特許第6236475号(P6236475)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ドク サン ネオルクス カンパニー リミテッドの特許一覧 ▶ サムソン ディスプレイ カンパニー リミテッドの特許一覧

特許6236475有機電子素子用化合物、これを用いた有機電子素子及びその電子装置
<>
  • 特許6236475-有機電子素子用化合物、これを用いた有機電子素子及びその電子装置 図000056
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6236475
(24)【登録日】2017年11月2日
(45)【発行日】2017年11月22日
(54)【発明の名称】有機電子素子用化合物、これを用いた有機電子素子及びその電子装置
(51)【国際特許分類】
   C07D 491/048 20060101AFI20171113BHJP
   H01L 51/50 20060101ALI20171113BHJP
   H05B 33/02 20060101ALI20171113BHJP
   C09K 11/06 20060101ALI20171113BHJP
   C07D 495/04 20060101ALI20171113BHJP
   H01L 51/46 20060101ALI20171113BHJP
【FI】
   C07D491/048CSP
   H05B33/14 B
   H05B33/02
   C09K11/06 690
   C09K11/06 660
   C07D495/04 103
   H01L31/04 154B
   H01L31/04 154C
   H01L31/04 154D
【請求項の数】18
【全頁数】51
(21)【出願番号】特願2016-9513(P2016-9513)
(22)【出願日】2016年1月21日
(65)【公開番号】特開2017-43596(P2017-43596A)
(43)【公開日】2017年3月2日
【審査請求日】2016年1月21日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0122007
(32)【優先日】2015年8月28日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515127979
【氏名又は名称】ドク サン ネオルクス カンパニー リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】515154942
【氏名又は名称】サムソン ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】パク ジュンファン
(72)【発明者】
【氏名】リ サンへ
(72)【発明者】
【氏名】ムン スンギュン
(72)【発明者】
【氏名】リ ブンサン
(72)【発明者】
【氏名】リ ジュンウォク
(72)【発明者】
【氏名】キム ミキュン
(72)【発明者】
【氏名】リ クァンへ
【審査官】 谷尾 忍
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2014/0332793(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0319472(US,A1)
【文献】 特開2015−224250(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/053570(WO,A1)
【文献】 国際公開第2015/037965(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 491/048
C07D 495/04
C09K 11/06
H01L 51/46
H01L 51/50
H05B 33/02
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式1で表される化合物:
【化1】

前記式1において、
Z環はC10−C20のアリール基であり、XはO又はSであり、
は単結合;C−C60のアリーレン基;フルオレニレン基;O、N、S、Si及びPからなる群より選ばれた少なくとも1つのヘテロ原子を含むC−C60のヘテロ環基;及びC−C60の脂肪族環とC−C60の芳香族環との縮合環基;からなる群より選ばれ、
ArはC−C60のアリール基;O、N、S、Si及びPからなる群より選ばれた少なくとも1つのヘテロ原子を含むC−C60のヘテロ環基;フルオレニル基;及びC−C60の脂肪族環とC−C60の芳香族環との縮合環基;からなる群より選ばれ、
m、n及びoはそれぞれ0〜4の整数であり、
、R及びRは互いに独立に、重水素;ハロゲン;C−C60のアリール基;フルオレニル基;O、N、S、Si及びPのうち、少なくとも1つのヘテロ原子を含むC−C60のヘテロ環基;C−C60の脂肪族環とC−C60の芳香族環との縮合環基;C−C50のアルキル基;C−C20のアルケニル基;C−C20のアルキニル基;C−C30のアルコキシ基;C−C30のアリールオキシル基;及び−L’−N(R)(R)からなる群より選ばれ、
L’は単結合;C−C60のアリーレン基;フルオレニレン基;C−C60の脂肪族環とC−C60の芳香族環との縮合環基;及びC−C60のヘテロ環基;からなる群より選ばれ、
及びRは互いに独立に、C−C60のアリール基;フルオレニル基;C−C60の脂肪族環とC−C60の芳香族環との縮合環基;及びO、N、S、Si及びPのうち、少なくとも1つのヘテロ原子を含むC−C60のヘテロ環基からなる群より選ばれ、
前記アリール基、ヘテロ環基、フルオレニル基、縮合環基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリールオキシル基、アリーレン基及びフルオレニレン基は重水素;ハロゲン;シラン基;シロキサン基;シアノ基;ニトロ基;C−C20のアルキルチオ基;C−C20のアルコキシ基;C−C20のアルキル基;C−C20のアルケニル基;C−C20のアルキニル基;C−C20のアリール基;重水素で置換されたC−C20のアリール基;フルオレニル基;O、N、S、Si及びPからなる群より選ばれた少なくとも1つのヘテロ原子を含むC−C20のヘテロ環基;C−C20のシクロアルキル基;C−C20のアリールアルキル基;及びC−C20のアリールアルケニル基;からなる群より選ばれた1つ以上の置換基で更に置換することができる。
【請求項2】
前記式1は下記式2〜4のうちのいずれか1つに表される、請求項1に記載の化合物:
【化2】

前記式2〜4において、Ar、L、R〜R、m、n、o及びXは請求項1における定義と同様である。
【請求項3】
前記Z環はナフタレン又はフェナントレンであ、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
前記式1は下記のうちの1つである、請求項1に記載の化合物:
【化3】

【化4】

【化5】

【化6】

【化7】

【化8】
【請求項5】
第1電極;第2電極;及び前記第1電極と第2電極との間に位置する有機物層;を含む有機電子素子において、
前記有機物層は請求項1〜請求項4のうち、いずれか1つの請求項の化合物を含有することを特徴とする有機電子素子。
【請求項6】
前記化合物は前記有機物層の発光層に含有されていることを特徴とする請求項5に記載の有機電子素子。
【請求項7】
前記化合物は前記発光層の燐光レッドホスト材料として用いられることを特徴とする請求項6に記載の有機電子素子。
【請求項8】
前記発光層のホスト材料は前記化合物を含み、前記発光層のドーパント材料は下記式6で表される化合物を含むことを特徴とする請求項6に記載の有機電子素子:
【化9】

前記式6において、
A環及びB環は互いに独立に、C−C20のシクロアルキル;C−C20のヘテロシクロアルキル;C−C60のアリール;フルオレン;O、N、S、Si及びPからなる群より選ばれた少なくとも1つのヘテロ原子を含むC−C60のヘテロアリール;及びC−C60の脂肪族環とC−C60の芳香族環との縮合環;からなる群より選ばれ、
21〜X24は互いに独立に、炭素原子又は窒素原子であり、
21及びR22は互いに独立に、重水素;ハロゲン原子;ヒドロキシル基;シアノ基;ニトロ基;アミノ基;アミジノ基;ヒドラジン;ヒドラゾン;カルボキシル基若しくはこの塩;スルホン酸基若しくはこの塩;リン酸若しくはこの塩;−C(=O)Q(ここで、QはC−C10のアルキル基、C−C10のアリール基又はC−C60のアリールオキシル基);置換又は非置換されたC−C60のアルキル基;置換又は非置換されたC−C60のアルケニル基;置換又は非置換されたC−C60のアルキニル基;置換又は非置換されたC−C60のアルコキシ基;置換又は非置換されたC−C60のシクロアルキル基;置換又は非置換されたC−C60のヘテロシクロアルキル基;置換又は非置換されたC−C60のシクロアルケニル基;置換又は非置換されたC−C60のヘテロシクロアルケニル基;置換又は非置換されたC−C−60のアリール基;置換又は非置換されたC−C60のアリールオキシル基;置換又は非置換されたC−C60のアリールチオ基;及び置換又は非置換されたC−C60のヘテロアリール基;からなる群より選ばれ、a及びaは互いに独立に、0〜8の整数であり、
Mは原子量40以上の遷移金属であり、
Lは下記式のうちの1つであり、
【化10】

前記式において、Z11〜Z17は互いに独立に、水素、重水素、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、C−C60のアルキル基、C−C60のアルコキシ基、C−C60のアリール基及びC−C60のヘテロアリール基;からなる群より選ばれ、
前記C−C60のアルキル基及びC1−60のアルコキシ基は重水素、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基及びニトロ基のうち、少なくとも1つで置換されていてもよく、
前記C−C60のアリール基及びC−C60のヘテロアリール基は重水素、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、C−C60のアルキル基及びC−C60のアルコキシ基のうち、少なくとも1つで置換されていてもよく、d〜dは1〜4の整数であり、
mは0〜4の整数であり、
nは1〜3の整数である。
【請求項9】
前記式6において、Mがイリジウム(Ir)、プラチナ(Pt)、オスミウム(Os)及びルテニウム(Ru)の中から選択された、請求項8に記載の有機電子素子。
【請求項10】
前記式6において、X21〜X24のうち、少なくとも1つが窒素原子である、請求項8に記載の有機電子素子。
【請求項11】
前記式6において、A環及びB環は互いに独立に、シクロペンテン、シクロヘキセン、ベンゼン、ナフタレン、インデン、フルオレン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、インドール、キノリン、イソキノリン、ベンゾイミダゾール、フラン、ベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、ベンゾチアゾール及びベンゾオキサゾールからなる群より選ばれた、請求項8に記載の有機電子素子。
【請求項12】
前記式6において、R21及びR22は互いに独立に、重水素、−F、−Cl、シアノ基、ニトロ基、−C(=O)Q(ここで、Qはメチル基又はフェニル基)、メチル基、エチル基、tert−ブチル基、メトキシ基、tert−ブトキシ基及び フェニル基からなる群より選ばれ、
前記メチル基、エチル基及びtert−ブチル基はそれぞれ重水素、−F、−Cl、シアノ基及びニトロ基のうち、少なくとも1つで置換されていてもよく、
前記フェニル基は重水素、−F、−Cl、シアノ基、ニトロ基、−C(=O)Q(ここで、Qはメチル基又はフェニル基)、メチル基、tert−ブチル基、メトキシ基及びtert−ブトキシ基のうち、少なくとも1つで置換された、請求項8に記載の有機電子素子。
【請求項13】
前記式6は下記式のうちの1つである、請求項8に記載の有機電子素子:
【化11】

前記式6−1及び6−2において、
A環及びB環は互いに独立に、シクロペンテン、ベンゼン、ナフタレン、フルオレン、ピリジン、ピリダジン、キノリン、イソキノリン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、ベンゾチアゾール及びベンゾオキサゾールのうちから選択され、
21及びR22は互いに独立に、重水素、−F、−Cl、シアノ基、ニトロ基、−C(=O)Q(ここで、Qはメチル基又はフェニル基)、メチル基、エチル基、tert−ブチル基、メトキシ基、tert−ブトキシ基及びフェニル基からなる群より選ばれ、
前記メチル基、エチル基及びtert−ブチル基はそれぞれ重水素、−F、−Cl、シアノ基及びニトロ基のうち、少なくとも1つで置換されていてもよく、
前記フェニル基は重水素、−F、−Cl、シアノ基、ニトロ基、−C(=O)Q(ここで、Qはメチル基又はフェニル基)、メチル基、tert−ブチル基、メトキシ基及びtert−ブトキシ基のうち、少なくとも1つで置換されていてもよく、
及びaはそれぞれ0〜2の整数であり、 Z11〜Z13は互いに独立に、水素、重水素、メチル基、エチル基及びtert−ブチル基からなる群より選ばれ、前記メチル基、エチル基及びtert−ブチル基はそれぞれ重水素、−F、シアノ基及びニトロ基のうち、少なくとも1つで置換することができる。
【請求項14】
前記式6で表される化合物は下記化合物のうちの1つである、請求項8に記載の有機電子素子:
【化12】
【請求項15】
前記第1電極の一面と第2電極の一面のうち、前記有機物層と反対側である、少なくとも一面に形成される光効率改善層を更に含む、請求項5に記載の有機電子素子。
【請求項16】
前記有機物層はスピンコーティング工程、ノズルプリンティング工程、インクジェットプリンティング工程、スロットコーティング工程、ディップコーティング工程又はロールツーロール工程 によって形成されることを特徴とする請求項5に記載の有機電子素子。
【請求項17】
請求項5に記載の有機電子素子を含むディスプレイ装置;及び
前記ディスプレイ装置を駆動する制御部;を含む電子装置。
【請求項18】
前記有機電子素子は、有機電子発光素子、有機太陽電池、有機感光体、有機トランジスタ、及び単色又は白色照明用素子のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項17に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は有機電子素子用化合物、これを用いた有機電子素子及びその電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に有機発光現象とは、有機物質を用いて電気エネルギーを光エネルギーに変換させる現象を称する。有機発光現象を利用する有機電子素子は通常、正極と負極及びこの間に有機物層を含む構造を有する。ここで、有機物層は有機電子素子の効率と安定性を高めるために、それぞれ他の物質で構成された多層の構造からなる場合が多く、例えば、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層及び電子注入層などからなり得る。
【0003】
有機電子素子において有機物層として用いられる材料は、機能によって発光材料と電荷輸送材料、例えば、正孔注入材料、正孔輸送材料、電子輸送材料、電子注入材料などに分類することができる。そして、前記発光材料は、分子量によって高分子型と低分子型に分類することができ、発光メカニズムによって電子の一重項励起状態に由来する蛍光材料と電子の三重項励起状態に由来する燐光材料に分類することができる。また、発光材料は発光色によって青色、緑色、赤色発光材料と、より好ましい天然色を具現するために必要な黄色及びオレンジ色発光材料に区分することができる。
【0004】
一方、発光材料として1つの物質のみ用いる場合、分子間の相互作用によって最大発光波長が長波長に移動し、色純度が低下したり、発光減殺効果により素子の効率が減少するという問題が発生するので、色純度の増加とエネルギーの遷移による発光効率を増加させるために、発光材料としてホスト/ドーパント系を用いることができる。その原理は、発光層を形成するホストよりもエネルギー帯域の間隙が小さなドーパントを発光層に少量混合すれば、発光層で発生したエキシトンがドーパントに輸送され、効率の高い光を発する。このとき、ホストの波長がドーパントの波長帯に移動するので、利用するドーパントの種類によって所望の波長の光が得られる。
【0005】
現在、携帯用ディスプレイ市場は、大面積ディスプレイへと大きさが増大している傾向にあり、これにより既存の携帯用ディスプレイで要求されていた消費電力よりも更に大きな消費電力が要求されている。従って、バッテリという制限的な電力供給源を有している携帯用ディスプレイ立場では消費電力が非常に重要な要素となったうえ、効率と寿命の問題も必ず解決しなければならない状況である。
【0006】
効率と寿命、駆動電圧などは互いに関連性があり、効率が増加すれば、相対的に駆動電圧が低下し、駆動電圧が低下しつつ、駆動時に発生するジュール熱(Joule heating)による有機物質の結晶化が少なくなり、結果として寿命が長くなる傾向を示す。しかしながら、前記有機物層を単純に改善することで、効率を最大化させることはできない。なぜなら、各有機物層間のエネルギー準位(energy level)及びT値、物質の固有特性(移動度、界面特性など)などが最適の組み合わせとなったとき、長寿命と高効率を同時に達成できるためである。
【0007】
従って、高い熱的安定性を有し、発光層内で効率的に荷電平衡(charge balance)が維持できる発光材料の開発が必要であるのが現状である。即ち、有機電子素子が有する優れた特徴を十分に発揮するためには、素子内の有機物層をなす物質、例えば、正孔注入物質、正孔輸送物質、発光物質、電子輸送物質、電子注入物質などが安定的、且つ効率的な材料によって後押されることが前提とならなければならないが、未だに安定的、且つ効率的な有機電子素子用有機物層材料の開発が十分に行われていない状態であり、その中でも特に発光層のホスト物質及びこのようなホスト物質と適切なドーパント物質の組み合わせに対する開発が切実に要求されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は素子の駆動電圧を下げ、素子の発光効率、色純度、安定性及び寿命を向上させることができる化合物、これを用いた有機電子素子及びその電子装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一側面において、本発明は下記式で表される化合物を提供する。
【0010】
【化1】
【0011】
他の側面において、本発明は前記式で表される化合物を用いた有機電子素子及びその電子装置を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明に実施形態に係る化合物を用いることで、素子の駆動電圧が下げられるだけでなく、素子の発光効率、色純度、安定性及び寿命を大きく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明に係る有機電子発光素子の例示図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
各図面の構成要素に参照符号を付すにおいて、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されても、可能な限り同一の符号を有するようにしていることに留意すべきである。また、本発明を説明するにおいて、関連する公知の構成又は機能に関する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にするおそれがあると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0016】
本発明の構成要素を説明するにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を用いることができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語により該当構成要素の本質や順番又は順序などが限定されるわけではない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」又は「接続」されると記載された場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接的に連結又は接続することができるが、各構成要素の間に他の構成要素が「連結」、「結合」又は「接続」されることもある理解されるべきである。
【0017】
また、層、膜、領域、板などの構成要素が他の構成要素の「上に(うえに)」又は「上に(じょうに)」あるとする場合、これは他の構成要素の「真上に」ある場合のみならず、その中間に他の構成要素がある場合も含むことができると理解されるべきである。反対に、ある構成要素が他の部分の「真上に」あるとする場合には、中間に他の部分がないことを意味すると理解されるべきである。
【0018】
本明細書及び添付の請求の範囲において用いられたように、特に言及しない限り、下記用語の意味は、下記と同様である:
【0019】
本明細書に用いられた用語「ハロ」又は「ハロゲン」は、他の説明がない限り、フッ素(F)、ブローム(Br)、塩素(Cl)又はヨード(I)である。
【0020】
本発明に用いられた用語「アルキル」又は「アルキル基」は、他の説明がない限り、1〜60の炭素数の単一結合を有し、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、シクロアルキル(脂環族)基、アルキル-置換されたシクロアルキル基、シクロアルキル-置換されたアルキル基をはじめとする飽和脂肪族作用基のラジカルを意味する。
【0021】
本発明に用いられた用語「アルケニル基」又は「アルキニル基」は、他の説明がない限り、それぞれ2〜60の炭素数の二重結合又は三重結合を有し、直鎖型又は側鎖型鎖基を含み、これに制限されるものではない。
【0022】
本発明に用いられた用語「シクロアルキル」は、他の説明がない限り、3〜60の炭素数を有する環を形成するアルキルを意味し、これに制限されるものではない。
【0023】
本発明に用いられた用語「アルコキシル基」、「アルコキシ基」、又は「アルキルオキシ基」は、酸素ラジカルが付着されたアルキル基を意味し、他の説明がない限り、1〜60の炭素数を有し、これに制限されるものではない。
【0024】
本発明に用いられた用語「アリールオキシル基」又は「アリールオキシ基」は、酸素ラジカルが付着されたアリール基を意味し、他の説明がない限り、6〜60の炭素数を有し、これに制限されるものではない。
【0025】
本発明に用いられた用語「フルオレニル基」又は「フルオレニレン基」は、他の説明がない限り、それぞれ下記構造においてR、R’及びR”がすべて水素である1価又は2価の作用基を意味し、「置換されたフルオレニル基」又は「置換されたフルオレニレン基」は置換基R、R’、R”のうち、少なくとも1つが水素以外の置換基であることを意味し、RとR’が互いに結合され、これらが結合された炭素と共にスピロ化合物を形成した場合を含む。
【0026】
【化2】
【0027】
本発明に用いられた用語「アリール基」及び「アリーレン基」は、他の説明がない限り、それぞれ6〜60の炭素数を有し、これに制限されるものではない。本発明でアリール基又はアリーレン基はヘテロ原子を含まない単環系、環集合体、縮合多環系、スピロ化合物等を含む。
18に記載の電子装置。
【0028】
本発明に用いられた用語「ヘテロ環基」は「ヘテロアリール基」又は「ヘテロアリーレン基」のような芳香族環のみならず、非芳香族環も含み、他の説明がない限り、それぞれ1つ以上のヘテロ原子を含む炭素数2〜60の環を意味するが、ここに制限されるものではない。本明細書に用いられた用語「ヘテロ原子」は他の説明がない限り、N、O、S、P又はSiを示し、ヘテロ環基はヘテロ原子を含む単環系、環集合体、縮合多環系、スピロ化合物等を意味する。
【0029】
また、「ヘテロ環基」は環を形成する炭素の代わりにSOを含む環も含むことができる。例えば、「ヘテロ環基」は下記化合物を含む。
【0030】
【化3】
【0031】
また、本明細書における1価又は2価の作用基を作用基名称として命名したり、母体化合物の前に価数を表記して命名することとする。例えば、「2価のベンゾチオフェン」は母体化合物であるベンゾチオフェンの2価の作用基を意味し、類似した「2価のジベンゾチオフェン」は母体化合物であるジベンゾチオフェンの2価の作用基を、「2価のフラン」は母体化合物であるフランの2価の作用基を、「2価のジベンゾフラン」は母体化合物であるジベンゾフランの2価の作用基を、「2価のピリミジン」は母体化合物であるピリミジンの2価の作用基を示すこととする。
【0032】
本発明に用いられた用語「環」は単環及び多環を含み、炭化水素環はもとより少なくとも1つのヘテロ原子を含むヘテロ環を含み、芳香族及び非芳香族環を含む。
【0033】
本発明に用いられた用語「多環」はビフェニル、ターフェニルなどと同様の環集合体(ring assemblies)、縮合(fused)多環系及びスピロ化合物を含み、芳香族のみならず、非芳香族も含み、炭化水素環はもとより少なくとも1つのヘテロ原子を含むヘテロ環を含む。
【0034】
本発明に用いられた用語「環集合体(ring assemblies)」は2つ又はその以上の環系(単環又は縮合環系)が単結合又は二重結合を通じて互いに直接連絡されており、このような環の間の直接連結の数がこの化合物に入っている環系の総数より1つが少ないことを意味する。環集合体は同一又は相違する環系が単結合若しくは二重結合を通じて互いに直接連結することができる。
【0035】
本発明に用いられた用語「縮合多環系」は少なくとも2つの原子の共有する縮合(fused)環形態を意味し、2つ以上の炭化水素類の環系が縮合形態及び少なくとも1つのヘテロ原子を含むヘテロ環系が少なくとも1つの縮合形態等を含む。このような縮合多環系はヘテロ原子を含まない芳香族環、ヘテロ原子を含む芳香族環、脂肪族環又はこれら環の組み合わせであり得る。
【0036】
本発明に用いられた用語「スピロ化合物」は「スピロ連結(spiro union)」を有し、スピロ連結は2つの環が専ら1つの原子を共有することで行われる連結を意味する。このとき、2つの環に共有された原子を「スピロ原子」と称し、1つの化合物に入っているスピロ原子の数により、これらをそれぞれ「モノスピロー」、「ジスピロー」、「トリスピロー」化合物と称する。
【0037】
また、接頭辞が連続して命名される場合、先に記載された順に置換基が羅列されることを意味する。例えば、アリールアルコキシ基の場合、アリール基で置換されたアルコキシ基を意味し、アルコキシルカルボニル基の場合、アルコキシル基で置換されたカルボニル基を意味し、またアリールカルボニルアルケニル基の場合、アリールカルボニル基で置換されたアルケニル基を意味し、ここでアリールカルボニル基は、アリール基で置換されたカルボニル基である。
【0038】
また、明示的な説明がない限り、本発明に用いられた用語「置換又は非置換の」における「置換」は重水素、ハロゲン、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、C-C20のアルキル基、C-C20のアルコキシル基、C-C20のアルキルアミン基、C-C20のアルキルチオフェン基、C-C20のアリールチオフェン基、C-C20のアルケニル基、C-C20のアルキニル基、C-C20のシクロアルキル基、C-C20のアリール基、重水素で置換されたC-C20のアリール基、C-C20のアリールアルケニル基、シラン基、ホウ素基、ゲルマニウム基、及びO、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含むC-C20のヘテロ環基からなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されることを意味し、これらの置換基に制限されるものではない。
【0039】
また、明示的な説明がない限り、本発明に用いられる式は、下記式の指数定義による置換基の定義と同様に適用される。
【0040】
【化4】
【0041】
ここで、aが0の整数であるとき、置換基Rは不在であり、aが1の整数であるとき、1つの置換基Rはベンゼン環を形成する炭素のうち、いずれか1つの炭素に結合し、aが2又は3の整数であるとき、それぞれ下記と同様に結合し、このとき、Rは互いに同一又は異なることもあり、aが4〜6の整数であるとき、これと類似する方式でベンゼン環の炭素に結合し、一方、ベンゼン環を形成する炭素に結合された水素の表示は省略する。
【0042】
【化5】
【0043】
図1は、本発明の一実施形態に係る有機電子素子に対する例示図である。
【0044】
図1を参照すれば、本発明の一実施形態に係る有機電子素子100は、基板110上に形成された第1電極120、第2電極180及び第1電極120と第2電極180との間に本発明に係る化合物を含む有機物層を備える。このとき、第1電極120はアノード(正極)であり、第2電極180はカソード(負極)であり得、インバート型の場合には、第1電極がカソードであり、第2電極がアノードであり得る。
【0045】
有機物層は、第1電極120上に順次、正孔注入層130、正孔輸送層140、発光層150、電子輸送層160及び電子注入層170を含むことができる。このとき、発光層150を除いた残りの層が形成されないこともあり得る。正孔阻止層、電子阻止層、発光補助層151、バッファ層141などを更に含んでもよく、電子輸送層160などが正孔阻止層の機能を行ってもよい。
【0046】
また、図示していないが、本発明の一実施形態に係る有機電子素子は第1電極と第2電極のうち、少なくとも一面のうち前記有機物層と反対の一面に形成された保護層又は光効率改善層(Capping layer)を更に含むことができる。
【0047】
前記有機物層に適用される本発明の一実施形態に係る化合物は、正孔注入層130、正孔輸送層140、電子輸送層160、電子注入層170、発光層150のホスト又はドーパント又は光効率改善層の材料として使用することもできるが、好ましくは発光層のホスト又はドーパントの材料として使用することができる。
【0048】
本発明の一実施形態に係る有機電子発光素子は、多様な蒸着法(deposition)を用いて製造することができる。PVDやCVDなどの蒸着方法を用いて製造することができるが、例えば、基板上に金属又は伝導性を有する金属酸化物又はこれらの合金を蒸着させて正極120を形成し、その上に正孔注入層130、正孔輸送層140、発光層150、電子輸送層160及び電子注入層170を含む有機物層を形成した後、その上に負極180として使用できる物質を蒸着させることによって製造することができる。
【0049】
また、有機物層は多様な高分子素材を用いて蒸着法ではない溶液工程又はソルベントプロセス(solvent process)、例えば、スピンコーティング工程、ノズルプリンティング工程、インクジェットプリンティング工程、スロットコーティング工程、ディップコーティング工程、ロールツーロール工程、ドクターブレーディング工程、スクリーンプリンティング工程、又は熱転写法などの方法によってより少ない数の層で製造することができる。本発明に係る有機物層は、多様な方法で形成することができるので、その形成方法によって本発明の権利範囲が制限されるものではない。
【0050】
本発明の一実施形態に係る有機電子素子は、用いられる材料によって前面発光型、後面発光型又は両面発光型であり得る。
【0051】
WOLED(White Organic Light Emitting Device)は、高解像度の実現が容易であり、工程性に優れた一方、既存のLCDのカラーフィルタ技術を用いて製造することができるという利点がある。主に、バックライト装置として用いられる白色有機発光素子に対する多様な構造が提案され特許化されている。代表として、R(Red)、G(Green)、B(Blue)発光部を相互平面的に並列配置(side−by−side)方式、R、G、B発光層が上下に積層される積層(stacking)方式があり、青色(B)有機発光層による電界発光とこれからの光を利用して無機蛍光体の自発光(photo−luminescence)を利用する色変換物質(color conversion material、CCM)方式などがあるが、本発明はこのようなWOLEDにも適用することができる。
【0052】
また、本発明の一実施形態に係る有機電子素子は、有機電子発光素子、有機太陽電池、有機感光体、有機トランジスタ、単色又は白色照明用素子のうちの1つであり得る。 本発明の他の実施形態は、前述した本発明の有機電子素子を含むディスプレイ装置と、このディスプレイ装置を制御する制御部を含む電子装置を含むことができる。このとき、電子装置は現在又は将来の有無線通信端末であり得、携帯電話などの移動通信端末、PDA、電子辞書、PMP、リモコン、ナビゲーション、ゲーム機、各種テレビ、各種コンピュータなど、あらゆる電子装置を含む。
【0053】
以下、本発明の一側面に係る化合物について説明する。
【0054】
本発明の一側面に係る化合物は、下記式1で表される。
【0055】
<式1>
【0056】
【化6】
【0057】
前記式1において、各記号は下記と同様に定義することができる。
【0058】
Z環はC10−C20のアリール基であり、好ましくはC10−C14のアリール基、より好ましくはナフタレン又はフェナントレンである。
【0059】
XはO又はSである。
【0060】
は単結合;C−C60のアリーレン基;フルオレニレン基;O、N、S、Si及びPからなる群より選ばれた少なくとも1つのヘテロ原子を含むC−C60のヘテロ環基;及びC−C60の脂肪族環とC−C60の芳香族環との縮合環基;からなる群より選ばれることができる。好ましくは、Lは単結合;C−C12のアリーレン基;O、N、S、Si及びPからなる群より選ばれた少なくとも1つのヘテロ原子を含む2価のC−C12のヘテロ環基;又はフルオレニレン基であり得る。また、好ましくは2価のフェニル、2価のビフェニル、2価の9−ジメチル−9H−フルオレン、2価のジベンゾチオフェンなどであり得る。
【0061】
ArはC−C60のアリール基;O、N、S、Si及びPからなる群より選ばれた少なくとも1つのヘテロ原子を含むC−C60のヘテロ環基;フルオレニル基;及びC−C60の脂肪族環とC−C60の芳香族環との縮合環基;からなる群より選ばれる。好ましくは、ArはC−C12のアリール基;O、N、又はSのうち、少なくとも 1つのヘテロ原子を含むC−C16のヘテロ環基;及びフルオレニル基;からなる群より選ばれ、より好ましくはフェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、9−フェニル−9H−カルバゾリル基、9,9−ジメチル−9H−フルオレニル基、ピリジル基、ジベンゾチエニル基、ジベンゾフリル基、
【0062】
【化7】
【0063】
などであり得る。
【0064】
m、n及びoはそれぞれ0〜4の整数であり、好ましくはこれらのすべてがOであり得る。
【0065】
、R及びRは互いに独立に、重水素;ハロゲン;C−C60のアリール基;フルオレニル基;O、N、S、Si及びPのうち、少なくとも1つのヘテロ原子を含むC−C60のヘテロ環基;C−C60の脂肪族環とC−C60の芳香族環との縮合環基;C−C50のアルキル基;C−C20のアルケニル基;C−C20のアルキニル基;C−C30のアルコキシ基;C−C30のアリールオキシル基;及び−L’−N(R)(R)からなる群から選択されることができ、m、n及びoそれぞれが2以上の整数であるとき、複数のR、R及びRそれぞれは互いに同一でも異なっているときもあり、またm、n及びoそれぞれが2以上の整数であるとき、隣接するR同士、隣接するR同士及び隣接するR同士のうち、少なくとも1組が互いに結合して環を形成することができる。
【0066】
前記L’は単結合;C−C60のアリーレン基;フルオレニレン基;C−C60の脂肪族環とC−C60の芳香族環との縮合環基;及びC−C60のヘテロ環基;からなる群から選択されることができ、R及びRは互いに独立に、C−C60のアリール基;フルオレニル基;C−C60の脂肪族環とC−C60の芳香族環との縮合環基;及び O、N、S、Si及びPのうち、少なくとも1つのヘテロ原子を含むC−C60のヘテロ環基からなる群から選択することができる。
【0067】
前記各記号がアリール基、ヘテロ環基、フルオレニル基、縮合環基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリールオキシル基、アリーレン基又はフルオレニレン基であるとき、これらのそれぞれは重水素;ハロゲン;シラン基;シロキサン基;ホウ素基;ゲルマニウム基;シアノ基;ニトロ基;C−C20のアルキルチオ基;C−C20のアルコキシ基;C−C20のアルキル基;C−C20の アルケニル基;C−C20のアルキニル基;C−C20のアリール基;重水素で置換されたC−C20のアリール基;フルオレニル基;O、N、S、Si及びPからなる群より選ばれた少なくとも1つのヘテロ原子を含むC−C20のヘテロ環基;C−C20の シクロアルキル基;C−C20のアリールアルキル基;及びC−C20のアリールアルケニル基;からなる群より選ばれた1つ以上の置換基で更に置換することができる。
【0068】
前記式1は、下記式2〜4のうち、いずれか1つで表されることができる。
【0069】
【化8】
【0070】
前記式2〜4において、Ar、L、R〜R、m、n、o及びXは前記式1における定義と同様である。
【0071】
具体的に、前記式1は下記化合物のうち、いずれか1つであり得る。
【0072】
【化9】
【0073】
【化10】
【0074】
【化11】
【0075】
【化12】
【0076】
【化13】
【0077】
【化14】
【0078】
本発明の他の側面において、本発明は第1電極;第2電極;及び前記第1電極と第2電極との間に形成された有機物層;を含む有機電子素子を提供する。
【0079】
前記有機物層は正孔注入層、正孔輸送層、発光補助層及び発光層のうち、少なくとも1つであり、このような有機物層には前記化合物のうち、少なくとも1つが含まれ得る。前記有機物層は前記式1で表される化合物1種又は2種以上の化合物に形成することができる。
【0080】
好ましくは、前記有機物層の発光層に式1で表される1種又は2種以上の化合物が含まれ得、前記式1で表される化合物は発光層のホスト材料、とりわけ、燐光レッドホスト材料として使用することができる。
【0081】
本発明の他の側面において、前記式1で表される化合物を発光層のホスト材料として使用するとき、好ましくは下記式6で表される化合物をドーパント材料として使用することができる。即ち、本発明に係る発光層には下記式6で表される化合物がドーパントとして含まれ得る。
【0082】
<式6>
【0083】
【化15】
【0084】
前記式6において、各記号は下記と同様に定義することができる。
【0085】
nは1〜3の整数である。
【0086】
A環及びB環は互いに独立に、C−C20のシクロアルキル;C−C20のヘテロシクロアルキル;C−C60のアリール;フルオレン;O、N、S、Si及びPからなる群より選ばれた少なくとも1つのヘテロ原子を含むC−C60のヘテロアリール;及びC−C60の脂肪族環とC−C60の芳香族環との縮合環;からなる群より選ばれることができる。好ましくは、A環及びB環は互いに独立に、シクロペンテン、シクロヘキセン、ベンゼン、ナフタレン、インデン、フルオレン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、インドール、キノリン、イソキノリン、ベンゾイミダゾール、フラン、ベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、ベンゾチアゾール及びベンゾオキサゾールからなる群から選択されることができる。
【0087】
21〜X24は互いに独立に、炭素原子又は窒素原子であり、好ましくは これらのうち、少なくとも1つは窒素原子であり得る。
【0088】
21及びR22は互いに独立に、重水素;ハロゲン原子;ヒドロキシル基;シアノ基;ニトロ基;アミノ基;アミジノ基;ヒドラジン;ヒドラゾン;カルボキシル基若しくはこの塩;スルホン酸基若しくはこの塩;リン酸若しくはこの塩;−C(=O)Q(ここで、QはC−C10のアルキル基、C−C10のアリール基又はC−C60のアリールオキシル基);置換又は非置換されたC−C60のアルキル基;置換又は非置換されたC−C60のアルケニル基;置換又は非置換されたC−C60のアルキニル基;置換又は非置換されたC−C60のアルコキシ基;置換又は非置換されたC−C60のシクロアルキル基;置換又は非置換されたC−C60のヘテロシクロアルキル基;置換又は非置換されたC−C60のシクロアルケニル基;置換又は非置換されたC−C60のヘテロシクロアルケニル基;置換又は非置換されたC−C−60のアリール基;置換又は非置換されたC−C60のアリールオキシル基;置換又は非置換されたC−C60のアリールチオ基;及び置換又は非置換されたC−C60のヘテロアリール基;からなる群より選ばれ、a及びaは互いに独立に、0〜8の整数である。a及びaが2以上の整数であるとき、複数のR21及びR22はそれぞれ互いに同一でも異なっているときもある。好ましくは、R21及びR22は互いに独立に、重水素、−F、−Cl、シアノ基、ニトロ基、−C(=O)Q(ここで、Qはメチル基又はフェニル基)、メチル基、エチル基、tert−ブチル基、メトキシ基、tert−ブトキシ基及びフェニル基からなる群より選ばれ、前記メチル基、エチル基及びtert−ブチル基はそれぞれ重水素、−F、−Cl、シアノ基及びニトロ基のうち、少なくとも1つで置換されることができ、前記フェニル基は重水素、−F、−Cl、シアノ基、ニトロ基、−C(=O)Q(ここで、Qはメチル基又はフェニル基)、メチル基、tert−ブチル基、メトキシ基及びtert−ブトキシ基のうち、少なくとも1つで置換されることができる。
【0089】
Mは原子量40以上の遷移金属であり得、好ましくはイリジウム(Ir)、プラチナ(Pt)、オスミウム(Os)又はルテニウム(Ru)であり得る。
【0090】
Lは一座配位(monodentate)有機配位子、二座配位(bidentate)有機配位子、三座配位(tridentate)有機配位子又は四座配位(tetradentate)有機配位子であり、mは0〜4の整数であり得る。好ましくは、Lは下記式のうち、1つで表されるラジカルであり得る。
【0091】
【化16】
【0092】
前記式において、Z11〜Z17は互いに独立に、水素、重水素、ハロゲン 原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、C−C60のアルキル基、C−C60のアルコキシ基、C−C60のアリール基及びC−C60のヘテロアリール基;からなる群から選択されることができ、d〜dは1〜4の整数である。
【0093】
11〜Z17はC−C60のアルキル基及びC1−60のアルコキシ基であるとき、重水素、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基及びニトロ基のうち、少なくとも1つで更に置換されることができ、前記C−C60のアリール基及びC−C60のヘテロアリール基であるときには重水素、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、C−C60のアルキル基及びC−C60のアルコキシ基のうち、少なくとも1つで更に置換されることができる。
【0094】
前記式6は下記式のうち、1つで表されることができる。
【0095】
【化17】
【0096】
前記式6−1及び6−2において、各記号は前記式6において定義されたものと同一であり得、好ましくは、下記と同様に定義することができる。
【0097】
A環及びB環は互いに独立に、シクロペンテン、ベンゼン、ナフタレン、フルオレン、ピリジン、ピリダジン、キノリン、イソキノリン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、ベンゾチアゾール及びベンゾオキサゾールの群から選択されることができる。
【0098】
21及びR22は互いに独立に、重水素、−F、−Cl、シアノ基、ニトロ基、−C(=O)Q(ここで、Qはメチル基又はフェニル基)、メチル基、エチル基、tert−ブチル基、メトキシ基、tert−ブトキシ基及びフェニル基からなる群より選ばれ、前記メチル基、エチル基及びtert−ブチル基はそれぞれ重水素、−F、−Cl、シアノ基及びニトロ基のうち、少なくとも1つで置換されることができ、前記フェニル基は重水素、−F、−Cl、シアノ基、ニトロ基、−C(=O)Q(ここで、Qはメチル基又はフェニル基)、メチル基、tert−ブチル基、メトキシ基 及びtert−ブトキシ基のうち、少なくとも1つで置換されることができ、a及びaはそれぞれ0〜2の整数である。
【0099】
11〜Z13は互いに独立に、水素、重水素、メチル基、エチル基及びtert−ブチル基からなる群から選択されることができ、前記メチル基、エチル基及びtert−ブチル基はそれぞれ重水素、−F、シアノ基及びニトロ基のうち、少なくとも1つで置換されることができる。
【0100】
例示的に、前記式6で表される化合物は下記化合物のうち、いずれか1つであり得る。
【0101】
【化18】
【0102】
【化19】
【0103】
以下、本発明に係る式1で表される化合物の合成例及び有機電子素子の製造例に対して実施形態を挙げて具体的に説明するが、本発明が下記実施形態に限定されるものではない。
【0104】
<合成例>
【0105】
例示的に本発明に係る化合物(Final Product)は、下記反応式1のようにSub1とSub2を反応させて製造されるが、これに限定されるものではない。
【0106】
<反応式1>
【0107】
【化20】
【0108】
<1.Sub1の合成例>
【0109】
前記反応式1のSub1は、下記反応式2の反応経路により合成することができるが、これに限定されるものではない。
【0110】
<反応式2>
【0111】
【化21】
【0112】
<Sub1(1)の合成例>
【0113】
【化22】
【0114】
<Sub1−2−1の合成例>
【0115】
5−bromobenzo[b]naphtha[1,2−d]thiophene(50g、0.16mol)、bis(pinacolato)diboron(48.65g、0.19mol)、KOAc(47g、0.48mol)及び PdCl(dppf)(5.21g、4mol%)をDMF溶媒に溶かした後、120℃にて12時間、還流させた。反応が終了すれば、反応物の温度を室温に冷却し、CHClで抽出し、水で拭き取った。有機層をMgSOで乾燥させ、濃縮した後、生成された有機物をCHClとmethanol溶媒を用いて再結晶化してSub1−2−1(46g、80%)を得た。
【0116】
<Sub1−4−1の合成例>
【0117】
Sub1−2−1(40g、0.11mol)、bromo−2−nitrobenzene(26.91g、0.13mol)、KCO(46.03g、0.33mol)及びPd(PPh(5.13g、4mol%)を無水THFと少量の水に溶かした後、80℃にて12時間、還流させた。反応が終了すれば、反応物の温度を室温に冷却し、CHClで抽出し、水で拭き取った。有機層をMgSOで乾燥させ、濃縮した後、生成された有機物をsilicagel columnを利用して分離してSub1−4−1(27.62g、70%)を得た。
【0118】
<Sub1(1)の合成例>
【0119】
Sub1−4−1(20g、0.05mol)とtriphenylphosphine(44.28g、0.17mol)をo−dichlorobenzeneに溶かした後、24時間還流させた。反応が終了すれば、減圧留去を用いて溶媒を除去した後、濃縮された生成物をsilicagel column及び再結晶して Sub1(1)(26.68g、75%)を得た。
【0120】
<Sub1(9)の合成例>
【0121】
【化23】
【0122】
<Sub1−1−2の合成例>
【0123】
5−bromonaphtho[2,1−b]benzofuran(47.5g、0.16mol)を出発物質として前記Sub1−1−1と同様の操作で合成を行い、Sub1−2−2(43.0g、78%)を得た。
【0124】
<Sub1−4−2の合成例>
【0125】
Sub1−2−2(43g、0.13mol)を前記Sub1−4−1と同様の操作で合成を行い、Sub1−4−2(29.3g、69%)を得た。
【0126】
<Sub1(9)の合成例>
【0127】
Sub1−4−2(29.3g、0.09mol)を前記Sub1(1)と同様の操作で合成を行い、Sub1(9)(19.4g、73%)を得た。
【0128】
Sub1の例示は下記と同様であるが、これに限定されるものではなく、これらのそれぞれに対するFD−MS値は、表1と同様である。
【0129】
【化24】
【0130】
【表1】
【0131】
<Sub2の合成例>
【0132】
反応式1のSub2は下記反応式3の反応経路により合成されることができるが、これに限定されるものではない。
【0133】
<反応式3>
【0134】
【化25】
【0135】
<Sub2(9)の合成例>
【0136】
【化26】
【0137】
<Sub2−2−1の合成例>
【0138】
1−ニトロナフタレン(97g、0.56mol)、シアノ酢酸メチル(166.5g、1.68mol)、シアン化カリウム(40.1g、0.62mol)、水酸化カリウム(62.9g、1.12mol)を入れて攪拌した後、ジメチルホルムアミド970mLを入れて60℃にて一晩攪拌した。室温で減圧濃縮して溶媒を除去した後、10%水酸化ナトリウム水溶液500mLを入れて約1時間、還流させた。酢酸エチルで抽出し、カラムクロマトグラフィーで分離した後、トルエンとヘプタンで再結晶してSub2−2−1を50.8g(収率54%)得た。
【0139】
<Sub2−4−1の合成例>
【0140】
Sub2−2−1(25.0g、149mmol)をテトラヒドロフラン200mLに入れて攪拌した後、フェニルマグネシウムブロミド(3.0MinEt2O)(87.4mL、297mmol)を滴下し、0℃にて約1時間、還流させた。この後、クロロギ酸エチル(19.4g、179mmol)を滴下した後、約1時間程度、還流させた。この後、塩化アンモニウム水溶液を弱酸性になるまで投入し、水とヘプタンで洗浄し、Sub2−4−1を32.4g(収率80%)を得た。
【0141】
<Sub2(9)の合成例>
【0142】
Sub2−4−1(30g、110mmol)をオキシ塩化リン約80mLに入れて一晩還流させた後、−20℃にて冷却し、蒸留水約400mLをゆっくりと加えた。この後、水、メタノール、ヘプタンで洗浄し、トルエンとヘプタンで再結晶してSub2(9)を14.1g(収率44%)を得た。
【0143】
<Sub2(28)の合成例>
【0144】
【化27】
【0145】
Sub2(20)(33.4g、80mmol)、THF360mL、2−(7−chloro−9,9−dimethyl−9H−fluoren−2−yl)−4,4,5,5−tetramethyl−1,3,2−dioxaborolane(29.8g、84mmol)、Pd(PPh(2.8g、2.4mmol)、NaOH(9.6g、240mmol)及び水(180mL)を加えた後、撹拌還流させた。反応が終了すれば、etherと水で抽出した後、有機層をMgSOで乾燥し、濃縮した。この後、生成された有機物をsilicagel column及び再結晶して生成物38.0g(78%)を得た。
【0146】
Sub2の例示は、下記と同様であるが、これに限定されるものではなく、これらのそれぞれのFD−MS値は、表2で表されるのと同様である。
【0147】
【化28】
【0148】
【化29】
【0149】
【表2】
【0150】
<最終生成物(Final Products)の合成例>
【0151】
<化合物1−1の合成例>
【0152】
【化30】
【0153】
Sub1(1)(15.3g、47.3mmol)を丸底フラスコに入れてtoluene(500mL)に溶かした後、Sub2(1)(15.1g、52.0mmol)、Pd(dba)(2.2g、2.4mmol)、P(t−Bu)(1g、4.73mmol)及びNaOt−Bu(13.6g、141.8mmol)を加え、100℃にて攪拌した。反応が終了すれば、CHClと水で抽出した後、有機層をMgSOで乾燥して濃縮し、生成された化合物をsilicagel column及び再結晶して生成物20.8g(収率:76%)を得た。
【0154】
<化合物1−10の合成例>
【0155】
【化31】
【0156】
Sub1(2)(18.1g、47.3mmol)とSub2(6)(23.7g、52.0mmol)を前記1−1と同様の操作で合成を行い、生成物27.3g(収率:72%)を得た。
【0157】
<化合物1−19の合成例>
【0158】
【化32】
【0159】
Sub1(1)(15.3g、47.3mmol)とSub2(4)(19.1g、52.0mmol)を前記化合物1−1と同様の操作で合成を行い、生成物23.8g(収率:77%)を得た。
【0160】
<化合物2−1の合成例>
【0161】
【化33】
【0162】
Sub1(2)(15.3g、47.3mmol)とSub2(9)(15.2g、52.0mmol)を前記化合物1−1と同様の操作で合成を行い、生成物21.3g(収率:78%)を得た。
【0163】
<化合物2−8の合成例>
【0164】
【化34】
【0165】
Sub1(8)(26.7g、47.3mmol)とSub2(11)(17.7g、52.0mmol)を前記化合物1−1と同様の操作で合成を行い、生成物30.4g(収率:74%)を得た。
【0166】
<化合物2−13の合成例>
【0167】
【化35】
【0168】
Sub1(5)(23.2g、47.3mmol)とSub2(13)(19.1g、52.0mmol)を前記化合物1−1と同様の操作で合成を行い、生成物27.9g(収率:72%)を得た。
【0169】
<化合物3−1の合成例>
【0170】
【化36】
【0171】
Sub1(1)(15.3g、47.3mmol)とSub2(17)(17.7g、52.0mmol)を前記1−1と同様の操作で合成を行い、生成物22.3g(収率:76%)を得た。
【0172】
<化合物3−15の合成例>
【0173】
Sub1(15)(26.0g、47.3mmol)とSub2(17)(17.7g、52.0mmol)を前記1−1と同様の操作で合成を行い、生成物28.6g(収率:71%)を得た。
【0174】
【化37】
【0175】
前記と同様の合成例によって製造された本発明の化合物1−1〜3−20のFD−MS値は、下記表3と同様である。
【0176】
【表3】
【0177】
<有機電子素子の製造評価>
【0178】
<[実施形態1]レッド有機発光素子>
【0179】
ガラス基板に形成されたITO層(正極)上に4,4’,4”−Tris[2−naphthyl(phenyl)amino]triphenylamine(以下、「2−TNATA」と略す)を60nmの厚さで真空蒸着して正孔注入層を形成し、前記正孔注入層上にN,N’−Bis(1−naphthalenyl)−N,N’−bis−phenyl−(1,1’−biphenyl)−4,4’−diamine(以下、「NPB」と略す)を60nmの厚さで真空蒸着して正孔輸送層を形成した。そして、前記正孔輸送層上に本発明の化合物1−1をホスト物質として、(piq)Ir(acac)[bis−(1−phenylisoquinolyl)iridium(III)acetylacetonate]をドーパント物質として使用し、95:5の重量比でドーピングして30nmの厚さの発光層を形成した。次に、前記発光層上に(1,1’−ビスフェニル)−4−オレート)ビス(2−メチル−8−キノリンオレート)アルミニウム(以下「BAlq」と略す)を10nmの厚さで真空蒸着して正孔阻止層を形成し、前記正孔阻止層上にトリス(8−キノリノール)アルミニウム(以下「Alq」と略す)を40nmの厚さで真空蒸着して電子輸送層を形成した。その後、ハロゲン化アルカリ金属であるLiFを0.2nmの厚さで蒸着して電子注入層を形成し、次いでAlを150nmの厚さで蒸着して負極を形成することで、有機電子発光素子を製造した。
【0180】
<[実施形態2]ないし[実施形態24]レッド有機電子発光素子>
【0181】
発光層のホスト物質として本発明の化合物1−1の代わりに、下記表4に記載された本発明の化合物1−3〜3−20を用いた点を除いては、前記実施形態1と同様の方法で有機電子発光素子を製造した。
【0182】
<[比較例1]ないし[比較例3]>
【0183】
発光層のホスト物質として本発明の化合物1−1の代わりに、下記比較化合物A〜Cを用いた点を除いては、前記実施形態1と同様の方法で有機電子発光素子を製造した。
【0184】
【化38】
【0185】
前記実施形態1〜実施形態24及び比較例1〜比較例3により製造された有機電子発光素子に順バイアス直流電圧を加えてフォトリサーチ(photoresearch)社のPR−650で電気発光(EL)特性を測定し、その測定結果2500cd/mの基準輝度でマックサイエンス社で製造された寿命測定装置によってT90寿命を測定した。その測定結果は、下記表4と同様である。
【0186】
【表4】
【0187】
前記表4の結果から分かるように、本発明の有機電子発光素子用材料を燐光ホストとして用いるとき、有機電子発光素子の駆動電圧が下げられ、寿命及び効率を顕著に向上することができる。
【0188】
具体的に調べてみると、一般的にホスト物質として用いられている比較化合物Aより本発明の化合物及び本発明と同一のコアを有する比較化合物B及びCを燐光ホスト材料として使用するとき、有機電子素子の駆動電圧、効率及び寿命が顕著に向上されることが確認できる。
【0189】
また、本発明の実施形態と比較例2及び3を比較してみると、同一のコアであっても、コアのNに結合された置換基によって素子の特性が変わってくることが分かる。即ち、同一のコアにキナゾリン(quinazoline)が置換されている比較化合物Bと、ベンゾチエノピリミジン(benzotienopyrimidine)が置換されているCよりベンゾキナゾリン(benzoquinazoline) 又はジベンゾキナゾリン(dibenzoquinazoline)が置換された本発明の化合物が効率の面において、顕著に優れていることが分かる。
【0190】
これはベンゾキナゾリン(benzoquinazoline)又はジベンゾキナゾリン(dibenzoquinazoline)が置換されることにより、化合物のエネルギー準位(energy level)が変わり、このようにエネルギー準位が変わってくることにより、発光層内のエネルギー均衡(energy balance)がより向上され、発光効率が向上されたこととみえる。
【0191】
従って、同一のコアであっても、特定の置換基が導入されることにより、化合物のエネルギー準位(energy level)のような化学的な特性が変わり、充填密度(packing density)のような素子的な特性が変わってくることにより、有機発光素子の素子特性が変わってくることが分かる。
【0192】
以上の説明は、本発明を例示的に説明し、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で多様な変形が可能である。従って、本明細書に開示された実施形態は、本発明を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施形態によって本発明の思想と範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、下記請求範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にあるあらゆる技術は、本発明の権利範囲に含むものとして解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0193】
100 有機電子素子
110 基板
120 第1電極
130 正孔注入層
140 正孔輸送層
141 バッファ層
150 発光層
151 発光補助層
160 電子輸送層
170 電子注入層
180 第2電極
図1