【実施例】
【0052】
(実施例1)
本実施例の機能体パッケージ1は、
図1に示すように、複数の機能性基材2と、梱包材5とを有する。各機能性基材2は、機能性シート3と、機能性シート3を収容した通気性の平坦な袋4とからなる。機能性シート3は、ホルムアルデヒドを吸着し分解し得る吸着材からなり、長方形状の薄いシート形状を呈している。袋4は、不織布からなり、長方形の機能性シート3を収容し得る大きさの長方形状をなしている。長方形状の袋4の3辺4a、4b、4cは閉止され、他の一辺4dは開口している。開口している一辺4dの近傍には、切り込み40が形成されている。切り込み40は、袋の一辺4dの延び方向に沿って延び、袋4の横方向の中央部分に位置している。
【0053】
梱包材5は、本発明の保護材に相当する。梱包材5は、複数の機能性基材2を収容している。梱包材5は、厚紙を折り畳んで形成されている。梱包材5の展開図を
図2に示す。
図2に示すように、梱包材5は、それ自体が1体品である。梱包材5は、表面部51と、表面部51の一辺に連結する裏面部52とを有する。表面部51と裏面部52とは、互いに同じ形状をなし、機能性シート3を収容可能な大きさの長方形状をなしている。梱包材5は、更に、表面部51の他の3辺に連結する折り返し部53a、53b、53cを有する。
【0054】
梱包材5の表面部51の内側面5a(
図2の紙面の上側)に、機能性部材2を配置する。裏面部52を、表面部51の内側面5aの側に折り畳む。次に、折り返し部53a、53b、53cを、折り畳んだ裏面部52の外側面5bに向けて折り返す。当該折り返し部は、裏面部52の外側面5bに接着材で接着してある。
【0055】
梱包材5の表面部51の外側面には、機能性シート3の商品名などの表示が付されている。
図3に示すように、梱包材5の裏面部52の内側面5aの略半分を占める第1区画52aには、機能性基材2の使用法を説明した説明文が付されている。梱包材5の裏面部52の残りの半分を占める第2区画52bには、吊り下げ具となる部分52dを切り離すためのミシン目50が形成されている。吊り下げ具となる部分52dの周縁には、梱包材5の裏面部52の一般部52cで囲まれている。吊り下げ具となる部分52dと一般部52cとの境界部分にミシン目50が形成されている。
【0056】
第2区画52bには、吊り下げ具となる部分52dがミシン目50により複数形取られている。ミシン目50は、細長い小穴又は切り込みが線状に配列した形態をとる。ミシン目50は、吊り下げ具となる部分52dにおいて屈曲した部分などには、ミシン目50のピッチを大きくしたり、屈曲した部分には切り込みを入れたりするなど、指で簡単に切り離しができるようにされている。ミシン目50を破断させて、梱包材5から、吊り下げ具となる部分52dを切り離すと、吊り下げ具6が形成される。
【0057】
図4に示すように、吊り下げ具6は、支持体としてのハンガーポール9に引っ掛けるフック部61と、機能性基材2を保持する保持部62とを有する。フック部61は、半円形状に湾曲している。保持部62は、フック部61に連結する連結部62aと、連結部62aから離れた位置に形成されフック部61の先端61aと対向する先端部62bとを有する。吊り下げ具6の全体形状は、略C字形状をなす。略C字形状の吊り下げ具6の一端側にフック部61が配置され、他方の側に保持部62が配置されている。
【0058】
フック部61は、円弧形状であって先端61aと基端61bとをもつ円弧部61f(湾曲部)と、円弧部61fの基端61bに連結する直線部61gとからなる。直線部61gは、延び方向の一端側で円弧部61fの基端61bと連結し、延び方向の他端側で保持部62の連結部62aと連結している。フック部61の内周縁61cと外周縁61dとの間の幅は、フック部61の全体にわたって、同じである。円弧部61fの半径は、円断面をもつハンガーポール9の断面の半径よりも大きい。フック部61の内周縁61cと保持部62の内周縁62cとの間には、ハンガーポール9を収容し得るスペース60が形成されている。フック部61の内周縁61cと保持部62の内周縁62cとは、このスペース60を挟んで互いに対向している。
【0059】
保持部62の内周縁62cから外周縁62dの間の幅は、連結部62aから先端部62bに向けて徐々に小さくなっている。保持部62のどの部分においても内周縁62cと外周縁62dとの間の幅は、フック部61の内周縁61cと外周縁61dとの間の幅よりも大きい。保持部62の先端部62bとフック部61の先端61aとの間には、機能性基材2を保持した状態で、ハンガーポール9を挿入可能な程度の開口60aが形成されている。フック部61をハンガーポールに引っ掛けたときに、フック部61の水平方向の幅は、保持部62の水平方向の幅よりも若干大きい。保持部62の先端部62bは、フック部61の先端61aよりも、水平方向の内側に位置している。
【0060】
保持部62は、連結部62aでフック部61の直線部61gと連結している。保持部62は、直線部61gの延び方向に対して屈曲して円弧部61fの先端61aに向かって延びている。保持部62の外周縁62dは、フック部61の直線部61gの延び方向に対して直角の方向に延びている。保持部62には、機能性基材2を係止する係止片63が形成されている。吊り下げ具6をハンガーポール9に吊り下げたときのフック部61の水平方向の中央部分61eに、仮想線Aを引く。仮想線Aは、フック部61の直線部61gの延び方向と平行とする。係止片63は、仮想線A上に位置している。係止片63は、保持部62の内周縁62cと外周縁62dの中央部に形成されている。
【0061】
図4の係止片63を拡大した丸囲み部分に示すように、係止片63は、保持部62の外周縁62d側に位置する部分で保持部62に連結された基部63aと、保持部62の内周縁62c側に位置する部分で保持部62から切り離された先端部63bとをもつ。
【0062】
図3、
図4に示すように、機能体パッケージ1に収容された機能性基材2を使用するために、梱包材5の裏面部52に形成されているミシン目50を指で破断して、吊り下げ具6を梱包材5の裏面部52の一般部52cから切り離す。係止片63と保持部62との間に、2〜3mm程度の隙間64を開ける。
【0063】
図5に示すように、吊り下げ具6の保持部62の係止片63を、袋4の切り込み40に通過させる。係止片63と保持部62との間の隙間64に、袋4の切り込み40の上側周端部40aを入れる。切り込み40の上側周端部40aは、係止片63と保持部62とで挟持される。
図5、
図6、
図7に示すように、吊り下げ具6のフック部61を、タンス91の中に設置され横方向に延びるハンガーポール9に引っ掛ける。吊り下げ具6と機能性基材2とは、吊り下げ具付き機能体7を構成する。
【0064】
本例においては、梱包材5のミシン目50を破断することで、吊り下げ具6を梱包材5から切り離すことができる。吊り下げ具6の保持部62に機能性基材2を保持させる。機能性基材2とともに吊り下げ具6をハンガーポール9に吊り下げる。これにより、機能性基材2をハンガーポール9に支持させることができる。
【0065】
機能性基材2には、ハンガーポール9に支持するための特別な部分を設ける必要がない。このため、機能性基材2の構造を簡略にすることができる。
【0066】
吊り下げ具6は、機能体パッケージ1に元来含まれている梱包材5に一体的に備えられている。このため、吊り下げ具6単独を別途作製する必要がなく、機能体パッケージ1の部品点数が少なくて済む。機能体パッケージ1をコンパクトに且つ軽量化することができる。
【0067】
また、梱包材5に吊り下げ具となる部分52dを切り離すためのミシン目50を形成することで、梱包材5に吊り下げ具6を一体的に設けることができる。このため、機能体パッケージ1の製造工数を削減できる。
【0068】
機能性基材2と吊り下げ具6とは別体であるため、機能性基材2のみの交換や吊り下げ具6のみの交換をすることが可能である。短時間で交換することができる。
【0069】
梱包材5は、厚紙からなる。厚紙は、ミシン目50を付けることで破断することが可能である。厚紙からなる梱包材5は、ミシン目50を破断することで吊り下げ具6を容易に切り離すことができる。また、切り離された吊り下げ具6は、機能性基材2を保持するに十分な剛性をもつ。吊り下げ具6により機能性基材2をハンガーポール9に安定に吊り下げることができる。
【0070】
吊り下げ具6は、フック部61をもつ。フック部61をハンガーポール9に引っ掛けることで、吊り下げ具6をハンガーポール9に容易且つ安定に吊り下げることができる。
【0071】
吊り下げ具6の保持部62の内周縁62cと外周縁62dとの間の幅は、連結部62aから先端部62bに向かって小さくなっている。このため、フック部61と保持部62の先端部62bとの間の開口60aの間隔が広くなることで、開口60aから、フック部61の内周縁61cで囲まれたスペース60にハンガーポール9を引き込み易くなる。このため、ハンガーポール9への吊り下げ具6の引っ掛け操作が容易となる。また、保持部62は、連結部62a側で十分な幅を有するため、保持部62の剛性を高くすることができる。
【0072】
機能性基材2を吊り下げ具6の係止片63に係止したときに、係止片63は、機能性基材2により吊り下げ具6に加わる負荷の力点となる。フック部61をハンガーポール9に引っ掛けたときには、フック部61の水平方向の中央部分61eの内周縁61cは、ハンガーポール9で支持される支点となる。この中央部分61eを通る仮想線Aをフック部61の直線部61gの延び方向と平行に引いたときに、係止片63が仮想線A上に位置している。このため、吊り下げ具6に機能性基材2を保持した状態で吊り下げ具6をハンガーポール9に吊り下げたときに、直線部61gの延び方向が上下方向に向き、且つ、直線部61gに対して直角の方向に延びる保持部62の外周縁62dは、水平方向と略平行な方向に向く。吊り下げたときの吊り下げ具6に安定感があり、見栄えもよい。
【0073】
機能性基材2を係止片63に係止するときに、機能性基材2は、係止片63の先端部63bから基部63aに向けて係止片63と保持部62との間の隙間64に挿入される。係止片63は、その基部63aで機能性基材2の荷重を確実に支えながら、機能性基材2を安定に係止する。
【0074】
機能性シート3は、軽量で、嵩も小さい。このため、機能体パッケージ1を薄く、かつ軽量にすることができる。また、機能性シート3をハンガーポール9に吊り下げたときにも、機能性シート3は嵩張らず、衣料などの周辺物との干渉を少なくすることができる。
【0075】
機能性シート3は、不織布からなる袋4に収容されている。袋4により、機能性シート3の外観を隠すことができ、機能性基材2の見栄えを良くすることができる。
【0076】
吊り下げ具6は、梱包材5から切り離したものである。吊り下げ具6だけを別途作製する必要はない。機能体パッケージ1の部品点数を少なくすることができ、機能体パッケージ1をコンパクト化及び機能体パッケージ1の製造工数の削減をすることができる。
【0077】
吊り下げ具6と機能性基材2とは別体である。このため、機能性基材2と吊り下げ具6とを別の時期に交換することができる。
【0078】
(実施例2)
本例の機能体パッケージは、
図8に示すように、吊り下げ具6の保持部62には、係止穴66が形成されている。
図9に示すように、機能性シート3を収容する通気性の袋4には、係止片41が形成されている。係止片41は、袋4の左右方向の中央部42に、袋4の上側の一辺4dと平行に形成されている。袋4に、左右方向の中央部42を通り縦方向に延びる中央線Bを引いたとき、係止片41の基部41aは中央線Bと交差する位置にあり、係止片41は、基部41aから袋4の上側の一辺4dと平行に横方向に延びている。係止片41の周縁は、切り込み41cが形成されている。係止片41は、吊り下げ具6の係止穴66に横方向から挿入可能な幅をもつ。
【0079】
図10に示すように、係止片41を袋4から2〜3mm程度引き起こして、係止片41を吊り下げ具6の係止穴66に挿入する。機能性シート3を収容した袋4は、吊り下げ具6に上下方向を向いた状態で保持される。
【0080】
その他は、実施例1と同様である。本例においても、吊り下げ具6を用いることにより機能性シート3をハンガーポールに簡単に吊り下げることができる。
【0081】
(実施例3)
本例の機能体パッケージは、
図11に示すように、吊り下げ具6の保持部62に、両面テープ68が接着されている。梱包材5から切り離す前の吊り下げ具6には、梱包材5の内側面に両面テープ68が接着されている。このため、梱包材5の外側面からは両面テープ68は見えない。
【0082】
両面テープ68の表面は、図略の離型シートで被覆されている。吊り下げ具6を使用するときには、離型シートを取り外して、両面テープ68を、機能性シート3を収容した袋4に接着させる。これにより、機能性シート3を収容した袋4が吊り下げ具6に保持される。袋4には、実施例1のような切り込みは形成されていない。
【0083】
吊り下げ具6の上側のフック部61は、実施例1と同様に、ハンガーポールに引っ掛けられる。その他は、実施例1と同様である。本例においても、吊り下げ具6を用いることにより機能性シート3をハンガーポールに簡単に吊り下げることができる。
【0084】
(実施例4)
本例の機能体パッケージは、
図12に示すように、長方形状の吊り下げ具6をもつ。長方形状の吊り下げ具6の上側部には、両面テープ67が接着された吊下部69が設けられている。吊り下げ具6の下側部には、中央部に係止片63を形成した保持部62が設けられている。梱包材5から切り離す前の吊り下げ具6には、梱包材5の内側面に両面テープ67が接着されている。このため、梱包材5の外側面からは両面テープ67は見えない。
【0085】
両面テープ67の表面は、図略の離型シートで被覆されている。吊り下げ具6を使用するときには、離型シートを取り外して、両面テープ67を、ハンガーポール9に接着させる。
【0086】
吊り下げ具6の下側部に形成された係止片63には、実施例1と同様に、袋に形成された切り込みに挿入される。袋に収容された機能性シートは、吊り下げ具6によりハンガーポールに引っ掛けられる。その他は、実施例1と同様である。本例においても、吊り下げ具6を用いることにより機能性シート3をハンガーポールに簡単に吊り下げることができる。
【0087】
(実施例5)
本例の機能体パッケージは、
図13に示すように、機能性基材2が機能性シート3のみからなる。実施例1とは異なって、機能性基材2には袋は含まれない。機能性シート3の上辺近傍には、切り込み30が形成されている。機能性シート3の切り込み30を、吊り下げ具6の保持部62の係止片63に係止させる。吊り下げ具6のフック部61は、ハンガーポールなどの支持体に吊り下げる。その他は、実施例1と同様である。本例においても、吊り下げ具6を用いることにより機能性シート3をハンガーポールに簡単に吊り下げることができる。
【0088】
(実施例6)
本例の機能体パッケージ1は、
図14に示すように、複数の機能性基材2と、複数の機能性基材2を保持する台紙55と、収容袋56とを有する。台紙55は、本発明の保護材に相当する。台紙55は厚紙で形成されている。台紙55は、機能性基材2よりも若干大きい長方形状を呈している。台紙55の4つのコーナー部近傍には、円弧状の切り込み55aが形成されている。複数の機能性基材2のコーナー部は、4つの切り込み55aに挿入されて、台紙55に保持されている。台紙55は、機能性基材2の形崩れを防止している。
【0089】
収容袋56は、透明なプラスチック製である。収容袋56は、台紙55よりも若干大きい形状をなして、機能性基材2及び台紙55を収容している。収容後に、収容袋56は、テープ、融着などにより封止される。
【0090】
図15に示すように、台紙55の中央部分には、吊り下げ具となる部分55dを切り離すためのミシン目50が形成されている。吊り下げ具となる部分55dは、一般部55cで囲まれている。吊り下げ具となる部分55dと一般部55cとの間の境界部分にミシン目50が形成されている。ミシン目50を破断して、吊り下げ具となる部分55dを台紙55の一般部55cから切り離すことで、吊り下げ具6が形成される。
【0091】
吊り下げ具6の詳細及び機能性基材2の詳細は、実施例1と同様である。本例においても、機能体パッケージ1に元来含まれている台紙55に、吊り下げ具となる部分55dを切り離すためのミシン目50を形成している。このため、吊り下げ具単独の部材を作製する必要はなく、台紙55にミシン目50を付けるだけで、台紙55に吊り下げ具6を一体的に設けることができる。