【文献】
CATT,Design of L1 signaling for UL-DL reconfiguration[online], 3GPP TSG-RAN WG1♯74 R1-133014,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_74/Docs/R1-133014.zip>,2013年 8月10日,Pages 1-4
【文献】
Ericsson, ST-Ericsson,On efficient transmission of explicit signaling[online], 3GPP TSG-RAN WG1♯74 R1-133417,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_74/Docs/R1-133417.zip>,2013年 8月10日,Pages 1-3
【文献】
Intel Corporation,Signaling mechanism for TDD UL/DL reconfiguration[online], 3GPP TSG-RAN WG1♯74 R1-132926,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_74/Docs/R1-132926.zip>,2013年 8月10日,Pages 1-5
【文献】
Texas Instruments,Dynamic signaling for TDD UL/DL Reconfiguration[online], 3GPP TSG-RAN WG1♯74 R1-133167,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_74/Docs/R1-133167.zip>,2013年 5月23日,Pages 1-4
【文献】
NSN, Nokia,On UL-DL reconfiguration signalling[online], 3GPP TSG-RAN WG1♯74 R1-133476,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_74/Docs/R1-133476.zip>,2013年 8月10日,Pages 1-3
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
キャリアアグリゲーションの存在下でアップリンク−ダウンリンク(UL−DL)コンフィグレーションの情報を受信するための、ワイヤレスデバイスにおける方法であって、
予め定義されるルールに基づいて、前記UL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するための1つ以上のコンポーネントキャリアを判定すること(S610)と、
前記1つ以上のコンポーネントキャリア上で、前記UL−DLコンフィグレーションの情報を含むメッセージを検出すること(S620)と、
前記メッセージを解析して、そのUL−DLコンフィグレーションを切り替えるべき1つ以上のコンポーネントキャリアを判定すること(S630)と、
を含み、
前記予め定義されるルールは、
ルールB:リソーススケジューリングコマンドを搬送するスケジューリングコンポーネントキャリアが前記UL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するように構成される、
ルールD:1つの特定のコンポーネントキャリア又は複数のコンポーネントキャリアのうちの特定のサブセットが前記UL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するように構成される、
のうちの1つ以上を含む、
方法。
キャリアアグリゲーションの存在下でアップリンク−ダウンリンク(UL−DL)コンフィグレーションの情報を送信するために適合される基地局であって、プロセッサ及びメモリを含み、前記メモリは、前記プロセッサによって実行可能な命令を含み、それにより、前記基地局は、
前記UL−DLコンフィグレーションの情報を送信するという決定に応じて、予め定義されるルールに基づいて、前記UL−DLコンフィグレーションの情報を搬送すべき1つ以上のコンポーネントキャリアを判定することと、
判定された前記1つ以上のコンポーネントキャリア上で、前記UL−DLコンフィグレーションの情報を含むメッセージを送信することと、
を行うように動作可能であり、
前記予め定義されるルールは、
ルールB:リソーススケジューリングコマンドを搬送するスケジューリングコンポーネントキャリアが前記UL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するように構成される、
ルールD:1つの特定のコンポーネントキャリア又は複数のコンポーネントキャリアのうちの特定のサブセットが前記UL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するように構成される、
のうちの1つ以上を含む、
基地局。
キャリアアグリゲーションの存在下でアップリンク−ダウンリンク(UL−DL)コンフィグレーションの情報を受信するために適合されるワイヤレスデバイスであって、プロセッサ及びメモリを含み、前記メモリは、前記プロセッサによって実行可能な命令を含み、それにより、前記ワイヤレスデバイスは、
予め定義されるルールに基づいて、前記UL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するための1つ以上のコンポーネントキャリアを判定すること(S610)と、
前記1つ以上のコンポーネントキャリア上で、前記UL−DLコンフィグレーションの情報を含むメッセージを検出すること(S620)と、
前記メッセージを解析して、そのUL−DLコンフィグレーションを切り替えるべき1つ以上のコンポーネントキャリアを判定すること(S630)と、
を行うように動作可能であり、
前記予め定義されるルールは、
ルールB:リソーススケジューリングコマンドを搬送するスケジューリングコンポーネントキャリアが前記UL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するように構成される、
ルールD:1つの特定のコンポーネントキャリア又は複数のコンポーネントキャリアのうちの特定のサブセットが前記UL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するように構成される、
のうちの1つ以上を含む、
ワイヤレスデバイス。
【背景技術】
【0002】
本セクションは、本開示のより良好な理解を促進し得る観点を紹介する。そのため、本セクションの記述は、その見地において読まれるべきであり、何が従来技術内にあるか又は何が従来技術内に無いかについての承認として理解されるべきではない。
【0003】
ワイヤレスデータトラフィックは、将来において益々ローカライズされるようになるものと想定され、そこでは、ほとんどのユーザがホットスポット内、若しくはインドア領域内、又は居住領域内にいるであろう。それらユーザは、クラスタ内に位置し、異なる時刻において異なるアップリンク(UL)及びダウンリンク(DL)トラフィックを発生させるであろう。これは、本質的に、UL及びDLリソースを瞬間的な(又は短期的な)トラフィックの変動に対して調整するという動的な特徴を、将来の局所領域のセルにおいて要するはずであることを意味する。このケースでは、UL/DLリソースを動的に割り当てる柔軟性を有する時間分割複信(TDD)システムが、非常に魅力的になる。
【0004】
LTE(Long-Term Evolution)では、7つの異なるTDD UL/DLコンフィグレーションが存在し、DL向けに約40%〜90%のリソースを提供する。より高速なTDD再構成(これ以降、“動的TDD”という)が、特に低から中システム負荷においてUL及びDL双方における良好な性能のポテンシャルを示しており、LTEリリース12の標準化された特徴となるであろう。
【0005】
様々なタイムスケールで動的なTDD再構成をサポートするために、様々なシグナリング方法が検討されている。3GPP(3
rd Generation Partnership Project)RN1#73 Chairman’s Notes,May 20−24,2013では、動的なTDDをサポートするために、明示的なL1シグナリングが提案されている。L1シグナリングを用いると、拡張NodeB(eNB)によってフレキシブルサブフレームのリンク方向が制御され、ユーザ機器(UE)は、当該シグナリングに従って、そのサブフレームがダウンリンクであるのか、それともアップリンクであるのかを判断する。
【0006】
3GPPリリース10では、より一層高いデータレートをサポートするために、キャリアアグリゲーション(CA)が導入された。LTE−A(LTE-Advanced)は、ダウンリンクにおいて1Gbpsのピークデータレートと、アップリンクにおいて500Mbpsのピークデータレートとをサポートすることを企図している。このような要件を満たすには、最大100MHzの送信帯域幅を要する。但し、実際には、連続的なスペクトラムのそうした大きな取り分の利用可能性は極めて低いため、LTE−Aは、複数のコンポーネントキャリア(CC)のキャリアアグリゲーションを使用して、高帯域幅送信を達成している。リリース8のLTEキャリアは最大帯域幅が20MHzであるため、LTE−Aは、最大5個の20MHzCCのアグリゲーションをサポートする。
【0007】
後方互換性を得るために、各CCは、それ自身のセルIDを有する別個のセルとして出現し、各UEについて構成され、且つ、プライマリULキャリア及びプライマリDLキャリアを含む、1つのプライマリCC(PCC、又はプライマリセル、PCellという)が存在する。UEについて構成される他のキャリアは、セカンダリCC(SCC、又はセカンダリセル、SCellという)と称される。PCellは、接続を確立する間に最初に構成されるセルとして定義され、セキュリティ、NAS2(Non-Access Stratum 2)のモビリティ情報、構成されるセル(即ち、キャリア)についてのシステム情報(SI)、及び、幾つかの下位レイヤ機能、に関して不可欠な役割を果たす。SCellは、さらなる無線リソースを単に提供するために、接続が確立された後に構成され得るセルである。
【0008】
以下のように定義される、2つのタイプのスケジューリングポリシーが存在する。
【0009】
後方互換性の方法(即ち、非クロスキャリアスケジューリング又はセルフスケジューリング):リリース8におけるように、各ダウンリンクCC上のPDCCH(physical dedicated control channel)は、同じCCに適用可能なダウンリンクリソース割り当てと、(SIB2(System Information Block 2)に示されるリンケージに従って)関連付けられるアップリンクCCに適用可能なアップリンクリソースグラントとを搬送することが可能である。
【0010】
クロスキャリアスケジューリング方法:この方法は、PDCCHメッセージの冒頭に挿入される新たな3ビットのCIF(Carrier Indicator Field)により、1つのCC上のPDCCHが、別のCC上でのデータ送信をスケジューリングすることを可能にする。リリース8のPDCCHのCCE(Control Channel Element)構造、コーディング、及びメッセージの残りの部分は、キャリアアグリゲーション用に変更されることはない。各CC上にCIFが存在すること、又は存在しないことは、各UEについて半静的に(即ち、RRCシグナリングによって)構成される。構成されると、CIFは、PDCCHメッセージ内において、共通のサーチスペースではなくUE固有のサーチスペースにのみ存在するようになる。UEは、構成されたCCを通じて、ダウンリンク割り当て及びアップリンクグラントをリッスンする。
【0011】
異なるUEは、異なるPCC及びSCCで構成され得る。ダウンリンク割り当て及びアップリンクグラント送信用に構成されるキャリアは、異なり得る。
【0012】
将来における高データレート要件を考えると、マイクロノード及びピコノードにおいてキャリアアグリゲーションが実装されることは必然的である。キャリアアグリゲーションのケースにおいて、1つのUEは複数のキャリアによってサービスされてよく、異なるUEは異なるキャリアによってサービスされ得る。異なるUEは、異なるプライマリコンポーネントキャリア(PCC)及びセカンダリコンポーネントキャリア(SCC)で構成され得る。さらに、異なるUEは、異なるキャリアを通じてダウンリンク割り当て及びアップリンクグラントをモニタリングするように構成され得る。現在、動的なTDDが3GPPに導入されており、主張されている、動的なTDDの主たる適用可能なシナリオは、マイクロ/ピコノードである。よって、キャリアアグリゲーションのケースの場合にUL−DLコンフィグレーションの切り替えを示す方法を提案することは有意義である。
【0013】
3GPPにおいては、明示的な物理レイヤシグナリングが取組みの前提となるよう提案されているが、一方で、キャリアアグリゲーションのケースの場合の信号にはまだ言及されていない。よって、UL−DLコンフィグレーションの変化に関してUEに通知する幾つかの方法を提案することは有意義である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
例示的な実施形態を参照して、本開示の原理及び精神を以下に説明する。理解されるべきことは、これら全ての実施形態が、本開示の範囲を限定するためではなく、本開示の、当業者によるより良好な理解とさらなる実践とのために、提示されているに過ぎないということである。例えば、1つの実施形態の一部として例示されるか、又は記載される特徴を、別の実施形態と共に使用して、一層さらなる実施形態を生じてよい。明瞭にするために、実際の実装物の全ての特徴が必ずしもこの明細書に記載されているわけではない。
【0033】
以下の説明において、基地局(BS)は、端末にリソースを割り当てるためのエンティティであり、拡張ノードB(eNB)、ノードB、BS、無線アクセスユニット、基地局コントローラ、及び、ネットワーク上のノード、のうちのいずれかであり得る。端末は、ユーザ機器(UE)、移動局(MS)、セルラーフォン、スマートフォン、コンピュータ、又は、通信機能を備えるマルチメディアシステムであり得る。
【0034】
以下では例示の目的のためにLTEタイプのセルラーネットワークのコンテキストで説明がなされているが、それがそのコンテキストに良好に適しているのは偶然であり、当業者は、ここで開示される実施形態が、種々のその他のタイプのセルラーネットワークにも適用され得ることを認識するであろう。
【0035】
当業者が認識すべきことは、キャリアアグリゲーション(CA)を用いると、種々のネットワーク配備が可能になるということである。
図1は、ここでの実施形態が適用され得る、CAを用いる動的なTDDの例示的なシナリオを例示する。
図1では、CC0、CC1、及びCC2と表記される3つの非共通的な配置を有するCCのみが想定されていることに留意されたい。実際には、より少数の又はより多数の、共通的な配置を有し又は非共通的な配置を有するCCが、混在シナリオを有する配備と共に考えられ得る。
【0036】
図1に示されるように、通常のeNB110のCC(CC0)は、マクロセルのカバレージを提供し、これに対し、RRH(remote radio head)セルは、トラフィックのホットスポットに配置されて、別のCCによって拡張されたスループットを提供する。例えば、RRH120は、CC(CC1)によってピコセルのカバレージを提供し、RRH130は、CC(CC2)によってピコセルのカバレージを提供する。
【0037】
RRHセルは、光ファイバを介してeNBに接続され、それにより、同じCAフレームワークに基づいて、マクロセルとRRHセルとの間のCCのアグリゲーションを可能にする。このような配備により、オペレータは、低コストのRRH機器を使用することによってシステムスループットを効率的に改善することができる。
【0038】
CAモードで動作するために、LTE−A UEはまず、サービングeNBにより、複数のサービングセルで構成される必要がある。RRC_CONNECTED状態にあるUEについての複数のサービングセルのうちの構成されたセット内で、それらのうちの1つがPCellとして指定され、当該PCellにおいては、対応するDL CCがDLプライマリCC(PCC)として指定され、対応するUL CCがUL PCCとして指定される。UEは、セカンダリサービングセル(SCell)と呼ばれる、1つ以上の付加的なサービングセルで構成され得る。SCellに対応するDL CC及びUL CCは、それぞれ、DLセカンダリCC(SCC)及びULセカンダリCC(SCC)と呼ばれる。各SCellについて、DL SCCに加えてUL SCCの、UEによる使用は、eNBにより構成可能である。
【0039】
PCellの指定は、UE固有のものであり、同じeNBによってサービスされる異なるUEについては異なり得る。換言すると、eNBにおける或るセルは、1つのUEについてはPCellであり得、別のUEについてはSCellであり得る。通常、DL PCC及びUL PCCは、ロバストであるべきであり、典型的には、それらが最もユビキタスなカバレージ及び/又は最良の総合信号品質を提供するように選択される。例えば、
図1に示されるように、UE101は、RRH110のカバレージ内に位置し、別のUE102は、RRH120のカバレージ内に位置する。UE101のPCCはCC1であり、UE102のPCCはCC2である。加えて、UE101は、CC0のSCCで構成されてよく、UE102は、CC0のSCCで構成されてよい。
【0040】
幾つかの実施形態によると、UE101及びUE102のUL−DLコンフィグレーションは、リアルタイムのデータトラフィックに従って動的に構成され得る。幾つかの実施形態において、UL−DLコンフィグレーションを変更するための周期は、10ms以下であり得る。
【0041】
以前に述べたように、CAについて定義される2つのタイプのスケジューリングポリシーが存在する。
図2は、(a)クロスキャリアスケジューリングを用いない、及び、(b)クロスキャリアスケジューリングを用いた、データ送信用にPDCCHスケジューリングメッセージからCCへ半静的に構成されるマッピングの例を例示する。
図2では、CC1、CC2、CC3、CC4、及びCC5と表記された5個のCCが想定されることに留意されたい。
【0042】
PUSCH(physical uplink shared channel)送信又はPDSCH(physical downlink shared channel)送信にそれぞれ対応するULグラント又はDLリソース割り当てを各CC上で搬送するために、PDCCHが使用される。所与のCC上のPDCCHメッセージは、同じCC上におけるリソースのスケジューリング(非クロスキャリアスケジューリング)、又は、異なるCC上におけるリソースのスケジューリング(クロスキャリアスケジューリング)を行うことができる。
【0043】
図2(a)は、各ダウンリンクCC上のPDCCHが、同じCCに適用可能なPDSCHに対応するDLリソース割り当てと、関連付けられるアップリンクCC(図示せず)に適用可能なPUSCHに対応するアップリンクリソースグラントとを搬送する、非クロスキャリアスケジューリングのシナリオを例示する。
【0044】
図2(b)は、1つのダウンリンクCC上のPDCCHが1つ以上の他のCC上におけるデータ送信をスケジューリングし得る、クロスキャリアスケジューリングのシナリオを例示する。クロスキャリアスケジューリングは、DLリソース割り当て及びULグラントの双方についてサポートされる。UEがクロスキャリアスケジューリングを用いて構成されると、3ビットCIF(Carrier Indicator Field)がPDCCHメッセージのペイロードに付加されて、当該PDCCHメッセージ内に含まれるリソースグラント/割り当てに対応するCCを識別する。
【0045】
図2(b)に示される例において、CC1上のPDCCHは、CC1、CC2、及びCC3上におけるデータ送信をスケジューリングすることができ、一方、CC5上のPDCCHは、CC4及びCC5上におけるデータ送信をスケジューリングすることができる。
【0046】
非クロスキャリアスケジューリングは、UEが、アグリゲートされた全てのCC上でPDCCHを信頼可能な態様で受信することが可能なシナリオに適切である。クロスキャリアスケジューリングは、幾つかのCC上で、UEがPDCCHを受信するように構成されていないとき、又は、PDCCHを高い信頼度で受信することができないとき、のいずれかにおいて適切である。
【0047】
上記から確認されるように、CAのケースにおいては、複数のCCが存在し、各DL CCは、或るUEについてはPCCとして構成され得る。UL−DLコンフィグレーションの変更に関し、UEに通知する、関連付けられたメカニズムを定義することが必要である。
【0048】
図3は、幾つかの実施形態による、CAの存在下でUL−DLコンフィグレーションの情報をシグナリングするための、基地局における方法の例示的なプロセスフローを例示する。
【0049】
図3に示されるように、ステップS310において、基地局は、UL−DLコンフィグレーションの情報を送信することを決定し得る。
【0050】
1つの実施形態において、この決定は、UL−DLコンフィグレーションを通知するための、予め定義される周期(例えば10ms)に基づき得る。このような実施形態において、基地局は、UL−DLコンフィグレーション切り替えが必要とされているかどうかに関係なく、定期的に、UL−DLコンフィグレーションをシグナリングし得る。
【0051】
別の実施形態において、この決定は、いずれかのCCについてのUL−DLコンフィグレーション切り替えに基づき得る。例えば、幾つかのCCについてのUL−DLコンフィグレーションが、瞬間的なトラフィックの状況にマッチするように変更されるべきである場合、基地局は、UL−DLコンフィグレーションに関する情報をシグナリングすることを決定し得る。
【0052】
さらなる実施形態において、上記の2つの実施形態が組み合わされ得る。このような実施形態では、予め定義される周期又はUL−DLコンフィグレーション切り替えの判定のいずれかに応じて、基地局が、UL−DLコンフィグレーションの情報を送信することを決定し得る。
【0053】
留意されるべきことは、ここで使用される“UL−DLコンフィグレーション”が、初期UL−DLコンフィグレーション及びUL−DL再構成の双方を指し得るということである。本開示は、この点に関し限定を有さない。
【0054】
基地局は、UL−DLコンフィグレーションの情報を送信することを決定すると、ステップS320において、予め定義されるルールに基づいて、UL−DLコンフィグレーションの情報を搬送すべき1つ以上のCCを判定し得る。以前に説明したように、CAのケースにおいては、複数のCCが存在し、各ダウンリンクCCは、或るUEについてはPCCとして構成され得る。よって、UL−DLコンフィグレーションの情報をシグナリングするためのCCを判定するために、種々の方式(即ちルール)が存在する。
【0055】
第1の実施形態では、第1のルール(ルールA)に従い、少なくとも1つのアクティブなUEについてPCCとして構成されたCCが、UL−DLコンフィグレーションの情報を搬送する。幾つかの実施形態において、或るUEのPCCは、当該UEの全てのサービングCCに関連するUL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するように構成される。
【0056】
例えば、
図1に示されるシナリオにおいて、UE101のPCC(例えばCC1)は、そのサービングCC、即ち、そのPCC(CC1)及びそのSCC(CC0)についてのUL−DLコンフィグレーションを搬送するように構成され得る。また、UE102のPCC(例えばCC2)は、そのサービングCC、即ち、そのPCC(CC2)及びそのSCC(CC0)についてのUL−DLコンフィグレーションを搬送するように構成され得る。
【0057】
この実施形態によると、UEは、全てのサービングCCについて、そのPCCを通じてUL−DLコンフィグレーションの情報をモニタリングするだけでよく、UEにサービスするように構成されるCCのUL−DLコンフィグレーションの情報は、このキャリアを通じて送信されるはずである。この実施形態の利点は、UEが1つの信号を介して全てのサービングCCのUL−DLコンフィグレーションの情報をモニタリングすることができ、よって、消費電力を削減できるという点である。加えて、UEがアクティブであるときにPCCが非アクティブ化され得ないため、UL−DLコンフィグレーションの情報が確実に送信される。
【0058】
第2の実施形態では、第2のルール(ルールB)に従い、ダウンリンク割り当て及び/又はアップリンクグラント(即ち、リソーススケジューリングコマンド)を搬送するCCが、UL−DLコンフィグレーションの情報を搬送する。
【0059】
この実施形態によると、全てのCC又は全てのアクティブなCCのUL−DLコンフィグレーションは、ダウンリンク割り当て及び又はアップリンクグラントを送信するように構成されるキャリア(スケジューリングキャリア又はスケジューリングCCといわれる)を通じてのみ送信される。幾つかの実施形態において、各スケジューリングキャリアは、そのダウンリンク割り当て又はアップリンクグラントが、このスケジューリングキャリア(即ち、スケジューリングされたCC)を通じて送信されるCCについてのUL−DLコンフィグレーション切り替えコマンドを搬送するように構成され得る。他の実施形態では、UEの1つの特定のスケジューリングCCが、全てのCCについてのUL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するように構成され得る。当該特定のスケジューリングCCは、事前に定義されるか若しくは構成されるか、又は、送信の際に信号によって構成されるか、のいずれかであり得る。
【0060】
例示のため、
図2(b)の例を取り上げる。1つの実施形態において、スケジューリングキャリアCC1は、CC1、CC2、及びCC3についてのUL−DLコンフィグレーションを搬送するように構成され得、スケジューリングキャリアCC5は、CC4及びCC5についてのUL−DLコンフィグレーションを搬送するように構成され得る。代替的に、スケジューリングキャリアCC1は、全てのCC、即ち、CC1〜CC5についてのUL−DLコンフィグレーションを搬送するように予め定義されるか、又は選択される。
【0061】
この第2の実施形態の利点は、UEが、スケジューリングCCを通じてUL−DLコンフィグレーションの情報をモニタリングするだけでよいという点である。UEが複数のスケジューリングCCで一旦構成されると、信号オーバーヘッドとUL−DLコンフィグレーションの情報をモニタリングするためのUE電力とを削減するために、どのスケジューリングCCがUL−DLコンフィグレーションの情報を搬送すべきかが予め定義され得る。
【0062】
第3の実施形態では、第3のルール(ルールC)に従い、各アクティブなCCがそれ自身のUL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するように構成され得る。
【0063】
この実施形態によると、UEは、各サービングCCのUL−DLコンフィグレーションの情報を、当該CC自身を通じて別個にモニタリングする必要がある。UEが複数のキャリアを使用する結果として生じる消費電力は、大きくなり得るが、その理由は、UEが複数のキャリアをモニタリングする必要があり得るためである。この実施形態の利点は、UL−DLコンフィグレーションの情報の送信及びモニタリングが、キャリアのアクティブ化及び非アクティブ化により影響を受けないという点である。欠点は、UEが各サービングCCを通じてUL−DLコンフィグレーションの情報をモニタリングしなければならない点である。
【0064】
第4の実施形態では、第4のルール(ルールD)に従い、1つの特定のCC又は複数のCCのうちの特定のサブセットがUL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するように構成される。
【0065】
この実施形態によると、或るCCがUL−DLコンフィグレーションの情報を搬送することが構成され得るか、又は、予め定義され得る。第1の例として、CC0が、それ自身及び他のCCのUL−DLコンフィグレーションの情報を搬送することが予め定義され得る。第2の例として、UL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するCCは、システム情報によって構成されてよく、このCCが、全てのCCについてのUL−DLコンフィグレーションの情報を搬送する。
【0066】
第3の例として、複数のCCのうちのサブセットが、UL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するように予め定義され又は構成されてもよく、当該サブセット内の各CCは、複数のCCのうちの特定のサブセットについてのUL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するように構成され得る。5個のCC(CC1〜CC5)がCA用に使用される
図2(b)の例を例示のために取り上げると、CC1及びCC5から成るサブセットが、UL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するように予め定義され又は構成されてもよい。詳細には、CC1は、CC1、CC2、及びCC3についての別個のUL−DLコンフィグレーションか、又は、CC1、CC2、及びCC3についての共通のUL−DLコンフィグレーションを搬送するように構成されてもよく、これに対し、CC5は、CC4及びCC5についての別個のUL−DLコンフィグレーションか、又は、CC4及びCC5についての共通のUL−DLコンフィグレーションを搬送するように構成されてもよい。複数のCCのセットについての共通のUL−DLコンフィグレーションの配備は、幾つかのCCが隣接キャリアであって、これらのキャリアが異なるUL−DLコンフィグレーションで構成される場合に隣接キャリア干渉の問題が存在し得るときに、有意義である。
【0067】
図3に戻る。基地局は、UL−DLコンフィグレーションの情報を搬送すべきCCを判定すると、ステップS330において、判定された1つ以上のCC上で、UL−DLコンフィグレーションの情報を含むメッセージを送信し得る。
【0068】
適用のシナリオに依存して、メッセージは、異なる内容を含み得る。
【0069】
1つの実施形態では、UL−DLコンフィグレーションを切り替えるべきCCについてのUL−DLコンフィグレーションが、メッセージに含まれる。換言すると、UL−DLコンフィグレーションの変更が構成されるCCの、新たなUL−DLコンフィグレーションのみが、UEへと指示示される。
【0070】
この実施形態によると、或るCCについて何らかのUL−DLコンフィグレーション切り替えが存在するとき、このCCの新たなUL−DLコンフィグレーションのみが、関連するUEに示され、一方、UL−DLコンフィグレーション切り替えを有さない、他の全てのCCのUL−DLコンフィグレーションは、送信されない。これにより、シグナリングのオーバーヘッドが最小に保たれる。
【0071】
別の実施形態において、メッセージは、全てのCCについてのUL−DLコンフィグレーションを常に含む。
【0072】
この実施形態によると、いずれかのCCについてのUL−DLコンフィグレーション切り替えが存在するとき、このCCの新たなUL−DLコンフィグレーションと、これに加え、他のCCのUL−DLコンフィグレーションとが、関連するUEに示される。以前の実施形態と比較すると、この実施形態の利点は、UEが全てのアクティブなCCの、現在のUL−DLコンフィグレーションを知得するという点であり、このことは、全てのCCのUL−DLコンフィグレーショがUEにとって既知となるが故に、UEについてのキャリアのアクティブ化/切り替えが迅速に行われ得ることを意味し、このことは、キャリア間での迅速な負荷分担にさらに恩恵をもたらし得る。
【0073】
さらなる実施形態において、メッセージは、各々が複数のCCのうちの対応するサブセットについてのものである、1つ以上のUL−DLコンフィグレーションを含み得る。
【0074】
第1の例として、メッセージは、全てのCCについての1つのUL−DLコンフィグレーションを含む。換言すると、全てのCCは、同じUL−DLコンフィグレーションに構成され、全てのCCは、UL−DLコンフィグレーション切り替え時に1つのまとまりとして取り扱われ、即ち、全てのアクティブなCCは、UL−DLコンフィグレーション切り替え時に、新たな同じUL−DLコンフィグレーションに切り替わる。このようなケースにおいて、eNBは、UL−DLコンフィグレーション切り替え時に、単一の新たなUL−DLコンフィグレーションを単に示すだけであり得る。この方法は、明らかに、シグナリングのオーバーヘッドを削減することが可能だが、異なるCCが異なるUL−DLコンフィグレーションに構成されるかもしれないという機会を妨げ得る。
【0075】
第2の例として、メッセージは、各々が複数のCCのうちの対応するサブセットについてのものである、2つ以上のUL−DLコンフィグレーションを含む。この実施形態は、幾つかのCCが隣接キャリアであって、これらのキャリアが異なるUL−DLコンフィグレーションで構成される場合に隣接キャリア干渉の問題が存在し得るようなケースに対して特に有用である。
【0076】
メッセージは、様々な形式で構築され得る。
【0077】
1つの実施形態において、全ての関与するCCについて使用されるべきUL−DLコンフィグレーションは、単一の物理レイヤシグナリング又はUL−DL切り替えコマンドへと集約される。
【0078】
図4は、1つの実施形態による、全てのアクティブなCCについての、集約されるUL−DLコンフィグレーション切り替えコマンドの一例を例示する。
【0079】
図4に示される例において、全てのCCのUL−DLコンフィグレーション(UL−DL cfg0、…、UL−DL cfg4)は、キャリアインデックス(CC0、…、CC4)に従って集約される。この態様により、複数のCCのうちの幾つかのみがUEにサービスするように構成されているにも関わらず、UEは、全てのCCのUL−DLコンフィグレーションを知得する。上述のように、このことは、キャリア間での迅速な負荷分担の利点を提供し得る。
【0080】
別の実施形態において、各CCのUL−DLコンフィグレーションは、別個のコマンドにより搬送される。
【0081】
この実施形態によると、各CCのUL−DLコンフィグレーション切り替えコマンドは、個々のシグナリングにより送信される。UL−DLコンフィグレーション切り替えコマンドがプライマリキャリア又はスケジューリングキャリアを通じてのみ送信される場合、どのキャリアがUL−DLコンフィグレーションを切り替えるべきであるのかを示すのに、キャリアインジケータが必要とされ、複数のCCがUL−DLコンフィグレーションを切り替える場合、複数のコマンドが送信される。
【0082】
図5は、1つの実施形態による、単一のCCについてのUL−DLコンフィグレーション切り替えコマンドの一例を例示する。示されるように、切り替えコマンドは、どのキャリアがUL−DLコンフィグレーションを切り替えるべきであるのかを示すキャリアインジケータと、このCCについてのUL−DLコンフィグレーションを示すUL−DLコンフィグレーションとを含む。
【0083】
さらなる実施形態では、1つのUL−DLコンフィグレーション切り替えコマンドが、1つ以上のCCに適用され得る。即ち、メッセージは、各々が複数のCCのうちの対応するサブセットについての1つのUL−DLコンフィグレーションを含む、1つ以上のコマンドを含み得る。
【0084】
この実施形態によると、複数のCCのうちの幾つかが、集合として予め定義され又は構成されてよく、同じUL−DLコンフィグレーションが適用される。したがって、UL−DLコンフィグレーション切り替えが一旦トリガされると、新たな同じUL−DLコンフィグレーションが、その集合内の全てのCCに適用される。このことは、幾つかのCCが隣接キャリアであって、これらのキャリアが異なるUL−DLコンフィグレーションで構成されると隣接キャリア干渉の問題が存在し得るときに、有意義である。下位実施形態として、CCセットの構成を示すために、RRCシグナリングが導入されてもよい。別の下位実施形態として、隣接周波数を有する複数のCCは当然のCCセットであるということが、予め定義されてもよい。
【0085】
よって、上記の内容は、基地局がCAの存在下でUL−DLコンフィグレーションの情報をシグナリングする例示的な方法を説明してきた。理解されるべきことは、これら全ての実施形態が、本開示の範囲を限定するためではなく、本開示の、当業者によるより良好な理解とさらなる実施とのために、提示されているに過ぎないということである。例えば、1つの実施形態の一部として例示されるか、又は記載される特徴を、別の実施形態と共に使用して、一層さらなる実施形態を生じてよい。例えば、UEのPCCがUL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するように構成されており、当該情報が、全てのサービングCCについてのUL−DLコンフィグレーションを含む場合、全てのサービングCCについてのUL−DLコンフィグレーションと共に集約された1つのメッセージをPCCが搬送することが可能である。代替的に、PCCは、複数の別個のコマンドから成る1つのメッセージを搬送してよく、各コマンドは、全てのサービングCC内のうち、対応するCCのUL−DLコンフィグレーションについてのものである。明らかに、当業者は、本開示の発想の下でその他の実施形態を想定することができる。
【0086】
図6は、幾つかの実施形態による、CAの存在下でUL−DLコンフィグレーションの情報を受信するための、ユーザ機器における方法の例示的なプロセスフローを例示する。
【0087】
図6に示されるように、ステップS610において、ユーザ機器は、予め定義されるルールに基づいて、UL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するための1つ以上のCCを判定する。
【0088】
予め定義されるルールは、以下のもののうちのいずれかを含み得る。
【0089】
ルールA:UEについてのPCCを、UL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するように構成する。UEのPCCは、そのUEの全てのサービングCCに関連するUL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するように構成され得る。
【0090】
ルールB:リソーススケジューリングコマンド(例えば、アップリンクグラント及び/又はダウンリンク割り当て)を搬送するスケジューリングCCを、UL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するように構成する。各スケジューリングCCが、スケジューリングされたCCに関連するUL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するように構成され得る。代替的に、UEの特定の(予め定義されるか、又は構成される)スケジューリングCCが、全てのCCに関連するUL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するように構成され得る。
【0091】
ルールC:各アクティブなCCを、それ自身のUL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するように構成する。
【0092】
ルールD:1つの特定のCC又は複数のCCのうちの特定のサブセットを、UL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するように構成する。例えば、当該特定のCCが、全てのCCに関連するUL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するように構成され得る。代替的に、複数のCCのうちの当該特定のサブセット内の各CCが、複数のCCのうちの特定の(予め定義されるか、又は構成される)サブセットに関連するUL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するように構成され得る。
【0093】
幾つかの実施形態において、UL−DLコンフィグレーションをシグナリングするための1つ以上のCCは、例えば、上記のようなルールのうちのいずれかに従って予め定義され得る。幾つかの他の実施形態において、UL−DLコンフィグレーションをシグナリングするための1つ以上のCCは、eNBによって上記のルールに基づいて構成されてよく、RRCシグナリングによってUEに通知され得る。
【0094】
その後、UEは、UL−DLコンフィグレーションの情報を搬送し得るCCをモニタリングし得る。ステップS620において、UEは、判定された1つ以上のCC上で、UL−DLコンフィグレーションの情報を含むメッセージを検出する。メッセージの検出は、当該技術でよく知られており、よって、その説明は、ここでは省略する。
【0095】
ステップS630において、UEは、検出されたメッセージを解析して、どのCCがそれ自身のUL−DLコンフィグレーションを切り替えるべきであるのかを判定することができる。
【0096】
図3を参照して説明したように、メッセージは、UL−DLコンフィグレーションを切り替えるべきCCについてのUL−DLコンフィグレーションと、全てのCCについてのUL−DLコンフィグレーションと、各々が複数のCCのうちの対応するサブセットについてのものである、1つ以上のUL−DLコンフィグレーションと、のうちのいずれか1つを含み得る。また、メッセージは、全てのコンポーネントキャリアに関連するUL−DLコンフィグレーションと共に集約される単一のコマンドと、各々が1つのコンポーネントキャリアについてのUL−DLコンフィグレーションについてのものである、複数の別個のコマンドと、各々が複数のコンポーネントキャリアのうちの対応するサブセットについての1つのUL−DLコンフィグレーションを含む、1つ以上のコマンドと、のうちのいずれかによって形成され得る。
【0097】
UL−DLコンフィグレーションの変更が構成される対象であるCCの新たなUL−DLコンフィグレーションのみをメッセージが含む場合、当該メッセージは、好ましくは、別個のコマンドによって形成され、各々が新たなUL−DLコンフィグレーション用である。よって、UEは、別個のコマンドに含まれるキャリアインジケータによって、そのUL−DLコンフィグレーションが切り替えられるべきCCを識別し得る。その後、UEは、識別されたCCを、新たなUL−DLコンフィグレーションに切り替えることができる。
【0098】
任意に、全ての新たなUL−DLコンフィグレーションが、単一のUL−DLコンフィグレーション切り替えコマンドへと集約されてもよい。例えば、5個のフィールドを含むコマンドが、
図4に示されるフォーマットといった、5個のCCについてのUL−DLコンフィグレーションを運ぶために割り当てられる。このようなケースにおいて、通知されるべき新たなUL−DLコンフィグレーションが3個しか存在しない場合、割り当てられた全てのフィールドを埋めるために様々なコーディング方式が適用されて冗長性が取り入れられてもよく、それにより、信号対雑音比(SNR)が改善される。
【0099】
当業者は、UL−DLコンフィグレーションの情報をシグナリングするためのCCと、当該情報の内容とに基づいて、その他の形式のUL−DLコンフィグレーション切り替えコマンドが、UL−DLコンフィグレーションの情報を運ぶように設計され得ることを理解することができ、本開示は、この点に関し限定を有さない。
【0100】
図7は、幾つかの実施形態による、例示的な実施形態を実践するように構成され得る基地局700の概略ブロック図である。
【0101】
図7に示されるように、基地局700は、決定ユニット710、判定ユニット720、及び送信ユニット730を含み得る。
【0102】
決定ユニット710は、UL−DLコンフィグレーションの情報を送信することを決定するように構成され得る。1つの実施形態において、決定は、UL−DLコンフィグレーションを通知するための、予め定義される周期に基づき得る。別の実施形態において、決定は、いずれかのCCについてのUL−DLコンフィグレーション切り替えに基づき得る。さらなる実施形態において、決定は、予め定義される周期又はUL−DLコンフィグレーション切り替え需要の、いずれか先に生じた方に基づき得る。
【0103】
判定ユニット720は、予め定義されるルールに基づいて、UL−DLコンフィグレーションの情報を搬送すべき1つ以上のCCを判定するように構成され得る。予め定義されるルールは、上記のようなルールのうちのいずれかを含んでよく、よって、その詳細な説明は、ここでは省略する。
【0104】
送信ユニット730は、判定された1つ以上のCC上で、UL−DLコンフィグレーションの情報を含むメッセージを送信するように構成され得る。
【0105】
適用のシナリオに依存して、メッセージは、異なる内容を含み得る。例えば、メッセージは、UL−DLコンフィグレーションを切り替えるべきCCについてのUL−DLコンフィグレーションと、全てのCCについてのUL−DLコンフィグレーションと、各々が複数のCCのうちの対応するサブセットについてのものである、1つ以上のUL−DLコンフィグレーションと、のうちのいずれかを含み得る。また、メッセージは、全てのコンポーネントキャリアに関連するUL−DLコンフィグレーションと共に集約される単一のコマンドと、各々が1つのコンポーネントキャリアについてのUL−DLコンフィグレーションについてのものである、複数の別個のコマンドと、各々が複数のコンポーネントキャリアのうちの対応するサブセットについての1つのUL−DLコンフィグレーションを含む、1つ以上のコマンドと、のうちのいずれかによって形成され得る。
【0106】
理解されるべきことは、基地局700に含まれるユニット710〜730が、ここでの例示的な実施形態を実践するために構成されているということである。よって、
図3に関して上で説明した動作及び特徴が、ここでの装置700及びユニットにも当てはまり、それらの詳細な説明は、ここでは省略する。
【0107】
図8は、幾つかの実施形態による、例示的な実施形態を実践するように構成され得るユーザ機器800の概略ブロック図である。
【0108】
図8に示されるように、ユーザ機器800は、判定ユニット810、検出ユニット820、及び解析ユニット830を含み得る。
【0109】
判定ユニット810は、予め定義されるルールに基づいて、UL−DLコンフィグレーションの情報を搬送するための1つ以上のCCを判定するように構成され得る。予め定義されるルールは、上で説明したルール(即ち、ルールA、ルールB、ルールC、及びルールD)のうちのいずれかを含み得る。
【0110】
検出ユニット820は、判定された1つ以上のCC上で、UL−DLコンフィグレーションの情報を含むメッセージを検出するように構成され得る。
【0111】
解析ユニット830は、検出されたメッセージを解析して、どのCCがそれ自身のUL−DLコンフィグレーションを切り替えるべきであるのかを判定するように構成され得る。
【0112】
上で説明したように、メッセージは、UL−DLコンフィグレーションを切り替えるべきCCについてのUL−DLコンフィグレーションと、全てのCCについてのUL−DLコンフィグレーションと、各々が複数のCCのうちの対応するサブセットについてのものである、1つ以上のUL−DLコンフィグレーションと、のうちのいずれか1つを含み得る。また、メッセージは、全てのコンポーネントキャリアに関連するUL−DLコンフィグレーションと共に集約される単一のコマンドと、各々が1つのコンポーネントキャリアについてのUL−DLコンフィグレーションについてのものである、複数の別個のコマンドと、各々が複数のコンポーネントキャリアのうちの対応するサブセットについての1つのUL−DLコンフィグレーションを含む、1つ以上のコマンドと、のうちのいずれかにより形成され得る。
【0113】
理解されるべきことは、UE800内に含まれるユニット810〜830が、ここでの例示的な実施形態を実践するために構成されているということである。よって、
図6に関して上で説明した動作及び特徴が、ここでのUE800及びユニットにも当てはまり、それらの詳細な説明は、ここでは省略する。
【0114】
留意されるべきことは、
図7及び
図8が、基地局700及びワイヤレスデバイス800内の種々の機能モジュールを、ロジカルな意味で例示しているに過ぎないということである。これらの機能は、実際には、あらゆる適切なソフトウェア及びハードウェアの手段/回路などを使用して実装されてよい。よって、これらの実施形態は一般に、基地局700及びワイヤレスデバイス800の、示された構造と機能モジュールとに限定されない。したがって、以前に説明した例示的な実施形態は、多くの方式で実現され得る。例えば、1つの実施形態は、そこに命令が記憶されたコンピュータ読取可能な媒体を含み、当該命令は、基地局700又はワイヤレスデバイス800における方法ステップを実行するための制御ユニット又は処理ユニットにより、実行可能である。処理ユニットによって実行可能であって、コンピュータ読取可能な媒体に記憶された命令は、請求項に明記されるように、基地局700又はワイヤレスデバイス800の方法ステップを実行する。
【0115】
図9は、ここでの例示的な実施形態を実践する際に使用するのに適切なエンティティ900の簡略ブロック図を例示する。エンティティ900は、ネットワーク側のエンティティ、例えば、基地局であってよく、又は、ユーザ側のエンティティ、例えば、ユーザ機器であってもよい。
【0116】
図9に示されるように、エンティティ900は、データプロセッサ(DP)901、DP901に結合されたメモリ(MEM)902、並びに、DP901に結合された適切なRF送信機TX及び受信機RX904を含む。MEM902は、プログラム(PROG)903を記憶する。TX/RX904は、双方向ワイヤレス通信用のものである。TX/RX904は通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有しているが、実際には、BS又はUEが幾つかのアンテナを有し得ることに留意されたい。エンティティ900は、データ経路を介して、例えばインターネットといった1つ以上の外部ネットワーク又は外部システムに結合され得る。
【0117】
PROG903は、プログラム命令を含むことが想定されており、当該プログラム命令は、関連付けられるDP901によって実行されると、
図3及び
図6における方法を用いてここで論じられたように、この開示の例示的な実施形態に従ってエンティティ900が動作することを可能にする。幾つかの実施形態において、エンティティ900が基地局として構成されていると、基地局のメモリは、基地局のDPによって実行可能な命令を含み、それにより、基地局は、
図3に例示されるような方法ステップを実行するように動作可能となる。幾つかの他の実施形態において、エンティティ900がワイヤレスデバイスとして構成されていると、ワイヤレスデバイスのメモリは、ワイヤレスデバイスのDPによって実行可能な命令を含み、それにより、ワイヤレスデバイスは、
図6に例示されるような方法ステップを実行するように動作可能となる。幾つかの他の実施形態において、エンティティ900が基地局であると、PROG903及びDP901は、決定ユニット710及び判定ユニット720を、それぞれの機能を実行するように具現化し得る。TX/RX904は、UL−DLコンフィグレーションの情報を含むメッセージを送信するという機能を実行するように送信ユニット730を具現化し得る。エンティティ900がワイヤレスデバイス又はユーザ機器であると、PROG903及びDP901は、判定ユニット810及び解析ユニット830を、それぞれの機能を実行するように具現化し得る。TX/RX904、PROG903、及びDP901PROGは協働して、検出ユニット820を、判定された1つ以上のCC上で、UL−DLコンフィグレーションの情報を含むメッセージを検出するように具現化し得る。
【0118】
ここでの実施形態は、エンティティ900のDP901によって、ハードウェアによって、又は、ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせによって実行可能なコンピュータソフトウェアにより、実装され得る。
【0119】
MEM902は、局所的な技術環境に適切な任意のタイプのものであってよく、非限定的な例として、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイス及びシステム、光メモリデバイス及びシステム、固定メモリ及び取外し可能メモリといった、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実装されてよい。エンティティ900内にはMEMが1つのみ示されているが、エンティティ900には、物理的に独立した幾つかのメモリユニットが存在してよい。DP901は、局所的な技術環境に適切な任意のタイプのものであってよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、特定用途コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及び、マルチコアプロセッサアーキテクチャに基づいたプロセッサ、のうちの1つ以上を含んでよい。エンティティ900は、例えば、メインプロセッサに同期するクロックに時間的に従うスレーブとしての特定用途向け集積回路チップといった、複数のプロセッサを有し得る。
【0120】
よって、本開示は、キャリアアグリゲーションの存在下でアップリンク−ダウンリンク(UL−DL)コンフィグレーションの情報を送信するために適合されるBSを提供する。当該BSは、本開示の実施形態の態様による、いずれかの方法ステップを実行するように適合される処理手段を含む。幾つかの実施形態において、BSの処理手段は、
図3に例示されるような方法ステップを実行するように構成される。また、キャリアアグリゲーションの存在下でアップリンク−ダウンリンク(UL−DL)コンフィグレーションの情報を受信するために適合されるワイヤレスデバイスも提供される。当該ワイヤレスデバイスは、本開示の実施形態の態様による、いずれかの方法ステップを実行するように適合される処理手段を含む。幾つかの実施形態において、ワイヤレスデバイスの処理手段は、
図6に例示されるような方法ステップを実行するように構成される。幾つかの実施形態において、処理手段は、少なくともプロセッサと、当該プロセッサによって実行可能な命令を含む、少なくともメモリと、を含む。
【0121】
方法、装置(即ちシステム)のブロック図及びフローチャートの例示を参照して、ここでの例示的な実施形態について説明してきた。ブロック図及びフローチャートの例示の各ブロック、並びに、ブロック図及びフローチャートの例示内のブロックの組み合わせがそれぞれ、コンピュータプログラム命令を含む種々の手段によって実装され得ることが理解されるであろう。これらのコンピュータプログラム命令が、マシンを産み出すために、汎用コンピュータ、特定用途コンピュータ、又はその他のプログラマブルデータ処理装置にロードされてもよく、それにより、コンピュータ又はその他のプログラマブルデータ処理装置上で実行される命令が、フローチャートの1つ又は複数のブロック内で特定された機能を実装するための手段を生じるようになされる。
【0122】
前述のコンピュータプログラム命令は、例えば、サブルーチン及び/又は機能であり得る。1つの実施形態におけるコンピュータプログラムプロダクトは、少なくとも1つのコンピュータ読取可能な記憶媒体を含み、当該記憶媒体に、前述のコンピュータプログラム命令が記憶される。コンピュータ読取可能な記憶媒体は、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)又はROM(読取専用メモリ)のような、光コンパクトディスク又は電子メモリデバイスであり得る。
【0123】
この明細書は、多くの具体的な実装の詳細を含んでいるが、これらは、いかなる実装物の範囲又は特許請求され得るものの範囲に対する限定としても解釈されるべきではなく、むしろ、特定の実装物の特定の実施形態に固有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態のコンテキストにおいて、この明細書に記載された或る複数の特徴を、単一の実施形態において組み合わせて実装することも可能である。その反対に、単一の実施形態のコンテキストにおいて記載された種々の特徴を、複数の実施形態において別個に実装すること、又は、任意の適切な部分的組み合わせにおいて実装することも可能である。さらに、特徴が、或る組み合わせで作用するものとして上で説明されており、そのように出願当初において特許請求さえも行われるかもしれないが、幾つかのケースでは、特許請求された組み合わせからの1つ以上の特徴を、当該組み合わせから削除することができ、当該特許請求された組み合わせは、部分的組み合わせ、又は部分的組み合わせの変形例を対象とし得る。
【0124】
また、留意されるべきことは、上述の実施形態が、本開示を限定するよりもむしろ、本開示を説明するために提示されているということであり、理解されるべきことは、当業者が容易に理解するように、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく修正及び変形を行い得るということである。このような修正及び変形は、本開示及び添付の特許請求の範囲のスコープ内にあるものとみなされる。本開示の保護範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。加えて、請求項内の参照番号はいずれも、当該請求項に対する限定として解釈されるべきではない。“含む(comprise)”という動詞及びその活用形を使用しても、請求項内に述べられる要素又はステップ以外の要素又はステップの存在を排除しない。1つの要素又はステップの前に付く“a”又は“an”という不定冠詞は、複数のこのような要素又はステップの存在を排除しない。