特許第6237573号(P6237573)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6237573
(24)【登録日】2017年11月10日
(45)【発行日】2017年11月29日
(54)【発明の名称】画像形成装置及び画像形成方法
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20171120BHJP
   B41J 29/46 20060101ALI20171120BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20171120BHJP
【FI】
   B41J29/38 Z
   B41J29/46 Z
   G03G21/00 500
   G03G21/00 386
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-222691(P2014-222691)
(22)【出願日】2014年10月31日
(65)【公開番号】特開2016-87879(P2016-87879A)
(43)【公開日】2016年5月23日
【審査請求日】2016年10月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083172
【弁理士】
【氏名又は名称】福井 豊明
(74)【代理人】
【識別番号】100170025
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 一
(72)【発明者】
【氏名】岸田 健太郎
【審査官】 大関 朋子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−259052(JP,A)
【文献】 特開2008−052125(JP,A)
【文献】 特開2006−065016(JP,A)
【文献】 特開平10−152246(JP,A)
【文献】 特開2013−064851(JP,A)
【文献】 特開平09−258516(JP,A)
【文献】 米国特許第06081341(US,A)
【文献】 特開2008−160284(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/38
B41J 29/46
G03G 21/00
H04N 1/00
B41J 11/42
B41J 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿の画像データに基づいて画像形成が実行されると、前記画像形成において紙詰まりが発生したか否かを検知する紙詰まり検知部と、
前記検知の結果、前記紙詰まりが発生した場合、ユーザーに印刷物の画像データの読み取りを促す紙詰まり処理部と、
自動原稿給送部に載置された印刷物の画像データを読み取る再画像読取制御部と、
前記印刷物の画像データと前記原稿の画像データとを照合し、当該照合しない原稿の画像データに基づいて画像形成を再実行する再画像形成制御部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記紙詰まり処理部は、紙詰まりが解消されると、紙詰まりが発生した時点で定着部を通過して装置内に存在している印刷物、前記定着部よりも上流の用紙を排出する
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記再画像形成制御部は、前記印刷物の画像データと前記原稿の画像データとを比較し、両者が一致しているか否かを一つの画像データ毎に判定することで、前記印刷物の画像データと前記原稿の画像データとを照合する
請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記再画像形成制御部は、再実行する際に、前記印刷物を後処理部のシートインサータ部に載置するようユーザーに促し、前記シートインサータ部の印刷物と、今から再印刷する印刷物との順番を、前記原稿の画像データの順番に対応して整合する
請求項1−3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記紙詰まり処理部は、前記印刷物のうち、最後の順番の印刷物の画像データのみを読み取らせるようユーザーに促し、
前記再画像形成制御部は、前記最後の順番の印刷物の画像データと前記原稿の画像データとを当該原稿の画像データの順番に照合し、当該最後の順番の印刷物の画像データと照合する原稿の画像データの次の順番以降の原稿の画像データを、前記照合しない原稿の画像データとする
請求項1−4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
原稿の画像データに基づいて画像形成が実行されると、前記画像形成において紙詰まりが発生したか否かを検知する紙詰まり検知ステップと、
前記検知の結果、前記紙詰まりが発生した場合、ユーザーに印刷物の画像データの読み取りを促す紙詰まり処理ステップと、
自動原稿給送部に載置された印刷物の画像データを読み取る再画像読取制御ステップと、
前記印刷物の画像データと前記原稿の画像データとを照合し、当該照合しない原稿の画像データに基づいて画像形成を再実行する再画像形成制御ステップと、
を備えることを特徴とする画像形成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、用紙のジャムが発生した際に、後続の印刷再開でページの重複や抜けの無いページの印刷を実行する複写機、複合機等の画像形成装置が登場してきている。例えば、特開2003−305906号公報(特許文献1)には、外部装置から入力される文字、図形、画像、書式などの印刷入力情報に基づき印刷出力情報を生成して印刷を行うプリンタエンジン部と、印刷入力情報を記憶する記憶装置と、操作パネルを有する印刷装置が開示されている。この装置では、印刷出力情報をページ単位で記憶装置内に格納した後、用紙ジャムが発生した場合に、正常にプリンタエンジンの出力トレイに出力した印刷済み用紙を認識し、当該印刷済み用紙に印刷されているページの印刷出力情報を操作パネル上に表示するコントローラを設けている。又、特表2013−512605号公報(特許文献2)には、シート運搬システム内で紙詰まりが発生すると、シート運搬システム内に残るシートを決定し、操作者に取り除かせ、このシートのサムネイル画像をディスプレイの上に示す画像処理装置が開示されている。この装置は、更に、正しく処理された最後のシート又は紙詰まり解消後に処理されるべき最初のシートを示す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−305906号公報
【特許文献2】特表2013−512605号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1、2に記載の技術では、紙詰まりになったページのシート(印刷物)はユーザーが確認し、正しく印刷されたページと、正しく印刷されていないページを調査して、操作パネルから正しく印刷されていないページを入力しなければならない。そのため、ユーザーの手間や煩雑さが生じるという課題がある。
【0005】
そこで、本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、紙詰まりが発生した場合であっても、紙詰まり以降のページの印刷を簡単に実施することが可能な画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、紙詰まり検知部と、紙詰まり処理部と、再画像読取制御部と、再画像形成制御部と、を備える。紙詰まり検知部は、原稿の画像データに基づいて画像形成が実行されると、前記画像形成において紙詰まりが発生したか否かを検知する。紙詰まり処理部は、前記検知の結果、前記紙詰まりが発生した場合、ユーザーに印刷物の画像データの読み取りを促す。再画像読取制御部は、自動原稿給送部に載置された印刷物の画像データを読み取る。再画像形成制御部は、前記印刷物の画像データと前記原稿の画像データとを照合し、当該照合しない原稿の画像データに基づいて画像形成を再実行する。
【0007】
本発明の一の局面に係る画像形成方法は、紙詰まり検知ステップと、紙詰まり処理ステップと、再画像読取制御ステップと、再画像形成制御ステップと、を備える。紙詰まり検知ステップは、原稿の画像データに基づいて画像形成が実行されると、前記画像形成において紙詰まりが発生したか否かを検知する。紙詰まり処理ステップは、前記検知の結果、前記紙詰まりが発生した場合、ユーザーに印刷物の画像データの読み取りを促す。再画像読取制御ステップは、自動原稿給送部に載置された印刷物の画像データを読み取る。再画像形成制御ステップは、前記印刷物の画像データと前記原稿の画像データとを照合し、当該照合しない原稿の画像データに基づいて画像形成を再実行する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の画像形成装置及び画像形成方法によれば、紙詰まりが発生した場合であっても、紙詰まり以降のページの印刷を簡単に実施することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明に係る複合機の内部の全体構成を示す概念図である。
図2】本発明の実施形態における複合機の機能ブロック図である。
図3】本発明の実施形態の実行手順を示すためのフローチャートである。
図4】本発明の実施形態における紙詰まりが発生した時点の用紙の関係を示す図(図4(A))と、紙詰まりが発生した時点の用紙が破棄されるか否かの関係を示す図(図4(B))とである。
図5】本発明の実施形態における原稿の画像データと印刷物の画像データとの照合の第一の例を示す図(図5(A))と、本発明の実施形態における原稿の画像データと印刷物の画像データとの照合の第二の例を示す図(図5(B))とである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、添付図面を参照して、本発明の画像形成装置及び画像形成方法の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。又、フローチャートにおける数字の前に付されたアルファベットSはステップを意味する。
【0011】
以下に、本発明の実施形態の一例として、画像形成装置について説明する。尚、本発明の画像形成装置は、例えば、ファクシミリ、コピー、スキャナ、プリンター等の機能を備えた複合機(MFP:Multi Function Peripheral)が該当する。
【0012】
複合機100は、図1に示すように、タッチパネルを含む操作部101と、画像読取部102と、画像形成部103と、給紙部104と、定着部105と、後処理部106と、用紙存在センサー107とを備えている。操作部101は、ユーザーから所定のジョブの設定条件を受け付ける。画像読取部102は、原稿台又は自動原稿給送部に載置された原稿の画像データを読み取る。画像形成部103は、前記画像データに基づいて所定の用紙にトナー像を形成させる。給紙部104は、複数の給紙段のうち、所定の給紙段から用紙を引き出して画像形成部103へ搬送する。定着部105は、用紙に形成されたトナー像を定着させて、印刷物を作成する。後処理部106は、作成された複数の印刷物を整えたり、パンチやステープル等の後処理をしたりする。用紙存在センサー107は、用紙又は印刷物の搬送路の所定の箇所に用紙又は印刷物の存在を検知する。
【0013】
尚、複合機100の制御回路は、図示しないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、各駆動部に対応するドライバを内部バスによって接続している。
【0014】
複合機100のCPUは、例えば、RAMを作業領域として利用し、ROM、HDD等に記憶されているプログラムを実行し、当該実行結果に基づいてドライバからのデータ、指示、信号、命令等を授受し、印刷ジョブの実行に関する各駆動部の動作を制御する。又、駆動部以外の後述する各部(図2に示す)についても、CPUが、各プログラムを実行することで当該各部を実現する。ROM、RAM、HDD等には、以下に説明する各部を実現するプログラムやデータが記憶されている。
【0015】
次に、図2図3を参照しながら、本発明の実施形態に係る構成及び実行手順について説明する。先ず、ユーザーが複合機100を起動させると、当該複合機100の表示受付部201が操作部101のタッチパネル上に操作画面を表示し、ユーザーからの指示を受け付ける(図3:S101)。
【0016】
ここで、ユーザーが、前記操作画面を見ながら、自動原稿給送部に複数の原稿を載置して、所定の設定条件(用紙サイズ、片面印刷等)を入力し、スタートキーを選択すると、表示受付部201は、当該設定条件を受け付けて、その旨を画像読取制御部202に通知する。当該通知を受けた画像読取制御部202は、画像読取部102を用いて前記原稿の画像データを読み取る(図3:S102)。
【0017】
画像読取制御部202が原稿の画像データを読み取ると、当該読み取った画像データを所定のメモリーに一時記憶させ、その旨を画像形成制御部203に通知する。当該通知を受けた画像形成制御部203は、画像形成部103、給紙部104、定着部105、後処理部106を用いて、前記画像データに基づいて画像形成を実行する(図3:S103)。
【0018】
ここで、画像形成制御部203が、前記画像形成を開始すると、その旨を紙詰まり検知部204に通知する。当該通知を受けた紙詰まり検知部204は、前記画像形成において紙詰まりが発生したか否かを検知する(図3:S104)。
【0019】
前記紙詰まり検知部204が検知する方法に特に限定は無い。例えば、紙詰まり検知部204は、用紙又は印刷物の搬送路に予め設けられた複数の用紙存在センサー107を用いて、用紙又は印刷物が搬送路で停滞したか否かを検知することで、紙詰まりが発生したか否かを検知する。前記画像形成制御部203が、前記画像形成を実行している最中に、特定の用紙存在センサー107が用紙又は印刷物を常時検知する場合、前記紙詰まり検知部204は、前記紙詰まりが発生したと検知する。
【0020】
ここで、画像形成制御部203が画像形成を実行する場合、前記メモリーに記憶された画像データのうち、読み取られた順番に、画像データを一つ取得して、当該取得した画像データに対応するトナー像を画像形成部103で形成する。又、画像形成制御部203は、給紙部104から前記設定条件に合った用紙を引き出し、当該用紙にトナー像を形成させる。そして、画像形成制御部203は、前記用紙のトナー像を定着部105で定着させて、印刷物を生成し、当該印刷物を後処理部106へ出力する。これにより、一つの画像データに対応する画像形成が実行される。
【0021】
さて、S104において、一つの画像データに対応する画像形成が実行された際に(図3:S103)、前記検知の結果、前記紙詰まりが発生しない場合(図3:S104NO)、紙詰まり検知部204は、その旨を画像形成制御部203に通知し、当該画像形成制御部203は、前記画像形成が完了したか否かを判定する(図3:S105)。
【0022】
前記画像形成制御部203が判定する方法に特に限定は無く、例えば、画像形成制御部203が、前記読み取られた画像データのうち、画像形成していない画像データが無くなったか否かを判定する。
【0023】
前記判定の結果、前記画像形成が完了しない場合(図3:S105NO)、画像形成制御部203は、S103へ戻って、画像形成を実行し(図3:S103)、紙詰まり検知部204は、紙詰まりが発生したか否かを検知する(図3:S104)。
【0024】
ここで、S104において、何らかの原因により、図4(A)に示すように、定着部105の手前で用紙400が紙詰まりし、前記紙詰まりが発生した場合は、以下のようになる。即ち、紙詰まり検知部204が、紙詰まりが発生したと検知すると(図3:S104YES)、その旨を紙詰まり処理部205に通知する。当該通知を受けた紙詰まり処理部205は、操作部101のタッチパネル上に所定の紙詰まり処理画面を表示して、ユーザーに印刷物の画像データの読み取りを促す(図3:S106)。
【0025】
ここで、紙詰まり処理部205が促す方法に特に限定は無いが、例えば、紙詰まり処理部205は、前記紙詰まり処理画面内に、紙詰まりが発生した旨のメッセージと、画像形成が完了した印刷物の画像データを読み取らせる旨のメッセージとを表示させる。ここで、画像形成が完了した印刷物は、図4(A)に示すように、画像形成が完了して後処理部106の所定のトレイに積載された印刷物401と、紙詰まりが発生した時点で定着部105を通過して複合機100内に存在している印刷物402とを意味する。紙詰まり対象の用紙400と、紙詰まり対象の用紙400よりも後続の用紙403、例えば、給紙されただけの用紙(又はトナー像が転写されただけの用紙)は、画像形成が完了していないため、画像形成が完了した印刷物401に該当しない。
【0026】
図4(B)に示すように、紙詰まりが発生した場合、用紙の状態として、複合機100から排紙された印刷物401と、定着部105を通過して複合機100内に取り残された印刷物402と、紙詰まり対象の用紙400と、定着部105よりも上流の用紙403とが存在する。紙詰まりが発生した瞬間、複合機100の内部で搬送されていた、印刷済の印刷物402は廃棄対象ではなく、定着部105を通過して複合機100内に取り残された印刷物402は、通常の画像形成が完了した印刷物と同等である。そのため、この印刷物は、紙詰まりに巻き込まれずに無事であり、複合機100から取り出せば、通常の印刷物として扱うことが出来る。一方、紙詰まり対象の用紙400と、定着部105よりも上流の用紙403は、破棄され、再度、印刷対象となる。尚、単に給紙されただけの用紙403は、再度、給紙段に戻される場合もある。
【0027】
又、紙詰まり処理部205は、前記紙詰まり処理画面内に、紙詰まりが発生した場所を特定する画面と、紙詰まりの処理方法を示すメッセージとを表示して、ユーザーに紙詰まりの解消を促す。ユーザーが、前記紙詰まり処理画面を見ながら、紙詰まりの用紙400を複合機100から取り除くと、紙詰まりが解消される。紙詰まり処理部205は、紙詰まりが解消されると、複合機100内に存在する用紙、例えば、紙詰まりが発生した時点で定着部105を通過して複合機100内に存在している印刷物402や給紙されただけの用紙403を、後処理部106のトレイに排出する。これにより、ユーザーは、画像形成が完了したものの複合機100内に滞留した印刷物402を入手することが出来る。そして、これらの印刷物402を無駄に破棄することなく、活用することが可能となる。
【0028】
さて、ユーザーが紙詰まりを解消し、印刷物401、402を自動原稿給送部に載置して、画像読取キーを選択すると、紙詰まり処理部205は、当該画像読取キーの選択を受け付けて、その旨を再画像読取制御部206に通知する。当該通知を受けた再画像読取制御部206は、画像読取部102を用いて、前記印刷物の画像データを読み取る(図3:S107)。ここで、再画像読取制御部206は、前記印刷物の画像データを読み取ると、当該読み取った画像データを前記メモリーに一時記憶させる。
【0029】
次に、再画像読取制御部206が読取を完了すると、その旨を再画像形成制御部207に通知し、当該通知を受けた再画像形成制御部207は、前記印刷物の画像データと前記原稿の画像データとを照合し(図3:S108)、当該照合しない原稿の画像データ(未だ画像形成していない原稿の画像データ)に基づいて画像形成を再実行する。
【0030】
ここで、再画像形成制御部207が照合する方法に特に限定は無く、例えば、図5(A)に示すように、再画像形成制御部207は、画像読取制御部202が読み取った原稿の画像データ500(一つのジョブにおける画像データ)を前記メモリーから取得するとともに、再画像読取制御部206が読み取った印刷物の画像データ501を前記メモリーから取得する。次に、再画像形成制御部207は、前記印刷物の画像データ501と前記原稿の画像データ500とを比較し、両者が一致しているか否かを一つの画像データ毎に判定する。
【0031】
ここで、前記印刷物の画像データ501が前記原稿の画像データ500と一致しているか否かを判定する場合、再画像形成制御部207が、両者が厳密に一致しているか否かを判定しても、例えば、前記原稿の画像データ500の画像パターンが前記印刷物の画像データ501の画像パターンと一致しているか否かを判定しても良い。前記判定の結果、両者が一致する場合は、再画像形成制御部207が、前記印刷物の画像データ501が前記原稿の画像データ500と照合すると判定し、照合処理していない次の印刷物の画像データ501と、次の原稿の画像データ500とを比較する。ここで、照合処理していない印刷物の画像データ501と原稿の画像データ500との数は、照合処理を繰り返すことで、少なくなる。印刷物の画像データ501の数は、原稿の画像データ500の数よりも少ないため、照合処理の繰り返しの結果、照合しない原稿の画像データ502が残ることになる。この残った原稿の画像データ502が、未だに画像形成されていない画像データとなるため、再画像形成制御部207は、これらの画像データ502を、照合しない画像データとして決定し(図3:S109)、S103へ戻って、これらの画像データ502に基づいて画像形成を再実行する(図3:S103)。これにより、紙詰まりが発生したとしても、印刷済の画像データ(ページ)と再印刷が必要な画像データとを自動的に判別することが可能となるため、ユーザーによる画像データの判別と操作部101を介するキー操作を不要にすることが可能となる。
【0032】
又、再画像形成制御部207が、前記印刷物の画像データ501が、前記原稿の画像データ500と一致しているか否かを一つの画像データ毎に判定すると、例えば、図5(B)に示すように、第四番目の印刷物の画像データ503が、何らかの理由により、欠落した場合、第四番目の印刷物の画像データ503が、前記原稿の画像データ500と一致しないため、再画像形成制御部207が、この第四番目の印刷物の画像データ503を照合しない画像データとして決定し、再画像形成の対象とすることが出来る。これにより、何らかの理由で、印刷物が失われたとしても、簡単に再印刷して復元することが出来る。
【0033】
ここで、再画像形成制御部207が再実行する際に、タッチパネル上に所定の画面を表示して、前記印刷物401、402を後処理部106のシートインサータ部に載置するようユーザーに促す。このシートインサータ部は、既存の印刷物401、402と、今から再印刷される印刷物との順番を整える。再画像形成制御部207は、前記シートインサータ部の印刷物401、402と、今から再印刷する印刷物との順番を、前記原稿の画像データ500の順番に対応して整合する。これにより、ユーザーによる印刷物の順番の整合を不要にすることが出来る。特に、既存の印刷物401、402の順番が、何らかの理由により変更された場合に、複合機100が順番を整合するため、ユーザーの手間を解消することが出来る。
【0034】
又、再画像形成制御部207が再実行する際に、前記照合した原稿の画像データ500及び印刷物の画像データ501を前記メモリーから削除しても良い。これにより、前記メモリーの使用容量を減らすことが可能となる。
【0035】
さて、再画像形成制御部207が画像形成を実行すると(図3:S103)、上述と同様に、紙詰まり検知部204は、紙詰まりが発生したか否かを検知する(図3:S104)。仮に、紙詰まりが発生すると(図3:S104YES)、上述と同様に、S106へ移行することになる。
【0036】
一方、再画像形成制御部207が画像形成を実行し、前記画像形成が完了したか否かを判定する(図3:S105)。ここでは、再画像形成制御部207は、前記照合しない原稿の画像データ500のうち、画像形成していない画像データが無くなったか否かを判定する。
【0037】
前記判定の結果、前記画像形成が完了した場合(図3:S105YES)、再画像形成制御部207は、前記メモリーに記憶された原稿の画像データ500を削除し、全ての処理を完了する。尚、紙詰まりが発生せずに(図3:S104NO)、前記画像形成が完了した場合(図3:S105YES)、画像形成制御部203は、同様に、前記メモリーに記憶された原稿の画像データ500を削除し、全ての処理を完了する。
【0038】
尚、本発明の実施形態では、紙詰まりが発生した際に、ユーザーに印刷物の画像データ501を読み取らせるよう構成したが、他の構成でも良い。例えば、紙詰まり処理部205が、印刷物401、402のうち、最後の順番の印刷物の画像データのみを読み取らせるようユーザーに促し、再画像形成制御部207は、前記最後の順番の印刷物の画像データと前記原稿の画像データとを当該原稿の画像データの順番に照合し、当該最後の順番の印刷物の画像データと照合する原稿の画像データの次の順番以降の原稿の画像データを、前記照合しない原稿の画像データとして決定するよう構成しても良い。これにより、原稿読取に要する作業や待ち時間を短縮させることが可能となる。
【0039】
又、本発明の実施形態では、片面印刷を想定したが、両面印刷でも可能である。その場合、再画像形成制御部207が、前記印刷物の画像データ501と前記原稿の画像データ500とを照合する際に、前記印刷物の画像データ501のうち、両面印刷に使用する2つの原稿の画像データと一致する2つの印刷物の画像データが存在するか否かを判定する。前記2つの印刷物の画像データが存在すれば、両面印刷は完了しているため、再画像形成制御部207は、この2つの原稿の画像データは、再画像形成の対象としない。一方、前記印刷物の画像データが存在しない、又は1つの印刷物の画像データのみ存在する場合は、両面印刷は完了していないため、再画像形成制御部207は、この印刷物の画像データに一致しない2つの原稿の画像データを、当該照合しない原稿の画像データとし、際画像形成の対象とする。これにより、両面印刷の場合でも、ユーザーの手間を解消することが出来る。
【0040】
又、本発明の実施形態では、複合機100が各部を備えるよう構成したが、当該各部を実現するプログラムを記憶媒体に記憶させ、当該記憶媒体を提供するよう構成しても構わない。当該構成では、前記プログラムを複合機に読み出させ、当該複合機が前記各部を実現する。その場合、前記記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の作用効果を奏する。さらに、各手段が実行するステップをハードディスクに記憶させる方法として提供することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0041】
以上のように、本発明に係る画像形成装置及び画像形成方法は、複合機、複写機等の画像形成装置に有用であり、紙詰まりが発生した場合であっても、紙詰まり以降のページの印刷を簡単に実施することが可能な画像形成装置及び画像形成方法として有効である。
【符号の説明】
【0042】
100 複合機
201 表示受付部
202 画像読取制御部
203 画像形成制御部
204 紙詰まり検知部
205 紙詰まり処理部
206 再画像読取制御部
207 再画像形成制御部
図1
図2
図3
図4
図5