特許第6236779号(P6236779)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6236779ズームレンズ系及びこれを備えた電子撮像装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6236779
(24)【登録日】2017年11月10日
(45)【発行日】2017年11月29日
(54)【発明の名称】ズームレンズ系及びこれを備えた電子撮像装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 15/167 20060101AFI20171120BHJP
【FI】
   G02B15/167
【請求項の数】15
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2012-277049(P2012-277049)
(22)【出願日】2012年12月19日
(65)【公開番号】特開2013-210605(P2013-210605A)
(43)【公開日】2013年10月10日
【審査請求日】2015年10月9日
(31)【優先権主張番号】特願2012-46297(P2012-46297)
(32)【優先日】2012年3月2日
(33)【優先権主張国】JP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】311015207
【氏名又は名称】リコーイメージング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083286
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 邦夫
(74)【代理人】
【識別番号】100166408
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 邦陽
(72)【発明者】
【氏名】小織 雅和
【審査官】 越河 勉
(56)【参考文献】
【文献】 特開平02−239216(JP,A)
【文献】 特開平01−222212(JP,A)
【文献】 特開平08−160299(JP,A)
【文献】 特開平06−051202(JP,A)
【文献】 特開昭61−249016(JP,A)
【文献】 特開昭62−021113(JP,A)
【文献】 特開2009−115874(JP,A)
【文献】 特開2009−009104(JP,A)
【文献】 特開2007−279541(JP,A)
【文献】 特開2006−195068(JP,A)
【文献】 特開2006−343622(JP,A)
【文献】 特開2002−006215(JP,A)
【文献】 特開2007−212830(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第02056152(EP,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第01998204(EP,A1)
【文献】 米国特許第07068429(US,B1)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0279853(US,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第00320021(EP,A1)
【文献】 米国特許第05719708(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0188888(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B9/00−17/08、21/02−21/04、25/00−25/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、及び正の屈折力の第4レンズ群からなり、短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、隣接する各レンズ群同士の間隔が変化するズームレンズ系において、
短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が増加し、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が減少するように、少なくとも第2レンズ群と第3レンズ群が移動すること、
第1レンズ群は、物体側から順に、無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシング時に不動の正の屈折力の第1Aレンズ群、及び無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシング時に物体側に移動するフォーカスレンズ群である正の屈折力の第1Bレンズ群から構成されていること、
第4レンズ群は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正レンズ、物体側から順に位置する物体側に凸面を向けた正レンズと像側に凹面を向けた負レンズの接合レンズ、両凸正レンズ、及び像側に凸の負メニスカスレンズの5枚のレンズで構成されていること、及び
次の条件式(1)を満足することを特徴とするズームレンズ系。
(1)1.6<f1/f4<3.0
但し、
f1:第1レンズ群の焦点距離、
f4:第4レンズ群の焦点距離。
【請求項2】
請求項1記載のズームレンズ系において、
短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、第1レンズ群と第4レンズ群が像面に対して固定されているズームレンズ系。
【請求項3】
物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、及び正の屈折力の第4レンズ群からなり、短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、隣接する各レンズ群同士の間隔が変化するズームレンズ系において、
短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、第1レンズ群と第4レンズ群が像面に対して固定されており、且つ、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が増加し、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が減少するように、少なくとも第2レンズ群と第3レンズ群が移動すること、
第4レンズ群は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正レンズ、物体側から順に位置する物体側に凸面を向けた正レンズと像側に凹面を向けた負レンズの接合レンズ、両凸正レンズ、及び像側に凸の負メニスカスレンズの5枚のレンズで構成されていること、及び
次の条件式(1)、(4)を満足することを特徴とするズームレンズ系。
(1)1.6<f1/f4<3.0
(4)−0.7<f2/f4<−0.35
但し、
f1:第1レンズ群の焦点距離、
f2:第2レンズ群の焦点距離、
f4:第4レンズ群の焦点距離。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項記載のズームレンズ系において、
次の条件式(6)を満足するズームレンズ系。
(6)1.56<Nd4p
但し、
Nd4p:第4レンズ群中の最も物体側に位置する正レンズのd線に対する屈折率。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項記載のズームレンズ系において、
次の条件式(5)を満足するズームレンズ系。
(5)80<νd4p
但し、
νd4p:第4レンズ群中のいずれかの正レンズのd線に対するアッベ数。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1項記載のズームレンズ系において、
次の条件式(7)を満足するズームレンズ系。
(7)1.70<Nd4n
但し、
Nd4n:第4レンズ群中の最も像側に位置する負メニスカスレンズのd線に対する屈折率。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれか1項記載のズームレンズ系において、
次の条件式(2)を満足するズームレンズ系。
(2)−8.0<f3/f2<−3.0
但し、
f2:第2レンズ群の焦点距離、
f3:第3レンズ群の焦点距離。
【請求項8】
物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、及び正の屈折力の第4レンズ群からなり、短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、隣接する各レンズ群同士の間隔が変化するズームレンズ系において、
短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、第1レンズ群が像面に対して固定されており、第2レンズ群と第3レンズ群が移動すること、
第1レンズ群は、少なくとも1枚の負レンズを有していること、及び
次の条件式(2)、(8)を満足することを特徴とするズームレンズ系。
(2)−8.0<f3/f2<−3.0
(8)νd1n<22.85
但し、
f2:第2レンズ群の焦点距離、
f3:第3レンズ群の焦点距離、
νd1n:第1レンズ群中の最も物体側に位置する負レンズのd線に対するアッベ数。
【請求項9】
請求項8記載のズームレンズ系において、
第1レンズ群は、物体側から順に、無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシング時に不動の正の屈折力の第1Aレンズ群、及び無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシング時に物体側に移動するフォーカスレンズ群である正の屈折力の第1Bレンズ群から構成されているズームレンズ系。
【請求項10】
物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、及び正の屈折力の第4レンズ群からなり、短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、隣接する各レンズ群同士の間隔が変化するズームレンズ系において、
短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、第1レンズ群が像面に対して固定されており、第2レンズ群と第3レンズ群が移動すること、
第1レンズ群は、物体側から順に、無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシング時に不動の正の屈折力の第1Aレンズ群、及び無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシング時に物体側に移動するフォーカスレンズ群である正の屈折力の第1Bレンズ群から構成されていること、
第1レンズ群は、少なくとも1枚の負レンズを有していること、及び
次の条件式(8)を満足することを特徴とするズームレンズ系。
(8)νd1n<22.85
但し、
νd1n:第1レンズ群中の最も物体側に位置する負レンズのd線に対するアッベ数。
【請求項11】
請求項8ないし10のいずれか1項記載のズームレンズ系において、
短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、第1レンズ群と第4レンズ群が像面に対して固定されているズームレンズ系。
【請求項12】
請求項8ないし11のいずれか1項記載のズームレンズ系において、
次の条件式(1)を満足するズームレンズ系。
(1)1.6<f1/f4<3.0
但し、
f1:第1レンズ群の焦点距離、
f4:第4レンズ群の焦点距離。
【請求項13】
請求項1ないし12のいずれか1項記載のズームレンズ系において、
次の条件式(3)を満足するズームレンズ系。
(3)1.4<f3/f4<5.0
但し、
f3:第3レンズ群の焦点距離、
f4:第4レンズ群の焦点距離。
【請求項14】
請求項1、2、4ないし13のいずれか1項記載のズームレンズ系において、
次の条件式(4)を満足するズームレンズ系。
(4)−0.7<f2/f4<−0.35
但し、
f2:第2レンズ群の焦点距離、
f4:第4レンズ群の焦点距離。
【請求項15】
請求項1ないし14のいずれか1項記載のズームレンズ系と、このズームレンズ系によって形成される像を電気的信号に変換する撮像素子とを備えたことを特徴とする電子撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ズームレンズ系及びこれを備えた電子撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラ等の電子撮像装置に用いられるズームレンズ系には、より小型で高性能であることが要求されており、この要求に応えるために開発が進められている。
【0003】
特許文献1−3には、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、及び正の屈折力の第4レンズ群からなる4群ズームレンズ系が開示されている。
【0004】
しかし特許文献1−3のいずれのズームレンズ系も、レンズ全系(特に第4レンズ群)に使用するレンズ枚数が多すぎて、軽量化が不十分である。また、第1レンズ群ないし第4レンズ群のパワーバランス(特に第1レンズ群と第4レンズ群とのパワーバランス、第2レンズ群と第3レンズ群のパワーバランス、第3レンズ群と第4レンズ群のパワーバランス)が不適切であるため、像面湾曲、非点収差、歪曲収差、球面収差、コマ収差などの諸収差を補正しきれず、光学性能が劣化してしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平6−51202号公報
【特許文献2】特開2002−162564号公報
【特許文献3】特開2009−288619号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は以上の問題意識に基づいてなされたものであり、レンズ枚数が少なく軽量であり、像面湾曲、非点収差、歪曲収差、球面収差、コマ収差などの諸収差を良好に補正して優れた光学性能を達成できるズームレンズ系及びこれを備えた電子撮像装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のズームレンズ系は、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、及び正の屈折力の第4レンズ群からなり、短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、隣接する各レンズ群同士の間隔が変化するズームレンズ系において、短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が増加し、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が減少するように、少なくとも第2レンズ群と第3レンズ群が移動すること、第1レンズ群は、物体側から順に、無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシング時に不動の正の屈折力の第1Aレンズ群、及び無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシング時に物体側に移動するフォーカスレンズ群である正の屈折力の第1Bレンズ群から構成されていること、第4レンズ群は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正レンズ、物体側から順に位置する物体側に凸面を向けた正レンズと像側に凹面を向けた負レンズの接合レンズ、両凸正レンズ、及び像側に凸の負メニスカスレンズの5枚のレンズで構成されていること、及び次の条件式(1)を満足することを特徴としている。
(1)1.6<f1/f4<3.0
但し、
f1:第1レンズ群の焦点距離、
f4:第4レンズ群の焦点距離、
である。
【0008】
本発明のズームレンズ系は、短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、第1レンズ群と第4レンズ群を像面に対して固定することができる。
【0009】
本発明のズームレンズ系は、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、及び正の屈折力の第4レンズ群からなり、短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、隣接する各レンズ群同士の間隔が変化するズームレンズ系において、短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、第1レンズ群と第4レンズ群が像面に対して固定されており、且つ、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が増加し、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が減少するように、少なくとも第2レンズ群と第3レンズ群が移動すること、第4レンズ群は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正レンズ、物体側から順に位置する物体側に凸面を向けた正レンズと像側に凹面を向けた負レンズの接合レンズ、両凸正レンズ、及び像側に凸の負メニスカスレンズの5枚のレンズで構成されていること、及び次の条件式(1)、(4)を満足することを特徴としている。
(1)1.6<f1/f4<3.0
(4)−0.7<f2/f4<−0.35
但し、
f1:第1レンズ群の焦点距離、
f2:第2レンズ群の焦点距離、
f4:第4レンズ群の焦点距離、
である。
【0010】
本発明のズームレンズ系は、次の条件式(6)を満足することができる。
(6)1.56<Nd4p
但し、
Nd4p:第4レンズ群中の最も物体側に位置する正レンズのd線に対する屈折率、
である。
【0011】
本発明のズームレンズ系は、次の条件式(5)を満足することができる。
(5)80<νd4p
但し、
νd4p:第4レンズ群中のいずれかの正レンズのd線に対するアッベ数、
である。
【0012】
本発明のズームレンズ系は、次の条件式(7)を満足することができる。
(7)1.70<Nd4n
但し、
Nd4n:第4レンズ群中の最も像側に位置する負メニスカスレンズのd線に対する屈折率、
である。
【0013】
本発明のズームレンズ系は、次の条件式(2)を満足することができる。
(2)−8.0<f3/f2<−3.0
但し、
f2:第2レンズ群の焦点距離、
f3:第3レンズ群の焦点距離、
である。
【0014】
本発明のズームレンズ系は、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、及び正の屈折力の第4レンズ群からなり、短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、隣接する各レンズ群同士の間隔が変化するズームレンズ系において、短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、第1レンズ群が像面に対して固定されており、第2レンズ群と第3レンズ群が移動すること、第1レンズ群は、少なくとも1枚の負レンズを有していること、及び次の条件式(2)、(8)を満足することを特徴としている。
(2)−8.0<f3/f2<−3.0
(8)νd1n<22.85
但し、
f2:第2レンズ群の焦点距離、
f3:第3レンズ群の焦点距離、
νd1n:第1レンズ群中の最も物体側に位置する負レンズのd線に対するアッベ数、
である。
【0015】
第1レンズ群は、物体側から順に、無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシング時に不動の正の屈折力の第1Aレンズ群、及び無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシング時に物体側に移動するフォーカスレンズ群である正の屈折力の第1Bレンズ群から構成することができる。
【0016】
本発明のズームレンズ系は、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、及び正の屈折力の第4レンズ群からなり、短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、隣接する各レンズ群同士の間隔が変化するズームレンズ系において、短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、第1レンズ群が像面に対して固定されており、第2レンズ群と第3レンズ群が移動すること、第1レンズ群は、物体側から順に、無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシング時に不動の正の屈折力の第1Aレンズ群、及び無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシング時に物体側に移動するフォーカスレンズ群である正の屈折力の第1Bレンズ群から構成されていること、第1レンズ群は、少なくとも1枚の負レンズを有していること、及び次の条件式(8)を満足することを特徴としている。
(8)νd1n<22.85
但し、
νd1n:第1レンズ群中の最も物体側に位置する負レンズのd線に対するアッベ数、
である。
【0017】
本発明のズームレンズ系は、短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際し、第1レンズ群と第4レンズ群を像面に対して固定することができる。
【0018】
本発明のズームレンズ系は、次の条件式(1)を満足することができる。
(1)1.6<f1/f4<3.0
但し、
f1:第1レンズ群の焦点距離、
f4:第4レンズ群の焦点距離、
である。
【0019】
本発明のズームレンズ系は、次の条件式(3)を満足することができる。
(3)1.4<f3/f4<5.0
但し、
f3:第3レンズ群の焦点距離、
f4:第4レンズ群の焦点距離、
である。
【0020】
本発明のズームレンズ系は、次の条件式(4)を満足することができる。
(4)−0.7<f2/f4<−0.35
但し、
f2:第2レンズ群の焦点距離、
f4:第4レンズ群の焦点距離、
である。
【0021】
本発明の電子撮像装置は、上述したいずれかのズームレンズ系と、このズームレンズ系によって形成される像を電気的信号に変換する撮像素子とを備えている。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、レンズ枚数が少なく軽量であり、像面湾曲、非点収差、歪曲収差、球面収差、コマ収差などの諸収差を良好に補正して優れた光学性能を達成できるズームレンズ系及びこれを備えた電子撮像装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明によるズームレンズ系の数値実施例1の長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図である。
図2図1の構成における諸収差図である。
図3図1の構成における横収差図である。
図4】同数値実施例1の短焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図である。
図5図4の構成における諸収差図である。
図6図4の構成における横収差図である。
図7】本発明によるズームレンズ系の数値実施例2の長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図である。
図8図7の構成における諸収差図である。
図9図7の構成における横収差図である。
図10】同数値実施例2の短焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図である。
図11図10の構成における諸収差図である。
図12図10の構成における横収差図である。
図13】本発明によるズームレンズ系の数値実施例3の長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図である。
図14図13の構成における諸収差図である。
図15図13の構成における横収差図である。
図16】同数値実施例3の短焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図である。
図17図16の構成における諸収差図である。
図18図16の構成における横収差図である。
図19】本発明によるズームレンズ系の数値実施例4の長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図である。
図20図19の構成における諸収差図である。
図21図19の構成における横収差図である。
図22】同数値実施例4の短焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図である。
図23図22の構成における諸収差図である。
図24図22の構成における横収差図である。
図25】本発明によるズームレンズ系の数値実施例5の長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図である。
図26図25の構成における諸収差図である。
図27図25の構成における横収差図である。
図28】同数値実施例5の短焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図である。
図29図28の構成における諸収差図である。
図30図28の構成における横収差図である。
図31】本発明によるズームレンズ系の数値実施例6の長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図である。
図32図31の構成における諸収差図である。
図33図31の構成における横収差図である。
図34】同数値実施例6の短焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図である。
図35図34の構成における諸収差図である。
図36図34の構成における横収差図である。
図37】本発明によるズームレンズ系の数値実施例7の長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図である。
図38図37の構成における諸収差図である。
図39図37の構成における横収差図である。
図40】同数値実施例7の短焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図である。
図41図40の構成における諸収差図である。
図42図40の構成における横収差図である。
図43】本発明によるズームレンズ系のズーム軌跡を示す簡易移動図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本実施形態のズームレンズ系は、図43の簡易移動図に示すように、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群G1、負の屈折力の第2レンズ群G2、正の屈折力の第3レンズ群G3、及び正の屈折力の第4レンズ群G4からなる。第1レンズ群G1は、物体側から順に、正の屈折力の第1Aレンズ群G1A、及び正の屈折力の第1Bレンズ群G1Bからなる。第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間に位置する絞りSは、第3レンズ群G3と一体に移動する。Iは像面である。
【0025】
このズームレンズ系は、短焦点距離端(W)に対して第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔が増加し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の間隔が減少するように移動することで、長焦点距離端(T)に変倍(ズーミング)する。短焦点距離端(W)から長焦点距離端(T)への変倍(ズーミング)に際し、第1Aレンズ群G1Aと第1Bレンズ群G1Bの間隔は不変である。
【0026】
より具体的には、第1レンズ群G1(第1Aレンズ群G1A、第1Bレンズ群G1B)と第4レンズ群G4は、短焦点距離端(W)から長焦点距離端(T)への変倍(ズーミング)に際し、像面Iに対して固定されている(光軸方向に移動しない)。但し、第1レンズ群G1(第1Aレンズ群G1A、第1Bレンズ群G1B)と第4レンズ群G4が短焦点距離端(W)から長焦点距離端(T)への変倍(ズーミング)に際して光軸方向に移動する態様も可能である。
第2レンズ群G2は、短焦点距離端(W)から長焦点距離端(T)への変倍(ズーミング)に際し、単調に像側に移動する。
第3レンズ群G3は、短焦点距離端(W)から長焦点距離端(T)への変倍(ズーミング)に際し、一旦像側に移動してから若干量だけ物体側に戻る(結果として短焦点距離端(W)に対して像側に移動する)場合と、単調に像側に移動する場合があり得る。
【0027】
第1Aレンズ群G1Aはフォーカシング時に不動であり、第1Bレンズ群G1Bはフォーカシング時に移動するフォーカスレンズ群である。無限遠物体から有限距離物体へ合焦させるに際し、第1Bレンズ群G1Bが物体側に移動する。
【0028】
第1レンズ群G1の第1Aレンズ群G1Aは、全数値実施例1−7を通じて、物体側から順に位置する負レンズ11と正レンズ12の接合レンズからなる。負レンズ11は、d線に対するアッベ数が22.8の高分散な硝材(例えば株式会社オハラ製のOHARA S−NPH1)からなる。
第1レンズ群G1の第1Bレンズ群G1Bは、全数値実施例1−7を通じて、正単レンズ13からなる。
【0029】
第2レンズ群G2は、全数値実施例1−7を通じて、物体側から順に、負レンズ21、物体側から順に位置する負レンズ22と正レンズ23の接合レンズ、及び負レンズ24からなる。
【0030】
第3レンズ群G3は、全数値実施例1−7を通じて、物体側から順に位置する正レンズ31と負レンズ32の接合レンズからなる。
【0031】
第4レンズ群G4は、全数値実施例1−7を通じて、物体側から順に、正レンズ(物体側に凸面を向けた正レンズ)41、物体側から順に位置する正レンズ(物体側に凸面を向けた正レンズ)42と負レンズ(像側に凹面を向けた負レンズ)43の接合レンズ、正レンズ(両凸正レンズ)44、及び負レンズ(像側に凸の負メニスカスレンズ)45からなる。
【0032】
本実施形態のズームレンズ系は、第1レンズ群G1と第4レンズ群G4を短焦点距離端から長焦点距離端への変倍に際して像面Iに対して固定するとともに、主に第2レンズ群G2で変倍を行い、第3レンズ群G3で変倍に伴う像面変動を補償している。また、第1レンズ群G1を第1Aレンズ群G1Aと第1Bレンズ群G1Bに切り分けて、第1Aレンズ群G1Aをフォーカシング時に不動とし、第1Bレンズ群G1Bをフォーカシング時に移動するフォーカスレンズ群としている。これにより、ズーミング及びフォーカシングの際にレンズ全長が変わらず、Fナンバーの変動が少ないズームレンズ系を得ることができる。
【0033】
本実施形態のズームレンズ系は、第4レンズ群G4を、物体側から順に、正レンズ41、物体側から順に位置する正レンズ42と負レンズ43の接合レンズ、正レンズ44、及び負レンズ45の5枚のレンズで構成することで、第4レンズ群G4ひいてはレンズ全系のレンズ枚数を少なくして軽量化を達成している。
【0034】
また本実施形態のズームレンズ系は、第4レンズ群G4が主たる結像作用を持つことから、第4レンズ群G4で球面収差、コマ収差、像面湾曲、非点収差などの諸収差を良好に補正することが、優れた光学性能を達成するための重要な技術課題である。
そこで第4レンズ群G4の前半(物体側寄り)に、正レンズ(物体側に凸面を向けた正レンズ)41、及び物体側から順に位置する正レンズ(物体側に凸面を向けた正レンズ)42と負レンズ(像側に凹面を向けた負レンズ)43の接合レンズからなる正正負の所謂ガウスタイプの前半の構成を配置することで、球面収差、コマ収差を良好に補正している。また第4レンズ群G4の後半(像側寄り)に、正レンズ(両凸正レンズ)44、及び負レンズ(像側に凸の負メニスカスレンズ)45を配置することで、像面湾曲、非点収差を良好に補正している。
【0035】
さらに本実施形態のズームレンズ系は、第1レンズ群G1ないし第4レンズ群G4のパワーバランスを適切に設定することで、像面湾曲、非点収差、歪曲収差、球面収差、コマ収差などの諸収差を良好に補正して優れた光学性能を達成することに成功している。
【0036】
条件式(1)は、第1レンズ群G1の焦点距離と、第4レンズ群G4の焦点距離との比を規定している。条件式(1)を満足することで、球面収差、コマ収差、歪曲収差の発生を抑えることができる。
条件式(1)の上限を超えると、第4レンズ群G4のパワーが強くなりすぎて、全焦点距離域(ズーム全域)で球面収差、コマ収差が発生しやすくなる。
条件式(1)の下限を超えると、第1レンズ群G1のパワーが強くなりすぎて、長焦点距離端において歪曲収差が大きく発生する。
【0037】
条件式(2)は、第2レンズ群G2の焦点距離と、第3レンズ群G3の焦点距離との比を規定している。条件式(2)を満足することで、変倍時の像面湾曲、コマ収差、非点収差の変動を抑えることができる。
条件式(2)の上限を超えると、第3レンズ群G3のパワーが強くなりすぎて、変倍時のコマ収差の変動が大きくなる。
条件式(2)の下限を超えると、第2レンズ群G2のパワーが強くなりすぎて、変倍時の像面湾曲、非点収差の変動が大きくなる。
【0038】
条件式(3)は、第3レンズ群G3の焦点距離と、第4レンズ群G4の焦点距離との比を規定している。条件式(3)を満足することで、球面収差、コマ収差の発生、及び変倍時のコマ収差の変動を抑えることができる。
条件式(3)の上限を超えると、第4レンズ群G4のパワーが強くなりすぎて、全焦点距離域(ズーム全域)で球面収差、コマ収差が発生しやすくなる。
条件式(3)の下限を超えると、第3レンズ群G3のパワーが強くなりすぎて、変倍時のコマ収差の変動が大きくなる。
【0039】
条件式(4)は、第2レンズ群G2の焦点距離と、第4レンズ群G4の焦点距離との比を規定している。条件式(4)を満足することで、歪曲収差、球面収差、コマ収差の発生を抑えることができる。
条件式(4)の上限を超えると、第4レンズ群G4のパワーが弱くなりすぎて、長焦点距離端において歪曲収差が大きく発生する。
条件式(4)の下限を超えると、第4レンズ群G4のパワーが強くなりすぎて、全焦点距離域(ズーム全域)で球面収差、コマ収差が発生しやすくなる。
【0040】
条件式(5)は、第4レンズ群G4中の正レンズ(41、42、44)のうちのいずれかが満足すべきd線に対するアッベ数の値を規定している。第4レンズ群G4中のいずれかの正レンズを、条件式(5)を満足する低分散な材料からなるレンズ(例えばEDレンズ)とすることで、軸上色収差を良好に補正することができる。
条件式(5)の下限を超えると、軸上色収差を良好に補正することができなくなる。
【0041】
条件式(6)は、第4レンズ群G4中の最も物体側に位置する正レンズ41のd線に対する屈折率を規定している。条件式(6)を満足することで、球面収差、コマ収差を良好に補正することができる。
条件式(6)の下限を超えると、球面収差、コマ収差を良好に補正することができなくなる。
【0042】
条件式(7)は、第4レンズ群G4中の最も像側に位置する負メニスカスレンズ45のd線に対する屈折率を規定している。条件式(7)を満足することで、像面湾曲、非点収差を良好に補正することができる。
条件式(7)の下限を超えると、像面湾曲、非点収差を良好に補正することができなくなる。
【0043】
上述したように、第1レンズ群G1は、全数値実施例1−7を通じて、物体側から順に位置する負レンズ11と正レンズ12の接合レンズ(第1Aレンズ群G1A)、及び正単レンズ13(第1Bレンズ群G1B)からなる。しかし、第1レンズ群G1にさらに負レンズを追加して、第1レンズ群G1に2枚以上の負レンズを含ませてもよい。
この構成において条件式(8)は、第1レンズ群G1中の最も物体側に位置する負レンズ(数値実施例1−7では負レンズ11)のd線に対するアッベ数を規定している。条件式(8)を満足することで、特に長焦点距離端において、軸上色収差や倍率色収差などの諸収差を良好に補正して優れた光学性能を得ることができる。
条件式(8)の上限を超えると、特に長焦点距離端において、軸上色収差や倍率色収差などの諸収差の補正が困難となり、光学性能が劣化してしまう。
【実施例】
【0044】
次に具体的な数値実施例1−7を示す。諸収差図及び横収差図並びに表中において、d線、g線、C線はそれぞれの波長に対する収差、Sはサジタル、Mはメリディオナル、FNO.はFナンバー、fは全系の焦点距離、Wは半画角(゜)、Yは像高、fB はバックフォーカス、Lはレンズ全長、Rは曲率半径、dはレンズ厚またはレンズ間隔、N(d)はd線に対する屈折率、ν(d)はd線に対するアッベ数を示す。長さの単位は[mm]である。全数値実施例1−7を通じて、非球面レンズは用いていない。
【0045】
[数値実施例1]
図1図6と表1〜表3は、本発明によるズームレンズ系の数値実施例1を示している。図1は長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図、図2はその諸収差図、図3はその横収差図であり、図4は短焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図、図5はその諸収差図、図6はその横収差図である。表1は面データ、表2は各種データ、表3はレンズ群データである。
【0046】
本数値実施例1のズームレンズ系は、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群G1、負の屈折力の第2レンズ群G2、正の屈折力の第3レンズ群G3、及び正の屈折力の第4レンズ群G4からなる。第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間に位置する絞りSは、第3レンズ群G3と一体に移動する。第4レンズ群G4と像面Iとの間には、光学フィルタOPが配置されている。
【0047】
第1レンズ群G1は、物体側から順に、正の屈折力の第1Aレンズ群G1A、及び正の屈折力の第1Bレンズ群G1Bからなる。第1Aレンズ群G1Aはフォーカシング時に不動であり、第1Bレンズ群G1Bはフォーカシング時に移動するフォーカスレンズ群である。無限遠物体から有限距離物体へ合焦させるに際し、第1Bレンズ群G1Bが物体側に移動する。
第1Aレンズ群G1Aは、物体側から順に位置する物体側に凸の負メニスカスレンズ11と物体側に凸の正メニスカスレンズ12の接合レンズからなる。負メニスカスレンズ11は、d線に対するアッベ数が22.8の高分散な硝材(例えば株式会社オハラ製のOHARA S−NPH1)からなる。
第1Bレンズ群G1Bは、物体側に凸の正メニスカス単レンズ13からなる。
【0048】
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹負レンズ21、物体側から順に位置する物体側に凸の負メニスカスレンズ22と物体側に凸の正メニスカスレンズ23の接合レンズ、及び両凹負レンズ24からなる。
【0049】
第3レンズ群G3は、物体側から順に位置する両凸正レンズ31と像側に凸の負メニスカスレンズ32の接合レンズからなる。
【0050】
第4レンズ群G4は、物体側から順に、物体側に凸の正メニスカスレンズ(物体側に凸面を向けた正レンズ)41、物体側から順に位置する物体側に凸の正メニスカスレンズ(物体側に凸面を向けた正レンズ)42と物体側に凸の負メニスカスレンズ(像側に凹面を向けた負レンズ)43の接合レンズ、両凸正レンズ44、及び像側に凸の負メニスカスレンズ45からなる。
【0051】
(表1)
面データ
面番号 R d N(d) ν(d)
1 31.668 1.20 1.80810 22.8
2 22.349 5.00 1.49700 81.6
3 918.122 3.54
4 21.783 3.85 1.49700 81.6
5 205.847 d5
6 -252.348 0.90 1.81600 46.6
7 13.190 0.75
8 215.787 1.00 1.77250 49.6
9 7.859 2.45 1.84666 23.8
10 119.798 0.90
11 -15.177 0.90 1.81600 46.6
12 268.441 d12
13絞 ∞ 1.00
14 41.749 2.60 1.62041 60.3
15 -8.616 0.90 1.85026 32.3
16 -18.303 d16
17 11.173 2.10 1.61800 63.4
18 20.035 1.10
19 9.392 3.30 1.43875 95.0
20 49.987 1.00 1.80100 35.0
21 8.185 0.50
22 13.280 2.75 1.83400 37.2
23 -22.894 1.85
24 -9.118 1.00 1.74077 27.8
25 -21.410 8.65
26 ∞ 1.00 1.51633 64.1
27 ∞ -
(表2)
各種データ
ズーム比(変倍比) 2.85
短焦点距離端 中間焦点距離 長焦点距離端
FNO. 2.8 2.9 2.9
f 15.45 26.00 44.10
W 17.5 10.2 5.9
Y 4.65 4.65 4.65
fB 2.71 2.71 2.71
L 67.00 67.00 67.00
d5 2.50 8.47 12.21
d12 8.85 6.23 1.48
d16 4.70 1.35 2.36
(表3)
レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 33.39
2 6 -7.81
3 14 29.05
4 17 20.61
【0052】
[数値実施例2]
図7図12と表4〜表6は、本発明によるズームレンズ系の数値実施例2を示している。図7は長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図、図8はその諸収差図、図9はその横収差図であり、図10は短焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図、図11はその諸収差図、図12はその横収差図である。表4は面データ、表5は各種データ、表6はレンズ群データである。
【0053】
この数値実施例2のレンズ構成は、以下の点を除いて、数値実施例1のレンズ構成と同様である。
(1)第2レンズ群G2の負レンズ21が像側に凹の平凹負レンズである。
(2)第2レンズ群G2の負レンズ22が両凹負レンズである。
【0054】
(表4)
面データ
面番号 R d N(d) ν(d)
1 32.710 1.20 1.80810 22.8
2 22.977 7.00 1.49700 81.6
3 642.613 3.78
4 24.052 3.90 1.49700 81.6
5 343.630 d5
6 ∞ 0.90 1.81600 46.6
7 16.669 0.65
8 -76.672 1.00 1.77250 49.6
9 8.141 2.45 1.84666 23.8
10 151.581 0.75
11 -17.229 0.90 1.81600 46.6
12 64.233 d12
13絞 ∞ 1.00
14 79.730 2.50 1.63854 55.4
15 -10.326 0.90 1.91082 35.2
16 -20.877 d16
17 12.140 3.00 1.61800 63.4
18 39.593 1.15
19 9.082 3.50 1.49700 81.6
20 90.187 1.00 1.80100 35.0
21 7.652 0.55
22 13.401 2.80 1.83481 42.7
23 -21.300 0.85
24 -9.404 1.85 1.74077 27.8
25 -21.160 5.00
26 ∞ 1.00 1.51633 64.1
27 ∞ -
(表5)
各種データ
ズーム比(変倍比) 2.84
短焦点距離端 中間焦点距離 長焦点距離端
FNO. 2.9 2.9 2.9
f 15.45 26.00 43.85
W 17.6 10.2 5.9
Y 4.65 4.65 4.65
fB 7.51 7.51 7.51
L 71.35 71.35 71.35
d5 2.60 8.84 13.04
d12 7.23 5.69 1.60
d16 6.38 1.68 1.58
(表6)
レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 35.86
2 6 -7.87
3 14 39.33
4 17 17.17
【0055】
[数値実施例3]
図13図18と表7〜表9は、本発明によるズームレンズ系の数値実施例3を示している。図13は長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図、図14はその諸収差図、図15はその横収差図であり、図16は短焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図、図17はその諸収差図、図18はその横収差図である。表7は面データ、表8は各種データ、表9はレンズ群データである。
【0056】
この数値実施例3のレンズ構成は、以下の点を除いて、数値実施例1のレンズ構成と同様である。
(1)第1レンズ群G1(第1Aレンズ群G1A)の正レンズ12が両凸正レンズである。
(2)第2レンズ群G2の負レンズ22が両凹負レンズである。
(3)第4レンズ群G4の正レンズ42が両凸正レンズである。
(4)第4レンズ群G4の負レンズ43が両凹負レンズである。
【0057】
(表7)
面データ
面番号 R d N(d) ν(d)
1 66.033 1.20 1.80810 22.8
2 37.629 5.30 1.49700 81.6
3 -206.928 4.45
4 23.718 3.90 1.49700 81.6
5 128.916 d5
6 -72.179 0.90 1.81600 46.6
7 26.493 0.50
8 -77.883 1.00 1.77250 49.6
9 9.781 2.45 1.84666 23.8
10 568.348 0.45
11 -31.220 0.90 1.81600 46.6
12 43.320 d12
13絞 ∞ 1.00
14 39.879 2.60 1.69680 55.5
15 -9.873 0.90 1.85026 32.3
16 -27.913 d16
17 10.168 6.55 1.62041 60.3
18 46.935 0.75
19 12.674 3.50 1.49700 81.6
20 -11.279 1.00 1.83400 37.2
21 8.211 0.25
22 10.030 2.95 1.83481 42.7
23 -19.100 1.10
24 -8.053 1.00 1.77250 49.6
25 -31.460 5.08
26 ∞ 1.00 1.51633 64.1
27 ∞ -
(表8)
各種データ
ズーム比(変倍比) 2.83
短焦点距離端 中間焦点距離 長焦点距離端
FNO. 2.9 3.0 3.0
f 15.45 26.00 43.70
W 17.5 10.2 6.0
Y 4.65 4.65 4.65
fB 2.58 2.58 2.58
L 71.98 71.98 71.98
d5 2.60 11.94 17.78
d12 9.21 6.48 1.64
d16 8.85 2.25 1.25
(表9)
レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 43.71
2 6 -10.21
3 14 31.29
4 17 20.95
【0058】
[数値実施例4]
図19図24と表10〜表12は、本発明によるズームレンズ系の数値実施例4を示している。図19は長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図、図20はその諸収差図、図21はその横収差図であり、図22は短焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図、図23はその諸収差図、図24はその横収差図である。表10は面データ、表11は各種データ、表12はレンズ群データである。
【0059】
この数値実施例4のレンズ構成は、以下の点を除いて、数値実施例1のレンズ構成と同様である。
(1)第2レンズ群G2の負レンズ22が両凹負レンズである。
(2)第2レンズ群G2の正レンズ23が両凸正レンズである。
(3)第4レンズ群G4の正レンズ42が両凸正レンズである。
(4)第4レンズ群G4の負レンズ43が両凹負レンズである。
【0060】
(表10)
面データ
面番号 R d N(d) ν(d)
1 33.720 1.20 1.80810 22.8
2 24.725 5.05 1.49700 81.6
3 179.826 4.39
4 28.313 3.65 1.49700 81.6
5 444.801 d5
6 -98.737 0.90 1.81600 46.6
7 18.393 1.00
8 -20.217 1.00 1.77250 49.6
9 13.949 2.45 1.84666 23.8
10 -39.218 0.25
11 -37.210 0.90 1.81600 46.6
12 181.034 d12
13絞 ∞ 1.00
14 146.637 2.65 1.72916 54.7
15 -11.736 0.90 1.90366 31.3
16 -38.854 d16
17 10.930 6.15 1.64000 60.1
18 1982.179 0.55
19 8.701 3.50 1.43875 95.0
20 -14.272 1.00 1.79952 42.2
21 7.865 0.50
22 13.856 3.75 1.81600 46.6
23 -23.057 0.75
24 -8.568 1.00 1.72916 54.7
25 -19.384 5.00
26 ∞ 1.00 1.51633 64.1
27 ∞ -
(表11)
各種データ
ズーム比(変倍比) 2.87
短焦点距離端 中間焦点距離 長焦点距離端
FNO. 2.9 2.9 2.9
f 15.45 26.00 44.30
W 17.6 10.2 5.9
Y 4.65 4.65 4.65
fB 5.64 5.64 5.64
L 73.98 73.98 73.98
d5 2.50 10.38 15.92
d12 8.62 7.76 1.37
d16 8.69 1.66 2.52
(表12)
レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 41.80
2 6 -10.66
3 14 74.60
4 17 16.79
【0061】
[数値実施例5]
図25図30と表13〜表15は、本発明によるズームレンズ系の数値実施例5を示している。図25は長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図、図26はその諸収差図、図27はその横収差図であり、図28は短焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図、図29はその諸収差図、図30はその横収差図である。表13は面データ、表14は各種データ、表15はレンズ群データである。
【0062】
この数値実施例5のレンズ構成は、以下の点を除いて、数値実施例1のレンズ構成と同様である。
(1)第2レンズ群G2の負レンズ22が両凹負レンズである。
【0063】
(表13)
面データ
面番号 R d N(d) ν(d)
1 35.338 1.20 1.80810 22.8
2 24.990 6.40 1.49700 81.6
3 690.628 3.85
4 23.872 3.90 1.49700 81.6
5 262.419 d5
6 -238.384 0.90 1.81600 46.6
7 16.865 0.65
8 -398.851 1.00 1.77250 49.6
9 7.670 2.45 1.84666 23.8
10 93.036 0.65
11 -17.081 0.90 1.81600 46.6
12 54.165 d12
13絞 ∞ 1.00
14 53.348 2.60 1.65160 58.5
15 -9.540 0.90 1.90366 31.3
16 -18.782 d16
17 11.929 3.70 1.60300 65.5
18 24.914 0.25
19 9.037 3.50 1.49700 81.6
20 69.302 1.00 1.80610 33.3
21 7.737 0.55
22 13.341 3.10 1.83481 42.7
23 -20.699 1.00
24 -9.383 1.45 1.76200 40.1
25 -21.077 7.00
26 ∞ 1.00 1.51633 64.1
27 ∞ -
(表14)
各種データ
ズーム比(変倍比) 2.85
短焦点距離端 中間焦点距離 長焦点距離端
FNO. 2.9 3.0 3.0
f 15.45 26.00 44.00
W 17.5 10.2 5.9
Y 4.65 4.65 4.65
fB 4.90 4.90 4.90
L 70.58 70.58 70.58
d5 2.60 9.43 13.89
d12 7.30 5.38 1.57
d16 6.83 1.92 1.27
(表15)
レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 36.86
2 6 -7.85
3 14 29.59
4 17 19.00
【0064】
[数値実施例6]
図31図36と表16〜表18は、本発明によるズームレンズ系の数値実施例6を示している。図31は長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図、図32はその諸収差図、図33はその横収差図であり、図34は短焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図、図35はその諸収差図、図36はその横収差図である。表16は面データ、表17は各種データ、表18はレンズ群データである。
【0065】
この数値実施例6のレンズ構成は、以下の点を除いて、数値実施例1のレンズ構成と同様である。
(1)第2レンズ群G2の負レンズ21が像側に凹の平凹負レンズである。
(2)第2レンズ群G2の負レンズ22が両凹負レンズである。
(3)第2レンズ群G2の正レンズ23が両凸正レンズである。
(4)第4レンズ群G4の正レンズ42が両凸正レンズである。
(5)第4レンズ群G4の負レンズ43が両凹負レンズである。
【0066】
(表16)
面データ
面番号 R d N(d) ν(d)
1 28.808 1.20 1.80810 22.8
2 21.433 6.10 1.49700 81.6
3 279.429 4.42
4 28.951 3.20 1.49700 81.6
5 199.646 d5
6 ∞ 0.90 1.81600 46.6
7 17.532 0.70
8 -21.241 1.00 1.77250 49.6
9 10.612 2.45 1.84666 23.8
10 -139.010 0.80
11 -32.989 0.90 1.81600 46.6
12 74.911 d12
13絞 ∞ 1.00
14 175.856 2.65 1.76200 40.1
15 -9.259 0.90 1.85026 32.3
16 -37.092 d16
17 10.392 4.35 1.62041 60.3
18 344.176 0.10
19 9.997 3.50 1.49700 81.6
20 -16.204 1.00 1.79952 42.2
21 7.766 0.45
22 12.117 4.55 1.83481 42.7
23 -18.232 0.70
24 -8.477 4.55 1.80518 25.4
25 -22.810 7.43
26 ∞ 1.00 1.51633 64.1
27 ∞ -
(表17)
各種データ
ズーム比(変倍比) 2.88
短焦点距離端 中間焦点距離 長焦点距離端
FNO. 2.9 3.4 3.5
f 15.45 26.00 44.55
W 17.7 10.3 5.9
Y 4.65 4.65 4.65
fB 2.74 2.74 2.74
L 73.98 73.98 73.98
d5 2.50 9.56 14.67
d12 5.31 5.36 1.40
d16 9.59 2.49 1.33
(表18)
レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 39.85
2 6 -8.77
3 14 56.52
4 17 16.10
【0067】
[数値実施例7]
図37図42と表19〜表21は、本発明によるズームレンズ系の数値実施例7を示している。図37は長焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図、図38はその諸収差図、図39はその横収差図であり、図40は短焦点距離端における無限遠合焦時のレンズ構成図、図41はその諸収差図、図42はその横収差図である。表19は面データ、表20は各種データ、表21はレンズ群データである。
【0068】
この数値実施例7のレンズ構成は、以下の点を除いて、数値実施例1のレンズ構成と同様である。
(1)第1レンズ群G1(第1Aレンズ群G1A)の正レンズ12が両凸正レンズである。
(2)第2レンズ群G2の負レンズ22が両凹負レンズである。
【0069】
(表19)
面データ
面番号 R d N(d) ν(d)
1 47.193 1.20 1.80810 22.8
2 30.335 4.30 1.49700 81.6
3 -443.863 3.91
4 23.306 3.90 1.49700 81.6
5 230.761 d5
6 -55.437 0.90 1.81600 46.6
7 17.822 0.70
8 -1676.358 1.00 1.77250 49.6
9 8.220 2.50 1.84666 23.8
10 94.632 0.80
11 -22.977 0.90 1.81600 46.6
12 83.527 d12
13絞 ∞ 1.00
14 40.633 2.90 1.69680 55.5
15 -9.045 0.90 1.85026 32.3
16 -21.935 d16
17 12.845 5.50 1.59240 68.3
18 26.655 0.10
19 9.600 3.40 1.49700 81.6
20 159.172 1.00 1.80610 33.3
21 8.174 0.65
22 14.881 2.60 1.83481 42.7
23 -34.835 2.00
24 -9.404 1.00 1.71300 53.9
25 -16.184 7.27
26 ∞ 1.00 1.51633 64.1
27 ∞ -
(表20)
各種データ
ズーム比(変倍比) 2.80
短焦点距離端 中間焦点距離 長焦点距離端
FNO. 2.9 2.9 2.9
f 15.45 26.00 43.30
W 17.4 10.2 6.0
Y 4.65 4.65 4.65
fB 2.96 2.96 2.96
L 70.81 70.81 70.81
d5 2.60 10.60 15.36
d12 8.25 5.80 1.73
d16 7.57 2.02 1.32
(表21)
レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 38.18
2 6 -8.56
3 14 26.11
4 17 23.06
【0070】
各数値実施例の各条件式に対する値を表22に示す。
(表22)
実施例1 実施例2 実施例3 実施例4
条件式(1) 1.62 2.09 2.09 2.49
条件式(2) -3.72 -5.00 -3.06 -7.00
条件式(3) 1.41 2.29 1.49 4.44
条件式(4) -0.38 -0.46 -0.49 -0.64
条件式(5) 94.94 81.55 81.55 94.96
条件式(6) 1.61800 1.61800 1.62041 1.64000
条件式(7) 1.74077 1.74077 1.77250 1.72916
条件式(8) 22.76 22.76 22.76 22.76
実施例5 実施例6 実施例7
条件式(1) 1.94 2.48 1.66
条件式(2) -3.77 -6.44 -3.05
条件式(3) 1.56 3.51 1.13
条件式(4) -0.41 -0.55 -0.37
条件式(5) 81.55 81.55 81.55
条件式(6) 1.60300 1.62041 1.59240
条件式(7) 1.76200 1.80518 1.71300
条件式(8) 22.76 22.76 22.76
【0071】
以上の説明および諸収差図から明らかなように、数値実施例1〜数値実施例7は、少ないレンズ枚数にもかかわらず諸収差が比較的よく補正されている。
【符号の説明】
【0072】
G1 正の屈折力の第1レンズ群
G1A 正の屈折力の第1Aレンズ群
11 負レンズ
12 正レンズ
G1B 正の屈折力の第1Bレンズ群
13 正単レンズ
G2 負の屈折力の第2レンズ群
21 負レンズ
22 負レンズ
23 正レンズ
24 負レンズ
G3 正の屈折力の第3レンズ群
31 正レンズ
32 負レンズ
G4 正の屈折力の第4レンズ群
41 正レンズ(物体側に凸面を向けた正レンズ)
42 正レンズ(物体側に凸面を向けた正レンズ)
43 負レンズ(像側に凹面を向けた負レンズ)
44 正レンズ(両凸正レンズ)
45 負レンズ(像側に凸の負メニスカスレンズ)
S 絞り
OP 光学フィルタ
I 像面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
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図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43