特許第6236922号(P6236922)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6236922近距離無線通信機器、アンテナ状態通知方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6236922
(24)【登録日】2017年11月10日
(45)【発行日】2017年11月29日
(54)【発明の名称】近距離無線通信機器、アンテナ状態通知方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04B 1/04 20060101AFI20171120BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20171120BHJP
   H04W 88/02 20090101ALI20171120BHJP
【FI】
   H04B1/04 B
   H04M1/00 U
   H04W88/02 150
【請求項の数】11
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2013-135880(P2013-135880)
(22)【出願日】2013年6月28日
(65)【公開番号】特開2015-12423(P2015-12423A)
(43)【公開日】2015年1月19日
【審査請求日】2016年4月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】特許業務法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤原 宏之
【審査官】 佐藤 敬介
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−005999(JP,A)
【文献】 特開平10−308973(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 1/04
H04M 1/00
H04W 88/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のアンテナを備えた外部機器と近距離無線通信を行なう近距離無線通信機器であって、
当該近距離無線通信機器は、
第2のアンテナと、
当該近距離無線通信機器が前記外部機器とデータ通信を行なっている間の、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの位置関係の適否を通知する通知手段と、
を備えることを特徴とする近距離無線通信機器。
【請求項2】
当該近距離無線通信機器が前記外部機器と前記データ通信を行なう際に、前記第2のアンテナに発生する電圧を測定するアンテナ電圧測定手段を備え、
前記通知手段は、前記アンテナ電圧測定手段により測定された前記電圧に基づいて、当該近距離無線通信機器が前記外部機器と前記データ通信を行なっている間の、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの位置関係の適否を通知することを特徴とする請求項1に記載の近距離無線通信機器。
【請求項3】
前記アンテナ電圧測定手段により測定された前記電圧に基づいて、当該近距離無線通信機器が前記外部機器と前記データ通信を行なっている間の、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの位置関係の適否を判断する判断手段を備え、
前記通知手段は、前記判断手段による判断結果に対応した当該近距離無線通信機器が前記外部機器と前記データ通信を行なっている間の、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの位置関係の適否通知を行うことを特徴とする請求項2に記載の近距離無線通信機器。
【請求項4】
前記通知手段は、音声出力部を備え、前記音声出力部から出力される音の高低、音の大小、又は音出力の間隔の大小の少なくとも1つによって、当該近距離無線通信機器が前記外部機器と前記データ通信を行なっている間の、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの位置関係の適否を通知することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の近距離無線通信機器。
【請求項5】
前記通知手段は、発光部を備え、前記発光部による点灯の大小、点灯色又は点灯間隔の大小の少なくとも1つによって、当該近距離無線通信機器が前記外部機器と前記データ通信を行なっている間の、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの位置関係の適否を通知することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の近距離無線通信機器。
【請求項6】
前記通知手段は、表示部を備え、前記アンテナ電圧測定手段により測定された前記電圧に係る表示を前記表示部で表示することによって、当該近距離無線通信機器が前記外部機器と前記データ通信を行なっている間の、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの位置関係の適否を通知することを特徴とする請求項2又は3に記載の近距離無線通信機器。
【請求項7】
前記通知手段は、動物又はキャラクタの表情変化を、前記アンテナ電圧測定手段により測定された前記電圧に係る表示として、前記表示部で表示することによって、当該近距離無線通信機器が前記外部機器と前記データ通信を行なっている間の、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの位置関係の適否を通知することを特徴とする請求項6に記載の近距離無線通信機器。
【請求項8】
当該近距離無線通信機器は、NFC(Near Field radio Communication)により、前記外部機器と近距離無線通信を行なうことを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の近距離無線通信機器。
【請求項9】
前記データ通信は、RF通信モード又はトンネル通信モードによるパケットデータ通信であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の近距離無線通信機器。
【請求項10】
第1のアンテナを備えた外部機器とデータ通信を行なう第2のアンテナを備えた近距離無線通信機器のアンテナ状態通知方法であって、
当該近距離無線通信機器が前記外部機器と近距離無線通信を行なっている間の、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの位置関係の適否を通知する通知ステップ、
を含むことを特徴とする近距離無線通信機器のアンテナ状態通知方法。
【請求項11】
第1のアンテナを備えた外部機器と近距離無線通信を行なう第2のアンテナを備えた近距離無線通信機器のコンピュータを、
当該近距離無線通信機器が前記外部機器とデータ通信を行なっている間の、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの位置関係の適否を通知する通知手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、近距離無線通信機器、アンテナ状態通知方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、NFC(Near Field Communication:近距離無線通信)等の近距離無線通信が普及しつつある。このNFCは、非接触ICカードインターフェースの規格としてISO(国際標準化機構)で規定された国際標準の無線通信技術であり、数センチの短い通信距離で、これから様々な用途に使われることになるであろうことが予想される。
しかしながら、この近距離無線通信を実際に使用した場合、NFC搭載端末によってNFCタグの認識が困難であることが分かる。これはNFCが近距離無線通信であり、双方のアンテナの位置が固定されず、アンテナ位置、形状、大きさ、感度などにより通信環境が変化してしまうからである。
また、一方でRFとしては通信できていてもデータ処理に時間を要するため、通信中にユーザがNFC搭載端末の位置をずらしてしまい途中で通信が切断することもあり得る。特に、NFCタグLSIを搭載する機器との間でトンネル通信を行う場合等には、数十キロバイト以上の通信をすることもあり得る。この場合には通信時間が数分にもなり、NFC搭載端末の位置を固定しておくことが難しく、途中で通信が切断してしまう可能性が高くなる。
そこで、従来、アンテナの近傍の筐体表面に、他の機器との位置ずれを抑制する係止部材を設ける技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−28285号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の技術のように、アンテナの近傍の筐体表面に、他の機器との位置ずれを抑制する係止部材を設けるとすれば、筐体のデザイン性を損ない兼ねないという問題がある。
本発明は、このような問題点に鑑みなされたもので、デザイン性を損なわないで、且つ、アンテナの位置ずれを可及的に防止可能な近距離無線通信機器、アンテナ状態通知方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、第1のアンテナを備えた外部機器と近距離無線通信を行なう近距離無線通信機器であって、当該近距離無線通信機器は、第2のアンテナと、当該近距離無線通信機器が前記外部機器とデータ通信を行なっている間の、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの位置関係の適否を通知する通知手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、第2のアンテナを備えた近距離無線通信機器が第1のアンテナを備えた外部機器とデータ通信を行なっている間の、第1のアンテナと第2のアンテナの位置関係の適否を通知するので、近距離無線通信を行うに際しアンテナの位置を適切に保持することが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態の近距離無線通信システムを示すブロックである。
図2図2は、図1のロジックの構成を示す図である。
図3図3は、図1のホスト装置の構成を示す図である。
図4図4は、通知処理の一例を示すフローチャートである。
図5図5は、通知処理の他例を示すフローチャートである。
図6図6は、通知処理のさらに他例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[第1の実施形態]
図1に示す通信システムは、NFC搭載機器10と、NFC搭載機器50とを備えている。このうち、NFC搭載機器10はリーダーライターとして機能するように構成されている。一方、NFC搭載機器50は、NFCタグ60と、このNFCタグ60を搭載する機器本体70とから構成されている。そして、NFCタグ60は、RF部61、RSSI部62、ロジック63、RAM64及びインターフェース部65を備えている。
【0009】
RF部61は、その送信側において、ロジック63から受け取った送信すべきパケットデータを所定の周波数帯の無線周波数信号に変調してアンテナ66より送信出力させる。また、RF部61は、その受信側において、送られてきたパケットデータをアンテナ66で受信し、増幅、復調してロジック63等へ出力する。
【0010】
RSSI部62は、NFCタグ60のアンテナ66への入力信号の強度に応じた電圧を出力する回路(信号強度測定回路)である。つまり、このRSSI部62はアンテナ電圧測定部を構成し、アンテナ66への入力信号の強度に応じた値をロジック63に出力するようになっている。
【0011】
ロジック63は、図2に示すように、制御回路63aや暗号回路63bを含んで構成されている。
【0012】
機器本体70はホスト装置71を備えている。このホスト装置71は、図3に示すように、CPU71aと、システムメモリ71bと、外部メモリ71cと、ホストコントローラ71dとを有する。そして、CPU71aと、システムメモリ71bと、外部メモリ71cと、ホストコントローラ71dとはシステムバスを介して接続されている。また、ホスト装置71には、発光装置72、表示装置73、入力装置74、音出力装置75及び振動装置76が接続されている。
【0013】
CPU71aは、ホスト装置71における情報処理を制御するものであり、システムメモリ71bに記憶されているアンテナ状態の通知処理プログラム、その他機器本体70の本来的機能を実現するためのプログラムを実行する。
【0014】
システムメモリ71bは、例えばRAM(Random Access Memory)によって構成されている。また、外部メモリ71cは、例えば、ハードディスク装置や光ディスク装置によって構成されている。この外部メモリには、テキストデータ、音声データ、動画データなどが記憶されてもよい。
【0015】
ホストコントローラ71dは、ホスト装置71にNFCタグ60を接続するために用いられる。そして、ホストコントローラ71dはCPU71aから出力された信号又はデータ等をNFCタグ60へ出力すると共に、NFCタグ60から出力された信号又はデータをCPU71a又はシステムメモリ71bへ出力する。
【0016】
発光装置72はLED(Light Emitting Diode)等から構成され、表示装置73はLCD(Liquid Crystal Display)等から構成され、入力装置74は各種キー等から構成され、音出力装置75はスピーカ等を含んで構成され、振動装置76は振動モータから構成されている。
【0017】
本実施形態は、この発光装置72、表示装置73、音出力装置75及び振動装置76の少なくとも1つを用いて、近距離無線通信の際にアンテナ状態(例えばアンテナ位置の適否)をユーザに通知するものである。したがって、本実施形態は、発光装置72、表示装置73、音出力装置75及び振動装置76の全てを備えるNFC搭載機器に限らず、その中の少なくとも一つを備えるNFC搭載機器であれば適用可能である。
【0018】
このような構成を有するNFC搭載機器50においては、NFCタグ60がホスト装置71に接続されているので、NFC搭載機器10とNFCタグ60との通信であるRF通信モード、NFCタグ60とホストコントローラ71dとの通信であるシリアル通信モード、NFC搭載機器10とホストコントローラ71dとの通信であるトンネル通信モードが実現可能である。
【0019】
RF通信モードは、NFC搭載機器10のアプリケーションによって実現される。このモードでは、NFC搭載機器10とNFCタグ60との通信がなされ、NFC搭載機器10からNFCタグ60に内蔵されたRAM64にアクセスする。この場合、NFC搭載機器10からNFCタグ60にRF通信コマンドを送信し、NFCタグ60は、コマンド処理を行い、処理結果をNFC搭載機器10にRF通信モードレスポンスとして送信する。
【0020】
シリアル通信モードは、ホスト装置71のホストコントローラ71dがNFCタグ60を制御するソフトによって実現される。このモードではNFCタグ60とホストコントローラ71dとの通信がなされる。この場合、ホストコントローラ71dがNFCタグに電源を供給し、ホストコントローラ71dからNFCタグ60にシリアル通信コマンドを送信し、NFCタグ60は、コマンド処理を行い、処理結果をホストコントローラ71dにシリアル通信モードレスポンスとして送信する。
【0021】
トンネル通信モードは、NFC搭載機器10のアプリケーションとホスト装置71のホストコントローラ71dがNFCタグ60を制御するソフトによって実現される。このモードでは、NFC搭載機器10とホストコントローラ71dとの通信がなされる。この場合、NFC搭載機器10からNFCタグ60にトンネル通信モードコマンドを送信し、NFCタグ60はホストにIRQ(割り込み)通知を行う。ホストコントローラ71dはNFCタグ60に電圧を印加していない場合にはNFCタグ60に電圧を印加する。その後、ホストコントローラ71dはNFCタグ60に問い合わせコマンドを送信し、NFCタグ60はホストコントローラ71dに問い合わせレスポンスを送信する。そして、ホストコントローラ71dはNFCタグ60に結果通知コマンドを送信し、NFCタグ60はホストコントローラ71dに結果通知レスポンスを送信した後、結果通知コマンドの内容をトンネル通信モードレスポンスとしてNFC搭載機器10に送信する。
【0022】
本実施形態は、例えば、このようにして行われる通信モードのうちRF通信モード及びトンネル通信モードの際に、RSSI部62からの出力(電圧信号)をモニタし、アンテナ位置の適否をユーザに通知することとしたものである。すなわち、RF通信モード及びトンネル通信モードの際には、NFCタグ60のアンテナ66には、NFC搭載機器10からの信号受信に伴って電圧が発生する。そこで、この電圧をRSSI部62で測定し、この電圧信号の振幅に基づいて、アンテナ位置の適否を判断し、その結果をユーザが五感で認識し得る形で通知することとしたものである。
【0023】
続いて、通知の仕方を説明すれば、この通知の仕方は、大別すれば、(1)信号受信の間だけ連続的に通知を行い、その際に、アンテナ位置の状況に応じて通知の態様を異ならしめるもの、(2)間欠的か連続的かに関係なく信号を受信している間、連続的又は定期的に通知を行い、その際に、アンテナ位置の状況に応じて通知の態様を異ならしめるもの、(3)間欠的か連続的かに関係なく信号を受信している間、連続的に通知を行い、その際に、アンテナ位置の状況を数値で通知するもの、に分けられる。
【0024】
図4は上記(1)の通知を行う場合の通知処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートに基づき通知処理の流れを説明すれば次の通りである。なお、この通知処理は、NFC搭載機器10からパワー伝送があったときだけ実行される。この場合にはNFCタグ60のロジック63がアンテナ状態判断手段として機能し、CPU71aが通知手段制御部として機能する。
先ず、CPUアンテナ位置が適切な場合と不適切な場合とで同種の通知ではあるが、通知の態様を変化させる設定をしておく。
そして、ロジック63にRSSI部62からの出力信号(電圧信号)が入力されたとき、ロジック63は、その電圧の振幅が閾値以上であるか否かを判断し(ステップS1)、その結果をCPU71aに出力し、CPU71aは、閾値以上の場合(ステップS1でYESの場合)には、通知1の処理を行い(ステップS2A)、閾値未満の場合には、通知1とは態様が異なる通知2の処理を行う(ステップS2B)。
【0025】
図5は上記(2)の通知を行う場合の通知処理を示すフローチャートである。このフローチャートに基づき通知処理の流れを説明すれば次の通りである。なお、この通知処理は、例えば、タイマー割り込みによって実行される。このタイマー割り込みの場合には,通知処理はCPU71aによって実行される。この場合には、CPU71aがアンテナ状態判断手段及び通知手段制御部として機能する。
この場合も、モニタ間隔をポーリング信号の信号幅以下に設定しておく。ポーリング信号の受信時のように間欠受信時にもポーリング信号を確実にモニタできるようにするためである。加えて、アンテナ位置が適切な場合と不適切な場合とで同種の通知ではあるが、通知の態様を変化させるように設定をしておく。
そして、CPU71aにRSSI部62からの出力信号(電圧信号)が入力されたとき(ステップS11でYES)、CPU71aは、その電圧の振幅が閾値以上であるか否かを判断し(ステップS12)、閾値以上の場合(ステップS12でYESの場合)には、連続的又は定期的に通知3の処理を行い(ステップS13A)、閾値未満の場合には、連続的又は定期的に、通知3とは態様が異なる通知4の処理を行う(ステップS13B)。また、CPU71aにRSSI部62からの出力信号(電圧信号)が入力されないとき(ステップS11でNO)、CPU71aは、ポーリング周期以上経過したか否かを判断し(ステップS14)、ポーリング周期を経過しない場合(ステップS14でNOの場合)には割り込みリターンとする。一方、ステップS14でポーリング周期以上経過した場合(ステップS14でYESの場合)には既に通知状態にあるか否かを判断し(ステップS15)、既に通知状態にある場合(ステップS15でYES)には通知状態を解除して(ステップS16)割り込みリターンとする。また、ステップS15で、既に通知状態にない場合(ステップS15でNO)には割り込みリターンとする。
【0026】
図6は上記(3)の通知を行う場合の通知処理を示すフローチャートである。このフローチャートに基づき通知処理の流れを説明すれば次の通りである。なお、この通知処理は、例えば、タイマー割り込みによって実行される。このタイマー割り込みの場合には,通知処理はCPU71aによって実行される。この場合には、CPU71aがアンテナ状態判断手段及び通知手段制御部として機能する。
先ず、モニタ間隔をポーリング信号の信号幅以下に設定しておく。加えて、アンテナの状態を示すレベルを逐次に通知するように設定をしておく。
そして、CPU71aにRSSI部62からの出力信号(電圧信号)が入力されたとき(ステップS21でYES)、CPU71aは、その電圧の振幅を逐次に通知する(ステップS22)。また、CPU71aにRSSI部62からの出力信号(電圧信号)が入力されないとき(ステップS21でNO)、CPU71aは、ポーリング周期以上経過したか否かを判断し(ステップS23)、ポーリング周期を経過しない場合(ステップS23でNOの場合)には割り込みリターンとする。一方、ステップS23でポーリング周期以上経過した場合(ステップS23でYESの場合)には既に通知状態にあるか否かを判断し(ステップS24)、既に通知状態にある場合(ステップS24でYES)には通知状態を解除して(ステップS25)割り込みリターンとする。また、ステップS24で、既に通知状態にない場合(ステップS24でNO)には割り込みリターンとする。
【0027】
以上の通知は、具体的には、音出力装置75による音の出力、発光装置72による光の点灯、表示装置73による表示、振動装置76による振動の1つ又はその組み合わせによって実現される。そこで、以下では、音による通知、光による通知、表示による通知、振動による通知に分けて説明する。
【0028】
1.音による通知
(1)音の高低による通知
(信号受信中だけの連続音による通知)
図4に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は連続的に音を出力し、ポーリングとポーリングとの間の期間中のように信号が無いときには消音とすると共に、音を出力している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は高音を出力し、閾値より小さい場合は低音を出力する。
【0029】
(連続音による通知)
図5に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は間欠受信動作又は連続受信動作に関係なく連続的に音を出力すると共に、音を出力している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は高音を出力し、閾値より小さい場合は低音を出力する。
【0030】
(定期音による通知)
図5に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は間欠受信動作又は連続受信動作に関係なく連続的に音を出力する。さらに、音を出力している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は高音を出力し、閾値より小さい場合は低音を出力する。
【0031】
(2)音の大小による通知
(信号受信中だけの連続音による通知)
図4に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は連続的に音を出力し、ポーリングとポーリングとの間の期間中のように信号が無いときには消音とする。さらに、音を出力している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は大音を出力し、閾値より小さい場合は小音を出力する。
【0032】
(連続音による通知)
図5に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は間欠受信動作又は連続受信動作に関係なく連続的に音を出力する。さらに、音を出力している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は大音を出力し、閾値より小さい場合は小音を出力する。
【0033】
(定期音による通知)
図5に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は間欠受信動作又は連続受信動作に関係なく連続的に音を出力する。さらに、音を出力している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は大音を出力し、閾値より小さい場合は小音を出力する。
【0034】
(3)音出力間隔の長短による通知
図5に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は間欠受信動作又は連続受信動作に関係なく所定の間隔で音を出力する。さらに、音を出力している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は短間隔で音を出力し、閾値より小さい場合は長間隔で音を出力する。
【0035】
2.光による通知
(1)光の点滅による通知
(信号受信中だけの点灯による通知)
図4に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は点灯し、ポーリングとポーリングとの間の期間中のように信号が無いときには消灯する。さらに、発光している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は光の色を緑色とし、閾値より小さい場合は光の色を赤色とする。
【0036】
(連続点灯による通知)
図5に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は間欠受信動作又は連続受信動作に関係なく連続的に点灯する。さらに、発光している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は光の色を緑色とし、閾値より小さい場合は光の色を赤色とする。
【0037】
(定期点灯による通知)
図5に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は間欠受信動作又は連続受信動作に関係なく定期的に点灯する。さらに、発光している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は光の色を緑色とし、閾値より小さい場合は光の色を赤色とする。
【0038】
(2)光の大小による通知
(信号受信中だけの連続点灯による通知)
図4に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は点灯し、ポーリングとポーリングとの間の期間中のように信号が無いときには消灯する。さらに、発光している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は光の大きさを大きくし、閾値より小さい場合は光の大きさを小さくする。
【0039】
(連続点灯による通知)
図5に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は間欠受信動作又は連続受信動作に関係なく連続的に点灯する。さらに、発光している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は光の大きさを大きくし、閾値より小さい場合は光の大きさを小さくする。
【0040】
(定期点灯による通知)
図5に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は間欠受信動作又は連続受信動作に関係なく定期的に点灯する。さらに、発光している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は光の色を緑色とし、閾値より小さい場合は光の色を赤色とする。
【0041】
(3)点灯間隔の長短による通知
図5に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は間欠受信動作又は連続受信動作に関係なく所定の間隔で光を点灯する。さらに、光を点灯している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は短間隔で光を点灯し、閾値より小さい場合は長間隔で光を点灯する。
【0042】
3.表示による通知
(1)数値表示による通知
図6に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は間欠受信動作又は連続受信動作に関係なく電圧レベルに対応した数値を表示する。
【0043】
(2)動物又はキャラクタの表情変化による通知
図5に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間は間欠受信動作又は連続受信動作に関係なく動物又はキャラクタを表示する。さらに、動物又はキャラクタを表示している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は動物又はキャラクタの表情を笑顔とし、閾値より小さい場合は動物又はキャラクタの表情を泣き顔とする。
【0044】
4.振動の周波数変化による通知
図5に示すフローチャートの流れに従って、何らかの信号を受信している間はNFC搭載機器50を振動させる。さらに、振動している間に、信号の振幅が閾値以上の場合は振動を細かくし、閾値より小さい場合は振動を粗くする。
【0045】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形可能である。
例えば、上記実施形態では、RSSI部62からの出力信号(電圧信号)が閾値以上か、閾値未満かで、通知の処理を変えるようにしたが、出力信号(電圧信号)に比例させて、例えば、通知する音の高低、音の大小、又は音出力の間隔の大小、点灯の大小、点灯色又は点灯間隔の大小を変えるようにしてもよい。この場合でも、信号受信の間だけ連続的に通知するだけでなく、間欠的か連続的かに関係なく信号を受信している間、連続的又は定期的に通知することができる。ただし、間欠的か連続的かに関係なく信号を受信している間、連続的又は定期的に通知することとした場合、例えば、間欠的に信号を受信しているときには、次に信号が受信されるまでの間は最後に受信した信号の振幅に応じた通知を行うことが好ましい。
また、上記実施形態では、NFCタグ60を備えるNFC搭載機器50の通知手段、つまり、発光装置72、表示装置73、音出力装置75及び振動装置76の少なくとも1つを用いて、アンテナ位置の適否を通知するようにしたが、NFC搭載機器50側からのレスポンスの状態を見ながら、NFC搭載機器10側の発光装置、表示装置、音出力装置及び振動装置の少なくとも1つを用いて通知するようにしてもよい。
更に、NFCタグ60を備えるNFC搭載機器50の場合、P2Pモードの通信も可能となるが、この場合、どちらか一方の機器が通知するか、双方の機器が通知するようにしてもよい。
【0046】
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。
付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
【0047】
[付記]
<請求項1>
近距離無線通信手段を備えた近距離無線通信機器であって、前記近距離無線通信手段のアンテナに発生する電圧を測定するアンテナ電圧測定部が当該近距離無線通信手段に設けられると共に、前記アンテナ電圧測定部からの出力に基づいて前記近距離無線通信手段のアンテナの状態を通知する通知手段を備えることを特徴とする近距離無線通信機器。
<請求項2>
前記アンテナ電圧測定部からの出力に基づいて前記近距離無線通信手段のアンテナの状態を判断するアンテナ状態判断手段を備え、前記通知手段は、前記アンテナの状態の通知として、前記アンテナ状態判断手段による判断結果に対応した通知を行うことを特徴とする請求項1に記載の近距離無線通信機器。
<請求項3>
前記通知手段は、音声出力装置を備え、前記音出力装置から出力される音の高低、音の大小、又は音出力の間隔の大小の少なくとも1つによって前記アンテナの状態を通知することを特徴とする請求項1又は2に記載の近距離無線通信機器。
<請求項4>
前記通知手段は、発光装置を備え、前記発光装置による点灯の大小、点灯色又は点灯間隔の大小の少なくとも1つによって前記アンテナの状態を通知することを特徴とする請求項1又は2に記載の近距離無線通信機器。
<請求項5>
前記通知手段は、表示装置を備え、前記アンテナ電圧測定部からの出力レベルを前記表示装置で表示することによって前記アンテナの状態を通知することを特徴とする請求項1又は2に記載の近距離無線通信機器。
<請求項6>
前記通知手段は、表示装置を備え、動物又はキャラクタの表情変化を前記表示装置で表示することによって前記アンテナの状態を通知することを特徴とする請求項1又は2に記載の近距離無線通信機器。
<請求項7>
前記近距離無線通信機器は、NFC搭載機器であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の近距離無線通信機器。
<請求項8>
近距離無線通信手段を備えた近距離無線通信機器のアンテナ状態通知方法であって、
前記近距離無線通信手段のアンテナに発生する電圧を測定するアンテナ電圧測定ステップと、
前記アンテナ電圧測定ステップの出力に基づいてアンテナの状態を通知する通知ステップと、
を含むことを特徴とする近距離無線通信機器のアンテナ状態通知方法。
<請求項9>
近距離無線通信手段を備えた近距離無線通信機器のコンピュータを、
前記近距離無線通信手段のアンテナに発生する電圧を測定するアンテナ電圧測定手段、
前記アンテナ電圧測定手段の出力に基づいて前記近距離無線通信手段のアンテナの状態を通知する通知手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0048】
10 NFC搭載機器
50 NFC搭載機器
60 NFCタグ
62 RSSI部(アンテナ電圧測定部)
72 発光装置(通知手段)
73 表示装置(通知手段)
75 音出力装置(通知手段)
76 振動装置(通知手段)
図1
図2
図3
図4
図5
図6