特許第6235912号(P6235912)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6235912
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】カチオン性基含有セルロースエーテル
(51)【国際特許分類】
   C08B 11/145 20060101AFI20171113BHJP
   A61Q 5/02 20060101ALI20171113BHJP
   A61K 8/73 20060101ALI20171113BHJP
   A61Q 19/10 20060101ALI20171113BHJP
   A61Q 5/12 20060101ALI20171113BHJP
   A61Q 5/04 20060101ALI20171113BHJP
   A61Q 5/08 20060101ALI20171113BHJP
【FI】
   C08B11/145
   A61Q5/02
   A61K8/73
   A61Q19/10
   A61Q5/12
   A61Q5/04
   A61Q5/08
【請求項の数】14
【全頁数】101
(21)【出願番号】特願2014-7934(P2014-7934)
(22)【出願日】2014年1月20日
(65)【公開番号】特開2015-25113(P2015-25113A)
(43)【公開日】2015年2月5日
【審査請求日】2016年12月15日
(31)【優先権主張番号】特願2013-129671(P2013-129671)
(32)【優先日】2013年6月20日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100078732
【弁理士】
【氏名又は名称】大谷 保
(74)【代理人】
【識別番号】100089185
【弁理士】
【氏名又は名称】片岡 誠
(72)【発明者】
【氏名】三好 英輔
(72)【発明者】
【氏名】山口 祐未
(72)【発明者】
【氏名】山崎 直幸
(72)【発明者】
【氏名】藤井 亮輔
【審査官】 齋藤 光介
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2014/087968(WO,A1)
【文献】 特開昭61−181801(JP,A)
【文献】 特表2006−527785(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C08B
A61K
C08L
C11D
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)で表されるアンヒドログルコース由来の主鎖を有し、該アンヒドログルコース単位あたりのカチオン化オキシアルキレン基の置換度が0.01以上1.0以下であり、グリセロール基の置換度が0.5以上5.0以下であり、かつ下記一般式(6)〜(8)で表される、炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基の置換度が0.001以上0.2以下であるカチオン性基含有セルロースエーテル。
【化1】
(式中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立に、下記式(2)〜(8)から選ばれる1種以上の構造単位からなる置換基、又は水素原子を示す。nはアンヒドログルコース由来の主鎖の平均重合度を示し、100以上12000以下の数である。)
【化2】
(式中、式(2)又は(3)で表される構造単位はカチオン化オキシアルキレン基を示し、式(4)又は(5)で表される構造単位はグリセロール基を示し、式(6)〜(8)で表される構造単位は炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基を示す。R4〜R9は、それぞれ独立に炭素数1以上3以下の直鎖又は分岐のアルキル基を示し、X-及びY-はアニオンを示し、r及びsは0以上3以下の整数である。R10、R11は、それぞれ独立に炭素数6以上16以下の分岐炭化水素基を示す。R12は炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を示し、pは0又は1の整数を示す。式(2)〜(7)で表される構造単位において、酸素原子は、水素原子又は前記構造単位の炭素原子と結合している。)
【請求項2】
カチオン電荷密度が0.05ミリモル/g以上2.0ミリモル/g以下である、請求項1に記載のカチオン性基含有セルロースエーテル。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のカチオン性基含有セルロースエーテル、界面活性剤、及び水を含有する界面活性剤組成物。
【請求項4】
カチオン性基含有セルロースエーテルの含有量が0.01質量%以上10質量%以下である、請求項3に記載の界面活性剤組成物。
【請求項5】
界面活性剤に対するカチオン性基含有セルロースエーテルの質量比が0.0002以上10以下である、請求項3又は4に記載の界面活性剤組成物。
【請求項6】
界面活性剤の含有量が0.01質量%以上80質量%以下である、請求項3〜5のいずれかに記載の界面活性剤組成物。
【請求項7】
請求項1又は2に記載のカチオン性基含有セルロースエーテル、界面活性剤、及び水を含有する毛髪洗浄剤組成物。
【請求項8】
請求項1又は2に記載のカチオン性基含有セルロースエーテル、界面活性剤、及び水を含有する皮膚洗浄剤組成物。
【請求項9】
請求項1又は2に記載のカチオン性基含有セルロースエーテル、界面活性剤、油剤、及び水を含有する毛髪コンディショニング剤組成物。
【請求項10】
請求項1又は2に記載のカチオン性基含有セルロースエーテル、並びに染毛用染料、酸化剤、アルカリ剤、及びケラチン還元剤から選ばれる1種以上の処理剤を含有する毛髪処理剤組成物。
【請求項11】
請求項7に記載の毛髪洗浄剤組成物を用いて毛髪を洗浄した後、すすぎ、乾燥する、毛髪の洗浄方法。
【請求項12】
請求項8に記載の皮膚洗浄剤組成物を用いて皮膚を洗浄した後、すすぎ、乾燥する、皮膚の洗浄方法。
【請求項13】
洗浄剤を用いて毛髪を洗浄した後、請求項9に記載の毛髪コンディショニング剤組成物を毛髪に適用する、毛髪のコンディショニング方法。
【請求項14】
請求項10に記載の毛髪処理剤組成物を用いて毛髪を処理した後、すすぎ、乾燥する、毛髪の処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カチオン性基含有セルロースエーテル、それを含有する界面活性剤組成物、毛髪洗浄剤組成物、皮膚洗浄剤組成物、毛髪コンディショニング剤組成物、及び毛髪処理剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
毛髪は、生活環境(太陽光による紫外線や熱、乾燥)、日常のヘアケア行動(洗髪やブラッシング、ドライヤーによる熱)、化学的処理(カラーリング、パーマ等)によりダメージを受けており、毛髪が濡れた状態で擦れ合うと表面に大きな摩擦力を生じ、洗髪中にきしみやもつれを感じる。毛髪化粧料では、頭髪の汚れを落とすという基本機能に加え、すすぎ時の指通り性、すべり性、すべりの持続感を向上させるために、コンディショニング剤として、一般にカチオン化ヒドロキシエチルセルロースに代表される、カチオン性ポリマーが配合される。
例えば特許文献1には、ハイドロフォーブ(疎水)置換した水溶性カチオン多糖類が開示され、実施例には、セルロース系出発物質にグリシドールを反応させた後、第四級化/アルキル化を行うこと等により製造された水溶性カチオン多糖類が例示されている。また、該カチオン多糖類の水溶液は強い粘性化、フォーミング等を可能とし、シャンプー、リンス等の毛髪用組成物としても有用であることが挙げられている。
特許文献2には、アンヒドログルコース単位1モルあたり0.0003〜0.08モルの、炭素数8〜24のアルキル又はアリールアルキル基を含む置換基、及び第四級窒素含有置換基で置換されているセルロースエーテル、及びこれを含むシャンプー等のヘアケア組成物が開示され、湿潤時及び乾燥時の櫛とき性を向上させることが開示されている。
また、特許文献3には、カチオン性基の平均付加モル数が0.2〜0.5であり、グリセロール基の平均付加モル数が1〜2.58である、カチオン化グリセロール化セルロースを含む毛髪化粧料組成物が開示され、洗浄時の毛髪のくし通り性に優れることが挙げられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭61−181801号公報
【特許文献2】特表2006−527785号公報
【特許文献3】ドイツ特許第3301667号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1〜3の技術は、すすぎ時のすべり性とその持続感、並びにコート感において、十分に満足できるレベルではなかった。
本発明は、毛髪洗浄剤組成物に配合すると、すすぎ時に優れたすべり性とその持続感、並びにコート感を付与することができるカチオン性基含有セルロースエーテル、並びにそれを含有する界面活性剤組成物、毛髪洗浄剤組成物、皮膚洗浄剤組成物、毛髪コンディショニング剤及び毛髪処理剤組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、特定のカチオン性基含有セルロースエーテルにより、前記課題を解決しうることを見出した。
すなわち、本発明は、次の[1]〜[10]を提供する。
[1]下記一般式(1)で表されるアンヒドログルコース由来の主鎖を有し、該アンヒドログルコース単位あたりのカチオン化オキシアルキレン基の置換度が0.01以上1.0以下であり、グリセロール基の置換度が0.5以上5.0以下であり、かつ下記一般式(6)〜(8)で表される、炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基の置換度が0.001以上0.2以下であるカチオン性基含有セルロースエーテル。
【0006】
【化1】
【0007】
(式中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立に、下記式(2)〜(8)から選ばれる1種以上の構造単位からなる置換基、又は水素原子を示す。nはアンヒドログルコース由来の主鎖の平均重合度を示し、100以上12000以下の数である。)
【0008】
【化2】
【0009】
(式中、式(2)又は(3)で表される構造単位はカチオン化オキシアルキレン基を示し、式(4)又は(5)で表される構造単位はグリセロール基を示し、式(6)〜(8)で表される構造単位は炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基を示す。R4〜R9は、それぞれ独立に炭素数1以上3以下の直鎖又は分岐のアルキル基を示し、X-及びY-はアニオンを示し、r及びsは0以上3以下の整数である。R10、R11は、それぞれ独立に炭素数6以上16以下の分岐炭化水素基を示す。R12は炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を示し、pは0又は1の整数を示す。式(2)〜(7)で表される構造単位において、酸素原子は、水素原子又は前記構造単位の炭素原子と結合している。)
[2]前記[1]のカチオン性基含有セルロースエーテル、界面活性剤、及び水を含有する界面活性剤組成物。
[3]前記[1]のカチオン性基含有セルロースエーテル、界面活性剤、及び水を含有する毛髪洗浄剤組成物。
[4]前記[1]のカチオン性基含有セルロースエーテル、界面活性剤、及び水を含有する皮膚洗浄剤組成物。
[5]前記[1]のカチオン性基含有セルロースエーテル、界面活性剤、油剤、及び水を含有する毛髪コンディショニング剤組成物。
[6]前記[1]のカチオン性基含有セルロースエーテル、並びに染毛用染料、酸化剤、アルカリ剤、及びケラチン還元剤から選ばれる1種以上の処理剤を含有する毛髪処理剤組成物。
[7]前記[3]の毛髪洗浄剤組成物を用いて毛髪を洗浄した後、すすぎ、乾燥する、毛髪の洗浄方法。
[8]前記[4]の皮膚洗浄剤組成物を用いて皮膚を洗浄した後、すすぎ、乾燥する、皮膚の洗浄方法。
[9]洗浄剤を用いて毛髪を洗浄した後、前記[5]の毛髪コンディショニング剤組成物を毛髪に適用する、毛髪のコンディショニング方法。
[10]前記[6]の毛髪処理剤組成物を用いて毛髪を処理した後、すすぎ、乾燥する、毛髪の処理方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明により提供されるカチオン性基含有セルロースは、毛髪洗浄剤組成物に配合すると、洗浄時の泡の柔らかさ、毛髪の指通り性、柔らかさ、毛髪のすすぎ時に優れたすべり性とその持続感、柔らかさ、並びにコート感、乾燥時のしっとり感、均一性を付与することができる。
本発明により提供されるカチオン性基含有セルロースは、皮膚洗浄剤組成物に配合すると、該組成物により皮膚を洗浄した後、乾燥後の皮膚に優れた保湿感を付与することができる。
本発明により提供されるカチオン性基含有セルロースは、毛髪コンディショニング剤組成物に配合すると、該組成物を塗布した時に優れた存在感、すすぎ時の優れたすべり性とその持続感、柔らかさ、乾燥後のコート感を付与することができる。
本発明により提供されるカチオン性基含有セルロースは、毛髪処理剤組成物に配合すると、該組成物で処理した後、すすぎ時の毛髪に、良好なすべり性、コート感及び柔らかさ、更にコンディショニング剤で処理した後のすすぎ時のすべり性、コート感及び柔らかさを付与することができる。以下、これらの効果を本発明の効果ともいう。
また本発明によれば、洗浄時の泡の柔らかさ、毛髪の指通り性、柔らかさ、毛髪のすすぎ時のすべり性とその持続感、柔らかさ、並びにコート感、乾燥時のしっとり感、均一性に優れた毛髪洗浄剤組成物、皮膚を洗浄した後、乾燥後の皮膚に優れた保湿感を付与する皮膚洗浄剤組成物、毛髪に塗布した時の存在感、毛髪のすすぎ時のすべり性と柔らかさ、乾燥後のコート感に優れた毛髪コンディショニング剤組成物、及び毛髪処理後、すすぎ時の毛髪のすべり性、コート感及び柔らかさ、更にコンディショニング剤で処理した後のすすぎ時のすべり性、コート感及び柔らかさに優れた毛髪処理剤組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[カチオン性基含有セルロースエーテル]
本発明のカチオン性基含有セルロースエーテル(以下、「CCE」ともいう)は、下記一般式(1)で表されるアンヒドログルコース由来の主鎖を有し、該アンヒドログルコース単位あたりのカチオン化オキシアルキレン基の置換度が0.01以上1.0以下であり、グリセロール基の置換度が0.5以上5.0以下であり、かつ下記一般式(6)〜(8)で表される、炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基の置換度が0.001以上0.2以下である。
【0012】
【化3】
【0013】
一般式(1)中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立に、下記式(2)〜(8)から選ばれる1種以上の構造単位からなる置換基、又は水素原子を示す。nはアンヒドログルコース由来の主鎖の平均重合度を示し、100以上12000以下の数である。
【0014】
【化4】
【0015】
式中、式(2)又は(3)で表される構造単位はカチオン化オキシアルキレン基を示し、式(4)又は(5)で表される構造単位はグリセロール基を示し、式(6)〜(8)で表される構造単位は炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基を示す。R4〜R9は、それぞれ独立に炭素数1以上3以下の直鎖又は分岐のアルキル基を示し、X-及びY-はアニオンを示し、r及びsは0以上3以下の整数である。R10、R11は、それぞれ独立に炭素数6以上16以下の分岐炭化水素基を示す。R12は炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を示し、pは0又は1の整数を示す。式(2)〜(7)で表される構造単位において、酸素原子は、水素原子又は前記構造単位の炭素原子と結合している。
本発明のCCEが本発明の効果を奏する理由は定かではないが、以下のように考えられる。
本発明のCCEは、炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基を有することにより、直鎖の炭化水素基含有基を有するCCEに比べて適度に疎水性が増す。そのため分岐炭化水素基含有基を有する本発明のCCEは析出しやすくなり、毛髪や皮膚に適度に付着する。その結果、本発明のCCEを毛髪洗浄剤組成物に配合すると、毛髪のすすぎ時のすべり性とその持続感、柔らかさ、並びにコート感、乾燥時のしっとり感、均一性に優れ、皮膚洗浄剤組成物に配合すると、皮膚を洗浄した後、乾燥後の皮膚に優れた保湿感を付与することができる。また、毛髪コンディショニング剤組成物に配合すると、毛髪に塗布した時の存在感、毛髪のすすぎ時のすべり性と柔らかさ、乾燥後のコート感に優れ、毛髪処理剤組成物に配合すると、毛髪処理後、すすぎ時の毛髪のすべり性、コート感及び柔らかさに優れるという効果を奏する。
【0016】
(置換基R1、R2及びR3
前記一般式(1)において、置換基R1が、式(2)〜(8)から選ばれる1種以上の構造単位からなる置換基である場合、置換基R1は、式(2)〜(8)から選ばれる複数の構造単位からなる置換基であってもよいし、式(2)〜(8)から選ばれるただ1つの構造単位の酸素原子に、水素原子が結合した置換基であってもよい。
また、置換基R1が、式(2)〜(7)から選ばれる複数の構造単位からなる置換基である場合、構造単位同士は、一方の構造単位の酸素原子と他方の構造単位の炭素原子とで結合しており、他の構造単位の炭素原子と結合していない酸素原子、例えば置換基の末端に位置する酸素原子は、水素原子と結合している。
また、構造単位の組み合わせに特に限定はなく、式(2)〜(8)から選ばれる1種の構造単位が複数結合していてもよいし、式(2)〜(8)から選ばれる2〜7種の構造単位が結合していてもよい。一般式(1)中、R1がカチオン化オキシアルキレン基、グリセロール基、及び炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基から選ばれる2種以上の基を有する置換基である場合、結合様式は、ブロック結合、ランダム結合、又は交互結合のいずれであってもよいが、製造の容易さの観点から、ブロック結合であることが好ましい。
【0017】
置換基R1が式(2)〜(8)から選ばれる1種以上の構造単位からなる置換基である場合、その末端の炭素原子は、アンヒドログルコース由来の主鎖の水酸基の酸素原子に結合している。
置換基R2が式(2)〜(8)から選ばれる1種以上の構造単位からなる置換基である場合の該置換基の態様は、前述の置換基R1が式(2)〜(8)から選ばれる1種以上の構造単位からなる置換基である場合の態様と同様である。
置換基R3が式(2)〜(8)から選ばれる1種以上の構造単位からなる置換基である場合の該置換基の態様は、前述の置換基R1が式(2)〜(8)から選ばれる1種以上の構造単位からなる置換基である場合の態様と同様である。
置換基R1、R2、及びR3はそれぞれ独立であり、互いに同一でもよく異なってもいてもよい。
なお、本発明の効果を損なわない範囲であれば、置換基R1は、式(2)〜(8)の構造単位以外の構造単位を含んでいてもよい。
【0018】
(式(2)又は(3)で表されるカチオン化オキシアルキレン基)
前記式(2)及び(3)において、R4〜R9は、それぞれ独立に炭素数1以上3以下の直鎖又は分岐のアルキル基であり、その具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基及びイソプロピル基が挙げられる。これらの中では、反応剤の入手性の観点から、メチル基又はエチル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
前記式(2)及び(3)において、X-及びY-は、4級アンモニウムイオンの対イオンであるアニオンを示す。X-及びY-はアニオンであれば特に限定されず、具体例としては炭素数1以上3以下のアルキル硫酸イオン、硫酸イオン、リン酸イオン、炭素数1以上3以下の脂肪酸イオン、及びハロゲン化物イオンから選ばれる1種以上等が挙げられる。
これらの中では、製造の容易さの観点から、炭素数1以上3以下のアルキル硫酸イオン、硫酸イオン及びハロゲン化物イオンから選ばれる1種以上が好ましく、ハロゲン化物イオンがより好ましい。ハロゲン化物イオンとしては、フッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン及びヨウ化物イオンから選ばれる1種以上が挙げられるが、CCEの水溶性及び化学的安定性の観点から、塩化物イオン及び臭化物イオンから選ばれる1種以上が好ましく、塩化物イオンがより好ましい。
r及びsは0以上3以下の整数を示す。原料の入手の容易さの観点から、r及びsは1であることが好ましい。
【0019】
(炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基)
本発明において、炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基とは、前記一般式(6)〜(8)で表される構造単位をいう。分岐炭化水素基の炭素数は、本発明の効果を付与する観点から、好ましくは8以上16以下であり、より好ましくは8以上14以下であり、更に好ましくは8以上12以下である。
本発明のCCEが該構造単位を有することで、特に毛髪洗浄剤組成物に用いた際に、毛髪すすぎ時における優れたすべり性とその持続感、柔らかさに加え、優れたコート感を付与することができる。本発明においてすすぎ時のコート感とは毛髪の表面がジェル状の潤滑性に優れた物質でコーティングされたような感触をいい、コート感が優れると、本発明の効果であるすべりと持続感をより強く感じることができる。
【0020】
前記式(6)及び(7)において、R10、R11は、それぞれ独立に、炭素数6以上16以下の分岐炭化水素基であり、よって、前記式(6)及び(7)は、炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有している。R10、R11の具体例としては、炭素数6以上16以下の分岐アルキル基又は分岐アルケニル基が挙げられ、例えば、2−メチルペンチル基、2−メチルヘキシル基、2−エチルペンチル基、3−エチルペンチル基、2−メチルヘプチル基、2−エチルヘキシル基、3−エチルヘキシル基、2−メチルオクチル基、2−エチルオクチル基、イソデシル基、イソトリデシル基、イソテトラデシル基、イソヘキサデシル基、イソへキセニル基、イソオクテニル基、イソデセニル基、イソトリデセニル基、イソテトラデセニル基、イソヘキサデセニル基等が挙げられる。これらの中では、CCEの水溶性、及び毛髪洗浄剤組成物に用いた際の、毛髪すすぎ時における優れたすべり性、その持続感及びコート感等の本発明の効果を付与する観点から、R10、R11は、炭素数6以上14以下の分岐アルキル基又は分岐アルケニル基が好ましく、炭素数6以上12以下の分岐アルキル基又は分岐アルケニル基がより好ましく、炭素数6以上12以下の分岐アルキル基がより好ましい。
また、前記式(8)において、R12は炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基であり、原料の入手性の観点から、炭素数8以上18以下の分岐アルキル基又は分岐アルケニル基が好ましい。R12としては、例えば、2−メチルヘプチル基、2−エチルヘキシル基、3−エチルヘキシル基、2−メチルオクチル基、2−エチルオクチル基、イソデシル基、イソトリデシル基、イソテトラデシル基、イソヘキサデシル基、イソオクタデシル基、イソオクテニル基、イソデセニル基、イソトリデセニル基、イソテトラデセニル基、イソヘキサデセニル基、イソオクタデセニル基等が挙げられる。これらの中では、CCEの水溶性、及び毛髪洗浄剤組成物に用いた際の、毛髪すすぎ時における優れたすべり性、その持続感及びコート感等の本発明の効果を付与する観点から、R12は炭素数8以上16以下の分岐アルキル基又は分岐アルケニル基が好ましく、炭素数8以上14以下の分岐アルキル基又は分岐アルケニル基がより好ましく、炭素数8以上12以下の分岐アルキル基又は分岐アルケニル基が更に好ましく、炭素数8以上12以下の分岐アルキル基がより更に好ましい。また、特に毛髪洗浄剤組成物に用いた際のすべり性、その持続感、及びコート感等の本発明の効果を付与する観点から、R12は2−エチルヘキシル基又はイソデシル基が更に好ましく、2−エチルヘキシル基がより更に好ましい。
化学的安定性の観点から、pは0であることが好ましい。
すなわち、式(8)は、好ましくは2−エチルヘキシル基、イソデシル基であり、より好ましくは2−エチルヘキシル基である。
【0021】
炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基としては、特に毛髪洗浄剤組成物に用いた際のすべり性、その持続感、及びコート感等の本発明の効果を付与する観点から、前記式(8)で表される構造単位からなる置換基が好ましい。
【0022】
また、炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基としては、特に毛髪洗浄剤組成物に用いた際のすべり性、その持続感、及びコート感等の本発明の効果を付与する観点から、炭素数8以上14以下の分岐アルキル基又は分岐アルケニル基が好ましく、炭素数8以上12以下の分岐アルキル基又は分岐アルケニル基がより好ましく、炭素数8以上12以下の分岐アルキル基が更に好ましく、2−エチルヘキシル基又はイソデシル基がより更に好ましく、2−エチルヘキシル基がより更に好ましい。
【0023】
(カチオン化オキシアルキレン基の置換度)
本発明において、カチオン化オキシアルキレン基の置換度(以下、「MS(N+)」ともいう)とは、CCEの分子中に存在するカチオン化オキシアルキレン基の数の、主鎖を構成するアンヒドログルコース単位1つあたりに対する平均値をいう。MS(N+)は、後述の実施例に記載の方法により測定され、算出される。
本発明のカチオン性基含有セルロースエーテルにおけるMS(N+)は0.01以上1.0以下である。MS(N+)がこの範囲であれば、本発明の効果を得ることができる。この観点から、MS(N+)は好ましくは0.05以上、より好ましくは0.08以上、更に好ましくは0.11以上、より更に好ましくは0.16以上、より更に好ましくは0.18以上、より更に好ましくは0.20以上であり、好ましくは0.9以下、より好ましくは0.7以下、更に好ましくは0.5以下、より更に好ましくは0.35以下、より更に好ましくは0.32以下、より更に好ましくは0.28以下、より更に好ましくは0.25以下である。
【0024】
(グリセロール基の置換度)
本発明においてグリセロール基の置換度(以下、「MS(Gly)」ともいう)とは、CCE分子中に存在するグリセロール基の数の、主鎖を構成するアンヒドログルコース単位1つあたりに対する平均値をいう。MS(Gly)は、後述の実施例に記載の方法により測定され、算出される。
本発明のカチオン性基含有セルロースエーテルのMS(Gly)は0.5以上5.0以下である。MS(Gly)がこの範囲であれば、本発明の効果を得ることができる。また、MS(Gly)がこの範囲であれば、CCEの界面活性剤組成物への溶解性が高いため、配合が容易である。これらの観点から、MS(Gly)は好ましくは0.6以上、より好ましくは0.7以上、更に好ましくは1.2以上、より更に好ましくは1.6以上、より更に好ましくは1.8以上、より更に好ましくは2.0以上である。上記観点及び本発明のCCEのコストの観点から、MS(Gly)は好ましくは4.0以下、より好ましくは3.5以下、更に好ましくは3.0以下、より更に好ましくは2.5以下、より更に好ましくは2.4以下、より更に好ましくは2.3以下、より更に好ましくは2.2以下である。
【0025】
(炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基の置換度)
本発明において、炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基の置換度(以下、「MS(HC)」ともいう)とは、CCE分子中に存在する、前記式(6)〜(8)で表される炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基の数の、主鎖を構成するアンヒドログルコース単位1つあたりに対する平均値をいう。MS(HC)は、後述の実施例に記載の方法により測定され、算出される。
本発明のカチオン性基含有セルロースエーテルのMS(HC)は0.001以上0.2以下である。MS(HC)がこの範囲であれば、本発明の効果を得ることができる。この観点から、MS(HC)は好ましくは0.002以上、より好ましくは0.005以上、更に好ましくは0.01以上である。上記の観点及び本発明のCCEの製造コストの観点から、MS(HC)は好ましくは0.15以下、より好ましくは0.10以下であり、上記の良好なすべり性及びその持続感を得る観点から、更に好ましくは0.08以下、より更に好ましくは0.06以下、より更に好ましくは0.05以下、より更に好ましくは0.04以下、より更に好ましくは0.03以下である。
【0026】
(カチオン電荷密度)
本発明のCCEは、本発明の効果を得る観点から、カチオン電荷密度が好ましくは0.05ミリモル/g以上、より好ましくは0.15ミリモル/g以上、更に好ましくは0.2ミリモル/g以上であり、上記の良好なすべり性、及び持続感を得る観点から、より更に好ましくは0.3ミリモル/g以上である。同様の観点から、カチオン電荷密度は好ましくは2.0ミリモル/g以下、より好ましくは1.7ミリモル/g以下、更に好ましくは1.5ミリモル/g以下であり、上記の良好なすべり性、及び持続感を得る観点から、より更に好ましくは1.2ミリモル/g以下、より更に好ましくは1.0ミリモル/g以下、より更に好ましくは0.9ミリモル/g以下である。
本発明において、カチオン電荷密度とは、CCE1gあたりに含まれる、カチオン性基のモル数をいい、下記計算式より算出される。
カチオン電荷密度(ミリモル/g)=窒素含有量(%)÷14×10
(式中、窒素含有量(%)は実施例記載の方法にて測定される。)
【0027】
(CCEの平均重合度)
本発明のCCEは、セルロースを原料として、カチオン化オキシアルキレン基、グリセロール基、炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基を導入することにより得られる。これら置換基の導入反応を、窒素等の不活性ガス存在下で行った場合、セルロースの解重合は進行せず、原料セルロースとCCEの平均重合度を同等とみなすことができる。本発明においては、CCEの原料であるセルロースの平均重合度をCCEの平均重合度nであるとみなす。また本発明においては、セルロースの平均重合度とは、セルロースの粘度平均重合度のことをいい、具体的には実施例に記載の方法で測定することができる。
前記平均重合度nは、本発明の効果を得る観点から、100以上であり、好ましくは200以上、より好ましくは500以上、更に好ましくは1000以上である。また、上記の観点、本発明のCCE、及びCCEを配合した組成物のハンドリング性の観点から、前記平均重合度nは、12000以下であり、好ましくは10000以下、より好ましくは5000以下、更に好ましくは2500以下である。
【0028】
(1質量%水溶液粘度)
本発明のCCEは、本発明の効果を得る観点から、25℃における1質量%水溶液粘度が、好ましくは10mPa・s以上、より好ましくは20mPa・s以上、更に好ましくは50mPa・s以上、より更に好ましくは100mPa・s以上である。また、本発明のCCE、及びCCEを配合した組成物のハンドリング性向上の観点から、25℃における1質量%水溶液粘度が、好ましくは10000mPa・s以下、より好ましくは5000mPa・s以下、更に好ましくは3000mPa・s以下であり、より更に好ましくは2000mPa・s以下である。なお、CCEの水溶液粘度は実施例に記載の方法で測定される。
【0029】
[CCEの製造]
本発明のCCEは、セルロースを、本発明のCCEのカチオン化オキシアルキレン基に対応するカチオン化剤(以下、単に「カチオン化剤」ともいう)、グリセロール化剤、及び炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基(以下、単に「炭化水素基含有基」ともいう)の導入剤と反応させることにより製造できる。ここで、カチオン化反応、グリセロール化反応、及び炭化水素基含有基の導入反応の順序は特に限定されず、いずれを先に行ってもよく、同時に行ってもよく、任意の順序で繰り返し行ってもよい。カチオン化オキシアルキレン基、又は、炭化水素基含有基のセルロースへの導入を先に行った場合、グリセロール化剤基準のグリセロール化反応の収率は低下しやすいため、最初にグリセロール化反応を行い、その後にカチオン化反応及び炭化水素基含有基の導入反応を行うことが好ましい。
一般にセルロースは高い結晶性を持つため、反応性に乏しい。よって、反応前にその結晶性を低下させ、反応性を改善させる処理を行うことが好ましい。そのようなCCEの製造方法としては、例えば、以下の方法(i)〜(iii)を挙げることができる。
方法(i):一般にアルセル化又はマーセル化と呼ばれる活性化方法、すなわち、原料セルロースと大量の水、及び大過剰のアルカリ金属水酸化物を混合して、アルカリセルロースを得た後、グリセロール化剤、カチオン化剤、及び炭化水素基含有基の導入剤と反応させる方法。
方法(ii):セルロースを、例えば、テトラブチルアンモニウムフルオリドを含むジメチルスルホキシド、パラホルムアルデヒドを含むジメチルスルホキシド、塩化リチウムを含むジメチルアセトアミド等の溶媒、「セルロースの事典、編者:セルロース学会、発行所:株式会社朝倉書店」、Macromol.Chem.Phys.201,627−631(2000)等に記載されるセルロースの溶解が可能な溶媒を用い、原料セルロースを溶解させ、その後原料セルロースとグリセロール化剤、カチオン化剤、及び炭化水素基含有基の導入剤を反応させる方法。
方法(iii):前記(i)や(ii)の方法のように、過剰のアルカリやセルロースを溶解可能な特殊な溶媒を用いず、粉末状、又は綿状の原料セルロースとグリセロール化剤、カチオン化剤、及び炭化水素基含有基の導入剤をアルカリ共存下に反応させる方法。
以下、本発明のCCEの製造原料に用いられるセルロース、グリセロール化剤、カチオン化剤、炭化水素基含有基の導入剤、及び活性化法等について述べる。
【0030】
<原料セルロース>
本発明のCCEの原料に用いられるセルロース(以下、「原料セルロース」ともいう)の種類に特に制限はないが、セルロース純度、重合度、及び入手の容易さの観点から、各種木材チップ;木材から製造されるウッドパルプ、綿の種子の周囲の繊維から得られるコットンリンターパルプ等のパルプ類が好ましい。
原料セルロースの平均重合度は、本発明の効果を得る観点から、好ましくは100以上、より好ましくは200以上、更に好ましくは500以上、より更に好ましくは1000以上であり、上記の観点、本発明のCCE、及びCCEを配合した組成物のハンドリング性の観点から、好ましくは12000以下、より好ましくは10000以下、更に好ましくは5000以下、より更に好ましくは2500以下である。
原料セルロースの平均重合度とは、実施例に記載の銅−アンモニア法等により測定される粘度平均重合度をいう。
原料セルロースの形状は、製造装置内への導入に支障がない限り特に限定されないが、操作上の観点から、シート状、ペレット状又はチップ状や、綿状、粉末状であることが好ましく、チップ状、綿状又は粉末状がより好ましく、綿状又は粉末状が更に好ましい。チップ状セルロースは、例えば原料セルロースを、裁断処理することで得ることができる。綿状または粉末状セルロースは、例えば原料セルロース又は裁断処理を行った原料セルロースを、必要に応じて乾燥処理を行った後、粉砕処理することで得ることができる。
【0031】
(裁断処理)
原料セルロースの種類や形状によっては、粉砕処理の前処理として裁断処理を行うことが好ましい。原料セルロースを裁断する方法は、原料セルロースの種類や形状により適宜の方法を選択することができるが、例えば、シュレッダー、スリッターカッター及びロータリーカッターから選ばれる1種以上の裁断機を使用する方法が挙げられる。
シート状の原料セルロースを用いる場合、裁断機としてシュレッダー又はスリッターカッターを使用することが好ましく、生産性の観点から、スリッターカッターを使用することがより好ましい。
スリッターカッターは、シートの長手方向に沿った縦方向にロールカッターで縦切りして、細長い短冊状とし、次に、固定刃と回転刃でシートの幅方向に短く横切りする裁断機であって、スリッターカッターを用いることにより、原料セルロースの形状をさいの目形状にすることができる。スリッターカッターとしては、株式会社ホーライ製のシートペレタイザを好ましく使用でき、この装置を使用すると、シート状の原料セルロースを約1〜20mm角に裁断することができる。
【0032】
間伐材、剪定枝材、建築廃材等の木材類、あるいはシート状以外の原料セルロースを裁断する場合には、ロータリーカッターを使用することが好ましい。ロータリーカッターは、回転刃とスクリーンから構成され、ロータリーカッターを用いることにより、回転刃によりスクリーンの目開き以下の大きさに裁断された原料セルロースを容易に得ることができる。なお、必要に応じて固定刃を設け、回転刃と固定刃により裁断することもできる。
ロータリーカッターを使用する場合、得られる粗粉砕物の大きさは、スクリーンの目開きを変えることにより、制御することができる。
【0033】
裁断処理後に得られる原料セルロースの大きさとしては、生産性の観点から、好ましくは1mm角以上、より好ましくは2mm角以上であり、後の粉砕処理における粉砕に要する負荷を軽減する観点及び後述する乾燥処理を効率よく容易に行う観点から、好ましくは70mm角以下、より好ましくは50mm角以下である。
【0034】
(乾燥処理)
原料セルロースを粉砕処理する際の水分含量は、少ない方が好ましい。粉砕処理時の水分含量の下限は、原料セルロースに対して0質量%であるが、生産性の観点から、該水分含量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上である。また、原料セルロースの粉砕効率の観点から、該水分含量は好ましくは10質量%以下、より好ましくは7質量%以下、更に好ましくは4質量%以下、より更に好ましくは2質量%以下である。
一般に、市販のパルプ類、バイオマス資源として利用される紙類、木材類、植物茎・葉類、植物殻類等の原料セルロースは、5質量%を超える水分を含有しており、通常5〜30質量%程度の水分を含有している。したがって、原料セルロース、好ましくは裁断処理後に得られる原料セルロースの乾燥処理を行うことによって、原料セルロースの水分含量を調整することが好ましい。
【0035】
乾燥方法としては、公知の乾燥手段を適宜選択すればよく、例えば、熱風受熱乾燥法、伝導受熱乾燥法、除湿空気乾燥法、冷風乾燥法、マイクロ波乾燥法、赤外線乾燥法、天日乾燥法、真空乾燥法、凍結乾燥法等が挙げられる。
上記の乾燥方法において、公知の乾燥機を適宜選択して使用することができ、例えば、「粉体工学概論」(社団法人日本粉体工業技術会編集 粉体工学情報センター1995年発行) 176頁に記載の乾燥機等が挙げられる。
これらの乾燥方法及び乾燥機は1種でも又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。乾燥処理はバッチ処理、連続処理のいずれでも可能であるが、生産性の観点から連続処理が望ましい。
【0036】
連続乾燥機としては、伝熱効率の観点から伝導受熱型の横型攪拌乾燥機が好ましい。さらに、微粉が発生しにくく、連続排出の安定性の観点から2軸の横型攪拌乾燥機が好ましい。2軸の横型攪拌乾燥機としては、株式会社奈良機械製作所製の2軸パドルドライヤーを好ましく使用できる。
乾燥処理における温度は、乾燥手段、乾燥時間等により一概には決定できないが、好ましくは10℃以上、より好ましくは25℃以上、更に好ましくは50℃以上であり、また、好ましくは250℃以下、より好ましくは180℃以下、更に好ましくは150℃以下である。処理時間としては好ましくは0.01時間以上、より好ましくは0.02時間以上であり、また、好ましくは2時間以下、より好ましくは1時間以下である。必要に応じて減圧下で乾燥処理を行ってもよく、圧力としては、好ましくは1kPa以上、より好ましくは50kPa以上であり、また、好ましくは120kPa以下、より好ましくは105kPa以下である。
【0037】
(粉砕処理)
粉砕処理で用いられる粉砕機に特に制限はなく、原料セルロースを粉末化又は綿状化できる装置であればよい。
粉砕機の具体例としては、高圧圧縮ロールミルや、ロール回転ミル等のロールミル、リングローラーミル、ローラーレースミル又はボールレースミル等の竪型ローラーミル、転動ボールミル、振動ボールミル、振動ロッドミル、振動チューブミル、遊星ボールミル又は遠心流動化ミル等の容器駆動媒体ミル、塔式粉砕機、攪拌槽式ミル、流通槽式ミル又はアニュラー式ミル等の媒体攪拌式ミル、高速遠心ローラーミルやオングミル等の圧密せん断ミル、乳鉢、石臼、マスコロイダー、フレットミル、エッジランナーミル、ナイフミル、ピンミル、カッターミル等が挙げられる。
これらの中では、セルロースの粉砕効率、生産性、及び後のグリセロール化等の導入剤の効率の観点から、容器駆動式媒体ミル又は媒体攪拌式ミルが好ましく、容器駆動式媒体ミルがより好ましく、振動ボールミル、振動ロッドミル又は振動チューブミル等の振動ミルが更に好ましく、振動ロッドミルがより更に好ましい。粉砕方法としては、バッチ式、連続式のどちらでもよい。
【0038】
粉砕処理に用いる装置の材質、媒体の材質に特に制限はなく、例えば、鉄、ステンレス、アルミナ、ジルコニア、炭化珪素、チッ化珪素、ガラス等が挙げられるが、原料セルロースの粉砕効率の観点から、鉄、ステンレス、ジルコニア、炭化珪素、窒化珪素が好ましく、更に工業的な利用の観点から、特に鉄又はステンレスが好ましい。
原料セルロースの粉砕効率の観点から、用いる装置が振動ミルであって、媒体がロッドの場合には、ロッドの外径は、粉砕効率の観点から好ましくは0.1mm以上、より好ましくは0.5mm以上であり、同様の観点から、好ましくは100mm以下、より好ましくは50mm以下である。
ロッドの充填率は、振動ミルの機種により好適な範囲が異なるが、セルロースの粉砕効率、及び生産性の観点から、好ましくは10%以上、より好ましくは15%以上、更に好ましくは50%以上であり、また好ましくは97%以下、より好ましくは95%以下である。
充填率がこの範囲内であれば、セルロースとロッドとの接触頻度が向上するとともに、媒体の動きを妨げずに、粉砕効率を向上させることができる。ここで充填率とは、振動ミルの攪拌部の容積に対するロッドの体積をいう。
【0039】
粉砕処理時の温度に特に限定はないが、セルロースの分解抑制の観点、及び操作コストの観点から、好ましくは−100℃以上、より好ましくは0℃以上、更に好ましくは10℃以上であり、好ましくは200℃以下、より好ましくは100℃以下、更に好ましくは70℃以下である。
粉砕処理の時間は、原料セルロースが粉末化又は綿状化されるよう、適宜調整すればよい。粉砕処理の時間は、用いる粉砕機や使用するエネルギー量等によって変わるが、通常10秒間以上12時間以下である。原料セルロースを十分に粉末化又は綿状化させる観点から、粉砕処理時間は好ましくは15秒間以上、より好ましくは1分間以上であり、生産性の観点から、好ましくは3時間以下、より好ましくは1時間以下、更に好ましくは20分間以下である。
【0040】
<グリセロール化剤>
本発明のCCEの製造に用いられるグリセロール化剤としては、グリシドール;3−クロロ−1,2−プロパンジオール、3−ブロモ−1,2−プロパンジオール等の3−ハロ−1,2−プロパンジオール;グリセリン;グリセリンカーボネートから選ばれる1種以上等が挙げられる。これらの中では、塩が副生しないこと、及び反応性の観点から、グリシドールが好ましい。
これらのグリセロール化剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
使用するグリセロール化剤の量は、所望するMS(Gly)を考慮して適宜選択すればよいが、CCEの水溶性、及び本発明の効果を得る観点から、原料セルロースのアンヒドログルコース単位(以下、「AGU」ともいう)1モルに対し、好ましくは0.2モル以上、より好ましくは1モル以上、更に好ましくは3モル以上、より更に好ましくは4モル以上であり、上記の観点及びCCEの製造コストの観点から、好ましくは60モル以下、より好ましくは50モル以下、更に好ましくは45モル以下、より更に好ましくは40モル以下である。
グリセロール化剤の添加方法は、一括、間欠、連続のいずれでもよいが、原料セルロースへのグリセロール化剤の反応収率を高める観点から、連続添加が好ましい。
【0041】
<カチオン化剤>
本発明のCCEの製造に用いられるカチオン化剤としては、下記一般式(9)又は(10)で表される化合物等が挙げられる。
【0042】
【化5】
【0043】
一般式(9)及び(10)中、R13〜R18及びその好ましい態様は、前記一般式(2)及び(3)のR4〜R9と同様である。t、u及びその好ましい態様は、前記式(2)のr、及び前記式(3)のsと同様である。Q-、W-及びその好ましい態様は、前記式(2)のX-、及び前記式(3)のY-と同様である。Zはハロゲン原子を示す。R13〜R18は互いに同一であっても異なっていてもよい。
【0044】
前記一般式(9)又は(10)で表される化合物の具体例としては、グリシジルトリメチルアンモニウム、グリシジルトリエチルアンモニウム、グリシジルトリプロピルアンモニウムのそれぞれ塩化物、臭化物又はヨウ化物や、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリエチルアンモニウム、又は3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリプロピルアンモニウムのそれぞれ塩化物、3−ブロモ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム、3−ブロモ−2−ヒドロキシプロピルトリエチルアンモニウム、又は3−ブロモ−2−ヒドロキシプロピルトリプロピルアンモニウムのそれぞれ臭化物や、3−ヨード−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム、3−ヨード−2−ヒドロキシプロピルトリエチルアンモニウム、又は3−ヨード−2−ヒドロキシプロピルトリプロピルアンモニウムのそれぞれヨウ化物が挙げられる。
これらの中では、原料の入手の容易性及び化学的安定性の観点から、グリシジルトリメチルアンモニウム又はグリシジルトリエチルアンモニウムの塩化物又は臭化物;3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム又は3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリエチルアンモニウムの塩化物;3−ブロモ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム又は3−ブロモ−2−ヒドロキシプロピルトリエチルアンモニウムの臭化物から選ばれる1種以上が好ましく、グリシジルトリメチルアンモニウムクロライド及び3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドから選ばれる1種以上がより好ましく、グリシジルトリメチルアンモニウムクロライドが更に好ましい。
これらのカチオン化剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0045】
使用するカチオン化剤の量は、所望するMS(N+)と反応収率とを考慮して適宜選択すればよいが、CCEの水溶性、及び本発明の効果を得る観点から、原料セルロースのAGU1モルに対し、好ましくは0.01モル以上、より好ましくは0.03モル以上、更に好ましくは0.05モル以上、より更に好ましくは0.1モル以上であり、上記の観点及びCCEの製造コストの観点から、好ましくは30モル以下、より好ましくは25モル以下、更に好ましくは10モル以下である。
カチオン化剤の添加方法は一括、間欠、連続のいずれでもよい。
【0046】
<炭化水素基含有基の導入剤>
本発明のCCEの製造に用いられる炭化水素基含有基の導入剤としては、前記一般式(6)〜(8)で表される構造単位を導入できるものであればよい。
前記一般式(6)又は(7)で表される構造単位を導入しうる導入剤としては、下記一般式(11)又は(12)で表される化合物等が挙げられる。
【0047】
【化6】
【0048】
一般式(11)及び(12)中、R19、R20及びその好ましい態様は、前記一般式(6)のR10及び前記一般式(7)のR11と同様である。Aはハロゲン原子を示す。
前記一般式(11)で表される化合物の具体例としては、1,2−エポキシ−5−メチルへプタン、1,2−エポキシ−6−メチルへプタン等の、分岐炭化水素基を有する炭素数8以上18以下の1,2−エポキシアルカン又は1,2−エポキシアルケン等が挙げられる。前記一般式(12)で表される化合物の具体例としては、1−クロロ−5−メチルへプタン−2−オール、1−クロロ−6−メチルへプタン−2−オール等の、分岐炭化水素基を有する炭素数8以上18以下の1−ハロ−2−アルカノール又は1−ハロ−2−アルケノール等が挙げられる。
これらの中では、反応時に塩の副生がない点、原料の入手の容易性及び化学的安定性の観点から、前記一般式(11)で表される化合物が好ましい。
これらは、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0049】
前記一般式(8)で表される構造単位を導入しうる導入剤としては、下記一般式(13)、(14)又は(15)で表される化合物等が挙げられる。
【0050】
【化7】
【0051】
一般式(13)、(14)及び(15)中、R21、R22、R23、R24及びその好ましい態様は、前記一般式(8)のR12と同様である。q及びその好ましい態様は、前記一般式(8)のpと同様である。Bはハロゲン原子を示す。一般式(15)において、R23及びR24は異なっていてもよいが、同一であることが好ましい。なお、一般式(14)で表される化合物を用いると、前記一般式(4)又は(5)で表されるグリセロール基と、前記一般式(8)で表される構造単位(ただし、pは0である)とを同時に導入しうる。
前記一般式(13)で表される化合物の具体例としては、2−メチルヘプチルハライド、2−エチルヘキシルハライド、3−エチルヘキシルハライド、2−メチルオクチルハライド、2−エチルオクチルハライド、イソデシルハライド、イソトリデシルハライド、イソテトラデシルハライド、イソヘキサデシルハライド、イソオクタデシルハライド、イソオクテニルハライド、イソデセニルハライド、イソトリデセニルハライド、イソテトラデセニルハライド、イソヘキサデセニルハライド、イソオクタデセニルハライド等の炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を有するハロゲン化物;炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を有するカルボン酸ハロゲン化物等が挙げられる。
前記一般式(14)で表される化合物の具体例としては、2−メチルヘプチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、3−エチルヘキシルグリシジルエーテル、2−メチルオクチルグリシジルエーテル、2−エチルオクチルグリシジルエーテル、イソデシルグリシジルエーテル、イソトリデシルグリシジルエーテル、イソテトラデシルグリシジルエーテル、イソヘキサデシルグリシジルエーテル、イソオクタデシルグリシジルエーテル等の炭素数8以上18以下の分岐アルキル基を有するグリシジルエーテル;イソオクテニルグリシジルエーテル、イソデセニルグリシジルエーテル、イソトリデセニルグリシジルエーテル、イソテトラデセニルグリシジルエーテル、イソヘキサデセニルグリシジルエーテル、イソオクタデセニルグリシジルエーテル等の炭素数8以上18以下の分岐アルケニル基を有するグリシジルエーテル等が挙げられる。
前記一般式(15)で表される化合物の具体例としては、前記炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を有するカルボン酸の無水物等が挙げられる。
これらの中では、原料の入手の容易性及び得られるCCEの化学的安定性の観点から、前記一般式(14)で表される化合物が好ましく、CCEの水溶性、及び本発明の効果を得る観点から、炭素数8以上18以下の分岐アルキル基を有するグリシジルエーテルが好ましく、炭素数8以上14以下の分岐アルキル基を有するグリシジルエーテルがより好ましく、炭素数8以上12以下の分岐アルキル基を有するグリシジルエーテルが更に好ましく、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル及びイソデシルグリシジルエーテルから選ばれる1種以上がより更に好ましく、2−エチルヘキシルグリシジルエーテルがより更に好ましい。
これらは、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0052】
使用する炭化水素基含有基の導入剤の量は、所望するMS(HC)と反応収率とを考慮して適宜選択すればよいが、CCEの水溶性、及び本発明の効果を得る観点から、原料セルロースのAGU1モルに対し、好ましくは0.01モル以上、より好ましくは0.03モル以上であり、上記の観点及びCCEの製造コストの観点から、好ましくは5モル以下、より好ましくは3モル以下、更に好ましくは1モル以下、より更に好ましくは0.5モル以下、より更に好ましくは0.2モル以下である。
炭化水素基含有基の導入剤の添加方法は一括、間欠、連続のいずれでもよい。
【0053】
<アルカリ化合物>
本発明のCCEは、好ましくは上記粉砕処理を行って得られた粉末セルロース又は綿状セルロースと、前記のグリセロール化剤、カチオン化剤及び炭化水素基含有基の導入剤とを反応させて、グリセロール化反応、カチオン化反応及び炭化水素基含有基の導入反応を行うことにより得ることができる。これらの反応は、いずれもアルカリ化合物共存下で行う。該反応で用いられるアルカリ化合物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物、トリメチルアミン、トリエチルアミン等の3級アミン類等が挙げられる。これらの中ではグリセロール化反応、カチオン化反応及び炭化水素基含有基の導入反応の反応速度の観点から、アルカリ金属水酸化物、又はアルカリ土類金属水酸化物が好ましく、アルカリ金属水酸化物がより好ましく、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが更に好ましい。これらのアルカリ化合物は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
アルカリ化合物の添加方法に特に限定はなく、一括添加でも、分割添加でもよい。また、アルカリ化合物は固体状態で添加してもよく、水溶液としてから添加してもよい。
【0054】
前記方法(i)の場合を除き、グリセロール化反応において用いられるアルカリ化合物の量は、アルカリ化合物がアルカリ金属水酸化物や分子中に1つの3級アミンを有する化合物などの1価の塩基化合物である場合は、セルロースの反応活性の向上、及びグリセロール化反応剤の反応選択性の観点から、原料セルロースのAGU1モルに対して、好ましくは0.2モル以上、より好ましくは0.7モル以上、更に好ましくは0.8モル以上であり、同様の観点から、好ましくは2.0モル以下、より好ましくは1.3モル以下、更に好ましくは1.2モル以下である。
前記方法(i)の場合を除き、カチオン化反応及び炭化水素含有基の導入反応においてそれぞれに用いられるアルカリ化合物の量は、アルカリ化合物が1価の塩基化合物の場合は、反応剤の反応選択性の観点から、原料セルロースのAGU1モルに対して、好ましくは0.01モル以上、より好ましくは0.05モル以上、更に好ましくは0.1モル以上であり、同様の観点から、好ましくは1.0モル以下、より好ましくは0.8モル以下、更に好ましくは0.5モル以下である。
なお、カチオン化反応及び炭化水素含有基の導入反応を同時に行う場合に用いられるアルカリ化合物の好ましい量も、上記カチオン化反応及び炭化水素含有基の導入反応においてそれぞれに用いられるアルカリ化合物の量と同じである。
グリセロール化反応、カチオン化反応、または炭化水素基含有基の導入反応において用いられるアルカリ化合物がアルカリ土類金属水酸化物などの多価塩基である場合、用いられるアルカリ化合物の量の好ましい範囲は、上記それぞれの反応におけるアルカリ化合物の好ましい量の範囲を、該多価塩基価数で除した範囲である。例えば用いられるアルカリ化合物が水酸化カルシウム(2価の塩基)である場合、グリセロール化反応において用いられる水酸化カルシウムの量は、前記方法(i)の場合を除き、セルロースの反応活性の向上、及びグリセロール化反応剤の反応選択性の観点から、原料セルロースのAGU1モルに対して、好ましくは0.1モル以上、より好ましくは0.35モル以上、更に好ましくは0.4モル以上であり、同様の観点から、好ましくは1.0モル以下、より好ましくは0.65モル以下、更に好ましくは0.6モル以下である。
【0055】
本発明のCCEは、好ましくは上記粉砕処理を行って得られた粉末セルロース又は綿状セルロースと、前記のグリセロール化剤、カチオン化剤及び炭化水素基含有基の導入剤とを反応させて、グリセロール化反応、カチオン化反応及び炭化水素基含有基の導入反応を行うことにより得ることができる。以下、グリセロール化反応、カチオン化反応及び炭化水素基含有基の導入反応を総称して、「CCE製造時の反応」ともいう。
CCE製造時の各反応において、それぞれグリセロール化剤、カチオン化剤及び炭化水素基含有基の導入剤の添加時の形態に特に制限はない。グリセロール化剤、カチオン化剤及び炭化水素基含有基の導入剤が液体状態である場合はそのまま用いてもよいし、水や非水溶剤等の、グリセロール化剤やカチオン化剤の良溶剤で希釈した形で用いてもよい。
希釈に用いる非水溶剤としては、一般的に使用されるイソプロパノール、tert−ブタノール等の2級又は3級の炭素数3以上4以下の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等の炭素数3以上6以下のケトン;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル;ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶剤等が挙げられる。
CCE製造時の各反応は、前記方法(ii)においては、反応時にセルロースの溶解が可能な溶媒を用い、原料セルロースを溶解させて反応を行うが、方法(i)及び(iii)においても、グリセロール化剤、カチオン化剤及び炭化水素基含有基の導入剤の反応収率の観点から、非水溶剤の存在下に行うこともできる。その非水溶剤としては、上記と同じ非水溶剤を用いることができる。
これらの非水溶剤の使用量は、非水溶剤の添加効果の観点から、原料セルロースに対し、好ましくは100質量%以上、より好ましくは1000質量%以上、更に好ましくは5000質量%以上であり、生産性及び反応収率の観点から、好ましくは100000質量%以下、より好ましくは50000質量%以下、更に好ましくは20000質量%以下である。
【0056】
上記CCE製造時の各反応に用いる装置としては、撹拌が可能なレディゲミキサー等のミキサーや、粉体、高粘度物質、樹脂等の混錬に用いられる、いわゆるニーダー等の混合機を挙げることができる。
CCE製造時の各反応の反応時の温度は、反応速度の観点から、好ましくは0℃以上、より好ましくは20℃以上、更に好ましくは30℃以上である。また、グリセロール化剤、カチオン化剤、又は炭化水素基含有基の導入剤の分解抑制から、好ましくは200℃以下、より好ましくは100℃以下、更に好ましくは80℃以下である。
CCE製造時の各反応の反応時間は、グリセロール化剤、カチオン化剤及び炭化水素基含有基の導入剤の反応速度等により適宜調整すればよい。反応時間は通常0.1時間以上72時間以下であり、反応収率及び生産性の観点から、好ましくは0.2時間以上、より好ましくは0.5時間以上、更に好ましくは1時間以上、より更に好ましくは3時間以上である。また、好ましくは36時間以下、より好ましくは18時間以下、更に好ましくは12時間以下、より更に好ましくは8時間以下である。
なお、CCE製造時の各反応は、着色、及びアンヒドログルコース由来の主鎖の分子量低下を抑制する観点から、それぞれ必要に応じて窒素等の不活性ガス雰囲気で行うことが好ましい。
【0057】
反応終了後は、酸を用いてアルカリ化合物を中和することができる。グリセロール化反応、カチオン化反応及び炭化水素基含有基の導入反応を別個に行う際には、各反応間で中和を行うこともできるが、中和塩の生成を抑制する観点から、全ての反応の終了後に行うことが好ましい。酸としては、硫酸、塩酸、リン酸等の無機酸、酢酸、乳酸等の有機酸を用いることができる。
CCE製造時のすべての反応終了後に得られたCCEは、必要に応じて、濾過等により分別したり、熱水、含水イソプロピルアルコール、含水アセトン溶媒等で洗浄して未反応のカチオン化剤、グリセロール化剤、炭化水素基含有基の導入剤、並びにこれらの反応剤由来の副生物、中和等により副生した塩類を除去したりしてから使用することもできる。その他、精製方法としては、再沈殿精製、遠心分離、透析等一般的な精製方法を用いることができる。
【0058】
本発明のCCEは、本発明のCCE、界面活性剤、及び水を含有する界面活性剤組成物とすることで、毛髪洗浄剤組成物、皮膚洗浄剤組成物、毛髪コンディショニング剤組成物又は毛髪処理剤組成物に応用できる。本発明のCCEを毛髪洗浄剤組成物に応用した場合には、毛髪洗浄剤組成物に、洗浄時の泡の柔らかさ、毛髪の指通り性、柔らかさ、毛髪すすぎ時の優れたすべり性、その持続感、柔らかさ、並びにコート感、乾燥時のしっとり感、均一性を付与する。本発明のCCEを皮膚洗浄剤組成物に応用した場合には、皮膚洗浄剤組成物に、皮膚を洗浄、乾燥した後の優れた保湿感を付与することができる。本発明のCCEを毛髪コンディショニング剤組成物に応用した場合には、毛髪塗布時の優れた存在感、すすぎ時の優れたすべり性とその持続感、柔らかさ、乾燥後のコート感を付与することができる。
なお本発明において乾燥後のコート感とは、毛髪がコンディショニング成分にコーティングされることで感じられる、傷みのない健常な毛髪の感触に近づく感じをいう。
また本発明のCCEは、染毛剤組成物、毛髪脱色剤組成物、パーマネントウェーブ剤組成物、ストレートパーマ剤組成物、持続性毛髪セット剤組成物、縮毛矯正剤組成物等の毛髪処理組成物に応用することができる。本発明のCCEを毛髪処理剤組成物に応用した場合には、毛髪処理剤組成物に、処理後のすすぎ時の良好なすべり性、コート感及び柔らかさ、更にコンディショニング剤で処理した後の毛髪すすぎ時のすべり性、コート感及び柔らかさを付与することができる。
【0059】
[界面活性剤組成物]
本発明の界面活性剤組成物は、本発明のCCE、界面活性剤及び水を含有する。
<CCE>
本発明の界面活性剤組成物中におけるCCEの含有量は、本発明の効果を付与する観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上である。また、界面活性剤組成物のハンドリング性の観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である。また、これらの観点から、界面活性剤組成物中のCCEの含有量は、好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.05〜5質量%、更に好ましくは0.05〜1質量%である。
【0060】
本発明の効果を付与する観点から、本発明の界面活性剤組成物に含有されるCCEは、好ましくはMS(N+)が0.03以上0.9以下かつMS(Gly)が0.5以上3.0以下かつMS(HC)が0.001以上0.1以下のCCE、より好ましくはMS(N+)が0.05以上0.7以下かつMS(Gly)が0.5以上2.5以下かつMS(HC)が0.001以上0.06以下のCCEである。
【0061】
<界面活性剤>
本発明の界面活性剤組成物中の界面活性剤としては、通常、医薬品、医薬部外品、化粧料、トイレタリー、雑貨等で用いられる界面活性剤であればいずれも用いることができる。具体的には、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
【0062】
(陰イオン性界面活性剤)
陰イオン性界面活性剤としては、疎水性部位を有する硫酸エステル塩、スルホン酸塩、カルボン酸塩、リン酸エステル塩、及びアミノ酸塩から選ばれる1種以上が好ましい。
具体的には、アルキル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩等の疎水性部位を有する硫酸エステル塩;スルホコハク酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク酸アルキルエステル塩、アルカンスルホン酸塩、アシルイセチオネート、アシルメチルタウレート、及び後述する炭素数12以上24以下の内部オレフィンスルホン酸塩等の疎水性部位を有するスルホン酸塩;炭素数8以上16以下の高級脂肪酸塩、下記一般式(I)で示されるアルキルエーテル酢酸塩等の疎水性部位を有するカルボン酸塩;アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩等の疎水性部位を有するリン酸エステル塩;アシルグルタミン酸塩、アラニン誘導体、グリシン誘導体、アルギニン誘導体等の疎水性部位を有するアミノ酸塩等が挙げられる。
【0063】
R−O−(CH2CH2O)a−CH2−COOM (I)
(式中、Rは炭素数4以上22以下のアルキル基を示し、aは4以上16以下の数を示し、Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、アンモニウム又は有機アンモニウムを示す)
【0064】
前述した炭素数12以上24以下の内部オレフィンスルホン酸塩を除き、前記陰イオン性界面活性剤は、洗浄剤組成物の洗浄性、起泡性及び泡質の観点及び本発明の効果を付与する観点から、疎水性部位として炭素数8以上、20以下のアルキル基又はアルケニル基を有することが好ましい。該アルキル基又はアルケニル基は、より好ましくは炭素数10以上であり、また、より好ましくは炭素数16以下である。
【0065】
上記陰イオン性界面活性剤の中では、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(ラウレス−1硫酸ナトリウム、ラウレス−2硫酸ナトリウム)等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ラウリン酸カリウム等の炭素数8以上16以下の高級脂肪酸塩、ラウレス−4,5酢酸ナトリウム等の前記一般式(I)で示されるアルキルエーテル酢酸塩、ラウレス−2スルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸アルキルエステル塩、N−アシル−L−グルタミン酸ナトリウム(ココイルグルタミン酸ナトリウム)等のアシルグルタミン酸塩、アシルイセチオネート、アシルメチルタウレート及び炭素数12以上24以下の内部オレフィンスルホン酸塩から選ばれる1種以上が好ましく、特にポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩及び炭素数12以上24以下の内部オレフィンスルホン酸塩から選ばれる1種以上がより好ましい。
【0066】
〔内部オレフィンスルホン酸塩〕
本発明の界面活性剤組成物は、陰イオン性界面活性剤として、環境に対する安定性及び低刺激性等の観点、洗浄力向上、泡質向上、起泡性向上、良好な泡の持続性及びすすぎ性の向上と、毛髪においては洗浄時の指通り性、すすぎ時のすべり性及びその持続感、乾燥後のしっとり感や均一性、まとまり性を付与する観点、皮膚においてはしっとり感を付与する観点から、炭素数12以上24以下の内部オレフィンスルホン酸塩(以下、単に「内部オレフィンスルホン酸塩」ともいう。)を含有してもよい。
【0067】
本発明において、内部オレフィンスルホン酸塩とは、原料である内部オレフィン(二重結合をオレフィン鎖の内部に有するオレフィン)をスルホン化、中和及び加水分解することにより得られるスルホン酸塩である。なお、かかる内部オレフィンとは、二重結合の位置が炭素鎖の1位に存在する、いわゆるα−オレフィンを微量に含有する場合も含む広義の意味である。すなわち、内部オレフィンをスルホン化すると、定量的にβ−サルトンが生成し、β−サルトンの一部は、γ−サルトン、オレフィンスルホン酸へと変化し、更にこれらは中和・加水分解工程においてヒドロキシアルカンスルホン酸塩と、オレフィンスルホン酸塩へと転換する(例えば、J. Am. Oil Chem. Soc. 69, 39(1992))。ここで、得られるヒドロキシアルカンスルホン酸塩のヒドロキシ基は、アルカン鎖の内部にあり、オレフィンスルホン酸塩の二重結合はオレフィン鎖の内部にある。得られる生成物は、主にこれらの混合物であり、またその一部には、炭素鎖の末端にヒドロキシ基を有するヒドロキシアルカンスルホン酸塩、又は炭素鎖の末端に二重結合を有するオレフィンスルホン酸塩が微量に含まれる場合もある。本明細書では、これらの各生成物及びそれらの混合物を総称して内部オレフィンスルホン酸塩という。なお、ヒドロキシアルカンスルホン酸塩を内部オレフィンスルホン酸塩のヒドロキシ体(以下、HASともいう。)、オレフィンスルホン酸塩を内部オレフィンスルホン酸塩のオレフィン体(以下、IOSともいう。)という。
【0068】
内部オレフィンスルホン酸塩の炭素数は、泡立ち性、泡の持続性及びすすぎ性を向上させ、毛髪の洗浄時の指通り性、すすぎ時のすべり性、乾燥後のしっとり感及び均一性、皮膚のしっとり感を付与する観点から、好ましくは12以上、より好ましくは14以上、更に好ましくは16以上である。また、内部オレフィンスルホン酸塩の炭素数は、毛髪の洗浄時の指通り性、すすぎ時のすべり性及び持続感、乾燥後のしっとり感及び均一性、皮膚のしっとり感を付与する観点から、好ましくは24以下、より好ましくは20以下、更に好ましくは18以下である。これらの種々の炭素数を有するヒドロキシ体及びオレフィン体は、原料として用いる内部オレフィンに由来するものであり、上記以外の炭素数を有するヒドロキシ体及びオレフィン体が含まれていてもよい。
内部オレフィンスルホン酸塩は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0069】
内部オレフィンスルホン酸塩を2種以上組み合わせて用いる場合には、泡立ち性、泡の持続性及びすすぎ性を向上させ、毛髪の洗浄時の指通り性、すすぎ時のすべり性及びその持続感、乾燥後のしっとり感や均一性、まとまり性、皮膚のしっとり感を付与する観点から、炭素数16の内部オレフィンスルホン酸塩と炭素数18の内部オレフィンスルホン酸塩とを組み合わせて用いることが好ましい。
この場合、本発明の界面活性剤組成物中、炭素数16の内部オレフィンスルホン酸塩の含有量と炭素数18の内部オレフィンスルホン酸塩の含有量の質量比(炭素数16の内部オレフィンスルホン酸塩/炭素数18の内部オレフィンスルホン酸塩)は、上記の観点から、好ましくは50/50〜99/1であり、より好ましくは60/40〜95/5であり、更に好ましくは70/30〜90/10であり、更に好ましくは75/25〜90/10であり、また更に好ましくは75/25〜85/15であり、また更に好ましくは78/22〜85/15である。
なお、前記質量比は、高速液体クロマトグラフィー質量分析計(以下、「HPLC−MS」と省略)により測定できる。具体的には、内部オレフィンスルホン酸塩、又は得られる界面活性剤組成物から、HPLCにより炭素数16の内部オレフィンスルホン酸塩と炭素数18の内部オレフィンスルホン酸塩を分離し、それぞれをMSにかけることで同定し、そのHPLC−MSピーク面積から質量比を求めることができる。
【0070】
本発明の界面活性剤組成物中の内部オレフィンスルホン酸塩の総量に対する、スルホン酸基が2位に存在する内部オレフィンスルホン酸塩の含有量は、泡立ち性、泡の持続性及びすすぎ性を向上させ、毛髪の洗浄時の指通り性、すすぎ時のすべり性及びその持続感、乾燥後のしっとり感や均一性、まとまり性、皮膚のしっとり感を付与する観点から、好ましくは25質量%以下、より好ましくは23質量%以下であり、生産コストの低減、生産性向上の観点及び泡の持続性、洗浄時の指通り性を付与する観点から、好ましくは5質量%以上、より好ましくは8質量%以上である。
なお、スルホン酸基が2位に存在する内部オレフィンスルホン酸塩の含有量は、核磁気共鳴スペクトル等の方法により測定することができる。具体的には、後記の実施例に記載のガスクロマトグラフィーを用いた方法により測定できる。
【0071】
内部オレフィンスルホン酸塩は、ヒドロキシ体とオレフィン体の混合物であることが好ましい。界面活性剤組成物中における内部オレフィンスルホン酸塩のヒドロキシ体の含有量と内部オレフィンスルホン酸塩のオレフィン体の含有量の質量比(ヒドロキシ体/オレフィン体)は、生産性向上と不純物低減の観点から、好ましくは50/50〜100/0、より好ましくは70/30〜100/0、更に好ましくは75/25〜95/5である。
【0072】
本発明の界面活性剤組成物中の内部オレフィンスルホン酸塩のヒドロキシ体の含有量と内部オレフィンスルホン酸塩のオレフィン体の含有量の質量比は、内部オレフィンスルホン酸塩又はこれを含有する界面活性剤組成物から、HPLCによりヒドロキシ体とオレフィン体を分離した後、実施例に記載の方法により測定することができる。
【0073】
内部オレフィンスルホン酸塩は、炭素数12以上24以下の原料内部オレフィンをスルホン化した後、中和し、次いで加水分解することにより得ることができる。スルホン化、中和、加水分解の条件には特に制限はなく、例えば、特許第1633184号公報、特許第2625150号公報、Tenside Surf.Det.31(5)299(1994)に記載の条件を参照することができる。
【0074】
本発明において原料内部オレフィンとは、前記のように、実質的に二重結合をオレフィン鎖の内部に有するオレフィンをいう。原料内部オレフィンの炭素数は、界面活性剤組成物の泡立ち性、泡の持続性及びすすぎ性を向上させ、毛髪の洗浄時の指通り性、すすぎ時のすべり性及び持続感、乾燥後のしっとり感及び均一性、皮膚のしっとり感を付与する観点から、好ましくは12以上、より好ましくは14以上、更に好ましくは16以上であり、毛髪の洗浄時の指通り性、すすぎ時のすべり性及び持続感、乾燥後のしっとり感及び均一性、皮膚のしっとり感を付与する観点から、好ましくは24以下、より好ましくは20以下、更に好ましくは18以下である。原料として使用される内部オレフィンは1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0075】
原料内部オレフィン中における二重結合が2位に存在する内部オレフィンの含有量は、泡立ち性、泡の持続性及びすすぎ性を向上させ、毛髪の洗浄時の指通り性、すすぎ時のすべり性及びその持続感、乾燥後のしっとり感や均一性、まとまり性、皮膚のしっとり感を付与する観点から、好ましくは40質量%以下、より好ましくは35質量%以下であり、また、生産コストの低減、生産性向上の観点及び泡の持続性、洗浄時の指通り性を付与する観点から、好ましくは5質量%以上、より好ましくは9質量%以上、更に好ましくは15質量%以上である。
【0076】
原料内部オレフィン中における二重結合の分布は、例えば、ガスクロマトグラフ質量分析計(以下、「GC−MS」と省略)により測定することができる。具体的には、ガスクロマトグラフ分析計(以下、「GC」と省略)により炭素鎖長及び二重結合位置の異なる各成分を正確に分離し、それぞれを質量分析計(以下、「MS」と省略)にかけることで、その二重結合位置を同定することができ、そのGCピーク面積から各々の割合を求めることができる。
【0077】
前記スルホン化反応は、原料内部オレフィン1モルに対し三酸化硫黄ガスを1.0〜1.2モル反応させることにより行うことができる。反応温度は、20〜40℃で行うことが好ましい。
【0078】
中和は、スルホン酸基の理論値に対し1.0〜1.5モル倍量の水酸化ナトリウム、アンモニア、2−アミノエタノール等のアルカリ水溶液を反応させることにより行われる。
【0079】
加水分解反応は、水の存在下90〜200℃で30分〜3時間反応を行えばよい。これらの反応は、連続して行うことができる。また反応終了後は、抽出、洗浄等により精製することができる。
【0080】
なお、内部オレフィンスルホン酸塩を製造するにあたり、炭素数12〜24に分布を有する原料内部オレフィンを用いてスルホン化、中和、加水分解の処理を行ってもよく、単一の炭素数を有する原料内部オレフィンを用いてスルホン化、中和、加水分解の処理を行ってもよく、また必要に応じて予め製造した異なる炭素数を有する複数種の内部オレフィンスルホン酸塩を混合してもよい。
【0081】
(非イオン性界面活性剤)
非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレン(硬化)ヒマシ油等のポリエチレングリコール型非イオン性界面活性剤と、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリンアルキルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アルキルグリコシド等の多価アルコール型非イオン性界面活性剤、及び脂肪酸アルカノールアミド等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤は、本発明の効果を付与する観点から、疎水性部位として炭素数8以上20以下のアルキル基又はアルケニル基を有することが好ましい。
これらの中では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルカノールアミド及びアルキルグリコシドから選ばれる1種以上が好ましく、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル及び脂肪酸アルカノールアミドから選ばれる1種以上が好ましく、ポリオキシエチレンラウリルエーテル及びポリオキシエチレンセトステアリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、及びヤシ油脂肪酸N−メチルモノエタノールアミド等の脂肪酸モノアルカノールアミドから選ばれる1種以上がより好ましい。
【0082】
(両性界面活性剤)
両性界面活性剤としては、イミダゾリン系ベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン、スルホベタイン等のベタイン系界面活性剤、及びアルキルジメチルアミンオキサイド等のアミンオキサイド型界面活性剤等が挙げられる。
これらの中では、本発明の効果を付与する観点から、イミダゾリン系ベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン、及びアルキルヒドロキシスルホベタインから選ばれる1種以上が好ましく、具体的には、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルカルボキシメチルヒドロキシイミダゾリウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン及びラウリルヒドロキシスルホベタインから選ばれる1種以上が好ましい。
【0083】
(陽イオン性界面活性剤)
陽イオン性界面活性剤としては、アミド基、エステル基又はエーテル基で分断されていてもよい炭素数12以上28以下の炭化水素基を有する第4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、又は3級アミンの鉱酸又は有機酸の塩が挙げられる。具体的には、セチルトリメチルアンモニウム塩、ステアリルトリメチルアンモニウム塩、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩、オクダデシロキシプロピルトリメチルアンモニウム塩等のモノ長鎖アルキルトリメチルアンモニウム塩や、ジステアリルジメチルアンモニウム塩、ジイソテトラデシルジメチルアンモニウム塩等のジ長鎖アルキルジメチルアンモニウム塩や、ステアリルジメチルアミン、ベヘニルジメチルアミン、オクタデシロキシプロピルジメチルアミン、ジメチルアミノプロピルステアリン酸アミドの塩酸、クエン酸又は乳酸塩等のモノ長鎖アルキルジメチルアミン塩が挙げられる。
これらの中では、本発明の効果を付与する観点から、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム等のモノ長鎖アルキルトリメチルアンモニウム塩が好ましい。
【0084】
(界面活性剤の含有量)
本発明の界面活性剤組成物中の界面活性剤の含有量は、本発明の効果を付与する観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であり、同様の観点から、好ましくは80質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは36質量%以下である。また、上記の観点から、本発明の界面活性剤組成物中の界面活性剤の含有量は、好ましくは0.01〜80質量%、より好ましくは0.1〜50質量%、更に好ましくは0.1〜36質量%の範囲である。
【0085】
(CCEと界面活性剤の質量比)
本発明の界面活性剤組成物において、界面活性剤に対するCCEの質量比[CCE/界面活性剤]は、本発明の効果を付与する観点から、0.0002以上が好ましく、0.005以上がより好ましく、また、10以下が好ましく、5以下がより好ましく、3以下が更に好ましい。また、上記の観点から、[CCE/界面活性剤]は0.0002〜10が好ましく、0.0002〜5がより好ましく、0.005〜3が更に好ましい。
【0086】
<水>
本発明の界面活性剤組成物中の水の含有量は、本発明の効果を付与する観点から、界面活性剤組成物中において10質量%以上が好ましく、40質量%以上がより好ましく、99.5質量%以下が好ましい。
また、上記の観点から、水の含有量は10〜99.5質量%が好ましく、40〜99.5質量%がより好ましい。
【0087】
<CCE以外のカチオン性ポリマー>
本発明の界面活性剤組成物は、毛髪洗浄剤組成物に応用した際の、毛髪洗浄時の泡の柔らかさ、毛髪の指通り、柔らかさ、及び毛髪すすぎ時におけるすべり性、柔らかさ、すべり性の持続感、コート感の観点、すすぎ性をさらに向上する観点、本発明の界面活性剤組成物を毛髪洗浄剤組成物又は毛髪コンディショニング剤組成物に用いた際の、すすぎ時やタオルドライ後の毛髪に柔らかさを付与する観点、皮膚洗浄剤組成物に用いた際の、乾燥後の保湿感をさらに向上する観点から、CCE以外のカチオン性ポリマーを含有させることができる。本発明においてカチオン性ポリマーとは、本発明の界面活性剤組成物の使用時の条件において陽イオンとなる置換基(カチオン性基)を有するポリマーをいう。カチオン性基としては、例えば第4級アンモニウム基や、第1〜3級アミノ基が挙げられる。
【0088】
CCE以外のカチオン性ポリマーとしては、カチオン性ガラクトマンナン、カチオン化ヒドロキシアルキルセルロース、カチオン化デンプン、又はラジカル重合により合成されるカチオン性合成ポリマーから選ばれる1種以上が挙げられる。
カチオン性ガラクトマンナンは、ガラクトマンナン多糖にカチオン性基を導入したポリマーであり、好ましくは第4級窒素含有基を導入したカチオン性ポリマーである。カチオン性ガラクトマンナンは、ガラクトマンナン多糖とカチオン化剤とを反応させることにより得ることができる。
カチオン性ガラクトマンナンとしては、カチナールCTR−100(東邦化学工業株式会社製)等のカチオン化タラガム;カチナールCLB−100(東邦化学工業株式会社製)等のカチオン化ローカストビーンガム;カチナールCG−100(東邦化学工業株式会社製)等のカチオン化コロハガム;ローディア社より販売されている、ジャガーC−13S、ジャガーC−14S、ジャガーC−17、ジャガーC−500、ジャガーC−162、ジャガーEXCEL、またアシュランド社より販売されているN−Hance BF17、N−Hance 3215、N−Hance CCG450、N−Hance 3196、N−Hance BF13、N−Hance CG13、N−Hance CCG45、N−Hance 3000、AquaCat PF618、AquaCat CG518、N−Hance HPCG1000等のカチオン化グアーガム;ルブリゾール社より販売されている、Sensomer CT−250 polymer、Sensomer ST−400 polymer等のカチオン化カッシアガム;カチオン化アメリカサイカチガム;及びカチオン化ゴウシュウアオギリ等が挙げられる。
このうち、本発明の界面活性剤組成物を毛髪洗浄剤組成物に応用した際の、毛髪洗浄時の泡の柔らかさ、毛髪の指通り、柔らかさ、及び毛髪すすぎ時におけるすべり性、柔らかさ、すべり性の持続感、コート感の観点、皮膚洗浄剤組成物に応用した際の、皮膚を洗浄した後の皮膚乾燥後の保湿感の観点から、カチオン化タラガム、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化コロハガム、カチオン化グアーガム、カチオン化カッシアガムがより好ましく、カチオン化タラガム、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化グアーガム、カチオン化カッシアガムが更に好ましく、カチオン化グアーガムがより更に好ましい。
【0089】
カチオン化ヒドロキシアルキルセルロースとしては、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース(以下、「C−HEC」ともいう)やカチオン化ヒドロキシプロピルセルロース等が挙げられる。カチオン化ヒドロキシアルキルセルロースは、セルロースにカチオン性基とアルキレンオキシ基を付加させることにより得られる。カチオン性基としては第4級アンモニウム基が好ましい。
【0090】
C−HECの市販品例としては、ダウケミカルより販売されている、UCARE JR125、UCARE JR400、UCARE JR30M、UCARE LR400、UCARE LR30M、SOFTCAT SL−5、SOFTCAT SL−30、SOFTCAT SL−60、SOFTCAT SL−100、SOFTCAT SX−400X、SOFTCAT SX−1300H、SOFTCAT SX−1300X、SOFTCAT SK−H、SOFTCAT SK−MH等が挙げられる。
カチオン化ヒドロキシプロピルセルロースは、セルロースにカチオン化剤とプロピレンオキシドを反応させることにより製造され、詳細な製造方法については、例えば国際公開第2012/091072号を参照することができる。
【0091】
カチオン化デンプンとは、デンプンに第4級窒素含有基を導入したデンプンをいう。カチオン化デンプンは、デンプンにカチオン化剤を反応させることにより得られる。カチオン性基としては第4級アンモニウム基が好ましい。カチオン化デンプンの市販品としては、ルブリゾール社より販売されている、Sensomer CI−50等が挙げられる。
【0092】
ラジカル重合により合成されるカチオン性合成ポリマーとしては、例えば、Merquat5(ルブリゾール社製)等のメタクリロキシアルキル4級アンモニウム塩−アクリルアミド共重合体;Merquat550、Merquat740、Merquat2200、MerquatS(いずれもルブリゾール社製)等のジアリル4級アンモニウム塩−アクリルアミド共重合体;Merquat280、Merquat295(いずれもルブリゾール社製)等のジアリル4級アンモニウム塩−アクリル酸共重合体;Merquat3330DRY(ルブリゾール社製)等のジアリル4級アンモニウム塩−アクリルアミド−アクリル酸共重合体;Merquat2001(ルブリゾール社製)等のメタクリルアミドアルキル4級アンモニウム塩−アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体;Merquat2003(ルブリゾール社製)等のメタクリルアミドアルキル4級アンモニウム塩−アクリル酸−アクリルアミド共重合体;Luviquat(登録商標)Sensation(BASF社製)等のジアリル4級アンモニウム塩−ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体;及びソフケアKG−301W(花王株式会社製)、ソフケアKG−101W(花王株式会社製)等の前記ラジカル重合により合成されるカチオン性合成ポリマーの架橋化共重合体等が挙げられる。
なかでも、本発明の界面活性剤組成物を毛髪洗浄剤組成物に応用した際の、毛髪洗浄時の泡の柔らかさ、毛髪の指通り、柔らかさ、及び毛髪すすぎ時におけるすべり性、柔らかさ、すべり性の持続感、コート感の観点から、ジアリル4級アンモニウム塩−アクリルアミド共重合体、ジアリル4級アンモニウム塩−アクリルアミド−アクリル酸共重合体、メタクリルアミドアルキル4級アンモニウム塩−アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、メタクリルアミドアルキル4級アンモニウム塩−アクリル酸−アクリルアミド共重合体、ジアリル4級アンモニウム塩−ビニルピロリドン−ビニルイミダゾール共重合体、又はそれらの架橋化共重合体が好ましく、ジアリル4級アンモニウム塩−アクリルアミド共重合体がより好ましい。
【0093】
上記のうち、CCE以外のカチオン性ポリマーとしては、本発明の界面活性剤組成物を毛髪洗浄剤組成物に応用した際の、毛髪洗浄時の泡の柔らかさ、毛髪の指通り、柔らかさ、及び毛髪すすぎ時におけるすべり性、柔らかさ、すべり性の持続感、コート感の観点から、カチオン性ガラクトマンナン、カチオン化ヒドロキシアルキルセルロース、及びラジカル重合により合成されるカチオン性合成ポリマーから選ばれる1種以上が好ましく、カチオン化グアーガム、カチオン化カッシアガム、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化ヒドロキシプロピルセルロース、及びジアリル4級アンモニウム塩−アクリルアミド共重合体から選ばれる1種以上がより好ましく、カチオン化グアーガム、カチオン化ローカストビーンガムが更に好ましい。
CCE以外のカチオン性ポリマーは、単独で用いてもよいし、2種以上を用いることもできる。
【0094】
本発明の界面活性剤組成物中のCCE以外のカチオン性ポリマーの含有量は、本発明の界面活性剤組成物を毛髪洗浄剤組成物に応用した際の毛髪洗浄時の泡の柔らかさ、毛髪の指通り、柔らかさ、及び毛髪すすぎ時におけるすべり性、柔らかさ、すべり性の持続感、コート感の観点、また皮膚洗浄剤組成物に応用した際の、皮膚洗浄後の保湿感の観点から、本発明の界面活性剤組成物中、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.02質量%以上、更に好ましくは0.05質量%以上であり、好ましくは5質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下である。
また、上記の観点から、本発明の界面活性剤組成物中のCCE以外のカチオン性ポリマーの含有量は、好ましくは0.01〜5質量%、より好ましくは0.02〜2質量%、更に好ましくは0.05〜0.5質量%である。
【0095】
界面活性剤組成物中のCCE以外のカチオン性ポリマーに対するCCEの質量比[CCE/CCE以外のカチオン性ポリマー]は、本発明の界面活性剤組成物を毛髪洗浄剤組成物に応用した際の毛髪洗浄時の泡の柔らかさ、毛髪の指通り、柔らかさ、及び毛髪すすぎ時におけるすべり性、柔らかさ、すべり性の持続感、コート感の観点、また皮膚洗浄剤組成物に応用した際の皮膚洗浄後の保湿感の観点から、好ましくは0.05以上、より好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.5以上、より更に好ましくは1以上であり、好ましくは20以下、より好ましくは10以下、更に好ましくは8以下、より更に好ましくは5以下である。また、上記の観点から、界面活性剤組成物中のCCEの含有量とCCE以外のカチオン性ポリマーの含有量の質量比は、好ましくは0.05〜20、より好ましくは0.1〜10、更に好ましくは0.5〜8、より更に好ましくは1〜5である。
【0096】
<油剤>
本発明の界面活性剤組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲で、油剤を含有することができる。
油剤としては、通常、医薬品、医薬部外品、化粧料、トイレタリー、雑貨等で用いられる油性成分であって、20℃における水100gに対する溶解量が0g以上1g以下である難水溶性又は非水溶性の油剤であれば、いずれも用いることができる。油剤としては、本発明の界面活性剤組成物を用いた際に、本発明の効果、特に乾燥後の優れたしっとり感、均一性及び保湿感を付与する観点から、20℃の水100gに対する溶解量が0.5g以下が好ましく、0.1g以下がより好ましい。
油剤としては、前記の観点から、(i)エステル油、(ii)シリコーン油、(iii)エーテル油、(iv)炭化水素油、(v)高級アルコール、及び(vi)水酸基が置換していてもよい炭素数17以上23以下の炭化水素基を有するカルボン酸から選ばれる1種以上であることが好ましい。
【0097】
((i)エステル油)
エステル油としては、本発明の界面活性剤組成物を用いた際に、本発明の効果、特に乾燥後の優れたしっとり感、均一性及び保湿感を付与する観点から、下記一般式(16)、(17)又は(19)で表されるエステル油、及びジペンタエリスリトールの疎水性カルボン酸エステル、並びに下記一般式(20)で表されるジアルキルカーボネート化合物が好ましい。
【0098】
〔一般式(16)で表されるエステル油〕
25−COO−R26 (16)
(式中、R25は炭素数8以上22以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、R26は炭素数1以上22以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す。)
一般式(16)のR25の炭素数は、本発明の界面活性剤組成物を用いた際の、乾燥後の優れたしっとり感、均一性及び保湿感の観点から、10以上が好ましく、12以上がより好ましく、20以下が好ましく、18以下がより好ましい。また、R25の炭素数は、上記の観点から、10〜20が好ましく、12〜18がより好ましい。
26の炭素数は、上記の観点から、1以上が好ましく、20以下が好ましく、18以下がより好ましい。また、R26の炭素数は、上記の観点から、1〜20が好ましく、1〜18がより好ましい。R26は、フェニル基で分断されていてもよい炭素数1以上18以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基がより好ましい。
【0099】
一般式(16)で表されるエステル油の具体例としては、ミツロウ、ラノリン、還元ラノリン、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、エイコセン酸カプリリル、2−エチルヘキサン酸ミリスチル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸ステアリル、オクタン酸オクチル、オクタン酸ラウリル、オクタン酸ミリスチル、オクタン酸イソセチル、プロピルへプタン酸オクチル、イソノナン酸セトステアリル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ラウリン酸メチル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸オクチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸セチル、オレイン酸メチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、オレイン酸イソブチル、ステアリン酸メチル、ステアリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソトリデシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸2−エチルヘキシル、エルカ酸オレイル等が挙げられる。
【0100】
一般式(16)で表されるエステル油の中では、本発明の界面活性剤組成物を用いた際の、乾燥後の優れたしっとり感、均一性及び保湿感の観点から、ラウリン酸オクチル、ミリスチン酸オクチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸メチル、ステアリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソトリデシルが好ましく、ラウリン酸オクチル、ミリスチン酸オクチル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸イソステアリル、及びイソステアリン酸イソステアリルから選ばれる1種以上がより好ましい。
【0101】
〔一般式(17)で表されるエステル油〕
【0102】
【化8】
【0103】
(式中、R27、R28及びR29は、それぞれ独立に水素原子、又は下記一般式(18)で示される基であって、全てが水素原子であることはない。)
−CO−R30 (18)
(式中、R30は、カルボン酸エステル基で分断されていてもよく、水酸基が置換していてもよい炭素数8以上22以下の直鎖又は分岐のアルキル基又はアルケニル基を示す。)
一般式(18)において、R30の炭素数は、本発明の界面活性剤組成物を用いた際の、乾燥後の優れたしっとり感、均一性及び保湿感の観点から、8以上20以下が好ましく、8以上18以下がより好ましい。
【0104】
一般式(17)で表されるエステル油の具体例としては、ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、アボカド油、オリーブ油、ヒマワリ油、ツバキ油、キョウニン油、アーモンド油、コムギ胚芽油、テオブロマグンジフロルム種子油、ブドウ種子油、ババス油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ユチャ油、シア脂油、トウツバキ種子油、メドウフォーム油、トリベヘン酸グリセリル、トリイソステアリン等が挙げられる。
【0105】
一般式(17)で表されるエステル油の中では、本発明の界面活性剤組成物を用いた際の、乾燥後の優れたしっとり感、均一性及び保湿感の観点から、ヒマワリ油、アボカド油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、シア脂油が好ましく、ヒマワリ油、アボカド油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、シア脂油から選ばれる1種以上がより好ましい。
【0106】
〔一般式(19)で表されるエステル油〕
31O−(AO)m−COR32 (19)
(式中、R31は置換又は無置換である少なくとも1つの芳香環を含有する炭素数6以上20以下の炭化水素基を示し、R32は炭素数1以上25以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す。AOは、炭素数2以上4以下のオキシアルキレン基を示し、mは1以上50以下の数である。mが2以上の場合、m個のAO基は、同一でも異なっていてもよい。)
一般式(19)のR31は、本発明の界面活性剤組成物を用いた際の、乾燥後の優れたしっとり感、均一性及び保湿感の観点から、炭素数6以上12以下の芳香族炭化水素基が好ましく、炭素数6以上10以下の芳香族炭化水素基がより好ましく、ベンジル基が更に好ましい。
32は、上記の観点から、好ましくは炭素数7以上のアルキル基、より好ましくは炭素数11以上のアルキル基であり、また、好ましくは炭素数21以下のアルキル基、より好ましくは炭素数15以下のアルキル基である。また、R32は、炭素数7〜21のアルキル基が好ましく、炭素数11〜15のアルキル基がより好ましい。
AO基は、上記の観点から、プロピレンオキシ基が好ましく、mは1以上10以下が好ましく、1以上5以下がより好ましい。
一般式(19)で表されるエステル油の好適例としては、ベンジルアルコールのプロピレンオキシド3モル付加体とミリスチン酸のエステル(クローダ社製:クロダモルSTS)、ベンジルアルコールのプロピレンオキシド3モル付加体と2−エチルヘキサン酸のエステル(クローダ社製:クロダモルSFX)等が挙げられる。
【0107】
〔ジペンタエリスリトールの疎水性カルボン酸エステル〕
ジペンタエリスリトールの疎水性カルボン酸エステルとは、ジペンタエリスリトールと1つ以上の疎水性カルボン酸の脱水縮合により得られる化合物をいい、ここで疎水性カルボン酸とは、水酸基を有していてもよい炭素数15以上23以下の炭化水素基を有するカルボン酸をいう。疎水性カルボン酸の具体例としては、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、ロジン酸等が挙げられる。
入手性の観点から、ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸及びロジン酸の混合酸とジペンタエリスリトールからなるエステルが好ましい。
【0108】
〔一般式(20)で表されるジアルキルカーボネート化合物〕
33−O−(CH2CH2O)v−CO−(OCH2CH2)w−OR34 (20)
(式中、R33及びR34は、それぞれ炭素数6以上22以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基及び/又はアルケニル基を示し、v及びwはそれぞれ0又は1以上50以下の数である。)
一般式(20)のR33及びR34は、本発明の界面活性剤組成物を用いた際の、乾燥後の優れたしっとり感、均一性及び保湿感の観点から、炭素数8以上のアルキル基が好ましく、また、炭素数18以下のアルキル基が好ましく、炭素数12以下のアルキル基がより好ましい。また、R33及びR34は、上記の観点から、炭素数6〜18のアルキル基が好ましく、炭素数8〜12のアルキル基がより好ましい。
v及びwは、上記の観点から、0又は1以上5以下の数が好ましく、0がより好ましい。
一般式(20)で表されるジアルキルカーボネート化合物の好適例としては、ジオクチルカーボネート(コグニス社製:セチオールCC)等が挙げられる。
【0109】
上記以外のエステル油としては、例えば、多価カルボン酸とアルコールとのエステルや、グリセリン、ジペンタエリスリトール及び糖類を除く多価アルコールと脂肪酸とのエステル、糖類と脂肪酸とのエステル等が挙げられる。これらの具体例としては、ダイマー酸ジイソプロピル、プロパンジオールジカプリン酸エステル、アジピン酸ジイソプロピル、コハク酸ジエトキシエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、ポリダイズ脂肪酸スクロース、ポリベヘン酸スクロース、テトライソステアリン酸スクロース、ヒドロキシアルキル(C16−18)ヒドロキシダイマージリノレイルエーテル、テトラステアリン酸ペンタエリスチル、ジステアリン酸グリコール等が挙げられる。
【0110】
((ii)シリコーン油)
シリコーン油としては、本発明の界面活性剤組成物を用いた際の、乾燥後の優れたしっとり感、均一性及び保湿感の観点から、ジメチルポリシロキサン、ジメチコノール(末端にヒドロキシル基を有するジメチルポリシロキサン)、及びアミノ変性シリコーン(分子内にアミノ基を有するジメチルポリシロキサン)、ポリエーテル変性シリコーン、グリセリル変性シリコーン、アミノ誘導体シリコーン、シリコーンワックス、及びシリコーンエラストマーから選ばれる1種以上が好ましい。
シリコーン油の25℃における粘度は、上記の観点及び界面活性剤組成物調製時の分散性の観点から、10mm2/s以上1500万mm2/s以下が好ましい。
【0111】
((iii)エーテル油)
エーテル油としては、本発明の界面活性剤組成物を用いた際の、乾燥後の優れたしっとり感、均一性及び保湿感の観点から、下記一般式(21)で表されるジアルキルエーテル化合物、もしくは下記一般式(22)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテル化合物が好ましい。
【0112】
〔一般式(21)で表されるジアルキルエーテル化合物〕
35−O−R36 (21)
(式中、R35及びR36は、それぞれ炭素数6以上22以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基及び/又はアルケニル基を示す。)
一般式(21)のR35及びR36は、本発明の界面活性剤組成物を用いた際の、乾燥後の優れたしっとり感、均一性及び保湿感の観点から、炭素数8以上のアルキル基が好ましく、また、炭素数18以下のアルキル基が好ましく、炭素数12以下のアルキル基がより好ましい。また、R35及びR36は、上記と同様の観点から、炭素数6〜18のアルキル基が好ましく、炭素数8〜12のアルキル基がより好ましい。
一般式(21)で表されるジアルキルエーテル化合物の好適例としては、ジオクチルエーテル(コグニス社製:セチオールOE)等が挙げられる。
【0113】
〔一般式(22)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテル化合物〕
37−O−(PO)r(EO)s−H (22)
(式中、R37は炭素数6以上22以下の直鎖又は分岐のアルキル基又はアルケニル基を示す。POはオキシプロピレン基を示し、EOはオキシエチレン基を示す。また、POの平均付加モル数rは0.1以上15以下の数を示し、EOの平均付加モル数sは0以上10以下の数を示す。sが0でない場合、PO及びEOの付加形式は、ランダムであってもブロックであってもよく、POとEOの付加順序も問わない。)
一般式(22)において、本発明の界面活性剤組成物を用いた際の、乾燥後の優れたしっとり感、均一性及び保湿感の観点から、R37の炭素数は8以上が好ましい。また、R37の炭素数は20以下が好ましく、18以下がより好ましく、12以下が更に好ましい。また、上記の観点から、R37の炭素数は6〜20が好ましく、炭素数6〜18がより好ましく、炭素数8〜12が更に好ましい。
平均付加モル数rは、上記の観点から、1以上が好ましく、2以上がより好ましく、3以上が更に好ましい。また、平均付加モル数rは、13以下が好ましく、10以下がより好ましい。
平均付加モル数sは、上記の観点から、5以下が好ましく、1以下がより好ましく、0が更に好ましい。
【0114】
一般式(22)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテル化合物の具体例としては、オキシプロピレン基の平均付加モル数rが、1以上15以下であるポリオキシプロピレンヘキシルエーテル、ポリオキシプロピレンオクチルエーテル、ポリオキシプロピレン2−エチルヘキシルエーテル、ポリオキシプロピレンデシルエーテル、ポリオキシプロピレンイソデシルエーテル、ポリオキシプロピレンラウリルエーテル、ポリオキシプロピレンミリスチルエーテル、ポリオキシプロピレンパルミチルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシプロピレンステアリルエーテル、ポリオキシプロピレンイソステアリルエーテル、ポリオキシプロピレンオクチルデシルエーテル、ポリオキシプロピレンイコシルエーテル、ポリオキシプロピレンベヘニルエーテルが挙げられる。
これらの中では、上記の観点から、オキシプロピレン基の平均付加モル数rが、3以上10以下であるポリオキシプロピレンオクチルエーテル、ポリオキシプロピレンデシルエーテル、及びポリオキシプロピレンラウリルエーテルから選ばれる1種以上がより好ましい。
【0115】
((iv)炭化水素油)
炭化水素油としては、本発明の界面活性剤組成物を用いた際の、乾燥後の優れたしっとり感、均一性及び保湿感の観点から、炭素数20以上の飽和又は不飽和の炭化水素が好ましい。
炭化水素油の具体例としては、スクワレン、スクワラン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、シクロパラフィン、ポリブテン、ワセリン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、セレシンが挙げられ、毛髪のまとまり感の観点から、スクワラン、スクワレン、流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックスが好ましく、スクワラン、流動パラフィン、ワセリン、及びパラフィンワックスから選ばれる1種以上がより好ましい。
【0116】
((v)高級アルコール)
高級アルコールとしては、本発明の界面活性剤組成物を用いた際の、乾燥後の優れたしっとり感、均一性及び保湿感の観点から、炭素数6以上22以下の直鎖又は分岐のアルキル基又はアルケニル基を有するアルコールが好ましい。該アルキル基又は該アルケニル基の炭素数は8以上がより好ましく、12以上が更に好ましく、また、20以下がより好ましく、18以下が更に好ましい。上記の観点から、該アルキル基又は該アルケニル基の炭素数は8〜20がより好ましく、12〜18が更に好ましい。
高級アルコールの具体例としては、ヘキシルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、オクチルアルコール、デシルアルコール、イソデシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、イコシルアルコール、ベヘニルアルコールが挙げられる。
これらの中では、上記の観点から、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、及び2−オクチルドデカノールから選ばれる1種以上が好ましい。
【0117】
((vi)水酸基が置換していてもよい炭素数17以上23以下の炭化水素基を有するカルボン酸)
水酸基が置換していてもよい炭素数17以上23以下の炭化水素基を有するカルボン酸の炭化水素基としては、本発明の界面活性剤組成物を用いた際の、乾燥後の優れたしっとり感、均一性及び保湿感の観点から、炭素数17以上23以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基が好ましい。
水酸基が置換していてもよい炭素数17以上23以下の炭化水素基を有するカルボン酸の具体例としては、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、ベヘニン酸、ロジン酸等が挙げられる。これらの中では、上記の観点から、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、及びベヘニン酸から選ばれる1種以上が好ましく、ステアリン酸、オレイン酸及びイソステアリン酸から選ばれる1種以上がより好ましい。
上記油剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
油剤としては、本発明の効果、特に乾燥後の優れたしっとり感、均一性及び保湿感の観点から、好ましくは、一般式(17)で表されるエステル油、ジメチルポリシロキサン、一般式(22)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテル、炭素数12〜18の高級アルコール、炭素数20以上の飽和又は不飽和の炭化水素である。
【0118】
(油剤の含有量)
界面活性剤組成物中の油剤の含有量は、本発明の効果、特に乾燥後の優れたしっとり感、均一性及び保湿感の観点から、界面活性剤組成物中、0.01質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上が更に好ましい。本発明の界面活性剤使用後のべたつき感を抑制する観点から、界面活性剤組成物中の油剤の含有量は、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、15質量%以下が更に好ましい。また、界面活性剤組成物中の油剤の含有量は、上記の観点から、0.01〜30質量%が好ましく、0.05〜20質量%がより好ましく、0.1〜15質量%が更に好ましい。
【0119】
(CCEと油剤の質量比)
界面活性剤組成物中の油剤に対するCCEの質量比[CCE/油剤]は、本発明の効果、特に乾燥後の優れたしっとり感、均一性及び保湿感の観点から、好ましくは0.001以上、より好ましくは0.005以上、更に好ましくは0.01以上であり、また、好ましくは5以下、より好ましくは1以下、更に好ましくは0.6以下である。また、上記観点から、界面活性剤組成物中の油剤に対するCCEの質量比は、好ましくは0.001〜5、より好ましくは0.005〜1、更に好ましくは0.01〜0.6である。
【0120】
<その他の成分>
本発明の界面活性剤組成物中には、更に、通常、毛髪洗浄剤組成物、皮膚洗浄剤組成物、毛髪コンディショニング剤組成物又は毛髪処理剤組成物に配合されるグリセリン、保湿剤、多糖類、ポリペプタイド、パール化剤、溶剤、色素、香料、噴射剤、エデト酸塩や、クエン酸塩等のキレート剤、pH調整剤、防腐剤、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミン等の抗フケ剤、染髪用染料、酸化剤、アルカリ剤、ケラチン還元剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0121】
<界面活性剤組成物の製造方法>
本発明の界面活性剤組成物の製造方法に特に制限はなく、常法により製造することができる。具体的には、例えば、水及び界面活性剤を加温して混合し、均一溶解確認後、CCEを添加し混合する。なお、CCE及び界面活性剤の添加順序は逆でもよい。
CCEは、必要に応じて、予め水に分散又は溶解させた後に添加できる。
油剤、カチオン性ポリマーの他グリセリン等の保湿剤、パール化剤、pH調製剤、香料、色素等の成分は必要に応じて添加されるが、添加時期に限定はなく、界面活性剤、CCEの混合前後のどちらであってもよいし、また同時であってもよい。
また、本発明の界面活性剤組成物の剤型も特に制限されず、液体状、泡状、ペースト状、クリーム状、固形状、粉末状等、任意の剤型とすることができるが、液体状、ペースト状又はクリーム状とすることが好ましく、液体状とすることが特に好ましい。液体状とする場合には、液体媒体として水の他、ポリエチレングリコール、エタノール等を用いるのが好ましい。
【0122】
本発明の界面活性剤組成物は、毛髪洗浄剤組成物、皮膚洗浄剤組成物、毛髪コンディショニング剤及び毛髪処理剤として用いることができ、優れた効果を発揮する。
【0123】
[毛髪洗浄剤組成物]
本発明の界面活性剤組成物は、毛髪洗浄剤組成物として用いることができる。
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、本発明のCCE、界面活性剤及び水を含有する。
【0124】
<CCE>
本発明の毛髪洗浄剤組成物中のCCEの含有量の好ましい範囲は、前述の界面活性物組成物中のCCEの含有量の好ましい範囲と同様である。
本発明の毛髪洗浄剤組成物中のCCEは、毛髪すすぎ時の優れたすべり性とその持続感、並びにコート感を付与する観点から、好ましくはMS(N+)が0.05以上0.30以下かつMS(Gly)が0.6以上2.4以下かつMS(HC)が0.001以上0.06以下のCCE、より好ましくはMS(N+)が0.16以上0.28以下かつMS(Gly)が1.8以上2.3以下かつMS(HC)が0.002以上0.05以下のCCE、更に好ましくはMS(N+)が0.20以上0.25以下かつMS(Gly)が2.0以上2.2以下かつMS(HC)が0.01以上0.03以下のCCEである。
毛髪洗浄剤組成物が油剤を含む場合、CCEは、毛髪洗髪時の優れた指通り、毛髪すすぎ時の優れたすべり性とその持続感、乾燥後のしっとり感と均一性を付与する観点から、好ましくはMS(N+)が0.05以上0.7以下かつMS(Gly)が1.8以上2.4以下かつMS(HC)が0.001以上0.06以下のCCE、より好ましくはMS(N+)が0.11以上0.35以下かつMS(Gly)が1.8以上2.2以下かつMS(HC)が0.002以上0.05以下のCCE、更に好ましくはMS(N+)が0.18以上0.32以下かつMS(Gly)が2.0以上2.2以下かつMS(HC)が0.005以上0.04以下のCCEである。
毛髪洗浄剤組成物がCCE以外のカチオン性ポリマーを含む場合、CCEは、毛髪洗髪時の優れた指通り、毛髪の柔らかさ、泡の柔らかさ、毛髪すすぎ時の優れたすべり性とその持続感、毛髪の柔らかさ、並びにコート感を付与する観点から、好ましくはMS(N+)が0.05以上0.7以下かつMS(Gly)が1.6以上2.4以下かつMS(HC)が0.005以上0.05以下のCCE、より好ましくはMS(N+)が0.05以上0.28以下かつMS(Gly)が1.8以上2.3以下かつMS(HC)が0.005以上0.03以下のCCE、更に好ましくはMS(N+)が0.20以上0.25以下かつMS(Gly)が2.0以上2.2以下かつMS(HC)が0.01以上0.03以下のCCEである。
【0125】
<界面活性剤>
本発明の毛髪洗浄剤組成物中の界面活性剤としては、通常、医薬品、医薬部外品、化粧料、トイレタリー、雑貨等で用いられる界面活性剤であればいずれも用いることができ、その好ましい態様は、前記界面活性剤組成物の項に記載の界面活性剤の好ましい態様と同様である。本発明の毛髪洗浄剤組成物を用いた際の、毛髪洗浄時の優れた指通り、毛髪の柔らかさ、泡の柔らかさ、毛髪すすぎ時の優れたすべり性とその持続感、柔らかさ、コート感、乾燥後の優れたしっとり感、均一性を付与する観点から、前記界面活性剤組成物の項に記載の陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤から選ばれる1種以上がより好ましい。陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤の好ましい態様は、前記界面活性剤組成物の項のそれぞれの好ましい態様と同様であり、更に、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸N−メチルモノエタノールアミド等の脂肪酸モノアルカノールアミド、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等の脂肪酸アミドプロピルベタイン及びラウリルジメチルアミド酢酸ベタイン等のアルキルジメチルアミノ酢酸ベタインから選ばれる1種以上が好ましい。
【0126】
(界面活性剤の含有量)
本発明の毛髪洗浄剤組成物中の界面活性剤の含有量の好ましい態様は、前記界面活性剤組成物の項に記載の界面活性剤の含有量の好ましい態様と同様である。本発明の毛髪洗浄剤組成物を用いた際の、毛髪洗浄時の優れた指通り、毛髪の柔らかさ、泡の柔らかさ、毛髪すすぎ時の優れたすべり性とその持続感、柔らかさ並びにコート感、乾燥後の優れたしっとり感、均一性を付与する観点から、界面活性剤の含有量は30質量%以下がより好ましく、25質量%以下が更に好ましく、同様の観点から、5質量%以上がより好ましく、10質量%以上が更に好ましい。また、上記の観点から、5〜30質量%がより好ましく、10〜25質量%が更に好ましい。
【0127】
(CCEと界面活性剤の質量比)
本発明の毛髪洗浄剤組成物において、界面活性剤に対するCCEの質量比[CCE/界面活性剤]の好ましい態様は、前記界面活性剤組成物の項に記載の界面活性剤に対するCCEの質量比の好ましい態様と同様である。毛髪洗浄剤組成物に用いた際に、毛髪洗浄時の優れた指通り、毛髪の柔らかさ、泡の柔らかさ、毛髪すすぎ時の優れたすべり性とその持続感、柔らかさ並びにコート感、乾燥後の優れたしっとり感、均一性を付与する観点から、0.01以上がより好ましく、0.3以下がより好ましく、0.05以下が更に好ましい。また、上記の観点から、0.005〜0.3がより好ましく、0.01〜0.05が更に好ましい。
【0128】
<水>
本発明の毛髪洗浄剤組成物中の水の含有量の好ましい態様は、前記界面活性剤組成物の項に記載の好ましい態様と同様である。本発明の毛髪洗浄剤組成物を用いた際の、毛髪洗髪時の優れた指通り、毛髪の柔らかさ、泡の柔らかさ、毛髪すすぎ時のすべり性とその持続感、柔らかさ並びにコート感、乾燥後の優れたしっとり感、均一性を付与する観点から、60質量%以上がより好ましく、70質量%以上が更に好ましく、95質量%以下がより好ましく、90質量%以下が更に好ましい。また、上記の観点から、60〜95質量%がより好ましく、70〜90質量%が更に好ましい。
【0129】
<CCE以外のカチオン性ポリマー>
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、毛髪洗浄剤組成物に応用した際の、毛髪洗浄時の泡の柔らかさ、毛髪の指通り、柔らかさ、及び毛髪すすぎ時におけるすべり性、柔らかさ、すべり性の持続感、コート感の観点、すすぎ性をさらに向上する観点、すすぎ時やタオルドライ後の毛髪に柔らかさを付与する観点から、CCE以外のカチオン性ポリマーを含有させることができる。CCE以外のカチオン性ポリマーの具体例、及び好ましい態様は、前記界面活性剤組成物の項に記載のCCE以外のカチオン性ポリマーの具体例、及び好ましい態様と同様である。CCE以外のカチオン性ポリマーは、単独で用いてもよいし、2種以上を用いることもできる。
本発明の毛髪洗浄剤組成物中のCCE以外のカチオン性ポリマーの含有量、CCE以外のカチオン性ポリマーに対するCCEの質量比[CCE/CCE以外のカチオン性ポリマー]、及びそれらの好ましい様態は、それぞれ、前記界面活性剤組成物の項に記載のものと同様である。
【0130】
<油剤>
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、洗浄時の指通り性、、すすぎ時のすべり性とその持続感、乾燥後のしっとり感、均一性及び保湿感を付与する観点から、油剤を含有させることができる。なお本発明において均一性とは、毛束の根元から毛先の部分まで感触が均一であることを示す。
油剤の具体例、及び好ましい態様は、前記界面活性剤組成物の項に記載の具体例、及び好ましい態様と同様である。洗浄後の毛髪にしっとり感、均一性及び保湿感を付与する観点から、油剤としては、シリコーン油、及びエーテル油から選ばれる1種以上がより好ましく、ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリシロキサン、及び前記一般式(22)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテルから選ばれる1種以上が更に好ましい。
【0131】
(油剤の含有量)
本発明の毛髪洗浄剤組成物中の油剤の含有量の好ましい態様は、前記界面活性剤組成物中の油剤の含有量の好ましい態様と同様である。洗浄後の毛髪にしっとり感、均一性及び保湿感を付与する観点から、油剤の含有量は、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上が更に好ましく、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下が更に好ましい。
【0132】
(CCEと油剤の質量比)
本発明の毛髪洗浄剤組成物において、油剤に対するCCEの質量比[CCE/油剤]の好ましい態様は、界面活性剤組成物中の油剤に対するCCEの質量比と同様である。
【0133】
<その他の成分>
本発明の毛髪洗浄剤組成物中には、更に、通常、毛髪洗浄剤組成物に配合されるグリセリン、保湿剤、多糖類、ポリペプタイド、パール化剤、溶剤、色素、香料、エデト酸塩や、クエン酸塩等のキレート剤、pH調整剤、防腐剤、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミン等の抗フケ剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0134】
本発明の毛髪洗浄剤組成物のpHは、本発明の効果を付与する観点から、pH2以上12以下が好ましく、pH3以上10以下がより好ましい。
また、本発明の毛髪洗浄剤組成物の剤型も特に制限されず、液体状、泡状、ペースト状、クリーム状、固形状、粉末状等、任意の剤型とすることができるが、液体状、ペースト状又はクリーム状とすることが好ましく、液体状とすることがより好ましい。
【0135】
[毛髪洗浄方法]
本発明はまた、本発明の毛髪洗浄剤組成物を用いて毛髪を洗浄した後、すすぎ、乾燥する毛髪の洗浄方法を提供する。
毛髪の洗浄方法に特に制限はなく、公知の方法を用いることができる。
【0136】
[皮膚洗浄剤組成物]
本発明の界面活性剤組成物は、皮膚洗浄剤組成物として用いることができる。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、本発明のCCE、界面活性剤及び水を含有する。
【0137】
<CCE>
本発明の皮膚洗浄剤組成物中のCCEの含有量の好ましい範囲は、前述の界面活性物組成物中のCCEの含有量の好ましい範囲と同様である。
本発明の皮膚洗浄剤組成物中のCCEは、乾燥後に優れた保湿感を付与する観点から、好ましくはMS(N+)が0.05以上0.30以下かつMS(Gly)が0.5以上2.4以下かつMS(HC)が0.002以上0.03以下のCCE、より好ましくはMS(N+)が0.05以上0.25以下かつMS(Gly)が0.5以上2.2以下かつMS(HC)が0.002以上0.02以下のCCEである。
【0138】
<界面活性剤>
本発明の皮膚洗浄剤組成物中の界面活性剤としては、通常、医薬品、医薬部外品、化粧料、トイレタリー、雑貨等で用いられる界面活性剤であればいずれも用いることができ、その好ましい態様は、前記界面活性剤組成物の項に記載の界面活性剤の好ましい態様と同様である。本発明の皮膚洗浄剤組成物を用いた際、乾燥後に優れた保湿感を付与する観点から、前記界面活性剤組成物の項に記載の陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤から選ばれる1種以上がより好ましい。陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤の好ましい態様は、前記界面活性剤組成物の項のそれぞれの好ましい態様と同様であり、更に、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;炭素数8以上16以下の高級脂肪酸又はその塩;アシルイセチオネート、アシルメチルタウレート等の疎水性部位を有するスルホン酸塩;ココイルグリシン、ラウロイルサルコシン等の疎水性部位を有するアミノ酸塩;ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸N−メチルモノエタノールアミド等の脂肪酸モノアルカノールアミド;ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等の脂肪酸アミドプロピルベタイン;ラウリルカルボキシメチルヒドロキシイミダゾリウムベタイン等のイミダゾリン系ベタインから選ばれる1種以上が好ましい。
【0139】
(界面活性剤の含有量)
本発明の皮膚洗浄剤組成物中の界面活性剤の含有量の好ましい態様は、前記界面活性剤組成物の項に記載の界面活性剤の含有量の好ましい態様と同様である。本発明の皮膚洗浄剤組成物を用いた際、乾燥後に優れた保湿感を付与する観点から、5質量%以上がより好ましく、10質量%以上が更に好ましい。また、本発明の皮膚洗浄剤組成物を用いた際、乾燥後に優れた保湿感を付与する観点から、5〜36質量%がより好ましく、10〜36質量%が更に好ましい。
【0140】
(CCEと界面活性剤の質量比)
本発明の皮膚洗浄剤組成物において、界面活性剤に対するCCEの質量比[CCE/界面活性剤]の好ましい態様は、前記界面活性剤組成物の項に記載の界面活性剤に対するCCEの質量比の好ましい態様と同様である。本発明の皮膚洗浄剤組成物による皮膚洗浄後の保湿感の観点から、0.3以下がより好ましく、0.05以下が更に好ましい。また本発明の皮膚洗浄剤組成物による皮膚洗浄後の保湿感の観点から、0.005〜0.3がより好ましく、0.005〜0.05が更に好ましい。
【0141】
<水>
本発明の皮膚洗浄剤組成物中の水の含有量の好ましい態様は、前記界面活性剤組成物の項に記載の好ましい態様と同様である。本発明の皮膚洗浄剤組成物による皮膚洗浄後に保湿感を付与する観点から、95質量%以下がより好ましく、90質量%以下が更に好ましい。また、本発明の皮膚洗浄剤組成物による皮膚洗浄後に保湿感を付与する観点から、40〜95質量%がより好ましく、40〜90質量%が更に好ましい。
【0142】
<CCE以外のカチオン性ポリマー>
本発明の皮膚洗浄剤組成物による洗浄、乾燥後の保湿感をさらに向上する観点から、CCE以外のカチオン性ポリマーを含有させることができる。CCE以外のカチオン性ポリマーの具体例、及び好ましい態様は、前記界面活性剤組成物の項に記載のCCE以外のカチオン性ポリマーの具体例、及び好ましい態様と同様である。CCE以外のカチオン性ポリマーは、単独で用いてもよいし、2種以上を用いることもできる。CCE以外のカチオン性ポリマーは、カチオン化グアーガム、カチオン化ヒドロキシエチルセルロースが好ましい。
本発明の皮膚洗浄剤組成物中のCCE以外のカチオン性ポリマーの含有量、CCEの含有量とCCE以外のカチオン性ポリマーの含有量の質量比[CCE/CCE以外のカチオン性ポリマー]、及びそれらの好ましい様態は、それぞれ、前記界面活性剤組成物の項に記載のものと同様である。
【0143】
<油剤>
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、洗浄後にしっとり感及び保湿感を付与する観点から、油剤を含有することができる。油剤の具体例、及び好ましい態様は、前記界面活性剤組成物の項に記載の具体例、及び好ましい態様と同様である。本発明の皮膚洗浄剤組成物による洗浄後にしっとり感及び保湿感を付与する観点から、油剤としては、エステル油、炭化水素油、及び水酸基が置換していてもよい炭素数17以上23以下の炭化水素基を有するカルボン酸から選ばれる1種以上がより好ましく、ひまわり油及びワセリンから選ばれる1種以上が更に好ましい。
【0144】
(油剤の含有量)
本発明の皮膚洗浄剤組成物中の油剤の含有量の好ましい態様は、前記界面活性剤組成物中の油剤の含有量の好ましい態様と同様である。乾燥後の優れたしっとり感及び保湿感の観点から、油剤の含有量は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは、2質量%以上、更に好ましくは4質量%以上である。また、乾燥後の優れたしっとり感及び保湿感の観点から、油剤の含有量は、好ましくは0.5〜15質量%、より好ましくは2〜15質量%以、更に好ましくは4〜15質量%である。
【0145】
(CCEと油剤の質量比)
本発明の皮膚洗浄剤組成物において、油剤に対するCCEの質量比[CCE/油剤]の好ましい態様は、界面活性剤組成物中の油剤に対するCCEの質量比と同様である。乾燥後の優れたしっとり感及び保湿感の観点から、油剤に対するCCEの質量比は好ましくは0.3以下、より好ましくは0.1以下であり、また、好ましくは0.01〜0.3、より好ましくは0.01〜0.1である。
【0146】
<その他の成分>
本発明の皮膚洗浄剤組成物中には、更に、通常、皮膚洗浄剤組成物に配合されるグリセリン、保湿剤、多糖類、ポリペプタイド、パール化剤、溶剤、色素、香料、エデト酸塩や、クエン酸塩等のキレート剤、pH調整剤、防腐剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0147】
本発明の皮膚洗浄剤組成物のpHは、本発明の効果を付与する観点から、pH2以上12以下が好ましく、pH3以上10以下がより好ましい。
また、本発明の皮膚洗浄剤組成物の剤型も特に制限されず、液体状、泡状、ペースト状、クリーム状、固形状、粉末状等、任意の剤型とすることができるが、液体状、ペースト状又はクリーム状とすることが好ましく、液体状とすることがより好ましい。
【0148】
[皮膚洗浄方法]
本発明はまた、本発明の皮膚洗浄剤組成物を用いて身体を洗浄した後、すすぎ、乾燥する皮膚の洗浄方法を提供する。
皮膚の洗浄方法としては特に制限はなく、公知の方法を用いることができる。
本発明の皮膚洗浄剤組成物の具体例としては、ボディシャンプー、ハンドウォッシュ、洗顔料、メイク落としが挙げられる。このうち、本発明の効果を考慮すると、ボディシャンプー、ハンドウォッシュ、洗顔料として用いることが好ましい。
【0149】
[毛髪コンディショニング剤組成物]
本発明の界面活性剤組成物は、毛髪コンディショニング剤組成物に応用することができる。
本発明の毛髪コンディショニング剤組成物は、本発明のCCE、界面活性剤、油剤及び水を含有する。
【0150】
<CCE>
本発明の毛髪コンディショニング剤組成物中のCCEの含有量の好ましい範囲は、前述の界面活性物組成物中のCCEの含有量の好ましい範囲と同様である。
毛髪コンディショニング剤組成物を塗布した際の良好な存在感、すすぎ時の優れたすべり性とその持続感、柔らかさ、乾燥後の優れたコート感を付与する観点から、本発明の毛髪コンディショニング剤組成物中のCCEは好ましくはMS(N+)が0.05以上0.5以下かつMS(Gly)が0.5以上2.5以下かつMS(HC)が0.005以上0.05以下のCCE、より好ましくはMS(N+)が0.05以上0.28以下かつMS(Gly)が1.8以上2.4以下かつMS(HC)が0.01以上0.03以下のCCE、更に好ましくはMS(N+)が0.20以上0.25以下かつMS(Gly)が2.0以上2.2以下かつMS(HC)が0.01以上0.03以下のCCEである。
本発明において乾燥後のコート感とは毛髪の表面に皮膜状の物質でコーティングされたような感触をいう。
【0151】
<界面活性剤>
本発明の毛髪コンディショニング剤組成物中の界面活性剤としては、通常、医薬品、医薬部外品、化粧料、トイレタリー、雑貨等で用いられる界面活性剤であればいずれも用いることができ、その好ましい態様は、前記界面活性剤組成物の項に記載の界面活性剤の好ましい態様と同様である。本発明の毛髪コンディショニング剤組成物を塗布した際の良好な存在感、すすぎ時の優れたすべり性とその持続感、柔らかさ、乾燥後の優れたコート感を付与する観点から、前記界面活性剤組成物の項に記載の陽イオン性界面活性剤がより好ましい。陽イオン性界面活性剤の好ましい態様は、前記界面活性剤組成物の項の好ましい態様と同様であり、更に、べヘニルトリメチルアンモニウム塩、セチルトリメチルアンモニウム塩から選ばれる1種以上が好ましい。
【0152】
(界面活性剤の含有量)
本発明の毛髪コンディショング剤組成物中の界面活性剤の含有量の好ましい態様は、前記界面活性剤組成物の項に記載の界面活性剤の含有量の好ましい態様と同様である。本発明の毛髪コンディショニング剤組成物を毛髪に塗布した際の良好な存在感、すすぎ時の優れたすべり性とその持続感、柔らかさ、乾燥後の優れたコート感を付与する観点から、20質量%以下がより好ましく、10質量%以下が更に好ましい。また、上記の観点から、0.1〜20質量%がより好ましく、0.1〜10質量%が更に好ましい。
【0153】
(CCEと界面活性剤の質量比)
本発明の毛髪コンディショニング剤組成物において、界面活性剤に対するCCEの質量比[CCE/界面活性剤]の好ましい態様は、前記界面活性剤組成物の項に記載の界面活性剤に対するCCEの質量比の好ましい態様と同様である。本発明の毛髪コンディショニング剤組成物を塗布した時の良好な存在感、すすぎ時の優れたすべり性とその持続感、柔らかさ、乾燥後の優れたコート感を付与する観点から、0.05以上がより好ましく、1以下がより好ましく、0.5以下が更に好ましい。また、上記の観点から、0.05〜1がより好ましく、0.05〜0.5が更に好ましい。
【0154】
<水>
本発明の毛髪コンディショニング剤組成物中の水の含有量の好ましい態様は、前記界面活性剤組成物の項に記載の好ましい態様と同様である。本発明の毛髪コンディショニング剤組成物を塗布した時の良好な存在感、すすぎ時の優れたすべり性とその持続感、柔らかさ、乾燥後の優れたコート感を付与する観点から、70質量%以上がより好ましく、80質量%以上が更に好ましい。また、本発明の毛髪コンディショニング剤組成物を塗布した時の良好な存在感、すすぎ時の優れたすべり性とその持続感、柔らかさ、乾燥後の優れたコート感を付与する観点から、70〜99.5質量%がより好ましく、80〜99.5質量%が更に好ましい。
【0155】
<油剤>
本発明の毛髪コンディショニング剤組成物は、乾燥後の毛髪にしっとり感、均一性及び保湿感を付与する観点から、油剤を含有する。油剤の具体例、及び好ましい態様は、前記界面活性剤組成物の項に記載の具体例、及び好ましい態様と同様である。乾燥後の毛髪にしっとり感及び保湿感を付与する観点から、油剤としては、シリコーン油及び高級アルコールから選ばれる1種以上がより好ましく、ジメチルポリシロキサン、セチルアルコール及びステアリルアルコールから選ばれる1種以上が更に好ましい。
【0156】
(油剤の含有量)
本発明の毛髪コンディショニング剤組成物中の油剤の含有量の好ましい態様は、前記界面活性剤組成物中の油剤の含有量の好ましい態様と同様である。油剤の含有量は、乾燥後の毛髪にしっとり感、均一性及び保湿感を付与する観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下であり、また、好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.1〜8質量%である。
【0157】
(CCEと油剤の質量比)
本発明の毛髪コンディショニング剤組成物において、油剤に対するCCEの質量比[CCE/油剤]の好ましい態様は、界面活性剤組成物中の油剤に対するCCEの質量比と同様である。
【0158】
<その他の成分>
本発明の毛髪コンディショニング剤組成物中には、更に、通常、毛髪コンディショニング剤組成物に配合されるグリセリン、保湿剤、多糖類、ポリペプタイド、パール化剤、溶剤、色素、香料、エデト酸塩や、クエン酸塩等のキレート剤、pH調整剤、防腐剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0159】
<pH>
本発明の毛髪コンディショニング剤組成物のpHは、塗布した時の存在感、すすぎ時の柔らかさ、すすぎ時のすべり性とその持続感、乾燥後のコート感を付与する観点、及びコンディショナーの安定性の観点から、pH1以上が好ましく、pH2以上がより好ましく、pH3以上が更に好ましく、またpH10以下が好ましく、pH8以下がより好ましく、pH6以下が更に好ましい。また、上記の観点から、1〜10が好ましく、2〜8が好ましく、3〜6がより好ましい。
また、本発明の毛髪コンディショニング剤組成物の剤型も特に制限されず、液体状、泡状、ペースト状、クリーム状、固形状、粉末状等、任意の剤型とすることができるが、液体状、ペースト状又はクリーム状とすることが好ましく、液体状とすることがより好ましい。
【0160】
[毛髪コンディショニング方法]
本発明の毛髪コンディショニング剤組成物による毛髪コンディショニング方法に特に限定はなく、公知の方法を用いることができる。例えば、洗浄剤を用いて毛髪を洗浄した後、毛髪に、本発明のコンディショニング剤組成物を塗布すればよい。なお、上記洗浄剤としては、公知の毛髪洗浄剤や、本発明の毛髪洗浄剤組成物を用いることができる。
本発明の毛髪コンディショニング剤組成物の具体例としては、ヘアリンス、トリートメント、ヘアコンディショナー、洗い流さないタイプのヘアコンディショナー、ヘアクリーム、コンディショニングジェル、コンディショニングフォーム等が挙げられる。
【0161】
[毛髪処理剤組成物]
本発明の毛髪処理剤組成物とは、染毛剤組成物、毛髪用脱色剤組成物、パーマネントウェーブ剤組成物、ストレートパーマ剤組成物、持続性毛髪セット剤組成物、縮毛矯正剤組成物等を含む広義の処理剤組成物を意味する。
本発明の毛髪処理剤組成物は、CCE、並びに染毛用染料、酸化剤、アルカリ剤、及びケラチン還元剤から選ばれる1種以上の処理剤を含有する。
本発明の毛髪処理剤組成物がCCEを含有することで、処理すすぎ時の毛髪に、良好なすべり性、コート感及び柔らかさを付与することができる。
【0162】
本発明の毛髪処理剤組成物の代表的な形態としては、毛髪染毛剤組成物及びパーマ剤組成物が挙げられる。なお「毛髪染毛剤組成物」とは、染料を含む毛髪染色剤組成物と染料を含まない毛髪脱色剤組成物を包含する概念であり、毛髪を脱色すると共に染める剤組成物も含む。「パーマ剤組成物」とは、パーマネントウェーブ剤組成物、ストレートパーマ剤組成物、縮毛矯正剤組成物を包含する概念である。
【0163】
<CCE>
本発明の毛髪処理剤組成物中のCCEは、毛髪染毛剤組成物として用いた場合の処理後のすすぎ時の毛髪に、良好なすべり性、コート感及び柔らかさを付与する観点から、好ましくはMS(N+)が0.05以上0.32以下かつMS(Gly)が0.6以上2.3以下かつMS(HC)が0.001以上0.05以下のCCE、より好ましくはMS(N+)が0.11以上0.32以下かつMS(Gly)が0.7以上2.0以下かつMS(HC)が0.002以上0.03以下のCCEである。
本発明の毛髪処理剤組成物中のCCEの含有量は、例えば毛髪染毛剤組成物として用いた場合の処理後のすすぎ時の毛髪に、良好なすべり性、コート感及び柔らかさを付与する観点から、0.01質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、また毛髪処理剤組成物のハンドリング性の観点から10質量%以下が好ましく、2質量%以下がより好ましく、1質量%以下が更に好ましい。また本発明の毛髪処理剤組成物中のCCEの含有量は、上記の観点から、0.01〜10質量%が好ましく、0.05〜2質量%がより好ましく、0.05〜1質量%が更に好ましい。
なお、毛髪処理剤組成物が二剤以上を混合して用いる多剤型である場合には、毛髪処理後のすすぎ時の毛髪に良好なすべり性、コート感及び柔らかさを付与する観点から、第1剤にCCEを配合することが好ましい。
【0164】
本発明の毛髪処理剤組成物において、処理剤に対するCCEの質量比[CCE/処理剤]は、本発明の毛髪処理剤組成物による毛髪処理後のすすぎ時の毛髪に、良好なすべり性、コート感、及び柔らかさを付与する観点から、0.0002以上が好ましく、0.002以上がより好ましく、また、5以下が好ましく、3以下がより好ましく、1以下が更に好ましく、0.1以下がより更に好ましい。
【0165】
<染毛用染料>
染毛用染料は、毛髪染毛剤組成物等の毛髪処理剤組成物に用いることができる。
染毛用染料には、直接染料と酸化染料中間体が含まれる。
直接染料としては、通常、化粧料等で用いられるものであれば特に制限はなく、ニトロ染料、アントラキノン染料、酸性染料、油溶性染料、塩基性染料等が挙げられる。
これらの染料の具体例としては、国際公開第2011/040632号に記載されているものが挙げられる。上記直接染料は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
毛髪処理剤組成物中の直接染料の含有量は、毛髪への染色性の観点から、毛髪処理剤組成物中0.005質量%以上が好ましく、0.01質量%以上がより好ましく、また、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。また、毛髪処理剤組成物中の直接染料の含有量は、毛髪への染色性の観点から、0.005〜10質量%が好ましく、0.01〜5質量%がより好ましい。
【0166】
酸化染料中間体としては、通常染毛剤に使用されている公知のプレカーサー及びカップラーを用いることができる。
プレカーサー及びカップラーの具体例としては、国際公開第2011/040632号に記載されているものがあげられる。上記酸化染料中間体は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
酸化染料中間体の含有量は、毛髪への染色性の観点から、毛髪処理剤組成物中0.01質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、又、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。
【0167】
<酸化剤>
酸化剤は、毛髪染毛剤組成物、パーマ剤組成物等の毛髪処理剤組成物に用いることができる。
酸化剤としては、過酸化水素、過酸化水素又は酸素の発生剤である過酸化尿素、過酸化メラミン、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過炭酸ナトリウムや過炭酸カリウム等の過炭酸塩、臭素酸カリウムや臭素酸ナトリウム等の臭素酸塩が挙げられる。
これらは単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
毛髪処理剤組成物中の酸化剤の含有量は、毛髪染毛剤組成物として用いた場合の毛髪染毛性、脱色性の観点、及びパーマ剤組成物として用いた場合に、切断された毛髪内のケラチンのジスルフィド結合を効率的に再結合させる観点から、0.1質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましい。酸化剤の含有量は、毛髪損傷や頭皮刺激の低減の観点から、20質量%以下が好ましく、12質量%以下がより好ましい。
【0168】
<アルカリ剤>
アルカリ剤は、毛髪染毛剤組成物、パーマ剤組成物等の毛髪処理剤組成物に用いることができる。
アルカリ剤としては、水酸化ナトリウム、アンモニア及びその塩;モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール、2−アミノブタノール等のアルカノールアミン及びその塩;1,3−プロパンジアミン等のアルカンジアミン及びその塩;炭酸グアニジン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩等が挙げられる。アルカリ剤としては、本発明の毛髪処理剤組成物を毛髪染毛剤組成物として用いた際の、毛髪の染毛性、脱色性の観点、及びパーマ剤組成物として用いた際のケラチン還元剤の作用を向上させる観点から、アンモニア及びその塩、アルカノールアミン及びその塩、並びに炭酸水素ナトリウムから選ばれる1種以上であることが好ましい。
アルカリ剤の含有量は、本発明の毛髪処理剤組成物を毛髪染毛剤組成物として用いた際の、毛髪の染毛性、脱色性の観点、パーマ剤組成物として用いた際のケラチン還元剤の作用を向上させる観点、処理後のカールを保持する観点及び毛髪損傷や頭皮刺激の低減の観点から、0.1質量%以上、10質量%以下が好ましい。
【0169】
<ケラチン還元剤>
ケラチン還元剤は、パーマ剤組成物等の毛髪処理剤組成物に用いられる。ケラチン還元剤は、毛髪を構成するケラチンのジスルフィド結合を開裂させることができる。このようなケラチン還元剤を含む毛髪処理剤組成物は、パーマ剤組成物中、パーマネントウェーブ第1剤として好ましく使用することができる。
ケラチン還元剤としては、チオグリコール酸及びその誘導体、チオ乳酸及びその誘導体、システイン及びその誘導体、又はそれらの塩、下記式(23)のチオグリセリルアルキルエーテル又はその塩、及び下記式(24)のメルカプトアルキルアミド又はその塩等が挙げられる。
38OCH2CH(OH)CH2SH (23)
(式中、R38は水素原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ低級アルキル基を示す。)
H−(CHOH)x−(CH2y−CONH(CH2z−SH (24)
(式中、xは0以上5以下の数であり、yは0以上3以下の数であり、zは2以上5以下の数である。ただし、yとzとは同時に0ではない。)
【0170】
ケラチン還元剤の具体例としては、チオグリコール酸、チオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール酸グリセリンエステル、L−システイン、D−システイン、N−アセチルシステイン、これらシステイン類のアンモニウム塩、これらシステイン類のモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のエタノールアミン塩類、エトキシヒドロキシプロパンチオール、メトキシエトキシヒドロキシプロパンチオール、イソプロポキシエトキシヒドロキシプロパンチオール等のチオグリセリルアルキルエーテル、メルカプトエチルプロパンアミド、メルカプトエチルグルコンアミド等が挙げられる。
上記のケラチン還元剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0171】
ケラチン還元剤の含有量は、毛髪を構成するケラチンのジスルフィド結合を開裂させ、仕上がりの良好なパーマ性を得る観点から、毛髪処理剤組成物中0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましい。また、上記と同様の観点から、ケラチン還元剤の含有量は、毛髪処理剤組成物中20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましく、10質量%以下が更に好ましい。
【0172】
<水>
本発明の毛髪処理剤組成物は、CCE、及び処理剤の溶媒、又は分散媒として水を含有することが好ましい。毛髪処理剤組成物中における水の含有量は、10質量%以上、99.5質量%以下が好ましい。
【0173】
<界面活性剤>
本発明の毛髪処理剤組成物は、処理後のすすぎ時の毛髪の、すべり性、コート感及び柔らかさを向上する目的で、界面活性剤を含有することができる。具体的な界面活性剤の種類、界面活性剤の含有量及びそれらの好ましい態様は、前記界面活性剤組成物の項に記載のものと同様である。処理後のすすぎ時の毛髪の、すべり性、コート感及び柔らかさの観点から、本発明の毛髪処理剤組成物中の界面活性剤の含有量は、1質量%以上がより好ましく、20質量%以下がより好ましく、10質量%以下が更に好ましく、5質量%以下がより更に好ましい。
【0174】
<油剤>
本発明の毛髪処理剤組成物は、処理後のすすぎ時の毛髪の、すべり性、コート感及び柔らかさを向上する目的で、油剤を含有することができる。具体的な油剤の種類、油剤の含有量及びそれらの好ましい態様は、前記界面活性剤組成物の項に記載のものと同様である。
【0175】
なお、上記毛髪処理組成物において、毛髪処理組成物が二剤以上を混合して用いる多剤型である場合、CCE、処理剤、界面活性剤、又は油剤の好ましい含有量とは、すべての剤の合計量に対する、CCE、処理剤、界面活性剤、又は油剤の好ましい含有量をいう。
【0176】
<その他の成分>
本発明の毛髪処理剤組成物中には、更に、通常、毛髪処理剤組成物に配合されるグリセリン、保湿剤、多糖類、ポリペプタイド、パール化剤、溶剤、色素、香料、噴射剤、エデト酸塩や、クエン酸塩等のキレート剤、pH調整剤、防腐剤、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミン等の抗フケ剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0177】
<毛髪処理剤組成物の製造方法>
本発明の毛髪処理剤組成物の製造方法に特に制限はなく、常法により製造することができる。具体的には、例えば、水、CCE、酸化剤及びアルカリ剤を除く処理剤、及びその他成分を混合し、加温して均一溶解させる。溶解確認後、酸化剤及びアルカリ剤を添加し混合する。
CCEは、必要に応じて、予め水に分散又は溶解させた後に添加できる。必要に応じて、パール化剤、pH調製剤、香料、色素等を加え調製することができる。
また、本発明の毛髪処理剤組成物の剤型も特に制限されず、液体状、泡状、ペースト状、クリーム状、固形状、粉末状等、任意の剤型とすることができるが、液体状、ペースト状又はクリーム状とすることが好ましく、液体状とすることがより好ましい。
【0178】
[毛髪処理方法]
本発明の毛髪処理剤組成物による毛髪処理方法は特に限定されず、公知の方法を用いることができる。例えば本発明の毛髪処理剤組成物を毛髪に接触させて処理した後、すすぎ、乾燥することによって毛髪を処理することができる。
【0179】
<毛髪染毛剤組成物>
本発明の毛髪処理剤組成物が毛髪染毛剤組成物である場合、毛髪染毛剤組成物は、CCE、並びに染毛用染料、酸化剤、及びアルカリ剤から選ばれる1種以上の処理剤を含有する。以下、本発明の毛髪処理剤組成物が毛髪染毛剤組成物である場合の態様について記載する。
毛髪染毛剤組成物としては、例えば、下記(a)及び(b)の一剤型毛髪染毛剤組成物と、下記(c)及び(d)の多剤型毛髪染毛剤組成物が挙げられる。
(a)染毛用染料と必要により酸化剤を含有する一剤型毛髪染毛剤組成物。
(b)染毛用染料を含有せず、酸化剤を含有する一剤型毛髪染毛剤組成物。
(c)アルカリ剤及び/又は染毛用染料を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤とからなる二剤型毛髪染毛剤組成物。
(d)アルカリ剤及び/又は染毛用染料を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤と、酸化助剤を含有する第3剤とからなる三剤型毛髪染毛剤組成物。
なお、上記(c)二剤型染毛剤においては、第1剤と第2剤の含有量比(質量比)[第1剤/第2剤]は、2/8〜6/4が好ましく、3/7〜5/5がより好ましく、3.5/6.5〜4.5/5.5が更に好ましい。
【0180】
毛髪染毛剤組成物は、室温で使用するもの、加温して使用するもの等、いずれの形式のものにも適用することができる。
【0181】
(CCE)
本発明の毛髪処理剤組成物が毛髪染毛剤組成物である場合、CCEの含有量の好ましい範囲は、前記毛髪処理剤組成物に用いるCCEの含有量の好ましい範囲と同様である。
本発明の毛髪処理剤組成物が毛髪染毛剤組成物である場合、処理剤に対するCCEの質量比[CCE/処理剤]は、前記毛髪処理剤組成物における処理剤に対するCCEの質量比と同様である。本発明の毛髪処理剤組成物による毛髪処理後のすすぎ時に、良好なすべり性、コート感、及び柔らかさを得る観点から、処理剤に対するCCEの質量比[CCE/処理剤]は、1以下がより好ましく、0.1以下が更に好ましい。
【0182】
(染毛用染料)
毛髪染毛剤組成物に用いられる染毛用染料の具体例、含有量、及びそれらの好ましい範囲は、前記毛髪処理剤組成物に用いられる染毛用染料の具体例、含有量及びそれらの好ましい範囲と同様である。
毛髪染毛剤組成物が、毛髪の脱色を目的とする場合、毛髪染毛剤組成物は染毛用染料を含まなくてもよい。
【0183】
(酸化剤)
毛髪染毛剤組成物に用いられる酸化剤の具体例、及びその好ましい範囲は、前記毛髪処理剤組成物に用いられる酸化剤の具体例、及びその好ましい範囲と同様である。毛髪の染色性の観点から、酸化剤としては、過酸化水素、過酸化水素又は酸素の発生剤である過酸化尿素、過酸化メラミン、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウムがより好ましく、過酸化水素が更に好ましい。上記酸化剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
毛髪染毛剤組成物中の酸化剤含有量の好ましい範囲は、前記毛髪処理剤組成物中の酸化剤含有量の好ましい範囲と同様である。酸化剤の含有量は、毛髪損傷や頭皮刺激の低減の観点から、9質量%以下であることがより好ましく、また、毛髪の染色性の観点から、2質量%以上であることがより好ましい。
【0184】
(アルカリ剤)
毛髪染毛剤組成物に用いられるアルカリ剤の具体例、及びその好ましい範囲は、前記毛髪処理剤組成物に用いられるアルカリ剤の具体例、及びその好ましい範囲と同様である。毛髪の染毛性、脱色性の観点から、アルカリ剤としては、アンモニア、アルカノールアミン及びそれらの塩がより好ましい。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
毛髪染毛剤組成物中のアルカリ剤含有量の好ましい範囲は、前記毛髪処理剤組成物中のアルカリ剤含有量の好ましい範囲と同様である。
【0185】
(水)
本発明の毛髪処理剤組成物が毛髪染毛剤組成物である場合も、水を含有することが好ましい。水の含有量の好ましい範囲は、前記毛髪処理剤組成物中の水の含有量の好ましい範囲と同様である。
【0186】
(界面活性剤)
毛髪染毛剤組成物は、処理後のすすぎ時の毛髪の、すべり性、コート感及び柔らかさを向上する目的で、界面活性剤を含有することができる。具体的な界面活性剤の種類、及びその好ましい態様は、前記毛髪処理剤組成物の項に記載のものと同様である。すすぎ時の毛髪の、良好なすべり性、コート感及び柔らかさの向上の観点から、界面活性剤としては、陰イオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤がより好ましく、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(ラウレス−2硫酸ナトリウム)等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテル及びポリオキシエチレンセトステアリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテルが更に好ましい。
毛髪染毛剤組成物が界面活性剤を含有する場合、界面活性剤の含有量の好ましい範囲は、前記毛髪処理剤組成物が界面活性剤を含有する場合の界面活性剤の含有量の好ましい範囲と同様である。
【0187】
(油剤)
毛髪染毛剤組成物は、処理後のすすぎ時の毛髪の、すべり性、コート感及び柔らかさを向上する目的で、油剤を含有することができる。具体的な油剤の種類、及びその好ましい態様は、前記毛髪処理剤組成物の項に記載のものと同様である。処理後のすすぎ時の毛髪の、すべり性、コート感及び柔らかさの向上の観点から、油剤としては、高級アルコールがより好ましく、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、及び2−オクチルドデカノールから選ばれる1種以上が更に好ましい。
毛髪染毛剤組成物が油剤を含有する場合の油剤の含有量の好ましい範囲は、前記毛髪処理剤組成物が油剤を含有する場合の油剤の含有量の好ましい範囲と同様である。処理後のすすぎ時の毛髪の、すべり性、コート感及び柔らかさの向上の観点から、油剤の含有量は、1質量%以上がより好ましく、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下が更に好ましい。
【0188】
(pH)
毛髪染毛剤組成物のpHは、皮膚や毛髪の損傷を抑制するために、一剤型染毛剤ではpH3以上9以下が好ましい。二剤型染毛剤の第1剤では、pH8以上13以下が好ましく、第2剤ではpH2以上5以下が好ましい。三剤型染毛剤の第1剤ではpH8以上13以下が好ましく、第2剤ではpH2以上5以下が好ましい。pHの調整は、公知のpH調整剤を使用して行うことができる。
【0189】
(その他の成分)
毛髪染毛剤組成物は、その他の成分として、前記毛髪処理剤組成物のその他の成分に記載した成分を含有することができる。
【0190】
<パーマ剤組成物>
本発明の毛髪処理剤組成物がパーマ剤組成物である場合、パーマ剤組成物は、CCEを含有し、処理剤としてケラチン還元剤、酸化剤、及びアルカリ剤を含有する。以下、本発明の毛髪処理剤組成物がパーマ剤組成物である場合の態様について、記載する。
パーマ剤組成物は、ケラチン還元剤を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤からなる二剤型である。
パーマ剤において、第1剤と第2剤の使用量比(質量比)[第1剤/第2剤]は、3/7〜7/3が好ましく、4/6〜6/4がより好ましく、4.5/5.5〜5.5/4.5が更に好ましい。
パーマ剤組成物は、室温で使用するもの、加温して使用するもの、ウェーブ形成を目的とするもの、縮毛矯正を目的とするもの等、いずれの形式のものにも適用することができる。
【0191】
(CCE)
パーマ剤組成物中のCCEの含有量の好ましい範囲は、前記毛髪処理剤組成物に用いるCCEの含有量の好ましい範囲と同様である。
CCEは処理後のすすぎ時の毛髪に良好なすべり性、コート感及び柔らかさを付与する観点から、第1剤に配合することが好ましい。
【0192】
(ケラチン還元剤)
パーマ剤組成物中のケラチン還元剤の種類の具体例、及びその好ましい態様と、ケラチン還元剤の含有量の好ましい範囲は、前記毛髪処理剤組成物中のものと同様である。
【0193】
(酸化剤)
パーマ剤組成物において、酸化剤は、第2剤に配合される。パーマ剤組成物に用いられる酸化剤の具体例、及びその好ましい態様は、前記毛髪処理剤組成物に用いられる酸化剤の具体例、及びその好ましい態様と同様である。
毛髪内の切断されたケラチンのジスルフィド結合を十分に再結合させる観点から、酸化剤としては、臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、及び過酸化水素から選ばれる1種以上がより好ましく、臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウム、及び過酸化水素から選ばれる1種以上が更に好ましい。酸化剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
パーマ剤組成物中の酸化剤の含有量の好ましい範囲は、前記毛髪処理剤組成物に用いられる酸化剤の好ましい範囲と同様である。毛髪内の切断されたケラチンのジスルフィド結合を十分に再結合させる観点、及び毛髪損傷や頭皮刺激の低減の観点から、パーマ剤組成物中の酸化剤の含有量は、1質量%以上がより好ましく、2質量%以上が更に好ましく、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下が更に好ましい。
【0194】
(アルカリ剤)
パーマ剤組成物に用いられるアルカリ剤の具体例、及びその好ましい範囲は、前記毛髪処理剤組成物に用いられるアルカリ剤の具体例、及びその好ましい範囲と同様である。
パーマ剤組成物中のアルカリ剤含有量の好ましい範囲は、前記毛髪処理剤組成物中のアルカリ剤含有量の好ましい範囲と同様であり、毛髪損傷や頭皮刺激の低減の観点から、5質量%以下がより好ましい。
【0195】
(pH)
パーマ剤組成物のpHは、皮膚や毛髪の損傷を抑制するために、第1剤ではpH6以上12以下が好ましく、第2剤ではpH3以上9以下が好ましい。pHの調整は、公知のpH調整剤を使用して行うことができる。
【0196】
(水)
本発明の毛髪処理剤組成物がパーマ剤組成物である場合も、水を含有することが好ましい。水の含有量の好ましい範囲は、前記毛髪処理剤組成物中の水の含有量の好ましい範囲と同様である。
【0197】
(界面活性剤)
パーマ剤組成物は、処理後のすすぎ時の毛髪の、すべり性、コート感及び柔らかさを向上する目的で、界面活性剤を含有することができる。具体的な界面活性剤の種類、及びその好ましい態様は、前記毛髪処理剤組成物の項に記載のものと同様である。すすぎ時の毛髪の、良好なすべり性、コート感及び柔らかさの向上の観点から、界面活性剤としては、陰イオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤がより好ましく、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(ラウレス−2硫酸ナトリウム)等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテル及びポリオキシエチレンセトステアリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテルが更に好ましい。
パーマ剤組成物が界面活性剤を含有する場合、界面活性剤の含有量の好ましい範囲は、前記毛髪処理剤組成物が界面活性剤を含有する場合の界面活性剤の含有量の好ましい範囲と同様である。
【0198】
(その他の成分)
パーマ剤組成物は、その他の成分として、油剤の他、前記毛髪処理剤組成物のその他の成分に記載した成分を含むことができる。
【0199】
上述した実施の形態に関し、本発明は以下のカチオン性基含有セルロースエーテル、それを含有する界面活性剤組成物、毛髪洗浄剤組成物、皮膚洗浄剤組成物、毛髪コンディショニング剤組成物及び毛髪処理剤組成物を開示する。
<1>下記一般式(1)で表されるアンヒドログルコース由来の主鎖を有し、該アンヒドログルコース単位あたりのカチオン化オキシアルキレン基の置換度が0.01以上1.0以下であり、グリセロール基の置換度が0.5以上5.0以下であり、かつ下記一般式(6)〜(8)で表される、炭素数8以上18以下、好ましくは炭素数8以上16以下、より好ましくは炭素数8以上14以下、更に好ましくは炭素数8以上12以下の分岐炭化水素基を含有する基の置換度が0.001以上0.2以下であるカチオン性基含有セルロースエーテル。
【0200】
【化9】
【0201】
(式中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立に、下記式(2)〜(8)から選ばれる1種以上の構造単位からなる置換基、又は水素原子を示す。nはアンヒドログルコース由来の主鎖の平均重合度を示し、100以上12000以下の数である。)
【0202】
【化10】
【0203】
(式中、式(2)又は(3)で表される構造単位はカチオン化オキシアルキレン基を示し、式(4)又は(5)で表される構造単位はグリセロール基を示し、式(6)〜(8)で表される構造単位は炭素数8以上18以下、好ましくは炭素数8以上16以下、より好ましくは炭素数8以上14以下、更に好ましくは炭素数8以上12以下の分岐炭化水素基を含有する基を示す。R4〜R9は、それぞれ独立に炭素数1以上3以下の直鎖又は分岐のアルキル基を示し、X-及びY-はアニオンを示し、r及びsは0以上3以下の整数である。R10、R11は、それぞれ独立に炭素数6以上16以下の分岐炭化水素基を示す。R12は炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を示し、pは0又は1の整数を示す。式(2)〜(7)で表される構造単位において、酸素原子は、水素原子又は前記構造単位の炭素原子と結合している。)
【0204】
<2>カチオン電荷密度が、好ましくは0.05ミリモル/g以上、より好ましくは0.15ミリモル/g以上、更に好ましくは0.2ミリモル/g以上、より更に好ましくは0.3ミリモル/g以上であり、好ましくは2.0ミリモル/g以下、より好ましくは1.7ミリモル/g以下、更に好ましくは1.5ミリモル/g以下、より更に好ましくは1.2ミリモル/g以下、より更に好ましくは1.0ミリモル/g以下、より更に好ましくは0.9ミリモル/g以下である、上記<1>のカチオン性基含有セルロースエーテル。
【0205】
<3>アンヒドログルコース単位あたりのカチオン化オキシアルキレン基の置換度(MS(N+))が、好ましくは0.05以上、より好ましくは0.08以上、更に好ましくは0.11以上、より更に好ましくは0.16以上、より更に好ましくは0.18以上、より更に好ましくは0.20以上であり、好ましくは0.9以下、より好ましくは0.7以下、更に好ましくは0.5以下、より更に好ましくは0.35以下、より更に好ましくは0.32以下、より更に好ましくは0.28以下、より更に好ましくは0.25以下である、上記<1>又は<2>のカチオン性基含有セルロースエーテル。
【0206】
<4>アンヒドログルコース単位あたりのグリセロール基の置換度(MS(Gly))が、好ましくは0.6以上、より好ましくは0.7以上、更に好ましくは1.2以上、より更に好ましくは1.6以上、より更に好ましくは1.8以上、より更に好ましくは2.0以上であり、好ましくは4.0以下、より好ましくは3.5以下、更に好ましくは3.0以下、より更に好ましくは2.5以下、より更に好ましくは2.4以下、より更に好ましくは2.3以下、より更に好ましくは2.2以下である、上記<1>〜<3>のいずれかのカチオン性基含有セルロースエーテル。
【0207】
<5>アンヒドログルコース単位あたりの炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基の置換度(MS(HC))が、好ましくは0.002以上、より好ましくは0.005以上、更に好ましくは0.01以上であり、好ましくは0.15以下、より好ましくは0.10以下、更に好ましくは0.08以下、より更に好ましくは0.06以下、より更に好ましくは0.05以下、より更に好ましくは0.04以下、より更に好ましくは0.03以下である、上記<1>〜<4>のいずれかのカチオン性基含有セルロースエーテル。
【0208】
<6>平均重合度nが、好ましくは200以上、より好ましくは500以上、更に好ましくは1000以上であり、好ましくは10000以下、より好ましくは5000以下、更に好ましくは2500以下である、上記<1>〜<5>のいずれかのカチオン性基含有セルロースエーテル。
【0209】
<7>前記式(2)及び(3)において、R4〜R9が、好ましくはメチル基、エチル基、n−プロピル基又はイソプロピル基、より好ましくはメチル基又はエチル基、更に好ましくはメチル基である、上記<1>〜<6>のいずれかのカチオン性基含有セルロースエーテル。
【0210】
<8>前記式(2)及び(3)において、X-及びY-が、好ましくは炭素数1以上3以下のアルキル硫酸イオン、硫酸イオン、リン酸イオン、炭素数1以上3以下の脂肪酸イオン、及びハロゲン化物イオンから選ばれる1種以上、より好ましくは炭素数1以上3以下のアルキル硫酸イオン、硫酸イオン及びハロゲン化物イオンから選ばれる1種以上、更に好ましくはハロゲン化物イオン、より更に好ましくは塩化物イオン及び臭化物イオンから選ばれる1種以上、より更に好ましくは塩化物イオンである、上記<1>〜<7>のいずれかのカチオン性基含有セルロースエーテル。
【0211】
<9>炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基が、好ましくは前記一般式(8)で表される構造単位であり、より好ましくはpが0である、上記<1>〜<8>のいずれかのカチオン性基含有セルロースエーテル。
【0212】
<10>前記式(8)において、R12が、好ましくは炭素数8以上18以下の分岐アルキル基又は分岐アルケニル基、より好ましくは炭素数8以上16以下の分岐アルキル基又は分岐アルケニル基、更に好ましくは炭素数8以上14以下の分岐アルキル基又は分岐アルケニル基、より更に好ましくは炭素数8以上12以下の分岐アルキル基であり、より更に好ましくは2−エチルヘキシル基又はイソデシル基である、上記<1>〜<9>のいずれかのカチオン性基含有セルロースエーテル。
【0213】
<11>前記式(6)及び(7)において、R10、R11が、好ましくは炭素数6以上16以下の分岐アルキル基又は分岐アルケニル基、より好ましくは炭素数6以上14以下の分岐アルキル基又は分岐アルケニル基、更に好ましくは炭素数6以上12以下の分岐アルキル基又は分岐アルケニル基、より更に好ましくは炭素数6以上12以下の分岐アルキル基である、上記<1>〜<8>のいずれかのカチオン性基含有セルロースエーテル。
【0214】
<12>炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基が、好ましくは炭素数8以上14以下の分岐アルキル基又は分岐アルケニル基、より好ましくは炭素数8以上12以下の分岐アルキル基又は分岐アルケニル基、更に好ましくは炭素数8以上12以下の分岐アルキル基、より更に好ましくは2−エチルヘキシル基又はイソデシル基、より更に好ましくは2−エチルヘキシル基である、上記<1>〜<10>のいずれかのカチオン性基含有セルロースエーテル。
【0215】
<13>25℃における1質量%水溶液粘度が、好ましくは10mPa・s以上、より好ましくは20mPa・s以上、更に好ましくは50mPa・s以上、より更に好ましくは100mPa・s以上であり、好ましくは10000mPa・s以下、より好ましくは5000mPa・s以下、更に好ましくは3000mPa・s以下、より更に好ましくは2000mPa・s以下である、上記<1>〜<12>のいずれかのカチオン性基含有セルロースエーテル。
【0216】
<14>原料セルロースを、カチオン化剤、グリセロール化剤、及び炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基の導入剤と反応させ、好ましくは、最初にグリセロール化反応を行い、その後にカチオン化反応及び炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基の導入反応を行う、上記<1>〜<13>のいずれかのカチオン性基含有セルロースエーテルの製造方法。
【0217】
<15>以下の方法(i)〜(iii)のいずれかである、上記<14>のカチオン性基含有セルロースエーテルの製造方法。
方法(i):原料セルロースと大量の水、及び大過剰のアルカリ金属水酸化物を混合して、アルカリセルロースを得た後、グリセロール化剤、カチオン化剤、及び炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基の導入剤と反応させる方法。
方法(ii):テトラブチルアンモニウムフルオリドを含むジメチルスルホキシド、パラホルムアルデヒドを含むジメチルスルホキシド、塩化リチウムを含むジメチルアセトアミドから選ばれる、セルロースを溶解可能な溶媒に原料セルロースを溶解させ、その後原料セルロースとグリセロール化剤、カチオン化剤、及び炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基の導入剤を反応させる方法。
方法(iii):過剰のアルカリやセルロースを溶解可能な特殊な溶媒を用いず、粉末状、又は綿状の原料セルロースとグリセロール化剤、カチオン化剤、及び炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基の導入剤をアルカリ共存下に反応させる方法。
【0218】
<16>グリセロール化剤が、グリシドール、3−ハロ−1,2−プロパンジオール、グリセリン、グリセリンカーボネートから選ばれる1種以上であり、好ましくはグリシドールである、上記<14>又は<15>のカチオン性基含有セルロースエーテルの製造方法。
【0219】
<17>使用するグリセロール化剤の量が、原料セルロースのアンヒドログルコース単位1モルに対し、好ましくは0.2モル以上、より好ましくは1モル以上、更に好ましくは3モル以上、より更に好ましくは4モル以上であり、好ましくは60モル以下、より好ましくは50モル以下、更に好ましくは45モル以下、より更に好ましくは40モル以下である、上記<14>〜<16>のいずれかのカチオン性基含有セルロースエーテルの製造方法。
【0220】
<18>カチオン化剤が、好ましくは前記一般式(9)又は(10)で表される化合物、より好ましくはグリシジルトリメチルアンモニウム、グリシジルトリエチルアンモニウム、グリシジルトリプロピルアンモニウムのそれぞれ塩化物、臭化物又はヨウ化物、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリエチルアンモニウム、又は3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリプロピルアンモニウムのそれぞれ塩化物、3−ブロモ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム、3−ブロモ−2−ヒドロキシプロピルトリエチルアンモニウム、又は3−ブロモ−2−ヒドロキシプロピルトリプロピルアンモニウムのそれぞれ臭化物、3−ヨード−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム、3−ヨード−2−ヒドロキシプロピルトリエチルアンモニウム、又は3−ヨード−2−ヒドロキシプロピルトリプロピルアンモニウムのそれぞれヨウ化物から選ばれる1種以上、更に好ましくはグリシジルトリメチルアンモニウム又はグリシジルトリエチルアンモニウムの塩化物又は臭化物、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム又は3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリエチルアンモニウムの塩化物、及び3−ブロモ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム又は3−ブロモ−2−ヒドロキシプロピルトリエチルアンモニウムの臭化物から選ばれる1種以上、より更に好ましくはグリシジルトリメチルアンモニウムクロライド及び3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドから選ばれる1種以上、より更に好ましくはグリシジルトリメチルアンモニウムクロライドである、上記<14>〜<17>のいずれかのカチオン性基含有セルロースエーテルの製造方法。
【0221】
<19>使用するカチオン化剤の量が、原料セルロースのAGU1モルに対し、好ましくは0.01モル以上、より好ましくは0.03モル以上、更に好ましくは0.05モル以上、より更に好ましくは0.1モル以上であり、好ましくは30モル以下、より好ましくは25モル以下、更に好ましくは10モル以下である、上記<14>〜<18>のいずれかのカチオン性基含有セルロースエーテルの製造方法。
【0222】
<20>炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基の導入剤が、好ましくは前記一般式(11)及び(12)で表される化合物、より好ましくは前記一般式(11)で表される化合物である、上記<14>〜<19>のいずれかのカチオン性基含有セルロースエーテルの製造方法。
【0223】
<21>炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基の導入剤が、好ましくは前記一般式(13)、(14)又は(15)で表される化合物、より好ましくは前記一般式(14)で表される化合物、更に好ましくは炭素数8以上18以下の分岐アルキル基を有するグリシジルエーテル、より更に好ましくは炭素数8以上14以下の分岐アルキル基を有するグリシジルエーテル、より更に好ましくは炭素数8以上12以下の分岐アルキル基を有するグリシジルエーテル、より更に好ましくは2−エチルヘキシルグリシジルエーテル及びイソデシルグリシジルエーテルから選ばれる1種以上、より更に好ましくは2−エチルヘキシルグリシジルエーテルである、上記<14>〜<19>のいずれかのカチオン性基含有セルロースエーテルの製造方法。
【0224】
<22>使用する炭素数8以上18以下の分岐炭化水素基を含有する基の導入剤の量が、原料セルロースのAGU1モルに対し、好ましくは0.01モル以上、より好ましくは0.03モル以上であり、好ましくは5モル以下、より好ましくは3モル以下、更に好ましくは1モル以下、より更に好ましくは0.5モル以下、より更に好ましくは0.2モル以下である、上記<14>〜<21>のいずれかのカチオン性基含有セルロースエーテルの製造方法。
【0225】
<23>上記<1>〜<13>のいずれかのカチオン性基含有セルロースエーテル、界面活性剤、及び水を含有する界面活性剤組成物。
【0226】
<24>カチオン性基含有セルロースエーテルの含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上であり、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である、上記<23>の界面活性剤組成物。
【0227】
<25>カチオン性基含有セルロースエーテルが、好ましくはMS(N+)が0.03以上0.9以下かつMS(Gly)が0.5以上3.0以下かつMS(HC)が0.001以上0.1以下のカチオン性基含有セルロースエーテル、より好ましくはMS(N+)が0.05以上0.7以下かつMS(Gly)が0.5以上2.5以下かつMS(HC)が0.001以上0.06以下のカチオン性基含有セルロースエーテルである、上記<23>又は<24>の界面活性剤組成物。
【0228】
<26>界面活性剤が、好ましくは陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上である、上記<23>〜<25>のいずれかの界面活性剤組成物。
【0229】
<27>陰イオン性界面活性剤が、好ましくはアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、炭素数8以上16以下の高級脂肪酸塩、下記一般式(I)で示されるアルキルエーテル酢酸塩、スルホコハク酸アルキルエステル塩、アシルグルタミン酸塩、アシルイセチオネート、アシルメチルタウレート及び炭素数12以上24以下の内部オレフィンスルホン酸塩から選ばれる1種以上、より好ましくはポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩及び炭素数12以上24以下の内部オレフィンスルホン酸塩から選ばれる1種以上である、上記<26>の界面活性剤組成物。
R−O−(CH2CH2O)a−CH2−COOM (I)
(式中、Rは炭素数4以上22以下のアルキル基を示し、aは4以上16以下の数を示し、Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、アンモニウム又は有機アンモニウムを示す)
【0230】
<28>非イオン性界面活性剤が、好ましくはポリエチレングリコール型非イオン性界面活性剤、多価アルコール型非イオン性界面活性剤、及び脂肪酸アルカノールアミドから選ばれる1種以上、より好ましくはポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグリコシドから選ばれる1種以上、更に好ましくはポリオキシアルキレンアルキルエーテル及び脂肪酸アルカノールアミドから選ばれる1種以上、より更に好ましくはポリオキシエチレンアルキルエーテル及び脂肪酸モノアルカノールアミドから選ばれる1種以上である、上記<26>の界面活性剤組成物。
【0231】
<29>両性界面活性剤が、好ましくはベタイン系界面活性剤及びアミンオキサイド型界面活性剤から選ばれる1種以上、好ましくはイミダゾリン系ベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン、及びアルキルヒドロキシスルホベタインから選ばれる1種以上、更に好ましくはヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルカルボキシメチルヒドロキシイミダゾリウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン及びラウリルヒドロキシスルホベタインから選ばれる1種以上である、上記<26>の界面活性剤組成物。
【0232】
<30>陽イオン性界面活性剤が、好ましくはアミド基、エステル基又はエーテル基で分断されていてもよい炭素数12以上28以下の炭化水素基を有する第4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、及び3級アミンの鉱酸又は有機酸の塩から選ばれる1種以上、より好ましくはモノ長鎖アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジ長鎖アルキルジメチルアンモニウム塩、及びモノ長鎖アルキルジメチルアミン塩から選ばれる1種以上、更に好ましくはモノ長鎖アルキルトリメチルアンモニウム塩である、上記<26>の界面活性剤組成物。
【0233】
<31>界面活性剤の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であり、好ましくは80質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは36質量%以下である、上記<23>〜<30>のいずれかの界面活性剤組成物。
【0234】
<32>界面活性剤に対するカチオン性基含有セルロースエーテルの質量比が、好ましくは0.0002以上、より好ましくは0.005以上であり、好ましくは10以下、より好ましくは5以下、更に好ましくは3以下である、上記<23>〜<31>のいずれかの界面活性剤組成物。
【0235】
<33>水の含有量が、好ましくは10質量%以上、より好ましくは40質量%以上であり、好ましくは99.5質量%以下である、上記<23>〜<32>のいずれかの界面活性剤組成物。
【0236】
<34>更にカチオン性基含有セルロースエーテル以外のカチオン性ポリマーを含有する、上記<23>〜<33>のいずれかの界面活性剤組成物。
【0237】
<35>カチオン性基含有セルロースエーテル以外のカチオン性ポリマーが、好ましくはカチオン性ガラクトマンナン、カチオン化ヒドロキシアルキルセルロース、カチオン化デンプン、及びラジカル重合より合成されるカチオン性合成ポリマーから選ばれる1種以上、より好ましくはカチオン性ガラクトマンナン、カチオン化ヒドロキシアルキルセルロース、及びラジカル重合により合成されるカチオン性合成ポリマーから選ばれる1種以上、更に好ましくはカチオン化グアーガム、カチオン化カッシアガム、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化ヒドロキシプロピルセルロース、及びジアリル4級アンモニウム塩−アクリルアミド共重合体から選ばれる1種以上である、上記<34>の界面活性剤組成物。
【0238】
<36>カチオン性基含有セルロースエーテル以外のカチオン性ポリマーの含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.02質量%以上、更に好ましくは0.05質量%以上であり、好ましくは5質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下である、上記<34>又は<35>の界面活性剤組成物。
【0239】
<37>カチオン性基含有セルロースエーテル以外のカチオン性ポリマーに対するカチオン性基含有セルロースエーテルの質量比[カチオン性基含有セルロースエーテル/カチオン性基含有セルロースエーテル以外のカチオン性ポリマー]が、好ましくは0.05以上、より好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.5以上、より更に好ましくは1以上であり、好ましくは20以下、より好ましくは10以下、更に好ましくは8以下、より更に好ましくは5以下である、上記<33>〜<36>のいずれかの界面活性剤組成物。
【0240】
<38>更に油剤を含有する、上記<23>〜<37>のいずれかの界面活性剤組成物。
【0241】
<39>油剤の20℃における水100gに対する溶解量が0g以上であり、1g以下、好ましくは0.5g以下、より好ましくは0.1g以下である、上記<38>の界面活性剤組成物。
【0242】
<40>油剤が、好ましくは(i)エステル油、(ii)シリコーン油、(iii)エーテル油、(iv)炭化水素油、(v)高級アルコール、及び(vi)水酸基が置換していてもよい炭素数17以上23以下の炭化水素基を有するカルボン酸から選ばれる1種以上であり、より好ましくは一般式(17)で表されるエステル油、ジメチルポリシロキサン、一般式(22)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテル、炭素数12〜18の高級アルコール、炭素数20以上の飽和又は不飽和の炭化水素である、上記<38>又は<39>の界面活性剤組成物。
【0243】
<41>油剤の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上であり、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下である、上記<38>〜<40>のいずれかの界面活性剤組成物。
【0244】
<42>油剤に対するカチオン性基含有セルロースエーテルの質量比[カチオン性基含有セルロースエーテル/油剤]が、好ましくは0.001以上、より好ましくは0.005以上、更に好ましくは0.01以上であり、好ましくは5以下、より好ましくは1以下、更に好ましくは0.6以下である、上記<38>〜<41>のいずれかの界面活性剤組成物。
【0245】
<43>毛髪洗浄剤組成物、皮膚洗浄剤組成物、毛髪コンディショニング剤又は毛髪処理剤組成物として用いる、上記<23>〜<42>のいずれかの界面活性剤組成物。
【0246】
<44>上記<1>〜<13>のいずれかのカチオン性基含有セルロースエーテル、界面活性剤、及び水を含有する毛髪洗浄剤組成物。
【0247】
<45>カチオン性基含有セルロースエーテルが、好ましくはMS(N+)が0.05以上0.30以下かつMS(Gly)が0.6以上2.4以下かつMS(HC)が0.001以上0.06以下のカチオン性基含有セルロースエーテル、より好ましくはMS(N+)が0.16以上0.28以下かつMS(Gly)が1.8以上2.3以下かつMS(HC)が0.002以上0.05以下のカチオン性基含有セルロースエーテル、更に好ましくはMS(N+)が0.20以上0.25以下かつMS(Gly)が2.0以上2.2以下かつMS(HC)が0.01以上0.03以下のカチオン性基含有セルロースエーテルである、上記<44>の毛髪洗浄剤組成物。
【0248】
<46>カチオン性基含有セルロースエーテルの含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上であり、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である、上記<44>又は<45>の毛髪洗浄剤組成物。
【0249】
<47>界面活性剤が、好ましくは陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤から選ばれる1種以上、より好ましくはポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、脂肪酸モノアルカノールアミド、脂肪酸アミドプロピルベタイン及びアルキルジメチルアミノ酢酸ベタインから選ばれる1種以上である、上記<44>〜<46>のいずれかの毛髪洗浄剤組成物。
【0250】
<48>界面活性剤の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは5質量%以上、より更に好ましくは10質量%以上であり、好ましくは80質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは36質量%以下、より更に好ましくは30質量%以下、より更に好ましくは25質量%以下である、上記<44>〜<47>のいずれかの毛髪洗浄剤組成物。
【0251】
<49>界面活性剤に対するカチオン性基含有セルロースエーテルの質量比[カチオン性基含有セルロースエーテル/界面活性剤]が、好ましくは0.0002以上、より好ましくは0.005以上、更に好ましくは0.01以上であり、好ましくは10以下、より好ましくは5以下、更に好ましくは3以下、より更に好ましくは0.3以下、より更に好ましくは0.05以下である、上記<44>〜<48>のいずれかの毛髪洗浄剤組成物。
【0252】
<50>水の含有量が、好ましくは10質量%以上、より好ましくは40質量%以上、更に好ましくは60質量%以上、より更に好ましくは70質量%以上であり、好ましくは99.5質量%以下、より好ましくは95質量%以下、更に好ましくは90質量%以下である、上記<44>〜<49>のいずれかの毛髪洗浄剤組成物。
【0253】
<51>更にカチオン性基含有セルロースエーテル以外のカチオン性ポリマーを含有する、上記<44>〜<50>のいずれかの毛髪洗浄剤組成物。
【0254】
<52>カチオン性基含有セルロースエーテル以外のカチオン性ポリマーが、好ましくはカチオン性ガラクトマンナン、カチオン化ヒドロキシアルキルセルロース、カチオン化デンプン、及びラジカル重合より合成されるカチオン性合成ポリマーから選ばれる1種以上、より好ましくはカチオン性ガラクトマンナン、カチオン化ヒドロキシアルキルセルロース、及びラジカル重合により合成されるカチオン性合成ポリマーから選ばれる1種以上、更に好ましくはカチオン化グアーガム、カチオン化カッシアガム、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化ヒドロキシプロピルセルロース、及びジアリル4級アンモニウム塩−アクリルアミド共重合体から選ばれる1種以上である、上記<51>の毛髪洗浄剤組成物。
【0255】
<53>カチオン性基含有セルロースエーテルが、好ましくはMS(N+)が0.05以上0.7以下かつMS(Gly)が1.6以上2.4以下かつMS(HC)が0.005以上0.05以下のカチオン性基含有セルロースエーテル、より好ましくはMS(N+)が0.05以上0.28以下かつMS(Gly)が1.8以上2.3以下かつMS(HC)が0.005以上0.03以下のカチオン性基含有セルロースエーテル、更に好ましくはMS(N+)が0.20以上0.25以下かつMS(Gly)が2.0以上2.2以下かつMS(HC)が0.01以上0.03以下のカチオン性基含有セルロースエーテルである、上記<51>又は<52>の毛髪洗浄剤組成物。
【0256】
<54>更に油剤を含有する、上記<44>〜<53>のいずれかの毛髪洗浄剤組成物。
【0257】
<55>油剤の20℃における水100gに対する溶解量が0g以上であり、1g以下、好ましくは0.5g以下、より好ましくは0.1g以下である、上記<54>の毛髪洗浄剤組成物。
【0258】
<56>油剤が、好ましくは(i)エステル油、(ii)シリコーン油、(iii)エーテル油、(iv)炭化水素油、(v)高級アルコール、及び(vi)水酸基が置換していてもよい炭素数17以上23以下の炭化水素基を有するカルボン酸から選ばれる1種以上、より好ましくはシリコーン油、及びエーテル油から選ばれる1種以上、更に好ましくはジメチルポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリシロキサン、及び前記一般式(22)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテルから選ばれる1種以上である、上記<54>又は<55>の毛髪洗浄剤組成物。
【0259】
<57>油剤の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上、より更に好ましくは0.5質量%以上、より更に好ましくは1質量%以上であり、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下、より更に好ましくは10質量%以下、より更に好ましくは5質量%以下である、上記<54>〜<56>のいずれかの毛髪洗浄剤組成物。
【0260】
<58>油剤に対するカチオン性基含有セルロースエーテルの質量比[カチオン性基含有セルロースエーテル/油剤]が、好ましくは0.001以上、より好ましくは0.005以上、更に好ましくは0.01以上であり、好ましくは5以下、より好ましくは1以下、更に好ましくは0.6以下である、上記<54>〜<57>のいずれかの毛髪洗浄剤組成物。
【0261】
<59>カチオン性基含有セルロースエーテルが、好ましくはMS(N+)が0.05以上0.7以下かつMS(Gly)が1.8以上2.4以下かつMS(HC)が0.001以上0.06以下のカチオン性基含有セルロースエーテル、より好ましくはMS(N+)が0.11以上0.35以下かつMS(Gly)が1.8以上2.2以下かつMS(HC)が0.002以上0.05以下のカチオン性基含有セルロースエーテル、更に好ましくはMS(N+)が0.18以上0.32以下かつMS(Gly)が2.0以上2.2以下かつMS(HC)が0.005以上0.04以下のカチオン性基含有セルロースエーテルである、上記<54>〜<58>のいずれかの毛髪洗浄剤組成物。
【0262】
<60>上記<1>〜<13>のいずれかのカチオン性基含有セルロースエーテル、界面活性剤、及び水を含有する皮膚洗浄剤組成物。
【0263】
<61>カチオン性基含有セルロースエーテルが、好ましくはMS(N+)が0.05以上0.30以下かつMS(Gly)が0.5以上2.4以下かつMS(HC)が0.002以上0.03以下のカチオン性基含有セルロースエーテル、より好ましくはMS(N+)が0.05以上0.25以下かつMS(Gly)が0.5以上2.2以下かつMS(HC)が0.002以上0.02以下のカチオン性基含有セルロースエーテルである、上記<60>の皮膚洗浄剤組成物。
【0264】
<62>カチオン性基含有セルロースエーテルの含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上であり、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である、上記<60>又は<61>の皮膚洗浄剤組成物。
【0265】
<63>界面活性剤が、好ましくは陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤から選ばれる1種以上、より好ましくはポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、炭素数8以上16以下の高級脂肪酸又はその塩、アシルイセチオネート、疎水性部位を有するスルホン酸塩、疎水性部位を有するアミノ酸塩、脂肪酸モノアルカノールアミド、脂肪酸アミドプロピルベタイン及びイミダゾリン系ベタインから選ばれる1種以上である、上記<60>〜<62>のいずれかの皮膚洗浄剤組成物。
【0266】
<64>界面活性剤の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは5質量%以上、より更に好ましくは10質量%以上であり、好ましくは80質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは36質量%以下である、上記<60>〜<63>のいずれかの皮膚洗浄剤組成物。
【0267】
<65>界面活性剤に対するカチオン性基含有セルロースエーテルの質量比[カチオン性基含有セルロースエーテル/界面活性剤]が、好ましくは0.0002以上、より好ましくは0.005以上であり、好ましくは10以下、より好ましくは5以下、更に好ましくは3以下、より更に好ましくは0.3以下、より更に好ましくは0.05以下である、上記<60>〜<64>のいずれかの皮膚洗浄剤組成物。
【0268】
<66>水の含有量が、好ましくは10質量%以上、より好ましくは40質量%以上であり、好ましくは99.5質量%以下、より好ましくは95質量%以下、更に好ましくは90質量%以下である、上記<60>〜<65>のいずれかの皮膚洗浄剤組成物。
【0269】
<67>更にカチオン性基含有セルロースエーテル以外のカチオン性ポリマーを含有し、カチオン化グアーガム及びカチオン化ヒドロキシエチルセルロースから選ばれる1種以上を含有する、上記<60>〜<66>のいずれかの皮膚洗浄剤組成物。
【0270】
<68>更に油剤を含有する、上記<60>〜<67>のいずれかの皮膚洗浄剤組成物。
【0271】
<69>油剤の20℃における水100gに対する溶解量が0g以上であり、1g以下、好ましくは0.5g以下、より好ましくは0.1g以下である、上記<68>の皮膚洗浄剤組成物。
【0272】
<70>油剤が、好ましくは(i)エステル油、(ii)シリコーン油、(iii)エーテル油、(iv)炭化水素油、(v)高級アルコール、及び(vi)水酸基が置換していてもよい炭素数17以上23以下の炭化水素基を有するカルボン酸から選ばれる1種以上、より好ましくはエステル油、炭化水素油、及び水酸基が置換していてもよい炭素数17以上23以下の炭化水素基を有するカルボン酸から選ばれる1種以上、更に好ましくはひまわり油及びワセリンから選ばれる1種以上である、上記<68>又は<69>の皮膚洗浄剤組成物。
【0273】
<71>油剤の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上、より更に好ましくは0.5質量%以上、より更に好ましくは2質量%以上、より更に好ましくは4質量%以上であり、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下である、上記<68>〜<70>のいずれかの皮膚洗浄剤組成物。
【0274】
<72>油剤に対するカチオン性基含有セルロースエーテルの質量比[カチオン性基含有セルロースエーテル/油剤]が、好ましくは0.001以上、より好ましくは0.005以上、更に好ましくは0.01以上であり、好ましくは5以下、より好ましくは1以下、更に好ましくは0.6以下、より更に好ましくは0.3以下、より更に好ましくは0.1以下である、上記<68>〜<71>のいずれかの皮膚洗浄剤組成物。
【0275】
<73>皮膚洗浄剤組成物が、ボディシャンプー、ハンドウォッシュ、洗顔料、及びメイク落としから選ばれる1種以上、好ましくはボディシャンプー、ハンドウォッシュ、及び洗顔料から選ばれる1種以上である、上記<60>〜<72>のいずれかの皮膚洗浄剤組成物。
【0276】
<74>上記<1>〜<13>のいずれかのカチオン性基含有セルロースエーテル、界面活性剤、油剤及び水を含有する毛髪コンディショニング剤組成物。
【0277】
<75>カチオン性基含有セルロースエーテルが、好ましくはMS(N+)が0.05以上0.5以下かつMS(Gly)が0.5以上2.5以下かつMS(HC)が0.005以上0.05以下のカチオン性基含有セルロースエーテル、より好ましくはMS(N+)が0.05以上0.28以下かつMS(Gly)が1.8以上2.4以下かつMS(HC)が0.01以上0.03以下のカチオン性基含有セルロースエーテル、更に好ましくはMS(N+)が0.20以上0.25以下かつMS(Gly)が2.0以上2.2以下かつMS(HC)が0.01以上0.03以下のカチオン性基含有セルロースエーテルである、上記<74>の毛髪コンディショニング剤組成物。
【0278】
<76>カチオン性基含有セルロースエーテルの含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上であり、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である、上記<74>又は<75>の毛髪コンディショニング剤組成物。
【0279】
<77>界面活性剤が、好ましくは陽イオン性界面活性剤、より好ましくはアミド基、エステル基又はエーテル基で分断されていてもよい炭素数12以上28以下の炭化水素基を有する第4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、及び3級アミンの鉱酸又は有機酸の塩から選ばれる1種以上、更に好ましくはモノ長鎖アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジ長鎖アルキルジメチルアンモニウム塩、及びモノ長鎖アルキルジメチルアミン塩から選ばれる1種以上、より更に好ましくはモノ長鎖アルキルトリメチルアンモニウム塩、より更に好ましくはべヘニルトリメチルアンモニウム塩及びセチルトリメチルアンモニウム塩から選ばれる1種以上である、上記<74>〜<76>のいずれかの毛髪コンディショニング剤組成物。
【0280】
<78>界面活性剤の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であり、好ましくは80質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは36質量%以下、より更に好ましくは20質量%以下、より更に好ましくは10質量%以下である、上記<74>〜<77>のいずれかの毛髪コンディショニング剤組成物。
【0281】
<79>界面活性剤に対するカチオン性基含有セルロースエーテルの質量比が、好ましくは0.0002以上、より好ましくは0.005以上、更に好ましくは0.05以上であり、好ましくは10以下、より好ましくは5以下、更に好ましくは3以下、より更に好ましくは1以下、より更に好ましくは0.5以下である、上記<74>〜<78>のいずれかの毛髪コンディショニング剤組成物。
【0282】
<80>水の含有量が10質量%以上、好ましくは40質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは80質量%以上であり、99.5質量%以下である、上記<74>〜<79>のいずれかの毛髪コンディショニング剤組成物。
【0283】
<81>油剤の20℃における水100gに対する溶解量が0g以上であり、1g以下、好ましくは0.5g以下、より好ましくは0.1g以下である、上記<74>〜<80>のいずれかの毛髪コンディショニング剤組成物。
【0284】
<82>油剤が、好ましくは(i)エステル油、(ii)シリコーン油、(iii)エーテル油、(iv)炭化水素油、(v)高級アルコール、及び(vi)水酸基が置換していてもよい炭素数17以上23以下の炭化水素基を有するカルボン酸から選ばれる1種以上、より好ましくはシリコーン油及び高級アルコールから選ばれる1種以上、更に好ましくはジメチルポリシロキサン、セチルアルコール及びステアリルアルコールから選ばれる1種以上である、上記<74>〜<81>のいずれかの毛髪コンディショニング剤組成物。
【0285】
<83>油剤の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上であり、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下、より更に好ましくは10質量%以下、より更に好ましくは8質量%以下である、上記<74>〜<82>のいずれかの毛髪コンディショニング剤組成物。
【0286】
<84>油剤に対するカチオン性基含有セルロースエーテルの質量比[カチオン性基含有セルロースエーテル/油剤]が、好ましくは0.001以上、より好ましくは0.005以上、更に好ましくは0.01以上であり、好ましくは5以下、より好ましくは1以下、更に好ましくは0.6以下である、上記<74>〜<83>のいずれかの毛髪コンディショニング剤組成物。
【0287】
<85>毛髪コンディショニング剤組成物が、好ましくはpH1以上、より好ましくはpH2以上、更に好ましくはpH3以上であり、好ましくはpH10以下、より好ましくはpH8以下、更に好ましくはpH6以下である、上記<74>〜<84>のいずれかの毛髪コンディショニング剤組成物。
【0288】
<86>毛髪コンディショニング剤組成物が、ヘアリンス、トリートメント、ヘアコンディショナー、洗い流さないタイプのヘアコンディショナー、ヘアクリーム、コンディショニングジェル、又はコンディショニングフォームである、上記<74>〜<85>のいずれかの毛髪コンディショニング剤組成物。
【0289】
<87>上記<1>〜<13>のいずれかのカチオン性基含有セルロースエーテル、並びに染毛用染料、酸化剤、アルカリ剤、及びケラチン還元剤から選ばれる1種以上の処理剤を含有する毛髪処理剤組成物。
【0290】
<88>カチオン性基含有セルロースエーテルが、好ましくはMS(N+)が0.05以上0.32以下かつMS(Gly)が0.6以上2.3以下かつMS(HC)が0.001以上0.05以下のカチオン性基含有セルロースエーテル、より好ましくはMS(N+)が0.11以上0.32以下かつMS(Gly)が0.7以上2.0以下かつMS(HC)が0.002以上0.03以下のカチオン性基含有セルロースエーテルである、上記<87>の毛髪処理剤組成物。
【0291】
<89>カチオン性基含有セルロースエーテルの含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上であり、好ましくは10質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である、上記<87>又は<88>の毛髪処理剤組成物。
【0292】
<90>毛髪処理剤組成物が、好ましくは二剤以上を混合して用いる多剤型であり、第1剤にカチオン性基含有セルロースエーテルを配合する、上記<87>〜<89>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0293】
<91>処理剤に対するカチオン性基含有セルロースエーテルの質量比[カチオン性基含有セルロースエーテル/処理剤]が、好ましくは0.0002以上、より好ましくは0.002以上であり、好ましくは5以下、より好ましくは3以下、更に好ましくは1以下、より更に好ましくは0.1以下である、上記<87>〜<90>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0294】
<92>染毛用染料が、好ましくは直接染料及び酸化染料中間体から選ばれる1種以上である、上記<87>〜<91>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0295】
<93>直接染料が、好ましくはニトロ染料、アントラキノン染料、酸性染料、油溶性染料、及び塩基性染料から選ばれる1種以上である、上記<92>の毛髪処理剤組成物。
【0296】
<94>直接染料の含有量が、好ましくは0.005質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上であり、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下である、上記<92>又は<93>の毛髪処理剤組成物。
【0297】
<95>酸化染料中間体が、プレカーサー及びカップラーから選ばれる1種以上である、上記<92>〜<94>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0298】
<96>酸化染料中間体の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であり、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下である、上記<92>〜<95>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0299】
<97>酸化剤が、好ましくは過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過炭酸塩、及び臭素酸塩から選ばれる1種以上である、上記<87>〜<96>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0300】
<98>酸化剤の含有量が、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上であり、好ましくは20質量%以下、より好ましくは12質量%以下である、上記<87>〜<97>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0301】
<99>アルカリ剤が、好ましくは水酸化ナトリウム、アンモニア及びその塩、アルカノールアミン及びその塩、アルカンジアミン及びその塩、並びに炭酸塩から選ばれる1種以上、より好ましくはアンモニア及びその塩、アルカノールアミン及びその塩、並びに炭酸水素ナトリウムから選ばれる1種以上である、上記<87>〜<98>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0302】
<100>アルカリ剤の含有量が、好ましくは0.1質量%以上、10質量%以下である、上記<87>〜<99>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0303】
<101>ケラチン還元剤が、好ましくはチオグリコール酸及びその誘導体、チオ乳酸及びその誘導体、システイン及びその誘導体、又はそれらの塩、前記式(23)のチオグリセリルアルキルエーテル又はその塩、並びに前記式(24)のメルカプトアルキルアミド又はその塩から選ばれる1種以上、より好ましくはチオグリコール酸、チオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール酸グリセリンエステル、L−システイン、D−システイン、N−アセチルシステイン、これらシステイン類のアンモニウム塩、エタノールアミン塩類、チオグリセリルアルキルエーテル、メルカプトエチルプロパンアミド、並びにメルカプトエチルグルコンアミドから選ばれる1種以上である、上記<87>〜<100>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0304】
<102>ケラチン還元剤の含有量が、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上であり、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下である、上記<87>〜<101>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0305】
<103>更に水を含有し、水の含有量が好ましくは10質量%以上、99.5質量%以下である、上記<87>〜<102>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0306】
<104>更に界面活性剤を含有し、界面活性剤の含有量が好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは1質量%以上であり、好ましくは80質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは36質量%以下、より更に好ましくは20質量%以下、より更に好ましくは10質量%以下、より更に好ましくは5質量%以下である、上記<87>〜<103>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0307】
<105>更に油剤を含有する、上記<87>〜<104>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0308】
<106>油剤が、好ましくは(i)エステル油、(ii)シリコーン油、(iii)エーテル油、(iv)炭化水素油、(v)高級アルコール、及び(vi)水酸基が置換していてもよい炭素数17以上23以下の炭化水素基を有するカルボン酸から選ばれる1種以上である、上記<105>の毛髪処理剤組成物。
【0309】
<107>油剤の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上であり、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下である、上記<105>又は<106>の毛髪処理剤組成物。
【0310】
<108>油剤に対するカチオン性基含有セルロースエーテルの質量比[カチオン性基含有セルロースエーテル/油剤]が、好ましくは0.001以上、より好ましくは0.005以上、更に好ましくは0.01以上であり、好ましくは5以下、より好ましくは1以下、更に好ましくは0.6以下である、上記<105>〜<107>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0311】
<109>毛髪処理剤組成物が、毛髪染毛剤組成物及びパーマ剤組成物から選ばれる1種以上である、上記<87>〜<108>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0312】
<110>毛髪処理剤組成物が、毛髪染毛剤組成物、好ましくは染毛剤組成物及び毛髪用脱色剤組成物から選ばれる1種以上である、上記<109>の毛髪処理剤組成物。
【0313】
<111>毛髪染毛剤組成物が、カチオン性基含有セルロースエーテル、並びに染毛用染料、酸化剤、及びアルカリ剤から選ばれる1種以上の処理剤を含有する、上記<110>の毛髪処理剤組成物。
【0314】
<112>毛髪染毛剤組成物が、好ましくは下記(a)及び(b)の一剤型毛髪染毛剤組成物、並びに下記(c)及び(d)の多剤型毛髪染毛剤組成物から選ばれる1種以上である、上記<110>又は<111>の毛髪処理剤組成物。
(a)染毛用染料と必要により酸化剤を含有する一剤型毛髪染毛剤組成物。
(b)染毛用染料を含有せず、酸化剤を含有する一剤型毛髪染毛剤組成物。
(c)アルカリ剤及び/又は染毛用染料を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤とからなる二剤型毛髪染毛剤組成物。
(d)アルカリ剤及び/又は染毛用染料を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤と、酸化助剤を含有する第3剤とからなる三剤型毛髪染毛剤組成物。
【0315】
<113>上記(c)二剤型染毛剤において、第1剤と第2剤の含有量比(質量比)[第1剤/第2剤]が、好ましくは2/8〜6/4、より好ましくは3/7〜5/5、更に好ましくは3.5/6.5〜4.5/5.5である、上記<112>の毛髪処理剤組成物。
【0316】
<114>毛髪染毛剤組成物中のカチオン性基含有セルロースエーテルの含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上であり、好ましくは10質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である、上記<110>〜<113>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0317】
<115>毛髪染毛剤組成物中の染毛用染料が、好ましくは直接染料及び酸化染料中間体から選ばれる1種以上である、上記<111>〜<114>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0318】
<116>毛髪染毛剤組成物中の酸化剤が、好ましくは過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過炭酸塩、及び臭素酸塩から選ばれる1種以上、より好ましくは過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過炭酸ナトリウム、及び過炭酸カリウムから選ばれる1種以上、更に好ましくは過酸化水素である、上記<111>〜<115>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0319】
<117>毛髪染毛剤組成物中の酸化剤の含有量が、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは2質量%以上であり、好ましくは20質量%以下、より好ましくは12質量%以下、更に好ましくは9質量%以下である、上記<111>〜<116>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0320】
<118>毛髪染毛剤組成物中のアルカリ剤が、好ましくは水酸化ナトリウム、アンモニア及びその塩、アルカノールアミン及びその塩、アルカンジアミン及びその塩、並びに炭酸塩から選ばれる1種以上、より好ましくはアンモニア、アルカノールアミン及びそれらの塩、並びに炭酸水素ナトリウムから選ばれる1種以上、更に好ましくはアンモニア、アルカノールアミン及びそれらの塩から選ばれる1種以上である、上記<111>〜<117>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0321】
<119>毛髪染毛剤組成物中のアルカリ剤の含有量が、好ましくは0.1質量%以上、10質量%以下である、上記<111>〜<118>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0322】
<120>毛髪染毛剤組成物が更に水を含有し、水の含有量が好ましくは10質量%以上、99.5質量%以下である、上記<111>〜<119>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0323】
<121>毛髪染毛剤組成物が更に界面活性剤を含有する、上記<111>〜<120>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0324】
<122>毛髪染毛剤組成物中の界面活性剤が、好ましくは陰イオン界面活性剤及び非イオン性界面活性剤から選ばれる1種以上、より好ましくは疎水性部位を有する硫酸エステル塩及びポリオキシエチレングリコール型非イオン性界面活性剤から選ばれる1種以上、更に好ましくはポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルから選ばれる1種以上である、上記<121>の毛髪処理剤組成物。
【0325】
<123>毛髪染毛剤組成物中の界面活性剤の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは1質量%以上であり、好ましくは80質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは36質量%以下、より更に好ましくは30質量%以下、より更に好ましくは20質量%以下、より更に好ましくは10質量%以下である、上記<121>又は<122>の毛髪処理剤組成物。
【0326】
<124>毛髪染毛剤組成物が更に油剤を含有する、上記<111>〜<123>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0327】
<125>毛髪染毛剤組成物中の油剤が、好ましくは(i)エステル油、(ii)シリコーン油、(iii)エーテル油、(iv)炭化水素油、(v)高級アルコール、及び(vi)水酸基が置換していてもよい炭素数17以上23以下の炭化水素基を有するカルボン酸から選ばれる1種以上、より好ましくは高級アルコール、更に好ましくはラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、及び2−オクチルドデカノールから選ばれる1種以上である、上記<124>の毛髪処理剤組成物。
【0328】
<126>毛髪染毛剤組成物中の油剤の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上、より更に好ましくは0.5質量%以上、より更に好ましくは1質量%以上であり、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下、より更に好ましくは10質量%以下、より更に好ましくは5質量%以下である、上記<124>又は<125>の毛髪処理剤組成物。
【0329】
<127>毛髪処理剤組成物が、パーマ剤組成物、好ましくはパーマネントウェーブ剤組成物、ストレートパーマ剤組成物、持続性毛髪セット剤組成物、及び縮毛矯正剤組成物から選ばれる1種以上である、上記<109>の毛髪処理剤組成物。
【0330】
<128>パーマ剤組成物が、カチオン性基含有セルロースエーテル、並びに処理剤としてケラチン還元剤、酸化剤、及びアルカリ剤を含有する、上記<127>の毛髪処理剤組成物。
【0331】
<129>パーマ剤組成物が、ケラチン還元剤を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤からなる二剤型であり、第1剤と第2剤の使用量比(質量比)[第1剤/第2剤]が、好ましくは3/7〜7/3、より好ましくは4/6〜6/4、更に好ましくは4.5/5.5〜5.5/4.5である、上記<127>又は<128>の毛髪処理剤組成物。
【0332】
<130>パーマ剤組成物中のカチオン性基含有セルロースエーテルの含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上であり、好ましくは10質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である、上記<128>又は<129>の毛髪処理剤組成物。
【0333】
<131>パーマ剤組成物中のケラチン還元剤が、好ましくはチオグリコール酸及びその誘導体、チオ乳酸及びその誘導体、システイン及びその誘導体、又はそれらの塩、前記式(23)のチオグリセリルアルキルエーテル又はその塩、並びに前記式(24)のメルカプトアルキルアミド又はその塩から選ばれる1種以上、より好ましくはチオグリコール酸、チオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール酸グリセリンエステル、L−システイン、D−システイン、N−アセチルシステイン、これらシステイン類のアンモニウム塩、エタノールアミン塩類、チオグリセリルアルキルエーテル、メルカプトエチルプロパンアミド、及びメルカプトエチルグルコンアミドから選ばれる1種以上である、上記<128>〜<130>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0334】
<132>パーマ剤組成物中のケラチン還元剤の含有量が、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上であり、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下である、上記<128>〜<131>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0335】
<133>パーマ剤組成物中の酸化剤が、好ましくは過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過炭酸塩、及び臭素酸塩から選ばれる1種以上、より好ましくは臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、及び過酸化水素から選ばれる1種以上、更に好ましくは臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウム、及び過酸化水素から選ばれる1種以上である、上記<128>〜<132>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0336】
<134>パーマ剤組成物中の酸化剤の含有量が、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1質量%以上、より更に好ましくは2質量%以上であり、好ましくは20質量%以下、より好ましくは12質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、より更に好ましくは9質量%以下、より更に好ましくは5質量%以下である、上記<128>〜<133>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0337】
<135>パーマ剤組成物中のアルカリ剤が、好ましくは水酸化ナトリウム、アンモニア及びその塩、アルカノールアミン及びその塩、アルカンジアミン及びその塩、並びに炭酸塩から選ばれる1種以上、より好ましくはアンモニア及びその塩、アルカノールアミン及びその塩、並びに炭酸水素ナトリウムから選ばれる1種以上である、上記<128>〜<134>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0338】
<136>パーマ剤組成物中のアルカリ剤の含有量が、好ましくは0.1質量%以上であり、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下である、上記<128>〜<135>のいずれかの毛髪処理剤組成物。
【0339】
<137>上記<44>〜<59>のいずれかの毛髪洗浄剤組成物を用いて毛髪を洗浄した後、すすぎ、乾燥する、毛髪の洗浄方法。
【0340】
<138>上記<60>〜<73>のいずれかの皮膚洗浄剤組成物を用いて皮膚を洗浄した後、すすぎ、乾燥する、皮膚の洗浄方法。
【0341】
<139>洗浄剤を用いて毛髪を洗浄した後、上記<74>〜<86>のいずれかの毛髪コンディショニング剤組成物を毛髪に適用する、毛髪のコンディショニング方法。
【0342】
<140>上記<87>〜<136>のいずれかの毛髪処理剤組成物を用いて毛髪を処理した後、すすぎ、乾燥する、毛髪の処理方法。
【実施例】
【0343】
以下の製造例、実施例及び比較例において、「%」は「質量%」を意味する。なお、各種物性等の測定は、以下の方法により行った。
(1)セルロースの粘度平均重合度の測定(銅アンモニア法)
(i)測定用溶液の調製
メスフラスコ(100mL)に塩化第一銅0.5g、25%アンモニア水20〜30mLを加え、完全に溶解した後に、水酸化第二銅1.0g、及び25%アンモニア水を加えてメスアップし、3時間攪拌し、完全に溶解させた。
(ii)サンプルの調製
メスフラスコ(25mL)に測定サンプルを25mg添加後、フラスコの標線にメニスカスが一致するまで上記で調製した溶液を追加した。これを、6時間攪拌し完全に溶解させた。
(iii)粘度平均重合度の測定
得られた銅アンモニア水溶液をウベローデ粘度計に入れ、恒温槽(20±0.1℃)中で1分間静置した後、液の流下速度を測定した。種々の試料濃度(g/L)の銅アンモニア溶液の流下時間(t(秒))と試料無添加の銅アンモニア水溶液の流下時間(t0(秒))から、下記式に示した相対粘度ηrを求めた。
ηr=t/t0
次に、それぞれの濃度における還元粘度(ηsp/c)を以下の式より求めた。
ηsp/c=(ηr−1)/c (c:試料濃度(g/dL))
更に、還元粘度をc=0に外挿して固有粘度〔η〕を求め、以下の式より粘度平均重合度(n)を求めた。
n=2000×〔η〕
なお、実施例において、CCEの平均重合度及びカチオン化ヒドロキシプロピルセルロース(C−HPC)の平均重合度は、製造に用いた原料セルロースの平均重合度と同一であると見なした。
【0344】
(2)CCEにおける置換基の置換度:MSの算出
CCEのグリセロール基の置換度(MS(Gly))、カチオン化オキシアルキレン基の置換度(MS(N+))、炭化水素基含有基の置換度(MS(HC))は、以下の計算式(1)〜(3)の連立方程式により算出した。
−a×(グリセロール基の含有量(%))×MS(HC)+(74.1−74.1×(グリセロール基の含有量(%)))×MS(Gly)−b×(グリセロール基の含有量(%))×MS(N+)=162.1×(グリセロール基の含有量(%))・・・(1)
−a×(窒素含有量(%))×MS(HC)−74.1×(窒素含有量(%))×MS(Gly)+(b−b×窒素含有量(質量%))×MS(N+)=162.1×(窒素含有量(%))・・・(2)
(a−a×(炭化水素基含有基の含有量(%)))×MS(HC)−74.1×(炭化水素基含有基の含有量(%))×MS(Gly)−b×(炭化水素基含有基の含有量(%))×MS(N+)=162.1×(炭化水素基含有基の含有量(%))・・・(3)
(式中、aは炭化水素基含有基の分子量を、bはカチオン化オキシアルキレン基の分子量を示す。)
【0345】
上記、連立方程式中のグリセロール基の含有量、窒素含有量、炭化水素基含有基の含有量は、それぞれCCE中に含有される、グリセロール基、カチオン化オキシアルキレン基を構成する窒素、炭化水素基含有基の質量%を示し、下記の方法にて算出した。
〔グリセロール基及び炭化水素基含有基の含有量(質量%)の測定〕
CCE中に含有される、グリセロール基の含有量%(質量%)は、Analytical Chemistry, Vol.51, No.13, 2172(1979)、「第十五改正日本薬局方(ヒドロキシプロピルセルロースの分析方法の項)」等に記載の、セルロースエーテルのアルコキシ基の平均付加モル数を分析する手法として知られるZeisel法に準じて算出した。以下に手順を示す。
(i)25mLメスフラスコにn−テトラデカン1mLを加え、o−キシレンを液のメニスカス下面がメスフラスコの標線上縁と一致するまで添加、撹拌して、内標準溶液を調製した。
(ii)精製、乾燥を行ったCCE65mg、アジピン酸65mgを10mLバイアル瓶に精秤し、(i)で調製した内標準溶液2mL、ヨウ化水素酸2mLを加えて密栓した。
(iii)上記バイアル瓶中の混合物を、スターラーチップにより攪拌しながら、150℃のブロックヒーターにて1時間加熱した。
(iv)バイアル瓶中の2相に分離した混合物の上層(o-キシレン層)をガスクロマトグラフ法にて測定し、グリセロール基由来のヨウ化イソプロピル、及び炭化水素基含有基由来の炭化水素基のヨウ化物(例えば、炭化水素基含有基が2−エチルヘキシル基の場合は、ヨウ化2−エチルヘキシル)を定量して、得られた結果からそれぞれCCE中のグリセロール基の含有量(質量%)、及び炭化水素基含有基の含有量(質量%)を算出した。
分析条件は以下の通りであった。
カラム:Agilent社製 HP−1(長さ:30m、内径:0.32mm、膜厚:0.25mm、固定相:100%メチルシロキサン)
カラム温度:40℃(5min)→10℃/min→230℃(5min)
インジェクター温度:210℃、検出器:水素炎イオン検出器(FID)、検出器温度:230℃、打ち込み量:1μL、キャリヤーガス流量:ヘリウム3.0mL/min
〔窒素含有量(質量%)の測定〕(ケルダール法)
精製、乾燥したCCE100mgを精秤し、ここへ硫酸10mL、分解促進剤「ケルタブ錠」(株式会社なかやま理化製作所製)1錠を加え、ケルダール分解装置「K−432」(BUCHI社製)を用いて250℃で30分、300℃で30分、420℃で80分と順に昇温させながら完全分解を行った。分解反応終了後、サンプルにイオン交換水30mLを加え、自動ケルダール蒸留・滴定装置「K−370」(BUCHI社製)を用いて、30%水酸化ナトリウム水溶液40mLを加えアルカリ性とした後、蒸留操作により遊離したアンモニアを1%ホウ酸水溶液中に収集し、0.01N硫酸(和光純薬工業株式会社製、定量分析用)を用いて滴定することにより、CCE中の窒素含有量(質量%)を求めた。
【0346】
(3)C−HPCの置換度の算出;MSの算出
C−HPCのプロピレンオキシ基の置換度、及びカチオン化オキシエチレン基の置換度、は、以下の方法により算出した。
製造例で得られたC−HPCを透析膜(分画分子量1000)により精製後、水溶液を凍結乾燥して精製C−HPCを得た。得られた精製C−HPCの塩素含有量(%)を元素分析によって測定し、C−HPC中に含まれるカチオン化オキシエチレン基の数と対イオンである塩化物イオンの数を同数であると近似して、下記計算式(4)から、C−HPC単位質量中に含まれるカチオン化エチレンオキシ基の量(a(モル/g))を求めた。
a(モル/g)=元素分析から求められる塩素含有量(%)/(35.5×100) (4)
分析対象がヒドロキシプロピルセルロースではなく精製C−HPCであることを除き、日本薬局方記載の「ヒドロキシプロピルセルロースの分析法」に従って、ヒドロキシプロポキシ基含有量(%)を測定した。下記計算式(5)から、ヒドロキシプロポキシ基含有量〔式量(OC36OH)=75.09〕(b(モル/g))を求めた。
b(モル/g)=ガスクロ分析から求められるヒドロキシプロポキシ基含有量(%)/(75.09×100) (5)
得られたa及びbと下記計算式(6)、(7)からカチオン化エチレンオキシ基の置換度(k)及びプロピレンオキシ基の置換度(m)を算出した。
a=k/(162+k×K+m×58) (6)
b=m/(162+k×K+m×58) (7)
〔式中、k及びKは、それぞれ、カチオン化エチレンオキシ基の置換度及び式量を示し、mはプロピレンオキシ基の置換度を示す。〕
【0347】
(4)水溶性の評価
直径32mmの円柱状の50mLバイアルに、精製、乾燥を行ったCCE等の各種ポリマー0.5g、イオン交換水49.5gを入れ、6時間かけて攪拌して1%水溶液又は1%分散液を調製し、得られた1%水溶液又は1%分散液に関して目視での溶解性評価を行った。
○;溶解性高(透明)
△;溶解性低(わずかに濁りが生じる)
×;不溶(ゲル)
【0348】
(5)水溶液粘度の測定
直径32mmの円柱状の50mLバイアルに、精製、乾燥を行ったCCE等の各種ポリマー0.5g、イオン交換水49.5gを入れ、6時間かけて攪拌して、CCE又は各種ポリマーの1質量%水溶液又は1質量%分散液を調製した。
得られた1質量%水溶液又は1質量%分散液を恒温水槽中で25℃に調節した後、B型粘度計「TVB−10M」(東機産業株式会社製)を用いて、測定温度:25℃、回転数:30rpm、ローター:1、2、3、又は4号の条件で粘度を測定した。
使用ローターの選定にあたっては、測定結果が使用ローターに対する粘度の測定範囲内における上限値の20〜90%の範囲になるローターを選択して測定を行った。
【0349】
(6)水分含量の測定
パルプ、綿状セルロース、粉末セルロースの水分含量は、電子式水分計「MOC−120H」(株式会社島津製作所製)を用いて、測定温度120℃で測定した。約1gのサンプルを用い、30秒間の重量変化率が0.1%以下となる点を測定の終点とした。
【0350】
(7)原料内部オレフィンの二重結合位置の測定
原料内部オレフィンの二重結合位置は、ガスクロマトグラフィー(以下、「GC」という。)により測定した。具体的には、内部オレフィンに対しジメチルジスルフィドを反応させることでジチオ化誘導体とした後、各成分をGCで分離した。それぞれのピーク面積より内部オレフィンの二重結合位置を求めた。
なお、測定に使用した装置及び分析条件は次の通りである。
GC装置:「HP6890」(HEWLETT PACKARD社製)
カラム:「Ultra−Alloy−1HTキャピラリーカラム」30m×250μm×0.15μm(フロンティア・ラボ株式会社製)
検出器:水素炎イオン検出器(FID)
インジェクション温度:300℃
ディテクター温度:350℃
He流量:4.6mL/分
【0351】
(8)内部オレフィンスルホン酸塩のヒドロキシ体/オレフィン体の質量比の測定
内部オレフィンスルホン酸塩のヒドロキシ体/オレフィン体の質量比は、HPLC−MSにより測定した。具体的には、HPLCによりヒドロキシ体とオレフィン体を分離し、それぞれをMSにかけることで同定した。そのHPLC−MSピーク面積から各々の割合を求めた。
なお、測定に使用した装置及び条件は次の通りである。
HPLC装置:「アジレントテクノロジー1100」(アジレントテクノロジー社製)
カラム:「L−columnODS」4.6×150mm(一般財団法人化学物質評価研究機構製)
サンプル調製:メタノールで1000倍希釈
溶離液A:10mM酢酸アンモニウム添加水
溶離液B:10mM酢酸アンモニウム添加メタノール
グラジェント:0分(A/B=30/70%)→10分(30/70%)→55分(0/100%)→65分(0/100%)→66分(30/70%)→75分(30/70%)
MS装置:「アジレントテクノロジー1100MS SL(G1946D)」
MS検出:陰イオン検出 m/z60−1600、UV240nm
【0352】
(9)内部オレフィンスルホン酸塩中の原料内部オレフィンの含有量の測定
内部オレフィンスルホン酸塩中の原料内部オレフィンの含有量は、GCにより測定した。具体的には、内部オレフィンスルホン酸塩水溶液にエタノールと石油エーテルを添加した後、抽出し石油エーテル相に原料内部オレフィンを得た。そのGCピーク面積からオレフィン量を定量した。
なお、測定に使用した装置及び分析条件は次の通りである。
GC装置:「アジレントテクノロジー6850」(アジレントテクノロジー社製)
カラム:「Ultra−Alloy−1HTキャピラリーカラム」15m×250μm×0.15μm(フロンティア・ラボ株式会社製)
検出器:水素炎イオン検出器(FID)
インジェクション温度:300℃
ディテクター温度:350℃
He流量:3.8mL/分
【0353】
(10)内部オレフィンスルホン酸塩中の無機化合物の含有量の測定
内部オレフィンスルホン酸塩中の無機化合物の含有量は、電位差滴定及び中和滴定により測定した。Na2SO4の含有量は、硫酸根(SO42-)を電位差滴定によって求めることで定量した。また、NaOHの含有量は、希塩酸で中和滴定することで定量した。
【0354】
(11)スルホン酸基が2位に存在する内部オレフィンスルホン酸塩の含有量の測定
内部オレフィンスルホン酸塩のスルホン酸基の結合位置は、GCにより測定した。具体的には、得られた内部オレフィンスルホン酸塩に対しトリメチルシリルジアゾメタンを反応させることでメチルエステル化誘導体とした後、各成分をGCで分離した。それぞれのピーク面積比を質量比として、スルホン酸基が2位に存在する内部オレフィンスルホン酸塩の含有量を算出した。
なお、測定に使用した装置及び分析条件は次の通りである。
GC装置:「アジレントテクノロジー6850」(アジレントテクノロジー社製)
カラム:「HP−1キャピラリーカラム」30m×320μm×0.25μm(アジレントテクノロジー社製)
検出器:水素炎イオン検出器(FID)
インジェクション温度:300℃
ディテクター温度:300℃
He流量:1.0mL/min.
オーブン:60℃(0min.)→10℃/min.→300℃(10min.)
【0355】
製造例1(CCE(1)の製造)
(1)セルロースの裁断処理、乾燥処理及び粉砕処理工程
原料セルロースとしてシート状木材パルプ(テンベック社製Biofloc HV+、平均重合度1550)を用い、シュレッダー「MSX2000−IVP440F」(株式会社明光商会製)にかけてチップ状にした。その後、80℃で12時間乾燥処理を行い、水分含量0.18%のチップ状の乾燥パルプを得た。
次に、得られたチップ状の乾燥パルプ920gを、バッチ式振動ミル「FV−10」(中央化工機株式会社製:容器全容積33L、ロッドとして、φ30mm、長さ510mm、断面形状が円形のSUS304製ロッド63本、充填率70体積%)に投入した。振動数20Hz,全振幅8mm,温度10〜40℃の範囲で10分間粉砕処理を行い、セルロース粉末890g(平均重合度1233)を得た。
(2)グリセロール化反応工程
3つ口丸底フラスコに、ジメチルスルホキシド(和光純薬工業株式会社製)162.0g、テトラ(n−ブチル)アンモニウムフロリド三水和物(TBAF、関東化学株式会社製)33.2gを投入し、均一に溶解させた。これに、上記で得られた粉末状セルロース3.0gを加えて室温で1時間撹拌し、溶解させた。更に、微粉末化した水酸化カリウム1.0g(1.0モル/AGU1モル)を加えてよく分散させた。70℃に昇温した後、窒素気流下で反応液を撹拌しながら、予めグリシドール6.1g(4.4モル/AGU1モル)とジメチルスルホキシド6.1gとを混合した溶液を5時間かけて添加した。滴下終了後、更に70℃のまま1時間撹拌を続け、反応を終了させた。反応終了後酢酸を1.2g(反応前に添加したKOHに対して1.1当量)を加えて中和し、反応溶液を室温まで冷却した後に、遠心分離を行い、得られた上澄み液をイオン交換水/アセトン/メタノール=2/4/4(体積比)の混合溶媒(3L, 25℃)中へ投入した。析出したポリマーをろ過し、上記イオン交換水/アセトン/メタノール混合溶媒1Lで洗浄した後、減圧乾燥(80℃, 0.03kPa,12時間)することで白色の固形物としてグリセロール化されたセルロース3.5gを得た。
(3)カチオン化反応、及び炭化水素基含有基の付加反応工程
3つ口丸底フラスコに、70%ジメチルスルホキシド水溶液67.0gを投入し、上記で得られたグリセロール化されたセルロース1.0gを加えて、室温で撹拌し、均一に溶解させた。その後、48%水酸化ナトリウム水溶液0.07g(0.2モル/AGU1モル)を加えて室温で撹拌した。その後、カチオン化剤としてグリシジルトリメチルアンモニウムクロライド(阪本薬品工業株式会社製、含水量20質量%、純度80%)0.43g(0.5モル/AGU1モル)及び炭化水素基含有基の導入剤として2−エチルヘキシルグリシジルエーテル(東京化成工業社製)0.04g(0.05モル/AGU1モル)を、グリセロール化されたセルロース溶液に撹拌しながら添加し、50℃に昇温して5時間反応を行った。その後、反応液を反応前に添加したNaOHに対して1.1当量の酢酸で中和し、500mLのエタノール/イソプロパノール(7/3体積比)中に投入して、析出したポリマーをろ過し、上記エタノール/イソプロパノール混合溶媒500mLで洗浄後、減圧乾燥(80℃, 0.03kPa,12時間)することで白色の固形物としてCCE(1)0.9gを得た。
グリセロール化剤、カチオン化剤、及び炭化水素基含有基の導入剤の添加量、及び得られたCCE(1)の置換度、1%水溶液粘度及び水溶性評価の結果を表1に示す。
【0356】
製造例2(CCE(2)の製造)
グリセロール化剤、カチオン化剤、及び炭化水素基含有基の導入剤の添加量を表1記載のとおりに変えた以外は製造例1と同様に行い、CCE(2)を得た。評価結果を表1に示す。
【0357】
製造例3(CCE(3)の製造)
(1)セルロースの裁断処理、乾燥処理及び粉砕処理工程
製造例1の(1)セルロースの裁断処理、乾燥処理及び粉砕処理工程と同様に行った。
(2)グリセロール化及び炭化水素基含有基の付加反応工程
3つ口丸底フラスコに、ジメチルスルホキシド(和光純薬工業株式会社製)111.0g、テトラ(n−ブチル)アンモニウムフロリド三水和物「TBAF」(関東化学株式会社製)22.1gを投入し、均一に溶解させた。これに、上記で得られた粉末状セルロース2.0gを加えて室温で1時間撹拌し、溶解させた。更に、微粉末化した水酸化カリウム0.69g(1.0モル/AGU1モル)を加えてよく分散させた。70℃に昇温した後、窒素気流下で反応液を撹拌しながら、予めグリシドール7.0g(7.7モル/AGU1モル)、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル(東京化成工業株式会社製)0.09g(0.04モル/AGU1モル)をジメチルスルホキシド7.09gに溶解した溶液を5時間かけて添加した。滴下終了後、更に70℃のまま1時間撹拌を続け、反応を終了させた。反応終了後酢酸を0.8g(反応前に添加したKOHに対して1.1当量)を加えて中和し、反応溶液を室温まで冷却した後に、遠心分離を行い、得られた上澄み液をイオン交換水/アセトン/メタノール=2/4/4(体積比)の混合溶媒(10L, 25℃)中へ投入した。析出したポリマーをろ過し、上記イオン交換水/アセトン/メタノール混合溶媒1Lで洗浄した後、減圧乾燥(80℃, 0.03kPa,12時間)することで白色の固形物としてグリセロール化されたセルロース2.1gを得た。
(3)カチオン化反応工程
3つ口丸底フラスコに、70%ジメチルスルホキシド水溶液67.0gを投入し、上記で得られたグリセロール化及び炭化水素基含有基が導入されたセルロース1.0gを加えて、室温で撹拌し、均一に溶解させた。その後、48%水酸化ナトリウム水溶液0.07g(0.2モル/AGU1モル)を加えて室温で撹拌した。その後、カチオン化剤としてグリシジルトリメチルアンモニウムクロライド(阪本薬品工業株式会社製、含水量20質量%、純度80%)0.48g(0.59モル/AGU1モル)を、グリセロール化されたセルロース溶液に撹拌しながら添加し、50℃に昇温して5時間反応を行った。その後、反応液を反応前に添加したNaOHに対して1.1当量の酢酸で中和し、500mLのエタノール/イソプロパノール(7/3体積比)中に投入して、析出したポリマーをろ過し、上記エタノール/イソプロパノール混合溶媒500mLで洗浄後、減圧乾燥(80℃、0.03kPa、12時間)することで白色の固形物としてCCE(3)0.9gを得た。
グリセロール化剤、カチオン化剤、及び炭化水素基含有基の導入剤の添加量、及び得られたCCE(3)の評価結果を表1に示す。
【0358】
製造例4〜7(CCE(4)〜(7)の製造)
グリセロール化剤、カチオン化剤、及び炭化水素基含有基の導入剤の添加量を表1記載の通りに変えた以外は製造例3と同様に行い、CCE(4)〜CCE(7)を得た。評価結果を表1に示す。
【0359】
製造例8(CCE(8)の製造)
(1)セルロースの裁断処理、乾燥処理及び粉砕処理
シート状木材パルプ(テンベック社製、BioflocXV18、平均重合度1977)をシートペレタイザー「SGG−220」(株式会社ホーライ製)で処理してチップ状にした。その後、80℃で12時間乾燥処理を行い、水分含量0.18%のチップ状の乾燥パルプを得た。得られたチップ状セルロースをエキストリームミル「MX−1200XTM型」(ワーリング社製、全容量150mL)に投入し、回転数24000rpmにて20℃で30秒間粉砕処理を行い、綿状セルロース(平均重合度1977)を得た。
【0360】
(2)グリセロール化反応工程
3つ口丸底フラスコに、ジメチルスルホキシド(和光純薬工業株式会社製)584g、テトラ(n−ブチル)アンモニウムフロリド三水和物「TBAF」(関東化学株式会社製)116.2gを投入し、均一に溶解させた。これに、上記で得られた綿状セルロース7.0gを加えて室温で1時間撹拌し、溶解させた。更に、微粉末化した水酸化カリウム2.4g(1.0モル/AGU1モル)を加えてよく分散させた。70℃に昇温した後、窒素気流下で反応液を撹拌しながら、予めグリシドール124.1g(38.8モル/AGU1モル)とジメチルスルホキシド124.1gとを混合した溶液を5時間かけて添加した。滴下終了後、更に70℃のまま1時間撹拌を続け、反応を終了させた。反応終了後酢酸を2.8g(反応前に添加したKOHに対して1.1当量)を加えて中和し、反応溶液を室温まで冷却した後に、遠心分離を行い、得られた上澄み液をイオン交換水/アセトン/メタノール=2/4/4(体積比)の混合溶媒(10L, 25℃)中へ投入した。析出したポリマーをろ過し、上記イオン交換水/アセトン/メタノール混合溶媒1Lで洗浄した後、減圧乾燥(80℃、0.03kPa、12時間)することで白色の固形物としてグリセロール化されたセルロース13.0gを得た。
【0361】
(3)カチオン化反応、及び炭化水素基含有基の付加反応工程
3つ口丸底フラスコに、70%ジメチルスルホキシド水溶液99.0gを投入し、上記で得られたグリセロール化されたセルロース1.0gを加えて、室温で撹拌し、均一に溶解させた。その後、20%水酸化ナトリウム水溶液0.15g(0.25モル/AGU1モル)を加えて室温で撹拌した。その後、カチオン化剤としてグリシジルトリメチルアンモニウムクロライド(阪本薬品工業株式会社製、含水量20質量%、純度80%)1.96g(3.51モル/AGU1モル)及び炭化水素基含有基の導入剤として2−エチルヘキシルグリシジルエーテル(東京化成工業株式会社製)0.04g(0.07モル/AGU1モル)を、グリセロール化されたセルロース溶液に撹拌しながら添加し、50℃に昇温して5時間反応を行った。その後、反応液を反応前に添加したNaOHに対して1.1当量の酢酸で中和し、500mLのエタノール/イソプロパノール(7/3体積比)中に投入して、析出したポリマーをろ過し、上記エタノール/イソプロパノール混合溶媒500mLで洗浄後、減圧乾燥(80℃、0.03kPa、12時間)することで白色の固形物としてCCE(8)0.9gを得た。評価結果を表1に示す。
【0362】
製造例9〜13(CCE(9)〜(13)の製造)
シート状木材パルプ、セルロースの裁断処理、乾燥処理及び粉砕処理工程を製造例1記載の方法に変えたこと、及びグリセロール化剤、カチオン化剤、及び炭化水素基含有基の導入剤の添加量を表1記載のとおりに変えたこと以外は製造例8と同様に行い、CCE(9)〜CCE(13)を得た。評価結果を表1に示す。
【0363】
製造例14〜17(CCE(14)〜(17)の製造)
グリセロール化剤、カチオン化剤、及び炭化水素基含有基の導入剤の添加量を表1記載のとおりに変えたこと以外は、製造例3と同様に行い、CCE(14)〜CCE(17)を得た。評価結果を表1に示す。
【0364】
製造例18〜20(CCE(18)〜(20)の製造)
グリセロール化剤、カチオン化剤、及び炭化水素基含有基の導入剤の添加量を表1記載のとおりに変えたこと以外は、製造例8と同様に行い、CCE(18)〜CCE(20)を得た。評価結果を表1に示す。
なお、製造例20で使用したイソデシルグリシジルエーテルについては、原料としてドデシルアルコール167.4gの代わりにイソデシルアルコール167.4gを用いた点を除いて、特許第3544134号公報の実施例1に記載の方法に従って製造した。
【0365】
製造例21(CCE(21)の製造)
炭化水素基含有基の導入剤として塩化n−オクチル(和光純薬工業株式会社製)を用いたこと、及びグリセロール化剤、カチオン化剤、及び炭化水素基含有基の導入剤の添加量を表1記載のとおりに変えた以外は製造例3と同様に行い、CCE(21)を得た。評価結果を表1に示す。
【0366】
製造例22(CCE(22)の製造)
炭化水素基含有基の導入剤としてステアリルグリシジルエーテル(花王株式会社製)を用いたこと、及びグリセロール化剤、カチオン化剤、及び炭化水素基含有基の導入剤の添加量を表1記載のとおりに変えた以外は製造例3と同様に行い、CCE(22)を得た。評価結果を表1に示す。
【0367】
製造例23(CCE(23)の製造)
炭化水素基含有基の導入剤として塩化n−ドデシル(関東化学株式会社製)を用いたこと、及びグリセロール化剤、カチオン化剤、及び炭化水素基含有基の導入剤の添加量を表1記載のとおりに変えた以外は製造例3と同様に行い、CCE(23)を得た。評価結果を表1に示す。
【0368】
製造例24(CPGC(1)の製造)
(1)セルロースの裁断処理、乾燥処理及び粉砕処理工程
製造例1と同様に行い、セルロース粉末(平均重合度1233)を得た。
(2)グリセロール化反応工程
3つ口丸底フラスコに、ジメチルスルホキシド(和光純薬工業株式会社製)389.2g、テトラ(n−ブチル)アンモニウムフロリド三水和物「TBAF」(関東化学株式会社製)77.5gを投入し、均一に溶解させた。これに、上記で得られたセルロース粉末7.0gを加えて室温で1時間撹拌し、溶解させた。更に、微粉末化した水酸化カリウム2.42g(1.0モル/AGU1モル)を加えてよく分散させた。70℃に昇温した後、窒素気流下で反応液を撹拌しながら、予めグリシドール25.6g(8.0モル/AGU1モル)とジメチルスルホキシド25.6gとを混合した溶液を5時間かけて添加した。滴下終了後、更に70℃のまま1時間撹拌を続け、反応を終了させた。
続いて、酢酸で中和し、反応溶液を室温まで冷却した後に、遠心分離を行い、得られた上澄み液をイオン交換水/アセトン/メタノール=2/4/4(体積比)の混合溶媒中へ投入し、析出したポリマーを回収、減圧乾燥することで白色の固形物としてグリセロール化されたセルロース8.82gを得た。
(3)カチオン化反応工程
3つ口丸底フラスコに、50%ジメチルスルホキシド水溶液166.7gを投入し、上記で得られたグリセロール化されたセルロース2.5gを加えて、室温で撹拌し、均一に溶解させた。その後、20%水酸化ナトリウム水溶液0.4g(0.2モル/AGU1モル)を加えて室温で撹拌した。その後、カチオン化剤としてグリシジルトリメチルアンモニウムクロライド(阪本薬品工業株式会社製、含水量20質量%、純度80%)1.46g(0.8モル/AGU1モル)を撹拌添加後、50℃に昇温して5時間反応を行った。その後、反応液を酢酸で中和し、エタノール中に投入して、析出したポリマーを回収、減圧乾燥することで白色の固形物としてCPGC(1)を1.9g得た。評価結果を表1に示す。
【0369】
製造例25(CPGC(2)の製造)
グリシドール、及びカチオン化剤の導入剤の添加量をそれぞれ表1に示した量に変更したことを除いては、製造例24と同様に行い、CPGC(2)を得た。評価結果を表1に示す。
【0370】
製造例26(C−HPCの製造)
(1)チップ化工程
シート状木材パルプ〔テンベック社製Biofloc HV+、平均重合度1770、結晶化度74%、水分含量7.0%〕をシートペレタイザー「SGG−220」(株式会社ホーライ製)で処理して3〜5mm角のチップ状にした。
(2)カチオン化工程
上記(1)で得られたチップ状パルプ100gに、グリシジルトリメチルアンモニウムクロリド水溶液(阪本薬品工業株式会社製、含水量20%、純度80%)60.8g〔0.65モル/AGU1モル〕を乳鉢で混合した後、バッチ式振動ミル「MB−1」(中央化工機株式会社製:容器全容積3.5L、ロッドとして、φ30mm、長さ218mm、断面形状が円形のSUS304製ロッド13本、充填率57%)に投入した。12分間粉砕処理(振動数20Hz、振幅8mm、温度30〜70℃)を行い、セルロースとGMACの粉末状混合物を得た。
得られた粉末状混合物に、48%水酸化ナトリウム水溶液14.8g(0.2モル/AGU1モル)を乳鉢で混合した後、前記バッチ式振動ミルに投入した。同様の条件にて120分間粉砕処理を行い、カチオン化セルロース175.6gを得た。
(3)ヒドロキシプロピル化工程
熟成後に得られたカチオン化セルロース100g(未中和・未精製品)の入ったニーダーを70℃に昇温し、酸化プロピレン40.8g(2.0モル/AGU1モル、関東化学株式会社製、特級試薬)を攪拌しながら滴下して、酸化プロピレンが消費され還流が止むまで8時間反応を行った。
反応終了混合物をニーダーから取り出し、薄褐色の粗C−HPC粉末140.8gを得た。この粗C−HPC粉末10.0gを採取して酢酸で中和した。プロピレンオキシ基及びカチオン化エチレンオキシ基の置換度を求める目的で、中和物を透析膜(分画分子量1000)により精製後、水溶液の凍結乾燥を行い、精製C−HPCを得た。
得られた精製C−HPCの元素分析より、塩素含有量は3.0%であった。また、前記「ヒドロキシプロピルセルロースの分析法」によるヒドロキシプロポキシ基含有量は32.5%であった。カチオン化エチレンオキシ基の置換度、及びプロピレンオキシ基の置換度は、それぞれ0.22、及び1.10であった。
【0371】
【表1】
【0372】
製造例A(原料内部オレフィンAの製造)
攪拌装置付きフラスコに1−ヘキサデカノール(カルコール6098:花王株式会社製)7000g(28.9モル)、固体酸触媒としてγ−アルミナ(STREM Chemicals,Inc社製)700g(原料アルコールに対して10質量%)を仕込み、攪拌下、280℃にて系内に窒素(7000mL/分)を流通させながら5時間反応を行った。反応終了後のアルコール転化率は100%、C16内部オレフィン純度は99.7%であった。得られた粗内部オレフィンを蒸留用フラスコに移し、136〜160℃/4.0mmHgで蒸留することでオレフィン純度100%の炭素数16の内部オレフィンを得た。得られた内部オレフィンの二重結合分布は、C1位0.5質量%、C2位16.5質量%、C3位15.4質量%、C4位16.4質量%、C5位17.2質量%、C6位14.2質量%、C7、8位の合計が19.8質量%であった。
【0373】
製造例B(原料内部オレフィンBの製造)
攪拌装置付きフラスコに1−オクタデカノール(カルコール8098:花王株式会社製)7000g(25.9モル)、固体酸触媒としてγ−アルミナ(STREM Chemicals,Inc社製)1050g(原料アルコールに対して15質量%)を仕込み、攪拌下、285℃にて系内に窒素(7000mL/分)を流通させながら13時間、反応を行った。反応終了後のアルコール転化率は100%、C18内部オレフィン純度は98.5%であった。得られた粗内部オレフィンを蒸留用フラスコに移し、148〜158℃/0.5mmHgで蒸留することでオレフィン純度100%の炭素数18の内部オレフィンを得た。得られた内部オレフィンの二重結合分布は、C1位0.7質量%、C2位16.9質量%、C3位15.9質量%、C4位16.0質量%、C5位14.7質量%、C6位11.2質量%、C7位10.2質量%,C8、9位の合計が14.6質量%であった。
【0374】
製造例C(原料内部オレフィンCの製造)
攪拌装置付きフラスコに1−ドデセン(リニアレン12:出光興産株式会社製)6000g(35.6モル)、固体酸触媒としてβ−ゼオライト(Zeolyst社製)180g(原料1−ドデセンに対して3.0質量%)を仕込み、攪拌下、120℃にて系内に窒素(200mL/分)を流通させながら12.5時間、反応を行った。反応終了後におけるα−オレフィンの内部異性化率は98.4%、C12内部オレフィン純度は92.1%であった。得られた粗内部オレフィンを蒸留用フラスコに移し、134〜138℃/75.0−78.8mmHgで蒸留することでオレフィン純度100%の炭素数12の内部オレフィンを得た。得られた内部オレフィンの二重結合分布は、C1位0.5質量%、C2位33.1質量%、C3位23.7質量%、C4位21.2質量%、C5位15.0質量%、C6位6.8質量%であった。
【0375】
製造例D(原料内部オレフィンDの製造)
攪拌装置付きフラスコに1−ヘキサデカノール(カルコール6098:花王株式会社製)7000g(28.9モル)、固体酸触媒としてγ−アルミナ(STREM Chemicals,Inc社製)700g(原料アルコールに対して10質量%)を仕込み、攪拌下、280℃にて系内に窒素(7000mL/分)を流通させながら3時間、反応を行った。反応終了後のアルコール転化率は100%、C16内部オレフィン純度は99.6%であった。得られた粗内部オレフィンを蒸留用フラスコに移し、136〜160℃/4.0mmHgで蒸留することでオレフィン純度100%の炭素数16の内部オレフィンを得た。得られた内部オレフィンの二重結合分布は、C1位1.8質量%、C2位30.4質量%、C3位23.9質量%、C4位16.8質量%、C5位12.0質量%、C6位7.4質量%、C7、8位の合計が7.8質量%であった。
【0376】
製造例E(原料内部オレフィンEの製造)
攪拌装置付きフラスコに1−オクタデカノール(カルコール8098:花王株式会社製)7000g(25.9モル)、固体酸触媒としてγ−アルミナ(STREM Chemicals,Inc社製)700g(原料アルコールに対して10質量%)を仕込み、攪拌下、280℃にて系内に窒素(7000mL/分)を流通させながら10時間、反応を行った。反応終了後のアルコール転化率は100%、C18内部オレフィン純度は98.2%であった。得られた粗内部オレフィンを蒸留用フラスコに移し、内温148〜158℃/0.5mmHgで蒸留することでオレフィン純度100%の炭素数18の内部オレフィンを得た。得られた内部オレフィンの二重結合分布は、C1位0.8質量%、C2位31.3質量%、C3位22.9質量%、C4位15.5質量%、C5位10.8質量%、C6位7.2質量%、C7位5.3質量%,C8、9位の合計が6.2質量%であった。
【0377】
製造例27(内部オレフィンスルホン酸塩(1)の製造)
製造例Aで得られた炭素数16の内部オレフィンを、薄膜式スルホン化反応器(内径14mmφ、長さ4m)を使用してSO3濃度2.8容量%の三酸化硫黄ガス、反応器外部ジャケットに20℃の冷却水を通液することでスルホン化反応を行った。なお、SO3/内部オレフィン反応モル比は1.09に設定した。
得られたスルホン化物を、理論酸価(AV)に対し1.2モル倍になるよう水酸化ナトリウムを添加したアルカリ水溶液へ添加し、30℃、1時間攪拌して中和した。中和物をオートクレーブ中で160℃、1時間加熱することで加水分解を行い、炭素数16の内部オレフィンスルホン酸ナトリウム粗生成物を得た。
得られた粗生成物300gを分液漏斗に移し、エタノール300mLを加えた後、1回あたり石油エーテル300mLを加えて油溶性の不純物を抽出除去した。この際、エタノールの添加により油水界面に析出した無機化合物(主成分は芒硝)も、油水分離操作により水相から分離除去し、この操作を3回行った。水相側を蒸発乾固して、炭素数16の内部オレフィンスルホン酸ナトリウム(内部オレフィンスルホン酸塩(1))を得た。ヒドロキシ体/オレフィン体の質量比、及び、スルホン酸基が2位に存在する内部オレフィンスルホン酸塩の含有量を表2に示す。また、原料内部オレフィンの含有量は100ppm未満(GC検出下限未満)、無機化合物の含有量は1.3質量%であった。
【0378】
製造例28(内部オレフィンスルホン酸塩(2)の製造)
製造例Bで得られた炭素数18の内部オレフィンを用いた以外は、製造例27と同様の条件で、炭素数18の内部オレフィンスルホン酸ナトリウム(内部オレフィンスルホン酸塩(2))を得た。ヒドロキシ体/オレフィン体の質量比、及び、スルホン酸基が2位に存在する内部オレフィンスルホン酸塩の含有量を表2に示す。また、原料内部オレフィンの含有量は100ppm未満(GC検出下限未満)、無機化合物の含有量は1.7質量%であった。
【0379】
製造例29(内部オレフィンスルホン酸塩(3)の製造)
製造例Cで得られた炭素数12の内部オレフィンを用いた以外は、製造例27と同様の条件で、炭素数12の内部オレフィンスルホン酸ナトリウム(内部オレフィンスルホン酸塩(3))を得た。ヒドロキシ体/オレフィン体の質量比、及び、スルホン酸基が2位に存在する内部オレフィンスルホン酸塩の含有量を表2に示す。また、原料内部オレフィンの含有量は100ppm未満(GC検出下限未満)、無機化合物の含有量は0.2質量%であった。
【0380】
製造例30(内部オレフィンスルホン酸塩(4)の製造)
製造例Dで得られた炭素数16の内部オレフィンを用いた以外は、製造例27と同様の条件で、炭素数16の内部オレフィンスルホン酸ナトリウム(内部オレフィンスルホン酸塩(4))を得た。ヒドロキシ体/オレフィン体の質量比、及び、スルホン酸基が2位に存在する内部オレフィンスルホン酸塩の含有量を表2に示す。また、原料内部オレフィンの含有量は100ppm未満(GC検出下限未満)、無機化合物の含有量は1.9質量%であった。
【0381】
製造例31(内部オレフィンスルホン酸塩(5)の製造)
製造例Eで得られた炭素数18の内部オレフィンを用いた以外は、製造例27と同様の条件で、炭素数18の内部オレフィンスルホン酸ナトリウム(内部オレフィンスルホン酸塩(5))を得た。ヒドロキシ体/オレフィン体の質量比、及び、スルホン酸基が2位に存在する内部オレフィンスルホン酸塩の含有量を表2に示す。また、原料内部オレフィンの含有量は100ppm未満(GC検出下限未満)、無機化合物の含有量は0.9質量%であった。
【0382】
【表2】
【0383】
実施例1〜14(ヘアシャンプーの製造、評価)
(製造)
CCE(1)〜(13)、(20)及び界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキル硫酸ナトリウム(花王株式会社製「エマール170J」(70%水溶液、オキシエチレン基の平均付加モル数;1、アルキル鎖長;C10〜16)、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルカルボベタイン(花王株式会社製「アンヒトール55AB」(30%水溶液))、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド(川研ファインケミカル株式会社製「アミゾール CME」)を用いて、各成分の有効分が表3に示す組成となるヘアシャンプーを常法により調製した。具体的には、CCEを水に溶解させ2%ポリマー溶液を調製した。別途、ポリマー以外の各成分をビーカーに取り、80℃に加温後攪拌し、均一溶解した後に、2%ポリマー溶液を加え、均一混合後冷却し、最後に、加温により蒸発した水分を補充してヘアシャンプーとした。
【0384】
(評価)
下記組成の各成分をビーカーに取り、80℃に加温後、混合し、均一に溶解したことを確認した後、冷却して、プレーンシャンプーを得た。得られたプレーンシャンプーで人毛髪束(20g;20cm)を洗浄した。洗浄した毛髪を35〜40℃の温水で十分に湿らせた後、表3に示す組成のヘアシャンプー(0.5g)で洗浄し、温水(35〜40℃)ですすいだ。5人のパネラーが、以下の評価基準、評価方法により、毛髪のすすぎ時における、すべり性、すべりの持続感並びにコート感を下記の評価軸に従い評価した。また、毛髪洗浄剤としての総合評価を同様に下記の評価軸に従い評価した。
【0385】
(プレーンシャンプーの組成)
(成分) (%)
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸Na 11.3
(花王株式会社製「エマールE−27C」(有効分27%)として42.0%)
ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド 3.0
(花王株式会社製「アミノーン C−11S」)
クエン酸 0.2
メチルパラベン 0.3
精製水 バランス
計 100.0

(評価基準)
・すべり性:
7:非常にすべり性がよく、摩擦感が感じられない
6:すべり性が良く、比較例5のヘアシャンプーに比べて摩擦感が非常に少ない
5:すべり性がよく、比較例5のヘアシャンプーに比べて摩擦感が少ない
4:ややすべり性がよく、比較例5のヘアシャンプーに比べて摩擦感がやや少ない
3:基準(後述する比較例5のヘアシャンプーのすすぎ時のすべり性)
2:すべり性が悪く、比較例5のヘアシャンプーに比べてきしむ
1:全くすべらず、比較例5のヘアシャンプーに比べてきしみが激しい
・持続感:
7:すべり性が50秒間以上持続する
6:すべり性が30秒間以上50秒間未満持続する
5:すべり性が20秒間以上30秒間未満持続する
4:すべり性が10秒間以上20秒間未満持続する
3:すべり性が5秒間以上10秒間未満持続する
2:すべり性が1秒間以上5秒間未満持続する
1:すべり性持続が1秒間未満である。
・すすぎ時のコート感:
7:すすぎ時のコート感が比較例4のヘアシャンプーに比べて非常に優れる
6:すすぎ時のコート感が比較例4のヘアシャンプーに比べて優れる
5:すすぎ時のコート感を比較例4のヘアシャンプーよりも感じる
4:すすぎ時のコート感を比較例4のヘアシャンプーよりもやや感じる
3:基準(後述する比較例4のヘアシャンプーのすすぎ時のコート感)
2:すすぎ時のコート感が比較例4のヘアシャンプーよりも少ない
1:すすぎ時のコート感が全く感じられない
(評価方法)
5人のパネラーの評価結果を平均して評点を求めた。
【0386】
比較例1〜5(ヘアシャンプーの製造、評価)
製造例21〜23で得られたCCE(21)〜(23)、製造例24で得られたCPGC(1)、及びカチオン化ヒドロキシエチルセルロース(C−HEC;花王株式会社製「ポイズ C−80M」)を用いて、表3に示す組成のヘアシャンプーを実施例1と同様にして調製し、評価した。結果を表3に示す。
【0387】
【表3】
【0388】
表3から、本発明のCCE(1)〜(13)、(20)を用いた毛髪洗浄剤組成物は、すすぎ時における優れたすべり性とその持続感、並びにコート感を付与できたことが分かる。
【0389】
実施例15(皮膚洗浄剤;ボディシャンプー)
下記組成のボディシャンプーを常法により製造した。
両手を濡らし、得られたボディシャンプー0.5mLを両手に塗布し、泡立てた後、その両手を10秒間流水中ですすぎ、タオルで水滴を拭き取り、乾燥後の肌感触を評価した。
その結果、このボディシャンプーで洗浄、乾燥後の肌は優れた保湿感を有していた。

(成分) (%)
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム *1 6.2
ココイルイセチオン酸ナトリウム *2 5.8
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン *3 3.7
グリセリン 3.2
ラウリン酸 4.0
ミリスチン酸 0.5
パルミチン酸 1.5
ステアリン酸 1.5
CCE(1) 0.2
水酸化カリウム 適 量*4
香料,防腐剤 適 量
精製水 バランス
計 100.0

*1:花王株式会社製「エマール270J」(有効成分70%)
(上記組成は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム換算)
*2:日油株式会社製「ダイヤポンCI」(有効成分100%)
*3:花王株式会社製「アンヒトール55AB」(有効成分30%)
(上記組成は、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン換算)
*4:ボディシャンプーのpHを7.3に調整した。
【0390】
実施例16(洗顔料)
下記組成の洗顔料を製造し、実施例15と同様にして評価した。その結果、この洗顔料で洗浄、乾燥後の肌は優れた保湿感を有していた。

(成分) (%)
ココイルグリシンナトリウム *1 9.4
ココアンホ酢酸ナトリウム *2 2.5
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン *3 1.7
ラウリン酸 2.0
グリセリン 6.0
CCE(1) 0.3
香料,防腐剤 適 量
pH調整剤 適 量*4
精製水 バランス
計 100.0
*1:味の素株式会社製「アミライトGCS−11」(有効成分100%)
*2:日光ケミカルズ株式会社製「NIKKOL AM−101」(有効成分40%)
(上記組成は、ココアンホ酢酸ナトリウム換算)
*3:花王株式会社製「アンヒトール55AB」(有効成分30%)
(上記組成は、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン換算)
*4:クエン酸及び水酸化ナトリウムを用いて、洗顔料のpHを9.0に調整した。
【0391】
実施例17(洗顔料)
下記組成の洗顔料を製造し、実施例15と同様にして評価した。その結果、この洗顔料で洗浄、乾燥後の肌は優れた保湿感を有していた。

(成分) (%)
ココイルメチルタウリンナトリウム *1 1.4
ラウリン酸 28.2
ミリスチン酸 2.8
パルミチン酸 3.1
PEG−32 *2 2.0
グリセリン 16.0
CCE(1) 0.3
香料,防腐剤 適 量
pH調整剤 適 量*3
精製水 バランス
計 100.0

*1:日光ケミカルズ株式会社製「NIKKOL CMT−30」(有効成分30%)
(上記組成は、ココイルメチルタウリンナトリウム換算)
*2:日油株式会社製「PEG#1500」
*3:クエン酸及び水酸化ナトリウムを用いて、洗顔料のpHを9.0に調整した。
【0392】
実施例18〜29、比較例6(油剤を含有するヘアシャンプーの製造、評価)
CCE(2)、(3)、(8)〜(13)、(17)〜(20)、及びCPGC(2)を用いて、表4に示す組成となるヘアシャンプーを常法により調製した。
具体的には、CCE又はCPGCを水に溶解又は均一分散させ、適量の水及び界面活性剤をビーカーに取り、60℃に加温して均一混合し、50℃まで冷却した。そこに油剤を加え、均一混合後、40℃まで冷却した。そこにパール化剤を添加し、30分間撹拌乳化し冷却した。最後に、加温により蒸発した水分を補充し、pHを測定した。pH調整剤(50%クエン酸水溶液)でpHを5に調整した。
実施例1に記載のプレーンシャンプーで人毛髪束(20g、20cm)を洗浄し、35〜40℃の温水で十分に湿らせた後、実施例18〜29及び比較例6のシャンプー0.5gを塗布し、1分間洗浄した。その後、温水で30秒間すすぎ、タオルで水分を取り、櫛で毛束を整え、更にドライヤーの温風で乾燥させ、仕上げに櫛で毛束を整えた。
5人のパネラーが、以下に示す評価基準、評価方法により、毛髪洗浄時の指通り性、すすぎ時のすべり性、すべり性の持続感、乾燥後のしっとり感、均一性の評価を行った。評価結果を表4に示す。乾燥後の均一性とは、毛束の根元から毛先の部分まで感触が均一であることを示す。
【0393】
(評価基準・評価方法)
・洗浄時の指通り性
5:比較例6のヘアシャンプーに比べ指通りが非常に良い
4:比較例6のヘアシャンプーに比べ指通りが良い
3:基準(比較例6のヘアシャンプーの洗浄時の指通り)
2:比較例6のヘアシャンプーに比べ指通りが悪い
1:比較例6のヘアシャンプーに比べ指通りが非常に悪い
・すすぎ時のすべり性
5:比較例6のヘアシャンプーに比べすべりが非常に良い
4:比較例6のヘアシャンプーに比べすべりが良い
3:基準(比較例6のヘアシャンプーのすすぎ時のすべり性)
2:比較例6のヘアシャンプーに比べすべりが悪い
1:比較例6のヘアシャンプーに比べすべりが非常に悪い
・すべり性の持続感
5:比較例6のヘアシャンプーに比べ持続感が非常に強い
4:比較例6のヘアシャンプーに比べ持続感が強い
3:基準(比較例6のヘアシャンプーのすべり性の持続感)
2:比較例6のヘアシャンプーに比べ持続感が弱い
1:比較例6のヘアシャンプーに比べ持続感が非常に弱い
・乾燥後のしっとり感
5:比較例6のヘアシャンプーに比べ非常にしっとり感が強い
4:比較例6のヘアシャンプーに比べしっとり感が強い
3:基準(比較例6のヘアシャンプーの乾燥後のしっとり感)
2:比較例6のヘアシャンプーに比べしっとり感が弱い
1:比較例6のヘアシャンプーに比べしっとり感が非常に弱い
・乾燥後の均一性
5:比較例6のヘアシャンプーに比べ非常に均一性が高い
4:比較例6のヘアシャンプーに比べ均一性が高い
3:基準(比較例6のヘアシャンプーの乾燥後の均一性)
2:比較例6のヘアシャンプーに比べ毛先がぱさつく
1:比較例6のヘアシャンプーに比べ非常に毛先がぱさつく
【0394】
【表4】
【0395】
なお、表4で使用した成分の詳細を以下に示す。
*1:花王株式会社製「エマール170J」(有効成分70%)
*2:花王株式会社製「アンヒトール55AB」(有効成分30%)
*3:川研ファインケミカル株式会社製「アミゾールCME」
*4:東レ・ダウコーニング株式会社製「BY22−029」(有効成分50%)
*5:花王株式会社製「パールコンセントレート SA−M2」(有効成分20%)
【0396】
表4から、実施例18〜29のヘアシャンプーは、毛髪洗浄時の指通り性、すすぎ時のすべり性、すべり性の持続感、乾燥後のしっとり感、均一性を付与することができる優れたヘアシャンプーであることが分かる。
【0397】
実施例30(ボディシャンプー)
下記組成のボディシャンプーを常法により製造し、実施例15と同様にして評価した。
その結果、このボディシャンプーで洗浄、乾燥後の肌は優れた保湿感を有していた。

(成分) (%)
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム *1 6.2
ココイルイセチオン酸ナトリウム *2 5.8
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン *3 3.7
グリセリン 3.2
ラウリン酸 4.0
ミリスチン酸 0.5
パルミチン酸 1.5
ステアリン酸 1.5
ひまわり油 13.2
CCE(8) 0.2
水酸化カリウム 適 量*4
香料,防腐剤 適 量
精製水 バランス
計 100.0

*1:花王株式会社製「エマール270J」(有効成分70%)
(上記組成は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム換算)
*2:日油株式会社製「ダイヤポンCI」(有効成分100%)
*3:花王株式会社製「アンヒトール55AB」(有効成分30%)
(上記組成は、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン換算)
*4:ボディシャンプーのpHを7.3に調整した。
【0398】
実施例31(洗顔料)
下記組成の洗顔料を製造し、実施例15と同様にして評価した。その結果、この洗顔料で洗浄、乾燥後の肌は優れた保湿感を有していた。

(成分) (%)
ココイルグリシンナトリウム *1 9.4
ココアンホ酢酸ナトリウム *2 2.5
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン *3 1.7
ラウリン酸 2.0
グリセリン 6.0
ワセリン 9.0
CCE(8) 0.3
香料,防腐剤 適 量
pH調整剤 適 量*4
精製水 バランス
計 100.0

*1:味の素株式会社製「アミライトGCS−11」(有効成分100%)
*2:日光ケミカルズ株式会社製「NIKKOL AM−101」(有効成分40%)
(上記組成は、ココアンホ酢酸ナトリウム換算)
*3:花王株式会社製「アンヒトール55AB」(有効成分30%)
(上記組成は、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン換算)
*4:クエン酸及び水酸化ナトリウムを用いて、洗顔料のpHを9.0に調整した。
【0399】
実施例32(洗顔料)
下記組成の洗顔料を製造し、実施例15と同様にして評価した。その結果、この洗顔料で洗浄、乾燥後の肌は優れた保湿感を有していた。

(成分) (%)
ココイルメチルタウリンナトリウム *1 1.4
ラウリン酸 28.2
ミリスチン酸 2.8
パルミチン酸 3.1
PEG−32 *2 2.0
グリセリン 16.0
ワセリン 5.0
CCE(8) 0.3
香料,防腐剤 適 量
pH調整剤 適 量*3
精製水 バランス
計 100.0

*1:日光ケミカルズ株式会社製「NIKKOL CMT−30」(有効成分30%)
(上記組成は、ココイルメチルタウリンナトリウム換算)
*2:日油株式会社製「PEG#1500」
*3:クエン酸及び水酸化ナトリウムを用いて、洗顔料のpHを9.0に調整した。
【0400】
実施例33〜50(CCE以外のカチオン化ポリマーも含有するヘアシャンプーの製造、評価)、比較例7
CCEとしてCCE(2)〜(4)、(8)〜(13)、(17)〜(19)を用いて、表5に示す組成となるヘアシャンプーを常法により調製した(実施例33〜50)。また、比較としてCCEを含まない、表5に示す組成となるシャンプーを常法により調製した(比較例7)。
具体的には、CCE、及び前記CCE以外のカチオン性ポリマーを水に溶解又は均一分散させ、適量の水及び界面活性剤をビーカーに取り、60℃に加温して均一混合し、50℃まで冷却した。最後に、加温により蒸発した水分を補充し、pHを測定した。pH調整剤(50%クエン酸水溶液)でpHを5に調整した。
実施例1に記載のプレーンシャンプーで人毛髪束(20g、20cm)を洗浄し、35〜40℃の温水で十分に湿らせた後、実施例33〜50のシャンプー0.5gを塗布し、1分間洗浄した。その後、温水で30秒間すすぎ、タオルで水分を取り、櫛で毛束を整え、更にドライヤーの温風で乾燥させ、仕上げに櫛で毛束を整えた。
5人のパネラーが、以下に示す評価基準、評価方法により、洗浄時の泡の柔らかさ、毛髪の指通り、毛髪の柔らかさ、すすぎ時のすべり性、柔らかさ、すべり性の持続感、コート感の評価を行った。結果を表5に示す。
【0401】
(評価基準・評価方法)
・洗浄時の泡の柔らかさ
5:比較例7のヘアシャンプーに比べ非常に柔らかい
4:比較例7のヘアシャンプーに比べ柔らかい
3:基準(比較例7のヘアシャンプーの洗浄時の泡の柔らかさ)
2:比較例7のヘアシャンプーに比べ硬い
1:比較例7のヘアシャンプーに比べ非常に硬い
・洗浄時の毛髪の指通り
5:比較例7のヘアシャンプーに比べ非常に指通りが良い
4:比較例7のヘアシャンプーに比べ指通りが良い
3:基準(比較例7のヘアシャンプーの洗浄時の毛髪の指通り)
2:比較例7のヘアシャンプーに比べ指通りが悪い
1:比較例7のヘアシャンプーに比べ非常に指通りが悪い
・洗浄時の毛髪の柔らかさ
5:比較例7のヘアシャンプーに比べ非常に柔らかい
4:比較例7のヘアシャンプーに比べ柔らかい
3:基準(比較例7のヘアシャンプーの洗浄時の毛髪の柔らかさ)
2:比較例7のヘアシャンプーに比べ硬い
1:比較例7のヘアシャンプーに比べ非常に硬い
・すすぎ時のすべり性
5:比較例7のヘアシャンプーに比べすべりが非常に良い
4:比較例7のヘアシャンプーに比べすべりが良い
3:基準(比較例7のヘアシャンプーのすすぎ時のすべり性)
2:比較例7のヘアシャンプーに比べすべりが悪い
1:比較例7のヘアシャンプーに比べすべりが非常に悪い
・すすぎ時の毛髪の柔らかさ
5:比較例7のヘアシャンプーに比べ非常に柔らかい
4:比較例7のヘアシャンプーに比べ柔らかい
3:基準(比較例7のヘアシャンプーのすすぎ時の毛髪の柔らかさ)
2:比較例7のヘアシャンプーに比べ硬い
1:比較例7のヘアシャンプーに比べ非常に硬い
・すべり性の持続感
5:比較例7のヘアシャンプーに比べ持続感が非常に強い
4:比較例7のヘアシャンプーに比べ持続感が強い
3:基準(比較例7のヘアシャンプーのすべり性の持続感)
2:比較例7のヘアシャンプーに比べ持続感が弱い
1:比較例7のヘアシャンプーに比べ持続感が非常に弱い
・すすぎ時のコート感
5:比較例7のヘアシャンプーに比べ非常にコート感が強い
4:比較例7のヘアシャンプーに比べコート感が強い
3:基準(比較例7のヘアシャンプーのすすぎ時のコート感)
2:比較例7のヘアシャンプーに比べコート感が弱い
1:比較例7のヘアシャンプーに比べコート感が非常に弱い
【0402】
【表5】
【0403】
なお、表5で使用した成分の詳細を以下に示す。
*1:ローディア社製「ジャガーC−13S」
*2:ダウケミカル社製「UCARE LR30M」
*3:製造例25
*4:ダウケミカル社製「SOFTCAT SL−100」
*5:Lubrizol社製「SensomerCT400 polymer」
*6:東邦化学工業株式会社製「カチナール CLB100」
*7:Lubrizol社製「Merquat 550」
*8:花王株式会社製「エマール170J」(有効成分70%)
*9:花王株式会社製「アンヒトール55AB」(有効成分30%)
*10:川研ファインケミカル株式会社製「アミゾールCME」
*11:東レ・ダウコーニング株式会社製「BY22−029」(有効成分50%)
*12:花王株式会社製「パールコンセントレート SA−M2」(有効成分20%)
【0404】
表5から、実施例33〜50のヘアシャンプーは、洗浄時の泡の柔らかさ、毛髪の指通り、毛髪の柔らかさ、すすぎ時のすべり性、柔らかさ、すべり性の持続感、コート感を付与することができる優れたヘアシャンプーであることが分かる。
【0405】
実施例51(ヘアシャンプー)
下記組成のヘアシャンプーを実施例1と同様に製造した。実施例1に記載のプレーンシャンプーで人毛髪束(20g、20cm)を洗浄し、35〜40℃の温水で十分に湿らせた後、前記のヘアシャンプー0.5gを塗布し、1分間洗浄した。その後、温水で30秒間すすぎ、タオルで水分を取り、櫛で毛束を整え、更にドライヤーの温風で乾燥させ、仕上げに櫛で毛束を整えた。このヘアシャンプーで洗浄、乾燥後の毛髪は優れたしっとり感を有していた。

(成分) (%)
ラウレス−1硫酸ナトリウム*1 13.0
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン*2 2.0
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド*3 1.0
CCE(20) 0.3
カチオン化ヒドロキシエチルセルロース*4 0.1
塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリルアミド共重合体*5
0.1
高重合ジメチルポリシロキサン*6 2.0
アミノ変性高重合ジメチルポリシロキサン*7 1.0
PPG−3カプリリルエーテル*8 0.5
パール化剤*9 1.0
香料,防腐剤 適 量
精製水 バランス
計 100.0

*1:花王株式会社製「エマール170J」(有効成分70%)
*2:花王株式会社製「アンヒトール55AB」(有効成分30%)
*3:花王株式会社製「アミノーンC−11S」
*4:花王株式会社製「ポイズC−80M」
*5:ルブリゾール社製「マーコート550」(有効成分9%)
*6:東レダウコーニング株式会社製「BY22−029」(有効成分50%)
*7:東レダウコーニング株式会社製「SM8904」(有効成分40%)
*8:花王株式会社製「カオーソフケアGP−1」
*9:花王株式会社製「パールコンセントレート SA−M2」
【0406】
実施例52(ヘアシャンプー)
下記組成のヘアシャンプーを実施例1と同様に製造した。実施例18と同様の方法で評価した結果、このヘアシャンプーで洗浄、乾燥後の毛髪は優れたしっとり感を有していた。

(成分) (%)
ラウレス−1硫酸ナトリウム*1 13.0
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン*2 1.5
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド*3 1.0
CCE(20) 0.3
C−HPC 0.1
高重合ジメチルポリシロキサン*4 2.0
PPG−3カプリリルエーテル*5 1.0
パール化剤*6 1.0
香料,防腐剤 適 量
精製水 バランス
計 100.0

*1:花王株式会社製「エマール170J」(有効成分70%)
*2:花王株式会社製「アンヒトール55AB」(有効成分30%)
*3:花王株式会社製「アミノーンC−11S」
*4:東レダウコーニング株式会社製「BY22−029」(有効成分50%)
*5:花王株式会社製「カオーソフケアGP−1」
*6:花王株式会社製「パールコンセントレート SA−M2」
【0407】
実施例53(ボディシャンプー)
下記組成のボディシャンプーを常法により製造し、実施例15と同様にして評価した。
その結果、このボディシャンプーで洗浄、乾燥後の肌は優れた保湿感を有していた。

(成分) (%)
ラウリン酸 8.6
ミリスチン酸 8.4
パルミチン酸 2.5
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム *1 2.9
グリセリン 1.9
プロピレングリコール 1.2
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン *2 0.9
CCE(4) 0.2
カチオン化グアーガム *3 0.1
水酸化カリウム(pH9.6に調整する量) 適 量
香料,防腐剤 適 量
精製水 バランス
計 100.0

*1:花王株式会社製「エマール270J」(有効成分70%)
(上記組成は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム換算)
*2:花王株式会社製「アンヒトール55AB」(有効成分30%)
(上記組成は、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン換算)
*3:ローディア社製「ジャガーC−13S」(有効成分100%)
【0408】
実施例54(ボディシャンプー)
下記組成のボディシャンプーを常法により製造し、実施例15と同様に評価した。その結果、このボディシャンプーで洗浄、乾燥後の肌は優れた保湿感を有していた。

(成分) (%)
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム*1 10.0
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン *2 1.5
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 1.0
グリセリン 2.0
塩化ナトリウム 1.0
CCE(4) 0.2
ポリクオタニウム−10 *3 0.1
香料,防腐剤 適 量
精製水 バランス
計 100.0

*1:花王株式会社製「エマール270J」(有効成分70%)
(上記組成は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム換算)
*2:花王株式会社製「アンヒトール55AB」(有効成分30%)
(上記組成は、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン換算)
*3:花王株式会社製「ポイズC−80M」(有効成分100%)
【0409】
実施例55(ボディシャンプー)
下記組成のボディシャンプーを常法により製造し、実施例15と同様に評価した。その結果、このボディシャンプーで洗浄、乾燥後の肌は優れた保湿感を有していた。

(成分) (%)
ラウロイルサルコシンカリウム *1 6.0
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム *2 3.3
プロピレングリコール 3.2
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン *3 2.8
ジステアリン酸グリコール 1.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 0.7
CCE(4) 0.2
ポリクオタニウム−10 *4 0.1
香料,防腐剤 適 量
pH調整剤 適 量*5
精製水 バランス
計 100.0

*1:日光ケミカルズ株式会社製「NIKKOLサルコシネートLK−30」(有効成分30%)
(上記組成は、ラウロイルサルコシンカリウム換算)
*2:花王株式会社製「エマール270J」(有効成分70%)
(上記組成は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム換算)
*3:花王株式会社製「アンヒトール55AB」(有効成分30%)
(上記組成は、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン換算)
*4:花王株式会社製「ポイズC−80M」(有効成分100%)
*5:クエン酸及び水酸化ナトリウムを用いて、ボディシャンプーのpHを6.0に調整した。
【0410】
実施例56(洗顔料)
下記組成の洗顔料を製造し、実施例15と同様にして評価した。その結果、この洗顔料で洗浄、乾燥後の肌は優れた保湿感を有していた。

(成分) (%)
ココイルメチルタウリンNa *1 1.4
ラウリン酸 28.2
ミリスチン酸 2.8
パルミチン酸 3.1
PEG−32 *2 2.0
グリセリン 16.0
CCE(4) 0.2
ポリクオタニウム−10 *3 0.1
香料,防腐剤 適 量
pH調整剤 適 量*4
精製水 バランス
計 100.0

*1:日光ケミカルズ株式会社製「NIKKOL CMT−30」(有効成分30%)
(上記組成は、ココイルメチルタウリンナトリウム換算)
*2:日油株式会社製「PEG#1500」(有効成分100%)
*3:花王株式会社製「ポイズC−80M」(有効成分100%)
*4:クエン酸及び水酸化ナトリウムを用いて、洗顔料のpHを9.0に調整した。
【0411】
実施例57〜71(毛髪コンディショニング剤組成物の製造、評価)、比較例8
CCEとしてCCE(2)〜(4)、(8)〜(19)、CPGC(2)を用いて、表6に示す組成となる毛髪コンディショニング剤組成物(コンディショナー)を常法により調製した。
具体的には、CCE又はCPGC、適量の水、及び適量のpH調整剤(50%クエン酸水溶液)をビーカーに取り、80℃に加温し溶解させた。そこへ、80℃で溶解した界面活性剤を加え、1時間攪拌し乳化した。50℃まで冷却して油剤を加え、均一混合した。最後に、加温により蒸発した水分を補充し、pHを測定した。必要に応じてpH調整剤(50%クエン酸水溶液及び48%水酸化ナトリウム水溶液)でpHを5に調整した。
実施例1に記載のプレーンシャンプーで洗浄した人毛髪束(20g、20cm)を35〜40℃の温水で十分に湿らせた後、実施例57〜71及び比較例8のコンディショナー1gを塗布し、1分間なじませた後、温水で30秒間すすぎ、タオルで水分を取り、櫛で毛束を整えた。その後、ドライヤーの温風で乾燥させ、仕上げに櫛で毛束を整えた。
5人のパネラーが、コンディショナーを毛髪に塗布した時の存在感、すすぎ時の柔らかさ、すべり性の持続感、乾燥後のコート感を評価した。結果を表6に示す。
【0412】
(評価基準・評価方法)
・塗布時の存在感
5:比較例8のコンディショナーに比べ強く存在感を感じる
4:比較例8のコンディショナーに比べ存在感を感じる
3:基準(比較例8のコンディショナーの塗布時の存在感)
2:比較例8のコンディショナーに比べ存在感が弱い
1:存在感を感じない
・すすぎ時の柔らかさ
5:比較例8のコンディショナーに比べ非常に柔らかい
4:比較例8のコンディショナーに比べ柔らかい
3:基準(比較例8のコンディショナーのすすぎ時の柔らかさ)
2:比較例8のコンディショナーに比べ硬い
1:比較例8のコンディショナーに比べ非常に硬い
・すべり性の持続感
5:比較例8のコンディショナーに比べ持続感が非常に強い
4:比較例8のコンディショナーに比べ持続感が強い
3:基準(比較例8のコンディショナーのすべり性の持続感)
2:比較例8のコンディショナーに比べ持続感が弱い
1:比較例8のコンディショナーに比べ持続感が非常に弱い
・乾燥後のコート感
5:比較例8のコンディショナーに比べ強くコート感を感じる
4:比較例8のコンディショナーに比べコート感を感じる
3:基準((比較例8のコンディショナーの乾燥後のコート感)
2:比較例8のコンディショナーに比べコート感が弱い
1:コート感を感じない
【0413】
【表6】
【0414】
なお、表6で使用した成分の詳細を以下に示す。
*1:花王株式会社製「コータミン2285E−E」
*2:花王株式会社製「カルコール6098」
*3:花王株式会社製「カルコール8098」
*4:東レ・ダウコーニング株式会社製「BY22−029」(有効成分50%)
【0415】
表6から、実施例57〜71の毛髪コンディショニング剤組成物は、塗布した時の存在感、すすぎ時の柔らかさ、すべり性の持続感、乾燥後のコート感に優れた毛髪コンディショニング剤組成物であることが分かる。
【0416】
実施例72(洗い流さないタイプのヘアコンディショナー)
実施例57と同様にして下記組成の洗い流さないタイプのヘアコンディショナーを調製した。

(成分) (%)
CCE(20) 0.05
ステアリルアルコール 0.4
高重合ジメチルシロキサン *1 0.1
塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 0.2
クエン酸 適 量*2
精製水 バランス
計 100.0

*1:東レ・ダウコーニング株式会社製「BY22−060」(有効分60%)
(上記組成は、高重合ジメチルシロキサン換算)
*2:ヘアコンディショナーのpHを5.0に調整した。
【0417】
実施例1に記載のプレーンシャンプーで洗浄した人毛髪束(20g、20cm)を35〜40℃の温水で十分に湿らせた後、毛束の水を切り、ドライヤーの温風で乾燥させ、櫛で毛束を整えた。この毛束に前記のヘアコンディショナー1gを塗布し、1分間なじませた。室温で乾燥後、毛束の官能評価を行った。
その結果、このヘアコンディショナーにより、乾燥後の毛髪に良好なコート感を付与できた。
【0418】
実施例73(洗い流さないタイプのヘアコンディショナー)
実施例57と同様にして下記組成の洗い流さないタイプのヘアコンディショナーを調製した。
(成分) (%)
CCE(20) 0.5
ステアリルアルコール 4.0
高重合ジメチルシロキサン *1 4.0
塩化セチルトリメチルアンモニウム 5.0
クエン酸 適 量*2
精製水 バランス
計 100.0

*1:東レ・ダウコーニング株式会社製「BY22−060」(有効分60%)
(上記組成は、高重合ジメチルシロキサン換算)
*2:ヘアコンディショナーのpHを5.0に調整した。
【0419】
実施例1記載のプレーンシャンプーで洗浄した人毛髪束(20g、20cm)を35〜40℃の温水で十分に湿らせた後、毛束の水を切り、ドライヤーの温風で乾燥させ、櫛で毛束を整えた。この毛束の毛先に前記のヘアコンディショナー0.1gを塗布し、1分間なじませた。室温で乾燥後、毛束の官能評価を行った。
このヘアコンディショナーにより、乾燥後の毛髪に良好なコート感を付与できた。
【0420】
実施例74〜84(二剤型毛髪脱色剤の製造及び評価)、比較例9
(1)第1剤の調製
表7(第1剤)に示す油剤(高級アルコール)、28%アンモニア水溶液及びプロピレングリコール以外の成分と適量の水を混合し撹拌した。60℃に加温して完全に溶解させた。そこに、セチルアルコールとプロピレングリコールを予め混合し70℃に加温したものを添加し、30分間乳化させた。40℃まで冷却し、28%アンモニア水溶液と残りの水を添加して均一に混合し、第1剤を調製した。
【0421】
(2)第2剤の調製
表7(第2剤)に示す界面活性剤(セテアレス−13及びラウレス−1硫酸ナトリウム)、その他成分(EDTA−2−ナトリウム、リン酸、リン酸水素2ナトリウム)、及び適量の水を混合して撹拌し、60℃に加温して完全に溶解させた。そこに、70℃に加温した油剤(高級アルコール)を添加し、乳化させた。40℃まで冷却し、35%過酸化水素水溶液と残りの水を添加して均一に混合し、第2剤を調製した。pHは4であった。
【0422】
(3)二剤型毛髪脱色剤の評価
ビューラックス社より市販されている化学処理履歴のない長さ30cm、質量10gの毛髪(人毛黒髪 BS−B3A)を利用し、この毛髪検体3gを均一な厚みとなるように2cm幅に引きそろえた。毛髪の片端を2cm幅のプラスチック板に接着剤で固定したものを試験用毛束とした。
実施例1に記載のプレーンシャンプーで洗浄した上記の毛束をドライヤーの温風で乾燥させた。前記(1)、(2)で得られた第1剤及び第2剤を質量比2:3で混ぜ合わせ、あわせて3gを毛束に塗布した。その後、毛束を30℃で30分間静置した。
5人のパネラーが、得られた評価用トレスを温水で1分間すすぎ処理を行い、以下に示す評価基準により、毛髪すすぎ時のすべり性、コート感、柔らかさの評価を行った。
結果を表7に示す。
【0423】
5人のパネラーの評価結果を平均して評点を求めた。
・すすぎ時のすべり性
5:比較例9の脱色剤に比べすべりが非常によい
4:比較例9の脱色剤に比べすべりがよい
3:基準(比較例9の脱色剤のすすぎ時のすべり性)
2:比較例9の脱色剤に比べすべりが悪い
1:比較例9の脱色剤に比べすべりが非常に悪い
・すすぎ時のコート感
5:比較例9の脱色剤に比べコート感が非常に優れる
4:比較例9の脱色剤に比べコート感が優れる
3:基準(比較例9の脱色剤のすすぎ時のコート感)
2:比較例9の脱色剤に比べコート感が悪い
1:コート感を全く感じない
・すすぎ時の柔らかさ
5:比較例9の脱色剤に比べ柔らかさが非常によい
4:比較例9の脱色剤に比べ柔らかさがよい
3:基準(比較例9の脱色剤のすすぎ時の柔らかさ)
2:比較例9の脱色剤に比べ柔らかさが悪い
1:柔らかさが感じられない
【0424】
【表7】
【0425】
表7より、実施例74〜84の毛髪脱色剤は、処理後の毛髪のすすぎ時に、良好なすべり性とコート感、柔らかさを付与できたことが分かる。
【0426】
実施例85及び比較例10(パーマネントウェーブ剤の製造及び評価)
(1)第1剤の調製
表8に示す、50%チオグリコール酸アンモニウム、28%アンモニア水以外の成分と適量の水とを混合し、完全に溶解するまで撹拌した。50%チオグリコール酸アンモニウム、28%アンモニア水と残りの水を加えて撹拌し、完全に溶解させ、第1剤を調製した。pHは9であった。
【0427】
(2)第2剤の調製
表8に示す、臭素酸ナトリウム、プロピレングリコール、界面活性剤(セテアレス−13、ラウレス−3)、ケラチン加水分解物と適量の水を混合し、完全に溶解するまで撹拌した。アモジメチコンを添加し、均一に混合し、第2剤を調製した。pHは7であった。
【0428】
(3)パーマネントウェーブ剤の評価
ビューラックス社より市販されている化学処理履歴のない長さ30cm、質量10gの毛髪(人毛黒髪 BS−B3A)を利用し、この毛髪検体2gを均一な厚みとなるように2cm幅に引きそろえた。毛髪の片端を2cm幅のプラスチック板に接着剤で固定したものを試験用毛束とした。
作成した毛束を実施例1に記載のプレーンシャンプーで処理し、タオルで水分を取り、櫛で毛束を整えた。この毛束を直径9mmのロッド(株式会社ダリヤ製、ベネゼルコールドロッド6号)に巻きつけ、第1剤2gを塗布し、30℃で15分間静置し、3分間温水ですすぎを行った。更に、第2剤を2g塗布し、30℃で15分静置し、ロッドをはずした。
5人のパネラーが、得られた評価用トレスを温水で1分間すすぎ処理を行い、比較例10を基準とした他は、実施例1と同様に毛髪すすぎ時のすべり性、コート感、柔らかさの評価を行った。また、下記組成のプレーンコンディショナーで毛髪すすぎ時の毛髪の指通り、すべり性、持続感の評価を行った。
パーマネントウェーブ剤の評価は、比較例10を基準スコア3として評価を行った。結果を表8に示す。
【0429】
〔プレーンコンディショナーの組成〕
(成分) (%)
ステアロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド 1.0
セチルアルコール 0.6
ステアリルアルコール 2.3
プロピレングリコール 1.0
フェノキシエタノール 0.3
精製水 バランス
計 100.0
【0430】
〔プレーンコンディショナーの製造〕
フェノキシエタノールと適量の水を加えて混合し、80℃まで加温した。そこに、ステアロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルアルコール、ステアリルアルコール、プロピレングリコールを予め混合し70℃に加温したものを添加し、乳化させ、常温まで冷却した。
【0431】
(評価基準:比較例10を基準スコア3とする)
5人のパネラーの評価結果を平均して評点を求めた。
・コンディショナー処理後の指通り
5:比較例10のパーマネントウェーブ剤に比べて指通りが非常によい
4:比較例10のパーマネントウェーブ剤に比べて指通りがよい
3:基準(比較例10のコンディショナー処理後の指通り)
2:比較例10のパーマネントウェーブ剤に比べて指通りが悪い
1:比較例10のパーマネントウェーブ剤に比べて指通りが非常に悪い
・コンディショナー処理後のすべり性
5:比較例10のパーマネントウェーブ剤に比べてすべりが非常によい
4:比較例10のパーマネントウェーブ剤に比べてすべりがよい
3:基準(比較例10のコンディショナー処理後のすべり性)
2:比較例10のパーマネントウェーブ剤に比べてすべりが悪い
1:比較例10のパーマネントウェーブ剤に比べてすべりが非常に悪い
・コンディショナー処理後の持続感
5:比較例10のパーマネントウェーブ剤に比べて持続感に非常に優れる
4:比較例10のパーマネントウェーブ剤に比べて持続感に優れる
3:基準(比較例10のコンディショナー処理後の持続感)
2:比較例10のパーマネントウェーブ剤に比べて持続感が感じられない
1:持続感が全く感じられない
【0432】
【表8】
【0433】
表8より、実施例85のパーマネントウェーブ剤は処理すすぎ時に、良好なすべり性とコート感、柔らかさを付与できたことが分かる。また、コンディショナー後の毛髪すすぎ時に、良好な指通り、すべり性、持続感を付与できたことが分かる。
【0434】
実施例86及び比較例11(縮毛矯正剤の製造及び評価)
(1)第1剤の調製
表9に示す、50%チオグリコール酸アンモニウム以外の成分と適量の水を混合し、完全に溶解するまで撹拌した。50%チオグリコール酸アンモニウムと残りの水を加えて撹拌し、完全に溶解させ、第1剤を調製した。pHは9であった。
(2)第2剤の調製
表9に示す、乳酸、β−ナフタレンスルホン酸、ベンジルオキシエタノール、エタノール、セテアレス−13と適量の水を混合し、完全に溶解するまで撹拌した。次に48%水酸化ナトリウム水溶液を添加し攪拌混合した。さらに35%過酸化水素水と残りの水を加えて攪拌し、完全に溶解させ、第2剤を調製した。pHは3であった。
(3)縮毛矯正剤の評価
日本人成人女性でくせ毛がある人から提供された、長さ26cm、質量10gの毛髪を検体とした。これを実施例1と同様のプレーンシャンプーで処理し、流水で洗浄した後風乾した。この毛髪検体2gを均一な厚みとなるように2cm幅に引きそろえた。毛髪の片端を2cm幅のプラスチック板に接着剤で固定したものを試験用毛束とした。
作成した毛束を実施例1に記載のプレーンシャンプーで処理し、タオルで水分を取り、櫛で毛束を整えた。この毛束に、第1剤1.5gを塗布し、25℃で15分間静置し、温水で30秒間すすぎ、タオルで水分を拭き取った。その後、130℃に設定した、高温整髪用アイロンで処理した。次いで、第2剤を1.5g塗布し、25℃で5分静置した。
5人のパネラーが、得られたトレスを温水で1分間すすぎ処理を行い、比較例11を基準スコア3とした他は、実施例85と同様に、コンディショナー後の毛髪すすぎ時の毛髪の指通り、すべり性、持続感の評価を行った。縮毛矯正剤の評価は、比較例11を基準スコア3として評価を行った。結果を表9に示す。
【0435】
【表9】
【0436】
表9より、実施例86の縮毛矯正剤は処理すすぎ時に、良好なすべり性とコート感、柔らかさを付与できたことが分かる。また、コンディショナー後の毛髪すすぎ時に、良好な指通り、すべり性、持続感を付与できたことが分かる。
【0437】
実施例87〜99、比較例12(ヘアシャンプーの製造、評価)
CCE(12)、(20)、及びカチオン化グアーガムを用いて、表10に示す組成となるヘアシャンプーを実施例18〜29と同様にして調製した。
実施例1に記載のプレーンシャンプーで人毛髪束(20g、20cm)を洗浄し、35〜40℃の温水で十分に湿らせた後、実施例87〜99及び比較例12のシャンプー0.5gを塗布し、1分間洗浄した。その後、温水で30秒間すすぎ、タオルで水分を取り、櫛で毛束を整え、更にドライヤーの温風で乾燥させ、仕上げに櫛で毛束を整えた。
5人のパネラーが、以下に示す評価基準、評価方法により、毛髪洗浄時の指通り性、すすぎ時のすべり性、すべり性の持続感、乾燥後のしっとり感、均一性の評価を行った。
【0438】
(評価基準・評価方法)
・洗浄時の指通り性
5:比較例12のヘアシャンプーに比べ指通りが非常に良い
4:比較例12のヘアシャンプーに比べ指通りが良い
3:基準(比較例12のヘアシャンプーの洗浄時の指通り)
2:比較例12のヘアシャンプーに比べ指通りが悪い
1:比較例12のヘアシャンプーに比べ指通りが非常に悪い
・すすぎ時のすべり性
5:比較例12のヘアシャンプーに比べすべりが非常に良い
4:比較例12のヘアシャンプーに比べすべりが良い
3:基準(比較例12のヘアシャンプーのすすぎ時のすべり性)
2:比較例12のヘアシャンプーに比べすべりが悪い
1:比較例12のヘアシャンプーに比べすべりが非常に悪い
・すべり性の持続感
5:比較例12のヘアシャンプーに比べ持続感が非常に強い
4:比較例12のヘアシャンプーに比べ持続感が強い
3:基準(比較例12のヘアシャンプーのすべり性の持続感)
2:比較例12のヘアシャンプーに比べ持続感が弱い
1:比較例12のヘアシャンプーに比べ持続感が非常に弱い
・乾燥後のしっとり感
5:比較例12のヘアシャンプーに比べ非常にしっとり感が強い
4:比較例12のヘアシャンプーに比べしっとり感が強い
3:基準(比較例12のヘアシャンプーの乾燥後のしっとり感)
2:比較例12のヘアシャンプーに比べしっとり感が弱い
1:比較例12のヘアシャンプーに比べしっとり感が非常に弱い
・乾燥後の均一性
5:比較例12のヘアシャンプーに比べ非常に均一性が高い
4:比較例12のヘアシャンプーに比べ均一性が高い
3:基準(比較例12のヘアシャンプーの乾燥後の均一性)
2:比較例12のヘアシャンプーに比べ毛先がぱさつく
1:比較例12のヘアシャンプーに比べ非常に毛先がぱさつく
【0439】
【表10】
【0440】
表10から、実施例87〜99のヘアシャンプーは、毛髪洗浄時の指通り性、すすぎ時のすべり性、すべり性の持続感、乾燥後のしっとり感、均一性を付与することができる優れたヘアシャンプーであることが分かる。
【産業上の利用可能性】
【0441】
本発明のカチオン性基含有セルロースエーテルは、ヘアシャンプー等の毛髪洗浄剤組成物に配合すると、洗浄時の泡の柔らかさ、毛髪の指通り性、柔らかさ、毛髪すすぎ時における優れたすべり性とその持続感、柔らかさ、並びにコート感、乾燥時のしっとり感、均一性を付与することができる。ボディシャンプー、洗顔料等の皮膚洗浄剤組成物に配合すると、皮膚を洗浄した後に優れた保湿感を付与することができる。毛髪コンディショニング剤組成物に配合すると、塗布した時の良好な存在感、すすぎ時の優れたすべり性とその持続感、柔らかさ、乾燥後の優れたコート感を付与することができる。また、毛髪処理剤組成物に配合すると、処理後のすすぎ時の毛髪に、良好なすべり性、コート感及び柔らかさを付与することができる。