【実施例】
【0103】
以下、図面に沿って、本実施形態の実施例を具体的に説明する。以下の説明では、眼科解析装置として、眼底解析装置を例として説明する。
【0104】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、実施例に係る眼底解析装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本装置は、この眼底解析装置全体の演算処理を行うプロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)20、記憶部30と、表示部1と、入力部4と、を含んで構成される。各部はバス等を介してCPU20と電気的に接続されている。
【0105】
記憶部30は、経過観察用眼底解析プログラムを記憶し、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ等から構成される。
【0106】
なお、CPU20、入力部4、記憶部30、表示部1として、市販のPC(パーソナルコンピュータ)が持つ演算処理部、入力部、記憶部、表示部を用い、市販のPCに眼底解析プログラムをインストールするようにしてもよい。もちろん、CPU70、入力部4、記憶部30、表示部1として、光干渉断層計10が持つ演算処理部、入力部、記憶部、表示部を用いてもよい。
【0107】
表示部1は、眼科用光干渉断層計によって得られた断層画像、断層画像の解析結果、得られた解析結果の時系列データから形成される時系列グラフ等を表示画面に表示する。入力部4は、キーボードやマウス等から構成され、眼底解析装置のユーザ(使用者)が各種情報の入力を行うための構成である。
【0108】
本実施例の眼底解析装置は、例えば、コンピュータであり、CPU20は、RAM上に前述の眼底解析プログラムを読み出した後、各種演算処理を行うことによりプログラムを実行する。例えば、CPU20は、眼底解析プログラムにしたがって表示部1の表示画面を制御する。
【0109】
図1の記憶部30には、光干渉断層計10によって異なる日に取得された被検眼の断層画像の解析結果が記憶される。例えば、経過観察対象の被検者毎の、検査日毎の形成結果が含まれる。
【0110】
記憶部30には、解析結果の他、例えば、解析結果を得る基の断層画像、解析結果に基づく層厚マップ画像(例えば、厚みマップ画像)、断層画像取得時の走査パターン、走査位置等が記憶されてもよい。このデータは、適宜、CPU20によって画像データに変換され、表示部1を介してユーザに画面提示される。
【0111】
記憶部30には、例えば、イベントに関連する情報が格納されてもよい。イベントに関連する情報としては、例えば、網膜治療に関するイベントに関連する情報が考えられる。例えば、被検者毎に、イベントの発生日、イベントの種類(例えば、投薬、手術(光凝固、TTT、PDT等)、等)が格納されてもよい。記憶部30には、将来のイベント発生の予定日と、そのイベントの種類が格納されてもよい。
【0112】
記憶部30には、例えば、正常眼データベースが格納されてもよい。正常眼データベースには、例えば、多数の患者眼の検査結果と処方結果を基に、網膜疾患に関する正常眼の網膜厚が記憶されたデータベースが記憶されてもよい。正常眼データベースは、例えば、疾患が特定されず、網膜厚又は網膜の傾きが正常か異常かに分けられた状態でデータベース化されている。もちろん、特定の疾患毎に正常眼データベースが形成されてもよい。また、近視眼に関する正常眼データベースが構築されてもよい。
【0113】
光干渉断層計(OCT)10は、被検眼眼底の断層画像を得る装置であり、取得された断層画像に基づいて被検眼眼底に関する解析結果(例えば、網膜厚情報)が取得される。なお、断層画像を解析して解析結果を得る機能について、光干渉断層計(OCT)10を制御する制御部が、断層画像を解析する構成であってもよいし、他の制御部が、光干渉断層計(OCT)10によって得られた断層画像を解析する構成であってもよい。
【0114】
光干渉断層計10は、光源から出射された光を測定光と参照光に分割する。そして、光干渉断層計10は、分割された測定光を眼Eの眼底Efに導き,分割された参照光を参照光学系に導く。その後、眼底Efによって反射された測定光と,参照光との合成による干渉光を検出器(受光素子)に受光させる。検出器は、測定光と参照光との干渉状態を検出する。フーリエドメインOCTの場合では、干渉光のスペクトル強度が検出器によって検出され、スペクトル強度データに対するフーリエ変換によって所定範囲における深さプロファイルが取得される。フーリエドメインOCTとしては、Spectral−DomainOCT(SD−OCT)、Swept−sourceOCT(SS−OCT)が挙げられる。また、光干渉断層計10としては、Time−DomainOCT(TD−OCT)であってもよい。
【0115】
光干渉断層計(OCT)10には、被検眼眼底の正面画像を得るための正面観察光学系が設けられてもよい。正面観察光学系としては、走査型共焦点光学系、眼底カメラ光学系が考えられる。また、光干渉断層計10によって取得される干渉信号に基づいて眼底正面像が取得される構成であってもよい。
【0116】
光干渉断層計10は、検出器からの出力信号に基づいて眼底Efの断層画像を得る。例えば、取得された断層画像が画像処理され、眼底Efの網膜厚が測定される。網膜厚として、例えば、網膜の各層の厚み(具体的には、視神経線維層(NFL)の厚み、神経線維層(NFL)〜網膜色素上皮層(RPE)までの厚み等)が取得される。
【0117】
もちろん二次元的な網膜厚情報(厚みマップ)が経過観察されてもよい。取得された網膜厚情報は、CPU20に送られ記憶部30に記憶される。その他、記憶部30には、光干渉断層計10によって得られた画像情報(眼Eの断層画像、正面画像等)、厚み情報に基づいて算出された解析チャート、各種パラメータなどが記憶される。
【0118】
なお、取得された断層画像を処理することにより、脈絡膜の厚みが測定されてもよい。もちろん、二次元的な脈絡膜情報(厚みマップ)が経過観察されてもよい。
【0119】
光干渉断層計10によって定期的に検査が行われると、経過観察の結果として検査日の異なる網膜厚情報は、CPU20に送られた後、記憶部30に記憶される。記憶部30に記憶された網膜厚情報は、例えば、経過観察のため、時間軸に関連付けて記憶される。時間を関数とする網膜厚情報は、網膜厚の経時的変化を示す。
【0120】
定期検査の実施間隔は、1ヶ月〜3ヶ月毎が一般的である。例えば、月毎に網膜厚情報が記憶される。経時的変化情報は、
図4のようなグラフとして表示部1に出力される。
【0121】
被検眼に関するイベント情報(例えば、被検眼Eに対して施された処置の種類、処置日時など)は、入力部4を介して記憶部30に記憶される。イベント情報の入力は、表示部1上の種類/検査日へのプルダウン等によって選択する構成、キーボード等を用いた直接入力が考えられる。イベント情報は、
図4のようなグラフとして表示部1に出力される。
【0122】
記憶部30には、入力部4を介して、光干渉断層計10以外の他の装置による検査データが記憶される。他の装置によって得られた検査情報としては、例えば、視力検査結果、視野検査結果、眼底カメラでの撮影画像、等などが考えられる。他の装置による検査データの入力は、表示部1上の種類/検査日へのプルダウン等によって選択する構成、キーボード等を用いた直接入力が考えられる。
【0123】
光干渉断層計(OCT)10と眼底解析装置とは、信号のやりとりが可能な状態で接続されており、光干渉断層計(OCT)10で取得された各種データ(例えば、断層画像データ、正面画像データ、画像取得時における各種撮影条件(例えば、測定光の走査位置、検査日)、等)は、記憶部30に記憶される。
【0124】
図4は取得された測定データを一画面に表示させ、被検眼の測定データの経時的変化を一覧で観察するための画面を示す図である。
【0125】
一覧画面には、少なくとも経過観察用表示領域100が形成される。経過観察用表示領域100は、光干渉断層計10を用いて異なる日に取得された解析結果を時系列に表示する解析結果表示領域101、時系列グラフを表示するグラフ表示領域150、を含む。
【0126】
解析結果表示領域101には、例えば、左から右に時系列に解析結果が並べられており、検査日情報102、画像評価情報103、ベースライン情報104、網膜厚マップ110、断層画像120、解析チャート130が表示される。
【0127】
検査日情報102には、検査日、及び検査日における被検者の年齢が表示される。画像評価情報103としては、測定データ算出の基礎となる断層画像の画質を評価する第1評価値(例えば、SSI)、断層画像と同時に取得された眼底正面像の画質を評価する第2評価値などが表示される。ベースライン情報104は、例えば、表示部1上に出力された解析結果の時間的関係を示す情報である。表示部1上に出力された解析結果において、最も古い測定データが、経過観察の起算としてのベースラインとして設定される。他の測定データについては、ベースラインを起算日とする経過時間(例えば、年と月単位)が算出され、表示部1上に出力される。本実施形態では、ベースラインとして設定された解析結果以外の他の測定データは、ベースラインの検査日に近い順に並べられる。
【0128】
網膜厚マップ110は、被検眼の網膜厚の二次元的な分布を示すカラーマップであり、層厚に応じた色分けされる。網膜厚マップ110は、網膜層の厚みを示す厚みマップ、被検眼の網膜層の厚みと正常眼データベースに記憶された正常眼の網膜層の厚みとの比較結果を示す比較マップ、被検眼の網膜層の厚みと正常眼データベースに記憶された正常眼の網膜層の厚みとのずれを標準偏差にて示すデビエーションマップ、各検査日との厚みの差分を示す検査日比較厚み差分マップ、などが考えられる。なお、網膜厚マップ110の表示領域に表示されるマップの代わりとして、スキャニングレーザオフサルモスコープ(SLO)、眼底カメラ等によって取得された眼底正面画像を表示するようにしてもよい。
【0129】
なお、網膜厚マップ110の表示領域に表示する二次元画像は、二次元画像選択領域112によって選択可能である。二次元画像選択領域112では、例えば、表示部1に出力された二次元画像の種別が判別可能に表示される。
図4では比較マップが選択された状態となっている。検者は、
図5のようなカスタマイズ画面において、所望のマップあるいは眼底正面像を選択することによって所期する二次元画像を出力できる(
図5参照)。
【0130】
断層画像120を表示する領域に表示される断層画像は、網膜厚マップ110の測定エリアに対応する断層画像が表示される。例えば、初期設定として、網膜厚マップ110の中心部に対応するラインに対応する断層画像が表示される。なお、出力される断層画像は、任意の選択可能であり、網膜厚マップ110上で任意に設定される切断ラインに対応する断層画像が表示部1上に出力されるようになっている。
【0131】
解析チャート130は、被検眼の網膜厚の二次元的な分布を領域毎の平均を求めたチャートである。網膜厚マップ110が黄斑マップの場合、GCHART、S/Iチャート、ETDRSチャート等が選択的に表示される。
【0132】
また、解析チャート130には、所定領域での層厚を数値にて表示する数値表示領域が付されてもよい。数値表示領域には、例えば、全体の平均網膜厚、中心窩での網膜厚、中心窩を中心とする所定エリア内での平均網膜厚(例えば、1、2、3mm)等が表示される。
【0133】
なお、断層画像120、解析チャート130について、表示部1上に出力するデータを任意に選択可能であり、網膜厚マップ110が黄斑マップの場合、例えば、検者は、GCHART、S/Iチャート、ETDRS、断層画像120から2つが選択可能である。すなわち、表示部1上に出力するデータをカスタマイズ可能である。
【0134】
なお、網膜厚マップ110が乳頭マップの場合、解析チャートとして、全体チャート、上下チャート(2分割)、TSNITチャート(4分割)、ClockHourチャート(12分割)等が選択的に表示される。そして、例えば、検者は、これらの各チャートと、断層画像120から2つが選択可能であり、選択されたチャート又は断層画像が表示部1上に出力される。
【0135】
<トレンドグラフ表示>
CPU20は、各検査日での層厚データを用いて、グラフ表示領域150上に時系列グラフ150aを表示する。時系列グラフ150aは、例えば、各検査日での層厚データを時系列に並べた時系列データグラフ(例えば、折れ線グラフ、プロットグラフ)と、各検査日での層厚データの経時変化のトレンド(傾向)を示すトレンドグラフとしての特性を持つ。もちろん、グラフとして、時系列データグラフ、トレンドグラフのいずれかであってもよい。
【0136】
時系列グラフ150aは、例えば、横軸が時間軸、縦軸が網膜厚のグラフであって、検査日毎の同一被検眼の同じ眼底位置における網膜厚の経時的変化を示す。もちろん、横軸と縦軸の関係が逆であっても良い。
【0137】
横軸として形成される時間軸は、例えば、
図4のような被検者の年齢(age)、ベースラインである経過観察の起算日からの経過期間(〜Y)、などにて表現される。
【0138】
縦軸としては、網膜層の層厚を示すための数値として、厚み値(例えば、μm)、体積値(例えば、mm3)等が考えられる。なお、トレンドグラフの縦軸として出力される層厚データとしては、例えば、断層画像中の特定のライン上での層厚値、断層画像中の特定のエリア上での層厚値の代表値、解析チャート中の特定のセクションにおける層厚値(解析値データともいう)、等が考えられる。
【0139】
CPU20は、グラフとして、各検査日での層厚データに対応する点を表示する。トレンドグラフを作成する場合、CPU20は、各検査日での層厚データのトレンドを解析し、各検査日での層厚データによる時系列の回帰線Tを表示する。回帰線Tは、層厚データの時系列的な変化の傾向を示す。また、CPU20は、回帰線Tの傾きTgを表示する。
【0140】
例えば、CPU20は、一連の層厚データから回帰直線を求めると共に、その傾きを求める。回帰直線、傾きは、最小自乗法などの回帰直線算出のための式によって求められる。回帰直線の求め方の例を示す。
【0141】
回帰とは、xとyでどのような関係式で表すことができるかである。平面に当てはめたn個の点からy=ax+bの式を導き出すのが直線回帰であり、この直線を回帰直線という。
【0142】
係数a,bを導くためには下記の式に代入すれば良い。本実施例では、xの値としてベールラインの検査日を0とする経過時間が代入される。また、yの値として層厚データ(例えば、解析チャートにて得られた解析値データ、ある位置での網膜厚データ、ある領域での網膜厚データの代表値、等)が代入される。
【0143】
【数1】
上記より求められた直線y=ax+bが回帰直線である。aが回帰直線の傾きを示す。
【0144】
傾きなどの他にも、統計で用いられるp値をグラフ上に示しても良い。p値とはある実験中に群間差が偶然生じる可能性を示す尺度。例えば、p値が0.01というのは、この結果を偶然生じることが100回に1回あるという事を意味する。p値が小さくなるほど、それだけ群間差は治療により生じている可能性が高くなる。一般的にはp<0.05であれば、そのデータ(直線)は有意であると言われている。
【0145】
<トレンドグラフの傾き情報と、正常眼データに基づく傾き比較>
CPU20は、被検眼のトレンドグラフと、正常眼データを用いて作成されたトレンドグラフとを同一のグラフ上に表示するようにしてもよい。正常眼データに基づくトレンドグラフは、例えば、臨床試験等によって、網膜疾患のない正常眼における年齢的な層厚データの経時変化に基づいて回帰線を算出することによって取得される。
【0146】
以上のようにすれば、検者は、被検眼の網膜厚の経時的変化が、正常眼と比べてどの程度の差があるかを把握できる。したがって、被検眼の正常/異常を経時的変化から確認できると共に、今後の疾患の予測に役立てることができる。
【0147】
また、CPU20は、トレンドグラフにおける回帰線の時間的な傾き情報と、正常眼データを用いて作成された回帰線の時間的な傾き情報とを比較し、比較結果をグラフ上に表示するようにしてもよい。傾き情報は、例えば、数値やインジケータにより表現される。
【0148】
<トレンドグラフと付加情報>
CPU20は、イベント情報160を付加情報として、時系列グラフ150aに表示する。イベント情報160は、イベント発生日に対応して表示される。イベント情報160を設定する場合、例えば、入力部4での操作入力によって、イベント名称(例えば、「A薬投与開始」)が発生日と共に登録される。これにより、検者は、時系列グラフ150a上において「いつ何が行われたか」を一目で理解できる。
【0149】
なお、イベント情報160は、一つに限定されるものではなく、複数入力されうる。時系列グラフ150aの横軸には、イベント発生日からの経過期間が付加されてもよい。これにより、イベント発生日からの経過時間と、層厚データの経時的変化が関連付けられる。
【0150】
CPU20は、イベント情報160におけるイベント発生日の前後において別々にトレンド解析を行うようにしてもよい。これにより、検者は、イベントによる網膜厚の変化を容易に把握できる。
【0151】
CPU20は、イベント情報160のイベント発生日を境界として、イベント発生日より前の各検査日の層厚データのトレンドを解析し、時系列の回帰線T1を表示する。これにより、検者は、イベント発生前の層厚データのトレンドを容易に把握できる。
【0152】
CPU20は、イベント情報160のイベント発生日を境界として、イベント発生日より後の各検査日の層厚データのトレンドを解析し、時系列の回帰線T2を表示する。これにより、検者は、イベント発生後の層厚データのトレンドを容易に把握できる。
【0153】
なお、イベント情報160の付加は、複数箇所で設定可能であってもよい。イベントが追加される毎に新たにトレンド解析が行われる。イベントが2つ追加された場合、例えば、第1のイベントより前の層厚データによる第1の回帰線、第1のイベントから第2のイベント間の層厚データによる第2の回帰線、第2のイベントより後の層厚データによる第3の回帰線が求められ、表示部1上に出力される。
【0154】
<トレンドグラフに関する解析領域表示>
CPU20は、時系列グラフ150aと共に、時系列グラフ150aによって示された層厚データに対応する解析領域を示す解析領域表示170を表示するようにしてもよい。解析領域表示170に表示される情報は、例えば、図、表、画像のいずれかにより表現される。これにより、検者は、表示されているグラフの位置を容易に確認できる。
【0155】
以下に、解析チャートによって得られた層厚データによるトレンドグラフの場合を例として説明する。CPU20は、解析領域表示170として、
図4に示すように、解析チャートに対応したセクションが形成されたチャートを表示する。例えば、トレンドグラフ作成領域としてチャート上に設定されたセクションの色と、そのセクションでの層厚データに対応するグラフの点、回帰線の少なくともいずれかが対応付けされる。例えば、ピンク色のセクションに対応する層厚データの点及び回帰線は、時系列グラフ150a上においてピンク色で表現される。解析領域表示170と時系列グラフ150aとの関係から、検者は、時系列グラフ150aによって示された層厚データに対応する計測位置を容易に把握できる。
【0156】
なお、時系列グラフ150a上において互いにセクションが異なる複数の層厚データによるグラフが同時に表示されてもよい。CPU20は、解析領域表示170において、各グラフに対応する計測位置を示すようにしてもよい。例えば、解析領域表示170におけるチャートにおいて、各グラフに対応するセクションが色付けされる。
【0157】
CPU20は、解析領域表示170として、時系列グラフ150a上に表示させるセクションを選択するための選択領域を兼用する。例えば、表示部1に表示されたカーソルCrを用いて、解析領域表示170におけるセクションが指定され、グラフとして表示したい部分が選択入力(例えば、クリック)されると、選択されたセクションのグラフが表示される。なお、CPU20は、解析結果表示領域100に表示された解析チャートにおける特定のセクションが選択されたとき、選択されたセクションのグラフを表示するようにしてもよい。
【0158】
<カスタムグラフ>
CPU20は、上記時系列グラフ150aに加えて、カスタムグラフ180を表示するようにしてもよい。カスタムグラフ180とは、光干渉断層計とは異なる他の装置による検査日後の検査データをグラフ化したものである(
図5参照)。
【0159】
例えば、
図5に示すような時系列グラフ150aとカスタムグラフ180を並べて表示された形式となる。カスタムグラフ180は、時系列グラフ160における層厚データの経時的変化と共に比較して表示したい他の装置での検査データの経時的変化をグラフとして表示する。
【0160】
カスタムグラフとして表示される例としては、視野計などで用いられるMD値、視力検査装置によって測定された視力値などの値が挙げられる。
【0161】
なお、
図5においては、時系列グラフ160とカスタムグラフ180が縦に並んだ状態であるが、これに限定されず、一つのグラフ上に時系列グラフ160とカスタムグラフ180を重ねて表示された表示レイアウトであってもよい。
【0162】
<補助画面>
補助画面として、左右眼切換ボタン200、眼軸長/眼屈折力表示領域210、走査パターン設定領域220、疾患及び期間選択領域(以下、選択領域)230、検査日選択領域240、表示形式選択領域250、解析層選択領域260、表示画面調整部270が形成されている。
【0163】
切換ボタン200は、解析結果を出力する眼を左右眼の間で選択するためのボタンである。CPU20は、切換ボタン200によって選択された眼に対応する解析結果及びグラフを、解析結果表示領域に出力する。
【0164】
被検眼の眼軸長/眼屈折力表示領域210には、例えば、被検眼の眼屈折値、眼軸長値等が表示される。
【0165】
走査パターン設定領域220は、解析結果表示領域に出力する走査パターンを設定するための表示領域である。
【0166】
走査パターン選択領域220には、検査開始から現在に至るまで光干渉断層計によって取得された走査パターンと、その走査パターンによって取得された眼底上の部位を示す項目からなるツリーが表示される。設定領域220のツリーの項目は、眼底上の撮影部位と走査パターンの組合せによって種別される。例えば、黄斑マップとは、眼底上の黄斑部位を中心としたラスタスキャンを実行したときに得られたOCTデータを示す。乳頭マップとは、眼底上の乳頭部位を中心としたラスタスキャンを実行したときに得られたOCTデータを示す。また、乳頭ラジアルとは、眼底の乳頭部位を中心としたラジアルスキャンを実行したときに得られたOCTデータを示している。
図6は、撮影部位として乳頭部位が選択された際の経過観察用表示領域100の一例を示す図であり、
図7は撮影部位として乳頭部位が選択された際のカスタマイズ画面である。
【0167】
したがって、検者は、設定領域220にツリー形式にて選択された項目の中から所望する項目を選択する(例えば、項目へのクリック操作)。CPU20は、選択された対応する解析結果を表示部1上に出力する。
【0168】
選択領域230は、解析結果表示領域に出力する結果が疾患及び経過観察期間によって区別され、これらが選択可能である。
【0169】
選択領域230には、例えば、複数のタブが表示されており、より具体的には、長期―緑内障、長期―黄斑疾患、長期―カスタム、短期―緑内障、短期―黄斑疾患、単独のように、長期/短期、カスタム表示を含む網膜疾患の組合せにて項目が分けられる。検者が所望する項目を選択すると、選択された項目に対応するツリーが走査パターン設定領域上に表示される。
【0170】
長期―緑内障、長期―黄斑疾患、長期―カスタム等の長期に関する項目は、長期的な経過観察を行うための項目である。この項目が選択されると、解析結果表示領域には、異なる日に取得された解析結果が同時に表示されると共に、これらの解析結果に基づいて作成されたトレンドグラフが表示部1上に表示される。
【0171】
短期―緑内障、短期―黄斑疾患等の短期に関する項目は、短期的な経過観察を行うための項目である。この項目が選択されると、解析結果表示領域には、異なる日に取得された2つの解析結果が同時に表示される。2つの解析結果における網膜厚マップ、解析チャート、断層画像等は、長期の項目が選択されたときに対して相対的に大きく表示される。
【0172】
カスタムに関する項目は、異なる日に取得された複数の解析結果に関し、複数の表示項目(例えば、各網膜厚マップ、各解析チャート、OCT画像)の中から検者によって選択された少なくとも2つの表示項目を表示するための項目である。カスタムに関する項目において表示される表示項目は、検者による入力部4での操作を介して、予め選択される。
【0173】
検査日選択領域240は、表示領域100に出力する検査日を選択するための表示領域である。
【0174】
検査日選択領域240には、設定領域220にて選択された項目に関して、過去から現在までに取得されたデータの取得日(検査日)がリストとして表示されている。
【0175】
各検査日には、チェックボックスがそれぞれ形成されており、解析結果領域に出力したい検査日がチェックされると、チェックされた検査日に対応する解析結果が解析結果表示領域100に出力される。また、チェックボックスのチェックが解除されると、解除された検査日に対応する解析結果表示が、解析結果表示100から消去される。
【0176】
CPU20は、チェックされた検査日に対応する解析結果に基づいて時系列グラフ150aを作成し、作成された時系列グラフ150aを表示部1上に表示してもよい。上記のように時系列グラフ150aの基礎となる解析結果を、検査日毎に選択可能とすることにより、適正な解析結果に基づくトレンドグラフを作成できる。例えば、ある検査日にて得られたOCT画像の画質が低いような場合(例えば、瞬き発生時)であっても、対応する検査日を選択しないことによって、トレンドグラフの基礎データとして除外される。
【0177】
<補助項目詳細説明>
補助項目表示領域には、表示形式選択領域250、解析層選択領域260、表示画面調整部270が形成されている。表示形式選択領域250は、解析チャートの表示形式を選択するための領域であり、例えば、厚み表示モードと、差分表示モードのいずれかが選択される。厚み表示モードが選択された場合、CPU20は、検査日の異なる各解析結果について、網膜厚値をそのまま表現する解析チャートを表示する。差分表示モードでは、CPU20は、ベースラインに設定された解析結果について、網膜厚値をそのまま表現する解析チャートを表示し、ベースライン以外の他の解析結果について、ベースラインに設定された解析結果の差分として表現する解析チャートを表示する。
【0178】
解析層選択領域260は、網膜厚マップ及び解析チャートとして出力される解析層の始端と終端を設定するための表示領域である。解析層選択領域260にて解析層が設定されると、CPU20は、設定された解析層に関する層厚情報を取得し、取得された層厚情報に基づいて網膜厚マップ及び解析チャートを作成する。作成された網膜厚マップ及び解析チャートは、表示部1に出力される。
【0179】
表示画面調整部270は、例えば、解析結果の表示色、表示部1のコントラストを調整するための表示領域である。
【0180】
なお、予め設定された基準の撮影パターン(BaseLine)に基づいたフォローアップ撮影が行われている場合、CPU20は、断層画像間の位置ずれを画像処理により補正してもよい。これにより、BaseLineに設定された任意の位置は、自動的にFollowUpデータに反映される。したがって、個々に任意の位置を設定する必要はなくなる。
【0181】
なお、上記実施例について、以下のように表現することも可能である。
【0182】
(1)制御部は、異なる日に取得した複数のOCTデータから作成される時系列グラフを付加情報と共に表示する。
【0183】
(2)複数のデータから求められる時系列グラフは、トレンド解析グラフを示す。
【0184】
(3) 制御部は、(1)のグラフ上に手術や投薬等のイベント情報を日時と共に追記する。
【0185】
(4) (3)で設定されたイベントの位置から新たにトレンド解析を行い、イベント前のトレンドグラフとイベント後のトレンドグラフを表示する。また、イベント位置からの経過時間も表示する。
【0186】
(5) (2)で、複数データから求められたトレンド解析グラフの傾きと、正常眼データによるグラフの傾きを比較し、比較結果を表示する。
【0187】
(6) (1)または(2)で、グラフで用いるデータがどの部分のデータなのかを分かるようにグラフと共に図表で表示する。
【0188】
(7) (6)で、グラフと共に表示する図表がマップ等におけるチャートや表であり、グラフ表示している部分を色で分かるように区別して表示する。また図表の中で、グラフに表示したい部分をクリックするとグラフ表示が切り替わる。
【0189】
(8) (1)又は(2)で、異なる日に取得した複数のデータから作られる時系列グラフとは別に、利用者が入力したデータから作成される別の時系列グラフを共に表示する。
【0190】
(9) (8)で利用者が入力するデータは、MD値、視力の少なくともいずれかである。
【0191】
<時系列グラフ上の特定の期間における各検査日に関する二次元画像の出力>
図8は、時系列グラフ上の特定の期間における二次元画像を出力する場合の一例を示す図である。CPU20は、時系列グラフ150aを表示画面に表示すると共に、時系列グラフ150a上に解析結果が出力された期間に関する二次元画像(例えば、撮影画像、解析画像)を並べて表示する。
【0192】
ここで、解析結果が収集された期間が長期に及ぶ場合、解析結果の収集回数が多数に及ぶ場合、解析結果が出力された全期間に関して二次元画像が出力されると、各二次元画像が縮小され、検者は、解析結果を確認しづらい。
【0193】
そこで、CPU20は、特定の期間に関する各二次元画像105を時系列に並べて出力してもよい。二次元画像105は、時系列グラフ150a上にて解析結果が出力された期間内の特定の期間における各検査日に関する二次元画像である。二次元画像表示領域(以下、表示領域)101aは、特定の期間に関する複数の二次元画像105を並べて表示するための表示領域として用いられる。
【0194】
例えば、CPU20は、表示領域101aに対する入力部4から操作信号に基づいて表示領域101aに出力する二次元画像105を設定してもよい。具体的には、CPU20は、時系列グラフ150a上に解析結果が出力された期間に関する二次元画像が並べられた画像データをメモリ40に記憶しておき、入力部4からの操作信号に応じて、メモリ40に記憶された画像データの特定の一部を、特定の期間に関する二次元画像105として表示領域101aに出力してもよい。もちろん、CPU20は、入力部4からの操作信号に応じて、逐次表示領域101aに出力する二次元画像を作成するようにしてもよい。このようにして、表示領域101aに出力される二次元画像105が、入力部4からの操作を介して設定/変更される。
【0195】
表示領域101aに対する操作として、例えば、CPU20は、表示領域101a上でのスクロール操作、ドラッグ操作、スライド操作、フリック操作等により表示領域101aに出力する二次元画像105を設定又は変更してもよい。
【0196】
表示領域101aに対する操作としては、時系列に並べられた二次元画像105の近傍に表示された操作用表示領域への操作も含まれる。例えば、二次元画像101aと時系列グラフ150aとの間に形成されたスクロールバー106をスクロールさせるための操作信号が、入力部4から入力されると、CPU20は、表示画面上におけるスクロールバー106の移動に応じて、表示領域101aに出力する二次元画像105を設定/変更してもよい。
【0197】
表示領域101aに出力される二次元画像105が選択されると、CPU20は、二次元画像105が出力された特定の期間に関して、時系列グラフ150a上で判別可能に表示してもよい。
【0198】
例えば、CPU20は、特定の期間と他の期間に関して、時系列グラフ150a上のプロット又は線(例えば、折れ線、トレンド直線)を異なる表示態様(例えば、異なる色、異なる線種、塗り潰しの有無など)にて出力してもよい(
図8参照)。
【0199】
以上のようにすれば、検者が所望する特定の期間に関する二次元画像105を観察できると共に、二次元画像105が出力された期間を時系列グラフ150a上で確認できる。
【0200】
なお、CPU20は、表示領域150に対する入力部4から操作信号に基づいて表示領域101aに出力する二次元画像105を設定/変更してもよい。
【0201】
例えば、CPU20は、表示領域150上での操作位置に対応する特定の期間の二次元画像を時系列に並べて表示してもよい。例えば、CPU20は、時系列グラフが表示された表示領域に対してクリック操作されると、CPU20は、クリックされた表示位置を期間の始点とする二次元画像を時系列に並べて表示する。
【0202】
また、時系列グラフ150a上において特定の期間と他の期間を分割するラインの位置を調整し、調整されたラインによって特定された期間に関する二次元画像を二次元画像105として表示領域101aに時系列にて並べて表示してもよい。
【0203】
なお、表示領域150aに対する操作としては、時系列グラフ150aの近傍に表示された操作用表示領域への操作も含まれる。例えば、時系列グラフ150aの下部又は上部に形成されたスクロールバーをスクロールさせるための操作信号が、入力部4から入力されると、CPU20は、そのスクロールバーの移動に応じて、表示領域101aに出力する二次元画像105を設定/変更してもよい。
【0204】
なお、特定の期間に関する二次元画像105を表示領域101aに出力する場合、特定の期間に関する二次元画像105を大きく表示し、他の期間に関する二次元画像を相対的に小さく表示するような手法も含まれる。
【0205】
<二次元画像の一部の固定表示>
図9は、二次元画像の一部の固定表示する場合の一例を示す図である。
【0206】
例えば、二次元画像105の各画像に付されたチェックボックスが押されると、CPU20は、これらを固定表示画像として設定する(
図9A参照)。もちろん、二次元画像105の1つが選択されてもよいし、二次元画像105の複数が選択されてもよい。
【0207】
そして、CPU20は、固定表示画像として設定された二次元画像105aを、表示領域101aにおいて互いに隣接して表示する(
図9B参照)。また、CPU20は、表示領域101a上とは固定表示画像とは異なる表示領域において、他の二次元画像105bを時系列に並べて表示する。
【0208】
ここで、入力部4の操作を介して、二次元画像105bを変更する指示が受け付けられる(例えば、二次元画像105bでのスクロール操作、ドラッグ操作、スライド操作、フリック操作、等)と、CPU20は、表示領域101aに出力する他の二次元画像105bを変更する。
【0209】
なお、上記実施例の説明においては、二次元画像105上で固定表示画像を選択したが、これに限定されない。例えば、時系列グラフ150a上で固定表示画像が選択されてもよい。例えば、時系列グラフ150a上のプロットがクリックされると、プロットされた解析結果に対応する検査日の二次元画像が固定表示画像として選択される。
【0210】
また、CPU20は、固定表示された二次元画像105aに対応する解析値と、他の二次元画像105bに対応する解析値と、との比較結果を示す二次元画像を表示するようにしてもよい(
図10参照)。
図10は注目検査データからの網膜厚比較の一例を示す図である。基準1の検査データは比較1と、基準2の検査データは比較2と、基準3の検査データは比較3と、解析値が比較され、比較結果が表示される。
【0211】
<断層画像上での経過観察位置の設定>
異なる検査日にて取得された解析結果の経過出力において、CPU20は、例えば、記憶部30に記憶された眼底断層画像を解析し、解析結果(例えば、網膜厚)を得る画像解析手段であって、検者からの選択指示を介して選択された断層画像における少なくとも一部での解析結果を抽出する画像解析手段として機能してもよい。解析結果として網膜厚を得るのは、眼底の病変を診断する上で有用であるが、<概要>に記載したとおり、解析結果は、網膜厚に限定されない。
【0212】
いかにその一例を示す。以下の例では、被検眼の眼底上における黄斑領域を光干渉断層計10によりラインスキャンすることによって得られた断層画像を用いた例を示す。
図11に示されるOCT画像は黄斑ライン画像である。
【0213】
走査パターンが、一次元スキャンの場合、経過観察用表示領域100には、眼底正面画像、断層画像TM、網膜厚グラフ300、時系列グラフ150aが表示される。なお、一次元状のスキャンとしては、ラインスキャンの他、マルチラインスキャン(互いに離間した複数のラインスキャン)、クロススキャン(互いにクロスするラインスキャン(例えば、十字クロス))、サークルスキャン、などのスキャンパターンが挙げられる。
【0214】
網膜厚グラフ300は、横軸が始点からの距離、縦軸が解析層の始端層〜終端層の厚さを示す。網膜厚グラフ300は、異なる検査日で得られた網膜厚データを同一のグラフ上に表示する。網膜厚グラフ300は、例えば、時系列グラフ150aの隣の領域に表示される。なお、3つ以上の検査日が選択された場合、網膜厚グラフ300には、異なる検査日で得られた3つ以上の網膜厚データが同一のグラフ上に表示される(
図11参照)。
【0215】
なお、マルチラインスキャン、クロススキャン等の場合、複数の断層画像が取得される。この場合、各断層画像に対応する網膜厚グラフが表示部1上に同時に表示されてもよい。
【0216】
<断層画像上でのライン設定>
図12は、断層画像TM上において経過観察を行いたい位置を一次元的に設定するための例である。例えば、CPU20は、経過観察用表示領域100に表示された断層画像TM上においてライン表示Lを電子的に表示する。ライン表示Lは、所定の操作(例えば、右クリック操作)によって断層画像TM上に表示される。
【0217】
CPU20は、入力部4からの操作信号を受け付け、断層画像TM上でライン表示Lを移動させる。ライン表示Lは、OCTデータ上の任意の2点によるラインを設定するために用いられる。ライン表示Lは、例えば、深さ方向に平行に表示され、断層画像における特定の位置における層厚データを取得するために用いられる。なお、OCTデータ上の任意の2点を設定できればよく、例えば、マウスのクリック操作によりラインが指定される構成であってもよい。また、ライン表示Lの表示形状は、
図12に限定されず、断層画像上でラインが設定できればよい。
【0218】
CPU20は、入力部4を介して設定されたラインを、グラフ作成領域として設定する。断層画像の少なくとも一つにおいてライン表示Lによるラインが設定されると、他の断層画像上の同一位置においてラインが設定され、グラフ作成領域として設定される。すなわち、CPU20は、ある断層画像上で設定されたラインを、他の画像に対して反映させる。これにより、断層画像上において検者が選択した位置が、グラフ作成領域として設定される。なお、同一位置とは、完全に同一の位置である必要は無く、経過観察が可能に同一位置とみなすことができるレベルであればよい。
【0219】
CPU20は、各検査日に関する被検眼の層厚データにおいて、ライン表示Lによって設定されたライン上での層厚データを取得する。ライン上の網膜層において、層厚データを出力する網膜層については、解析層選択領域260において始端層と終端層が予め設定される。CPU20は、取得された各検査日の層厚データからなる時系列グラフ150aを作成し、作成された時系列グラフ150aを表示部1上に出力する。
【0220】
これにより、断層画像上において検者が注目したライン、に対応する時系列グラフ150aを出力できるため、検者は、注目位置に対応する層厚データの経過観察を容易に行うことができる。
【0221】
なお、マルチラインスキャン、クロススキャン等の場合、各検査日において走査位置(走査の始点と終点)が異なる複数の断層画像が取得され、複数の断層画像が表示部1上に表示される。断層画像の少なくとも一つにおいてライン表示Lによるラインが設定されると、走査位置の異なる他の断層画像上の位置においてラインが設定され、グラフ作成位置として設定されてもよい。この場合、走査位置の異なる他の断層画像上において、ライン表示Lによってラインが設定された位置と始点に対して同じ距離に相当する領域においてラインが設定されてもよい。
【0222】
<断層画像上でのエリア設定>
図13は、断層画像上において経過観察を行いたい位置を二次元的に設定するための図である。例えば、CPU20は、経過観察用表示領域100に表示された断層画像TM上において枠Kを電子的に表示する。枠Kは、所定の操作によって断層画像TM上に表示される。例えば、断層画像TM上の任意の1点が指定された状態で、斜め方向に関するドラッグ操作により表示される。
【0223】
CPU20は、入力部4からの操作信号を受け付け、断層画像TM上で枠Kの大きさ、表示位置を調整する。枠Kは、例えば、OCTデータ上の任意のエリア(二次元領域)を設定するために用いられる。枠Kは、例えば、断層画像TMの少なくとも一部の領域を囲むように表示され、断層画像TMにおける特定のエリア内における層厚データを取得するために用いられる。なお、OCTデータ上の任意のエリアを設定できればよく、例えば、マウスのクリック操作又はタッチパネルでのタッチ操作によりエリアが指定される構成であってもよい。また、枠Kの表示形状は、
図13に限定されず、断層画像TM上でエリアを設定できればよい。
【0224】
CPU20は、入力部4を介して設定されたエリアを、グラフ作成領域として設定する。断層画像TMの少なくとも一つにおいて枠Kによるエリアが設定されると、他の断層画像上の同一位置においてエリアが設定され、グラフ作成位置として設定される。すなわち、CPU20は、ある断層画像TM上で設定されたエリアを、他の画像に対して反映させる。これにより、各検査日にて取得された断層画像上において検者が選択した領域が、グラフ作成領域として設定される。なお、同一位置とは、完全に同一の位置である必要は無く、経過観察が可能に同一位置とみなすレベルであればよい。
【0225】
CPU20は、各検査日に関する被検眼の層厚データにおいて、枠Kによって設定されたエリア内に含まれる複数の層厚データを取得する。エリア内の網膜層において、層厚データを出力する網膜層については、解析層選択領域260において始端層と終端層が予め設定される。CPU20は、取得された各検査日の層厚データからなる時系列グラフ150aを作成し、作成された時系列グラフ150aを表示部1上に出力する。
【0226】
CPU20は、エリア内での各層厚データの基本統計値(例えば、代表値、散布度)を算出する。CPU20は、取得された各検査日の層厚データの基本統計値からなる時系列グラフ150aを作成し、作成された時系列グラフ150aを表示部1上に出力する。
【0227】
これにより、断層画像上において検者が注目したエリア、に対応する時系列グラフを出力できるため、検者は、気になる位置に対応する層厚データの経過観察を容易に行うことができる。
【0228】
なお、図中のROIとは、Region of Interest(関心領域)の意味である。
【0229】
なお、マルチラインスキャン、クロススキャン等の場合、各検査日において走査位置(走査の始点と終点)が異なる複数の断層画像が取得され、複数の断層画像が表示部1上に表示される。断層画像の少なくとも一つにおいて枠Kによるエリアが設定されると、走査位置の異なる他の断層画像上の位置においてエリアが設定され、グラフ作成位置として設定されてもよい。この場合、走査位置の異なる他の断層画像上において、枠Kによってエリアが設定された領域と始点に対して同じ距離に相当する領域においてエリアが設定されてもよい。
【0230】
また、マップデータにおいても同様の解析を行うことはできる。この場合、領域の設定はOCT画像上に限られるものではなく、例えば、厚みマップ上でグラフ作成領域を任意に設定することで解析値を得るようにしてもよい。
【0231】
なお、上記実施形態について、以下のように表現することも可能である。
【0232】
(1)制御部は、異なる日に撮影された複数のOCTデータから取得できる任意の位置の解析値を用いて時系列のグラフを作成し表示する。
【0233】
(2) (1)で、異なる日に撮影された複数のOCTデータについて、最初のデータ(BaseLine)を基に他のデータ(FollowUpデータ)各々についてBaseLineとの画像の位置合わせを行う。位置合わせを行った結果、BaseLineに設定した任意の位置は、FollowUpデータにおいても自動的に位置が設定される。
【0234】
(3) (1)で、OCTデータ上の任意の2点を設定し、2点間から得られる解析値を用いる。
【0235】
(4) (1)で、OCTデータ上の任意の領域を設定し、領域内から得られる解析値を用いる。
【0236】
(5) (1)〜(4)のうちどれか一つで、取得された解析値を用いて時系列データの回帰分析を行い、求められる直線とともに直線の傾きを表示する。
【0237】
(6) (1)〜(4)のうちどれか一つで、取得された解析値を用いて時系列データの回帰分析を行い、求められる直線からp値を求め表示する。