【実施例】
【0049】
以下、本発明の内容を実施例及び比較例を用いてより詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0050】
(実施例1)
担体としてシリカを用いた。硫酸ニッケル水溶液及び硫酸スズ水溶液を混合して、混合塩溶液を調製した。混合塩溶液におけるニッケル及びスズのモル比を、3:1に調整した。シリカを混合塩溶液に加えた。シリカを含む混合塩溶液に、中和剤として、炭酸ナトリウム水溶液を加え、混合塩溶液のpHを9に調整して、硫酸ニッケル、硫酸スズ及び担体を含む共沈物を得た。共沈物を乾燥した後、大気雰囲気下、450℃で焼成した。得られた活性成分の前駆体を水素雰囲気下、400℃で熱処理することによって、水素化触媒A−1を得た。水素化触媒A−1におけるニッケルの担持量は、水素化触媒A−1の全質量に対して、9.37質量%であった。水素化触媒A−1におけるスズの担持量は、水素化触媒A−1の全質量に対して、5.78質量%であった。また、水素化触媒A−1の活性成分の全モル量(M1+M2)に対するスズのモル量M2の割合(M2/(M1+M2))は0.23であった。
【0051】
(実施例2)
シリカに担持される活性金属元素(ニッケル)及び添加元素(スズ)のモル比が3:2となるように、混合塩溶液を調製したこと以外は、実施例1と同様にして、水素化触媒A−2を得た。水素化触媒A−2におけるニッケルの担持量は水素化触媒A−2の全質量に対して、9.32質量%であった。水素化触媒A−2におけるスズの担持量は、水素化触媒A−2の全質量に対して、11.58質量%であった。また、水素化触媒A−2のM2/(M1+M2)は0.38であった。
【0052】
(実施例3)
シリカに担持されるニッケル及びスズのモル比が3:4となるように、混合塩溶液を調製したこと以外は、実施例1と同様にして、水素化触媒A−3を得た。水素化触媒A−3におけるニッケルの担持量は、水素化触媒A−3の全質量に対して、9.61質量%であった。水素化触媒A−3におけるスズの担持量は、水素化触媒A−3の全質量に対して、24.60質量%であった。また、水素化触媒A−3のM2/(M1+M2)は0.56であった。
【0053】
(実施例4)
シリカに担持されるニッケル及びスズのモル比が6:1となるように、混合塩溶液を調製したこと以外は、実施例1と同様にして、水素化触媒A−4を得た。水素化触媒A−4におけるニッケルの担持量は、水素化触媒A−4の全質量に対して、9.54質量%であった。水素化触媒A−4におけるスズの担持量は、水素化触媒A−4の全質量に対して、3.00質量%であった。また、水素化触媒A−4のM2/(M1+M2)は0.13であった。
【0054】
(実施例5)
混合塩溶液におけるニッケル塩及びスズ塩の各濃度を実施例1の場合によりも低い値に調整し、ニッケル及びスズの担持量を調整したこと以外は、実施例1と同様にして、水素化触媒A−5を得た。水素化触媒A−5におけるニッケルの担持量は、水素化触媒A−5の全質量に対して、5.57質量%であった。水素化触媒A−5におけるスズの担持量は、水素化触媒A−5の全質量に対して、3.51質量%であった。また、水素化触媒A−5のM2/(M1+M2)は0.24であった。
【0055】
(実施例6)
担体としてシリカを用いた。まず、シリカに対して所定量のニッケルを含む硝酸ニッケル水溶液を調製した。その硝酸ニッケル水溶液をシリカに含浸させた。得られたニッケル含浸物を乾燥した後、大気雰囲気下、450℃で焼成した。得られた焼成物を水素雰囲気下、400℃で熱処理することによって、ニッケル担持物を得た。次いで、シリカに担持されるニッケル及びスズのモル比が3:1となるように調製した塩化スズ溶液を、ニッケル担持物に含浸させた。得られたスズ含浸物を乾燥した後、大気雰囲気下、450℃で焼成した。得られた活性成分の前駆体を水素雰囲気下、400℃で熱処理することによって、水素化触媒A−6を得た。
【0056】
水素化触媒A−6におけるニッケルの担持量は、水素化触媒A−6の全質量に対して、8.58質量%であった。水素化触媒A−6におけるスズの担持量は、水素化触媒A−6の全質量に対して、5.73質量%であった。また、水素化触媒A−6のM2/(M1+M2)は0.25であった。
【0057】
(実施例7)
シリカに担持されるニッケル及びスズのモル比が3:2となるように、硝酸ニッケル水溶液及び塩化スズ溶液の量を調整した以外は、実施例6と同様にして、水素化触媒A−7を得た。水素化触媒A−7におけるニッケルの担持量は、水素化触媒A−7の全質量に対して、8.11質量%であった。水素化触媒A−7におけるスズの担持量は、水素化触媒A−7の全質量に対して、11.09質量%であった。また、水素化触媒A−7のM2/(M1+M2)は0.40であった。
【0058】
(比較例1)
水素化触媒B−1として、市販されているNEケムキャット製のN−5256を用いた。水素化触媒B−1は共沈法により作製されたものである。水素化触媒B−1におけるニッケルの担持量は、水素化触媒B−1の全質量に対して、57質量%であった。水素化触媒B−1におけるスズの担持量は、水素化触媒B−1の全質量に対して、0質量%であった。
【0059】
(比較例2)
担体としてシリカを用いた。シリカに対して所定量のニッケルを含む硝酸ニッケル水溶液を調製した。その硝酸ニッケル水溶液をシリカに含浸させた。得られたニッケル含浸物を乾燥した後、大気雰囲気下、450℃で焼成した。得られた活性成分の前駆体を、水素雰囲気下、400℃で熱処理することによって、水素化触媒B−2を得た。水素化触媒B−2におけるニッケルの担持量は、水素化触媒B−2の全質量に対して、9.74質量%であった。水素化触媒B−2におけるスズの担持量は、水素化触媒B−2の全質量に対して、0質量%であった。
【0060】
(比較例3)
担体としてシリカを用いた。シリカに対して所定量のニッケルを含む硫酸ニッケル水溶液を調製し、シリカを硫酸ニッケル水溶液に加えた。シリカを含む硫酸ニッケル水溶液に、中和剤として、炭酸ナトリウム水溶液を加え、混合塩溶液のpHを9に調整して、硫酸ニッケル及び担体を含む沈殿物を得た。沈殿物を乾燥した後、大気雰囲気下、450℃で焼成した。得られた活性成分の前駆体を、水素雰囲気下、400℃で熱処理することによって、水素化触媒B−3を得た。水素化触媒B−3におけるニッケルの担持量は、水素化触媒B−3の全質量に対して、10質量%であった。水素化触媒B−3におけるスズの担持量は、水素化触媒B−3の全質量に対して、0質量%であった。
【0061】
[X線回折の測定]
水素化触媒A−1〜A−7及び水素化触媒B−3其々のXRDスペクトルを、以下の条件で測定した。
装置:RINT 2500(株式会社リガク製)。
X線源:CuKα(モノクロメータ使用)
管電圧:50kV
管電流:200mA
発散スリット:1/2°
散乱スリット:1/2°
受光スリット:0.15mm
回折角2θ:5〜90°
【0062】
水素化触媒A−1〜A−4及び水素化触媒B−3其々の回折角範囲35〜55°におけるXRDスペクトルを
図2に示す。水素化触媒B−3のXRDスペクトルは、回折角dm(約44.5°)において極大値を有することが確認された。回折角dm(約44.5°)における水素化触媒B−3のX線回折強度Imは、単体m(ニッケル単体)の結晶構造に由来するものである。一方、水素化触媒A−1〜A−4其々のXRDスペクトルは、回折角dm(約44.5°)とは異なる回折角da(約43.5°)において極大値を有することが確認された。また、水素化触媒A−1、A−2及びA−4其々のXRDスペクトルにおいて、回折角da(約43.5°)のX線回折強度Iaが、回折角dm(約44.5°)のX線回折強度Imよりも大きいことが確認された。水素化触媒A−3のXRDスペクトルは、約43.5°のみならず複数の回折角daにおいて、複数の極大値を有することが確認された。水素化触媒A−5のXRDスペクトルも、回折角dm(約44.5°)とは異なる回折角da(約43.5°)において極大値を有することが確認された。水素化触媒A−6及びA−7其々のXRDスペクトルは、回折角dm(約44.5°)とは異なる回折角da(約30.4°)において極大値を有することが確認された。
【0063】
[走査透過型電子顕微鏡による分析]
水素化触媒A−1及びA−2について、下記の走査透過型電子顕微鏡による分析を行った。各水素化触の表面の3箇所を分析した。水素化触媒A−1の分析結果を
図4〜6に示す。水素化触媒A−2の分析結果を
図7〜9に示す。
【0064】
高角散乱環状暗視野走査透過顕微鏡法(HAADF−STEM)によって撮影した、水素化触媒A−1のある一箇所の像を、
図4(a)に示す。
図4(a)に示す箇所の面分析(元素マッピング)の結果を、
図4(b)及び
図4(c)に示す。つまり、
図4(a)、4(b)及び4(c)は、水素化触媒A−1における同一の箇所を示す。面分析は、STEMに付属のエネルギー分散型X線分析装置(STEM−EDS)によって行った。
図4(a)における色の淡い(白い)箇所は、活性成分(ニッケル及びスズ)からなる活性部位が存在している箇所である。
図4(a)に示すように、長径が20nm未満である複数の粒子状の活性部位が水素化触媒A−1の表面に分散していることが確認された。
図4(b)における色の淡い(白い)箇所は、ニッケルが存在している箇所である。
図4(c)における色の淡い(白い)箇所は、スズが存在している箇所である。
図4(a)、4(b)及び4(c)に示すように、水素化触媒A−1が備える微小な一つの活性部位はニッケル及びスズからなる合金であり、活性部位の表面においてニッケル及びスズの原子又は分子が高度に分散していることが確認された。
【0065】
HAADF−STEMによって撮影した、水素化触媒A−1の一箇所の像を、
図5(a)に示す。
図5(a)に示す箇所は、
図4(a)に示す箇所と異なる。
図5(a)に示す箇所の面分析(元素マッピング)の結果を、
図5(b)及び
図5(c)に示す。つまり、
図5(a)、5(b)及び5(c)は、水素化触媒A−1における同一の箇所を示す。
図5(a)における色の淡い(白い)箇所は、活性成分(ニッケル及びスズ)からなる活性部位が存在している箇所である。
図5(a)に示すように、長径が20nm未満である複数の粒子状の活性部位が水素化触媒A−1の表面に分散していることが確認された。
図5(b)における色の淡い(白い)箇所は、ニッケルが存在している箇所である。
図5(c)における色の淡い(白い)箇所は、スズが存在している箇所である。
図5(a)、5(b)及び5(c)に示すように、水素化触媒A−1が備える微小な一つの活性部位はニッケル及びスズからなる合金であり、活性部位の表面においてニッケル及びスズの原子又は分子が高度に分散していることが確認された。
【0066】
HAADF−STEMによって撮影した、水素化触媒A−1の一箇所の像を、
図6(a)に示す。
図6(a)に示す。
図6(a)に示す箇所は、
図4(a)及び5(a)に示す箇所と異なる。
図6(a)に示す箇所の面分析(元素マッピング)の結果を、
図6(b)及び
図6(c)に示す。つまり、
図6(a)、6(b)及び6(c)は、水素化触媒A−1における同一の箇所を示す。
図6(a)における色の淡い(白い)箇所は、活性成分(ニッケル及びスズ)からなる活性部位が存在している箇所である。
図6(a)に示すように、長径が25nm未満である複数の粒子状の活性部位が水素化触媒A−1の表面に分散していることが確認された。
図6(b)における色の淡い(白い)箇所は、ニッケルが存在している箇所である。
図6(c)における色の淡い(白い)箇所は、スズが存在している箇所である。
図6(a)、6(b)及び6(c)に示すように、水素化触媒A−1が備える微小な一つの活性部位はニッケル及びスズからなる合金であり、活性部位の表面においてニッケル及びスズの原子又は分子が高度に分散していることが確認された。
【0067】
HAADF−STEMによって撮影した、水素化触媒A−2のある一箇所の像を、
図7(a)に示す。
図7(a)に示す箇所の面分析(元素マッピング)の結果を、
図7(b)及び
図7(c)に示す。つまり、
図7(a)、7(b)及び7(c)は、水素化触媒A−2における同一の箇所を示す。
図7(a)における色の淡い(白い)箇所は、活性成分(ニッケル及びスズ)からなる活性部位が存在している箇所である。
図7(a)に示すように、長径が50nm未満である複数の粒子状の活性部位が水素化触媒A−2の表面に分散していることが確認された。
図7(b)における色の淡い(白い)箇所は、ニッケルが存在している箇所である。
図7(c)における色の淡い(白い)箇所は、スズが存在している箇所である。
図7(a)、7(b)及び7(c)に示すように、水素化触媒A−2が備える微小な一つの活性部位はニッケル及びスズからなる合金であり、活性部位の表面においてニッケル及びスズの原子又は分子が高度に分散していることが確認された。
【0068】
HAADF−STEMによって撮影した、水素化触媒A−2の一箇所の像を、
図8(a)に示す。
図8(a)に示す箇所は、
図7(a)に示す箇所と異なる。
図8(a)に示す箇所の面分析(元素マッピング)の結果を、
図8(b)及び
図8(c)に示す。つまり、
図8(a)、8(b)及び8(c)は、水素化触媒A−2における同一の箇所を示す。
図8(a)における色の淡い(白い)箇所は、活性成分(ニッケル及びスズ)からなる活性部位が存在している箇所である。
図8(a)に示すように、長径が25nm未満である複数の粒子状の活性部位が水素化触媒A−2の表面に分散していることが確認された。
図8(b)における色の淡い(白い)箇所は、ニッケルが存在している箇所である。
図8(c)における色の淡い(白い)箇所は、スズが存在している箇所である。
図8(a)、8(b)及び8(c)に示すように、水素化触媒A−2が備える微小な一つの活性部はニッケル及びスズからなる合金であり、活性部位の表面においてニッケル及びスズの原子又は分子が高度に分散していることが確認された。
【0069】
HAADF−STEMによって撮影した、水素化触媒A−2の一箇所の像を、
図9(a)に示す。
図9(a)に示す箇所は、
図7(a)及び8(a)に示す箇所と異なる。
図9(a)に示す箇所の面分析(元素マッピング)の結果を、
図9(b)及び
図9(c)に示す。つまり、
図9(a)、9(b)及び9(c)は、水素化触媒A−2における同一の箇所を示す。
図9(a)における色の淡い(白い)箇所は、活性成分(ニッケル及びスズ)からなる活性部位が存在している箇所である。
図9(a)に示すように、長径が25nm未満である複数の粒子状の活性部位が水素化触媒A−2の表面に分散していることが確認された。
図9(b)における色の淡い(白い)箇所は、ニッケルが存在している箇所である。
図9(c)における色の淡い(白い)箇所は、スズが存在している箇所である。
図9(a)、9(b)及び9(c)に示すように、水素化触媒A−2が備える微小な一つの活性部位はニッケル及びスズからなる合金であり、活性部位の表面においてニッケル及びスズの原子又は分子が高度に分散していることが確認された。
【0070】
[水素化活性の評価]
以下の方法で、トルエンの水素化を行った。
【0071】
アルミナ、3mLの水素化触媒A−1及びアルミナを、この順序で固定床流通式の反応器内で積層して、反応器をアルミナ及び水素化触媒A−1で充填した。前処理として、水素による水素化触媒の還元処理を250℃で1時間行った。前処理後、水素化触媒A−1の温度(触媒層の中央の温度)を250℃に維持しながら、気化したトルエン及び水素ガスを反応器内へ供給した。なお、反応器内の気圧は、0.18MPa(ゲージ圧)に調整した。反応器へ供給する前のトルエンを気化器内において150℃で加熱することにより、トルエンを気化させた。トルエンの供給量は0.1mL/minに調整し、トルエンの空間速度(SV)は2h
−1に調整した。反応器へ供給する水素のモル数は、反応器へ供給するトルエンのモル数の6倍に調整した。
【0072】
反応開始から5時間が経過した時点で反応器から排出されたガスを回収して冷却することによって、生成油を得た。生成油をガスクロマトグラフ−水素炎イオン化検出器(GC−FID)で分析し、生成油に含まれるトルエンのGC面積(ピーク面積)、メチルシクロヘキサンのGC面積、及びシクロヘキサンのGC面積を求めた。これらの分析結果に基づき、下記式で定義されるトルエンの転化率(単位:%)を算出した。メチルシクロヘキサンは、目的とする生成物(有機ハイドライト)であり、シクロヘキサンは副生成物である。
トルエンの転化率(%)={1−(m1/m0)}×100
m1は、生成油中のトルエンのモル量であり、GC−FIDによる分析に基づく値である。m0は、反応器へ供給したトルエンのモル量である。
【0073】
生成油に含まれるシクロヘキサンのGC面積から、生成油中のシクロヘキサン濃度を算出した。その結果を表1に示す。
【0074】
水素化触媒A−1を用いた場合と同様の方法で、水素化触媒A−2〜A−7及び水素化触媒B−1〜B−3をそれぞれ単独で用いたトルエンの水素化を行った。いずれの実施例及び比較例の水素化触媒を用いた場合であっても、トルエンの水素化によってメチルシクロヘキサンが生成したことが確認された。各水素化触媒を用いた場合のトルエンの転化率及び生成油中のシクロヘキサン濃度を算出した。その結果を表1及び表2に示す。なお、水素化触媒B−1を用いたトルエンの水素化では、水素化触媒B−1の温度を271℃に維持し、反応器へ供給する水素のモル数は、反応器へ供給するトルエンのモル数の4.5倍に調整した。
【0075】
【表1】
【0076】
【表2】
【0077】
水素化触媒A−1〜A−4及び水素化触媒B−3の活性成分におけるスズのモル含有量と、各触媒を用いた水素化反応におけるトルエン転化率、及び生成油中のシクロヘキサン濃度(単位:mol ppm)の関係を
図3に示す。
図3中の四角印はトルエン転化率を示し、丸印は生成油中のシクロヘキサン濃度を示す。水素化触媒A−1〜A−4を用いた場合、シクロヘキサン濃度が極めて低く、炭素−炭素結合切断反応が抑制されていることを示している。表2に示すように、水素化触媒A−5〜A−7を用いた場合にも、生成油中のシクロヘキサン濃度が低いことが確認された。
【0078】
一方、水素化触媒B−3を用いた場合、トルエン転化率は高いものの、シクロヘキサン濃度も高かった。表1に示すように、水素化触媒B−1及びB−2を用いた水素化反応の生成油中のシクロヘキサン濃度も高かった。