(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6235547
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】流体容器
(51)【国際特許分類】
F16L 33/24 20060101AFI20171113BHJP
F16L 41/08 20060101ALI20171113BHJP
【FI】
F16L33/24
F16L41/08
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-232728(P2015-232728)
(22)【出願日】2015年11月30日
(65)【公開番号】特開2017-101686(P2017-101686A)
(43)【公開日】2017年6月8日
【審査請求日】2016年9月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002192
【氏名又は名称】特許業務法人落合特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】土橋 富生
【審査官】
柳本 幸雄
(56)【参考文献】
【文献】
特開2003−232600(JP,A)
【文献】
特開2005−106175(JP,A)
【文献】
特開2003−130273(JP,A)
【文献】
実開昭58−075675(JP,U)
【文献】
実開昭60−029474(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 33/24
F16L 33/30
F16L 41/08
F02M 37/00
B65D 25/02
B65D 25/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体貯留部(17a)の外壁面(17b)から突出するパイプ部(20)を備え、前記パイプ部(20)の外周面にホース(19)が挿入される流体容器であって、
前記外壁面(17b)には、前記パイプ部(20)の外周面に接続された第1リブ(21)と、前記パイプ部(20)の外周面から所定距離離れた位置にある第2リブ(22)とが突設されることを特徴とする流体容器。
【請求項2】
前記外壁面(17b)からの前記第2リブ(22)の突出量(H2)は、前記外壁面(17b)からの前記第1リブ(21)の突出量(H1)と同じか小さいことを特徴とする、請求項1に記載の流体容器。
【請求項3】
前記第1リブ(21)は前記パイプ部(20)の外周面から径方向外側に突出する第1突起部(21a)を備え、前記パイプ部(20)の外周面からの前記第1突起部(21a)の突出量(H4)は前記ホース(19)の肉厚よりも小さいことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の流体容器。
【請求項4】
前記第1リブ(21)は前記パイプ部(20)の外周面から径方向外側に直線状に延びることを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の流体容器。
【請求項5】
前記パイプ部(20)と前記第2リブ(22)とを結ぶ直線(L1)上に、前記外壁面(17b)からの突出量(H3)が前記第2リブ(22)の突出量(H2)よりも大きい第2突起部(22a)を備え、前記パイプ部(20)の軸線方向視において、前記直線(L1)上における前記第2突起部(22a)を挟んで前記パイプ部(20)の反対側にある点から前記第2突起部(22a)の外郭に対して延びる2本の接線(L2)が、前記パイプ部(20)の外周面と前記ホース(19)の外周面との間を通過することを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の流体容器。
【請求項6】
前記第2突起部(22a)が前記第2リブ(22)上に設けられることを特徴とする、請求項5に記載の流体容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体貯留部の外壁面から突出するパイプ部を備え、前記パイプ部の外周面にホースが挿入される流体容器に関する。
【背景技術】
【0002】
ラジエータのアッパータンクおよびロアタンクに設けたパイプ部の先端を大径に膨出させ、その大径部の外周面にパイプ部の軸線方向に延びる複数の溝部を形成するとともに、パイプ部の先端から所定距離離れた位置にホースの挿入深さを制限するストッパを設けることで、パイプ部にホースを挿入する際の摩擦抵抗を低減して組付け性を高めるものが、下記特許文献1により公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−232600号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ゴム製のホースをラジエータのパイプ部に挿入してから長期間が経過すると、ゴムの経年劣化によりホースがパイプ部に固着してしまい、ホースを手で引っ張るだけではパイプ部から簡単に抜けなくなり、ホースクランププライヤーのような特殊な工具を用いてホースをパイプ部から抜き取る必要があった。
【0005】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、流体容器のパイプ部に挿入されたホースを一般的な工具を用いて容易に抜き取れるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、流体貯留部の外壁面から突出するパイプ部を備え、前記パイプ部の外周面にホースが挿入される流体容器であって、前記外壁面には、前記パイプ部の外周面に接続された第1リブと、前記パイプ部の外周面から所定距離離れた位置にある第2リブとが突設されることを特徴とする流体容器が提案される。
【0007】
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記外壁面からの前記第2リブの突出量は、前記外壁面からの前記第1リブの突出量と同じか小さいことを特徴とする流体容器が提案される。
【0008】
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記第1リブは前記パイプ部の外周面から径方向外側に突出する第1突起部を備え、前記パイプ部の外周面からの前記第1突起部の突出量は前記ホースの肉厚よりも小さいことを特徴とする流体容器が提案される。
【0009】
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、前記第1リブは前記パイプ部の外周面から径方向外側に直線状に延びることを特徴とする流体容器が提案される。
【0010】
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、前記パイプ部と前記第2リブとを結ぶ直線上に、前記外壁面からの突出量が前記第2リブの突出量よりも大きい第2突起部を備え、前記パイプ部の軸線方向視において、前記直線上における前記第2突起部を挟んで前記パイプ部の反対側にある点から前記第2突起部の外郭に対して延びる2本の接線が、前記パイプ部の外周面と前記ホースの外周面との間を通過することを特徴とする流体容器が提案される。
【0011】
また請求項6に記載された発明によれば、請求項5の構成に加えて、前記第2突起部が前記第2リブ上に設けられることを特徴とする流体容器が提案される。
【0012】
なお、実施の形態のリザーブタンク17は本発明の流体容器に対応し、実施の形態のタンク本体17aは本発明の流体貯留部に対応する。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の構成によれば、流体容器は、流体貯留部の外壁面から突出するパイプ部を備え、パイプ部の外周面にホースが挿入される。流体貯留部の外壁面には、パイプ部の外周面に接続された第1リブと、パイプ部の外周面から所定距離離れた位置にある第2リブとが突設されるので、第1リブにより流体貯留部の外壁面とホースの端面との間に必ず隙間が形成されることになり、この隙間に工具の先端部を容易に差し込むことができる。そして工具の先端部をホースの端面に接触させた状態で、第2リブを支点として工具を揺動させることにより、梃子の原理でパイプ部からホースを容易に抜き取ることができる。
【0014】
また請求項2の構成によれば、外壁面からの第2リブの突出量は、外壁面からの第1リブの突出量と同じか小さいので、工具の先端部を流体貯留部の外壁面とホースの端面との間の隙間に差し込む作業が容易になる。
【0015】
また請求項3の構成によれば、第1リブはパイプ部の外周面から径方向外側に突出する第1突起部を備え、パイプ部の外周面からの第1突起部の突出量はホースの肉厚よりも小さいので、工具の先端部がパイプ部の外周面に接触して傷つけるのを防止しながら、工具の先端部をホースの端面に当接させてホースを抜き取ることができる。
【0016】
また請求項4の構成によれば、第1リブはパイプ部の外周面から径方向外側に直線状に延びるので、第1リブの体積を必要最小限に抑えて流体貯留部の重量を軽減することができる。
【0017】
また請求項5の構成によれば、パイプ部と第2リブとを結ぶ直線上に、外壁面からの突出量が第2リブの突出量よりも大きい第2突起部を備え、パイプ部の軸線方向視において、前記直線上における第2突起部を挟んでパイプ部の反対側にある点から前記第2突起部の外郭に対して延びる2本の接線が、パイプ部の外周面とホースの外周面との間を通過するので、ラジオペンチのような工具でホースを抜き取る場合に、第2突起部でラジオペンチの二股の先端部の最小閉じ角を規制することで、二股の先端部がパイプ部に当接せずにホースの端面に引っ掛かるようにし、パイプ部を傷つけることなくホース部を抜き取ることができる。
【0018】
また請求項6の構成によれば、第2突起部が第2リブ上に設けられるので、第2突起部を外壁面に直接突設する場合に比べて、第2突起部の突出量が第2リブの突出量の分だけ小さくなることで、工具から受ける荷重に対する第2突起部の強度が高められる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】ラジエータの部分正面図。(第1の実施の形態)
【
図5】ホースの取り外し時の作用説明図(その1)。(第1の実施の形態)
【
図6】ホースの取り外し時の作用説明図(その2)。(第1の実施の形態)
【
図8】
図7の8−8線断面図。(第2の実施の形態)
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、
図1〜
図6に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。
【0021】
図1に示すように、自動車のエンジンを冷却して温度上昇した冷却水を空気との熱交換で冷却するためのラジエータ11は、その上部に横方向に配置されたアッパータンク12と、その下部に横方向に配置されたロアタンク13と、アッパータンク12およびロアタンク13を接続するラジエータコア14と、ラジエータコア14に装着されたファン15と、ファン15を駆動する電動モータ16とを備える。ラジエータ11の一側部には冷却水を貯留するためのリザーブタンク17がボルト18,18で固定さており、このリザーブタンク17の下部がゴム製のホース19を介してアッパータンク12に接続される。
【0022】
図2〜
図4に示すように、リザーブタンク17のタンク本体17aの下端の外壁面17bから水平方向に延びるパイプ部20は一定直径の中空円形断面を有しており、その先端に直径が増加する膨大部20aが形成される。パイプ部20が突出するが外壁面17bには、パイプ部20の基端から上方および下方に直線状に延びる第1リブ21と、第1リブ21の下端に直交して水平方向に直線状に延びる第2リブ22とが突設される。第1リブ21および第2リブ22は共に半円状の断面を有して外壁面17bから突出しており、第2リブ22の外壁面17bからの突出量H2は、第1リブ21の外壁面17bからの突出量H1と同じか、それよりも小さく設定される。
【0023】
次に、上記構成を備えた本発明の第1の実施の形態の作用を説明する。
【0024】
図5(A)に示すように、パイプ部20にホース19を挿入すると、ホース19の端面19aが外壁面17bから突出する第1リブ21の頂面に当接するため、外壁面17bとホース19の端面19aとの間に第1リブ21の突出量H1に相当する隙間が形成される。
【0025】
よって、ラジオペンチのような工具のテーパーした二股の先端部T,Tをリザーブタンク17の下方からパイプ部20に接近させ、先端部T,Tの側面を第2リブ22の頂面に沿って上方に滑らせることで、外壁面17bとホース19の端面19aとの間の隙間に二股の先端部T,Tを容易に挿入することができる。このとき、第2リブ22の外壁面17bからの突出量H2は、第1リブ21の外壁面17bからの突出量H1と同じか小さく設定されているため、先端部T,Tを外壁面17bに接近させ易くなり、隙間に先端部T,Tを挿入する作業が一層容易になる。
【0026】
このようにして挿入した工具の一対の先端部T,Tの側面はホース19の端面19aに引っ掛かるため、
図5(B)に示すように、第2リブ22の頂面を支点として工具を矢印A方向にこじるように揺動させると、梃子の原理で先端部T,Tに端面19aを強く押圧されたホース19がパイプ部20に沿って矢印B方向に距離d1だけ移動する。
【0027】
図5(A)、(B)の操作でホース19がパイプ部20に沿って矢印B方向に距離d1だけ移動すると、外壁面17bとホース19の端面19aとの間の隙間が当初よりも拡大するため、
図6(A)に示すように、テーパーした二股の先端部T,Tを拡大した隙間に更に深く挿入することができる。そして
図6(B)に示すように、第2リブ22の頂面を支点として工具を再び矢印A方向にこじると、先端部T,Tに端面19aを押圧されたホース19がパイプ部20に沿って矢印B方向に更に距離d2だけ移動する。
【0028】
このようにしてホース19が当初の位置から距離d1+d2だけ引き抜かれると、ホース19とパイプ部20との接触面積が小さくなって摩擦力が減少するため、手でホース19を引っ張るだけでパイプ部20から容易に引き抜くことができる。
【0029】
本実施の形態によれば、ホース19が劣化してパイプ部20に固着して抜け難くなっていても、梃子の原理でホース19の端面19aを強く押圧してパイプ部20から引く抜くことができるので、作業性が大幅に向上する。しかもホースクランププライヤーのような特殊な工具を必要とせず、ラジオペンチのような一般的な工具を用いてホース19をパイプ部20から引く抜くことができるので、利便性が大幅に向上する。
【0030】
また第1リブ21はパイプ部20の外周面から径方向外側に直線状に延びるので、第1リブ21の体積を必要最小限に抑えてリザーブタンク17のタンク本体17aの重量を軽減することができる。
【0031】
次に、
図7および
図8に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
【0032】
第1の実施の形態では、ラジオペンチのような工具の一対の先端部T,Tを外壁面17bとホース19の端面19aとの間の隙間に挿入し、ホース19の端面19aを押圧する方向に揺動させたとき、一対の先端部T,Tの相互に対向する内面がパイプ部20の外周面に接触し、パイプ部20の外周面を傷つける可能性がある。パイプ部20の外周面はホース19の内周面に接触してシール性を確保する部分であるため、パイプ部20の外周面が傷つくとシール性が低下する虞がある。
【0033】
第2の実施の形態は、第1リブ21が、パイプ部20の基端の外周面を取り囲む環状の第1突起部21aを備えている。環状の第1突起部21aの外壁面17bからの突出量は、第1リブ21の線状の部分の突出量H1と同じある。パイプ部20の軸線方向に見たとき、パイプ部20の外周面からの第1突起部21aの径方向外側への突出量H4は、ホース19の肉厚よりも小さく設定される。
【0034】
したがって、工具の一対の先端部T,Tを外壁面17bとホース19の端面19aとの間の隙間に挿入したとき、一対の先端部T,Tの内面が第1突起部21aの外周面に当接することで、それ以上一対の先端部T,Tを閉じることができなくなり、先端部T,Tを揺動させてホース19を引き抜くとき、先端部T,Tの内面とパイプ部20の外周面との間に隙間が確保され、パイプ部20の外周面が先端部T,Tに接触して傷つくことが防止される。
【0035】
次に、
図9に基づいて本発明の第3の実施の形態を説明する。
【0036】
第2の実施の形態では、第1リブ21がパイプ部20の基端の外周面を取り囲む第1突起部21aを備えているが、第1突起部21aのうちで実際に機能するのは一対の先端部T,Tの内面が当接する部分だけであり、その他の部分は不要である。
【0037】
この観点から、第3の実施の形態は、第2の実施の形態の環状の第1突起部21aの不要部を除去し、一対の先端部T,Tの内面が当接する部分だけに一対の第1突起部21a,21aを残したものである。本実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様の作用効果を達成しながら、第1リブ21の第1突起部21aの体積を減らして重量を削減することができる。
【0038】
次に、
図10および
図11に基づいて本発明の第4の実施の形態を説明する。
【0039】
第3の実施の形態は、第2の実施の形態の環状の第1突起部21aのうち、ラジオペンチのような工具の一対の先端部T,Tの内面が当接する部分だけに一対の第1突起部21a,21aを残したものであるが、第4の実施の形態は、第3の実施の形態の一対の第1突起部21a,21aに加えて、第2リブ22に対向する側に更に1個の第1突起部21aを設けたものである。そのため、パイプ部20から第2リブ22に向かって下方に延びる線状の第1リブ21の下半部は無くなっている。新たに追加されたパイプ部20の下側の第1突起部21aは、パイプ部20の左右両側の既存の第1突起部21a,21aと同一形状である。
【0040】
本実施の形態によれば、マイナスドライバーのような工具の先端部Tを下側の第1突起部21aの下面に当接する位置まで挿入し、工具をこじるように揺動させることで、パイプ部20の外周面を傷つけることなくホース19を抜き取ることができ、ラジオペンチよりも更に一般的なマイナスドライバーのような工具が使用可能になることで、利便性が更に向上する。なお、本実施の形態において、第3の実施の形態と同様にラジオペンチのような工具を使用できることは勿論である。
【0041】
次に、
図12および
図13に基づいて本発明の第5の実施の形態を説明する。
【0042】
第5の実施の形態は、第2〜第4の実施の形態の第1リブ21の第1突起部21aに代えて、第2リブ22上に突出量H3の第2突起部22aを設けたものであり、この第2突起部22aは第1リブ21の頂面および第2リブ22の頂面よりも更に高く突出する。そしてラジオペンチのような工具の一対の先端部T,Tを外壁面17bとホース19の端面19aとの間の隙間に挿入し、一対の先端部T,Tを閉じて第2突起部22aを挟んだ状態で、パイプ部20の軸線方向に見ると、先端部T,Tの内面はパイプ部20の外周面よりも径方向外側にあり、ホース19の外周面よりも径方向内側にある。
【0043】
言い換えると、パイプ部20の中心から第2リブ22の中心を通って延びる直線L1上の点P(一対の先端部T,Tの内面の交点)から第2突起部22aの左右両端に接する2本の接線L2,L2を引いたとき、その接線L2,L2はパイプ部20の外周面とホース19の外周面との間を通ることになる。
【0044】
その結果、本実施の形態によっても、ラジオペンチのような工具の一対の先端部T,Tの最大閉じ量を第2突起部22aで規制することで、一対の先端部T,Tの側面がホース19の端面19aに引っ掛かることを保証しながら、一対の先端部T,Tの内面がパイプ部20の外周面に接触して傷つけるのを防止することができる。
【0045】
特に、第2突起部22aが第2リブ22上に設けられるので、第2突起部22aを外壁面17bに直接突設する場合に比べて、第2突起部22aの突出量が第2リブ22の突出量の分だけ小さくなることで、工具から受ける荷重に対する第2突起部22aの強度が高められる。
【0046】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0047】
例えば、本発明の流体容器は実施の形態のラジエータ11のリザーブタンク17に限定されるものではない。
【0048】
また第5の実施の形態では第2突起部22aが第2リブ22上に設けられているが、パイプ部20の中心から第2リブ22の中心を通って延びる直線L1上の任意の位置に第2突起部22aを設けることができる。
【符号の説明】
【0049】
17 リザーブタンク(流体容器)
17a タンク本体(流体貯留部)
17b 外壁面
19 ホース
20 パイプ部
21 第1リブ
21a 第1突起部
22 第2リブ
22a 第2突起部
L1 直線
L2 接線
H1 第1リブの突出量
H2 第2リブの突出量
H3 第2突起部の突出量
H4 第1突起部の突出量