【実施例】
【0262】
ある実施形態によれば、細胞内および細胞間輸送戦略は、これより、(1)遠赤外線/赤外線の境界での光学的調節および全可視スペクトルを横切る光遺伝学的な制御の拡張;(2)光源条件を増加させることなく光学的抑制の有効性の増加(早期ツールの光感受性および可逆性、段階状動力学的安定性を維持するナノアンペアスケールのクロリドを媒介した光電流);ならびに(3)プロモータが、知られていない、もしくは遺伝的に扱いにくい生物にある場合、多用途の標的化を可能にするような、遺伝的同一性だけでなく、形態学および組織トポロジーにも基づいた細胞を標的とするための一般的戦略を可能にする。これらの結果は、無傷システムの生物学および行動に適している多用途の高速光遺伝学的な技術の拡張を可能にする細胞生物学的な原理の使用を示す。
【0263】
本開示の特定の態様は、光遺伝学の力を定量的および定性的に増強し、研究の異なる手段を開くツールの一団を駆動するための、分子を輸送する戦略の応用を対象とする。特に、組織内のそれらの位相的関係のみによって細胞の標的化を可能にし、赤外線の境界まで光学的な制御の範囲を拡大する、他の周知のツールを超えて強化され、全可視スペクトルを網羅するエフェクター機能を有するツールが開発されている。
【0264】
本開示によれば、eNpHR2.0を発現する海馬ニューロンの試験は、持続的な細胞内の標識化および膜への局在化の不良による球形ER蓄積の不在を示し、これにより、ER移行ステップの後のさらなる修正が重要であることを示唆している。異なる膜への局在による内向き整流のカリウムチャネルの2つの形態(Kir2.1およびKir2.4)間の一次配列の差異の試験は、C末端ER移行モチーフだけでなく、N末端ゴルジ移行シグナルおよびC末端膜輸送シグナルにおいて差異を示した(Hofherr et al.,2005)。驚くことに、ゴルジ移行シグナルの提供は、表面発現には重大な影響を及ぼさなかったが、eNpHRとEYFPとの融合の間で、あるいは融合タンパク質のC末端でのいずれかで、Kir2.1からの膜輸送シグナルの付加は、細胞内の標識化を劇的に減少させ、見かけの表面膜の発現を増加させ、細胞プロセスの標識化も改善した。実際に、高解像度の共焦点画像は、プロセスにおいて著しい局在化を示し、特定できる標識化された膜貫通細胞内領域が、NpHRまたはその誘導体で今までに観察されたことないパターンで、オプシン−EYFPの融合タンパク質が明らかに欠けていた。
【0265】
ホールセルパッチクランプ記録法を用いて、ハロロドプシンポンプ分子の正真正銘の機能的な原形質膜への局在を定量化する、光電流を試験した。光電流は、実際に、大いに増加した(初期に記載されたNpHRの電流よりも約20倍大きいレベルまで;ヒトシナプシンIプロモータ下で、レンチウイルス形質導入された海馬錐体ニューロンにおける平均値±標準誤差[SEM]、光電流747.2±93.9pA;n=10)。
図25Dは、図の左部分で代表的なトレースおよび図の右部分で要約プロットを示す。
図25Dの代表的なトレースおよび要約プロットは、黒色で示されるeNPHR3.0(747.2±93.9pA)および灰色で示されるeNpHR2.0(214.1±24.7pA;不対t検定p=0.0005;n=10)を発現する細胞における平均光電流レベルを示す。膜の入力抵抗は、パッチした全てのニューロンに対して同様であった(eNpHR:193.1±36.6 MΩ;eNpHR3.0:151.6±28.5 MΩ;不対t検定p=0.37)。下述の作用スペクトルピークで、ナノアンペアスケールの平均の外向き電流が、このレベルの光電流を得るためにプロトンポンプにより必要とされるものよりも一桁低い強度である3.5mW/mm2の黄色光で、容易に観察された(低い光強度の維持は、、相当な組織容量の安全制御が、最優先事項であるインビボ実験においてのみ、重要な問題になる)(Aravanis et al.,2007、Adamantidis et al.,2007、Chow et al.,2010)。
図25Eは、図の左部分でeNpHR3.0(黒色)およびeNpHR2.0(灰色)の代表的な電圧トレース、および右部分で要約プロットを示す。ウイルス形質導入ニューロンでは、100mV超で光誘起された過分極は、通常、
図25Eで示されるように、同じ少量の光パワーレベルで、達成可能であった(eNpHR3.0:101.0±24.7mV、n=10;およびeNpHr2.0:57.2±6.8mV、不対t検定p=0.0005、n=10を発現する細胞における平均過分極)。この新しい大きさの膜電位の変化は、光遺伝子の抑制において機能的に異なる進歩を示し、それ故に、我々は、eNpHR3.0としてこの第3世代NpHRを指定する(ナトロノモナスハロロドプシンは、2005年にNpHRと命名され[Sato et al.,2005]、Gradinaruら[2008]により開発された第1の輸送を強化したバージョンは、現在、eNpHR2.0と称される)。NpHR光電流が、段階状であり、10分間を超える連続照射でほとんど不活性化を呈さなかったことを示したことを示す先行研究(Zhang et al.,2007a)から予期されたように(実際に、Zhangら[2007a]に記載されるこの理由によりNpHRが選択された)、eNpHR3.0の光電流もまた、段階状であり、不活性化に対して耐性があり、複数の光パルスおよび長い(挙動的に関連した)タイムスケールにわたって高度に安定であった(Zhang et al.,2007a)。
【0266】
図30Aは、短いタイムスケールにわたってeNpHR3.0に対する安定性および回復を示す。
図30Aの左部分の代表的なトレースは、
図30Aの上から下:2.5秒、5秒、10秒、および20秒による時間で分かれた10秒の長さの黄色光パルスの対で曝露したときの、eNpHR3.0を発現する細胞における光電流を示す。
図30Aの右上部分は、eNpHR3.0を発現する細胞における正規化した平均光電流レベルを示す、パルス20秒間隔の要約プロットを示す(P1=第1のパルスピーク、1.00、S1=第1のパルス定常状態、0.74±0.01、P2=第2のパルスピーク、0.86±0.02;n=11)。
図30Aの右下部分は、約50%のピーク回復(P2−S1)/(P1−S1)を示す、パルス20秒間隔の要約プロットを示す。20秒後、ピークは、(45.2±6.6)%まで回復する。
図30Bは、長期間の連続光曝露に対するNpHR3.0の正規化した光電流の時間経過を示す(n=11;種々のプロット化は、平均値±SEMである)。
図30Cは、10分間にわたるeNpHR3.0の安定性の外向き電流を示す(593nmの光送達は、実線の棒で示される、出力密度:2.5mW/mm
2)。
【0267】
ロバスト改善された発現が、インビボでの哺乳動物脳中に保存されるかどうかの問に答えるために、CaMKIIαプロモータの制御下で、成体マウスにおける海馬形成のCA1領域に、新規のオプシン遺伝子を送達するレンチウイルスベクターを注入し、発現したEYFP融合の分布を試験した。培養された細胞におけるのと同様に、強力な発現が、eNpHR3.0およびeNpHR3.1(同等の機能性を有するeNpHR3.0のより短いバージョンであるが、N末端シグナルペプチドが除去されたいる)の両方で、インビボにおいて、樹状突起だけでなく、軸索でも観察された。システム神経生物学に対する主要なインビボでの機会は、領域Aから領域Bまでの突出のみでなく、(その接続の中でも)AからBの突出を有する細胞型自体を制御することである。この根本的に異なる結果は、他の標的化方法との光学制御の多重化を必要とする。そのような制御は、システム神経生物学において大きな価値があるものであり、例えば、皮皮質興奮性錐体ニューロンは、細胞の遺伝的かつ解剖学的に定義される細胞のクラスを形成するが、このクラス内では、それぞれが、脳の複数の異なる領域(例えば、視床、脊髄、線条体、および他の皮質領域)に突出する細胞であり、したがって、根本的に異なる役割を有する(Lein et al.,2007、Yoshimura et al.,2005)。遺伝子ツールは、これらの異なる細胞クラスの全てを分離するのに十分に進歩する可能性が低く、接続状態により定義される細胞を抑制または興奮させるための必要性を示す(
図26B)。この目標を達成するための1つの方法は、細胞間輸送を十分に利用すること、つまり、局在の細胞体位置に、最適な微生物のオプシン遺伝子を条件付きで発現するCre依存性ウイルスを導入し(例えば、Tsai et al.,2009)、Cre駆動マウス株をさらに利用するのではなく、代わりに、例えば、コムギ胚芽凝集素(WGA)(
図26B)、または破傷風毒素フラグメントC(TTC)等の細胞間トレーサータンパク質に融合されたCreリコンビナーゼを発現するウイルスを遠隔ターゲット構造体(解剖学的結合性により対象となる細胞を定義するように選択される)に導入することである(Kissa et al.,2002、Maskos et al.,2002、Perreault et al.,2006、Sano et al.,2007、Sugita and Shiba,2005)。融合タンパク質におけるCreリコンビナーゼは、この結合性により画定された局所細胞のサブセットにおいて、オプシン発現を活性化する場合、局在の細胞体位置にトレーサーとともに推定されるエンドソーム輸送機構により解剖学的に結合される(
図26B)(Gradinaru et al.,2007,2009、Petreanu et al.,2007,2009)。このアプローチは、いかなる特定のプロモータフラグメントまたは標的細胞の発生的定義も必要としないが(ラットおよび霊長類等の遺伝的に細工されることが少ない種で用いる明らかな利点)、必要である場合、そのようなさらなる遺伝的な改良は、容易に加えることができ(例えば、WGA−Cre−およびCre依存性オプシンの両方は、利用可能な場合は細胞型に特異的なプロモータの制御下で送達することもあり得る)、これは、結合性、位置、および遺伝学の共通部分で定義される細胞に対応するための多用途手段を形成することに留意されたい。
【0268】
この概念は、第1に、eNpHR3.0を、一次感覚野(S1)による皮質−皮質結合に関与するこれらの一次運動野(M1)超小型回路に選択的に導入するための戦略を考案することにより、ラットにおいて検証された(Colechio and Alloway,2009)。これを行うために、上述のCre依存性AAVであり、現在、条件付きで発現するeNpHR3.0を運動野に注入し、新規のWGA−Creを発現するAV(AAV2−EF1α−mCherry−IRES−WGA−Cre)を遠隔で一次体性感覚野に注入した。ロバストなeNpHR3.0−EYFP発現が、実際に、CreリコンビナーゼAAVの注入の遠隔性にもかかわらず、注入から5週間後に、運動野ニューロンの分散型サブセットに観察されたが、Creリコンビナーゼを有さない対照動物においては、これらのCre依存性AAVから発現は観察されなかった(Tsai et al.,2009、Sohal et al.,2009)。
図26Cは、WGAおよびCre遺伝子はともに、哺乳動物コドンで最適化されるWGA−CreおよびCre依存性AAVベクターに対する構築設計を示す。Creのシナプス経由または経細胞輸送の予想されたモードと一致して、mCherry陽性細胞体は、運動野において観察されず、EYFP陽性細胞体もS1感覚野において観察されなかった。Creは、Cre依存性ウイルスを受容するシナプスによって結合されたニューロンにおいてのみ遠隔の遺伝子発現を活性化するが、他のものにおいて活性化しないように、形質導入細胞からシナプス経由で送達することができる。M1から生じる予期されたEYFP−eNpHR3.0軸索末端は、S1に存在した。同時に起こるオプトロード刺激/記録(Gradinaru et al.,2007)を、WGAシステム下でeNpHR3.0の機能性を検証するために行ない、実際に、ロバストな抑制が、XFPオプシン融合タンパク質の強い蛍光発光から予期されるように、M1において容易に観察された。これらのデータは、皮質−皮質結合に関与するニューロンが、実際に、単に突出としてではなく、結合性によって定義された細胞型として対処され、標的化することができることを示す。
【0269】
異なる回路において、異なるオプシンを用いて、この標的化技術を単独で検証するために、次に、大脳半球間の突出に関与する海馬体の歯状回ニューロンを標的化した。歯状門内で、唯一知られている単シナプス対側突出は、門苔状細胞から生じ、分子層の樹状突起において、対側歯状の顆粒細胞上で終了する(Freund and Buzsaki,1996、Ratzliff et al.,2004)。WGA−Cre AAVは、一方的に、1つの歯状回に注入されたが、一方、Cre依存性AAVは、同じ動物の対側歯状回に注入された。著しくは、オプシン発現は、対側部位の門細胞にのみ観察された。実際に、この場合およびこの時点で、Creの蓄積は、対側門細胞を退化させ、対側門細胞への単シナプスであたが、これはEYFPの標識化は、対側顆粒細胞層では観察されず、さらに、このAAV血清型による軸索末端の直接変換の欠如を示し、mCherryは、対側歯状において観察されなかったからである。光学制御に対して正確な機会が得られる、同側歯状において唯一EYFPを発現する回路素子は、対側歯状門から生じる繊維にまさに予期されるように、顆粒細胞層の分子層において終了することが観察された軸索繊維であった。実際に、インビボオプトロード記録は、オプシンを発現する細胞体とニューロン下流の両方で、対側半球において、ChR2を発現する細胞の軸索突出への、光が引き金となるスパイクを駆動する際、WGA/Creを活性化したChR2の機能性を確認し、以前の光遺伝学の研究(Zhang et al.,2007a,2007b)と一致して、光ファイバーを通じて送達された30Hz(5msパルス幅)での470nmの光パルスは、インビボでニューロン発火を確実に駆動した。
【0270】
無傷組織内で改変されたオプシンに対するこれらの標的化戦略の有用性は、さらなる利点が、インビボで調節可能な組織の容量に関して生じ得るかどうかの問題が生じた。膜輸送修飾のみは、作用スペクトルをシフトさせない、遠赤色光においてニューロンを制御する能力は、光遺伝学の念願の目標であり、これは、散乱する生物組織にさらにより深く貫通する光の使用を可能にするように(蛍光タンパク質に対して最近示された遠赤色光の実用性と同様に)(Shu et al.,2009)、したがって、より多量の容量の動員が可能であるからである(Aravanis et al.,2007、Adamantidis et al.,2007、Gradinaru et al.,2009)。eNpHR3.0に対して観察された大量の光電流(NpHRに対して当初報告されたものの約20倍、それ自体は、589nmの琥珀色光に応答してスパイクを遮断することができる)は、遠赤色光による光遺伝制御が達成され得ることを示唆した。したがって、輸送を強化したeNpHR3.0を用いた遠赤色光における光学制御を詳しく研究した。
【0271】
わずか3.5mW/mm
2の真の赤色(630nm)光にさえも応答して、ウイルスで形質転換された細胞において、強力な約250pAの外向き光電流が観察され、それは、これでも黄色光による初めに観察されたNpHR電流よりも6倍超上回り(
図27A)、NpHRに特有であるステップのような安定した動力学の特徴を維持した(eNpHR3.0を発現するニューロンおよびeNpHR2.0を発現するニューロン:eNpHR3.0:239.4±28.7pA、eNpHR2.0:42.7±4.5pA、不対t検定p=0.00004、n=10)(Zhang et al.,2007a)。さらに、赤色光に誘発されるこれらの光電流を用いて、海馬錐体ニューロンにおいて大きな(>40mV)過分極の引き金となり得ることを見出した(
図27B)(eNpHR3.0を発現するニューロンおよびeNpHR2.0を発現するニューロン:eNpHR3.0:43.3±6.1mV、eNpHR2.0:15.6±3.2mV、不対t検定p=0.00116、n=10)。したがって、さらに赤色シフトした光を詳しく研究した。660nmの光を有する深赤色において、および680nmの光を有する赤/赤外線の境界で、ロバストな光電流を継続して観察した(
図27C)。680nmで、光電流(約75pA)は、7mW/mm
2で以前報告されたピーク(黄色光)のeNpHR2.0電流よりもさらに大きかった。重要なことには、試験した赤色および遠赤色波長の全てで、eNpHR3.0の光電流は、7mW/mm
2以下で電流注入により誘発された活動電位を容易に遮断し (
図27D)、これは、遠赤色光への光遺伝制御チャネルの拡張を検証した。赤色および遠赤色/赤外線の境界照射の異なる波長により誘発された外向き光電流は、630nmで239.4±28.7pA(n=10)、660nmで120.5±16.7pA(n=4)、および680nmで76.3±8.1pA(n=4)である。
【0272】
NpHRの1つの重要な特徴は、ChR2によるスペクトル適合性であり、2つのオプシンは、ほぼ分離可能なスペクトルを有し、類似の光出力密度の必要条件で動作し、小さな領域のスペクトル重なりにもかかわらず、インビトロまたはインビボで光学活性の双方向の制御を可能にする(Zhang et al.,2007a)。eNpHR3.0が、強力すぎるかどうかを試験するために、同じ細胞中のChR2と組み合わせて使用するためのスペクトル重なりを考えて、eNpHR3.0を含有するバイシストロニックベクターを作製し、類似の2Aベースの組み合わせベクター(Ryan and Drew,1994)が、前のツールとともに利用され、この方法を用いたチャネルロドプシン電流は、150〜240pAであり、ハロロドプシン電流は、11〜40pAである(Tang et al.,2009、Han et ai.,2009b)。eNpHR3.0−2A−ChR2構築体(eNPACと略される)を海馬錐体ニューロンにトランスフェクトした。これらの実験により、細胞プロセスへの両方のオプシン遺伝子生成物の輸送が観察された。独立した励起および抑制が、eNpHR3.0からの電流の増加にもかかわらず、なお可能であることを確認するために、eNPACに対しておよびChR2(H134R)(Gradinaru et al.,2007)およびeNpHR3.0のみに対して詳細に定常状態の光電流作用スペクトルをまとめた。
図27Fは、
図27Fの左部分にeNPAC、および
図27Fの右部分にChR2(H124R)およびeNpHR3.0の活性化スペクトルを示す。
図27Fの右部分には、ChR2の活性化スペクトルは、濃灰色で示され、eNpHR3.0の活性化スペクトルは、薄灰色で示される。最大のeNPAC定常状態の興奮性および抑制性電流はともに、それぞれのオプシンが、個々に発現されるときに観察されたものの約60%であり、それぞれの方向において550pAを上回る最大光電流を得て(図 27F〜G)、やや重なる作用スペクトルは、過分極抑制と組み合わせた強力な短絡抑制が、この組み合わせアプローチとともに可能性が高いという点で、特性を与え得る。より具体的には、最大のeNPACの定常状態の励起は、427nm(n=9)で、567±49pAであり、ChR2(H134R)のみに対する値の62%(916±185pA、n=5)であった。同様に、最大のeNPAC抑制は、590nm(n=9)で679±109pAであり、eNpHR3.0のみに対する値の61%(1110±333pA、n=4)であった。ピーク電流値の出力密度は、3.5〜5mW/mm2(590nmで3.5mW/mm
2)であった。インビボでの検証は、特定のP2A方法(または他のリンカーアプローチ)が、特定の回路または細胞型において機能的であることを示す必要がある(いまだ決定されていない)が、培養された海馬ニューロンにおけるこれらのデータは、それぞれ、500pAを上回る強力な双方向の光電流が、輸送を強化したオプシンの干渉の能力を奪うことなく、単一細胞内で達成することができることを示す。
【0273】
微生物のオプシンの周知の広範な作用スペクトルは、複数の独立したチャネルの制御を達成することに関して課題をもたらし、興味深いことに、eNpHR3.0は、強力な遠赤色の光学制御ツールであるだけでなく、最も強力であることが知られている青色光を駆動するオプシンベースの抑制剤でもある(472nmで400pA超)。実際に、ここで示される膜輸送戦略は、光遺伝学的制御の目的の独特な性質を有する様々な微生物オプシンに適応するための一般的に可能な戦略を形成し得る。一連の最終的な実験では、これらおよび他の強化した膜輸送原理が、光遺伝学的ツールボックスに、遺伝的かつ機能的に異なる成分の追加が可能であり得るかどうかを詳しく研究した。
【0274】
非常に多数の微生物オプシン遺伝子が、自然に存在するが、我々および他者は、光電流の大きさ、要光量、または動力学に関して、(本明細書に記載の)eNpHR3.0より機能が優れているものは、これまで見出していない(Zhang et al.,2007a、Han and Boyden,2007、Chow et al.,2010)。光遺伝学的ツールボックスを拡張し続けることは重要であるが、ほとんどの微生物オプシンは、哺乳動物細胞において、不完全に運送されていることを見出した。しかしながら、本明細書に概説される微生物オプシンの操作についての輸送原理の適用は、光遺伝学が、過去数年かけてゲノミクスの進歩を継続させることができ(Zhang et al.,2008)、微生物オプシンの膨大な自然多様性に利用し得る(Zhang et al.,2008;Chow et al.,2010)。膜貫通イオン伝導性の緑色光を活性化した調節因子であるハロバクテリウム・サリナルム(H salinarum)(Marti et al.,1991)からの、最良に特徴付けられた微生物オプシンであるバクテリオロドプシン(BR)(Stoeckenius and Bogomolni,1982)を用いて、膜輸送原理の適合性を試験しようと試みた。
【0275】
修正されていない形態で発現され、卓越した細胞内蓄積が観察されたことが見出し、これらと同様に、ナトロノモナス(Natronomonas)ハロロドプシンが、高レベルで発現されるときに見られるが、光電流は観察されなかった。しかしながら、BRとEYFPとの間の膜輸送シグナル(TS、eNpHR3.0に対して利用されるような)の付加は、大幅に、膜およびプロセスの局在を改善し、より小さい持続性のあるER様の蓄積を伴ったが、ER移行シグナルFCYENEVのさらなるC末端の付加で排除された。得られた構築体(eBR、最適な膜輸送に対して二重に改変される)は、著しい膜への局在および標的化するプロセスを伴って、培養されたニューロンにおいて、良好な耐性を示した。機能的な原形質膜の標的化の検証は、eBRが、一般的に、560nmの光の最適波長に曝露されるとき、海馬錐体ニューロンにおいてスパイクを遮断するのに十分である約50pAの外向き光電流および約10mVの過分極を送達し得ることを示し、それにより、光遺伝学的制御に対して別のチャネルを提供し、微生物オプシン膜輸送アプローチの強力な一般化可能性を示した。より具体的には、
図28Bに見られるように、560ナノメートルの光が、eBR細胞中で46.4±7.2pAの外向き光電流を誘発した(平均値±SEMは、プロットされる、n=12)。この膜の入力抵抗は、パッチした全てのニューロンに対して同様であった(131.6±19.5mΩ)。サンプルで光出力密度は、7mW/mm
2であった。
図28Cに見られるように、光誘起過分極は、10.8±1.0mVであった(平均値±SEMは、プロットされた、n=12)。
【0276】
また、ボルボックスカルテリ(Volvox carteri)からの赤色シフトした興奮性オプシンVChR1の特定を可能にしたものと同様のゲノム戦略を継続し(Zhang et al.,2008)、実際に、多くの微生物が、紫色からほぼ赤外線の光感受性を示すことが報告されている。したがって、チャネルまたはポンプの性質を有する新しいロドプシンならびに新規の光感受性について検索するための、環境の配列データベース、植物/微生物を発現した配列タグ(EST)ライブラリー、および全ゲノムショットガン(WGS)の配列リポジトリにおける広範なゲノムを採掘するアプローチを継続した(Zhang et al.,2008)。テンプレート配列としてChR、HR、およびBRの一次アミノ酸配列を用いて、進化的に離れた種の間での検索を継続した(Zhang et al.,2008、Chow et al.,2010)。様々な宿主(クリプトモナス、ギャラルディア、メソスティグマ、デュナリエラ、グロイオバクタ等)からの他の候補配列の中で、ギャラルディアシータからのこれらの1つは、以前に報告されたGtR1およびGtR2とは異なり(Sineshchekov et al.,2005)、ChR2に対して高いアミノ酸相同性を示した。ギャラルディアシータのロドプシン−3(GtR3)としてこの新しいタンパク質を指定し、哺乳動物発現に対してGtR3のコドンバイアスを最適化し、GtR3−EYFP融合遺伝子を海馬錐体ニューロンに送達した。新生の論題では、GtR3は、細胞内蓄積を示したが、光電流は示さなかった。GtR3とEYFPとの間のTSシグナルの供給は、少しだけ蓄積を減少させたが、C末端へのER移行シグナルFCYENEVの付加とともに、蓄積は、なくなり、表面を増加し、プロセスへの局在化が観察された。
【0277】
得られた修飾されたGtR3は、eBRよりも小さい電流を用いたにもかかわらず、472nmの青色光に応答して海馬ニューロンを過分極し、スパイクも抑制することができた。また、改善された輸送に対して改変されたアセタブラリアアセタブラム(Acetabularia acetabulum)(Tsunoda et al.,2006;Chow et al.,2010)由来のオプシン(AR)を用いて、スパイクの青色抑制を達成し、ARは、機能的な膜への局在およびスパイク抑制のために、単独で電流をほとんど発生しないが、初めに凝集がなく、ARとEYFPとの間のTSシグナルの付加のみ必要であった。サンプルの電流クランプおよび電圧クランプトレースおよび要約データは、472nmの光(18.5mW/mm
2)下で、GtR3機能を示し、それは、それぞれ、
図31Cの左部分および右部分に示される。光誘起された外向き光電流の要約は、
図31Cの左の棒グラフに示され、青色光ピークについての対応する過分極の要約は、右の棒グラフに示される。対応する光電流および過分極は、黄色光(589nm、7.5mW/mm
2)では、0.5±0.4pAおよび0.12±0.09mVであり、青色光(472nm、18.5mW/mm
2)では、20.0±6.7pAおよび5.6±1.2mVであり、紫色光(406nm、3mW/mm
2)では、1.7±0.9pAおよび0.6±0.3mVであった(平均値±SEM プロットされた、n=10、入力抵抗は、全てのニューロンについて同様であった:113.5±24.2mΩ)。
【0278】
これらおよび他の公開された微生物オプシン由来の抑制剤は、eNpHR3.0ほど強力なものではないが(そしてこの理由により、光遺伝学応用のためにeNpHR3.0を用いて継続される)、膜輸送修飾により本明細書で達成された改善された機能性は、生態的多様性の潜在性の低下を解き明かす際に、このアプローチの潜在的な多用途性および異なる微生物オプシン遺伝子に対して示される個別の戦略を示す。
図29Aは、後生動物の無傷システム生物学に微生物オプシン遺伝子を適応させるための一般的な細胞内を標的とする戦略を示す。
図29Bは、組織および細胞内レベルでの標的化の改善点を示す(細胞内オプシン標的化方法は、上述されており、Gradinaru et al.[2007]およびLewis et al.,[2009]を参照されたく、組織/細胞間オプシン標的化方法は本明細書に記載の通りである)。
【0279】
光遺伝学的アプローチは、既に、自由に行動している哺乳動物(Adamantidis et al.,2007、Airan et al.,2009、Gradinaru et al.,2009、Petreanu et al.,2007,2009、Sohal et al.,2009、Tsai et al.,2009)、および他の動物(Douglass et al.,2008、Hwang et al.,2007、Lerchner et al.,2007、Zhang et al.,2007a)において、無傷システム生物学において重要である高い時間精度を有する、生物学的プロセスおよび挙動の制御における実質的な実用性を見出している。微生物タンパク質のための膜輸送の特異的能力の操作が、無傷システム生物学の様々な光遺伝学的技術を生じる際に、重要であることを見出している。全ての輸送戦略が、全ての微生物オプシンに適しているわけではなく、異なるモチーフが、異なる段階で輸送する問題に直面するオプシンに必要とされ、したがって、適切な修飾の理論的選択を有する慎重な細胞内分析が、非哺乳動物起源の全てのオプシンに適用可能であり得る有向かつ理にかなった戦略をともに構成し、それにより、ゲノム源からの新規の光遺伝子学的ツールの系統的な生成を可能にする。
【0280】
前に、多くの応用において有用であるが(Gradinaru et al.,2009、Sohal et al.,2009、Tonnesen et al.,2009、Arrenberg et al.,2009)、NpHRおよびNpHR2.0を用いた抑制が、場合によっては、非常に強力な励起により圧倒され得ることを前に観察した(Sohal et al.,2009)。eNpHR3.0を用いた100mVを上回る過分極は、光学的抑制の有効性を進める実質的なステップを提供する。初期のNpHRよりも20倍を上回る、eNpHR3.0を用いた現在提供される抑制は、光遺伝学的ツールのいずれとも同様に、光強度または負荷サイクルを用いて調節可能な状態である。作用スペクトルピークで、ナノアンペア台の平均外向き電流が、わずか3.5mW/mm2の黄色光(上述のプロトンポンプを用いて同様の電流に達するために必要とされるよりも10倍弱い光出力)を用いて容易に生じた。同時に、eNpHR3.0は、ステップ様の動力学、高速回復、およびNpHRの長いタイムスケールにわたる不活性化への耐性を維持していた(Zhang et al.,2007a)。
【0281】
eNpHR3.0は、今日まで最も赤色シフトし、強力な光遺伝学的抑制剤として、インビボ応用に特によく適しているが、このツールおよび他のツールの有効性を強化するためのさらなる戦略が、恐らく出現し、本明細書に記載の膜輸送の研究が、将来、さらに強力な抑制剤を可能にし得る。eNpHR3.0を利用するとき、抑制は、必要に応じて、より弱いプロモータ、より短い発現時間、または軽減した光レベルを用いることにより、より深く貫通し、より安全な光子を用いた赤外線の境界で動作することができるように、前述の報告(680nm対589nm)から赤色シフトした新しい波長約100nmへのアクセスを維持しながら、容易に低下させることができる。もちろん、選択されるオプシン遺伝子および光源だけでなく、回路素子を標的化するための戦略もまた、有効性を決定し得る、例えば、パーキンソン病モデルにおける光遺伝学的研究(Gradinaru et al.,2009)は、視床下核(STN)における治療効果のある脳深部電気刺激(DBS)が、求心性神経軸索(次いで、同様に、下流および上流ネットワークの両方を調節する)における作用により開始される可能性が高いことを示した。STN中の局在的な細胞体の直接の光ファイバーに基づいた抑制剤が、求心性神経軸索の直接調節で観察されたものに匹敵する行動的影響を示さなかったが、これらの結果は、STNの抑制が、重要でないという意味ではない(実際に、STN中の光遺伝学的軸索調節が、Gradinaru et al.[2009]により言及されるように、STNスパイクの抑制をもたらす)。むしろ、これらの結果は、軸索調節が、罹患した神経回路において、構造体またはネットワークを制御するために、有望な治療機構、およびDBS電極(または光ファイバー)等の点光源のための高効率手段を構成することを示すことにより、DBSの機構および標的を取り囲む長年の臨床的に有意な問題に知識を与えた(Gradinaru et al.,2009)。これらの回路素子標的化の考慮に加えて、光強度および波長、プロモータの選択、ウイルスタイター、ウイルス向性、オプシン発現の時間、標的細胞生物物理学、ならびに内因性活性および調節の局在パターンが全て、光遺伝学的抑制効果に影響を及ぼし、それぞれの実験システムが、慎重に考慮されるべきである(Cardin et al.,2010)。
【0282】
結合性の性質に基づいて細胞型の制御を可能にするために、Creリコンビナーゼの細胞間送達を利用した。第1に、ラットにおいて、S1との皮質−皮質結合に関与するM1ニューロンを選択的に標的化し、第2に、大脳半球間の突出に関与する海馬体の歯状回ニューロンを標的化し、いずれの場合にも、細胞型に特異的なプロモータフラグメントまたはトランスジェニック動物を用いずに、結合性によってのみ定義された細胞が、標的化された。それぞれのシステムにおいて、このアプローチは、Cre輸送の方向性(順行性または逆行性)および範囲に対して検証されなければならず、これは、細胞特異的なエンドソーム動力学および実験的時点に依存し得、この戦略はまた、トランスジェニックマウスではなくウイルスを用いてのみ作用し得、CreをエピソームDNAにアクセスすることができる。このアプローチは、軸索末端を直接変換しないベクターにより供給されるのが最良であり、これは、(我々および他者は、くつかの回路において観察されたが[Patema et al.,2004])、全てのAAV血清型に対して当てはまるわけではない。軸索末端のいかなる直接変換も、適切なXFPマーカーで検出されるか、または排除され得、場合によっては、軸索末端の直接変換が、望ましい場合があり、HSV、いくつかのAAV血清型、および偽型レンチウイルスを用いて達成され得るが、そのようなアプローチ(本アプローチとは異なって)は、変換された末端に、シナプス後の細胞型を選択することができず、また、高いタイター、組織透過性、安全性、および耐性のため、多くの応用のために最適なベクターであるある種のAAVを用いるほど有効ではない。
【0283】
膜輸送修飾により可能である細胞プロセスの標的化は、位相的に定義される細胞の制御を可能にする、つまり、組織内のそれらの結合性の本質的特性により可能にする。現在のところ、輸送は、シナプスまたは単シナプスであることは保証されず(海馬回路実験において、そのような性質は、それぞれのシステムにおいて有効である必要があるため)、したがって、シナプス標的化というよりも「位相的な標的化」という用語が、AからBへのいかなる経路もとることができる結合−軸索結合の基本的特徴の独立した変形を強調するために本明細書で使用され、この結合性が存在する限り、位相的な標的化戦略が、いまだに有効である。この性質は、遺伝的に細工されることが少ない生物において重要であるだけでなく、遺伝子を標的とするツールが、多くの場合、不適切であるマウス等の動物においてでさえ相当な価値がある。当然ながら、遺伝子を標的とする戦略は、位相的な標的化とともに多重化され得、例えば、Cre依存性ベクターおよびCre融合ベクターからの発現は、それぞれ、可能な場合は、特異的な遺伝子を標的とする配列により統治され得る。さらに、複数のチャネルの光学制御の可能性は、組み合わせによる位相的な標的化戦略への道を開く。
【0284】
ChR2、NpHR、およびVChR1と同様に、ほとんどの微生物オプシンが、新しい種類の機能性を達成するための実質的なタンパク質操作から恩恵を受けることができることに留意する。実際に、我々および他者は、既に、微生物オプシンから、光感受性の増加(Bemdt et al.,2009)、光電流量の増加(Gradinaru et al.,2007,2008、Zhao et al.,2008)、より高速な動力学(Gunaydin et al.,2010、Lin et al.,2009)、および双安定の切り替え動作(Bemdt et al.,2009)を誘発するための分子戦略を示している。シフトした作用スペクトル(Zhang et al.,2008、Gunaydin et al.,2010)、二光子応答の増加、および(例えば、Ca2+に対する)改変されたイオン透過性等の他の可能性はまた、将来、達成され得る。
【0285】
イオン伝導性を調節するオプシンは、即時の翻訳に対して最も応用が広く(一般の電気言語を利用する)が、定義された細胞型において、光を用いた生化学的制御もまた、可能である(しかし、微生物のシグナル変換が、後生動物のシグナル伝達とは異なる原理を利用する場合、異なる一組のアプローチを用いる)。実際に、良好に定義された生化学的シグナル伝達経路の光遺伝学的制御が、最近、特異的なGタンパク質を結合した受容体シグナル伝達の光学制御の光学上のXR方法を用いて、培養された細胞および自由に行動している哺乳動物の両方において達成された(Airan et al.,2009)。インビボ応用を制限する高い暗活性化を有するが(Schroder−Lang et al.,2007)、光活性化することができるアデニリル・シクラーゼは、ユーグレナにより研究されており、感光性PASまたはLOVドメインにおけるその後の研究(Levskaya et al.,2009、Wu et al.,2009)は、これらのアプローチが、生きている動物において作用し得る場合、タンパク質・タンパク質連合を制御するための新しい方法を開拓することができる。
【0286】
神経系において、光遺伝学的ツールを適用して、情報伝送、振動、移動、覚醒、および報酬の神経回路の基盤をプローブすること、ならびにパーキンソン病およびてんかんを含む尾億の脳疾患において重要である神経回路の動作をプローブすることができることを見出した(Adamantidis et al.,2007、Airan et al.,2009、Cardin et al.,2009、Gradinaru et al.,2009、Sohal et al.,2009、Tonnesen et al.,2009、Tsai et al.,2009)。さらに、結果は、動物種にわたる光遺伝学的アプローチの十分な多用途をさらに示す(Adamantidis et al.,2007、Airan et al.,2009、Aravanis et al.,2007、Arenkiel et al.,2007、Bi et al.,2006、Boyden et al.,2005、Chow et al.,2010、Douglass et al.,2008、Gradinaru et al.,2008,2009、Hagglund et al.,2010、Han et al.,2009a、Huber et al.,2008、Hwang et al.,2007、Ishizuka et al.,2006、Li et al.,2005、Nagel et al.,2003,2005、Petreanu et al.,2007,2009、Tsai et al.,2009、Wang et al.,2007、Zhang et al.,2006,2007a、Zhang and Oertner,2007、Zhao et al.,2008)。光ファイバー(Adamantidis et al.,2007、Aravanis et al.,2007)、ならびに光ファイバーと電極とを一体化した「オプトロード」アセンブリ(Gradinaru et al.,2007)とともに、大きな密度の高い臓器内に深く位置した細胞でさえ、自由に行動している哺乳動物において、容易にアクセスし、調べることができる。本明細書で定義されるさらなる供給源は、光学制御の能力を拡張することができる、分子、細胞、およびゲノム戦略から生じ、このツールボックスが迅速に増殖する場合、光遺伝学は、機能する組織内の定義された細胞の高速制御のために、無傷システム生物学において、増加する影響力の強い、多用途の役割を果たすようになり得る。
実験手順
構築体
【0287】
全てのNpHR変異体は、既刊のNpHR−EYFP構築体のPCR増幅により生成された(Zhang et al.,2007b)。本明細書に記載の全てのオプシンは、ヒトコドン使用分布に従うようにそれぞれの遺伝子のコドンを変化させることにより、哺乳動物発現に対して最適化されている。最新のマップおよびベクターは、Deisseroth研究室(Stanford University,Stanford,Californiaに属する)から入手可能であり、自由に配布され、2010 Scientific American,“Method of the Year,”December 2010(
http://www.optogenetics.org/)に記載され、これらの内容は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0288】
シグナルペプチド配列を有さないGtR3のアミノ酸配列
【数1】
【0289】
ChR2からのシグナルペプチド配列を有するGtR3のアミノ酸配列
【数2】
【0290】
DChRのアミノ酸配列
【数3】
【0291】
NpHRのアミノ酸配列
【数4】
【0292】
BRのアミノ酸配列
【数5】
【0293】
海馬培養
一次培養海馬ニューロンを、P0 Spague−Dawley仔ラットから調製した。CA1およびCA3領域を単離し、0.4mg/mLのパパイン(Worthington,Lakewood,NJ)で消化され、65,000/cm
2の密度で、1:30のマトリゲル(Beckton Dickinson Labware,Bedford,MA)でプレコートされたガラス製のカバースリップ上に播種した。カバースリップ上に成長させた海馬培養物に、トランスフェクトされたか、または全ての構築体に対してタイターが一致したウイルスを、4日間インビトロで(DIV)形質導入した(ニューロン成長培地中の最終希釈10
4感染単位(i.u.)/mL)。前に記述されたように、ホールセルパッチクランプ記録法を行った(Zhang et al.,2007b)。一次海馬培養は、タイターで一致させたウイルスを用いて、4日間インビトロで感染させた(ニューロン成長培地中の最終希釈10
4感染単位/mL)。14日間インビトロで、培養は、氷冷した4% パラホルムアルデヒドで30分間固定し、次いで、2%正常ロバ血清(NDS)中の0.4% サポニンで30分間透過させた。一次抗体インキュベーションは、4℃で一晩行い、Cy3共役型二次抗体(Jackson Laboratories,West Grove,PA)を、室温で1時間2% NDS中に適用した。画像は、63倍/1.4 NA油浸対照を用いてLeica共焦点顕微鏡上で得た。
【0294】
齧歯動物脳への定位注射およびオプトロード記録
成体マウスおよびLong−Evansラットを、Stanfordでの承認されたプロトコルに従って収容した。全ての手術は、無菌状態下で行われた。動物を、ケタミン(80mg/kg)/キシラジン(15〜20mg/kg)のカクテル(Sigma)の腹腔内注射で麻酔した。ウイルスを10μLの注射器および細い34ゲージの金属針を介して送達し、注射容量および流量(0.1μL/分で1μL)を、World Precision Instruments(Sarasota,FL)からの注入ポンプで制御した。オプシンの機能性の検証のために、生きた齧歯動物における同時の光学的な刺激および電気的記録を、記録されたニューロンの照射を確実にするために、光ファイバーの先端よりも深い(約0.4mm)電極の先端を用いて、光ファイバー(約200μm)に結合された細胞外タングステン電極(1MΩ、約125μm)からなるオプトロードを用いて、以前に記述されたように行った(Gradinaru et al.,2007)。光ファイバーは、CrystaLaserからの473nm(ChR2用)または560nm(eNpHR3.0用)レーザーダイオード(10mWのファイバー出力)に連結した。オプトロード記録は、1.5% イソフルランで麻酔した齧歯動物において行い、オプトロードは、標的領域上に形成された小開頭して設置した。データの収集およびファイバーを介した光パルスの生成の両方にpClamp 10およびDigidata 1322Aボードを用いた。記録された信号を、300Hz低/5kHz高でバンドパスフィルターに通した(1800微小電極 AC増幅器)。
【0295】
組織切片の調製
脳切片の調製のために、マウスまたはラットを、ウイルスを注射してから4〜5週間後に殺処分した。齧歯動物は、20mLの氷冷したPBS、続いて、20mLの4% パラホルムアルデヒドで灌流した。次いで、脳を4% パラホルムアルデヒド中で一晩固定し、30% スクロース溶液に2日間移した。脳を冷凍し、冠状切片(40μm)を、Leica SM2000Rクリオスタットで調製し、抗凍結剤(PBS中の25% グリセロールおよび30% エチレングリコール)中で、4℃で保存した。切片(DAPI染色 1:50,000)を、顕微鏡用スライド上にPVA−DABCOで装着し、単一の共焦点光学的断面(例えば、背部のCA1領域を通して、ブレグマよりも約1〜2.5mm後方、または背側鉤状回、ブレグマよりも2.7〜3mm後方)を、Leica共焦点顕微鏡上に、10倍の空気および40倍/1.4 NA油浸対照を用いて得た。
【0296】
拡張した実験手順
オプシン源
本明細書に記載の全てのオプシンは、ヒトコドン使用分布に従うようにそれぞれの遺伝子のコドンを変化させることにより、哺乳動物発現に対して最適化されている(http://www.kazusa.or.jp/codon/cgi−bin/showcodon.cgi?species=9606)。本来のAR、BR、およびGtR3配列についてのGenBank受入コードは、DQ074124、M11720、およびEG722553である。
【0297】
DNA構築体
全てのNpHR変異体は、既刊のNpHR−EYFP構築体のPCR増幅により生成し(Zhang et al.,2007b)、標準的な分子生物学プロトコルに従って、CaMKIIαまたはシナプシン−1プロモータを運搬するレンチウイルスのAgelおよびEcoRI制限酵素認識部位に、インフレームにクローン化した。同様の戦略をBRおよびARのために使用した。GtR3を、ゲノムサーチを通じて特定した。本明細書に記載の全てのオプシンは、ヒトコドン使用分布に従うようにそれぞれの遺伝子のコドンを変化させることにより、哺乳動物発現に対して最適化されており(http://www.kazusa.or.jp/codon/cgi− bin/showcodon.cgi?species=9606)、最適化された配列は、カスタム合成した(DNA2.0,Inc.,Menlo Park,CA)。本来のAR、BR、およびGtR3配列についてのGenBank受入コードは、DQ074124、M11720、およびEG722553である。pAAV−EF1a−mCherry−IRES−WGA−Cre ベクターを、標準的な分子生物学プロトコルを用いて構築した。WGAおよびCre遺伝子のコドンを、哺乳動物細胞中の発現のために最適化した。遺伝子は、DNA2.0(Menlo Park,CA)により合成した。Creを、WGAのC末端にインフレーム融合させ、これを、同様に、IRESに融合させた。mCherry−IRES−WGA−Creバイシストロニック発現カセットを、EMCV IRES配列を用いて設計した。pAAV−EF1a プラスミドバックボーンは、前に記述されたものと同一である(Sohal et al.,2009、Tsai et al.,2009)。pAAV−hSyn−eNpHR3.0−EFYP−P2A−ChR2H134R−mCherryを、5’末端でER移行配列を有するp2A領域および3’末端でhChR2から始まる20塩基を含有した120−merプライマーで構築した(5’caagttctgctacgagaacgaggtgggctccggagccacgaacttctctctgttaaagcaagcaggagacgtggaagaaaaccccggtcccatggactatggcggcgctttgtctgccg3’)。まず、ChR2(H134R)−mCherryフラグメントを、順方向プライマーとして、120−merおよび逆プライマーとして、5’−atatcgaattctcattacttgtacagctcgt−3’を用いて増幅した。次に、この増幅された生成物を、干渉されたp2A領域を用いてeNpHR 3.0−EYFPをChR2(H134R)−mCherryに融合するために、順方向プライマー5’−ccggatccccgggtaccggtaggccaccatgacagagaccctgcct−3’とともに、逆プライマーとして使用した。次いで、3.4Kbフラグメントを精製し、pAAV−hSynベクターのBamHIおよびEcoRI部位にクローン化された。全ての構築体は、クローニングの精度のために完全に配列化され、最新マップは、
http://www.optogenetics.org.のオンラインで入手可能であり、これらの内容は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0298】
レンチウイルスの調製および滴定度決定
培養されたニューロン感染およびインビボ注入のためのレンチウイルスを、前に記述されたように生成した(Zhang et al.,2007b)。ウイルス滴定は、24ウェルプレート中で増殖され、ポリブレン(8μg/ml)の存在下で5倍の連続希釈でインキュベートされたHEK293細胞において行われた。4日間後、培養物をPBS中に再懸濁し、(サンプルあたり20,000の症例を回収する)FACScanフローサイトメーター上でEYFP蛍光について分別し、続いて、FlowJoソフトウェア(Ashland,OR)を用いて分析した。ウイルスの滴定度は、以下のように決定した:[(感染した細胞の割合%)×(ウェル中の細胞の総数)×(希釈係数)]/(細胞に付加した接種材料の容量)=感染単位/mL。培養感染のウイルスに対する滴定度は、10
5感染単位/mLであった。インビボ注入のための濃縮したウイルスの滴定度は、10
10感染単位/mLであった。
【0299】
海馬培養
一次培養海馬ニューロンをP0 Spague−Dawley仔ラットから調製した。CA1およびCA3領域を単離し、0.4mg/mLのパパイン(Worthington,Lakewood,NJ)で消化し、65,000/cm
2の密度で、1:30のマトリゲル(Beckton Dickinson Labware,Bedford,MA)でプレコートされたガラス製のカバースリップ上に播種した。培養物は、1.25% FBS(Hyclone,Logan,UT)、4% B−27 supplement(GIBCO,Grand Island,NY)、2mM Glutamax(GIBCO)、およびFUDR(2mg/mL、Sigma,St.Louis,MO)を含有するNeurobasal−A培地(Invitrogen Carlsbad,CA)を用いて5%CO
2湿潤インキュベータ内で維持した。
【0300】
リン酸カルシウムのトランスフェクション
6〜10に分けた海馬ニューロンを、24ウェルプレート中で65,000細胞/ウェルで増殖させた。それぞれのウェルに対してDNA/CaC CI
2混合:15μLの総H
2O中の1.5〜3μgのDNA(QIAGEN 内毒素のない調製物)+1.875μLの2M CaC CI
2(最終Ca
2+濃度 250mM)。DNA/CaCl
2に、15μLの2X HEPES緩衝食塩水(pH7.05)を添加し、最終容量をピペット操作により十分に混合した。室温で20分間後、30μLのDNA/CaCI2
2/HBSの混合物を、それぞれのウェルに滴加し(ここから成長培地が一時的に除去され、400μLの温かいMEMと置き換えた)、37℃で45〜60分間、トランスフェクションを開始した。次いで、それぞれのウェルを3×1mLの温かいMEMで洗浄し、成長培地を置き換えた。オプシン発現は、通常、20〜24時間以内に観察された。
【0301】
電気生理学
カバースリップ上に成長させた海馬培養物に、全ての構築体に対して滴定度が一致したウイルスを、4日間インビトロで形質導入し(神経細胞成長培地中の最終希釈10
4感染単位/mL)、1週間発現させた。ホールセルパッチクランプ記録を、前に記述されたように行った(細胞内溶液:129mM K−グルコン酸塩、10mM HEPES、10mM KCI、4mM MgATP、0.3mM Na3GTP、pH7.2まで滴定;細胞外タイロード:125mM NaCl、2mM KCI、3mM CaCl
2、1mM MgCl
2、30mM グルコース、および25mM HEPES、pH7.3まで滴定)。電圧クランプ記録のために、細胞は、−70mVで保たれた。可視範囲内の光を、300W DG−4ランプ(Sutter Instruments,Novato,CA)から異なる波長の選択性のあるフィルター(Semrock,Rochester,NY)およびLeica 40X/0.8NA水浸対物を通じて送達した。パワースペクトルを除くフィルター(波長nm/帯域幅nm/出力mW/mm
2として本明細書に示される)は、406/15/3、472/30/18.5、560/14/7、589/15/7.5、593/40/15.5、630/20/3.5であった。遠赤色光および近赤外線の送達:660nmの抑制剤に対する光(7mW/mm
2)を、発光ダイオードおよび40×/0.8NA水浸対物を用いて送達した。680nmの抑制剤に対する光(7mW/mm
2)を、680±13nmのフィルターを通じて、X−Cite 120Wハロゲン光源および40×/0.8NA水浸対物を用いて送達した。eNPAC、ChR2(H134R)、およびeNpHR3.0のパワースペクトルの光送達は、異なる波長の25mmフィルターのために、10ポジションホイールを有するラムダ10−3フィルターホイール(Sutter Instruments)を装備する300W DG−4ランプおよび40×/0.8NA水浸対物から送達した。フィルター(波長nm/帯域幅nm/出力mW/mm
2として本明細書に示される)は、387/10/3.5、406/15/3.5、427/10/4.0、445/20/4.0、470/22/4.0、494/20/4.5、520/15/4.5、542/27/5.0、560/20/5.0、590/20/3.5、630/20/3.5であった。
図1、3A〜3D、および4および
図S2(下表5を参照のこと)については、共焦点像およびホールセルパッチクランプデータは、レンチウイルスNpHR、BR、GtR3、およびARベースの構築体を用いて、トランスフェクトされるか(共焦点データ)、あるいは変換される(パッチデータ)のいずれかで、1週間発現される、培養された海馬ニューロン由来のものである。発現は、ヒトシナプシンIプロモータにより駆動され、EYFPへの融合により可視化された。
【0302】
表5は、青色抑制剤および新しいオプシン配列:ギャラルディアシータロドプシン−3またはGtR3のためのさらなる輸送強化されたツールを示す。
【表5】
【0303】
新しいオプシン配列:ギャラルディアシータロドプシン−3またはGtR3。EST配列は、全て7つの膜貫通らせんを含み、5’アミノ酸配列は、ChR2から提供された(膜貫通モチーフ:棒;保存残基:ハイライト表示;ペプチドの切断部位:
*;ChR2から提供されたシグナルペプチド:灰色。
【0304】
免疫組織化学
一次海馬培養は、タイターで一致させたウイルスを用いて、4日間インビトロで感染させた(神経細胞成長培地中の最終希釈10
4感染単位/mL)。14日間インビトロで、培養物を、氷冷した4% パラホルムアルデヒドで30分間固定し、次いで、2%正常ロバ血清(NDS)中の0.4% サポニンで30分間透過した。一次抗体のインキュベーションを、KDEL保留シグナル(KDEL 1:200、Abeam,Cambridge,MA)を含有する内因性小胞体タンパク質を認識する小胞体のモノクローナルマーカーを用いて、4℃で一晩行った。Cy3共役させた二次抗体(Jackson Laboratories,West Grove,PA)を、室温で1時間2% NDS中に適用した。画像は、63倍/1.4NA油浸対照を用いてLeica共焦点顕微鏡上で得た。
【0305】
齧歯動物脳への定位注射
成体マウスおよびLong−Evansラットを、Stanfordでの承認されたプロトコルに従って収容した。全ての手術は、無菌状態下で行われた。動物を、ケタミン(80mg/kg)/キシラジン(15〜20mg/kg)のカクテル(Sigma)の腹腔内注射で麻酔した。頭部を定位固定装置(Kopf Instruments,Tujunga,CA;Olympus立体顕微鏡)中に設置した。眼科用の軟膏を眼の乾燥を防ぐために適用した。正中頭皮切開が行われ、小規模の開頭術を定位固定装置(Fine Science Tools,Foster City,CA)上に実装されたドリルを用いて行った。ウイルスを10μLの注射器および細い34ゲージの金属針を用いて送達し、注射容量および流量(0.1μL/分で1μL)を、World Precision Instruments(Sarasota,FL)からの注入ポンプで制御した。注入後、この針をさらに5分間放置し、次いで、徐々に引き抜いた。皮膚をVetbond組織接着剤を用いて元の位置に接着した。この動物は、麻酔から回復するまで、加温パッド上に保持した。ブプレノルフィン(0.03mg/kg)を、不快感を最小限に抑えるために、外科手術後、皮下に投与した。
図2Aの実験では、背部CA1の大きな面積を覆うために、CaMKIIαプロモータ下で、eNpHR3.1(N末端シグナルペプチドを有するeNpHR3.0の短い形態、元のNpHRの初めから17個のアミノ酸を除去した)を担持する1μLの濃縮されたレンチウイルス(10
10感染単位/mL)を、それぞれの海馬において、2つの部位にマイクロ注入した(部位1:ブレグマから前後−1.5mm;側部、±1mm;腹部、1.5mm;部位2:AP、ブレグマから−2.5mm;側部、±2mm;腹部、1.5mm)。
図2Dおよび2Eでは、2つの異なるアデノ随伴ウイルス(AAV)(ウイルス滴定度2×10
12g.c./mL)を、同じ手術中、0.15uL/分の注入速度を用いて、定位的に注入した。高い滴定度(2×10
12g.c./mL)AAVを、UNC VectorCoreにより生成した。
図2Dでは、eNpHR3.0−EYFP(AAV5−Efla−DIO−eNpHR3.0−EYFP)を担持する二重に惹起されたcre依存性AAV5を、M1に注入し、AAV2−Eflα−mCherry−IRESWGA−Creを成体Long−EvansラットのS1に注入した。1μLのウイルスを、以下の調整物により定義された5つの異なる部位で送達した:M1の注入I:AP、ブレグマから+1mm;側部、1.5mm;腹部、2mm;M1の注入II:AP、+2mm;側部、1.5mm;腹部、2mm;S1の注入I:AP、−0.3mm;側部、3.4mm;腹部、2mm;S1の注入II:AP、−1.3mm;側部、3mm;腹部、2mm;S1の注入III:AP、−2.12mm;側部、3mm;腹部、2mm。
図2Eでは、1μLのウイルスを、成体BL6マウスの歯状回(DG)に左右対称に注入した。AAV8−EF1a−DIO−ChR2−EYFPを、以下の調整物を用いて、右側DGに注入し、AAV2−EF1a−mCherry−IRES−WGA−Creを、左側DGに注入した:AP、ブレグマから−2.1;側部、±1.05mm;腹部、2.1mm。
【0306】
インビボオプトロード記録
WGA−Creシステムにおいてオプシン機能性を検証するために、生きている齧歯動物における同時の光学的な刺激および電気的記録を、記録されたニューロンの照射を確実にするために、光ファイバーの先端よりも深い(約0.4mm)電極の先端を有する光ファイバー(約200μm)に結合された細胞外タングステン電極(1MΩ、約125μm)からなるオプトロードを用いて、前に記述されたように行った(Gradinaru et al.,2007)。光ファイバーは、CrystaLaserからの473nm(ChR2用)または560nm(eNpHR3.0用)レーザーダイオード(10mWのファイバー出力)に連結した。オプトロード記録は、1.5% イソフルランで麻酔した齧歯動物において行い、オプトロードは、標的領域上に形成された開頭術を通して設置した。pClamp10およびDigidata1322Aボードは、データを回収することと、光ファイバーを通じて光パルスを発生させることの両方のために用いた。記録された信号を、300Hz低/5kHz高でバンドパスフィルターに通した(1800微小電極 AC増幅器)。光ファイバー/電極対の精密な設置のために、定位固定用の器具類を用いた。
【0307】
組織切片の調製
脳切片の調製のために、マウスまたはラットを、ウイルスを注射してから4〜5週間後に殺処分した。齧歯動物は、20mLの氷冷したPBS、続いて、20mLの4% パラホルムアルデヒドで灌流した。次いで、脳を4% パラホルムアルデヒド中で一晩固定し、30% スクロース溶液に2日間移した。脳を冷凍し、冠状切片(40μm)を、Leica SM2000Rクリオスタットで調製し、抗凍結剤(PBS中の25% グリセロール、30% エチレングリコール)中で、4℃で保存した。切片(DAPI染色 1:50,000)を、顕微鏡用スライド上にPVA−DABCOで装着し、単一の共焦点光学的断面(例えば、背部のCA1領域を通して、ブレグマよりも約1〜2.5mm後方、または背側鉤状回、ブレグマよりも2.7〜3mm後方)が、Leica共焦点顕微鏡上で、10倍の空気および40倍/1NA油浸対照を用いて得た。
【0308】
上述の実施形態のさらなる詳細および考察については、Viviana Gradinaru et al.,Cell 141,154−165,April 2,2010による「Molecular and Cellular Approaches for Diversifying and Extending Optogenetics」に参照がなされ得、これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
参照文献
【0309】
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【0310】
本明細書に開示される全ての参考文献、刊行物、および特許出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0311】
上記の種々の実施形態は、説明のために提供されるに過ぎず、本発明を限定するものと解釈されるべきではない。上記の考察および説明に基づいて、本明細書に説明および記載される例示的な実施形態および応用例に厳密に従わずに、本発明に種々の修正および変更がなされ得ることが、当業者には、容易に理解されよう。例えば、そのような変更には、放射光を制御するためのデジタル論理またはマイクロプロセッサの使用が含まれ得る。そのような修正および変更は、以下の請求項に記載される、本発明の真の精神および範囲から逸脱しない。上で考察されたように、本発明に関連して詳述される特定の応用および背景が、上記、以下の説明、および本明細書で引用される参照文献を通じて考察される。付録における実施形態は、上述の実施形態および実行形態のうちの1つ以上、ならびに図に示され、以下に説明されるものに関連して実行することができる。付録(A、B、およびC)に参照がなされ得、これらは、この基礎となる仮出願で出願され、参照により本明細書に組み込まれる。