(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6237299
(24)【登録日】2017年11月10日
(45)【発行日】2017年11月29日
(54)【発明の名称】制御装置
(51)【国際特許分類】
H05K 7/02 20060101AFI20171120BHJP
【FI】
H05K7/02 Z
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-23338(P2014-23338)
(22)【出願日】2014年2月10日
(65)【公開番号】特開2015-153759(P2015-153759A)
(43)【公開日】2015年8月24日
【審査請求日】2016年12月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(72)【発明者】
【氏名】前田 和樹
(72)【発明者】
【氏名】加藤 崇行
(72)【発明者】
【氏名】植田 浩生
【審査官】
白石 圭吾
(56)【参考文献】
【文献】
特開2013−206795(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 7/02
H05K 7/18
H01M 2/10
G06F 1/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池モジュールを制御するための制御装置であって、
当該制御装置を起動させるための起動用配線が接続される起動用コネクタと、他のコネクタと、を含む複数のコネクタを備え、
開口部を有する箱状の筐体内に配置されて前記筐体に固定されており、
前記起動用コネクタは、前記筐体の前記開口部と前記起動用コネクタとの間に前記他のコネクタが介在しないように配置されている、
ことを特徴とする制御装置。
【請求項2】
前記起動用コネクタは、前記起動用配線のうちの当該制御装置に電力を供給する配線が接続される電源用コネクタを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
スイッチをさらに備え、
前記起動用コネクタは、前記起動用配線のうちの前記スイッチをオン状態とするための電力を供給する配線が接続されるスイッチ用コネクタを含む、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記筐体は、第1の壁部と、前記第1の壁部から立設され前記開口部を規定する第2の壁部と、を有し、
前記複数のコネクタは、当該制御装置における前記第2の壁部に対向する面に設けられており、
前記起動用コネクタは、前記複数のコネクタのうち最も前記開口部側に設けられている、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項5】
前記筐体は、第1の壁部と、前記第1の壁部から立設され前記開口部を規定する第2の壁部と、を有し、
前記起動用コネクタは、当該制御装置における前記開口部に対向する面に設けられている、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記電池モジュールは、複数の電池ユニットを含み、
前記起動用コネクタは、前記起動用配線のうちの当該制御装置に電力を供給する配線が接続される電源用コネクタと、前記電池ユニットの温度及び電圧を示す信号を取得するための監視ECUコネクタと、を含み、
前記筐体は、第1の壁部と、前記第1の壁部から立設され前記開口部を規定する第2の壁部と、を有し、
当該制御装置は、前記第2の壁部に対向する一方の側面と、前記一方の側面の反対側において前記第2の壁部に対向する他方の側面と、を備え、
前記電源用コネクタは、前記一方の側面に配置されており、
前記監視ECUコネクタは、前記他方の側面に配置されている、
請求項1に記載の制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池モジュールを制御するための制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電子機器が記載されている。この電子機器は、配線基板が取り付けられた取り付け金具を、取り付けねじを用いて取り付け体に螺着して構成されている。配線基板の接続コネクタは、取り付け金具の背面を除く3つの側面から露呈する構成とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−111241号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の電子機器においては、上述したように、配線基板の接続コネクタが、取り付け金具の3つの側面から露呈されているので、その3つの側面のいずれの側からも作業を行うことができる。
【0005】
ところで、例えば上述したような電子機器は、開口部を有する箱状の筐体内に収容して用いる場合がある。そのような場合には、筐体の開口部からみて手前側の接続コネクタへの配線の接続を行った後に、奥側の接続コネクタに配線の接続を行おうとすると、先に設けられた配線や筐体の壁部が邪魔になり、効率よく配線の接続作業が行えない場合がある。したがって、筐体の開口部からみて奥側の接続コネクタから先に配線の接続を行うことが考えられる。
【0006】
しかしながら、例えば奥側の接続コネクタが電子機器に電力を供給する配線が接続される電源用コネクタである場合には、そのコネクタへの配線の接続により電子機器に電力が供給された状態において、他の手前側の接続コネクタへの配線の接続を行うこととなる。このことは、電子機器の故障の原因になるおそれがある。
【0007】
本発明は、そのような事情に鑑みてなされたものであり、故障が生じることを抑制しつつ効率よく配線の接続作業が可能となる制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係る制御装置は、電池モジュールを制御するための制御装置であって、当該制御装置を起動させるための起動用配線が接続される起動用コネクタを含む複数のコネクタを備え、開口部を有する箱状の筐体内に配置されて筐体に固定されており、起動用コネクタは、筐体の開口部と起動用コネクタとの間に他の前記コネクタが介在しないように配置されている、ことを特徴とする。
【0009】
この制御装置においては、複数のコネクタのうちの当該制御装置を起動させるための起動用配線が接続される起動用コネクタが、この起動用コネクタと筐体の開口部との間に他のコネクタが介在しないように配置されている。このため、故障が生じることを抑制するために、起動用コネクタへの起動用配線の接続により制御装置が起動可能な状態となる前に他のコネクタへの配線の接続を行っても、その配線が起動用コネクタの配線の接続作業の邪魔になりにくい。よって、この制御装置によれば、故障が生じることを抑制しつつ効率よく配線の接続作業を行うことが可能となる。
【0010】
本発明に係る制御装置においては、起動用コネクタは、起動用配線のうちの当該制御装置に電力を供給する配線が接続される電源用コネクタを含んでもよい。この場合、電源用コネクタへの当該配線の接続によって制御装置に電力を供給する前に、その他のコネクタへの配線の接続を行えば、故障が生じることを確実に抑制可能である。
【0011】
本発明に係る制御装置は、スイッチをさらに備え、起動用コネクタは、起動用配線のうちのスイッチをオン状態とするための電力を供給する配線が接続されるスイッチ用コネクタを含んでもよい。この場合、スイッチ用コネクタへの当該配線が接続されスイッチがオン状態とされる前に、その他のコネクタへの配線の接続を行えば、故障が生じることを確実に抑制することが可能である。
【0012】
本発明に係る制御装置においては、筐体は、第1の壁部と、第1の壁部から立設され開口部を規定する第2の壁部と、を有し、複数のコネクタは、当該制御装置における第2の壁部に対向する面に設けられ、起動用コネクタは、複数のコネクタのうち最も開口部側に設けられてもよい。
【0013】
或いは、本発明に係る制御装置においては、筐体は、第1の壁部と、第1の壁部から立設され開口部を規定する第2の壁部と、を有し、起動用コネクタは、当該制御装置における開口部に対向する面に設けられてもよい。
【0014】
これらのいずれの場合にも、複数のコネクタのうちの起動用コネクタが、起動用コネクタと筐体の開口部との間に他のコネクタが介在しないように配置されることとなる。よって、故障が生じることを抑制しつつ効率よく配線の接続作業を行うことが可能である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、故障が生じることを抑制しつつ効率よく配線の接続作業が可能となる制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本実施形態に係る制御装置を含む電池パックの構成を示す模式図である。
【
図2】
図1のII−II線に沿っての模式的な断面図である。
【
図3】
図1,2に示された制御装置の変形例を示す模式的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る制御装置の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一の要素同士、或いは相当する要素同士には、互いに同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。
【0018】
図1は、本実施形態に係る制御装置を含む電池パックの構成を示す図である。特に、
図1の(a)は電池パックの模式的な正面図であり、
図1の(b)は、
図1の(a)のIb−Ib線に沿っての模式的な断面図である。
図2は、
図1のII−II線に沿っての模試的な断面図である。
図1,2に示されるように、電池パック1は、筐体10と、電池モジュール20と、制御装置30と、を備えている。
【0019】
筐体10は、第1の壁部11と、第1の壁部11に立設された第2の壁部12と、を含む。第1の壁部11は、例えば、矩形板状を呈している。第2の壁部12は、例えば、第1の壁部11の外縁に沿うように矩形環状を呈している。したがって、筐体10は、第1の壁部11と第2の壁部12とによって、例えば、開口部13を有する矩形箱状(有底筒状)に構成されている。第2の壁部12は、筐体10の開口部13を規定する。より具体的には、筐体10の開口部13は、第2の壁部12における第1の壁部11と反対側の縁部12eによって規定される。筐体10の開口部13は、蓋体40により封止され得る。
【0020】
電池モジュール20は、筐体10内に配置され、筐体10に固定されている。ここでは、電池モジュール20は、所定の固定部材(不図示)を介して、筐体10の第1の壁部11に固定されている。電池モジュール20は、複数の電池ユニット21を一体化することにより構成される。複数の電池ユニット21は、例えば、所定の方向に配列された状態において、その所定の方向の両側に配置された一対のエンドプレート(不図示)により互いに固定され、一体化される。
【0021】
各電池ユニット21は、例えば、リチウム二次電池等の非水電解質二次電池である電池セルを含む。電池モジュール20は、例えば、電池ユニット21の温度や電圧を監視するための監視ECU(Electronic Control Unit)やFETリレー(いずれも不図示)等の電子部品を含む。同図においては、単一の電池モジュール20が示されているが、電池パック1は、複数の電池モジュール20を備え得る。その場合には、各々の電池モジュール20が上述したような監視ECUやFETリレー等の電子部品を含む。
【0022】
制御装置30は、例えばコンピュータを主体として構成される制御ECUである。制御装置30は、筐体10内に配置され、筐体10に固定されている。ここでは、制御装置30は、所定の固定部材(不図示)を介して、筐体10の第1の壁部11に固定されている。制御装置30は、スイッチ(不図示)を有している。このスイッチは、後述する電源用コネクタ33と監視ECU用コネクタ37とを結ぶ配線上に直列に接続されるものであり、スイッチがオン状態とされることにより、電源用コネクタ33と監視ECU用コネクタとを電気的に接続するものである。さらに詳述すると、スイッチは、例えば、電力が供給される(電圧が印可される)ことによりオン状態となるものであり、電子素子等によって構成される。
【0023】
制御装置30は、電池モジュール20を制御する。一例として、制御装置30は、電池モジュール20の監視ECUに電気的に接続され、監視ECUからの信号に基づいて20の状態を制御する。また、一例として、制御装置30は、外部の充電スタンドのECU(不図示)と電池モジュール20との双方に電気的に接続され、電池モジュール20の充電を制御する。さらに、一例として、制御装置30は、電池パック1が搭載される車両の機台のECU(不図示)と電池モジュール20との双方に電気的に接続され、車両からの要求に応じて電池モジュール20から車両への供給電力量を制御する。
【0024】
そのような制御のために、制御装置30は、通信線や電力線等の配線が接続される複数のコネクタ31を含む。複数のコネクタ31は、一例として、電源用コネクタ33、スイッチ用コネクタ34、充電用コネクタ35、機台用コネクタ36、及び監視ECU用コネクタ37を含む。特に、複数のコネクタ31は、制御装置30を起動するための起動用配線が接続される起動用コネクタ32を含む。ここでは、電源用コネクタ33及びスイッチ用コネクタ34は、この起動用コネクタに含まれる。また、ここでは、後述するように、監視ECU用コネクタ37も、電源用コネクタとして起動用コネクタ32に含まれる。
【0025】
電源用コネクタ33は、起動用配線の接続によって、電池モジュール20に電気的に接続される。これにより、例えば、起動用配線及び電源用コネクタ33を介して制御装置30にプラス側の電位が付与される。また、監視ECU用コネクタ37は、起動用配線の接続によって、電池モジュール20に電気的に接続される。これにより、例えば、起動用配線及び監視ECU用コネクタ37を介して制御装置30にマイナス側の電位が付与される。
【0026】
このような電源用コネクタ33及び監視ECU用コネクタ37への起動用配線の接続により、制御装置30に電力が供給され得る状態となる。つまり、電源用コネクタ33及び監視ECU用コネクタ37は、起動用配線のうち、制御装置30に電力を供給するための配線が接続されるコネクタである。
【0027】
一方、スイッチ用コネクタ34は、制御装置30内のスイッチと電気的に接続されており、起動用配線が接続される。これにより、起動用配線からスイッチをオン状態とするための電力が供給されると、制御装置30のスイッチがオン状態となる。つまり、スイッチ用コネクタ34は、起動用配線のうち、制御装置30内のスイッチをオン状態とするため電力を供給する配線が接続されるコネクタである。なお、本実施形態の起動用配線は、筐体10の外側に設けられた外部スイッチ50に接続されており、外部スイッチ50の操作によって起動用配線への電力を供給するか否かを切り替えることができるようになっている。
【0028】
以上のように、制御装置30にあっては、電源用コネクタ33及び監視ECU用コネクタ37と電池モジュール20とが起動用配線によって互いに接続されることで制御装置30への電力の供給が可能な状態となり、且つ、制御装置30内のスイッチに接続されたスイッチ用コネクタ34と外部スイッチ50に接続された起動用配線とが互いに接続された状態で外部スイッチ50が操作されて起動用配線へ電力が供給されると、スイッチがオン状態となり、制御装置30へ電力が供給される。
【0029】
なお、充電用コネクタ35は、所定の配線が接続されることにより、外部の充電スタンドのECUに電気的に接続される。また、機台用コネクタ36は、所定の配線が接続されることにより、車両の機台のECUに電気的に接続される。さらに、監視ECU用コネクタ37は、上述したような電力の供給の目的とは別に、電池モジュール20の制御のための信号(例えば電池温度や電圧を示す信号)を取得する目的から、所定の配線の接続により監視ECUに電気的に接続される。
【0030】
ここで、起動用コネクタ32のうちの電源用コネクタ33及びスイッチ用コネクタ34、充電用コネクタ35、並びに機台用コネクタ36は、制御装置30の一方の側面30a側に並んで配置されている。また、起動用コネクタ32のうちの監視ECU用コネクタ37は、制御装置30の他方の側面30b側に配置されている。制御装置30の側面30a,30bは、筐体10の第2の壁部12の内面に対向する面である。
【0031】
特に、起動用コネクタ32は、それぞれの側面30a,30bにおいて、複数のコネクタ31の中で最も筐体10の開口部13側に配置されている。より具体的には、起動用コネクタ32のうちの側面30aに配置される電源用コネクタ33及びスイッチ用コネクタ34は、側面30aに配置される他のコネクタ31(すなわち充電用コネクタ35及び機台用コネクタ36)よりも開口部13側に配置されている。
【0032】
一方、側面30bに配置されるコネクタ31は、起動用コネクタ32のうちの監視ECU用コネクタ37のみであるため、その監視ECU用コネクタ37も、側面30bに配置されるコネクタ31の中で最も開口部13側に配置されている。したがって、起動用コネクタ32は、筐体10の開口部13と起動用コネクタ32との間に、他のコネクタ31(例えば、充電用コネクタ35、及び機台用コネクタ36)が介在しないように配置されている。
【0033】
このため、制御装置30においては、起動用コネクタ32への起動用配線の接続により制御装置30が起動可能な状態となる前に、他のコネクタ31への配線の接続を行っても、その配線が起動用コネクタ32への起動用配線の接続作業の邪魔になりにくい。よって、制御装置30においては、故障が生じることを抑制しつつ効率よく配線の接続作業を行うことが可能である。
【0034】
また、制御装置30においては、起動用コネクタ32が、制御装置30に電力を供給する起動用配線が接続される電源用コネクタ33及び監視ECU用コネクタ(電源用コネクタ)37を含む。このため、電源用コネクタ33及び監視ECU用コネクタ37への起動用配線の接続により制御装置30に電力を供給する前に、その他のコネクタ31の配線を行えば、故障が生じることを確実に抑制可能である。
【0035】
さらに、制御装置30においては、起動用コネクタ32が、スイッチをオン状態とするための電力を供給する起動用配線が接続されるスイッチ用コネクタ34をさらに含む。このため、電源用コネクタ33及び監視ECU用コネクタ37への起動用配線の接続により制御装置30に電力が供給可能な状態となっても、スイッチがオン状態とならない限り、制御装置30が起動しないため、故障が生じることをより確実に抑制することが可能である。
【0036】
以上の実施形態は、本発明に係る制御装置の一実施形態を説明したものである。したがって、本発明に係る制御装置は、上述した制御装置30に限定されない。本発明に係る制御装置は、各請求項の要旨を変更しない範囲において、上述した制御装置30を任意に変更したものとすることができる。
【0037】
例えば、制御装置30における複数のコネクタ31の配置は、上述したものに限定されず、
図3に示されるような配置としてもよい。すなわち、
図3の(a)に示されるように、複数のコネクタ31のうち、電源用コネクタ33、スイッチ用コネクタ34、充電用コネクタ35、及び、機台用コネクタ36を、制御装置30の側面30c側に並べて配置し、且つ、複数のコネクタ31のうちの監視ECU用コネクタ37を制御装置30の側面30b側に配置してもよい。
【0038】
制御装置30の側面30cは、側面30aと側面30bとを互いに接続する面であり、筐体10の開口部13に対向する(臨む)面である。換言すれば、側面30cは、制御装置30における筐体10の第1の壁部11の内面と対向する面と反対側の面(第1の壁部11の内面及び第2の壁部12の内面と対向しない面)である。この場合にも、起動用コネクタ32のうちの電源用コネクタ33及びスイッチ用コネクタ34は、複数のコネクタ31のなかで最も筐体10の開口部13側に配置される。
【0039】
すなわち、起動用コネクタ32のうちの電源用コネクタ33及びスイッチ用コネクタ34は、筐体10の開口部13と電源用コネクタ33及びスイッチ用コネクタ34との間に他のコネクタ31が介在しないように配置されている。一方、この場合には、起動用コネクタ32のうちの監視ECU用コネクタ37は、側面30bにおいて最も筐体10の開口部13側に配置されている。つまり、監視ECU用コネクタ37も、監視ECU用コネクタ37と開口部13との間に他のコネクタ31が介在しないように配置されている。したがって、この場合にも、上述したように、故障が生じることを抑制しつつ効率よく配線の接続作業を行うことが可能である。
【0040】
また、
図3の(b)に示されるように、複数のコネクタ31の全てを制御装置30の側面30c側に並べて配置してもよい。この場合にも、起動用コネクタ32は、筐体10の開口部13と起動用コネクタ32との間に他のコネクタ31が介在しないように配置されている。したがって、この場合にも、上述したように、故障が生じることを抑制しつつ効率よく配線の接続作業を行うことが可能である。このように、制御装置30における複数のコネクタ31の配置は、起動用コネクタ32が、開口部13との間に他のコネクタ31が介在しないように配置されるような任意の配置とすることができる。
【0041】
なお、制御装置30と充電スタンドのECUとの間の通信や、制御装置30と機台のECUとの間の通信は、無線により行うことが可能である。したがって、制御装置にあっては、充電用コネクタ35及び機台用コネクタ36のいずれか一方を備えない構成も想定される。
【符号の説明】
【0042】
10…筐体、13…開口部、20…電池モジュール、30…制御装置、31…コネクタ、32…起動用コネクタ、33…電源用コネクタ(起動用コネクタ)、34…スイッチ用コネクタ(起動用コネクタ)、37…監視ECU用コネクタ(電源用コネクタ、起動用コネクタ)。