(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
長尺の包装シートを搬送するとともに、前記包装シート内に薬剤を投入して前記包装シートをシールすることで、薬剤を順次に包装し、これによって複数の包装体を形成する薬剤分包装置であって、
前記複数の包装体が、複数の薬剤入り包装体と、前記複数の包装体のうちで搬送方向最上流側に形成される薬剤入り包装体の搬送方向上流側に隣接する空包と、を含み、
前記複数の包装体の各々における搬送方向上流側および下流側にてシール部分に一致するミシン目を形成するミシン目形成部と、
ユーザーが前記複数の薬剤入り包装体を切り取るために用いる切取刃部と、を備え、
前記空包を、前記薬剤入り包装体よりも長手方向寸法が小さくなるように形成するとともに、
前記空包を形成した後、前記空包において搬送方向上流側に位置するミシン目が前記切取刃部に一致した状態で停止するようにする、薬剤分包装置。
【背景技術】
【0002】
薬剤の包装された包装体を形成する薬剤分包装置は広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。この薬剤分包装置は、長手方向に開放端が形成された長尺の包装シートを搬送するシート搬送装置と、前記包装シートに薬剤を投入する薬剤投入部と、前記包装シートをシールして個々に区画された包装体を形成するシール装置とを備える。
【0003】
この薬剤分包装置では、一連の薬剤の包装が終わった後に、薬剤が投入されていない包装体である空包が形成される。薬剤分包装置のユーザーは、この空包の部分にて包装シートを切り取ることができる。この切り取りのため、薬剤分包装置は包装シートの搬送経路に面して切取刃部を備える。
【0004】
この薬剤分包装置で形成される個々の空包は、前記一連の包装が行われた、薬剤入りの個々の包装体と長手方向寸法が同一とされていた(なお、次に一連の包装を行う際には、当該次の一連の包装に係る包装体の長手方向寸法を変更することはできる)。ここで、シール装置におけるシール形成位置から切取刃部の位置までの区間では、一連の包装が終わった後に、次の一連の包装を行うまでに薬剤を投入できないため、薬剤分包装置の構造上、この区間の包装体は必ず空包となる。
【0005】
例えば、前記シール形成位置から切取刃部までの距離が120mmであるとする。ここで、各包装体の長手方向寸法が60mmである場合、例えば
図6(A)に示すように、空包HEは3包分の180mmが形成される(なお、2包分の120mmとしないのは、120mmとすると薬剤入りの最終包HLの直後で包装シートを切り取ることになり、最終包HLを破損してしまう(薬剤がこぼれ落ちてしまう)おそれがあるからである。つまり、最終包HLに隣接する1包分の長さは余裕寸法である)。同寸法が80mmである場合、
図6(B)に示すように、空包HEは2包分の160mmが形成される。同寸法が90mmである場合、
図6(C)に示すように、空包HEは2包分の180mmが形成される。
【0006】
以上によると、シール形成位置から切取刃部までの距離(120mm)を基準として、各包装体の長手方向寸法が60mmである場合は60mm分が余分である(180mm−120mm)。同寸法が80mmである場合は40mm分が余分である(160mm−120mm)。同寸法が90mmである場合は60mm分が余分である(180mm−120mm)。空包には薬剤が投入されないことから、前記余分な寸法分の包装シートは切り取り後に捨てるしかなく、無駄である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、本発明につき、一実施形態を取り上げて説明を行う。この薬剤分包装置では、薬剤を分配して供給するために設けられ、例えば分配枡やフィーダを備えた薬剤分配供給装置(図示しない)から処方箋に対応する種類及び数量の散剤、錠剤、カプセル等の薬剤が薬剤包装装置Aに選択的に供給されて、
図3に示すように包装される。
【0015】
図1及び
図2に示すように、薬剤包装装置Aは、案内部1、薬剤投入部2、シール装置としてのヒートシール装置3、シート搬送装置4を備える。また、薬剤包装装置Aの各部を制御する制御部CONT(
図2参照)を備える。
【0016】
この薬剤包装装置Aでは、ロール体Qから引き出されて案内部1に案内される長尺の包装シートPが、シート搬送装置4にて長手方向(図示X方向)に搬送され、薬剤投入部2から薬剤が投入され、ヒートシール装置3にてヒートシールされて1包ずつ自動的に包装され、
図3に示すような、個々に区画された複数の包装体Hが形成される。
【0017】
ロール体Qは、長尺帯状の包装シートPが長手方向に沿って二つ折りにされることにより、長手方向に開放端Paが形成された状態でロール軸Rにロール状に巻き回されたものであり、薬剤包装装置Aに回転自在に設けられる。このロール体Qを構成する包装シートPとしては、ヒートシール可能な樹脂フィルム層を備えたグラシン紙や樹脂シートが例示できる。また、開放端Paの側の端縁に、微小な凹凸を形成すること等の易切断加工がなされていても良い。
【0018】
案内部1は案内ローラ11,12を備える。この案内ローラ11,12は、図示のように、軸線方向が包装シートPの短手方向に沿って配置されており、ロール体Qから引き出された包装シートPを薬剤投入部2へ案内できる。
【0019】
また、案内部1は三角板14を備える。この三角板14は、二つ折りされた状態である包装シートP内の空間に位置する。この三角板14は、後述する薬剤投入ホッパー21の位置で包装シートPが搬送される領域の幅より幅広とされ、平面視が略三角形状のものである。この三角板14は、搬送方向Xにおいて案内ローラ11より下流側であり、かつ、ホッパー21より上流側に位置している。この三角板14により、案内ローラ11にて案内された包装シートPの、長手方向に形成された開放端Paを開くことができるとともに、シールされる際における包装シートPの開放端Paのズレ(いわゆる耳ズレ)を修正できる。
【0020】
薬剤投入部2は薬剤投入ホッパー21を備える。この薬剤投入ホッパー21は、前記薬剤分配供給装置から供給される所定量の薬剤を受け入れ、この薬剤を二つ折りされた状態である包装シートP内の空間に投入する。この薬剤投入ホッパー21は、上端に前記薬剤分配供給装置からの薬剤が供給される薬剤供給口21bを有し、下端に前記供給された薬剤を包装シートPに投入するための薬剤投入口21aを有している。このホッパー21は、前記三角板14により開かれた包装シートPの開放端Paを通して、薬剤投入口21aが包装シートP内の空間に位置する。これにより、薬剤包装装置Aに供給された所定量の薬剤が飛散することなく、包装シートP内に投入される。
【0021】
ヒートシール装置3は、シート搬送装置4により搬送される包装シートPにヒートシールを行う。これにより、
図3に示すような個々に区画された包装体Hが形成される。このヒートシール装置3は、
図1及び
図2に示すように、短手方向シール部31と長手方向シール部32とからなる、略L字形状の一対のシール部30と、この一対のシール部30を駆動する駆動部であって制御部CONTに接続されるシール駆動部33とを有している。また、このヒートシール装置3はミシン目形成部34を備える。
【0022】
短手方向シール部31は、二つ折りされた状態である包装シートPの短手方向の端部よりも若干外側まで延びており、前記短手方向に沿って位置している。この短手方向シール部31により包装シートPに、短手方向に延びる短手方向シールS1が形成される。また、長手方向シール部32は、長さが包装シートPに形成される包装体Hの包装可能に設定された1包分長さよりも若干長く形成されており、包装シートPの開放端Paに沿って位置している。この長手方向シール部32により包装シートPに、長手方向に延びる長手方向シールS2が形成される。前記短手方向シール部31は長手方向シール部32の搬送方向Xにおける上流側端部分に設けられている。一対のシール部30は、少なくとも一方がヒータを備えており、この一対のシール部30のうちヒータを備えたものが加熱されつつ、一対のシール部30が二つ折りされた状態である包装シートPを挟持することで、包装シートPをヒートシールできる。
【0023】
ミシン目形成部34は、包装シートPの短手方向にミシン目M(
図3参照)を形成する。このミシン目形成部34は、
図2に示すように、前記一対のシール部30のうち一方側における、短手方向シール部31の内側表面に設けられた刃部341と、一対のシール部30のうち他方側における、短手方向シール部31の内側表面に設けられた受部342とを備える。図示していないが、刃部341は、短手方向シール部31の基台に対して固定されている。一方、短手方向シール部31は、前記基台に対してばね支持されている。この構成により、一対のシール部30が包装シートPを挟持した際に、短手方向シール部31が前記基台に対して接近方向に移動することによって、前記基台に固定された刃部341が短手方向シール部31の内側表面から突出するようになっている。これにより、一対のシール部30が包装シートPを挟持する際に各短手方向シール部31の押圧で包装シートPにミシン目Mを形成できる。なお、本実施形態のミシン目形成部34により形成されるミシン目Mはあくまでも一例であり、これに限定されない。つまり、ユーザーや患者による包装シートPの短手方向への切断を補助できる構造が包装シートPに形成できれば良く、ミシン目M以外の構造であっても良い。
【0024】
ヒートシール装置3は、前記一対のシール部30が包装シートPを挟んで対向配置される。これにより、制御部CONT(
図2参照)の指示を受けたシール駆動部33が一対のシール部30に対して包装シートPを対向方向の両側から挟持させ、ヒートシール(加熱圧着)することで、包装シートPを1包ずつ包装し、個々に区画された複数の包装体Hを一連に形成する。これとともに、ミシン目形成部34により、ヒートシールされた部分にミシン目Mが形成される。また、後述のシート搬送装置4により、短手方向シール部31が短手方向シールS1を形成する長手方向(図示X方向)の間隔は可変とされている。本実施形態における長手方向の間隔としては、60、70、80、90mmを選択でき、シール間隔が可変とされている。
【0025】
ヒートシール装置3は前記のように、搬送される包装シートPに薬剤が投入された状態でヒートシールを行うが、
図3に示すように、包装体Hのうちで一連の薬剤入り包装体における最終包HLよりも搬送方向Xの上流側に、包装体Hのうちで薬剤の包装が行われていない空包HEが複数形成される。つまり、形成された複数の包装体Hは、複数の薬剤入り包装体と、薬剤の包装が行われない複数の空包HEを含む。本実施形態のヒートシール装置3は、前記複数形成された空包HEのうち少なくとも一つを、前記最終包HL(本実施形態では長手方向寸法60mm)よりも長手方向寸法が小さくなるようにヒートシールして形成する。本実施形態では、
図3及び
図4に示すように、前記最終包HLの直後(最終包HLの搬送方向Xにおける上流側)に隣接して、包装体H(包装シートP)を切り取る際の余裕寸法分である、前記長手方向寸法の小さな空包である狭空包HEa(本実施形態では20mm)を少なくとも一つ形成する。そして、前記ミシン目形成部34は前記狭空包HEaのシール部分に関しても、当該シール部分に一致するようにミシン目Mを形成する。
【0026】
シート搬送装置4は、包装シートPを長手方向(図示X方向)に搬送する。このシート搬送装置4は、一対の送りローラ41と、この一対の送りローラ41を回転駆動する駆動部であって制御部CONTに接続されるローラ駆動部43(
図2参照)とを備える。このシート搬送装置4は、制御部CONTの指示を受け、一対の送りローラ41がローラ駆動部43にて
図2に示す矢印方向に回転する。この送りローラ41の回転により包装シートPを搬送できる。
【0027】
さらに薬剤包装装置Aは、集塵装置5、印字装置6、切取刃部7を備える。集塵装置5は、例えば
図1に示すように、一部が切り欠かれた集塵口51aを有するシャッター板51と、エアー吸引装置(図示しない)とを備え、オペレータの指示があると、ホッパー21の薬剤供給口21bを、シャッター板51にて集塵口51aを除いて遮蔽し、集塵口51aからエアー吸引装置にてエアーを吸引する。これに伴い、ホッパー21の薬剤投入口21aからエアーを吸引してホッパー21内の残留薬剤を清掃する。これにより、ホッパー21は集塵される。
【0028】
印字装置6は、
図2に示すように、制御部CONTに接続される印字ヘッド61を有し、制御部CONTの指示を受けた印字ヘッド61が投薬日時や患者名等の薬剤投与に関する情報を、包装シートPの薬剤が投入されるべき包装体Hに対応する位置に、この薬剤の投入に先立って印字する。この印字装置6は、シートの搬送方向Xにおいてヒートシール装置3より上流側に位置している。なお、投薬日時や患者名等の薬剤投与に関する情報は、薬剤分包装置に設けられた入力手段(図示しない)にて入力され、同じく薬剤分包装置に設けられた記憶手段(図示しない)に記録されている。
【0029】
図2に示すように、制御部CONTは、シール駆動部33、ローラ駆動部43及び印字ヘッド61に接続され、薬剤包装装置Aの動作を制御できるもので、記憶手段(図示しない)に接続されている。この記憶手段はROM等で構成されており、制御プログラムが記憶されている。制御部CONTでは前記制御プログラムが実行される。この制御プログラムは、制御部CONTを、後述するような薬剤包装動作等の制御手段として機能させる。
【0030】
切取刃部7は、
図2に示すようにヒートシール装置3よりも搬送方向Xの下流側に位置し、ユーザー(オペレータ等)が包装シートP、より具体的には、個々に区画された複数の包装体Hを一連の状態で切り取るために用いられる。本実施形態のシート搬送装置4は、制御部CONTの制御により、ミシン目Mがこの切取刃部7に一致して停止するように包装シートPを搬送する。
【0031】
この切取刃部7はのこぎり状の刃を有している。この切取刃部7は、例えば、
図5(A)に示すように湾曲部71を備えた刃を有していても良いし、
図5(B)に示すように直線状の刃を有していても良い。また、湾曲部71は、図示のように刃が斜め方向に向かう直線状であっても良いし、曲線状であっても良い。
【0032】
図5(A)に示す湾曲部71を備えた切取刃部7では、ユーザーが包装体Hを切り取る際の始点部が、切取刃部7における湾曲部71以外の部分よりも搬送方向Xの下流側に位置する。この位置関係により、直線状の刃では切り取り開始の際に、
図5(B)に示すようにユーザーが包装シートPを大きくねじるようにする必要があるのに対し、
図5(A)に示すように包装シートPをほとんどねじることなく包装体Hの切り取りを開始できる。よって、薬剤包装装置Aの使い勝手を良くできる。
【0033】
本実施形態のシート搬送装置4は、複数の薬剤入り包装体のうちで搬送方向Xの最上流側に形成される最終包HLを、ヒートシール装置3により形成した直後に、包装シートPを一律20mm搬送する。この20mmの搬送は、薬剤入り包装体の長手方向のサイズ(本実施形態では長手方向寸法60mm)とは関係なくなされる。この20mmの搬送がなされた時点で、ヒートシール装置3により包装シートPにシールS1,S2及びミシン目Mの形成がなされる。これにより狭空包HEaが形成される。なお、搬送距離の20mmはあくまでも一例であり、任意に設定できる。
【0034】
その後、本実施形態のシート搬送装置4は、包装シートPを60mm分、2回連続して搬送する。この搬送の都度、ヒートシール装置3により包装シートPにシールS1,S2及びミシン目Mの形成がなされる。前記2回の搬送がなされた後、狭空包HEaにおいて搬送方向Xの上流側に位置するミシン目Mが切取刃部7の位置で停止する。これにより、ミシン目Mが切取刃部7に一致するため、ユーザーが包装体Hを切り取ることを容易にできる。このため、包装体Hの切り取りを安定して行える。また、包装体Hの切り取り端がミシン目Mに一致するため、切り取り端を真っ直ぐ、美しくできる。また、包装シートPの素材により、切り取りのし易さにばらつきが起こりにくい。
【0035】
本実施形態のシート搬送装置4では、ユーザーが包装体Hを切り取る位置を最終包HLから20mm、搬送方向Xの上流側にずらすことができる。このため、包装体Hの切り取りの際に最終包HLを誤って破損し、薬剤がこぼれ落ちてしまうことを防止できる。
【0036】
なお、本実施形態では、前記のように包装シートPが60mm分、2回連続して搬送されることにより、結果として120mm分の搬送がなされる。この120mmとは、ヒートシール装置3における短手方向シールS1の形成位置から切取刃部7までの距離に一致し、本実施形態の薬剤包装装置Aにおいて固有の寸法である。この固有の寸法(120mm)が60mmずつ二等分されるようにして二つの空包HEが形成される。ただし、120mm分の搬送の内訳は限定されず、本実施形態のような60mmを2回に分けて行う以外に、例えば40mm分の搬送と80mm分の搬送を組み合わせたり、120mmを1回で搬送したりしても良い。更には、前記20mmの搬送と120mm分の搬送とを合わせた140mm分の搬送を、途中に短手方向シールS1の形成をすることなく行っても良い。また、前記等分に関しても二等分以外に種々の等分であって良く、最終的に120mm分の搬送がなされれば良い。本実施形態では、最終包HL(60mm)の形成後に、20mm、60mm、60mmの搬送が順次なされる。
【0037】
本実施形態では、薬剤包装装置Aにおいて固有の寸法である120mmに狭空包HEaの20mmを加えた140mmが、薬剤の包装に寄与しない区間(薬剤を包装できない区間)となる。前記のように、ヒートシール装置3が短手方向シールS1を形成する長手方向の間隔は、60、70、80、90mmを選択できる。ここで従来のように、最終包HLと長手方向寸法が等しい空包を形成したとすると、60mmの場合は60×3−140=40となり、本実施形態では包装シートPを40mm節約できる。80mmの場合は80×2−140=20となり、包装シートPを20mm節約できる。90mmの場合は90×2−140=40となり、包装シートPを40mm節約できる。ただし、70mmの場合に限っては、70×2−140=0となるため、包装シートPの節約はなされないことになる。しかしながら、前記各設定における平均値で評価すれば包装シートPを25mm節約できる。つまり、本実施形態の薬剤包装装置Aは、従来の薬剤包装装置に比べて包装シートPの無駄を削減できる。
【0038】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
【0039】
例えば、二つ折りされた状態である包装シートPではなく、対向する二枚の長尺帯状の包装シートを用いても良い。この場合においては、薬剤投入部2から投入された薬剤が漏れ出ないように、薬剤投入前に、長手方向の下側端縁についてヒートシールしておく、または、押圧をしておく必要がある。
【0040】
また、本実施形態のヒートシール装置は、略L字形状の一対のシール部30を有するものとしたが、これに限られず、シール部が種々の棒状、平面状、枠状であっても良い。また、シール部がローラ状のものであっても良い。
【0041】
また、本実施形態では、シール装置として、ヒートシールを行うヒートシール装置3としたが、ヒートシール以外に接着剤等を用いたシールを行うものであっても良い。
【0042】
また、本実施形態ではミシン目形成部34がヒートシール装置3に備えられており、制御部CONTによってミシン目形成部34が一対のシール部30とともに制御されるが、ミシン目形成部34がヒートシール装置3とは別個に設けられ、制御部CONTによる制御が一対のシール部30とは別にされるものでも良い。
【0043】
また、本実施形態では、ミシン目Mが切取刃部7の位置に一致して停止するようにシート搬送装置4が包装シートPを搬送するが、これに限定されず、シート搬送装置4が切取刃部7の位置とは無関係に包装シートPを搬送するものであっても良い。
【0044】
また、本実施形態のシート搬送装置4は、狭空包HEaにおいて搬送方向Xの上流側に位置するミシン目Mが切取刃部7の位置で停止するように包装シートPを搬送するが、狭空包HEaにおいて搬送方向Xの下流側に位置するミシン目Mが切取刃部7の位置で停止するように包装シートPを搬送しても良い。
【0045】
また、前記の機構は、本実施形態では薬剤包装装置Aに用いられているが、これはあくまで一例であって、薬剤包装装置A以外にも物品を包装するための装置に広く用いることができる。
【0046】
最後に、本発明の構成及び作用についてまとめておく。本発明は、長手方向に開放端Paが形成された長尺の包装シートPを長手方向に沿って搬送するシート搬送装置4と、前記開放端Paを通して前記包装シートP内の空間に位置する薬剤投入口21aを有し、当該薬剤投入口21aから前記包装シートP内の空間に薬剤を投入する薬剤投入部2と、前記包装シートPをシール(ヒートシール)するシール装置(ヒートシール装置)3と、前記シート搬送装置4及びシール装置3を制御して個々に区画された複数の包装体Hを形成する制御部CONTと、を備え、前記制御部CONTは、前記シート搬送装置4とシール装置3とを制御し、前記薬剤投入部2により薬剤が投入された状態の前記包装シートPをシールして順次薬剤を包装するもので、前記複数の包装体Hは、複数の薬剤入り包装体と、薬剤の包装が行われない複数の空包HEとを含み、前記制御部CONTは、前記複数の空包HEを前記薬剤入り包装体よりも搬送方向Xの上流側に形成し、前記複数の空包HEのうちで少なくとも一つの空包(狭空包)HEaを、前記薬剤入り包装体よりも長手方向寸法が小さくなるように形成する薬剤分包装置である。
【0047】
前記構成によると、複数の空包HEのうち少なくとも一つの空包HEは、薬剤入り包装体よりも長手方向寸法が小さい。これにより、形成される空包HEの長手方向寸法は、薬剤分包装置の構造上最低限必要な空包分の寸法に、包装シートPを切り取る際の余裕寸法を加えたものとなる。このため、薬剤入り包装体と長手方向寸法が等しい空包HEを形成した場合に比べて包装シートPを節約できる。
【0048】
また、前記制御部CONTは、前記複数の薬剤入り包装体のうちで搬送方向Xの最上流側に形成される最終包HLの、更に搬送方向Xの上流側に隣接して、前記少なくとも一つの長手方向寸法の小さな空包HEaを形成するように前記シート搬送装置4及びシール装置3を制御するものとできる。
【0049】
前記構成によると、包装シートPにおいて最終包HLの搬送方向Xの上流側部分を直接切り取らずに、長手方向寸法の小さな空包HEaを隔てて切り取ることができる。このため、最終包HLを破損することなく包装シートPを切り取り、薬剤入り包装体を薬剤分包装置から取り外すことができる。
【0050】
また、前記包装シートPに短手方向にミシン目Mを形成するミシン目形成部34と、前記シール装置3よりも搬送方向Xの下流側にて、ユーザーが前記複数の薬剤入り包装体を切り取るために用いる切取刃部7と、を備え、前記制御部CONTは、前記少なくとも一つの長手方向寸法の小さな空包HEaの、搬送方向Xの上流側、下流側の少なくとも一方にて短手方向に延びるシール部分S1に一致してミシン目Mを形成するように前記ミシン目形成部34を制御し、前記制御部CONTは、前記形成されたミシン目Mのうち一つが前記切取刃部7に一致した状態で停止するように前記シート搬送装置4を制御するものとできる。
【0051】
前記構成によると、ミシン目Mのうち一つを切取刃部7に一致させることができる。このため、ユーザーが包装体Hを切り取ることが容易である。
【0052】
また、前記包装シートPに短手方向にミシン目Mを形成するミシン目形成部34と、前記シール装置3よりも搬送方向Xの下流側にて、ユーザーが前記複数の薬剤入り包装体を切り取るために用いる切取刃部7と、を備え、前記制御部CONTは、前記包装シートPの長手方向におけるシール間隔を可変に前記シート搬送装置4及びシール装置3を制御し、前記制御部CONTは、前記複数の薬剤入り包装体のうちで搬送方向Xの最上流側に形成される最終包HLの、更に搬送方向Xの上流側にミシン目Mを形成するように前記シート搬送装置4及びミシン目形成部34を制御し、前記制御部CONTは、前記薬剤入り包装体の長手方向のサイズとは関係なく、前記形成されたミシン目Mのうち一つが前記切取刃部7に一致した状態で停止するように前記シート搬送装置4を制御するものとできる。
【0053】
前記構成によると、薬剤入り包装体の長手方向のサイズとは関係なく、ミシン目Mのうち一つを切取刃部7に一致させることができる。このため、ユーザーが包装体Hを切り取ることが容易である。