(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1または2に記載された技術では、高圧基板や電源基板の作動に伴って、画像形成部などの周囲のユニットの温度上昇が生じやすい。この結果、現像剤の固着やシートの搬送不良など、さまざまな不具合が発生しやすいという問題があった。
【0006】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、基板の温度上昇に伴う不具合の発生を抑止した画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一局面に係る画像形成装置は、装置本体と、前記装置本体に配置され、シートを給紙する給紙部と、前記装置本体に配置され、前記給紙部から給紙された前記シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像が形成されたシートが排出される排紙部と、前記装置本体において前記画像形成部の上方に水平方向に沿って配置され、前記画像形成部に高圧電圧を供給する高圧基板と、を有する。
【0008】
本構成によれば、装置本体の内部において、高圧基板が画像形成部の上方に配置されている。このため、高圧基板の温度上昇に伴って発生した熱が、画像形成部に伝達されることが抑止される。このため、現像剤の固着など、画像形成部の周辺のユニットの温度上昇に伴う不具合が防止される。
【0009】
上記の構成において、前記高圧基板は、上面部に、発熱する電気部品を備えることが望ましい。
【0010】
本構成によれば、高圧基板から発生した熱は、自然対流によって上昇する。このため、高圧基板の下面部に発熱する電気部品が配置された場合と比較して、発生した熱が画像形成部に伝達されることが更に抑止される。
【0011】
上記の構成において、前記排紙部は、前記画像が形成されたシートが積載される排紙トレイを備え、前記排紙トレイは、前記装置本体の上面部によって画定され、前記高圧基板は、前記画像形成部の上方であって前記排紙トレイの下方に配置され、前記装置本体の内部に空気流を発生させる空気流発生部と、前記空気流発生部によって発生された前記空気流を誘導するダクト部と、前記ダクト部に連通され、前記空気流を前記排紙トレイと前記高圧基板との間に流入させる吹出口と、を更に有することが望ましい。
【0012】
本構成によれば、空気流は、吹出口から排紙トレイと高圧基板との間に流入する。このため、高圧基板が空気流によって冷却されるとともに、排紙トレイを介して、排出されたシートを冷却することができる。
【0013】
上記の構成において、前記排紙トレイは、前記シートの排出方向下流側から上流側に向かって先下がりの傾斜面を備え、前記吹出口は、前記排紙トレイの前記排出方向下流側の下方に配置されていることが望ましい。
【0014】
本構成によれば、吹出口から流出した空気流は、排紙トレイの傾斜面に沿って移動する。このため、排紙トレイの排出方向上流側まで空気流を案内することができる。
【0015】
上記の構成において、前記高圧基板は、前記吹出口から吹き出された前記空気流の流れの下流側に配置された高圧トランスを備えることが望ましい。
【0016】
本構成によれば、高温となりやすい高圧トランスが、吹出口から吹き出された空気流によって安定して冷却される。
【0017】
上記の構成において、前記吹出口は、前記排出方向と交差する方向に向かって、前記空気流を前記排紙トレイと前記高圧基板との間に流入させることが望ましい。
【0018】
本構成によれば、空気流が排出方向に沿って排紙トレイと高圧基板との間に流入される場合と比較して、より広い範囲に空気流を拡散させることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、基板の温度上昇に伴う不具合の発生を抑止した画像形成装置が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態に係る画像形成装置10について、図面に基づき詳細に説明する。本実施形態では、画像形成装置の一例として、タンデム方式のカラープリンタを例示する。画像形成装置は、例えば、複写機、ファクシミリ装置、及びこれらの複合機等であってもよい。
【0022】
図1は、本実施形態に係る画像形成装置10の斜視図である。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置10の内部の様子を示す斜視図である。
図3は、本実施形態に係る画像形成装置10の右カバー111Rが開放された様子を示す斜視図である。
図4は、本実施形態に係る画像形成装置10の内部構造を示す断面図である。画像形成装置10は、箱形の筐体11を備える。筐体11は、下部筐体111(装置本体)と、上部筐体112と、連結筐体113とを備える。なお、
図1乃至
図3では、上部筐体112および連結筐体113の図示が省略されている。下部筐体111は、筐体11の下方部分を画定し、略直方体形状からなる。上部筐体112は、下部筐体111の上方に間隔をおいて配置された扁平状の筐体である。連結筐体113は、下部筐体111と上部筐体112とを、互いの左端部および後端部において上下方向に連結する。連結筐体113よりも前方であって、下部筐体111と上部筐体112との間には、排紙部17が形成されている。排紙部17には、画像が形成されたシートが排出される。
【0023】
下部筐体111の上面部の右側部分には、シートPに対する出力条件等を入力操作するための操作部が設けられている(
図1)。この操作部には、電源キーや出力条件を入力するための各種の操作キーが設けられている。また、下部筐体111は、上面カバー111Tを備える。上面カバー111Tは、下部筐体111の上面部の一部を構成する板状部材であり、下部筐体111に対して着脱可能とされている。上面カバー111Tが下部筐体111から取り外されると、
図2に示すように、下部筐体111の内部が露出する。この際、後記の高圧基板ユニット50が下部筐体111の外側に露出する。また、排紙部17は、排紙トレイ171を備える。排紙トレイ171は、下部筐体111の上面部、換言すれば、上面カバー111Tによって画定される。排紙トレイ171には、画像が形成されたシートが積載される。排紙トレイ171は、画像が形成されたシートの排出方向下流側から上流側に向かって先下がりの傾斜面を備えている(
図4)。
【0024】
図4を参照して、下部筐体111の内部には、シートが搬送される搬送路として、主搬送路11Aと、両面搬送路11Bと、手差し搬送路11Cとが延設されている。主搬送路11Aは、後記の給紙部12から中間転写ユニット14と二次転写ローラー26との間の二次転写ニップ部および定着部16を通過して、下部筐体111の上方部分までシートを搬送する。
図4に示すように、主搬送路11Aには、複数の搬送ローラー対が配置されている。
【0025】
また、下部筐体111の上端部には、切替部114と、排紙口115とが形成されている。切替部114は、シートの搬送方向を切り替える。主搬送路11Aを搬送されたシートは排紙口115から排紙部17に排出される。両面搬送路11Bは、主搬送路11Aの下流側端部に連通されている。両面搬送路11Bは、シートの裏面にも画像が形成される際に、シートが搬送される搬送路である。表面に画像が形成されたシートの先端部が排紙口115から排紙部17に露出された状態で、切替部114が回動され、シートの搬送路が切り替えられる。その後、不図示の搬送ローラー対が逆回転されると、シートが両面搬送路11Bに搬入される。両面搬送路11Bを搬送されたシートは、二次転写ニップ部よりも上流側の主搬送路11Aに再び搬入される。この結果、シートの裏面に画像が形成される。手差し搬送路11Cは、後記の手差しトレイ124から搬送されたシートを主搬送路11Aに搬入させる搬送路である。手差し搬送路11Cは、給紙カセット121の上方において、水平方向に延設されている。
【0026】
画像形成装置10は、給紙部12と、画像形成部13と、中間転写ユニット14と、二次転写ローラー26と、定着部16と、読取部18と、自動原稿搬送装置19と、を備える。
【0027】
給紙部12は、下部筐体111に配置され、シートを給紙する。給紙部12は、給紙カセット121と、ピックアップローラー122と、給紙ローラー対123と、手差しトレイ124と、手差し給紙ローラー125と、を備える。
【0028】
給紙カセット121は、下部筐体111の下方位置に前方から挿脱可能に装着され、複数枚のシートが積層されたシート束を貯留する。給紙カセット121は、内部にリフト板121Sを備える。リフト板121Sは、不図示の昇降機構によって後端側が上方に移動される。この結果、リフト板121S上に積載されたシートがピックアップローラー122に当接する。ピックアップローラー122は、給紙カセット121に貯留されたシートを繰り出す。給紙ローラー対123は、ピックアップローラー122によって繰り出されたシートを1枚ずつ捌きながら主搬送路11Aに送り出す。手差しトレイ124は、手差しされるシートが載置されるトレイであり、手差しでシートを給紙する際、
図4に示すように、下部筐体111の前側面から開放される。手差し給紙ローラー125は、手差しトレイ124に載置されたシートを手差し搬送路11Cに繰り出す。
【0029】
画像形成部13は、シートに転写するトナー像を形成するものであって、異なる色のトナー像を形成する複数の画像形成ユニットを備える。この画像形成ユニットとして、本実施形態では、後述する中間転写ベルト141の回転方向上流側から下流側へ(
図1の前側から後側へ)向けて順次配設された、マゼンタ(M)色の現像剤を用いるマゼンタ用ユニット13M、シアン(C)色の現像剤を用いるシアン用ユニット13C、イエロー(Y)色の現像剤を用いるイエロー用ユニット13Y、及びブラック(BK)色の現像剤を用いるブラック用ユニット13BKが備えられている(
図6参照)。各ユニット13M、13C、13Y、13Bkは、それぞれ感光体ドラム20と、感光体ドラム20の周囲に配置された帯電装置21、現像装置23及びクリーニング装置25とを備える。また、各ユニット13M、13C、13Y、13Bkの感光体ドラム20を露光するための露光装置22が、画像形成ユニットの下方に配置されている。露光装置22は、第1露光ユニット22Aと、第2露光ユニット22Bとを備える。第1露光ユニット22Aは、マゼンタ用ユニット13Mおよびシアン用ユニット13Cの感光体ドラム20の周面に画像情報に応じたレーザー光を照射する。第2露光ユニット22Bは、イエロー用ユニット13Yおよびブラック用ユニット13BKの感光体ドラム20の周面に画像情報に応じたレーザー光を照射する。
【0030】
感光体ドラム20は、その軸回りに回転駆動され、その周面に静電潜像及びトナー像が形成される。この感光体ドラム20としては、アモルファスシリコン(a−Si)系材料を用いた感光体ドラムを用いることができる。なお、
図4に示されるように、各色の画像形成ユニットに対応して、感光体ドラム20がそれぞれ配置されている。帯電装置21は、感光体ドラム20の表面を均一に帯電する。帯電装置21としては、帯電ローラーと、前記帯電ローラーに付着したトナーを除去するための帯電クリーニングブラシとを備える、接触帯電方式による帯電装置を採用することができる。また、クリーニング装置25は、トナー像転写後の感光体ドラム20の周面を清掃する。
【0031】
現像装置23は、感光体ドラム20上に形成された静電潜像を現像するために、感光体ドラム20の周面にトナーを供給する。現像装置23は、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤用のものであり、二本の攪拌ローラー、磁気ローラー、及び現像ローラーを含む。攪拌ローラーは、2成分現像剤を攪拌しながら循環搬送することで、トナーを帯電させる。磁気ローラーの周面には2成分現像剤層が担持され、現像ローラーの周面には、磁気ローラーと現像ローラーとの間の電位差によってトナーが受け渡されることにより形成されたトナー層が担持される。現像ローラー上のトナーは、感光体ドラム20の周面に供給され、前記静電潜像が現像される。
【0032】
中間転写ユニット14は、画像形成部13の上方に配置されている。
図4を参照して、中間転写ユニット14は、中間転写ベルト141と、駆動ローラー142と、従動ローラー143と、複数の一次転写ローラー24と、を備える。
【0033】
中間転写ベルト141は、無端状のベルト状回転体であって、その周面側が各感光体ドラム20の周面にそれぞれ当接するように、駆動ローラー142及び従動ローラー143に架け渡されている。中間転写ベルト141は、一の方向(
図4の矢印方向)に周回駆動され、感光体ドラム20から転写されたトナー像を表面に担持する。中間転写ベルト141は、基層、弾性層、及びコート層から成る積層構造を有する導電性の軟質ベルトである。
【0034】
駆動ローラー142は、中間転写ユニット14の後端側で中間転写ベルト141を張架し、中間転写ベルト141を周回駆動させる。従動ローラー143は、中間転写ユニット14の前端側で中間転写ベルト141を張架する。従動ローラー143は、中間転写ベルト141に張力を付与する。
【0035】
一次転写ローラー24は、感光体ドラム20上のトナー像を中間転写ベルト141上に一次転写する。
図4に示されるように、各色の感光体ドラム20に対向して、それぞれ、一次転写ローラー24が配置されている。この結果、中間転写ベルト141を挟んで、各感光体ドラム20および一次転写ローラー24の間に、各色の一次転写ニップ部が形成される。
【0036】
二次転写ローラー26は、中間転写ベルト141を挟んで駆動ローラー142に対向して配置されている。二次転写ローラー26は、中間転写ベルト141の周面に圧接されて二次転写ニップ部を形成している。中間転写ベルト141上に一次転写されたトナー像は、給紙部12から供給されるシートに、前記二次転写ニップ部において二次転写される。
【0037】
定着部16は、内部に加熱源を備えた定着ローラーと、定着ローラーに対向配置され定着ニップ部を形成する加圧ローラーとを備えている。定着部16へ供給されたシートは、前記定着ニップ部を通過することで、加熱加圧される。これにより、前記二次転写ニップ部でシートに転写されたトナー像は、シートに定着される。
【0038】
読取部18は、上部筐体112の内部に配置されている。読取部18は、自動原稿搬送装置19によって送り出された原稿シート、または、不図示のコンタクトガラス上に載置された原稿シートの画像を読み取る。自動原稿搬送装置19は、前記コンタクトガラス上に形成された読取位置に向かって、原稿シートを搬送する。
【0039】
更に、画像形成装置10は、左フレーム10Lと、右フレーム10Rと、第1連結フレーム10Fと、第2連結フレーム10Gと、底部フレーム10Bと、ユニットフレーム10Mと、搬送ユニット27と、高圧基板ユニット50と、を備える。また、画像形成装置10は、マゼンタトナーユニット15Mと、シアントナーユニット15Cと、イエロートナーユニット15Yと、ブラックトナーユニット15BKとを備える。
【0040】
図5は、画像形成装置10の外装カバーが取り外された状態の斜視図である。
図5を参照して、左フレーム10Lおよび右フレーム10Rは、画像形成装置10の外装カバーの内側において、前後および上下方向に延びるように立設された板状の金属フレームである。左フレーム10Lは、画像形成装置10の左端部に配置され、右フレーム10Rは画像形成装置10の右端部に配置されている。
図5に示すように、底部フレーム10Bは、画像形成装置10の底部付近において、左フレーム10Lと右フレーム10Rとを左右方向に連結する。同様に、第1連結フレーム10Fは、画像形成装置10の前端部かつ上端部において、また、第2連結フレーム10Gは、画像形成装置10の上端部かつ後端側において、それぞれ左フレーム10Lと右フレーム10Rとを左右方向に連結する。
【0041】
ユニットフレーム10Mは、中間転写ユニット14および画像形成部13を一体的に支持するフレームである。ユニットフレーム10Mは、左フレーム10Lおよび右フレーム10Rにスライド移動可能に支持されている。すなわち、
図5において、ユニットフレーム10Mが矢印DS方向に引き出されると、中間転写ユニット14および画像形成部13のメンテナンスが可能となる。
【0042】
搬送ユニット27は、第2連結フレーム10Gの後方に固定されたユニットである。搬送ユニット27の内部には、主搬送路11Aの下流端部および両面搬送路11Bが形成されている。
【0043】
高圧基板ユニット50(高圧基板)は、下部筐体111において画像形成部13の上方に水平方向に沿って配置されている。高圧基板ユニット50は、左フレーム10Lおよび右フレーム10Rに支持されている。高圧基板ユニット50は、画像形成部13に高圧電圧を供給する機能を備えている。高圧基板ユニット50は、基板と、基板上に固定された複数の電気部品とを備えている。
【0044】
図5を参照して、右フレーム10Rの右側面には、マゼンタトナーユニット15M、シアントナーユニット15C、イエロートナーユニット15Yおよびブラックトナーユニット15BKが装着される。これらのユニットは右フレーム10Rから取り外し可能とされている。すなわち、
図3に示すように、下部筐体111の右カバー111Rが後端側を支点として開閉されると、マゼンタトナーユニット15M、シアントナーユニット15C、イエロートナーユニット15Yおよびブラックトナーユニット15BKが露出する。この結果、これらのユニットの着脱が可能とされる。
【0045】
図3を参照して、マゼンタトナーユニット15Mは、マゼンタトナーコンテナ151Mと、マゼンタ回収コンテナ152Mとを備えている。マゼンタトナーコンテナ151Mは、マゼンタトナーユニット15Mの上部に配置され、内部にマゼンタ色のトナーを収容している。当該トナーは、不図示の補給経路を介して、マゼンタ色の現像装置23に補給される。マゼンタ回収コンテナ152Mは、マゼンタ色の感光体ドラム20からクリーニング装置25が回収した不要トナーを内部に収容する。
【0046】
同様に、シアントナーユニット15Cは、シアントナーコンテナ151Cと、シアン回収コンテナ152Cとを備える。また、イエロートナーユニット15Yは、イエロートナーコンテナ151Yと、イエロー回収コンテナ152Yとを備える。更に、ブラックトナーユニット15BKは、ブラックトナーコンテナ151BKと、ブラック回収コンテナ152BKとを備える。これらのコンテナは、上記のマゼンタトナーコンテナ151Mおよびマゼンタ回収コンテナ152Mと同じ機能を備えている。
【0047】
図6は、本実施形態に係る画像形成装置10の内部における高圧基板ユニット50および画像形成部13の斜視図である。
図7は、本実施形態に係る画像形成装置10における高圧基板ユニット50および画像形成部13の側面図である。
【0048】
図6を参照して、高圧基板ユニット50は、第1電気部品50S1と、第2電気部品50S2とを備える。第1電気部品50S1は、高圧基板ユニット50の左端側において、前後方向に沿って配置された複数の電気部品である。一例として、第1電気部品50S1は、コンデンサである。また、第2電気部品50S2は、高圧基板ユニット50の右端部かつ後端部に配置された電気部品である。一例として、第2電気部品50S2もコンデンサである。
【0049】
更に、高圧基板ユニット50は、高圧トランス50T(
図2、
図8参照)を備える。高圧トランス50Tは、画像形成部13に高圧電圧を供給するためのトランス(変圧器)である。高圧トランス50Tは、高圧基板ユニット50の前端側において、左右方向の中央部に配置されている。
【0050】
図4乃至
図6および
図7を参照して、本実施形態では、高圧基板ユニット50は、排紙トレイ171の下方であって、画像形成部13の上方において水平方向に沿って配置されている。このため、高圧基板ユニット50の温度上昇に伴って発生した熱が、画像形成部13に伝達されることが抑止される。このため、現像剤(トナー)の固着など、画像形成部13の周辺のユニットの温度上昇に伴う不具合が防止される。特に、本実施形態では、内部にトナーを収容するマゼンタトナーユニット15M、シアントナーユニット15C、イエロートナーユニット15Yおよびブラックトナーユニット15BKは、右フレーム10Rを挟んで高圧基板ユニット50とは反対側(右側)に配置されている。このため、高圧基板ユニット50の電気部品の温度が上昇した場合であっても、各トナーユニットに前記熱が伝わりにくく、トナーの凝集や固着が防止される。この際、
図5および
図6を参照して、高圧基板ユニット50に搭載される電気部品のうち、マゼンタトナーユニット15M、シアントナーユニット15C、イエロートナーユニット15Yおよびブラックトナーユニット15BKに近い位置に配置された第2電気部品50S2の方が、遠い位置に配置された第1電気部品50S1よりも少ない。このため、各トナーユニットに熱が伝わることが更に防止される。
【0051】
更に、
図7に示すように、高圧基板ユニット50は、上面部に、発熱する電気部品(第1電気部品50S1、第2電気部品50S2)を備える。この場合、高圧基板ユニット50から発生した熱は、自然対流によって上昇する。このため、高圧基板ユニット50の下面部に発熱する電気部品が配置された場合と比較して、発生した熱が画像形成部13に伝達されることが更に抑止される。
【0052】
更に、
図8および
図9は、本実施形態に係る画像形成装置10の内部における冷却風の流れを示す斜視図である。
図8は、画像形成装置10の内部の左フレーム10L、第2連結フレーム10Gおよび高圧基板ユニット50を左方から見た斜視図である。また、
図9は、画像形成装置10の内部の左フレーム10L、第2連結フレーム10Gおよび高圧基板ユニット50を右方から見た斜視図である。
【0053】
画像形成装置10は、更に、ファン61(空気流発生部)と、第1ダクト62(ダクト部)と、電源ユニット63と、第2ダクト64と、第3ダクト65と、を備える。
【0054】
ファン61は、不図示の制御部によって回転制御され、下部筐体111の内部に空気流を発生させる。第1ダクト62は、左フレーム10Lの左側面に装着された樹脂製のダクト部材である。第1ダクト62は、ファン61によって発生された空気流を誘導する。なお、
図8に示すように、第1ダクト62の上端部(空気流の流れの下流側)は、2つの風路に分岐されている。電源ユニット63は、左フレーム10Lの下端部かつ後端部に配置されている。電源ユニット63は、画像形成装置10の内部において消費される電力を発生する。第2ダクト64は、左フレーム10Lの下方部分において、前後方向に延びるダクトである。第3ダクト65は、第2連結フレーム10Gの内部において、左右方向に延びる冷却風路である。
【0055】
左フレーム10Lは、吹出し口10L1(吹出口)(
図2、
図5、
図9)を備えている。吹出し口10L1は、高圧基板ユニット50の上方であって、左フレーム10Lの前端部に開口された矩形状の開口部である。吹出し口10L1は、第1ダクト62(
図8)の上端部に連通されている。吹出し口10L1は、ファン61が発生した空気流を排紙トレイ171と高圧基板ユニット50との間に流入させる機能を備えている。なお、吹出し口10L1は、排紙トレイ171のうちシートの排出方向下流側部分の下方に位置するように、左フレーム10Lに配置されている。換言すれば、吹出し口10L1の上方には、排紙トレイ171の傾斜面の上端部が位置している。また、前述の高圧トランス50Tは、吹出し口10L1から吹き出された空気流の流れ(
図9の矢印D96)の下流側に配置されている。
【0056】
次に、
図8および
図9を参照して、画像形成装置10内においてファン61が発生させて空気流の流れについて、更に説明する。
図8を参照して、ファン61が回転されると、画像形成装置10の外側から画像形成装置10の内部に向かって空気流が流入する(
図8の矢印D81)。この空気流の一部は、不図示の隔壁によって後方に案内される(矢印D82)。当該空気流は、電源ユニット63に吹き付けられ、電源ユニット63の温度上昇が抑止される。
【0057】
更に、ファン61によって発生された空気流の一部は、第1ダクト62に流入する(矢印D83)。この空気流の一部は、左フレーム10Lに形成された不図示の開口を介して、
図9の第2ダクト64に流入する。そして、一部の空気流は、矢印D91に示すように、右方に向かって誘導される。当該空気流は、露光装置22を冷却する。更に、第2ダクト64に流入した空気流の一部は、矢印D92、D93、D94およびD95で示すように、右方に向かって誘導される。これらの4つの空気流の流れは、それぞれ、マゼンタ、シアン、イエローおよびブラック色の画像形成ユニット13を冷却する。
【0058】
第2ダクト64に流入することなく、第1ダクト62内を上昇した空気流は、第1ダクト62の形状に沿って分流する。このうちの一方の空気流は、
図8の矢印D84に示すように、上昇した後、吹出し口10L1から右方に吹き出される(
図9の矢印D96)。当該空気流は、排紙部17にシートが排出される排出方向と直交する(交差する)方向に向かって、排紙トレイ171と高圧基板ユニット50との間に流入する。そして、高圧トランス50T、第1電気部品50S1を冷却しながら、排紙トレイ171の傾斜面(
図4)に沿って、後方に移動される。その後、第2電気部品50S2を冷却した後、画像形成装置10内の不図示の隙間を介して拡散された後、画像形成装置10の外側に排気される。このように、吹出し口10L1から吹き出された空気流は、排紙トレイ171と高圧基板ユニット50との間を流れるため、高圧基板ユニット50が空気流によって冷却されるとともに、排紙トレイ171を介して、排出されたシートを冷却することができる。また、排紙トレイ171の傾斜形状を利用して、排紙トレイ171の排出方向上流側まで空気流を案内することができる。また、吹出し口10L1の右方に高圧トランス50Tが配置されているため、高温となりやすい高圧トランス50Tが吹き出された空気流によって安定して冷却される。更に、吹出し口10L1から吹き出される空気流は、シートの排出方向と交差する方向に向かって吹出される。このため、空気流がシートの排出方向に沿って排紙トレイ171と高圧基板ユニット50との間に流入される場合と比較して、より広い範囲に空気流を拡散させることができる。換言すれば、吹出し口10L1が後方に向かって面するように開口されている場合、吹出された空気流は速やかに排紙トレイ171の排出方向上流側に向かって直線的に流れやすい。この場合、吹出し口10L1に対して左右方向に隣接している電気部品の冷却効果が低くなりやすい。
【0059】
なお、
図9を参照して、高圧基板ユニット50の後方には、第2連結フレーム10Gが立設されている。第2連結フレーム10Gは、高圧基板ユニット50と定着部16(
図4)とを前後方向において仕切っている。このため、定着部16によって発生された高温の熱が、高圧基板ユニット50側に及ぶことが抑止される。
【0060】
図8において、第1ダクト62内を上昇した空気流のうち、吹出し口10L1に向かって案内された空気流以外は、矢印D85に示すように、左フレーム10Lの後側に案内される。やがて、不図示の隔壁に衝突し、空気流の流れは右方に転換される。そして、当該空気流は、
図9の矢印D97で示すように、第3ダクト65内を流れながら、定着部16を冷却する。
【0061】
以上、本発明の一実施形態に係る画像形成装置10につき詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、例えば以下のような変形実施形態を取ることができる。
【0062】
(1)上記の実施形態では、空気流が吹出し口10L1から吹き出される方向が、シートの排出方向と交差する態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。空気流が吹出し口10L1から吹き出される方向が、シートの排出方向に沿うように設定される態様でもよい。
【0063】
(2)上記の実施形態では、吹出し口10L1は、排紙トレイ171の傾斜面の上端側に近接する位置に開口されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。吹出し口10L1は、排紙トレイ171の傾斜面の下端側に近接する位置に開口されてもよい。