技術分野
発泡樹脂ブロックを積層状に積上げてなる盛土部を有する軽量盛土構造に関するものである。
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
ところが、前記特許文献1、2記載の発明では、連結金具の係止部と支柱間におけるスライドにより、また特許文献3記載の発明では、移動金具の長穴と支持金具のスライド部材間におけるスライドにより、それぞれコンクリート床版を支柱に対して上下方向に移動可能に連結しているが、いずれの場合においても、鋼材同士の摺動による上下方向への移動なので、摺動部間に異物が挟まったり、連結金具のスライド方向が上下方向に対して傾くことにより、鋼材同士が強く噛み合って上下移動不能にロックし、係止部やスライド部材に過大な引張り荷重が加わって、支柱の損傷、連結金具のせん断破壊、連結金具の抜けなどの問題の発生が懸念される。
特に、地山の斜面に道路を構築したり、地山の斜面に施工した道路や駐車スペース等を拡幅したりする場合の軽量盛土構造においては、発泡樹脂ブロックからなる盛土部の厚さが地山側程薄くなることから、前記コンクリート床版の上載荷重による盛土部の沈下は、一様な沈下量で沈下するわけではなく、地山から離間するにしたがって沈下量が大きくなるように沈下するので、コンクリート床版は保護壁面側へ行くにしたがって低くなるように傾斜状に沈下することになる。このため、特許文献1〜3記載の発明では、連結金具がコンクリート床版とともに、コンクリート床版の地山側の端部を中心に傾斜して、連結金具の係止部の支柱に対する圧接部分が地山側へ移動しようとし、係止部が支柱に食い込んで上下移動不能にロックしたり、スライド部材が長穴の内面に食い込んで上下移動不能にロックしたりして、係止部やスライド部材に過大な引張り荷重が加わり、支柱の損傷、連結金具のせん断破壊、連結金具の抜けなどの問題の発生が大いに懸念される。
また、特許文献1、3記載の発明では、連結金具を構成する部品点数が多く、連結金具の重量も重たくなることから、コンクリート床版の施工時における連結金具の施工作業が煩雑になるとともに、施工作業の作業負荷が大きくなるという問題がある。また、連結金具を構成する部品点数が増えるので、その分軽量盛土構造の製作コストも高くなるという問題がある。
本発明の目的は、上載荷重によるコンクリート床版の沈下で、連結金具のフック部が支柱に食い込んで上下移動不能にロックすることを防止でき、しかも連結金具の部品点数が少なく、軽量で、連結金具の製作コストを低減できるとともに、連結金具の施工性を向上可能な軽量盛土構造を提供することである。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明に係る軽量盛土構造は、発泡樹脂ブロックを積層状に積上げてなる盛土部と、少なくとも盛土部の上面に積層状に施工するとともに、必要に応じて上下に隣接する特定の発泡樹脂ブロック間に積層状に施工したコンクリート床版と、前記盛土部及びコンクリート床版の外側面を覆う保護壁面材と、前記盛土部と保護壁面材間に立設配置した、前記保護壁面材を支持する支柱と、前記支柱とコンクリート床版とを連結する連結金具とを・・・ 続きを
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【発明の効果】
本発明に係る軽量盛土構造によれば、連結金具のフック部を支柱に対して上下方向に移動可能に係合させているので、盛土部上のコンクリート床版上に施工される路盤やアスファルト舗装などの上載荷重により、発泡樹脂ブロックが圧縮変形してコンクリート床版が沈下した場合でも、連結金具がコンクリート床版とともに下側へ移動するので、フック部に無理な引っ張り荷重が作用して、連結金具が破損したり、支柱が損傷したり、コンクリート床版から連結金具が抜けたりするという不具合を防止できる。しかも、フック部の少なくとも支柱との圧接部分に弾性体を設けているので、フック部と支柱間に異物が挟まったり、連結金具のスライド方向が上下方向に対して多少傾いたりした場合でも、連結金具及び支柱を構成する鋼材同士が直接的に強く噛み合うことを防止して、フック部が直接的に支柱に食い込んで上下移動不能にロックすることを防止でき、フック部に過大な引張り荷重が加わることによる、支柱の損傷、連結金具のせん断破壊、連結金具の抜けなどを効果的に防止できる。特に、この軽量盛土構造を用いて、地山の斜面に道路を新設したり、地山の斜面に施工した道路や駐車スペース等を拡幅したりした場合には、上載荷重によりコンクリート床版が保護壁面側下がりの傾斜状に沈下して、連結金具がコンクリート床版とともに、コンクリート床版の地山側の端部を中心に傾斜して、連結金具の係止部の支柱に対する圧接部分が地山側へ移動しようとするが、連結金具のフック部と支柱との圧接部分に弾性体が設けられているので、弾性体の圧縮変形により、フック部が直接的に支柱に食い込んで上下移動不能にロックすることを防止でき、フック部に過大な引張り荷重が加わることによる、支柱の損傷、連結金具のせん断破壊、連結金具の抜けなどの効果的な防止が期待できる。更に、連結金具として、フック部とアンカー部とを有する一体成形品を採用できるので、特許文献1、3に記載の連結金具と比較して、連結金具の部品点数を少なくできるとともに重量を軽減でき、コンクリート床版の施工時における、連結金具の施工作業の作業性を向上できるとともに、施工作業の作業負荷を軽減できる。しかも、連結金具の部品点数が少なくなることから、その分軽量盛土構造の製作コストも低減できる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 軽量盛土構造の縦断面図
【図2】 軽量盛土構造の連結金具付近の横断面図
【図3】 図2のIII-III線断面図
【図4】 図2のIV-IV線断面図
【図5】 軽量盛土構造の施工方法の説明図
【図6】 連結金具のフック部付近の平面図
【図7】 (a)(b)はそれぞれ他の構成の抵抗部材の縦断面図
【図8】 (a)(b)はそれぞれ他の構成の抵抗部材の平面図
【図9】 他の構成の軽量盛土構造の施工方法の説明図
【図10】 図9のX-X線断面図
【図11】 他の構成の連結金具の(a)は平面図、(b)は図11(a)のb‐b線断面図
1 軽量盛土構造
2 支持地盤
3 発泡樹脂ブロック
4 盛土部
5 コンクリート床版
6 保護壁面材
7 支柱
7a フランジ部
7b ウェブ部
8 連結金具
8a アンカー部
8b フック部
8c 回転規制部
8d ネジ部
9 グランドアンカー
10 笠コンクリート
11 路盤
12 アスファルト舗装
13 弾性体
14 抵抗部材
14A 抵抗部材
14B 抵抗部材
16B 板状部材
14C 抵抗部
14D 抵抗部
15 ナット部材
16 板状部材
16a 挿通孔
20 擁壁
21 傾斜面
22 傾斜面
23 支持面
24 基礎コンクリート
25 裏込め材
30 型枠
30a 端部
30b 切込部
31 鉄筋
31a 鉄筋
31b 鉄筋
32 埋込型枠
32a 貫通孔
33 番線
34 コンクリート
35 孔
36 シート材
40 連結金具
40a アンカー部
40b フック部
40d ネジ部
41 回転規制板
C 圧接部分
M 地山
M1 地山
P 端部
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