特許第6236003号(P6236003)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6236003
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】シュリンクフィルム付き台紙
(51)【国際特許分類】
   B65D 73/00 20060101AFI20171113BHJP
【FI】
   B65D73/00 L
【請求項の数】6
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2014-523655(P2014-523655)
(86)(22)【出願日】2013年6月5日
(86)【国際出願番号】JP2013065547
(87)【国際公開番号】WO2014007021
(87)【国際公開日】20140109
【審査請求日】2016年5月25日
(31)【優先権主張番号】特願2012-150283(P2012-150283)
(32)【優先日】2012年7月4日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000238005
【氏名又は名称】株式会社フジシールインターナショナル
(74)【代理人】
【識別番号】110001748
【氏名又は名称】特許業務法人まこと国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】前田 成伸
(72)【発明者】
【氏名】綿世 真弓
(72)【発明者】
【氏名】阪田 良津
【審査官】 宮崎 基樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−082460(JP,A)
【文献】 米国特許第03764002(US,A)
【文献】 特開平10−316164(JP,A)
【文献】 特開2011−162253(JP,A)
【文献】 特開2010−168063(JP,A)
【文献】 仏国特許出願公開第02182823(FR,A1)
【文献】 特開2009−184715(JP,A)
【文献】 特開2005−119278(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 73/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
台紙と、前記台紙に接着された筒状のシュリンクフィルムと、前記台紙とシュリンクフィルムの間に介在して両者を接着する、上下方向に延びる接着部と、を有し、
前記シュリンクフィルムには、前記接着部の両側縁又はその両側縁の外側近傍に対応して、前記シュリンクフィルムの上縁から下縁にまで上下方向に延びる縦ミシン目線がそれぞれ設けられており、
前記台紙の下縁には、前記接着部の両側縁又はその両側縁の外側近傍に対応して、上向きに延びる一対の分断用切り目が形成されている、シュリンクフィルム付き台紙。
【請求項2】
前記筒状のシュリンクフィルムが、熱収縮性を有するフィルムの一側端部と他側端部を重ね合わせて接着した重合部位を有し、
前記シュリンクフィルムが、前記重合部位を前記接着部に対面させて前記台紙に接着されている、請求項1に記載のシュリンクフィルム付き台紙。
【請求項3】
台紙と、前記台紙に接着された筒状のシュリンクフィルムと、前記台紙とシュリンクフィルムの間に介在して両者を接着する、上下方向に延びる接着部と、を有し、
前記筒状のシュリンクフィルムが、熱収縮性を有するフィルムの一側端部と他側端部を重ね合わせて接着した重合部位を有し、
前記シュリンクフィルムが、前記重合部位を前記接着部に対面させて前記台紙に接着されており、
前記シュリンクフィルムには、前記接着部の両側縁又はその両側縁の外側近傍に対応して、上下方向に延びる縦ミシン目線がそれぞれ設けられている、シュリンクフィルム付き台紙。
【請求項4】
台紙と、前記台紙に接着された筒状のシュリンクフィルムと、前記台紙とシュリンクフィルムの間に介在して両者を接着する、上下方向に延びる接着部と、を有し、
前記シュリンクフィルムの上方領域が、前記接着部の上縁よりも上方に延出されており、
前記シュリンクフィルムには、前記接着部の両側縁又はその両側縁の外側近傍に対応して、上下方向に延びる縦ミシン目線がそれぞれ前記上方領域にまで設けられており、
さらに、前記シュリンクフィルムには、前記接着部の上縁又はその上縁の上側近傍に対応して、周方向に延びる横ミシン目線が前記2つの縦ミシン目線の間の領域を含んで周設されている、シュリンクフィルム付き台紙。
【請求項5】
前記2つの縦ミシン目線の間の領域に存在する横ミシン目線の貫通孔が、縦ミシン目線に繋がる又は縦ミシン目線の近傍に延びる1本の貫通孔からなる、請求項4に記載のシュリンクフィルム付き台紙。
【請求項6】
前記2つの縦ミシン目線の上端からシュリンクフィルムの上縁に至るまで、シュリンクフィルムの上縁に向かうに従って互いに離れるように弧状に湾曲しつつ傾斜した2つの上方縦切り目、及び、前記2つの縦ミシン目線の下端からシュリンクフィルムの下縁に至るまで、シュリンクフィルムの下縁に向かうに従って互いに離れるように傾斜した2つの下方縦切り目であって、前記上方縦切り目及び下方縦切り目のうち少なくとも何れか一方が形成されている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシュリンクフィルム付き台紙。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、台紙にシュリンクフィルムが接着されたシュリンクフィルム付き台紙に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1のように、筒状のシュリンクフィルムを介して台紙に物品が取り付けられた包装体が知られている。特に、台紙とその台紙の表面に接着剤を用いて接着されたシュリンクフィルムとを有するシュリンクフィルム付き台紙は、簡易な構造であるので、それを用いれば比較的安価な包装体が得られる。
【0003】
このようなシュリンクフィルム付き台紙を用いた包装体においては、シュリンクフィルムを台紙から引き剥がしてシュリンクフィルムと共に物品を台紙から取り外し、その後、シュリンクフィルムを分断することによって物品を取り出す。
しかしながら、シュリンクフィルムは接着剤にて台紙に強固に接着されているので、シュリンクフィルムを台紙から剥がしにくい。さらに、シュリンクフィルムを台紙から引き剥がした後に、そのシュリンクフィルムを分断し、それを物品から取り除かなければならない。それ故、従来のシュリンクフィルム付き台紙を用いた包装体においては、物品を取り外すことが非常に煩雑である。
また、物品から取り除いた後のシュリンクフィルムは、そのまま廃棄されるが、省資源化の観点から、これを有効利用することも求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭49−3796号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、物品を台紙から容易に取り外すことができるシュリンクフィルム付き台紙を提供することである
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1のシュリンクフィルム付き台紙は、台紙と、前記台紙に接着された筒状のシュリンクフィルムと、前記台紙とシュリンクフィルムの間に介在して両者を接着する、上下方向に延びる接着部と、を有し、前記シュリンクフィルムには、前記接着部の両側縁又はその両側縁の外側近傍に対応して、前記シュリンクフィルムの上縁から下縁にまで上下方向に延びる縦ミシン目線がそれぞれ設けられており、前記台紙の下縁には、前記接着部の両側縁又はその両側縁の外側近傍に対応して、上向きに延びる一対の分断用切り目が形成されている。
好ましくは、前記筒状のシュリンクフィルムが、熱収縮性を有するフィルムの一側端部と他側端部を重ね合わせて接着した重合部位を有し、前記シュリンクフィルムが、前記重合部位を前記接着部に対面させて前記台紙に接着されている。
【0007】
上記シュリンクフィルム付き台紙の筒状のシュリンクフィルムに物品を挿入し、シュリンクフィルムを熱収縮させることにより、包装体が得られる。この包装体について、シュリンクフィルムと共に物品を台紙から引っ張ると、接着部の周囲に対応したシュリンクフィルムに引裂き力が集中する。本発明のシュリンクフィルム付き台紙は、前記接着部の両側縁又はその両側縁の外側近傍に対応して、上下方向に延びる縦ミシン目線がそれぞれ設けられているので、物品を引っ張ると、2つの縦ミシン目線の間の領域が台紙に接着されたままで、シュリンクフィルムが縦ミシン目線から分断される。よって、物品を台紙から容易に取り外すことができる。
【0008】
本発明の第2のシュリンクフィルム付き台紙は、台紙と、前記台紙に接着された筒状のシュリンクフィルムと、前記台紙とシュリンクフィルムの間に介在して両者を接着する、上下方向に延びる接着部と、を有し、前記筒状のシュリンクフィルムが、熱収縮性を有するフィルムの一側端部と他側端部を重ね合わせて接着した重合部位を有し、前記シュリンクフィルムが、前記重合部位を前記接着部に対面させて前記台紙に接着されており、前記シュリンクフィルムには、前記接着部の両側縁又はその両側縁の外側近傍に対応して、上下方向に延びる縦ミシン目線がそれぞれ設けられている
【0009】
本発明の第3のシュリンクフィルム付き台紙は、台紙と、前記台紙に接着された筒状のシュリンクフィルムと、前記台紙とシュリンクフィルムの間に介在して両者を接着する、上下方向に延びる接着部と、を有し、前記シュリンクフィルムの上方領域が、前記接着部の上縁よりも上方に延出されており、前記シュリンクフィルムには、前記接着部の両側縁又はその両側縁の外側近傍に対応して、上下方向に延びる縦ミシン目線がそれぞれ前記上方領域にまで設けられており、さらに、前記シュリンクフィルムには、前記接着部の上縁又はその上縁の上側近傍に対応して、周方向に延びる横ミシン目線が前記2つの縦ミシン目線の間の領域を含んで周設されている。
例えば、前記2つの縦ミシン目線の間の領域に存在する横ミシン目線の貫通孔が、縦ミシン目線に繋がる又は縦ミシン目線の近傍に延びる1本の貫通孔からなる。
【0011】
上記好ましいシュリンクフィルム付き台紙に物品を取り付けた後、物品を引っ張ると、シュリンクフィルムの上方領域が物品に密着したままで、接着部の上縁からシュリンクフィルムの下方部が2つの縦ミシン目線において分断される。よって、物品を台紙から容易に取り外すことができる。取り外した物品に残ったシュリンクフィルムの上方領域は、横ミシン目線を利用することにより、容易に除去できる。
【0013】
本発明の好ましいシュリンクフィルム付き台紙は、前記2つの縦ミシン目線の上端からシュリンクフィルムの上縁に至るまで、シュリンクフィルムの上縁に向かうに従って互いに離れるように弧状に湾曲しつつ傾斜した2つの上方縦切り目、及び、前記2つの縦ミシン目線の下端からシュリンクフィルムの下縁に至るまで、シュリンクフィルムの下縁に向かうに従って互いに離れるように傾斜した2つの下方縦切り目であって、前記上方縦切り目及び下方縦切り目のうち少なくとも何れか一方が形成されている
【発明の効果】
【0014】
本発明のシュリンクフィルム付き台紙は、取り付けた物品を台紙から容易に取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の第1実施形態に係るシュリンクフィルム付き台紙の正面図。
図2】同シュリンクフィルム付き台紙について、台紙を不図示とした背面図。この背面図において、接着部が設けられた範囲を判りやすくするため、接着部を、便宜上、無数のドットで表している(台紙を不図示とした、他の背面図も同様)。
図3】同シュリンクフィルム付き台紙の右側面図。
図4図1のIV−IV線で切断した拡大断面図。
図5図3のV−V線で切断した断面図。
図6】同シュリンクフィルム付き台紙に物品を取り付けた包装体の右側面図。
図7】同包装体から物品を取り外す過程を示す右側面図。
図8】同包装体から取り外した後の物品の背面図(取り外した物品を、台紙に接着されていた側から見た図)。
図9】第1実施形態の1つの変形例に係るシュリンクフィルム付き台紙について、台紙を不図示とした背面図。
図10】同シュリンクフィルム付き台紙に物品を取り付けた包装体から物品を取り外した後の、その物品の背面図。
図11】第1実施形態の他の変形例に係るシュリンクフィルム付き台紙について、台紙を不図示とした背面図。
図12】本発明の第2実施形態に係るシュリンクフィルム付き台紙の正面図。
図13】同シュリンクフィルム付き台紙について、台紙を不図示とした背面図。
図14】同シュリンクフィルム付き台紙の右側面図。
図15図12のXV−XV線で切断した拡大断面図。
図16図14のXVI−XVI線で切断した断面図。
図17】第2実施形態の包装体から取り外した後の物品の背面図。
図18】第2実施形態の1つの変形例に係るシュリンクフィルム付き台紙について、台紙を不図示とした背面図。
図19】同シュリンクフィルム付き台紙に物品を取り付けた包装体から物品を取り外した後の、その物品の背面図。
図20】本発明の第3実施形態に係るシュリンクフィルム付き台紙の正面図。
図21】同シュリンクフィルム付き台紙について、台紙を不図示とした背面図。
図22】同シュリンクフィルム付き台紙に物品を取り付けた包装体の右側面図。
図23】同シュリンクフィルム付き台紙に物品を取り付けた包装体から物品を取り外した後の、その物品の背面図。
図24】同物品を台紙から取り外した後、さらに、シュリンクフィルムの上方領域を除去した後の、その物品の背面図。
図25】第3実施形態の1つの変形例に係るシュリンクフィルム付き台紙について、台紙を不図示とした背面図。
図26】第3実施形態の他の変形例に係るシュリンクフィルム付き台紙について、台紙を不図示とした背面図。
図27】第4実施形態に係るシュリンクフィルム付き台紙の正面図。
図28】同シュリンクフィルム付き台紙の背面図。
図29図27のXXIX−XXIX線で切断した拡大断面図。
図30】同シュリンクフィルム付き台紙について、シュリンクフィルムを不図示とした正面図。この正面図において、接着部が設けられた範囲を判りやすくするため、接着部を、便宜上、無数のドットで表している。
図31】同シュリンクフィルム付き台紙を用いた包装体から物品を取り外す過程を示す右側面図。
図32】同包装体から取り外した後の物品及び物品が取り外された後の台紙の背面図。
図33】第5実施形態に係るシュリンクフィルム付き台紙の正面図。
図34図33のXXXIV−XXXIV線で切断した拡大断面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。なお、用語の始めに、「第1」、「第2」などを付す場合があるが、これらは、用語を区別するために付加されたものであり、その順序や優劣などを意味しない。台紙の「表面」は、台紙を図1に示す正面(台紙の面を直視する方向)から見たときに、見る者に近い側にある面を指し、「裏面」は、その反対側の面を指す。平面視形状は、台紙の表面又は裏面に対して鉛直方向から見たときの形状である。方向性を示す用語として、上、下、左、右を使用するが、これらは、シュリンクフィルム付き台紙に係る台紙の任意の一辺を水平面上に置いた状態を仮想して、その台紙の表面に対して鉛直方向から見たときの方向を指す。前記台紙の任意の一辺を水平面上に置いた状態は、例えば、図1に示すように、台紙の下縁を水平面上に置いて台紙を立てた状態である。また、「PPP〜QQQ」という記載は、「PPP以上QQQ以下」を意味する。さらに、本発明において、台紙という用語は、それが紙製であるという限定的な意味を有するわけではない。
なお、各図の具体的な寸法及び縮尺比は、実際のものとは異なっていることに留意されたい。
【0017】
[第1実施形態]
図1乃至図5において、本発明のシュリンクフィルム付き台紙1は、台紙2と、筒状のシュリンクフィルム3と、を有し、前記シュリンクフィルム3は、上下方向に延びる所定幅の接着部4を介して台紙2の表面に接着されている。前記シュリンクフィルム3には、前記接着部4の両側縁4a,4b又はその両側縁4a,4bの外側近傍に対応して、上下方向に延びる縦ミシン目線51,52がそれぞれ設けられている。筒状のシュリンクフィルム3の内側に物品を挿入し、シュリンクフィルム3を熱収縮させることにより、物品がシュリンクフィルム3に取り付けられる。シュリンクフィルム3は、筒状であるが、それに物品を取り付ける前には、通常、扁平状に畳まれている。
【0018】
台紙2を形成するシート材は、特に限定されず、従来公知のものを用いることができる。シート材としては、例えば、厚紙(薄い合成樹脂製フィルムが積層された厚紙を含む)、合成樹脂製シート、金属蒸着層を有する合成樹脂製シート、発泡樹脂シート、及びこれらの積層シートなどが挙げられる。比較的安価であることから、前記厚紙又は合成樹脂製シートを用いることが好ましい。前記合成樹脂製シートとしては、例えば、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリスチレン系などのシートが挙げられ、適度な剛性を有することから、ポリプロピレン製シートが好ましい。また、台紙2は、複数枚のシート材を剥離可能に積層してなる積層シート、1枚のシート材を複数回折り返して重ね合わせた積層シートなどであってもよい。このような積層シートを用いることにより、表示面積が大きい台紙2を構成できる。
【0019】
シート材の厚みは、特に限定されないが、好ましくは0.2mm〜1.5mm程度である。厚紙の場合には、0.5mm〜1.5mm程度であり、合成樹脂製シートの場合には、0.2mm〜0.6mm程度である。また、台紙2の表面又は/及び裏面には、必要に応じて、所望のデザインが印刷などにより表示されていてもよい。
【0020】
台紙2の平面視形状は、図示したように、平面視略矩形状に形成されているが、これに限定されない。例えば、台紙2は、平面視略三角形状、平面視略楕円形状などに形成されていてもよい(図示せず)。また、台紙2に、例えば、包装体に自立性を付与するため、脚片等が形成されていてもよい(図示せず)。また、台紙2の上方部には、吊り下げ用の孔29が形成されている。もっとも、前記吊り下げ用の孔29が形成されていなくてもよい。
【0021】
筒状のシュリンクフィルム3を構成するために用いられるフィルムは、柔軟性を有し、さらに、少なくとも一方向(一方向は、筒状に形成された際に周方向となる)に熱収縮性を有するフィルムであれば特に限定されず、従来公知のフィルムを用いることができる。なお、前記熱収縮性は、所定の温度(例えば、70℃〜100℃)に加熱されると収縮する性質をいう。前記フィルムとして、他方向(他方向は、フィルム面内で前記一方向に直交する方向)にも若干熱収縮又は熱伸張するフィルムを用いてもよい。
【0022】
前記フィルムは、不透明のフィルムでもよいが、筒状のシュリンクフィルム3にデザインを表示した際、それが綺麗に見えるので、無色透明又は有色透明のフィルムを用いることが好ましい。前記フィルムは、単層でもよいし、複数の層が積層一体化された積層フィルムでもよい。前記フィルムの形成材料は、特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、ポリスチレンなどのポリスチレン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種、又は2種以上の混合物などを主成分として含む樹脂組成物が挙げられる。フィルムの厚みは、特に限定されないが、例えば、20μm〜100μmである。
【0023】
シュリンクフィルム3には、必要に応じて、所望のデザインが印刷などにより表示されていてもよい。デザインの印刷層(図示せず)は、筒状のシュリンクフィルム3の内面又は外面の何れに設けられていてもよいが、傷付き防止の観点から、シュリンクフィルム3の内面に設けることが好ましい。この場合、シュリンクフィルム3は、無色透明又は有色透明なフィルムが用いられる。
【0024】
シュリンクフィルム3は、前記フィルムの一方向が周方向となるようにそのフィルムを丸め、その一側端部3aを他側端部3bに重ね合わせ、その両側端部3a,3bを溶剤又は接着剤で互いに接着することにより、筒状に形成されている。なお、前記重ね合わせて接着した部位(以下、「重合部位」という)は、筒状のシュリンクフィルム3の周方向の何れに位置していてもよく、特に限定されない。好ましくは、前記重合部位は、シュリンクフィルム3に物品を取り付けた際に、物品の正面視におけるデザインを阻害しないような位置に配置される。
【0025】
筒状のシュリンクフィルム3の大きさは、物品に応じて適宜設定できる。物品を挿入するために、筒状のシュリンクフィルム3の内周長さは、物品の胴部の外周長さよりも少し大きい。筒状のシュリンクフィルム3の上下方向の長さは、物品の胴部の上下方向の長さと同じ若しくはそれよりも小さい又はそれよりも大きくてもよい。
【0026】
上下方向の長さが物品よりも大きい筒状のシュリンクフィルム3を用いた場合には、それに物品を挿入し加熱することにより、そのシュリンクフィルム3の上方部及び下方部が、物品の上面周縁部及び下面周縁部に回り込んで密着する、又は、そのシュリンクフィルム3の上方部が物品の上面周縁部に回り込んで密着する、若しくは、そのシュリンクフィルム3の下方部が物品の下面周縁部に回り込んで密着するようになる。なお、前記上下方向は、筒状のシュリンクフィルム3の軸方向と平行な方向である。前記軸方向は、シュリンクフィルム3を円筒形に開いたときにその円筒の中心を通る線である。また、前記周方向は、前記筒状のシュリンクフィルム3の軸回り方向である。
【0027】
図示例では、上下方向の長さが物品の胴部の上下方向の長さと略同等又はそれよりも小さいシュリンクフィルム3が用いられている。このシュリンクフィルム3は、台紙2の表面に取り付けられている。シュリンクフィルム3の下縁及び上縁が台紙2の下縁及び上縁から離れるように、シュリンクフィルム3が台紙2に取り付けられていてもよい。或いは、シュリンクフィルム3の下縁及び上縁の少なくとも一方が台紙2の下縁及び上縁の少なくとも一方に一致するように、シュリンクフィルム3が台紙2に取り付けられていてもよい。図示例では、シュリンクフィルム3の下縁を台紙2の下縁に一致させ、且つ、シュリンクフィルム3の上縁を台紙2の上縁から離して、シュリンクフィルム3が台紙2に取り付けられている。
【0028】
筒状のシュリンクフィルム3は、後述する接着部4によって台紙2に接着されている。物品を挿入する前のシュリンクフィルム3は、シュリンクフィルム付き台紙1の保管又は運搬の便のため、扁平状に畳まれている。
【0029】
前記接着部4は、台紙2とシュリンクフィルム3を連結する層であって、接着剤又は粘着剤から構成されている。前記接着剤又は粘着剤としては、台紙2及びシュリンクフィルム3をそれぞれ強固に接着できるものであれば特に限定されない。前記接着剤又は粘着剤としては、例えば、水系接着剤、溶剤型接着剤、感熱性接着剤、感圧型粘着剤などを用いることができる。前記水系接着剤は、樹脂成分が水に溶解又は分散された流動性を有する接着剤であって、乾燥により固化する接着剤である。前記溶剤型接着剤は、樹脂成分が溶剤に溶解された流動性を有する接着剤であって、揮発によって固化する接着剤である。前記感熱性接着剤は、常温で粘着性を示さず且つ加熱によって粘着性を生じ、冷却により固化する接着剤である。前記感圧型粘着剤は、常温で粘着性を示し且つその粘着性が長期間持続する粘着剤である。特に、台紙2を形成するシート材が厚紙の場合には、紙への接着性の観点から、湿気反応型ホットメルト接着剤を用いることが好ましい。
【0030】
接着部4は、台紙2の表面に、上下方向に延びる所定幅の帯状に設けられている。接着部4は、例えば、台紙2の幅方向略中央部に設けられ、接着部4の下縁4cは、台紙2の下縁に一致し、接着部4の上縁4dは、台紙2の上縁から離れている。また、接着部4は、図2に示すように、シュリンクフィルム3の下縁から上縁にまで形成されている。換言すると、接着部4の下縁4cは、シュリンクフィルム3の下縁に一致し、接着部4の上縁4dは、シュリンクフィルム3の上縁に一致している。もっとも、接着部4の上縁4d及び下縁4cがシュリンクフィルム3の上縁及び下縁から少し離れるように、接着部4が設けられていてもよい。換言すると、接着部4の上縁4d及び下縁4cがシュリンクフィルム3の上縁及び下縁の近傍に位置するように、接着部4を設けてもよい。この場合、接着部4の上縁4d及び下縁4cとシュリンクフィルム3の上縁及び下縁との間隔(この間隔は、接着部4を有さない範囲の上下方向長さと言える)は、適宜設定できる。好ましくは、前記間隔は、後述する縦切り目の上下方向長さと略同じとされる。接着部4の上縁4d及び下縁4cが少し離れていても、包装体の開封時に物品を引っ張ると、シュリンクフィルム3が縦ミシン目線51,52に略沿って分断されていく。
【0031】
なお、帯状の接着部4は、実質的に帯状に形成されていればよい。実質的に帯状の接着部4は、図2に示すように、接着剤などを1つの帯状領域にベタ状に形成される。その他、前記帯状の接着部4は、例えば、接着剤などを無数のドット状に設けて全体として帯状となるように形成される場合などを含む。前記ベタ状とは、いわゆるベタ塗り状態(隙間無く設けた状態)を意味する。帯状の接着部4は、周方向一方側及び他方側に上下方向に延びる側縁4a,4bを有する。本明細書において、接着部4の一方側の側縁4aを「第1側縁」といい、他方側の側縁4bを「第2側縁」といい、両者を併せて「両側縁」という。
【0032】
接着部4の幅(この幅は、第1側縁4aと第2側縁4bの間の長さである)は、特に限定されない。前記幅が、余りに小さいと、シュリンクフィルム3に物品を取り付けた際に、物品の重さなどに耐えられず、シュリンクフィルム3が台紙2から外れるおそれがある。このため、前記接着部4の幅は、3mm以上が好ましく、5mm以上がより好ましく、7mm以上が特に好ましい。一方、接着部4の幅が余りに大きいと、扁平状に畳んだシュリンクフィルム3を円筒状に開くことが困難となる。このため、前記接着部4の幅は、15mm以下が好ましく、12mm以下がより好ましい。ただし、前記接着部4の幅は、直径1cm〜7cm程度の円筒状の物品又は前記円筒状の物品と同程度の周長を有する円筒状でない物品を取り付ける場合である。このような物品以外の物品(例えば、非常に大きな物品)を取り付ける場合には、接着部4の幅が前記範囲以外でも、支障を来さない場合もある。
【0033】
筒状のシュリンクフィルム3には、上下方向に延びる縦ミシン目線51,52が少なくとも2本設けられている。この縦ミシン目線51,52は、接着部4の両側縁4a,4b又はその両側縁4a,4bの外側近傍に対応して設けられている。換言すると、2つの縦ミシン目線51,52の間の領域に、接着部4が設けられている。なお、前記2つの縦ミシン目線51,52の間の領域は、シュリンクフィルム3の周方向において2つ観念できるが、そのうち縦ミシン目線51,52の間の間隔が短い方の領域を指す。以下、接着部4の第1側縁4aに対応して設けられた縦ミシン目線51を「第1縦ミシン目線」といい、第2側縁4bに対応して設けられた縦ミシン目線52を「第2縦ミシン目線」といい、両者を併せて「縦ミシン目線」という。
【0034】
第1縦ミシン目線51は、接着部4の第1側縁4aに対応して又はその第1側縁4aの外側近傍に対応して設けられている。第2縦ミシン目線52は、接着部4の第2側縁4bに対応して又はその第2側縁4bの外側近傍に対応して設けられている。第1側縁4aの外側近傍又は第2側縁4bの外側近傍とは、接着部4の第1側縁4aの近傍又は第2側縁4bの近傍であって、接着部4に重ならない領域を意味する。
【0035】
縦ミシン目線51,52を接着部4の両側縁4a,4bに対応して設けること(両側縁4a,4bに沿って設けること)は、製造上、その位置合わせが難しいことから、好ましくは、縦ミシン目線51,52は接着部4の両側縁4a,4bの外側近傍に対応して設けられる。第1縦ミシン目線51及び第2縦ミシン目線52が第1側縁4a及び第2側縁4bの外側近傍に設けられる場合、第1縦ミシン目線51と第1側縁4aの間隔W1及び第2縦ミシン目線52と第2側縁4bの間隔W2は、特に限定されず、適宜設定できる。もっとも、前記間隔W1,W2が大きすぎる(縦ミシン目線51,52が両側縁4a,4bから離れすぎている)と、物品を台紙2から取り外す際に、縦ミシン目線51,52においてシュリンクフィルム3を容易に分断できないおそれがある。かかる観点から、前記間隔W1,W2は、それぞれ独立して、3mm以下が好ましく、2mm以下がより好ましい。
【0036】
縦ミシン目線51,52は、シュリンクフィルム3の厚み方向に貫通する複数の貫通孔の集合である。それらの貫通孔の間には、非貫通部が存在する。前記貫通孔の平面視形状は、細長い直線状、針穴状(円形孔又は楕円形孔)などが挙げられる。前記貫通孔の上下方向長さ及び上下に隣接する貫通孔の間隔は、特に限定されない。縦ミシン目線51,52に沿ってシュリンクフィルム3を容易に分断できることから、1つの貫通孔の上下方向長さは、0.1mm〜2.5mmが好ましく、上下に隣接する貫通孔の間の長さ(非貫通部の上下方向の長さに等しい)は、0.1mm〜4.0mmが好ましい。
【0037】
2つの縦ミシン目線51,52は、シュリンクフィルム3の上縁から下縁にまで形成されていてもよく、或いは、シュリンクフィルム3の上方部(上縁の近傍)から下方部(下縁の近傍)に形成されていてもよい。図示例では、2つの縦ミシン目線51,52は、シュリンクフィルム3の上方部から下方部に形成されている。その縦ミシン目線51,52の各上端からシュリンクフィルム3の上縁までの間には、上方の縦切り目511,521が形成されている。さらに、その縦ミシン目線51,52の各下端からシュリンクフィルム3の下縁までの間には、下方の縦切り目512,522が形成されている。
【0038】
これらの縦切り目511,521,512,522は、シュリンクフィルム3を分断する線である。上方の縦切り目511,521は、シュリンクフィルム3の上縁から縦ミシン目線51の上端にまで上下方向直線状に刻設され、下方の縦切り目512,522は、シュリンクフィルム3の下縁から縦ミシン目線51,52の下端にまで上下方向直線状に刻設されている。上方の縦切り目511,521及び下方の縦切り目512,522の上下方向長さは、特に限定されないが、それぞれ独立して、例えば、2mm〜10mmである。
【0039】
上記シュリンクフィルム付き台紙1は、次のようにして使用される。
扁平状に畳まれたシュリンクフィルム3を開き、物品9をシュリンクフィルム3内に挿入する。物品9は、シュリンクフィルム3の上下方向の所望の位置に挿入される。例えば、物品9の下面が台紙2の下縁に略一致する位置に、物品9を挿入する。挿入後、シュリンクフィルム3を所定温度に加熱すると、シュリンクフィルム3が縮径して物品9の胴部外面に密着し、図6に示すような、包装体10を得ることができる。なお、シュリンクフィルム3に形成された縦ミシン目線51,52は物品9の背面に位置するので、包装体10を正面から見た際に見えにくく、包装体10の外観も好ましい。
前記物品9は、特に限定されず、従来公知のものを使用できる。物品9としては、化粧料などが収納されたスプレー式容器、キャップ付き容器、ボトル型容器などの各種容器などが挙げられる。物品9の胴部の形状は、特に限定されないが、例えば、円筒状、楕円筒状、四角筒状などの多角筒状、円錐台状、楕円錐台状などが挙げられる。
【0040】
上記包装体10を開封する際、シュリンクフィルム3と共に物品9の上方部を片手で持ち、他方の手で台紙2を持って、物品9の上方部を引っ張ると、接着部4の上方部におけるシュリンクフィルム3に引裂き力が集中する。この引裂き力が縦ミシン目線51,52の上端に作用することにより、2つの縦ミシン目線51,52の間の領域Aが接着部4にて台紙2に接着されたままで、シュリンクフィルム3が縦ミシン目線51,52に略沿って上方から下方へと分断されていく(図7参照)。シュリンクフィルム3の下縁まで分断されると、図8に示すように、物品9を台紙2から完全に取り外すことができる。なお、包装体10を開封する際、物品9の下方部から引っ張ってもよく、この場合、シュリンクフィルム3が縦ミシン目線51,52に略沿って下方から上方へと分断されていく。また、物品9又は台紙2の何れを引っ張ってもよい。つまり、物品9と台紙2が離反するように、何れか一方又は両者又を引っ張ればよい。
【0041】
本実施形態においては、シュリンクフィルム3の上縁及び下縁に、縦ミシン目線51,52に繋がる縦切り目511,521,512,522が形成されている。このため、比較的小さな力で物品9又は台紙2を引っ張っても、シュリンクフィルム3が縦ミシン目線51,52から容易に分断されていく。分断後のシュリンクフィルム3においては、図8に示すように、2つの縦ミシン目線51,52の間の領域A(領域Aについては図7参照)がシュリンクフィルム3の上縁から下縁にまで帯状に除去されている。なお、この領域Aは、台紙2に接着されたままとなっている。そして、図8に示す、物品9の周囲に残存するシュリンクフィルム残部Bを取り外すことにより、物品9をシュリンクフィルム付き台紙1から完全に取り外すことができる。
【0042】
次に、第1実施形態の変形例を示す。ただし、変形例の説明において、上記第1実施形態と同様の構成及び効果は、(その説明を行ったものとして)その説明を省略し、用語及び符号をそのまま援用する。
【0043】
上記第1実施形態において、各縦切り目511,521,512,522は上下方向に直線状に形成されているが、これに限られず、縦切り目511,521,512,522が上下方向に対して傾斜するように形成されていてもよい。例えば、図9に示す例では、2つの縦ミシン目線51,52の上端からシュリンクフィルム3の上縁にまで形成された、上方の縦切り目511,521が、その上縁に向かうに従って互いに離れるように傾斜して形成されている。2つの縦ミシン目線51,52の下端からシュリンクフィルム3の下縁にまで形成された、下方の縦切り目512,522が、その下縁に向かうに従って互いに離れるように傾斜して形成されている。この場合、各縦切り目511,521,512,522は、上下方向に対して傾斜した傾斜直線状でもよいが、図9に示すように、弧状に湾曲して形成されていることが好ましい。
【0044】
また、縦切り目511,521,512,522は、必ずしもシュリンクフィルム3の上下に形成されていなければならないわけでなく、上下の何れか一方のみでもよい(図示せず)。なお、上方の縦切り目511,521のみを設けた場合には、包装体10を開封する際にシュリンクフィルム3と共に物品9の上方部を手前に引っ張れば、シュリンクフィルム3を容易に分断できる。一方、下方の縦切り目512,522のみを設けた場合には、包装体10を開封する際にシュリンクフィルム3と共に物品9の下方部を引っ張れば、シュリンクフィルム3を容易に分断できる。図10に、取り外した後の物品9を示す。物品9の周囲に残存するシュリンクフィルム残部Bを取り外すことにより、物品9をシュリンクフィルム付き台紙1から完全に取り外すことができる。
【0045】
また、上記第1実施形態においては、シュリンクフィルム3に縦切り目511を設けているが、縦切り目を設けない態様も可能である(図示せず)。シュリンクフィルム3の上下に縦切り目を有さないシュリンクフィルム付き台紙1については、物品9を引っ張ったときに縦ミシン目線51,52の端部に引裂き力が集中するように、2つの縦ミシン目線51,52を、シュリンクフィルム3の上縁及び/又は下縁に至るまで形成することが好ましい。
【0046】
さらに、上記第1実施形態では、接着部4が実質的にシュリンクフィルム3の下縁から上縁にまで形成されているが、これに限られない。例えば、図11に示すように、接着部4が、シュリンクフィルム3の上下方向中央部にのみ設けられていてもよい。この場合、包装体10の開封時に、物品9を引っ張っても、引裂き力が縦ミシン目線51,52の上端又は下端に作用し難いので、シュリンクフィルム3を縦ミシン目線51,52に略沿って分断し難いことがある。このため、図11に示すように、シュリンクフィルム3の2つの縦ミシン目線51,52の間の領域において、接着部4の上縁4d又はその上縁4dの上側近傍に対応して、周方向に延びる横切り目81を形成することが好ましい。この横切り目81を形成すれば、物品9を引っ張った際に接着部4の上縁4dに引裂き力が集中するので、縦ミシン目線51,52の中途部からシュリンクフィルム3が分断されていく。
【0047】
また、前記接着部4の上縁4dに対応する横切り目と併用して又はこれに代えて、図11に示すように、シュリンクフィルム3の2つの縦ミシン目線51,52の間の領域において、接着部4の下縁4c又はその下縁4cの下側近傍に対応して、横切り目82を形成してもよい。前記横切り目81,82は、それぞれ周方向に延びる1本の直線状の切り目であるが、これに代えて、横切り目の形成位置に、ミシン目線を形成してもよい。
また、上記第1実施形態では、シュリンクフィルム付き台紙1に接着された扁平状のシュリンクフィルム3を開いた後、物品9をシュリンクフィルム3内に挿入して熱収縮させることにより、包装体10を製造している。これに代えて、(台紙2に筒状のシュリンクフィルム3を予め接着せず)筒状のシュリンクフィルム3に物品9を挿入し、このフィルム3を熱収縮させた後、その物品取り付け済みシュリンクフィルム3を当該物品9と共に接着部4を介して台紙2に接着することにより、包装体10を製造することもできる。
【0048】
[第2実施形態]
第2実施形態は、筒状のシュリンクフィルムの内面に、物品に接着可能な貼付部が設けられているシュリンクフィルム付き台紙に関する。
ただし、第2実施形態の説明において、上記第1実施形態及びその変形例と同様の構成及び効果は、(その説明を行ったものとして)その説明を省略し、用語及び符号をそのまま援用する。
【0049】
図12乃至図16に示すように、第2実施形態のシュリンクフィルム付き台紙1は、上記第1実施形態と同様に、台紙2と、その台紙2に接着された筒状のシュリンクフィルム3と、前記台紙2とシュリンクフィルム3の間に介在して両者を接着する、上下方向に延びる接着部4と、接着部4の両側縁4a,4b又はその両側縁4a,4bの外側近傍に対応する位置において、シュリンクフィルム3に形成された縦ミシン目線51,52と、縦ミシン目線51の上下端に繋がって形成された縦切り目511,512と、縦ミシン目線52の上下端に繋がって形成された縦切り目521,522と、を有する。前記台紙2、シュリンクフィルム3、接着部4、縦ミシン目線51,52及び縦切り目511,521,512,522などの詳細は、第1実施形態及びその変形例の記載を参照されたい。
【0050】
第2実施形態のシュリンクフィルム付き台紙1は、シュリンクフィルム3の内面のうち、2つの縦ミシン目線51,52の間の領域以外の領域に、物品に接着可能な貼付部71,72が設けられている。この貼付部71,72は、筒状のシュリンクフィルム3の内側に取り付けられる物品の胴部に接着する部分である。貼付部71,72は、2つの縦ミシン目線51,52の間の領域以外の領域の一部又は全部に設けられていればよい。好ましくは、貼付部71は、第1縦ミシン目線51に沿って少なくとも設けられ又は第1縦ミシン目線51の近傍に少なくとも設けられ、より好ましくは、上下の縦切り目511,512及び第1縦ミシン目線51に沿って少なくとも設けられ又は上下の縦切り目511,512及び第1縦ミシン目線51の近傍に少なくとも設けられる。同様に、好ましくは、貼付部72は、第2縦ミシン目線52に沿って少なくとも設けられ又は第2縦ミシン目線52の近傍に少なくとも設けられ、より好ましくは、上下の縦切り目521,522及び第2縦ミシン目線52に沿って少なくとも設けられ又は上下の縦切り目521,522及び第2縦ミシン目線52の近傍に少なくとも設けられる。
【0051】
貼付部71が第1縦ミシン目線51の近傍に設けられる場合、貼付部71の側縁と第1縦ミシン目線51の間隔W3(周方向における間隔)は、特に限定されず、適宜設定できる。貼付部71の側縁と第1縦ミシン目線51の間隔W3は、例えば、3mm以下である。貼付部72が第2縦ミシン目線52の近傍に設けられる場合、貼付部72の側縁と第2縦ミシン目線52の間隔W4(周方向における間隔)は、特に限定されず、適宜設定できる。貼付部72の側縁と第2縦ミシン目線52の間隔W4は、例えば、3mm以下である。図示例では、貼付部71,72は、2つの縦ミシン目線51,52の間の領域以外の領域における縦ミシン目線51,52の近傍において、上下方向に帯状に延びている。なお、貼付部71,72が設けられた範囲を判りやすくするため、図13において、貼付部を、便宜上、網掛けで表している。2つの貼付部71,72は、それぞれシュリンクフィルム3の上縁から下縁にまで設けられていてもよく、或いは、それぞれシュリンクフィルム3の上方部(上縁の近傍)から下方部(下縁の近傍)に設けられていてもよい。好ましくは、2つの貼付部71,72は、それぞれシュリンクフィルム3の上縁から下縁にまで設けられる。
【0052】
貼付部71,72は、シュリンクフィルム3の内面に、例えば、接着剤又は粘着剤を設けることによって形成できる。なお、扁平状にして保管又は運搬されるシュリンクフィルム3において、貼付部71,72によってシュリンクフィルム3の内面同士が接着しないようにするために、貼付部71,72は、感熱性接着剤又は感熱性粘着剤を用いて形成される。感熱性接着剤又は感熱性粘着剤であれば、室温などの常温下で粘着性を示さないので、物品の取り付けられる前のシュリンクフィルム3の内面が接着することはない。
【0053】
第2実施形態のシュリンクフィルム付き台紙1も、第1実施形態と同様に、シュリンクフィルム3内に物品9を挿入し、シュリンクフィルム3を所定温度に加熱することにより、図6に示すような、包装体10を得ることができる。この加熱により、貼付部71,72を構成する感熱性接着剤又は感熱性粘着剤が活性化して、シュリンクフィルム3の内面が貼付部71,72を介して物品9の胴部外面に接着する。
第2実施形態の包装体10も、第1実施形態と同様に、シュリンクフィルム3と共に物品9を、又は、台紙2を引っ張ると、シュリンクフィルム3が縦ミシン目線51,52に略沿って上方から下方へと分断されていく(便宜上、図7を参照)。シュリンクフィルム3の下縁まで分断されると、図17に示すように、物品9を台紙2から完全に取り外すことができる。シュリンクフィルム3の上縁から下縁にまで帯状の領域Aが除去されると、物品9の胴部の周囲に残存したシュリンクフィルム残部Bは、通常、物品9から外れるが、第2実施形態においては、貼付部71,72が設けられているので、分断後のシュリンクフィルム残部Bは、物品9から外れず、そのまま物品9に密着したままとなる。なお、図17の符号51aは、第1縦ミシン目線51に沿って分断された後の切断跡である、シュリンクフィルム残部Bの一方の縁部を示し、符号52aは、第2縦ミシン目線52に沿って分断された後の切断跡である、シュリンクフィルム残部Bの他方の縁部を示す。
【0054】
この物品9に残存したシュリンクフィルム残部Bは、その後、いわゆる表示ラベルとして使用できる。すなわち、シュリンクフィルム3の、2つの縦ミシン目線51,52の間の領域以外の領域Bに、商品名、商品説明、原材料、製造者、製造年月日などの物品9に関する情報を表示しておくことにより、物品9を台紙2から取り外した後には、そのシュリンクフィルム3を廃棄せずに、表示ラベルとして使用することができる。かかるシュリンクフィルム付き台紙1によれば、物品9を台紙2から取り外した後、シュリンクフィルム3を表示ラベルとして有効利用でき、場合によっては、物品9に関する情報を表示していない物品9の包装も可能となる。また、貼付部71,72は、縦ミシン目線51,52に沿って又は縦ミシン目線51,52の近傍に少なくとも設けられているので、縦ミシン目線51,52の切断跡である縁部51a,52aが物品9から捲れ難くなる。つまり、有効利用される表示ラベルの両側縁が物品9から捲れ難くなる。
【0055】
次に、第2実施形態の変形例を示す。ただし、変形例の説明において、上記第2実施形態と同様の構成及び効果は、(その説明を行ったものとして)その説明を省略し、用語及び符号をそのまま援用する。
【0056】
図18に示すように、上方の縦切り目511,521が、その上縁に向かうに従って互いに離れるように傾斜して形成され、下方の縦切り目512,522が、その下縁に向かうに従って互いに離れるように傾斜して形成されていてもよい。各縦切り目511,521,512,522を傾斜状に形成することにより、包装体10を開封して台紙2から物品9を取り外した後、図19に示すように、物品9の周囲に残存するシュリンクフィルム残部B(表示ラベル)の両縁部51a,52aの上方部及び下方部が、角張らない。よって、貼付部71,72と協働して、その両縁部51a,52aの上方部及び下方部から、表示ラベルが捲れることを防止できる。
【0057】
また、縦切り目を設ける場合、その縦切り目は、必ずしもシュリンクフィルム3の上下に形成されていなければならないわけでなく、上下の何れか一方のみでもよい(図示せず)。なお、上方の縦切り目511,521のみを設けた場合には、包装体10を開封する際にシュリンクフィルム3と共に物品9の上方部を手前に引っ張れば、容易に分断でき、一方、下方の縦切り目512,522のみを設けた場合には、包装体10を開封する際にシュリンクフィルム3と共に物品9の下方部を引っ張れば、容易に分断できる。
【0058】
[第3実施形態]
第3実施形態は、周方向に横ミシン目線が周設されているシュリンクフィルム付き台紙に関する。
ただし、第3実施形態の説明において、上記第1実施形態及びその変形例と同様の構成及び効果は、(その説明を行ったものとして)その説明を省略し、用語及び符号をそのまま援用する。
【0059】
図20及び図21に示すように、第3実施形態のシュリンクフィルム付き台紙1は、上記第1実施形態と同様に、台紙2と、シュリンクフィルム3と、接着部4と、縦ミシン目線51,52と、を有する。
この縦ミシン目線51,52は、筒状のシュリンクフィルム3の上下方向に延び、少なくとも2本設けられている。この縦ミシン目線51,52は、シュリンクフィルム3の上縁から下縁にまで設けられている。もっとも、第1実施形態のように、縦ミシン目線51,52がシュリンクフィルム3の上縁及び/又は下縁にまで至らず、縦ミシン目線51,52の上端及び/又は下端からシュリンクフィルム3の上縁及び/又は下縁に縦切り目がそれぞれ形成されていてもよい。
2つの縦ミシン目線51,52の間の領域に対応して、帯状の接着部4が上下方向に延びて設けられている。第3実施形態では、接着部4の上縁4dが、シュリンクフィルム3の上縁又はその近傍に位置せず、シュリンクフィルム3の上縁よりもかなり下方に配置されている。接着部4の下縁4cは、シュリンクフィルム3の下縁の近傍に配置されている。もっとも、接着部4の下縁4cが、シュリンクフィルム3の下縁に一致する、或いは、シュリンクフィルム3の下縁よりもかなり上方に位置するように、接着部4が配置されていてもよい(何れも図示せず)。
【0060】
シュリンクフィルム3の面内には、前記接着部4の上縁4d又はその上縁4dの上側近傍に対応して、周方向に延びる横ミシン目線6が周設されている。この横ミシン目線6は、筒状のシュリンクフィルム3の全周に亘って形成されている。なお、接着部4の上縁4dを基準線にして、それよりも上方の領域を、シュリンクフィルム3の上方領域Xとすれば、第3実施形態のシュリンクフィルム付き台紙1は、「シュリンクフィルム3の上方領域Xが接着部4の上縁4dよりも上方に延出している」と捉えることができる。そして、2つの縦ミシン目線51,52が、その上方領域Xにまで設けられている。シュリンクフィルム3の上方領域Xには、前記接着部4の上縁4d又はその上縁4dの上側近傍に対応して、周方向に延びる横ミシン目線6が周設されている。
【0061】
横ミシン目線6は、シュリンクフィルム3の厚み方向に貫通する複数の貫通孔の集合である。隣接する貫通孔の間には、非貫通部が存在する。前記貫通孔の平面視形状は、細長い直線状、針穴状(円形孔又は楕円形孔)などが挙げられる。前記貫通孔の周方向長さ及び左右に隣接する貫通孔の間隔は、特に限定されない。横ミシン目線6に沿ってシュリンクフィルム3を容易に分断できることから、貫通孔の周方向長さは、0.1mm〜2.5mmが好ましく、左右に隣接する貫通孔の間の長さは、0.1mm〜4.0mmが好ましい。
【0062】
貼付部71,72は、縦ミシン目線51,52に沿ってシュリンクフィルム3の上縁又はその近傍から下縁又はその近傍にまで設けられていてもよい。もっとも、第3実施形態のシュリンクフィルム付き台紙1については、後述するように、横ミシン目線6を利用して上方領域Xを物品9から容易に除去できるようにするため、貼付部71,72は、シュリンクフィルム3の内面であって、横ミシン目線6からシュリンクフィルム3の下縁の間の領域の一部又は全部に設けられていることが好ましい。さらに、貼付部71,72は、図示のように、シュリンクフィルム3の内面であって、横ミシン目線6からシュリンクフィルム3の下縁の間に帯状に設けられていることが好ましく、さらに、横ミシン目線6からシュリンクフィルム3の下縁に至るまで帯状に設けられていることがより好ましい。
【0063】
本実施形態のシュリンクフィルム付き台紙1も、扁平状に畳まれたシュリンクフィルム3を開き、物品9をシュリンクフィルム3内に挿入し、これを熱収縮させることによって、シュリンクフィルム3に物品9が取り付けられた包装体10を得ることができる(図22参照)。接着部4がシュリンクフィルム3の上方領域Xに設けられていないので、その上方領域Xは、台紙2の規制を受けず、自由に熱収縮し得る。このため、図22に示すように、物品9として、胴部91と、胴部91の上方に胴部よりも縮径した縮径部92と、を有するものを用いた場合、シュリンクフィルム3の上方領域Xがその縮径部92に密着するように、物品9を取り付けることも可能である。前記縮径部としては、例えば、胴部に設けられた注出口を塞ぐキャップ部が挙げられる。
【0064】
なお、図20及び図21に示すように、接着部4の下縁4cがシュリンクフィルム3の下縁の近傍に配置されている場合、接着部4の下縁4cとシュリンクフィルム3の下縁の間において、シュリンクフィルム3は、接着部4の規制を受けずに熱収縮する。従って、物品9の下面が接着部4の下縁4cに一致するように位置合わせして、物品9をシュリンクフィルム3に挿入し熱収縮させると、図22に示すように、シュリンクフィルム3の下方部が物品9の下面周縁部に回り込んで密着するようになる。
【0065】
得られた包装体10を開封する際には、上記第1実施形態と同様に、シュリンクフィルム3と共に物品9の上方部を引っ張ると、接着部4の上方部におけるシュリンクフィルム3に引裂き力が集中する。2つの縦ミシン目線51,52の間の領域であって接着部4の上縁4d又はその上側近傍には、横ミシン目線6が存在するので、引裂き力がその横ミシン目線6に作用して、2つの縦ミシン目線51,52の間の領域における横ミシン目線6から破断する。さらに、その破断が縦ミシン目線51,52に作用することにより、2つの縦ミシン目線51,52の間の領域が接着部4にて台紙2に接着されたままで、シュリンクフィルム3が縦ミシン目線51,52に略沿って接着部4の上縁4dからシュリンクフィルム3の下方へと分断されていく。
【0066】
分断後のシュリンクフィルム3は、図23に示すように、シュリンクフィルム3の上方領域Xが物品9に密着したままで、2つの縦ミシン目線51,52の間の領域が横ミシン目線6からシュリンクフィルム3の下縁にまで帯状に除去される。図23において、物品9に密着しているシュリンクフィルム3について、横ミシン目線6を利用して、シュリンクフィルム3の上方領域を除去することにより、図24に示すように、物品9の縮径部92を露出させることができる。前記上方領域X以外のシュリンクフィルム残部Bは、貼付部71,72を介して物品9の胴部91に接着されている。従って、上方領域Xを除去した後、第2実施形態と同様に、シュリンクフィルム残部Bを物品9の表示ラベルとして有効利用することができる。なお、図24の符号6aは、横ミシン目線6に沿って分断された後の切断跡である縁部を示す。
【0067】
次に、第3実施形態の変形例を示す。
上記第3実施形態において、2つの縦ミシン目線51,52の間の領域における横ミシン目線6は、複数の貫通孔からなるが、これに限定されない。例えば、図25に示すように、2つの縦ミシン目線51,52の間の領域に存在する横ミシン目線6の貫通孔61が、縦ミシン目線51,52に繋がる又は縦ミシン目線51,52の近傍に延びる1本の貫通孔61から構成されていてもよい。この1本の貫通孔61は、幅方向に延びる細長い貫通孔であり、上記横切り目81と同様なものである。2つの縦ミシン目線51,52の間の領域に存在する横ミシン目線6が、1本の貫通孔61から構成されている場合、非貫通部を有さないので、取り付けられた物品9を引っ張った際に、引裂き力が直接的に縦ミシン目線51,52に作用するようになる。このため、前記領域に存在する横ミシン目線6が1本の貫通孔61から構成されている場合、複数の貫通孔からなる場合に比して、物品9をより取り外し易くなる。
【0068】
また、上記第3実施形態のシュリンクフィルム付き台紙1において、図26に示すように、シュリンクフィルム3の上方領域Xに存在する2つの縦ミシン目線51,52の一方又は双方について、その一部にミシン目線を形成せずに、その代わりに、部分切り目83を形成してもよい。この部分切り目83は、上下方向に延びており、部分切り目83の上下端部は、例えば、第2縦ミシン目線52に繋がっている。この部分切り目83は、図示したように、その上下端部が繋がった第2縦ミシン目線52から離れる方向に膨らんだ弧状に形成されていることが好ましい。
【0069】
かかる変形例のシュリンクフィルム付き台紙1を用いた包装体10を開封し、物品9を台紙2から取り外した後には、上記第3実施形態と同様に、シュリンクフィルム3の上方領域が物品9に密着したままで、2つの縦ミシン目線51,52の間の領域が横ミシン目線6からシュリンクフィルム3の下縁にまで帯状に除去される。シュリンクフィルム3の上方領域Xには部分切り目83が形成されているので、前記部分切り目83の端部を摘んで引き出すことにより、横ミシン目線6に略沿って、シュリンクフィルム3の上方領域Xを簡単に物品9から除去できる。
【0070】
[第4実施形態]
第4実施形態は、台紙に分断用切り目が設けられているシュリンクフィルム付き台紙に関する。ただし、第4実施形態の説明において、上記第1実施形態及びその変形例と同様の構成及び効果は、(その説明を行ったものとして)その説明を省略し、用語及び符号をそのまま援用する。
【0071】
図27乃至図29に示すように、第4実施形態のシュリンクフィルム付き台紙1は、上記第1実施形態と同様に、台紙2と、シュリンクフィルム3と、接着部4と、縦ミシン目線51,52と、を有する。必要に応じて、シュリンクフィルム3に、縦ミシン目線51,52の各上端又は各下端からシュリンクフィルム3の上縁又は下縁までの間に、縦切り目を形成してもよい(図示せず)。さらに、台紙2には、台紙2の一部分を帯状に分断するための、少なくとも一対の分断用切り目84,85が形成されている。この分断用切り目は、台紙2の縁から一方向に延びて形成されている。以下、一方の分断用切り目を「第1分断用切り目」といい、他方の分断用切り目を「第2分断用切り目」という。
【0072】
具体的には、第1分断用切り目84は、台紙2の下縁から上向きに形成されている。第2分断用切り目85は、第1分断用切り目84から所要間隔を開け、台紙2の下縁から上向きに形成されている。第1分断用切り目84及び第2分断用切り目85は、何れも台紙2を分断した線である。第1分断用切り目84及び第2分断用切り目85の長さは、特に限定されないが、それぞれ独立して、例えば、1mm〜10mmである。
この第1分断用切り目84及び第2分断用切り目85は、接着部4の両側縁又はその両側縁の外側近傍に沿って形成されていることが好ましい。図示例では、第1分断用切り目84は、シュリンクフィルム3の第1縦ミシン目線51に略一致した位置に形成され、且つ、第2分断用切り目85は、シュリンクフィルム3の第2縦ミシン目線52に略一致した位置に形成されている(図29参照)。
【0073】
さらに、第1分断用切り目84の端部に連なって、複数の貫通孔86が形成されている。同様に、第2分断用切り目85の端部に連なって、複数の貫通孔87が形成されている。第1分断用切り目84に連なった複数の貫通孔86は、第1分断用切り目84の延長線上に並んでいる。好ましくは、複数の貫通孔86は、上下方向に一列に並んでいる。第2分断用切り目85に連なった複数の貫通孔87は、第2分断用切り目85の延長線上に並んでいる。好ましくは、複数の貫通孔87は、上下方向に一列に並んでいる。これらの貫通孔86,87は、台紙2の厚み方向に貫通するものであり、その平面視形状は特に限定されず、例えば、直線状、細長い直線状、針穴状、略L字状などが挙げられる。図示例では、第1分断用切り目84及び第2分断用切り目85に連なる各貫通孔86,87は、いずれも略L字状に形成されている。図30に示すように、第1分断用切り目84に連なる複数の貫通孔86と第2分断用切り目85に連なる複数の貫通孔87との間には、接着部4が存在する。換言すると、接着部4は、第1分断用切り目84に連なる複数の貫通孔86と第2分断用切り目85に連なる複数の貫通孔87との間の領域に設けられている。第1分断用切り目84及び第2分断用切り目85にそれぞれ連なる各複数の貫通孔86,87において、その数は、特に限定されない。図示例では、第1分断用切り目84に連なる貫通孔86及び第2分断用切り目85に連なる貫通孔87は、接着部4の上縁を越える程度にまで形成されている。詳しくは、貫通孔86及び貫通孔87は、それぞれ14個形成されている。
【0074】
本実施形態のシュリンクフィルム付き台紙1も、扁平状に畳まれたシュリンクフィルム3を開き、物品9をシュリンクフィルム3内に挿入し、これを熱収縮させることによって、シュリンクフィルム3に物品9が取り付けられた包装体10を得ることができる。なお、本実施形態のシュリンクフィルム付き台紙1は、台紙2に分断用切り目84,85が設けられている点を除いて上記各実施形態と同様である。そのため、本実施形態の包装体10は、側面から見ると図6のような形態である。
【0075】
得られた包装体10を開封する際には、台紙2の下縁部のうち一対の分断用切り目84,85で挟まれた部分を摘み、これを上方に引き上げる。すると、第1分断用切り目84及びそれに連なる貫通孔86並びに第2分断用切り目85及びそれに連なる貫通孔86に沿って台紙2が分断され、台紙2の一部分Cが帯状に切り取られる(切り取られる台紙2の一部分Cを「帯状片」という)。第1分断用切り目84及び第2分断用切り目85の間には接着部4が存在するので、シュリンクフィルム3のうち2つの縦ミシン目線51,52の間の領域Aが接着部4を介して前記帯状片Cに接着されたままで、シュリンクフィルム3が縦ミシン目線51,52に略沿って分断されていく(図31参照)。シュリンクフィルム3の上縁まで分断されると、図32に示すように、物品9を台紙2から完全に取り外すことができる。図32に、物品を取り外した後の台紙2を併せて示している。図32に示すように、第1分断用切り目84などに従って帯状片Cが切り取られた台紙2には、その抜き跡Dが生じている。前記帯状片Cには、接着部4と、シュリンクフィルム3の切り取られた部分である2つの縦ミシン目線51,52の間の領域Aと、が付随している。
本実施形態のシュリンクフィルム付き台紙1も、取り付けた物品を台紙2から容易に取り外すことができる。
【0076】
[第5実施形態]
第5実施形態は、重合部位においてシュリンクフィルムが台紙に接着されたシュリンクフィルム付き台紙に関する。ただし、第5実施形態の説明において、上記第1実施形態及びその変形例と同様の構成及び効果は、(その説明を行ったものとして)その説明を省略し、用語及び符号をそのまま援用する。
【0077】
図33及び図34に示すように、第5実施形態のシュリンクフィルム付き台紙1は、上記第1実施形態と同様に、台紙2と、シュリンクフィルム3と、接着部4と、縦ミシン目線51,52と、を有する。必要に応じて、シュリンクフィルム3に縦切り目を形成してもよいし、台紙2に分断用切り目を形成してもよい(何れも図示せず)。
シュリンクフィルム3は、上記第1実施形態と同様に、前記フィルムの一側端部3aを他側端部3bに重ね合わせ、その両側端部3a,3bを互いに接着することにより、筒状に形成されている。第5実施形態のシュリンクフィルム付き台紙1は、その重合部位(一側端部3aと他側端部3bを接着した部位)を、接着部4に対面させている。従って、シュリンクフィルム3は、接着部4を介して、その重合部位を台紙に接着させている。
【0078】
本実施形態のシュリンクフィルム付き台紙1も、第1実施形態などと同様にして使用されるが、比較的小さな力でシュリンクフィルム3を縦ミシン目線51,52に略沿って分断することができる。
具体的には、前記重合部位は、フィルムの一側端部3aと他側端部3bを接着した、フィルムが2重になった部位である。つまり、筒状のシュリンクフィルム3は、フィルムが1重の領域と、フィルムが2重の部位と、を有する。このフィルムが2重である重合部位は、フィルムが1重の領域よりも、高い強度を有する。従って、重合部位とフィルムが1重の領域との間に、強度差が存在する。本実施形態では、前記重合部位が、接着部4を介して台紙2に接着されているので、シュリンクフィルム3のうち台紙2に接着されていない領域は、全てフィルムが1重となっている。このため、物品を引っ張った際にシュリンクフィルムに加わる引裂き力が、縦ミシン目線51,52に集中し易くなる。そのため、本実施形態のシュリンクフィルム付き台紙1を用いた包装体は、比較的小さな力でシュリンクフィルム3を縦ミシン目線51,52に略沿って分断し、物品を取り外すことができる。
【0079】
なお、第1実施形態乃至第5実施形態で示した様々な態様を、適宜組み合わせることも可能である。
例えば、第1実施形態及びその変形例で示した、上下方向に延びる又は傾斜状の縦切り目を、第3実施形態のシュリンクフィルム付き台紙1に適用してもよい。その他、本発明の意図する範囲で、上記各実施形態を様々な態様に変更、置換、併用などすることができる。
【符号の説明】
【0080】
1…シュリンクフィルム付き台紙、2…台紙、3…シュリンクフィルム、4…接着部、4a,4b…接着部の両側縁、4c…接着部の下縁、4d…接着部の上縁、51,52…縦ミシン目線、511,521,512,522…縦切り目、6…横ミシン目線、71,72…貼付部、9…物品
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