特許第6237058号(P6237058)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6237058銅板付きパワーモジュール用基板、及び銅板付きパワーモジュール用基板の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6237058
(24)【登録日】2017年11月10日
(45)【発行日】2017年11月29日
(54)【発明の名称】銅板付きパワーモジュール用基板、及び銅板付きパワーモジュール用基板の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/36 20060101AFI20171120BHJP
   H01L 23/13 20060101ALI20171120BHJP
   H01L 23/12 20060101ALI20171120BHJP
【FI】
   H01L23/36 C
   H01L23/12 C
   H01L23/12 D
【請求項の数】4
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-202680(P2013-202680)
(22)【出願日】2013年9月27日
(65)【公開番号】特開2015-70098(P2015-70098A)
(43)【公開日】2015年4月13日
【審査請求日】2016年3月31日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006264
【氏名又は名称】三菱マテリアル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100108578
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 詔男
(74)【代理人】
【識別番号】100129403
【弁理士】
【氏名又は名称】増井 裕士
(74)【代理人】
【識別番号】100142424
【弁理士】
【氏名又は名称】細川 文広
(72)【発明者】
【氏名】長友 義幸
(72)【発明者】
【氏名】寺▲崎▼ 伸幸
(72)【発明者】
【氏名】長瀬 敏之
【審査官】 木下 直哉
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−195854(JP,A)
【文献】 特開平07−176664(JP,A)
【文献】 特開2003−078086(JP,A)
【文献】 特開平09−129822(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 23/34−23/473
H01L 23/12−23/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セラミックス基板と、該セラミックス基板の一方の面に形成された回路層と、を備え、
前記回路層は、前記セラミックス基板の一方の面に配設されたアルミニウム層と、このアルミニウム層の一方側に配設された銅板と、を有し、
前記銅板は、半導体素子が接合されるダイパッドと、前記ダイパッドから延出するリード部と、前記リード部を連結するガイド枠と、を有しており、
前記アルミニウム層と、前記銅板の前記ダイパッドとが、固相拡散接合され、前記アルミニウム層と前記ダイパッドとの界面には拡散層が形成されており、
前記拡散層は、複数の金属間化合物が接合界面に沿って積層しており、前記アルミニウム層側から前記ダイパッド側に向けて順に、θ相、η2相が積層され、さらにζ2相、δ相、及びγ2相のうち少なくとも一つの相が積層された構造とされており、
前記ダイパッドの平均結晶粒径が50μm以上200μm以下の範囲内とされ、前記アルミニウム層の平均結晶粒径が500μm以上とされていることを特徴とする銅板付きパワーモジュール用基板。
【請求項2】
前記銅板は、帯状に形成されており、その長手方向に複数のダイパッドを有しており、前記ダイパッドに前記アルミニウム層が固相拡散接合されていることを特徴とする請求項1に記載の銅板付きパワーモジュール用基板。
【請求項3】
前記セラミックス基板の他方の面に、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる金属層が配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の銅板付きパワーモジュール用基板。
【請求項4】
セラミックス基板と、前記セラミックス基板の一方の面に形成された回路層と、を備えた銅板付きパワーモジュール用基板の製造方法であって、
ダイパッドと、前記ダイパッドから延出するリード部と、前記リード部を連結するガイド枠と、を有する銅板、及びアルミニウム板を準備する準備工程と、
前記セラミックス基板の一方の面に、前記アルミニウム板を接合してアルミニウム層を形成するアルミニウム層形成工程と、
前記アルミニウム層を形成した後に、前記アルミニウム層の一方側に、前記銅板の前記ダイパッドを固相拡散接合により接合する銅板接合工程と、を備えており、
前記銅板接合工程において、前記アルミニウム層の一方側に前記銅板の前記ダイパッドを積層し、前記アルミニウム層と前記ダイパッドに対して、3kgf/cm以上35kgf/cm以下の荷重を負荷した状態で、400℃以上548℃未満で5分以上240分以下保持することにより、前記アルミニウム層と前記ダイパッドとを固相拡散接合し、
前記アルミニウム層と前記ダイパッドとの界面に、前記アルミニウム層側から前記ダイパッド側に向けて順に、θ相、η2相が積層され、さらにζ2相、δ相、及びγ2相のうち少なくとも一つの相が積層された構造の拡散層を形成するとともに、前記ダイパッドの平均結晶粒径を50μm以上200μm以下の範囲内とし、前記アルミニウム層の平均結晶粒径を500μm以上とすることを特徴とする銅板付きパワーモジュール用基板の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、大電流、高電圧を制御する半導体装置に用いられる銅板付きパワーモジュール用基板及び銅板付きパワーモジュール用基板の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体素子の中でも電力供給のためのパワーモジュールは、発熱量が比較的高いため、これを搭載する基板としては、例えば、AlN(窒化アルミ)、Al(アルミナ)、Si(窒化ケイ素)などからなるセラミックス基板の一方の面側に第一の金属板が接合されてなる回路層と、セラミックス基板の他方の面側に第二の金属板が接合されてなる金属層と、を備えたパワーモジュール用基板が用いられる。
このようなパワーモジュール基板では、回路層の上に、はんだ材を介してパワー素子の半導体素子が搭載される。
そして、金属層の他方の面側に、パワーモジュール用基板を冷却するためのヒートシンクが接合される。なお、上述のようなパワーモジュール用基板においては、セラミックス基板の他方の面側に金属層を形成せず、直接セラミックス基板の他方の面にヒートシンクが接合されることもある。
【0003】
回路層を構成する第一の金属板としては、例えば銅板が用いられており、特許文献1には、セラミックス基板の一方の面に銅板からなる回路層が接合されたパワーモジュール用基板が提案されている。この構成のパワーモジュール用基板においては、回路層が銅板で構成されているので、回路層の上に搭載された電気部品等の発熱体からの熱を十分に拡げて放散させることが可能となる。
【0004】
また、特許文献2には、回路層を構成する第一の金属板を銅板とし、金属層を構成する第二の金属板をアルミニウム板としたパワーモジュール用基板が提案されている。
この構成のパワーモジュール用基板においては、特許文献1に記載されたパワーモジュール用基板と同様に、回路層が銅板で構成されているので、電気部品等の発熱体からの熱を十分に拡げて放散させることが可能となる。また、金属層がアルミニウム板で構成されているので、ヒートシンクとセラミックス基板との熱膨張係数の差に起因する熱歪みを、金属層において十分に緩和することができ、セラミックス基板の割れを抑制することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3211856号公報
【特許文献2】特開2003−197826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1及び特許文献2に記載されたパワーモジュール用基板は、セラミックス基板の一方の面に回路層として銅板が接合されており、銅は比較的変形抵抗が高いことから、ヒートサイクルが負荷された際に、セラミックス基板と銅板との間に生じる熱応力によってセラミックス基板に割れが発生するおそれがあった。
【0007】
また、特許文献2に記載されたパワーモジュール用基板においては、セラミックス基板の一方の面に銅板を接合し、セラミックス基板の他方の面にアルミニウム板を接合することになる。ここで、銅板とセラミックス基板を接合する際の接合温度は、アルミニウム板とセラミックス基板を接合する際の接合温度よりも高温であることから、まず、銅板とセラミックス基板を接合した後、アルミニウム板とセラミックス基板を接合することになる。
【0008】
ここで、セラミックス基板の一方の面に銅板を接合した場合、銅板とセラミックス基板との熱膨張係数が大きく異なることから、接合後に大きく反りが生じることになる。この状態で、セラミックス基板の他方の面側にアルミニウム板を接合しようとしても、アルミニウム板とセラミックス基板とが密着せず、接合を良好に行うことができないおそれがあった。
【0009】
このようにパワーモジュール用基板に反りが生じた場合には、回路層上に半導体素子を接合する際、あるいは、金属層側にヒートシンクを接合する際に、接合界面に隙間が生じて、接合を良好に行うことができないおそれがあった。
また、セラミックス基板の他方の面側に直接ヒートシンクを接合する場合においても、同様に、ヒートシンクとセラミックス基板の接合を良好に行うことができないおそれがあった。
【0010】
この発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、セラミックス基板の一方の面側に銅板を接合する際に、反りの発生を抑制するとともに、ヒートサイクルが負荷された際にセラミックス基板における割れの発生を抑制することが可能な銅板付きパワーモジュール用基板及び銅板付きパワーモジュール用基板の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
このような課題を解決して、前記目的を達成するために、本発明の銅板付きパワーモジュール用基板は、セラミックス基板と、該セラミックス基板の一方の面に形成された回路層と、を備え、前記回路層は、前記セラミックス基板の一方の面に配設されたアルミニウム層と、このアルミニウム層の一方側に配設された銅板と、を有し、前記銅板は、半導体素子が接合されるダイパッドと、前記ダイパッドから延出するリード部と、前記リード部を連結するガイド枠と、を有しており、前記アルミニウム層と、前記銅板の前記ダイパッドとが、固相拡散接合され、前記アルミニウム層と前記ダイパッドとの界面には拡散層が形成されており、前記拡散層は、複数の金属間化合物が接合界面に沿って積層しており、前記アルミニウム層側から前記ダイパッド側に向けて順に、θ相、η2相が積層され、さらにζ2相、δ相、及びγ2相のうち少なくとも一つの相が積層された構造とされており、前記ダイパッドの平均結晶粒径が50μm以上200μm以下の範囲内とされ、前記アルミニウム層の平均結晶粒径が500μm以上とされていることを特徴としている。
【0012】
本発明の銅板付きパワーモジュール用基板においては、セラミックス基板の一方の面にアルミニウム層が配設され、このアルミニウム層の一方側に銅板のダイパッドが固相拡散接合された構成とされており、銅板のダイパッドがリード部を介してガイド枠と連結していることから、銅板の剛性を確保することにより、反りの発生を抑制することができる。また、セラミックス基板の一方の面にアルミニウム層が配設されていることにより、セラミックス基板と銅板との熱膨張係数の差に起因する熱歪みを、比較的変形抵抗が小さいアルミニウム層が変形することによって緩和し、反りの発生をさらに低減することができる。このように反りの発生が抑制されることにより、ダイパッドに半導体素子を良好に接合したり、セラミックス基板の他方の面に、金属層やヒートシンクを良好に接合したりすることができる。
また、上述の銅板付きパワーモジュール用基板においては、セラミックス基板の一方の面にアルミニウム層が配設されているので、熱サイクルが負荷された場合に、銅板付きパワーモジュール用基板に発生する熱歪みをアルミニウム層によって緩和してセラミックス基板に割れが発生することを抑制できる。
【0013】
また、上述の銅板付きパワーモジュール用基板においては、アルミニウム層の一方の面に、電子部品が搭載されるダイパッドを有する銅板を備えているので、電子部品から発生する熱を十分に拡げることができ、熱の放散を促進することが可能となる。よって、パワーサイクルを負荷した際の耐久性を向上させることができる。
さらに、アルミニウム層の一方の面に、比較的変形抵抗の大きい銅板が接合されていることにより、パワーサイクルが負荷された場合に、回路層の変形を抑制することができる。そのため、パワーサイクルに対する高い信頼性も得られる。
また、アルミニウム層とダイパッドとが、固相拡散接合によって接合されているので、ヒートサイクルが負荷された場合に、アルミニウム層と銅板との間に剥離が生じることが抑制され、回路層の熱伝導性及び導電性を維持することができる。
なお、本発明において、アルミニウム層は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる。また、本発明において、銅板は、銅又は銅合金からなる。
【0014】
前記銅板は、帯状に形成されており、その長手方向に複数のダイパッドを有しており、前記ダイパッドに前記アルミニウム層が固相拡散接合されていることが好ましい。
この場合、銅板が帯状に形成されており、その長手方向に複数のダイパッドを有していることから、ダイパッド上に半導体素子を搭載し、リード部をガイド枠から切断することによって、連続的に半導体装置を製造することが可能となる。
【0015】
また、本発明の銅板付きパワーモジュール用基板は、前記セラミックス基板の他方の面に、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる金属層が配設されていることが好ましい。
この場合、銅板付きパワーモジュール用基板の金属層側にヒートシンクを接合する際に、セラミックス基板とヒートシンクとの間に生じる熱応力を、比較的変形抵抗が小さいアルミニウム又はアルミニウム合金からなる金属層によって緩和し、セラミックス基板に割れが発生することを抑制できる。
【0016】
本発明の銅板付きパワーモジュール用基板の製造方法は、セラミックス基板と、前記セラミックス基板の一方の面に形成された回路層と、を備えた銅板付きパワーモジュール用基板の製造方法であって、ダイパッドと、前記ダイパッドから延出するリード部と、前記リード部を連結するガイド枠と、を有する銅板、及びアルミニウム板を準備する準備工程と、前記セラミックス基板の一方の面に、前記アルミニウム板を接合してアルミニウム層を形成するアルミニウム層形成工程と、前記アルミニウム層を形成した後に、前記アルミニウム層の一方側に、前記銅板の前記ダイパッドを固相拡散接合により接合する銅板接合工程と、を備えており、前記銅板接合工程において、前記アルミニウム層の一方側に前記銅板の前記ダイパッドを積層し、前記アルミニウム層と前記ダイパッドに対して、3kgf/cm以上35kgf/cm以下の荷重を負荷した状態で、400℃以上548℃未満で5分以上240分以下保持することにより、前記アルミニウム層と前記ダイパッドとを固相拡散接合し、前記アルミニウム層と前記ダイパッドとの界面に、前記アルミニウム層側から前記ダイパッド側に向けて順に、θ相、η2相が積層され、さらにζ2相、δ相、及びγ2相のうち少なくとも一つの相が積層された構造の拡散層を形成するとともに、前記ダイパッドの平均結晶粒径を50μm以上200μm以下の範囲内とし、前記アルミニウム層の平均結晶粒径を500μm以上とすることを特徴としている。
【0017】
本発明の銅板付きパワーモジュール用基板の製造方法においては、セラミックス基板の一方の面にアルミニウム層を形成した後に、さらにこのアルミニウム層の一方側にダイパッドと、前記ダイパッドから延出するリード部と、前記リード部を連結するガイド枠とを有する銅板を接合することから、銅板の剛性を利用して、銅板付きパワーモジュール用基板における反りの発生を抑制することができる。
また、銅板接合工程において、アルミニウム層と銅板のダイパッドとを固相拡散接合により接合する構成とされているので、アルミニウム層と銅板のダイパッドとが固相拡散によって接合された回路層を備えた銅板付きパワーモジュール用基板を得ることができる。
【0018】
また、前記銅板接合工程において、前記アルミニウム層の一方側に前記銅板の前記ダイパッドを積層し、前記アルミニウム層と前記ダイパッドに対して、3kgf/cm以上35kgf/cm以下の荷重を負荷した状態で、400℃以上548℃未満で保持することにより、前記アルミニウム層と前記ダイパッドとを固相拡散接合しているので、アルミニウム層と銅板のダイパッドとを確実に固相拡散によって接合できる。また、アルミニウム層とダイパッドとの界面に、隙間が生じることを抑制することが可能である。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、セラミックス基板の一方の面側に銅板を接合する際に、反りの発生を抑制するとともに、ヒートサイクルが負荷された際にセラミックス基板における割れの発生を抑制することが可能な銅板付きパワーモジュール用基板及び銅板付きパワーモジュール用基板の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施形態である銅板付きパワーモジュール用基板を用いたパワーモジュールの概略説明図である。
図2】本発明の実施形態である銅板付きパワーモジュール用基板の概略説明図である。
図3】本発明の実施形態である銅板付きパワーモジュール用基板に用いられる銅板の概略説明図である。
図4図2におけるアルミニウム層とダイパッドとの接合界面の拡大説明図である。
図5図4におけるη相とζ2相との接合界面の拡大説明図である。
図6】本発明の実施形態である銅板付きパワーモジュール用基板の製造方法のフロー図である。
図7】本発明の実施形態である銅板付きパワーモジュール用基板の製造方法の概略説明図である。
図8】本発明の他の実施形態である銅板付きパワーモジュール用基板の概略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に、本発明の実施形態について、添付した図面を参照して説明する。
図1に、本発明の実施形態である銅板付きパワーモジュール用基板10、及びこの銅板付きパワーモジュール用基板10を用いたパワーモジュール1を示す。
【0022】
このパワーモジュール1は、回路層12が配設された銅板付きパワーモジュール用基板10と、この銅板付きパワーモジュール用基板10の一方側(図1において上側)の面にはんだ層2を介して接合された半導体素子(電子部品)3と、銅板付きパワーモジュール用基板10の他方側(図1において下側)に配設されたヒートシンク41と、を備えている。また、銅板付きパワーモジュール用基板10及び半導体素子3は、外装樹脂6によって封止されており、後述する銅板12Bのリード部33が外装樹脂6から外部に向けて突出するように構成されている。
ここで、はんだ層2は、例えばSn−Ag系、Sn−In系、若しくはSn−Ag−Cu系のはんだ材とされている。なお、本実施形態では、回路層12とはんだ層2との間にNiめっき層(図示なし)が設けられている。
【0023】
銅板付きパワーモジュール用基板10は、図1及び図2に示すように、セラミックス基板11と、このセラミックス基板11の一方の面(図1及び図2において上面)に配設された回路層12と、セラミックス基板11の他方の面(図1及び図2において下面)に配設された金属層13と、を備えている。
セラミックス基板11は、回路層12と金属層13との間の電気的接続を防止するものである。本実施形態では、絶縁性の高いAlN(窒化アルミ)で構成されている。また、セラミックス基板11の厚さは、0.2〜1.5mmの範囲内に設定されており、本実施形態では、0.635mmに設定されている。
【0024】
回路層12は、図1及び図2に示すように、セラミックス基板11の一方の面に配設された配設されたアルミニウム層12Aと、このアルミニウム層12Aの一方側(図1において上側)に配設された銅板12Bと、を有している。
【0025】
アルミニウム層12Aは、図7に示すように、アルミニウム板22Aがセラミックス基板11の一方の面に接合されることにより形成されている。本実施形態においては、アルミニウム層12Aは、純度が99.99%以上のアルミニウム(いわゆる4Nアルミニウム)の圧延板からなるアルミニウム板22Aがセラミックス基板11に接合されることにより形成されている。アルミニウム層12Aの厚さは、0.1mm以上1.0mm以下とされており、本実施形態においては0.6mmとされている。
【0026】
銅板12Bは、半導体素子3が接合されるダイパッド32と、このダイパッド32から延出するリード部33と、リード部33を連結するガイド枠31と、を備えている(図3参照)。そして、ダイパッド32が、アルミニウム層12Aの一方側(図2において上側)に接合されて、回路層12を構成することになる。また、この銅板12Bのリード部33が、外装樹脂6から外部に向けて突出するように配置されることになる。
【0027】
銅板12Bは、図7に示すように、アルミニウム層12Aの一方側(図1、2において上側)にダイパッド32が固相拡散接合されることにより接合されている。銅板12Bの厚さは、0.1mm以上6.0mm以下とされており、本実施形態においては、2.0mmとされている。本実施形態においては、銅板として無酸素銅を用いた。
なお、本実施形態においては、銅板12Bとして、図3に示すように、複数のダイパッド32がガイド枠31の延在方向に連結された帯材を用いている。
【0028】
そして、これらのアルミニウム層12Aと銅板12Bとの界面には、図4に示すように、拡散層12Cが形成されている。
拡散層12Cは、アルミニウム層12Aのアルミニウム原子と、銅板12Bの銅原子とが相互拡散することによって形成されるものである。この拡散層12Cにおいては、アルミニウム層12Aから銅板12Bに向かうにしたがい、漸次アルミニウム原子の濃度が低くなり、かつ銅原子の濃度が高くなる濃度勾配を有している。
【0029】
拡散層12Cは、CuとAlからなる金属間化合物で構成されており、本実施形態では、複数の金属間化合物が接合界面に沿って積層した構造とされている。ここで、この拡散層12Cの厚さtは、1μm以上80μm以下の範囲内、好ましくは、5μm以上80μm以下の範囲内に設定されている。
本実施形態において拡散層12Cは、図4に示すように、3種の金属間化合物が積層された構造とされており、アルミニウム層12A側から銅板12B側に向けて順に、θ相16、η2相17が積層され、さらにζ2相18a、δ相18b、及びγ2相18cのうち少なくとも一つの相が積層された構造とされている。
【0030】
また、上述のζ2相18a、δ相18b、又はγ2相18cの内部には、図5に示すように、酸化物19が、拡散層12Cと銅板12Bとの接合界面に沿って層状に分散している。なお、本実施形態においては、この酸化物19は、アルミナ(Al)等のアルミニウム酸化物とされている。
さらに、本実施形態では、銅板12Bのうち固相拡散接合したダイパッド32の部分の平均結晶粒径が50μm以上200μm以下の範囲内とされ、アルミニウム層12Aの平均結晶粒径が500μm以上とされている。
【0031】
金属層13は、図7に示すように、セラミックス基板11の他方の面に、アルミニウム板23が接合されることにより形成されている。
本実施形態においては、金属層13となるアルミニウム板23は、純度が99.99質量%以上のアルミニウム(いわゆる4Nアルミニウム)の圧延板とされている。なお、このアルミニウム板23は、0.2%耐力が30N/mm以下とされている。
【0032】
ヒートシンク41は、前述の銅板付きパワーモジュール用基板10からの熱を放散するためのものである。
本実施形態においては、ヒートシンク41は、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成されており、具体的にはA6063合金の圧延板とされている。また、ヒートシンク41の厚さは1mm以上10mm以下の範囲内に設定されており、本実施形態では、5mmに設定されている。なお、ヒートシンク41と金属層13とは、例えばはんだ材やAl−Si系のろう材を用いて接合されている。
【0033】
以下に、前述の構成の銅板付きパワーモジュール用基板10の製造方法について、図6図7を参照して説明する。
まず、回路層12を構成するアルミニウム板22A、銅板12B、及び金属層13を構成するアルミニウム板23を準備する(アルミニウム板及び銅板準備工程S01)。
【0034】
次に、セラミックス基板11の一方の面に、Al−Si系ろう材24を介してアルミニウム板22Aを積層し、セラミックス基板11の他方の面に、Al−Si系ろう材24を介してアルミニウム板23を積層する(アルミニウム板積層工程S02)。なお、本実施形態においては、Al−8.5重量%Siろう材からなるAl−Si系ろう材24を用いた。
【0035】
次いで、セラミックス基板の一方の面にアルミニウム板22Aを積層するとともに、他方の面にアルミニウム板23を積層した状態で、加圧・加熱後冷却することによって、セラミックス基板11とアルミニウム板22A、23を接合し、アルミニウム層12A及び金属層13を形成する(アルミニウム層及び金属層形成工程S03)。なお、このろう付けの温度は、640℃〜650℃に設定されている。
【0036】
次いで、アルミニウム層12Aの一方側(図7において上側)に、銅板12Bのダイパッド32が所定の位置になるように、銅板12Bを積層する(銅板積層工程S04)。
そして、銅板12B側及び金属層13側から荷重を負荷し、真空加熱炉の中に配置する。本実施形態においては、アルミニウム層12A及び銅板12Bに負荷される圧力が、29.4×10Pa(3kgf/cm)以上343×10Pa(35kgf/cm)以下とされている。そして、真空加熱の加熱温度を、400℃以上548℃未満とし、5分以上240分以下保持して固相拡散接合を行い、アルミニウム層12Aに銅板12B(ダイパッド32)を接合する(銅板接合工程S05)。
【0037】
本実施形態においては、アルミニウム層12Aと銅板12B(ダイパッド32)との接合されるそれぞれの面は、予め平滑な面にした状態で、固相拡散接合されている。
なお、アルミニウム層12Aと銅板12Bとを接合する際の加熱温度の好ましい温度は、アルミニウムと銅との共晶温度より5℃低い温度から、共晶温度未満の温度範囲内とされている。
【0038】
こうして、アルミニウム層12Aと、アルミニウム層12Aの一方側に接合された銅板12Bと、を有する回路層12が形成される。
上述のようにして、本実施形態であるセラミックス基板11の一方の面に回路層12が形成され、他方の面に金属層13が形成された銅板付きパワーモジュール用基板10が製造される。
【0039】
以上のような構成とされた本実施形態である銅板付きパワーモジュール用基板10においては、セラミックス基板11の一方の面にアルミニウム層12Aが配設され、このアルミニウム層12Aの一方側に銅板12Bのダイパッド32が固相拡散接合された構成とされており、ダイパッド32がリード部33を介してガイド枠31と連結していることから、銅板12Bの剛性を確保することにより、反りの発生を抑制することができる。
【0040】
また、セラミックス基板11の一方の面にアルミニウム層12Aが配設されていることにより、セラミックス基板11と銅板12Bとの熱膨張係数の差に起因する熱歪みを、比較的変形抵抗が小さいアルミニウム層12Aが変形することによって緩和し、反りの発生をさらに低減することができる。
【0041】
以上のように反りの発生が抑制されることにより、ダイパッド32に半導体素子3を良好に接合したり、セラミックス基板11の他方の面側に、ヒートシンク41を良好に接合したりすることができる。
【0042】
また、上述の銅板付きパワーモジュール用基板10においては、セラミックス基板11の一方の面にアルミニウム層12Aが配設されているので、熱サイクルが負荷された場合に、銅板付きパワーモジュール用基板10に発生する熱歪みをアルミニウム層12Aによって緩和し、セラミックス基板11に割れが発生することを抑制でき、接合に対する高い信頼性が得られる。
【0043】
また、上述の銅板付きパワーモジュール用基板10においては、アルミニウム層12Aの一方の面に、半導体素子3(電子部品)が搭載されるダイパッド32を有する銅板12Bを備えているので、半導体素子3から発生する熱を十分に拡げることができ、熱の放散を促進することが可能となる。よって、パワーサイクルを負荷した際の耐久性を向上させることができる。
【0044】
さらに、アルミニウム層12Aの一方側に、比較的変形抵抗の大きい銅板12Bが接合されているので、パワーサイクルが負荷された場合に、回路層12の変形を抑制することができる。そのため、パワーサイクルに対する高い信頼性も得られる。
また、アルミニウム層12Aとダイパッド32とが、固相拡散接合によって接合されているので、ヒートサイクルが負荷された場合に、アルミニウム層12Aとダイパッド(32)との間に剥離が生じることが抑制され、回路層12の熱伝導性及び導電性を維持することができる。
【0045】
また、本実施形態においては、セラミックス基板11の他方の面にアルミニウムからなる金属層13が形成されているので、金属層13側にヒートシンク41を接合する際やヒートサイクルが負荷された際に、セラミックス基板11とヒートシンク41との間に生じる熱応力を、比較的変形抵抗が小さいアルミニウムからなる金属層13によって緩和し、セラミックス基板11に割れが発生することを抑制できる。
【0046】
また、本実施形態においては、銅板12Bのダイパッド32がセラミックス基板11に接合されて回路層12が形成されるとともに、リード部33が外装樹脂6から外部に向けて突出するように配置して構成されていることから、このリード部33を外部端子として用いることができ、パワーモジュール1等の半導体装置を簡単に構成することが可能となる。
【0047】
また、本実施形態においては、銅板12Bが帯状に形成されており、その長手方向に複数のダイパッド32を有していることから、ダイパッド32上に半導体素子3を搭載し、リード部33をガイド枠31から切断することによって、連続的に半導体装置を製造することが可能である。
【0048】
また、本実施形態では、アルミニウム層12Aと銅板12Bとの間に、CuとAlの拡散層からなる拡散層12Cが形成されているので、アルミニウム層12A中のAlが銅板12B側へ、銅板12B中のCuがアルミニウム層12A側へと十分に相互拡散し、アルミニウム層12Aと銅板12Bとが確実に固相拡散接合されており、接合強度を確保することができる。
【0049】
また、本実施形態では、拡散層12Cは、複数の金属間化合物が前記接合界面に沿って積層した構造とされているので、脆い金属間化合物が大きく成長してしまうことを抑制できる。また、銅板12B中のCuとアルミニウム層12A中のAlとが相互拡散することにより、銅板12B側からアルミニウム層12A側に向けてそれぞれの組成に適した金属間化合物が層状に形成されていることから、接合界面の特性を安定させることができる。
具体的には、拡散層12Cは、アルミニウム層12A側から銅板12B側に向けて順に、θ相16、η2相17が積層され、さらにζ2相18a、δ相18b、及びγ2相18cのうち少なくとも一つの相が積層された構造とされているので、拡散層12C内部における体積変動が小さくなり、内部歪みが抑えられることになる。
【0050】
また、本実施形態では、銅板12Bと拡散層12Cとの接合界面に沿って、酸化物19がζ2相18a、δ相18b、又はγ2相18cの内部に分散しているので、アルミニウム層12Aに形成された酸化膜が確実に破壊され、CuとAlの相互拡散が十分に進行していることになり、銅板12Bと拡散層12Cとが確実に接合されている。
【0051】
さらに、本実施形態においては、アルミニウム層12Aの平均結晶粒径が500μm以上とされ、ダイパッド32の平均結晶粒径が50μm以上200μm以下の範囲内とされており、アルミニウム層12A及び銅板12Bの平均結晶粒径が比較的大きく設定されている。よって、アルミニウム層12A及び銅板12Bに過剰な歪み等が蓄積されておらず、疲労特性が向上することになる。したがって、ヒートサイクル負荷において、銅板付きパワーモジュール用基板10とヒートシンク41との間に生じる熱応力に対する接合信頼性が向上する。
【0052】
さらに、本実施形態においては、拡散層12Cの平均厚みが1μm以上80μm以下、好ましくは5μm以上80μm以下の範囲内とされているので、CuとAlの相互拡散が十分に進行しており、アルミニウム層12Aと銅板12B(ダイパッド32)とを強固に接合できるとともに、アルミニウム層12A及び銅板12Bに比べて脆い金属間化合物が必要以上に成長することが抑えられており、接合界面の特性が安定することになる。
【0053】
また、銅板12Bの厚さは0.1mm以上とされているので、半導体素子3からの熱を銅板12B(ダイパッド32)で拡げてより効率的に熱を伝達し、パワーサイクル負荷時の初期の熱抵抗を低減することができ、パワーサイクルに対する信頼性をより高くすることが可能である。また、銅板12Bの厚さは6.0mm以下とされているので、回路層12の剛性を低減させ、ヒートサイクル負荷時においてセラミックス基板11に割れが生じることを抑制できる。
【0054】
また、アルミニウム層12Aの厚さは、0.1mm以上とされているので、アルミニウム層12Aの一方の面に銅板12Bを接合する際やヒートサイクルが負荷される際に、セラミックス基板11と銅板12Bとの間に発生する熱応力を確実に低減することができる。また、アルミニウム層12Aの厚さは、1.0mm以下とされているので、ヒートサイクルが負荷された際に、セラミックス基板11に割れが発生することを抑制できる。
【0055】
また、金属層13の厚さは、0.1mm以上とされているので、ヒートサイクルが負荷される際に、セラミックス基板11とヒートシンク41との間に発生する熱応力を確実に低減することができる。また、金属層13の厚さは、1.0mm以下とされているので、ヒートサイクルが負荷された際に、セラミックス基板11に割れが発生することを抑制できる。
【0056】
また、アルミニウム層12Aと銅板12Bとを固相拡散接合する際にアルミニウム層12A及び銅板12Bに対して負荷される荷重が、3kgf/cm以上とされているので、アルミニウム層12Aと銅板12Bとが十分に密着した状態で、アルミニウム層12A中に銅板12Bの銅原子を固相拡散させ、銅板12B中にアルミニウム層12Aのアルミニウム原子を固相拡散させて固相拡散接合し、アルミニウム層12Aの一方側に銅板12Bを確実に接合することができる。また、固相拡散接合する際にアルミニウム層12A及び銅板12Bに対して負荷される荷重が、35kgf/cm以上とされているので、セラミックス基板11に割れが発生することを抑制することができる。
【0057】
アルミニウム層12Aと銅板12Bとを固相拡散接合する際の温度が、400℃以上とされているので、アルミニウム原子と銅原子との拡散が促進され、短時間で十分に固相拡散させることができる。また、アルミニウム層12Aと銅板12Bとを固相拡散接合する際の温度が、548℃未満とされているので、接合界面においてアルミニウムと銅との液相が生じることを防止し、良好な接合界面を得ることができる。
【0058】
また、固相拡散接合時における好ましい熱処理温度は、アルミニウムと銅との共晶温度より5℃低い温度から、共晶温度未満の温度範囲内とされている。この温度範囲を選択したときには、液相が形成されずアルミニウムと銅の化合物が多量に生成されないので、固相拡散接合の接合信頼性が良好となることに加えて、固相拡散接合の際の拡散速度が速く、比較的短時間で固相拡散接合できる。
【0059】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0060】
また、上記の実施形態では、セラミックス基板の一方の面及び他方の面に形成されるアルミニウム層及び金属層を、純度99.99%の純アルミニウムの圧延板として説明したが、これに限定されることはなく、純度99%のアルミニウム(2Nアルミニウム)やアルミニウム合金等であっても良い。
【0061】
また、上記の実施形態では、銅板付きパワーモジュール用基板が金属層を備える場合について説明したが、図8に示す銅板付きパワーモジュール用基板110のように、金属層を備えていなくても良い。この場合、例えば、セラミックス基板11とヒートシンク41との接合は、グリースを介して接合されていても良い。ここで、グリースの厚さは、1mm以下とされていることが好ましい。
【0062】
また、セラミックス基板の一方の面及び他方の面に、ろう材を用いてアルミニウム板を接合する場合について説明したが、これに限定されることはなく、過渡液相接合法(Transient Liquid Phase Bonding)、鋳造法、金属ペースト法等を用いて接合してもよい。
【0063】
また、セラミックス基板として、AlNからなるセラミックス基板を用いたもので説明したが、これに限定されることはなく、Al、Si等の他のセラミックス基板であっても良い。
さらに、外装樹脂、ヒートシンク等の構造についても、本実施形態に限定されることはなく、他の構造のものであってもよい。
【0064】
また、上記の実施形態において拡散層は、アルミニウム層側から銅板側に向けて順に、θ相、η2相が積層され、さらにζ2相、δ相、及びγ2相のうち少なくとも一つの相が積層された構造とされている場合について説明したが、これに限定されることはない。具体的には、アルミニウム層と銅板との接合界面において、アルミニウム層側から銅板側に向けて順にアルミニウムの比率が段階的に低くなるように、複数のCu及びAlからなる金属間化合物が積層されていても良い。
【符号の説明】
【0065】
10 銅板付きパワーモジュール用基板
11 セラミックス基板
12 回路層
12A アルミニウム層
12B 銅板
13 金属層
23 アルミニウム板
31 ガイド枠
32 ダイパッド
33 リード部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8