特許第6236372号(P6236372)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6236372
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】モジュール端末
(51)【国際特許分類】
   H02S 40/34 20140101AFI20171113BHJP
   H02S 40/30 20140101ALI20171113BHJP
【FI】
   H02S40/34
   H02S40/30
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-204459(P2014-204459)
(22)【出願日】2014年10月3日
(65)【公開番号】特開2016-77038(P2016-77038A)
(43)【公開日】2016年5月12日
【審査請求日】2016年12月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000204033
【氏名又は名称】太平洋工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112472
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100188226
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 俊達
(72)【発明者】
【氏名】加藤 道哉
【審査官】 佐竹 政彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−154602(JP,A)
【文献】 特開2014−112582(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/058210(WO,A1)
【文献】 特開平07−123463(JP,A)
【文献】 米国特許第4046318(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 31/00−31/078
H02S 10/00−10/40、30/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽電池モジュール(10)の裏面に取り付けられるボックス(31)に、前記太陽電池モジュール(10)の状態を検出する検出回路(50)と、その検出結果を無線送信するための無線回路(56)とを収納して備えると共に、前記ボックス(31)の外側に前記無線回路(56)に接続されたアンテナ(40)を有するモジュール端末(30,30V)において、
前記アンテナ(40)は、1対の脚部(41)の一端同士の間を連絡部(42)で連絡した門形構造をなして、それら脚部(41)及び連絡部(42)が前記ボックス(31)の3つの側壁(32,33)の外面に沿うように配置されると共に、
前記1対の脚部(41)のうち前記連絡部(42)と反対側の端部から前記ボックス(31)側に曲げられ、前記ボックス(31)に形成された貫通孔(34)に通されて、前記ボックス(31)内で前記無線回路(56)に接続された1対の貫通部(44)を有することを特徴とするモジュール端末(30,30V)。
【請求項2】
前記アンテナ(40)は、前記連絡部(42)と反対側の端部を中心に回動するように構成され、
前記ボックス(31)の側壁(32,33)の外面には、前記脚部(41)と係合して前記アンテナ(40)を任意の回動位置に保持する複数の脚部係合部(38A)が備えられたことを特徴とする請求項1に記載のモジュール端末(30V)。
【請求項3】
前記貫通部(44)は前記ボックス(31)に対して回動不能に固定され、
前記1対の脚部(41)の端部には、各前記貫通部(44)を中心に巻回された1対の螺旋部(43)が備えられ、それら螺旋部(43)が前記貫通部(44)を中心に拡縮変形して前記アンテナ(40)が回動することを特徴とする請求項2に記載のモジュール端末(30,30V)。
【請求項4】
前記アンテナ(40)は、前記太陽電池モジュール(10)の裏面と略平行な第1姿勢と、前記太陽電池モジュール(10)の裏面に対して傾斜又は直交した第2姿勢との間を、前記連絡部(42)と反対側の端部を中心に回動するように構成され、
前記アンテナ(40)を前記第2姿勢に付勢する付勢部(43)と、前記アンテナ(40)を前記第1姿勢に係止する係止部(37)と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のモジュール端末(30)。
【請求項5】
前記貫通部(44)は前記ボックス(31)に対して回動不能に固定されると共に、前記1対の脚部(41)の端部には、各前記貫通部(44)を中心に巻回された1対の螺旋部(43)が前記付勢部として備えられ、それら螺旋部(43)が前記貫通部(44)を中心に拡径変形又は縮径変形した状態で前記アンテナ(40)が前記係止部(37)にて前記第1姿勢に保持されていることを特徴とする請求項4に記載のモジュール端末(30)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池モジュールの状態を検出する検出回路とその検出結果を無線送信する無線回路とをボックスルに収納して備えて、太陽電池モジュールの裏面に取り付けられるモジュール端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のモジュール端末として、アンテナが、ボックス内の回路基板に無線回路と共に実装されているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−112582(段落[0035],図4
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した従来のモジュール端末では、太陽電池モジュールがアンテナに隣接して無線通信の妨げとなり、広い通信エリアを実現することが困難になっていた。これに対し、単にアンテナをボックス外に配置して太陽電池モジュールから離すと、搬送中にアンテナが邪魔になったり、破損する事態が生じ得る。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、搬送中にアンテナが邪魔になり難く、また、従来より良好に無線通信を行うことが可能なモジュール端末の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、太陽電池モジュール(10)の裏面に取り付けられるボックス(31)に、前記太陽電池モジュール(10)の状態を検出する検出回路(50)と、その検出結果を無線送信するための無線回路(56)とを収納して備えると共に、前記ボックス(31)の外側に前記無線回路(56)に接続されたアンテナ(40)を有するモジュール端末(30,30V)において、前記アンテナ(40)は、1対の脚部(41)の一端同士の間を連絡部(42)で連絡した門形構造をなして、それら脚部(41)及び連絡部(42)が前記ボックス(31)の3つの側壁(32,33)の外面に沿うように配置されると共に、前記1対の脚部(41)のうち前記連絡部(42)と反対側の端部から前記ボックス(31)側に曲げられ、前記ボックス(31)に形成された貫通孔(34)に通されて、前記ボックス(31)内で前記無線回路(56)に接続された1対の貫通部(44)を有することを特徴とするモジュール端末(30,30V)である。
【0007】
請求項2の発明は、前記アンテナ(40)は、前記連絡部(42)と反対側の端部を中心に回動するように構成され、前記ボックス(31)の側壁(32,33)の外面には、前記脚部(41)と係合して前記アンテナ(40)を任意の回動位置に保持する複数の脚部係合部(38A)が備えられたことを特徴とする請求項1に記載のモジュール端末(30V)である。
【0008】
請求項3の発明は、前記貫通部(44)は前記ボックス(31)に対して回動不能に固定され、前記1対の脚部(41)の端部には、各前記貫通部(44)を中心に巻回された1対の螺旋部(43)が備えられ、それら螺旋部(43)が前記貫通部(44)を中心に拡縮変形して前記アンテナ(40)が回動することを特徴とする請求項2に記載のモジュール端末(30,30V)である。
【0009】
請求項4の発明は、前記アンテナ(40)は、前記太陽電池モジュール(10)の裏面と略平行な第1姿勢と、前記太陽電池モジュール(10)の裏面に対して傾斜又は直交した第2姿勢との間を、前記連絡部(42)と反対側の端部を中心に回動するように構成され、前記アンテナ(40)を前記第2姿勢に付勢する付勢部(43)と、前記アンテナ(40)を前記第1姿勢に係止する係止部(37)と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のモジュール端末(30)である。
【0010】
請求項5の発明は、前記貫通部(44)は前記ボックス(31)に対して回動不能に固定されると共に、前記1対の脚部(41)の端部には、各前記貫通部(44)を中心に巻回された1対の螺旋部(43)が前記付勢部として備えられ、それら螺旋部(43)が前記貫通部(44)を中心に拡径変形又は縮径変形した状態で前記アンテナ(40)が前記係止部(37)にて前記第1姿勢に保持されていることを特徴とする請求項4に記載のモジュール端末(30)である。
【発明の効果】
【0011】
[請求項1の発明]
請求項1のモジュール端末(30,30V)は、太陽電池モジュール(10)の裏面に取り付けられるボックス(31)に検出回路(50)及び無線回路(56)を収容して備え、太陽電池モジュール(10)の状態を検出して無線送信する。そして、本発明では、無線回路(56)に接続されたアンテナ(40)がボックス(31)の外側に配置されているので、従来よりアンテナ(40)を太陽電池モジュール(10)から離して良好に無線通信を行うことができる。しかも、そのアンテナ(40)が門形構造をなして、ボックス(31)の3つの側壁(32,33)に沿うように配置されているので、太陽電池モジュール(10)の搬送中にアンテナ(40)が邪魔になり難い。
【0012】
[請求項2の発明]
請求項2のモジュール端末(30,30V)では、搬送中はアンテナ(40)を邪魔にならない姿勢にしておき、太陽電池モジュール(10)を設置する際にアンテナ(40)を回動して太陽電池モジュール(10)と非平行な姿勢にすることで、無線通信を良好に行うことができるようになる。
【0013】
[請求項3及び5の発明]
請求項3及び5のモジュール端末(30,30V)では、アンテナ(40)の1対の脚部(41)の端部に1対の螺旋部(43)を備えたことで、それら螺旋部(43)を拡縮変形させてアンテナ(40)を回動させることができる。これにより、摺動関節部を設けずにアンテナ(40)を無線回路(56)に接続することができる。
【0014】
[請求項4の発明]
請求項4のモジュール端末(30)では、搬送中は、係止部(37)にてアンテナ(40)を太陽電池モジュール(10)の裏面と略平行な第1姿勢に係止することで、アンテナ(40)の破損を防ぐことができる。そして、太陽電池モジュール(10)を設置する際に、係止部(37)による係止を解除するだけで、アンテナ(40)が付勢部(43)の付勢により自動的に太陽電池モジュール(10)の裏面に対して傾斜又は直交した第2姿勢になるので、太陽電池モジュール(10)の設置作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】第1実施形態に係る住居の斜視図
図2】(A)太陽電池モジュールの平面図、(B)太陽電池モジュールの回路図
図3】太陽電池モジュールの裏面側の斜視図
図4】モジュール端末の回路図
図5】モジュール端末の部分拡大図
図6】第2実施形態のモジュール端末の部分拡大図
【発明を実施するための形態】
【0016】
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1図5に基づいて説明する。図1には、住居の屋根の上に設置された太陽電池モジュール10群が示されている。これら太陽電池モジュール10は太陽光を受けて発電し、その発電された電力はパワーコンディショナー21を通して家電負荷に給電されると共に、余った余剰電力が電力会社に買電される。
【0017】
各太陽電池モジュール10は、図2(A)に示すように、例えば複数の太陽電池セル11を縦横にのマトリクス状に配置してセル支持部材14に固定した構造になっている。また、図2(B)に示すように、各太陽電池モジュールの太陽電池セル11群は、モジュール出力電極P1,P4の間に直列接続されている。また、モジュール出力電極P1,P4の間の太陽電池セル11群は、複数のクラスタ12にグループ分けされ、クラスタ12,12同士の共通接続部分に中間電極P2,P3が接続されている。そして、モジュール出力電極P1,P4及び中間電極P2,P3がセル支持部材14の裏面の上部中央に纏めて配置されて、図5に示したモジュール端末30に接続されている。
【0018】
モジュール端末30は、ボックス31の内部に回路基板36を収納して備え、そのボックス31の底壁に備えた図示しない貫通孔を通して太陽電池モジュール10の前記したモジュール出力電極P1,P4及び中間電極P2,P3が回路基板36に接続されてる。
【0019】
図3に示すように、ボックス31は、偏平な直方体状をなして太陽電池モジュール10の裏面に例えばボルトにて固定されている。また、ボックス31の一側壁には、1対のケーブル35,35が貫通していて、それらケーブル35,35の一端部がボックス31内で1対のモジュール出力電極P1,P4に接続されている。さらに、ボックス31外のケーブル35,35の末端には、雌雄のコネクタ35A,35Bが備えられている。そして、隣り合った太陽電池モジュール10,10のモジュール端末30,30間で雌雄のコネクタ35A,35Bが接続されて、前述のパワーコンディショナー21に複数の太陽電池モジュール10が直列接続されている。
【0020】
図4に示すように、ボックス31内で各クラスタ12の両端末間には、バイパスダイオード13が逆バイアス電圧を受けるように接続されている。また、回路基板36上の検出回路50が各クラスタ12の両端末に接続されている。検出回路50は、第1と第2のマルチプレクサ51,51Bの切り替え処理により、複数のクラスタ12から順次1つのクラスタ12の両端末間電圧(即ち、クラスタ12の出力電圧)を、差動増幅回路52及びA/Dコンバータ53を通してMCU54に取り込んで検出する。そして、その検出結果は、回路基板36に実装されている無線回路56に付与され、無線信号に変えられてアンテナ40から出力される。
【0021】
なお、太陽電池モジュール10群全体の複数のモジュール端末30に対して1つのデータ判定端末90(図1図4参照)が住居に備えられている。そして、データ判定端末90は、各モジュール端末30から無線送信された各クラスタ12の出力電圧の検出結果を無線受信し、例えば、一部のクラスタ12の出力電圧と他のクラスタ12の出力電圧との間に基準電圧以上の差が生じているか否かによって、クラスタ12の異常の有無を判別し、異常があった場合に報知する。
【0022】
さて、モジュール端末30のアンテナ40は、図5に示されており、金属製の線材で構成され、1対の脚部41,41と、それら1対の脚部41,41の一端同士の間を連絡した連絡部42とを備え、全体が門形構造をなしている。詳細には、各脚部41は、脚部本体41Hと螺旋部43とからなる。また、1対の脚部本体41H,41Hと連絡部42が直線状をなし、連絡部42の両端部から1対の脚部本体41H,41Hが直角曲げされて平行に延びている。そして、ボックス31のうち太陽電池モジュール10の裏面から直立した第1側壁32と、その両側の1対の第2側壁33,33とに、連絡部42と1対の脚部本体41H,41Hとが沿うように配置されている。
【0023】
また、各螺旋部43は、第2側壁33の外側面と平行な平面内で渦巻き状に巻回されている。より具体的には、各螺旋部43は、脚部41の端部から屈曲した後、徐々に収束するように渦巻き状に湾曲し、その渦巻きの終端部が脚部本体41Hの延長線上に位置する形状になっている。そして、螺旋部43の終端部から第2側壁33側に貫通部44が直角曲げられて延び、第2側壁33の形成された貫通孔34に挿通されている。また、貫通部44の先端部からは末端接続部45が、第2側壁33の内面と平行となるように直角曲げされてボックス31内の回路基板36に固定されかつ無線回路56に接続されている。
【0024】
上記した構造により、アンテナ40は、螺旋部43,43を拡縮変形させて回動することができる。本実施形態では、アンテナ40は、外部から負荷を受けていない自然状態では、図3に示すように、太陽電池モジュール10の裏面に対して直交した姿勢、即ち、本発明に係る第2姿勢になる。そして、螺旋部43,43を弾性変形させ、アンテナ40が太陽電池モジュール10の裏面と略平行な本発明に係る第1姿勢にされて、ボックス31の第1側壁32から突出した係止突起37(本発明の「係止部」に相当する)とアンテナ40の連絡部42との当接により、アンテナ40が前記第1姿勢に保持されている。
【0025】
本実施形態のモジュール端末30の構成に関する説明は以上である。次に、このモジュール端末30の作用効果について説明する。太陽電池モジュール10はモジュール端末30が取り付けられた状態で工場・倉庫等から出荷されて住居へと搬送されて設置される。その搬送時に、アンテナ40は係止突起37により太陽電池モジュール10の裏面と略平行な第1姿勢になって、ボックス31の3つの側壁32,33,33に沿うように配置されているので、アンテナ40の破損が防がれる。また、太陽電池モジュール10を住居の屋根上まで運ぶときに、アンテナ40が邪魔になることもない。
【0026】
そして、住居の屋根に予め固定した枕部材10Mに太陽電池モジュール10を載置し、太陽電池モジュール10を屋根から浮かせた状態に固定する。その際に、アンテナ40の連絡部42を手前に引くか、又は、係止突起37を折り曲げて係止突起37によるアンテナ40の係止を解除する。すると、アンテナ40が螺旋部43の付勢により太陽電池モジュール10の裏面に対して直交した第2姿勢になり、太陽電池モジュール10による無線通信の影響が抑えられて、モジュール端末30とデータ判定端末90との間で良好な無線通信を行うことができるようになる。
【0027】
このように本実施形態のモジュール端末30によれば、アンテナ40が門形構造をなして、ボックス31の3つの側壁32,33,33に沿うように配置されているので、太陽電池モジュール10の搬送中にアンテナ40が邪魔になり難い。また、そのアンテナ40は、ボックス31に対して回動して太陽電池モジュール10の裏面に対して直交した姿勢に変更されるので、無線通信を良好に行うことができるようになる。しかも、アンテナ40は、螺旋部43,43を拡縮変形させて回動するので、摺動関節部を設けずにアンテナ40を無線回路56に接続することができる。
【0028】
[第2実施形態]
本実施形態のモジュール端末30Vは、図6に示されており、モジュール端末30から係止突起37を排除しかつ、ボックス31の一方の第2側壁33の外面に係合台座38を備えた点が第1実施形態のモジュール端末30と異なる。その係合台座38は、第2側壁33の外面のうち螺旋部43より外側部分から突出し、貫通孔34を中心とした円弧状をなしている。また、係合台座38には、貫通孔34を中心とした放射状に複数の係合溝38A(本発明の「脚部係合部」に相当する)が形成され、何れかの係合溝38Aにアンテナ40の脚部本体41Hが係合するようになっている。この本実施形態のモジュール端末30Vによれば、アンテナ40を無線通信に適した任意の姿勢に保持することができる。
【0029】
[他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0030】
(1)前記第2実施形態のモジュール端末30Vには、本発明の脚部係合部としての係合溝38Aが3つ以上備えられていたが、アンテナ40を搬送時用の姿勢に保持する第1の脚部係合部と、設置時用の姿勢に保持する第2の脚部係合部との2つだけ設けた構成にしてもよい。
【0031】
(2)前記第1及び第2の実施形態では、アンテナ40が螺旋部43を拡縮変形させて傾動する構成になっていたが、アンテナ40の貫通部44に摺動関節部を設けてアンテナ40を回動可能な構成にしてもよい。
【0032】
(3)また、アンテナ40の脚部41,41を塑性変形させて本発明に係る第1姿勢と第2姿勢とに変更する構成にしてもよい。
【符号の説明】
【0033】
10 太陽電池モジュール
30,30V モジュール端末
31 ボックス
32 第1側壁
33 第2側壁
34 貫通孔
37 係止突起(係止部)
38A 係合溝(脚部係合部)
40 アンテナ
41 脚部
42 連絡部
43 螺旋部
44 貫通部
50 検出回路
56 無線回路
図1
図2
図3
図4
図5
図6