(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
矩形状の導光板と、該導光板の側面に対向配置される光源と、前記導光板の一広面側に設けられる矩形状の反射シートと、前記導光板の一広面側に間隔を隔てて設けられ、前記反射シートが収容される空間を形成する板状部材とを備える光源装置において、
前記反射シートは、前記導光板の前記光源側の一部が露出面となるように、前記光源側の一辺が前記導光板の前記光源側の一辺よりも内側に偏位してあり、
前記導光板の露出面と前記板状部材との間の間隔を埋める光漏れ防止体を備え、
該光漏れ防止体は、一部が前記側面よりも光源側に突出するようにしてあり、
該突出部は他よりも薄肉にしてあり、
前記光漏れ防止体と前記反射シートとの間には隙間が設けられ、
前記板状部材の前記露出面に対向する面上の前記隙間に対応する位置に反射体が設けられている
ことを特徴とする光源装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
エッジライト方式の光源装置を用いた表示装置における反射シートは、主に光源からの熱により膨張して面方向に伸びる。反射シートの熱膨張による伸びは、反射シートの皺又は撓みの原因となり、表示面における輝度ムラ又は輝度不足等の表示装置の表示品位を悪化させる可能性がある。そこでエッジライト方式の光源装置では、反射シートは光源から遠い側の縁部のみが、例えば導光板に対して固定されるなどの構成としてあることが多い。この場合、特許文献1に開示されているように光源側の端部を支持体で支持する構成としたときには、支持体で伸びが規制されるため、皺又は撓みが発生する可能性が高まる。
【0006】
反射シートの一部のみが固定されて保持される構成の光源装置において、反射シートの光源側の端部は光源からの熱をより多く受ける。したがって端部に反りが発生し、反射シートと導光板との間に不要な隙間が生じる可能性がある。また、この場合に反射シートの光源側の端部を導光板の側面よりも突出させた場合、突出部は光源に更に近接することになるため、熱をより多く受けて膨張し、反射シートの端部が光源に接触する可能性がある。反射シートの端部が光源に接触し、端部が光源の外側へ逸れた場合、反射シートと導光板との間に隙間が生じ、反射シートの反射効率の悪化を招く可能性がある。また、反射シートの端部が光源に接触し、端部が光源の一部を覆った場合、光漏れが発生する。反射効率の悪化及び光漏れは、輝度ムラ又は輝度低下等の表示品位の悪化を招く虞がある。
【0007】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、エッジライト方式の光源装置の導光板に設けられる反射シートが光源に接触する可能性を排除しながら、光源からの光の導光板への入光効率を高め、表示品位を良好に保つことができる光源装置及び該光源装置を用いた表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る光源装置は、矩形状の導光板と、該導光板の側面に対向配置される光源と、前記導光板の一広面側に設けられる矩形状の反射シートと、前記導光板の一広面側に間隔を隔てて設けられ、前記反射シートが収容される空間を形成する板状部材とを備える光源装置において、前記反射シートは、前記導光板の前記光源側の一部が露出面となるように、前記光源側の一辺が前記導光板の前記光源側の一辺よりも内側に偏位してあり、前記導光板の露出面と前記板状部材との間の間隔を埋める光漏れ防止体を備え、該光漏れ防止体は、一部が前記側面よりも光源側に突出するようにしてあり、該突出部は他よりも薄肉にしてあり、前記光漏れ防止体と前記反射シートとの間には隙間が設けられ、前記板状部材の前記露出面に対向する面上の前記隙間に対応する位置に反射体が設けられていることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る光源装置は、前記光漏れ防止体は、基体の前記露出面側に反射部材を設け、前記板状部材側に緩衝部材を設けてなることを特徴とする。
【0010】
本発明に係る光源装置は、前記光漏れ防止体は、基体の前記露出面と接する面に遮光部材を設け、前記板状部材側に緩衝部材を設けてなることを特徴とする。
【0011】
本発明に係る光源装置は、前記光漏れ防止体の突出部の光源側の面には反射部材が設けられていることを特徴とする。
【0012】
本発明に係る光源装置は、前記基体は前記反射体と一体に構成されてあることを特徴とする。
【0013】
本発明に係る光源装置は、前記光漏れ防止体の突出部の厚みは、光源側に向けてテーパ状に減じてあることを特徴とする。
【0014】
本発明に係る光源装置は、前記光漏れ防止体の前記導光板側の面に段差が設けられていることを特徴とする。
【0015】
本発明に係る光源装置は、前記板状部材はL字アングル状をなす放熱板であり、前記光源が実装された基板の実装面と反対側の面に密着するように配置してあることを特徴とする。
【0016】
本発明に係る光源装置は、前記導光板の他広面側の周縁に沿い、該導光板から間隔を隔てて設けられる枠体を更に備え、該枠体の光源側の一部と、前記導光板の周縁の一部との間の前記間隔を埋める他の光漏れ防止体を更に備え、該他の光漏れ防止体は、一部が前記導光体の光源側の側面よりも光源側に突出するようにしてあり、該突出部は他よりも薄肉にしてあることを特徴とする。
【0017】
本発明に係る光源装置は、前記他の光漏れ防止体は、基体の前記導光板側に反射部材を設け、前記枠体側に緩衝部材を設けてなることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る光源装置は、前記他の光漏れ防止体は、基体の前記導光板側に遮光部材を設け、前記枠体側に緩衝部材を設けてなることを特徴とする。
【0019】
本発明に係る光源装置は、前記他の光漏れ防止体の突出部の光源側の面には反射部材が設けられていることを特徴とする。
【0020】
本発明に係る光源装置は、前記他の光漏れ防止体の突出部の厚みは、光源側に向けてテーパ状に減じてあることを特徴とする。
【0021】
本発明に係る光源装置は、前記他の光漏れ防止体の前記導光板側の面に段差が設けられていることを特徴とする。
【0022】
本発明に係る表示装置は、液晶パネルと上記発明の光源装置のいずれか1つとを備えることを特徴とする。
【0023】
本発明では、反射シートの一辺が導光板の長辺よりも内側に偏位しており、導光板の一広面の一部は、被覆されない露出面としてある。導光板の露出面と、反射シートが収容される空間を形成する板状部材との間には、間隔を埋める光漏れ防止体が備えられている。光漏れ防止体により、反射シートが収容される空間への光源からの光漏れが防止されると共に、反射シートが光源からの熱を受けにくくなる。光漏れ防止体が存在するので当然に、反射シートが熱膨張したとしても光源へ接触する可能性は排除される。なお光漏れ防止体の一部は、導光板の光源側の側面よりも光源側に突出してあり、該突出部は他よりも薄肉にしてある。これにより、光源周辺の空間は導光板の厚み方向に拡大されており、光源が光漏れ防止体に接触する可能性が低い。また、反射シートと光漏れ防止体との間には隙間が設けられるので、反射シートが熱膨張した場合に光漏れ防止体に接触する可能性は低い。更に、該隙間に対応するように前記板状部材上に反射体が設けられるため、導光板の反射シート側の一広面における反射効率を不要に低下させることはない。
【0024】
本発明では、光漏れ防止体は導光板と板状部材との間の空間を形成するスペーサの表面の内、導光板の露出面と接する部分及び光源側の部分に反射部材が設けてある。これにより、光源からの光が反射部材によって反射されて導光板に進入する可能性が高まる。また、光漏れ防止体の板状部材側に緩衝部材が設けられてあることにより、光漏れ防止体及び反射部材の導光板に対する追従性が増す。
【0025】
本発明では、光漏れ防止体は導光板と板状部材との間の空間を形成するスペーサの表面の内、導光板の露出面と接する部分に遮光部材が設けてある。これにより、導光板の露出面にて外側へ漏れ出ようとする光が遮光材に吸収され、導光板の光源付近における光量が不要に多くなることが回避される。
【0026】
本発明では、光漏れ防止体の導光板と接する部分に遮光材を設けている場合でも、突出部の光源側の面には反射部材を設けてある。これにより、光源からの光が反射部材によって反射されて導光板内に進入する可能性が高まる。
【0027】
本発明では、反射シートと光漏れ防止体との間の隙間に対応する位置に設けられる反射体を光漏れ防止体のスペーサと一体に構成してある。これにより部品点数が削減される。
【0028】
本発明では、光漏れ防止体の突出部の厚みは、光源側に向けてテーパ状に減じてある。これにより、導光板の側面への光源からの光の収束率が高まる。
【0029】
本発明では、光漏れ防止体の導光板側の面に段差が設けられることで突出部の厚みは光源側が薄肉にされている。これにより、光漏れ防止体を簡素な構成とすることができる。
【0030】
本発明では、導光板と光漏れ防止体を挟持する板状部材は、光源が実装される基板に密着するように設けられるアングル状の放熱板であってよい。他の用途の板状部材に光漏れ防止体を設けることで別途特別な部材を用いる必要がない。
【0031】
本発明では、導光板の他広面側の周縁部に当接される枠体を用い、枠体と導光板との間に他の光漏れ防止体が備えられる。これにより、光源からの光が他広面側に漏れることを防止でき、更に光源からの光が導光板内部に進入する可能性が高まる。
【0032】
本発明では、他の光漏れ防止体には導光板と接する面及び突出部の光源側の面に反射部材が設けてある。これにより、光源からの光が反射部材によって反射されて導光板内に進入する可能性が高まる。
【0033】
本発明では、他の光漏れ防止体には導光板と接する部分に遮光部材が設けてある。これにより、導光板の他広面の縁部における光が遮光材に吸収され、導光板の光源付近における光量が不要に多くなることが回避される。
【0034】
本発明では、他の光漏れ防止体の導光板と接する部分に遮光部材を設けている場合でも、突出部の光源側の面には反射部材を設けてある。これにより、光源からの光が反射部材によって反射されて導光板内に進入する可能性が高まる。
【0035】
本発明では、他の光漏れ防止体の突出部の厚みは、光源側に向けてテーパ状に減じてある。これにより、導光板の側面への光源からの光の収束率が高まる。
【0036】
本発明では、他の光漏れ防止体の導光板側の面に段差が設けられることで突出部の厚みは光源側が薄肉にされている。これにより、他の光漏れ防止体を簡素な構成とすることができる。
【発明の効果】
【0037】
本発明による場合、反射シートが光源に接触する可能性を排除することができ、導光板の一広面における高反射効率を維持することができる。光源周辺に十分な空間を設けて光源及び導光板の位置決めにゆとりを持たせることができる。更に該空間に反射部材を設けることで光源から導光板への入光効率を高め、光源装置を用いた表示装置における表示品位を良好に保つことができる。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。なお、以下に示す実施の形態は例示であって、本発明は以下の構成に限られないことは勿論である。
【0040】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における表示装置100の要部を模式的に示す分解斜視図である。表示装置100は、液晶パネル1及び光源装置2を備える。
【0041】
液晶パネル1は表示パネルであり、矩形の平板状をなす。液晶パネル1は、アクティブマトリクス方式を採用している。液晶パネル1は、所定の間隔を設けて対向配置された2つの透明基板の間に液晶が封入されて構成される。
【0042】
光源装置2は、発光ダイオード21を光源とするエッジライト方式の装置であり、発光ダイオード21、導光板22、基板23、放熱板24、反射シート25、光学シート26及びシャーシ27を備える。
【0043】
発光ダイオード21は、青色又は紫外光を発光するダイオードの表面に蛍光体が塗布されることで白色光を発する発光素子である。
【0044】
導光板22はアクリル樹脂製で矩形状の透明板である。なお導光板22の一広面側には、散乱ドットが印刷又はレーザ加工により形成されている。導光板22の厚みは発光ダイオード21の幅と略等しい。
【0045】
基板23は短冊状の板である。基板23の長さは導光板22の長手方向の長さと略等しく、幅は導光板22の厚みよりも少し広い。基板23の一面には、複数の発光ダイオード21が略等間隔に並べて実装され、またこれらの発光ダイオード21の点灯を制御する回路が形成されている。
【0046】
放熱板24は、アルミ等の熱伝導性に優れた金属製であり、断面がL字状をなす不等辺なアングル材である。
【0047】
反射シート25は、PETフィルムを基材として金属膜等を反射層として積層したシートである。反射シート25の短手方向の長さは、導光板22の短手方向の長さよりも少し短い。
【0048】
光学シート26は、PETフィルムを基材とした矩形状シート群であり、例えばレンズシート、プリズムシート、及び拡散シートからなる3枚の光学シート群である。光学シート26の大きさは、導光板22の広面よりも少し小さい。
【0049】
シャーシ27は、矩形枠部と該矩形枠部の外縁に立設される周板とを有する枠体であり、断面は矩形枠部を縦線とし、周板を横線とするL字状をなす。矩形枠部の開口は、光学シート26よりも少し小さい。
【0050】
光源装置2は、以下のように構成される。基板23は、発光ダイオード21の実装面を導光板22の側面に対向させるようにして放熱板24のアングル内側狭面に長手方向に沿って密着固定される。放熱板24は、アングル内側広面と導光板22の一広面とは略平行をなして対向し、アングル内側狭面が導光板22の側面に沿うように配置される。このとき、反射シート25は、導光板22の一広面と放熱板24との対向面間に、一広面と略平行となるように配置されている。反射シート25は例えば、光源から遠い側の縁部に複数の孔を有しており、該複数の孔が例えば導光板22の一広面の光源から遠い側の縁部に突設されている複数の位置決めピンに掛止されて保持される。これにより、反射シート25の光源側の端部は自由端となっている。導光板22と放熱板24との対向面間の距離は、反射シート25のシート厚よりも少し長い。導光板22の他広面側には光学シート26が配置され、更に光学シート26上にシャーシ27が配置される。シャーシ27は矩形枠部が光学シート26の周縁及び導光板22の他広面側の周縁を覆うようにして設けられる。このとき、導光板22、発光ダイオード21、基板23、放熱板24、反射シート25及び光学シート26は、シャーシ27の周板内に収容される。
【0051】
表示装置100は、シャーシ27の矩形枠部の開口部の周縁に設けられている凹部に、液晶パネル1が設置されて構成される。表示装置100においては、発光ダイオード21からの光が導光板22の長辺側の側面から内部へ進入し、各面における全反射若しくは部分反射、又は反射シート25による全反射を繰り返して内部を進行し、反射シート25側の一広面に設けられる散乱ドットで散乱し、光学シート26側の他広面から出射される。導光板22からの出射光は光学シート26を透過し、シャーシ27の矩形枠部の凹部に取り付けられた液晶パネル1へ照射される。
【0052】
光源装置2の構成をより詳細に説明する。
図2は、実施の形態1における光源装置2を模式的に示す断面図である。
図2では、光源装置2の発光ダイオード21側の端部の拡大断面を模式的に示している。
【0053】
光源装置2の反射シート25は、上述したように、短手方向の長さが導光板22の短手方向の長さよりも短く、光源側の一長辺が導光板22の光源側の一長辺よりも内側に偏位した位置で位置決めされている。これにより、
図2に示すように、導光板22の一広面の光源側の一部は、反射シート25に被覆されない露出面となる。なお該露出面の範囲は、液晶パネル1の画素領域外に位置するように、シャーシ27の矩形枠部と対応するようにしてある。
【0054】
導光板22の露出面と放熱板24とは、反射シート25の厚みよりも少し大きい間隔を隔てて対向しており、対向面間には、間隔を埋める第1の光漏れ防止体31aが備えられている。
【0055】
第1の光漏れ防止体31aは、
図2に示す如く、光源に向けて厚みがテーパ状に減じてある断面をなす基体311と、基体311の平坦面側に接着された緩衝部材312と、基体311のテーパ面側に接着されたリフレクタ(反射部材)313とからなる。第1の光漏れ防止体31aは、緩衝部材312側を放熱板24に接着固定され、放熱板24の長手方向の全長に亘って延設されている。なお基体311は不透明な樹脂等を用い、緩衝部材312は発泡樹脂等を用いている。リフレクタ313は、光源側に白色膜又は金属薄膜等の高反射膜が形成されてあるフィルム状の反射部材である。
【0056】
第1の光漏れ防止体31aの厚肉部の厚みは、導光板22の露出面と放熱板24との間の対向距離と略等しいか少し厚い。これにより、導光板22の露出面と放熱板24との間で第1の光漏れ防止体31aが挟持され、導光板22の露出面と放熱板24との間が隙間なく覆われる。第1の光漏れ防止体31aの薄肉部は光源側へ突出している。
【0057】
第1の光漏れ防止体31aと反射シート25の端縁との間には所定の隙間が設けられている。該所定の隙間に対応する位置に、反射シート25の端部と放熱板24との間を埋めるスペーサ33を備える。スペーサ33は高反射性の樹脂製の反射体であり、例えば白色シリコン製である。スペーサ33は矩形状の断面をなし、放熱板24の第1の光漏れ防止体31aに沿うように延設されている。なおスペーサ33の高さは、導光板22と放熱板24との間の対向距離から反射シート25の厚みを差し引いた長さよりも少し低い。
【0058】
またシャーシ27の矩形枠部の内側面と、導光板22の光学シート26側の一広面の縁部とは、光学シート26の厚みよりも少し大きい間隔を隔てて対向しており、対向面間には、間隔を埋める第2の光漏れ防止体32aが備えられている。
【0059】
第2光漏れ防止体32aは、
図2に示す如く、光源に向けて厚みがテーパ状に減じてある断面をなす基体321と、基体321の平坦面側に接着された緩衝部材322と、基体321のテーパ面側に接着されたリフレクタ323とからなる。第2の光漏れ防止体32aは、緩衝部材322側をシャーシ27の矩形枠部に接着固定され、矩形枠部の長手方向の全長に亘って延設されている。なお基体321は不透明な樹脂等を用い、緩衝部材322は発泡樹脂等を用いている。リフレクタ323は、光源側に白色膜又は金属薄膜等の高反射膜が形成されてあるフィルム状の反射部材である。
【0060】
第2の光漏れ防止体32aの厚肉部の厚みは、導光板22とシャーシ27の矩形枠部との間の対向距離と略等しいか少し厚い。これにより、導光板22とシャーシ27の矩形枠部との間で第2の光漏れ防止体32aが挟持され、導光板22と矩形枠部との間が隙間なく覆われる。第2の光漏れ防止体32aの薄肉部は光源側へ突出している。
【0061】
このように構成される光源装置2では、反射シート25の光源側の一長辺が、導光板22の光源側の一長辺よりも内側に偏位してある。更に、反射シート25と光源との間は第1の光漏れ防止体31aにより隙間なく覆われている。したがって、反射シート25は光源からの熱の影響を受けにくく、反射シート25の端縁に反りが発生する可能性が低い。また、反射シート25の端縁と第1の光漏れ防止体31aとの間には所定の隙間が設けられているので、反射シート25が熱膨張した場合に端縁が第1の光漏れ防止体31aに接触する可能性は低く、更に、反射シート25が光源に接触する可能性は排除される。反射シート25の端部付近にスペーサ33が設けられているため、反射シート25の端縁は自由端であって熱膨張が可能でありながら、厚み方向のバタつきが抑制される。更に、スペーサ33は反射性を有しているから、反射シート25と第1の光漏れ防止体31aとの間の隙間から漏れ出る導光板22からの光は、導光板22へ戻る。これにより、導光板22の反射シート25側による高反射効率を維持することができる。
【0062】
また、光源装置2において光源から発せられた光は放射状に拡がり、導光板22の側面から逸れる光束が存在する。導光板22の側面から逸れた光束は、第1の光漏れ防止体31aのリフレクタ313又は第2の光漏れ防止体32aのリフレクタ323に達し、これらにより反射されるから、導光板22の側面へ進入する可能性が高い。したがって、光源からの導光板22への入光効率を高めることができる。
【0063】
また、導光板22の側面から内部に進入した光が、反射シート25側の広面の光源側の端部に達した場合、一部が外側へ漏れ出たとしてもリフレクタ313により反射される。このため、光源付近での光の損失を減少させることができる。また、反射シート25の端縁と第1の光漏れ防止体31aとの間に所定の隙間が存在するが、対応する位置に高反射性のスペーサ33が設けられているため、導光板22の露出面の前記隙間に対応する部分から放熱板24側へ漏れ出た光も、スペーサ33によって反射されて導光板22へ戻る可能性が高く、光の損失を減少させることができる。
【0064】
光源装置2は、発光ダイオード21が実装される基板23と導光板22の側面とは対向するように配置されるが、各部材の寸法のバラつき又は経年変化による各部材の反りの発生等により、基板23と導光板22とが導光板22の厚み方向に位置ずれする可能性がある。光源装置2では、第1の光漏れ防止体31aが導光板22の露出面と放熱板24との間を隙間なく覆い、第2の光漏れ防止体32aが導光板22とシャーシ27の矩形枠部との間を隙間なく覆っている。更に、第1の光漏れ防止体31a及び第2の光漏れ防止体32aは、発光ダイオード21の光源に対して凹の曲面を有する。したがって、基板23が導光板22の側面に対して導光板22の厚み方向に偏位した場合であっても、光源からの光が、反射シート25が存在する空間又は光学シート26が存在する空間へ漏れ込むことが阻止されると共に、導光板22の側面への入光効率が維持される。
【0065】
更に、第1の光漏れ防止体31a及び第2の光漏れ防止体32aの光源側へ突出した突出部は薄肉としてあるから、発光ダイオード21付近における空間の導光板22の厚み方向の長さは、他よりも拡大されており、発光ダイオード21及び導光板22の間の位置決めにゆとりを持たせることができる。
【0066】
上述のように構成した光学装置2を、他の例と比較して説明する。他の例では、反射シートの光源側の端部を導光板の側面よりも突出させた構成としてある。
図8は、比較例における光源装置9を模式的に示す断面図である。
図8では、光源装置9の光源側の端部の拡大断面を模式的に示している。比較例における光源装置9は、発光ダイオード91を光源とするエッジライト方式の装置であり、発光ダイオード91、導光板92、基板93、放熱板94、反射シート95、光学シート96、及びシャーシ97を備える。各構成部は、反射シート95を除いて実施の形態1に示した光源装置2における各構成部と同様であるので詳細な説明を省略する。
【0067】
比較例における光源装置9では、反射シート95の端部は、導光板92の光源側の側面よりも突出している。反射シート95は例えば光源と反対側の縁部が、導光板92の光源と離れている縁部に突設された位置決めピンにより掛止されている。このため、光源側の縁部が自由端となっており、該縁部のバタつきを抑制するために導光板92と放熱板94との間を埋めるスペーサ98が設けられている。光源装置9では、反射シート95が突出していることによって光源からの光の内、導光板92の側面から逸れた光束を側面側へ反射させることができる。
【0068】
比較例における光源装置9では、スペーサ98が設けられているものの、スペーサ98は反射シート95を支持しないので、反射シート95の端部が光源からの熱の影響により反ることを防止できない。したがって反射シート95と導光板92との間に不要な隙間が生じる可能性が高く、隙間が生じた場合、光源装置9の光学シート
96側から出射する光の分布は不均一となる。この点、実施の形態1における光源装置2では、反射シート25は光源からの熱の影響を受けにくく、端部が導光板22の一広面から離れるように反る可能性は非常に低く、反射シート25と導光板22との間に隙間が生じる可能性は低い。なお実施の形態1における反射シート25は、光源に接触する可能性が排除されている。また、実施の形態1における光源装置2では、第1及び第2の光漏れ防止体31a,32aにより、光源付近にはリフレクタ313,323が存在するから、比較例における光源装置9の反射シート95の端部のように、導光板22の側面から逸れた光束を側面側へ反射させる機能を発揮することも可能である。
【0069】
反射シート95の端部が光源からの熱の影響により反ることを防止するため、比較例における光源装置9の反射シート95の端部を導光板92の側面よりも内側に偏位させて構成することも考えられる(図示せず)。しかしながら、該構成のみでは、反射シート95の端部が発光ダイオード91からの熱を受けて反る可能性が高く、反射シート95と導光板92との間に不要な隙間が生じ、光源装置9の光学シート
96側から出射される光の分布は不均一となる。この点、実施の形態1における光源装置2では、反射シート25と光源との間に第1の光漏れ防止体31aが設けられるから、反射シート25の端部が光源からの熱の影響により反る可能性が非常に低くなり、反射シート25と導光板22との間の不要な隙間の発生が抑制される。
【0070】
このように、実施の形態1における光源装置2では、導光板22の一広面における高反射効率を維持し、光源から導光板22への入光効率を高めることができ、光学シート26側の面から出射する光の均一性を保つことができる。これにより、光源装置2を用いた表示装置100では、液晶パネル1の表示面における光量不足又は輝度ムラの発生を抑制して表示品位を良好に保つことができる。更に、上述したように、第1の光漏れ防止体31a及び第2の光漏れ防止体32aの光源側への突出部が薄肉にしてあることにより、発光ダイオード21が実装される基板23及び導光板22の位置決めにゆとりを持たせることができ、光源装置2を用いる表示装置100の表示品位のバラつきを抑えることも可能となる。
【0071】
また、実施の形態1に示したように第1の光漏れ防止体31aの導光板22側の面は、光源側に突出した薄肉側のみならず、導光板22の露出面と接する部分にもリフレクタ313が設けられている。同様にして第2の光漏れ防止体32aの導光板22と接する部分にもリフレクタ323が設けられている。導光板22の側面から内部に進入した光は、両広面の内、散乱ドット以外の平坦な面に反射角度を維持したまま達した場合、該平坦な面にて略全反射するはずであるが一部、導光板22から外部へ漏れ出るという知見が得られている。導光板22の両広面の光源側の縁部を、リフレクタ313及びリフレクタ323にて挟み込むことにより、縁部付近で外部へ漏れ出る光を再び導光板22内部へ戻すことが可能となり、光の損失を効果的に削減することが可能である。
【0072】
(実施の形態2)
図3は、実施の形態2における光源装置2を模式的に示す断面図である。実施の形態2における光源装置2は、光漏れ防止体の構成以外は実施の形態1と同様に構成される。したがって以下の説明では、実施の形態1と共通する構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0073】
図3では、実施の形態2における光源装置2の発光ダイオード21側の端部の拡大断面を模式的に示している。実施の形態2においては、導光板22の露出面及び放熱板24の対向面間に、間隔を埋める第1の光漏れ防止体31bが備えられている。
【0074】
実施の形態2における第1の光漏れ防止体31bは、
図3に示す如く導光板22側が段差を有する断面をなす基体314と、該基体314の平坦面側に接着された緩衝部材312と、段差を隔てた2つの面に夫々接着されたリフレクタ315,316とからなる。第1の光漏れ防止体31bは緩衝部材312側を放熱板24に接着固定され、放熱板24の長手方向の全長に亘って延設されている。なお基体314は不透明な樹脂等を用い、リフレクタ315,316は、光源側に白色膜又は金属薄膜等の高反射膜が形成されてあるフィルム状の反射部材であり、リフレクタ315は厚肉部の面に、リフレクタ316は薄肉部の面に接着されている。
【0075】
第1の光漏れ防止体31bの厚肉部の厚みは、導光板22の露出面と放熱板24との間の対向間隔と略等しいか少し厚い。これにより、導光板22の露出面と放熱板24との間で第1の光漏れ防止体31bが挟持され、導光板22の露出面と放熱板24との間が隙間なく覆われる。第1の光漏れ防止体31bの薄肉部は光源側へ突出している。
【0076】
実施の形態2におけるシャーシ27の矩形枠部の内側面と、導光板22の光学シート26側の一広面の縁部との間の対向面間には、間隔を埋める第2の光漏れ防止体32bが備えられている。
【0077】
第2の光漏れ防止体32bは、
図3に示す如く、導光板22側に段差を有する断面をなす基体324と、該基体324の平坦面側に接着されている緩衝部材322と、段差を隔てた2つの面に夫々接着されたリフレクタ325,326とからなる。第2の光漏れ防止体32bは緩衝部材322側をシャーシ27の矩形枠部に接着固定され、矩形枠部の長手方向に全長に亘って延設されている。なお基体324は不透明な樹脂等を用い、リフレクタ325,326は、光源側に白色膜又は金属薄膜等の高反射膜が形成されてあるフィルム状の反射部材であり、リフレクタ325は厚肉部の面に、リフレクタ326は薄肉部の面に接着されている。
【0078】
第2の光漏れ防止体32bの厚肉部の厚みは、導光板22とシャーシ27の矩形枠部との間の対向距離と略等しいか少し厚い。これにより、導光板22とシャーシ27の矩形枠部との間で第2の光漏れ防止体32bが挟持され、導光板22と矩形枠部との間が隙間なく覆われる。第2の光漏れ防止体32bの薄肉部は光源側へ突出している。
【0079】
このように構成される光源装置2では、実施の形態1同様に、反射シート25は発光ダイオード21からの熱の影響を受けにくく、端部に反りが発生する可能性も低い。反射シート25が熱膨張した場合であっても、端縁が第1の光漏れ防止体31bに接触する可能性も低く、当然に発光ダイオード21に接触する可能性は排除されている。したがって反射シート25と導光板22との間に隙間が生じる可能性は極めて低く、反射シート25による高反射効率を維持することができる。その他の効果についても、実施の形態1と同様である。
【0080】
また実施の形態2においては更に、第1の光漏れ防止体31bの基体314及び第2の光漏れ防止体32bの基体324は、一方の面を段差面としている。これにより、基体314及び基体324の構造を実施の形態1よりも簡素化することができる。
【0081】
(実施の形態3)
図4は、実施の形態3における光源装置2を模式的に示す断面図である。実施の形態3における光源装置2は、光漏れ防止体の構成及びシャーシ27の細部以外は実施の形態1と同様に構成される。したがって以下の説明では、実施の形態1と共通する構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0082】
図4では、実施の形態3における光源装置2の発光ダイオード21側の端部の拡大断面を模式的に示している。実施の形態3においては、導光板22の露出面及び放熱板24の対向面間に、間隔を埋める第1の光漏れ防止体31cが備えられている。
【0083】
実施の形態3における第1の光漏れ防止体31cは、放熱板24の長手方向に沿って接着固定されたスペーサ34の導光板22側の面に設けられた凹溝に、緩衝部材317を嵌め合わせて接着し、該緩衝部材317の導光板22側の面とスペーサ34の光源側の面に夫々リフレクタ315、リフレクタ316を接着してなる。なおスペーサ34は高反射性の樹脂等を用い、緩衝部材317は発泡樹脂等を用いる。リフレクタ315,316は、実施の形態2にて示したものと同様である。
【0084】
第1の光漏れ防止体31cの最厚部(凹溝に緩衝部材317を嵌め合わせた箇所)の厚みは、導光板22と放熱板24との間の対向距離と略等しいか少し厚い。これにより、導光板22の露出面と放熱板24との間で第1の光漏れ防止体31cが挟持され、導光板22の露出面と放熱板24との間が隙間なく覆われる。第1の光漏れ防止体31cのリフレクタ316側は光源側へ突出している。なお第1の光漏れ防止体31cにおける緩衝部材317と、反射シート25の端縁との間には所定の隙間が設けられており、第1の光漏れ防止体31cの光源と反対側の薄肉部は、前記所定の隙間に対応した箇所に位置する。
【0085】
また実施の形態3におけるシャーシ27の矩形枠部の内側には長手方向に沿って凹溝が設けられている。該凹溝の底面と導光板22の光学シート26側の一広面の縁部との間の対向面間には、間隔を埋める第2の光漏れ防止体32cが備えられている。
【0086】
第2の光漏れ防止体32cは、矩形状の断面を有する緩衝部材327を矩形枠部の凹溝に嵌め合わせて接着し、該緩衝部材327の導光板22側の面にリフレクタ325を設け、凹溝の縁の内、光源側の面にリフレクタ326を接着してなる。リフレクタ325,326は、実施の形態2にて示したものと同様である。
【0087】
第2の光漏れ防止体32cの最厚部(凹溝に緩衝部材327を嵌め合わせた箇所)は、シャーシ27の矩形枠部と導光板22との間の対向距離と略等しいか少し厚い。これにより、導光板22とシャーシ27の矩形枠部との間で第2の光漏れ防止体32cが挟持され、導光板22とシャーシ27の矩形枠部との間が隙間なく覆われる。
【0088】
第2の光漏れ防止体32cのリフレクタ326と第1の光漏れ防止体31cのスペーサ34上に接着されているリフレクタ316との間の距離は、導光板22の厚みよりも大きい。基板23が導光板22の厚み方向に動いた場合であっても、発光ダイオード21がリフレクタ316,326に当たる可能性は極めて低い。
【0089】
このように構成される光源装置2では、実施の形態1同様に、反射シート25は発光ダイオード21からの熱の影響を受けにくく、端部に反りが発生する可能性も低い。熱膨張した場合であっても、反射シート25の端縁が第1の光漏れ防止体31
cに接触する可能性は低く、当然に発光ダイオード21へ達する可能性は排除される。反射シート25と導光板22との間に隙間が生じる可能性は極めて低く、反射シート25による高反射効率を維持することができる。その他の効果についても、実施の形態1と同様である。
【0090】
実施の形態3においては更に、第1の光漏れ防止体31cのスペーサ34を、導光板22の露出面と放熱板24との間を隙間なく埋めるためのスペーサ(基体)と、第1の光漏れ防止体31cと反射シート25との間の隙間に対応する高反射性の反射体とを兼用した構成とした。これにより、部品点数を削減することができる。また、第2の光漏れ防止体32cにおいては、基体が不要であるから更に部品点数を削減することができる。
【0091】
(実施の形態4)
図5は、実施の形態4における光源装置2を模式的に示す断面図である。実施の形態4における光源装置2は、光漏れ防止体の詳細な構成以外は実施の形態1と同様に構成される。したがって以下の説明では、実施の形態1と共通する構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0092】
図5では、実施の形態4における光源装置2の発光ダイオード21側の端部の拡大断面を模式的に示している。実施の形態4においては、導光板22の露出面及び放熱板24の対向面間に、間隔を埋める第1の光漏れ防止体31dが備えられている。
【0093】
実施の形態4における第1の光漏れ防止体31dは、
図5に示す如く導光板22側の面の内の光源から遠い側の一部が半円形状に突出した断面をなす基体318と、基体318の平坦面側に接着された緩衝部材312と、基体318の導光板22側の面の内の光源に近い側の平坦面部分に接着されたリフレクタ316とからなる。基体318は、遮光性が高い黒色等の不透明な樹脂材料を用いることが好ましい。リフレクタ316は、実施の形態2にて示したものと同様である。
【0094】
第1の光漏れ防止体31dの厚肉部の厚みは、導光板22の露出面と放熱板24との間の対向距離と略等しいか少し厚い。これにより、導光板22の露出面と放熱板24との間で第1の光漏れ防止体31dが挟持され、導光板22の露出面と放熱板24との間が隙間なく覆われる。第1の光漏れ防止体31dの薄肉部は光源側へ突出している。
【0095】
実施の形態4におけるシャーシ27の矩形枠部の内側面と、導光板22の光学シート26側の一広面の縁部との間の対向面間には、間隔を埋める第2の光漏れ防止体32dが備えられている。
【0096】
第2の光漏れ防止体32dは、
図5に示す如く導光板22側の面の内の光源から遠い側の一部が半円形状に突出した断面をなす基体328と、基体328の平坦面側に接着された緩衝部材322と、基体328の導光板22側の面の内の光源に近い側の平坦面部分に接着されたリフレクタ326とからなる。基体328は、遮光性が高い黒色等の不透明な樹脂材料を用いることが好ましい。リフレクタ326は、実施の形態2で示したものと同様である。
【0097】
第2の光漏れ防止体32dの厚肉部の厚みは、導光板22とシャーシ27の矩形枠部との間の対向距離と略等しいか少し厚い。これにより、導光板22とシャーシ27の矩形枠部との間で第2の光漏れ防止体32dが挟持され、導光板22とシャーシ27の矩形枠部との間が隙間なく覆われる。第2の光漏れ防止体32dの薄肉部は、光源側へ突出している。
【0098】
このように構成される光源装置2では、実施の形態4においても、反射シート25は発光ダイオード21からの熱の影響を受けにくく、端部に反りが発生する可能性も低い。熱膨張した場合であっても、反射シート25の端縁が第1の光漏れ防止体31dに接触する可能性は低く、発光ダイオード21へ達する可能性は排除される。反射シート25と導光板22との間に隙間が生じる可能性は極めて低く、反射シート25による高反射効率を維持することができる。その他の効果についても、実施の形態1と同様である。
【0099】
実施の形態4においては、第1の光漏れ防止体31dの基体318及び第2の光漏れ防止体32dの基体328は遮光性が高い材料により構成され、基体318及び基体328が導光板22の両広面の光源側の端部に接触している。導光板22の両広面の光源側の端部を、リフレクタではなく遮光部材にて挟み込むことにより、端部付近で外部へ漏れ出る光が遮光部材によって吸収される。これにより、導光板22の光源側の端部のおける光量が過多となることを防止し、光源装置2を用いた表示装置100における表示品位を良好に保つことができる。
【0100】
(実施の形態5)
図6は、実施の形態5における光源装置2を模式的に示す断面図である。実施の形態5における光源装置2は、光漏れ防止体の構成以外は実施の形態1と同様に構成される。したがって以下の説明では、実施の形態1と共通する構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0101】
図6では、実施の形態5における光源装置2の発光ダイオード21側の端部の拡大断面を模式的に示している。実施の形態5においては、導光板22の露出面及び放熱板24の対向面間に、間隔を埋める第1の光漏れ防止体31eが備えられている。
【0102】
実施の形態5における第1の光漏れ防止体31eは、
図6に示す如く基体314と、基体314の平坦面側に接着された緩衝部材312と、基体314の段差面側の段差を隔てた2つの面に夫々接着された遮光シート319及びリフレクタ316とからなる。基体314及びリフレクタ316は、実施の形態2にて示したものと同様であり、リフレクタ316は基体314の薄肉部の導光板22側の面に接着されている。遮光シート319は、遮光性が高い黒色等の不透明な材料を用い、基体314の厚肉部の導光板22側の面に接着されている。
【0103】
また実施の形態5におけるシャーシ27の矩形枠部の内側面と、導光板22の光学シート26側の一広面の縁部との間の対向面間には、間隔を埋める第2の光漏れ防止体32eが備えられている。
【0104】
第2の光漏れ防止体32eは、
図6に示す如く基体324と、基体324の平坦面側に接着された緩衝部材322と、基体324の段差面側の段差を隔てた2つの面に夫々接着された遮光シート329及びリフレクタ326とからなる。基体324及びリフレクタ326は、実施の形態2にて示したものと同様であり、リフレクタ326は基体324の薄肉部の導光板22側の面に接着されている。遮光シート329は、遮光性が高い黒色等の不透明な材料を用い、基体324の厚肉部の導光板22と接触する面に接着されている。
【0105】
つまり実施の形態5における第1の光漏れ防止体31eは、実施の形態2における第1の光漏れ防止体31bのリフレクタ315に代替して、遮光シート319を接着して構成したものである。また第2の光漏れ防止体32eは、実施の形態2における第2の光漏れ防止体32bのリフレクタ325に代替して、遮光シート329を接着して構成したものである。それ以外の構成は、実施の形態2と同様である。
【0106】
実施の形態5においては、第1の光漏れ防止体31eの基体314及び第2の光漏れ防止体32eの基体324を、一方の面に段差を有する簡素な構成とした上で、導光板22の側面から内部に進入した光の内、両広面の光源側の端部から僅かに外部へ漏れ出る光を遮光シート319及び遮光シート329で吸収し、これにより、導光板22の光源側の端部のおける光量が過多となることを防止し、光源装置2を用いた表示装置100における表示品位を良好に保つことができる。
【0107】
(実施の形態6)
図7は、実施の形6における光源装置2を模式的に示す断面図である。実施の形態6における光源装置2は、光漏れ防止体の構成以外は実施の形態1と同様に構成される。したがって以下の説明では、実施の形態1と共通する構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0108】
図7では、実施の形態6における光源装置2の発光ダイオード21側の端部の拡大断面を模式的に示している。実施の形態6においては、導光板22の露出面及び放熱板24の対向面間に、間隔を埋める第1の光漏れ防止体31fが備えられている。
【0109】
実施の形態6における第1の光漏れ防止体31fは、放熱板24の長手方向に沿って接着固定されたスペーサ34の凹溝に嵌め合わされた緩衝部材317の導光板22側の面に遮光シート319を接着し、スペーサ34の光源側の面に、リフレクタ316を接着してなる。リフレクタ316は、実施の形態2にて示したものと同様であり、スペーサ34、緩衝部材317は実施の形態3で示したものと同様であり、遮光シート319は実施の形態5で示したものと同様である。つまり、実施の形態6における第1の光漏れ防止体31fは、実施の形態3における第1の光漏れ防止体31cのリフレクタ315に代替して、遮光シート319を用いるものである。
【0110】
実施の形態6におけるシャーシ27の矩形枠部の内側には長手方向に沿って凹溝が設けられている。該凹溝の底面と導光板22の光学シート26側の一広面の縁部との間の対向面間に、間隔を埋める第2の光漏れ防止体32fが備えられている。
【0111】
実施の形態6における第2の光漏れ防止体32fは、矩形状の断面を有する緩衝部材327を矩形枠部の凹溝に嵌め合わせて接着し、該緩衝部材327の導光板側の面に遮光シート329を接着し、凹溝の縁の内、光源側の面にリフレクタ326を接着してなる。緩衝部材327は実施の形態3で示したものと同様であり、リフレクタ326は実施の形態2に示したものと同様である。更に遮光シート329は実施の形態5で示したものと同様である。つまり、実施の形態6における第2の光漏れ防止体32fは、実施の形態3における第2の光漏れ防止体32cのリフレクタ325に代替して、遮光シート329を用いるものである。
【0112】
実施の形態6においては、第1の光漏れ防止体31fのスペーサ34を、第1の光漏れ防止体31fと反射シート25との間の隙間に対応する高反射性の反射体と兼用した構成とし、第2の光漏れ防止体32fにおいては別途スペーサを不要とすることができ、これにより部品点数が削減される。更に導光板22の側面から内部に進入した光の内、両広面の光源側の端部から僅かに漏れ出る光を遮光シート319及び遮光シート329で吸収し、導光板22の光源側の端部のおける光量が過多となることを防止し、光源装置2を用いた表示装置100における表示品位を良好に保つことができる。
【0113】
なお、上述のように開示された本実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。