(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2サイズ判定部が、前記第1間隔で取得される複数の前記電気信号の最大値と最小値との差が予め設定された第2基準値を超える場合には、前記シート載置部に載置される前記シートのサイズを判定せず、
前記第2基準値は、前記信号取得部により取得される前記電気信号の変動時における最大振幅の2倍以下の値である請求項2に記載のシート搬送装置。
請求項1〜4のいずれかに記載のシート搬送装置と、前記シート搬送装置によって搬送される前記シートから画像データを読取可能な画像読取部と、を備える画像処理装置。
搬送されるシートが載置されるシート載置部と、前記シート載置部において前記シートの搬送方向に垂直な幅方向に移動可能に設けられ、前記シート載置部に載置される前記シートの前記幅方向の位置を規制するガイド部材とを備えるシート搬送装置で実行されるシートサイズ判定方法であって、
前記シート載置部における前記ガイド部材の位置に応じた電気信号を予め定められた第1間隔で取得する第1ステップと、
前記第1ステップにより取得される前記電気信号の値と前記シートのサイズごとの前記幅方向における長さに基づいて予め設定された前記シートのサイズを判定するための複数の閾値各々との差が予め設定された第1基準値を超えるか否かを判断する第2ステップと、
前記第2ステップにより一つの前記電気信号の値と前記閾値各々との差がいずれも前記第1基準値を超えると判断された場合に、当該電気信号の値に応じて前記シート載置部に載置されている前記シートのサイズを判定する第3ステップと、
前記第2ステップにより前記電気信号の値と前記閾値のいずれかとの差が前記第1基準値以下であると判断された場合に、前記第1間隔で取得される複数の前記電気信号の平均値に応じて前記シート載置部に載置されている前記シートのサイズを判定可能な第4ステップと、
を含み、
複数の前記閾値は、A3縦サイズの前記シートの前記幅方向における長さとB4縦サイズの前記シートの前記幅方向における長さとの中間値、B4縦サイズの前記シートの前記幅方向における長さとA4縦サイズの前記シートの前記幅方向における長さとの中間値、及びA4縦サイズの前記シートの前記幅方向における長さとB5縦サイズの前記シートの前記幅方向における長さとの中間値であって、
前記第1基準値は、前記第1ステップにより取得される前記電気信号の変動時における最大振幅を超える値であるシートサイズ判定方法。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
【0013】
[画像処理装置10の概略構成]
まず、
図1〜
図4を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像処理装置10の概略構成について説明する。ここで、
図1は画像処理装置10の構成を示す断面模式図である。また、
図3はADF1の構成を示す平面模式図である。また、
図4はADF1の原稿載置部11に載置される原稿のサイズを示す図である。
【0014】
図1及び
図2に示すように、画像処理装置10は、ADF1、画像読取部2、画像形成部3、給紙部4、制御部5、及び操作表示部6を備える。画像処理装置10は、原稿から画像データを読み取るスキャン機能と共に、プリント機能、ファクシミリ機能、又はコピー機能などの複数の機能を有する複合機である。なお、画像処理装置10において、ADF1及び制御部5を備える構成が本発明に係るシート搬送装置の一例である。また、本発明は、スキャナー装置、プリンター装置、ファクシミリ装置、及びコピー機などの画像処理装置に適用可能である。
【0015】
画像読取部2は、原稿台、読取ユニット、複数のミラー、光学レンズ、及びCCD(Charge Coupled Device)を備え、原稿から画像データを読み取ることが可能である。
【0016】
画像形成部3は、画像読取部2で読み取られた画像データ又は外部のパーソナルコンピューター等の情報処理装置から入力された画像データに基づいて、電子写真方式で画像を形成可能である。具体的に、画像形成部3は、感光体ドラム、帯電装置、光走査装置(LSU)、現像装置、転写ローラー、クリーニング装置、定着ローラー、加圧ローラー、及び排紙トレイを備える。そして、画像形成部3では、給紙部4から供給されるシートに画像が形成されて、画像形成後の前記シートが前記排紙トレイに排出される。なお、前記シートは、紙、コート紙、ハガキ、封筒、及びOHPシートなどのシート材料である。
【0017】
制御部5は、不図示のCPU、ROM、RAM、及びEEPROMなどの制御機器を備える。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは揮発性の記憶部であり、前記EEPROMは不揮発性の記憶部である。前記RAM及び前記EEPROMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部5は、前記ROMに予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUを用いて実行することにより画像処理装置10を統括的に制御する。なお、制御部5は、集積回路(ASIC)などの電子回路で構成されたものであってもよく、画像処理装置10を統括的に制御するメイン制御部とは別に設けられた制御部であってもよい。
【0018】
操作表示部6は、制御部5からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレーなどの表示部、及びユーザーの操作に応じて制御部5に各種の情報を入力する操作キー又はタッチパネルなどの操作部を有する。
【0019】
ADF1は、
図1に示すように、原稿載置部11、複数の搬送ローラー12、原稿押さえ13、及び排紙部14を備える自動原稿搬送装置である。ADF1では、搬送ローラー12各々が不図示のモーターで駆動されることにより、原稿載置部11に載置された原稿が画像読取部2による画像データの読取位置を通過して排紙部14まで搬送される。これにより、画像読取部2は、ADF1により搬送される原稿から画像データを読み取ることが可能である。ここに、原稿載置部11が、本発明におけるシート載置部の一例である。また、ADF1により搬送される原稿が、本発明におけるシートの一例である。
【0020】
ここで、画像処理装置10では、ADF1の原稿載置部11に載置される原稿のサイズが判定される。具体的に、ADF1の原稿載置部11には、
図2〜
図4に示すように、ガイド部材15A及び15B、位置センサー16、第1センサー17、並びに第2センサー18が設けられている。
【0021】
ガイド部材15A及び15Bは、原稿載置部11において原稿の搬送方向151に垂直な幅方向152に移動可能に設けられ、原稿載置部11に載置される原稿の幅方向152の位置を規制する。
【0022】
例えば、ガイド部材15A及び15Bは、
図3に示すように、原稿載置部11の内部に設けられたラック153及びピニオン154に接続されることで、幅方向152において互いに近接又は離間する方向に向けて連動可能に設けられている。これにより、ユーザーはガイド部材15A及び15Bを操作して、原稿載置部11における載置基準位置P1(
図3参照)に合わせて載置される原稿の幅方向152の位置を規制することが可能である。なお、原稿載置部11において、ガイド部材15A及び15Bのうち一方のみが幅方向152に移動可能に設けられ、他方が固定して設けられていてもよい。
【0023】
位置センサー16は、原稿載置部11におけるガイド部材15A及び15Bの位置、即ちガイド部材15A及び15Bの離間距離に応じた電気信号を出力する。例えば、位置センサー16は、ラック153の幅方向152における移動又はピニオン154の回転に応じて抵抗値を変化させる可変抵抗器を含む電子回路である。そして、位置センサー16は、制御部5から入力される制御信号に応じて、前記可変抵抗器の抵抗値に応じた電圧又は電流の電気信号を制御部5に出力する。これにより、制御部5は、位置センサー16から出力される電気信号に基づいて、ガイド部材15A及び15Bの幅方向152における離間距離を検出することが可能である。
【0024】
第1センサー17は、載置基準位置P1における原稿の有無に応じた電気信号を出力する。例えば、第1センサー17は、
図3及び
図4に示すように、載置基準位置P1上に配置された発光部と受光部を有する反射型の光センサーである。そして、第1センサー17は、制御部5から入力される制御信号に応じて、載置基準位置P1における原稿の有無に応じた電気信号を制御部5に出力する。これにより、制御部5は、第1センサー17から出力される電気信号に基づいて、原稿載置部11における原稿の有無を検出することが可能である。
【0025】
第2センサー18は、原稿載置部11の予め定められた判定位置P2における原稿の有無に応じた電気信号を出力する。具体的に、画像処理装置10における判定位置P2は、
図4に示すように、原稿載置部11において載置基準位置P1に合わせて載置されるFolioサイズの原稿領域のうち、同じく原稿載置部11に載置されるA4縦サイズの原稿領域の外側の領域に含まれる位置である。例えば、第2センサー18は、
図3及び
図4に示すように、判定位置P2上に配置された発光部と受光部を有する反射型の光センサーである。そして、第2センサー18は、制御部5から入力される制御信号に応じて、判定位置P2における原稿の有無に応じた電気信号を制御部5に出力する。これにより、制御部5は、第2センサー18から出力される電気信号に基づいて、原稿載置部11の判定位置P2における原稿の有無を検出することが可能である。
【0026】
一方、制御部5の前記EEPROM等の記憶部には、原稿のサイズごとの幅方向152における長さに基づいて予め設定された原稿のサイズを判定するための複数の閾値Th1〜Th3が記憶されている。具体的に、複数の閾値Th1〜Th3は、
図4に示すように、原稿載置部11に載置される原稿のA3縦サイズ、B4縦サイズ、A4縦サイズ、及びB5縦サイズごとの幅方向152における長さに基づいて設定される。
【0027】
より具体的に、閾値Th1は、A3縦サイズの原稿の幅方向152における長さ(297ミリメートル)及びB4縦サイズの原稿の幅方向152における長さ(257ミリメートル)の間で設定される。例えば、閾値Th1を、A3縦サイズの原稿の幅方向152における長さと、B4縦サイズの原稿の幅方向152における長さとの中間値(277ミリメートル)に設定することが考えられる。
【0028】
また、閾値Th2は、B4縦サイズの原稿の幅方向152における長さ(257ミリメートル)及びA4縦サイズの原稿の幅方向152における長さ(210ミリメートル)の間で設定される。例えば、閾値Th2を、B4縦サイズの原稿の幅方向152における長さと、A4縦サイズの原稿の幅方向152における長さとの中間値(233.5ミリメートル)に設定することが考えられる。
【0029】
また、閾値Th3は、A4縦サイズの原稿の幅方向152における長さ(210ミリメートル)及びB5縦サイズの原稿の幅方向152における長さ(182ミリメートル)の間で設定される。例えば、閾値Th3を、A4縦サイズの原稿の幅方向152における長さと、B5縦サイズの原稿の幅方向152における長さとの中間値(196ミリメートル)に設定することが考えられる。
【0030】
そして、制御部5は、位置センサー16から出力される電気信号に基づいてガイド部材15A及び15Bの離間距離を検出し、検出された前記離間距離と複数の閾値Th1〜Th3各々との比較結果及び第2センサー18から出力される電気信号に基づいて、原稿載置部11に載置される原稿のサイズを判定する。
【0031】
具体的に、制御部5は、前記離間距離が閾値Th1を超えている場合には、原稿のサイズをA3縦又はA4横と判定する。そして、制御部5は、第2センサー18から出力される電気信号に基づいて判定位置P2における原稿の存在を検出した場合には、原稿のサイズをA3縦と判定する。一方、制御部5は、判定位置P2における原稿の不存在を検出した場合には、原稿のサイズをA4横と判定する。
【0032】
また、制御部5は、前記離間距離が閾値Th2を超えており、閾値Th1以下である場合には、原稿のサイズをB4縦又はB5横と判定する。そして、制御部5は、第2センサー18から出力される電気信号に基づいて判定位置P2における原稿の存在を検出した場合には、原稿のサイズをB4縦と判定する。一方、制御部5は、判定位置P2における原稿の不存在を検出した場合には、原稿のサイズをB5横と判定する。
【0033】
また、制御部5は、前記離間距離が閾値Th3を超えており、閾値Th2以下である場合には、原稿のサイズをFolio又はA4縦と判定する。そして、制御部5は、第2センサー18から出力される電気信号に基づいて判定位置P2における原稿の存在を検出した場合には、原稿のサイズをFolioと判定する。一方、制御部5は、判定位置P2における原稿の不存在を検出した場合には、原稿のサイズをA4縦と判定する。
【0034】
そして、制御部5は、前記離間距離が閾値Th3以下である場合には、原稿のサイズをB5縦と判定する。
【0035】
ところで、ユーザーによるガイド部材15A及び15Bの操作後などの場合に、ガイド部材15A及び15Bの位置に応じて出力される位置センサー16からの電気信号が変動して不安定となることがある。この場合、原稿載置部11に載置される原稿のサイズの判定精度が低下して、誤った判定結果に基づいて原稿の画像が読み取られるおそれがある。これに対し、画像形成装置10では、以下に説明するように、原稿載置部11に載置される原稿のサイズの判定精度を向上させることが可能である。
【0036】
具体的に、制御部5の前記ROM又は前記EEPROMには、前記CPUに後述のサイズ判定処理(
図5参照)を実行させるためのサイズ判定プログラムが予め記憶されている。なお、前記サイズ判定プログラムは、CD、DVD、フラッシュメモリなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されており、前記記録媒体から読み取られて制御部5の前記EEPROMなどの記憶部にインストールされるものであってもよい。
【0037】
そして、制御部5は、
図2に示すように、第1原稿検出部51、信号取得部52、判断部53、第2原稿検出部54、第1サイズ判定部55、第2サイズ判定部56、及び表示制御部57を含む。具体的に、制御部5は、前記CPUを用いて前記ROMに記憶されている前記サイズ判定プログラムを実行することにより、第1原稿検出部51、信号取得部52、判断部53、第2原稿検出部54、第1サイズ判定部55、第2サイズ判定部56、及び表示制御部57として機能する。ここに、第1原稿検出部51が、本発明における第1シート検出部の一例である。また、第2原稿検出部54が、本発明における第2シート検出部の一例である。
【0038】
第1原稿検出部51は、原稿載置部11への原稿の載置を検出する。具体的に、第1原稿検出部51は、第1センサー17に定期的に制御信号を送信して載置基準位置P1における原稿の有無に応じた電気信号を出力させる。そして、第1原稿検出部51は、第1センサー17から出力される前記電気信号を監視することで、原稿載置部11への原稿の載置を検出する。
【0039】
信号取得部52は、原稿載置部11におけるガイド部材15A及び15Bの位置に応じた電気信号を予め定められた第1間隔で取得する。具体的に、信号取得部52は、位置センサー16に前記第1間隔で制御信号を送信してガイド部材15A及び15Bの離間距離に応じた電気信号を出力させる。
【0040】
ここで、前記第1間隔は、位置センサー16から出力される電気信号の変動時における変動周期等を考慮して適宜の値に設定される。例えば、前記第1間隔を、位置センサー16から出力される電気信号の変動時における変動周期の2分の1以下とすることが考えられる。
【0041】
判断部53は、信号取得部52により取得される電気信号の値と閾値Th1〜Th3各々との差が予め設定された第1基準値を超えるか否かを判断する。
【0042】
ここで、前記第1基準値は、位置センサー16から出力される電気信号の変動時における振幅等を考慮して適宜の値に設定される。例えば、前記第1基準値を、位置センサー16から出力される電気信号の変動時における最大振幅を超える値とすることが考えられる。
【0043】
また、判断部53は、第1原稿検出部51による原稿の載置の検出時から予め定められた第2間隔で、信号取得部52により取得される電気信号の値と閾値Th1〜Th3各々との差が前記第1基準値を超えるか否かを判断する。例えば、前記第2間隔は、0.1秒から10秒までの間の適宜の値に設定される。
【0044】
第2原稿検出部54は、原稿載置部11の判定位置P2における原稿の有無を検出する。具体的に、第2原稿検出部54は、第2センサー18に制御信号を送信して判定位置P2における原稿の有無に応じた電気信号を出力させる。そして、第2原稿検出部54は、第2センサー18から出力される前記電気信号に基づいて、判定位置P2における原稿の有無を検出する。
【0045】
第1サイズ判定部55は、判断部53により信号取得部52で取得される電気信号の値と閾値Th1〜Th3各々との差がいずれも前記第1基準値を超えると判断された場合に、前記電気信号の値及び第2原稿検出部54による検出結果に応じて、原稿載置部11に載置されている原稿のサイズを判定する。具体的に、第1サイズ判定部55は、信号取得部52で取得される電気信号に基づいてガイド部材15A及び15Bの離間距離を検出し、検出された前記離間距離と複数の閾値Th1〜Th3各々との比較結果及び第2原稿検出部54による検出結果に基づいて、原稿載置部11に載置される原稿のサイズを判定する。なお、第1サイズ判定部55は、前記電気信号の値に応じて原稿載置部11に載置されている原稿のサイズを判定してもよい。
【0046】
第2サイズ判定部56は、判断部53により信号取得部52で取得される電気信号の値と閾値Th1〜Th3のいずれかとの差が前記第1基準値以下であると判断された場合に、信号取得部52により前記第1間隔で取得される複数の電気信号の平均値及び第2原稿検出部54による検出結果に応じて、原稿載置部11に載置されている原稿のサイズを判定可能である。具体的に、第2サイズ判定部56は、信号取得部52により前記第1間隔で取得される複数の電気信号の平均値に基づいてガイド部材15A及び15Bの離間距離を検出し、検出された前記離間距離と複数の閾値Th1〜Th3各々との比較結果及び第2センサー18から出力される電気信号に基づいて、原稿載置部11に載置される原稿のサイズを判定する。なお、第2サイズ判定部56は、信号取得部52により前記第1間隔で取得される複数の前記電気信号の平均値に応じて原稿載置部11に載置されている原稿のサイズを判定してもよい。
【0047】
ここで、第2サイズ判定部56が平均化に用いる電気信号の数は、位置センサー16から出力される電気信号の変動時における変動期間及び前記第1間隔等を考慮して適宜の値に設定される。例えば、第2サイズ判定部56が平均化に用いる電気信号の数を、位置センサー16から出力される電気信号の変動時における変動期間を前記第1間隔で除算した値以下とすることが考えられる。
【0048】
また、第2サイズ判定部56は、信号取得部52により前記第1間隔で取得される複数の電気信号の最大値と最小値との差が予め設定された第2基準値を超える場合には、原稿載置部11に載置される原稿のサイズを判定しない。
【0049】
ここで、前記第2基準値は、位置センサー16から出力される電気信号の変動時における振幅等を考慮して適宜の値に設定される。例えば、前記第2基準値を、位置センサー16から出力される電気信号の変動時における最大振幅の2倍以下の値とすることが考えられる。
【0050】
表示制御部57は、判断部53による判断結果に応じて、第1サイズ判定部55又は第2サイズ判定部56による判定結果を操作表示部6に表示させる。具体的に、表示制御部57は、判断部53により信号取得部52で取得される電気信号の値と閾値Th1〜Th3各々との差がいずれも前記第1基準値を超えると判断された場合に、第1サイズ判定部55による判定結果を操作表示部6に表示させる。また、表示制御部57は、判断部53により信号取得部52で取得される電気信号の値と閾値Th1〜Th3のいずれかとの差が前記第1基準値以下であると判断された場合には、第2サイズ判定部56による判定結果を操作表示部6に表示させる。
【0051】
[サイズ判定処理]
以下、
図5を参照しつつ、画像処理装置10において制御部5が前記サイズ判定プログラムに従って実行するサイズ判定処理の手順の一例について説明する。ここで、ステップS1、S2・・・は、制御部5により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。
【0052】
<ステップS1>
まず、ステップS1において、制御部5は、原稿載置部11への原稿の載置を検出したか否かを判断する。ここに、ステップS1の処理は、制御部5の第1原稿検出部51により実行される。
【0053】
ここで、制御部5は、原稿載置部11への原稿の載置を検出したと判断すると(S1のYes側)、処理をステップS2に移行させる。また、原稿載置部11への原稿の載置を検出していなければ(S1のNo側)、制御部5は、ステップS1で原稿載置部11への原稿の載置の検出を待ち受ける。
【0054】
<ステップS2>
ステップS2において、制御部5は、原稿載置部11におけるガイド部材15A及び15Bの位置に応じた電気信号を前記第1間隔で取得する。ここに、ステップS2の処理が、本発明における第1ステップの一例であって、制御部5の信号取得部52により実行される。
【0055】
<ステップS3>
ステップS3において、制御部5は、ステップS2で取得された電気信号の値と閾値Th1〜Th3各々との差が前記第1基準値を超えるか否かを判断する。ここに、ステップS3の処理が、本発明における第2ステップの一例であって、制御部5の判断部53により実行される。
【0056】
ここで、制御部5は、ステップS2で取得された電気信号の値と閾値Th1〜Th3各々との差がいずれも前記第1基準値を超えると判断すると(S3のYes側)、処理をステップS4に移行させる。また、ステップS2で取得された電気信号の値と閾値Th1〜Th3のいずれかとの差が前記第1基準値以下であれば(S3のNo側)、制御部5は、処理をステップS31に移行させる。
【0057】
<ステップS4>
ステップS4において、制御部5は、原稿載置部11の判定位置P2における原稿の有無を検出する。ここに、ステップS4の処理は、制御部5の第2原稿検出部54により実行される。
【0058】
<ステップS5>
ステップS5において、制御部5は、ステップS2で取得された電気信号の値及びステップS4での検出結果に応じて、原稿載置部11に載置されている原稿のサイズを判定する。そして、制御部5は、判定結果を前記RAMに記憶させる。なお、制御部5は、既にステップS5又は後述のステップS34の処理が実行されて原稿のサイズの判定結果が前記RAMに記憶されている場合には、新たな判定結果を前記RAMに記憶されている判定結果に上書きして記憶させる。ここに、ステップS5の処理が、本発明における第3ステップの一例であって、制御部5の第1サイズ判定部55により実行される。
【0059】
<ステップS6>
ステップS6において、制御部5は、ステップS5での判定結果を操作表示部6に表示させる。ここに、ステップS6の処理は、制御部5の表示制御部57により実行される。
【0060】
<ステップS31>
一方、ステップS3において、ステップS2で取得された電気信号の値と閾値Th1〜Th3のいずれかとの差が前記第1基準値以下であると判断された場合には、ステップS31の処理が実行される。ステップS31において、制御部5は、ステップS2で前記第1間隔で取得される複数の電気信号の最大値と最小値との差が前記第2基準値を超えるか否かを判断する。ここに、ステップS31の処理は、制御部5の第2サイズ判定部56により実行される。
【0061】
ここで、制御部5は、ステップS2で前記第1間隔で取得される複数の電気信号の最大値と最小値との差が前記第2基準値を超えると判断すると(S31のYes側)、処理をステップS7に移行させる。これにより、ユーザーによってガイド部材15A及び15Bが操作されている際にステップS32以下の処理が実行されて、原稿のサイズが誤検出されること及び誤検出されたサイズが表示されることが回避される。また、ステップS2で前記第1間隔で取得される複数の電気信号の最大値と最小値との差が前記第2基準値以下であれば(S31のNo側)、制御部5は、処理をステップS32に移行させる。
【0062】
<ステップS32>
ステップS32において、制御部5は、ステップS2で前記第1間隔で取得される複数の電気信号の平均値を算出する。
【0063】
<ステップS33>
ステップS33において、制御部5は、ステップS4と同様に原稿載置部11の判定位置P2における原稿の有無を検出する。ここに、ステップS33の処理は、制御部5の第2原稿検出部54により実行される。
【0064】
<ステップS34>
ステップS34において、制御部5は、ステップS32で算出された複数の電気信号の平均値及びステップS33での検出結果に応じて、原稿載置部11に載置されている原稿のサイズを判定する。そして、制御部5は、判定結果を前記RAMに記憶させる。なお、制御部5は、既にステップS5又はステップS34の処理が実行されて原稿のサイズの判定結果が前記RAMに記憶されている場合には、新たな判定結果を前記RAMに記憶されている判定結果に上書きして記憶させる。ここに、ステップS34の処理が、本発明における第4ステップの一例であって、制御部5の第2サイズ判定部56により実行される。
【0065】
<ステップS35>
ステップS35において、制御部5は、ステップS34での判定結果を操作表示部6に表示させる。ここに、ステップS35の処理は、制御部5の表示制御部57により実行される。
【0066】
<ステップS7>
ステップS7において、制御部5は、ステップS3における処理の実行時から前記第2間隔に相当する所定時間が経過したか否かを判断する。ここに、ステップS7の処理は、判断部53により実行される。
【0067】
ここで、制御部5は、ステップS3における処理の実行時から前記第2間隔に相当する時間が経過したと判断すると(S7のYes側)、処理をステップS3に移行させる。また、ステップS3における処理の実行時から前記第2間隔に相当する時間が経過していなければ(S7のNo側)、制御部5は、処理をステップS8に移行させる。
【0068】
<ステップS8>
ステップS8において、制御部5は、操作表示部6においてADF1に載置された原稿の画像を読み取る画像読取処理の実行操作が行われたか否かを判断する。
【0069】
ここで、制御部5は、操作表示部6において前記画像読取処理の実行操作が行われたと判断すると(S8のYes側)、処理をステップS9に移行させる。また、操作表示部6において前記画像読取処理の実行操作が行われていなければ(S8のNo側)、制御部5は、処理をステップS7に戻して、前記第2間隔に相当する時間の経過、又は操作表示部6での前記画像読取処理の実行操作を待ち受ける。
【0070】
これにより、ユーザーが原稿載置部11に原稿を載置した後、操作表示部6において前記画像読取処理の実行操作を行うまでの間、原稿載置部11に載置された原稿のサイズがリアルタイムで操作表示部6に表示される。従って、ユーザーは前記画像読取処理の実行操作を行う前に、制御部5による原稿のサイズの判定結果を確認することが可能であって、ユーザーの意図に反する判定結果に基づいて前記画像読取処理が実行されることが抑制される。
【0071】
<ステップS9>
ステップS9において、制御部5は、前記画像読取処理を実行する。ここで、制御部5は、前記RAMに記憶されている原稿のサイズの判定結果に基づいて、前記画像読取処理を実行する。例えば、制御部5は、前記RAMに記憶されている原稿のサイズの判定結果に基づいて、画像読取部2の前記読取ユニットの動作を制御する。
【0072】
このように、前記サイズ判定処理では、信号取得部52により取得される電気信号の値と、原稿のサイズの判定に用いられる閾値Th1〜Th3のいずれかとの差が前記第1基準値以下である場合に、信号取得部52により前記第1間隔で取得される複数の電気信号の平均値に基づいて原稿のサイズが判定される。これにより、位置センサー16から出力される電気信号の変動が原稿のサイズの判定結果に影響を及ぼす場合において、前記電気信号の変動による影響が緩和又は除去される。従って、原稿載置部11に載置される原稿のサイズの判定精度を向上させることが可能である。
【0073】
なお、本発明は、画像形成部3に前記シートを供給する給紙部4に適用されてもよい。例えば、画像処理装置10の給紙部4が、画像形成部3に供給される前記シートが載置される手差しトレイを備える構成において、給紙部4に本発明を適用することが考えられる。この場合には、給紙部4及び制御部5を備える装置が、本発明におけるシート搬送装置の他の例である。また、前記手差しトレイが、本発明におけるシート載置部の他の例である。