特許第6236411号(P6236411)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6236411
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】カップ状容器の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B29C 45/16 20060101AFI20171113BHJP
   B29C 45/14 20060101ALI20171113BHJP
   B29C 45/20 20060101ALI20171113BHJP
   B29C 33/12 20060101ALI20171113BHJP
   B65D 1/00 20060101ALI20171113BHJP
   B65D 25/36 20060101ALI20171113BHJP
   B29L 24/00 20060101ALN20171113BHJP
【FI】
   B29C45/16
   B29C45/14
   B29C45/20
   B29C33/12
   B65D1/00 120
   B65D25/36
   B29L24:00
【請求項の数】3
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-104655(P2015-104655)
(22)【出願日】2015年5月22日
(65)【公開番号】特開2016-215538(P2016-215538A)
(43)【公開日】2016年12月22日
【審査請求日】2016年11月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000227054
【氏名又は名称】日精樹脂工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100062225
【弁理士】
【氏名又は名称】秋元 輝雄
(74)【代理人】
【識別番号】100186060
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 大輔
(72)【発明者】
【氏名】山崎 実
(72)【発明者】
【氏名】竹内 康彦
(72)【発明者】
【氏名】宮島 浩光
【審査官】 長谷部 智寿
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−307847(JP,A)
【文献】 特開2006−056559(JP,A)
【文献】 特開2009−227316(JP,A)
【文献】 特開2010−012605(JP,A)
【文献】 特開平05−051023(JP,A)
【文献】 特開平05−253973(JP,A)
【文献】 特開2014−108796(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 45/00−45/84
B29C 33/12
B65D 1/00
B65D 25/36
B29L 24/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カップ状容器の成形金型における容器胴部形成部分のキャビティ型側に、カップ状容器の胴部を回る大きさのガスバリア性を有するラベルフィルムを配し、前記成形金型の容器底部形成部分にノズルゲートを臨ませた射出成形ノズルにより樹脂を射出して、前記ラベルフィルムの容器内方側に樹脂を送り込んでラベルフィルムと樹脂とを一体とするインモールド成形により、カップ状にしてガスバリア性のある多層成形容器を製造するにあたり、
前記射出成形ノズルから成形金型の容器胴部形成部分に向けて容器表層用樹脂を送り込むときに、この容器表層用樹脂の送り込みと共に、ガスバリア性樹脂を、容器表層用樹脂でのコア型側に沿って広がる部分とキャビティ型側に沿って広がる部分との間の中間層部分であって前記ラベルフィルムの合わせ目に対応する位置に帯状にして送り込みをし、
前記容器胴部形成部分に向けたガスバリア性樹脂の送り込みをした後、射出成形ノズルから成形金型の容器底部形成部分に向けて容器表層用樹脂の送り込みと共に、前記ガスバリア性樹脂を、容器表層用樹脂での前記中間層部分であって面状にして送り込んで、
容器胴部におけるラベルフィルムの合わせ目の容器内方側に前記ガスバリア性樹脂からなる縦帯状のガスバリア層を備え、容器底部に前記縦帯状のガスバリア層に連続し面状のガスバリア層を備える容器を形成することを特徴とするカップ状容器の製造方法。
【請求項2】
上記射出成形ノズルは、ノズルゲートを先端部としてバルブピンが移動可能に配されたピン通路を備え、
前記ピン通路には、ノズルゲートに近い最先端位置に上記容器表層用樹脂の第一の樹脂吐出口が臨むとともに、前記第一の樹脂吐出口よりノズルゲートとは反対側となる後方位置に容器表層用樹脂の第二の樹脂吐出口が臨み、前記容器表層用樹脂の二つの樹脂吐出口の間となる中間位置に上記ガスバリア性樹脂の樹脂吐出口が臨んでいて、前記バルブピンにより、前記容器表層用樹脂の二つの樹脂吐出口とガスバリア性樹脂の樹脂吐出口とにおける閉鎖と開放とが可能とされ、
バルブピンは、このバルブピンの外面にしてバルブピンの先端に及ぶ溝を有しているとともに、このバルブピンの外面に開口の連通孔からバルブピンの先端に位置する吐出口に亘る連通路を有しており、
バルブピンがノズルゲート閉鎖位置から後退し、バルブピンの前記溝がガスバリア性樹脂の樹脂吐出口に対応してこのガスバリア性樹脂の樹脂吐出口が溝を介して開放されるときに、バルブピンが前記第一の樹脂吐出口の後方に位置していてこの第一の樹脂吐出口が開放されるとともに、バルブピンの前記連通路の連通孔が前記第二の樹脂吐出口に対応していてこの第二の樹脂吐出口が開放されるように設けられていて、
前記第一の樹脂吐出口の開放で、第一の樹脂吐出口からの容器表層用樹脂が上記キャビティ型側に流れる樹脂流路が形成され、
前記溝によるガスバリア性樹脂の樹脂吐出口の開放で、ガスバリア性樹脂が前記溝に案内されて線状にして上記ラベルフィルムの合わせ目に対応する部分に流れる樹脂流路が形成され、
前記第二の樹脂吐出口の開放で、前記連通路に案内されて第二の樹脂吐出口からの容器表層用樹脂が上記コア型側に流れる樹脂流路が形成される構成とした請求項1に記載のカップ状容器の製造方法。
【請求項3】
上記射出成形ノズルのバルブピンを、ノズルゲート閉鎖位置から上記溝がガスバリア性樹脂の樹脂吐出口に対応する位置まで後退させて、上記第一の樹脂吐出口を開放し、上記第二の樹脂吐出口を上記連通路を介して開放し、前記ガスバリア性樹脂の樹脂吐出口を溝を介して開放して、第一の樹脂吐出口から上記キャビティ型側に向けての容器表層用樹脂の送り込みと、第二の樹脂吐出口から上記コア型側に向けての容器表層用樹脂の送り込みと、ガスバリア樹脂の樹脂吐出口から上記ラベルフィルムの合わせ目に対応する部分に向けての前記溝に案内されるガスバリア性樹脂の送り込みとを行なって、成形金型の容器胴部形成部分において、コア型側の容器表層用樹脂とキャビティ型側の容器表層用樹脂との間の中間層となる部分にあって、ラベルフィルムの合わせ目に対応する位置に前記ガスバリア性樹脂からなる縦帯状のガスバリア層を配した容器胴部を形成する第一ステップと、
前記第一ステップによる容器胴部形成部分に対応する樹脂量の送り込みが終了した後に、前記バルブピンを、溝がガスバリア樹脂の樹脂吐出口に対応している位置から第二の樹脂吐出口の後位に後退させて、第一の樹脂吐出口と上記第二の樹脂吐出口とを開放するとともに、前記ガスバリア性樹脂の樹脂吐出口を開放して、第一の樹脂吐出口からキャビティ型側に向けての容器表層用樹脂の送り込みと、第二の樹脂吐出口からコア型側に向けての容器表層用樹脂の送り込みと、ガスバリア樹脂の前記容器表層用樹脂二層の間への送り込みとを行なって、成形金型の容器底部形成部分において、コア型側の容器表層用樹脂とキャビティ型側の容器表層用樹脂との間の中間層となる部分に、前記ガスバリア性樹脂からなり前記縦帯状のガスバリア層に連続する面状のガスバリア層を配した容器底部を形成する第二ステップと、
成形金型の容器底部形成部分への樹脂の送り込みが終了した後に、バルブピンを前進させて第一、第二の樹脂吐出口と、ガスバリア樹脂の樹脂吐出口とをバルブピンにて閉鎖する第三のステップと
を経て、少なくとも三層の樹脂層からなる多層のカップ状容器を製造する請求項2に記載のカップ状容器の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスバリア性を有するラベルフィルムを容器胴回りに配した状態にして射出成形にてガスバリア性を備えるカップ状容器を製造する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
合成樹脂材からなる容器には、この容器に目的とする機能を有するようにするために種類の異なる二種の樹脂を利用して多層構成の容器としたり、目的とする機能を備えたフィルムを容器の外表面側に設けるようにした容器があり、多層構成の容器としては、一方の樹脂を容器表層用として二層(容器の内表面側の層と外表面側の層)にするとともに、他方の樹脂を前記二層の間となる中間層用の樹脂として同じく層状にしていて、目的とする機能を発現する樹脂を容器中間層用の樹脂にし、これを容器表層用の樹脂の層でサンドイッチするように成形している。また、フィルムを容器の外表面に設けた容器にあっては、その目的とする機能を備えたフィルムをインモールド成形法により容器の外表面側に位置させているものである。
【0003】
例えば、特許文献1にあっては、一つの射出成形ノズルから表面層形成樹脂と酸素バリア性樹脂と接着用樹脂とを射出し、前記酸素バリア性樹脂からなる層が中間層として形成されるように多層成形した容器が示されている。また、特許文献2にあっては、複数の射出成形機から送り込まれる樹脂を混練部材(トーピード)で層状に混合して、成形金型へ送り込むことで容器表層用樹脂の二層の間に酸素バリア性の樹脂層を中間層として形成する多層成形の容器が示されている。また、特許文献3にあっては、容器の外面となる側から内面となる側にかけてポリオレフィン系樹脂層、ガスバリア性樹脂層、ポリオレフィン系樹脂層となるように樹脂を射出成形ノズルから送り出して多層構成の容器を得るようにした点が示されている。
【0004】
さらにインモールド成形によるものとして特許文献4、5において示されていて、この特許文献4、5では、成形金型の容器胴部形成部分おいての容器胴部の外表面側となる部分或いは内表面側となる部分にフィルムや金属箔を配して樹脂を射出するとともに、容器底部形成部分での成形に際してガスバリア性や遮光性を備えた合成樹脂を容器本体を成形する合成樹脂と共に射出する点が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平04−031018号公報
【特許文献2】実開平05−026340号公報
【特許文献3】特開2008−307846号公報
【特許文献4】特開2006−056559号公報
【特許文献5】特許第5050679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで容器業界では容器の軽量化とコスト低減化の観点から容器の薄肉化が進められてきている。しかしながら、中間層を備える多層容器では薄肉化を図りながら中間層を容器全体に均一に形成することは技術的に困難であり、かつ多量生産のために安定性が求められる容器の量産技術としては、薄肉化を条件とする多層成形は採用し難いというのが現状である。
【0007】
なお、多層成形による類似の成形品として多層プリフォーム(特許第4953178号公報参照)も知られているが、プリフォーム自体は厚肉の成形品であり、延伸ブローなどにより引き伸ばされることで最終的な容器の厚さとして薄肉にされるものであり、直接に多層容器を射出成形する薄肉の多層成形技術にそのまま適用できるものではない。
【0008】
一方、近年では、特許文献4、5に示されているように容器の外装としてガスバリア性を有するフィルムを容器本体の成形樹脂と一体化することで、ガスバリア性や遮光性を高めることが行なわれていて、フィルムを一体化させることが困難な容器の底部の部分のみに、ガスバリア層をガスバリア性を有する樹脂で成形する技術が適用されている。
【0009】
しかし、容器胴部の周面にフィルムを巻くようにして一体化する場合、必然的にフィルムの端部同士の貼り合わせ面が必要となり、貼り合わせ面の厚さや重なり具合によって、その貼り合わせ部分でのガスバリア性を設定通りのものにすることが難しいという問題がある。
【0010】
そこで本発明は上記事情に鑑み、容器胴部となる部分にバリア性を備えたフィルムを配して容器を成形するに際し、容器胴部におけるフィルムの端部の継ぎ合わせ部分のガスバリア性が確保されるようにすることを課題とし、薄肉の多層容器の成形に適用できる技術にてバリア性が良好な薄肉の多層容器を得ることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
(請求項1に係る発明)
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、カップ状容器の成形金型における容器胴部形成部分のキャビティ型側に、カップ状容器の胴部を回る大きさのガスバリア性を有するラベルフィルムを配し、前記成形金型の容器底部形成部分にノズルゲートを臨ませた射出成形ノズルにより樹脂を射出して、前記ラベルフィルムの容器内方側に樹脂を送り込んでラベルフィルムと樹脂とを一体とするインモールド成形により、カップ状にしてガスバリア性のある多層成形容器を製造するにあたり、
前記射出成形ノズルから成形金型の容器胴部形成部分に向けて容器表層用樹脂を送り込むときに、この容器表層用樹脂の送り込みと共に、ガスバリア性樹脂を、容器表層用樹脂でのコア型側に沿って広がる部分とキャビティ型側に沿って広がる部分との間の中間層部分であって前記ラベルフィルムの合わせ目に対応する位置に帯状にして送り込みをし、
前記容器胴部形成部分に向けたガスバリア性樹脂の送り込みをした後、射出成形ノズルから成形金型の容器底部形成部分に向けて容器表層用樹脂の送り込みと共に、前記ガスバリア性樹脂を、容器表層用樹脂での前記中間層部分であって面状にして送り込んで、
容器胴部におけるラベルフィルムの合わせ目の容器内方側に前記ガスバリア性樹脂からなる縦帯状のガスバリア層を備え、容器底部に前記縦帯状のガスバリア層に連続し面状のガスバリア層を備える容器を形成することを特徴とするカップ状容器の製造方法を提供して、上記課題を解消するものである。
【0012】
(請求項2に係る発明)
また、本発明において、上記射出成形ノズルは、ノズルゲートを先端部としてバルブピンが移動可能に配されたピン通路を備え、
前記ピン通路には、ノズルゲートに近い最先端位置に上記容器表層用樹脂の第一の樹脂吐出口が臨むとともに、前記第一の樹脂吐出口よりノズルゲートとは反対側となる後方位置に容器表層用樹脂の第二の樹脂吐出口が臨み、前記容器表層用樹脂の二つの樹脂吐出口の間となる中間位置に上記ガスバリア性樹脂の樹脂吐出口が臨んでいて、前記バルブピンにより、前記容器表層用樹脂の二つの樹脂吐出口とガスバリア性樹脂の樹脂吐出口とにおける閉鎖と開放とが可能とされ、
バルブピンは、このバルブピンの外面にしてバルブピンの先端に及ぶ溝を有しているとともに、このバルブピンの外面に開口の連通孔からバルブピンの先端に位置する吐出口に亘る連通路を有しており、
バルブピンがノズルゲート閉鎖位置から後退し、バルブピンの前記溝がガスバリア性樹脂の樹脂吐出口に対応してこのガスバリア性樹脂の樹脂吐出口が溝を介して開放されるときに、バルブピンが前記第一の樹脂吐出口の後方に位置していてこの第一の樹脂吐出口が開放されるとともに、バルブピンの前記連通路の連通孔が前記第二の樹脂吐出口に対応していてこの第二の樹脂吐出口が開放されるように設けられていて、
前記第一の樹脂吐出口の開放で、第一の樹脂吐出口からの容器表層用樹脂が上記キャビティ型側に流れる樹脂流路が形成され、
前記溝によるガスバリア性樹脂の樹脂吐出口の開放で、ガスバリア性樹脂が前記溝に案内されて線状にして上記ラベルフィルムの合わせ目に対応する部分に流れる樹脂流路が形成され、
前記第二の樹脂吐出口の開放で、前記連通路に案内されて第二の樹脂吐出口からの容器表層用樹脂が上記コア型側に流れる樹脂流路が形成される構成と
することが可能である。
【0013】
(請求項3に係る発明)
また、本発明において、上記射出成形ノズルのバルブピンを、ノズルゲート閉鎖位置から上記溝がガスバリア性樹脂の樹脂吐出口に対応する位置まで後退させて、上記第一の樹脂吐出口を開放し、上記第二の樹脂吐出口を上記連通路を介して開放し、前記ガスバリア性樹脂の樹脂吐出口を溝を介して開放して、第一の樹脂吐出口から上記キャビティ型側に向けての容器表層用樹脂の送り込みと、第二の樹脂吐出口から上記コア型側に向けての容器表層用樹脂の送り込みと、ガスバリア樹脂の樹脂吐出口から上記ラベルフィルムの合わせ目に対応する部分に向けての前記溝に案内されるガスバリア性樹脂の送り込みとを行なって、成形金型の容器胴部形成部分において、コア型側の容器表層用樹脂とキャビティ型側の容器表層用樹脂との間の中間層となる部分にあって、ラベルフィルムの合わせ目に対応する位置に前記ガスバリア性樹脂からなる縦帯状のガスバリア層を配した容器胴部を形成する第一ステップと、
前記第一ステップによる容器胴部形成部分に対応する樹脂量の送り込みが終了した後に、前記バルブピンを、溝がガスバリア樹脂の樹脂吐出口に対応している位置から第二の樹脂吐出口の後位に後退させて、第一の樹脂吐出口と上記第二の樹脂吐出口とを開放するとともに、前記ガスバリア性樹脂の樹脂吐出口を開放して、第一の樹脂吐出口からキャビティ型側に向けての容器表層用樹脂の送り込みと、第二の樹脂吐出口からコア型側に向けての容器表層用樹脂の送り込みと、ガスバリア樹脂の前記容器表層用樹脂二層の間への送り込みとを行なって、成形金型の容器底部形成部分において、コア型側の容器表層用樹脂とキャビティ型側の容器表層用樹脂との間の中間層となる部分に、前記ガスバリア性樹脂からなり前記縦帯状のガスバリア層に連続する面状のガスバリア層を配した容器底部を形成する第二ステップと、
成形金型の容器底部形成部分への樹脂の送り込みが終了した後に、バルブピンを前進させて第一、第二の樹脂吐出口と、ガスバリア樹脂の樹脂吐出口とをバルブピンにて閉鎖する第三のステップと
を経て、少なくとも三層の樹脂層からなる多層のカップ状容器を製造することが可能である。
【発明の効果】
【0014】
(請求項1に係る発明の効果)
請求項1の発明によれば、カップ状容器の胴部を回る大きさのガスバリア性を有するラベルフィルムを、成形金型の容器胴部形成部分のキャビティ型側に配し、この成形金型に樹脂を送り込むときに、容器表層用樹脂の送り込みとガスバリア性樹脂の送り込みとを同時に行なうようにして(共射出)、そのガスバリア性樹脂は、ラベルフィルムの合わせ目に対応する位置に中間層として帯状にして送り込んで、カップ状容器の容器胴部におけるラベルフィルムの合わせ目の容器内方側にガスバリア性樹脂からなる縦帯状のガスバリア層を備えるようにしているので、ラベルフィルムの合わせ目が位置する部分でガスバリア性が確保される容器が得られるようになる。
【0015】
また、製造されるカップ状容器にあっては、容器胴部の外周面にラベルフィルムが巻いた状態で位置し、そのラベルフィルムの合わせ目の部分の容器内方側にガスバリア層が形成されるものであるので、容器胴部でのガスバリア層自体に幅一定とするなどの条件が付加されるわけではなく、ガスバリア層の形成の自由度が高いものとなる。さらに、ラベルフィルムの合わせ目に対応する部分のみに中間層(ガスバリア層)を設けるので、中間層を容器全体に構成する必要がなく、容器の薄肉化が図り易くなる。
【0016】
(請求項2に係る発明の効果)
請求項2の発明によれば、バルブピンの外面にバルブピンの先端に及ぶ溝を有していて、ガスバリア性樹脂の樹脂吐出口から送り出されるガスバリア性樹脂が前記溝でラベルフィルムの合わせ目側に向けて送り出されるようにしているので、ラベルフィルムの合わせ目に対応する部分に簡単にガスバリア層が形成できるようになる。また、バルブピンの外面形状が複雑なものとならず、メンテナンス性を高めることができる。
【0017】
(請求項3に係る発明の効果)
請求項3の発明によれば、容器胴部のラベルフィルムの合わせ目に対応する縦帯状のガスバリア層と容器底部での面状のガスバリア層とを連続させて形成するので、容器胴部から容器底部にかけてのガスバリア性を良好なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明に係るカップ状容器の製造方法の一例により製造されたカップ状容器を示す説明図である。
図2】同じくカップ状容器を断面で示す説明図である。
図3】ノズルピンを示す説明図である。
図4】一例において樹脂送り込み前の成形金型と射出ノズルを概略的に示す説明図である。
図5】一例において容器胴部形成部分への樹脂の送り込みを示すもので、(イ)は成形金型と射出ノズルを概略的に示す説明図、(ロ)はピン通路での樹脂流路を概略的に示す説明図である。
図6】一例において容器底部形成部分にガスバリア樹脂を面状にして送り込むときの成形金型と射出ノズルを概略的に示す説明図である。
図7】一例において樹脂送り込み終了時の成形金型と射出ノズルを概略的に示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(カップ状容器)
つぎに本発明を図1から図7に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。図1図2は本発明により製造されるカップ状容器1を示していて、このカップ状容器1は下部から上部に向けて拡径されて上面が開放されている容器胴部2とこの容器胴部2の下部に位置する容器底部3とが一体となっているものである。
【0020】
カップ状容器1の容器胴部2における外周面にはこの容器胴部2の周方向に亘ってガスバリア性を備えたラベルフィルム4が配置されており、後述するように巻いた状態のラベルフィルム4を成形金型に配して成形樹脂と一体となるようにインモールド成形法にて成形してなるものである。また、容器胴部2において前記ラベルフィルム4の端部同士を突き合わせたり重ね合わせたりしてなる合わせ目5に対応して容器内方側となる位置にして縦帯状のガスバリア層6が、容器胴部2の成形素材の内層として形成されている。
【0021】
さらに、容器底部3においても前記縦帯状のガスバリア層6の辺部が連続する面状のガスバリア層7が、容器底部3の成形素材の内層として形成されており、この面状のガスバリア層7は容器底部3の全面を及ぶ範囲に亘って位置している。このようにカップ状容器1にあっては容器胴部2の外周面にガスバリア性を備えるラベルフィルム4を一体に配し、そのラベルフィルム4の合わせ目5に対応するようにして容器内方側に中間層として前記縦帯状のガスバリア層6が位置し、容器底部3においても面状のガスバリア層7が中間層として位置していて、このカップ状容器はガスバリア性を外面全面に備える容器としているものである。
【0022】
(製造装置)
つぎに上記カップ状容器1を製造する装置について説明する。図はカップ状容器を成形する射出成形装置の要部を概略的に示していて、カップ状容器1の成形金型8に、ホットランナーノズルタイプなとした射出成形ノズル9を連結して一体的に組み付け、図示していない射出成形機などの樹脂供給源から溶融樹脂を前記射出成形ノズル9に送り込むようにして射出成形装置を構成しており、この射出成形装置にてカップ状容器を、例えば複数個取りなどとして製造するようにしている。
【0023】
成形金型8はコア型10(可動型側)とキャビティ型11(固定型側)とを組み合わせてなり、コア型10とキャビティ型11との間の容器形成部については容器胴部形成部分12とこれに連続する容器底部形成部分13とから構成されている。
【0024】
(射出成形ノズル)
射出成形ノズル9はノズルゲート14をキャビティ型11での容器底部形成部分に臨ませて取り付けられている。この射出成形ノズル9は、ノズルゲート14を先端部として、棒状のバルブピン15が移動可能にして配されているピン通路16を備えていて、前記ピン通路16に、図示しない射出成形機からの容器表層用樹脂と、もう一つの射出成形機からのガスバリア性樹脂とが送り込まれ、そしてこのピン通路16からノズルゲート14を通して成形金型8側に前記容器表層用樹脂とガスバリア性樹脂とが送り込まれるようにしている。
【0025】
図4に示されているように上記ピン通路16には、ノズルゲート14に近い最先端位置に、上記容器表層用樹脂をピン通路16に送り込む第一の樹脂吐出口17が臨んでいて、この第一の樹脂吐出口17がピン通路16の内周方向に亘って開口している。また、第一の樹脂吐出口17よりノズルゲート14とは反対側となる後方位置に、容器表層用樹脂をピン通路16に送り込む第二の樹脂吐出口18が臨み、ピン通路16の周方向に亘って開口している。
【0026】
第一の樹脂吐出口17から送り込まれる容器表層用樹脂と第二の樹脂吐出口18からの容器表層用樹脂とは同じ樹脂であり、一つの射出成形機から供給された同一の容器表層用樹脂が、図示しない分岐のランナーを経て第一、第二の樹脂吐出口17、18からピン通路16に送り出されるようにしている。
【0027】
また、第一の樹脂吐出口17と第二の樹脂吐出口18との間となる中間位置には、ガスバリア性樹脂をピン通路16に送り込む第三の樹脂吐出口19が臨んでいて、この第三の樹脂吐出口19がピン通路16の内周方向に亘って開口している。この第三の樹脂吐出口19へは、もう一つ射出成形機からガスバリア性樹脂が供給されるもので、第一、第二の樹脂吐出口17、18に繋がるランナーとは別個のランナーを通ってガスバリア性樹脂がこの第三の樹脂吐出口19に送られるようにしている。
【0028】
(バルブピン)
上記バルブピン15は、ピン通路16を移動して第一、第二、第三の樹脂吐出口17、18、19それぞれ開放と閉鎖とを行なうものである。また図3に示されているようにバルブピン15は、このバルブピン15の外面であってバルブピン15の先端に達する溝20がピン長さ方向にして設けられている。前記溝20は、バルブピン15が移動して溝20が第三の樹脂吐出口19に対応したときに、溝20に対応している部分のみで第三の樹脂吐出口19を開放して溝20に沿って直線状にガスバリア性樹脂をノズルゲート側へ送り出すことができる。
【0029】
また、バルブピン15には、上記溝20の後位にしてバルブピン15の外面に開口した連通孔21からバルブピン15の先端の端面中央に開口した吐出口22に亘る連通路23が設けられている。この連通路23は、バルブピン15が移動して前記連通孔21が第二の樹脂吐出口18に対応したときに、この連通孔21を通して第二の樹脂吐出口18を開放して、その第二の樹脂吐出口18の容器表層用樹脂を通し、ピン先端の吐出口22からノズルゲート側へ送り出すことができるものである。
【0030】
(カップ状容器の製造)
上記射出成形ノズル9により容器表層用樹脂とガスバリア性樹脂とを成形金型8に送り込んでカップ状容器1を成形する点について以下に説明する。
【0031】
まず、ラベルフィルムの取付ステップとして成形金型8を開いて、キャビティ型11における容器胴部形成部分12にラベルフィルム4を取り付けて、その後に型閉じ、型締めが行なわれる。このときラベルフィルム4は、合わせ目5が容器胴部形成部分12での予め定められた位置となるようにして取り付けられる。
【0032】
(第一ステップ)
つぎに成形金型8の容器胴部形成部分12に樹脂を送り込んで容器胴部を形成する第一ステップを行なう。この第一ステップでは、射出成形ノズル9から前記容器胴部形成部分12に向けて容器表層用樹脂を送り込むときに、この容器表層用樹脂の送り込みとともにガスバリア性樹脂の送り込みが行われ、ガスバリア性樹脂については、容器表層用樹脂でのコア型10側に沿って広がる部分とキャビティ型11側に沿って広がる部分との間の中間層とし、ラベルフィルム4の合わせ目5に対応する位置に帯状にして送り込みをするものである。
【0033】
図4は型締めが終了して樹脂の射出前の状態を示している。バルブピン15はこのバルブピン15の先端が成形金型8の容器底部形成部分に臨む状態となるノズルゲート閉鎖位置にあって、ノズルピン15が第一の樹脂吐出口17、第三の樹脂吐出口19、第二の樹脂吐出口18の全てを閉鎖している。まず、このノズルゲート閉鎖位置にあるバルブピン15を成形金型とは反対側に移動させ、溝20が第三の樹脂吐出口19に対応する位置まで後退させる。
【0034】
図5はバルブピン15の上記溝20が第三の樹脂吐出口19に対応する位置まで後退した状態を示していて、図示されているように後退したバルブピン15は、第一の樹脂吐出口17を開放し、第二の樹脂吐出口18を上記連通路23を介して開放し、第三の樹脂吐出口19を溝20を介して部分的に開放する。
【0035】
第一の樹脂吐出口17からは容器表層用樹脂を容器胴部形成部分12でのキャビティ型11側に向けて送り込む樹脂流路25が形成される。また、第二の樹脂吐出口18からは容器表層用樹脂を容器胴部形成部分12でのコア型10側に向けて送り込む樹脂流路26が形成される。さらに、第三の樹脂吐出口19からはガスバリア性樹脂をラベルフィルム4の合わせ目5に対応する部分に向けて溝20により案内して送り込む樹脂流路27が形成される。
【0036】
図5において(ロ)はピン通路16での樹脂通路25、26、27を示している。バルブピン15の上記後退により容器表層用樹脂とガスバリア性樹脂とは共射出されて送り出されることになるが、図5(ロ)に示すように、バルブピン15の連通路23を介して送り出される容器表層用樹脂の樹脂通路26はピン通路16において中心にあり、最先端側にある第一の樹脂吐出口17から送り出される容器表層用樹脂の樹脂通路25はピン通路16の内周面に沿う位置にあり、溝20に案内されて送り出されるガスバリア性樹脂の樹脂通路27は、キャビティ型側に通じる前記樹脂通路26とコア型側に通じる前記樹脂通路25の間であって樹脂送り出し方向に沿う直線状に形成される。
【0037】
そして、射出成形ノズル9から上記樹脂通路26を通って成形金型8に入る容器表層用樹脂は、コア型10での容器底部形成部分13を経て容器胴部形成部分12に沿って広がるとともに、同じく射出ノズル9から樹脂通路25を通って入る容器表層用樹脂は、キャビティ型11での容器底部形成部分13を経て容器胴部形成部分12に入ると上記ラベルフィルム4の容器内方側に沿って広がる。さらに、上記樹脂通路27を通って入るガスバリア性樹脂は、コア型側の容器表層用樹脂とギャビティ型側の容器表層用樹脂とに案内されながらサンドイッチ状に挟まれた状態で容器底部形成部分13を経て容器胴部形成部分12に入り、ラベルフィルム4の合わせ目5に対応する位置に到達し、ある程度の幅を持った縦帯状にして広がる。
【0038】
この第一ステップで、容器胴部形成部分12で容器表層用樹脂からなる表層二層28、28の間に中間層として縦帯状とされたガスバリア性樹脂からなるガスバリア層6が形成され、縦帯状にしてラベルフィルム4の合わせ目5に対応した位置にして形成される。そして、ラベルフィルム4とこのラベルフィルム4の裏面側である表層28とが一体となる。
【0039】
(第二ステップ)
上述のようにして容器胴部形成部分12に対応した樹脂量の送り込みをする第一ステップが終了すれば、この第一ステップに連続して容器底部形成部分13に対応した樹脂量の樹脂を送り込む第二ステップを行なう。この第二ステップでは、容器底部形成部分13に向けて容器表層用樹脂の送り込みと共に、ガスバリア性樹脂を、容器表層用樹脂で記中間層部分であって面状にして送り込むものであり、容器底部に前記ガスバリア性樹脂からなる面状のガスバリア層を中間層として形成し、このガスバリア層を容器胴部の縦帯状のガスバリア層に連続するように設ける。
【0040】
図6は容器底部の形成も同時に行なわれる状態を示していて、容器胴部形成部分に応じた樹脂量の送り込みが終了した後のこの第二ステップでは、容器底部を形成するために、上記溝20が第三の樹脂吐出口19に対応する状態にあった位置のバルブピン15を、このバルブピン15の先端が上記第二の樹脂吐出口18の後位に後退させる。
【0041】
バルブピン15の先端が第二の樹脂吐出口18の後位となる位置までバルブピン15が後退することで、第一ステップにおいて開放状態にあった第一の樹脂吐出口17が引き続いて開放される。また、第二の樹脂吐出口18も開放された状態であり直接にしてピン通路16に容器表層用樹脂の送り込みが行われる。さらに、第三の樹脂吐出口19も第一ステップでの状態とは異なってバルブピン15に規制されずに開放された状態となり、直接にしてピン通路16にガスバリア性樹脂の送り込みが行われる。
【0042】
上記全ての樹脂吐出口が開放されて樹脂の送り込みが行われ、ピン通路16での樹脂通路の形態はつぎのようになる。即ち、最後位の第二の樹脂吐出口18から送り出される容器表層用樹脂の樹脂通路26はピン通路16において中心にあり、最先端側にある第一の樹脂吐出口17から送り出される容器表層用樹脂の樹脂通路25はピン通路16の内周面に沿う位置にある。そして第三の樹脂吐出口19から送り出されるガスバリア性樹脂の樹脂通路27は、キャビティ型側に通じる前記樹脂通路26とコア型側に通じる前記樹脂通路25の間に形成され、樹脂送り出しに直交する方向での通路形状については樹脂通路25と同じように環状となるものである。
【0043】
そして、射出成形ノズル9から樹脂通路26を通って成形金型8に入る容器表層用樹脂は、コア型10での容器底部形成部分13に沿って広がるとともに、同じく射出ノズル9から樹脂通路25を通って入る容器表層用樹脂は、キャビティ型11での容器底部形成部分13に沿って広がる。さらに、樹脂通路27を通って入るガスバリア性樹脂は、コア型側の容器表層用樹脂とギャビティ型側の容器表層用樹脂とに案内されながらサンドイッチ状に挟まれた状態で容器底部形成部分13に入り中間層として面状に広がり、このガスバリア性樹脂による中間層が容器底部形成部分13の全体に及ぶ範囲となるように設けられている。
【0044】
容器底部形成部分13に樹脂が行き渡ったときに第二ステップが終了する。第二ステップにて容器底部形成部分13に樹脂が行き渡ったときには上記第一ステップで送り込まれていた容器表層用樹脂とガスバリア性樹脂との樹脂も容器胴部形成部分12に行き渡っていて、上記合わせ目5に対応する位置にして中間層としての縦帯状のガスバリア層6が形成される。この第二ステップでは、容器底部形成部分13で容器表層用樹脂からなる表層二層28、28の間に中間層として形成されるガスバリア性樹脂からなる面状のガスバリア層7は、容器胴部形成部分12で縦帯状とされたガスバリア層6と連続しているものとなる。
【0045】
(第三ステップ)
成形金型の容器底部形成部分13に対応した樹脂量の樹脂の送り込みをして容器底部を形成する第二ステップが終了すると第三ステップに移行する。図7に示されているようにこの第三ステップでは、先端が上記第二の樹脂吐出口18の後位に位置させていたバルブピン15を前進させる。そして、先端が上記ノズルゲート14の位置となった時点で停止させ、この状態で第一の樹脂吐出口17と第三の樹脂吐出口19と第二の樹脂吐出口18との全樹脂吐出口の閉鎖がバルブピン15により行なわれ、容器表層用樹脂とガスバリア性樹脂との成形金型への送り込みが停止する。
【0046】
第三ステップにおいて樹脂の送り込みを停止してから成形金型8側での型締め状態を所定時間確保することでこの第三ステップが終了する。そして型開きをしてカップ状容器を取り出す。このカップ状容器1にあっては、容器胴部2の外周面にガスバリア性を有するラベルフィルム4を一体にして備える。また、ラベルフィルム4の合わせ目5に対応するようにして容器内方側の中間層として縦帯状のガスバリア層6が形成され、容器底部3については中間層として面状のガスバリア層7が形成されており、容器胴部2での前記ガスバリア層6と容器底部3でのガスバリア層7とが連続した状態となっているものである。
【0047】
なお、容器胴部形成部分12に対応する樹脂量と容器底部形成部分13に対応する樹脂量との割合を変化させることで、容器底部での中間層であるガスバリア層の外周高さ位置を変化させる調整が可能である。
【符号の説明】
【0048】
1…カップ状容器
2…容器胴部
3…容器底部
4…ラベルフィルム
5…ラベルフィルムの合わせ目
6、7…ガスバリア層
8…成形金型
9…射出成形ノズル
10…コア型
11…キャビティ型
12…容器胴部形成部分
13…容器底部形成部分
14…ノズルゲート
15…バルブピン
16…ピン通路
17…第一の樹脂吐出口
18…第二の樹脂吐出口
19…第三の樹脂吐出口
20…溝
21…連通孔
22…吐出口
23…連通路
25、26,27…樹脂流路
28…表層
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7