特許第6235746号(P6235746)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6235746
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】稼働状態表示システム
(51)【国際特許分類】
   G05B 23/02 20060101AFI20171113BHJP
   G06F 3/0484 20130101ALI20171113BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20171113BHJP
【FI】
   G05B23/02 301Q
   G06F3/0484 120
   G06Q50/10
【請求項の数】6
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2017-50350(P2017-50350)
(22)【出願日】2017年3月15日
【審査請求日】2017年3月16日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517091447
【氏名又は名称】株式会社ハイテックシステム
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】特許業務法人梶・須原特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】酒井 裕司
(72)【発明者】
【氏名】吉田 浩人
(72)【発明者】
【氏名】安井 伸輝
【審査官】 藤島 孝太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−219658(JP,A)
【文献】 特開平08−212045(JP,A)
【文献】 特開2015−087975(JP,A)
【文献】 特開2011−090529(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 19/418
23/00 −23/02
G06F 3/01
3/048− 3/0489
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイと、
ユーザーからの入力を受け付ける入力手段と、
他の装置又はシステムの稼働状態を示す検出情報を複数の検出項目について取得する検出手段と、
前記ディスプレイの表示を制御する制御手段と、を備えており、
前記制御手段は、
前記ディスプレイに、複数の前記検出項目について前記検出情報の時間変化を示すグラフを表示する画像領域であるグラフ表示領域と、前記グラフ表示領域内の一時点を指示する第1指示画像と、前記第1指示画像が指示する一時点に対応する前記検出情報を、前記グラフ表示領域にグラフが表示された前記検出項目とは異なる前記検出項目を少なくとも含む複数の前記検出項目について表示する、互いに異なる表示態様の画像領域である複数の指示時点表示領域とを表示させ、
前記グラフ表示領域内の位置を指示する第1の入力を前記入力手段がユーザーから受け付けた場合に、前記第1の入力が指示する位置に応じて前記第1指示画像による指示内容が変化するように前記第1指示画像の表示内容を前記ディスプレイに変更させるとともに、前記複数の指示時点表示領域を、指示内容が変化した後の前記第1指示画像が指示する一時点に対応する内容となるように前記ディスプレイに更新させることを特徴とする稼働状態表示システム。
【請求項2】
前記指示時点表示領域に含まれる前記検出情報の表示において、前記複数の検出項目が縦方向及び横方向の両方向に関して分布していることを特徴とする請求項1に記載の稼働状態表示システム。
【請求項3】
ディスプレイと、
ユーザーからの入力を受け付ける入力手段と、
他の装置又はシステムの稼働状態を示す検出情報を複数の検出項目について取得する検出手段と、
前記ディスプレイの表示を制御する制御手段と、を備えており、
前記制御手段は、
前記ディスプレイに、複数の前記検出項目について前記検出情報の時間変化を示すグラフを表示する画像領域であるグラフ表示領域と、前記グラフ表示領域内の一時点を指示する第1指示画像と、時間軸上において前記グラフを表示する時間的範囲の始点に対応する位置から終点に対応する位置まで延びることにより前記時間的範囲を指示するバー画像である第2指示画像と、前記第1指示画像が指示する一時点に対応する前記検出情報を複数の前記検出項目について表示する、互いに異なる表示態様の画像領域である複数の指示時点表示領域とを表示させ、
前記グラフ表示領域内の位置を指示する第1の入力を前記入力手段がユーザーから受け付けた場合に、前記第1の入力が指示する位置に応じて前記第1指示画像による指示内容が変化するように前記第1指示画像の表示内容を前記ディスプレイに変更させるとともに、前記複数の指示時点表示領域を、指示内容が変化した後の前記第1指示画像が指示する一時点に対応する内容となるように前記ディスプレイに更新させ
前記バー画像の両端の少なくともいずれかの位置を指示する第2の入力を前記入力手段がユーザーから受け付けた場合には、前記第2の入力が指示する位置に前記バー画像の両端の少なくともいずれかの位置が変化するように前記第2指示画像の表示内容を前記ディスプレイに変更させ、指示内容が変化した後の前記第2指示画像が指示する時間的範囲に対応する内容になるように前記グラフ表示領域を前記ディスプレイに更新させるとともに、前記バー画像の前記時間軸上の範囲が、狭まること、広がること、及び、中央寄りになることの少なくともいずれかとなるように、前記時間軸のスケール及び前記バー画像の表示範囲を前記ディスプレイに更新させることを特徴とする稼働状態表示システム。
【請求項4】
前記グラフが、デジタル値である前記検出情報及びアナログ値である前記検出情報の少なくともいずれかにおける時間的変化を示し、
前記指示時点表示領域のそれぞれが、デジタル値である前記検出情報及びアナログ値である前記検出情報のいずれかであって、前記第1指示画像が指示する一時点に対応するものを表示する画像領域であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の稼働状態表示システム
【請求項5】
ディスプレイを含む出力手段と、
ユーザーからの入力を受け付ける入力手段と、
他の装置又はシステムの稼働状態を示す検出情報を複数の検出項目について取得する検出手段と、
前記出力手段による出力を制御する制御手段とを備えており、
前記制御手段は、
前記ディスプレイには、複数の前記検出項目について前記検出情報の時間変化を示すグラフを表示する画像領域であるグラフ表示領域と、前記グラフ表示領域内の一時点を指示する指示画像と、前記指示画像が指示する一時点に対応する前記検出情報を、前記グラフ表示領域にグラフが表示された前記検出項目とは異なる前記検出項目を少なくとも含む複数の前記検出項目について表示する画像領域である指示時点表示領域とを、前記ディスプレイを含む前記出力手段には、前記検出情報の1つとして前記指示画像が指示する一時点を含む時間的範囲の動画及び音声の少なくともいずれかを出力させ、
前記グラフ表示領域内の位置を指示する第1の入力を前記入力手段がユーザーから受け付けた場合に、前記第1の入力が指示する位置に応じて前記指示画像による指示内容が変化するように前記指示画像の表示内容を前記ディスプレイに変更させるとともに、前記指示時点表示領域と前記動画及び前記音声の少なくともいずれかとを、指示内容が変化した後の前記指示画像が指示する一時点に対応する内容となるように前記出力手段に更新させることを特徴とする稼働状態表示システム。
【請求項6】
ディスプレイを含む出力手段と、
ユーザーからの入力を受け付ける入力手段と、
他の装置又はシステムの稼働状態を示す検出情報を複数の検出項目について取得する検出手段と、
前記出力手段による出力を制御する制御手段とを備えており、
前記制御手段は、
前記ディスプレイには、複数の前記検出項目について前記検出情報の時間変化を示すグラフを表示する画像領域であるグラフ表示領域と、前記グラフ表示領域内の一時点を指示する第1指示画像と、時間軸上において前記グラフを表示する時間的範囲の始点に対応する位置から終点に対応する位置まで延びることにより前記時間的範囲を指示するバー画像である第2指示画像と、前記第1指示画像が指示する一時点に対応する前記検出情報を複数の前記検出項目について表示する画像領域である指示時点表示領域とを、前記ディスプレイを含む前記出力手段には、前記検出情報の1つとして前記第1指示画像が指示する一時点を含む時間的範囲の動画及び音声の少なくともいずれかを出力させ、
前記グラフ表示領域内の位置を指示する第1の入力を前記入力手段がユーザーから受け付けた場合に、前記第1の入力が指示する位置に応じて前記第1指示画像による指示内容が変化するように前記第1指示画像の表示内容を前記ディスプレイに変更させるとともに、前記指示時点表示領域と前記動画及び前記音声の少なくともいずれかとを、指示内容が変化した後の前記第1指示画像が指示する一時点に対応する内容となるように前記出力手段に更新させ
前記バー画像の両端の少なくともいずれかの位置を指示する第2の入力を前記入力手段がユーザーから受け付けた場合には、前記第2の入力が指示する位置に前記バー画像の両端の少なくともいずれかの位置が変化するように前記第2指示画像の表示内容を前記ディスプレイに変更させ、指示内容が変化した後の前記第2指示画像が指示する時間的範囲に対応する内容になるように前記グラフ表示領域を前記ディスプレイに更新させるとともに、前記バー画像の前記時間軸上の範囲が、狭まること、広がること、及び、中央寄りになることの少なくともいずれかとなるように、前記時間軸のスケール及び前記バー画像の表示範囲を前記ディスプレイに更新させることを特徴とする稼働状態表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、稼働状態表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、他の装置又はシステムの稼働状態を示すグラフを表示する特許文献1のような装置がある。特許文献1のグラフは、稼働状態に関連する複数の検出項目に関して検出された検出情報の時間変化を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−21092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のグラフ表示を見ると、装置又はシステムの稼働状態の推移を検出情報の時間変化によって概ね把握することができる。一方、ある一時点における装置又はシステムの状況を詳細に検証するためには、場合によって、複数の検出項目に亘って広範且つ詳細に検出情報を把握する必要がある。しかしながら、ある一時点における検出情報を複数の検出項目に亘って広範且つ詳細に把握するには、特許文献1のグラフ表示を見るだけでは困難である。
【0005】
本発明の目的は、他の装置又はシステムの稼働状態の推移を概ね把握しつつ、ある一時点における稼働状態の詳細を広範且つ迅速に取得しやすい稼働状態表示システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の稼働状態表示システムは、ディスプレイと、ユーザーからの入力を受け付ける入力手段と、他の装置又はシステムの稼働状態を示す検出情報を複数の検出項目について取得する検出手段と、前記ディスプレイの表示を制御する制御手段と、を備えており、前記制御手段は、前記ディスプレイに、複数の前記検出項目について前記検出情報の時間変化を示すグラフを表示する画像領域であるグラフ表示領域と、前記グラフ表示領域内の一時点を指示する第1指示画像と、前記第1指示画像が指示する一時点に対応する前記検出情報を、前記グラフ表示領域にグラフが表示された前記検出項目とは異なる前記検出項目を少なくとも含む複数の前記検出項目について表示する、互いに異なる表示態様の画像領域である複数の指示時点表示領域とを表示させ、前記グラフ表示領域内の位置を指示する第1の入力を前記入力手段がユーザーから受け付けた場合に、前記第1の入力が指示する位置に応じて前記第1指示画像による指示内容が変化するように前記第1指示画像の表示内容を前記ディスプレイに変更させるとともに、前記複数の指示時点表示領域を、指示内容が変化した後の前記第1指示画像が指示する一時点に対応する内容となるように前記ディスプレイに更新させる。
【0007】
本発明の稼働状態表示システムによると、複数の検出項目についての検出情報の時間変化を示すグラフをグラフ表示領域としてディスプレイに表示させる。これによって、装置又はシステムの稼働状態の推移を概ね把握することができる。また、第1指示画像によってグラフ表示領域内の一時点を指示すると、その一時点に関する検出情報を互いに異なる表示態様の複数の指示時点表示領域としてディスプレイに表示させる。したがって、広範な検出項目を一目で把握しやすい。そして、ポインティングデバイス等の入力手段を通じた第1の入力によって第1指示画像の指示内容を変更すると、変更後の指示内容に対応する内容となるように複数の指示時点表示領域を更新する。よって、グラフ表示領域に基づいて稼働状態の推移を概ね把握した結果、ある時点での検出情報の詳細を知る必要が生じたときには、ユーザーが第1の入力を行ってその時点を指示すると、ディスプレイに表示された複数の指示時点表示領域が更新される。これによって、知りたい時点の稼働状態の詳細を広範且つ迅速に把握することが可能である。
【0008】
例えば、グラフ表示領域によって装置又はシステムにおけるある時点での異常が判明しても、異常の詳細やその原因を検証するためには、その時点での複数の検出項目について横断的に検出情報を評価することが重要である。本発明によれば、異常が発生していると考えられる時点を第1の入力によって指示すると、必要な時点の検出情報の詳細を、表示態様の異なる複数の指示時点表示領域に一斉に表示させることができる。したがって、異常発生の原因を特定するために必要な詳細な情報を広範且つ迅速に取得することが可能となる。
【0009】
また、別の観点において、本発明の稼働状態表示システムは、ディスプレイと、ユーザーからの入力を受け付ける入力手段と、他の装置又はシステムの稼働状態を示す検出情報を複数の検出項目について取得する検出手段と、前記ディスプレイの表示を制御する制御手段と、を備えており、前記制御手段は、前記ディスプレイに、複数の前記検出項目について前記検出情報の時間変化を示すグラフを表示する画像領域であるグラフ表示領域と、前記グラフ表示領域内の一時点を指示する第1指示画像と、時間軸上において前記グラフを表示する時間的範囲の始点に対応する位置から終点に対応する位置まで延びることにより前記時間的範囲を指示するバー画像である第2指示画像と、前記第1指示画像が指示する一時点に対応する前記検出情報を複数の前記検出項目について表示する、互いに異なる表示態様の画像領域である複数の指示時点表示領域とを表示させ、前記グラフ表示領域内の位置を指示する第1の入力を前記入力手段がユーザーから受け付けた場合には、前記第1の入力が指示する位置に応じて前記第1指示画像による指示内容が変化するように前記第1指示画像の表示内容を前記ディスプレイに変更させるとともに、前記複数の指示時点表示領域を、指示内容が変化した後の前記第1指示画像が指示する一時点に対応する内容となるように前記ディスプレイに更新させ、前記バー画像の両端の少なくともいずれかの位置を指示する第2の入力を前記入力手段がユーザーから受け付けた場合には、前記第2の入力が指示する位置に前記バー画像の両端の少なくともいずれかの位置が変化するように前記第2指示画像の表示内容を前記ディスプレイに変更させ、指示内容が変化した後の前記第2指示画像が指示する時間的範囲に対応する内容になるように前記グラフ表示領域を前記ディスプレイに更新させるとともに、前記バー画像の前記時間軸上の範囲が、狭まること、広がること、及び、中央寄りになることの少なくともいずれかとなるように、前記時間軸のスケール及び前記バー画像の表示範囲を前記ディスプレイに更新させる。これによると、第2指示画像がグラフを表示する時間的範囲を指示する。そして、ポインティングデバイス等の入力手段を通じた第2の入力によって第2指示画像の位置を指示すると、第2指示画像の指示内容が変更されるとともに、変更後の時間的範囲に対応する内容となるようにグラフ表示領域が更新される。よって、グラフの表示領域を簡易且つ迅速な操作で変更できる。
【0010】
また、バー画像の両端を移動させるという視覚的な操作によってグラフを表示する時間的範囲を変更できる。よって、ユーザーは、時間的範囲の変更の操作を感覚的に行いやすい。
【0011】
さらに、第2の入力がなされた場合に、時間軸のスケールも調整する。このため、時間軸に対してバー画像を適切に表示できる。
【0012】
また、本発明においては、前記グラフが、デジタル値である前記検出情報及びアナログ値である前記検出情報の少なくともいずれかにおける時間的変化を示し、前記指示時点表示領域のそれぞれが、デジタル値である前記検出情報及びアナログ値である前記検出情報のいずれかであって、前記第1指示画像が指示する一時点に対応するものを表示する画像領域であることが好ましい。これによると、グラフ表示領域及び指示時点表示領域のいずれにおいても、デジタル値とアナログ値とが区別されて表示される。このため、ユーザーは、各領域において複数の検出項目に関して表示される検出情報を一見して把握しやすい。
【0013】
さらに別の観点において、本発明の稼働状態表示システムは、ディスプレイを含む出力手段と、ユーザーからの入力を受け付ける入力手段と、他の装置又はシステムの稼働状態を示す検出情報を複数の検出項目について取得する検出手段と、前記出力手段による出力を制御する制御手段とを備えており、前記制御手段は、前記ディスプレイには、複数の前記検出項目について前記検出情報の時間変化を示すグラフを表示する画像領域であるグラフ表示領域と、前記グラフ表示領域内の一時点を指示する指示画像と、前記指示画像が指示する一時点に対応する前記検出情報を、前記グラフ表示領域にグラフが表示された前記検出項目とは異なる前記検出項目を少なくとも含む複数の前記検出項目について表示する画像領域である指示時点表示領域とを、前記ディスプレイを含む前記出力手段には、前記検出情報の1つとして前記指示画像が指示する一時点を含む時間的範囲の動画及び音声の少なくともいずれかを出力させ、前記グラフ表示領域内の位置を指示する第1の入力を前記入力手段がユーザーから受け付けた場合に、前記第1の入力が指示する位置に応じて前記指示画像による指示内容が変化するように前記指示画像の表示内容を前記ディスプレイに変更させるとともに、前記指示時点表示領域と前記動画及び前記音声の少なくともいずれかとを、指示内容が変化した後の前記指示画像が指示する一時点に対応する内容となるように前記出力手段に更新させる。さらに別の観点において、本発明の稼働状態表示システムは、ディスプレイを含む出力手段と、ユーザーからの入力を受け付ける入力手段と、他の装置又はシステムの稼働状態を示す検出情報を複数の検出項目について取得する検出手段と、前記出力手段による出力を制御する制御手段とを備えており、前記制御手段は、前記ディスプレイには、複数の前記検出項目について前記検出情報の時間変化を示すグラフを表示する画像領域であるグラフ表示領域と、前記グラフ表示領域内の一時点を指示する第1指示画像と、時間軸上において前記グラフを表示する時間的範囲の始点に対応する位置から終点に対応する位置まで延びることにより前記時間的範囲を指示するバー画像である第2指示画像と、前記第1指示画像が指示する一時点に対応する前記検出情報を複数の前記検出項目について表示する画像領域である指示時点表示領域とを、前記ディスプレイを含む前記出力手段には、前記検出情報の1つとして前記第1指示画像が指示する一時点を含む時間的範囲の動画及び音声の少なくともいずれかを出力させ、前記グラフ表示領域内の位置を指示する第1の入力を前記入力手段がユーザーから受け付けた場合には、前記第1の入力が指示する位置に応じて前記第1指示画像による指示内容が変化するように前記第1指示画像の表示内容を前記ディスプレイに変更させるとともに、前記指示時点表示領域と前記動画及び前記音声の少なくともいずれかとを、指示内容が変化した後の前記第1指示画像が指示する一時点に対応する内容となるように前記出力手段に更新させ、前記バー画像の両端の少なくともいずれかの位置を指示する第2の入力を前記入力手段がユーザーから受け付けた場合には、前記第2の入力が指示する位置に前記バー画像の両端の少なくともいずれかの位置が変化するように前記第2指示画像の表示内容を前記ディスプレイに変更させ、指示内容が変化した後の前記第2指示画像が指示する時間的範囲に対応する内容になるように前記グラフ表示領域を前記ディスプレイに更新させるとともに、前記バー画像の前記時間軸上の範囲が、狭まること、広がること、及び、中央寄りになることの少なくともいずれかとなるように、前記時間軸のスケール及び前記バー画像の表示範囲を前記ディスプレイに更新させる。
【0014】
上記別の観点の稼働状態表示システムによると、ポインティングデバイス等の入力手段を通じた第1の入力によって第1指示画像の指示内容を変更すると、変更後の指示内容に対応する内容となるように指示時点表示領域と動画及び音声の少なくともいずれかとの両方を更新する。よって、グラフ表示領域に基づいて稼働状態の推移を概ね把握した結果、ある時点での検出情報の詳細を知る必要が生じたときには、ユーザーが第1の入力を行ってその時点を指示すると、ディスプレイにおける指示時点表示領域の表示のみならず、動画や音声出力も更新される。これによって、知りたい時点の稼働状態の詳細を広範且つ迅速に把握することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態に係る状態監視システムの概略構成を示すブロック図である。
図2図1の状態監視システムのディスプレイに表示される監視画面を示す図である。
図3図3(a)は、デジタル検出値の時間変化を表示するグラフ表示領域を示す図である。図3(b)は、一時点におけるデジタル検出値を表示する指示時点表示領域を示す図である。
図4図4(a)は、アナログ検出値の時間変化を表示するグラフ表示領域を示す図である。図4(b)は、一時点におけるアナログ検出値を表示する指示時点表示領域を示す図である。
図5図5(a)は、図1の監視画面に含まれる範囲指示バーの指示内容を変更する場合を示す図である。図5(b)は、図5(a)のように範囲指示バーの指示内容が変更された場合におけるグラフ表示領域の変化を示す図である。
図6図6(a)は、図1の監視図面に含まれる時間スケールの表示範囲を変更する場合を示す図である。図6(b)は、図1の監視図面に含まれる時間スケールの表示範囲を変更する場合を示す別の図である。
図7図1のディスプレイに表示される動画再生領域の画像である。
図8図1のディスプレイに表示される音声再生領域の画像である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための一形態である状態監視システム1(稼働状態表示システム)について図面を参照しつつ説明する。状態監視システム1は、図1に示す対象システム90の稼働状態を監視するためのシステムである。対象システム90としては、太陽光発電システムや水力発電システム等の各種発電システム、変電システム、製造システム、通信システム等、さまざまなシステムが想定される。なお、システムに用いられる装置が単独で監視対象であってもよい。状態監視システム1は、入力手段としてのキーボード21及びポインティングデバイス22と、出力手段としてのディスプレイ31及びスピーカー32と、対象システム90の稼働状態を検出するセンサー群41、カメラ42及び録音機43と、上記入力手段、上記出力手段、センサー群41、カメラ42及び録音機43とUSB(Universal Serial Bus)等のインタフェースやネットワーク等を通じて接続された制御部50(制御手段)とを備えている。
【0017】
キーボード21及びポインティングデバイス22はユーザーからの入力を受け付け、その入力を示す入力情報を制御部50へと送信する。ポインティングデバイス22として、マウスやタッチパネルディスプレイ等が用いられてよい。ポインティングデバイス22は、ディスプレイ31の画面上の任意の位置を指示するユーザーからの入力を受け付ける。マウスが用いられる場合、ユーザーはディスプレイ31に表示されるマウスカーソルを移動させたり、マウスのボタンをクリックしたりすることで、ディスプレイ31の画面上の任意の位置を指示する。また、ユーザーは、マウスのボタンをクリックしたままマウスカーソルを移動させることで、ディスプレイ31の画面上の指示位置を連続的に移動させる操作を行う。ディスプレイ31がタッチパネルディスプレイである場合には、ユーザーはディスプレイ31の画面に指やペンを直接接触させることで画面上の任意の位置を指示する。また、ユーザーは、ディスプレイ31の画面に指やペンを接触させた状態のままその指やペンを移動させることで、ディスプレイ31の画面上の指示位置を移動させる操作を行う。
【0018】
センサー群41は複数のセンサーを含んでいる。これらのセンサーは、対象システム90に設けられた各種の機器や設備における稼働状態を示す検出情報を複数の検出項目について取得する。検出項目には、例えば、各種の機器や設備における消費電力、電流、電圧、空気圧、油圧、弁の開閉、水位、機器等のオン・オフ等が含まれる。検出情報は、これらの検出項目に対応する電力値、電流値、電圧値、圧力値、弁の開閉状態を示す値、水位を示す高さ値、オン・オフを示す値等である。カメラ42は、検出項目の1つとして、機器や設備の外観の動画を撮影する。カメラ42は、撮影された動画を示すデータを生成する。録音機43は、複数種類のマイクを備えている。録音機43は、これらのマイクを通じて、検出項目の1つとして機器や設備の稼働音を収録する。録音機43は、収録した稼働音等の音声を示すデータを生成する。センサー群41の各種センサー、カメラ42及び録音機43か生成した検出情報を示すデータはいずれも制御部50へと送信される。状態監視システム1に設けられたセンサー群41の各種センサー、カメラ42及び録音機43からなる検出機器群は本発明における検出手段の一例である。
【0019】
制御部50はコンピュータを用いて構築されている。コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read−Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリ装置、ハードディスクドライブ、並びに、ネットワークインタフェース等の各種インタフェース等からなるハードウェアと、メモリ装置やハードディスクドライブに記録されたプログラムデータ等からなるソフトウェアとを備えている。コンピュータにおいてハードウェアがソフトウェアに従って演算処理、入出力処理等の各種の情報処理を実行することにより、以下に示す制御部50における各種の機能が実現される。
【0020】
上記の通り、制御部50には、センサー群41の各種センサー、カメラ42及び録音機43からの検出情報が送信される。制御部50が受信した検出情報は、情報が取得された時刻に関連付けられつつ、制御部50が有するハードディスク等の記録装置に記録される。このように検出情報が取得時刻と関連付けられて記録装置に記録されることで、制御部50は、検出情報における特定の時刻に対応する部分のみを記録装置の記録内容から取り出すことが可能である。特定の時刻に対応する部分について記録装置から取り出された検出情報は、後述の監視画面IM、動画再生領域N及び音声再生領域Vのディスプレイ31への表示やスピーカー32からの音声出力に用いられる。
【0021】
制御部50は、図2に示す監視画面IMをディスプレイ31に表示させる。監視画面IMは、検出情報のうち、デジタル値に該当する検出情報を表示する領域であるグラフ表示領域d1及び指示時点表示領域d2、並びに、アナログ値に該当する検出情報を表示する領域であるグラフ表示領域a1及び指示時点表示領域a2を含んでいる。デジタル値に該当する検出情報(以下、デジタル検出値とする)とは、各種機器及び設備のオン・オフを示す値、弁の開閉を示す値等、稼働状態が二値で示される検出項目に係る検出情報に相当する。以下、各種機器等がオンになっている状態や弁の開状態をオン状態と総称する。また、各種機器等がオフになっている状態や弁の閉状態をオフ状態と総称する。アナログ値に該当する検出情報(以下、アナログ検出値とする)とは、電力値、電流値、電圧値、水位を示す高さ値等、稼働状態が連続的な量で示される検出項目に係る検出情報に相当する。
【0022】
グラフ表示領域d1は、図3(a)に示すように、デジタル検出値の時間変化を示すグラフを複数の検出項目に関して表示したウィンドウ画像領域である。グラフ表示領域d1に表示された検出項目は、センサー群41等の検出手段による検出項目群からユーザーによってあらかじめ自由に選択されたものである。グラフ表示領域d1の最上部には、表示内容に関するタイトルが含まれている。グラフ表示領域d1の左部には、“発電機「停止」”“返油ポンプ”等の6つの検出項目の名称が縦方向に並んだ項目列K1が表示されている。検出項目の名称の右側にはグラフが表示されている。グラフの横軸は時間を表す。横軸の目盛りは一定の時間間隔で設けられ、検出情報を取得した月日及び時刻を示している。グラフには階段グラフg1〜g6が含まれている。階段グラフg1〜g6は縦方向に並んでいる。それぞれの縦方向の位置は、左側に表示されている検出項目の名称の位置と対応している。階段グラフg1〜g6のそれぞれにおけるハイ(HIGH)の部分はオン状態を、ロー(LOW)の部分はオフ状態をそれぞれ示している。例えば、図3(a)の「HIGH」及び「LOW」はグラフg1のハイ部分及びロー部分を示している。グラフg1のハイ部分はその時間的範囲に発電機が「停止」状態になっていることを示し、グラフg1のロー部分はその時間的範囲に発電機が「停止」状態になっていないことを示している。
【0023】
グラフ表示領域d1は、グラフ中の一時点(以下、カーソル指示時点とする)を指示する縦線カーソルC1(第1指示画像)を含んでいる。グラフの横軸に関する縦線カーソルC1の位置がカーソル指示時点に対応している。グラフ表示領域d1の左部の項目列K1の背景色は、カーソル指示時点における各検出項目の検出情報を示している。例えば、背景に着色がある項目は、その項目のカーソル指示時点における検出情報がオン状態となっている項目である。背景に着色がない項目は、その項目のカーソル指示時点における検出情報がオフ状態となっている項目である。なお、図3(a)では、ハッチングがある領域が着色されている領域に、ハッチングがない領域が着色されていない領域に対応する。図3(a)のカーソル指示時点においては、オン状態であるのは“発電機「停止」”の項目のみであり、それ以外の項目はオフ状態である。したがって、項目列K1において着色されているのは“発電機「停止」”の背景のみであり、その他の項目は着色されていない。なお、項目の着色の種類はユーザーがあらかじめ自由に選択できる。
【0024】
指示時点表示領域d2は、図3(b)に示すように、複数の検出項目に係るデジタル検出値を表示したウィンドウ画像領域である。指示時点表示領域d2の表示内容に係る検出項目は、センサー群41等の検出手段による検出項目群からユーザーによってあらかじめ自由に選択されたものである。指示時点表示領域d2に表示される検出項目は、グラフ表示領域d1に表示される検出項目とすべて一致していてもよいし、一部のみ一致していてもよいし、すべて異なっていてもよい。
【0025】
指示時点表示領域d2には、デジタル検出値の時間変化を表示したグラフ表示領域d1と異なり、カーソル指示時点の一時点におけるデジタル検出値が表示されている。グラフ表示領域d1の最上部には、表示内容に関するタイトルが含まれている。タイトルの下には複数の横長セルが縦横に並んでいる。各横長セルには“発電機「停止」”“界磁コンダクタ”等の検出項目の名称が記載されている。各横長セルの背景色は、カーソル指示時点における各検出項目の検出情報を示している。例えば、背景に着色がある横長セルは、その横長セルの検出項目に係るカーソル指示時点における検出情報がオン状態であることを示している。背景に着色がない横長セルは、その横長セルの検出項目に係るカーソル指示時点における検出情報がオフ状態であることを示している。なお、図3(b)では、ハッチングがある領域が着色されている領域に、ハッチングがない領域が着色されていない領域に対応する。図3(b)においては、オン状態であるのは“停止”、“高能率運転”及び“ガイドベーンロック”の3項目のみであり、それ以外の項目はオフ状態である。したがって、指示時点表示領域d2の横長セルの背景において着色されているのは、上記3つの項目の名称が記載された横長セルの背景のみであり、その他の横長セルの背景は着色されていない。なお、図3(b)の指示時点表示領域d2における検出項目“停止”“準備”“起動”等は、図3(a)のグラフ表示領域d1における検出項目“発電機「停止」”“発電機「準備」”“発電機「起動」”等と共通の検出項目である。したがって、図3(a)と図3(b)とは、これらの共通の検出項目に係る検出情報の表示内容(オン状態及びオフ状態のいずれであるか)が一致している。なお、横長セルの着色の種類はユーザーがあらかじめ自由に選択できる。
【0026】
グラフ表示領域a1は、図4(a)に示すように、デジタル検出値の時間変化を示すグラフを複数の検出項目に関して表示したウィンドウ画像領域である。グラフ表示領域a1に表示された検出項目は、センサー群41等の検出手段による検出項目群からユーザーによってあらかじめ自由に選択されたものである。グラフ表示領域a1の最上部には、表示内容に関するタイトルが含まれている。グラフ表示領域a1の左部には、“常用圧油槽油圧”“ブレーキタンク”等の5つの検出項目の名称が縦方向に並んだ項目列K2が表示されている。項目列K2に表示された各検出項目の名称の上方には、各検出項目の検出情報であるアナログ検出値が表示されている。項目列K2に表示された各アナログ検出値は、カーソル指示時点における値である。検出情報の表示の右側にはマーカーs1〜s5が表示されている。マーカーs1〜s5は、各検出項目に対してユーザーがあらかじめ設定した色で表現されている。項目列K2の右側にはグラフが表示されている。グラフの横軸は時間を表す。横軸の目盛りは一定の時間間隔で設けられ、検出情報を取得した月日及び時刻を示している。グラフには折れ線グラフg11〜g15が含まれている。折れ線グラフg11〜g15は、項目列K2の5つの検出項目と対応している。折れ線グラフg11〜g15は、対応する検出項目に対してユーザーが設定した色(つまり、マーカーs1〜s5が示す色)で表現されている。なお、図4(a)では、折れ線グラフg11〜g15を異なる線種で表すことで、これらの折れ線グラフの色同士の違いを表現している。
【0027】
グラフ表示領域a1は、縦線カーソルC1が指示するカーソル指示時点と同じ時点を指示する縦線カーソルC2を含んでいる。縦線カーソルC2は、グラフの横軸に関してカーソル指示時点に対応した位置に表示されている。
【0028】
指示時点表示領域a2は、図4(b)に示すように、複数の検出項目に関してアナログ検出値を表示したウィンドウ画像領域である。指示時点表示領域a2に表示された検出項目は、センサー群41等の検出手段による検出項目群からユーザーによってあらかじめ自由に選択されたものである。指示時点表示領域a2の表示内容に係る検出項目は、グラフ表示領域a1の表示内容に係る検出項目とすべて一致していてもよいし、一部のみ一致していてもよいし、すべて異なっていてもよい。
【0029】
指示時点表示領域a2には、アナログ検出値の時間変化を表示したグラフ表示領域a1と異なり、カーソル指示時点における一時点のアナログ検出値が表示されている。指示時点表示領域a2の最上部には、表示内容に関するタイトルが含まれている。タイトルの下には複数の縦長セルが縦横に並んでいる。各縦長セルには、上から順に、検出項目の名称、カーソル指示時点のアナログ検出値、及び、カーソル指示時点のアナログ検出値を示す棒グラフが表示されている。例えば、縦長セルの一つである、図4(b)の一点鎖線の枠Lで囲まれた縦長セルは、検出項目の名称“発電所1水位”と、そのカーソル指示時点のアナログ検出値である1.38(メートル)と、カーソル指示時点のアナログ検出値である1.38(メートル)を示す棒グラフとを含んでいる。なお、図4(b)の指示時点表示領域a2における検出項目“ガイドベーン開度”は、図4(a)のグラフ表示領域a1における検出項目“ガイドベーン開度”と共通の検出項目である。したがって、図4(a)と図4(b)とは、これらの共通の検出項目に係る検出情報の表示内容(開度0.0%)が一致している。
【0030】
制御部50は、ポインティングデバイス22を通じたユーザーからの入力に基づいて、グラフ表示領域d1及びa1に表示された縦線カーソルC1及びC2によるカーソル指示時点を変更する。例えば、ポインティングデバイス22としてマウスが用いられている場合に、図3(a)に示すようにマウスカーソルMがグラフ表示領域d1内のいずれかに配置された状態でユーザーがマウスのボタンをクリックする。これによって、グラフ表示領域d1内の位置を指示する入力(第1の入力)がマウス(ポインティングデバイス22)を通じて受け付けられる。制御部50は、マウスを用いた当該入力に基づき、縦線カーソルC1をマウスカーソルが指示する位置(図3(a)の二点鎖線で示す位置)に移動させる。これにより、縦線カーソルC1の指示するカーソル指示時点が、マウスを用いた当該入力が指示する位置に応じた時点に変化する。そして、制御部50は、縦線カーソルC2も、上記のように指示内容が変化した後の縦線カーソルC1によるカーソル指示時点を指示する位置に移動させる。このように、制御部50は、グラフ表示領域d1内の位置を指示するユーザー入力に基づき、縦線カーソルC1及びC2の表示内容を変更する。これと同様に、本実施形態では、グラフ表示領域a1においても、ポインティングデバイス22を用いてユーザーが位置を指示する入力(第1の入力)を行うことができる。かかる入力が行われた場合、制御部50は、上記同様、当該入力が指示する位置に基づいて縦線カーソルC1及びC2の表示内容を変更する。
【0031】
縦線カーソルC1及びC2の表示内容(表示位置)が上記のように変更されると、制御部50は、さらに、指示時点表示領域d2及びa2の両方における表示内容を、縦線カーソルC1及びC2の表示内容の変更後におけるカーソル指示時点に対応する内容に同時に変更する。具体的には、制御部50は、指示時点表示領域d2における各横長セルの背景色を、変更後のカーソル指示時点における検出情報を示すようにすべて更新する。例えば、図3(a)に示すように、変更前の縦線カーソルC1(実線)によるカーソル指示時点においては、“発電機「停止」”はオン状態であり、“発電機「並列」”及び“発電機「負荷」”はオフ状態である。これに対し、変更後の縦線カーソルC1(二点鎖線)によるカーソル指示時点においては、“発電機「停止」”はオフ状態であり、“発電機「並列」”及び“発電機「負荷」”はオン状態である。よって、制御部50は、図3(b)に示す指示時点表示領域d2において、“発電機「停止」”の横長セルの背景色をなしに変更する一方、“発電機「並列」”及び“発電機「負荷」”の横長セルの背景色をありに変更する。その他の検出項目についても同様に更新される。このように指示時点表示領域d2の表示内容を更新すると同時に、制御部50は、指示時点表示領域a2における各縦長セルの表示内容も、変更後のカーソル指示時点における検出情報を示すようにすべて更新する。つまり、各縦長セルにおけるアナログ検出値及び棒グラフが、変更後のカーソル指示時点に対応する内容に更新される。
【0032】
監視画面IMには、図2に示すように、グラフ表示領域d1及びa1並びに指示時点表示領域d2及びa2の他、表示範囲指示領域tが含まれている。表示範囲指示領域tは、グラフ表示領域d1及びa1の横軸の表示範囲を指示するための画像領域である。表示範囲指示領域tは、時間スケールt1、範囲指示バーtb(第2指示画像)及び矢印アイコンt2を含んでいる。時間スケールt1には所定の時間間隔で目盛りが設けられている。範囲指示バーtbは、時間スケールt1上の所定の範囲を占めている。図2では範囲指示バーtbの占める範囲がハッチングで示されている。範囲指示バーtbが時間スケールt1上に占める範囲は、グラフ表示領域d1及びa1のそれぞれの横軸の表示範囲に対応している。図2図3(a)及び図4(a)に示す一例においては、その範囲は、2016年3月13日の7時40分から8時40分までの範囲である。
【0033】
制御部50は、ポインティングデバイス22を通じたユーザーによる以下の入力(第2の入力)に基づいて、範囲指示バーtbが指示する範囲を変更する。ポインティングデバイス22を通じてユーザーが範囲指示バーtbの始点又は終点を指示した状態でその指示位置を左右に移動させると、制御部50は、ユーザーの操作に応じた位置に範囲指示バーtbの始点又は終点を変更する。図5(a)は、一例として、範囲指示バーtbの終点を右方へとずらした場合を示している。図5(a)の上段図の状態からポインティングデバイス22を用いて範囲指示バーtbの終点を指示するとともにその指示位置を右方にずらすと、図5(a)の下段図のように範囲指示バーtbの終点が右方に移動する。
【0034】
また、ポインティングデバイス22を通じてユーザーが図1の矢印アイコンt2を指示すると、制御部50は、範囲指示バーtbの左右の長さを変更せずに、範囲指示バーtbの始点及び終点の位置を変更する。つまり、制御部50は、範囲指示バーtbを左右にスライドさせる。
【0035】
そして、制御部50は、変更後の範囲に対応するように範囲指示バーtbの表示内容を更新するとともに、グラフ表示領域d1及びa1における横軸の表示範囲を、範囲変更後の範囲指示バーtbが指示する範囲に更新する。さらに、制御部50は、グラフ表示領域d1及びa1におけるグラフg1〜g15の表示内容を、変更後のグラフ横軸の表示範囲に対応する内容に更新する。図5(b)は、一例として、図5(a)のように範囲指示バーtbの表示内容が変更された場合におけるグラフ表示領域d1の更新内容を示している。図5(b)の上段図は更新前の内容を示し、図5(b)の下段図は更新後の内容を示す。図5(b)の下段図におけるグラフ中の一点鎖線は更新前におけるグラフの表示範囲の終端を示す。更新後においては、範囲指示バーtbの終点を右方にずらした分だけ更新前のグラフの表示範囲が未来に進む方向に広がっている。
【0036】
制御部50は、範囲指示バーtbの範囲を変更すると、その変更内容に応じて時間スケールt1の表示範囲を更新すると共に、更新後の時間スケールt1に応じて範囲指示バーtbの占める範囲(つまり、範囲指示バーtbの両端の位置)を更新する。例えば、図6(a)の上段図に示すように、範囲変更後の範囲指示バーtbが時間スケールt1上で比較的大きな範囲を占めているとする。具体的には、時間スケールt1の表示範囲に対する範囲指示バーtbの占める範囲が所定の割合以上となっているとする。このような場合に、制御部50は、時間スケールt1の表示範囲を広げる。そして、制御部50は、広げた後の時間スケールt1の表示範囲に応じて範囲指示バーtbの占める範囲を更新する。これによって、図6(a)の下段図に示すように、時間スケールt1に対して範囲指示バーtbの表示範囲が相対的に狭くなる。図6(a)の下段図における一点鎖線は、更新前の時間スケールt1の表示範囲を示す。これとは逆に、時間スケールt1上で範囲変更後の範囲指示バーtbが比較的小さい範囲を占めている場合には、制御部50は、時間スケールt1自体の表示範囲を狭めると共に、狭めた後の時間スケールt1自体の表示範囲に応じて範囲指示バーtbの占める範囲を更新する。これによって、時間スケールt1に対して範囲指示バーtbの表示範囲が相対的に広くなる。
【0037】
また、図6(b)の上段図に示すように、時間スケールt1上で範囲変更後の範囲指示バーtbが左右のいずれかに比較的寄っているとする。具体的には、範囲指示バーtbの左右方向に関する中心が時間スケールt1の中心に対して所定量以上ずれているとする。このような場合に、制御部50は、時間スケールt1の表示範囲を過去に遡る方向か未来に進む方向のいずれかにずらす。そして、制御部50は、狭めた後の時間スケールt1の表示範囲に応じて範囲指示バーtbの占める範囲を更新する。これによって、図6(b)の下段図に示すように、時間スケールt1の中央寄りになるように範囲指示バーtbの表示範囲が変更される。図6(b)の下段図における一点鎖線は、更新前の時間スケールt1の表示範囲を示す。
【0038】
制御部50は、以上の監視画面IMをディスプレイ31に表示させる他、図7に示す動画再生領域N及び図8に示す音声再生領域Vをディスプレイ31に表示させる。動画再生領域N及び音声再生領域Vは、監視画面IMと同時にディスプレイ31に表示させることが可能である。動画再生領域Nは、カメラ42が取得した動画を再生するウィンドウ画像領域である。動画再生領域Nの最上部には、撮影対象となった設備等を示すタイトルが表示されている。タイトル下の領域において、記録された動画におけるカーソル指示時点から開始する所定の期間の部分が再生される。音声再生領域Vは、録音機43が記録した音声の波形を表示するウィンドウ画像領域である。音声再生領域Vの最上部には、音声再生であることを示すタイトルが表示されている。タイトル下の領域において、カーソル指示時点から開始する所定の期間の音声の波形が表示されている。図8は、一例として、録音機43に含まれる“可搬マイク1”及び“可搬マイク2”のそれぞれについての波形表示領域を含んでいる。さらに、制御部50は、音声の波形の表示と同時に、表示された波形に対応する音声をスピーカー32から出力させる。
【0039】
ポインティングデバイス22を通じたユーザーからの入力によって、グラフ表示領域d1又はa1において縦線カーソルC1又はC2の表示位置が変更された場合には、制御部50は、動画再生領域N及び音声再生領域Vの両方も、位置変更後の縦線カーソルC1及びC2によるカーソル指示時点に対応する表示内容に更新する。具体的には、記録された動画における変更後のカーソル指示時点から所定の期間の部分が動画再生領域Nにおいて再生される。また、変更後のカーソル指示時点から所定の期間の音声の波形が音声再生領域Vに表示される。さらに、制御部50は、表示変更後の音声の波形に対応する音声をスピーカー32から出力させる。動画再生領域N及び音声再生領域Vにおける表示内容の更新及び更新された音声のスピーカー32からの出力は、指示時点表示領域d2及びa2における表示内容の更新と同時に実行される。
【0040】
以上説明した本実施形態の状態監視システム1によると、ユーザーはグラフ表示領域d1又はa1を見ることで、対象システム90の稼働状態の推移を概ね把握することができる。一方で、縦線カーソルC1又はC2によってグラフ表示領域d1又はa1内の一時点を指示すると、その一時点に関する検出情報をディスプレイ31の指示時点表示領域d2及びa2に表示する。指示時点表示領域d2及びa2は、それぞれにおける検出情報の性質に応じ、検出情報を表示する態様を異ならせている。したがって、表示態様の異なる指示時点表示領域d2及びa2のそれぞれを見ることで、広範な検出項目に関してそれらの検出情報を一目で把握しやすい。
【0041】
そして、ポインティングデバイス22を用いたユーザー入力によって縦線カーソルC1又はC2の指示内容を変更すると、変更後の指示内容に対応する内容となるように指示時点表示領域d2及びa2を更新する。よって、グラフ表示領域d1又はa1に基づいて稼働状態の推移を概ね把握した結果、ある時点での検出情報の詳細を知る必要が生じたときには、ユーザーがポインティングデバイス22を用いてその時点を指示すると、指示時点表示領域d2及びa2の両方が同時に更新される。これによって、知りたい時点の稼働状態の詳細を広範且つ迅速に把握することが可能である。
【0042】
例えば、グラフ表示領域d1又はa1によって対象システム90におけるある時点での異常が判明しても、異常の詳細やその原因を検証するためには、その時点での複数の検出項目について横断的に検出情報を評価することが重要である。本実施形態によれば、異常が発生していると考えられる時点を縦線カーソルC1又はC2によって指示すると、必要な時点の検出情報の詳細を、表示態様の異なる指示時点表示領域d2及びa2に一斉に表示させることができる。したがって、異常発生の原因を特定するために必要な詳細な情報を広範且つ迅速に取得することが可能となる。なお、本実施形態では、一時点の検出情報を表示する領域として、指示時点表示領域d2及びa2の2つをディスプレイ31に同時に表示させている。しかし、指示時点表示領域d2及びa2のようにユーザーが自由に検出項目を選択して表示させるさらに別のウィンドウ画像領域が、指示時点表示領域d2及びa2とともにディスプレイ31に表示されてもよい。このような追加のウィンドウ画像領域は、指示時点表示領域d2及びa2のそれぞれと表示態様が異なることが好ましいが、これらの領域と同様の表示態様であってもよい。縦線カーソルC1又はC2の指示内容が変更された場合には、指示時点表示領域d2及びa2における表示内容の変更と同時にこれら追加のウィンドウ画像領域においても表示内容が変更される。
【0043】
また、本実施形態においては、範囲指示バーtbがグラフ表示領域d1及びa1を表示する時間的範囲を指示する。そして、ポインティングデバイス22を用いたユーザー入力によって範囲指示バーtbの位置を指示すると、範囲指示バーtbの指示内容が変更されるとともに、変更後の時間的範囲に対応する内容となるようにグラフ表示領域d1及びa1が更新される。よって、グラフ表示領域d1及びa1を簡易且つ迅速な操作で変更できる。また、本実施形態においては、時間スケールt1上において始点位置から終点位置まで延びる範囲指示バーtbを操作するという視覚的な操作によってグラフを表示する時間的範囲を指示及び変更できる。したがって、ユーザーは、時間的範囲の変更の操作を感覚的に行いやすい。また、範囲指示バーtbの指示内容が変更されると、変更後の範囲指示バーtbの時間スケールt1上に占める範囲や位置に応じ、時間スケールt1の表示範囲を更新するとともに、範囲指示バーtbの占める範囲を更新後の時間スケールt1に応じた範囲に更新する。つまり、時間スケールt1に対して範囲指示バーtbの表示範囲及び位置を適切な範囲に調整する。したがって、範囲指示バーtbが見やすく表示される。
【0044】
また、本実施形態においては、グラフ表示領域d1及び指示時点表示領域d2がデジタル検出値を表示し、グラフ表示領域a1及び指示時点表示領域a2がアナログ検出値を表示する。つまり、デジタル検出値とアナログ検出値とが区別されて表示される。このため、ユーザーは、各領域において複数の検出項目に関して表示される検出情報を一見して把握しやすい。
【0045】
また、本実施形態では、縦線カーソルC1又はC2の指示内容が変更されると、指示時点表示領域d2及びa2のみならず、動画再生領域N及び音声再生領域Vも同時に更新されるとともに、スピーカー32からの音声の出力も同時に更新される。よって、グラフ表示領域d1又はa1に基づいて稼働状態の推移を概ね把握した結果、ある時点での検出情報の詳細を知る必要が生じたときには、縦線カーソルC1又はC2によってその時点を指示すると、動画の出力内容や音声の出力内容も同時に更新される。これによって、知りたい時点の稼働状態の詳細をさらに広範に且つ迅速に把握することが可能である。
【0046】
<変形例>
以上は、本発明の好適な実施形態についての説明であるが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、課題を解決するための手段に記載された範囲の限りにおいて様々な変更が可能なものである。
【0047】
例えば、上述の実施形態では、グラフ表示領域d1、指示時点表示領域a2、動画再生領域N等のディスプレイ31による出力や、スピーカー32による音声出力が互いに同時になされたり、同時に更新されたりする。このときの「同時」とは、例えば、装置の処理速度に応じた範囲で多少のタイムラグがある場合を含む。あるいは、「同時」とは、ユーザーがこれらの出力によって検出情報を把握するために大きな支障がない範囲でタイムラグがある場合を含んでいてもよい。例えば、数秒程度のタイムラグがあってもよい。
【0048】
また、上述の実施形態では、指示時点表示領域d2及びa2による検出情報の表示態様を互いに異ならせている。このときの表示態様の違いとは、単に、表示内容に係る検出項目や検出情報の内容が異なっているのみならず、数値表示、色表示、棒グラフ表示、円グラフ表示、動画表示といった検出情報の表示方法(表現方法)の違いをいう。このように表示方法を異ならせることにより、広範な検出項目を一目で把握しやすくしている。
【符号の説明】
【0049】
a1、d1 グラフ表示領域
a2、d2 指示時点表示領域
C1、C2 縦線カーソル
IM 監視画面
N 動画再生領域
t1 時間スケール
tb 範囲指示バー
V 音声再生領域
21 キーボード
22 ポインティングデバイス
31 ディスプレイ
32 スピーカー
41 センサー群
42 カメラ
43 録音機
50 制御部
90 対象システム
【要約】
【課題】他の装置又はシステムの稼働状態の推移を概ね把握しつつ、ある一時点における稼働状態の詳細を広範且つ迅速に取得しやすい。
【解決手段】監視対象となるシステムの稼働状況を示す検出情報を複数の検出項目に関して検出する。グラフ表示領域d1及びa1に検出情報の時間変化を示すグラフを表示するとともに、これらの領域の一時点をカーソルによって指示すると、その指示する時点における検出情報を複数の検出項目に関して指示時点表示領域d2及びa2に異なる態様で表示する。カーソルによる指示内容を変更すると、変更後の指示内容に応じ、指示時点表示領域d2及びa2の両方において表示内容を更新する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8