特許第6236069号(P6236069)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6236069
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】キット
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/40 20060101AFI20171113BHJP
   A61K 8/42 20060101ALI20171113BHJP
   A61K 8/34 20060101ALI20171113BHJP
   A61K 8/84 20060101ALI20171113BHJP
   A61Q 5/12 20060101ALI20171113BHJP
   A61Q 5/02 20060101ALI20171113BHJP
【FI】
   A61K8/40
   A61K8/42
   A61K8/34
   A61K8/84
   A61Q5/12
   A61Q5/02
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-514439(P2015-514439)
(86)(22)【出願日】2013年5月24日
(65)【公表番号】特表2015-518016(P2015-518016A)
(43)【公表日】2015年6月25日
(86)【国際出願番号】EP2013060797
(87)【国際公開番号】WO2013178556
(87)【国際公開日】20131205
【審査請求日】2016年3月24日
(31)【優先権主張番号】12170617.0
(32)【優先日】2012年6月1日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】590003065
【氏名又は名称】ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【弁理士】
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【弁理士】
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】ブリツグス,ステイーブン,レナード
(72)【発明者】
【氏名】タツターセール,アンドリユー
【審査官】 岩下 直人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−171913(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/40
A61K 8/34
A61K 8/42
A61K 8/84
A61Q 5/02
A61Q 5/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
陽イオン界面活性剤および脂肪アルコールを含む水性毛髪コンディショニング組成物と、ポリアルキレングリコールを含む無水活性剤組成物とを含むキットであって、
当該キットは、互いに別個に維持される前記毛髪コンディショニング組成物および前記活性剤組成物のための二区画コンパートメントパッケージを含み、
当該二区画コンパートメントパッケージは、毛髪への適用前に2つの前記組成物を接触させる手段を含む、キット
【請求項2】
記ポリアルキレングリコールは、PEGである、請求項1に記載のキット。
【請求項3】
前記パッケージは、2つの前記組成物を個別に、または2つの前記組成物の混合物として分配する手段を含む、請求項1または2に記載のキット。
【請求項4】
ポリアルキレングリコールを含む無水活性剤組成物を、陽イオン界面活性剤と脂肪アルコールとを含む毛髪コンディショニング組成物に適用することと、混合することと、続いて毛髪に適用することとを含む、毛髪を処理する方法。
【請求項5】
毛髪に適用する前に、ポリアルキレングリコールを含む無水活性剤組成物と混合することによって、陽イオン界面活性剤と脂肪アルコールとを含む毛髪コンディショニング組成物の粘度を増加させる方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪を処理するキットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、シャンプーと熱活性剤組成物とを備えるキットを開示している。
【0003】
特許文献2は、ポリエチレングリコールと別個の熱活性化組成物とを備えるコンディショニング組成物を開示している。
【0004】
特許文献3は、熱活性化成分と混合された種々の毛髪処理組成物を開示している。
【0005】
先行技術にも関わらず、毛髪コンディショニング組成物を改良する必要が依然として存在する。従って、第一の側面では、請求項1に記載されるキットが提供される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1393715号明細書
【特許文献2】欧州特許出願公開第0586929号明細書
【特許文献3】国際公開第02/19977号パンフレット
【発明の概要】
【0007】
陽イオン界面活性剤と脂肪アルコールとが組み合わさると、コンディショニングゲル相がラメラ形態で形成される。これは、活性剤組成物と混合された場合に粘度改変を示すことが必須である。
【0008】
毛髪コンディショニング組成物の粘度を上げると、より贅沢な感覚がアピールされた、クリーミーで豊かな質感(texture)のある製品となる。これらは、消費者にとって望ましい属性であると考えられる。
【0009】
好ましくは、毛髪コンディショニング組成物の容量は、活性剤組成物の容量よりも大きい。より好ましくは、毛髪コンディショニング組成物と活性剤組成物との比率は、1.5:1から10:1である。
【0010】
好ましくは、活性剤組成物は、5から15mlである。好ましくは、毛髪コンディショニング組成物は、6から50mlである。
【0011】
好ましくは、ポリアルキレングリコールは、分子量が100超、より好ましくは150超、特に好ましくは300超である。好ましくは、ポリアルキレングリコールは、分子量が1,000未満、より好ましくは750未満、特に好ましくは600未満である。
【0012】
好ましくは、ポリアルキレングリコールは、ポリエチレングリコール(PEG)であり、より好ましくはPEG 200またはPEG 400である。最も好ましくは、PEG 400である。
【0013】
好ましくは、キットは、毛髪処理組成物用および活性剤組成物用の多区画パッケージを含み、これら組成物は、分配前は互いから別個に維持されている。好ましくは、毛髪コンディショニング組成物と活性剤組成物とは、同時に分配される。これにより、2つの成分は、使用直前に消費者によってより容易に混合され得る。多区画パッケージは、チューブまたはポンプ作用パッケージであってよい。好ましくは、二区画コンパートメントパッケージは、毛髪に適用する前に2つの組成物を接触させる手段を含む。
【0014】
好ましくは、パッケージは、2つの組成物を個別に、または2つの混合物として分配する手段を含む。
【0015】
第2態様において、活性剤組成物を毛髪コンディショニング組成物に適用することと、混合することと、続いて毛髪に適用することとを含む、毛髪を処理する方法が提供される。
【0016】
第3態様において、毛髪コンディショニング組成物を毛髪に適用することと、続いて活性剤組成物を毛髪に適用することとを含む、毛髪を処理する方法が提供される。
【0017】
第4態様において、毛髪コンディショニング組成物の質感および消費者にとって意味のある(relevant)感覚属性を、活性剤組成物と混合することによって改変する方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0018】
活性剤組成物は、好ましくは、90wt%から100wt%のポリアルキレングリコール、より好ましくは99wt%から100wt%のポリアルキレングリコールを含む無水組成物である。
【0019】
無水活性剤組成物は、好ましくは、実質的に水を含まない。実質的に水を含まないとは、0.5wt%未満の水を意味する。
【0020】
毛髪コンディショニング組成物は、リンス−オフコンディショナ、リーブ−オンコンディショナ、マスク等の任意の専用コンディショニング組成物形態であってよい。
【0021】
好ましくは、コンディショニング組成物は、陽イオン界面活性剤を含み、単独で、または混合物中で用いられる。例として、四級アンモニウムヒドロキシドまたはその塩(例えば、塩化物)が挙げられる。
【0022】
適切なコンディショニング界面活性剤として、陽イオン界面活性剤から選択されるものが挙げられ、単独で、または混合物中で用いられる。好ましくは、陽イオン界面活性剤は、式N(式中、R、R、RおよびRは、独立して、(CからC30)アルキルまたはベンジルである)を有する。好ましくは、R、R、RおよびRの1つ、2つまたは3つは、独立して、(CからC30)アルキルであり、その他のR、R、RおよびR基は、(CからC)アルキルまたはベンジルである。より好ましくは、R、R、RおよびRの1つまたは2つは、独立して、(CからC30)アルキルであり、その他のR、R、RおよびR基は、(CからC)アルキルまたはベンジル基である。アルキル基は、アルキル鎖内に1つもしくは複数のエステル(−OCO−または−COO−)および/またはエーテル(−O−)結合を含有していてもよい。アルキル基は、1つまたは複数のヒドロキシル基で置換されていてもよい。アルキル基は、直鎖であっても分岐していてもよく、そして3つ以上の炭素原子を有するアルキル基は、環状であってもよい。アルキル基は飽和していても、1つまたは複数の炭素−炭素二重結合を含有していてもよい(例えば、オレイル)。アルキル基は、アルキル鎖上で1つまたは複数のエチレンオキシ基でエトキシル化されていてもよい。
【0023】
本発明に従うコンディショナ組成物での使用に好適な陽イオン界面活性剤として、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、テトラメチルアンモニウムクロリド、テトラエチルアンモニウムクロリド、オクチルトリメチルアンモニウムクロリド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド、オクチルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、デシルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ジドデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロリド、獣脂トリメチルアンモニウムクロリド、二水素化獣脂ジメチルアンモニウムクロリド(例えば、Akzo NobelのArquad 2HT/75)、ココトリメチルアンモニウムクロリド、PEG−2−オレアンモニウムクロリド、およびこれらの対応する水酸化物が挙げられる。さらに適切な陽イオン界面活性剤として、CTFA名称Quaternium−5、Quaternium−31およびQuaternium−18を有する材料が挙げられる。前述の何れの材料の混合も適し得る。本発明に従うコンディショナでの使用に特に有用な陽イオン界面活性剤が、セチルトリメチルアンモニウムクロリドであり、例えばGENAMIN CTAC(Hoechst Celanese製)として市販されている。本発明に従うコンディショナでの使用に特に有用な別の陽イオン界面活性剤が、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリドであり、例えばGENAMIN KDMP(Clariant製)として市販されている。
【0024】
本発明での使用に適した陽イオン界面活性剤のクラスの別の例は(単独、または1つもしくは複数の他の陽イオン界面活性剤と共に)、以下の(i)と(ii)との組合せである:
(i)一般式(I):
R1CONH(CH2)mN(R2)R3(I)
[式中、Rは、10以上の炭素原子を有するヒドロカルビル鎖であり、RおよびRは、独立して、1から10の炭素原子のヒドロカルビル鎖から選択され、mは、1から約10までの整数である]に対応するアミドアミン;と
(ii)酸。
【0025】
本明細書中で用いられる用語ヒドロカルビル鎖は、アルキル鎖またはアルケニル鎖を意味する。
【0026】
好ましいアミドアミン化合物は、式(I)[式中、Rは、約11から約24の炭素原子を有するヒドロカルビル残基であり、RおよびRは、それぞれ独立して、1から約4の炭素原子を有するヒドロカルビル残基、好ましくはアルキル基であり、mは、1から約4までの整数である]に対応するものである。
【0027】
好ましくは、RおよびRは、メチル基またはエチル基である。
【0028】
好ましくは、mは、2または3である、すなわちエチレン基またはプロピレン基である。
【0029】
本明細書中で有用な好ましいアミドアミンとして、ステアルアミド−プロピルジメチルアミン、ステアルアミドプロピルジエチルアミン、ステアルアミドエチルジエチルアミン、ステアルアミドエチルジメチルアミン、パルミトアミドプロピルジメチルアミン、パルミトアミドプロピル−ジエチルアミン、パルミトアミドエチルジエチルアミン、パルミトアミドエチルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジメチル−アミン、ベヘンアミドプロピルジエチルミン、ベヘンアミドエチルジエチル−アミン、ベヘンアミドエチルジメチルアミン、アラキドアミドプロピル−ジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジエチルアミン、アラキド−アミドエチルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジメチルアミン、およびこれらの混合物が挙げられる。
【0030】
本明細書中で有用な特に好ましいアミドアミンが、ステアルアミドプロピルジメチルアミン、ステアルアミドエチルジエチルアミン、およびこれらの混合物である。
【0031】
本明細書中で有用な市販のアミドアミンとして:ステアルアミドプロピルジメチルアミン(商品名LEXAMINE S−13(Inolex(米国、Philadelphia Pennsylvania)から入手可能)およびAMIDOAMINE MSP(日光(日本、東京)から入手可能))、ステアルアミドエチルジエチルアミン(商品名AMIDOAMINE S(日光から入手可能))、ベヘンアミドプロピルジメチルアミン(商品名INCROMINE BB(Croda(英国、North Humberside)から入手可能))、ならびに種々のアミドアミン(商品名SCHERCODINEシリーズ(Scher(米国、Clifton New Jersey)から入手可能))が挙げられる。
【0032】
プロトン化酸(protonating acid)が存在してよい。酸は、コンディショナ組成物中のアミドアミンをプロトン化することができる任意の有機酸または無機酸であってよい。本明細書中で有用な適切な酸として、塩酸、酢酸、酒石酸、フマル酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸およびこれらの混合物が挙げられる。好ましくは、酸は、酢酸、酒石酸、塩酸、フマル酸、乳酸およびこれらの混合物からなる群から選択される。
【0033】
酸の主要な役割は、アミドアミンを毛髪処理組成物中でプロトン化して、毛髪処理組成物中に三級アミン塩(TAS)をその場で(in situ)形成することである。効力を有する(in effect)TASは、非恒久的四級(non−permanent quaternary)アンモニウムまたは偽四級(pseudo−quaternary)アンモニウム陽イオン界面活性剤である。
【0034】
適切には、酸は、存在するアミドアミンを95モル%(293K)を超えてプロトン化するのに十分な量が含まれる。
【0035】
本発明のコンディショナにおいて、陽イオン界面活性剤のレベルは、通常、組成物の0.01重量%から10重量%、より好ましくは0.05重量%から7.5重量%、最も好ましくは0.1重量%から5重量%に及ぶ。
【0036】
好ましくは、本発明のコンディショニング組成物は、シリコーンコンディショニング剤の乳化小滴を含有する。
【0037】
適切なシリコーンとして、ポリジオルガノシロキサン、特にCTFA名称ジメチコンを有するポリジメチルシロキサンが挙げられる。また、本発明の組成物(特に、シャンプーおよびコンディショナ)での使用に適するのは、ヒドロキシル末端基を有するポリジメチルシロキサン(CTFA名称ジメチコノールを有する)である。また、本発明の組成物での使用に適するのは、僅かな架橋度を有するシリコーンゴム(例えば国際公開第96/31188号パンフレットに記載される)である。
【0038】
乳化シリコーンそれ自体(エマルジョンでも最終毛髪コンディショニング組成物でもない)の粘度は、一般的には25℃にて少なくとも10,000cstであり、シリコーンそれ自体の粘度は、好ましくは少なくとも60,000cst、最も好ましくは少なくとも500,000cst、理想的には少なくとも1,000,000cstである。好ましくは、粘度は、製剤化を容易にするために、10cstを超えない。
【0039】
本発明のシャンプー組成物での使用のための乳化シリコーンは、一般的に、組成物中の平均シリコーン小滴サイズが30ミクロン未満、好ましくは20ミクロン未満、より好ましくは10ミクロン未満、理想的には0.01から1ミクロンである。平均シリコーン小滴サイズが£0.15ミクロンであるシリコーンエマルジョンは、通常、マイクロエマルジョンと称される。
【0040】
本発明のコンディショナ組成物での使用のための乳化シリコーンは、一般的に、組成物のサイズが30未満、好ましくは20未満、より好ましくは15未満である。好ましくは、平均シリコーン小滴は、0.5ミクロン超、より好ましくは1ミクロン超、理想的には2から8ミクロンである。
【0041】
シリコーン粒子サイズは、レーザー光散乱技術によって測定されてよく、例えば、Malvern Instrumentsの2600D Particle Sizerを用いてなされる。
【0042】
予め形成された適切なエマルジョンの例として、Xiameter MEM 1785およびマイクロエマルジョンDC2−1865(Dow Corningから入手可能)が挙げられる。これらは、ジメチコノールのエマルジョン/マイクロエマルジョンである。架橋シリコーンゴムもまた、予め乳化された形態で入手可能であり、これは製剤化を容易にするのに有利である。
【0043】
本発明のシャンプーおよびコンディショナ中へ含めるのにさらに好ましいシリコーンのクラスが、アミノ官能性シリコーンである。「アミノ官能性シリコーン」が意味するところは、少なくとも1つの一級、二級もしくは三級アミン基、または四級アンモニウム基を含有するシリコーンである。適切なアミノ官能性シリコーンの例として:CTFA名称「アモジメチコン」を有するポリシロキサンが挙げられる。
【0044】
本発明での使用に適したアミノ官能性シリコーンの具体例が、アミノシリコーンオイルDC2−8220、DC2−8166およびDC2−8566(全てDow Corning製)である。
【0045】
適切な四級シリコーンポリマーが、欧州特許出願公開第0530974号明細書に記載されている。好ましい四級シリコーンポリマーが、K3474(Goldschmidt製)である。
【0046】
また、非イオンおよび/または陽イオン界面活性剤によるアミノ官能性シリコーンオイルのエマルジョンが適している。
【0047】
アミノ官能性シリコーンの予め形成されたエマルジョンもまた、シリコーンオイルのサプライヤ(Dow CorningおよびGeneral Electric等)から入手可能である。具体例として、DC939 Cationic Emulsionならびに非イオンエマルジョンDC2−7224、DC2−8467、DC2−8177およびDC2−8154(全てDow Corning製)が挙げられる。
【0048】
シリコーンの総量は、好ましくは、総組成物の0.01wt%から10wt%、より好ましくは0.1wt%から5wt%、最も好ましくは0.5wt%から3wt%が適切なレベルである。
【0049】
本発明に従う組成物はまた、分散した、不揮発性の、水不溶性油状コンディショニング剤を含んでもよい。好ましくは、このような非シリコーンコンディショニング油状コンディショニング剤は、コンディショナ組成物中に存在する。
【0050】
「不溶性」が意味するところは、材料が水(蒸留水、または等量の水)中、25℃にて0.1(w/w)%の濃度で溶解しないことである。
【0051】
適切な油状材料または脂肪質材料が、炭化水素油、脂肪酸エステルおよびこれらの混合物から選ばれる。直鎖炭化水素油は、好ましくは、約12から約30の炭素原子を含有する。また、アルケニルモノマー(CからCアルケニルモノマー等)のポリマー炭化水素が適している。
【0052】
適切な炭化水素油の具体例として、パラフィン油、鉱油、飽和および不飽和ドデカン、飽和および不飽和トリデカン、飽和および不飽和テトラデカン、飽和および不飽和ペンタデカン、飽和および不飽和ヘキサデカン、ならびにこれらの混合物が挙げられる。これらの化合物の、およびより長い鎖長の炭化水素の分岐鎖アイソマーが用いられてもよい。
【0053】
適切な脂肪エステルが、少なくとも10の炭素原子を有することによって特徴付けられ、脂肪酸またはアルコールに由来するヒドロカルビル鎖を有するエステルが挙げられる。モノカルボン酸エステルとして、式R’COORのアルコールおよび/または酸のエステルが挙げられ、式中、R’およびRは、独立して、アルキルまたはアルケニルラジカルを表し、R’およびR中の炭素原子の合計は、少なくとも10、好ましくは少なくとも20である。カルボン酸のジ−およびトリアルキルエステルならびにアルケニルエステルが用いられてもよい。
【0054】
特に好ましい脂肪エステルが、モノ−、ジ−およびトリグリセリドであり、より具体的には、グリセロールおよび長鎖カルボン酸(CからC22カルボン酸等)のモノ、ジおよびトリエステルである。好ましい材料として、カカオバター、ヤシステアリン、ヒマワリ油、ダイズ油およびココナッツ油が挙げられる。
【0055】
油状材料または脂肪質材料は、適切には、0.05wt%から10wt%、好ましくは0.2wt%から5wt%、より好ましくは約0.5wt%から3wt%のレベルで存在する。
【0056】
かかるコンディショナ組成物は、一般的に、毛髪への局所適用に美容的に許容可能であり、かつ適している1つまたは複数のコンディショニング界面活性剤を含む。
【0057】
本発明のコンディショナはまた、一般的に、脂肪アルコールを組み込んでいる。コンディショニング組成物における脂肪アルコールおよび陽イオン界面活性剤の併用は、ラメラ相の形成が導かれて、その中で陽イオン界面活性剤が分散するので、特に有利であると考えられる。
【0058】
代表的な脂肪アルコールは、8から22、より好ましくは16から22の炭素原子を含む。脂肪アルコールは、一般的に、直鎖アルキル基を含有する化合物である。適切な脂肪アルコールの例として、セチルアルコール、ステアリルアルコールおよびこれらの混合物が挙げられる。これらの材料の使用はまた、材料が本発明の組成物の全体のコンディショニング特性に寄与する点で、有利である。
【0059】
本発明のコンディショナにおける脂肪アルコールのレベルは、通常、組成物の0.01重量%から10重量%、好ましくは0.1重量%から8重量%、より好ましくは0.2重量%から7重量%、最も好ましくは0.3重量%から6重量%の範囲である。陽イオン界面活性剤の脂肪アルコールに対する重量比は、適切には1:1から1:10、好ましくは1:1.5から1:8、最適には1:2から1:5である。陽イオン界面活性剤の脂肪アルコールに対する重量比が高過ぎると、組成物由来の眼への刺激がもたらされる虞がある。低過ぎると、一部の消費者にきしんだ(squeaky)毛髪感を与える虞がある。
【0060】
次に、実施形態を、以下の非限定的な実施例において記載する。
【0061】
[実施例1]
試験配合1
【表1】
【0062】
試験配合2
【表2】
【0063】
活性剤組成物
PEG−8
[実施例2]
表は、活性剤組成物によって引き起こされる粘度上昇を示している。比較例により、粘度上昇効果はコンディショナ組成物に限られることが示される。
【0064】
粘度を、30℃の大気圧にて測定する。
【表3】
【0065】
データは、以下のことを示している:
粘度は、1:1(v:v)を超えて活性剤が用いられると、上昇する(製品の粘度がベースレベルを超えて上昇する)。
【0066】
粘度上昇は、PEG 200およびPEG 400で見られる。
【0067】
粘度上昇は、シャンプー配合において見られない。実際、粘度は事実上ゼロに落ちる。