(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記障害が、関節リウマチ、乾癬、慢性移植片対宿主病、急性移植片対宿主病、クローン病、炎症性腸疾患、多発性硬化症、乾癬、全身性エリテマトーデス、セリアック病、特発性血小板減少性血栓性紫斑病、重症筋無力症、シェーグレン症候群、強皮症、潰瘍性大腸炎、喘息、または表皮過形成である、請求項27の医薬組成物。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、RORγ活性を阻害しおよび/または被験者におけるIL−17の量を低減するテトラヒドロナフチリジンおよび関連化合物、医薬組成物、方法、ならびにテトラヒドロナフチリジンおよび関連化合物の治療的使用を提供する。本発明の実施は、別段の指示のない限り、有機化学、薬理学、分子生物学(組換え技術を含む)、細胞生物学、生化学、および免疫学の従来技術を使用する。このような技術は、「Comprehensive Organic Synthesis」(B.M.TrostおよびI.Fleming編、1991−1992);「Handbook of experimental immunology」(D.M.WeirおよびC.C.Blackwell編);「Current protocols in molecular biology」(F.M.Ausubelら編、1987、および定期的更新);および「Current protocols in immunology」(J.E.Coliganら編、1991)(各々はその全体が参照により本明細書に組み込まれている)などの文献に説明されている。
【0015】
本発明の様々な態様は、以下に項に記載されている。しかし、1つの特定のセクションに記載された本発明の態様は、任意の特定のセクションに限定されない。さらに、変数が定義を伴わない場合、変数の以前の定義が支配する。
【0016】
定義
本明細書に使用される用語は通常の意味を有し、このような用語の意味はその出現ごとに独立している。それにもかかわらず、および別段に記載される場合を除いて、以下の定義が、本明細書および特許請求の範囲全体を通じて適用される。化学名、一般名、および科学構造は、同じ構造を記載するのに互換的に使用され得る。化学化合物が、化学構造および化学名の両方を用いると言及され、構造と名の間に曖昧さが存在する場合、構造が優先する。これらの定義は、別段の指示のない限り、用語が単独でまたは他の用語と組み合わせて使用されるかどうかにかかわらず適用される。故に、「アルキル」の定義は、「アルキル」のほか、「ヒドロキシアルキル」、「フルオロアルキル」、「−O−アルキル」等の「アルキル」部分に適用される。
【0017】
用語「アルキル」は当技術分野において認識されており、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、シクロアルキル(脂環式)基、アルキル置換シクロアルキル基、およびシクロアルキル置換アルキル基を含む飽和脂肪族基を含む。特定の実施形態において、直鎖または分岐鎖アルキルは、約30個以下(例えば、直鎖でC
1〜C
30、分岐鎖でC
3〜C
30)、あるいは、約20個以下の炭素原子を骨格に有する。同様に、シクロアルキルは、約3から約10個の炭素原子を環構造に有し、2つの飽和炭素環が共に融合されているようなビシクロアルキルを含む。特定の実施形態において、シクロアルキルは約5、6または7個の炭素を環構造に有する。例示的アルキル基には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、シクロプロピル、およびシクロブチルが含まれる。
【0018】
用語「アルキレン」は、アルキル基のジラジカルを指す。例示的アルキレン基には、−CH
2CH
2−、
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
【0019】
、および
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
【0020】
が含まれる。用語「シクロアルキレン」は、シクロアルキル基のジラジカルを指す。例示的シクロアルキレン基には、
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
【0021】
および
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
【0023】
用語「ハロアルキル」は、少なくとも1つのハロゲンで置換されているアルキル基を指す。例示的ハロアルキル基には、−CH
2F、−CHF
2、−CF
3、−CH
2CF
3、−CF
2CF
3等が含まれる。
【0024】
用語「ヒドロキシアルキル」は、少なくとも1つのヒドロキシル基で置換されているアルキル基を指す。例示的ヒドロキシルアルキル基には、−CH
2OH、−CH
2CH
2OH、−C(H)(OH)C(OH)H
2等が含まれる。
【0025】
用語「アラルキル」は、アリール基で置換されたアルキル基を指す。例示的アラルキル基には、
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
【0026】
および
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
【0028】
用語「ヘテロアラルキル」は、ヘテロアリール基で置換されたアルキル基を指す。
【0029】
用語「アルケニル」および「アルキニル」は当技術分野において認識されており、長さおよび可能性のある置換において上記アルキルに類似した、ただし、それぞれ少なくとも1つの二重または三重結合を含有する不飽和脂肪族基を指す。
【0030】
用語「アリール」は当技術分野において認識されており、炭素環式芳香族基を指す。代表的なアリール基には、フェニル、ナフチル、アントラセニル等が含まれる。別段の指定のない限り、該芳香環は、1つまたは複数の環位置で、例えば、ハロゲン、アジド、アルキル、アラルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、イミノ、アミド、カルボン酸、−C(O)アルキル、−CO
2アルキル、カルボニル、カルボキシル、アルキルチオ、スルホニル、スルホンアミド(sulfonamido)、スルホンアミド(sulfonamide)、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリール部分、−CF
3、−CN等で置換されてもよい。用語「アリール」にはまた、2個以上の炭素が2つの隣接する環(環は「縮合環」である)に共通し、縮合環の全てが例えばナフチル基においては芳香環である、2つ以上の炭素環を有する多環芳香環系も含まれる。
【0031】
用語「ヘテロアリール」は当技術分野において認識されており、少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む芳香族基を指す。特定の例において、ヘテロアリール基は、1、2、3、または4個の環ヘテロ原子を含有する。ヘテロアリール基の代表的な例には、ピロリル、フラニル、チオフェニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリダジニルおよびピリミジニル等が含まれる。別段の指定のない限り、ヘテロアリール環は、1つまたは複数の環位置で、例えば、ハロゲン、アジド、アルキル、アラルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、イミノ、アミド、カルボン酸、−C(O)アルキル、−CO
2アルキル、カルボニル、カルボキシル、アルキルチオ、スルホニル、スルホンアミド、スルホンアミド、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリール部分、−CF
3、−CN等で置換されてもよい。用語「ヘテロアリール」にはまた、2個以上の炭素が2つの隣接する環(環は「縮合環」である)に共通し、縮合環の全てが例えばナフチリジニル基においては複素環式芳香族化合物である、2つ以上の環を有する多環芳香環系も含まれる。
【0032】
用語オルト、メタおよびパラは当技術分野において認識されており、それぞれ1,2−、1,3−および1,4−二置換ベンゼンを指す。例えば、名称1,2−ジメチルベンゼンおよびオルト−ジメチルベンゼンは同義である。
【0033】
本明細書で使用されるとき、用語「複素環式」および「ヘテロシクリル」は、例えば、1つまたは複数のヘテロ原子を含有する芳香族環または非芳香環(例えば、単環式または二環式環)を表す。ヘテロ原子は、互いに同じであってもよくまたは異なっていてもよい。ヘテロ原子の例には、窒素、酸素および硫黄が含まれるが、これらに限定されない。芳香族および非芳香族複素環は当技術分野でよく知られている。芳香族複素環の幾つかの非限定例には、ピリジン、ピリミジン、インドール、プリン、キノリンおよびイソキノリンが含まれるが、これらに限定されない。非芳香族複素環式化合物の非限定例には、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、ピロリジンおよびピラゾリジンが含まれるが、これらに限定されない。酸素含有複素環の例には、フラン、オキシラン、2H−ピラン、4H−ピラン、2H−クロメン、ベンゾフラン、および2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ダイオキシンが含まれるが、これらに限定されない。硫黄含有複素環の例には、チオフェン、ベンゾチオフェン、およびパラチアジンが含まれるが、これらに限定されない。窒素含有環の例には、ピロール、ピロリジン、ピラゾール、ピラゾリジン、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピリジン、ピペリジン、ピラジン、ピペラジン、ピリミジン、インドール、プリン、ベンズイミダゾール、キノリン、イソキノリン、トリアゾール、およびトリアジンが含まれるが、これらに限定されない。2個の異なるヘテロ原子を含有する複素環の例には、フェノチアジン、モルホリン、パラチアジン、オキサジン、オキサゾール、チアジン、およびチアゾールが含まれるが、これらに限定されない。複素環は、1つまたは複数の環位置で、例えば、ハロゲン、アジド、アルキル、アラルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、イミノ、アミド、カルボン酸、−C(O)アルキル、−CO
2アルキル、カルボニル、カルボキシル、アルキルチオ、スルホニル、スルホンアミド、スルホンアミド、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリール部分、−CF
3、−CN、等でさらに置換されていてもよい。特定の実施形態において、ヘテロシクリル基は別段の指定のない限り、置換または非置換された3〜7員環である。
【0034】
用語「ヘテロシクロアルキル」は、例えば、3〜7個の環原子を有する飽和ヘテロシクリル基を指す。
【0035】
用語「アミン」および「アミノ」は当技術分野において認識されており、非置換および置換アミンの両方、例えば、一般式:
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
【0036】
(式中、R
50、R
51、R
52およびR
53は、各々独立して水素、アルキル、アルケニル、−(CH
2)
m−R
61を表し、またはR
50およびR
51は、それらが付加されるN原子と一緒に、環構造中に4から8個の原子を有する複素環を完成させ;R
61は、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環または多環を表し;mはゼロまたは1から8の範囲の整数である)により表すことができる部分を指す。特定の実施形態において、R
50またはR
51の1つのみはカルボニルであってもよく、例えば、R
50、R
51および窒素は一緒にイミドを形成しない。他の実施形態において、R
50およびR
51(およびR
52であってもよい)は、各々独立して水素、アルキル、アルケニル、または−(CH
2)
m−R
61を表す。
【0037】
用語「アルコキシル」または「アルコキシ」は当技術分野において認識されており、酸素ラジカルが付加された上記に定義されたアルキル基を指す。代表的なアルコキシル基には、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、tert−ブトキシ等が含まれる。「エーテル」は、酸素により共有結合された2個の炭化水素である。したがって、アルキルをエーテルにするアルキルの置換基は、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−アルキニル、および−O−(CH
2)
m−R
61(mおよびR
61は上記されている)の1つにより表され得るようなアルコキシルであり、またはアルコキシルに類似している。
【0038】
用語「オキソ」は当技術分野において認識されており、「=O」置換基を指す。例えば、オキソ基で置換されたシクロペンタンはシクロペンタノンである。
【0039】
記号「
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
【0041】
用語「置換された」は、現状下で原子の通常の原子価を超えないこと、および置換が安定な化合物をもたらすことを条件として、指定された基の原子上の1つまたは複数の水素が、示された基からの選択物で置換されていることを意味する。置換基および/または変数の組み合わせは、そのような組み合わせが安定な化合物をもたらす場合のみ許容される。用語「安定な化合物」または「安定な構造」は、反応混合物からの有用な純度への単離、および有効な治療剤への処方を耐え抜くのに十分堅牢である化合物を指す。
【0042】
任意の置換基または変数が、任意の構成物または本発明の化合物において1回を超えて現れる場合、出現するごとにその定義は別段の指示のない限り、全ての他の出現における定義から独立している。
【0043】
本明細書の本文、スキーム、例および表中の満足されない原子価を有する任意の炭素およびヘテロ原子は、原子価を満足するのに十分な数の水素原子(複数可)を有すると見なされることも留意されるべきである。
【0044】
本発明の1つまたは複数の化合物は、水、エタノール等の薬学的に許容される溶媒と共に非溶媒和物形態および溶媒和物形態で存在することができ、本発明は、溶媒和物形態および非溶媒和物形態の両方を包含することが意図される。「溶媒和物」は、本発明の化合物と1つまたは複数の溶媒分子との物理的結合を意味する。この物理的結合は、水素結合を含む様々な程度のイオン結合および共有結合を必要とする。特定の例において溶媒和物は、例えば1つまたは複数の溶媒分子が結晶性固体の結晶格子に組み込まれている場合、単離することができる。「溶媒和物」は、溶液相溶媒和物および単離可能な溶媒和物の両方を包含する。適切な溶媒和物の非限定例には、エタノラート、メタノラート等が含まれる。「水和物」は、溶媒分子がH
2Oである溶媒和物である。
【0045】
本発明の組成物に含有された特定の化合物は、特定の幾何学的形態または立体異性体で存在してもよい。さらに、本明細書に記載された特定の化合物は、光学的に活性であってもよい。本発明は、シスおよびトランス異性体、RおよびSエナンチオマー、ジアステレオマー、(D)異性体、(L)異性体、そのラセミ混合物、ならびにその他の混合物を含む、全てのそのような化合物を本発明の範囲内にあると企図する。該化合物は、1つまたは複数の立体中心を含有することができる。例えば、不斉炭素原子は、アルキル基などの置換基に存在することができる。例えば、ラセミ混合物、単一エナンチオマー、ジアステレオマー混合物および個々のジアステレオマーなどの全てのそのような異性体ならびにその混合物は、本発明に含まれるものとする。追加の不斉中心は、分子上の様々な置換基に性質に応じて存在し得る。そのような不斉中心はそれぞれ、独立に2つの光学異性体を生成し、混合物中の可能性のある光学異性体、ジアステレオマー、および純粋化合物または部分的に精製された化合物の全てが本発明の範囲内に含まれることが意図される。
【0046】
ジアステレオマー混合物は、例えば、クロマトグラフィーおよび/または分別結晶によるなど当業者に公知の方法により、物理的化学的違いに基づき個々のジアステレオマーに分離することができる。エナンチオマーは、適切な光学的に活性な化合物(例えば、キラルアルコールまたはモッシャー酸クロリドなどのキラル補助基)との反応によるジアステレオマー混合物へのエナンチオマー混合物の変換、ジアステレオマーの分離、および対応する純粋なエナンチオマーへの個々のジアステレオマーの変換(例えば、加水分解)により分離することができる。あるいは、本発明の化合物の特定のエナンチオマーは、不斉合成により調製されてもよい。さらに、分子が塩基性官能基(アミノなどの)または酸性官能基(カルボン酸などの)を含有する場合、ジアステレオマー塩が適切な光学的に活性な酸または塩基により形成され、それに続いて、故に形成されたジアステレオマーが当技術分野で公知の分別結晶またはクロマトグラフィー手段により分割され、その後、純粋なエナンチオマーが回収される。
【0047】
本発明の化合物の個々の立体異性体は、例えば、実質的に他の異性体を含まなくてもよく、または例えばラセミ化合物として全ての他の、もしくは他の選択された立体異性体と混合されてもよい。本発明の化合物におけるキラル中心(複数可)は、IUPAC 1974 Recommendationsにより定義されたSまたはR配置を有することができる。さらに、本明細書に記載された化合物がアトロプ異性体(例えば、置換ビアリール)として存在し得る限り、そのようなアトロプ異性体の全ての形態は本発明の一部と見なされる。
【0048】
本明細書で使用されるとき、用語「被験者」および「患者」は互換的に使用され、本発明の方法により治療される生物を指す。そのような生物には好ましくは、哺乳動物(例えば、マウス、サル、ウマ、ウシ、ブタ、イヌ、ネコ等)が含まれるが、これらに限定されず、最も好ましくはヒトを含む。
【0049】
用語「EC
50」は当技術分野において認識されており、50%最大効果に必要とされる化合物の濃度を指す。
【0050】
本明細書で使用されるとき、用語「有効量」は、有益なまたは望ましい結果(例えば、治療、改善、抑制または予防結果)をもたらすのに十分な化合物の量を指す。有効量は、1回または複数回の投与、塗布または投与量で投与することができ、特定の製剤または投与経路に限定されるものではない。本明細書で使用されるとき、用語「治療(treating)」には、状態、疾患、障害等の改善、またはそれらの症状の改善をもたらすいずれかの効果、例えば、低下、減少、調節、改善または排除が含まれる。
【0051】
本明細書で使用されるとき、用語「医薬組成物」は、活性剤と、組成物をインビボまたはエクスビボでの診断的または治療的使用に特に適したものにする不活性または活性な担体との組み合わせを指す。
【0052】
本明細書で使用されるとき、用語「薬学的に許容される担体」は、リン酸緩衝生理食塩溶液、水、エマルション(例えば、油/水または水/油エマルションなどの)、および様々なタイプの湿潤剤などの標準的な医薬担体のいずれかを指す。組成物はまた、安定剤および保存料も含むことができる。担体、安定剤および補助剤の例として。(例えば、Martin、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第15版、Mack Publ.Co.,Easton、PA[1975]参照)。
【0053】
本明細書で使用されるとき、用語「薬学的に許容される塩」は、被験者に投与すると本発明の化合物またはその活性な代謝物もしくは残留物を提供することができる、本発明の化合物の任意の薬学的に許容される塩(例えば、酸または塩基)を指す。当業者に知られているように、本発明の化合物の「塩」は、無機または有機酸および塩基から得ることができる。酸の例には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、フマル酸、マレイン酸、リン酸、グリコール酸、乳酸、サリチル酸、コハク酸、トルエン−p−スルホン酸、酒石酸、酢酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ギ酸、安息香酸、マロン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ベンゼンスルホン酸等が含まれるが、これらに限定されない。それ自体は薬学的に許容されないシュウ酸などの他の酸は、本発明の化合物およびその薬学的に許容される酸付加塩を得るうえで、中間体として有用な塩の調製に使用することができる。
【0054】
塩基の例には、アルカリ金属(例えば、ナトリウム)水酸化物、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウム)、水酸化物、アンモニア、および式NW
4+(WはC
1−4アルキルである)の化合物等が含まれるが、これらに限定されない。
【0055】
塩の例には、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、樟脳酸塩、樟脳スルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシルスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、フルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、シュウ酸塩、パルモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバリン酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシル酸塩(トルエンスルホン酸塩としても知られる)、ウンデカン酸塩等が含まれるが、これらに限定されない。塩の他の例には、Na
+、NH
4+、およびNW
4+(WはC
1−4アルキル基である)等の適切な陽イオンと組み合わされた本発明の化合物の陰イオンが含まれる。塩のさらなる例には、アスコルビン酸塩、ホウ酸塩、硝酸塩、リン酸塩、サリチル酸塩、および硫酸塩が含まれるが、これらに限定されない。さらに、塩基性薬学的化合物から薬学的に有用な塩を形成するのに適していると一般的に見なされている酸は、例えば、P.Stahl et al.,Camille G.(編)Handbook of Pharmaceutical Salts.Properties、Selection and Use.(2002)Zurich:Wiley−VCH;S.Berge et al.,Journal of Pharmaceutical Sciences(1977)66(1)1〜19頁;P.Gould、International J.of Pharmaceutics(1986)33 201〜217頁;Anderson et al.,The Practice of Medicinal Chemistry(1996)、Academic Press、New Yorkにより;およびThe Orange Book(Food & Drug Administration、Washington,D.C.,ウェブサイト上)において論じられている。これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれている。
【0056】
追加の例示的塩基性塩には、アンモニウム塩、ナトリウム、リチウム、およびカリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウムおよびマグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、ジシクロヘキシルアミン、t−ブチルアミンなどの有機塩基(例えば、有機アミン)との塩、ならびにアルギニン、リジンなどのアミノ酸との塩等が含まれるが、これらに限定されない。塩基性窒素含有基は、低級アルキルハライド(例えば、塩化メチル、塩化エチル、および塩化ブチル、臭化メチル、臭化エチル、および臭化ブチル、ならびにヨウ化メチル、ヨウ化エチル、およびヨウ化ブチル)、硫酸ジアルキル(例えば、硫酸ジメチル、硫酸ジエチル、およびジ硫酸ブチル)、長鎖ハライド(例えば、塩化デシル、塩化ラウリル、および塩化ステアリル、臭化デシル、臭化ラウリル、および臭化ステアリル、ならびにヨウ化デシル、ヨウ化ラウリル、およびヨウ化ステアリル)、アラルキルハライド(例えば、臭化ベンジルおよび臭化フェネチル)等の薬剤で四級化されてもよい。
【0057】
治療的使用に対して、本発明の化合物の塩は薬学的に許容されることが企図される。しかし、薬学的に許容されない酸および塩基の塩もまた、例えば、薬学的に許容される化合物の調製または精製において用途を見出すことができる。
【0058】
さらに、本発明の化合物が、塩基性部分(ピリジンまたはイミダゾールなどであるが、これらに限定されない)および酸性部分(カルボン酸なであるが、これに限定されない)の両方を含有する場合、両性イオン(「分子内塩」)が形成され得る。本発明の範囲内で使用されるそのような酸性および塩基性塩は、薬学的に許容される(すなわち、非毒性の生理学的に許容される)塩である。本発明の化合物のそのような塩は、例えば、塩が沈降するものなどの媒体または水性媒体中で、本発明の化合物を当量などの量の酸または塩基と反応させ、この後凍結乾燥させることにより形成することができる。
【0059】
本発明は、全ての単離された形態(その任意の溶媒和物、水和物、立体異性体、および互換異性体などの)で本発明の化合物を含む。さらに、本発明は、1つまたは複数の原子が、同じ原子数であるが自然界で主に見出される原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する特定の同位体を人工的に濃縮され得る化合物を含む。本発明は、本発明の化合物の全ての適切な同位体変化を含むことが意図される。例えば、水素(H)の異なる同位体型には、プロチウム(
1H)および重水素(
2H)が含まれる。プロチウムは、自然界で見出される主な水素同位体である。重水素の濃縮は、インビボでの半減期の増大もしくは必要投与量の減少などの特定の治療的利点を提供し得、または生物試料の特徴付けの基準として有用な化合物を提供し得る。同位体標識化合物は、当業者に公知の従来手法により、または適切な同位体標識試薬および/もしくは中間体を用いて、本明細書のスキームおよび実施例に記載されたプロセスに類似したプロセスにより、過度の実験をせずに調製することができる。
【0060】
用語「SEA症候群」は、血清陰性、腱付着部症、関節症症候群を指す。
【0061】
組成物が特定の成分を有する、含む(including)、もしくは含む(comprising)と記載されている、またはプロセスおよび方法が特定のステップを有する、含む(including)、もしくは含む(comprising)と記載されている記載全体を通して、追加的に、列挙された成分から本質的に成る、または列挙された成分から成る本発明の組成物があること、および列挙された処理ステップから本質的に成る、または列挙された処理ステップから成る本発明によるプロセスおよび方法があることが企図される。
【0062】
用語「a」および「an」は本明細書で使用されるとき、「1つまたは複数の」を意味し、文脈が不適切でない限り複数を含む。
【0063】
略語「THF」は当技術分野において認識されており、テトラヒドロフランを指す。略語「DCM」は当技術分野において認識されており、ジクロロメタンを指す。略語「DMF」は当技術分野において認識されており、ジメチルホルムアミドを指す。略語「DMA」は当技術分野において認識されており、ジメチルアセトアミドを指す。略語「DTT」は当技術分野において認識されており、ジチオスレイトールを指す。略語「EDTA」は当技術分野において認識されており、エチレンジアミン四酢酸を指す。略語「TFA」は当技術分野において認識されており、トリフルオロ酢酸を指す。
【0064】
一般的に、パーセンテージを明示している組成物は、別段の指定のない限り重量である。
【0065】
I.テトラヒドロナフチリジンおよび関連化合物
本発明の1つの態様は、式I:
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
【0066】
により表される化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供し;式中、
Aは、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−8アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、−N(R
4)(R
5)、−CO
2R
6、−C(O)R
6、−CN、−C
1−4アルキレン−C
1−4アルコキシ、−C
1−4アルキレン−N(R
4)(R
5)、−C
1−4アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、−N(R
4)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
4)(R
5)、−N(R
4)SO
2(C
1−6アルキル)、−C(O)N(R
4)(R
5)、および−N(R
4)C(O)N(R
4)(R
5)から成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
Xは、−O−[C(R
6)(R
7)]−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−O−C(R
6)
2−C(R
6)(R
7)−C(R
6)
2−Ψ、−O−C(R
6)
2−C(R
6)(R
7)−Ψ、−C(R
6)
2−[C(R
6)(R
7)]−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(O)−[C(R
6)(R
7)]−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(R
6)
2−N(R
8)−[C(R
6)(R
7)]−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(R
6)=N−Ψ、−C(R
6)
2C(R
6)=N−Ψ、−N=C(R
6)−Ψ、または−N=C(R
6)C(R
6)
2−Ψであり;Ψは、式Iのスルホンアミド環窒素原子に対する結合であり;
Y
1およびY
2は、Y
1およびY
2の少なくとも一方がNであることを条件として、各々独立してC(R
3)またはNであり;
R
1は水素またはC
1−6アルキルであり;
R
2は、水素、−C(O)−アリール、−C(O)−アラルキル、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−シクロアルキル、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−ヘテロシクリル、−C(O)−C
1−8アルキル、−C(O)−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシル、−C(O)−C
1−6アルキレン−シクロアルキル、または−C(O)−C
1−6アルキレン−ヘテロシクロアルキルであり;その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
4)(R
5)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−C(O)N(R
4)(R
5)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
4)(R
5)、および−N(R
4)SO
2(C
1−6アルキル)から成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
R
3は、各々独立して水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
4およびR
5はそれぞれ、各々独立して水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
4およびR
5は、それらが結合された窒素原子と一緒になって3〜7員複素環を形成し;
R
6は、各々独立して水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
7は、水素、ヒドロキシル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−CO
2R
6、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、C
1−4ヒドロキシアルキレン−CO
2R
6、−N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、C
1−6ヒドロキシアルキレン−N(R
4)(R
5)、−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−C(O)N(R
4)(R
5)、−N(R
4)CO
2−C
1−6アルキル、またはC
1−6アルキレン−N(R
4)(C(O)N(R
4)(R
5)であり;またはR
7は、ヘテロシクロアルキルもしくはC
1−4アルキレン−ヘテロシクロアルキルであり、ヘテロシクロアルキルは、オキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
R
8は、水素、C
1−6アルキル、または−C(O)−C
1−6アルキルであり;
R
9は、水素、C
1−6アルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレンN(R
4)(R
5)、またはC
1−6アルキレンN(R
4)C(O)−C
1−6アルキルであり;その各々は、1、2、または3個のハロゲン、ヒドロキシルまたはアミノで置換されていてもよく;ならびに
mおよびpはそれぞれ、各々独立して0、1、または2を表す。
【0067】
本発明の別の態様は、式I:
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
【0068】
により表される化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供し;式中、
Aは、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−8アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、−N(R
4)(R
5)、−CO
2R
6、−C(O)R
6、−CN、−C
1−4アルキレン−C
1−4アルコキシ、−C
1−4アルキレン−N(R
4)(R
5)、−C
1−4アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、−N(R
4)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
4)(R
5)、−N(R
4)SO
2(C
1−6アルキル)、−C(O)N(R
4)(R
5)、および−N(R
4)C(O)N(R
4)(R
5)から成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
Xは、−O−[C(R
6)(R
7)]−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−O−C(R
6)
2−C(R
6)(R
7)−C(R
6)
2−Ψ、−O−C(R
6)
2−C(R
6)(R
7)−Ψ、−C(R
6)
2−[C(R
6)(R
7)]−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(O)−[C(R
6)(R
7)]−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(R
6)
2−N(R
8)−[C(R
6)(R
7)]−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(R
6)=N−Ψ、−C(R
6)
2C(R
6)=N−Ψ、−N=C(R
6)−Ψ、または−N=C(R
6)C(R
6)
2−Ψであり;Ψは、式Iのスルホンアミド環窒素原子への結合であり;
Y
1およびY
2は、Y
1およびY
2の少なくとも一方がNであることを条件として、各々独立してC(R
3)またはNであり;
R
1は、水素またはC
1−6アルキルであり;
R
2は、−C(O)−アリール、−C(O)−アラルキル、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−シクロアルキル、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−ヘテロシクリル、−C(O)−C
1−8アルキル、−C(O)−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシル、−C(O)−C
1−6アルキレン−シクロアルキル、または−C(O)−C
1−6アルキレン−ヘテロシクロアルキルであり;その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
4)(R
5)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−C(O)N(R
4)(R
5)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
4)(R
5)、および−N(R
4)SO
2(C
1−6アルキル)から成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
R
3は、各々独立して水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
4およびR
5はそれぞれ、各々独立して水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
4およびR
5は、それらが結合された窒素原子と一緒になって3〜7員複素環を形成し;
R
6は、各々独立して水素またはC
1−6アルキルを表し、;
R
7は、水素、ヒドロキシル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−CO
2R
6、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、C
1−4ヒドロキシアルキレン−CO
2R
6、−N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、C
1−6ヒドロキシアルキレン−N(R
4)(R
5)、−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−C(O)N(R
4)(R
5)、−N(R
4)CO
2−C
1−6アルキル、またはC
1−6アルキレン−N(R
4)(C(O)N(R
4)(R
5)であり;またはR
7は、ヘテロシクロアルキルもしくはC
1−4アルキレン−ヘテロシクロアルキルであり、ヘテロシクロアルキルは、オキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
R
8は、水素、C
1−6アルキル、または−C(O)−C
1−6アルキルであり;
R
9は、水素、C
1−6アルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキレンN(R
4)(R
5)、またはC
1−6アルキレンN(R
4)C(O)−C
1−6アルキルであり;ならびに
mおよびpそれぞれ、各々独立して0、1、または2を表す。
【0069】
特定の実施形態において、Aはアリールまたはヘテロアリールであり、その各々は、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいアリールである。特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲンおよびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。特定の実施形態において、少なくとも1個の置換基はフェニル環のメタ位で結合される。
【0070】
特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリールである。
【0071】
特定の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいヘテロシクロアルキルである。特定の実施形態において、Aはピペリジンまたはピロリジンであり、その各々は、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。
【0072】
特定の実施形態において、Xは、−O−[C(R
6)(R
7)]−[C(R
6)
2]
m−Ψである。特定の他の実施形態において、Xは−C(R
6)
2−[C(R
6)(R
7)]−[C(R
6)
2]
m−Ψである。特定の他の実施形態において、Xは−C(O)−[C(R
6)(R
7)]−[C(R
6)
2]
m−Ψである。特定の他の実施形態において、Xは−C(R
6)
2−N(R
8)−[C(R
6)(R
7)]−[C(R
6)
2]
m−Ψである。特定の他の実施形態において、Xは−C(R
6)=N−Ψである。
【0073】
特定の実施形態において、Y
1はNであり、Y
2はC(R
3)である。特定の他の実施形態において、Y
1はC(R
3)であり、Y
2はNである。特定の他の実施形態において、Y
1はNであり、Y
2はCHである。特定の他の実施形態において、Y
1はCHであり、Y
2はNである。
【0074】
特定の実施形態において、R
1は水素である。
【0075】
特定の実施形態において、R
2は、水素、−C(O)−アリールまたは−C(O)−アラルキルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、R
2は−C(O)−アリールまたは−C(O)−アラルキルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される2個の置換基で置換され、前記置換基は芳香環のオルト位に位置する。特定の他の実施形態において、R
2は−C(O)−フェニルまたは−C(O)−ベンジルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、R
2は−C(O)−フェニルまたは−C(O)−ベンジルであり、その各々は、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、R
2は、
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
【0076】
(各R’は、独立にハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、またはC
1−6ハロアルキルである)により表される。特定の他の実施形態において、R
2は、
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
【0077】
(各R’は、独立にハロゲン、C
1−6アルキル、またはC
1−6ハロアルキルである)により表される。
【0078】
特定の実施形態において、R
2は−C(O)−アリールまたは−C(O)−アラルキルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、R
2は−C(O)−アリールまたは−C(O)−アラルキルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される2個の置換基で置換され、前記置換基は芳香環のオルト位に位置する。特定の他の実施形態において、R
2は−C(O)−フェニルまたは−C(O)−ベンジルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、R
2は−C(O)−フェニルまたは−C(O)−ベンジルであり、その各々は、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、R
2は、
により表される。
【0079】
特定の実施形態において、R
2は、
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
【0080】
(R’’は、C
1−6アルキル、アリール、またはヘテロシクリルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
4)(R
5)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−C(O)N(R
4)(R
5)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
4)(R
5)、および−N(R
4)SO
2(C
1−6アルキル)から成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい)により表される。特定の実施形態において、R’’は、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。
【0081】
特定の実施形態において、R
3は水素である。
【0082】
特定の実施形態において、R
7は水素である。特定の他の実施形態において、R
7は、ヒドロキシル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−CO
2R
6、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、C
1−4ヒドロキシアルキレン−CO
2R
6、−N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、C
1−6ヒドロキシアルキレン−N(R
4)(R
5)、−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−C(O)N(R
4)(R
5)、−N(R
4)CO
2−C
1−6アルキル、または−N(R
4)C(O)R
9である。特定の他の実施形態において、R
7は、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、またはC
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9である。特定の他の実施形態において、R
7は、C
1−3ヒドロキシアルキル、メチル、エチル、またはC
1−3アルキレン−N(H)C(O)−C
1−4アルキルである。
【0083】
特定の他の実施形態において、R
7は、ヘテロシクロアルキルまたはC
1−4アルキレン−ヘテロシクロアルキルであり、ヘテロシクロアルキルは、オキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。
【0084】
本発明の別の態様は、式I−A:
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
【0085】
により表される化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供し;式中、
Aは、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、−N(R
4)(R
5)、−CO
2R
6、−C(O)R
6、−CN、−C
1−4アルキレン−C
1−4アルコキシ、−C
1−4アルキレン−N(R
4)(R
5)、−C
1−4アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、−N(R
4)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
4)(R
5)、−N(R
4)SO
2(C
1−6アルキル)、−C(O)N(R
4)(R
5)、および−N(R
4)C(O)N(R
4)(R
5)から成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
Xは、−O−[C(R
6)(R
7)]−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−O−C(R
6)
2−C(R
6)(R
7)−C(R
6)
2−Ψ、−O−C(R
6)
2−C(R
6)(R
7)−Ψ、−C(R
6)
2−[C(R
6)(R
7)]−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(O)−[C(R
6)(R
7)]−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(R
6)
2−N(R
8)−[C(R
6)(R
7)]−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(R
6)=N−Ψ、−C(R
6)
2C(R
6)=N−Ψ、−N=C(R
6)−Ψ、または−N=C(R
6)C(R
6)
2−Ψであり;Ψは、式I−Aのスルホンアミド環窒素原子への結合であり;
Y
1およびY
2は、Y
1およびY
2の少なくとも一方がNであることを条件として、各々独立してC(R
3)またはNであり;
R
1は、水素またはC
1−6アルキルであり;
R
2は、水素、−C(O)−アリール、−C(O)−アラルキル、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−シクロアルキル、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−ヘテロシクリル、−C(O)−C
1−8アルキル、−C(O)−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシル、−C(O)−C
1−6アルキレン−シクロアルキル、または−C(O)−C
1−6アルキレン−ヘテロシクロアルキルであり;その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
4)(R
5)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−C(O)N(R
4)(R
5)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
4)(R
5)、および−N(R
4)SO
2(C
1−6アルキル)から成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
R
3は、各々独立して水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
4およびR
5はそれぞれ、各々独立して水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
4およびR
5は、それらが結合された窒素原子と一緒になって3〜7員複素環を形成し;
R
6は、各々独立して水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
7は、水素、ヒドロキシル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−CO
2R
6、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、C
1−4ヒドロキシアルキレン−CO
2R
6、−N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、C
1−6ヒドロキシアルキレン−N(R
4)(R
5)、−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−C(O)N(R
4)(R
5)、−N(R
4)CO
2−C
1−6アルキル、またはC
1−6アルキレン−N(R
4)(C(O)N(R
4)(R
5)であり;またはR
7は、ヘテロシクロアルキルもしくはC
1−4アルキレン−ヘテロシクロアルキルであり、ヘテロシクロアルキルは、オキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
R
8は、水素、C
1−6アルキル、または−C(O)−C
1−6アルキルであり;
R
9は、水素、C
1−6アルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレンN(R
4)(R
5)、またはC
1−6アルキレンN(R
4)C(O)−C
1−6アルキルであり;その各々は、1、2、または3個のハロゲン、ヒドロキシルまたはアミノで置換されていてもよく;ならびに
mおよびpはそれぞれ、各々独立して0、1、または2を表す。
【0086】
上記の式I−Aにおける変数の定義は、複数の化学基を包含する。適用は、例えば、i)変数の定義が、上記に記載された化学基から選択される単一の化学基である、ii)変数の定義が、上記に記載された化学基から選択される2つ以上の化学基の集まりである、およびiii)化合物が、変数が(i)または(ii)により定義される変数の組み合わせ(例えば、Aはアリールであり、R
2は−C(O)−アリールであるなど)により定義される実施形態を企図する。さらに、式Iに関連して前記パラグラフに記載された変数A、X、Y
1、Y
2、R
1からR
9、m、およびpの定義は、本明細書において式I−Aと関連した使用に繰り返される。
【0087】
本発明の別の態様は、式II:
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
【0088】
により表される化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供し;式中、
Aは、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、−N(R
4)(R
5)、−CO
2R
6、−C(O)R
6、−CN、−C
1−4アルキレン−C
1−4アルコキシ、および−C
1−4アルキレン−N(R
4)(R
5)から成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
Y
1およびY
2は、Y
1およびY
2の少なくとも一方がNであることを条件として、各々独立してC(R
3)またはNであり;
R
1は、水素またはC
1−6アルキルであり;
R
2は、水素、−C(O)−アリール、−C(O)−アラルキル、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−シクロアルキル、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−ヘテロシクリル、−C(O)−C
1−8アルキル、−C(O)−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシル、−C(O)−C
1−6アルキレン−シクロアルキル、または−C(O)−C
1−6アルキレン−ヘテロシクロアルキルであり;その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
4)(R
5)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−C(O)N(R
4)(R
5)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
4)(R
5)、および−N(R
4)SO
2(C
1−6アルキル)から成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
R
3は、各々独立して水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
4およびR
5はそれぞれ、各々独立して水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
4およびR
5は、それらが結合された窒素原子と一緒になって3〜7員複素環を形成し;
R
6は、各々独立して水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
7は、水素、ヒドロキシル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−CO
2R
6、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、C
1−4ヒドロキシアルキレン−CO
2R
6、−N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、C
1−6ヒドロキシアルキレン−N(R
4)(R
5)、−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−C(O)N(R
4)(R
5)、−N(R
4)CO
2−C
1−6アルキル、またはC
1−6アルキレン−N(R
4)(C(O)N(R
4)(R
5)であり;またはR
7は、ヘテロシクロアルキルもしくはC
1−4アルキレン−ヘテロシクロアルキルであり、ヘテロシクロアルキルは、オキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
R
9は、水素、C
1−6アルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレンN(R
4)(R
5)、またはC
1−6アルキレンN(R
4)C(O)−C
1−6アルキルであり;その各々は、1、2、または3個のハロゲン、ヒドロキシルまたはアミノで置換されていてもよく;ならびに
mおよびpはそれぞれ、各々独立して0、1、または2を表す。
【0089】
特定の実施形態において、Aはアリールまたはヘテロアリールであり、その各々は、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいアリールである。特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲンおよびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。特定の実施形態において、少なくとも1個の置換基はフェニル環のメタ位で結合される。
【0090】
特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいヘテロシクロアルキルである。特定の実施形態において、Aはピペリジンまたはピロリジンであり、その各々は、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。
【0091】
特定の実施形態において、Y
1はNであり、Y
2はC(R
3)である。特定の他の実施形態において、Y
1はC(R
3)であり、Y
2はNである。特定の他の実施形態において、Y
1はNであり、Y
2はCHである。特定の他の実施形態において、Y
1はCHであり、Y
2はNである。
【0092】
特定の実施形態において、R
1は水素である。
【0093】
特定の実施形態において、R
2は、水素、−C(O)−アリールまたは−C(O)−アラルキルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、R
2は−C(O)−アリールまたは−C(O)−アラルキルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される2個の置換基で置換され、前記置換基は芳香環のオルト位に位置する。特定の他の実施形態において、R
2は−C(O)−フェニルまたは−C(O)−ベンジルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、R
2は−C(O)−フェニルまたは−C(O)−ベンジルであり、その各々は、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、R
2は、
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
【0094】
(各R’は、独立にハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、またはC
1−6ハロアルキルである)により表される。特定の他の実施形態において、R
2は、
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
【0095】
(各R’は、独立にハロゲン、C
1−6アルキル、またはC
1−6ハロアルキルである)により表される。
【0096】
特定の実施形態において、R
2は、
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
【0097】
(R’’は、C
1−6アルキル、アリール、またはヘテロシクリルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
4)(R
5)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−C(O)N(R
4)(R
5)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
4)(R
5)、および−N(R
4)SO
2(C
1−6アルキル)から成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい)により表される。特定の実施形態において、R’’は、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。
【0098】
特定の実施形態において、R
3は水素である。
【0099】
特定の実施形態において、R
7は水素である。特定の他の実施形態において、R
7は、ヒドロキシル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−CO
2R
6、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、C
1−4ヒドロキシアルキレン−CO
2R
6、−N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、C
1−6ヒドロキシアルキレン−N(R
4)(R
5)、−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−C(O)N(R
4)(R
5)、−N(R
4)CO
2−C
1−6アルキル、または−N(R
4)C(O)R
9である。特定の他の実施形態において、R
7は、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、またはC
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9である。特定の他の実施形態において、R
7は、C
1−3ヒドロキシアルキル、メチル、エチル、またはC
1−3アルキレン−N(H)C(O)−C
1−4アルキルである。
【0100】
本発明の別の態様は、式II−A:
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
【0101】
により表される化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供し;式中、
Aは、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
Y
1およびY
2は、Y
1およびY
2の少なくとも一方がNであることを条件として、各々独立してC(H)またはNであり;
R
1は水素であり;
R
2は、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される2個の置換基で置換された−C(O)−フェニルであり、該置換基はフェニル環のオルト位に位置し;
R
3は水素であり;
R
4およびR
5はそれぞれ、各々独立して水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
4およびR
5は、それらが結合された窒素原子と一緒になって3〜7員複素環を形成し;
R
6は、各々独立して水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
7は、水素、ヒドロキシル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−CO
2R
6、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、C
1−4ヒドロキシアルキレン−CO
2R
6、−N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、C
1−6ヒドロキシアルキレン−N(R
4)(R
5)、−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−C(O)N(R
4)(R
5)、−N(R
4)CO
2−C
1−6アルキル、またはC
1−6アルキレン−N(R
4)(C(O)N(R
4)(R
5)であり;またはR
7は、ヘテロシクロアルキルもしくはC
1−4アルキレン−ヘテロシクロアルキルであり、ヘテロシクロアルキルは、オキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
R
9は、水素、C
1−6アルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレンN(R
4)(R
5)、またはC
1−6アルキレンN(R
4)C(O)−C
1−6アルキルであり;その各々は、1、2、または3個のハロゲン、ヒドロキシルまたはアミノで置換されていてもよく;ならびに
mおよびpはそれぞれ、各々独立して0、1、または2を表す。
【0102】
特定の実施形態において、Aはアリールまたはヘテロアリールであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいアリールである。特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲンおよびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。特定の実施形態において、少なくとも1個の置換基はフェニル環のメタ位で結合される。
【0103】
特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいヘテロシクロアルキルである。特定の実施形態において、Aはピペリジンまたはピロリジンであり、その各々は、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。
【0104】
特定の実施形態において、Y
1はNであり、Y
2はC(H)である。特定の他の実施形態において、Y
1はC(H)であり、Y
2はNである。
【0105】
特定の実施形態において、R
2は、
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
【0106】
(各R’は、独立にフルオロ、クロロ(chloroo)、またはC
1−6ハロアルキルである)により表される。
【0107】
特定の実施形態において、R
7は水素である。特定の他の実施形態において、R
7は、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−CO
2R
6、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、C
1−4ヒドロキシアルキレン−CO
2R
6、−N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、C
1−6ヒドロキシアルキレン−N(R
4)(R
5)、−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−C(O)N(R
4)(R
5)、−N(R
4)CO
2−C
1−6アルキル、または−N(R
4)C(O)R
9である。特定の他の実施形態において、R
7は、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、またはC
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9である。特定の他の実施形態において、R
7は、C
1−3ヒドロキシアルキル、メチル、エチル、またはC
1−3アルキレン−N(H)C(O)−C
1−4アルキルである。
【0108】
本発明の別の態様は、式III:
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
【0109】
により表される化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供し;式中、
Aは、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、−N(R
4)(R
5)、−CO
2R
6、−C(O)R
6、−CN、−C
1−4アルキレン−C
1−4アルコキシ、および−C
1−4アルキレン−N(R
4)(R
5)から成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
Y
1およびY
2は、Y
1およびY
2の少なくとも一方がNであることを条件として、各々独立してC(R
3)またはNであり;
R
1は、水素またはC
1−6アルキルであり;
R
2は、水素、−C(O)−アリール、−C(O)−アラルキル、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−シクロアルキル、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−ヘテロシクリル、−C(O)−C
1−8アルキル、−C(O)−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシル、−C(O)−C
1−6アルキレン−シクロアルキル、または−C(O)−C
1−6アルキレン−ヘテロシクロアルキルであり;その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
4)(R
5)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−C(O)N(R
4)(R
5)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
4)(R
5)、および−N(R
4)SO
2(C
1−6アルキル)から成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
R
3は、各々独立して水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
4およびR
5はそれぞれ、各々独立して水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
4およびR
5は、それらが結合された窒素原子と一緒になって3〜7員複素環を形成し;
R
6は、各々独立して水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
7は、水素、ヒドロキシル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−CO
2R
6、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、C
1−4ヒドロキシアルキレン−CO
2R
6、−N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、C
1−6ヒドロキシアルキレン−N(R
4)(R
5)、−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−C(O)N(R
4)(R
5)、−N(R
4)CO
2−C
1−6アルキル、またはC
1−6アルキレン−N(R
4)(C(O)N(R
4)(R
5)であり;またはR
7は、ヘテロシクロアルキルもしくはC
1−4アルキレン−ヘテロシクロアルキルであり、ヘテロシクロアルキルは、オキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
R
9は、水素、C
1−6アルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレンN(R
4)(R
5)、またはC
1−6アルキレンN(R
4)C(O)−C
1−6アルキルであり;その各々は、1、2、または3個のハロゲン、ヒドロキシルまたはアミノで置換されていてもよく;ならびに
mおよびpはそれぞれ、各々独立して0、1、または2を表す。
【0110】
特定の実施形態において、Aはアリールまたはヘテロアリールであり、その各々は、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいアリールである。特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲンおよびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。特定の実施形態において、少なくとも1個の置換基はフェニル環のメタ位で結合される。
【0111】
特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいヘテロシクロアルキルである。特定の実施形態において、Aはピペリジンまたはピロリジンであり、その各々は、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。
【0112】
特定の実施形態において、Y
1はNであり、Y
2はC(R
3)である。特定の他の実施形態において、Y
1はC(R
3)であり、Y
2はNである。特定の他の実施形態において、Y
1はNであり、Y
2はCHである。特定の他の実施形態において、Y
1はCHであり、Y
2はNである。
【0113】
特定の実施形態において、R
1は水素である。
【0114】
特定の実施形態において、R
2は−C(O)−アリールまたは−C(O)−アラルキルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、R
2は−C(O)−アリールまたは−C(O)−アラルキルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される2個の置換基で置換され、前記置換基は芳香環のオルト位に位置する。特定の他の実施形態において、R
2は−C(O)−フェニルまたは−C(O)−ベンジルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、R
2は−C(O)−フェニルまたは−C(O)−ベンジルであり、その各々は、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、R
2は、
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
【0115】
(各R’は、独立にハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、またはC
1−6ハロアルキルである)により表される。特定の他の実施形態において、R
2は、
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
【0116】
(各R’は、独立にハロゲン、C
1−6アルキル、またはC
1−6ハロアルキルである)により表される。
【0117】
特定の実施形態において、R
2は、
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
【0118】
(R’’は、C
1−6アルキル、アリール、またはヘテロシクリルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
4)(R
5)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−C(O)N(R
4)(R
5)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
4)(R
5)、および−N(R
4)SO
2(C
1−6アルキル)から成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい)により表される。特定の実施形態において、R’’は、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。
【0119】
特定の実施形態において、R
3は水素である。
【0120】
特定の実施形態において、R
7は水素である。特定の他の実施形態においてR
7は、ヒドロキシル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−CO
2R
6、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、C
1−4ヒドロキシアルキレン−CO
2R
6、−N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、C
1−6ヒドロキシアルキレン−N(R
4)(R
5)、−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−C(O)N(R
4)(R
5)、−N(R
4)CO
2−C
1−6アルキル、または−N(R
4)C(O)R
9である。特定の他の実施形態において、R
7は、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、またはC
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9である。特定の他の実施形態において、R
7は、C
1−3ヒドロキシアルキル、メチル、エチル、またはC
1−3アルキレン−N(H)C(O)−C
1−4アルキルである。
【0121】
本発明の別の態様は、式III−A:
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
【0122】
により表される化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供し;式中、
Aは、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
Y
1およびY
2は、Y
1およびY
2の少なくとも一方がNであることを条件として、各々独立してC(H)またはNであり;
R
1は水素であり;
R
2は、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される2個の置換基で置換された−C(O)−フェニルであり、該置換基はフェニル環のオルト位に位置し;
R
3が水素であり;
R
4およびR
5はそれぞれ、各々独立して水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
4およびR
5は、それらが結合された窒素原子と一緒になって3〜7員複素環を形成し;
R
6は、各々独立して水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
7は、水素、ヒドロキシル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−CO
2R
6、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、C
1−4ヒドロキシアルキレン−CO
2R
6、−N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、C
1−6ヒドロキシアルキレン−N(R
4)(R
5)、−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−C(O)N(R
4)(R
5)、−N(R
4)CO
2−C
1−6アルキル、またはC
1−6アルキレン−N(R
4)(C(O)N(R
4)(R
5)であり;またはR
7は、ヘテロシクロアルキルもしくはC
1−4アルキレン−ヘテロシクロアルキルであり、ヘテロシクロアルキルは、オキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
R
9は、水素、C
1−6アルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレンN(R
4)(R
5)、またはC
1−6アルキレンN(R
4)C(O)−C
1−6アルキルであり;その各々は、1、2、または3個のハロゲン、ヒドロキシルまたはアミノで置換されていてもよく;ならびに
mおよびpはそれぞれ、各々独立して0、1、または2を表す。
【0123】
特定の実施形態において、Aはアリールまたはヘテロアリールであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいアリールである。特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲンおよびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。特定の実施形態において、少なくとも1個の置換基はフェニル環のメタ位で結合される。
【0124】
特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいヘテロシクロアルキルである。特定の実施形態において、Aはピペリジンまたはピロリジンであり、その各々は、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。
【0125】
特定の実施形態において、Y
1はNであり、Y
2はC(H)である。特定の他の実施形態において、Y
1はC(H)であり、Y
2はNである。
【0126】
特定の実施形態において、R
2は、
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
【0127】
(各R’は、独立にフルオロ、クロロ(chloroo)、またはC
1−6ハロアルキルである)により表される。
【0128】
特定の実施形態において、R
7は水素である。特定の他の実施形態において、R
7は、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−CO
2R
6、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、C
1−4ヒドロキシアルキレン−CO
2R
6、−N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、C
1−6ヒドロキシアルキレン−N(R
4)(R
5)、−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−C(O)N(R
4)(R
5)、−N(R
4)CO
2−C
1−6アルキル、または−N(R
4)C(O)R
9である。特定の他の実施形態において、R
7は、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、またはC
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9である。特定の他の実施形態において、R
7は、C
1−3ヒドロキシアルキル、メチル、エチル、またはC
1−3アルキレン−N(H)C(O)−C
1−4アルキルである。
【0129】
本発明の別の態様は、式IV:
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
【0130】
により表される化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供し;式中、
Aは、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、−N(R
4)(R
5)、−CO
2R
6、−C(O)R
6、−CN、−C
1−4アルキレン−C
1−4アルコキシ、および−C
1−4アルキレン−N(R
4)(R
5)から成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
Y
1およびY
2は、Y
1およびY
2の少なくとも一方がNであることを条件として、各々独立してC(R
3)またはNであり;
R
1は、水素またはC
1−6アルキルであり;
R
2は、水素、−C(O)−アリール、−C(O)−アラルキル、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−シクロアルキル、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−ヘテロシクリル、−C(O)−C
1−8アルキル、−C(O)−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシル、−C(O)−C
1−6アルキレン−シクロアルキル、または−C(O)−C
1−6アルキレン−ヘテロシクロアルキルであり;その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
4)(R
5)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−C(O)N(R
4)(R
5)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
4)(R
5)、および−N(R
4)SO
2(C
1−6アルキル)から成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
R
3は、各々独立して水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
4およびR
5はそれぞれ、各々独立して水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
4およびR
5は、それらが結合された窒素原子と一緒になって3〜7員複素環を形成し;
R
6は、各々独立して水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
7は、水素、ヒドロキシル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−CO
2R
6、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、C
1−4ヒドロキシアルキレン−CO
2R
6、−N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、C
1−6ヒドロキシアルキレン−N(R
4)(R
5)、−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−C(O)N(R
4)(R
5)、−N(R
4)CO
2−C
1−6アルキル、またはC
1−6アルキレン−N(R
4)(C(O)N(R
4)(R
5)であり;またはR
7は、ヘテロシクロアルキルもしくはC
1−4アルキレン−ヘテロシクロアルキルであり、ヘテロシクロアルキルは、オキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
R
9は、水素、C
1−6アルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレンN(R
4)(R
5)、またはC
1−6アルキレンN(R
4)C(O)−C
1−6アルキルであり;その各々は、1、2、または3個のハロゲン、ヒドロキシルまたはアミノで置換されていてもよく;ならびに
mおよびpはそれぞれ、各々独立して0、1、または2を表す。
【0131】
特定の実施形態において、Aはアリールまたはヘテロアリールであり、その各々は、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいアリールである。特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲンおよびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。特定の実施形態において、少なくとも1個の置換基はフェニル環のメタ位で結合される。
【0132】
特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいヘテロシクロアルキルである。特定の実施形態において、Aはピペリジンまたはピロリジンであり、その各々は、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。
【0133】
特定の実施形態において、Y
1はNであり、Y
2はC(R
3)である。特定の他の実施形態において、Y
1はC(R
3)であり、Y
2はNである。特定の他の実施形態において、Y
1はNであり、Y
2はCHである。特定の他の実施形態において、Y
1はCHであり、Y
2はNである。
【0134】
特定の実施形態において、R
1は水素である。
【0135】
特定の実施形態において、R
2は−C(O)−アリールまたは−C(O)−アラルキルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、R
2は−C(O)−アリールまたは−C(O)−アラルキルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される2個の置換基で置換され、前記置換基は芳香環のオルト位に位置する。特定の他の実施形態において、R
2は−C(O)−フェニルまたは−C(O)−ベンジルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、R
2は−C(O)−フェニルまたは−C(O)−ベンジルであり、その各々は、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、R
2は、
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
【0136】
(各R’は、独立にハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、またはC
1−6ハロアルキルである)により表される。特定の他の実施形態において、R
2は、
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
【0137】
(各R’は、独立にハロゲン、C
1−6アルキル、またはC
1−6ハロアルキルである)により表される。
【0138】
特定の実施形態において、R
2は、
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
【0139】
(R’’は、C
1−6アルキル、アリール、またはヘテロシクリルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
4)(R
5)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−C(O)N(R
4)(R
5)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
4)(R
5)、および−N(R
4)SO
2(C
1−6アルキル)から成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい)により表される。特定の実施形態において、R’’は、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。
【0140】
特定の実施形態において、R
3は水素である。
【0141】
特定の実施形態において、R
7は水素である。特定の他の実施形態においてR
7は、ヒドロキシル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−CO
2R
6、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、C
1−4ヒドロキシアルキレン−CO
2R
6、−N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、C
1−6ヒドロキシアルキレン−N(R
4)(R
5)、−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−C(O)N(R
4)(R
5)、−N(R
4)CO
2−C
1−6アルキル、または−N(R
4)C(O)R
9である。特定の他の実施形態において、R
7は、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、またはC
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9である。特定の他の実施形態において、R
7は、C
1−3ヒドロキシアルキル、メチル、エチル、またはC
1−3アルキレン−N(H)C(O)−C
1−4アルキルである。
【0142】
本発明の別の態様は、式V:
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
【0143】
の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供し;式中、
Aは、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、−N(R
4)(R
5)、−CO
2R
6、−C(O)R
6、−CN、−C
1−4アルキレン−C
1−4アルコキシ、および−C
1−4アルキレン−N(R
4)(R
5)から成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
Y
1およびY
2は、Y
1およびY
2の少なくとも一方がNであることを条件として、各々独立してC(R
3)またはNであり;
R
1は、水素またはC
1−6アルキルであり;
R
2は、水素(hdyrogen)、−C(O)−アリール、−C(O)−アラルキル、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−シクロアルキル、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−ヘテロシクリル、−C(O)−C
1−8アルキル、−C(O)−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシル、−C(O)−C
1−6アルキレン−シクロアルキル、または−C(O)−C
1−6アルキレン−ヘテロシクロアルキルであり;その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
4)(R
5)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−C(O)N(R
4)(R
5)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
4)(R
5)、および−N(R
4)SO
2(C
1−6アルキル)から成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
R
3は、各々独立して水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
4およびR
5はそれぞれ、各々独立して水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
4およびR
5は、それらが結合された窒素原子と一緒になって3〜7員複素環を形成し;
R
6は、各々独立して水素またはC
1−6アルキルを表し;ならびに
mおよびpはそれぞれ、各々独立して0、1、または2を表す。
【0144】
特定の実施形態において、Aはアリールまたはヘテロアリールであり、その各々は、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいアリールである。特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲンおよびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。特定の実施形態において、少なくとも1個の置換基はフェニル環のメタ位で結合される。
【0145】
特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいヘテロシクロアルキルである。特定の実施形態において、Aはピペリジンまたはピロリジンであり、その各々は、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。
【0146】
特定の実施形態において、Y
1はNであり、Y
2はC(R
3)である。特定の他の実施形態において、Y
1はC(R
3)であり、Y
2はNである。特定の他の実施形態において、Y
1はNであり、Y
2はCHである。特定の他の実施形態において、Y
1はCHであり、Y
2はNである。
【0147】
特定の実施形態において、R
1は水素である。
【0148】
特定の実施形態において、R
2は−C(O)−アリールまたは−C(O)−アラルキルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、R
2は−C(O)−アリールまたは−C(O)−アラルキルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される2個の置換基で置換され、前記置換基は芳香環のオルト位に位置する。特定の他の実施形態において、R
2は−C(O)−フェニルまたは−C(O)−ベンジルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、R
2は−C(O)−フェニルまたは−C(O)−ベンジルであり、その各々は、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、R
2は、
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
【0149】
(各R’は、独立にハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、またはC
1−6ハロアルキルである)により表される。特定の他の実施形態において、R
2は、
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【0150】
(各R’は、独立にハロゲン、C
1−6アルキル、またはC
1−6ハロアルキルである)により表される。
【0151】
特定の実施形態において、R
2は、
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0152】
(R’’は、C
1−6アルキル、アリール、またはヘテロシクリルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
4)(R
5)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−C(O)N(R
4)(R
5)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
4)(R
5)、および−N(R
4)SO
2(C
1−6アルキル)から成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい)により表される。特定の実施形態において、R’’は、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。
【0153】
特定の実施形態において、R
3は水素である。
【0154】
特定の実施形態において、R
7は水素である。特定の他の実施形態においてR
7は、ヒドロキシル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−CO
2R
6、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、C
1−4ヒドロキシアルキレン−CO
2R
6、−N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、C
1−6ヒドロキシアルキレン−N(R
4)(R
5)、−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−C(O)N(R
4)(R
5)、−N(R
4)CO
2−C
1−6アルキル、または−N(R
4)C(O)R
9である。特定の他の実施形態において、R
7は、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、またはC
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9である。特定の他の実施形態において、R
7は、C
1−3ヒドロキシアルキル、メチル、エチル、またはC
1−3アルキレン−N(H)C(O)−C
1−4アルキルである。
【0155】
本発明の別の態様は、式VI:
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
【0156】
により表される化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供し;式中、
Aは、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、−N(R
4)(R
5)、−CO
2R
6、−C(O)R
6、−CN、−C
1−4アルキレン−C
1−4アルコキシ、−C
1−4アルキレン−N(R
4)(R
5)、−C
1−4アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、−N(R
4)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
4)(R
5)、−N(R
4)SO
2(C
1−6アルキル)、−C(O)N(R
4)(R
5)、および−N(R
4)C(O)N(R
4)(R
5)から成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
Xは、−O−[C(R
6)(R
7)]−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−O−C(R
6)
2−C(R
6)(R
7)−C(R
6)
2−Ψ、−O−C(R
6)
2−C(R
6)(R
7)−Ψ、−C(R
6)
2−[C(R
6)(R
7)]−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(O)−[C(R
6)(R
7)]−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(R
6)
2−N(R
8)−[C(R
6)(R
7)]−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(R
6)=N−Ψ、−C(R
6)
2C(R
6)=N−Ψ、−N=C(R
6)−Ψ、または−N=C(R
6)C(R
6)
2−Ψであり;Ψは、式VIのスルホンアミド環窒素原子に対する結合であり;
Y
1およびY
2は、Y
1およびY
2の少なくとも一方がNであることを条件として、各々独立してC(R
3)またはNであり;
R
1は水素またはC
1−6アルキルであり;
R
2は、水素、−C(O)−アリール、−C(O)−アラルキル、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−シクロアルキル、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−ヘテロシクリル、−C(O)−C
1−8アルキル、−C(O)−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシル、−C(O)−C
1−6アルキレン−シクロアルキル、または−C(O)−C
1−6アルキレン−ヘテロシクロアルキルであり;その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
4)(R
5)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−C(O)N(R
4)(R
5)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
4)(R
5)、および−N(R
4)SO
2(C
1−6アルキル)から成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
R
3は、各々独立して水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
4およびR
5はそれぞれ、各々独立して水素またはC
1−6アルキルを表し、;またはR
4およびR
5は、それらが結合された窒素原子と一緒になって3〜7員複素環を形成し;
R
6は、各々独立して水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
7は、水素、ヒドロキシル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−CO
2R
6、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、C
1−4ヒドロキシアルキレン−CO
2R
6、−N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、C
1−6ヒドロキシアルキレン−N(R
4)(R
5)、−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−C(O)N(R
4)(R
5)、−N(R
4)CO
2−C
1−6アルキル、またはC
1−6アルキレン−N(R
4)(C(O)N(R
4)(R
5)であり;またはR
7は、ヘテロシクロアルキルもしくはC
1−4アルキレン−ヘテロシクロアルキルであり、ヘテロシクロアルキルは、オキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよく;
R
8は、水素、C
1−6アルキル、または−C(O)−C
1−6アルキルであり;
R
9は、水素、C
1−6アルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレンN(R
4)(R
5)、またはC
1−6アルキレンN(R
4)C(O)−C
1−6アルキルであり;その各々は、1、2、または3個のハロゲン、ヒドロキシルまたはアミノで置換されていてもよく;ならびに
mおよびpはそれぞれ、各々独立して0、1、または2を表す。
【0157】
特定の実施形態において、Aはアリールまたはヘテロアリールであり、その各々は、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいアリールである。特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲンおよびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。特定の実施形態において、少なくとも1個の置換基はフェニル環のメタ位で結合される。
【0158】
特定の他の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリールである。
【0159】
特定の実施形態において、Aは、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいヘテロシクロアルキルである。特定の実施形態において、Aはピペリジンまたはピロリジンであり、その各々は、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。
【0160】
特定の実施形態において、Xは、−O−[C(R
6)(R
7)]−[C(R
6)
2]
m−Ψである。特定の他の実施形態において、Xは−C(R
6)
2−[C(R
6)(R
7)]−[C(R
6)
2]
m−Ψである。特定の他の実施形態において、Xは−C(O)−[C(R
6)(R
7)]−[C(R
6)
2]
m−Ψである。特定の他の実施形態において、Xは−C(R
6)
2−N(R
8)−[C(R
6)(R
7)]−[C(R
6)
2]
m−Ψである。特定の他の実施形態において、Xは−C(R
6)=N−Ψである。
【0161】
特定の実施形態において、Y
1はNであり、Y
2はC(R
3)である。特定の他の実施形態において、Y
1はC(R
3)であり、Y
2はNである。特定の他の実施形態において、Y
1はNであり、Y
2はCHである。特定の他の実施形態において、Y
1はCHであり、Y
2はNである。
【0162】
特定の実施形態において、R
1は水素である。
【0163】
特定の実施形態において、R
2は−C(O)−アリールまたは−C(O)−アラルキルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、R
2は−C(O)−アリールまたは−C(O)−アラルキルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される2個の置換基で置換され、前記置換基は芳香環のオルト位に位置する。特定の他の実施形態において、R
2は−C(O)−フェニルまたは−C(O)−ベンジルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、R
2は−C(O)−フェニルまたは−C(O)−ベンジルであり、その各々は、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の実施形態において、R
2は、
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0164】
(各R’は、独立にハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、またはC
1−6ハロアルキルである)により表される。特定の他の実施形態において、R
2は、
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
【0165】
(各R’は、独立にハロゲン、C
1−6アルキル、またはC
1−6ハロアルキルである)により表される。
【0166】
特定の実施形態において、R
2は、
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
【0167】
(R’’は、C
1−6アルキル、アリール、またはヘテロシクリルであり、その各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
4)(R
5)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−C(O)N(R
4)(R
5)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
4)(R
5)、および−N(R
4)SO
2(C
1−6アルキル)から成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい)により表される。特定の実施形態において、R’’は、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。
【0168】
特定の実施形態において、R
3は水素である。
【0169】
特定の実施形態において、R
7は水素である。特定の他の実施形態において、R
7は、ヒドロキシル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−CO
2R
6、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、C
1−4ヒドロキシアルキレン−CO
2R
6、−N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、C
1−6ヒドロキシアルキレン−N(R
4)(R
5)、−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9、C
1−6アルキレン−C(O)N(R
4)(R
5)、−N(R
4)CO
2−C
1−6アルキル、または−N(R
4)C(O)R
9である。特定の他の実施形態において、R
7は、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキル、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−N(R
4)(R
5)、C
1−6アルキレン−N(R
4)(R
5)、またはC
1−6アルキレン−N(R
4)C(O)R
9である。特定の他の実施形態において、R
7は、C
1−3ヒドロキシアルキル、メチル、エチル、またはC
1−3アルキレン−N(H)C(O)−C
1−4アルキルである。
【0170】
特定の他の実施形態において、R
7は、ヘテロシクロアルキルまたはC
1−4アルキレン−ヘテロシクロアルキルであり、ヘテロシクロアルキルは、オキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルコキシ、およびC
1−6ハロアルコキシから成る群から独立に選択される1、2、または3個の置換基で置換されていてもよい。
【0171】
上記の式I−VI、I−A、II−A、およびIII−Aにおける変数の定義は、複数の化学基を包含する。適用は、例えば、i)変数の定義が、上記に記載された化学基から選択される単一の化学基である、ii)該定義が、上記に記載された化学基から選択される2つ以上の化学基の集まりである、およびiii)化合物が、変数が(i)または(ii)により定義される変数の組み合わせにより定義される実施形態を企図する。
【0172】
特定の他の実施形態において、化合物は、本明細書の以下の表1〜3、実施例中の表4〜9にリストされた化合物の1つ、またはいずれかの上述の化合物の薬学的に許容される塩である。
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0173】
本明細書に記載された化合物の調整方法は、以下の合成スキームに図示されている。該スキームは、本発明を図示するために示され、本発明の範囲または趣旨を限定するものではない。スキームに示された出発材料は商業的供給源から入手することができ、または文献に記載された手順に基づき調製することができる。
【0174】
スキーム1に図示された合成経路は、様々な3−アミド−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン化合物を調製する一般的方法である。硫酸の存在下、ブロモ−アミノピリジンAとグリセリンとの反応は、ブロモ−1,5−ナフチリジンBを提供する。この変換の例示的手順のさらなる記載については、例えば、Skraup,Z.H.Berichte 1880、13、2086頁;およびLi et.al.,Org.Lett.2000、2、875〜878頁参照。ブロモ−1,5−ナフチリジンBは、(1)アンモニアのウルマンCuSO
4媒介付加(Hauser et.al.,J.Org.Chem.1950、15、1224〜1232頁);(2)カルバミン酸のPd媒介付加(Bhagwanth et.al.,J.Org Chem.2009、74、4634〜4637頁)とそれに続く脱保護;(3)ヘキサメチルジシラジドのPd媒介付加(Stefko et.al.,J.Org.Chem.2011、76、6619〜6635頁)、および(4)ジフェニルメタンイミンのPd媒介付加とそれに続く酸による脱保護(Grasa et.al.,J. Org.Chem.2001、66、7729〜7737頁)などの当技術分野で公知の手順を用いてアミノ−1,5−ナフチリジンCに変換することができる。アミノ−1,5−ナフチリジンCと酸塩化物との反応は、アミド−1,5−ナフチリジンDをもたらす。例えば水酸化条件を用いたアミド−1,5−ナフチリジンDの還元は、置換テトラヒドロ−1,5−ナフチリジンEをもたらす。塩化スルホニルまたは塩化スルファモイルと置換テトラヒドロ−1,5−ナフチリジンEとの反応は、最終アミド−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジンFをもたらす。
【0175】
スキーム1における反応手順は、R、R
I、およびR
II位に異なる置換基を有する多種多様なアミド置換5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン化合物の調製に適していることが企図される。例えば、5−ブロモ−6−メチル−ピリジン−3−アミン、5−ブロモ−4−メチル−ピリジン−3−アミン、5−アミノ−3−ブロモ−2−メトキシルピリジン、および5−ブロモ−4,6−ジメチル−ピリジン−3−アミンなどの数多くの置換5−ブロモ−3−アミノピリジンが文献で知られており、ならびに/または市販されている。さらに、R、R
I、またはR
IIの一部である官能基がスキーム1に記載された反応条件に適さない場合、該官能基は先ず、標準的な保護基化学および戦略を用いて保護され得、次いで該保護基が望ましい合成変換の完了後に除去されることが企図される。保護化学および戦略のさらなる記載については、例えば、Greene,T.W.;Wuts,P.G.M.Protective Groups in Organic Synthesis、第2版;Wiley:New York、1991参照。特定の他の実施形態において、テトラヒドロ−1,5−ナフチリジンFにおける置換基R、R
I、およびR
II中の官能基は、当技術分野で公知の標準的な官能基操作手順を用いて別の官能基に変換することができる。例えば、「Comprehensive Organic Synthesis」(B.M. Trost & I.Fleming編、1991−1992頁)参照。
【0176】
スキーム1.
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
【0177】
スキーム2は、置換5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン化合物を調製する代替の一般的方法を図示する。溶解金属還元によるハロ−ニトロ−ピリジンAの還元は、ハロ−アミノ−ピリジンBをもたらす。例示的溶解金属還元条件は、例えば、(1)Adamsらにより国際公開第2008/150827号に記載されたHCl中のSnCl
2、または(2)CarrollらによりJ. Med. Chem.2002、45、4755〜4761頁に記載され、Oalmannらにより国際公開第2010/071853号に記載されたHClまたはNH
4Cl中のFeの使用を含む。ハロ−アミノ−ピリジンBと塩化スルホニルまたは塩化スルファモイルとの反応は、ハロ−ピリジニルスルホンアミドCをもたらす。ハロ−ピリジニルスルホンアミドCとビニルボロン酸またはビニルスタンナンとの反応は、アルケンDをもたらし、アルケンDは、例えば、塩基性条件下でアリルハライドまたは光延条件下でアリルアルコールを用いてアリル化され得てジ−アルケンEをもたらす。ジ−アルケンEは、閉環メタセシス条件に供され得てジヒドロ−1,5−ナフチリジンFをもたらす。例示的閉環メタセシス条件については、例えば、Mitsuhiro et.al.,J. Org. Chem. 2006、71、4255〜4261頁参照。ジヒドロ−1,5−ナフチリジンFの還元は、飽和テトラヒドロ−1,5−ナフチリジンGをもたらす。テトラヒドロ−1,5−ナフチリジンGにおけるメチルエステルは、加水分解条件下でカルボン酸に変換され得、得られたカルボン酸は、クルチウス転位を促進する反応条件(例えば、Ninomiya Tetrahedron 1974、30、2151〜2157頁参照)に供されてテトラヒドロナフチリジニルカルバメート(tetrahydronaphthyridinyl carbamate)Hをもたらす。テトラヒドロナフチリジニルカルバメートHのカルバメート官能基は、標準的なカルバメート保護基除去手順を用いてアミノ基に変換され得、得られたアミノ−テトラヒドロナフチリジンは、標準的なアミド結合条件を用いて(例えば、アミド結合試薬HATUまたはPyBopを用いて)酸(R
ICO
2H)と反応され得てアミド−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジンIをもたらす。アミド−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジンIを生成するのに用いられるステップにおいて、酸塩化物(R
IC(O)Cl)が酸(R
ICO
2H)およびアミド結合試薬の代わりに使用され得ることが理解される。
【0178】
スキーム2.
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
【0179】
スキーム3は、含酸素5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン化合物の提供までの一般的経路を図示する。アルケンAの不斉オスミル化はジオールBをもたらす。例示的キラルオスミル化手順については、例えば、Noe et.al.,Org. Reactions 2005、66、109頁参照。ジオールBの還元は、アルコールCをもたらす。化合物Cにおけるヒドロキシル基は、アルキル化されてエーテルDをもたらし得、またはヒドロキシル基は、当技術分野で公知の官能基変換手順を用いて他の官能基に変換され得る。
【0180】
スキーム3.
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
【0181】
スキーム4は、5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン化合物を調製する別の一般的手順を図示する。Pd媒介条件下での根岸試薬によるハロ−ニトロ−ピリジンAの処理は、ジエステルBをもたらす。関連する手順の追加の記載については、例えば、Zhu et.al.,J. Org. Chem. 1991、56、1445〜1453頁参照。in situ環化によるジエステルBの溶解金属還元は、ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オンCを提供する。ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オンCと保護基導入試薬(例えば、臭化ベンジル(Bn−Br))との反応は、保護アミドDをもたらし、保護アミドDは、加水分解ならびにアジドおよびクルチウス転位のin situ形成後にカルバメートEをもたらす。置換基は、カルバメートEと塩基および求電子試薬(例えば、R
V−ハライド)との反応によりアミド基にアルファ導入され得て、置換ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オンFをもたらす。置換ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オンFの還元は、水素化物(例えば、ボラン水素化物または水素化リチウムアルミニウム)との反応により行われ得てテトラヒドロ−1,5−ナフチリジンGをもたらす。次に、保護基(例えば、ベンジルおよびカルバメート保護基)が除去され、得られたアミンは望ましいカルボン酸、酸塩化物、塩化スルホニル、および/または塩化スルファモイルと反応されて、最終アミド−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジンHをもたらす。
【0182】
スキーム4.
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0183】
スキーム5は、置換テトラヒドロ−1,5−ナフチリジンを調製する別の手順を図示する。ハロ−ニトロ−ピリジンAと根岸試薬(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヨードプロパノエートから形成された)との反応は、アミノ酸Bをもたらす。次いで、アミノ酸Bは、in situ環化による溶解金属還元条件に供されてジヒドロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オンCをもたらす。ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オンCを加水分解条件に供することは、カルボン酸をもたらし(不図示)、カルボン酸は、アシルアジドのin situ形成とそれに続くクルチウス転位後にビス−カルバメートDをもたらす。ボラン水素化物または水素化リチウムアルミニウムを用いるビス−カルバメートDにおけるアミド基の選択的還元は、テトラヒドロ−1,5−ナフチリジンEをもたらす。テトラヒドロ−1,5−ナフチリジンEと塩化スルホニルまたは塩化スルファモイルとの反応は、スルホンアミドFをもたらす。次に、ベンジルカルバメート保護基がスルホンアミドFから除去されてアミノ−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジンをもたらし(不図示)、アミノ−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジンは、カルボン酸およびアミド結合剤を用いるアミド結合条件に供され得てアミド−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジンGをもたらす。アミド−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジンGにおける残留Boc保護基は、酸による処理により除去され得てアミノ−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジンHをもたらす。アミノ−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジンHにおけるアミノ基は、他の官能基に変換され得て(例えば、アルキル化剤(複数可)、アルデヒド(還元的アルキル化)、ハロゲン化アシル、塩化スルホニル、イソシアネート等との反応により)化合物Iを提供することが理解される。
【0184】
スキーム5.
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
【0185】
スキーム6は、テトラヒドロ−5H−ピリド[3,2−b]アゼピンを調製する一般的手順を図示する。Pd媒介条件下でのハロ−ニトロ−ピリジンAと根岸試薬との反応は、ジエステルBをもたらす。関連する手順の追加の記載については、例えば、Zhu et.al.,J. Org. Chem. 1991、56、1445〜1453頁参照。in situ環化によるジエステルBの溶解金属還元は、テトラヒドロ−5H−ピリド[3,2−b]アゼピンCをもたらし、テトラヒドロ−5H−ピリド[3,2−b]アゼピンCは、上記のスキーム4に記載された手順を用いて最終生成物Dに変換することができる。
【0186】
スキーム6.
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【0187】
スキーム7は、7位にアミノ基を有するテトラヒドロ−5H−ピリド[3,2−b]アゼピンを調製する一般的方法を図示する。ハロ−ニトロ−ピリジンAと根岸試薬(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヨードプロパノエートから形成された)との反応は、アミノ酸Bをもたらす。次いで、アミノ酸Bは、in situ環化による溶解金属還元条件に供されてテトラヒドロ−5H−ピリド[3,2−b]アゼピンCをもたらし、テトラヒドロ−5H−ピリド[3,2−b]アゼピンCは、上記のスキーム5に記載された手順を用いて最終生成物Dに変換され得る。
【0188】
スキーム7.
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
【0189】
スキーム8は、置換テトラヒドロ−1,6−ナフチリジンを調製する一般的方法を図示する。ピリジル−アミンAのアシル化はピリジル−アミドBをもたらし、ピリジル−アミドBは、Heck条件下でアリルアルコールにより処理されて化合物Cを提供する。そのようなHeck反応条件の例示的記載については、例えば、Colbon et.al.,J. Org. Letters 2011、13、5456〜5459頁参照。化合物Cを還元的環化に供し、それに続いて塩化スルホニルまたは塩化スルファモイルにより処理することは、スルホンアミド−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジンDをもたらす。
【0190】
スキーム8.
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
【0191】
スキーム9は、置換テトラヒドロ−1,5−ナフチリジンを調製する別の一般的方法を図示する。アミノ−ピリジンAのアシル化は、アミド−ピリジンBをもたらし、アミド−ピリジンBは、Heck条件下でアリルアルコールにより処理されて化合物Cをもたらす。そのようなHeck反応条件の例示的記載については、例えば、Colbon et.al.,J. Org. Letters 2011、13、5456〜5459頁参照。化合物Cを還元的環化に供し、それに続いて塩化スルホニルまたは塩化スルファモイルにより処理することは、スルホンアミド−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジンDをもたらす。
【0192】
スキーム9.
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【0193】
スキーム10は、2−置換2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]オキサジンを調製する一般的方法を図示する。クロロ−ピリジンAとヒドロキシ−ケトンBとの反応は、ニトロ−ピリジルエーテルCをもたらす。化合物Cの完全還元(例えば、ラネーニッケルを用いる)は、アミノ−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]オキサジンDをもたらす。ピリド[2,3−b]オキサジンDのアシル化は、アミド−ピリド[2,3−b]オキサジンEをもたらし、アミド−ピリド[2,3−b]オキサジンEは、塩化スルホニルまたは塩化スルファモイルにより処理されて最終化合物Fを提供する。
【0194】
スキーム10.
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
【0195】
スキーム11は、置換2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]オキサジンを調製する一般的方法を図示する。クロロ−ピリジンAと保護ヒドロキシケトン(または保護ヒドロキシアルデヒド)Bとの反応は、アリール−アルキルエーテル中間体(不図示)をもたらし、該中間体は、酸加水分解するとジニトロピリジル−ケトン(またはジニトロピリジル−アルデヒド)Cをもたらす。化合物Cの完全還元(例えば、ラネーニッケルを用いる)は、アミノ−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]オキサジンDをもたらす。化合物Dにおけるアミノ基のアシル化は、アミド−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]オキサジンEを提供し、アミド−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]オキサジンEは、塩化スルホニルまたは塩化スルファモイルにより処理されて最終化合物Fを提供する。
【0196】
キラル形態でのピリド−オキサジンFを調製することが望ましい実施形態において、保護キラルヒドロキシケトンBが出発材料として使用され得る。
【0197】
スキーム11.
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
【0198】
スキーム12は、置換2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]オキサジンを調製する別の一般的方法を図示する。ハロ−ピリジンAと2−ヒドロキシエステルとの反応は、ニトロ−カルボキシピリジンBをもたらす。ニトロ−カルボキシピリジンBをin situ環化による溶解金属還元条件に供することは、1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−2(3H)−オンCを提供する。1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−2(3H)−オンCを加水分解条件に供することは、カルボン酸をもたらし(不図示)、カルボン酸は、アシルアジドのin situ形成とそれに続くクルチウス転位後にカルバメートDをもたらす。ボラン水素化物または水素化リチウムアルミニウムを用いるカルバメートDにおけるアミド基の選択的還元は、ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]オキサジンEをもたらす。ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]オキサジンEと塩化スルホニルまたは塩化スルファモイルとの反応は、スルホンアミドFをもたらす。次に、カルバメート保護基がスルホンアミドFから除去されてアミノ−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]オキサジンGをもたらし、アミノ−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]オキサジンGは、カルボン酸および結合剤を用いるアミド結合条件に供され得てアミド−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]オキサジンHをもたらす。
【0199】
スキーム12.
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
【0200】
スキーム13は、置換2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b]オキサジンを調製する代替の一般的方法を図示する。ハロ−ニトロピリジンAとヒドロキシアルキル−エポキシドとの反応は、ニトロ−ピリジルエーテルBをもたらす。ニトロ−ピリジルエーテルBをin situ環化による溶解金属還元条件に供することは、二環式アルコキシド中間体(不図示)を提供し、該中間体は、アルコール保護基試薬(例えば、トリアルキルシリルクロリドまたは最終標的がエーテルであるならばアルキルハライドと)と反応されて二環式エーテルCをもたらす。二環式エーテルCと塩化スルホニルまたは塩化スルファモイルとの反応は、スルホンアミド−ピリド−オキサジンDをもたらす。スルホンアミド−ピリド−オキサジンDにおけるメチルエステルは、加水分解条件を用いてカルボン酸に変換され得て中間体カルボン酸化合物をもたらし(不図示)、該化合物はアシルアジドに変換され、それに続くクルチウス転位によりカルバメートEをもたらす。該カルバメート保護基は、標準的な脱保護条件を用いて除去され得て二環式アミンをもたらし(不図示)、該アミンは、カルボン酸およびアミド結合剤を用いるアミド結合条件に供され得てアミド置換5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフスリリジン(naphthryridine)Fをもたらす。R
IXが保護基(例えば、トリアルキルシリル基)である実施形態において、R
IXは、標準的な脱保護条件を用いて(例えば、フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウムを用いて)除去され得てアルコールGをもたらす。
【0201】
スキーム13.
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0202】
スキーム14は、置換1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3−b][1,4]オキサゼピンを調製する一般的方法を図示する。
【0203】
スキーム14.
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0204】
スキーム15は、置換2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]オキサジンを調製する一般的方法を図示する。ハロ−ヒドロキシピリジンAのアルキル化は、ピリジニル−エーテルBをもたらす。ピリジニル−エーテルBの酸化とそれに続くニトロ化(例示的手順については、国際公開第2008/100463号参照)は、ニトロ−ピリジンCをもたらし、ニトロ−ピリジンCは、還元的環化後に1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−2(3H)−オンDを提供する。選択的水素化物還元はアミンEをもたらし、アミンEは、塩化スルホニルまたは塩化スルファモイルで処理されてジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]オキサジンFをもたらす。該塩化物はアミノ化され得て(スキーム1に示された手順を用いるなど)アミンGをもたらし、アミンGは、アシル部分による官能基化を可能にして最終アミド−置換2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]オキサジンHをもたらす。
【0205】
スキーム15.
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【0206】
スキーム16は、アミド−ジヒドロ−5H−ピリダジノ[3,4−b][1,4]オキサジンを調製する一般的方法を図示する。ハロ−ニトロ−ピリダジンAと2−ヒドロキシエステルとの反応は、ピリダジンエーテルBをもたらす。ピリダジンエーテルBの還元的環化は、5H−ピリダジノ[3,4−b][1,4]オキサジン−6(7H)−オンCを提供する。パラジウム触媒の存在下での保護アミン(NH
2COOtBuなどのPg−NH
2)とオキサジノンCとの反応は、保護アミノ−ジヒドロ−5H−ピリダジノ[3,4−b][1,4]オキサジンDをもたらす。選択的水素化物還元は、アミノ−オキサジンEを提供し、塩化スルホニルまたは塩化スルファモイルによるアミノ−オキサジンEの処理は、スルホンアミド−ジヒドロ−5H−ピリダジノ[3,4−b][1,4]オキサジンFをもたらす。該アミノ保護基(Pg)は、標準的な保護基除去手順を用いて除去することができ、得られたアミンは、アミド結合反応(カルボン酸とのアミド結合試薬など)において使用され得て最終オキサジンGをもたらす。
【0207】
スキーム16.
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0208】
スキーム17は、アミド−ジヒドロ−5H−ピリダジノ[3,4−b][1,4]オキサジンを調製する別の一般的方法を図示する。ハロピリダジンAとアミノアルコールBとの反応は、ハロ−ジヒドロ−5H−ピリダジノ[3,4−b][1,4]オキサジンCをもたらす。関連する反応手順のさらなる記載については、例えば、Nyrkova et.al.,Zh. Org. Khimii 1965、1、1688〜1691頁参照。パラジウム触媒の存在下での保護アミン(パラ−メトキシベンジルアミン(PMB−NH
2)などのPg−NH
2)とオキサジンCとの反応は、保護アミノ−ジヒドロ−5H−ピリダジノ[3,4−b][1,4]オキサジンDをもたらす。オキサジンDと塩化スルホニルまたは塩化スルファモイルとの反応は、スルホンアミド−ジヒドロ−5H−ピリダジノ[3,4−b][1,4]オキサジンEをもたらす。オキサジンEにおけるパラ−メトキシベンジル(PMB)保護基は、標準的なPMB脱保護条件を用いて除去され得てアミノ−オキサジン(不図示)をもたらし、アミノ−オキサジンは、アミド結合反応(カルボン酸とのアミド結合試薬など)において使用され得てオキサジンFをもたらす。
【0209】
スキーム17.
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【0210】
スキーム18は、アミド−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−4(1H)−オンを調製する一般的方法を図示する。ハロ−アルキルニトリルBによるアミノ−ピリジンAのアルキル化は、ニトリルCをもたらす。関連する手順の追加の記載については、例えば、Santilli et.al.,J. Het. Chem. 1975、第12巻、311〜316頁参照。ニトリルCの塩基触媒分子内縮合は、ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−4(1H)−オンDをもたらす。ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−4(1H)−オンDと塩基およびアルキルハライドとの反応は、ニトリルEをもたらす。ニトリルEと塩基との反応はカルボン酸をもたらし、カルボン酸はカルボキシル基を除去してジヒドロ−1,5−ナフチリジン−4(1H)−オンFをもたらす。ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−4(1H)−オンFと塩化スルホニルまたは塩化スルファモイルとの反応は、スルホンアミド−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−4(1H)−オンGをもたらす。アミドHとスルホンアミド−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−4(1H)−オンGとの金属触媒結合は、最終化合物Iをもたらす。
【0211】
スキーム18.
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
【0212】
スキーム19は、アミド−ジヒドロ−2H−ピラジノ[2,3−b][1,4]オキサジンを調製する一般的方法を図示する。ハロ−ニトロ−ピラジンAと2−ヒドロキシエステルとの反応は、ピラジンエーテルBをもたらす。ピラジンエーテルBの還元的環化は、2H−ピラジノ[2,3−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンCを提供する。パラジウム触媒の存在下での保護アミン(NH
2COOtBuなどのPg−NH
2)とオキサジノンCとの反応は、保護アミノ−オキサジン−3(4H)−オンDをもたらす。選択的水素化物還元はアミノ−オキサジノンEを提供し、塩化スルホニルまたは塩化スルファモイルによるアミノ−オキサジノンEの処理は、スルホンアミド−ジヒドロ−2H−ピラジノ[2,3−b][1,4]オキサジンFをもたらす。該アミノ保護基(Pg)は、標準的な保護基除去手順を用いて除去することができ、得られたアミンは、アミド結合反応(カルボン酸とのアミド結合試薬など)において使用され得て最終オキサジンGをもたらす。
【0213】
スキーム19.
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0214】
スキーム20は、アミド−置換3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[2,3−b][1,4]オキサジンを調製する代替の一般的方法を図示する。ジ−ハロアルカンによるアミノ−ピラジノル(pyrazinol)Aのアルキル化は、クロロ−ジヒドロ−2H−ピラジノ[2,3−b][1,4]オキサジンBをもたらす。関連する手順の追加の記載については、例えば、国際公開第2011/059839号参照。パラジウム触媒の存在下での保護アミン(パラ−メトキシベンジルアミン(PMB−NH
2)などのPg−NH
2)とオキサジンBとの反応は、保護アミノ−ジヒドロ−2H−ピラジノ[2,3−b][1,4]オキサジンCをもたらす。オキサジンCと塩化スルホニルまたは塩化スルファモイルとの反応は、スルホンアミド−ジヒドロ−2H−ピラジノ[2,3−b][1,4]オキサジンDをもたらす。オキサジンDにおける保護基(Pg)は、標準的な脱保護条件を用いて除去され得てアミノ−オキサジン(不図示)をもたらし、アミノ−オキサジンは、アミド結合反応(カルボン酸とのアミド結合試薬など)において使用されてオキサジンEをもたらす。
【0215】
スキーム20.
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0216】
II.テトラヒドロナフチリジンおよび関連化合物の治療的適用
式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、またはVIの化合物などの本明細書に記載されたテトラヒドロナフチリジンおよび関連化合物が、免疫障害または炎症性障害を患う被験者に治療効果を提供することが企図される。したがって、本発明の1つの態様は、免疫障害または炎症性障害から成る群から選択される障害の治療方法を提供する。方法は、障害の症状を改善するために、式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、またはVIの化合物などの本明細書に記載されたテトラヒドロナフチリジンまたは関連化合物の治療的な有効量を、それを必要とする被験者に投与することを含み、式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、またはVIは上記の通りである。特定の実施形態において、式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、またはVIの特定の化合物は、上記実施形態の1つにより定義された化合物である。
【0217】
特定の実施形態において、障害は免疫障害である。特定の他の実施形態において、障害は炎症性障害である。特定の他の実施形態において、障害は自己免疫障害である。特定の他の実施形態において、障害は、関節リウマチ、乾癬、慢性移植片対宿主病、急性移植片対宿主病、クローン病、炎症性腸疾患、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、セリアック病、特発性血小板減少性血栓性紫斑病、重症筋無力症、シェーグレン症候群、強皮症、潰瘍性大腸炎、喘息、または表皮過形成である。
【0218】
特定の他の実施形態において、障害は、軟骨の炎症、骨分解(bone degradation)、関節炎、若年性関節炎、若年性関節リウマチ、小関節型若年性関節リウマチ、多関節型若年性関節リウマチ、全身型若年性関節リウマチ、若年性強直性脊椎炎、若年性腸疾患性関節炎、若年性反応性関節炎、若年性ライター症候群、SEA症候群、若年性皮膚筋炎、若年性乾癬性関節炎、若年性強皮症、若年性全身性エリテマトーデス、若年性血管炎、小関節型関節リウマチ、多関節型関節リウマチ、全身型関節リウマチ、強直性脊椎炎、腸疾患性関節炎、反応性関節炎、ライター症候群、皮膚筋炎、乾癬性関節炎、血管炎、ミオリチス(myolitis)、多発性ミオリチス(polymyolitis)、皮膚ミオリチス(dermatomyolitis)、骨関節炎、結節性多発性動脈炎(polyarteritis nodossa)、ウェゲナー肉芽腫症、動脈炎、リウマチ性多発筋痛症、サルコイドーシス、硬化症、原発性胆嚢硬化症、硬化性胆管炎、皮膚炎、アトピー性皮膚炎、アテローム性動脈硬化症、スティル病、慢性閉塞性肺疾患、ギラン−バレー病、I型糖尿病、グレーブス病、アジソン病、レイノー現象、自己免疫性肝炎、乾癬性表皮過形成、尋常性乾癬、滴状乾癬、インバース乾癬、膿疱性乾癬、紅皮性乾癬、または病原性リンパ球の活性に関連もしくは起因する免疫障害である。特定の実施形態において、乾癬は尋常性乾癬、滴状乾癬、インバース乾癬、膿疱性乾癬、または紅皮性乾癬である。
【0219】
特定の他の実施形態において、障害は関節リウマチである。
【0220】
特定の実施形態において、被験者はヒトである。
【0221】
本発明の別の態様は、医薬品の製造における本明細書に記載された化合物(式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、またはVIの化合物などの)の使用を提供する。特定の実施形態において、医薬品は、関節リウマチなどの本明細書に記載された障害を治療するためのものである。
【0222】
本発明の別の態様は、本明細書に記載された医学的障害(例えば、関節リウマチ)のような医学的障害を治療するための、本明細書に記載された化合物(式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、またはVIの化合物などの)の使用を提供する。
【0223】
さらに、式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、またはVIの化合物などの本明細書に記載されたテトラヒドロナフチリジンおよび関連化合物は、RORγの活性を阻害し得ることが企図される。したがって、本発明の別の態様は、RORγの活性を阻害する方法を提供する。方法は、前記RORγを阻害するために、式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、またはVIの化合物などの本明細書に記載されたテトラヒドロナフチリジンまたは関連化合物の有効量にRORγを曝露させることを含み、式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、およびVI Iは上記の通りである。特定の実施形態において、式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、またはVIの特定の化合物は、上記実施形態の1つにより定義された化合物である。
【0224】
さらに、式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、またはVIの化合物などの本明細書に記載されたテトラヒドロナフチリジンおよび関連化合物は、被験者におけるインターロイキン−17(IL−17)の量を低減できることが企図される。IL−17は、炎症誘発性反応の誘導および媒介を含む数多くの生物学的機能に影響を及ぼすサイトカインである。したがって、本発明の別の態様は、被験者におけるIL−17の量を低減する方法を提供する。方法は、被験者におけるIL−17の量を低減するために、式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、またはVIの化合物などの本明細書に記載されたテトラヒドロナフチリジンまたは関連化合物の有効量を被験者に投与することを含み、式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、およびVIは上記の通りである。特定の実施形態において、式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、またはVIの特定の化合物は、上記実施形態の1つにより定義された化合物である。
【0225】
特定の実施形態において、被験者はヒトである。特定の実施形態において、該化合物を投与することは、被験者におけるTh−17細胞により産生されるIL−17の量を低減する。例えばTh−17細胞により産生されるIL−17の量の変化は、文献に記載されたELISAアッセイまたは細胞内染色アッセイなどの手順を用いて測定することができる。
【0226】
さらに、式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、またはVIの化合物などの本明細書に記載されたテトラヒドロナフチリジンおよび関連化合物は、被験者におけるIL−17の合成を阻害し得ることが企図される。したがって、本発明の別の態様は、被験者におけるIL−17の合成を阻害する方法を提供する。方法は、被験者におけるIL−17の合成を阻害するために、本明細書に記載された化合物、例えば、式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、またはVIの化合物の有効量を被験者に投与することを含み、式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、およびVIは上記の通りである。特定の実施形態において、式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、またはVIの特定の化合物は、上記実施形態の1により定義された化合物である。
【0227】
上記の記載は、本明細書に使用される変数について定義を与える複数の実施形態を述べている。適用は具体的には、そのような変数の全ての組み合わせ、例えば、変数AおよびXについて記載された定義の特定の組み合わせを企図する。
【0228】
化合物は、文献に記載された手順を用いてRORの阻害を試験することができる。RORγ活性を阻害する能力について化合物を試験する例示的手順には、(i)RORγ−リガンド結合ドメイン(LBD)TR−FRETアッセイ、および(ii)RORγレポーターアッセイが含まれる。RORγ−リガンド結合ドメイン(LBD)TR−FRETアッセイは、本明細書の実施例21に記載されている。RORγレポーターアッセイは以下に記載されている。
【0229】
RORγレポーターアッセイの一般的手順
細胞におけるRORγtの阻害は、ルシフェラーゼ読み取りを使用するHEK293細胞におけるレポーター系を用いて判定される。RORγt DNA結合ドメイン(DBD)は、標準的な組換えDNA方法を用いて異種酵母GAL4 DBDに置き換えられる。得られたGAL4−RORγt−LBD融合構築物は、サイトメガロウイルス(CMV)誘導性哺乳動物発現ベクターpCDNA3.1+−(Promega Corporation、マジソン、WI)へのクローニングにより構成的CMVプロモーターの制御下に置かれる。
【0230】
転写レポーター発現構築物は、GAL4−RORγ活性をモニターするのに使用され、ホタルルシフェラーゼレポーター遺伝子の発現を制御するGAL4結合配列(UAS)の5つのコピーを含有する。この構築物、pGL4.31は、Promega Corporation、マジソン WIから市販されている。両方の構築物は、標準的な脂質ベースのトランスフェクション法を用いてHEK−293細胞にバルクでトランスフェクトされ、GAL4−RORγ−LBD融合タンパク質がルシフェラーゼレポーターの発現を駆動できるようにする。対照トランスフェクションは、空のpCDN3.1+ ベクターを用いて行われる。
【0231】
翌日、細胞を384ウェルプレートに入れ、試験化合物を添加し、プレートを一晩インキュベートする。GAL4−RORγ融合タンパク質がルシフェラーゼシグナルの発現を開始するのを阻止することができる試験化合物を同定する。Promegaホタルアッセイキットを用いてルシフェラーゼシグナルを安定させ、ルシフェラーゼシグナルの強度を、EnVision Multilabelプレートリーダー(Perkin Elmer、ウォルサム、MA)を用いて測定する。
【0232】
HEK293 Gal4レポーターアッセイの詳細な記載
HEK293細胞を、GAL4−RORγt−LBD構築物(pcDNA3.1ネオ)およびpGL4.31 GAL4−ルシフェラーゼレポーター構築物(Promega)でトランスフェクトする。バックグラウンドコントロールには、空のpcDNA3.1ネオおよびpGL4.31を使用する。トランスフェクションプロトコルは、Mirus Trans−It 293試薬を用いて行われる単一T75フラスコに対するものである。室温のTrans−IT試薬の60μLアリコートを、1.5mLのOptimem(Invitrogen)に滴加する。得られた溶液を反転により混合し、室温で5〜20分間インキュベートする。この試薬混合物を10μgのDNAに添加する(5μgの各発現ベクター)。該溶液を反転により混合し、室温で20分間インキュベートする。
【0233】
Trans−IT試薬およびDNAをインキュベートしている間に、HEK−293細胞を回収する。吸引によりフラスコから培地を除去し、フラスコの底を覆うために十分なTrypLE Express(安定なトリプシン様試薬、Invitrogen)を添加する。混合物を、細胞がフラスコ中で目に見えて遊離するまで(約2〜5分間)室温でインキュベートする。等容積の完全増殖培地を添加し、次いでピペッティングして単一の細胞懸濁液を得る。1×10
7細胞をスピンダウンし、10mLの完全増殖培地(DMEM高グルコース/10%透析FBS/ pen/strep;Invitrogen)に細胞を再懸濁する。細胞およびトランスフェクション混合物を1つのT75フラスコに添加する。T75フラスコの内容物を混合し、37℃および5%CO
2で一晩インキュベートする。
【0234】
16〜24時間後、細胞を回収し、試験化合物スクリーニングのために播種する。細胞は上記の通りに回収することができる。次に、細胞をカウントし、適切な数の細胞をスピンダウンする。次いで、細胞を吸引し、0.5×10
6細胞/mLの濃度で完全増殖培地に再懸濁する。20μLの細胞懸濁液を白い組織培養処理384ウェルプレートに播種する(10,000〜20,000細胞/ウェル)。
【0235】
ジメチルスルホキシド(DMSO)中試験化合物の10mM原液を500× DMSO中最終試験濃度に希釈し、次いで完全増殖培地により5× 最終試験濃度に希釈して試験化合物溶液を得る。試験化合物溶液中のDMSOの濃度は0.2%である。試験化合物溶液の5μLアリコートを、以前に細胞懸濁液を播種した384ウェルプレートの各試験ウェルに添加する。次に、プレートを短時間回転させ、37℃および5%CO
2で一晩インキュベートする。
【0236】
16〜24時間後、ルシフェラーゼアッセイを行う。プレートおよびルシフェラーゼ試薬(例えばOne−Glo(登録商標)またはDual Glo(登録商標);Promega、マジソン、WI)を室温に戻す。次に、ルシフェラーゼ 試薬の25μLアリコートを各ウェルに添加する。プレートを短時間スピンダウンし、室温で10分間インキュベートする。ルシフェラーゼシグナルを、超高感度発光設定にセットしたEnvisionプレートリーダー(Perkin Elmer)で測定する。
【0237】
試験化合物のEC
50値を、ルシフェラーゼシグナルデータからGraphPad Prismソフトウェアを用いて計算する。
【0238】
III.併用療法
本発明の別の態様は併用療法を提供する。テトラヒドロナフチリジンおよび関連化合物(例えば、式I、I−A、II、II−A、 III、III−A、IV、V、またはVIの化合物)またはその薬学的に許容される塩は、不適切なIL−17経路活性に関連した医学的障害などの医学的障害を治療するために、追加の治療剤と併用して使用することができる。例示的な追加の治療剤には、例えば、(1)TNF−α阻害剤;(2)非選択的COX−1/COX−2阻害剤;(3)セレコキシブおよびロフェコキシブなどの選択的COX−2阻害剤;(4)例えば、メトトレキサート、レフルノミド、スルファサラジン、アザチオプリン、ペニシラミン、ブシラミン、アクタリット、ミゾリビン、ロベンザリット、ヒドロキシクロロキン、d−ペニシラミン、金チオリンゴ酸、オーラノフィン、非経口金、経口金、シクロホスファミド、Lymphostat−B(BAFF/APRIL阻害剤)、CTLA−4−Ig、またはCTLA−4−Igの模倣剤を含む炎症性疾患および自己免疫疾患を治療するための他の薬剤;(5)5−リポキシゲナーゼ(5−LO)阻害剤、または5−リポキシゲナーゼ活性化タンパク質(FLAP)拮抗薬などのロイコトリエン生合成阻害剤;(6)LTD4受容体拮抗薬;(7)シロミラスト(アリフロ)またはロフルミラストなどのIV型ホスホジエステラーゼ(PDE−IV)阻害剤;(8)抗ヒスタミンHI受容体拮抗薬;(9)α1−およびα2−アドレナリン受容体作動薬;(10)抗コリン剤;(11)β−アドレナリン受容体作動薬;(12)I型インスリン様増殖因子(IGF−1)模倣剤;(13)グルココルチコソイド(glucocorticosoid);(14)ヤヌスキナーゼ(例えば、JAK1および/またはJAK2および/またはJAK3および/またはTYK2)、p38 MAPK、SykまたはIKK2の阻害剤などのキナーゼ阻害剤;(15)リツキシマブなどのB細胞標的生物製剤;(16)アバタセプトなどの選択的共刺激調節剤;(17)IL−1阻害剤アナキンラ、IL−6阻害剤トシリズマブ、およびIL12/IL−23阻害剤ウステキムマブ(ustekimumab)などのインターロイキン阻害剤またはインターロイキン受容体阻害剤;(18)抗IL17抗体、抗IL21抗体、または抗IL22抗体(19)フィンゴリモドなどのS1P1作動薬;(20)インターフェロンベータ1などのインターフェロン;(21)ナタリズマブなどのインテグリン阻害剤;(22)ラパマイシン、シクロスポリンおよびタクロリムスなどのmTOR阻害剤;(23)プロピオン酸誘導体(アルミノプロフェン、ベノキサプロフェン、ブクロキシ酸、カルプロフェン、フェンブフェン、フェノプロフェン、フルプロフェン、フルルビプロフェン、イブプロフェン、インドプロフェン、ケトプロフェン、ミロプロフェン、ナプロキセン、オキサプロジン、ピルプロフェン、プラノプロフェン、スプロフェン、チアプロフェン酸、およびチオキサプロフェン)、酢酸誘導体(インドメタシン、アセメタシン、アルクロフェナク、クリダナク、ジクロフェナク、フェンクロフェナク、フェンクロジン酸、フェンチアザク、フロフェナク、イブフェナク、イソキセパク、オキシピナク、スリンダク、チオピナク、トルメチン、ジドメタシン、およびゾメピラク)、フェナム酸誘導体(フルフェナム酸、メクロフェナム酸、メフェナム酸、ニフルミン酸およびトルフェナム酸)、ビフェニルカルボン酸誘導体(ジフルニサルおよびフルフェニサール)、オキシカム(イソキシカム、ピロキシカム、スドキシカムおよびテノキシカン)、サリチレート(アセチルサリチル酸、スルファサラジン)およびピラゾロン(アパゾン、ビズピペリロン、フェプラゾン、モフェブタゾン、オキシフェンブタゾン、フェニルブタゾン)などの非ステロイド性抗炎症剤(NSAID);(24)フマル酸誘導体、BG−12などのNRF2経路活性剤;ならびに(25)CCR9拮抗薬などのケモカインまたはケモカイン受容体阻害剤が含まれる。
【0239】
テトラヒドロナフチリジンまたは関連化合物(例えば、式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、またはVIの化合物)および追加の治療剤の量ならびに投与の相対的タイミングは、望ましい複合的治療効果を得るように選択することができる。例えば、併用療法をそのような投与を必要とする患者に施す場合、併用での治療剤または該治療剤を含む医薬組成物(複数可)は、例えば、連続、並行、一緒に、同時等の任意の順番で投与することができる。さらに、例えば、テトラヒドロナフチリジンまたは関連化合物(例えば、式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、またはVIのいずれか1つの化合物)は、追加の治療剤(複数可)が予防もしくは治療効果を発揮する間は投与することができ、またはその逆も然りである。
【0240】
併用療法において使用される活性成分の用量および投与計画は、担当臨床医により決定されてもよい。特定の実施形態において、テトラヒドロナフチリジンまたは関連化合物(例えば、式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、またはVIのいずれか1つの化合物)および追加の治療剤(複数可)は、そのような薬剤が障害の治療のために単剤療法として使用される場合に通常使用される用量で投与される。他の実施形態において、テトラヒドロナフチリジンまたは関連化合物(例えば、式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、またはVIのいずれか1つの化合物)および追加の治療剤(複数可)は、そのような薬剤が障害の治療のために単剤療法として使用される場合に通常使用される用量より低い用量で投与される。特定の実施形態において、テトラヒドロナフチリジンまたは関連化合物(例えば、式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、またはVIのいずれか1つの化合物)および追加の治療剤(複数可)は、経口投与に適した同じ組成物中に存在する。
【0241】
特定の実施形態において、テトラヒドロナフチリジンまたは関連化合物(例えば、式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、またはVIのいずれか1つの化合物)および追加の治療剤(複数可)は、相加的または相乗的に作用することができる。相乗的組み合わせは、併用療法の1つもしくは複数の薬剤のより低い投与量および/または1つもしくは複数の薬剤の頻度のより少ない投与の使用を可能にし得る。1つまたは複数の薬剤のより低い投与量または頻度のより少ない投与は、該療法の有効性を低減することなく該療法の毒性を低下させることができる。
【0242】
本発明の別の態様は、テトラヒドロナフチリジンまたは関連化合物(例えば、式I、I−A、II、II−A、III、III−A、IV、V、またはVIのいずれか1つの化合物)、薬学的に許容される担体、ビヒクルまたは希釈剤の治療的な有効量を含み、および上記にリストされた少なくとも1つの追加の治療剤の治療的な有効量を含んでいてもよいキットである。
【0243】
IV.医薬組成物および投与の検討
上記に示されているように、本発明は、1つまたは複数の薬学的に許容される担体(添加剤)および/または希釈剤と一緒に処方される、1つまたは複数の上記化合物の治療的な有効量を含む医薬組成物を提供する。該医薬組成物は、以下に適合されたものを含む、固体または液体形態での投与用に特別に処方されてもよい:(1)経口投与、例えば水薬(水性もしくは非水性溶液または懸濁液)、錠剤(例えば口腔、舌下、および体内吸収を狙ったもの)、ボーラス、粉末、顆粒、舌に塗布するためのペースト剤;(2)非経口投与、例えば皮下注射、筋肉内注射、静脈内注射もしくは硬膜外注射(例えば、滅菌溶液または懸濁液として)、または徐放性製剤による;(3)局所適用、例えばクリーム、軟膏、または皮膚に適用される制御放出パッチもしくはスプレーとして;(4)膣内または直腸内投与、例えばペッサリー、クリームまたは発泡体として;(5)舌下投与;(6)眼投与;(7)経皮投与;あるいは(8)経鼻投与。
【0244】
語句「治療的な有効量」は本明細書で使用されるとき、動物における細胞の少なくとも亜集団にいくらかの望ましい治療効果をもたらすのに有効である本発明の化合物を、任意の薬物治療に適用可能な妥当なベネフィット/リスク比で含むような化合物、材料、または組成物の量を意味する。
【0245】
語句「薬学的に許容される」は、妥当なベネフィット/リスク比に見合った過剰な毒性、刺激、アレルギー反応、または他の問題もしくは合併症なしに、健全な医学的判断の範囲内でヒトおよび動物の組織と接触する使用に適しているような化合物、材料、組成物、および/または剤形を指すのに本明細書で使用される。
【0246】
ラウリル硫酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウムなどの湿潤剤、乳化剤および潤滑剤、ならびに着色剤、放出剤、被覆剤、甘味料、香味剤および芳香剤、保存料および抗酸化剤もまた、組成物中に存在してもよい。
【0247】
薬学的に許容される抗酸化剤の例には、(1)アスコルビン酸、塩酸システイン、硫酸水素ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム等の水溶性酸化防止剤;(2)パルミチン酸アスコルビル、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、レシチン、没食子酸プロピル、アルファ−トコフェロール等の油溶性抗酸化剤;および(3)クエン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ソルビトール、酒石酸、リン酸等の金属キレート剤が含まれる。
【0248】
本発明の製剤には、経口、経鼻、局所(口腔および舌下を含む)、直腸内、膣内および/または非経口投与に適したものが含まれる。製剤は、好都合には単位投与形態で提示されてもよく、薬学分野でよく知られた任意の方法により調製されてもよい。担体材料と組み合わせて単一投与形態を作製することができる活性成分の量は、治療される宿主、特定の投与方式に応じて異なるであろう。担体材料を組み合わせて単一投与形態を作製することができる活性成分の量は、一般的に、治療効果をもたらす化合物の量であろう。一般的に、100%パーセントのうち、この量は、活性成分の約0.1パーセントから約99パーセント、好ましくは約5パーセントから約70パーセント、最も好ましくは約10パーセントから約30パーセントの範囲であろう。
【0249】
特定の実施形態において、本発明の製剤は、シクロデキストリン、セルロース、リポソーム、ミセル形成剤(例えば、胆汁酸)、およびポリマー担体(例えば、ポリエステルおよびポリ無水物)から成る群から選択される賦形剤;ならびに本発明の化合物を含む。特定の実施形態において、上述の製剤は、本発明の化合物を経口投与可能にする。
【0250】
これらの製剤または組成物を調製する方法は、本発明の化合物を担体と結合させるステップを含み、および1つまたは複数の副成分と結合させるステップを含んでいてもよい。一般に、製剤は、本発明の化合物を液体担体もしくは微粉化固体担体またはその両方と均一および緊密に結合させ、次いで、必要であれば該生成物を成形して調製される。
【0251】
経口投与に適した本発明の製剤は、カプセル、カシェ剤、丸薬、錠剤、ロゼンジ(風味基剤、通常はスクロースおよびアカシアまたはトラガカントを用いる)、粉末、顆粒の形態、または水性もしくは非水性液体中の溶液もしくは懸濁液、または水中油もしくは油中水液体エマルション、またはエリキシル剤もしくはシロップ、または薬用ドロップ(ゼラチンおよびグリセリン、またはスクロースおよびアカシアなどの不活性ベースを用いる)および/または口内洗浄液等としての形態であってもよく、各々は所定量の本発明の化合物を活性成分として含有する。本発明の化合物はまた、ボーラス、舐剤またはペースト剤としても投与することができる。
【0252】
経口投与のための本発明の固体剤形(カプセル、錠剤、丸薬、糖衣錠、粉末、顆粒、トローチ(trouch)等)において、活性成分は、クエン酸ナトリウムもしくはリン酸二カルシウムなどの1つもしくは複数の薬学的に許容される担体、および/または以下のいずれか:(1)デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、および/またはケイ酸などの充填剤またはは増量剤;(2)例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロースおよび/またはアカシアなどの結合剤;(3)グリセロールなどの保湿剤;(4)寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモまたはタピオカデンプン、アルギン酸、特定のケイ酸塩、および炭酸ナトリウムなどの崩壊剤;(5)パラフィンなどの溶液遅延剤;(6)四級アンモニウム化合物などの吸収促進剤、ならびにポロキサマーおよびラウリル硫酸ナトリウムなどの界面活性剤;(7)例えば、セチルアルコール、モノステアリン酸グリセロール、および非イオン性界面活性剤などの湿潤剤;(8)カオリンおよびベントナイト粘土などの吸収剤;(9)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸、およびそれらの混合物などの潤滑剤;(10)着色剤;ならびに(11)クロスポビドンまたはエチルセルロースなどの制御放出剤と混合される。カプセル、錠剤および丸薬の場合、医薬組成物は緩衝剤も含むことができる。類似のタイプの固体組成物は、ラクトースまたは乳糖などの賦形剤、および高分子量ポリエチレングリコール等を用いて、ソフトおよびハードシェルゼラチンカプセルにおける充填剤としても使用することができる。
【0253】
錠剤は、圧縮または成型により作製することができ、1つまたは複数の副成分と共に圧縮または成型により作製されていてもよい。圧縮錠剤は、結合剤(例えば、ゼラチンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロース)、潤滑剤、不活性希釈剤、保存料、崩壊剤(例えば、デンプングリコール酸ナトリウムまたは架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム)、界面活性剤または分散剤を用いて調製することができる。成形錠剤は、不活性液体希釈剤で湿らせた粉末化合物の混合物を適切な機械で成形して作製することができる。
【0254】
本発明の医薬組成物の錠剤、ならびに糖衣錠、カプセル、丸薬および顆粒などの他のの固体剤形は、腸溶コーティングおよび薬学的処方技術分野でよく知られた他のコーティングなどのコーティングおよびシェルを用いて、刻み目を入れられ(scored)、または調製されていてもよい。それらはまた、例えば、望ましい放出プロフィルを提供する様々な比率でのヒドロキシプロピルメチルセルロース、他のポリマーマトリックス、リポソームおよび/またはミクロスフェアを用いて、その中の活性成分の持続放出または制御放出を提供するように処方することもできる。それらは、迅速放出のために処方されてもよく、例えば凍結乾燥されてもよい。それらは、例えば、細菌保持フィルターを通じて濾過すること、または使用直前に滅菌水もしくは幾つかの他の滅菌注射可能媒体に溶解することができる滅菌固体組成物の形態で、滅菌剤を組み込むことにより滅菌することができる。これらの組成物はまた、乳白剤も含有していてもよく、活性成分(複数可)のみを、または胃腸管の特定の部分で優先的に、任意選択により遅延方式で放出する組成物であってもよい。使用され得る包埋組成物の例には、ポリマー物質およびワックスが含まれる。活性成分はまた、マイクロカプセル化形態(適切な場合、1つまたは複数の上記賦形剤と共に)であってもよい。
【0255】
本発明の化合物を経口投与するための液体剤形には、薬学的に許容されるエマルション、マイクロエマルション、溶液、懸濁液、シロップおよびエリキシル剤が含まれる。活性成分に加えて、液体剤形は、例えば、水または他の溶媒などの当技術分野で一般に使用される不活性希釈剤、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、油(特に、綿実油、落花生油、コーン油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステル、ならびにそれらの混合物などの可溶化剤および乳化剤を含有してもよい。
【0256】
不活性希釈剤の他に、経口組成物は、湿潤剤、乳化剤および懸濁剤、甘味剤、香味剤、着色剤、芳香剤および保存剤などの補助剤も含んでもよい。
【0257】
活性化合物に加えて懸濁液は、例えば、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル、微結晶セルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天およびトラガカント、ならびにそれらの混合物のような懸濁剤を含有してもよい。
【0258】
直腸内または膣内投与のための本発明の医薬組成物の製剤は、座薬として提供されてもよく、座薬は、例えばカカオバター、ポリエチレングリコール、座薬ワックスまたはサリチル酸塩を含む1つまたは複数の適切な非刺激性賦形剤または担体と、本発明の1つまたは複数の化合物を混合して調製することができ、室温では固体であるが体温では液体となり、したがって、直腸腔または膣腔内で溶けて活性化合物を放出する。
【0259】
膣内投与に適した本発明の製剤には、適切であることが当技術分野で知られているような担体を含有するペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、発泡体またはスプレー製剤も含まれる。
【0260】
本発明の化合物を局所または経皮投与するための剤形には、粉末、スプレー、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、溶液、パッチおよび吸入剤が含まれる。活性化合物は、薬学的に許容される担体、および必要とされ得る任意の保存料、緩衝液、または噴射剤と滅菌条件下で混合することができる。
【0261】
軟膏、ペースト、クリームおよびゲルは、本発明の活性化合物に加えて、動物性および植物性脂肪、油、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、タルクおよび酸化亜鉛、またはそれらの混合物などの賦形剤を含有してもよい。
【0262】
粉末およびスプレーは、本発明の化合物に加えて、ラクトース、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウム塩およびポリアミド粉末、またはこれらの物質の混合物などの賦形剤を含有してもよい。スプレーは、クロロフルオロ炭化水素ならびにブタンおよびプロパンなどの揮発性非置換炭化水素などの通常の噴射剤をさらに含有してもよい。
【0263】
経皮パッチは、本発明の化合物の身体への制御された送達をもたらすさらなる利点を有する。そのような製剤は、化合物を適切な媒体に溶解または分散させて作製することができる。吸収促進薬も、皮膚を越えた化合物の流れを増大させるのに使用されてもよい。そのような流れの速度は、律速膜を提供すること、または化合物をポリマーマトリックスもしくはゲルに分散させることにより制御することができる。
【0264】
眼科用製剤、眼軟膏、粉末、溶液等も、本発明の範囲内として企図される。
【0265】
非経口投与に適した本発明の医薬組成物は、糖、アルコール、抗酸化剤、緩衝液、静菌薬、意図されるレシピエントの血液または懸濁剤もしくは粘増剤と製剤を等張にする溶質を含有してもよい、1つまたは複数の薬学的に許容される滅菌等張水性または非水性溶液、分散液、懸濁液もしくはエマルション、または使用直前に滅菌注射可能溶液もしくは分散液に再構成することができる滅菌粉末と組み合わせて、本発明の1つまたは複数の化合物を含む。
【0266】
本発明の医薬組成物中に使用され得る適切な水性および非水性担体の例には、水、エタノール、ポリオール(グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等の)、およびそれらの適切な混合物、オリーブ油などの植物油、ならびにオレイン酸エチルなどの注射可能な有機エステルが含まれる。適切な流動性は、例えば、レシチンなどの被覆材料の使用、分散剤の場合には必要とされる粒子サイズの維持、および界面活性剤の使用により維持することができる。
【0267】
これらの組成物は、保存料、湿潤剤、乳化剤および分散剤などの補助剤を含有することもできる。被験者化合物に対する微生物の作用の予防は、様々な抗菌剤および抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、ソルビン酸フェノール(phenol sorbic acid)等を包含することにより確保することができる。糖、塩化ナトリウム等の等張剤を組成物に含めることも望ましい場合がある。さらに、注射可能な医薬品形態の吸収の延長は、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンなどの吸収を遅らせる薬剤を包含することによりもたらされ得る。
【0268】
幾つかの場合において、薬物の効果を長引かせるために、皮下または筋肉内注射からの薬物の吸収を遅くすることが望ましい。これは、水溶性が乏しい結晶性または非晶性材料の液体懸濁液を使用することにより達成することができる。薬物の吸収速度は、次いでその溶解速度に依存し、溶解速度は、今度は結晶サイズおよび結晶形態に依存し得る。あるいは、非経口的に投与される薬物形態の吸収の遅延は、油性ビヒクルに薬物を溶解または懸濁させて達成される。
【0269】
注射可能なデポ形態は、ポリラクチド−ポリグリコリドなどの生分解性ポリマー中で被験者化合物マイクロカプセル化マトリックスを形成して作製される。薬物対ポリマーの比、および使用される特定のポリマーの性質に応じて、薬物放出速度は制御され得る。他の生分解性ポリマーの例には、ポリ(オルトエステル)およびポリ(無水物)が含まれる。デポ注射可能製剤は、体組織と適合可能なリポソームまたはマイクロエマルション中に薬物を封入して調製することもできる。
【0270】
本発明の化合物がヒトおよび動物に医薬品として投与される場合、それ自体が与えられてもよく、または薬学的に許容される担体と組み合わせて、活性成分の例えば0.1から99%(より好ましくは、10から30%)を含有する医薬組成物として与えられてもよい。
【0271】
本発明の調製物は、経口で、非経口で、局所に、または直腸内に与えられてもよい。それらは当然、各投与経路に適した形態与えられる。例えば、それらは、錠剤またはカプセル形態で、注射、吸入、洗眼薬、軟膏、座薬等により、注射、注入または吸入による投与;ローションまたは軟膏による局所投与;および座薬による直腸内投与により投与される。経口投与が好ましい。
【0272】
語句「非経口投与」および「非経口的に投与される」は本明細書で使用されるとき、通常は注射による、腸内投与および局所投与以外の投与の様式を意味し、ならびに静脈内、筋肉内、動脈内、髄腔内、嚢内、眼窩内、心臓内、皮内、腹腔内、経気管、皮下、表皮下、関節内、被膜下、くも膜下、脊髄内および胸骨内注射および注入を含むが、これらに限定されない。
【0273】
語句「全身投与」、「全身に投与される」、「末梢投与」および「末梢に投与される」は本明細書で使用されるとき、患者の全身に進入し、故に代謝および他の類似のプロセスに供されるように、中枢神経系に直接投与する以外に、化合物、薬物または他の材料を投与すること、例えば皮下投与を意味する。
【0274】
これらの化合物は、経口、経鼻(例えば、スプレーによるような)、直腸内、膣内、非経口、嚢内および局所(粉末、軟膏または、口腔および舌下投与を含むドロップによるような)を含む任意の適切な投与経路により、治療のためにヒトおよび他の動物に投与されてもよい。
【0275】
選択される投与経路にかかわらず、適切な水和形態で使用され得る本発明の化合物、および/または本発明の医薬組成物は、当業者に公知の従来の方法により薬学的に許容される剤形に処方される。
【0276】
本発明の医薬組成物中の活性成分の実際の投与量レベルは、特定の患者、組成物、および投与様式に対して、患者に毒性となることなく望ましい治療反応を達成するのに有効である活性成分の量を得るように変えることができる。
【0277】
選択される投与量レベルは、使用される本発明の特定の化合物、またはそのエステル、塩もしくはアミドの活性、投与経路、投与時間、使用される特定の化合物の排出または代謝の速度、吸収の速度および程度、治療期間、使用される特定の化合物と組み合わせて使用される他の薬物、化合物および/または材料、治療される患者の年齢、性別、体重、状態、全般的健康および既往歴を含む様々な要因、ならびに医学技術分野でよく知られた同様の要因に依存するであろう。
【0278】
当技術分野における通常の技能を有する医師または獣医は、必要とされる医薬組成物の有効量を用意に決定および処方することができる。例えば、医師または獣医は、医薬組成物中で使用される本発明の化合物の用量を、望ましい治療効果を得るために必要とされるレベルより低いレベルで開始し、望ましい効果が達成されるまで投与量を徐々に増加させることができよう。
【0279】
一般に、本発明の化合物の適切な日用量は、治療効果をもたらすのに有効な最低用量である化合物の量となろう。そのような有効量は、一般的に上記要因に依存するであろう。好ましくは、化合物は、約0.01mg/kgから約200mg/kg、より好ましくは約0.1mg/kgから約100mg/kg、さらにより好ましくは約0.5mg/kgから約50mg/kgで投与される。本明細書に記載された化合物が別の薬剤(例えば、増感剤)と共投与される場合、有効量は、該薬剤が単独で使用される場合より少なくてもよい。
【0280】
望ましければ、活性化合物の有効日用量は、1日を通して適切な間隔で個別に、単位投与形態で投与される2、3、4、5、6回またはそれを超えるサブ用量として投与されてもよい。好ましい投与は1日1回である。
【0281】
本発明はさらに、本明細書に記載された特定の免疫障害または炎症性障害の1つなどの免疫または炎症性障害を治療するために、本明細書に記載されたテトラヒドロナフチリジンまたは関連化合物(式I〜VI、I−A、II−A、およびIII−Aのいずれか1つの化合物、または表1〜9などの本明細書に記載された特定の化合物などの)を治療的な有効量で含む単位投与形態(錠剤またはカプセルなどの)を提供する。
【0282】
[実施例]
これより一般的に記載される本発明は、以下の例を参照してより容易に理解される、以下の例は、本発明の特定の態様および実施形態を単に説明する目的で含まれ、本発明を限定するものではない。本明細書に説明されているように、特定の化合物は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて精製および/または特徴付けされた。HPLC方法Aの条件は次の通りである:水C−18カラム、4.6×150mm、3.5ミクロン、25℃、2.0mL/分、25%MeCN水溶液(0.1%TFA)1分、25%〜95%MeCN水溶液(0.1%TFA)の勾配7分、95%MeCN水溶液(0.1%TFA)2分間、次いで2.0分で25%MeCN水溶液(0.1%TFA)に平衡化。
【0283】
[実施例1]2−クロロ−6−フルオロ−N−[1−(3−トリフルオロメチルベンゼンスルホニル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−6−イル]ベンズアミド(化合物1)の合成
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【0284】
標題化合物は、以下に記載された手順に従って調製した。
【0285】
パートI 1−(6−ニトロ−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−1−イル)エタノンの合成
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0286】
ベンゼン(40mL)中2−メチル−5−ニトロピリジン−3−アミン(0.58g、3.78mmol)、無水酢酸(0.77g、7.56mmol)およびKOAc(0.37g、3.78mmol)の還流および撹拌懸濁液に、亜硝酸イソプロピル(ベンゼン(20mL)中0.51g、5.67mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物を次いで24時間還流させ、室温に冷却し、濾過した。母液を水(3×50mL)およびブラインで洗浄し、MgSO
4で脱水し、濃縮して標題化合物を得た。収量0.32g(41%)。
1H NMR 250MHz DMSO−d
6 d 9.52(d、J=2.2Hz、1H)、9.22(dd、J=2.2、0.9Hz、1H)、8.97(d、J=0.9Hz、1H)、2.79(s、3H)。LCMS(ESI):calc.C
8H
6N
4O
3 =206;obs.M+H=207.
パートII 6−ニトロ−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジンの合成
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【0287】
1−(6−ニトロ−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−1−イル)エタノン(0.32g、1.55mmol)の1N NaOH(10mL、10mmol)懸濁液を40℃で3時間撹拌した。次に、反応混合物を1N HClで酸性化し、生成物をEtOAc(3×30mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で脱水し、濃縮して標題化合物を得た。収量0.20g(78%)。LCMS(ESI):calc.C
6H
4N
4O
2=164;obs.M+H=165.
パートIII 6−ニトロ−1−(3−トリフルオロメチルベンゼンスルホニル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジンの合成
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0288】
6−ニトロ−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(100mg、0.61mmol)およびトリエチルアミン(62mg、0.61mmol)のTHF(5mL)溶液に、3−(トリフルオロメチル)ベンゼン−1−スルホニルクロリド(150mg、0.61mmol)を添加した。反応混合物を1時間撹拌し、次いで水(10mL)でで急冷し、得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。混合有機抽出物を水(2×50mL)で洗浄し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮して標題化合物(comound)を得た。収量100mg(44%)。LCMS(ESI):calc.C
13H
7F
3N
4O
4S=372;obs.M+H=373.
パートIV 1−(3−トリフルオロメチルベンゼンスルホニル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−6−イルアミンの合成
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【0289】
6−ニトロ−1−(3−トリフルオロメチルベンゼンスルホニル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(100mg、0.26mmol)および10%Pd/CをMeOH(20mL)中で混合した。得られた懸濁液を水素雰囲気下(60p.s.i.)、Parr振とう機中で12時間撹拌した。次いで、懸濁液を濾過し、母液を減圧下で濃縮して標題化合物を得た。収量40mg(42%)。LCMS(ESI):calc.C
13H
9F
3N
4O
2S=342;obs.M+H=343.
パートV 2−クロロ−6−フルオロ−N−[1−(3−トリフルオロメチルベンゼンスルホニル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−6−イル]ベンズアミドの合成
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0290】
1−(3−トリフルオロメチルベンゼンスルホニル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−6−イルアミン(40mg、0.11mmol)およびトリエチルアミン(11mg、0.11mmol)のTHF(5mL)溶液に、2−クロロ−6−フルオロベンゾイルクロリド(25mg、0.11mmol)を添加した。反応混合物を1時間撹拌し、次いで水(10mL)で急冷し、得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。混合有機抽出物を水(2×50mL)で洗浄し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮して残留物を得、これをHPLCにより精製して標題化合物を得た。収量18mg(33%)。LCMS(ESI): calc. C
20H
11ClF
4N
4O
3S=498;obs.M+H=499.
[実施例2]2−クロロ−6−フルオロ−N−[1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−1H−ピラゾロ−[4,3−c]ピリジン−6−イル]ベンズアミド(化合物2)の合成
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0291】
標題化合物は、以下に記載された手順に従って調製した。
【0292】
パートI(4,6−ジクロロピリジン−3−イル)メタノールの合成
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【0293】
メチル4,6−ジクロロニコチナート(5g、24mmol)をTHF(140mL)に溶解して溶液を形成した。次に、固体水素化ホウ素ナトリウム(4.6g、120mmol)を溶液に添加し、その後、MeOH(140mL)を5分間にわたり滴加した。2時間後、飽和NH
4Clを添加し、得られた混合物をEtOAcで3回抽出した。混合有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濃縮して(4,6−ジクロロピリジン−3−イル)メタノールを得た。収量4.2g(98%)。LCMS(ESI):calc.C
6H
5Cl
2NO=177;obs.M+H=178.
パートII 4,6−ジクロロピリジン−3−カルバルデヒドの合成
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
【0294】
(4,6−ジクロロピリジン−3−イル)メタノール(4.9g、28mmol)をCHCl
3(100mL)に溶解した。MnO
2(24g、280mmol)を次いで添加し、反応混合物を75℃で12時間撹拌した。次に、反応を室温に冷却し、セライトを通じて濾過し、濃縮して4,6−ジクロロピリジン−3−カルバルデヒドを得た。収量2.9g(90%)。LCMS(ESI):calc.C
6H
3Cl
2NO=175;obs.M+H=low ionization.
パートIII 6−クロロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジンの合成
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
【0295】
4,6−ジクロロピリジン−3−カルバルデヒド(3.7g、32mmol)、ヒドラジン(3.5mL、110mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(20mL)をDMA(100mL)中で混合し、80℃で4時間撹拌した。次いで、溶液を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、水で3回洗浄し、次いでブラインで洗浄した。有機溶液を濃縮し、得られた混合物をジクロロメタンから沈殿させ6−クロロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジンを得た。収量2g(41%)。LCMS(ESI):calc.C
6H
4ClN
3=153;obs.M+H=154.
パートIV 6−クロロ−1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジンの合成
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【0296】
6−クロロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン(150mg、1.0mmol)をジクロロメタン(2mL)およびピリジン(2mL)に溶解して溶液を形成した。4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド(300mg、1.5mmol)を溶液に添加し、得られた反応混合物を50℃で16時間撹拌した。次に、反応混合物を水で洗浄し、ブラインで洗浄し、次いで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)により精製して6−クロロ−1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジンを得た。収量184mg(59%)。LCMS(ESI):calc.C
12H
7ClFN
3O
2S=311;obs.M+H=312.
パートV (2,4−ジメトキシベンジル)−[1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−6−イル]アミンの合成
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【0297】
6−クロロ−1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン(60mg、0.19mmol)、2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.10mL、0.66mmol)、Pd
2(dba)
3(30mg、0.033mmol)、キサントホス(4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン)(15mg、0.026mmol)、およびKOtBu(90mg、0.80mmol)を、ジオキサン(2mL)に懸濁し、110℃で12時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、1N HCl、飽和NaHCO
3で洗浄し、次いでブラインで洗浄した。得られた有機溶液を次いで乾燥し(Na
2SO
4)、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)により精製して(2,4−ジメトキシベンジル)−[1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−6−イル]アミンを得た。収量17mg(20%)。LCMS(ESI):calc.C
21H
19FN
4O
4S=442;obs.M+H=443.
パートVI 1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−6−イル]アミンの合成
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
【0298】
(2,4−ジメトキシベンジル)−[1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−6−イル]アミン(20mg、0.045mmol)を25%トリフルオロ酢酸/ジクロロメタンに溶解し、50℃で30分間撹拌した。次いで、溶媒を減圧下で除去し、得られた残留物を最小量の飽和K
2CO
3で塩基性化し、EtOAcで3回抽出した。得られた有機溶液を乾燥し(Na
2SO
4)、減圧下で濃縮して1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−6−イルアミンを得た。収量20mg crude.LCMS(ESI):calc.C
12H
9FN
4O
2S=292;obs.M+H=293.
パートVII 2−クロロ−6−フルオロ−N−[1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−6−イル]ベンズアミドの合成
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0299】
1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−6−イルアミン(20mg、0.068mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.05mL、0.3mmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解した。2−クロロ−6−フルオロベンゾイルクロリド(26mg、0.14mmol)を次いで添加し、反応混合物を30分間撹拌した。次に、2M LiOH(0.3mL)およびTHF(0.3mL)を添加し、反応混合物を60℃で12時間撹拌した。次いで、反応混合物を1N HClで中和し、EtOAcで抽出し、HPLCにより精製して2−クロロ−6−フルオロ−N−[1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−6−イル]ベンズアミドを得た。LCMS(ESI):calc.C
19H
11ClF
2N
4O
3S=448;obs.M+H=449.
[実施例3]追加のN−(1−アリールスルホニル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−6−イル)ベンズアミド化合物の調製
以下の表4の化合物は、実施例1および2ならびに発明を実施するための形態に記載された実験手順に基づき調製した。出発材料は商業的供給源から入手することができ、または市販の材料から容易に調製することができる。
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0300】
[実施例4]2−クロロ−6−フルオロ−N−[1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル]ベンズアミド(化合物12)の合成
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【0301】
標題化合物は、以下に記載された手順に従って調製した。
【0302】
パートI 1−(3,5−ジニトロピリジン−2−イルオキシ)プロパン−2−オンの合成
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
【0303】
1−クロロ−3,5−ジニトロピリジン(0.46g、2.3mmol)およびヒドロキシアセトン(0.31mL、4.6mmol)をDMF(3mL)に溶解して溶液を得た。炭酸カリウム(0.95g、6.8mmol)を溶液に添加し、得られた反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物をでEtOAc希釈し、水および次いでブラインで洗浄した。得られた有機混合物を、カラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)により精製して1−(3,5−ジニトロピリジン−2−イルオキシ)プロパン−2−オンを得た。収量0.11g(19%)。LCMS(ESI):calc.C
8H
7N
3O
6=241;obs.low ionization.
パートII 2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イルアミンの合成
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
【0304】
1−(3,5−ジニトロピリジン−2−イルオキシ)プロパン−2−オン(55mg、0.23mmol)をEtOAc(5mL)に溶解し、次いでラネーニッケル(約50mg)を添加し、反応混合物を水素下(50p.s.i.)で12時間撹拌した。次に、反応混合物をセライト上で濾過し、濾液を濃縮して2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イルアミンを得た。収量25mg(66%)。
1H NMR250MHz CDCl
3 d 7.12(d、J=2.5Hz、1H)、6.29(d、J=2.5Hz、1H)、4.26(dd、J=10.8、2.9Hz、1H)、3.86(dd、J=10.7、8.2Hz、1H)、3.62−3.45(m、1H)、1.17(d、J=6.5Hz、3H)。LCMS(ESI):calc.C
8H
11N
3O=165;obs.M+H=166.
パートIII 2−クロロ−6−フルオロ−N−(2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)ベンズアミドの合成
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
【0305】
2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イルアミン(53mg、0.32mmol)をN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.084mL、0.48mmol)およびジクロロメタン(1mL)の混合物に溶解して溶液を形成した。2−クロロ−6−フルオロベンゾイルクロリド(0.043mL、0.32mmol)を溶液に添加し、得られた反応混合物を室温で12時間撹拌した。次に、反応混合物を濃縮して2−クロロ−6−フルオロ−N−(2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)ベンズアミドを得た。LCMS(ESI):calc.C
15H
13ClFN
3O
2=321;obs.M+H=322.
パートIV 2−クロロ−6−フルオロ−N−[1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル]ベンズアミドの合成
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【0306】
2−クロロ−6−フルオロ−N−(2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)ベンズアミド(粗体、約0.16mmol)をピリジン(1mL)に溶解して溶液を形成した。4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド(46mg、0.24mmol)を溶液に添加し、得られた反応混合物を室温で12時間撹拌した。次に、反応混合物をHPLC精製に供して2−クロロ−6−フルオロ−N−[1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル]ベンズアミドを得た。LCMS(ESI):calc.C
21H
16ClF
2N
3O
4S=479;obs.M+H=480.
[実施例5]2−クロロ−6−フルオロ−N−[1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル]ベンズアミド(化合物13)の合成
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0307】
標題化合物は、以下に記載された手順に従って調製した。
【0308】
パートI 2−(2,2−ジエトキシ−エトキシ)−3,5−ジニトロピリジンの合成
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
【0309】
2,2’−ジエトキシエタノール(0.27g、2.5mmol)をTHFに溶解して溶液を形成した。NaH(鉱油中60%、0.13g、3.4mmol)を溶液に添加し、得られた反応混合物を室温で30分間撹拌した。次に、1−クロロ−2,5−ジニトロピリジン(0.34g、1.7mmol)を添加し、反応混合物を50℃まで90分間加熱した。次に、反応混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄した。得られた有機溶液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)により精製して2−(2,2−ジエトキシ−エトキシ)−3,5−ジニトロピリジンを得た。収量0.18g(35%)。LCMS(ESI):calc.C
11H
15N
3O
7=301;obs.low ionization.
パートII (3,5−ジニトロピリジン−2−イルオキシ)アセトアルデヒドの合成:
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【0310】
2−(2,2−ジエトキシ−エトキシ)−3,5−ジニトロピリジン(136mg、0.45mmol)をギ酸(2mL)に溶解し、室温で1時間撹拌した。得られた溶液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)により精製して(3,5−ジニトロピリジン−2−イルオキシ)アセトアルデヒドを得た。収量89mg(87%)。LCMS(ESI):calc.C
7H
5N
3O
6=227;obs.low ionization.
パートIII 2−クロロ−6−フルオロ−N−[1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル]ベンズアミドの合成
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【0311】
標題化合物は、実施例4に記載された手順に基づき調製した。LCMS(ESI):calc.C
20H
14ClF
2N
3O
4S=465;obs.M+H=466.
[実施例6](S)−2−クロロ−6−フルオロ−N−(3−メチル−1−(m−トリルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)ベンズアミド(化合物14)の合成
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
【0312】
標題化合物は、以下に記載された手順に従って調製した。
【0313】
パートI (S)−メチル6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−5−ニトロニコチナートの合成
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
【0314】
メチル(S)−ラクテート(0.56g、5.4mmol)およびメチル6−クロロ−5−ニトロ−ピリジン−3−カルボキシレート(0.8g、3.7mmol)の無水テトラヒドロフラン(15mL)溶液に、窒素下、0℃で1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデス−7−エン(0.88mL、5.9mmol)を添加した。溶液はすぐに黒くなった。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで周囲温度で1時間撹拌させた。固体が溶液から沈殿した。次に、反応混合物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、固体を濾過により除去し、濾液をシリカの存在下で濃縮して粗生成物を得、ヘキサン中10〜50%酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物(0.68g、64%収量)を得た;HPLC保持時間 方法A:5.46分(98.9%純度)。
【0315】
パートII (S)−メチル3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−カルボキシレートの合成
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0316】
(S)−メチル6−((1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−5−ニトロニコチナート(0.68g、2.4mmol)の氷酢酸(10mL)溶液に、鉄粉末(0.67g、12mmol)を添加した。得られた懸濁液を80℃まで2時間加熱した。次いで、得られた反応混合物を冷却し、セライトを通じて濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を水で洗浄し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して標題化合物を得た。(420mg、79%収量);HPLC保持時間 方法A:1.83分(>99%純度)。
【0317】
パートIII (S)−3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−カルボン酸の合成
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【0318】
テトラヒドロフラン(5mL)およびメタノール(1mL)中の(S)−メチル3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−カルボキシレート(0.42g、1.9mmol)に、2M水酸化ナトリウム(2.8mL、5.6mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で6時間撹拌した。次に、1M塩化水素のアリコート(6mL)を反応混合物に添加した。固体がゆっくりと生じた。反応混合物を周囲温度で30分間撹拌し、次いで固体を濾過により除去し、真空オーブンで60℃、一晩乾燥して標題化合物を得た。(340mg、86%収量);HPLC保持時間 方法A:1.1分(>99%純度)。
【0319】
パートIV (S)−tert−ブチル(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)カルバメートの合成
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0320】
トリエチルアミン(3.5mL、25.2mmol)を含む無水トルエン(20mL)および無水tert−ブタノール(20mL)中の(S)−3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−カルボン酸(2.39g、11.5mmol)の溶液に、活性化した4Åモレキュラーシーブを添加した。得られた混合物を15分間撹拌した後、ジフェニルホスホルアジド(diphenylphosphorazide)(3mL、13.8mmol)を添加した。得られた反応混合物を加熱して窒素下で2時間還流させた。次いで、反応混合物を冷却し、濾紙で濾過し、酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、シリカの存在下、真空中で濃縮して粗生成物を得、ジクロロメタン中0.5〜5%メタノールの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、不純物を含む混合物(1.88g、58%収量)として標題化合物を得た;HPLC保持時間 方法A:3.56分(83%純度)。
【0321】
パートV (S)−tert−ブチル(3−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)カルバメートの合成
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0322】
窒素下、0℃の(S)−tert−ブチル(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)カルバメート(1.88g、26.9mmol)の無水テトラヒドロフラン(30mL)溶液に、テトラヒドロフラン(27mL、27mmol)中の1M水素化リチウムアルミニウムを滴加した。得られた反応混合物を0℃で3時間、次いで周囲温度で1時間撹拌した。次に、反応混合物を0℃に冷却した後、硫酸ナトリウム十水和物で慎重に急冷した。得られたスラリーを周囲温度で2時間撹拌し、次いで固体をセライト上での濾過により除去した。固体をテトラヒドロフランで洗浄し、濾液をシリカの存在下で濃縮して粗生成物を得、ジクロロメタン中0.5〜5%メタノールの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。(1.1g、62%収量);HPLC保持時間 方法A:2.36分(96.4%純度)。
【0323】
パートVI (S)−tert−ブチル(3−メチル−1−(m−トリルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)カルバメートの合成
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
【0324】
2,6−ルチジン(5mL)中の(S)−tert−ブチル(3−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)カルバメート(0.5g、1.9mmol)に、m−トルエンスルホニルクロリド(0.33mL、2.3mmol)を添加した。得られた混合物を100℃で24時間撹拌し、次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、有機層で洗浄し、1M塩化水素(3×40mL)で洗浄し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、シリカの存在下で濃縮して粗生成物を得、ヘキサン中20〜70%酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。(540mg、68%収量);HPLC保持時間 方法A:6.46分(95%純度)。
【0325】
パートVII (S)−3−メチル−1−(m−トリルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−アミンの合成
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0326】
(S)−tert−ブチル(3−メチル−1−(m−トリルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)カルバメート(0.54g、1.3mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(5mL)を添加した。得られた混合物を周囲温度で90分間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮して残留物を得、残留物を酢酸エチルに溶解し、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して標題化合物を得た。(430mg、定量的粗収量);HPLC保持時間 方法A:3.17分(95%純度)。
【0327】
パートVIII (S)−2−クロロ−6−フルオロ−N−(3−メチル−1−(m−トリルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)ベンズアミドの合成
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0328】
(S)−3−メチル−1−(m−トリルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−アミン(75mg、0.23mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(49μL、0.28mmol)と、それに続く2−クロロ−6−フルオロベンゾイルクロリド(34μL、0.26mmol)を添加した。得られた溶液を周囲温度で1時間振とうし、酢酸エチルで希釈し、1M塩化水素で洗浄し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、シリカの存在下で濃縮して粗生成物を得、ヘキサン中20〜70%酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。(60mg、54%収量);HPLC保持時間 方法A:6.10分(>99%純度)。
【0329】
[実施例7](S)−2−クロロ−N−(1−((3−エチルフェニル)スルホニル)−3−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド−[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)−6−フルオロベンズアミド(化合物15)の合成
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0330】
標題化合物は、以下に記載された手順に従って調製した。
【0331】
パートI (S)−tert−ブチル(3−メチル−1−((3−ビニルフェニル)スルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)カルバメートの合成
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0332】
マイクロ波管において、(S)−tert−ブチル(1−((3−ブロモフェニル)スルホニル)−3−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)カルバメート(75mg、0.15mmol)、トリブチルビニルチン(68μL、0.23mmol)、およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(18mg、0.016mmol)を無水1,4−ジオキサン(1.5mL)中で混合した。得られた混合物を130℃、20分間、マイクロ波で加熱し、次いで真空中でシリカ上に濃縮して粗生成物を得、粗生成物を、ヘキサン中酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーより精製して標題化合物を得た。(65mg、97%収量);HPLC保持時間 方法A:6.65分(99%純度)。
【0333】
パートII (S)−tert−ブチル(1−((3−エチルフェニル)スルホニル)−3−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)カルバメートの合成
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0334】
(S)−tert−ブチル(3−メチル−1−((3−ビニルフェニル)スルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)カルバメート(65mg、0.15mmol)の無水メタノール(5mL)溶液を、反応溶液に窒素を10分間バブリングして脱気した。次に、10%パラジウム炭素(50mg)を脱気した溶液に添加し、得られた反応混合物をParr振とう装置に入れた。反応混合物が入った容器を空にし、窒素を3回再充填し、その後、水素ガスで繰り返しパージした。次に、反応混合物を、60 PSI水素雰囲気下、周囲温度で4時間振とうした。次いで、真空下で水素ガスの反応容器をパージし窒素を3回再充填した後、懸濁液をセライトを通じて濾過し、メタノールで洗浄し、真空中で濃縮して標題化合物を得た。(50mg、77%収量);HPLC保持時間 方法A:6.98分(98%純度収量)。
【0335】
パートIII (S)−2−クロロ−N−(1−((3−エチルフェニル)スルホニル)−3−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド−[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)−6−フルオロベンズアミドの合成
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0336】
(S)−tert−ブチル(1−((3−エチルフェニル)スルホニル)−3−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)カルバメートを、実施例6に記載されたものに基づく手順を用いて標題化合物に変換した。
【0337】
[実施例8](S)−N−(3−(アセトアミドメチル)−1−(m−トリルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンズアミド(化合物16)の合成
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
【0338】
標題化合物は、以下に記載された手順に従って調製した。
【0339】
パートI (S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−ヒドロキシプロパン酸の合成
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【0340】
テトラヒドロフラン(10mL)および2M水酸化ナトリウム(9.75mL、19.5mmol)中の(L)−イソセリン(1.0g、9.5mmol)に、二炭酸ジ−tert−ブチル(0.78g、10mmol)を添加した。得られた混合物を周囲温度で一晩強く撹拌した。次いで、反応混合物を1M塩化水素(20mL)で酸性化し、ガス発生が止まるまで20分間撹拌した。得られた混合物を酢酸エチルと水の間で分割し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して標題化合物を得た。(1.57g、80%収量)
パートII (S)−メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−ヒドロキシプロパノエートの合成
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
【0341】
N,N−ジメチルホルムアミド(15mL)中の(S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−ヒドロキシプロパン酸(1.57g、7.65mmol)に、重炭酸ナトリウム(1.3g、15.3mmol)とそれに続くヨードメタン(0.57mL、9.2mmol)を添加した。得られた混合物を周囲温度で6時間撹拌した。次いで、別の0.2mLのヨードメタンを添加し、反応混合物を周囲温度で一晩撹拌した。次に、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して標題化合物を得た。(0.78g、47%収量)。
【0342】
パートIII (S)−メチル6−((3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−5−ニトロニコチナートの合成
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0343】
活性化した4Åモレキュラーシーブを含む窒素下、0℃で無水テトラヒドロフラン(15mL)中の(S)−メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−ヒドロキシプロパノエート(0.78g、3.6mmol)およびメチル6−クロロ−5−ニトロ−ピリジン−3−カルボキシレート(0.77g、3.6mmol)に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデス−7−エン(0.69mL、4.6mmol)を添加した。次いで、冷却槽を反応容器から除去し、反応混合物を周囲温度で1時間撹拌した。溶液から沈殿する固体を観察した。反応混合物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、固体を濾過により除去し、濾液をシリカの存在下で濃縮して粗生成物を得、ヘキサン中5〜50%酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。(0.98g、69%収量)。
【0344】
パートIV (S)−メチル3−(((tert−ブトキシアルボニル(butoxyarbonyl))アミノ)メチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−カルボキシレートの合成
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0345】
(S)−メチル6−((3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)−5−ニトロニコチナート(0.97g、2.43mmol)および鉄粉末(0.68g、12.1mmol)の氷酢酸(15mL)懸濁液を70℃まで2時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、セライトを通じて濾過し、セライトをテトラヒドロフランで洗浄した。濾液を真空中で約3mLの容積に濃縮した。次いで、テトラヒドロフラン(10mL)を濃縮混合物に添加した。次に、固体を析出させるために水(30mL)を混合物にゆっくりと添加した。得られた混合物を周囲温度で15分間スラリー化し、固体を濾過により除去し、固体を水で洗浄し、空気乾燥して標題化合物を得た。(0.58g、71%収量);HPLC保持時間 方法A:3.52分(>99%純度)。
【0346】
パートV (S)−3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−カルボン酸の合成
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
【0347】
テトラヒドロフラン(40mL)およびメタノール(10mL)中の(S)−メチル3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−カルボキシレート(3.5g、10.4mmol)に、2M水酸化ナトリウム(16mL、31.1mmol)を添加した。得られた混合物を周囲温度で一晩撹拌した。次いで、溶液を1M塩化水素(35mL)で酸性化し、水(250mL)で希釈し、得られた混合物を20分間スラリー化した後、固体を濾過して標題化合物を得た(3.12g、93%収量)。
【0348】
パートVI 3−(アミノメチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジンのビス−カルバメート(以下、化合物A’)の合成
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
【0349】
活性化した4Åモレキュラーシーブを含む無水トルエン(30mL)中の(S)−3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−カルボン酸(3.12g、9.65mmol)の溶液に、tert−ブチルアルコール(10mL)と、それに続くトリエチルアミン(3mL、21mmol)を添加した。得られた懸濁液を15分間撹拌した後、ジフェニルホスホリルアジド(2.5mL、11.6mmol)を添加した。次に、反応混合物を加熱して窒素雰囲気下で3時間還流させた。次いで、反応混合物を冷却し、濾過し、酢酸エチルで希釈し、次いで1M塩化水素、飽和重炭酸ナトリウム、およびブラインで洗浄した。得られた有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、シリカの存在下、真空中で濃縮して粗生成物を得、ヘキサン中30〜100%酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。(3.1g、81%収量);HPLC保持時間 方法A:4.55分(95%純度)。
【0350】
パートVII 3−(アミノメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジンのビス−カルバメート(以下、化合物B’)の合成
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
【0351】
窒素下、0℃の化合物A’(3.1g、7.9mmol)の無水テトラヒドロフラン(30mL)溶液に、水素化アルミニウムリチウム(テトラヒドロフラン中1M、31.4mL、31.4mmol)を滴加した。次に、反応混合物を0℃で2時間、次いで周囲温度で2時間撹拌した。次に、反応混合物を0℃に冷却し、および過剰な硫酸ナトリウム十水和物を慎重に添加して反応物を急冷した。得られたスラリーを周囲温度で30分間撹拌した後、無水硫酸ナトリウムを添加した。固体はセライトを通じて反応混合物を濾過して除去した。固体をテトラヒドロフランで洗浄し、濾液をシリカの存在下で濃縮して粗生成物を得、ヘキサン中30〜100%酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。(1.8g、60%収量);HPLC保持時間 方法A:3.88分(95%純度)。
【0352】
パートVIII 3−(アミノメチル)−1−(m−トリルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジンのビス−カルバメート(以下、化合物C’)の合成
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【0353】
2,6−ルチジン(5mL)中の化合物B’(0.5g、1.3mmol)にm−トルエンスルホニルクロリド(0.25mL、1.7mmol)を添加した。次いで、反応混合物を撹拌し、100℃で24時間加熱した。次に、分析的HPLCがかなりの量の出発材料が残っていることを示したため、m−トルエンスルホニルクロリドのアリコート(50μL、0.34mmol)を反応混合物に添加し、応混合物を6時間加熱した。次いで、得られた懸濁液を冷却し、酢酸エチルで希釈し、1M塩化水素で洗浄し、次いでブラインで洗浄した。得られた有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、シリカの存在下で濃縮して粗生成物を得、ヘキサン中20〜80%酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。(460mg、65%収量);HPLC保持時間 方法A:6.96分(96%純度)。
【0354】
パートIX (S)−3−(アミノメチル)−1−(m−トリルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−アミンの合成
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
【0355】
化合物C’(0.46g、0.86mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液にトリフルオロ酢酸(5mL)を添加した。得られた混合物を周囲温度で1時間撹拌した。次いで、溶液を真空中で濃縮して残留物を生成し、酢酸エチルに溶解した。得られた溶液を飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して標題化合物を得た(220mg、76%収量);HPLC保持時間 方法A:3.95分(82%純度)。
【0356】
パートX (S)−N−((7−アミノ−1−(m−トリルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミドの合成
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
【0357】
テトラヒドロフラン(4mL)中の(S)−3−(アミノメチル)−1−(m−トリルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−アミン(220mg、0.63mmol)に無水酢酸(59μL、0.63mmol)を添加した。得られた混合物を周囲温度で2時間撹拌し、次いで混合物を、ヘキサン中酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィー精製に供して混合物として標題化合物を得た(130mg;55%収量);HPLC保持時間 方法A:4.28分(62%純度)。
【0358】
パートXI (S)−N−(3−(アセトアミドメチル)−1−(m−トリルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンズアミドの合成
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
【0359】
テトラヒドロフラン(1mL)中の(S)−N−((7−アミノ−1−(m−トリルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(40mg、0.11mmol)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(37μL、0.21mmol)とそれに続く2−クロロ−6−フルオロベンゾイルクロリド(17μL、0.13mmol)を添加した。次いで、反応溶液を周囲温度で1時間振とうした。得られた混合物を、ヘキサン中酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィー精製に供して標題化合物を得た。(31mg、52%収量);HPLC保持時間 方法A:5.01分(95.9%純度)。
【0360】
[実施例9](S)−N−((S)−3−(アセトアミドメチル)−1−(m−トリルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)−2−フェニルプロパンアミド(化合物17)の合成
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【0361】
(S)−N−((7−アミノ−1−(m−トリルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(40mg、0.11mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.4mL)溶液に、(2S)−2−フェニルプロパン酸(24mg、0.16mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(56μL、0.32mmol)と、それに続くO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(61mg、0.16mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で2時間振とうし、酢酸エチルで希釈し、1M塩化水素で洗浄し、ブラインで洗浄した。得られた有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、シリカの存在下で濃縮して粗生成物を得、ジクロロメタン中0.5〜10%メタノール勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。(29mg、51%収量);HPLC保持時間 方法A:5.36分(95%純度)。
【0362】
[実施例10](S)−N−(3−(アセトアミドメチル)−1−((3−シクロプロピルフェニル)スルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)−2,6−ジクロロベンズアミド(化合物18)の合成
標題化合物は、以下に記載された手順に従って調製した。
【0363】
パートI (S)−3−(アミノメチル)−1−(3−ブロモフェニルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−アミンのビス−カルバメート(以下、化合物A’’)の合成
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0364】
2,6−ルチジン(25mL)中の化合物B’(実施例8からの)(1.4g、3.7mmol)に、3−ブロモスルホニルクロリド(0.69mL、4.8mmol)を添加し、得られた混合物を100℃で24時間撹拌した。次いで、得られた懸濁液を冷却し、酢酸エチルで希釈し、10%クエン酸(3×50mL)、水、およびブラインで洗浄した。得られた有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、シリカの存在下で濃縮して粗生成物を得、ヘキサン中25〜100%酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。(750mg、34%収量);HPLC保持時間 方法A:7.4分(96%純度)。
【0365】
パートII (S)−3−(アミノメチル)−1−(3−シクロプロピルフェニルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−アミンのビス−カルバメート(以下、化合物B’’)の合成
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0366】
100mL丸底フラスコ中で化合物A’’(750mg、1.25mmol)、シクロプロピルボロン酸(215mg、2.50mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(35mg、0.13mmol)、第三リン酸カリウム(930mg、4.4mmol)、トルエン(15mL)中酢酸パラジウム(II)(14mg、0.063mmol)、および水(5mL)を混合した。得られた溶液を18時間還流させた。次いで、反応混合物を酢酸エチルとブラインの間で分割し、有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して粗生成物を得、ヘキサン中酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。(520mg、74%収量);HPLC保持時間 方法A:7.43分(95%純度)。
【0367】
パートIII (S)−N−((7−アミノ−1−((3−シクロプロピルフェニル)スルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミドの合成
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0368】
化合物B’’(0.52g、0.93mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(5mL)を添加した。得られた混合物を周囲温度で1時間撹拌した。次いで、得られた溶液を真空中で濃縮して残留物を得た。残留物をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.81mL、4.6mmol)を添加し、その後、無水酢酸(79mL、0.83mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液を滴加した。得られた反応混合物を周囲温度で18時間撹拌した。次いで、反応溶液を酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄した。得られた有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、シリカの存在下で濃縮して粗生成物を得、ジクロロメタン中メタノールの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。(250mg、67%収量);HPLC保持時間 方法A:2.65分(95%純度)。
【0369】
パートIV (S)−N−(3−(アセトアミドメチル)−1−((3−シクロプロピルフェニル)スルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)−2,6−ジクロロベンズアミドの合成
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0370】
(S)−N−((7−アミノ−1−((3−シクロプロピルフェニル)スルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−3−イル)メチル)アセトアミド(75mg、0.19mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(65μL、0.37mmol)と、それに続く2,6−ジクロロベンゾイルクロリド(29μL、0.21mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で30分間撹拌した。次いで、溶液をジクロロメタンで希釈し、シリカを添加し、得られた混合物を真空中で濃縮して粗生成物を得、ジクロロメタン中1〜7%メタノールの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を生成した。(45mg、40%収量);HPLC保持時間 方法A:5.55分(95%純度)。
【0371】
[実施例11]追加のN−(1−(アリールスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)ベンズアミド化合物の調製
以下の表5の化合物は、実施例4〜10および発明を実施するための形態に記載された実験手順に基づき調製した。出発材料は商業的供給源から入手することができ、または市販の材料から容易に調製することができる。略語「NA」は、データがなかったことを示す。
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0372】
[実施例12](S)−2,6−ジクロロ−N−((3−シクロプロピルフェニル)スルホニル)−3−メチル−2,3−ジヒドロ[2,3,b][1,4]オキサジン−イル)ベンズアミド(化合物35)の合成
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0373】
標題化合物は以下に記載された手順に従って調製した。
【0374】
パートI (S)−tert−ブチル(1−((3−ブロモフェニル)スルホニル)−3−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)カルバメートの合成
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
【0375】
窒素雰囲気下、(S)−tert−ブチル(3−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)カルバメート(520mg、1.96mmol)の2,6−ルチジン(8mL)溶液に、3−ブロモベンゼンスルホニルクロリドを添加した。得られた混合物を100℃で24時間撹拌した。次いで、得られた懸濁液を冷却し、酢酸エチルで希釈し、1M塩化水素(3×40mL)で洗浄し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、シリカの存在下で濃縮して粗生成物を得、ヘキサン中20〜70%酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。(267mg、28%収量);HPLC保持時間方法A:6.76分(95%純度)。
【0376】
パートII (S)−tert−ブチル(1−((3−シクロプロピルフェニル)スルホニル)−3−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)カルバメートの合成
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
【0377】
マイクロ波管中で、(S)−tert−ブチル(1−((3−ブロモフェニル)スルホニル)−3−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)カルバメート(75mg、0.15mmol)、シクロプロピルボロン酸(27mg、0.31mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(4mg、0.016mmol)、第三リン酸カリウム(115mg、0.54mmol)、トルエン(1mL)中酢酸パラジウム(II)(2mg、0.08mmol)、および水(0.5mL)を混合した。管を次いでマイクロ波で130℃、20分間加熱した。得られた反応混合物を酢酸エチルとブラインの間で分割し、分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して粗生成物を得、ヘキサン中酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。(37mg、54%収量);HPLC保持時間 方法A:6.8分(95%純度)。
【0378】
パートIII (S)−2,6−ジクロロ−N−((3−シクロプロピルフェニル)スルホニル)−3−メチル−2,3−ジヒドロ[2,3,b][1,4]オキサジン−イル)ベンズアミドの合成
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0379】
(S)−tert−ブチル(1−((3−シクロプロピルフェニル)スルホニル)−3−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)カルバメートは、上記の実施例6に記載されたものに基づく手順を用いて標題化合物に変換した。
【0380】
[実施例13]2,6−ジフルオロ−N−(5−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,5]ナフチリジン−3−イル)ベンズアミド(化合物36)の合成
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0381】
標題化合物は、以下に記載された手順に従って調製した。
【0382】
パートI 3−ブロモ−[1,5]ナフチリジンの合成
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0383】
5−ブロモ−3−アミノピリジン(2.00g、11.6mmol)、3−ニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム塩(5.10g、22.6mmol)、グリセリン(4.16mL、5.26g、57.0mmol)、硫酸(12.00g、122.4mmol)および水(6.5mL)の混合物を135℃で一晩撹拌した。次に、反応混合物を冷却し、次いで水(200mL)に注いだ。得られた混合物に飽和NaHCO
3を添加して混合物のpHを8にした。次いで、水性混合物をEtOAcで3回抽出した(各50mL)。有機抽出物を混合し、水(2×50mL)、次いでブラインで洗浄し、次いで乾燥し(MgSO
4)、濃縮して残留物を得、SiO
2クロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)により精製して標題化合物を得た。収量1.25g(52%)。LCMS(ESI):calc. C
8H
5BrN
2、208;obs.M+H=209.
パートII [1,5]ナフチリジン−3−イルアミンの合成
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【0384】
3−ブロモ−[1,5]ナフチリジン(1.25g、5.98mmol)およびCuSO
4(0.48g、3.00mmol)のNH
4OH(50mL)懸濁液を、170℃で2日間、密閉フラスコ中で加熱した。次いで、反応混合物をEtOAcで抽出した(3×30mL)。有機抽出物を混合し、水(2×50mL)で洗浄し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮して標題化合物を得た。収量0.37g(43%)。LCMS(ESI): calc. C
8H
7N
3 = 145;obs. M+H = 146.
パートIII 2,6−ジフルオロ−N−[1,5]ナフチリジン−3−イル−ベンズアミドの合成
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0385】
[1,5]ナフチリジン−3−イルアミン(0.37g、2.55mmol)およびトリエチルアミン(0.27g、2.67mmol)のTHF(5mL)に、2,6−ジフルオロベンゾイルクロリド(0.53g、2.55mmol)を滴加した。次に、反応混合物を1時間撹拌し、次いで水(50mL)で急冷し、得られた混合物をEtOAcで抽出し(3×20mL)。有機抽出物を混合し、水(2×50mL)で洗浄し、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮して標題化合物を得た。収量0.45g(62%)。LCMS(ESI): calc. C
15H
9F
2N
3O = 285;obs. M+H = 286.
パートIV 2,6−ジフルオロ−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ[1,5]ナフチリジン−3−イル)ベンズアミドの合成
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0386】
2,6−ジフルオロ−N−[1,5]ナフチリジン−3−イル−ベンズアミド(0.45g、1.6mmol)および10%Pd/CをMeOH(50mL)中で混合した。得られた懸濁液を水素雰囲気下(60p.s.i.)で12時間、Parr振とう機で撹拌した。次いで、得られた懸濁液を濾過し、母液を減圧下で濃縮して残留物を得、さらに精製することなく次のステップで使用した。収量0.4g(87%)。LCMS(ESI):calc.C
15H
13F
2N
3O=289;obs.M+H=290.
パートV 2,6−ジフルオロ−N−(5−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,5]ナフチリジン−3−イル)ベンズアミドの合成
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
【0387】
2,6−ジフルオロ−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ[1,5]ナフチリジン−3−イル)ベンズアミド(50mg、0.17mmol)およびトリエチルアミン(17mg、0.17mmol)のTHF(1mL)溶液に、4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド(34mg、0.17mmol)を添加した。得られた反応混合物を1時間撹拌し、次いで濃縮してを粗混合物を得、HPLCにより精製して標題化合物を得た。収量42mg(55%)。
1H NMR 250MHz CDCl
3 d 9.24(s、1H)、9.11(s、1H)、8.82(s、1H)、7.91(dd、J=7.7、4.7Hz、2H)、7.45(p、J=6.4Hz、1H)、7.23(t、J=7.5Hz、2H)、7.05(t、J=8.0Hz、2H)、3.91(m、2H)、3.01(t、J=6.8Hz、2H)、1.91(m、2H)。LCMS(ESI):calc.C
21H
16F
3N
3O
3S=447;obs.M+H=448.
[実施例14]2−クロロ−6−フルオロ−N−(5−(m−トリルスルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)ベンズアミド(化合物37)の合成
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
【0388】
標題化合物は、以下に記載された手順に従って調製した。
【0389】
パートI メチル5−アミノ−6−クロロニコチナートの合成
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
【0390】
窒素下、無水メタノール(30mL)中のメチル6−クロロ−5−ニトロ−ピリジン−3−カルボキシレート(2.0g、9.2mmol)に、塩化スズ(II)(5.3g、28mmol)を添加した。得られた混合物を18時間還流させた。次いで、反応(reactiom)混合物を冷却し、次いで0℃、飽和重炭酸ナトリウム中セライトの撹拌したスラリーに慎重に注いだ。得られた懸濁液を20分間撹拌した後、セライトを通じて混合物を濾過して固体を除去した。固体を酢酸エチルで洗浄し、濾液を回収し、水で洗浄し、ブラインで洗浄した。得られた有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して粗混合物として標題化合物を得た。(1.7g、92%収量);HPLC保持時間 方法A:2.99分(91.8%純度)。
【0391】
パートII メチル6−クロロ−5−(3−メチルフェニルスルホンアミド)ニコチナートの合成
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0392】
メチル5−アミノ−6−クロロニコチナート(1.7g、9.3mmol)のジクロロメタン(30mL)溶液に、ピリジン(0.9mL、11mmol)と、それに続くm−ベンゼンスルホニルクロリド(1.5mL、10.2mmol)を添加した。得られた反応混合物を周囲温度で24時間撹拌した。次いで、触媒量の4−ジメチルアミノピリジン(約30mg)を反応混合物に添加し、得られた混合物を周囲温度でさらに24時間撹拌した。次に、反応溶液をジクロロメタンで希釈し、飽和塩化アンモニウムで洗浄した。有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、シリカの存在下で濃縮して粗生成物を得、ヘキサン中酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、粗混合物として物標題化合物を得た。(2.44g、77%収量);HPLC保持時間 方法A:5.72分(76%純度)。
【0393】
パートIII メチル5−(3−メチルフェニルスルホンアミド)−6−ビニルニコチナートの合成
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【0394】
窒素下、メチル6−クロロ−5−(3−メチルフェニルスルホンアミド)ニコチナート(1.5g、4.4mmol)の無水1,4−ジオキサン(15mL)溶液に、トリブチルビニルチン(1.5mL、5.3mmol)とそれに続くテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(0.25g、0.22mmol)を添加した。得られた溶液を3時間還流させた。次いで、溶液を酢酸エチルで希釈し、シリカの存在下で濃縮して粗生成物を得、ヘキサン中酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。(530mg、36%収量);HPLC保持時間 方法A:5.55分(>99%純度)。
【0395】
パートIV メチル5−(N−アリル−3−メチルフェニルスルホンアミド)−6−ビニルニコチナートの合成
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
【0396】
メチル5−(3−メチルフェニルスルホンアミド)−6−ビニルニコチナート(0.53g、1.6mmol)のアセトニトリル(10mL)溶液に、炭酸カリウム(0.66g、4.8mmol)およびヨウ化アリル(0.18mL、1.9mmol)を添加した。得られた混合物を60℃で18時間撹拌した。次に、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄した。得られた有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、シリカの存在下で濃縮して粗生成物を得、ヘキサン中酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。(480mg、81%収量);HPLC保持時間 方法A:7.01分(>99%純度)。
【0397】
パートV メチル5−(m−トリルスルホニル)−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボキシレートの合成
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
【0398】
窒素下、メチル5−(N−アリル−3−メチルフェニルスルホンアミド)−6−ビニルニコチナート(0.50g、1.34mmol)の無水1,2−ジクロロエタン(6mL)溶液に、Grubbs第2世代触媒(28mg、0.034mmol)を添加した。得られた混合物を80℃まで一晩加熱した。次に、反応混合物をシリカの存在下で濃縮し、得られた混合物を、ヘキサン中0〜60%酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィー精製に供して標題化合物を得た。(385mg、83%収量);HPLC保持時間 方法A:5.87分(>99%純度)。
【0399】
パートVI メチル5−(m−トリルスルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボキシレートの合成
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
【0400】
メチル5−(m−トリルスルホニル)−5,6−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボキシレート(385mg、1.1mmol)のメタノール(10mL)溶液を、溶液に窒素を10分間バブリングして脱気し、次いで反応容器を窒素雰囲気下に保ちながら10%パラジウム炭素(300mg)を添加した。次に、懸濁液をParr振とう機に移した。反応容器を空にし、窒素を3回再充填した。次いで、反応容器を空にし、水素ガスを3回再充填した。次に、反応混合物を、60 PSI水素雰囲気下、周囲温度で3時間振とうした。次いで、反応容器を空にし、窒素を3回再充填した後、反応混合物をセライト上で濾過して固体を除去した。固体をメタノールで洗浄し、有機溶液を真空中で濃縮して粗混合物として標題化合物を得た(0.34g、88%収量);HPLC保持時間 方法A:5.46分(95%純度)。
【0401】
パートVII 5−(m−トリルスルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボン酸の合成
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
【0402】
メタノール(4mL)およびテトラヒドロフラン(2mL)中の溶液メチル5−(m−トリルスルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボキシレート(390mg、1.13mmol)に、2M水酸化ナトリウム(1.7mL、3.4mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した。次いで、反応混合物を10%クエン酸で酸性化し、酢酸エチルで2回抽出した。有機抽出物を混合し、水で洗浄し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して粗混合物として標題化合物を得た。(380mg、定量的粗体(定量的粗));HPLC保持時間 方法A:4.07分(>99%純度)。
【0403】
パートVIII tert−ブチル(5−(m−トリルスルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバメートの合成
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
【0404】
トリエチルアミン(0.35mL、2.5mmol)を含む無水トルエン(4mL)および無水tert−ブタノール(4mL)中の5−(m−トリルスルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボン酸(0.38g、1.1mmol)の溶液に、活性化した4Åモレキュラーシーブを添加した。得られた混合物を15分間撹拌し、次いでジフェニルホスホリルアジド(0.3mL、1.4mmol)を混合物に添加した。次に、反応混合物を加熱して窒素下で2時間還流させた。次いで、反応混合物を冷却し、濾過し、酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム、飽和重炭酸ナトリウム、およびブラインで洗浄した。得られた有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮してシリカの存在下で粗生成物を得、ヘキサン中15〜80%酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。(250mg、54%収量);HPLC保持時間 方法A:4.80分(95.6%純度)。HPLC:95.6%純度@4.80分。
【0405】
パートIX 5−(m−トリルスルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−アミンの合成
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
【0406】
tert−ブチル(5−(m−トリルスルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバメート(0.25g、0.62mmol)のジクロロメタン中(2mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL)を添加した。得られた混合物を周囲温度で1時間撹拌し、次いで真空中で濃縮して粗混合物として標題化合物を得た。(180mg、定量的粗収量);HPLC保持時間 方法A:2.88分(95%純度)。
【0407】
パートX 2−クロロ−6−フルオロ−N−(5−(m−トリルスルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)ベンズアミドの合成
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
【0408】
5−(m−トリルスルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−アミン(64mg、0.21mmol)のテトラヒドロフラン(1mL)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.18mL、1.1mmol)とそれに続く2−クロロ−6−フルオロベンゾイルクロリド(31μL、0.23mmol)を添加した。得られた混合物を周囲温度で1時間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、1M塩化水素およびブラインで洗浄した。得られた有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、シリカの存在下で濃縮して粗生成物を得、ヘキサン中20〜70%酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。(45mg、44%収量);HPLC保持時間 方法A:5.01分(94.2%純度)。
【0409】
[実施例15](S)−2−フェニル−N−(5−(m−トリルスルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)プロパンアミド(化合物38)の合成
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
【0410】
5−(m−トリルスルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−アミン(64mg、0.21mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)溶液に、(2S)−2−フェニルプロパン酸(47mg、0.32mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.18mL、1.1mmol)と、それに続くO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(120mg、0.32mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で2時間撹拌し、次いで酢酸エチルで希釈した。得られた有機溶液を、1M塩化水素およびブラインで洗浄した。次に、有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、シリカの存在下で濃縮して粗生成物を得、ヘキサン中20〜70%酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。(39mg、43%収量);HPLC保持時間 方法A:4.98分(>99%純度)。
【0411】
[実施例16](R)−tert−ブチル(7−(2,6−ジクロロベンズアミド)−1−(m−トリルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバメート(化合物39)の合成
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
【0412】
標題化合物は、以下に記載された手順に従って調製した。
【0413】
パートI (R)−メチル7−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−6−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボキシレートの合成
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
【0414】
オーブン乾燥フラスコに亜鉛粉末(2.0g、30mmol)およびヨウ素(0.12g、0.46mmol)を入れ、窒素でフラッシュした。次に、フラスコを氷浴で冷却し、メチル(2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−ヨード−プロパノエート(5.0g、15mmol)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(20μL)溶液をフラスコに添加した。得られた反応混合物を0℃で90分間撹拌した。次いで、固体のメチル5−アミノ−6−クロロニコチナート(3.7g、19.7mmol)を添加し、その後、ジクロロビストリフェニル−ホスフィンパラジウム(II)(0.53g、0.76mmol)を添加した。次いで、反応混合物を40℃で18時間加熱した。次に、反応混合物を酢酸エチルで洗浄しながらセライトを通じて濾過した。得られた有機溶液を真空中で濃縮して残留物を得、N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)に再溶解した。得られた有機溶液に、炭酸カリウム(2.5g、18mmol)を添加し、反応(rection)混合物を80℃で2時間加熱した。得られた溶液を、酢酸エチルと飽和塩化アンモニウムの間で分割した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄した。得られた有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して粗生成物を得、ヘキサン中20〜100%酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。(2.63g、54%収量);HPLC保持時間 方法A:3.49分(>99%純度)。
【0415】
パートII (R)−7−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−6−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボン酸の合成
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
【0416】
テトラヒドロフラン(20mL)およびメタノール(20mL)中の(R)−メチル7−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−6−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボキシレート(2.63g、8.2mmol)に、2M水酸化ナトリウム(12mL、24mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した。次いで、反応混合物の容積を真空中で減少させた。得られた溶液を、酢酸エチルと10%クエン酸の間で分割した。有機層を単離し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して標題化合物を得た。(2.07g、82%収量);HPLC保持時間 方法A:2.05分(98%純度)。
【0417】
パートIII (R)−ベンジルtert−ブチル(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3,7−ジイル)ジカルバメートの合成
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
【0418】
無水トルエン(20mL)およびベンジルアルコール(2.1mL、20mmol)中の(R)−7−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−6−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボン酸(2.07g、6.74mmol)に、活性化した4Åモレキュラーシーブおよびトリエチルアミン(2.1mL、14.8mmol)を添加した。得られた混合物を周囲温度で10分間撹拌し、次いでジフェニルホスホリルアジド(1.7mL、8.1mmol)を添加した。次に、得られた懸濁液を2時間還流させた。次いで、反応混合物を酢酸エチルで洗浄しながらセライトを通じて熱時濾過した。得られた有機溶液を真空中、シリカ上で濃縮して粗生成物を得、ジクロロメタン中メタノールの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。(1.1g、40%収量);HPLC保持時間 方法A:4.05分(97.6%純度)。
【0419】
パートIV (R)−ベンジルtert−ブチル(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3,7−ジイル)ジカルバメートの合成
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
【0420】
窒素下、0℃の(R)−ベンジルtert−ブチル(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3,7−ジイル)ジカルバメート(900mg、2.2mmol)の無水テトラヒドロフラン(20mL)溶液に、テトラヒドロフラン(8.7mL、8.7mmol)中1M水素化アルミニウムリチウムを滴加した。得られた混合物を周囲温度で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を0℃に冷却し、硫酸ナトリウム十水和物を慎重に添加して反応物を急冷した。得られた混合物を周囲温度でスラリー化して、次いで混合物をセライトを通じて濾過して固体を除去した。固体をテトラヒドロフランで洗浄した。得られた有機溶液を真空中で濃縮して粗混合物として標題化合物を得、次のステップで直接使用した(810mg)。
【0421】
パートV (R)−ベンジルtert−ブチル(1−(m−トリルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3,7−ジイル)ジカルバメートの合成
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
【0422】
(R)−ベンジルtert−ブチル(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3,7−ジイル)ジカルバメート(150mg、0.38mmol)のピリジン(2mL)溶液に、m−トルエンスルホニルクロリド(66μLmL、0.45mmol)を添加した。得られた反応混合物を周囲温度で18時間撹拌した。次いで、反応混合物の容積を真空中で減少させた。得られた混合物を酢酸エチルに再溶解し、10%クエン酸、水、およびブラインで洗浄した。得られた有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して粗生成物を得、ヘキサン中酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。(90mg、43%収量);HPLC保持時間 方法A:6.25分(88%純度)。
【0423】
パートVI (R)−tert−ブチル(7−アミノ−1−(m−トリルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバメートの合成
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
【0424】
ギ酸アンモニウム(0.2g、3.3mmol)および(R)−ベンジルtert−ブチル(1−(m−トリルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3,7−ジイル)ジカルバメート(180mg、0.33mmol)の無水メタノール(4mL)懸濁液を、窒素下で反応容器に入れた。反応容器を空にし、窒素を3回再充填した後、10%パラジウム炭素(34mg、0.03mmol)を添加した。次に、反応混合物を窒素雰囲気下で40分間還流させた。次いで、反応混合物を周囲温度に冷却し、メタノールで洗浄しながらセライトを通じて濾過した。得られた有機溶液を真空中で濃縮して混合物を得、酢酸エチルに再溶解した。得られた有機溶液を水で洗浄し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して粗混合物として標題化合物を得た。(125mg、92%収量);HPLC保持時間 方法A:4.32分(95%純度)。
【0425】
パートVII (R)−tert−ブチル(7−(2,6−ジクロロベンズアミド)−1−(m−トリルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバメートの合成
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
【0426】
(R)−tert−ブチル(7−アミノ−1−(m−トリルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバメート(75mg、0.18mmol)のテトラヒドロフラン(3mL)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.14mL、0.54mmol)と、それに続く2,6−ジクロロベンゾイルクロリド(36μL、0.25mmol)を添加した。得られた反応混合物を周囲温度で一晩撹拌した。次いで、反応混合物をシリカの存在下、真空中で濃縮して粗生成物を得、ヘキサン中酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。(50mg、47%収量);HPLC保持時間 方法A:6.46分(86%純度)。
【0427】
[実施例17](R)−N−(7−アミノ−5−(m−トリルスルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)−2,6−ジクロロベンズアミドトリフルオロ酢酸塩(化合物40)の合成
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
【0428】
(R)−tert−ブチル(7−(2,6−ジクロロベンズアミド)−1−(m−トリルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバメート(50mg、0.085mmol)のジクロロメタン(1mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(1mL)を添加した。反応混合物を周囲温度で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮して粗生成物を得、予備的HPLCにより精製した。純粋画分を濃縮してトリフルオロ酢酸塩形態での標題化合物を得た。(22mg、43%収量);HPLC保持時間 方法A:4.00分(99%純度)。
【0429】
[実施例18](R)−N−(7−アセトアミド−5−(m−トリルスルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)−2,6−ジクロロベンズアミド(化合物41)の合成
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
【0430】
(R)−N−(7−アミノ−5−(m−トリルスルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)−2,6−ジクロロベンズアミド(64mg、0.13mmol)のテトラヒドロフラン(0.5mL)溶液に、無水酢酸(12μL、0.13mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮してシリカの存在下、粗生成物を得、ヘキサン中酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。(21mg、30%収量);HPLC保持時間 方法A:4.84分(99%純度)。
【0431】
[実施例19](R)−メチル(7−(2,6−ジクロロベンズアミド)−1−(m−トリルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバメート(化合物42)の合成
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0432】
(R)−N−(7−アミノ−5−(m−トリルスルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)−2,6−ジクロロベンズアミド(30mg、0.061mmol)のテトラヒドロフラン(0.5mL)溶液に、クロロギ酸メチル(5μL、0.067mmol)を添加した。得られた反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した。次いで、トリエチルアミン(50μL)を添加して反応を中和した。次に、反応混合物をシリカの存在下、真空中で濃縮して混合物を得、ヘキサン中EtOAcの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。(5mg、15%収量);HPLC保持時間 方法A:5.4分(98%純度)。
【0433】
[実施例20]追加のN−(1−(アリールスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)ベンズアミドおよびN−(5−(アリールスルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)ベンズアミド化合物の調製
以下の表6の化合物は、実施例4〜10および12〜14ならびに発明を実施するための形態に記載された実験手順に基づき調製した。出発材料は商業的供給源から入手することができ、または市販の材料から容易に調製することができる。
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0434】
[実施例21]N−[7−アミノ−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−3−イル]−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(化合物71)の合成
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
【0435】
標題化合物は、以下に記載された手順に従って調製した。
【0436】
パートI 2−ジベンジルアミノ−プロパン−1,3−ジオールの合成
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
【0437】
セリノール(2.0g、22mmol)および炭酸カリウム(9.1g、66mmol)をエタノール(50mL)中で混合した。臭化ベンジル(5.2mL、44mmol)を添加し、反応物を還流で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルに再懸濁し、水およびブラインで洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濃縮し、エーテルから沈殿させて2−ジベンジルアミノ−プロパン−1,3−ジオールを得た。LCMS(ESI): 計算 C
17H
21NO
2=271;観察 M+H=272
パートII 3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−ジベンジルアミノ−プロパン−1−オールの合成
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
【0438】
2−ジベンジルアミノ−プロパン−1,3−ジオール(4.0g、15mmol)およびイミダゾール(1.8g、27mmol)を、DMF(2.5mL)およびジクロロメタン(100mL)中で混合した。tert−ブチルジメチルシリルクロリド(3.34g、22.1mmol)を添加し、反応物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で3回およびブラインで洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)により精製して3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−ジベンジルアミノ−プロパン−1−オールを得た。LCMS(ESI):計算 C
23H
35NO
2Si=385;観察 M+H=386
パートIII N−(5−ブロモ−2−クロロ−ピリジン−3−イル)−N−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−ジベンジルアミノ−プロピル]−3−メチル−ベンゼンスルホンアミドの合成
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
【0439】
N−(5−ブロモ−2−クロロ−ピリジン−3−イル)−3−メチル−ベンゼンスルホンアミド(2.24g、6.2mmol)、3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−ジベンジルアミノ−プロパン−1−オール(2.87g、7.4mmol)、およびトリフェニルホスフィン(2.43g、9.3mmol)を、ジクロロメタン:THF(1:1、100mL)に溶解し、0℃に冷却した。アゾジカルボン酸ジイソプロピル(1.8mL、9.3mmol)を2分間にわたり滴加した。反応物を室温に戻し、12時間撹拌した。反応混合物をエーテルで希釈し、固体を濾過により除去した。濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)により精製してN−(5−ブロモ−2−クロロ−ピリジン−3−イル)−N−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−ジベンジルアミノ−プロピル]−3−メチル−ベンゼンスルホンアミドを得た。LCMS(ESI):計算 C
35H
43BrClN
3O
3SSi=728;観察 M+H=729
パートIV ジベンジル−[3−ブロモ−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−7−イル]−アミンの合成
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
【0440】
N−(5−ブロモ−2−クロロ−ピリジン−3−イル)−N−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−ジベンジルアミノ−プロピル]−3−メチル−ベンゼンスルホンアミド(4.44g、6.09mmol)をTHF(120mL)に溶解した。フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1M、7.3mL、7.3mmol)を添加し、反応物を60℃で8時間撹拌した。追加のTBAF(THF中1M、3mL、3mmol)を添加し、反応物を70℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をエーテル:ジコロメタン(dichoromethane)(1:1)に溶解し、飽和NaHCO
3(水溶液)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン/TEA)により精製してジベンジル−[3−ブロモ−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−7−イル]−アミンを得た。LCMS(ESI):計算 C
29H
28BrN
3O
3S=578;観察 M+H=579
パートV N
3,N
3−ジベンジル−1−(m−トリルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3−b][1,4]オキサゼピン−3,8−ジアミンの合成
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
【0441】
ジベンジル−[3−ブロモ−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−7−イル]−アミン(700mg、1.2mmol)、キサントホス(91mg、0.16mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(365mg、3.8mmol)、およびPd
2(dba)
3(61mg、0.067mmol)を、NMP(2mL)中で混合した。ベンゾフェノンイミン(0.43mL、2.6mmol)を添加し、反応混合物を通して窒素を1分間バブリングした。バイアルを密閉し、反応物を90℃で1時間撹拌した。1M塩酸(水溶液)(1mL)を添加し、反応物を40℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和NaHCO
3(水溶液)、およびブラインで洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)により精製してN
3,N
3−ジベンジル−1−(m−トリルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3−b][1,4]オキサゼピン−3,8−ジアミンを得た。LCMS(ESI):計算 C
29H
30N
4O
3S=514;観察 M+H=515
パートVI N−[7−ジベンジルアミノ−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−3−イル]−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミドの合成
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
【0442】
N
3,N
3−ジベンジル−1−(m−トリルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[2,3−b][1,4]オキサゼピン−3,8−ジアミン(500mg、0.97mmol)およびジソプロピルエチルアミン(disopropylethylamine)(0.60mL、3.4mmol)を、ジクロロメタン中(10mL)で混合し、0℃に冷却した。トリフルオロ無水酢酸(0.30mL、2.1mmol)を次いで1分にわたり滴加し、反応物を0℃で10分間撹拌した。水(5mL)を添加し、反応物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)により精製してN−[7−ジベンジルアミノ−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−3−イル]−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミドを得た。LCMS(ESI):計算 C
31H
29F
3N
4O
4S=610;観察 M+H=611
パートVII N−[7−アミノ−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−3−イル]−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミドの合成
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
【0443】
N−[7−ジベンジルアミノ−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザベンゾシクロヘプテン−3−イル]−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(475mg、0.78mmol、1.0当量)を、50mLメタノールに溶解した。10%パラジウム炭素(712mg)を添加し、得られた混合物をParr装置に移し、80PSIで18時間水素化した。反応混合物をセライトパッドを通じて濾過し、真空下で濃縮してN−[7−アミノ−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−3−イル]−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(200mg、60%)を得た。LCMS(ESI):計算 C
17H
17F
3N
4O
4S=430;観察 M+H=431
[実施例22][5−(トルエン−3−スルホニル)−3−(2,2,2−トリフルオロ−アセチルアミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−7−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(化合物72)の合成
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
【0444】
N−[7−アミノ−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−3−イル]−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(200mg、0.46mmol、1.0当量)を、p−ジオキサン(2mL)に溶解し、次いで重炭酸ナトリウム(98mg、1.2mmol、2.5当量)、二炭酸ジ−tert−ブチル(152mg、0.70mmol、1.5当量)、および水(1mL)を添加し、得られた混合物を室温で撹拌した。反応物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)により精製して[5−(トルエン−3−スルホニル)−3−(2,2,2−トリフルオロ−アセチルアミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−7−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを得た。LCMS(ESI):calc.C
22H
25F
3N
4O
6S=530;obs.M+H=531.
[実施例23][3−(2,6−ジクロロ−ベンゾイルアミノ)−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−7−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(化合物73)の合成
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
【0445】
標題化合物は、以下に記載された手順に従って調製した。
【0446】
パートI [3−アミノ−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−7−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルの合成
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
【0447】
[5−(トルエン−3−スルホニル)−3−(2,2,2−トリフルオロ−アセチルアミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−7−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(200mg、0.38mmol、1.0当量)を、p−ジオキサン(2mL)に溶解し、次いで水酸化ナトリウム(60mg、1.5mmol、4当量)および水(1mL)を添加し、得られた混合物を60℃まで3時間加熱した。反応物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)により精製して[3−アミノ−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−7−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを得た。LCMS(ESI):計算 C
20H
26N
4O
5S=434;観察 M+H=435
パートII [3−(2,6−ジクロロ−ベンゾイルアミノ)−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−7−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルの合成
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
【0448】
[3−アミノ−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−7−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(97mg、0.23mmol、1.0当量)を、p−ジオキサン(0.5mL)に溶解した。2,6−ジクロロベンゾイルクロリド(94mg、0.45mmol、2.0当量)、水酸化ナトリウム(36mg、0.90mmol、4.0当量)、および水(0.5mL)を添加し、混合物を60℃で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して[3−(2,6−ジクロロ−ベンゾイルアミノ)−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−7−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを得た。LCMS(ESI):calc.C
27H
28Cl
2N
4O
6S=606;obs.M+H=607.
[実施例24]N−[7−アミノ−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−3−イル]−2,6−ジクロロ−ベンズアミド(化合物74)の合成
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
【0449】
[3−(2,6−ジクロロ−ベンゾイルアミノ)−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−7−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(約70mg、0.14mmol)を、p−ジオキサン(1mL)に溶解した。塩酸(p−ジオキサン中4M、5mL)を添加し、得られた溶液を室温で4時間撹拌した。反応物を真空下で濃縮し、HPLC精製に供してN−[7−アミノ−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−3−イル]−2,6−ジクロロ−ベンズアミドを得た。LCMS(ESI):calc.C
22H
20Cl
2N
4O
4S=506;obs.M+H=507.
[実施例25]N−[7−アセチルアミノ−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−3−イル]−2,6−ジクロロ−ベンズアミド(化合物75)の合成
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
【0450】
N−[7−アミノ−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−3−イル]−2,6−ジクロロ−ベンズアミド(15mg、0.028mmol、1.0当量)を、ピリジン(250μL)に溶解した。無水酢酸(0.003mL、0.30mmol、1.1当量)を添加し、得られた混合物を室温で24時間撹拌し、HPLC精製に供してN−[7−アセチルアミノ−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−3−イル]−2,6−ジクロロ−ベンズアミドを得た。LCMS(ESI):calc.C
24H
22Cl
2N
4O
5S=548;obs.M+H=551.
[実施例26]2,6−ジクロロ−N−[7−ジメチルアミノ−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−3−イル]−ベンズアミド(化合物76)の合成
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
【0451】
N−[7−アミノ−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−3−イル]−2,6−ジクロロ−ベンズアミド(15mg、0.028mmol、1.0当量)を、1:1テトラヒドロフラン/エタノール(0.5mL)に溶解した。ホルマリン(0.015mL、0.174mmol、6.3当量)を添加し、混合物を室温で15分間撹拌した。ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(45mg、0.207mmol、7.5当量)を次いで添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。反応物を少量の水で急冷し、次いで減圧下で濃縮した。HPLC精製は、2,6−ジクロロ−N−[7−ジメチルアミノ−5−(トルエン−3−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−9−オキサ−1,5−ジアザ−ベンゾシクロヘプテン−3−イル]−ベンズアミドをもたらした。LCMS(ESI):calc.C
24H
24Cl
2N
4O
4S=534;obs.M+H=535.
[実施例27]還元的アミノ化による追加の化合物の調製
以下の表7の化合物は、実施例17の通りに調製したアミンを用いる実施例26に記載された実験手順に基づき、アセトアルデヒドを用いて調製した。出発材料は商業的供給源から入手することができ、または市販の材料から容易に調製される。
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
【0452】
[実施例28]2,6−ジクロロ−N−[(S)−4−(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−2−(2−オキソ−ピロリジン(pyrrolidin)−1−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル]−ベンズアミド(化合物80)の合成
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
【0453】
トルエン−4−スルホン酸(R)−4−(3−クロロベンゼンスルホニル)−6−(2,6−ジクロロベンゾイルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−2−イルメチルエステル(25mg、0.037mmol)および4−アミノ酪酸(19mg、0.19mmol)を、N−メチルピロリジノン(0.2mL)中で混合し、100℃で3時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、生成物をHPLCにより精製して2,6−ジクロロ−N−[(S)−4−(3−クロロベンゼンスルホニル)−2−(2−オキソピロリジン−1−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル]ベンズアミドを得た。LCMS(ESI):calc.C
26H
22Cl
3N
3O
5S=593;obs.594.
[実施例29]追加のピロリジノンの調製
以下の表8の化合物は、実施例28に記載された実験手順に基づき調製した。出発材料は商業的供給源から入手することができ、または市販の材料から容易に調製される。
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【0454】
[実施例30](S)−2,6−ジクロロ−N−(1−((3−クロロフェニル)スルホニル)−3−((2,4−ジオキソオキサゾリジン−3−イル)メチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)ベンズアミド(化合物85)
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
【0455】
標題化合物は、以下に記載された手順に従って調製した。
【0456】
パートI (R)−tert−ブチル(1−((3−クロロフェニル)スルホニル)−3−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)カルバメートの合成
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
【0457】
0℃、ピリジン(5mL)中の溶液((R)−3−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.56g、2mmol)に、3−クロロフェニルスルホニルクロリド(0.42g、2mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブライン、飽和重炭酸ナトリウムおよび水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(Na
2SO
4)、濃縮した。粗生成物をヘキサン/酢酸エチル(2:1から1:3)の勾配で溶出するシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色泡沫として標題化合物(0.45g)を得た。LCMS(ESI)m/z 456.
パートII [(S)−1−(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−3−(2,4−ジオキソ−オキサゾリジン−3−イルメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルの合成
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
【0458】
(91mg、0.2mmol)[(R)−1−(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−3−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル)、オキサゾリジン−2,4−ジオン(20mg、0.20mmol)、トリフェニルホスフィン(78.6mg、0.30mmol)のTHF(2mL)溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(60.6mg、0.30mmol)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をヘキサン:酢酸エチル(5:1から1:1)の勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(ESI)m/z 539.1を得た。
【0459】
パートIII (S)−2,6−ジクロロ−N−(1−((3−クロロフェニル)スルホニル)−3−((2,4−ジオキソオキサゾリジン−3−イル)メチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)ベンズアミドの合成
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
【0460】
[(S)−1−(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−3−(2,4−ジオキソ−オキサゾリジン−3−イルメチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(92mg)を、ジオキサン中溶液4M HClに溶解し、次いで40℃で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。HCl塩をエーテルで洗浄し、エーテルをデカントして白色沈殿物を得た(62mg、0.14mmol)。残留物に、ジクロロメタン(1mL)およびトリエチルアミン(0.062mL、0.45mmol)を添加した。得られた混合物を5分間撹拌し、その後、2,6−ジクロロベンゾイルクロリド(31.5mg、0.15mmol)を添加し、反応物をさらに30分間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を酢酸エチルで希釈し、飽和水性NaHCO
3およびブラインで洗浄した。有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、濃縮した。残留物をHPLCにより精製して標題化合物を得た。LCMS(ESI)m/z 611、613.
[実施例31](S)−2,6−ジクロロ−N−(1−((3−クロロフェニル)スルホニル)−3−((3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)メチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)ベンズアミド(化合物86)
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
【0461】
標題化合物は、オキサゾリジン−2,4−ジオンを1−メチルイミダゾリジン−2,4−ジオンで一部置き換えて、実施例30の手順に従って調製した。calc.C
25H
20Cl
3N
5O
6S=623;obs.M+H=624、626.
[実施例32](S)−2,6−ジクロロ−N−(1−((3−クロロフェニル)スルホニル)−3−((4−メチル−3−オキソピペラジン−1−イル)メチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)ベンズアミド(化合物87)
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
【0462】
標題化合物、以下に記載された手順に従って調製した。
【0463】
パートI 3−クロロ−ベンゼンスルホン酸(R)−7−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1−(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−3−イルメチルエステルの合成
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
【0464】
ピリジン(5mL)中の溶液((R)−3−ヒドロキシメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.56g、2mmol)に、3−クロロベンゼンスルホニルクロリド(0.42g、2mmol)を添加した。得られた混合物を0℃で15分間撹拌し、追加のスルホニルクロリド(0.42mmol、2mmol)を添加し、および撹拌を室温で1時間継続した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濃縮した。粗生成物を、ヘキサン/酢酸エチル(2:1)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た。LCMS(ESI)m/z 630.3.
パートII [(S)−4−(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−2−(4−メチル−3−オキソ−ピペラジン−1−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルの合成
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
【0465】
3−クロロ−ベンゼンスルホン酸(R)−6−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−2−イルメチルエステル(63mg、0.1mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.2mmol)、1−メチル−ピペラジン−2−オン、塩酸塩(30mg、0.2mmol)およびヨウ化カリウム(5mg)のTHF(0.5mL)およびN−メチルピロリジノン(0.5mL)懸濁液を、封管中80℃で12時間加熱した。冷却後、混合物を、水と酢酸エチルの間で分割した。有機層を分離し、ブライン、飽和水性NaHCO
3で洗浄し、濃縮した。残留物を、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製して[(S)−4−(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−2−(4−メチル−3−オキソ−ピペラジン−1−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを得た。LCMS(ESI)m/z 551.
パートIII 4−[(S)−6−アミノ−4−(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−2−イルメチル]−1−メチル−ピペラジン−2−オン、塩酸塩の合成
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
【0466】
[(S)−4−(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−2−(4−メチル−3−オキソ−ピペラジン−1−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを、p−ジオキサン中4M HClに溶解し、その後40℃で1時間撹拌した。揮発性物質を除去し、生成物はさらに精製することなく次のステップで使用した。LC/MS(ESI)451.
パートIV 2,6−ジクロロ−N−[(S)−4−(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−2−(4−メチル−3−オキソ−ピペラジン−1−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル]−ベンズアミドの合成
4−[(S)−6−アミノ−4−(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−2−イルメチル]−1−メチル−ピペラジン−2−オン(40mg、0.1mmol)およびトリエチルアミン(0.4mmol)のジクロロメタン(2mL)撹拌溶液に、2,6−ジクロロベンゾイルクロリド(24.4mg、0.12mmol)を添加した。反応混合物を40℃で12時間撹拌し、次いで濃縮した。生成物を、水およびトリフルオロ酢酸を含むアセトニトリルの勾配で溶出するHPLCにより精製した後に回収した。LC/MS(ESI)623.51.
[実施例33]追加のアミンの調製
以下の表9の化合物は、1−メチル−ピペラジン−2−オンの代わりに適切なアミンを用いて、実施例32に記載された実験手順に基づき調製した。出発材料は商業的供給源から入手することができ、または市販の材料から容易に調製される。
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
【0467】
[実施例34](S)−N−((R)−5−((1−(ジフルオロメチル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)スルホニル)−7−(ヒドロキシメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)−2,3,3−トリメチルブタンアミド(化合物92)の合成
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
【0468】
標題化合物は、以下に記載された手順に従って調製した。
【0469】
パートI 1−ベンジル−7−ブロモ−3,4−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オンの合成
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
【0470】
N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中の7−ブロモ−3,4−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(8.1g、35.7mmol)に、炭酸セシウム(23.2g、71.4mmol)とこれに続く臭化ベンジル(5.1mL、42.8mmol)を添加した。この混合物を70℃で一晩撹拌した。溶液を冷却し、酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。生成物を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶させ、ヘキサンですすいで標題化合物を得た(4.4g、39%)。
【0471】
パートII メチル1−ベンジル−7−ブロモ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボキシレートの合成
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
【0472】
窒素下、−78℃で無水テトラヒドロフラン(50mL)中の1−ベンジル−7−ブロモ−3,4−ジヒドロ−1,5−ナフチリジン−2(1H)−オン(4.6g、14.5mmol)に、リチウムヘキサメチルジシラザン(テトラヒドロフラン中1M、29mL、29mmol)を添加し、混合物を撹拌し、−78℃で5分間撹拌した。形成された陰イオンにクロロギ酸メチル(1.2mL、16mmol)を添加し、この混合物を−78℃でさらに30分間撹拌した。混合物を周囲温度まで温め、飽和水性塩化アンモニウムで急冷し、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して標題化合物を得た(5.35g、98%)。
【0473】
パートIII (1−ベンジル−7−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)メタノールの合成
窒素下、周囲温度でメチル1−ベンジル−7−ブロモ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−カルボキシレート(5.35g、14.3mmol)の無水テトラヒドロフラン(40mL)溶液に、BH
3−SMe
2(テトラヒドロフラン中10M、5.7mL、57mmol)を慎重に添加した。添加後、反応物を90分間還流し、次いで0℃に冷却し、メタノール(30mL)で慎重に急冷し、次いでさらに10分間還流した。溶液を冷却し、濃縮した。残留物を酢酸エチルに希釈し、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して標題化合物を得た(4.6g、97%)。
【0474】
パートIV 1−ベンジル−7−ブロモ−3−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジンの合成
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
【0475】
(1−ベンジル−7−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)メタノール(4.6g、13.8mmol)のジクロロメタン(50mL)溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(5.4mL、20.7mmol)、tert−ブチルジメチルシリルクロリド(2.5g、16.6mmol)および触媒4−ジメチルアミノピリジン(0.17g、1.4mmol)を添加し、得られた混合物を周囲温度で一晩撹拌した。溶液を飽和水性塩化アンモニウムで洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、シリカゲルの存在下で濃縮した。残留物を、ヘキサン中0〜30%酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た(3.98g、64%)。
【0476】
パートV 5−ベンジル−7−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−N−(ジフェニルメチレン)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−アミンの合成
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
【0477】
無水1,4−ジオキサン(50mL)中の懸濁液1−ベンジル−7−ブロモ−3−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン(3.98g、8.9mmol)、ベンゾフェノンイミン(1.8mL、10.7mmol)、炭酸セシウム(4.3g、13.3mmol)、X−Phos(0.21g、0.44mmol)、およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.4g、0.44mmoL)を最初に脱気し、次いで窒素下で24時間、110℃まで加熱した。溶液を冷却し、酢酸エチルで希釈し、セライトを通じて濾過し、シリカゲルの存在下で濃縮した。残留物を、ヘキサン中5〜40%酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た(3.7g、76%)。
【0478】
パートVI 5−ベンジル−7−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−アミンの合成
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
【0479】
窒素下、5−ベンジル−7−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−N−(ジフェニルメチレン)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−アミン(3.7g、6.8mmol)およびギ酸アンモニウム(8.5g、135mmol)のメタノール(75mL)脱気懸濁液に、10%パラジウム炭素(0.7g、0.68mmol)を添加した。この混合物を窒素下、2時間還流させた。反応物を周囲温度に冷却し、メタノールですすぎながらセライトを通じて濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、酢酸エチルに再溶解し、水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、シリカゲルの存在下で濃縮した。ジクロロメタン中エタノールの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーによる精製は、標題化合物をもたらした。
【0480】
パートVII tert−ブチル(5−ベンジル−7−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバメートの合成
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
【0481】
ジクロロメタン中(50mL)の5−ベンジル−7−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−アミン(3.83g、10mmol)、トリエチルアミン(2.02g、20mmol)、および二炭酸ジ−tert−ブチル(2.73g、12.5mmol)の混合物を、室温で2日間撹拌した。反応混合物を、ジクロロメタンと水の間で分割した。水層をジクロロメタンで再抽出し、混合有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、濃縮して標題化合物を得、さらに精製することなく使用した。
【0482】
パートVIII [7−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,5]ナフチリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルの合成
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
【0483】
[5−ベンジル−7−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,5]ナフチリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(5.9g、12.2mmol)をメタノール(100mL)に溶解し、10%Pd/C触媒(1.0g)とそれに続くギ酸アンモニウム(5g)を添加した。混合物を還流で24時間加熱した。冷却した混合物をセライトパッドを通じて濾過し、濾液を蒸発させた。残留物を、SiO
2クロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た(4.18g、87.1%)。LC/MS(ESI)m/z 394.4。この材料を、キラルSPCクロマトグラフィーにより2つのエナンチオマーに分離した。以下の実験手順は、2つのエナンチオマーの各々に対して別個に使用された化学を説明するものである。
【0484】
パートIX [7−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルメチル)−5−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,5]ナフチリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルの合成
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
【0485】
ピリジン(15mL)中の溶液[7−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,5]ナフチリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.394g、1mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(0.061g、0.5mmol)に、1−ジフルオロメチル−3−メチル−1H−ピラゾール−4−スルホニルクロリド(0.277g、1.2mmol)を添加した。反応物を60℃で4時間加熱した。反応物を冷却し、酢酸エチルと水の間で分割した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濃縮した。生成物をシリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して[7−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルメチル)−5−(1−ジフルオロメチル−3−メチル−1H−ピラゾール−4−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,5]ナフチリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.387g、66%)を得た。LC/MS(ESI)m/z 588.5.
エナンチオマー化合物は類似の方法で調製した。
【0486】
パートX [7−アミノ−1−(1−ジフルオロメチル−3−メチル−1H−ピラゾール−4−スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[1,5]ナフチリジン−3−イル]−メタノールの合成
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
【0487】
[7−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルメチル)−5−(1−ジフルオロメチル−3−メチル−1H−ピラゾール−4−スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,5]ナフチリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(50mg、0.085mmol)を、ジオキサン(0.5mL)中4N HClで処理し、混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を除去し、残留白色固体をエチルエーテルで洗浄し、真空下で12時間乾燥して[7−アミノ−1−(1−ジフルオロメチル−3−メチル−1H−ピラゾール−4−スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[1,5]ナフチリジン−3−イル]−メタノール(30mg)を得た。LC/MC(ESI)m/z 374.2.5.
エナンチオマー化合物は類似の方法で調製した。
【0488】
パートXI (S)−N−((R)−5−((1−(ジフルオロメチル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)スルホニル)−7−(ヒドロキシメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)−2,3,3−トリメチルブタンアミドの合成
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
【0489】
[7−アミノ−1−(1−ジフルオロメチル−3−メチル−1H−ピラゾール−4−スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[1,5]ナフチリジン−3−イル]−メタノール(37.3mg、0.1mmol)、2,3,3−トリメチル酪酸(19.8mg、1.5mmol)およびHATU(49.4mg、0.13mmol)を、DMF(0.2ml)に溶解した。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.07mL、0.4mmol)を添加し、反応混合物を60℃で12時間撹拌した。混合物を、酢酸エチルとブラインの間で分割した。有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、濃縮した。残留物をHPLCにより精製して標題化合物を得た。LC/MS(ESI)m/z 486.
[実施例35](S)−N−((S)−5−((1−(ジフルオロメチル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)スルホニル)−7−(ヒドロキシメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)−2,3,3−トリメチルブタンアミド(化合物93)の合成
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
【0490】
標題化合物は、実施例34の方法に従って調製した。
【0491】
[実施例36]2,6−ジクロロ−N−(7−(ヒドロキシメチル)−5−(m−トリルスルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)ベンズアミド(化合物94)の合成
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
【0492】
標題化合物は、実施例34の方法に従って調製した。
【0493】
[実施例37](S)−N−((S)−5−((1−(ジフルオロメチル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)スルホニル)−7−(((R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)−2,3,3−トリメチルブタンアミド(化合物95)の合成
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
【0494】
標題化合物は、以下に記載された手順に従って調製した。
【0495】
パートI (R)−(7−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1−((1−(ジフルオロメチル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)メチルメタンスルホネートの合成
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
【0496】
ジクロロメタン中(5mL)の溶液(R)−tert−ブチル(5−((1−(ジフルオロメチル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)スルホニル)−7−(ヒドロキシメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバメート(0.28g、0.59mmol)に、トリエチルアミン(0.248mL、1.77mmol)および無水メタンスルホン酸(0.153g、0.88mmol)を添加した。混合物を室温で4時間撹拌し、次いで濃縮し、残留物を酢酸エチルと水の間で分割した。有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、濃縮して標題化合物を得た(0.325g、99%)。LC/MS(ESI)m/z 552.6.
パートII tert−ブチル((S)−5−((1−(ジフルオロメチル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)スルホニル)−7−(((R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバメートの合成
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
【0497】
トリエチルアミン(10uL)を含むTHF中の混合物メタンスルホン酸7−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1−(1−ジフルオロメチル−3−メチル−1H−ピラゾール−4−スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[1,5]ナフチリジン−3−イルメチルエステル(0.10g、0.18mmol)および(R)−ピロリジン−3−オール(31.3mg、0.36mmol)を、70℃で12時間加熱した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄した。有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/ MeOH/トリエチルアミン(89:10:1)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た(80mg、81.3%)。LC/MS(ESI)m/z 543.2.
パートIII (R)−1−[(S)−7−アミノ−1−(1−ジフルオロメチル−3−メチル−1H−ピラゾール−4−スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[1,5]ナフチリジン−3−イルメチル]−ピロリジン−3−オールの合成
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
【0498】
tert−ブチル((S)−5−((1−(ジフルオロメチル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)スルホニル)−7−(((R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)カルバメート(100mg、0.18mmol)を、ジオキサン(1mL)中4N HClで処理し、混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留白色沈殿物をエチルエーテルで洗浄して、塩酸塩として標題化合物を得た(80mg)。LC/MS(ESI)m/z 443.2。塩酸塩を酢酸エチルに懸濁し、次いで飽和水性重炭酸カリウムを添加した。有機層を分離し、乾燥し(Na
2SO
4)、真空中で濃縮して標題化合物を得た。
【0499】
パートIV (S)−N−[(S)−5−(1−ジフルオロメチル−3−メチル−1H−ピラゾール−4−スルホニル)−7−((R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イルメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,5]ナフチリジン−3−イル]−2,3,3−トリメチル−ブチルアミドの合成
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
【0500】
(R)−1−[(S)−7−アミノ−1−(1−ジフルオロメチル−3−メチル−1H−ピラゾール−4−スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−[1,5]ナフチリジン−3−イルメチル]−ピロリジン−3−オール(80mg、0.18mmol)、(S)−2,3,3−トリメチル酪酸(46.6mg、0.36mmol)およびHATU(76.0mg、0.20mmol)を、DMF(0.2ml)に溶解した。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.07mL、0.4mmol)を添加し、反応混合物を60℃で12時間撹拌し、次いで冷却し、ブラインと酢酸エチルの間で分割した。有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、濃縮し、HPLCにより精製して標題化合物を得た。LC/MS(ESI)m/z 555.
[実施例38](S)−N−((R)−5−((1−(ジフルオロメチル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)スルホニル)−7−(((R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)−2,3,3−トリメチルブタンアミド(化合物96)の合成
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
【0501】
標題化合物は、実施例35の方法に従って調製した。
【0502】
[実施例39](S)−2,6−ジクロロ−N−(7−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−5−((3−(トリフルオロメチル)フェニル)スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)ベンズアミド(化合物97)の合成
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
【0503】
(S)−N−(7−アミノ−5−((3−(トリフルオロメチル)フェニル)スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)−2,6−ジクロロベンズアミド(33mg、0.06mmol)のジクロロメタン(0.25mL)およびテトラヒドロフラン(0.25mL)溶液に、炭酸テトラアルキルアンモニウム樹脂(2.5〜3.5mmol/g、40mg)とそれに続く2−クロロエチルクロロホルメート(19μL、0.18mmol)を添加し、周囲温度で4時間振とうした。樹脂を濾過し、濃縮した。残留物を窒素下、無水テトラヒドロフラン(0.5mL)に溶解し、−78℃に冷却し、次いでテトラヒドロフラン(0.12mL、0.12mmol)中カリウムtert−ブトキシドの1M溶液を添加した。反応物を0℃まで温めた。20分後、反応物を10%クエン酸(1mL)の添加により急冷した。酢酸エチルで抽出し、乾燥し(Na
2SO
4)、濃縮した。混合物を、ジクロロメタン中メタノールの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た(8mg、21%)。
1H NMR 400Hz D
6−DMSO δ 11.07(s、1H)、8.55(m、2H)、8.09(m、3H)、7.85(m、1H)、7.60(m、2H,)、7.51(m、1H)、4.24−4.18(m、3H)、3.80(m、2H)、3.47(m、2H)、2.94(m、2H).
[実施例40](R)−2,6−ジクロロ−N−(7−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−5−((3−(トリフルオロメチル)フェニル)スルホニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,5−ナフチリジン−3−イル)ベンズアミド(化合物98)の合成
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
【0504】
実施例39の方法により、エナンチオマーを調製した。
【0505】
[実施例41]RORγの阻害に関する生物学的アッセイ
上記の実施例からの例示的化合物は、RORγ−リガンド結合ドメイン(LBD)TR−FRETアッセイプロトコルIまたはRORγ−リガンド結合ドメイン(LBD)TR−FRETアッセイプロトコルIIを用いて、RORγ活性を阻害する能力を試験した。アッセイ手順および結果を以下に記載する。
【0506】
パートI RORγ−リガンド結合ドメインTR−FRETアッセイプロトコルIの手順
組換えHIS標識RORγ−LBDを、バキュロウイルス発現系を用いてSF9細胞中で発現させた。細胞を溶解させ、溶解物をアッセイのためのRORγ−LBDの供給源として使用した。アッセイ緩衝液(25mm HEPES pH7.0、100mm NaCl、0.01%Tween、0.1%BSA)中RORγ−LBD溶解物の1:80希釈物を調製し、5μLを各ウェルに添加した(RORγ−LBD最終濃度 約3nM)。対照ウェルは、RORγ−LBDを発現しないSF9細胞由来の溶解物を受けた。
【0507】
試験する化合物を、DMSO中100× 最終試験濃度に希釈し、アッセイ緩衝液を用いて4× 最終試験濃度にさらに希釈して試験化合物混合物を得た。試験化合物混合物のアリコート(5μL)を各ウェルに添加した。
【0508】
SRC1−2由来のビオチン化LXXLLペプチド(ビオチン−CPSSHSSLTERHKILHRLLQEGSPS)の4× ストックをアッセイ緩衝液中で調製し、5μLアリコートを各ウェルに添加した(450nM最終濃度)。ユーロピウム標識抗HIS抗体(2nM最終濃度)およびAPC結合ストレプトアビジン(60nM最終濃度)の4× 溶液を調製し、5μLアリコートを各ウェルに添加した。
【0509】
最終アッセイ混合物を4時間から一晩インキュベートし、蛍光シグナルをEnvisionプレートリーダーで測定した(励起フィルター=340nm;APC発光=665nm;ユーロピウム発光=615nm;ダイクロイックミラー=D400/D630;遅延時間=100μs、積分時間=200μs)。
【0510】
GraphPad Prismソフトウェアを用いて、665nmの蛍光シグナルを615nmの蛍光シグナルで除した商から、試験化合物のEC
50値を計算した。
【0511】
パートII RORγ−リガンド結合ドメインTR−FRETアッセイプロトコルIIの手順
HIS標識RORγ−LBDタンパク質を、バキュロウイルス発現系を用いてSF9細胞中で発現させた。RORγ−LBDタンパク質を、グルタチオンセファロースクロマトグラフィーにより精製した。別個に、組換えタンパク質を発現しないSF9細胞を、超音波処理下、TBS緩衝液(25mm Tris、pH8.0、150mm NaCl)に溶解した。溶解物を、75フェムトモルのRORγ−LBDタンパク質当たり0.75μL溶解物(30,000個のSF9細胞からの)の容積当量で精製RORγ−LBDに添加した。得られた混合物をアッセイ緩衝液(50mm Tris pH7.0、50mm KCl、1mm EDTA、0.1mm DTT、0.01%BSA)に希釈して、3nmの最終濃度でRORγ−LBDタンパク質を得た。
【0512】
試験する化合物を、Acoustic Droplet Ejection技術を用いてEcho 550液体ハンドラー(Labcyte、CA)によりアッセイプレートに注入した。
【0513】
コアクチベーターSRC1由来のビオチン化LXXLLペプチド(ビオチン−CPSSHSSLTERHKILHRLLQEGSPS)のストックをアッセイ緩衝液中で調製し、各ウェルに添加した(100nm最終濃度)。ユーロピウム標識抗HIS抗体(1.25nm最終濃度)およびAPC結合ストレプトアビジン(8nm最終濃度)の溶液も各ウェルに添加した。
【0514】
最終アッセイ混合物を4℃で一晩インキュベートし、蛍光シグナルをEnvisionプレートリーダーで測定した(励起フィルター=340nm;APC発光=665nm;ユーロピウム発光=615nm;ダイクロイックミラー=D400/D630;遅延時間=100μs、積分時間=200μs)。665nmの蛍光シグナルを615nmの蛍光シグナルで除した商から、試験化合物のEC
50値を計算した。
【0515】
パーIII 結果
上記の実施例からの化合物1〜43、45〜71、74〜92および94〜98を、プロトコルIおよびプロトコルIIの1つまたは両方において試験し、各化合物が7μL未満のEC
50を有すると判定した。化合物3および4はプロトコルIで試験したが、化合物3および4は、10μM以下のEC
50値を測定するアッセイ中、測定可能なRORγ阻害を示さなかった。
【0516】
以下の表10は、化合物1〜43、45〜71、74〜92および94〜98に関して開示された生物学的データを表にしたものである。
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0517】
参照による組み込み
本明細書に言及された各特許文献および科学論文の全開示は、あらゆる目的で参照により組み込まれる。
【0518】
均等物
本発明は、その趣旨または本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態において実施することができる。したがって、上述の実施形態はあらゆる点において、本明細書に記載された本発明の限定ではなく例示とみなされるべきである。本発明の範囲は故に、上述の記載ではなく添付の特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲の均等物の意味および範囲内に入る全ての変更は本明細書に包含されるものとする。