(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記上面の前記形状は、三芒星形、四芒星形、十字形、多角形、楕円形、数字、ギリシャ文字、ラテン文字、ロシア文字、多角形の形状の組み合わせを有する複雑な形状、およびこれらの組み合わせで構成されるグループから選択される、ことを特徴とする請求項1に記載の成形研磨粒子。
前記4つのアームのうちの第1のアームは第1の先端幅を備え、前記第1の先端幅は前記中間点での幅の約90%以下である、ことを特徴とする請求項6に記載の成形研磨粒子。
前記第1のアームは第1のアーム形状を備え、前記第2のアームは第2のアーム形状を備え、前記第3のアームは第3のアーム形状を備え、前記第4のアームは第4のアーム形状を備え、前記第1のアーム形状は、前記第2のアーム形状と実質的に異なる、ことを特徴とする請求項15に記載の成形研磨粒子。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下は、成形研磨粒子の形成方法およびそのような成形研磨粒子の特徴にも向けられる。成形研磨粒子を、例えば、結合させた研磨物品、コーティングによる研磨物品、など、さまざまな研磨物品に使用することができる。あるいは、本明細書における実施の形態の成形研磨粒子を、例えば研削および/または研磨スラリなど、遊離研磨技術において利用することが可能である。
【0030】
最初に
図1を参照すると、典型的なプロセスが図示され、全体として100で指し示されている。図示のとおり、裏打ち102を、ロール104から繰り出すことができる。裏打ち102を、コーティング装置108から送り出される結合材調合物106でコートすることができる。典型的なコーティング装置として、ドロップダイコーター、ナイフコーター、カーテンコーター、真空ダイコーター、またはダイコーターが挙げられる。コーティング方法は、接触または非接触のいずれかの方法を含むことができる。そのような方法として、2ロール、3ロール逆転、ナイフオーバーロール、スロットダイ、グラビア、押し出し、またはスプレーコーティングによる塗布が挙げられる。
【0031】
特定の実施の形態においては、結合材調合物106を、結合材調合物と研磨粒子とを含むスラリにてもたらすことができる。別の実施の形態においては、結合材調合物106を、研磨粒子とは別に送出することができる。その場合、研磨粒子を、結合材調合物106による裏打ち102のコーティング後、結合材調合物106の途中までの硬化後、結合材調合物106のパターン加工後、または結合材調合物108の完全な硬化後にもたらすことができる。研磨粒子を、例えば、静電コーティング、ドロップコーティング、または機械的な投射などの技術によって適用することができる。特定の態様においては、研磨粒子が、本明細書に記載される成形研磨粒子のうちの1つ以上の任意の組み合わせであってよい。
【0032】
結合材調合物106を、エネルギ源110の下方の通過後に硬化させることができる。エネルギ源110の選択は、部分的に、結合材調合物106の化学的性質に依存することができる。例えば、エネルギ源110は、電子ビーム、紫外光、または可視光などの熱エネルギまたは化学線エネルギの発生源であってよい。使用されるエネルギの量は、前駆体ポリマーの構成物質中の反応基の化学的性質ならびに結合材調合物106の厚さおよび密度に依存することができる。熱エネルギに関しては、通常は、約75℃〜約150℃のオーブン温度および約5分〜約60分の継続時間が、充分であると考えられる。電子ビーム放射または電離放射線を、約0.1MRad〜約100MRadのエネルギレベルで使用することができ、とくには約1MRad〜約10MRadのエネルギレベルで使用することができる。紫外線は、約200ナノメートル〜約400ナノメートルの範囲内、とくには約250ナノメートル〜400ナノメートルの範囲内の波長を有する放射線を含む。可視光は、約400ナノメートル〜約800ナノメートルの範囲内、とくには約400ナノメートル〜約550ナノメートルの範囲内の波長を有する放射線を含む。露光などの硬化のパラメータは、通常は調合物に依存し、ランプの出力およびベルトの速度によって調節可能である。
【0033】
典型的な実施の形態においては、エネルギ源110が、コーティングされた裏打ちへと化学線をもたらし、結合材調合物106を途中まで硬化させることができる。別の実施の形態においては、結合材調合物106が熱硬化性であり、エネルギ源110が、熱処理のための熱をもたらすことができる。さらなる実施の形態においては、結合材調合物106が、化学線によって硬化させることができる成分および熱によって硬化させることができる成分を含むことができる。したがって、結合材調合物を、熱による硬化および化学線による硬化の一方によって途中まで硬化させ、熱による硬化および化学線による硬化のうちの第2によって完全に硬化させることができる。例えば、結合材調合物のエポキシ成分を、紫外の電磁放射線を使用して途中まで硬化させることができ、結合材調合物のアクリル成分を、熱による硬化によってさらに硬化させることができる。
【0034】
ひとたび結合材調合物106が硬化すると、構造化研磨物品112が形成される。あるいは、サイズコート(size coat)を、パターンが施された研磨構造体へと塗布することができる。特定の実施の形態においては、構造化研磨物品112を、ロール114へと巻き取ることができる。他の実施の形態においては、完全な硬化を、途中まで硬化した研磨物品112を巻き取った後で実行することができる。
【0035】
1つ以上の別の実施の形態においては、サイズコートを、結合材調合物106および研磨粒子を覆って塗布することができる。例えば、サイズコートを、結合材調合物106の途中までの硬化の前、結合材調合物106の途中までの硬化後、または結合材調合物106のさらなる硬化後に塗布することができる。サイズコートを、例えばロールコーティングまたはスプレーコーティングによって塗布することができる。サイズコートの組成および塗布の時期に応じて、サイズコートを結合材調合物106と併せて硬化させることができ、あるいは別個に硬化させることができる。研磨助剤を含むスーパーサイズコート(supersize coat)をサイズコートを覆って塗布し、結合材調合物106と一緒に硬化させ、サイズコートと一緒に硬化させ、あるいは別個に硬化させることができる。
【0036】
図2を参照すると、構造化研磨物品が図示され、全体として200で指し示されている。図示のとおり、構造化研磨物品200は、裏打ち202と、裏打ち202上に配置された複数の成形研磨粒子204を含むことができる。特定の態様においては、構造化研磨物品200を、
図1に関連して説明したプロセスを使用して製造することができる。
【0037】
特定の態様においては、成形研磨粒子204が、本明細書に記載される成形研磨粒子のうちの1つ以上であってよい。さらに、成形研磨粒子は、本明細書に記載される成形研磨粒子のうちの1つ以上または任意の組み合わせを含むことができる。さらに、本明細書に記載の成形研磨粒子のうちの1つ以上が、直立配向確率を含むことができる。直立配向を、各々の成形研磨粒子の有利な研磨/切削姿勢に相当する向きと考えることができ、確率は、粒子が直立配向を得る単純な数学的確率である。
【0038】
特定の態様においては、直立配向が、少なくとも50パーセント(50%)である。別の態様においては、直立配向が、少なくとも55パーセント(55%)である。別の態様においては、直立配向が、少なくとも60パーセント(60%)である。別の態様においては、直立配向が、少なくとも65パーセント(65%)である。別の態様においては、直立配向が、少なくとも70パーセント(70%)である。別の態様においては、直立配向が、少なくとも75パーセント(75%)である。別の態様においては、直立配向が、少なくとも80パーセント(80%)である。別の態様においては、直立配向が、少なくとも85パーセント(85%)である。別の態様においては、直立配向が、少なくとも90パーセント(90%)である。別の態様においては、直立配向が、少なくとも95パーセント(95%)である。別の態様においては、直立配向が、100パーセント(100%)である。
【0039】
本明細書に記載の成形研磨粒子の各々の本体は、多結晶材料を含むことができる。多結晶材料は、研磨粒子を含むことができる。研磨粒子は、チッ化物、酸化物、炭化物、ホウ化物、酸チッ化物、ダイアモンド、またはこれらの組み合わせを含むことができる。さらに、研磨粒子は、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化チタニウム、酸化イットリウム、酸化クロム、酸化ストロンチウム、酸化ケイ素、およびこれらの組み合わせで構成される酸化物のグループから選択される酸化物を含むことができる。
【0040】
別の態様においては、研磨粒子が、アルミナを含むことができる。さらに別の態様においては、研磨粒子が、アルミナで基本的に構成される。さらに、研磨粒子は、約500ミクロン以下の平均粒子サイズを有することができる。あるいは、平均粒子サイズが、約250ミクロン以下である。別の態様においては、平均粒子サイズが、約100ミクロン以下である。別の態様においては、平均粒子サイズが、約50ミクロン以下である。別の態様においては、平均粒子サイズが、約30ミクロン以下である。別の態様においては、平均粒子サイズが、約20ミクロン以下である。別の態様においては、平均粒子サイズが、約10ミクロン以下である。別の態様においては、平均粒子サイズが、約1ミクロン以下である。
【0041】
別の態様においては、平均粒子サイズが、少なくとも約0.01ミクロンである。別の態様においては、平均粒子サイズが、少なくとも約0.05ミクロンである。別の態様においては、平均粒子サイズが、少なくとも約0.08ミクロンである。別の態様においては、平均粒子サイズが、少なくとも約0.1ミクロンである。
【0042】
別の態様においては、本明細書に記載の成形研磨粒子の各々の本体が、少なくともおよそ2つの異なる種類の研磨粒子を含む複合材料である。
【0043】
図3および
図4が、成形研磨粒子300の第1の実施の形態を示している。
図3に示されるように、成形研磨粒子300は、第1の端面302および第2の端面304を有するおおむねプリズム状の本体301を備えることができる。さらに、成形研磨粒子300は、第1の端面302と第2の端面304との間を延びる第1の側面310を備えることができる。第2の側面312が、第1の側面310に隣接して第1の端面302と第2の端面304との間を延びることができる。図示のとおり、成形研磨粒子300は、第2の側面312および第1の側面310に隣接して第1の端面302と第2の端面304との間を延びる第3の側面314をさらに備えることができる。
【0044】
図3および
図4に示されるとおり、成形研磨粒子300は、第1の側面310と第2の側面312との間の第1のエッジ320をさらに備えることができる。成形研磨粒子300は、第2の側面312と第3の側面314との間の第2のエッジ322をさらに備えることができる。さらに、成形研磨粒子300は、第3の側面314と第1の側面312との間の第3のエッジ324を備えることができる。
【0045】
図示のとおり、成形研磨粒子300の各々の端面302、304は、おおむね三角形の形状であってよい。各々の側面310、312、314は、おおむね矩形の形状であってよい。さらに、端面302、304に平行な平面における成形研磨粒子300の断面は、おおむね三角形であってよい。成形研磨粒子300が、4つ以上の側面310、312、314および4つ以上のエッジ320、322、324を備えてもよいことを、理解できるであろう。さらに、側面310、312、314の数に応じて、端面302、304および端面302、304に平行な平面における成形研磨粒子300の断面が、例えば四角形、五角形、六角形、七角形、八角形、九角形、十角形などの任意の多角形の形状を有することができることを、理解できるであろう。さらに、多角形は、凸状であっても、凸状でなくても、凹状であっても、あるいは凹状でなくてもよい。
【0046】
図5および
図6が、成形研磨粒子500の第2の実施の形態を示している。
図5に示されるように、成形研磨粒子500は、第1の端面502および第2の端面504を有するおおむねプリズム状の本体501を備えることができる。さらに、成形研磨粒子500は、第1の端面502と第2の端面504との間を延びる第1の側面510を備えることができる。第2の側面512が、第1の側面510に隣接して第1の端面502と第2の端面504との間を延びることができる。図示のとおり、成形研磨粒子500は、第2の側面512および第1の側面510に隣接して第1の端面502と第2の端面504との間を延びる第3の側面514をさらに備えることができる。
【0047】
図5および
図6に示されるとおり、成形研磨粒子500は、第1の側面510と第2の側面512との間の第1のエッジ面520をさらに備えることができる。成形研磨粒子500は、第2の側面512と第3の側面514との間の第2のエッジ面522をさらに備えることができる。さらに、成形研磨粒子500は、第3の側面514と第1の側面512との間の第3のエッジ面524を備えることができる。
【0048】
図示のとおり、成形研磨粒子500の各々の端面502、504は、おおむね三角形の形状であってよい。各々の側面510、512、514は、おおむね矩形の形状であってよい。さらに、端面502、504に平行な平面における成形研磨粒子500の断面は、おおむね三角形である。
【0049】
図7および
図8が、成形研磨粒子700の第3の実施の形態を示している。
図7に示されるように、成形研磨粒子700は、第1の端面702および第2の端面704を有するおおむねプリズム状の本体701を備えることができる。さらに、成形研磨粒子700は、第1の端面702と第2の端面704との間を延びる第1の側面710を備えることができる。第2の側面712が、第1の側面710に隣接して第1の端面702と第2の端面704との間を延びることができる。図示のとおり、成形研磨粒子700は、第2の側面712および第1の側面710に隣接して第1の端面702と第2の端面704との間を延びる第3の側面714をさらに備えることができる。
【0050】
図7および
図8に示されるとおり、成形研磨粒子700は、第1の側面710と第2の側面712との間の第1の凹状エッジ溝720をさらに備えることができる。成形研磨粒子700は、第2の側面712と第3の側面714との間の第2の凹状エッジ溝722をさらに備えることができる。さらに、成形研磨粒子700は、第3の側面714と第1の側面712との間の第3の凹状エッジ溝724を備えることができる。
【0051】
図示のとおり、成形研磨粒子700の各々の端面702、704は、おおむね三角形の形状であってよい。各々の側面710、712、714は、おおむね矩形の形状であってよい。さらに、端面702、704に平行な平面における成形研磨粒子700の断面は、おおむね三角形である。
【0052】
図9および
図10が、成形研磨粒子900の第4の実施の形態を示している。
図9に示されるように、成形研磨粒子900は、第1の端面902および第2の端面904を有するおおむねプリズム状の本体901を備えることができる。さらに、成形研磨粒子900は、第1の端面902と第2の端面904との間を延びる第1の側面910を備えることができる。第2の側面912が、第1の側面910に隣接して第1の端面902と第2の端面904との間を延びることができる。図示のとおり、成形研磨粒子900は、第2の側面912および第1の側面910に隣接して第1の端面902と第2の端面904との間を延びる第3の側面914をさらに備えることができる。
【0053】
図9および
図10に示されるとおり、成形研磨粒子900は、第1の側面910と第2の側面912との間の第1のV字形エッジ溝面920をさらに備えることができる。成形研磨粒子900は、第2の側面912と第3の側面914との間の第2のV字形エッジ溝面922をさらに備えることができる。さらに、成形研磨粒子900は、第3の側面914と第1の側面912との間の第3のV字形エッジ溝面924を備えることができる。
【0054】
図示のとおり、成形研磨粒子900の各々の端面902、904は、おおむね三角形の形状であってよい。各々の側面910、912、914は、おおむね矩形の形状であってよい。さらに、端面902、904に平行な平面における成形研磨粒子900の断面は、おおむね三角形である。
【0055】
図3〜
図10に示した典型的な実施の形態において、エッジ320、322、324、エッジ面520、522、524、凹状エッジ溝720、722、724、およびV字形エッジ溝920、922、924を、エッジ構造と考えることができることを、理解できるであろう。さらに、エッジ構造が、成形研磨粒子300、500、700、900が裏打ち上に堆積させられ、あるいは他のやり方で配置されるときに、側面が裏打ちの表面に着地し、エッジ構造が裏打ちから上方または外側を向くことを保証する。さらに、エッジ構造が、研削性能の実質的な向上をもたらす鋭いエッジを提供する。
【0056】
さらに、
図3〜10に示した典型的な実施の形態の各々において、成形研磨粒子300、500、700、900のうちの裏打ちに接する面、すなわち底面が、成形研磨粒子300、500、700、900のうちの外向きまたは上向きの部分(例えば、エッジ構造)の面積よりも実質的に大きい面積を有することを、理解できるであろう。
【0057】
とくには、底面が、粒子の総表面積の少なくとも約30パーセント(30%)を含むことができる。別の態様においては、底面が、粒子の総表面積の少なくとも約40パーセント(40%)を含むことができる。別の態様においては、底面が、粒子の総表面積の少なくとも約50パーセント(50%)を含むことができる。別の態様においては、底面が、粒子の総表面積の少なくとも約60パーセント(60%)を含むことができる。別の態様においては、底面が、粒子の総表面積の99パーセント(99%)以下を含むことができる。別の態様においては、底面が、粒子の総表面積の95パーセント(95%)以下を含むことができる。別の態様においては、底面が、粒子の総表面積の90パーセント(90%)以下を含むことができる。別の態様においては、底面が、粒子の総表面積の80パーセント(80%)以下を含むことができる。別の態様においては、底面が、粒子の総表面積の75パーセント(75%)以下を含むことができる。
【0058】
図11および
図12を参照すると、成形研磨粒子の第5の実施の形態が図示され、全体として1100で指し示されている。図示のとおり、成形研磨粒子1100は、おおむね三角形の底面1102を有するおおむねピラミッド状の形状の本体1101を備えることができる。さらに、成形研磨粒子1100に、穴1104、すなわち開口を形成することができる。
【0059】
特定の態様においては、穴1104が、穴1104の中心を通過する中心軸1106を定めることができる。さらに、成形研磨粒子1100は、成形研磨粒子1100の中心を通過する中心軸1108も定めることができる。穴1104を、穴1104の中心軸1106が成形研磨粒子1100の中心軸1108の上方に距離1110だけ離れるように、成形研磨粒子1100に形成できることを、理解できるであろう。したがって、成形研磨粒子1100の質量中心を、成形研磨粒子1100の幾何学的な中点よりも下方へと移動させることができる。成形研磨粒子の質量中心を幾何学的な中点よりも下方へと移動させることで、成形研磨粒子1100が、裏打ちへと落下させられ、あるいは他のやり方で堆積させられるときに、同じ面(例えば、底面1102)にて着地し、したがって成形研磨粒子が直立配向を有することを、保証することができる。
【0060】
特定の実施の形態においては、質量中心が、高さを定める本体1102の鉛直軸に沿って高さ(h)の0.05倍に等しい距離だけ幾何学的な中点からずらされる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.1(h)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.15(h)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.18(h)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.2(h)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.22(h)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.25(h)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.27(h)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.3(h)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.32(h)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.35(h)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.38(h)の距離だけずらすことができる。
【0061】
別の態様においては、質量中心が、0.5(h)以下の距離だけずらされる。さらに別の態様においては、質量中心が、0.49(h)以下の距離だけずらされる。また別の態様においては、質量中心が、0.48(h)以下の距離だけずらされる。別の態様においては、質量中心が、0.45(h)以下の距離だけずらされる。また別の態様においては、質量中心が、0.43(h)以下の距離だけずらされる。またさらなる別の態様においては、質量中心が、0.40(h)以下の距離だけずらされる。別の態様においては、質量中心が、0.39(h)以下の距離だけずらされる。別の態様においては、質量中心が、0.38(h)以下の距離だけずらされる。
【0062】
さらに、質量中心を、成形研磨粒子1100が
図11に示されるとおりの直立配向にあるときに、質量中心が本体1101の最高部よりもむしろ本体1101の底(例えば、底面1102)に近くなるように、ずらすことが可能である。
【0063】
別の実施の形態においては、質量中心を、幅を定める本体1102の水平軸に沿って幅(w)の0.05倍に等しい距離1110だけ幾何学的な中点からずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.1(w)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.15(w)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.18(w)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.2(w)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.22(w)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.25(w)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.27(w)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.3(w)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.32(w)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.35(w)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.38(w)の距離だけずらすことができる。
【0064】
別の態様においては、質量中心が、0.5(w)以下の距離だけずらされる。さらに別の態様においては、質量中心が、0.49(w)以下の距離だけずらされる。また別の態様においては、質量中心が、0.48(w)以下の距離だけずらされる。別の態様においては、質量中心が、0.45(w)以下の距離だけずらされる。さらに別の態様においては、質量中心が、0.43(w)以下の距離だけずらされる。またさらなる別の態様においては、質量中心が、0.40(w)以下の距離だけずらされる。別の態様においては、質量中心が、0.39(w)以下の距離だけずらされる。別の態様においては、質量中心が、0.38(w)以下の距離だけずらされる。
【0065】
別の実施の形態においては、質量中心を、長さを定める本体1102の長手軸に沿って長さ(l)の0.05倍に等しい距離だけ幾何学的な中点からずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.1(l)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.15(l)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.18(l)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.2(l)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.22(l)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.25(l)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.27(l)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.3(l)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.32(l)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.35(l)の距離だけずらすことができる。別の態様においては、質量中心を、少なくとも約0.38(l)の距離だけずらすことができる。
【0066】
別の態様においては、質量中心が、0.5(l)以下の距離だけずらされる。さらに別の態様においては、質量中心が、0.49(l)以下の距離だけずらされる。また別の態様においては、質量中心が、0.48(l)以下の距離だけずらされる。別の態様においては、質量中心が、0.45(l)以下の距離だけずらされる。さらに別の態様においては、質量中心が、0.43(l)以下の距離だけずらされる。またさらなる別の態様においては、質量中心が、0.40(l)以下の距離だけずらされる。別の態様においては、質量中心が、0.39(l)以下の距離だけずらされる。別の態様においては、質量中心が、0.38(l)以下の距離だけずらされる。
【0067】
図13および
図14が、全体として1300で指し示されている成形研磨粒子の第6の実施の形態を示している。図示のとおり、成形研磨粒子1300は、長手軸1304に沿って延びる中央部1302を備えることができる本体1301を備えることができる。第1の径方向アーム1306が、中央部1302の全長にわたって中央部1302から外方向へと延びることができる。第2の径方向アーム1308が、中央部1302の全長にわたって中央部1302から外方向へと延びることができる。第3の径方向アーム1310が、中央部1302の全長にわたって中央部1302から外方向へと延びることができる。さらに、第4の径方向アーム1312が、中央部1302の全長にわたって中央部1302から外方向へと延びることができる。径方向アーム1306、1308、1310、1312は、成形研磨粒子1300の中央部1302の周囲に等間隔で位置することができる。
【0068】
図13に示されるとおり、第1の径方向アーム1306は、おおむね矢印の形状の遠位端1320を備えることができる。第2の径方向アーム1308は、おおむね矢印の形状の遠位端1322を備えることができる。第3の径方向アーム1310は、おおむね矢印の形状の遠位端1324を備えることができる。さらに、第4の径方向アーム1312は、おおむね矢印の形状の遠位端1326を備えることができる。
【0069】
さらに
図13は、成形研磨粒子1300を、第1の径方向アーム1306と第2の径方向アーム1308との間の第1のボイド(void)1330を備えて形成できることを示している。第2のボイド1332を、第2の径方向アーム1308と第3の径方向アーム1310との間に形成することができる。第3のボイド1334を、第3の径方向アーム1310と第4の径方向アーム1312との間に形成することができる。さらに、第4のボイド1336を、第4の径方向アーム1312と第1の径方向アーム1306との間に形成することができる。
【0070】
図13に示されるとおり、成形研磨粒子1300は、長さ1340、高さ1342、および幅1344を備えることができる。特定の態様においては、長さ1340が、高さ1342よりも大きく、高さ1342が、幅1344よりも大きい。特定の態様においては、成形研磨粒子1300が、高さ1342に対する長さ1340の比(長さ:高さ)である第1アスペクト比を定めることができる。さらに、成形研磨粒子1300は、幅1344に対する高さ1342の比(高さ:幅)である第2アスペクト比を定めることができる。最後に、成形研磨粒子1300は、幅1342に対する長さ1340の比(長さ:幅)である第3アスペクト比を定めることができる。
【0071】
特定の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも1:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも2:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも2.5:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも3:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも3.5:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも4:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも4.5:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも5:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも5.5:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも6:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも6.5:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも7:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも7.5:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも8:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも8.5:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも9:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも9.5:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも10:1である。
【0072】
特定の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも1:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも1.5:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、2:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも2.5:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも3:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも3.5:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも4:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも4.5:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも5:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも5.5:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも6:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも6.5:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも7:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも7.5:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも8:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも8.5:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも9:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも9.5:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも10:1である。
【0073】
特定の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも1:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも1.5:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも2:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも2.5:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも3:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも3.5:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも4:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも4.5:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも5:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも5.5:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも6:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも6.5:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも7:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも7.5:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも8:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも8.5:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも9:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも9.5:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも10:1である。
【0074】
特定の態様においては、第1アスペクト比に関する成形研磨粒子1300の形状が、おおむね矩形であり、例えば平坦であり、あるいは湾曲している。さらに、第2アスペクト比に関する成形研磨粒子1300の形状が、例えば三角形、正方形、矩形、五角形など、任意の多面体形状であってよい。第2アスペクト比に関する成形研磨粒子1300の形状は、例えば1、2、3など、またはA、B、Cなど、任意の英数字の形状であってもよい。さらに、第2アスペクト比に関する成形研磨粒子1300の形状は、ギリシャ文字、近代ラテン文字、古代ラテン文字、ロシア文字、任意の他のアルファベット、またはこれらの任意の組み合わせから選択される文字であってよい。さらに、第2アスペクト比に関する成形研磨粒子1300の形状は、漢字であってもよい。
【0075】
成形研磨粒子1300の別の態様においては、幅1344が、高さ1342よりも大きく、高さ1342が、長さ1340よりも大きい。この態様において、成形研磨粒子1300は、高さ1342に対する幅1344の比(幅:高さ)である第1アスペクト比を定めることができる。さらに、成形研磨粒子1300は、長さ1340に対する高さ1342の比(高さ:長さ)である第2アスペクト比を定めることができる。最後に、成形研磨粒子1300は、長さ1340に対する幅1342の比(幅:長さ)である第3アスペクト比を定めることができる。
【0076】
特定の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも2:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも2.5:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも3:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも3.5:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも4:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも4.5:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも5:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも5.5:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも6:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも6.5:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも7:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも7.5:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも8:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも8.5:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも9:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも9.5:1である。別の態様においては、第1アスペクト比が、少なくとも10:1である。
【0077】
特定の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも1.5:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、2:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも2.5:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも3:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも3.5:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも4:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも4.5:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも5:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも5.5:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも6:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも6.5:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも7:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも7.5:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも8:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも8.5:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも9:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも9.5:1である。別の態様においては、第2アスペクト比が、少なくとも10:1である。
【0078】
特定の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも1.5:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、2:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも2.5:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも3:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも3.5:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも4:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも4.5:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも5:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも5.5:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも6:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも6.5:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも7:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも7.5:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも8:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも8.5:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも9:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも9.5:1である。別の態様においては、第3アスペクト比が、少なくとも10:1である。
【0079】
特定の態様においては、第2アスペクト比に関する成形研磨粒子1300の形状が、おおむね矩形であり、例えば平坦であり、あるいは湾曲している。さらに、第1アスペクト比に関する成形研磨粒子1300の形状が、例えば三角形、正方形、矩形、五角形など、任意の多面体形状であってよい。第1アスペクト比に関する成形研磨粒子1300の形状は、例えば1、2、3など、またはA、B、Cなど、任意の英数字の形状であってもよい。さらに、第1アスペクト比に関する成形研磨粒子1300の形状は、ギリシャ文字、近代ラテン文字、古代ラテン文字、ロシア文字、任意の他のアルファベット、またはこれらの任意の組み合わせから選択される文字であってよい。さらに、第1アスペクト比に関する成形研磨粒子1300の形状は、漢字であってもよい。
【0080】
次に
図15および
図16を参照すると、成形研磨粒子の第7の実施の形態が図示され、全体として1500で指し示されている。図示のとおり、成形研磨粒子1500は、平坦な底部1502とおおむねドーム状の上部1504とを備える本体1501を備えることができる。ドーム状の上部1504を、第1のエッジ1506、第2のエッジ1508、第3のエッジ1510、第4のエッジ1512、および第5のエッジ1514を備えて形成することができる。成形研磨粒子1500が、5つよりも多数または少数のエッジ1506、1508、1510、1512、1514を備えてもよいことを、理解できるであろう。さらに、エッジ1506、1508、1510、1512、1514を、ドーム状の上部1504の中心の周りに等間隔で放射状に配置することができる。
【0081】
特定の態様においては、ドーム状の上部1504におけるエッジ1506、1508、1510、1512、1514を、成形研磨粒子1500を構成する材料をおおむね星形のノズルを通って注入することによって形成することができる。成形研磨粒子1500の形状が、裏打ちへと落下させられ、あるいは他のやり方で堆積させられるときの成形研磨粒子1500の配向を促進できることを、理解できるであろう。具体的には、ドーム状の上部1504ゆえに、成形研磨粒子1500が、平坦な底部1502が下になるように転がることができ、エッジ面が裏打ちから外を向き、あるいは上方を向くことが保証される。
【0082】
図17および
図18が、1700で指し示されている成形研磨粒子の第8の実施の形態を示している。図示のとおり、成形研磨粒子1700は、平坦な底部1702とおおむねドーム状の上部1704とを備える本体1701を備えることができる。ドーム状の上部1704を、頂点1706を備えて形成することができる。特定の態様においては、ドーム状の上部1704における頂点1706を、成形研磨粒子1700を構成する材料をおおむね円形のおおむね小さなノズルを通って注入することによって形成することができる。成形研磨粒子1700の形状が、裏打ちへと落下させられ、あるいは他のやり方で堆積させられるときの成形研磨粒子1700の配向を促進できることを、理解できるであろう。具体的には、ドーム状の上部1704および頂点1706ゆえに、成形研磨粒子1700が、平坦な底部1702が下になるように転がることができ、頂点1706およびドーム状の上部1704が裏打ちから外を向き、あるいは上方を向くことが保証される。
【0083】
次に
図19および
図20を参照すると、成形研磨粒子の第9の実施の形態が示されており、全体として1900で指し示されている。図示のとおり、成形研磨粒子1900は、6つの外面1902と12本のエッジ1904とを有するおおむね箱形の本体1901を備えることができる。さらに、成形研磨粒子1900に、成形研磨粒子の中心1910を通過する長手軸1908に平行に成形研磨粒子1900を貫くおおむねX字形の穴1906、すなわち開口を形成することができる。さらに、X字形の穴1906の中心1912を、長手軸1908から距離1914だけ離すことができる。したがって、成形研磨粒子1900の質量中心1916を、成形研磨粒子1900の幾何学的な中点1910の下方へと移動させることができる。成形研磨粒子の質量中心を幾何学的な中点よりも下方へと移動させることで、成形研磨粒子1900が、裏打ちへと落下させられ、あるいは他のやり方で堆積させられるときに、同じ面にて着地することを、保証することができる。
【0084】
X字形の穴1906を、成形研磨粒子1900の幾何学的な中点1910を通過する長手軸1908に沿って形成してもよいことを、理解できるであろう。さらに、X字形の穴1906を45度(45°)回転させることができ、その場合には、穴1906がおおむね+形に見えることを、理解できるであろう。成形研磨粒子1900に形成される穴1906が、多角形または他の形状など、任意の形状を有してよいことを理解できるであろう。
【0085】
図21〜
図23が、全体として2100で指し示されている成形研磨粒子の第10の実施の形態を示している。図示のとおり、成形研磨粒子2100は、第1の端面2102および第2の端面2104を有してよい本体2101を備えることができる。特定の態様においては、配向に応じて、第1の端面2102が底面であってよく、第2の端面2104が上面であってよい。さらに、成形研磨粒子2100は、第1の端面2102と第2の端面2104との間を延びる第1の側面2106を備えることができる。第2の側面2108が、第1の端面2102と第2の端面2104との間を延びることができる。さらに、第3の側面2110が、第1の端面2102と第2の端面2104との間を延びることができる。さらに、第4の側面2112が、第1の端面2102と第2の端面2104との間を延びることができる。
【0086】
図示のとおり、第1の端面2102および第2の端面2104は、互いに平行である。しかしながら、特定の実施の形態においては、第1の端面2102が、ねじれ角2114を定めるように第2の端面2104に対して回転させられている。特定の態様においては、ねじれ角2114が、少なくとも約1度である。別の態様においては、ねじれ角2114が、少なくとも約2度である。別の態様においては、ねじれ角2114が、少なくとも約5度である。別の態様においては、ねじれ角2114が、少なくとも約8度である。別の態様においては、ねじれ角2114が、少なくとも約10度である。別の態様においては、ねじれ角2114が、少なくとも約12度である。別の態様においては、ねじれ角2114が、少なくとも約15度である。別の態様においては、ねじれ角2114が、少なくとも約18度である。別の態様においては、ねじれ角2114が、少なくとも約20度である。別の態様においては、ねじれ角2114が、少なくとも約25度である。別の態様においては、ねじれ角2114が、少なくとも約30度である。別の態様においては、ねじれ角2114が、少なくとも約40度である。別の態様においては、ねじれ角2114が、少なくとも約50度である。別の態様においては、ねじれ角2114が、少なくとも約60度である。別の態様においては、ねじれ角2114が、少なくとも約70度である。別の態様においては、ねじれ角2114が、少なくとも約80度である。別の態様においては、ねじれ角2114が、少なくとも約90度である。
【0087】
成形研磨粒子のねじれ角2100が、水平方向のねじれ角であってよく、すなわち長さを定める本体2101の長手軸に沿ってよいことを、理解できるであろう。別の態様においては、成形研磨粒子のねじれ角2100が、鉛直方向のねじれ角であってよく、すなわち本体2101の高さを定める鉛直軸に沿ってよい。
【0088】
図24および
図25を参照すると、成形研磨粒子の第11の実施の形態が示されており、全体が2400で指し示されている。図示のとおり、成形研磨粒子2400は、長手軸2404に沿って延びる中央部2402を備えることができる本体2401を備えることができる。第1の径方向アーム2406が、中央部2402の全長にわたって中央部2402から外方向へと延びることができる。第2の径方向アーム2408が、中央部2402の全長にわたって中央部2402から外方向へと延びることができる。第3の径方向アーム2410が、中央部2402の全長にわたって中央部2402から外方向へと延びることができる。さらに、第4の径方向アーム2412が、中央部2402の全長にわたって中央部2402から外方向へと延びることができる。径方向アーム2406、2408、2410、2412は、成形研磨粒子2400の中央部2402の周囲に等間隔で位置することができる。
【0089】
図24に示されるとおり、第1の径方向アーム2406は、おおむね箱形の遠位端2420を備えることができる。第2の径方向アーム2408は、おおむね箱形の遠位端2422を備えることができる。第3の径方向アーム2410は、おおむね箱形の遠位端2424を備えることができる。第4の径方向アーム2412は、おおむね箱形の遠位端2426を備えることができる。
【0090】
さらに
図24および
図25は、成形研磨粒子2400に、長手軸2404に沿って成形研磨粒子2400を貫く穴2428を形成できることを示している。図示のとおり、穴2428は、おおむね三角形の形状であってよい。他の態様においては、成形研磨粒子2400に形成される穴2428が、多角的または他の形状などの任意の形状を有してよいことを、理解できるであろう。
【0091】
図26および
図27が、全体が2600で指し示されている成形研磨粒子の第12の実施の形態を示している。図示のとおり、成形研磨粒子2600は、長手軸2604に沿って延びる中央部2602を備えることができる本体2601を備えることができる。第1の径方向アーム2606が、中央部2602の全長にわたって中央部2602から外方向へと延びることができる。第2の径方向アーム2608が、中央部2602の全長にわたって中央部2602から外方向へと延びることができる。第3の径方向アーム2610が、中央部2602の全長にわたって中央部2602から外方向へと延びることができる。さらに、第4の径方向アーム2612が、中央部2602の全長にわたって中央部2602から外方向へと延びることができる。径方向アーム2606、2608、2610、2612は、成形研磨粒子2600の中央部2602の周囲に等間隔で位置することができる。
【0092】
図26および
図27に示されるとおり、第1の径方向アーム2606は、V字形の溝2622が形成されたおおむね箱形の遠位端2620を備えることができる。第2の径方向アーム2608は、V字形の溝2626が形成されたおおむね箱形の遠位端2624を備えることができる。第3の径方向アーム2610も、V字形の溝2630が形成されたおおむね箱形の遠位端2628を備えることができる。さらに、第4の径方向アーム2612は、やはりV字形の溝2634が形成されたおおむね箱形の遠位端2632を備えることができる。
【0093】
図28および
図29が、全体が2800で指し示されている成形研磨粒子の第13の実施の形態を示している。図示のとおり、成形研磨粒子2800は、長手軸2804に沿って延びる中央部2802を備えることができる本体2801を備えることができる。第1の径方向アーム2806が、中央部2802の全長にわたって中央部2802から外方向へと延びることができる。第2の径方向アーム2808が、中央部2802の全長にわたって中央部2802から外方向へと延びることができる。第3の径方向アーム2810が、中央部2802の全長にわたって中央部2802から外方向へと延びることができる。さらに、第4の径方向アーム2812が、中央部2802の全長にわたって中央部2802から外方向へと延びることができる。径方向アーム2806、2808、2810、2812は、成形研磨粒子2800の中央部2802の周囲に等間隔で位置することができる。
【0094】
図28および
図29に示されるとおり、第1の径方向アーム2806は、凹状の溝2822が形成されたおおむね箱形の遠位端2820を備えることができる。第2の径方向アーム2808は、凹状の溝2826が形成されたおおむね箱形の遠位端2824を備えることができる。第3の径方向アーム2810も、凹状の溝2830が形成されたおおむね箱形の遠位端2828を備えることができる。さらに、第4の径方向アーム2812は、やはり凹状の溝2834が形成されたおおむね箱形の遠位端2832を備えることができる。
【0095】
図30および
図31が、全体が3000で指し示されている成形研磨粒子の第14の実施の形態を示している。図示のとおり、成形研磨粒子3000は、長手軸3004に沿って延びる中央部3002を有している本体3001を備えることができる。第1の径方向アーム3006が、中央部3002の全長にわたって中央部3002から外方向へと延びることができる。第2の径方向アーム3008が、中央部3002の全長にわたって中央部3002から外方向へと延びることができる。第3の径方向アーム3010が、中央部3002の全長にわたって中央部3002から外方向へと延びることができる。さらに、第4の径方向アーム3012が、中央部3002の全長にわたって中央部3002から外方向へと延びることができる。径方向アーム3006、3008、3010、3012は、成形研磨粒子3000の中央部3002の周囲に等間隔で位置することができる。
【0096】
図30に示されるとおり、第1の径方向アーム3006は、おおむねT字形の遠位端3020を備えることができる。第2の径方向アーム3008は、おおむねT字形の遠位端3022を備えることができる。第3の径方向アーム3010は、おおむねT字形の遠位端3024を備えることができる。さらに、第4の径方向アーム3012は、おおむねT字形の遠位端3026を備えることができる。
【0097】
さらに
図30は、成形研磨粒子3000を、第1の径方向アーム3006と第2の径方向アーム3008との間の第1のボイド3030を備えて形成できることを示している。第2のボイド3032を、第2の径方向アーム3008と第3の径方向アーム3010との間に形成することができる。第3のボイド3034を、第3の径方向アーム3010と第4の径方向アーム3012との間に形成することもできる。さらに、第4のボイド3036を、第4の径方向アーム3012と第1の径方向アーム3006との間に形成することができる。
【0098】
図32および
図33が、全体が3200で指し示されている成形研磨粒子の第15の実施の形態を示している。図示のとおり、成形研磨粒子3200は、長手軸3204に沿って延びる中央部3202を備えることができる本体3201を備えることができる。第1の径方向アーム3206が、中央部3202の全長にわたって中央部3202から外方向へと延びることができる。第2の径方向アーム3208が、中央部3202の全長にわたって中央部3202から外方向へと延びることができる。第3の径方向アーム3210が、中央部3202の全長にわたって中央部3202から外方向へと延びることができる。さらに、第4の径方向アーム3212が、中央部3202の全長にわたって中央部3202から外方向へと延びることができる。径方向アーム3206、3208、3210、3212は、成形研磨粒子3200の中央部3202の周囲に等間隔で位置することができる。
【0099】
図32に示されるとおり、第1の径方向アーム3206は、おおむね丸みを帯びたT字形の遠位端3220を備えることができる。第2の径方向アーム3208は、おおむね丸みを帯びたT字形の遠位端3222を備えることができる。第3の径方向アーム3210は、おおむね丸みを帯びたT字形の遠位端3224を備えることができる。さらに、第4の径方向アーム3212は、おおむね丸みを帯びたT字形の遠位端3226を備えることができる。
【0100】
さらに
図32は、成形研磨粒子3200を、第1の径方向アーム3206と第2の径方向アーム3208との間の第1のボイド3230を備えて形成できることを示している。第2のボイド3232を、第2の径方向アーム3208と第3の径方向アーム3210との間に形成することができる。第3のボイド3234を、第3の径方向アーム3210と第4の径方向アーム3212との間にさらに形成することができる。さらに、第4のボイド3236を、第4の径方向アーム3212と第1の径方向アーム3206との間に形成することができる。
【0101】
図34および
図35が、全体が3400で指し示されている成形研磨粒子の第16の実施の形態を示している。図示のとおり、成形研磨粒子3400は、長手軸3404に沿って延びる中央部3402を有している本体3401を備えることができる。中央部3402に、成形研磨粒子3400の中央部3402の全長にわたって長手軸3404に沿う穴3406を形成することができる。
【0102】
おおむね三角形の第1の径方向アーム3410が、中央部3402の全長にわたって成形研磨粒子3400の中央部3402から外方向へと延びることができる。おおむね三角形の第2の径方向アーム3412が、中央部3402の全長にわたって成形研磨粒子3400の中央部3402から外方向へと延びることができる。おおむね三角形の第3の径方向アーム3414が、中央部3402の全長にわたって成形研磨粒子3400の中央部3402から外方向へと延びることができる。おおむね三角形の第4の径方向アーム3416が、中央部3402の全長にわたって成形研磨粒子3400の中央部3402から外方向へと延びることができる。さらに、おおむね三角形の第5の径方向アーム3418が、中央部3402の全長にわたって成形研磨粒子3400の中央部3402から外方向へと延びることができる。
【0103】
図34および
図35にさらに示されるとおり、おおむね三角形の第6の径方向アーム3420が、中央部3402の全長にわたって成形研磨粒子3400の中央部3402から外方向へと延びることができる。おおむね三角形の第7の径方向アーム3422が、中央部3402の全長にわたって成形研磨粒子3400の中央部3402から外方向へと延びることができる。おおむね三角形の第8の径方向アーム3424が、中央部3402の全長にわたって成形研磨粒子3400の中央部3402から外方向へと延びることができる。おおむね三角形の第9の径方向アーム3426が、中央部3402の全長にわたって成形研磨粒子3400の中央部3402から外方向へと延びることができる。さらに、おおむね三角形の第10の径方向アーム3428が、中央部3402の全長にわたって成形研磨粒子3400の中央部3402から外方向へと延びることができる。
【0104】
特定の態様においては、径方向アーム3410、3412、3414、3416、3418、3420、3422、3424、3426、3428を、おおむね星形の第1の端面3430、おおむね星形の第2の端面3432、および端面3430、3432に平行に得られるおおむね星形の断面を形成するように、成形研磨粒子の中央部3402の周囲に等間隔で配置することができる。
【0105】
次に
図36および
図37を参照すると、成形研磨粒子の第17の実施の形態が示されており、全体として3600で指し示されている。図示のとおり、成形研磨粒子3600は、第1の端面3602および第2の端面3604を有する本体3601を備えることができる。特定の態様においては、配向に応じて、第1の端面3602が底面であってよく、第2の端面3604が上面であってよい。さらに、成形研磨粒子3600に、長手軸3608に沿った穴3606を形成することができる。図示のとおり、穴3606は、おおむね箱形であってよい。
【0106】
図36および
図37は、成形研磨粒子3600が、第1の端面3602と第2の端面3604との間を延びるおおむねK字形の第1の側面3610を備えることができることを示している。成形研磨粒子3600は、おおむねK字形の第1の側面3610の反対側において第1の端面3602と第2の端面3604との間を延びるおおむねK字形の第2の側面3612をさらに備えることができる。
【0107】
図示のとおり、成形研磨粒子3600は、第1のK字形の側面3610と第2のK字形の側面3612との間および第1の端面3602と第2の端面3604との間を延びるおおむね平坦な第3の側面3614を備えることができる。成形研磨粒子3600は、おおむね平坦な第3の側面3614の反対側において第1のK字形の側面3610と第2のK字形の側面3612との間を延びるおおむね平坦な第4の側面3616をさらに備えることができる。
【0108】
図38および
図39が、全体が3800で指し示されている成形研磨粒子の第18の実施の形態を示している。図示のとおり、成形研磨粒子3800は、第1の端面3802および第2の端面3804を有する本体3801を備えることができる。特定の態様においては、配向に応じて、第1の端面3802が底面であってよく、第2の端面3804が上面であってよい。成形研磨粒子3800は、第1の端面3802と第2の端面3804との間を延びるおおむねK字形の第1の側面3806を備えることができる。さらに、成形研磨粒子3800は、おおむねK字形の第1の側面3806の反対側において第1の端面3802と第2の端面3804との間を延びるおおむね平坦な第2の側面3808を備えることができる。
【0109】
図示のとおり、成形研磨粒子3800は、第1の端面3802と第2の端面3804との間および第1の側面3806と第2の側面3808との間を延びる第3の側面3810をさらに備えることができる。さらに、成形研磨粒子3800は、第3の側面3810の反対側において第1の端面3802と第2の端面3804との間を延びる第4の側面3812を備えることができる。
【0110】
図40および
図41が、成形研磨粒子4000の第19の実施の形態を示している。
図40および
図41に示されるとおり、成形研磨粒子4000は、第1の端面4002および第2の端面4004を有するおおむねプリズム状の本体4001を備えることができる。特定の態様においては、配向に応じて、第1の端面4002が底面であってよく、第2の端面4004が上面であってよい。さらに、成形研磨粒子4000は、第1の端面4002と第2の端面4004との間を延びる第1の側面4010を備えることができる。第2の側面4012が、第1の側面4010に隣接して第1の端面4002と第2の端面4004との間を延びることができる。図示のとおり、成形研磨粒子4000は、第2の側面4012に隣接して第1の端面4002と第2の端面4004との間を延びる第3の側面4014をさらに備えることができる。さらに、成形研磨粒子4000は、第3の側面4014および第1の側面4010に隣接して第1の端面4002と第2の端面4004との間を延びる第4の側面4016を備えることができる。
【0111】
図40および
図41に示されるように、成形研磨粒子4000は、第1の側面4010と第2の側面4012との間の第1のエッジ4020をさらに備えることができる。成形研磨粒子4000は、第2の側面4012と第3の側面4014との間の第2のエッジ4022をさらに備えることができる。成形研磨粒子4000は、第3の側面4014と第4の側面4016との間の第3のエッジ4024を備えることができる。さらに、成形研磨粒子4000は、第4の側面4016と第1の側面4010との間の第4のエッジ4026を備えることができる。
【0112】
図示のとおり、成形研磨粒子4000の各々の端面4002、4004は、おおむねダイアモンド形であってよい。各々の側面4010、4012、4014、4016は、おおむね矩形の形状であってよい。さらに、端面4002、4004に平行な平面における成形研磨粒子4000の断面が、おおむねダイアモンド形である。図示のとおり、成形研磨粒子4000は、中央の長手軸4032に沿って形成された穴4030をさらに備えることができる。穴4030は、成形研磨粒子4000の中心を通過することができる。あるいは、穴4030を、成形研磨粒子4000の中心から任意の方向にずらすことができる。
【0113】
図42および
図43が、全体として4200で指し示されている成形研磨粒子の第20の実施の形態を示している。図示のとおり、成形研磨粒子4200は、おおむね円形の第1の端面4202およびおおむね円形の第2の端面4204を備える本体4201を備えることができる。特定の態様においては、配向に応じて、第1の端面4202が底面であってよく、第2の端面4204が上面であってよい。特定の態様においては、第2の端面4204の直径が、第1の端面4202の直径よりも大きくてよい。
【0114】
図示のとおり、成形研磨粒子4200は、第1の端面4202と第2の端面4204との間の連続的な側面4206を備えることができる。したがって、成形研磨粒子4200は、おおむね円錐台の形状である。
図42および
図43は、成形研磨粒子4200が中心の長手軸4210に沿って形成されたおおむね円柱形の穴4208を備えてよい旨をさらに示している。
【0115】
次に
図44〜
図46を参照すると、成形研磨粒子の第21の実施の形態が示されており、全体として4400で指し示されている。成形研磨粒子4400は、おおむね三角形の第1の端面4402およびおおむね円形の第2の端面4404を備えることができる本体4401を備えることができる。特定の態様においては、配向に応じて、第1の端面4402が上面であってよく、第2の端面4404が底面であってよい。
【0116】
さらに、成形研磨粒子4400は、第1の端面4402と第2の端面4404との間を延びる第1の側面4410を備えることができる。第2の側面4412が、第1の側面4410に隣接して第1の端面4402と第2の端面4404との間を延びることができる。図示のとおり、成形研磨粒子4400は、第2の側面4412および第1の側面4410に隣接して第1の端面4402と第2の端面4404との間を延びる第3の側面4414をさらに備えることができる。
【0117】
図44および
図45に示されるとおり、成形研磨粒子4400は、第1の側面4410と第2の側面4412との間の第1のエッジ4420をさらに備えることができる。成形研磨粒子4400は、第2の側面4412と第3の側面4414との間の第2のエッジ4422をさらに備えることができる。さらに、成形研磨粒子4400は、第3の側面4414と第1の側面4412との間の第3のエッジ4424を備えることができる。
【0118】
次に
図47〜
図49を参照すると、成形研磨粒子の第22の実施の形態が示されており、全体として4700で指し示されている。成形研磨粒子4700は、おおむね正方形の第1の端面4702およびおおむね円形の第2の端面4704を有する本体4701を備えることができる。特定の態様においては、配向に応じて、第1の端面4702が上面であってよく、第2の端面4704が底面であってよい。
【0119】
さらに、成形研磨粒子4700は、第1の端面4702と第2の端面4704との間を延びる第1の側面4710を備えることができる。第2の側面4712が、第1の側面4710に隣接して第1の端面4702と第2の端面4704との間を延びることができる。図示のとおり、成形研磨粒子4700は、第2の側面4712に隣接して第1の端面4702と第2の端面4704との間を延びる第3の側面4714をさらに備えることができる。成形研磨粒子4700は、第3の側面4714および第1の側面4710に隣接した第4の側面4716をさらに備えることができる。
【0120】
図47および
図48に示されるとおり、成形研磨粒子4700は、第1の側面4710と第2の側面4712との間の第1のエッジ4720をさらに備えることができる。成形研磨粒子4700は、第2の側面4712と第3の側面4714との間の第2のエッジ4722をさらに備えることができる。さらに、成形研磨粒子4700は、第3の側面4714と第4の側面4716との間の第3のエッジ4724を備えることができる。さらに、成形研磨粒子4700は、第4の側面4716と第1の側面4710との間の第4のエッジ4726を備えることができる。
【0121】
図50〜
図52が、全体が5000で指し示された成形研磨粒子の第23の実施の形態を示している。成形研磨粒子5000は、おおむねプラス(+)形の第1の端面5002およびおおむね円形の第2の端面5004を有する本体5001を備えることができる。特定の態様においては、配向に応じて、第1の端面5002が上面であってよく、第2の端面5004が底面であってよい。
【0122】
さらに、成形研磨粒子5000は、第1の端面5002と第2の端面5004との間を延びる第1の側面5010を備えることができる。第2の側面5012が、第1の側面5010に隣接して第1の端面5002と第2の端面5004との間を延びることができる。図示のとおり、成形研磨粒子5000は、第2の側面5012に隣接して第1の端面5002と第2の端面5004との間を延びる第3の側面5014をさらに備えることができる。成形研磨粒子5000は、第3の側面5014および第1の側面5010に隣接した第4の側面5016をさらに備えることができる。
【0123】
図50および
図51に示されるとおり、成形研磨粒子5000は、第1の側面5010と第2の側面5012との間の第1のボイド5020をさらに備えることができる。成形研磨粒子5000は、第2の側面5012と第3の側面5014との間の第2のボイド5022をさらに備えることができる。さらに、成形研磨粒子5000は、第3の側面5014と第4の側面5016との間の第3のボイド5024を備えることができる。また、成形研磨粒子5000は、第4の側面5016と第1の側面5010との間の第4のボイド5026を備えることができる。
【0124】
図53〜
図55が、全体が5300で指し示された成形研磨粒子の第24の実施の形態を示している。成形研磨粒子5300は、おおむねプラス(+)形の第1の端面5302およびおおむね丸みを帯びたプラス(+)形の端面5304を有する本体5301を備えることができる。特定の態様においては、配向に応じて、第1の端面5302が上面であってよく、第2の端面5304が底面であってよい。
【0125】
図示のとおり、成形研磨粒子5300は、第1の端面5302と第2の端面5304との間を延びる第1の側面5310を備えることができる。第2の側面5312が、第1の側面5310に隣接して第1の端面5302と第2の端面5304との間を延びることができる。図示のとおり、成形研磨粒子5300は、第2の側面5312に隣接して第1の端面5302と第2の端面5304との間を延びる第3の側面5314をさらに備えることができる。成形研磨粒子5300は、第3の側面5314および第1の側面5310に隣接した第4の側面5316をさらに備えることができる。
【0126】
図53〜
図55に示されるとおり、成形研磨粒子5300は、第1の側面5310と第2の側面5312との間の第1のボイド5320をさらに備えることができる。成形研磨粒子5300は、第2の側面5312と第3の側面5314との間の第2のボイド5322をさらに備えることができる。さらに、成形研磨粒子5300は、第3の側面5314と第4の側面5316との間の第3のボイド5324を備えることができる。また、成形研磨粒子5300は、第4の側面5316と第1の側面5310との間の第4のボイド5326を備えることができる。
【0127】
次に
図56〜
図58を参照すると、成形研磨粒子の第25の実施の形態が示されており、全体として5600で指し示されている。成形研磨粒子5600は、おおむね円形の第1の端面5602およびおおむね三角形の第2の端面5604を有する本体5601を備えることができる。第2の端面5604は、第1の端面5602よりも比較的大きい。特定の態様においては、配向に応じて、第1の端面5602が上面であってよく、第2の端面5604が底面であってよい。
【0128】
図示のとおり、成形研磨粒子5600は、第1の端面5602と第2の端面5604との間を延びる第1の側面5610を備えることができる。第2の側面5612が、第1の側面5610に隣接して第1の端面5602と第2の端面5604との間を延びることができる。図示のとおり、成形研磨粒子5600は、第2の側面5612および第1の側面5610に隣接して第1の端面5602と第2の端面5604との間を延びる第3の側面5614をさらに備えることができる。
【0129】
図56〜
図58に示されるとおり、成形研磨粒子5600は、第1の側面5610と第2の側面5612との間の第1のエッジ5620をさらに備えることができる。成形研磨粒子5600は、第2の側面5612と第3の側面5614との間の第2のエッジ5622をさらに備えることができる。さらに、成形研磨粒子5600は、第3の側面5614と第1の側面5612との間の第3のエッジ5624を備えることができる。
【0130】
図59〜
図61を参照すると、成形研磨粒子の第26の実施の形態が示されており、全体として5900で指し示されている。成形研磨粒子5900は、おおむね円形の第1の端面5902およびおおむね正方形の第2の端面5904を有する本体5901を備えることができる。特定の態様において、第2の端面5904は、第1の端面5902よりも比較的大きい。特定の態様においては、配向に応じて、第1の端面5902が上面であってよく、第2の端面5904が底面であってよい。
【0131】
さらに、成形研磨粒子5900は、第1の端面5902と第2の端面5904との間を延びる第1の側面5910を備えることができる。第2の側面5912が、第1の側面5910に隣接して第1の端面5902と第2の端面5904との間を延びることができる。図示のとおり、成形研磨粒子5900は、第2の側面5912に隣接して第1の端面5902と第2の端面5904との間を延びる第3の側面5914をさらに備えることができる。成形研磨粒子5900は、第3の側面5914および第1の側面5910に隣接した第4の側面5916をさらに備えることができる。
【0132】
図59〜
図61に示されるとおり、成形研磨粒子5900は、第1の側面5910と第2の側面5912との間の第1のエッジ5920をさらに備えることができる。成形研磨粒子5900は、第2の側面5912と第3の側面5914との間の第2のエッジ5922をさらに備えることができる。さらに、成形研磨粒子5900は、第3の側面5914と第4の側面5916との間の第3のエッジ5924を備えることができる。さらに、成形研磨粒子5900は、第4の側面5916と第1の側面5910との間の第4のエッジ5926を備えることができる。
【0133】
本明細書に記載の成形研磨粒子のうちの1つ以上は、裏打ち上へと堆積させられるときに直立配向にて着地するように構成される。さらに、本明細書に記載の実施の形態のうちの1つ以上は、特定の長さ:高さの比、高さ:幅の比、長さ:幅の比、幅:高さの比、高さ:長さの比、幅:長さの比、またはこれらの組み合わせに関して、比較的高いアスペクト比を提供することができる。高いアスペクト比は、開放コート(open coat)を有するコーティングによる研磨構造体の製造を可能にし、すなわち隣接する成形研磨粒子の間の距離を増やすことができる。さらに、開放コートは、より大きな空間を切りくずの除去のために提供し、切削または研削をより良好にすることによって電力の消費を下げることができる。
【0134】
さらに、結合による研磨材および薄いホイールの用途においては、鋭いエッジを備える高いアスペクト比を有する成形研磨粒子が、より高い多孔率を有する研削ホイールの製造を可能にする。多孔率が高いほど、より多くの空間が削りくずおよび切りくずの除去のためにもたらされ、より高い効率をもたらすためにより多くの冷却液を研削ホイールを通って流すことが可能になる。
【0135】
図62AおよびBが、一実施の形態による成形研磨粒子の形成のためのシステムの図を含んでいる。成形研磨粒子を形成するプロセスを、セラミック材料と液体とを含む混合物6201を形成することによって始めることができる。とくには、混合物6201は、セラミック粉末材料と液体とで形成されるゲルであってよく、ゲルは、生の(すなわち、未焼成の)状態においても所与の形状を保持する能力を有している形状安定材料であることを特徴とすることができる。一実施の形態によれば、ゲルが、個別の粒子の一体化されたネットワークである粉末材料を含むことができる。
【0136】
混合物6201を、特定の含有量のセラミック粉末材料などの固体材料を有するように形成することができる。例えば、一実施の形態においては、混合物6201が、混合物6201の総重量に対して、少なくとも約35重量%、少なくとも約38重量%、あるいは少なくとも約42重量%など、少なくとも約25重量%の固体含有量を有することができる。さらに、少なくとも1つの実施の形態(ただし、これに限られるわけではない)においては、混合物6201の固体含有量が、約70重量%以下、約65重量%以下、あるいは約55重量%以下など、約75重量%以下であってよい。混合物6201における固体材料の含有量が、上述の最小および最大割合のうちの任意のいずれかの間の範囲内であってよいことを、理解できるであろう。
【0137】
一実施の形態によれば、セラミック粉末材料が、酸化物、チッ化物、炭化物、ホウ化物、酸炭化物、酸チッ化物、およびこれらの組み合わせを含むことができる。特定の事例においては、セラミック材料が、アルミナを含むことができる。より具体的には、セラミック材料が、アルファアルミナの前駆体であってよいベーマイト材料を含むことができる。本明細書において、用語「ベーマイト」は、典型的にはAl2O3・H2Oであり、15%程度の水分含有量を有している鉱物ベーマイト、ならびに15%を超える水分含有量(20〜38重量%など)を有する擬ベーマイトを含むアルミナ水和物を指して広く使用される。ベーマイト(擬ベーマイトを含む)が、特有かつ識別可能な結晶構造を有し、したがって独特なX線回折パターンを有し、ゆえにベーマイト粒子材料の製造のために本明細書において使用される一般的な前駆体材料であるATH(アルミナ三水和物)などの他の水酸化アルミナを含む他のアルミナ材料から区別されることに、注意すべきである。
【0138】
さらに、混合物6201を、特定の含有量の液体材料を有するように形成することができる。いくつかの適切な液体として、水などの有機材料を挙げることができる。一実施の形態によれば、混合物6201を、混合物6201の固体含有量よりも少ない液体含有量を有するように形成することができる。より特定の事例においては、混合物6201が、混合物6201の総重量に関して少なくとも約25重量%の液体含有量を有することができる。他の事例においては、混合物6201における液体の量が、少なくとも約35重量%、少なくとも約45重量%、少なくとも約50重量%、または少なくとも約58重量%など、より多くてもよい。さらに、少なくとも一実施の形態(ただし、これに限られない)においては、混合物の液体含有量が、約70重量%以下、約65重量%以下、約60重量%以下、あるいは約55重量%以下など、約75重量%以下であってよい。混合物6201における液体の含有量が、上述の最小および最大割合のうちの任意のいずれかの間の範囲内であってよいことを、理解できるであろう。
【0139】
さらに、本明細書における実施の形態による成形研磨粒子の処理および形成を促進するために、混合物6201は、特定の貯蔵弾性率(storage modulus)を有することができる。例えば、混合物6201は、少なくとも約4×10
4Paまたは少なくとも約5×10
4Paなど、少なくとも約1×10
4Paの貯蔵弾性率を有することができる。しかしながら、少なくとも一実施の形態(ただし、これに限られるわけではない)においては、混合物6201が、約1×10
6Pa以下など、約1×10
7Pa以下の貯蔵弾性率を有することができる。混合物6201の貯蔵弾性率が、上述の最小および最大値のうちの任意のいずれかの間の範囲内であってよいことを、理解できるであろう。貯蔵弾性率を、平行プレートシステムによって、ペルチェプレート温度制御システムを備えるARESまたはAR−G2という回転レオメータを使用して測定することができる。試験のために、混合物6201を、約8mmという互いの間隔に設定された2枚のプレートの間のすき間において押し出すことができる。ゲット(get)をすき間へと押し出した後で、混合物6201がプレート間のすき間を完全に満たすまで、すき間を定めている2枚のプレートの間の間隔が2mmへと減らされる。余分な混合物を拭き取った後で、すき間が0.1mmだけ減らされ、試験が開始される。試験は、25mmの平行プレートを使用してディケイド(decade)につき10点を記録する6.28rad/s(1Hz)での0.1%〜100%の間のひずみ範囲の装置設定にて実行される振動ひずみ掃引試験である。試験の完了後1時間以内に、すき間を再び0.1mmだけ小さくし、試験を繰り返す。試験を、少なくとも6回繰り返すことができる。最初の試験は、2番目および3番目の試験とは相違する可能性がある。各々の試料についての2回目および3回目の試験からの結果だけを、記録すべきである。
【0140】
さらに、本明細書における実施の形態による成形研磨粒子の処理および形成を促進するために、混合物6201は、特定の粘度を有することができる。例えば、混合物6201は、少なくとも約4×10
3Pa・s、少なくとも約5×10
3Pa・s、少なくとも約6×10
3Pa・s、少なくとも約8×10
3Pa・s、少なくとも約10×10
3Pa・s、少なくとも約20×10
3Pa・s、少なくとも約30×10
3Pa・s、少なくとも約40×10
3Pa・s、少なくとも約50×10
3Pa・s、少なくとも約60×10
3Pa・s、または少なくとも約65×10
3Pa・sの粘度を有することができる。少なくとも一実施の形態(ただし、これに限られるわけではない)においては、混合物6201が、約1×10
6Pa・s以下、約5×10
5Pa・s以下、約3×10
5Pa・s以下、または約2×10
5Pa・s以下の粘度を有することができる。混合物6201の粘度が、上述の最小および最大値のうちの任意のいずれかの間の範囲内であってよいことを、理解できるであろう。粘度を、貯蔵弾性率の値を6.28s−1によって割り算することによって計算することができる。
【0141】
さらに、本明細書における実施の形態による成形研磨粒子の処理および形成を促進するために、混合物6201を、例えば前記液体とは別であってよい有機添加剤を含む特定の含有量の有機材料を有するように形成することができる。いくつかの適切な有機添加剤として、フルクトース、サッカロース、ラクトース、グルコース、UV硬化樹脂、などの安定剤および結合剤を挙げることができる。
【0142】
とりわけ、本明細書における実施の形態は、伝統的なテープキャスティング(tape casting)作業に使用されるスラリとは別の混合物6201を利用することができる。例えば、混合物6201における有機材料(とくには、上述の有機添加剤のいずれか)の含有量は、混合物6201における他の成分と比べて少量であってよい。少なくとも一実施の形態においては、混合物6201を、混合物6201の総重量に関して約30重量%以下の有機材料を有するように形成することができる。他の事例においては、有機材料の量が、約15重量%以下、約10重量%以下、または約5重量%以下など、より少なくてもよい。さらに、少なくとも一実施の形態(ただし、これに限られるわけではない)においては、混合物6201における有機材料の量が、混合物6201の総重量に関して少なくとも約0.5重量%など、少なくとも約0.1重量%であってよい。混合物6201における有機材料の量が、上述の最小および最大値のうちの任意のいずれかの間の範囲内であってよいことを、理解できるであろう。
【0143】
さらに、混合物6201を、本明細書における実施の形態による成形研磨粒子の処理および形成を促進するために、前記液体とは別の特定の含有量の酸または塩基を有するように形成することができる。いくつかの適切な酸または塩基として、硝酸、硫酸、クエン酸、塩素酸、酒石酸、リン酸、硝酸アンモニウム、クエン酸アンモニウムを挙げることができる。1つの特定の実施の形態によれば、混合物6201が、硝酸添加剤を使用して、約5未満のpHを有することができ、とくには約2〜約4の間の範囲内のpHを有することができる。
【0144】
図62を参照すると、システム6200は、ダイ6203を備えることができる。図示のとおり、混合物6201を、ダイ6203の内部に用意でき、ダイ6203の一端に位置するダイ開口6205を通って押し出されるように構成することができる。さらに図示のとおり、形成は、ダイ開口6205を通過する混合物6201の移動を促進するために、混合物6201に力6280(圧力へと変化することができる)を印加することを含むことができる。一実施の形態によれば、特定の圧力を、押し出しの際に利用することができる。例えば、圧力は、少なくとも約500kPaなど、少なくとも約10kPaであってよい。さらに、少なくとも一実施の形態(ただし、これに限られるわけではない)においては、押し出しの際に利用される圧力が、約4MPa以下であってよい。混合物6201の押し出しに使用される圧力が、上述の最小および最大値のうちの任意のいずれかの間の範囲内であってよいことを、理解できるであろう。
【0145】
特定のシステムにおいて、ダイ6203は、特定の形状を有するダイ開口6205を備えることができる。ダイ開口6205を、押し出しの際に混合物6201に特定の形状を付与するように形作ることができることを、理解できるであろう。一実施の形態によれば、ダイ開口6205が、矩形の形状を有することができる。さらに、ダイ開口6205を通って押し出される混合物6201が、基本的にダイ開口6205と同じ断面形状を有することができる。さらに図示されるとおり、混合物6201を、ダイ6203の下方に位置するベルト6209へとシート6211の形態に押し出すことができる。特定の事例においては、混合物6201を、シート6211の形態にてベルト6209上に直接押し出すことで、連続的な処理を容易にすることができる。
【0146】
一特定の実施の形態によれば、ベルトを、基材に重ねられたフィルムを有するように形成することができ、フィルムは、成形研磨粒子の処理および形成を促進するように構成された別個の分かれた材料の層であってよい。処理は、シート6211を形成すべくベルトのフィルム上に混合物6201を直接もたらすことを含むことができる。特定の事例においては、フィルムが、ポリエステルなどのポリマー材料を含むことができる。少なくとも1つの特定の実施の形態においては、フィルムを、基本的にポリエステルで構成することができる。
【0147】
いくつかの実施の形態においては、ベルト6209を、混合物6201をダイ開口6205を通って移動させるときに平行移動させることができる。システム6200に示されているとおり、混合物6201を、方向6291に押し出すことができる。ベルト6209の平行移動の方向6210を、混合物の押し出しの方向6291に対して斜めにすることができる。平行移動の方向6210と押し出しの方向6291との間の角度が、システム6200においては実質的に直角であるとして示されているが、例えば鋭角または鈍角など、他の角度も考えられる。ベルト6209を、処理を促進するために特定の速度で平行移動させることができる。例えば、ベルト6209を、少なくとも約4cm/s、少なくとも約6cm/s、少なくとも約8cm/s、または少なくとも約10cm/sなど、少なくとも約3cm/sの速度で平行移動させることができる。また、少なくとも1つの実施の形態(ただし、これに限られるわけではない)においては、ベルト6209を、約1m/s以下または約0.5m/s以下など、約5m/s以下の速度で方向6210に平行移動させることができる。ベルト6209を、上述の最小および最大値のうちの任意のいずれかの間の範囲内の速度で平行移動させてよいことを、理解できるであろう。
【0148】
本明細書における実施の形態による特定の処理において、方向6291の混合物6201の押し出しの速度と比べたときのベルト6209の平行移動の速度を、適切な処理を促進するように制御することができる。例えば、ベルト6209の平行移動の速度は、適切なシート6211の形成を保証するために、基本的に押し出しの速度と同じであってよい。
【0149】
混合物6201がダイ開口6205を通って押し出された後で、混合物6201を、ダイ6203の表面に取り付けられたナイフエッジ6207の下方でベルト6209に沿って平行移動させることができる。ナイフエッジ6207が、シート6211の形成を促進できる。より詳しくは、ナイフエッジ6207の表面とベルト6209との間に定められる開口が、押し出しされる混合物6201の特定の寸法を定めることができる。特定の実施の形態においては、混合物6201を、シート6211の高さおよび幅によって定められる平面において眺めたときにおおむね矩形の断面形状を有するシート6211の形態に押し出すことができる。押し出し物がシートとして示されているが、例えば円柱形など、他の形状を押し出すことも可能である。
【0150】
混合物6201からシート6211を形成するプロセスは、本明細書における実施の形態において提示されるとおりの1つ以上の特徴を有する成形研磨粒子の適切な形成を促進するための特定の特徴および処理パラメータの制御を含むことができる。例えば、特定の事例においては、混合物6201からシート6211を形成するプロセスが、或る程度はナイフエッジ6207とベルト6209の表面との間の間隔によって制御される特定の高さ6281を有するシート6211の形成を含むことができる。さらに、シート6211の高さ6281を、ナイフエッジ6207とベルト6209の表面との間の距離を変化させることによって制御できることに、注意すべきである。加えて、混合物6201のシート6211への形成は、混合物6201の粘度に或る程度もとづいてシート6211の寸法を制御することを含むことができる。とくには、シート6211の形成が、混合物6201の粘度にもとづくシート6211の高さ6281の調節を含むことができる。
【0151】
シート6211は、例えば長さ(l)、幅(w)、および高さ(h)を含む特定の寸法を有することができる。一実施の形態によれば、シート6211は、幅よりも大きくてよい平行移動するベルト6209の方向に延びる長さを有することができ、ここでシート6211の幅は、ベルト6209の長さおよびシートの長さに対して垂直な方向に延びる寸法である。シート6211は、高さ6281を有することができ、長さおよび幅が、シート6211の高さ6281よりも大きい。
【0152】
とりわけ、シート6211の高さ6281は、ベルト6209の表面から垂直に延びる寸法であってよい。一実施の形態によれば、シート6211を、特定の寸法の高さ6281を有するように形成することができ、ここで高さは、複数回の測定から導出されるシート6211の平均高さであってよい。例えば、シート6211の高さ6281は、少なくとも約0.5mmなど、少なくとも約0.1mmであってよい。他の事例においては、シート6211の高さ6281が、少なくとも約0.8mm、少なくとも約1mm、少なくとも約1.2mm、少なくとも約1.6mm、または少なくとも約2mmなど、より大きくてもよい。さらに、一実施の形態(ただし、これに限られるわけではない)においては、シート6211の高さ6281が、約10mm以下、約5mm以下、または約2mm以下であってよい。シート6211が、上述の最小および最大値のうちの任意のいずれかの間の範囲内の平均高さを有してよいことを、理解できるであろう。
【0153】
一実施の形態によれば、シート6211が、長さ(l)、幅(w)、および高さ(h)を有することができ、長さ≧幅≧高さであってよい。さらに、シート6211は、少なくとも約100、少なくとも約1000、または少なくとも約1000など、少なくとも約10という長さ:高さの第2アスペクト比を有することができる。
【0154】
混合物6201をダイ6203から押し出した後で、シート6211を、ベルト6209の表面に沿って方向6212に平行移動させることができる。ベルト6209に沿ったシート6211の平行移動は、前駆体成形研磨粒子を形成するためのさらなる処理を促進することができる。例えば、シート6211に、であってよい成形ゾーン6213における成形処理を加えることができる。特定の事例においては、成形の処理が、成形用品6215を使用して達成できる例えばシート6211の上側主要面6217などのシート6211の表面の成形を含むことができる。他の実施の形態においては、例えば底面または側面などのシートの他の主要面に、成形を加えることができる。特定のプロセスにおいては、成形が、型押し(embossing)、圧延(rolling)、切削(cutting)、彫刻(engraving)、パターン加工(patterning)、引き延ばし(stretching)、ねじり(twisting)、およびこれらの組み合わせ、などの1つ以上の処理によるシートの外形の変更を含むことができる。
【0155】
一実施の形態によれば、成形研磨粒子を形成するプロセスが、形成ゾーン6221を通過するベルト6209に沿ったシートの平行移動をさらに含むことができる。一実施の形態によれば、成形研磨粒子を形成するプロセスが、前駆体成形研磨粒子6223を形成すべくシート6211を切り分けることを含むことができる。例えば、特定の事例においては、形成が、シート6211の一部分への穿刺を含むことができる。他の事例においては、形成のプロセスが、シート6211にパターンを加工してパターン化シートを形成し、パターン化シートから形材を取り出すことを含むことができる。
【0156】
特定の形成のプロセスは、切削(cutting)、プレス(pressing)、打ち抜き(punching)、粉砕(crushing)、圧延(rolling)、ねじり(twisting)、曲げ(bending)、乾燥(drying)、およびこれらの組み合わせを含むことができる。一実施の形態においては、形成のプロセスが、シート6211の切り分けを含むことができる。シート6211の切り分けは、ガス、液体、または固体材料の形態であってよい少なくとも1つの機械的な物件の使用を含むことができる。切り分けのプロセスは、切削、プレス、打ち抜き、粉砕、圧延、ねじり、曲げ、および乾燥のうちの少なくとも1つまたは組み合わせを含むことができる。さらに、切り分けが、必ずしもシート6211の全高を貫いて延びなくてもよいシート6211の一部分を貫く穿刺または部分的開口の生成を含むことができることを、理解できるであろう。一実施の形態においては、シート6211の切り分けが、1つまたは複数の刃、ワイヤ、ディスク、およびこれらの組み合わせなどの機械的な物件の使用を含むことができる。
【0157】
切り分けのプロセスは、1回の切り分けプロセスにて異なる種類の成形研磨粒子を生み出すことができる。異なる種類の成形研磨粒子を、本明細書における実施の形態の同じプロセスから形成することができる。異なる種類の成形研磨粒子は、第1の二次元形状を有する第1の種類の成形研磨粒子と、第1の二次元形状と比べて異なる二次元形状を有する第2の種類の成形研磨粒子とを含む。さらに、異なる種類の成形研磨粒子は、サイズにおいて互いに相違してよい。例えば、異なる種類の成形研磨粒子は、お互いと比べて異なる体積を有することができる。異なる種類の成形研磨粒子を形成することができる単一のプロセスは、特定の種類の研磨物品の製造にとくに適することができる。
【0158】
切り分けは、機械的な物件をシート6211の一部分を通って移動させ、シート6211内に開口を生成することを含むことができる。とくには、シートを、シートの体積へと延びて特定の表面によって定められる開口を有するように形成することができる。開口が、シートの全高の少なくとも一部分を貫いて延びる切れ目を定めることができる。開口が、必ずしもシートの全高を貫いて延びる必要はないことを、理解できるであろう。特定の事例においては、切り分けの方法が、シート内に開口を維持することを含むことができる。機械的な物件によって切り分けられたシートに切り分け後の開口を維持することは、成形研磨粒子ならびに成形研磨粒子の特徴および成形研磨粒子のバッチの特徴の適切な形成を促進することができる。開口の維持は、開口を定めているシートの少なくとも1つの表面を少なくとも途中まで乾燥させることを含むことができる。少なくとも途中までの乾燥のプロセスは、乾燥材料を開口に導くことを含むことができる。乾燥材料として、液体、固体、または気体を挙げることができる。一特定の実施の形態によれば、乾燥材料が、空気を含むことができる。制御された乾燥が、本明細書における実施の形態による成形研磨粒子の形成を促進することができる。
【0159】
特定の事例においては、切り分けのプロセスを、シートの充分な乾燥よりも前に行なうことができる。例えば、切り分けを、シートの初期の形成におけるシートの当初の液体含有量と比べてシートから液体の約20%が気化するよりも前に、行なうことができる。他の実施の形態においては、切り分けの前または最中に生じてもよい気化の量が、シートの当初の液体含有量の約15%以下、約12%以下、約10%以下、約8%以下、または約4%以下など、より少なくてもよい。
【0160】
再び
図62Aおよび62Bを参照すると、前駆体成形研磨粒子6223の形成後に、粒子を形成後ゾーン6225を通って平行移動させることができる。例えば加熱、硬化、振動、含浸、ドープ、およびこれらの組み合わせなど、種々の処理を、形成後ゾーン6225において実行することができる。
【0161】
一実施の形態においては、形成後ゾーン6225が、前駆体成形研磨粒子6223を乾燥させることができる加熱プロセスを含む。乾燥は、水などの揮発性物質を含む材料の特定の量の除去を含むことができる。一実施の形態によれば、乾燥プロセスを、280℃以下または250℃以下など、300℃以下の乾燥温度で実行することができる。また、一実施の形態(ただし、これに限られるわけではない)においては、乾燥プロセスを、少なくとも50℃の乾燥温度で実行することができる。乾燥温度が、上述の最低および最高温度のうちの任意のいずれかの間の範囲内であってよいことを、理解できるであろう。
【0162】
さらに、前駆体成形研磨粒子6223を、少なくとも約0.2フィート/分および約8フィート/分以下など、特定の速度で形成後ゾーンを通って平行移動させることができる。さらに、乾燥プロセスを、特定の継続時間にわたって実行することができる。例えば、乾燥プロセスは、約6時間以下であってよい。
【0163】
前駆体成形研磨粒子6223を形成後ゾーン6225を通って平行移動させた後で、粒子を、ベルト6209から取り除くことができる。前駆体成形研磨粒子6223を、さらなる処理のためにビン6227に集めることができる。
【0164】
一実施の形態によれば、成形研磨粒子を形成するプロセスが、焼結プロセスをさらに備えることができる。焼結プロセスを、前駆体成形研磨粒子6223をベルト6209から集めた後で実行することができる。前駆体成形研磨粒子6223の焼結を、通常は生の状態である粒子を緻密にするために利用することができる。特定の事例においては、焼結プロセスが、セラミック材料の高温相の形成を促進することができる。例えば、一実施の形態においては、前駆体成形研磨粒子6223を、アルファアルミナなどのアルミナの高温相が形成されるように焼結することができる。一事例においては、成形研磨粒子が、粒子の総重量に関して少なくとも約90重量%のアルファアルミナを含むことができる。他の事例においては、アルファアルミナの含有量が、さらに多くてもよく、成形研磨粒子が基本的にアルファアルミナで構成されてもよい。
【0165】
図63が、一実施の形態による成形研磨粒子を形成するためのシステムの図を含んでいる。とくには、システム6300は、通常は、成形研磨粒子を形成するスクリーン印刷プロセスを含むことができる。しかしながら、本明細書において述べられるとおり、システムの特定の部分を、成型プロセスを実行するように変更してもよい。図示のとおり、システム6300は、ローラ6370および6371の間を平行移動するように構成されたスクリーン6351を備えることができる。スクリーン6351を、所望であれば、より多数のローラまたは他の装置において平行移動させることができることを、理解できるであろう。図示のとおり、システム6300は、ローラ6372および6373上を方向6316に平行移動させられるように構成されたベルト6309を備えることができる。ベルト6309を、所望であれば、より多数のローラまたは他の装置において平行移動させることができることを、理解できるであろう。
【0166】
図示のとおり、システム6300は、ダイ6303をさらに備えることができ、ダイ6303を、ダイ6303のリザーバ6302に収容された混合物6301の押し出しを実行するように構成することができる。成形研磨粒子の形成のプロセスを、本明細書に記載のとおりのセラミック材料および液体を含む混合物6301を形成することによって開始することができる。
【0167】
混合物6301を、ダイ6303の内部に用意することができ、ダイ6303の一端に位置するダイ開口6305を通って押し出されるように構成することができる。さらに図示されるとおり、押し出しは、ダイ開口6305を通過する混合物6301の押し出しを促進するために、混合物6301に力(または、圧力)を加えることを含むことができる。一実施の形態によれば、押し出しの際に特定の圧力を使用することができる。例えば、圧力は、少なくとも約500kPaなど、少なくとも約10kPaであってよい。さらに、少なくとも1つの実施の形態(ただし、これに限られるわけではない)においては、押し出しの際に利用される圧力が、約4MPa以下であってよい。混合物6301の押し出しに使用される圧力が、上述の最小および最大値の任意のいずれかの間の範囲内であってよいことを、理解できるであろう。
【0168】
特定の事例においては、混合物6301を、スクリーン6351に隣接したダイ6303の端部に位置するダイ開口6305を通って押し出すことができる。スクリーン6351を、適切な処理を促進するための特定の速度で方向6353に平行移動させることができる。とりわけ、スクリーン6351を、前駆体成形研磨粒子の形成を促進するために、ダイ開口6305を含む塗布ゾーン6383を通って平行移動させることができる。スクリーン6351を、少なくとも約4cm/s、少なくとも約6cm/s、少なくとも約8cm/s、または少なくとも約10cm/sなど、少なくとも約3cm/sの速度で塗布ゾーンを通って平行移動させることができる。さらに、少なくとも一実施の形態(ただし、これに限られるわけではない)においては、スクリーン6351を、約1m/s以下または約0.5m/s以下など、約5m/s以下の速度で方向6353に平行移動させることができる。スクリーン6351を、上述の最小および最大値の任意のいずれかの間の範囲内の速度で平行移動させることができることを、理解できるであろう。
【0169】
さらに、ベルト6309を、適切な処理を促進するための特定の速度で方向6316に平行移動させることができる。例えば、ベルト6309を、少なくとも約4cm/s、少なくとも約6cm/s、少なくとも約8cm/s、または少なくとも約10cm/sなど、少なくとも約3cm/sの速度で平行移動させることができる。さらに、少なくとも一実施の形態(ただし、これに限られるわけではない)においては、ベルト6309を、約1m/s以下または約0.5m/s以下など、約5m/s以下の速度で方向6316に平行移動させることができる。ベルト6309を、上述の最小および最大値の任意のいずれかの間の範囲内の速度で平行移動させることができることを、理解できるであろう。
【0170】
特定の実施の形態によれば、スクリーン6351を、ベルト6309の平行移動の速度と比べた特定の速度で平行移動させることができる。例えば、塗布ゾーン6383において、スクリーン6351を、ベルト6309の平行移動の速度と実質的に同じ速度で平行移動させることができる。すなわち、スクリーンとベルトとの間の平行移動の速度の差が、スクリーン6351の平行移動の速度にもとづいて、約3%以下または約1%以下など、約5%以下であってよい。
【0171】
図示のとおり、システム6300は、ダイ開口6305を含む塗布ゾーン6383を含むことができる、塗布ゾーン6383において、混合物6301を、ダイ6303からスクリーン6351へと直接押し出すことができる。より詳しくは、混合物6301の一部を、ダイ開口6305から押し出し、スクリーン6351の1つ以上の開口を通って下方のベルト6309へとさらに押し出すことができる。
【0172】
図64を簡単に参照すると、スクリーン6451の一部分が示されている。図示のとおり、スクリーン6451は、開口6452を含むことができ、さらに詳しくは複数の開口6452を含むことができる。開口は、開口によるベルト6309への混合物6301の通過を促進するために、スクリーン6451の体積を貫いて延びることができる。一実施の形態によれば、開口6452が、スクリーンの長さ(l)および幅(w)によって定められる平面において見たときに二次元形状を有することができる。開口6452が、三芒星形の二次元形状を有するものとして示されているが、他の形状も考えられる。例えば、開口6452は、多角形、楕円形、数字、ギリシャ文字、ラテン文字、ロシア文字、多角形の組み合わせを含む複雑な形状、およびこれらの組み合わせなどの二次元形状を有することができる。特定の事例においては、開口6452が、三角形、矩形、四角形、五角形、六角形、七角形、八角形、九角形、十角形、およびこれらの組み合わせなどの二次元の多角形の形状を有することができる。さらに、スクリーン6451を、複数の異なる二次元形状を有する開口6452の組み合わせを含むように形成することができる。
【0173】
処理の特定の態様が、本明細書における実施の形態による成形研磨粒子の形成を促進することが発見された。とりわけ、ダイ先端に対する開口の向きが、成形研磨粒子の形状に影響を有することが発見された。とくには、開口が
図64に示されるように並べられ、開口の先端6455が混合物6301で最初に満たされる場合に、本明細書に記載の特徴を有する成形研磨粒子が適切に形成されることが明らかになった。例えば開口6452の先端(例えば、6455)ではなくて開口の側面6456が最初に満たされる他の向きにおいては、成形研磨粒子が、特定のあまり適切でない特徴を有することが明らかになった。
【0174】
再び
図63を参照すると、混合物6301をダイ開口6305を通って押し出し、混合物6301の一部をスクリーン6351の開口6352を通って押し出した後で、前駆体成形研磨粒子6353を、スクリーン6351の下方に配置されたベルト6309へと印刷することができる。特定の実施の形態によれば、前駆体成形研磨粒子6353が、開口6352の形状を実質的に複製する形状を有することができる。
【0175】
混合物6301のスクリーン6351の開口6352への押し出しの後で、ベルト6309およびスクリーン6351を、前駆体成形研磨粒子の形成を促進すべくベルト6309およびスクリーン6351を分離させることができる解放ゾーン6385へと平行移動させることができる。一実施の形態によれば、スクリーン6351およびベルト6309を、解放ゾーン6385において特定の解放角度6355でお互いから分離させることができる。特定の実施の形態によれば、解放角度6355が、スクリーン6351の下面6354とベルト6309の上面6356との間の角度の指標であってよい。
【0176】
とりわけ、混合物6301を、開口152における混合物6301の平均滞留時間を約2分未満、約1分未満、約40秒未満、または約20秒未満にできるように、迅速なやり方でスクリーン6351を通って押し出すことができる。特定の実施の形態(ただし、これらに限られるわけではない)においては、混合物6301が、印刷の際にスクリーンの開口6352を通って移動するときに実質的に不変であってよく、すなわち成分の量の変化を被ることがなくてよく、スクリーン6351の開口6352において感知できるほどの乾燥を被ることがなくてよい。
【0177】
別の実施の形態においては、形成のプロセスが、成型プロセスを含むことができる。成型プロセスは、システム6300の構成要素と同じ構成要素のいくつかを利用することができるが、スクリーンを、基材内に混合物6301の成型のための開口を有している成型ブランク(molding blank)で置き換えることができる。とりわけ、成型ブランクは、スクリーンと異なり、ブランクの厚さ全体を途中まで貫いて延びる開口を有することができ、したがって開口は、ブランクの一方の主要面から反対側の主要面まで延びる孔ではない。代わりに、成型用の開口は、内部の体積内に底面を有することができ、この底面が、そこで形成される前駆体成形研磨粒子の主要面を形成するように意図される。さらに、成型システムは、必ずしも成型ブランクの下方のベルトを利用しなくてもよい。
【0178】
さらに、形成プロセスは、本明細書における実施の形態の特徴を有する成形研磨粒子の形成を促進するために、特定の乾燥プロセスを利用することができる。とくには、乾燥プロセスは、成形研磨粒子のひずみの抑制に適した湿度、温度、および大気圧、ならびに組成などの条件下での乾燥を含むことができる。
【0179】
典型的な多角形の形状を有する成形研磨粒子の形成と異なり、とくには複製プロセスを使用する複雑な形状の形成のプロセスは、乾燥条件、潤滑剤の量および種類、押し出しの際に混合物へと加えられる圧力、ブランクまたはベルトの素材、などの1つ以上のプロセスパラメータの制御を必要とすることが、明らかになっている。特定の事例においては、ステンレス鋼またはポリカーボネートポリマーからなるベルトまたはブランクを使用できることが、明らかになっている。さらに、ブランクまたはベルトの開口における潤滑剤としての天然油材料(例えば、カノーラ油)の使用が、成形研磨粒子の改善された形成を促進できることが、明らかになっている。
【0180】
成形研磨粒子の本体は、元素または化合物(例えば、酸化物)の形態であってよいドーパントなどの添加剤を含むことができる。特定の適切な添加剤として、アルカリ元素、アルカリ土類元素、希土類元素、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、およびこれらの組み合わせを挙げることができる。特定の事例においては、添加剤が、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、セシウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ニオブ(Nb)、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、コバルト(Co)、鉄(Fe)、ゲルマニウム(Ge)、マンガン(Mn)、ニッケル(Ni)、チタニウム(Ti)、亜鉛(Zn)、およびこれらの組み合わせなどの元素を含むことができる。
【0181】
成形研磨物品の本体は、特定の含有量の添加剤(例えば、ドーパント)を含むことができる。例えば、成形研磨粒子の本体は、本体の総重量に関して約12重量%以下の添加剤を含むことができる。さらに別の実施の形態においては、添加剤の量が、約11重量%以下、約10重量%以下、約9重量%以下、約8重量%以下、約7重量%以下、約6重量%以下、または約5重量%以下など、さらに少なくてよい。また、少なくとも一実施の形態(ただし、これに限られるわけではない)における添加剤の量は、少なくとも約1重量%、少なくとも約1.3重量%、少なくとも約1.8重量%、少なくとも約2重量%、少なくとも約2.3重量%、少なくとも約2.8重量%、または少なくとも約3重量%など、少なくとも約0.5重量%であってよい。成形研磨粒子の本体における添加剤の量が、上述の最小および最大割合の任意のいずれかの間の範囲内であってよいことを、理解できるであろう。
【0182】
図65Aが、特定の実施の形態に従って形成された成形研磨粒子の上方から見た画像を含んでいる。示されているとおり、成形研磨粒子6500は、二次元において見たときに星形の本体を定めることができる。とくには、成形研磨粒子6500は、中央部6502、ならびに中央部6502から延びる第1のアーム6503、第2のアーム6504、および第3のアーム6505を有する本体6501を備えることができる。本体6501は、粒子の側面に沿った最長の寸法として測定される長さ(l)と、側面の中点6553から本体6501の中央点6590を通って第1のアーム6503の第1の先端6506までの粒子の最長の寸法として測定される幅(w)とを有することができる。幅は、長さの寸法に対して垂直な方向に延びることができる。本体6501は、
図65Aの粒子の画像の側面図である
図65Bに示されるように、本体6501の上面6510に対して垂直な方向に延び、上面と下面6511との間の第3の側面6556を定めている高さ(h)を有することができる。
【0183】
成形研磨粒子6500は、中央部6502から延びる第1のアーム6503、第2のアーム6504、および第3のアーム6505によって定められる三芒星形の本体6501を有することができる。一特定の実施の形態によれば、例えば第1のアーム6503を含むアームのうちの少なくとも1つが、中央部の幅6512よりも小さい中間点幅6513を有することができる。中央部6502を、第1の側面6554、第2の側面6555、および第3の側面6556のそれぞれの中点6551、6552、および6553の間の領域として定めることができる。第1のアーム6503の中央部幅6512は、中点6551および6552の間の寸法の幅であってよい。中間点幅6513は、中央部幅6510の線と第1のアーム6503の先端6506との間の第1の軸6560に沿った中点における線の幅であってよい。特定の事例においては、中間点幅6513が、中央部幅6512の約80%以下、約70%以下、約65%以下、または約60%以下など、約90%以下であってよい。さらに、中間点幅6513は、中央部幅6510の少なくとも約20%、少なくとも約30%、または少なくとも約40%など、少なくとも約10%であってよい。中間点幅6513が、上述の最小および最大割合のうちの任意のいずれかの間の範囲内の中央部幅6512に対する幅を有することができることを、理解できるであろう。
【0184】
さらに、本体6501は、中間点幅6513よりも小さい第1のアーム6503の先端6506における先端幅6514を有する第1のアーム6503などの少なくとも1つのアームを有することができる。先端6506が鋭く形成されるそのような事例において、先端幅6514を、0と考えることができる。先端6506が曲率半径を有する事例においては、先端幅6514を、曲率半径によって定められる円の直径と考えることができる。一実施の形態によれば、先端幅6514が、中間点幅6513の約80%以下、約70%以下、約60%以下、約50%以下、約40%以下、約30%以下、約20%以下、または約10%以下など、約90%以下であってよい。さらに、特定の実施の形態(ただし、これらに限られるわけではない)においては、先端幅6514が、中間点幅6513の少なくとも約2%、少なくとも約3%、少なくとも約5%、または少なくとも約10%など、少なくとも約1%であってよい。先端幅6514が、上述の最小および最大割合のうちの任意のいずれかの間の範囲内の中間点幅6513に対する幅を有することができることを、理解できるであろう。
【0185】
さらに図示されるとおり、本体6501は、第1の側面6554と第2の側面6555との間の第1の先端角度6521を定めている第1の先端6506を備えている第1のアーム6503を有することができる。一実施の形態によれば、第1の先端角度が、約55度以下、約50度以下、約45度以下、または約40度以下など、約60度未満であってよい。さらに、第1の先端角度は、少なくとも約8度、少なくとも約10度、少なくとも約15度、少なくとも約20度、少なくとも約25度、または少なくとも約30度など、少なくとも約5度であってよい。第1の先端角度は、上述の最小および最大値のうちの任意のいずれかの間の範囲内であってよい。
【0186】
本体6501は、第2の側面6555と第3の側面6556との間の第2の先端角度6522を定めている第2の先端6507を有している第2のアーム6504を備えることができる。第2の先端角度は、角度数値の5%の範囲内など、第1の先端角度と実質的に同じであってよい。あるいは、第2の先端角度が、第1の先端角度と比べて実質的に異なってよい。
【0187】
本体6501は、第1の側面6554と第3の側面6556との間の第3の先端角度6523を定めている第3の先端6508を有している第3のアーム6505を備えることができる。第3の先端角度は、角度数値の5%の範囲内など、第1の先端角度または第2の先端角度と実質的に同じであってよい。あるいは、第3の先端角度が、第1の先端角度または第2の先端角度と比べて実質的に異なってよい。
【0188】
本体6501は、第1の先端角度、第2の先端角度、および第3の先端角度の値の和であり、約180度未満であってよい総角度を有することができる。他の実施の形態においては、総角度が、約170度以下、約165度以下、約150度以下、約140度以下、約130度以下、約125度以下、または約120度以下など、約175度以下であってよい。さらに、一実施の形態(ただし、これに限られるわけではない)においては、本体6501が、少なくとも約70度、少なくとも約80度、少なくとも約90度、少なくとも約95度、少なくとも約100度、または少なくとも約105度など、少なくとも約60度の総角度を有することができる。総合計角度が、上述の最小および最大値のうちの任意のいずれかの間の範囲内であってよいことを、理解できるであろう。
【0189】
本明細書に記載のとおり、本体6501は、第1のアーム6506と第3のアーム6508との間を延びる第1の側面6554を有することができる。特定の事例においては、第1の側面6554が、弓形の外形を有することができる。例えば、
図65Cに簡単に眼を向けると、一実施の形態による成形研磨粒子の上方から見た画像が示されている。とりわけ、
図65Cの成形研磨粒子は、三芒星形を備えることができ、星形が、本体6581と2つの先端の間を延びる弓形の側面6582とを有している。特定の事例においては、側面6582が、本体6581の中央部6583に向かって内側へと延びる湾曲部を定めている凹状の外形を有することができる。
【0190】
再び
図65Aを参照すると、本体6501が、第1の側面部分6558および第2の側面部分6559を有する第1の側面6554を有することができる。第1の側面部分6558は、第1の先端6506と中点6551との間を延びることができ、第2の側面部分6559は、第3の先端6508と中点6551との間を延びることができる。第1の側面部分6558および第2の側面部分6559が、鈍角であってよい内角6562を定めることができる。例えば、内角6562は、約95度よりも大きく、約100度よりも大きく、約110度よりも大きく、あるいは約120度よりも大きいなど、約90度よりも大きくてよい。さらに、一実施の形態(ただし、これに限られるわけではない)においては、内角6562が、約300度以下または約270度以下など、約320度以下であってよい。内角が、上述の最小および最大値のうちの任意のいずれかの間の範囲内であってよいことを、理解できるであろう。
【0191】
第1の側面部分6558は、第1の側面6554の全長のうちのかなりの部分に及ぶことができる。例えば、第1の側面部分6558は、第1の側面6554の全長のうちの少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、または少なくとも約40%など、少なくとも約20%に及ぶことができる。さらに、一実施の形態(ただし、これに限られるわけではない)においては、第1の側面部分6558が、側面6554の全長の約75%以下、約70%以下、または約65%以下など、約80%以下の中点6551と第1の先端6506との間の長さ(ls1)を有することができる。第1の側面部分6558の長さが、上述の最小および最大割合のうちの任意のいずれかの間の範囲内であってよいことを、理解できるであろう。
【0192】
第2の側面部分6559は、第1の側面6554の全長のうちのかなりの部分に及ぶことができる。例えば、第2の側面部分6559は、第1の側面6554の全長のうちの少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、または少なくとも約40%など、少なくとも約20%に及ぶことができる。さらに、一実施の形態(ただし、これに限られるわけではない)においては、第2の側面部分6559が、第1の先端6506と第3の先端6508との間の直線としての側面6554の全長の約75%以下、約70%以下、または約65%以下など、約80%以下の中点6551と第3の先端6508との間の長さ(ls2)を有することができる。第2の側面部分6559の長さが、上述の最小および最大割合のうちの任意のいずれかの間の範囲内であってよいことを、理解できるであろう。
【0193】
本体6501は、1つの側面の少なくとも一部分に割れ領域6570をさらに備えることができる。例えば、本体6501は、側面6554のうちの中点6551と第3の先端6508との間の部分に割れ領域6570を有することができる。割れ領域6570は、底面6511を定めているエッジの少なくとも一部分に交わることができる。これに代え、あるいはこれに加えて、割れ領域6570は、上面6510を定めているエッジの少なくとも一部分に交わることができる。割れ領域は、本体6501の少なくとも上面6510または底面6511の表面粗さよりも大きい表面粗さを有することを特徴とすることができる。割れ領域6570は、底面6511から延びる本体の一部分を定めることができる。特定の事例においては、割れ領域6570が、第1の側面6554に沿って底面6511から延びている不規則な形状の突出部および溝を特徴とすることができる。特定の事例においては、割れ領域6570が、鋸歯状のエッジとして現れ、鋸歯状のエッジを定めることができる。さらに、
図65Cの成形研磨粒子の側面6582にも割れ領域6583が示されている。
【0194】
特定の事例においては、割れ領域6570が、本体のアームの先端または先端付近に優先的に位置することができる。割れ領域6570は、底面1703から延びることができ、側面の全高の一部分または側面の全高にわたって鉛直に延びることができる。
【0195】
三芒星形の上述の本体6501を、本体の長さおよび幅の平面において見たときに本体6501の底面6511の二次元形状と実質的に同じ二次元形状を有する上面6510を有するものとして示したが、他の形状も考えることができる。例えば、一実施の形態においては、底面における本体の断面形状が、三芒星形、四芒星形、十字形、多角形、楕円形、数字、ギリシャ文字、ラテン文字、ロシア文字、多角形の形状の組み合わせを有する複雑な形状、およびこれらの組み合わせで構成されるグループからの底面形状を定めることができる。さらに、上面における本体の断面形状が、底面形状と異なってよく、三芒星形、四芒星形、十字形、多角形、楕円形、数字、ギリシャ文字、ラテン文字、ロシア文字、多角形の形状の組み合わせを有する複雑な形状、およびこれらの組み合わせからなるグループから選択される上面形状を定めることができる。
【0196】
特定の事例においては、上面形状が、底面形状の弓形の形態を有することができる。例えば、上面形状が、弓形の3つの先端を有する二次元形状を定めることができ、弓形の3つの先端を有する二次元形状が、丸みを帯びた端部を有するアームを定める。とくには、底面において定められるアームの先端が、上面における対応する先端の曲率半径と比べて小さい曲率半径を有することができる。
【0197】
本明細書の他の実施の形態において説明されるとおり、本体6501のアームのうちの少なくとも1つを、中心軸を中心にしてねじれるようなねじりを有するように形成できることを、理解できるであろう。例えば、第1のアーム6503を、軸6560を中心にしてねじることができる。さらに、本体6501を、少なくとも1つのアームが中央の領域から弓形の経路にて延びるように形成することができる。
【0198】
図66Aが、特定の実施の形態に従って形成された成形研磨粒子の上方から見た画像を含んでいる。示されているとおり、成形研磨粒子6600は、長さおよび幅の2つの寸法によって定められる平面において見たときに星形の本体を定めることができる。とくには、成形研磨粒子6600は、中央部6602、ならびに中央部6602から延びる第1のアーム6603、第2のアーム6604、第3のアーム6605、および第4のアーム6606を有する本体6601を備えることができる。本体6601は、粒子の側面に沿った最長の寸法として測定される長さ(l)と、反対向きのアームの2つの先端の間の本体6601の中央点6609を通過する粒子の最長の寸法として測定される幅(w)とを有することができる。幅は、長さの寸法に対して垂直な方向に延びることができる。本体6601は、
図66Bに示されるように、本体6601の上面6610に対して垂直な方向に延び、上面と下面6611との間の第3の側面6656を定めている高さ(h)を有することができる。とりわけ、本体6601は、本明細書においてさらに詳しく説明されるように、2つ以上の高さを有することができる。
【0199】
成形研磨粒子6600は、中央部6602から延びる第1のアーム6603、第2のアーム6604、第3のアーム6605、および第4のアーム6606によって定められる四芒星形の本体6601を有することができる。本体6601は、本明細書における実施の形態において説明される特徴の任意のいずれも有することができる。例えば、一特定の実施の形態によれば、例えば第1のアーム6603を含むアームのうちの少なくとも1つが、
図65Aの実施の形態に従って説明されるとおり、中央部の幅よりも小さい中間点幅を有することができる。さらに、本体6601は、
図65Aの実施の形態に従って説明されるとおり、中間点幅よりも小さい第1のアームの先端における先端幅を有する第1のアーム6603などの少なくとも1つのアームを有することができる。
【0200】
一態様において、本体6601は、第1の側面6654と第2の側面6655との間の第1の先端角度6621を定めている第1の先端6607を備えている第1のアーム6603を有することができる。一実施の形態によれば、第1の先端角度は、約55度以下、約50度以下、約45度以下、または約40度以下など、約60度未満であってよい。さらに、第1の先端角度6621は、少なくとも約8度、少なくとも約10度、少なくとも約15度、または少なくとも約20度など、少なくとも約5度であってよい。第1の先端角度6621は、上述の最小および最大値のうちの任意のいずれかの間の範囲内であってよい。同様に、第2のアーム6604の第2の先端6608、第3のアーム6605の第3の先端6609、または第4のアーム6606の第4の先端6610を含む他の先端のいずれも、上述の第1の先端角度6621に従って説明した特徴と同じ特徴を有する先端角度を有することができる。
【0201】
一実施の形態によれば、第2の先端6608が、角度数値の5%の範囲内など、第1の先端角度6621と実質的に同じ第2の先端角度を定めることができる。あるいは、第2の先端角度が、第1の先端角度6621と比べて実質的に異なってよい。第3の先端6609が、角度数値の5%の範囲内など、第1の先端角度6621と実質的に同じ第3の先端角度を定めることができる。あるいは、第3の先端角度が、第1の先端角度6621と比べて実質的に異なってよい。第4の先端6610が、角度数値の5%の範囲内など、第1の先端角度6621と実質的に同じ第4の先端角度を定めることができる。あるいは、第4の先端角度が、第1の先端角度6621と比べて実質的に異なってよい。
【0202】
一実施の形態によれば、本体6601が、互いに実質的に等間隔で位置する第1のアーム6603、第2のアーム6604、第3のアーム6605、および第4のアーム6606を備えることができる。図示のとおり、アーム6603〜6606は、中央部6602の周囲に実質的に等間隔で位置することができる。一特定の実施の形態においては、アーム6603〜6606が、お互いに対して実質的に直角に互いに等間隔で位置することができる。他の実施の形態においては、第1のアーム6603および第2のアーム6604が、中央点6609を通って反対向きの先端6609および6607の間を延びる軸6690と、中央点6609を通って先端6608および6610の間を延びる軸6691との間の角度によって定められる離間角度6631にもとづく互いの間隔で位置することができる。第1のアーム6603および第2のアーム6604は、離間角度6631によって定められるとおり、少なくとも約60度または少なくとも約70度など、少なくとも約45度の互いの間隔で位置することができる。さらに、他の実施の形態においては、離間角度6631が、約110度以下、または約90度など、約120度以下であってよい。離間角度6631は、上述の最小および最大値のうちの任意のいずれかの間の範囲内であってよい。
【0203】
特定の事例においては、本体6601を、第1の側面6654などの少なくとも1つの側面が弓形の外形を有することができるように形成することができる。より特有の実施の形態においては、少なくとも1つの側面が、側面の全体の長さの少なくとも一部分について凹状の湾曲を有することができる。
【0204】
さらに別の実施の形態においては、第1の側面6654などの本体6601の少なくとも1つの側面が、第1の側面の中点6627において合流でき、第1の内角6628を定めることができる第1の部分6625および第2の部分6626を有することができる。一実施の形態によれば、第1の内角は、約95度よりも大きく、約100度よりも大きく、約130度よりも大きく、約160度よりも大きく、約180度よりも大きく、あるいは約210度よりも大きいなど、約90度よりも大きくてよい。さらに、一実施の形態(ただし、これに限られるわけではない)においては、第1の内角が、約320度以下、約300度以下、または約270度以下であってよい。第1の内角は、上述の最小および最大値のうちの任意のいずれかの間の範囲内であってよい。さらに、本体は、第2の側面6655における第2の内角6629、第3の側面6656における第3の内角6632、および第4の側面6657における第4の内角6633を含むことができる。各々の内角は、第1の内角6628に関して説明した特徴を有することができる。さらに、第2の側面6655、第3の側面6656、および第4の側面6657の各々はいずれも、第1の側面6654の任意の特徴を有することができる。
【0205】
本体6601は、お互いに対して本体6601の中央部6602から反対方向に延びる第1のアーム6603および第3のアーム6605を有することができる。さらに、第2のアーム6604および第4のアーム6606が、お互いに対して反対方向に延びることができる。一実施の形態によれば、第2のアーム6604が、第4のアーム6606の長さと実質的に同じであってよい軸6691に沿って中央部6602の境界から先端6608まで測定される長さを有することができる。さらに別の事例においては、第2のアーム6604が、第1のアーム6603または第3のアーム6605の長さとは実質的に異なる(例えば、より短く、あるいはより長い)長さを有することができる。
【0206】
四芒星形の上述の本体6601を、本体の長さおよび幅の平面において見たときに本体6501の底面6641の二次元形状と実質的に同じ二次元形状を有する上面6640を有するものとして示したが、他の形状も考えることができる。例えば、一実施の形態においては、底面における本体の断面形状が、三芒星形、四芒星形、十字形、多角形、楕円形、数字、ギリシャ文字、ラテン文字、ロシア文字、多角形の形状の組み合わせを有する複雑な形状、およびこれらの組み合わせで構成されるグループからの底面形状を定めることができる。さらに、上面における本体の断面形状が、底面形状と異なってよく、三芒星形、四芒星形、十字形、多角形、楕円形、数字、ギリシャ文字、ラテン文字、ロシア文字、多角形の形状の組み合わせを有する複雑な形状、およびこれらの組み合わせからなるグループから選択されてよい上面形状を定めることができる。
【0207】
特定の事例においては、上面形状が、底面形状の弓形の形態を有することができる。例えば、上面形状が、弓形の4つの先端を有する二次元形状を定めることができ、弓形の4つの先端を有する二次元形状が、丸みを帯びた端部を有するアームを定める。とくには、底面において定められるアームの先端が、上面における対応する先端の曲率半径と比べて小さい曲率半径を有することができる。
【0208】
一特定の態様によれば、本体を、本体の変形またはゆがみが少なくなるように形成することができる。例えば、本体は、約10以下のカール係数(ht/hi)を有することができ、ここでカール係数は、内側(例えば、中央部6602の範囲内)における本体の高さの最小寸法(hi)に対するアームの一先端における本体の最大高さ(ht)の比として定義される。例えば、
図66Bの成形研磨粒子の側面図に眼を向けると、本体6601は、側面から見たときの粒子の最小高さを呈する内側の高さを有することができる。本体の最大高さ(ht)は、底面(または、底面の平面)と、上方へとカールしたアームの先端であってよい側面から見たときの本体6601の最高点との間の距離によって表わされる。本明細書における実施の形態の成形研磨粒子は、ゆがみの抑制を示し、約5以下、約3以下、約2以下、約1.8以下、約1.7以下、約1.6以下、約1.5以下、約1.3以下、約1.2以下、約1.14以下、または約1.10以下のカール係数を有する。ImageJソフトウェアなどの適切なコンピュータプログラムを、成形研磨粒子の画像からカール係数を測定するための正確な分析を行なうために使用することができる。
【0209】
図67が、特定の実施の形態に従って形成された成形研磨粒子の上方からの画像を含んでいる。示されているとおり、成形研磨粒子6700は、長さおよび幅の2つの寸法によって定められる平面において見たときに十字形の本体を定めることができる。とくには、成形研磨粒子6700は、中央部6702、ならびに中央部6702から延びる第1のアーム6703、第2のアーム6704、第3のアーム6705、および第4のアーム6706を有する本体6701を備えることができる。本体6701は、粒子の側面に沿った最長の寸法として測定される長さ(l)と、本体6701の中央点6709を通過する反対向きのアームの2つの先端の間の粒子の最長の寸法として測定される幅(w)とを有することができる。幅は、長さの寸法に対して垂直な方向に延びることができる。本体6701は、上面6710と下面6711との間の側面を定めている本体6701の上面6710に対して垂直な方向に延びている高さ(h)を有することができる。本体6701は、本明細書における実施の形態の任意のいずれかに記載の特徴の任意の1つまたは組み合わせを有することができる。
【0210】
本体6701は、第1のアーム6703の中央部における幅6712と実質的に同じ中間点幅6714を有している第1のアーム6703などの少なくとも1つのアームを有することができる。さらに、本体6701の幅を定めている軸6790上の点6715および6716の間のアームの長さが、第1のアーム6703の幅よりも小さくてよい。特定の事例においては、長さが、約80%以下、約70%以下、または約60%以下など、幅の約90%以下であってよい。さらに、一実施の形態(ただし、これに限られるわけではない)においては、第1のアーム6703の長さが、第1のアーム6703の幅の少なくとも約20%など、少なくとも約10%であってよい。長さは、上述の最小および最大割合のうちの任意のいずれかの間の範囲内の幅に対する寸法を有することができる。第1のアーム6703の幅への言及は、中央部における幅6712または中間点幅6714への言及であってよい。本体6701のいずれのアームも、第1のアーム6703と同じ特徴を有することができる。
【0211】
図68が、一実施の形態による成形研磨粒子の上方からの画像を含んでいる。示されているとおり、成形研磨粒子6800は、長さおよび幅の2つの寸法によって定められる平面において見たときにおおむね十字形の本体を定めることができる。とくには、成形研磨粒子6800は、中央部6802、ならびに中央部6802から延びる第1のアーム6803、第2のアーム6804、第3のアーム6805、および第4のアーム6806を有する本体6801を備えることができる。本体6801は、粒子の側面に沿った最長の寸法として測定される長さ(l)と、本体6801の中央点6809を通過する反対向きのアームの2つの先端の間の粒子の最長の寸法として測定される幅(w)とを有することができる。幅は、長さの寸法に対して垂直な方向に延びることができる。本体6801は、上面6810と底面6811との間の側面を定めている本体6801の上面6810に対して垂直な方向に延びている高さ(h)を有することができる。本体6801は、本明細書における実施の形態の任意のいずれかに記載の特徴の任意の1つまたは組み合わせを有することができる。
【0212】
図68の特定の実施の形態において、本体は、底面6811および上面6810の二次元形状の特定の組み合わせを有することができる。例えば、本体は、底面形状を定める底面における本体の二次元形状(すなわち、断面形状)と、上面形状を定める上面における本体の二次元形状とを有することができ、とくには底面形状がおおむね十字形であってよく、上面形状が丸みを帯びた四角形であってよい。丸みを帯びた四角形を、丸みを帯びた角によって接続された4つの辺を有する上面6810(点線によって示されているエッジ)によって定めることができ、角が、底面によって定められる十字形のアームにおおむね対応する。とりわけ、上面が、底面形状の十字形の外形によって示されるお互いに対して斜めとされた少なくとも2つの側面部分を有する側面によって隔てられるアーム部を、定めなくてもよい。
【0213】
図69Aが、一実施の形態による成形研磨粒子について、側面から見た図を含んでいる。示されているとおり、成形研磨粒子6900は、第1の層6902と、第1の層6902に重なった第2の層6903とを含む本体6901を含むことができる。一実施の形態によれば、本体6901が、お互いに対して階段状の構成に配置された層6902および6903を有することができる。階段状の構成は、第1の層6902の側面6904と第2の層6903の側面6905との間の第1の層6902の上面6910の少なくとも1つの台地領域6920を特徴とすることができる。台地領域6920のサイズおよび形状は、1つ以上の処理パラメータによって制御され、あるいはあらかじめ定められてよく、研磨粒子の研磨物品への配置および研磨物品の性能の向上を促進することができる。
【0214】
一実施の形態においては、台地領域6902が、第1の層6902の上面6910と第1の層の側面6904との間のエッジ6907から第2の層の側面6905までの最大距離として定めることができる横方向寸法6921を有することができる。横方向寸法6921の分析を、
図69Bに示されるような本体6901の上方から見た画像によって促進することができる。示されているとおり、横方向寸法6921は、台地領域6902の最大距離であってよい。一実施の形態においては、横方向寸法6921が、第1の層6902(すなわち、より大きい層)の長さ6910よりも小さい長さを有することができる。とくには、横方向寸法6921は、本体6901の第1の層6902の長さ6910の約80%以下、約70%以下、約60%以下、約50%以下、約40%以下、約30%以下、または約20%以下など、約90%以下であってよい。さらに、一実施の形態(ただし、これに限られるわけではない)においては、横方向寸法6921が、本体6901の第1の層6902の長さの少なくとも約2%、少なくとも約5%、少なくとも約8%、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、または少なくとも約50%の長さを有することができる。横方向寸法6921が、上述の最小および最大割合のうちの任意のいずれかの間の範囲内の長さを有してよいことを、理解できるであろう。
【0215】
第2の層6903が、研磨粒子の研磨物品への配置および/または研磨物品の性能の改善を促進できる第1の層6902の長さ6910に対する
図69Bに示されるような側面の最長寸法である特定の長さ6909を有することができる。例えば、第2の層6903の長さ6909は、本体6901の第1の層6902の長さ6910の約80%以下、約70%以下、約60%以下、約50%以下、約40%以下、約30%以下、または約20%以下など、約90%以下であってよい。さらに、一実施の形態(ただし、これに限られるわけではない)においては、第2の層6903が、本体6901の第1の層6902の長さ6910の少なくとも約2%、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、または少なくとも約70%の長さ69909を有することができる。第1の層6902の長さ6910に対する第2の層6903の長さ6909が、上述の最小および最大割合のうちの任意のいずれかの間の範囲内であってよいことを、理解できるであろう。
【0216】
図69Aおよび69Bの上述の成形研磨粒子を、複数の素材シート、複数のスクリーン、および/または複数の成型ブランクを使用して形成することができる。例えば、一プロセスが、第1の混合物で完全または不完全に満たされる第1のスクリーンの使用と、第1のスクリーンと比べてサイズ、形状、または向きが異なってよい第2のスクリーンの用意と、第2のスクリーンの開口への第2の混合物の供給とを含むことができる。第2のスクリーンを、第1のスクリーンの上方に配置でき、あるいは第1のスクリーンから形成された前駆体成形研磨粒子の上方に配置することができる。第2の混合物を、第1の混合物からなる前駆体成形研磨粒子へともたらして、階段状かつ層状の構成を有する前駆体成形研磨粒子を形成することができる。とりわけ、第2のスクリーンの開口は、第1のスクリーンの開口よりも小さくてよい。第1のスクリーンおよび第2のスクリーンが、必ずしもではないが、異なるサイズの開口、開口の異なる二次元形状、およびこれらの組み合わせを有することができることを、理解できるであろう。
【0217】
さらに、特定の事例においては、第1のスクリーンおよび第2のスクリーンを、混合物の成形のための複合スクリーンとして同時に使用することができる。そのような事例においては、第1のスクリーンおよび第2のスクリーンを、第1のスクリーンおよび第2のスクリーンの開口の間の適切かつ継続的な整列を促進するために、互いに固定することができる。第2のスクリーンを、第1のスクリーンおよび第2のスクリーンの開口への混合物の適切な供給を促進するために、第1のスクリーンの開口と第2のスクリーンの開口との間の整列を促進するように第1のスクリーン上で配向させることができる。
【0218】
さらに、第1のスクリーンおよび第2のスクリーンを、別々のプロセスにおいて使用することができる。例えば、第1の混合物が、第1の時点において第1のスクリーンにもたらされ、第2の混合物が、第2の時点において第2のスクリーンにもたらされる。より詳しくは、第1の混合物を第1のスクリーンの開口にもたらすことができ、第1のスクリーンの開口における第1の混合物の形成後に、第2の混合物を第1の混合物上にもたらすことができる。そのようなプロセスを、第1の混合物が第1のスクリーンの第1の開口に含まれた状態で実行することができる。他の事例においては、第1の混合物を第1のスクリーンの開口から取り出して、第1の混合物からなる前駆体成形研磨粒子を生み出すことができる。その後に、第1の混合物および第2の混合物を含む複合前駆体成形研磨粒子の形成を促進するために、第1の混合物からなる前駆体成形研磨粒子を、第2のスクリーンの開口に対して正しく配置し、第2の混合物を、第2のスクリーンの開口内かつ第1の混合物からなる前駆体成形研磨粒子の上に配置することができる。同じプロセスを、1つの鋳型および1つのスクリーンにおいて使用することができる。さらに、同じプロセスを、第1および第2の層をそれぞれ形成するために第1および第2の鋳型を使用して達成することができる。
【0219】
本明細書における実施の形態の任意の特徴が成形研磨粒子のバッチに属すると考えられることを、理解できるであろう。成形研磨粒子のバッチは、必ずしもではないが、同じ形成プロセスによって製造された成形研磨粒子のグループを含むことができる。さらに別の事例においては、成形研磨粒子のバッチが、特定の形成方法とは無関係であってよいが、粒子の特定の集団に存在する1つ以上の決定的な特徴を有している固定された研磨物品、さらに詳しくはコーティングによる研磨物品などの研磨物品の成形研磨粒子のグループであってよい。例えば、粒子のバッチは、少なくとも約20ポンドの粒子など、商用等級の研磨製品の形成に適した量の成形研磨粒子を含むことができる。
【0220】
さらに、本明細書における実施の形態の特徴(例えば、アスペクト比、複数の部位、アームの数、中央部の幅に対する中間点幅、二次元形状、カール係数、など)のいずれも、単一の粒子の特徴、バッチの粒子のサンプリングからの中央値、またはバッチからの粒子のサンプリングの分析から導出される平均値であってよい。とくに明確に述べられない限り、本明細書における特徴への言及を、バッチの適切な数の粒子の無作為抽出から導出される統計的に有意な値にもとづく中央値への言及と考えることができる。とりわけ、本明細書における特定の実施の形態においては、サンプルのサイズが、粒子のバッチから無作為に選択された少なくとも10個、より典型的には少なくとも40個の粒子を含むことができる。
【0221】
本明細書における実施の形態において説明された特徴のいずれも、成形研磨粒子のバッチの少なくとも一部分に存在する特徴を表わすことができる。一部分は、バッチにおける粒子の総数の少数派部分(例えば、50%未満および1%〜49%の間の任意の整数)、バッチの粒子の総数の多数派部分(例えば、50%以上および50%〜99%の間の任意の整数)、あるいはバッチの基本的にすべて(例えば、99%〜100%の間)の粒子であってよい。バッチの任意の成形研磨粒子の1つ以上の特徴の用意は、研磨物品における粒子の別の配置または改善された配置を促進でき、研磨物品の性能または使用の改善をさらに促進できる。
【0222】
粒子材料のバッチは、第1の種類の成形研磨粒子を含む第1の部分と、第2の種類の成形研磨粒子を含む第2の部分とを含むことができる。バッチにおける第1の部分および第2の部分の含有量を、少なくとも部分的に、特定の処理パラメータにもとづいて制御することができる。第1の部分および第2の部分を有するバッチの用意は、研磨物品における粒子の別の配置または改善された配置を促進でき、研磨物品の性能または使用の改善をさらに促進できる。
【0223】
第1の部分は、複数の成形研磨粒子を含むことができ、第1の部分の粒子の各々が、例えばこれに限られるわけではないが主要面の同じ二次元形状を含む実質的に同じ特徴を有することができる。バッチは、種々の含有量の第1の部分を含むことができる。例えば、第1の部分が、少数派の量または多数派の量にて存在することができる。特定の事例においては、第1の部分が、バッチにおける各部分の総含有量の少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、または少なくとも約70%など、少なくとも約1%の量にて存在することができる。さらに、別の実施の形態においては、バッチが、バッチにおける各部分の合計の約90%以下、約80%以下、約70%以下、約60%以下、約50%以下、約40%以下、約30%以下、約20%以下、約10%以下、約8%以下、約6%以下、または約4%以下など、約99%以下を含むことができる。バッチは、上述の最小および最大割合のうちの任意のいずれかの間の範囲内の第1の部分の含有量を含むことができる。
【0224】
バッチの第2の部分は、複数の成形研磨粒子を含むことができ、第2の部分の成形研磨粒子の各々が、例えばこれに限られるわけではないが主要面の同じ二次元形状を含む実質的に同じ特徴を有することができる。第2の部分は、第1の部分の複数の成形研磨粒子と比べて別個であってよい本明細書における実施の形態の1つ以上の特徴を有することができる。特定の事例においては、バッチは、第1の部分に対してより少ない含有量の第2の部分を含むことができ、より詳しくは、バッチにおける粒子の総含有量に対して少数派の含有量の第2の部分を含むことができる。例えば、バッチは、約30%以下、約20%以下、約10%以下、約8%以下、約6%以下、または約4%以下など、例えば約40%以下などの特定の含有量の第2の部分を含むことができる。さらに、少なくとも一実施の形態(ただし、これに限られるわけではない)においては、バッチが、バッチにおける各部分の総含有量に関して少なくとも約1%、少なくとも約2%、少なくとも約3%、少なくとも約4%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、または少なくとも約20%など、少なくとも約0.5%の第2の部分を含むことができる。バッチが、上述の最小および最大割合のうちの任意のいずれかの間の範囲内の第2の部分の含有量を含むことができることを、理解できるであろう。
【0225】
さらに、別の実施の形態においては、バッチが、第1の部分に対してより多い含有量の第2の部分を含むことができ、より詳しくは、バッチにおける粒子の総含有量に対して多数派の含有量の第2の部分を含むことができる。例えば、少なくとも一実施の形態においては、バッチの各部分の合計に関して少なくとも約60%など、少なくとも約55%の第2の部分を含むことができる。
【0226】
バッチが、第1および第2の部分の粒子の特徴とは別であってよい第3の特徴を有する複数の成形研磨粒子を含む例えば第3の部分などの他の部分を含んでよいことを、理解できるであろう。バッチは、第2の部分および第1の部分に対する種々の含有量の第3の部分を含むことができる。第3の部分は、少数派の量または多数派の量にて存在することができる。特定の事例においては、第3の部分が、バッチにおける各部分の合計の約30%以下、約20%以下、約10%以下、約8%以下、約6%以下、または約4%以下など、約40%以下の量にて存在することができる。さらに、他の実施の形態においては、バッチが、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、または少なくとも約50%など、少なくとも約1%などの最小含有量の第3の部分を含むことができる。バッチは、上述の最小および最大割合のうちの任意のいずれかの間の範囲内の第3の部分の含有量を含むことができる。さらに、バッチは、本明細書における実施の形態の各部分のいずれかと同じ量にて存在してよい希釈用の無作為形状の研磨粒子を含むことができる。
【実施例】
【0227】
実施例1
Sasol Corp.からCatapal Bとして市販されているベーマイトからなる約42%の固体投入物を、硝酸および有機添加剤の少数派内容物を含んでいる58重量%の水と組み合わせたゲルの形態の混合物を得た。ゲルは、約3×10
3〜4×10
4Pa・sの粘度および3×10
4〜2×10
5Paの貯蔵弾性率を有していた。
【0228】
ゲルを、最大80psi(552kPa)の圧力を使用してダイからポリカーボネートの成型ブランクへと、各々が三芒星形である複数の開口に押し出した。成型ブランク内の開口の表面を、カノーラ油でコートしておいた。開口は、約5〜7mmの長さ、3〜5mmの幅、および約0.8mmの深さを有する三芒星形の二次元形状を定めていた。開口は、約35度の先端角度と、約225度の3つのアームの間の内角とを有していた。
【0229】
ゲルを開口へと押し出し、次いでゲルを、鋳型内で大気条件下の空気中で約24〜48時間にわたって乾燥させ、前駆体成形研磨粒子を形成した。前駆体成形研磨粒子を、1時間にわたって約600℃の箱形炉においてか焼し、次いで前駆体成形研磨粒子を、環状炉において最大1320℃まで3〜20分間にわたって焼結させた。
図65Aが、実施例1から形成された代表的な粒子の画像である。本体が5未満のカール係数を有していた。
【0230】
実施例2
成型ブランクが、約7〜9mmの長さ、7〜9mmの幅、および約0.8mmの深さを有する四芒星形の二次元形状を定める開口を利用している点を除き、実施例1のプロセスを使用した。開口は、約25度の先端角度と、約250度の3つのアームの間の内角とを有していた。
図66Aが、実施例2から形成された代表的な粒子の画像である。本体が5未満のカール係数を有していた。
【0231】
実施例3
成型ブランクが、約5〜6mmの長さ、5〜6mmの幅、および約0.8mmの深さを有する十字形の二次元形状を定める開口を利用している点を除き、実施例1のプロセスを使用した。アームが、約2mmの幅および約1mmの長さを有していた。
図67が、実施例3から形成された代表的な粒子の画像である。本体が5未満のカール係数を有していた。
【0232】
本出願は、技術水準からの発展を呈する。業界が、成形研磨粒子を成型およびスクリーン印刷などのプロセスによって形成できることを認識している一方で、本明細書における実施の形態のプロセスは、そのようなプロセスとは異なる。さらに、得られる成形研磨粒子が、伝統的な手法に従って形成される粒子とは異なる特徴の1つまたは組み合わせを有する。本明細書における実施の形態の成形研磨粒子は、これらに限られるわけではないがアスペクト比、組成、添加剤、二次元形状、三次元形状、階段状の構成、カール係数、先端角度、内角、などを含む他の伝統的な粒子とは異なる特徴の特定の組み合わせを有することができる。とりわけ、本明細書における実施の形態は、特定の特徴を有する成形研磨粒子のバッチの形成を促進する特徴の組み合わせを含む。実際、1つ以上のそのような特徴は、研磨物品における粒子の別の配置を促進し、さらには、固定砥粒または研磨布紙などの固定された研磨材の文脈における性能の改善を促進できる。
【0233】
上記開示の主題は、例示であると考えられるべきであり、本発明を限定するものと考えられてはならず、添付の特許請求の範囲が、本発明の真の技術的範囲に含まれるすべてのそのような変更、増強、および他の実施の形態を包含するように意図される。したがって、法が許す最大の範囲において、本発明の技術的範囲は、以下の請求項およびそれらの均等物について許容される最も広い解釈によって決定されるべきであり、以上の詳細な説明に拘束または限定されるものではない。
【0234】
要約書は、特許法への適合のために用意され、特許請求の範囲の技術的範囲または意味の解釈または限定に用いられることはないという理解のもとで提示されている。さらに、以上の詳細な説明においては、種々の特徴が、開示の合理化の目的で、単一の実施の形態にまとめられ、あるいは単一の実施の形態において説明されることがある。この開示を、請求項に記載される実施の形態が、各々の請求項に明記される特徴以外のさらなる特徴を必要とするという意図を反映しているものと解釈してはならない。むしろ、以下の特許請求の範囲に反映されているように、本発明の主題は、上記開示のいずれかの実施の形態の特徴の一部に向けられることがある。したがって、以下の特許請求の範囲は、発明を実施するための形態に組み込まれ、各々の請求項が、請求項に記載の主題を独立して定めるものとして自立する。