への充電を要求するコマンドとともに、無線通信部14から携帯端末8の無線通信部84に送信する(ステップS24)。
【0045】
要求コマンドを受信した携帯端末8は、バッテリー87の充電残量を検出し、RFIDリーダライタ1に対して電力供給が可能であるか否かを判断する。電力供給可能と判断した場合は、携帯端末8は、電力出力接続部89から電力入力接続部19に電力を供給する。この際、非接触でバッテリー17とバッテリー87が電気的に接続されている場合は自動的に電力供給を開始する。一方、バッテリー17とバッテリー87とを有線で接続する必要がある場合は、操作者は、バッテリー17とバッテリー87とを有線ケーブルで接続する。接続したことを判断した携帯端末8は、電力出力接続部89から電力入力接続部19に電力を供給する。
【0046】
制御部11は、携帯端末8から電力を受給したか否かを判断する(ステップS25)。電力を受給したと判断した場合は(ステップS25のYes)、制御部11(第1電力受給手段111)は、受給した電力をバッテリー17にチャージ(受給)する(ステップS26)。一方、携帯端末8から電力を受給していないと判断した場合は(ステップS25のNo)、制御部11は、そのまま処理を終了する。
【0047】
また、ステップS22において、検出したバッテリー17の充電残量が、第1所定量未満ではないと判断した場合は(ステップS22のNo)、制御部11は、検出した充電残量が第2所定量部202に記憶されている第2所定量以上であるか否かを判断する(ステップS27)。第2所定量以上であると判断した場合は(ステップS27のYes)、制御部11は、表示部12に、バッテリー17の充電残量が、携帯端末8に対して電力を供給するだけの充分な量が存在していることを示すメッセージを表示する(ステップS28)。例えば、制御部11は、「携帯端末を充電することは可能です」のような表示をする。
【0048】
次に制御部11は、携帯端末8から、後述のステップS44の処理によって送信された、携帯端末8の充電残量と、携帯端末8への充電を要求するコマンドを受信したか否かを判断する(ステップS29)。受信したと判断した場合は(ステップS29のYes)、制御部11(第1電力供給手段113)は、バッテリー制御部16を制御して、電力出力接続部18から携帯端末8の電力入力接続部88に対し、バッテリー17から電力を供給する(ステップS30)。
【0049】
なお、ステップS27において、検出した充電残量が第2所定量以上ではないと判断した場合(ステップS27のNo)、制御部11はステップS11に戻る。また、ステップS29において、携帯端末8の充電残量と、携帯端末8への充電を要求するコマンドを受信していないと判断した場合は(ステップS29のNo)、制御部11はステップS11に戻る。
【0050】
このような実施形態では、RFIDリーダライタ1のバッテリー17の充電残量が第1所定量未満になった場合、制御部11は、携帯端末8のバッテリー87から電力を受給する。そのため、RFIDリーダライタ1は動作を継続することができる。
【0051】
また、実施形態では、RFIDリーダライタ1のバッテリー17の充電残量が第1所定量未満になった場合、制御部11は、バッテリーの充電残量が減少し、RFIDリーダライタ1が正常に動作できないことを示すメッセージを表示する。そして、メッセージを見た操作者は、有線ケーブルによってRFIDリーダライタ1と携帯端末8とを電気的に接続し、携帯端末8から電力を受給する。これによって、RFIDリーダライタ1は動作を継続することができる。
【0052】
また、実施形態では、RFIDリーダライタ1のバッテリー17の充電残量が第2所定量以上である場合、制御部11は、携帯端末8に対して電力を供給する。
【0053】
続いて、図8および図9を用いて、携帯端末8の制御処理について説明する。図8は、携帯端末8の機能構成を示す機能ブロック図である。制御部81が、ROM92やメモリ部90に記憶された制御プログラムを含む各種プログラムに従うことで、第2電力受給手段811、第2表示手段812、第2電力供給手段813として機能する。
【0054】
第2電力受給手段811は、バッテリーの充電残量が所定値以下の場合、ICタグ読取装置からバッテリーに充電する電力の供給を受ける機能を有する。
【0055】
第2表示手段812は、バッテリーの充電状態が所定値以下の場合、ICタグ読取装置からバッテリーの充電を促すメッセージを表示する機能を有する。
【0056】
第2電力供給手段813は、バッテリーの充電状態が所定値以上である場合、ICタグ読取装置からの電力供給要求に対してICタグ読取装置に電力を供給する機能を有する。
【0057】
図9は、携帯端末8のバッテリー制御処理を詳細に示す。図9において、制御部81は、バッテリー制御部86を制御して、バッテリー87の充電残量を検出する(ステップS41)。そして制御部81は、検出したバッテリー87の充電残量が、第3所定量部901に記憶されている第3所定量未満であるか否かを判断する(ステップS42)。第3所定量未満であると判断した場合は(ステップS42のYes)、制御部81(第2表示手段812)は、表示部82に、バッテリー87の充電残量が、携帯端末8が正常に動作できない量まで減少していることを示すメッセージを表示する(ステップS43)。
【0058】
メッセージの例として、バッテリー87とバッテリー17が電磁誘導等の物理的に非接触状態で接電気的に接続されている場合は、「バッテリーの充電残量が不足しています。RFIDリーダライタが電力供給可能な場合は充電を開始します」のような表示がされる。また、バッテリー87とバッテリー17と有線ケーブルで接続する場合は、「RFIDリーダライタから電力を受給する場合は、至急携帯端末とRFIDリーダライタとを接続して充電をしてください」のような表示がされる。
【0059】
次に制御部81は、ステップS41で検出したバッテリー87の充電残量を、バッテリー87への充電を要求するコマンドとともに、無線通信部84からRFIDリーダライタ1の無線通信部14に送信する(ステップS44)。
【0060】
要求コマンドを受信したRFIDリーダライタ1は、バッテリー17の充電残量を検出し、携帯端末8に対して電力供給が可能であるか否かを判断する。電力供給が可能と判断した場合は、電力出力接続部18から電力入力接続部88に電力を供給する。この際、非接触でバッテリー17とバッテリー87が電気的に接続されている場合は自動的に電力供給を開始する。一方、バッテリー17とバッテリー87とを有線で接続する必要がある場合は、操作者は、バッテリー17とバッテリー87とを有線ケーブルで電気的に接続する。電気的に接続したことを判断したRFIDリーダライタ1は、電力出力接続部18から電力入力接続部88に電力を供給する。
【0061】
制御部81は、RFIDリーダライタ1から電力を受給したか否かを判断する(ステップS45)。電力を受給したと判断した場合は(ステップS45のYes)、制御部81(第2電力受給手段811)は、受給した電力をバッテリー87にチャージ(受給)する(ステップS46)。そして制御部81は、ステップS41に戻る。一方、RFIDリーダライタ1から電力を受給していないと判断した場合は(ステップS45のNo)、制御部81は、ステップS41に戻る。
【0062】
また、ステップS42において、検出したバッテリー87の充電残量が、第3所定量未満ではないと判断した場合は(ステップS42のNo)、制御部81は、検出した充電残量が第4所定量部902に記憶されている第4所定量以上であるか否かを判断する(ステップS47)。第4所定量以上であると判断した場合は(ステップS47のYes)、制御部81は、表示部82に、バッテリー87の充電残量が、RFIDリーダライタ1に対して電力を供給するだけの充分な量が存在していることを示すメッセージを表示する(ステップS48)。例えば、制御部81は、「携帯端末を充電することは可能です」のような表示をする。
【0063】
次に制御部81は、RFIDリーダライタ1から、ステップS24の処理によって送信された、RFIDリーダライタ1の充電残量と、RFIDリーダライタ1への充電を要求するコマンドを受信したか否かを判断する(ステップS49)。受信したと判断した場合は(ステップS49のYes)、制御部81(第2電力供給手段813)は、バッテリー制御部86を制御して、電力出力接続部89からRFIDリーダライタ1の電力入力接続部19に対し、バッテリー87から電力を供給する(ステップS50)。そして制御部81は、ステップS41に戻る。
【0064】
なお、ステップS47において、検出した充電残量が第4所定量以上ではないと判断した場合(ステップS47のNo)、制御部81はステップS41に戻る。また、ステップS49において、RFIDリーダライタ1の充電残量と、RFIDリーダライタ1への充電を要求するコマンドを受信していないと判断した場合は(ステップS49のNo)、制御部81はステップS41に戻る。
【0065】
このような実施形態では、携帯端末8のバッテリー87の充電残量が第3所定量未満になった場合、制御部81は、RFIDリーダライタ1のバッテリー17から電力を受給する。そのため、携帯端末8は動作を継続することができる。
【0066】
また、実施形態では、携帯端末8のバッテリー87の充電残量が第3所定量未満になった場合、制御部81は、バッテリーの充電残量が減少し、携帯端末8が正常に動作できないことを示すメッセージを表示する。そして、メッセージを見た操作者は、有線ケーブルによって携帯端末8とRFIDリーダライタ1とを接続し、RFIDリーダライタ1から電力を受給する。これによって、携帯端末8は動作を継続することができる。
【0067】
また、実施形態では、携帯端末8のバッテリー87の充電残量が第4所定量以上である場合、制御部81は、RFIDリーダライタ1に対して電力を供給する。
【0068】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0069】
例えば、実施形態では、ICタグ装置としてRFIDリーダライタを用いたが、RFIDリーダライタ以外のICタグ読取装置であってもよい。
【0070】
なお、実施形態のRFIDリーダライタ1や携帯端末8で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0071】
また、実施形態のRFIDリーダライタ1や携帯端末8で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、実施形態のRFIDリーダライタ1や携帯端末8で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0072】
また、実施形態のRFIDリーダライタ1や携帯端末8で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0073】
1 RFIDリーダライタ
11 制御部
17 バッテリー
8 携帯端末
81 制御部
87 バッテリー
111 第1電力受給手段
112 第1表示手段
113 第1電力供給手段
811 第2電力受給手段
812 第2表示手段
813 第2電力供給手段
【先行技術文献】
【特許文献】
【0074】
【特許文献1】特開2011−008616号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9