特許第6236101号(P6236101)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6236101インフラ設備の管理システムとその方法ならびにその表示システム、それに用いられるサーバ、端末装置およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6236101
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】インフラ設備の管理システムとその方法ならびにその表示システム、それに用いられるサーバ、端末装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G09B 29/00 20060101AFI20171113BHJP
   G09B 29/10 20060101ALI20171113BHJP
【FI】
   G09B29/00 F
   G09B29/10 A
【請求項の数】34
【全頁数】44
(21)【出願番号】特願2016-32309(P2016-32309)
(22)【出願日】2016年2月23日
(65)【公開番号】特開2016-164655(P2016-164655A)
(43)【公開日】2016年9月8日
【審査請求日】2016年2月23日
(31)【優先権主張番号】特願2015-37325(P2015-37325)
(32)【優先日】2015年2月26日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】515054088
【氏名又は名称】TEPCO光ネットワークエンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090169
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100086852
【弁理士】
【氏名又は名称】相川 守
(74)【代理人】
【識別番号】100124497
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 洋樹
(72)【発明者】
【氏名】鳥海 正行
(72)【発明者】
【氏名】松浦 勇
(72)【発明者】
【氏名】野口 賢太
【審査官】 彦田 克文
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−018250(JP,A)
【文献】 特開平10−282879(JP,A)
【文献】 特開2008−123382(JP,A)
【文献】 特開2007−048223(JP,A)
【文献】 特開2011−141787(JP,A)
【文献】 特開2004−096794(JP,A)
【文献】 特開2004−150824(JP,A)
【文献】 特開2011−243076(JP,A)
【文献】 特開2001−188837(JP,A)
【文献】 特開2012−008966(JP,A)
【文献】 特開2005−338194(JP,A)
【文献】 特開2012−244208(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 29/00 − 29/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報が収納された記憶手段に基づいてインフラ設備を管理するインフラ設備の管理システムであって、
インフラ設備情報が入力されると、記憶手段からインフラ設備の特定情報と座標データとを検索するインフラ設備情報検索手段と、
検索されたインフラ設備の設備図面上の座標データに基づいて、地図アプリケーションにより表示される地図上の座標に座標変換する位置座標変換手段と、
座標変換された座標変換データを地図アプリケーションにより表示される地図上に反映させて、地図アプリケーションの地図上でインフラ設備の位置を特定して表示する地図反映手段とを備え、
外部からインフラ設備情報が入力されると、表示手段にそのインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示するインフラ設備の管理システムにおいて、
記憶手段には、作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、
外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、当該インフラ設備を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するインフラ設備情報送信手段を備えて構成し、
前記各手段をセンターサーバまたは移動可能な端末装置とのうち少なくともいずれか一方に設け、
前記各手段がセンターサーバに設けられる場合、センターサーバと端末装置とを通信ネットワークを通じて情報を遣り取り可能に接続し、
端末装置は、GPS装置を備えた携帯可能な端末装置により構成されるとともに、センターサーバから作業対象のインフラ設備情報を受け取ると、GPS装置により検出されたGPS位置情報をセンターサーバに送信するGPS位置情報送信手段を備えるとともに、
センターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方には、端末装置の現在のGPS位置情報と記憶手段から受け取った作業対象のインフラ設備の位置情報とに基づいて、地図アプリケーションの地図上で端末装置の現在の位置と作業対象のインフラ設備の位置との間の経路を表示する経路案内手段を備え、
端末装置の経路案内手段は、センターサーバから作業依頼情報を受け取ると、当該端末装置の位置と作業対象のインフラ設備の位置とに基づいて、作業対象のインフラ設備までの距離と外部から入力される道路状況の情報とから作業対象のインフラ設備に到着する到着予想時間を割り出し、その距離と到着予想時間とをセンターサーバに送信するとともに、端末装置の画面に表示する接近情報表示手段を備えたことを特徴とするインフラ設備の管理システム。
【請求項2】
記憶手段には、各インフラ設備管理区域におけるインフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報と、各インフラ設備管理区域における作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、
インフラ設備情報送信手段を、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、インフラ設備管理区域を割り出し、当該インフラ設備管理区域を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するように構成し、
外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、インフラ設備管理区域を担当する作業者の端末装置と、外部から作業対象のインフラ設備情報を入力した通報者側またはインフラ設備の管理者側のうち少なくともいずれか一方とに、その作業対象のインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示することを特徴とする請求項1に記載のインフラ設備の管理システム。
【請求項3】
ンターサーバが外部からインフラ設備情報を受け取ると、端末装置に割り出されたインフラ設備管理区域とそのインフラ設備の位置を地図アプリケーションの地図に反映させた地図情報を送信可能にしたことを特徴とする請求項2に記載のインフラ設備の管理システム。
【請求項4】
センターサーバと端末装置とのうち少なくともいずれか一方は、地図アプリケーションを提供する外部の地図アプリケーション提供サーバと通信ネットワークを介して情報を遣り取り可能に接続されるとともに、端末装置から当該端末装置の現在のGPS位置情報を受け取ると、このGPS位置情報と記憶手段から受け取った作業対象のインフラ設備の位置情報とを地図アプリケーション提供サーバに送信するよう構成され、
地図アプリケーション提供サーバは、端末装置からまたは端末装置を通じてセンターサーバからGPS位置情報と作業対象のインフラ設備の位置情報とを受け取ると、これらGPS位置情報と作業対象のインフラ設備の位置情報とに基づいて、端末装置の現在の位置とインフラ設備の位置との間の経路を、提供した地図アプリケーションの地図に反映させて表示する経路案内情報をセンターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方に送信して表示させるよう構成されることを特徴とする請求項3に記載のインフラ設備の管理システム。
【請求項5】
センターサーバと端末装置とのうち少なくともいずれか一方は、ある場所の風景を表示する風景表示アプリケーションを提供する外部の風景表示アプリケーション提供サーバと通信ネットワークを介して情報を遣り取り可能に接続されるとともに、
センターサーバと端末装置とのうち少なくともいずれか一方は、提供された風景表示アプリケーションにより記憶手段に収納された情報に基づいて作業対象のインフラ設備の位置情報を受け取ると、このインフラ設備の位置から、予め撮影した地図上の風景または予め撮影した道路沿いの風景と、地図の位置情報とを連携させて地図上の位置と風景とを切り替え可能にセンターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方の画面に表示する風景表示手段を備え、
風景表示アプリケーション提供サーバは、センターサーバまたは端末装置からインフラ設備の位置情報を受け取ると、インフラ設備の位置情報とその周囲の風景とを切り替え可能にセンターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方の画面に表示可能にしたことを特徴とする請求項3または4に記載のインフラ設備の管理システム。
【請求項6】
端末装置は、インフラ設備管理区域を担当する作業者の要求に応じて、複数の端末装置間において表示される画面を同一の画面で共有可能とする表示共有手段を備え、
作業者の要求に応じて、複数の端末装置間で同一の画面を共有可能とすることを特徴とする請求項2ないしのうちいずれか1に記載のインフラ設備の管理システム。
【請求項7】
表示共有手段は、地図アプリケーションの地図に反映された地図情報、端末装置の現在の位置と作業対象のインフラ設備の位置との間の経路、この経路を地図アプリケーションの地図に反映させて表示される経路案内情報ならびに風景表示手段または風景表示アプリケーション提供サーバにより表示される風景の表示画面のうち少なくともいずれか1の画面を共有可能に表示することを特徴とする請求項に記載のインフラ設備の管理システム。
【請求項8】
車両に搭載され、目的地を入力可能な入力部を有しメモリ部に収納された地図データに基づいて表示部に地図を表示して目的地までの経路を表示するナビゲーション用コンピュータとこのコンピュータとそれぞれ電気的に接続されたGPS装置と車両の方位と速度とを検知するセンサとを有するカーナビゲーションシステムを備え、
位置座標変換手段により座標変換され端末装置の画面に表示されたインフラ設備の座標変換データが、作業者によりカーナビゲーションシステムの入力部に入力されると、カーナビゲーションシステムの現在の位置と作業対象のインフラ設備の位置との間の経路をカーナビゲーションシステムの表示部に表示することを特徴とする請求項2ないしのうちいずれか1に記載のインフラ設備の管理システム。
【請求項9】
カーナビゲーションシステムは、リアルタイムで交通情報を提供する道路交通情報通信システムからの情報を受信可能に接続され、カーナビゲーションシステムは、交通状況を反映させて経路を表示することを特徴とする請求項に記載のインフラ設備の管理システム。
【請求項10】
センターサーバは、作業対象の電柱が含まれるインフラ設備管理区域担当の作業者の端末装置からそれぞれ、GPS位置情報を受け取ると、作業対象のインフラ設備の位置に近い端末装置から順に序列付けして作業対象のインフラ設備の位置に対する各端末装置との位置関係をリスト化するとともに、リスト化された序列付け情報をGPS位置情報を受け取った端末装置に送信可能な序列情報作成手段を備えたことを特徴とする請求項3ないしのうちいずれか1に記載のインフラ設備の管理システム。
【請求項11】
端末装置は、センターサーバから序列付け情報を受け取ると、作業受け入れの諾否情報をセンターサーバに送信する作業諾否情報送信手段を備え、
センターサーバは、端末装置から受け取った作業受け入れの諾否情報に基づいて、作業受け入れを承認した端末装置のうち、作業対象のインフラ設備の位置に近い1またはそれ以上の端末装置に作業の要・不要を指示する作業依頼情報を送信する作業依頼情報送信手段を備えたことを特徴とする請求項10に記載のインフラ設備の管理システム。
【請求項12】
外部からインフラ設備情報が入力されると、表示手段にそのインフラ設備情報に関連する複数のインフラ設備の位置またはそのインフラ設備情報に対応するインフラ設備の周囲にある複数のインフラ設備の位置のうち少なくともいずれか一方を、地図アプリケーションの地図に反映させて表示することを特徴とする請求項1ないし11のうちいずれか1に記載のインフラ設備の管理システム。
【請求項13】
インフラ設備には、外部からの指令に基づいて周囲の風景を撮影する撮像装置と外部からの指令信号を受信して撮像装置に指令信号を出力するとともにこの撮像装置で撮影された映像を外部に送信する通信装置とを設け、これら撮像装置と通信装置との設備情報が前記インフラ設備のインフラ設備情報と関連付けされることを特徴とする請求項1ないし12のうちいずれか1に記載のインフラ設備の管理システム。
【請求項14】
インフラ設備は、電柱、街路灯、信号機、道路標識、マンホール、施設、設備および建築物のうち少なくともいずれか1を含む固定構造体であることを特徴とする請求項1ないし13のうちいずれか1に記載のインフラ設備の管理システム。
【請求項15】
インフラ設備情報には、インフラ設備に取り付け自在で所定の機能を果たす機能型装置の機能型装置情報を含み、この機能型装置情報は、機能型装置の特定情報および種別情報と、種別毎に機能型装置が果たす機能の情報と、機能型装置が果たす機能の範囲情報と、その範囲を地図アプリケーションの地図上で視覚的に表示する機能範囲表示情報とを含み、
地図アプリケーションの地図上に表示されたインフラ設備に対して、外部から機能型装置情報が入力されると、インフラ設備情報と機能型装置情報とを関連付けするとともに、前記地図上で前記インフラ設備を中心に前記機能型装置の果たす機能の範囲を視覚的に表示する機能範囲情報反映手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし14のうちいずれか1に記載のインフラ設備の管理システム。
【請求項16】
機能範囲情報反映手段は、インフラ設備情報と機能型装置情報とが関連付けされ、外部から登録情報が入力されると、記憶手段に更新可能に記憶させることを特徴とする請求項15に記載のインフラ設備の管理システム。
【請求項17】
機能型装置情報は、撮像装置の特定情報および撮影範囲が異なる種別情報と、種別毎に撮像装置が果たす撮影機能の情報と、撮像装置が撮影可能な撮影の範囲情報と、この撮影の範囲を地図アプリケーションの地図上で枠により表示する撮影範囲表示情報とを含む撮像装置情報を含み、
機能範囲情報反映手段は、地図アプリケーションの地図上に表示されたインフラ設備に対して、撮像装置情報が入力されると、インフラ設備情報と撮像装置情報とを関連付けするとともに、前記地図上で前記インフラ設備を中心に前記撮像装置の撮像範囲を枠により表示する撮影範囲情報反映手段を備えていることを特徴とする請求項15または16に記載のインフラ設備の管理システム。
【請求項18】
機能型装置情報は、無線装置の特定情報および電波到達範囲が異なる種別情報と、種別毎に無線装置が果たす無線機能の情報と、無線装置の電波が到達可能な電波の到達範囲情報と、この電波の到達範囲を地図アプリケーションの地図上で円形枠により表示する電波到達範囲表示情報とを含む無線装置情報を含み、
機能範囲情報反映手段は、地図アプリケーションの地図上に表示されたインフラ設備に対して、無線装置情報が入力されると、インフラ設備情報と無線装置情報とを関連付けするとともに、前記地図上で前記インフラ設備を中心に前記無線装置の電波到達範囲を円形枠により表示する電波到達範囲情報反映手段を備えていることを特徴とする請求項15または16に記載のインフラ設備の管理システム。
【請求項19】
インフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報が収納された記憶手段に基づいてインフラ設備を管理するインフラ設備の管理方法であって、
インフラ設備情報が入力されると、記憶手段からインフラ設備の特定情報と座標データとを検索するインフラ設備情報検索手段と、
検索されたインフラ設備の設備図面上の座標データに基づいて、地図アプリケーションにより表示される地図上の座標に座標変換する位置座標変換手段と、
座標変換された座標変換データを地図アプリケーションにより表示される地図上に反映させて、地図アプリケーションの地図上でインフラ設備の位置を特定して表示する地図反映手段とを備え、
外部からインフラ設備情報が入力されると、表示手段にそのインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示するインフラ設備の管理方法において、
記憶手段には、作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、
外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、当該インフラ設備を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するインフラ設備情報送信手段を備えて構成し、
前記各手段をセンターサーバまたは移動可能な端末装置とのうち少なくともいずれか一方に設け、
前記各手段がセンターサーバに設けられる場合、センターサーバと端末装置とを通信ネットワークを通じて情報を遣り取り可能に接続し、
端末装置は、GPS装置を備えた携帯可能な端末装置により構成されるとともに、センターサーバから作業対象のインフラ設備情報を受け取ると、GPS装置により検出されたGPS位置情報をセンターサーバに送信するGPS位置情報送信手段を備えるとともに、
センターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方には、端末装置の現在のGPS位置情報と記憶手段から受け取った作業対象のインフラ設備の位置情報とに基づいて、地図アプリケーションの地図上で端末装置の現在の位置と作業対象のインフラ設備の位置との間の経路を表示する経路案内手段を備え、
端末装置の経路案内手段は、接近情報表示手段により、センターサーバから作業依頼情報を受け取ると、当該端末装置の位置と作業対象のインフラ設備の位置とに基づいて、作業対象のインフラ設備までの距離と外部から入力される道路状況の情報とから作業対象のインフラ設備に到着する到着予想時間を割り出し、その距離と到着予想時間とをセンターサーバに送信するとともに、端末装置の画面に表示することを特徴とするインフラ設備の管理方法。
【請求項20】
記憶手段には、各インフラ設備管理区域におけるインフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報と、各インフラ設備管理区域における作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、
インフラ設備情報送信手段を、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、インフラ設備管理区域を割り出し、当該インフラ設備管理区域を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するように構成し、
外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、インフラ設備管理区域を担当する作業者の端末装置と、外部から作業対象のインフラ設備情報を入力した通報者側またはインフラ設備の管理者側のうち少なくともいずれか一方とに、その作業対象のインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示することを特徴とする請求項19に記載のインフラ設備の管理方法。
【請求項21】
ンターサーバが外部からインフラ設備情報を受け取ると、端末装置に割り出されたインフラ設備管理区域とそのインフラ設備の位置を地図アプリケーションの地図に反映させた地図情報を送信可能にしたことを特徴とする請求項20に記載のインフラ設備の管理方法。
【請求項22】
センターサーバと端末装置とのうち少なくともいずれか一方は、地図アプリケーションを提供する外部の地図アプリケーション提供サーバと通信ネットワークを介して情報を遣り取り可能に接続されるとともに、端末装置から当該端末装置の現在のGPS位置情報を受け取ると、このGPS位置情報と記憶手段から受け取った作業対象のインフラ設備の位置情報とを地図アプリケーション提供サーバに送信するよう構成され、
地図アプリケーション提供サーバは、端末装置からまたは端末装置を通じてセンターサーバからGPS位置情報と作業対象のインフラ設備の位置情報とを受け取ると、これらGPS位置情報と作業対象のインフラ設備の位置情報とに基づいて、端末装置の現在の位置とインフラ設備の位置との間の経路を、提供した地図アプリケーションの地図に反映させて表示する経路案内情報をセンターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方に送信して表示させることを特徴とする請求項19ないし21のうちいずれか1に記載のインフラ設備の管理方法。
【請求項23】
センターサーバと端末装置とのうち少なくともいずれか一方は、ある場所の風景を表示する風景表示アプリケーションを提供する外部の風景表示アプリケーション提供サーバと通信ネットワークを介して情報を遣り取り可能に接続されるとともに、
センターサーバと端末装置とのうち少なくともいずれか一方は、提供された風景表示アプリケーションにより記憶手段に収納された情報に基づいて作業対象のインフラ設備の位置情報を受け取ると、このインフラ設備の位置から、予め撮影した地図上の風景または予め撮影した道路沿いの風景と、地図の位置情報とを連携させて地図上の位置と風景とを切り替え可能にセンターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方の画面に表示する風景表示手段を備え、
風景表示アプリケーション提供サーバは、センターサーバまたは端末装置からインフラ設備の位置情報を受け取ると、インフラ設備の位置情報とその周囲の風景とを切り替え可能にセンターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方の画面に表示可能にしたことを特徴とする請求項19ないし22のうちいずれか1に記載のインフラ設備の管理方法。
【請求項24】
端末装置は、インフラ設備管理区域を担当する作業者の要求に応じて、複数の端末装置間において表示される画面を同一の画面で共有可能とする表示共有手段を備え、
作業者の要求に応じて、複数の端末装置間で同一の画面を共有可能とすることを特徴とする請求項20ないし23のうちいずれか1に記載のインフラ設備の管理方法。
【請求項25】
車両に搭載され、目的地を入力可能な入力部を有しメモリ部に収納された地図データに基づいて表示部に地図を表示して目的地までの経路を表示するナビゲーション用コンピュータとこのコンピュータとそれぞれ電気的に接続されたGPS装置と車両の方位と速度とを検知するセンサとを有するカーナビゲーションシステムを備え、
位置座標変換手段により座標変換され端末装置の画面に表示されたインフラ設備の座標変換データが、作業者によりカーナビゲーションシステムの入力部に入力されると、カーナビゲーションシステムの現在の位置と作業対象のインフラ設備の位置との間の経路をカーナビゲーションシステムの表示部に表示することを特徴とする請求項19ないし24のうちいずれか1に記載のインフラ設備の管理方法。
【請求項26】
センターサーバは、序列情報作成手段により、作業対象の電柱が含まれるインフラ設備管理区域担当の作業者の端末装置からそれぞれ、GPS位置情報を受け取ると、作業対象のインフラ設備の位置に近い端末装置から順に序列付けして作業対象のインフラ設備の位置に対する各端末装置との位置関係をリスト化するとともに、リスト化された序列付け情報をGPS位置情報を受け取った端末装置に送信可能にしたことを特徴とする請求項20ないし25のうちいずれか1に記載のインフラ設備の管理方法。
【請求項27】
端末装置は、作業諾否情報送信手段により、センターサーバから序列付け情報を受け取ると、作業受け入れの諾否情報をセンターサーバに送信するとともに、
センターサーバは、作業依頼情報送信手段により、端末装置から受け取った作業受け入れの諾否情報に基づいて、作業受け入れを承認した端末装置のうち、作業対象のインフラ設備の位置に近い1またはそれ以上の端末装置に作業の要・不要を指示する作業依頼情報を送信することを特徴とする請求項26に記載のインフラ設備の管理方法。
【請求項28】
インフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報が収納された記憶手段に基づいてインフラ設備を表示するインフラ設備の表示システムであって、
インフラ設備情報が入力されると、記憶手段からインフラ設備の特定情報と座標データとを検索するインフラ設備情報検索手段と、
検索されたインフラ設備の設備図面上の座標データに基づいて、地図アプリケーションにより表示される地図上の座標に座標変換する位置座標変換手段と、
座標変換された座標変換データを地図アプリケーションにより表示される地図上に反映させて、地図アプリケーションの地図上でインフラ設備の位置を特定して表示する地図反映手段とを備え、
外部からインフラ設備情報が入力されると、表示手段にそのインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示するインフラ設備の表示システムにおいて、
記憶手段には、作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、
外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、当該インフラ設備を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するインフラ設備情報送信手段を備えて構成し、
前記各手段をセンターサーバまたは移動可能な端末装置とのうち少なくともいずれか一方に設け、
前記各手段がセンターサーバに設けられる場合、センターサーバと端末装置とを通信ネットワークを通じて情報を遣り取り可能に接続し、
端末装置は、GPS装置を備えた携帯可能な端末装置により構成されるとともに、センターサーバから作業対象のインフラ設備情報を受け取ると、GPS装置により検出されたGPS位置情報をセンターサーバに送信するGPS位置情報送信手段を備えるとともに、
センターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方には、端末装置の現在のGPS位置情報と記憶手段から受け取った作業対象のインフラ設備の位置情報とに基づいて、地図アプリケーションの地図上で端末装置の現在の位置と作業対象のインフラ設備の位置との間の経路を表示する経路案内手段を備え、
端末装置の経路案内手段は、センターサーバから作業依頼情報を受け取ると、当該端末装置の位置と作業対象のインフラ設備の位置とに基づいて、作業対象のインフラ設備までの距離と外部から入力される道路状況の情報とから作業対象のインフラ設備に到着する到着予想時間を割り出し、その距離と到着予想時間とをセンターサーバに送信するとともに、端末装置の画面に表示する接近情報表示手段を備えたことを特徴とするインフラ設備の表示システム。
【請求項29】
インフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報を更新可能に収納する記憶手段と、
インフラ設備情報が入力されると、記憶手段からインフラ設備の特定情報と座標データとを検索するインフラ設備情報検索手段と、
検索されたインフラ設備の設備図面上の座標データに基づいて、地図アプリケーションにより表示される地図上の座標に座標変換する位置座標変換手段と、
座標変換された座標変換データを地図アプリケーションにより表示される地図上に反映させて、地図アプリケーションの地図上でインフラ設備の位置を特定して表示する地図反映手段とを備え、
外部からインフラ設備情報が入力されると、表示部にそのインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示するサーバにおいて、
記憶手段には、作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、
外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、当該インフラ設備を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するインフラ設備情報送信手段を備えて構成し、
前記各手段をサーバまたは移動可能な端末装置とのうち少なくともいずれか一方に設け、
前記各手段がサーバに設けられる場合、サーバと端末装置とを通信ネットワークを通じて情報を遣り取り可能に接続し、
端末装置は、GPS装置を備えた携帯可能な端末装置により構成されるとともに、サーバから作業対象のインフラ設備情報を受け取ると、GPS装置により検出されたGPS位置情報をサーバに送信するGPS位置情報送信手段を備えるとともに、
サーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方には、端末装置の現在のGPS位置情報と記憶手段から受け取った作業対象のインフラ設備の位置情報とに基づいて、地図アプリケーションの地図上で端末装置の現在の位置と作業対象のインフラ設備の位置との間の経路を表示する経路案内手段を備え、
端末装置の経路案内手段は、サーバから作業依頼情報を受け取ると、当該端末装置の位置と作業対象のインフラ設備の位置とに基づいて、作業対象のインフラ設備までの距離と外部から入力される道路状況の情報とから作業対象のインフラ設備に到着する到着予想時間を割り出し、その距離と到着予想時間とをサーバに送信するとともに、端末装置の画面に表示する接近情報表示手段を備えたことを特徴とするサーバ。
【請求項30】
記憶手段には、各インフラ設備管理区域におけるインフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報と、各インフラ設備管理区域における作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、
インフラ設備情報送信手段を、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、インフラ設備管理区域を割り出し、当該インフラ設備管理区域を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するように構成し、
外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、インフラ設備管理区域を担当する作業者の端末装置と、外部から作業対象のインフラ設備情報を入力した通報者側またはインフラ設備の管理者側のうち少なくともいずれか一方とに、その作業対象のインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示することを特徴とする請求項29に記載のサーバ。
【請求項31】
インフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報を更新可能に収納する記憶手段と、
インフラ設備情報が入力されると、記憶手段からインフラ設備の特定情報と座標データとを検索するインフラ設備情報検索手段と、
検索されたインフラ設備の設備図面上の座標データに基づいて、地図アプリケーションにより表示される地図上の座標に座標変換する位置座標変換手段と、
座標変換された座標変換データを地図アプリケーションにより表示される地図上に反映させて、地図アプリケーションの地図上でインフラ設備の位置を特定して表示する地図反映手段とを備え、
外部からインフラ設備情報が入力されると、表示部にそのインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示する端末装置において、
記憶手段には、作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、
外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、当該インフラ設備を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するインフラ設備情報送信手段を備えて構成し、
前記各手段をセンターサーバまたは移動可能な端末装置とのうち少なくともいずれか一方に設け、
前記各手段がセンターサーバに設けられる場合、センターサーバと端末装置とを通信ネットワークを通じて情報を遣り取り可能に接続し、
端末装置は、GPS装置を備えた携帯可能な端末装置により構成されるとともに、センターサーバから作業対象のインフラ設備情報を受け取ると、GPS装置により検出されたGPS位置情報をセンターサーバに送信するGPS位置情報送信手段を備えるとともに、
センターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方には、端末装置の現在のGPS位置情報と記憶手段から受け取った作業対象のインフラ設備の位置情報とに基づいて、地図アプリケーションの地図上で端末装置の現在の位置と作業対象のインフラ設備の位置との間の経路を表示する経路案内手段を備え、
端末装置の経路案内手段は、センターサーバから作業依頼情報を受け取ると、当該端末装置の位置と作業対象のインフラ設備の位置とに基づいて、作業対象のインフラ設備までの距離と外部から入力される道路状況の情報とから作業対象のインフラ設備に到着する到着予想時間を割り出し、その距離と到着予想時間とをセンターサーバに送信するとともに、端末装置の画面に表示する接近情報表示手段を備えたことを特徴とする端末装置。
【請求項32】
記憶手段には、各インフラ設備管理区域におけるインフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報と、各インフラ設備管理区域における作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、
インフラ設備情報送信手段を、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、インフラ設備管理区域を割り出し、当該インフラ設備管理区域を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するように構成し、
外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、インフラ設備管理区域を担当する作業者の端末装置と、外部から作業対象のインフラ設備情報を入力した通報者側またはインフラ設備の管理者側のうち少なくともいずれか一方とに、その作業対象のインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示することを特徴とする請求項31に記載の端末装置。
【請求項33】
記憶手段にインフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報を更新可能に収納させるとともに、
インフラ設備情報が入力されると、記憶手段からインフラ設備の特定情報と座標データとを検索するインフラ設備情報検索手段と、
検索されたインフラ設備の設備図面上の座標データに基づいて、地図アプリケーションにより表示される地図上の座標に座標変換する位置座標変換手段と、
座標変換された座標変換データを地図アプリケーションにより表示される地図上に反映させて、地図アプリケーションの地図上でインフラ設備の位置を特定して表示する地図反映手段とを備え、
外部からインフラ設備情報が入力されると、表示部にそのインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示させるプログラムにおいて、
記憶手段には、作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、
外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、当該インフラ設備を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するインフラ設備情報送信手段を備えて構成し、
前記各手段をセンターサーバまたは移動可能な端末装置とのうち少なくともいずれか一方に設け、
前記各手段がセンターサーバに設けられる場合、センターサーバと端末装置とを通信ネットワークを通じて情報を遣り取り可能に接続し、
端末装置は、GPS装置を備えた携帯可能な端末装置により構成されるとともに、センターサーバから作業対象のインフラ設備情報を受け取ると、GPS装置により検出されたGPS位置情報をセンターサーバに送信するGPS位置情報送信手段を備えるとともに、
センターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方には、端末装置の現在のGPS位置情報と記憶手段から受け取った作業対象のインフラ設備の位置情報とに基づいて、地図アプリケーションの地図上で端末装置の現在の位置と作業対象のインフラ設備の位置との間の経路を表示する経路案内手段を備え、
端末装置の経路案内手段は、センターサーバから作業依頼情報を受け取ると、当該端末装置の位置と作業対象のインフラ設備の位置とに基づいて、作業対象のインフラ設備までの距離と外部から入力される道路状況の情報とから作業対象のインフラ設備に到着する到着予想時間を割り出し、その距離と到着予想時間とをセンターサーバに送信するとともに、端末装置の画面に表示する接近情報表示手段を備えたことを特徴とするプログラム。
【請求項34】
記憶手段には、各インフラ設備管理区域におけるインフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報と、各インフラ設備管理区域における作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、
インフラ設備情報送信手段を、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、インフラ設備管理区域を割り出し、当該インフラ設備管理区域を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するように構成し、
外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、インフラ設備管理区域を担当する作業者の端末装置と、外部から作業対象のインフラ設備情報を入力した通報者側またはインフラ設備の管理者側のうち少なくともいずれか一方とに、その作業対象のインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示させることを特徴とする請求項33に記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電柱や街路灯、道路標識等のインフラ設備の管理システムとその方法ならびにその表示システム、それに用いられるサーバ、端末装置およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、電柱を移設したり、電柱に設けられた設備の点検作業を行うには、管理センターにおいて管理区域で電柱が配置された図面に基づいて、作業対象となる電柱を割り出して、電柱の識別番号を特定し、特定された電柱の設備情報と位置情報とに基づいて、作業員が紙に表示された地図により、作業現場に行くようになっている。このようなやり方では、図面上の電柱を探し出して作業現場に到着するまで時間がかかるという問題がある。
【0003】
このため、従来、電柱等のインフラ設備を所有する事業者は設備図面上の電柱の位置情報を座標系のデータで公開し、公開されたデータに基づいて、他の事業者がデジタル地図を作成し、このデジタル地図を保守管理のツールや警察や消防への通報者位置特定のツールとして提供している(例えば、非特許文献1参照)。提供されるデータは、電柱位置座標データ、地図データ、地図データと電柱データとが一体のデータなどである。
【0004】
このような提供されるデータは、日本平面直角座標系に基づき、地図データでは、例えば、DXF(Drawing Exchange Format)形式で、電柱位置座標データでは、例えば、CSV(Comma-Separated Values)形式で提供される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【非特許文献1】”東京電力のデジタル地図、TEPCO Digital Map”カタログ、[online]、東電タウンプランニング株式会社、[平成27年1月14日検索]、インターネット<URL : http://www.ttplan.co.jp/electric/tdm.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、非特許文献1に記載の従来の管理システムでは、作業員は位置の特定しかできないので、紙にプリントするか、他の媒体に置き換えて作業現場まで向かわなければならず、経路が表示されないので、作業現場までは地図を頼らなければならないという問題がある。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、インフラ設備の位置をアプリケーションの地図上で特定することができ、作業現場に向かう前に作業現場の様子を視覚的に確認することができるとともに、作業員が端末装置に表示させた地図アプリの地図を用いて作業員の現在の場所から作業場所までの進路や道筋を案内することができ、作業効率の向上を図ることができるインフラ設備の管理システムとその方法ならびにその表示システム、それに用いられるサーバ、端末装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1に係るインフラ設備の管理システムは、インフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報が収納された記憶手段に基づいてインフラ設備を管理するインフラ設備の管理システムであって、インフラ設備情報が入力されると、記憶手段からインフラ設備の特定情報と座標データとを検索するインフラ設備情報検索手段と、検索されたインフラ設備の設備図面上の座標データに基づいて、地図アプリケーションにより表示される地図上の座標に座標変換する位置座標変換手段と、座標変換された座標変換データを地図アプリケーションにより表示される地図上に反映させて、地図アプリケーションの地図上でインフラ設備の位置を特定して表示する地図反映手段とを備え、外部からインフラ設備情報が入力されると、表示手段にそのインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示するインフラ設備の管理システムにおいて、記憶手段には、作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、当該インフラ設備を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するインフラ設備情報送信手段を備えて構成し、前記各手段をセンターサーバまたは移動可能な端末装置とのうち少なくともいずれか一方に設け、前記各手段がセンターサーバに設けられる場合、センターサーバと端末装置とを通信ネットワークを通じて情報を遣り取り可能に接続し、端末装置は、GPS装置を備えた携帯可能な端末装置により構成されるとともに、センターサーバから作業対象のインフラ設備情報を受け取ると、GPS装置により検出されたGPS位置情報をセンターサーバに送信するGPS位置情報送信手段を備えるとともに、センターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方には、端末装置の現在のGPS位置情報と記憶手段から受け取った作業対象のインフラ設備の位置情報とに基づいて、地図アプリケーションの地図上で端末装置の現在の位置と作業対象のインフラ設備の位置との間の経路を表示する経路案内手段を備え、端末装置の経路案内手段は、センターサーバから作業依頼情報を受け取ると、当該端末装置の位置と作業対象のインフラ設備の位置とに基づいて、作業対象のインフラ設備までの距離と外部から入力される道路状況の情報とから作業対象のインフラ設備に到着する到着予想時間を割り出し、その距離と到着予想時間とをセンターサーバに送信するとともに、端末装置の画面に表示する接近情報表示手段を備えたことを特徴としている。
【0009】
本発明の請求項1に係るインフラ設備の管理システムでは、設備図面上の座標データが地図アプリケーションにより表示される地図上の座標に変換され、その座標変換データが地図アプリケーションの地図に反映される。このため、インフラ設備の位置をアプリケーションの地図上で特定するとともにインフラ設備の辺りを視覚的に確認できる。また、実際の端末装置の位置からインフラ設備の位置までの経路が地図アプリケーションの地図に表示される。このため、作業現場までの到着時間が短縮化される。
【0010】
本発明の請求項2に係るインフラ設備の管理システムは、記憶手段には、各インフラ設備管理区域におけるインフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報と、各インフラ設備管理区域における作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、インフラ設備情報送信手段を、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、インフラ設備管理区域を割り出し、当該インフラ設備管理区域を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するように構成し、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、インフラ設備管理区域を担当する作業者の端末装置と、外部から作業対象のインフラ設備情報を入力した通報者側またはインフラ設備の管理者側のうち少なくともいずれか一方とに、その作業対象のインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示することを特徴としている。
【0011】
本発明の請求項2に係るインフラ設備の管理システムでは、インフラ設備管理区域を担当する作業者の端末装置と、外部から作業対象のインフラ設備情報を入力した通報者側またはインフラ設備の管理者側のうち少なくともいずれか一方とに、インフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映されて表示される。インフラ設備管理区域を担当する作業者は、インフラ設備に向かう前にその辺りを視覚的に確認できる。
【0012】
本発明の請求項3に係るインフラ設備の管理システムは、ンターサーバが外部からインフラ設備情報を受け取ると、端末装置に割り出されたインフラ設備管理区域とそのインフラ設備の位置を地図アプリケーションの地図に反映させた地図情報を送信可能にしたことを特徴としている。
【0013】
本発明の請求項3に係るインフラ設備の管理システムでは、管理者側のセンターサーバの表示部またはインフラ設備管理区域を担当する作業者側の端末装置のうち少なくともいずれか一方に、インフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映されて表示される。作業者は移動前だけでなく、移動中もアプリの地図を通じてインフラ設備の位置を確認することができる。
【0014】
本発明の請求項に係るインフラ設備の管理システムは、センターサーバと端末装置とのうち少なくともいずれか一方は、地図アプリケーションを提供する外部の地図アプリケーション提供サーバと通信ネットワークを介して情報を遣り取り可能に接続されるとともに、端末装置から当該端末装置の現在のGPS位置情報を受け取ると、このGPS位置情報と記憶手段から受け取った作業対象のインフラ設備の位置情報とを地図アプリケーション提供サーバに送信するよう構成され、地図アプリケーション提供サーバは、端末装置からまたは端末装置を通じてセンターサーバからGPS位置情報と作業対象のインフラ設備の位置情報とを受け取ると、これらGPS位置情報と作業対象のインフラ設備の位置情報とに基づいて、端末装置の現在の位置とインフラ設備の位置との間の経路を、提供した地図アプリケーションの地図に反映させて表示する経路案内情報をセンターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方に送信して表示させるよう構成されることを特徴としている。
【0015】
本発明の請求項に係るインフラ設備の管理システムでは、地図アプリケーション提供サーバにより提供される多種多様な地図アプリケーションの地図に、実際の端末装置の位置からインフラ設備の位置までの経路が表示される。
【0016】
本発明の請求項に係るインフラ設備の管理システムは、センターサーバと端末装置とのうち少なくともいずれか一方は、ある場所の風景を表示する風景表示アプリケーションを提供する外部の風景表示アプリケーション提供サーバと通信ネットワークを介して情報を遣り取り可能に接続されるとともに、センターサーバと端末装置とのうち少なくともいずれか一方は、提供された風景表示アプリケーションにより記憶手段に収納された情報に基づいて作業対象のインフラ設備の位置情報を受け取ると、このインフラ設備の位置から、予め撮影した地図上の風景または予め撮影した道路沿いの風景と、地図の位置情報とを連携させて地図上の位置と風景とを切り替え可能にセンターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方の画面に表示する風景表示手段を備え、風景表示アプリケーション提供サーバは、センターサーバまたは端末装置からインフラ設備の位置情報を受け取ると、インフラ設備の位置情報とその周囲の風景とを切り替え可能にセンターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方の画面に表示可能にしたことを特徴としている。
【0017】
本発明の請求項に係るインフラ設備の管理システムでは、インフラ設備管理区域を担当する作業者の端末装置に、地図アプリケーションの地図上で特定されたインフラ設備の周囲の風景が表示される。
【0018】
本発明の請求項に係るインフラ設備の管理システムは、端末装置は、インフラ設備管理区域を担当する作業者の要求に応じて、複数の端末装置間において表示される画面を同一の画面で共有可能とする表示共有手段を備え、作業者の要求に応じて、複数の端末装置間で同一の画面を共有可能とすることを特徴としている。
【0019】
本発明の請求項に係るインフラ設備の管理システムは、表示共有手段は、地図アプリケーションの地図に反映された地図情報、端末装置の現在の位置と作業対象のインフラ設備の位置との間の経路、この経路を地図アプリケーションの地図に反映させて表示される経路案内情報ならびに風景表示手段または風景表示アプリケーション提供サーバにより表示される風景の表示画面のうち少なくともいずれか1の画面を共有可能に表示することを特徴としている。
【0020】
本発明の請求項に係るインフラ設備の管理システムは、車両に搭載され、目的地を入力可能な入力部を有しメモリ部に収納された地図データに基づいて表示部に地図を表示して目的地までの経路を表示するナビゲーション用コンピュータとこのコンピュータとそれぞれ電気的に接続されたGPS装置と車両の方位と速度とを検知するセンサとを有するカーナビゲーションシステムを備え、位置座標変換手段により座標変換され端末装置の画面に表示されたインフラ設備の座標変換データが、作業者によりカーナビゲーションシステムの入力部に入力されると、カーナビゲーションシステムの現在の位置と作業対象のインフラ設備の位置との間の経路をカーナビゲーションシステムの表示部に表示することを特徴としている。
【0021】
本発明の請求項に係るインフラ設備の管理システムでは、端末装置の画面に表示されたインフラ設備の座標変換データが、作業者により車両に搭載されたカーナビゲーションシステムの入力部に入力されると、カーナビゲーションシステムにより車両の現在の位置とインフラ設備の位置の間の経路がカーナビゲーションシステムの表示部に表示される。このため、作業者は、端末装置だけでなく、カーナビゲーションシステムも併せて利用することができる。
【0022】
本発明の請求項に係るインフラ設備の管理システムは、カーナビゲーションシステムは、リアルタイムで交通情報を提供する道路交通情報通信システムからの情報を受信可能に接続され、カーナビゲーションシステムは、交通状況を反映させて経路を表示することを特徴としている。
【0023】
本発明の請求項10に係るインフラ設備の管理システムは、センターサーバは、作業対象の電柱が含まれるインフラ設備管理区域担当の作業者の端末装置からそれぞれ、GPS位置情報を受け取ると、作業対象のインフラ設備の位置に近い端末装置から順に序列付けして作業対象のインフラ設備の位置に対する各端末装置との位置関係をリスト化するとともに、リスト化された序列付け情報をGPS位置情報を受け取った端末装置に送信可能な序列情報作成手段を備えたことを特徴としている。
【0024】
本発明の請求項10に係るインフラ設備の管理システムでは、端末装置が、センターサーバから作業対象のインフラ設備の位置に対する各端末装置との位置関係がリスト化された序列付け情報を受け取り、端末装置にその序列付け情報が表示されると、インフラ設備管理区域担当の作業者はどの作業者がインフラ設備の位置により近いか知ることができる。
【0025】
本発明の請求項11に係るインフラ設備の管理システムは、端末装置は、センターサーバから序列付け情報を受け取ると、作業受け入れの諾否情報をセンターサーバに送信する作業諾否情報送信手段を備え、センターサーバは、端末装置から受け取った作業受け入れの諾否情報に基づいて、作業受け入れを承認した端末装置のうち、作業対象のインフラ設備の位置に近い1またはそれ以上の端末装置に作業の要・不要を指示する作業依頼情報を送信する作業依頼情報送信手段を備えたことを特徴としている。
【0026】
本発明の請求項11に係るインフラ設備の管理システムでは、センターサーバの管理者側は、端末装置側から作業受け入れの諾否情報を受け取ると、この諾否情報に基づいて受け入れを承認した作業者の端末装置に作業の要・不要の指示を送ることができ、作業が効率化される。
【0027】
本発明の請求項12に係るインフラ設備の管理システムは、外部からインフラ設備情報が入力されると、表示手段にそのインフラ設備情報に関連する複数のインフラ設備の位置またはそのインフラ設備情報に対応するインフラ設備の周囲にある複数のインフラ設備の位置のうち少なくともいずれか一方を、地図アプリケーションの地図に反映させて表示することを特徴としている。
【0028】
本発明の請求項12に係るインフラ設備の管理システムでは、あるインフラ設備情報が入力されると、そのインフラ設備情報に関連する複数のインフラ設備の位置を表示させることができるので、工事計画や補修計画などの作業効率を向上させることができる。また、そのインフラ設備情報に対応するインフラ設備の周囲にある複数のインフラ設備の位置も表示させることができるので、工事計画や補修計画などの作業効率を向上させることができる。さらに、複数のインフラ設備を表示させることができるので、インフラ計画を効率的に実施することができる。
【0029】
本発明の請求項13に係るインフラ設備の管理システムは、インフラ設備には、外部からの指令に基づいて周囲の風景を撮影する撮像装置と外部からの指令信号を受信して撮像装置に指令信号を出力するとともにこの撮像装置で撮影された映像を外部に送信する通信装置とを設け、これら撮像装置と通信装置との設備情報が前記インフラ設備のインフラ設備情報と関連付けされることを特徴としている。
【0030】
本発明の請求項13に係るインフラ設備の管理システムでは、インフラ設備の工事や補修を行う際、予めインフラ設備周囲の様子を撮像装置で確認することができるので、作業員の現地出向の準備が容易になりかつ効率化される。また、作業も短縮化することができる。
【0031】
本発明の請求項14に係るインフラ設備の管理システムは、インフラ設備は、電柱、街路灯、信号機、道路標識、マンホール、施設、設備および建築物のうち少なくともいずれか1を含む固定構造体であることを特徴としている。
【0032】
本発明の請求項15に係るインフラ設備の管理システムは、インフラ設備情報には、インフラ設備に取り付け自在で所定の機能を果たす機能型装置の機能型装置情報を含み、この機能型装置情報は、機能型装置の特定情報および種別情報と、種別毎に機能型装置が果たす機能の情報と、機能型装置が果たす機能の範囲情報と、その範囲を地図アプリケーションの地図上で視覚的に表示する機能範囲表示情報とを含み、地図アプリケーションの地図上に表示されたインフラ設備に対して、外部から機能型装置情報が入力されると、インフラ設備情報と機能型装置情報とを関連付けするとともに、前記地図上で前記インフラ設備を中心に前記機能型装置の果たす機能の範囲を視覚的に表示する機能範囲情報反映手段を備えていることを特徴としている。
【0033】
本発明の請求項15に係るインフラ設備の管理システムでは、地図上でインフラ設備を中心に機能型装置の果たす機能の範囲を視覚的に表示することができるので、機能型装置の設置前に予め地図上でシミュレーションして確認でき、設置計画を効率的に行うことができる。
【0034】
本発明の請求項16に係るインフラ設備の管理システムは、機能範囲情報反映手段は、インフラ設備情報と機能型装置情報とが関連付けされ、外部から登録情報が入力されると、記憶手段に更新可能に記憶させることを特徴としている。
【0035】
本発明の請求項16に係るインフラ設備の管理システムでは、作業者が地図上でインフラ設備と機能型装置とを関連付けして登録するとこれら情報が記憶手段に記憶されるので、常時、最新のインフラ設備情報と機能型装置情報を得ることができ、作業効率が向上する。
【0036】
本発明の請求項17に係るインフラ設備の管理システムは、機能型装置情報は、撮像装置の特定情報および撮影範囲が異なる種別情報と、種別毎に撮像装置が果たす撮影機能の情報と、撮像装置が撮影可能な撮影の範囲情報と、この撮影の範囲を地図アプリケーションの地図上で枠により表示する撮影範囲表示情報とを含む撮像装置情報を含み、機能範囲情報反映手段は、地図アプリケーションの地図上に表示されたインフラ設備に対して、撮像装置情報が入力されると、インフラ設備情報と撮像装置情報とを関連付けするとともに、前記地図上で前記インフラ設備を中心に前記撮像装置の撮像範囲を枠により表示する撮影範囲情報反映手段を備えていることを特徴としている。
【0037】
本発明の請求項18に係るインフラ設備の管理システムは、機能型装置情報は、無線装置の特定情報および電波到達範囲が異なる種別情報と、種別毎に無線装置が果たす無線機能の情報と、無線装置の電波が到達可能な電波の到達範囲情報と、この電波の到達範囲を地図アプリケーションの地図上で円形枠により表示する電波到達範囲表示情報とを含む無線装置情報を含み、機能範囲情報反映手段は、地図アプリケーションの地図上に表示されたインフラ設備に対して、無線装置情報が入力されると、インフラ設備情報と無線装置情報とを関連付けするとともに、前記地図上で前記インフラ設備を中心に前記無線装置の電波到達範囲を円形枠により表示する電波到達範囲情報反映手段を備えていることを特徴としている。
【0038】
本発明の請求項19に係るインフラ設備の管理方法は、インフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報が収納された記憶手段に基づいてインフラ設備を管理するインフラ設備の管理方法であって、インフラ設備情報が入力されると、記憶手段からインフラ設備の特定情報と座標データとを検索するインフラ設備情報検索手段と、検索されたインフラ設備の設備図面上の座標データに基づいて、地図アプリケーションにより表示される地図上の座標に座標変換する位置座標変換手段と、座標変換された座標変換データを地図アプリケーションにより表示される地図上に反映させて、地図アプリケーションの地図上でインフラ設備の位置を特定して表示する地図反映手段とを備え、外部からインフラ設備情報が入力されると、表示手段にそのインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示するインフラ設備の管理方法において、記憶手段には、作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、当該インフラ設備を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するインフラ設備情報送信手段を備えて構成し、前記各手段をセンターサーバまたは移動可能な端末装置とのうち少なくともいずれか一方に設け、前記各手段がセンターサーバに設けられる場合、センターサーバと端末装置とを通信ネットワークを通じて情報を遣り取り可能に接続し、端末装置は、GPS装置を備えた携帯可能な端末装置により構成されるとともに、センターサーバから作業対象のインフラ設備情報を受け取ると、GPS装置により検出されたGPS位置情報をセンターサーバに送信するGPS位置情報送信手段を備えるとともに、センターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方には、端末装置の現在のGPS位置情報と記憶手段から受け取った作業対象のインフラ設備の位置情報とに基づいて、地図アプリケーションの地図上で端末装置の現在の位置と作業対象のインフラ設備の位置との間の経路を表示する経路案内手段を備え、端末装置の経路案内手段は、接近情報表示手段により、センターサーバから作業依頼情報を受け取ると、当該端末装置の位置と作業対象のインフラ設備の位置とに基づいて、作業対象のインフラ設備までの距離と外部から入力される道路状況の情報とから作業対象のインフラ設備に到着する到着予想時間を割り出し、その距離と到着予想時間とをセンターサーバに送信するとともに、端末装置の画面に表示することを特徴としている。
【0039】
本発明の請求項19に係るインフラ設備の管理方法では、設備図面上の座標データが地図アプリケーションにより表示される地図上の座標に変換され、その座標変換データが地図アプリケーションの地図に反映される。このため、いつでもインフラ設備の位置をアプリケーションの地図上で特定するとともにインフラ設備の辺りを視覚的に確認できる。
【0040】
本発明の請求項20に係るインフラ設備の管理方法は、記憶手段には、各インフラ設備管理区域におけるインフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報と、各インフラ設備管理区域における作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、インフラ設備情報送信手段を、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、インフラ設備管理区域を割り出し、当該インフラ設備管理区域を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するように構成し、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、インフラ設備管理区域を担当する作業者の端末装置と、外部から作業対象のインフラ設備情報を入力した通報者側またはインフラ設備の管理者側のうち少なくともいずれか一方とに、その作業対象のインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示することを特徴としている。
【0041】
本発明の請求項21に係るインフラ設備の管理方法は、ンターサーバが外部からインフラ設備情報を受け取ると、端末装置に割り出されたインフラ設備管理区域とそのインフラ設備の位置を地図アプリケーションの地図に反映させた地図情報を送信可能にしたことを特徴としている。
【0042】
本発明の請求項22に係るインフラ設備の管理方法は、センターサーバと端末装置とのうち少なくともいずれか一方が、地図アプリケーションを提供する外部の地図アプリケーション提供サーバと通信ネットワークを介して情報を遣り取り可能に接続されるとともに、端末装置から当該端末装置の現在のGPS位置情報を受け取ると、このGPS位置情報と記憶手段から受け取った作業対象のインフラ設備の位置情報とを地図アプリケーション提供サーバに送信するよう構成され、地図アプリケーション提供サーバは、端末装置からまたは端末装置を通じてセンターサーバからGPS位置情報と作業対象のインフラ設備の位置情報とを受け取ると、これらGPS位置情報と作業対象のインフラ設備の位置情報とに基づいて、端末装置の現在の位置とインフラ設備の位置との間の経路を、提供した地図アプリケーションの地図に反映させて表示する経路案内情報をセンターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方に送信して表示させることを特徴としている。
【0043】
本発明の請求項23に係るインフラ設備の管理方法は、センターサーバと端末装置とのうち少なくともいずれか一方が、ある場所の風景を表示する風景表示アプリケーションを提供する外部の風景表示アプリケーション提供サーバと通信ネットワークを介して情報を遣り取り可能に接続されるとともに、センターサーバと端末装置とのうち少なくともいずれか一方は、提供された風景表示アプリケーションにより記憶手段に収納された情報に基づいて作業対象のインフラ設備の位置情報を受け取ると、このインフラ設備の位置から、予め撮影した地図上の風景または予め撮影した道路沿いの風景と、地図の位置情報とを連携させて地図上の位置と風景とを切り替え可能にセンターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方の画面に表示する風景表示手段を備え、風景表示アプリケーション提供サーバは、センターサーバまたは端末装置からインフラ設備の位置情報を受け取ると、インフラ設備の位置情報とその周囲の風景とを切り替え可能にセンターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方の画面に表示可能にしたことを特徴としている。
【0044】
本発明の請求項24に係るインフラ設備の管理方法は、端末装置が、インフラ設備管理区域を担当する作業者の要求に応じて、複数の端末装置間において表示される画面を同一の画面で共有可能とする表示共有手段を備え、作業者の要求に応じて、複数の端末装置間で同一の画面を共有可能とすることを特徴としている。
【0045】
本発明の請求項25に係るインフラ設備の管理方法は、車両に搭載され、目的地を入力可能な入力部を有しメモリ部に収納された地図データに基づいて表示部に地図を表示して目的地までの経路を表示するナビゲーション用コンピュータとこのコンピュータとそれぞれ電気的に接続されたGPS装置と車両の方位と速度とを検知するセンサとを有するカーナビゲーションシステムを備え、位置座標変換手段により座標変換され端末装置の画面に表示されたインフラ設備の座標変換データが、作業者によりカーナビゲーションシステムの入力部に入力されると、カーナビゲーションシステムの現在の位置と作業対象のインフラ設備の位置との間の経路をカーナビゲーションシステムの表示部に表示することを特徴としている。
【0046】
本発明の請求項26に係るインフラ設備の管理方法は、センターサーバが、序列情報作成手段により、作業対象の電柱が含まれるインフラ設備管理区域担当の作業者の端末装置からそれぞれ、GPS位置情報を受け取ると、作業対象のインフラ設備の位置に近い端末装置から順に序列付けして作業対象のインフラ設備の位置に対する各端末装置との位置関係をリスト化するとともに、リスト化された序列付け情報をGPS位置情報を受け取った端末装置に送信可能にしたことを特徴としている。
【0047】
本発明の請求項27に係るインフラ設備の管理方法は、端末装置が、作業諾否情報送信手段により、センターサーバから序列付け情報を受け取ると、作業受け入れの諾否情報をセンターサーバに送信するとともに、センターサーバは、作業依頼情報送信手段により、端末装置から受け取った作業受け入れの諾否情報に基づいて、作業受け入れを承認した端末装置のうち、作業対象のインフラ設備の位置に近い1またはそれ以上の端末装置に作業の要・不要を指示する作業依頼情報を送信することを特徴としている。
【0048】
本発明の請求項28に係るインフラ設備の表示システムは、インフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報が収納された記憶手段に基づいてインフラ設備を表示するインフラ設備の表示システムであって、 インフラ設備情報が入力されると、記憶手段からインフラ設備の特定情報と座標データとを検索するインフラ設備情報検索手段と、検索されたインフラ設備の設備図面上の座標データに基づいて、地図アプリケーションにより表示される地図上の座標に座標変換する位置座標変換手段と、座標変換された座標変換データを地図アプリケーションにより表示される地図上に反映させて、地図アプリケーションの地図上でインフラ設備の位置を特定して表示する地図反映手段とを備え、外部からインフラ設備情報が入力されると、表示手段にそのインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示するインフラ設備の表示システムにおいて、記憶手段には、作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、当該インフラ設備を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するインフラ設備情報送信手段を備えて構成し、前記各手段をセンターサーバまたは移動可能な端末装置とのうち少なくともいずれか一方に設け、前記各手段がセンターサーバに設けられる場合、センターサーバと端末装置とを通信ネットワークを通じて情報を遣り取り可能に接続し、端末装置は、GPS装置を備えた携帯可能な端末装置により構成されるとともに、センターサーバから作業対象のインフラ設備情報を受け取ると、GPS装置により検出されたGPS位置情報をセンターサーバに送信するGPS位置情報送信手段を備えるとともに、センターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方には、端末装置の現在のGPS位置情報と記憶手段から受け取った作業対象のインフラ設備の位置情報とに基づいて、地図アプリケーションの地図上で端末装置の現在の位置と作業対象のインフラ設備の位置との間の経路を表示する経路案内手段を備え、端末装置の経路案内手段は、センターサーバから作業依頼情報を受け取ると、当該端末装置の位置と作業対象のインフラ設備の位置とに基づいて、作業対象のインフラ設備までの距離と外部から入力される道路状況の情報とから作業対象のインフラ設備に到着する到着予想時間を割り出し、その距離と到着予想時間とをセンターサーバに送信するとともに、端末装置の画面に表示する接近情報表示手段を備えたことを特徴としている。
【0049】
本発明の請求項28に係るインフラ設備の表示システムでは、インフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報が収納された記憶手段に基づいてインフラ設備を表示するインフラ設備の表示システムであって、インフラ設備情報が入力されると、記憶手段からインフラ設備の特定情報と座標データとを検索するインフラ設備情報検索手段と、検索されたインフラ設備の設備図面上の座標データに基づいて、地図アプリケーションにより表示される地図上の座標に座標変換する位置座標変換手段と、座標変換された座標変換データを地図アプリケーションにより表示される地図上に反映させて、地図アプリケーションの地図上でインフラ設備の位置を特定して表示する地図反映手段とを備え、外部からインフラ設備情報が入力されると、表示手段にそのインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示するようにしたことにより、設備図面上の座標データが地図アプリケーションにより表示される地図上の座標に変換され、その座標変換データが地図アプリケーションの地図に反映される。このため、いつでもインフラ設備の位置をアプリケーションの地図上で特定するとともにインフラ設備の辺りを視覚的に確認できる。
【0050】
本発明の請求項29に係るサーバは、インフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報を更新可能に収納する記憶手段と、インフラ設備情報が入力されると、記憶手段からインフラ設備の特定情報と座標データとを検索するインフラ設備情報検索手段と、検索されたインフラ設備の設備図面上の座標データに基づいて、地図アプリケーションにより表示される地図上の座標に座標変換する位置座標変換手段と、座標変換された座標変換データを地図アプリケーションにより表示される地図上に反映させて、地図アプリケーションの地図上でインフラ設備の位置を特定して表示する地図反映手段とを備え、外部からインフラ設備情報が入力されると、表示部にそのインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示するサーバにおいて、記憶手段には、作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、当該インフラ設備を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するインフラ設備情報送信手段を備えて構成し、前記各手段をサーバまたは移動可能な端末装置とのうち少なくともいずれか一方に設け、前記各手段がサーバに設けられる場合、サーバと端末装置とを通信ネットワークを通じて情報を遣り取り可能に接続し、端末装置は、GPS装置を備えた携帯可能な端末装置により構成されるとともに、サーバから作業対象のインフラ設備情報を受け取ると、GPS装置により検出されたGPS位置情報をサーバに送信するGPS位置情報送信手段を備えるとともに、サーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方には、端末装置の現在のGPS位置情報と記憶手段から受け取った作業対象のインフラ設備の位置情報とに基づいて、地図アプリケーションの地図上で端末装置の現在の位置と作業対象のインフラ設備の位置との間の経路を表示する経路案内手段を備え、端末装置の経路案内手段は、サーバから作業依頼情報を受け取ると、当該端末装置の位置と作業対象のインフラ設備の位置とに基づいて、作業対象のインフラ設備までの距離と外部から入力される道路状況の情報とから作業対象のインフラ設備に到着する到着予想時間を割り出し、その距離と到着予想時間とをサーバに送信するとともに、端末装置の画面に表示する接近情報表示手段を備えたことを特徴としている。
【0051】
本発明の請求項30に係るサーバは、記憶手段には、各インフラ設備管理区域におけるインフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報と、各インフラ設備管理区域における作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、インフラ設備情報送信手段を、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、インフラ設備管理区域を割り出し、当該インフラ設備管理区域を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するように構成し、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、インフラ設備管理区域を担当する作業者の端末装置と、外部から作業対象のインフラ設備情報を入力した通報者側またはインフラ設備の管理者側のうち少なくともいずれか一方とに、その作業対象のインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示することを特徴としている。
【0052】
本発明の請求項31に係る端末装置は、インフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報を更新可能に収納する記憶手段と、インフラ設備情報が入力されると、記憶手段からインフラ設備の特定情報と座標データとを検索するインフラ設備情報検索手段と、検索されたインフラ設備の設備図面上の座標データに基づいて、地図アプリケーションにより表示される地図上の座標に座標変換する位置座標変換手段と、座標変換された座標変換データを地図アプリケーションにより表示される地図上に反映させて、地図アプリケーションの地図上でインフラ設備の位置を特定して表示する地図反映手段とを備え、外部からインフラ設備情報が入力されると、表示部にそのインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示する端末装置において、記憶手段には、作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、当該インフラ設備を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するインフラ設備情報送信手段を備えて構成し、前記各手段をセンターサーバまたは移動可能な端末装置とのうち少なくともいずれか一方に設け、前記各手段がセンターサーバに設けられる場合、センターサーバと端末装置とを通信ネットワークを通じて情報を遣り取り可能に接続し、端末装置は、GPS装置を備えた携帯可能な端末装置により構成されるとともに、センターサーバから作業対象のインフラ設備情報を受け取ると、GPS装置により検出されたGPS位置情報をセンターサーバに送信するGPS位置情報送信手段を備えるとともに、センターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方には、端末装置の現在のGPS位置情報と記憶手段から受け取った作業対象のインフラ設備の位置情報とに基づいて、地図アプリケーションの地図上で端末装置の現在の位置と作業対象のインフラ設備の位置との間の経路を表示する経路案内手段を備え、端末装置の経路案内手段は、センターサーバから作業依頼情報を受け取ると、当該端末装置の位置と作業対象のインフラ設備の位置とに基づいて、作業対象のインフラ設備までの距離と外部から入力される道路状況の情報とから作業対象のインフラ設備に到着する到着予想時間を割り出し、その距離と到着予想時間とをセンターサーバに送信するとともに、端末装置の画面に表示する接近情報表示手段を備えたことを特徴としている。
【0053】
本発明の請求項32に係る端末装置は、記憶手段には、各インフラ設備管理区域におけるインフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報と、各インフラ設備管理区域における作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、インフラ設備情報送信手段を、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、インフラ設備管理区域を割り出し、当該インフラ設備管理区域を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するように構成し、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、インフラ設備管理区域を担当する作業者の端末装置と、外部から作業対象のインフラ設備情報を入力した通報者側またはインフラ設備の管理者側のうち少なくともいずれか一方とに、その作業対象のインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示することを特徴としている。
【0054】
本発明の請求項33に係るプログラムは、記憶手段にインフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報を更新可能に収納させるとともに、インフラ設備情報が入力されると、記憶手段からインフラ設備の特定情報と座標データとを検索するインフラ設備情報検索手段と、検索されたインフラ設備の設備図面上の座標データに基づいて、地図アプリケーションにより表示される地図上の座標に座標変換する位置座標変換手段と、座標変換された座標変換データを地図アプリケーションにより表示される地図上に反映させて、地図アプリケーションの地図上でインフラ設備の位置を特定して表示する地図反映手段とを備え、外部からインフラ設備情報が入力されると、表示部にそのインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示させるプログラムにおいて、記憶手段には、作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、当該インフラ設備を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するインフラ設備情報送信手段を備えて構成し、前記各手段をセンターサーバまたは移動可能な端末装置とのうち少なくともいずれか一方に設け、前記各手段がセンターサーバに設けられる場合、センターサーバと端末装置とを通信ネットワークを通じて情報を遣り取り可能に接続し、端末装置は、GPS装置を備えた携帯可能な端末装置により構成されるとともに、センターサーバから作業対象のインフラ設備情報を受け取ると、GPS装置により検出されたGPS位置情報をセンターサーバに送信するGPS位置情報送信手段を備えるとともに、センターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方には、端末装置の現在のGPS位置情報と記憶手段から受け取った作業対象のインフラ設備の位置情報とに基づいて、地図アプリケーションの地図上で端末装置の現在の位置と作業対象のインフラ設備の位置との間の経路を表示する経路案内手段を備え、端末装置の経路案内手段は、センターサーバから作業依頼情報を受け取ると、当該端末装置の位置と作業対象のインフラ設備の位置とに基づいて、作業対象のインフラ設備までの距離と外部から入力される道路状況の情報とから作業対象のインフラ設備に到着する到着予想時間を割り出し、その距離と到着予想時間とをセンターサーバに送信するとともに、端末装置の画面に表示する接近情報表示手段を備えたことを特徴としている。
【0055】
本発明の請求項34に係るプログラムは、記憶手段には、各インフラ設備管理区域におけるインフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報と、各インフラ設備管理区域における作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、インフラ設備情報送信手段を、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、インフラ設備管理区域を割り出し、当該インフラ設備管理区域を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するように構成し、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、インフラ設備管理区域を担当する作業者の端末装置と、外部から作業対象のインフラ設備情報を入力した通報者側またはインフラ設備の管理者側のうち少なくともいずれか一方とに、その作業対象のインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0056】
本発明の請求項1に係るインフラ設備の管理システムは、インフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報が収納された記憶手段に基づいてインフラ設備を管理するインフラ設備の管理システムであって、インフラ設備情報が入力されると、記憶手段からインフラ設備の特定情報と座標データとを検索するインフラ設備情報検索手段と、検索されたインフラ設備の設備図面上の座標データに基づいて、地図アプリケーションにより表示される地図上の座標に座標変換する位置座標変換手段と、座標変換された座標変換データを地図アプリケーションにより表示される地図上に反映させて、地図アプリケーションの地図上でインフラ設備の位置を特定して表示する地図反映手段とを備え、外部からインフラ設備情報が入力されると、表示手段にそのインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示するインフラ設備の管理システムにおいて、記憶手段には、作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、当該インフラ設備を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するインフラ設備情報送信手段を備えて構成し、前記各手段をセンターサーバまたは移動可能な端末装置とのうち少なくともいずれか一方に設け、前記各手段がセンターサーバに設けられる場合、センターサーバと端末装置とを通信ネットワークを通じて情報を遣り取り可能に接続し、端末装置は、GPS装置を備えた携帯可能な端末装置により構成されるとともに、センターサーバから作業対象のインフラ設備情報を受け取ると、GPS装置により検出されたGPS位置情報をセンターサーバに送信するGPS位置情報送信手段を備えるとともに、センターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方には、端末装置の現在のGPS位置情報と記憶手段から受け取った作業対象のインフラ設備の位置情報とに基づいて、地図アプリケーションの地図上で端末装置の現在の位置と作業対象のインフラ設備の位置との間の経路を表示する経路案内手段を備え、端末装置の経路案内手段は、センターサーバから作業依頼情報を受け取ると、当該端末装置の位置と作業対象のインフラ設備の位置とに基づいて、作業対象のインフラ設備までの距離と外部から入力される道路状況の情報とから作業対象のインフラ設備に到着する到着予想時間を割り出し、その距離と到着予想時間とをセンターサーバに送信するとともに、端末装置の画面に表示する接近情報表示手段を備えるようにしたので、インフラ設備の位置を地図アプリケーションの地図に反映させて表示でき、利用者はインフラ設備の場所がどのような場所か地図アプリケーションの地図を通じて確認することができ、作業効率が向上する。
【0057】
本発明の請求項19に係るインフラ設備の管理方法は、インフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報が収納された記憶手段に基づいてインフラ設備を管理するインフラ設備の管理方法であって、インフラ設備情報が入力されると、記憶手段からインフラ設備の特定情報と座標データとを検索するインフラ設備情報検索手段と、検索されたインフラ設備の設備図面上の座標データに基づいて、地図アプリケーションにより表示される地図上の座標に座標変換する位置座標変換手段と、座標変換された座標変換データを地図アプリケーションにより表示される地図上に反映させて、地図アプリケーションの地図上でインフラ設備の位置を特定して表示する地図反映手段とを備え、外部からインフラ設備情報が入力されると、表示手段にそのインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示するインフラ設備の管理方法において、記憶手段には、作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、当該インフラ設備を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するインフラ設備情報送信手段を備えて構成し、前記各手段をセンターサーバまたは移動可能な端末装置とのうち少なくともいずれか一方に設け、前記各手段がセンターサーバに設けられる場合、センターサーバと端末装置とを通信ネットワークを通じて情報を遣り取り可能に接続し、端末装置は、GPS装置を備えた携帯可能な端末装置により構成されるとともに、センターサーバから作業対象のインフラ設備情報を受け取ると、GPS装置により検出されたGPS位置情報をセンターサーバに送信するGPS位置情報送信手段を備えるとともに、センターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方には、端末装置の現在のGPS位置情報と記憶手段から受け取った作業対象のインフラ設備の位置情報とに基づいて、地図アプリケーションの地図上で端末装置の現在の位置と作業対象のインフラ設備の位置との間の経路を表示する経路案内手段を備え、端末装置の経路案内手段は、接近情報表示手段により、センターサーバから作業依頼情報を受け取ると、当該端末装置の位置と作業対象のインフラ設備の位置とに基づいて、作業対象のインフラ設備までの距離と外部から入力される道路状況の情報とから作業対象のインフラ設備に到着する到着予想時間を割り出し、その距離と到着予想時間とをセンターサーバに送信するとともに、端末装置の画面に表示するするようにしたので、インフラ設備の位置を地図アプリケーションの地図に反映させて表示でき、利用者はインフラ設備の場所がどのような場所か予め地図アプリケーションの地図を通じて確認することができ、作業効率が向上する。
【0058】
本発明の請求項28に係るインフラ設備の表示システムは、インフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報が収納された記憶手段に基づいてインフラ設備を表示するインフラ設備の表示システムであって、インフラ設備情報が入力されると、記憶手段からインフラ設備の特定情報と座標データとを検索するインフラ設備情報検索手段と、検索されたインフラ設備の設備図面上の座標データに基づいて、地図アプリケーションにより表示される地図上の座標に座標変換する位置座標変換手段と、座標変換された座標変換データを地図アプリケーションにより表示される地図上に反映させて、地図アプリケーションの地図上でインフラ設備の位置を特定して表示する地図反映手段とを備え、外部からインフラ設備情報が入力されると、表示手段にそのインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示するインフラ設備の表示システムにおいて、記憶手段には、作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、当該インフラ設備を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するインフラ設備情報送信手段を備えて構成し、前記各手段をセンターサーバまたは移動可能な端末装置とのうち少なくともいずれか一方に設け、前記各手段がセンターサーバに設けられる場合、センターサーバと端末装置とを通信ネットワークを通じて情報を遣り取り可能に接続し、端末装置は、GPS装置を備えた携帯可能な端末装置により構成されるとともに、センターサーバから作業対象のインフラ設備情報を受け取ると、GPS装置により検出されたGPS位置情報をセンターサーバに送信するGPS位置情報送信手段を備えるとともに、センターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方には、端末装置の現在のGPS位置情報と記憶手段から受け取った作業対象のインフラ設備の位置情報とに基づいて、地図アプリケーションの地図上で端末装置の現在の位置と作業対象のインフラ設備の位置との間の経路を表示する経路案内手段を備え、端末装置の経路案内手段は、センターサーバから作業依頼情報を受け取ると、当該端末装置の位置と作業対象のインフラ設備の位置とに基づいて、作業対象のインフラ設備までの距離と外部から入力される道路状況の情報とから作業対象のインフラ設備に到着する到着予想時間を割り出し、その距離と到着予想時間とをセンターサーバに送信するとともに、端末装置の画面に表示する接近情報表示手段を備えるようにしたので、インフラ設備の位置を地図アプリケーションの地図に反映させて表示でき、利用者はインフラ設備の場所がどのような場所か予め地図アプリケーションの地図を通じて確認することができ、利便性が向上する。
【0059】
本発明の請求項29係るサーバは、インフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報を更新可能に収納する記憶手段と、インフラ設備情報が入力されると、記憶手段からインフラ設備の特定情報と座標データとを検索するインフラ設備情報検索手段と、検索されたインフラ設備の設備図面上の座標データに基づいて、地図アプリケーションにより表示される地図上の座標に座標変換する位置座標変換手段と、座標変換された座標変換データを地図アプリケーションにより表示される地図上に反映させて、地図アプリケーションの地図上でインフラ設備の位置を特定して表示する地図反映手段とを備え、外部からインフラ設備情報が入力されると、表示部にそのインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示するサーバにおいて、記憶手段には、作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、当該インフラ設備を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するインフラ設備情報送信手段を備えて構成し、前記各手段をサーバまたは移動可能な端末装置とのうち少なくともいずれか一方に設け、前記各手段がサーバに設けられる場合、サーバと端末装置とを通信ネットワークを通じて情報を遣り取り可能に接続し、端末装置は、GPS装置を備えた携帯可能な端末装置により構成されるとともに、サーバから作業対象のインフラ設備情報を受け取ると、GPS装置により検出されたGPS位置情報をサーバに送信するGPS位置情報送信手段を備えるとともに、サーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方には、端末装置の現在のGPS位置情報と記憶手段から受け取った作業対象のインフラ設備の位置情報とに基づいて、地図アプリケーションの地図上で端末装置の現在の位置と作業対象のインフラ設備の位置との間の経路を表示する経路案内手段を備え、端末装置の経路案内手段は、サーバから作業依頼情報を受け取ると、当該端末装置の位置と作業対象のインフラ設備の位置とに基づいて、作業対象のインフラ設備までの距離と外部から入力される道路状況の情報とから作業対象のインフラ設備に到着する到着予想時間を割り出し、その距離と到着予想時間とをサーバに送信するとともに、端末装置の画面に表示する接近情報表示手段を備えるようにしたので、インフラ設備の位置を地図アプリケーションの地図に反映させて表示でき、利用者はインフラ設備の場所がどのような場所か予め地図アプリケーションの地図を通じて確認することができ、インフラ設備に対して作業を行う際、作業効率が向上する。
【0060】
本発明の請求項31に係る端末装置は、インフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報を更新可能に収納する記憶手段と、インフラ設備情報が入力されると、記憶手段からインフラ設備の特定情報と座標データとを検索するインフラ設備情報検索手段と、検索されたインフラ設備の設備図面上の座標データに基づいて、地図アプリケーションにより表示される地図上の座標に座標変換する位置座標変換手段と、座標変換された座標変換データを地図アプリケーションにより表示される地図上に反映させて、地図アプリケーションの地図上でインフラ設備の位置を特定して表示する地図反映手段とを備え、外部からインフラ設備情報が入力されると、表示部にそのインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示する端末装置において、記憶手段には、作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、当該インフラ設備を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するインフラ設備情報送信手段を備えて構成し、前記各手段をセンターサーバまたは移動可能な端末装置とのうち少なくともいずれか一方に設け、前記各手段がセンターサーバに設けられる場合、センターサーバと端末装置とを通信ネットワークを通じて情報を遣り取り可能に接続し、端末装置は、GPS装置を備えた携帯可能な端末装置により構成されるとともに、センターサーバから作業対象のインフラ設備情報を受け取ると、GPS装置により検出されたGPS位置情報をセンターサーバに送信するGPS位置情報送信手段を備えるとともに、センターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方には、端末装置の現在のGPS位置情報と記憶手段から受け取った作業対象のインフラ設備の位置情報とに基づいて、地図アプリケーションの地図上で端末装置の現在の位置と作業対象のインフラ設備の位置との間の経路を表示する経路案内手段を備え、端末装置の経路案内手段は、センターサーバから作業依頼情報を受け取ると、当該端末装置の位置と作業対象のインフラ設備の位置とに基づいて、作業対象のインフラ設備までの距離と外部から入力される道路状況の情報とから作業対象のインフラ設備に到着する到着予想時間を割り出し、その距離と到着予想時間とをセンターサーバに送信するとともに、端末装置の画面に表示する接近情報表示手段を備えるようにしたので、インフラ設備の位置を地図アプリケーションの地図に反映させて表示でき、利用者はインフラ設備の場所がどのような場所か予め地図アプリケーションの地図を通じて確認することができ、インフラ設備に対して作業を行う際、作業効率が向上する。
【0061】
本発明の請求項33に係るプログラムは、記憶手段にインフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報を更新可能に収納させるとともに、インフラ設備情報が入力されると、記憶手段からインフラ設備の特定情報と座標データとを検索するインフラ設備情報検索手段と、検索されたインフラ設備の設備図面上の座標データに基づいて、地図アプリケーションにより表示される地図上の座標に座標変換する位置座標変換手段と、座標変換された座標変換データを地図アプリケーションにより表示される地図上に反映させて、地図アプリケーションの地図上でインフラ設備の位置を特定して表示する地図反映手段とを備え、外部からインフラ設備情報が入力されると、表示部にそのインフラ設備の位置が地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示させるプログラムにおいて、記憶手段には、作業者の特定情報とその作業者により利用される端末装置の特定情報とを含む端末装置情報とが収納されるとともに、外部から作業対象のインフラ設備情報が入力されると、記憶手段からその情報に基づいて、当該インフラ設備を担当する作業者が利用する端末装置の特定情報を導き、導かれた端末装置に作業対象のインフラ設備情報を送信するインフラ設備情報送信手段を備えて構成し、前記各手段をセンターサーバまたは移動可能な端末装置とのうち少なくともいずれか一方に設け、前記各手段がセンターサーバに設けられる場合、センターサーバと端末装置とを通信ネットワークを通じて情報を遣り取り可能に接続し、端末装置は、GPS装置を備えた携帯可能な端末装置により構成されるとともに、センターサーバから作業対象のインフラ設備情報を受け取ると、GPS装置により検出されたGPS位置情報をセンターサーバに送信するGPS位置情報送信手段を備えるとともに、センターサーバまたは端末装置のうち少なくともいずれか一方には、端末装置の現在のGPS位置情報と記憶手段から受け取った作業対象のインフラ設備の位置情報とに基づいて、地図アプリケーションの地図上で端末装置の現在の位置と作業対象のインフラ設備の位置との間の経路を表示する経路案内手段を備え、端末装置の経路案内手段は、センターサーバから作業依頼情報を受け取ると、当該端末装置の位置と作業対象のインフラ設備の位置とに基づいて、作業対象のインフラ設備までの距離と外部から入力される道路状況の情報とから作業対象のインフラ設備に到着する到着予想時間を割り出し、その距離と到着予想時間とをセンターサーバに送信するとともに、端末装置の画面に表示する接近情報表示手段を備えるようにしたので、インフラ設備の位置を地図アプリケーションの地図に反映させて表示でき、利用者はインフラ設備の場所がどのような場所か予め地図アプリケーションの地図を通じて確認することができ、インフラ設備に対して作業を行う際、作業効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0062】
図1】本発明の一実施形態に係るインフラ設備の管理システムを示す概念図である。
図2図1のインフラ設備の管理システムの概要をイメージで示す説明図である。
図3図1のインフラ設備の管理システムのセンターサーバと携帯端末の構成を示す構成図である。
図4図1のインフラ設備の管理システムにおける電柱の設備情報を示す説明図である。
図5図1のインフラ設備の管理システムにおける携帯端末側の情報を示す説明図である。
図6図1のインフラ設備の管理システムにおける座標変換工程を示すフローチャートである。
図7図6の座標変換の例を示す説明図である。
図8】(A)ないし(E)はそれぞれ、電柱位置検索アプリとしての図1のインフラ設備の管理システムを用いて作業対象の電柱を検索する工程を遷移画面で示す説明図である。
図9図1のインフラ設備の管理システムにおける作業対象の電柱の特定から携帯端末に作業情報を送信し到着予想時間を割り出すまでの工程を示すフローチャートである。
図10】本発明の他の実施形態に係るインフラ設備の管理システムを示す概念図である。
図11図8に示す遷移画面で作業対象の電柱に関連する複数の電柱を示す説明図である。
図12図11に示す説明図で電柱にカメラの設置を予定している場合、予め地図上でシミュレーションしたカメラの撮影範囲を示す説明図である。
図13】カメラの情報を示す撮像装置情報の説明図である。
図14】撮影範囲情報反映部の作用を示す説明図である。
図15】無線機の情報を示す無線装置情報の説明図である。
図16】電波到達範囲情報反映部の作用を示す説明図である。
図17図11に示す説明図で電柱に無線機の設置を予定している場合、予め地図上でシミュレーションした無線機の電波到達範囲を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0063】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態であるインフラ設備の管理システムを示す概念図である。
【0064】
本発明の一実施形態に係るインフラ設備の管理システム2は、図1に示すように、センターサーバ3と、このセンターサーバ3と通信ネットワークを介してデータ(情報)を遣り取り可能に接続される携帯端末(端末装置)4(4A〜4N)とを備えて構成される。センターサーバ3は、図3に示すように、CPU3−1と入出力部3−2と記憶部(データベース、記憶手段)3−3と送受信部3−4と登録部3−5とを備えて構成される。また、センターサーバ3は表示装置(モニター)5と電気的に接続され、管理者が表示装置5を通じて管理や保守の状況を把握することができるようになっている。携帯端末4は、CPU(マイクロプロセッサ)4−1と記憶部(データベース)4−2と入出力部4−3と表示部4−4と送受信部4−5と登録部4−6とを備えて構成される。また、携帯端末4は、GPSユニット4−7とこのGPSユニット4−7により得られた位置情報をセンターサーバ3に送信するGPS位置情報送信部(位置情報送信手段)4−8とを備えて構成される。さらに、携帯端末4は、外部から提供される地図アプリケーションと連携して表示部4−4に地図を表示する地図アプリ表示部4−9と外部から提供される風景表示アプリケーションと連携して表示部4−4にある場所の風景やその周囲のストリートビュー(登録商標)を表示させる風景表示部4−10とを備えている。携帯端末4は、モバイルフォンやスマートフォン、ラップトップ型パソコン等の持ち運び可能な端末装置から構成される。
【0065】
さらに、センターサーバ3と携帯端末4とはそれぞれ、通信ネットワークを介して表示装置5や表示部4−4に地図を表示させる地図アプリケーションを提供する第1、第2の地図アプリケーション提供サーバ6、7と接続される。また、センターサーバ3と携帯端末4とはそれぞれ、通信ネットワークを介してある場所を特定するとその場所とその場所の周囲の風景やストリートビュー(道沿いの風景)を表示装置5や表示部4−4に表示させるストリートビュー機能を提供する風景表示アプリケーション提供サーバ8と接続される。
【0066】
センターサーバ3には、図4に示すように、予め外部から入出力部3−2を通じてインフラ設備としての電柱P(P1〜Pn)の管理情報(インフラ設備情報)Im(Im1〜Imn)が入力されると、登録部3−5により記憶部3−3に更新可能に記録され登録されるようになっている。電柱Pの管理情報Imには、設備図面上において電柱Pを管理する各電柱管理区域A〜N毎の電柱名(インフラ設備情報)Nm1〜Nmn(Nm1は、例えば、「甲町イ−01」というような設備図面上に表記された電柱の名前)と、電柱Pを全ての電柱から識別して特定する識別情報(設備特定データ)Id1〜Idnと、電柱Pのトランスや通信設備等の付帯設備情報Eq1〜Eqnと、電柱Pを管理する電柱管理区域Ds:A〜Ds:Nの電柱管理区域情報Ds:A〜Ds:N、電柱Pの設備図面上の位置情報(日本平面直角座標9系に基づくxy座標データ)Lc(x:y)(Lc1/(x1):(y1)〜Lcn/(xn):(yn)と、設備機器の更新予定や更新済みの保守情報Mt(Mta〜Mtn)とが含まれ、これらは連携されて登録される。すなわち、例えば、ある電柱P1についての管理情報Im1には、電柱P1の電柱名Nm1(甲町イ−01)と、電柱P1を特定する識別情報Id1と、付帯設備情報Eq1と、電柱P1が属する電柱管理区域情報Ds:Aと、設備図面上の位置情報Lc1/(x1):(y1)とが含まれる。設備図面上の位置情報Lcについては、例えば、図7に示すように、任意の電柱Pを、電柱名「筑波山258号柱」として記憶部3−3から呼び出すと、日本平面直角座標9系に基づくxy座標データで、「x:2354121、y:2340739」というように、x、y座標それぞれで7桁の固有の番号が付与されている。
【0067】
また、センターサーバ3には、図5に示すように、外部から入出力部3−2を通じて各電柱管理区域A〜Nの情報Ds:A〜Ds:Nと、各電柱管理区域Ds:A〜Ds:Nにおける作業者Wを特定する作業者特定情報(作業者情報)Wa1〜Wan,Wb1〜Wbn、・・・Wn1〜Wnn(Waは電柱管理区域Ds:A担当の作業者Wを示す)と、各作業者Wが1台ごと利用する予め決められた携帯端末4を特定する携帯端末特定情報(携帯端末情報)WM(WMa1〜WMan,WMb1〜WMbn、・・・WMn1〜WMnn、WMaは電柱管理区域A担当の作業者Waの携帯端末4を示す)とが入力されると、これら各情報が登録部3−5により連携されて記憶部3−3に更新可能に記録され登録されるようになっている。
【0068】
ところで、センターサーバ3は、図3に示すように、作業対象設備情報検索部(作業対象設備情報検索手段)10と、位置座標変換部(位置座標変換手段)11と、地図反映部(地図反映手段)12と、経路案内部(経路案内手段)13と、作業情報送信部(作業情報送信手段)14とを備えて構成される。
【0069】
作業対象設備情報検索部10は、外部から作業対象の電柱P1の電柱名Nm1(甲町イ−01号)と当該電柱P1の作業情報とが作業依頼書(図2参照)として入力されると、この電柱P1の電柱名Nm1に関連付けされた作業対象の電柱P1の特定情報(インフラ設備の特定情報)Id1に基づいて、電柱P1の設備図面上の位置情報であるxy軸座標データLc1/(x1):(y1)を検索して出力するようになっている。
【0070】
位置座標変換部11は、作業対象設備情報検索部10から作業対象の電柱P1の設備図面上の座標データLc1/(x1):(y1)を受け取ると、この日本平面直角座標系(平面直角座標9系のインフラ管理システム)による座標データLc1/(x1):(y1)(例えば、図7に示すように、任意の電柱Pを、電柱名「筑波山258号柱」とすると、xy座標データLcが「x:2354121、y:2340739」となる座標データ)に基づいて、地図アプリケーション(例えば、Mapion(登録商標))により表示される地図上の日本測地系に基づく座標(緯度:lat.n、経度:long.m)に座標変換するようになっている。例えば、前述の任意の電柱Pが、電柱名「筑波山258号柱」の場合、xy座標データLcが「x:2354121、y:2340739」であるので、これを日本平面直角座標系から日本測地系のデータに座標変換すると、日本平面直角座標系座標データLc/x:2354121、y:2340739から日本測地系経緯度座標データLc−Jp/lat.361238.55118:long.1400542.65825に座標変換されるようになっている。すなわち、日本平面直角座標系のx、y軸座標データから日本測地系の緯度と経度による座標データに変換されるようになっている(図6参照)。
【0071】
また、位置座標変換部11は、日本平面直角座標系座標データLcから緯度データと経度データで表される日本測地系経緯度座標データLc−Jpに座標変換すると、この緯度と経度で表される日本測地系経緯度座標データLc−Jpの緯度データlat.nと経度データlong.mとを第1の地図アプリケーション提供サーバ6に送信するようになっている。第1の地図アプリケーション提供サーバ6は、センターサーバ3から日本測地系経緯度座標データの緯度データlat.nと経度データlong.mとを受け取ると、地図アプリケーション(例えば、Mapion(登録商標))に対応したマップコードMPCを割り出し、割り出されたマップコードMPCをセンターサーバ3に送信するようになっている。例えば、前述の電柱名「筑波山258号柱」の場合、座標変換された日本測地系経緯度座標データLc−Jp/lat.361238.55118:long.1400542.65825を第1の地図アプリケーション提供サーバ6に送信すると、第1の地図アプリケーション提供サーバ6は、この日本測地系経緯度座標データLc−Jpに対応したマップコードMPC(MPC:123476252)を送り返すようになっている。このように、Mapion(登録商標)に対応した場合、マップコードMPCは9桁のコード番号となっている。地図アプリケーション「Mapion」(登録商標)による地図ではこのマップコードMPCを入力することにより、場所が特定されるようになっている。
【0072】
地図反映部12は、位置座標変換部11によりマップコードMPCに変換された座標変換データを地図アプリケーションにより表示される地図上に反映させて、地図アプリケーションの地図(例えば、Mapion(登録商標))上で電柱P1の位置を特定して表示するようになっている。電柱P1の位置を特定して表示された地図は、センターサーバ3の表示装置5やこのデータが送信された携帯端末4の表示部4−4の画面に表示されるようになっている(図8の(B)参照)。また、地図反映部12は、受け取ったマップコードMPCを表示装置5や携帯端末4の表示部4−4に表示させるようになっている。このため、作業者W(Wa)は、携帯端末4の表示部4−4に表示されたマップコードMPCを、作業車両20(図1参照)に搭載したカーナビゲーションシステム(経路案内手段)21の入力部に入力すると、カーナビゲーションシステム21により作業車両20の現在の場所からマップコードMPCに対応する場所、すなわち、作業対象の電柱Pまでの経路が案内されるようになっている。
【0073】
カーナビゲーションシステム21は、目的地を入力可能な入力部(図示せず)を有しメモリ部(図示せず)に収納された地図データに基づいて表示部(図示せず)に地図を表示して目的地までの経路を表示する図示しないナビゲーション用コンピュータと、このコンピュータとそれぞれ電気的に接続されたGPS装置(図示せず)と車両の方位と速度とを検知するセンサ(図示せず)とを有するとともに、リアルタイムで交通情報を提供する道路交通情報通信システム(図示せず)からの情報を受信可能に接続されて構成される。カーナビゲーションシステム21は、センターサーバ3の後述する作業情報送信部14により画面に表示された電柱Pの位置情報が、作業者によりカーナビゲーションシステム21の入力部に入力されると、カーナビゲーションシステム21の現在の位置と作業対象の電柱Pの位置との間の経路を図示しない表示部に表示するようなっている。また、カーナビゲーションシステム21は、図示しない道路交通情報通信システムからの情報に基づいて、交通状況を反映させて経路を表示するようになっている。
【0074】
さらに、位置座標変換部11は、座標変換された日本測地系経緯度座標データLc−Jp/lat.n:long.mを、世界測地系経緯度座標データLc−WGSに座標変換するようになっている。世界測地系経緯度座標データLc−WGSは緯度データw・lat.と経度データw・long.とからなっている。位置座標変換部11は、日本測地系経緯度座標データLc−Jp/lat.n:long.mを世界測地系経緯度座標データLc−WGSに座標変換すると、座標変換された世界測地系経緯度座標データLc−WGS/lat.wn:long.wmを地図反映部12に出力するようになっている。地図反映部12は、位置座標変換部11から世界測地系経緯度座標データLc−WGS/lat.wn:long.wmを受け取ると、別の第2の地図アプリケーション提供サーバ7により提供される地図アプリケーションの地図、例えば、グーグルマップ(登録商標)にその電柱P1の位置を特定して反映させ、センターサーバ3の表示装置5や携帯端末4の表示部4−4に表示させるようになっている。
【0075】
また、位置座標変換部11は、日本測地系経緯度座標データLc−Jp/lat.n:long.mを世界測地系経緯度座標データLc−WGSに座標変換すると、座標変換された世界測地系経緯度座標データLc−WGS/lat.wn:long.wmを地図反映部12に出力するようになっている。地図反映部12は、位置座標変換部11から世界測地系経緯度座標データLc−WGS/lat.wn:long.wmを受け取ると、風景表示アプリケーション提供サーバ8により提供され、表示装置5や表示部4−4に表示されるある場所とその場所の周囲の風景やストリートビュー(道沿いの風景)、例えば、グーグルマップのストリートビュー(登録商標)に対して、受け取った世界測地系経緯度座標データLc−WGSに基づいて、電柱P1の場所を特定するようになっている。風景表示アプリケーション提供サーバ8により提供され表示装置5や表示部4−4に表示される風景表示アプリケーションの風景画面や道沿いの風景画面では、地図反映部12により電柱P1の場所が特定されると、電柱P1の場所とその場所の周囲の風景やストリートビュー(登録商標)が表示されるようになっている(図8の(E)参照)。
【0076】
このように、本実施形態に係るインフラ設備の管理システム2では、センターサーバ3の管理者側や作業者W側が記憶部3−3に登録された管理情報Imに基づき、任意の電柱Pを特定したり、ある管理区域における電柱Pの保守情報Mtや付帯設備情報Eqから所定の電柱Pを選別して特定したりすると、それら電柱Pの位置が、地図アプリケーション上の地図に表示されたり、風景表示アプリケーション上の風景画面や道沿いの風景画面に反映されて電柱Pの現場の様子がわかるようになっている。なお、電柱Pには、図4に示すように、支社名(管理区域名Ds、例えばA支社Ds:A、B支社Ds:B等)、設備図面上の電柱名(甲町イ、乙山ハ等)、電柱番号(01、02等)が記された表示プレートが取り付けられている。このため、センターサーバ3の管理者側や作業者W側だけでなく、例えば、傷ついた電柱Pを発見し、電柱Pに表示された電柱番号から管理者側へ通報した通報者などがいる場合、この通報者の端末装置にも、電柱Pの位置を地図アプリケーションの地図に反映された地図情報を表示することができるようになっている。このようにすることで、通報者は、通報した行為を管理者側が受け取り、受け取ったことを視覚的に確認することができる。また、通報者は、通報時、電柱(インフラ情報)Pの表示プレートに表示された前記設備情報を自分の端末装置の入力部を通じて読み仮名で入力してもよいし、音声で入力するようにしてもよい(添付された町名の読み仮名や町名の読み仮名とともに表示される電柱番号、図4の「ヨミガナ」参照)。このように構成することにより、迅速かつ容易に通報することができる。音声入力の場合、音声入力のアプリを予め端末装置にインストールしておけばよい。
【0077】
すなわち、本実施形態に係るインフラ設備の管理システム2では、図5に示すように、設備図面の電子ベースのインフラ管理システムの電柱座標を活用し、平面直角座標系xy座標データから日本測地系へ座標変換し、座標変換された日本測地系経緯度座標データからナビゲーション地図アプリのマップコードを求め、求められたマップコードに基づいて地図アプリの地図上に変換し電柱Pの位置を特定して表示するようになっている。また、座標変換された日本測地系経緯度座標データから世界測地系経緯度座標データに座標変換し、座標変換された世界測地系経緯度座標データに基づいて、特定された電柱の位置に応じて、地図アプリケーション上の地図に表示されたり、風景表示アプリケーション上の風景画面や道沿いの風景画面に反映されて現場の様子がわかるようになっている。
【0078】
センターサーバ3の経路案内部13は、センターサーバ3が携帯端末4のGPSユニット4−7により得られたGPS位置情報を受け取ると、このGPS位置情報に基づいて、地図アプリケーション上の地図に現在の携帯端末4の位置、すなわち、作業者W(Wa1)の現在の位置から作業対象の電柱Pまでの経路を、表示装置5や携帯端末4の表示部4−4に表示させるようになっている。すなわち、作業車両20に搭載したカーナビゲーションシステム21では、作業車両20から作業対象の電柱Pまでの経路が案内されるようになっているが、作業車両20の停車場所から作業対象の電柱Pまで距離がある場合など、作業車両20の停車場所から作業対象の電柱Pまでの経路が表示されるようになっている。
【0079】
作業情報送信部14は、外部から受け取った電柱P1の情報と作業依頼を受け付ける特定された携帯端末4の情報とに基づき、電柱P1の電柱管理区域Ds:Aを割り出し、電柱管理区域Ds:Aを担当する作業者W(Wa1)の携帯端末情報WMa1を導き、導かれた携帯端末情報WMa1に作業対象の電柱P1の情報Nm1(甲町イ−01)と作業内容が含まれる作業情報と地図アプリケーションの地図に反映された電柱P1の位置情報とを送信するようになっている。作業者W(Wa1)は、携帯する自己の携帯端末4(WMa1)にセンターサーバ3から作業対象の電柱P1について作業情報が送られてくると、その作業情報を携帯端末4の表示部4−4に表示させて内容を知ることができるようになっている。このとき、作業者W(Wa1)は、位置座標変換部11と地図反映部12とにより携帯端末4の表示部4−4に表示される地図にその電柱P1の位置を特定して反映させ表示させたり、地図アプリケーション上の地図に表示された電柱P1の場所やその周囲が、風景表示アプリケーション上の風景画面や道沿いの風景画面に反映されて電柱P1の現場の様子がわかるようになっている。
【0080】
また、センターサーバ3は、図3に示すように、風景表示画面共有部(風景表示画面共有手段)15を備えて構成される。風景表示画面共有部15は、センターサーバ3の管理者側またはインフラ設備管理区域Ds:Aを担当する作業者W(Wa)側のいずれか一方の要求に応じて、風景表示アプリケーション提供サーバ8により表示される風景の表示画面を、同じインフラ設備管理区域Dsにおける複数の携帯端末間とセンターサーバ3とで同一の画面で共有するようになっている。この風景表示画面共有部15は、管理者側または作業者W(Wa)側から風景の表示画面共有を求める要求を受け付けると、要求を受け付けたセンターサーバ3または携帯端末4からの要求を優先し、風景の表示画面共有要求が終了するまで他からの要求を抑制するようになっている。このため、風景表示アプリケーション上の風景画面や道沿いの風景画面に反映された電柱Pの現場の様子を多数で同時に見ることができるので、作業の安全確認や作業の工法の確認を効率的に行うことができる。なお、このとき、同じインフラ設備管理区域Dsにおける複数の携帯端末4に限られるものではなく、インフラ設備管理区域Ds担当の作業者の端末装置がデスクトップタイプのパソコンであってもよい。
【0081】
さらに、センターサーバ3は、図3に示すように、序列情報作成部(序列情報作成手段)16と、作業依頼情報送信部(作業依頼情報送信手段)17を備えて構成される。また、携帯端末4は、経路案内部(経路案内手段)30と作業諾否情報送信部(作業諾否情報送信手段)31と到達予想情報生成部(到達予想情報生成手段)32とを備えて構成される。
【0082】
携帯端末4の経路案内部30は、GPSユニット4−7により得られたGPS位置情報に基づいて、地図アプリケーション上の地図に現在の携帯端末4の位置、すなわち、作業者W(Wa1)の現在の位置から作業対象の電柱Pまでの経路を、携帯端末4の表示部4−4に表示させるようになっている。また、経路案内部30は、得られたGPS位置情報をセンターサーバ3に送信すると、センターサーバ3の風景表示画面共有部15により、表示される風景の表示画面を、センターサーバ3と同じインフラ設備管理区域Dsにおける複数の携帯端末4間とで同一の画面で共有することができるようになっている(図8の(C)参照)。さらに、携帯端末4にも経路案内部30を備えたことにより、通信ネットワーク環境に接続できない場所であっても、携帯端末4に予め外部から地図アプリケーションをダウンロードしておくと、携帯端末4にインストールされた地図に基づいて経路が表示されるようになっている。
【0083】
センターサーバ3の序列情報作成部16は、図9に示すように、作業対象設備情報検索部10から作業対象の電柱P1の情報と電柱P1が含まれる電柱管理区域情報Ds:Aを受け取ると、作業対象の電柱P1が含まれる電柱管理区域Ds:A担当の作業者W(Wa1〜Wan)の携帯端末4(WMa1〜WMan)からそれぞれ、GPS位置情報を収集し、携帯端末4(WMa1〜WMan)からそれぞれGPS位置情報を受け取ると、作業対象の電柱P1の位置に近い携帯端末4(WMa)から順に序列付けして作業対象の電柱P1の位置と各携帯端末4(WMa1〜WMan)との遠近の位置関係をリスト化し、リスト化された序列付け情報I−Rkを作成し、作業依頼情報送信部17に受け渡すようになっている。
【0084】
センターサーバ3の作業依頼情報送信部17は、序列情報作成部16から序列付け情報I−Rkを受け取ると、作業対象の電柱P1に最も近い位置にある1またはそれ以上の携帯端末4に作業の依頼情報を送信するようになっている。携帯端末4の作業諾否情報送信部31は、センターサーバ3から序列付け情報I−Rkを受け取ると、作業受け入れの諾否情報をセンターサーバ3に送信するようになっている。また、作業依頼情報送信部17は、作業の依頼情報を送信した携帯端末4から作業の依頼を受け付ける情報を受け取ると、この情報を作業情報送信部14に引き渡すようになっている。さらに、作業依頼情報送信部17は、作業の依頼情報を送信した携帯端末4の作業者W(Wa1)から作業依頼受け付け不可の情報を受け取ると、作業対象の電柱P1に近い順に作業の依頼情報を送信するようになっている。こうして、作業依頼を受け付ける作業者W(Wa2、Wa3、・・・Wan)が現れるまで、序列付け情報I−Rkに基づいて作業の依頼情報を送信するようになっている。このため、作業場所に近い位置にいる作業者W(Wa2、Wa3、・・・Wan)からその携帯端末4に作業依頼を送ることができるので、作業時間を短縮化することができる。
【0085】
携帯端末4の到達予想情報生成部32は、センターサーバ3から作業依頼情報を受け取り、作業依頼を受け付けると、携帯端末4のGPS位置情報と作業対象の電柱P1の位置情報とに基づいて、作業対象の電柱P1までの距離と外部から入力される道路状況の情報とから作業対象の電柱P1に到着する到着予想時間を割り出し、その距離と到着予想時間とを携帯端末4の表示部4−4に表示するとともに、センターサーバ3に送信するようになっている。センターサーバ3の管理者側は、表示装置5を通じて電柱P1までの距離と到着予想時間を知ることができるようになっている。このため、センターサーバ3の管理者側では、作業者Wa側の到着予想時間を把握することができるので、作業全体の時間管理がし易くなり、効率的に管理を行うことができる。
【0086】
また、電柱Pの管理情報Imのうち保守情報Mt(Mta〜Mtn)には、ケーブルのルート情報(Rn:R01〜R99)が含まれ、関連付けされる(図11参照)。ケーブルのルート情報Rnとは、設計されたケーブルの新規ルート、ケーブルの保守ルート等をいう。同一のルート情報はケーブルが同一のルートにあることを意味する。ルートが付け替えられると、付け替えられたルート情報が付与されるようになっている。さらに、ある電柱Pの特定情報P012(図11参照)が入力されると、保守情報Mt012(図11では、保守情報Mt012に含まれるルート情報はR01)に基づいて、同一ルートR01上にある電柱のうち、該当する町名情報(図4参照)と該当する町名(図4の町名、「カブトマチ」参照)に隣り合う町名が関連付けされるようになっている。すなわち、図11に示すように、保守情報Mt012を持つ電柱P012が特定されると、同一ルートR01上の電柱のうち、該当する「カブトマチ」の町名情報を有する複数の電柱P011、P012、P013と、隣り合う町の複数の電柱P001、P002、P003、P010(「××チョウ」)、P1001、P1002(「△△マチ」)が関連付けされるようになっている。
【0087】
このため、ある電柱Pの特定情報が入力されると、保守情報Mtに基づいて、同一ルートRn上にある電柱のうち、該当する町名情報と該当する町名に隣り合う町名が関連付けされるので、端末装置(携帯端末)4またはセンターサーバ3の表示装置5に表示される地図上に同一ルートRnに沿った電柱Pであって、該当する町(「カブトマチ」)にある複数の電柱P011、P012、P013とその町と隣り合う町、例えば「××チョウ」の電柱P001、P002、P003、P010と「△△マチ」の電柱P1001、P1002が表示されるようになっている。
【0088】
さらに、ある電柱Pの特定情報が入力されると、ルート情報Rnとは別に、その電柱P012の属する町名の電柱と、この町名の町名情報に基づいて隣り合う町の町名情報とが関連付けされるようになっている。すなわち、ある電柱Pの特定情報が入力されると、町名情報に基づいて、ルート情報とは関係なく、隣り合う周囲の町の電柱Pが関連付けされるようになっている。例えば、図11で、ある電柱P012の特定情報が入力されると、「カブトマチ」に隣り合う町「○○マチ」、「△△マチ」、「××チョウ」にある電柱P001、・・P1001等が関連付けされるようになっている。
【0089】
このため、ある電柱P012の特定情報が入力されると、保守情報Mtに基づいて、該当する町名情報と該当する町名に隣り合う町名が関連付けされるので、端末装置4またはセンターサーバ3の表示装置5に表示される地図上に、該当する町「カブトマチ」とその町に隣り合う町「××チョウ」の電柱Pであって、該当する町(「カブトマチ」)にある複数の電柱P011、P012、P013とその町と隣り合う町、例えば「××チョウ」の電柱P001、P002、P003、P010と「△△マチ」の電柱P1001、P1002が表示されるようになっている。このように、複数の電柱を表示させることにより工事計画や補修計画などを効率的に行うことができる。
【0090】
なお、これらの表示は、ルート情報Rnに基づく表示と町名情報のみに基づく表示とを同時に表示させるようにしてもよいし、どちらか一方を選択的に表示させるようにしてもよい。つまり、外部から電柱P012の特定情報が入力されると、端末装置4またはセンターサーバ3の表示装置5にその電柱Pに関連する複数の電柱P001、P002、P003、P010、P011、P013の位置またはその電柱P012に対応する隣り合う町の複数の電柱P001、P002、P003、P010、P1001、P1002の位置のうち少なくともいずれか一方を、地図アプリケーションの地図に反映させて表示することができるようになっている。
【0091】
また、電柱Pには、図12に示すように、外部からの指令に基づいて周囲の風景を撮影するカメラ(撮像装置、機能型装置)40と外部からの指令信号を受信してカメラ40に指令信号を出力するとともにこのカメラで撮影された映像を外部に送信する通信装置41とが設けられ、これらカメラ40と通信装置41との特定情報は付帯設備情報(インフラ設備情報)Eqに含まれ、電柱Pの設備情報Imと関連付けされるようになっている。このため、電柱Pが特定されると、その周囲の風景がカメラ40と通信装置41とを通じて得られるようになっている。
【0092】
さらに、センターサーバ3の記憶部3−3には、図13に示すように、カメラ40の情報(撮像装置情報、機能型装置情報)Cが予め記憶される。カメラ40の情報Cには、カメラの種別情報C−Imと、カメラの種別毎の有効撮影角度X度と有効撮影距離Ymとに基づいて電柱への設置高さHと設置時傾斜角度αとをほぼ所定の値にした場合のカメラの撮影範囲情報Trgと、カメラ40が設置される電柱Pが作業者により指定された場合、指定された電柱Pの情報と関連付けされたリンク情報(選択された電柱ID情報、図13参照)と、その電柱Pについてカメラ40の方位Drが設定されると、設定された方位情報Drが含まれる。カメラ40の種別情報C−Imは、例えば、タイプ毎に静止画カメラか動画カメラか、昼間用か昼夜兼用か、撮像角度や撮像距離により種別が区分けされる。
【0093】
センターサーバ3は、図14に示すように、撮影範囲情報反映部(撮影範囲情報反映手段、機能範囲情報反映手段)42を備えている。撮影範囲情報反映部42は、外部からカメラ40の情報Cとカメラ40を設置する予定の電柱Pの情報Idnを受け取ると、これらカメラ40の情報Cと設置予定の電柱Pの情報Idnを関連付けし、撮影範囲情報Trgを地図上に撮影可能な範囲を示す枠として表示させるようになっている。すなわち、撮影範囲情報反映部42は、地図上で、カメラ40の設置を予定する電柱Pが指定されると、電柱PのID情報に基づいて、この電柱Pに所定の高さH、所定の傾斜角度αでカメラ40を設置した場合、この指定された電柱Pを中心に回動可能な二等辺三角形の枠を地図上におおよその撮影範囲として表示するようになっている。撮影範囲はカメラ40の種別により異なる。二等辺間の角度は特定されたカメラの有効撮影角度X度に、二等辺の各辺の長さは有効撮影距離Ymにそれぞれ準じるようになっている。地図上では、建物などの障害物は無視して二等辺三角形の枠が表示される。地図上に表示された二等辺三角形の枠は、カメラを水平面上でどの方向に向ければ所望の場所を撮影することができるか、方位Drを設定することができるようになっている。すなわち、北を0°とした時計回りの回動角β°が入力されるか、南北東西に基づいて、北(N)、北西(NW)、北北西(NNW)等の東西南北の方位が設定されるか、または、枠を地図上でカーソルによって回すかすることにより、カメラ40を所望の位置に向けることができるようになっている。その方位Drが設定されると、設定された方位Drが撮影範囲情報Trgとリンクされて記録されるようになっている。このため、カメラ40の撮影範囲を予め地図上でシミュレーションして確認できるので、カメラの設置計画を効率的に行うことができる。なお、撮影範囲情報反映部42は、カメラ40の情報Cのうち、指定された電柱Pについてカメラ40の方位情報Drが入力されない場合、枠を表示させないようにしてもよいし、デフォルトで一定の方位で最初表示するようにしてもよい。
【0094】
また、撮影範囲情報反映部42は、電柱Pの情報Idnと関連付けされ、作業者から登録の情報が入力されると、付帯設備情報(インフラ設備情報)Eqに電柱Pの情報Idnとカメラ40の情報Cとが関連付けされて記憶部3−3に記憶されるようになっている。このため、常時、最新のインフラ設備情報と撮像装置情報を地図を通じて迅速に得ることができ、作業効率が向上する。
【0095】
さらに、センターサーバ3の記憶部3−3には、図15に示すように、携帯電話等の中継局となる無線機(無線装置、機能型装置)50の情報(無線装置情報)Sが予め記憶される。無線機50の情報Sは、無線機50の種別情報と高さHに応じた有効電波到達距離Z(Zは円の半径)とが含まれる。例えば、あるタイプの無線機50では、高さH=3mでZ=100mという情報Sが予め入力されている。
【0096】
センターサーバ3は、図16に示すように、電波到達範囲情報反映部(電波到達範囲情報反映手段、機能範囲情報反映手段)51を備えている。電波到達範囲情報反映部51は、外部から無線機50の情報Sと無線機50を設置する予定の電柱Pの情報Idnを受け取ると、これら無線機50の情報Sと設置予定の電柱の情報Idnを関連付けし、関連付けされた電柱Pを中心に有効電波到達距離Zを半径とする円形枠を地図上に反映させて表示させるようになっている(図17参照)。すなわち、電波到達範囲情報反映部51は、地図上で、無線機50の設置を予定する電柱Pが指定されると、電柱PのID情報に基づいて、この電柱Pに所定の高さHで無線機50を設置した場合、この指定され関連付けされた電柱Pを中心に有効電波到達距離Zを半径とする円形枠を地図上に反映させて表示させるようになっている。有効電波到達距離Zは無線機50の種別により異なり予め決められており、記憶部3−3に無線機50の情報Sとして記憶されている。このため、無線機50を電柱Pに設置する前に、地図上で、その電柱Pに設置した場合、高さHを設定すると、無線機50の有効撮影範囲が表示されるようになっている。このため、無線機50の有効電波到達範囲を予め地図上でシミュレーションして確認できるので、無線機の設置計画を効率的に行うことができる。
【0097】
また、電波到達範囲情報反映部51は、電柱Pの情報Idnと関連付けされ、作業者から登録の情報が入力されると、付帯設備情報(インフラ設備情報)Eqに電柱Pの情報Idnと無線機50の情報Sとが関連付けされて記憶部3−3に記憶されるようになっている。このため、常時、最新のインフラ設備情報と無線装置情報を地図を通じて迅速に得ることができ、作業効率が向上する。また、撮像装置情報や無線装置情報を利用して工事計画や補修計画などを効率的に行うことができる。
【0098】
次に、本発明のインフラ設備の管理方法について、上記一実施形態に係るインフラ設備の管理システム2の作用に基づいて説明する。本発明のインフラ設備の管理方法では、まず、センターサーバ3の入出力部3−2を通じて、作業対象の電柱P1とその電柱P1の作業情報とが作業依頼書として入力されると(図8の(A)参照)、作業対象設備情報検索部10により電柱P1の特定情報Id1に基づいて、電柱P1の設備図面上の位置情報であるxy軸座標データLc1/(x1):(y1)を検索し、このxy軸座標データLc1/(x1):(y1)を位置座標変換部11に出力する。位置座標変換部11は、座標データLc1/(x1):(y1)を受け取ると、この日本平面直角座標系による座標データLc1/(x1):(y1)を、地図アプリケーション(例えば、Mapion(登録商標))により表示される地図上の日本測地系に基づく座標(緯度:lat.n、経度:long.m)に座標変換し、この座標変換された日本測地系経緯度座標データLc−Jp/lat.n:long.mを前記地図アプリケーションを提供する第1の地図アプリケーション提供サーバ6に送信する。第1の地図アプリケーション提供サーバ6は、センターサーバ3から日本測地系経緯度座標データLc−Jp/lat.n:long.mを受け取ると、地図アプリケーション上の地図に電柱P1の位置を反映させて表示させるマップコードMPCをセンターサーバ3に送り返す(図6図7参照)。センターサーバ3は、マップコードPMCを受け取ると、地図反映部12により地図アプリケーションの地図上で電柱P1の位置を特定して、センターサーバ3の表示装置5やこのデータが送信された携帯端末4の表示部4−4の画面に表示させる(図8の(B)参照)。
【0099】
また、センターサーバ3は、位置座標変換部11により座標変換された日本測地系経緯度座標データLc−Jp/lat.n:long.mを世界測地系経緯度座標データLc−WGSに座標変換し、地図反映部12に引き渡す。地図反映部12は、この世界測地系経緯度座標データLc−WGS/lat.wn:long.wmを受け取ると、別の第2の地図アプリケーション提供サーバ7により提供される地図アプリケーションの地図、例えば、グーグルマップ(登録商標)にその電柱P1の位置を特定して反映させ、センターサーバ3の表示装置5や携帯端末4の表示部4−4に表示させる(図8の(D)参照)。
【0100】
さらに、センターサーバ3は、地図反映部12により位置座標変換部11から座標変換された世界測地系経緯度座標データLc−WGS/lat.wn:long.wmを受け取ると、風景表示アプリケーション提供サーバ8により提供され、表示装置5や表示部4−4に表示されるある場所とその場所の周囲の風景や道沿いの風景(例えば、グーグルマップのストリートビュー(登録商標))に対して、受け取った世界測地系経緯度座標データLc−WGSに基づいて、電柱P1の場所を特定する。風景表示アプリケーション提供サーバ8により提供され表示装置5や表示部4−4に表示される風景表示アプリケーションの風景画面や道沿いの風景画面では、地図反映部12により電柱P1の場所が特定されると、電柱P1の場所とその場所の周囲の風景や道沿いの風景が表示される(図8の(E)参照)。なお、風景画面やストリートビュー(登録商標)の画面では、静止画だけでなく、静止画を連続再生させて、動きのある動画としても表示可能になっている。
【0101】
このように、本実施形態に係るインフラ設備の管理システム2では、作業者Waが電柱の作業を行う際、センターサーバ3の記憶部3−3に登録された管理情報Imに基づき、作業対象の電柱Pの情報を受け取ると、当該作業対象の電柱Pの位置が、地図アプリケーション上の地図に表示されたり、風景表示アプリケーション上の風景画面やストリートビュー(登録商標)の画面に反映されて電柱Pの現場の様子がわかるようになっている。このため、予め作業場所が正確にわかったり、準備を整えて作業に向かうことができ、作業を効率化することができる。
【0102】
また、センターサーバ3側の経路案内部13が、携帯端末4のGPSユニット4−7により得られたGPS位置情報を受け取ると、このGPS位置情報に基づいて、地図アプリケーション上の地図に現在の携帯端末4の位置、すなわち、作業者Waの現在の位置から作業対象の電柱Pまでの経路を、表示装置5や携帯端末4の表示部4−4に表示させる。すなわち、作業車両20に搭載したカーナビゲーションシステム21では、作業車両20から作業対象の電柱Pまでの経路が案内されるようになっているが、作業車両20の停車場所から作業対象の電柱Pまで距離がある場合など、作業車両20の停車場所から作業対象の電柱Pまでの経路が表示されるようになっている。この場合、作業車両20の停車場所から電柱Pまでの経路は、携帯端末4に表示されるので、作業者Wは作業車両20から降りて電柱Pに向かう場合、携帯端末4により電柱Pまでの経路を確認しながら作業場所に到達できる。このように、作業対象の電柱Pまでの経路が表示されるので、作業場所までの到着時間を短縮化することができる。一方、携帯端末4側でも、経路案内部30によりGPSユニット4−7により得られたGPS位置情報に基づいて、地図アプリケーション上の地図に現在の携帯端末4の位置、すなわち、作業者Waの現在の位置から作業対象の電柱Pまでの経路が、携帯端末4の表示部4−4に表示されるようになっている。
【0103】
さらに、風景表示画面共有部15により風景表示アプリケーション提供サーバ8により表示される風景の表示画面を、センターサーバ3と、同じインフラ設備管理区域Dsにおける複数の携帯端末4間とで同一の画面で共有することができるので(図8の(C)参照)、電柱Pの現場の様子を多数で同時に見ることができ、作業の安全確認や作業の工法の確認を効率的に行うことができる。
【0104】
また、序列情報作成部16により作業対象の電柱P1の位置に近い携帯端末4(WMa)から順に序列付けして作業対象の電柱P1の位置と各携帯端末4(WMa1〜WMan)との遠近の位置関係がリスト化された序列付け情報I−Rkが作成されると、序列付け情報I−Rkは作業依頼情報送信部17に受け渡される。作業依頼情報送信部17がこの序列付け情報I−Rkを受け取ると、作業依頼情報送信部17は、作業対象の電柱P1に最も近い位置にある携帯端末4に作業の依頼情報を送信する。作業の依頼情報を受け取った作業対象の電柱P1の現場により近い場所にいる作業者Waは、この作業の依頼情報に対して携帯端末4の作業諾否情報送信部31を通じて作業受け入れの諾否情報をセンターサーバ3に送信する。センターサーバ3は、作業の依頼情報を送信した携帯端末4から作業の依頼を受け付ける情報を受け取ると、この情報を作業情報送信部14に引き渡し、作業情報送信部14は、当該作業対象の電柱P1の情報と作業情報とを当該携帯端末4に送信する。センターサーバ3は、作業の依頼情報を送信した携帯端末4から作業の依頼を受け付けない情報を受け取ると、作業依頼を受け付ける作業者Waが現れるまで、序列付け情報I−Rkに基づいて作業の依頼情報を送信するようになっている。このため、作業場所に近い位置にいる作業者Waからその携帯端末4に作業依頼を送ることができるので、作業時間を短縮化することができる。
【0105】
さらに、携帯端末4の到達予想情報生成部32により、携帯端末4がセンターサーバ3から作業依頼情報を受け取り、作業依頼を受け付けると、携帯端末4のGPS位置情報と作業対象の電柱P1の位置情報とに基づいて、作業対象の電柱P1までの距離と外部から入力される道路状況の情報とから作業対象の電柱P1に到着する到着予想時間を割り出し、その距離と到着予想時間とが携帯端末4の表示部4−4に表示されるとともに、センターサーバ3に送信される。このため、センターサーバ3の管理者側では、作業者Wa側の到着予想時間を把握することができるので、作業全体の時間管理がし易くなり、効率的に管理を行うことができる。
【0106】
また、外部から電柱P012の特定情報が入力されると、端末装置4またはセンターサーバ3の表示装置5にその電柱Pに関連する複数の電柱P001、P002、P003、P010、P011、P013の位置またはその電柱P012に対応する隣り合う町の複数の電柱P001、P002、P003、P010、P1001、P1002の位置のうち少なくともいずれか一方を、地図アプリケーションの地図に反映させて表示することができるようになっているので、工事計画や補修計画などの作業効率を向上させることができる。つまり、電線ケーブルの新規ルートの設計や電線ケーブルの保守ルートの確認、また工事対象電柱付近の電柱状況の確認などを効率的に行うことができる。このように、特定された電柱P012の周囲の複数の電柱を表示させることができるので、インフラ計画を効率的に実施することができる。
【0107】
さらに、電柱Pには、カメラ40と通信装置41とが設けられているので、電柱Pの工事や補修を行う際、予め電柱P周囲の様子をカメラ40で確認することができ、作業員が現地に出向く際、準備が容易になり、かつ効率化される。また、作業も短縮化することができる。つまり、作業員の現地出向が容易になり、ストリートビュー(登録商標)で設置確認をすることができるので、事前に設備対象を確認することができ、作業時間を短縮化することができる。さらに、地図とストリートビュー(登録商標)とカメラ40の撮像情報とを選択的に表示することにより電線ケーブルのルートの表示や設計、回線ルートの表示や設計が効率化される。
【0108】
また、カメラ40や無線機50の設置を計画する際、カメラ40の撮影範囲や無線機50の電波到達範囲を、予め地図上でシミュレーションして確認できるので、カメラや無線機の設置計画を効率的に行うことができる。
【0109】
なお、上記実施形態では、電柱P(インフラ設備)の管理システムとその方法について述べたが、これに限られるものではなく、インフラ設備の設備図面上の座標データを地図アプリケーションの地図データの座標系に座標変換して、地図アプリケーションの地図に反映させて表示すればよく、インフラ設備の表示システムとその方法にも適用可能であることは言うまでもない。このような表示システムとすることにより、インフラ設備の保守管理に限ることなく、インフラ設備に記載された表示を手がかりに、警察や消防が探している場所を特定したり、あるグループが集まる場所を利用者に知らせたりすることもできる。その場合も、アプリケーション上の地図だけでなく、その場所の風景も表示することができるので、予め準備を整えることができる。
【0110】
また、上記実施形態では、提供される地図アプリケーションを、外部の第1、第2の地図アプリケーション提供サーバ6、7により、ダウンロードして用いるようにしているがこれに限られるものではなく、予めセンターサーバや携帯端末4に管理区域についての地図アプリケーションをインストールして利用してもよいし、一般に市販されている地図アプリ(地図アプリケーション)をインストールして用いるようにしてもよい。また、提供される風景表示アプリケーションを、外部の風景表示アプリケーション提供サーバ8により、ダウンロードして用いるようにしているがこれに限られるものではなく、予めセンターサーバ3や携帯端末4に管理区域についての風景表示アプリケーションをインストールしたり、DVD等のメディアを利用してもよい。さらに、上記実施形態では、インフラ設備として電柱を例に上げているがこれに限られるものではなく、街路灯、信号機、道路標識、マンホール、施設、設備および建築物などの固定構造体であればよい。また、上記実施形態では、経路案内部をセンターサーバ3や携帯端末4に備えて構成した例を挙げているがこれに限られるものではなく、地図アプリケーション提供サーバ6、7側に設け、電柱の位置情報と地図アプリケーションとを連携させ、地図アプリケーション提供サーバ6、7とセンターサーバ3とにより位置情報を遣り取りして地図アプリケーションの地図に経路を反映させるようにしてもよい。
【0111】
さらに、上記実施形態では、端末装置としてモバイルフォンやスマートフォン、ラップトップ型パソコン等の携帯端末を例示しているが、これに限られるものではなく、車両に積み込まれて移動可能なデスクトップ型パソコンも含まれることはいうまでもない。また、上記実施形態は、センターサーバに記憶手段を含む各手段を設けるようにしているがこれに限られるものではなく、他の実施形態ではこれら少なくともインフラ設備情報検索手段と位置座標変換手段と地図反映手段とを含む各手段とを携帯端末104に設けるようにしてもよい(図10参照)。この場合、インフラ設備の特定情報Id1〜Idnとこれらインフラ設備の設備図面上の座標データLc1/(x1):(y1)〜Lcn/(xn):(yn)とを含むインフラ設備情報Im1〜Imnを携帯端末104の記憶部4−2に収納するようにすればよい。
【0112】
また、センターサーバ3の記憶部3−3にインフラ設備の特定情報とこれらインフラ設備の設備図面上の座標データとを含むインフラ設備情報を収納させ、携帯端末4には、このインフラ設備情報を収納させないで、少なくともインフラ設備情報検索手段と位置座標変換手段と地図反映手段とを含む各手段を備えるように構成し、携帯端末4がセンターサーバ3と情報の遣り取りを繰り返しながら、携帯端末4の表示部4−4に表示される地図アプリケーション上の地図にインフラ設備の位置を反映させるようにしてもよい。そして、この反映された地図をセンターサーバ3側でも表示させるようにしてもよい。
【0113】
さらに、インフラ設備情報を収納する記憶手段を含み少なくともインフラ設備情報検索手段と位置座標変換手段と地図反映手段とを含む各手段を外部のサーバ(またはクラウドサーバ)103に設けるようにしてもよいし、センターサーバ3と携帯端末104との両方に設けるようにしてもよい。これら少なくともインフラ設備情報検索手段と位置座標変換手段と地図反映手段とを含む各手段を携帯端末104に設ける場合であって、センターサーバ3を備えていない場合、携帯端末104同士が通信ネットワークで接続されていればよく、携帯端末104とセンターサーバ3とを接続する必要はない。各手段がセンターサーバ3と携帯端末104との両方に設けられる場合、例えば、インターネットなどの通信ネットワークが万一使用できなくなっても、センターサーバ3に問い合わせることなく携帯端末104側だけで、インフラ設備の位置をアプリの地図に反映させて表示することができる。
【0114】
また、上記実施形態では、少なくともインフラ設備情報検索手段と位置座標変換手段と地図反映手段とを含む各手段をセンターサーバ3に設けるようにしているがこれに限られるものではなく、それぞれ記憶部を備えたセンターサーバ3や端末装置4、104、外部のサーバ103にメディアやサーバを通じてインストールされるプログラムから構成してもよい(図10参照)。
【符号の説明】
【0115】
3 センターサーバ
3−3 記憶部(データベース、記憶手段)
4 携帯端末
10 作業対象設備情報検索部(インフラ設備情報検索手段)
11 位置座標変換部(位置座標変換手段)
12 地図反映部(地図反映手段)
14 作業情報送信部(作業情報送信手段)
Ds 電柱管理区域(インフラ設備管理区域)
P 電柱(インフラ設備)
Id 電柱の特定データ(インフラ設備の特定情報)
Lc/x:y 座標データ
Im 電柱の管理情報(インフラ設備情報)
W 作業者
Wa1〜Wnn 作業者の特定情報
WMa1〜WMnn 携帯端末の特定情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17