(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6236045
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】デバイス・ツー・デバイス通信のオープンダイレクトディスカバリを扱う装置
(51)【国際特許分類】
H04W 8/00 20090101AFI20171113BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20171113BHJP
【FI】
H04W8/00 110
H04W92/18
【請求項の数】9
【外国語出願】
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-182754(P2015-182754)
(22)【出願日】2015年9月16日
(65)【公開番号】特開2016-63541(P2016-63541A)
(43)【公開日】2016年4月25日
【審査請求日】2015年11月9日
(31)【優先権主張番号】62/051,253
(32)【優先日】2014年9月16日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/854,057
(32)【優先日】2015年9月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502160992
【氏名又は名称】宏達國際電子股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】廖 青毓
【審査官】
三浦 みちる
(56)【参考文献】
【文献】
Telecom Italia,Update of the solution D13,3GPP SA WG2 Meeting #100 S2-134456,2013年11月15日,pp.1,7-11
【文献】
Intel,Missing procedure on ProSe Application Code revocation,3GPP TSG-WG2 Meeting #103 S2-141931,2014年 5月23日,pp.1-3
【文献】
Qualcomm Incorporated, Telecom Italia, HTC,New procedures for Open Direct Discovery,3GPP SA WG2 Meeting #107 S2-150597,2015年 1月30日
【文献】
HTC,Proposal of supporting revocation feature for the Open Direct Discovery,3GPP SA WG2 Meeting #107 S2-150144,2015年 1月30日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オープンダイレクトディスカバリを監視する通信装置であって、
第1の近接サービス(ProSe)機能からディスカバリ更新メッセージを受信することであって、前記ディスカバリ更新メッセージは、ディスカバリフィルタに対応するオープンダイレクトディスカバリの監視を停止するように通知するメッセージであり、前記ディスカバリ更新メッセージは、当該通信装置から削除されるべき前記ディスカバリフィルタに対応するProSeアプリケーションコード又は該ProSeアプリケーションコードに対応するProSeアプリケーションIDを示す、ことと、
前記ディスカバリフィルタに対応するオープンダイレクトディスカバリの監視を停止することと、
の命令を記憶した記憶ユニットと、
前記記憶ユニットに結合され、前記記憶ユニットに記憶された前記命令を実行するように構成された処理手段と、
を含み、
前記命令は、
前記ディスカバリ更新メッセージが、別のProSeアプリケーションコードを含む別のディスカバリフィルタを示す場合、前記ディスカバリフィルタを、前記別のProSeアプリケーションコードを含む前記別のディスカバリフィルタで置換すること、
をさらに含む、
通信装置。
【請求項2】
前記第1のProSe機能は、当該通信装置のホーム・パブリック・ランド・モバイル・ネットワーク(HPLMN)内にある、請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記ProSeアプリケーションコードは、第2のProSe機能が前記ProSeアプリケーションIDを示す公表要求メッセージを受信した後、前記第2のProSe機能によって生成され、公表ユーザ機器(UE)に対して公表応答メッセージにおいて示される、請求項1に記載の通信装置。
【請求項4】
当該通信装置は、当該通信装置が接続されたモードにあるとき又は当該通信装置が前記第1のProSe機能と手順を実行するとき、前記第1のProSe機能から前記ディスカバリ更新メッセージを受信する、請求項1に記載の通信装置。
【請求項5】
前記第1のProSe機能は、該第1のProSe機能が第2のProSe機能から前記ProSeアプリケーションコードの更新メッセージを受信したとき、前記ディスカバリ更新メッセージを当該通信装置に送信する、請求項1に記載の通信装置。
【請求項6】
前記更新メッセージは、前記ProSeアプリケーションID又は前記ディスカバリフィルタを示す、請求項5に記載の通信装置。
【請求項7】
前記更新メッセージは、別のProSeアプリケーションコードを含む別のディスカバリフィルタを示す、請求項5に記載の通信装置。
【請求項8】
オープンダイレクトディスカバリを監視する通信装置により実施される方法であって、
第1の近接サービス(ProSe)機能からディスカバリ更新メッセージを受信するステップであって、前記ディスカバリ更新メッセージは、ディスカバリフィルタに対応するオープンダイレクトディスカバリの監視を停止するように通知するメッセージであり、前記ディスカバリ更新メッセージは、前記通信装置から削除されるべき前記ディスカバリフィルタに対応するProSeアプリケーションコード又は該ProSeアプリケーションコードに対応するProSeアプリケーションIDを示す、ステップと、
前記ディスカバリフィルタに対応するオープンダイレクトディスカバリの監視を停止するステップと、
を含み、
前記ディスカバリ更新メッセージが、別のProSeアプリケーションコードを含む別のディスカバリフィルタを示す場合、前記ディスカバリフィルタを、前記別のProSeアプリケーションコードを含む前記別のディスカバリフィルタで置換するステップ、
をさらに含む、
方法。
【請求項9】
オープンダイレクトディスカバリを監視する通信装置に動作を実行させるコンピュータプログラムであって、前記動作は、
第1の近接サービス(ProSe)機能からディスカバリ更新メッセージを受信することであって、前記ディスカバリ更新メッセージは、ディスカバリフィルタに対応するオープンダイレクトディスカバリの監視を停止するように通知するメッセージであり、前記ディスカバリ更新メッセージは、前記通信装置から削除されるべき前記ディスカバリフィルタに対応するProSeアプリケーションコード又は該ProSeアプリケーションコードに対応するProSeアプリケーションIDを示す、ことと、
前記ディスカバリフィルタに対応するオープンダイレクトディスカバリの監視を停止することと、
を含み、
前記動作は、
前記ディスカバリ更新メッセージが、別のProSeアプリケーションコードを含む別のディスカバリフィルタを示す場合、前記ディスカバリフィルタを、前記別のProSeアプリケーションコードを含む前記別のディスカバリフィルタで置換すること、
をさらに含む、
コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2014年9月16日に申請された米国仮出願第62/051,253号の利益を主張し、本明細書において参照により援用する。
【0002】
本発明は、ワイヤレス通信システムにおいて使用される通信装置に関し、より詳細には、ワイヤレス通信システムにおいてデバイス・ツー・デバイス通信のオープンダイレクトディスカバリを扱う通信装置に関する。
【背景技術】
【0003】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)Rel‐8標準及び/又は3GPP Rel‐9標準をサポートするLTE(long-term evolution)システムが、UMTS(universal mobile telecommunication system)の後継として、増加するユーザのニーズを満足するようにUMTSのパフォーマンスをさらに強化するために、3GPPによって開発されている。LTEシステムは、高データレート、低レイテンシ、パケット最適化、向上されたシステムキャパシティ及びカバレッジを提供する新しい無線インターフェースと新しい無線ネットワークアーキテクチャとを含む。LTEシステムにおいて、E‐UTRAN(evolved universal terrestrial radio access network)として知られる無線アクセスネットワークが、複数のeNB(evolved Node-Bs)を含み、該eNBは、複数のユーザ機器(UE)と通信し、NAS(Non-Access Stratum)制御のためにモビリティ管理エンティティ(MME)、サービングゲートウェイ等を含むコアネットワークと通信する。
【0004】
LTE‐A(LTE-advanced)システムは、その名が暗に示すとおり、LTEシステムの発展したものである。LTE‐Aシステムは、パワーステート間のより迅速な切り換えをターゲットとし、eNBのカバレッジ端におけるパフォーマンスを向上させ、進化した手法、例えば、キャリアアグリゲーション(CA)、協調マルチポイント(CoMP)送信/受信、アップリンク(UL)マルチ入力マルチ出力(multiple-input multiple-output)(UL‐MIMO)等を含む。UEとeNBとがLTE‐Aシステムにおいて互いに通信するために、UE及びeNBは、LTE‐Aシステム向けに開発された標準、例えば、3GPP Rel‐10標準又はその後のバージョンなどをサポートしなければならない。
【0005】
デバイス・ツー・デバイス(D2D)通信は、初期化(例えば、接続確立及び/又はピアディスカバリ)が実行された後(例えば、eNBによりアシストされる)、利用することができる。それから、2つのUEが、D2D通信に従って直接互いに(例えば、パケットを送信し及び/又は受信して)通信することができ、eNBは、通信装置間で送信されるパケットを転送する必要がない。D2D通信によれば、UEは、ULリソース(例えば、eNBにより構成されるULサブフレーム)を介して互いに通信することができる。一般に、D2D通信は、D2Dサービス(すなわち、近接サービス(proximity service;ProSe))として見られることもある。さらに、D2Dサブフレーム、D2D送信、D2D通信及びD2Dディスカバリは、それぞれ、サイドリンクサブフレーム、サイドリンク送信、サイドリンク通信及びサイドリンクディスカバリと称されることがある。
【0006】
従来技術によれば、監視UEが、ProSeアプリケーションコード(Application Code)を含むディスカバリフィルタを割り当てられている場合、この監視UEは、公表(announcing)UEによりブロードキャストされるProSeアプリケーションコードを監視するように、オープンな直接の発見(オープンダイレクトディスカバリ(open direct discovery))を実行することにパワーを消費する。しかしながら、PreSeアプリケーションコードは、期限切れの可能性がある。すなわち、公表UEはオープンダイレクトディスカバリを停止しており、ProSeアプリケーションコードは無効になっている。停止されているオープンダイレクトディスカバリが監視UE、公表UE、及び/又は関連するProSe機能(ProSe function(s))によって正しく処理されない場合、監視UEは、パワーを不必要に消費し続けることになる。
【0007】
こうして、停止されているオープンダイレクトディスカバリを扱う方法は、解消されるべき重要な問題である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】3GPP TS 22.278 V13.0.0 (2014-06) Technical Specification 3rd Generation Partnership Project、Technical Specification Group Services and System Aspects、Service requirements for the Evolved Packet System (EPS) (Release 13)
【非特許文献2】3GPP TS 23.303 V12.1.0 (2014-06) Technical Specification 3rd Generation Partnership Project、Technical Specification Group Services and System Aspects、Proximity-based services (ProSe)、Stage 2 (Release 12)
【非特許文献3】3GPP TSG-SA WG2 Meeting #104 S2-142856、2014年7月7-11日、Dublin、Ireland、(revision of S2-142636) CR-Form-v11 CHANGE REQUEST 23.303 CR 0108 rev 1 Current バージョン:12.1.0 タイトル:Clarification of usage of Application ID in ProSe direct Discovery
【非特許文献4】3GPP TSG-WG2 Meeting #103 S2-141931 Phoenix、AZ、USA、2014年5月19-23日、CR-Form-v11 CHANGE REQUEST 23.303 CR 0087 Rev - Current バージョン:12.0.0 タイトル:Missing procedure on ProSe Application Code revocation
【発明の概要】
【0009】
したがって、本発明は、前述された問題を解消するようにデバイス・ツー・デバイス通信のオープンダイレクトディスカバリを扱う方法及び関連する通信装置を提供する。
【0010】
オープンダイレクトディスカバリを扱う通信装置が、命令を記憶した記憶ユニットと、記憶ユニットに結合された処理手段とを含む。処理手段は、記憶ユニットに記憶された命令を実行するように構成される。命令は、第1の近接サービス(ProSe)機能からディスカバリ更新メッセージを受信することであって、ディスカバリ更新メッセージは、ディスカバリフィルタに対応するProSeアプリケーションコード又は該ProSeアプリケーションコードに対応するProSeアプリケーションIDを示す、ことと、ディスカバリフィルタに従ってオープンダイレクトディスカバリの実行を停止することと、を含む。
【0011】
オープンダイレクトディスカバリを扱う通信装置が、命令を記憶した記憶ユニットと、記憶ユニットに結合された処理手段とを含む。処理手段は、記憶ユニットに記憶された命令を実行するように構成される。命令は、近接サービス(ProSe)アプリケーションコードを更新するための更新メッセージを、公表ユーザ機器(UE)からのProSeアプリケーションコード又は該ProSeアプリケーションコードに対応するProSeアプリケーションIDを示す公表取り消し要求メッセージの受信、公表UEに対するディスカバリ終了要求メッセージの送信、又は、周期的アクティブタイマが満了し、公表UEがガード時間間隔内に当該ネットワークノードに活動報告メッセージを送信しないときの、公表UEがオープンダイレクトディスカバリのカバレッジエリア外であるとの判定、の動作のうち少なくとも1つが発生した場合に、ProSe機能に送信することを含む。
【0012】
本発明に係る上記及び他の目的が、疑いなく、様々な図及び図面に示される好適な実施形態についての下記の詳細な説明を読んだ当業者に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の一例に従うワイヤレス通信システムの概略図である。
【
図2】本発明の一例に従う通信装置の概略図である。
【
図3】本発明の一例に従うプロセスのフローチャートである。
【
図4】本発明の一例に従うプロセスのフローチャートである。
【
図5】本発明の一例に従うプロセスのフローチャートである。
【
図6】本発明の一例に従うプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、本発明の一例に従うワイヤレス通信システム10の概略図である。ワイヤレス通信システム10は、簡潔に、ネットワークと複数の通信装置とを含む。
図1において、ネットワーク及び通信装置は、ワイヤレス通信システム10の構造を例示するのに単に利用されている。通信装置は、通信標準、例えば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)標準において定義されるデバイス・ツー・セルラー(D2C)通信に従って、ネットワークと通信することができる。実際的に、ネットワークは、UMTS(universal mobile telecommunications system)において少なくとも1つのノード‐B(Node-B;NB)を含むUTRAN(universal terrestrial radio access network)であり得る。別の例において、ネットワークは、LTE(long term evolution)システム、LTE‐A(LTE-Advanced)システム又はLTE‐Aシステムの発展したものにおいて少なくとも1つの発展型NB(eNB)及び/又は少なくとも1つの中継装置を含む発展型UTRAN(E‐UTRAN)であり得る。
【0015】
さらに、ネットワークは、UTRAN/E‐UTRANとコアネットワーク(例えば、発展型パケットコア(EPC)ネットワーク)との双方を含んでもよく、コアネットワークは、ネットワークエンティティ、例えば、モビリティ管理エンティティ(MME)、サービングゲートウェイ(S‐GW)、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P‐GW)、自己組織化ネットワーク(SON)サーバ及び/又は無線ネットワークコントローラ(RNC)などを含み得る。換言すると、通信装置により送信される情報をネットワークが受信した後、この情報は、UTRAN/E−UTRANによってのみ処理されることができ、情報に対応する判断が、UTRAN/E−UTRANにおいてなされる。別法として、UTRAN/E−UTRANは、情報をコアネットワークに転送することができ、情報に対応する判断は、コアネットワークが情報を処理した後、コアネットワークにおいてなされる。さらに、情報は、UTRAN/E−UTRANとコアネットワークとの双方によって処理されてもよく、UTRAN/E−UTRANとコアネットワークとによって協調及び/又は協力が行われた後、判断がなされる。
【0016】
通信装置は、ユーザ機器(UE)、低コスト装置(例えば、マシンタイプ通信(MTC)装置)、デバイス・ツー・デバイス(D2D)装置、携帯電話、ラップトップ、タブレットコンピュータ、電子ブック、ポータブルコンピュータシステム、又はこれらの組み合わせであり得る。さらに、D2D通信に関して、ネットワークと通信装置とは、方向(すなわち、送信方向)に従って送信器又は受信器として見なされてよく、例えば、アップリンク(UL)について、通信装置が送信器であってネットワークが受信器であり、ダウンリンク(DL)について、ネットワークが送信器であって通信装置が受信器である。
【0017】
さらに、2つの通信装置が、初期化(例えば、接続確立及び/又はピアディスカバリ)が実行された後、直接互いに通信することができる。例えば、初期化は、ネットワークによってアシストされてもよい。すなわち、通信装置は、通信標準、例えば、3GPP標準において定義されるD2D通信(例えば、近接サービス(ProSe))に従って、互いに通信する(例えば、パケットを送信し及び/又は受信する)ことができる。通信装置は、周波数分割多重化(FDD)構成及び/又は時分割多重化(TDD)構成に従って決定されるULサブフレームを介して、互いに通信することができる。
【0018】
図2は、本発明の一例に従う通信装置20の概略図である。通信装置20は、
図1に示される通信装置又はネットワークであってよいが、本明細書において限定されない。通信装置20には、マイクロプロセッサ又は特定用途向け集積回路(ASIC)などの処理手段200と、記憶ユニット210と、通信インターフェースユニット220とを含み得る。記憶ユニット210は、プログラムコード214を記憶することができる任意のデータ記憶装置であってよく、プログラムコード214は、処理手段200によってアクセスされ、実行される。記憶ユニット210の例には、これらに限定されないが、加入者識別モジュール(SIM)、読取専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク読取専用メモリ(CD‐ROM)、デジタル多用途ディスクROM(DVD‐ROM)、ブルーレイディスクROM(BD‐ROM)、磁気テープ、ハードディスク、光学データ記憶装置、不揮発性記憶ユニット、非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、有形媒体)などが含まれる。通信インターフェースユニット220は、好ましくはトランシーバであり、処理手段200の処理結果に従って信号(例えば、データ、信号、メッセージ及び/又はパケット)を送信し及び受信することに使用される。
【0019】
図3は、本発明の一例に従うプロセス30のフローチャートである。プロセス30は、オープンダイレクトディスカバリを扱う監視UE(例えば、
図1における通信装置)において利用されることができる。プロセス30は、プログラムコード214へとコンパイルされることができ、下記のステップを含む。
【0021】
ステップ302:ProSe機能からディスカバリ更新メッセージを受信する。ディスカバリ更新メッセージは、ディスカバリフィルタに対応するProSeアプリケーションコード、又はProSeアプリケーションコードに対応するProSeアプリケーション識別(ID)を示す。
【0022】
ステップ304:ディスカバリフィルタに従ってオープンダイレクトディスカバリの実行を停止する。
【0024】
プロセス30によれば、監視UEは、ProSe機能からディスカバリ更新メッセージを受信することができる。ディスカバリ更新メッセージは、ディスカバリフィルタに対応するProSeアプリケーションコード、又はProSeアプリケーションコードに対応するProSeアプリケーションIDを示す。それから、監視UEは、ディスカバリフィルタに従ってオープンダイレクトディスカバリの実行を停止することができる。すなわち、ProSe機能は監視UEに、オープンダイレクトディスカバリの実行を停止するように、例えば、ディスカバリフィルタに含まれるProSeアプリケーションコードの監視を停止するように、通知することができる。こうして、プロセス30は、例えばタイマの満了に起因して、公表UEがProSeアプリケーションコードの使用を停止しているか、又はProSeアプリケーションコードが無効になっている場合に、ProSeアプリケーションコードに関連する動作を停止するメカニズムを提供する。結果として、監視UEのパワー消費を低減させることができる。
【0025】
本発明の実現は、上記の記載に限定されない。下記の例が、プロセス30、並びに/又は後の記載におけるプロセス40、50及び60に適用されてもよい。
【0026】
一例において、プロセス30におけるProSe機能は、監視UEのホーム・パブリック・ランド・モバイル・ネットワーク(home public land mobile network;HPLMN内にあり得る。一例において、ProSeアプリケーションコードは、別のProSe機能がProSeアプリケーションIDを示す公表要求メッセージを受信した後に、該別のProSe機能によって生成されることができ、公表UEに対して公表応答メッセージにおいて示されることができる。さらに、別のProSe機能は、公表UEのHPLMN内にあり得る。一例において、監視UEは、オープンダイレクトディスカバリの実行を停止するために、ディスカバリフィルタを削除することができる。一例において、監視UEは、ディスカバリフィルタを、別のProSeアプリケーションコードを含む別のディスカバリフィルタで置換することができる。さらに、別のディスカバリフィルタは、ディスカバリ更新メッセージに含まれてもよく、監視UEは、ディスカバリ更新メッセージに従って置換を実行することができる。一例において、監視UEは、該監視UEが接続されたモードにあるとき、又はProSe機能で手順を実行するときに、ProSe機能からディスカバリ更新メッセージを受信することができる。すなわち、監視UEがディスカバリ更新メッセージを受信する瞬間は、限定されない。
【0027】
一例において、ProSe機能は、該ProSe機能が別のProSe機能(例えば、公表UEのHPLMNにおける)からProSeアプリケーションコードの更新メッセージを受信したとき、ディスカバリ更新メッセージを監視UEに送信することができる。この例において、監視UEは、監視要求メッセージにおいてProSeアプリケーションIDで監視することを要求しており、監視応答メッセージにおいてディスカバリフィルタを取得し、監視UEは、監視UEのUEアイデンティティの記憶された情報に従って、ProSe機能によって識別されることができる。一例において、ProSe機能は、該ProSe機能がディスカバリフィルタを含む監視応答メッセージを監視UEに成功裏に送信した後、監視UEのUEアイデンティティの情報を記憶することができる。一例において、ProSe機能は、該ProSe機能がディスカバリ更新メッセージを成功裏に送信した後、監視UEのUEアイデンティティの情報を削除することができる。一例において、更新メッセージは、ProSeアプリケーションID又はディスカバリフィルタを示すことができ、これらは、例えば、監視UEによって削除される。一例において、更新メッセージは、別のProSeアプリケーションコードを含む別のディスカバリフィルタを示すことができ、これらは、例えば、元のディスカバリフィルタ及び/又は元のProSeアプリケーションコードを置換するために監視UEによって使用される。それから、監視UEは、別のディスカバリフィルタを用いて監視を実行することができる。別のディスカバリフィルタは、元のProSeアプリケーションコードを置換する新しいProSeアプリケーションコードを含み得る。
【0028】
上記の例はプロセス30に基づいて例示されているが、公表UE、監視UE及びProSe機能の動作を明らかにするものであることが留意されるべきである。上記の例は、システム要件及び/又は設計検討に従って任意的に組み合わせられ、かつ/あるいは修正されてもよい。
【0029】
図4は、本発明の一例に従うプロセス40のフローチャートである。プロセス40は、オープンダイレクトディスカバリを扱うネットワークノードにおいて利用される(例えば、
図1におけるネットワークの中で稼働する)ことができる。プロセス40は、プログラムコード214へとコンパイルされることができ、下記のステップを含む。
【0031】
ステップ402:下記の動作のうち少なくとも1つが発生した場合に、ProSeアプリケーションコードを更新するための更新メッセージをProSe機能に送信する:公表UEからの、ProSeアプリケーションコード又はProSeアプリケーションコードに対応するProSeアプリケーションIDを示す公表取り消し要求メッセージの受信、公表UEに対するディスカバリ終了要求メッセージの送信、又は、周期的アクティブタイマが満了し、公表UEがガード時間間隔内にネットワークノードに活動報告メッセージを送信しないときの、公表UEがオープンダイレクトディスカバリのカバレッジエリア外であるとの判定。
【0033】
プロセス40によれば、ネットワークノード(例えば、公表UEのProSe機能)は、下記の動作のうち少なくとも1つが発生した場合に、ProSeアプリケーションコードを更新するための更新メッセージをProSe機能(例えば、監視UEの)に送信することができる:公表ユーザ機器(UE)からの、ProSeアプリケーションコード又はProSeアプリケーションコードに対応するProSeアプリケーションIDを示す公表取り消し要求メッセージの受信、公表UEに対するディスカバリ終了要求メッセージの送信、又は、周期的アクティブタイマが満了し、公表UEがガード時間間隔内にネットワークノードに活動報告メッセージを送信しないときの、公表UEがオープンダイレクトディスカバリのカバレッジエリア外であるとの判定。すなわち、ネットワークノードは、上記の3つの動作のうち1又は複数が発生した場合に、ProSe機能に更新メッセージを送信することができる。こうして、ProSe機能は、これまでに述べられたとおり、更新メッセージを受信した後、監視UEにディスカバリ更新メッセージを送信することができる。そして、監視UEは、ディスカバリ更新メッセージの中のディスカバリフィルタに従って、オープンダイレクトディスカバリの実行を停止する(すなわち、ProSeアプリケーションコードの監視を停止する)。こうして、プロセス40は、例えばタイマの満了に起因して、公表UEがProSeアプリケーションコードの使用を停止しているか、又はProSeアプリケーションコードが無効になっている場合に、ProSeアプリケーションコードに関連する動作を停止するメカニズムを提供する。結果として、監視UEのパワー消費を低減させることができる。
【0034】
本発明の実現は、上記の記載に限定されない。下記の例が、プロセス30及び40、並びに/又は後の記載におけるプロセス50及び60に適用されてもよい。
【0035】
一例において、プロセス40におけるネットワークノードは、ProSeアプリケーションコードが更新メッセージの中に示される場合に、マッピングテーブルに記憶されたProSeアプリケーションIDとProSeアプリケーションコードとの間のマッピングに従って、ProSeアプリケーションIDを解決することができる。一例において、公表UEは、該公表UEがProSeアプリケーションコードの公表を停止すると決定したとき、公表取り消し要求メッセージをネットワークノードに送信することができる。一例において、上記決定は、公表UEのProSeレイヤが公表UEの上位レイヤからProSeアプリケーションIDの公表の停止を示す終了要求を受信したとの理由で、行うことができる。公表UEのProSeレイヤは、公表UE上のアプリケーションがProSeアプリケーションIDに関連するオープンダイレクトディスカバリを停止すると判断した場合に、終了要求を受信することができる。さらに、上記アプリケーションはアプリケーションIDによって識別されることができ、このアプリケーションIDは1又は複数のProSeアプリケーションIDに対応し得る。
【0036】
一例において、プロセス40におけるネットワークノードは、ホーム加入者サーバ(HSS)(例えば、ホームロケーションレジスタ(HLR))から通知メッセージを受信した後、ProSeアプリケーションコードを更新するようにProSe機能に更新メッセージを送信することができる。一例において、HSSは、該HSSが公表UEの切り離し(detach)手順を開始するとき、通知メッセージを送信することができる。一例において、HSSは、HSSに記憶された通知フラグがアクティブとして設定され、HSSがネットワークコントローラ(例えば、MME)によって公表UEの切り離しを通知されたときに、通知メッセージを送信することができる。さらに、通知フラグは、HSSがネットワークノードから通知フラグの設定を示す切り離し通知要求メッセージを受信したとき、アクティブとして設定されることができる。公表UEの切り離しは、下記のシナリオにおいて検出することができることに留意する。公表UEが、発展型パケットシステム(EPS)ネットワークから切り離すよう、切り離し手順、例えば、パワーオフ等を開始する。ネットワークコントローラ(例えば、MME)は、公表UEと、切り離し手順又はローカルの切り離しを開始する。一例において、通知フラグは、HSSがネットワークノードから通知フラグと公表UEのUEアイデンティティとを示す別の切り離し通知要求メッセージを受信したとき、公表UEについての有効な割り当てられたProSeアプリケーションコードがない、すなわち、割り当てられたProSeアプリケーションコードのすべてが対応する有効性タイマの満了に起因して無効である場合に、HSSにおいて非アクティブとして設定されることができる。
【0037】
一例において、プロセス40における周期的アクティブタイマの値は、ネットワークノードによって公表応答メッセージの中で示されることができ、あるいは、公表UEによって公表要求メッセージの中で示されることができる。一例において、ガード時間間隔の値は、ネットワークコントローラ(例えば、MME)によって構成されることができる。
【0038】
一例において、ネットワークノードは、ProSeアプリケーションコードの承認を終了する(例えば、非アクティブ化する)ことができる。一例において、ネットワークノードは、すべてのProSeアプリケーションIDに対応するすべてのProSeアプリケーションコードの承認を終了する(例えば、非アクティブ化する)ことができる。一例において、ネットワークノードは、ProSeアプリケーションコードを別のProSeアプリケーションコードで置換することができる。
【0039】
一例において、プロセス40におけるネットワークノードは、ProSe機能の記憶されたアドレス情報に従って、更新メッセージをProSe機能に送信するかを決定することができる。さらに、ネットワークノードは、ProSe機能からProSeアプリケーションIDを含む監視要求メッセージを受信し、ProSe機能に対して監視応答メッセージの中でProSeアプリケーションコードを返した後、ProSe機能のアドレス情報を記憶することができる。
【0040】
図5は、本発明の一例に従うプロセス50のフローチャートであり、UEのUE1‐UE2、ProSe機能のProSe1‐ProSe2、及びMME/HSSのMME1/HSS1‐MME2/HSS2などのネットワークエンティティが示されている。本例において、UEのUE1は、公表UEであり得、UEのUE2は監視UEであり得る。ProSe機能のProSe1は、UEのUE1のHPLMNのProSe機能であり得、ProSe機能のProSe2は、UEのUE2のHPLMNのProSe機能であり得る。ネットワークエンティティの構成は例示を容易にするために簡素化されており、これに限定されない。
【0041】
プロセス50の動作が以下のとおり説明される。UEのUE1‐UE2とProSe機能のProSe1‐ProSe2とが、オープンダイレクトディスカバリを実現するようにProSeダイレクトディスカバリ手順を実行することができる(ステップ500)。ProSeダイレクトディスカバリ手順は、UEのUE1‐UE2とProSe機能のProSe1‐ProSe2とによって実行されるサービス承認手順と、ディスカバリ要求メッセージ及びマッチ報告の送信/受信とを含むことができる。そして、UEのUE1‐UE2とProSe機能のProSe1‐ProSe2とは、オープンダイレクトディスカバリに関連する情報を取得することができる。一例において、UEのUE1は、ProSeアプリケーションIDに対応する(例えば、これの影響下にある)ProSeアプリケーションコードを記憶することができる(ステップ502)。一例において、ProSe機能のProSe1は、ProSeアプリケーションコード又はProSeアプリケーションIDに関連付けられたProSe機能のProSe2のアドレス情報を記憶することができる(ステップ504)。一例において、ProSe機能のProSe2は、ProSeアプリケーションIDとProSeアプリケーションコードと監視UE(例えば、UEのUE2)の情報(例えば、ID)との間のマッピングを記憶することができる(ステップ506)。一例において、UEのUE2は、ProSeアプリケーションIDとディスカバリフィルタとの間のマッピングを記憶することができる(ステップ508)。
【0042】
UEのUE1は、ProSeアプリケーションコードを終了する(例えば、非アクティブ化する)ように、ProSe機能のProSe1に公表取り消し要求メッセージを送信することができる(ステップ510)。公表取り消し要求メッセージは、UEのUE1の情報(例えば、ID)、ProSeアプリケーションID、及び/又はProSeアプリケーションコードを含むことができる。ProSe機能のProSe1は、ProSeアプリケーションID及び/又はProSeアプリケーションコードが要求されたかを確認する(又はチェックする)ことができる(ステップ512)。ProSe機能のProSe1は、確認の後、ProSe機能のProSe2のアドレス情報に従って、ProSe機能のProSe2に公表取り消し要求メッセージを送信することができる(ステップ514)。さらに、ProSe機能のProSe1は、公表取り消し要求メッセージの処理に応答して、UEのUE1に公表取り消し応答メッセージを送信することができる(ステップ516)。UEのUE1は、公表取り消し応答メッセージに従って、ProSeアプリケーションコードが無効であると確認することができ、ProSeアプリケーションコードの公表を停止することができる(ステップ518)。
【0043】
ProSe機能のProSe2は、公表取り消し要求メッセージを受信した後、UEのUE2の情報に従って、UEのUE2がProSeアプリケーションコードを要求しているかを確認する(又はチェックする)ことができる(ステップ520)。ProSe機能のProSe2は、確認の後、ProSeアプリケーションコードが終了されたと通知するように、UEのUE2に監視取り消し要求メッセージを送信することができる(ステップ522)。ProSe機能のProSe2は、監視取り消し要求メッセージに応答してUEのUE2から、監視取り消し応答メッセージを受信することができる(ステップ524)。それから、ProSe機能のProSe2は、監視取り消し応答メッセージに従って、ProSeアプリケーションコードに関連する情報を削除することができる(ステップ526)。さらに、UEのUE2は、ProSeアプリケーションコードが無効であると確認することができ、ProSeアプリケーションコードの監視を停止することができる(ステップ528)。
【0044】
図6は、本発明の一例に従うプロセスのフローチャートであり、UEのUE1‐UE2、ProSe機能のProSe1‐ProSe2、及びMME/HSSのMME1/HSS1‐MME2/HSS2などのネットワークエンティティが示されている。本例において、UEのUE1は、公表UEであり得、UEのUE2は監視UEであり得る。ProSe機能のProSe1は、UEのUE1のHPLMNのProSe機能であり得、ProSe機能のProSe2は、UEのUE2のHPLMNのProSe機能であり得る。ネットワークエンティティの構成は例示を容易にするために簡素化されており、これに限定されない。
【0045】
プロセス60の動作が以下のとおり説明される。UEのUE1‐UE2とProSe機能のProSe1‐ProSe2とが、オープンダイレクトディスカバリを実現するように1又は複数のProSeダイレクトディスカバリ手順を実行することができる(ステップ600)。1又は複数のProSeダイレクトディスカバリ手順は、UEのUE1‐UE2とProSe機能のProSe1‐ProSe2とによって実行されるサービス承認手順と、1又は複数のディスカバリ要求メッセージ及びマッチ報告の送信/受信とを含むことができる。そして、UEのUE1‐UE2とProSe機能のProSe1‐ProSe2とは、オープンダイレクトディスカバリに関連する情報を取得することができる。一例において、UEのUE1は、ProSeアプリケーションIDに対応する(例えば、これの影響下にある)ProSeアプリケーションコードを記憶することができる(ステップ602)。一例において、ProSe機能のProSe1は、ProSeアプリケーションコード又はProSeアプリケーションIDに関連付けられたProSe機能のProSe2のアドレス情報を記憶することができる(ステップ604)。一例において、ProSe機能のProSe2は、ProSeアプリケーションIDとProSeアプリケーションコードと監視UE(例えば、UEのUE2)の情報(例えば、ID)との間のマッピングを記憶することができる(ステップ606)。一例において、UEのUE2は、ProSeアプリケーションIDとディスカバリフィルタとの間のマッピングを記憶することができる(ステップ608)。
【0046】
UEのUE1をネットワークから切り離すように、切り離し手順がUEのUE1及び/又はMME/HSSのMME1/HSS1の間で実行されることができる(ステップ610)。切り離し手順は、UEのUE1によって開始されてもよく、あるいはProSe機能のProSe1によって開始されてもよい。切り離し手順は、UEのUE1をネットワークから切り離すようにMME/HSSのMME1/HSS1によって開始されるローカルの切り離し手順でもあり得る(612)。いずれにしても、HSSのHSS1は、切り離し通知メッセージをProSe機能のProSe1に送信することができる(614)。ProSe機能のProSe1は、切り離し通知メッセージに従って、UEのUE1がProSeアプリケーションコードを割り当てられているかを確認する(又はチェックする)ことができる(616)。それから、ProSe機能のProSe1は、確認の後、ProSe機能のProSe2に取り消し要求メッセージを送信することができる(618)。取り消し要求メッセージは、ProSeアプリケーションID及び/又はProSeアプリケーションコードを含むことができる。
【0047】
ProSe機能のProSe2は、取り消し要求メッセージを受信した後、UEのUE2の情報に従ってUEのUE2がProSeアプリケーションコードを要求しているかを確認(又はチェック)してもよく、しなくてもよい(ステップ620)。ProSe機能のProSe2は、例えばUEのUE1の切り離しに起因して、ProSeアプリケーションコードが終了されたと通知するように、UEのUE2に監視取り消し要求メッセージを送信することができる(ステップ622)。ProSe機能のProSe2は、監視取り消し要求メッセージに応答してUEのUE2から、監視取り消し応答メッセージを受信することができる(ステップ624)。ProSe機能のProSe2は、取り消し要求メッセージに応答してProSe機能のProSe1に取り消し応答メッセージを送信してもよく、しなくてもよい(ステップ626)。
【0048】
ProSe機能は、ProSeアプリケーションコード、有効性タイマ又はディスカバリフィルタを更新し又は取り消すようにディスカバリ要求更新メッセージをUE(例えば、公表UE又は監視UE)に送信することができることに留意する。ディスカバリ要求更新メッセージは、ディスカバリエントリIDを含むことができ、ProSe機能は、ディスカバリエントリIDに従ってUE側において対応するエントリを取り消し又は更新する。ProSe機能は、公表UEに対する割り当てられたProSeアプリケーションコードを更新する必要がある場合に、ディスカバリ要求更新メッセージの中に新しいProSeアプリケーションコードと対応する有効性タイマとディスカバリエントリIDとを含むことができる。ProSe機能は、古いコードを取り消すようにディスカバリエントリIDだけを含んでもよい。ProSe機能は、古いディスカバリフィルタを置換するように新しいディスカバリフィルタ及びディスカバリエントリIDを含んでもよい。ProSe機能は、ディスカバリフィルタを取り消すようにディスカバリフィルタIDだけを含んでもよい。監視UEについて、ProSe機能が他よりも特定のフィルタだけを除去する場合、ディスカバリフィルタIDを含むことは任意的であってよい。
【0049】
上記の例はプロセス30、40、50及び/又は60に基づいて例示されているが、公表UE、監視UE、ProSe機能及びHSSの動作を明らかにするものであることが留意されるべきである。上記の例は、システム要件及び/又は設計検討に従って任意的に組み合わせられ、かつ/あるいは修正されてもよい。
【0050】
当業者は、上述された説明及び例に対して組み合わせ、修正及び/又は調整を容易に行えるであろう。示唆されたステップを含む上述された説明、ステップ及び/又はプロセスは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア(ハードウェア装置と、ハードウェア装置上の読取専用ソフトウェアとして存在するコンピュータ命令及びデータとの組み合わせとして知られる)、電子システム、又はこれらの組み合わせであり得る手段によって、実現することができる。手段の一例が、通信装置20であり得る。
【0051】
ハードウェアの例には、アナログ回路、デジタル回路及び/又は混在回路を含み得る。例えば、ハードウェアは、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス、結合されたハードウェアコンポーネント、又はこれらの組み合わせを含み得る。別の例において、ハードウェアは、汎用目的プロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、又はこれらの組み合わせを含み得る。
【0052】
ソフトウェアの例には、記憶ユニット、例えばコンピュータ可読媒体に保持された(記憶された)、コードセット、命令セット及び/又は機能セットを含み得る。コンピュータ可読媒体は、SIM、ROM、フラッシュメモリ、RAM、CD‐ROM/DVD‐ROM/BD‐ROM、磁気テープ、ハードディスク、光学データ記憶装置、不揮発性記憶ユニット、又はこれらの組み合わせを含み得る。コンピュータ可読媒体(例えば、記憶ユニット)は、内部的に(例えば、統合されて)又は外部的に(例えば、分離されて)、少なくとも1つのプロセッサに結合され得る。少なくとも1つのプロセッサは、1又は複数のモジュールを含み得るものであり、コンピュータ可読媒体の中のソフトウェアを実行する(例えば、実行するように構成される)ことができる。コードセット、命令セット及び/又は機能セットは、少なくとも1つのプロセッサ、モジュール、ハードウェア及び/又は電子システムに、上記の関連するステップを実行させることができる。
【0053】
電子システムの例には、システム・オン・チップ(SoC)、システム・イン・パッケージ(SiP)、コンピュータ・オン・モジュール(CoM)、コンピュータプログラム製品、装置、モバイルフォン、ラップトップ、タブレットコンピュータ、電子ブック又はポータブルコンピュータシステム、及び通信装置20を含み得る。
【0054】
結論として、本発明は、オープンダイレクトディスカバリを扱うための方法及び関連する通信装置を提供する。公表UEによりブロードキャストされたProSeアプリケーションコードが、例えば公表UEの切り離しに起因して無効であるかを、監視UE及び/又はProSe機能が知ることができる。結果として、監視UEのパワー消費を低減させることができる。
【0055】
当業者は、本発明の教示を保持する間、装置及び方法についての多数の修正及び変更がなされ得ることに容易に気付くであろう。したがって、上記の開示は、別記の請求項に係る境界及び範囲によってのみ限定されるものとみなされるべきである。
【符号の説明】
【0056】
10 ワイヤレス通信システム
20 通信装置
200 処理手段
210 記憶ユニット
214 プログラムコード
220 通信インターフェースユニット