(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
リジッド基板の表面に設けられたパッケージに収容されるとともに光信号の送信処理又は受信処理を行なう信号処理部と、前記リジッド基板と、を電気的に接続する接続方法であって、
前記信号処理部の信号電極及び接地電極とそれぞれ電気的に接続された第3及び第4の端子が設けられた前記パッケージの側壁に沿って、一方の端が前記パッケージ側に位置し他方の端が前記リジッド基板側に位置するように配置されたフレキシブル基板が有するとともに前記第3の端子と電気的に接続された第5の端子を、前記表面に配置した第1の端子と前記表面にて電気的に接続し、
前記フレキシブル基板が有するとともに前記第4の端子と電気的に接続された第6の端子を、前記表面に開口部を有する第1の孔に挿入することにより、前記第1の孔を含むとともに前記リジッド基板に設けられた第2の端子と電気的に接続する、接続方法。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図2乃至
図4に表されるように、光通信装置において、リジッド基板700に設けられた貫通孔7101乃至7103を用いて、フレキシブル基板800の端子8121乃至8123と、リジッド基板の端子721乃至723と、を接続することが考えられる。
図3は、
図2のA−A線による光通信装置の断面を表す。
図4は、
図3のB−B線による光通信装置の断面を表す。
【0011】
本例では、
図2及び
図3に表されるように、パッケージ901の側壁901aには、信号電極に接続されたリードピン9011と、接地電極に接続された突出部9012及び9013と、が設けられる。フレキシブル基板800の一端は、リードピン9011、並びに、突出部9012及び9013に電気的に接続される。フレキシブル基板800の他端は、端子8121乃至8123が貫通孔7101乃至7103に挿入されるとともに、ハンダSLによって端子8121乃至8123が端子721乃至723と電気的に接続される。
【0012】
ところで、信号電極に接続される端子721と、接地電極に接続される端子722及び723と、の間の静電容量は大きくなりやすい。その結果、リジッド基板700及びフレキシブル基板800の回路の特性インピーダンスを所定の目標値(例えば、50Ω)に十分に近づけられないことがある。この場合、RF(Radio Frequency)信号が反射されやすくなるので、リジッド基板700からパッケージ901への信号の入力に伴って生じる電力の損失が大きくなりやすい。
【0013】
このため、
図3に表されるように、リジッド基板700のパッケージ901側の表面711にのみ端子721を設けることにより、信号電極に接続される端子721の面積を小さくすることが考えられる。この場合、光通信装置の製造工程においては、円形状の孔を有する端子としての導体膜をリジッド基板700の表面711に形成し、ドリル等の切削工具を用いて当該孔内にリジッド基板700を厚さ方向にて貫通する貫通孔7101を形成することが考えられる。
【0014】
この場合、端子721を破損しないために、
図4に表されるように、貫通孔7101と端子721との間の距離cを所定の余裕距離以上に設定する必要がある。このため、端子721の面積が過小となることがある。従って、フレキシブル基板800の端子8121と、リジッド基板700の端子721と、の接続の信頼性が低下しやすい。
【0015】
そこで、後述する各実施形態において、リジッド基板は、表面に配置した第1の端子と、上記表面にて開口部を有する第1の孔を含む第2の端子と、を有する。更に、パッケージは、上記表面に設けられ、且つ、信号処理部を収容し、且つ、上記信号処理部が有する信号電極及び接地電極とそれぞれ電気的に接続された第3及び第4の端子が側壁に設けられる。
【0016】
加えて、フレキシブル基板は、一方の端が上記パッケージ側に位置し他方の端が上記リジッド基板側に位置するように上記側壁に沿って配置され、且つ、上記第3及び第4の端子とそれぞれ電気的に接続された第5及び第6の端子を有する。更に、上記第5の端子は、上記表面にて上記第1の端子と電気的に接続される。加えて、上記第6の端子は、上記第1の孔に挿入されることにより上記第2の端子と電気的に接続される。
【0017】
これによれば、少なくとも接地電極に接続されるフレキシブル基板の端子を湾曲させずに、当該端子と、リジッド基板の端子と、を電気的に接続できる。これにより、上記側壁に沿った平面と直交する方向における、接地電極に接続されるリジッド基板の端子と、パッケージと、の間の距離を短縮できるので、リジッド基板のうちの、パッケージとリジッド基板の端子との接続に用いられる領域の面積を縮小できる。この結果、例えば、光通信装置のサイズを小さくすることができる。
【0018】
更に、信号電極に接続されるリジッド基板の端子が孔を有する場合よりも、信号電極に接続される端子と、接地電極に接続される端子と、の間の静電容量を小さくすることができる。これにより、リジッド基板及びフレキシブル基板の回路の特性インピーダンスを所定の目標値(例えば、50Ω)に十分に近づけることができるので、リジッド基板からパッケージへの信号の入力に伴って生じる電力の損失を抑制できる。
【0019】
また、信号電極に接続されるリジッド基板の端子が孔を有する場合よりも、第5の端子と第1の端子との接続に用いられる端子の面積を大きくすることができる。換言すると、ハンダが付着する端子の面積を大きくすることができる。従って、第5の端子と第1の端子との接続の信頼性を高めることができる。
【0020】
以下、図面を参照して実施形態を説明する。ただし、以下に説明される実施形態は例示である。従って、以下に明示しない種々の変形や技術が実施形態に適用されることは排除されない。なお、以下の実施形態で用いる図面において、同一の符号を付した部分は、変更又は変形が明示されない限り、同一若しくは同様の部分を表す。
【0021】
<第1実施形態>
(構成)
図5に表されるように、第1実施形態の送信機1は、光信号を生成し、生成した光信号を送信する。送信機1は、光通信装置の一例である。本例では、送信機1は、リジッド基板100を備える。リジッド基板100は、第1の基板の一例である。本例では、リジッド基板100は、平板状の基板である。リジッド基板100は、データ生成回路10と、駆動回路20と、光源30と、光変調器40と、を備える。
【0022】
データ生成回路10は、データを生成し、生成したデータを駆動回路20へ出力する。駆動回路20は、データ生成回路10から入力されたデータに基づいて光変調器40を駆動するための駆動信号を生成し、生成した駆動信号を光変調器40へ出力する。本例では、駆動信号は、RF(Radio Frequency)信号である。
【0023】
光源30は、光を生成し、生成した光を光変調器40へ出力する。光源30は、例えば、半導体レーザ、又は、レーザダイオードである。例えば、半導体レーザは、分布帰還型レーザであってよい。
【0024】
光変調器40は、駆動回路20から入力された駆動信号に基づいて、光源30から入力された光を変調し、変調された光を、通信ケーブルFBを介して送信する。本例では、通信ケーブルFBは、光ファイバを備える。例えば、光ファイバは、SMF(Single Mode Fiber)である。変調された光は、光信号の一例である。
【0025】
本例では、光変調器40は、リジッド基板100に搭載される。例えば、リジッド基板100に平行な平面による光変調器40の断面を表す
図6に表されるように、光変調器40は、パッケージ401と、入力側接続部402と、変調部403と、出力側接続部404と、中継部405と、終端部406と、を備える。
【0026】
パッケージ401は、リジッド基板100に固定される。パッケージ401は、変調部403と、中継部405と、終端部406と、を収容する。本例では、パッケージ401は、直方体形状を有する。パッケージ401は、筐体と表されてもよい。本例では、パッケージ401は、リジッド基板100に直交する平面を形成する側壁を有する。換言すると、パッケージ401の側壁は、リジッド基板100に立設されている。パッケージ401の側壁は、パッケージ401の側面と表されてもよい。本例では、パッケージ401は、導体(例えば、金属)からなる。
【0027】
本例では、
図6に表されるように、X軸、Y軸及びZ軸を有する右手系の直交座標系を用いて送信機1について説明を加える。Z軸は、リジッド基板100に直交する方向(換言すると、リジッド基板100の厚み方向)に沿って延びる。Z軸の正方向は、リジッド基板100からパッケージ401へ向かう方向である。Y軸は、リジッド基板100に平行な平面による光変調器40の断面において、パッケージ401の長辺に沿って延びる。X軸は、リジッド基板100に平行な平面による光変調器40の断面において、パッケージ401の短辺に沿って延びる。本例では、後述する
図7乃至
図22においても、
図6と同一の直交座標系が用いられる。
【0028】
入力側接続部402には、光源30により出力された光が入力される。入力側接続部402は、入力された光を変調部403へ出力する。
【0029】
変調部403は、マッハツェンダ干渉計を用いて光の変調を行なう。換言すると、光変調器40は、マッハツェンダ型の光変調器である。
例えば、
図6及び
図7に表されるように、変調部403は、光導波路4031と、基板4032と、バッファ層4033と、信号電極4034と、接地電極4035及び4036と、を備える。
図7は、
図6のC−C線による変調部403の断面を表す。
【0030】
基板4032は、電気光学結晶を有する。例えば、基板4032は、LiNbO
3、又は、LiTaO
2を主成分として含む材料からなる。
光導波路4031は、基板4032の一部に、チタン(Ti)等の金属からなる膜を形成し、当該金属を熱拡散させることにより形成されてよい。また、光導波路4031は、パターニング後に安息香酸中でプロトン交換することにより形成されてよい。
【0031】
図6に表されるように、光導波路4031は、入力側接続部402の近傍において、互いに平行な2つの光導波路4031a及び4031bに分岐される。2つの光導波路4031a及び4031bは、出力側接続部404の近傍において結合される。
【0032】
図7に表されるように、バッファ層4033は、基板4032のZ軸の正方向側の面と接する。本例では、バッファ層4033は、絶縁体からなる。バッファ層4033は、例えば、SiO
2からなる。バッファ層4033のZ軸方向の長さ(換言すると、厚さ)は、例えば、0.2μm乃至2μmである。バッファ層4033は、光導波路4031を介して伝搬される光が、電極4034乃至4036により吸収されることを抑制できる。
【0033】
図7に表されるように、電極4034乃至4036は、バッファ層4033のZ軸の正方向側の面と接する。信号電極4034は、光導波路4031aの位置を通るZ軸に沿った直線上の位置を含む領域に主に位置する。
【0034】
図6及び
図7に表されるように、接地電極4035及び4036は、Z軸に直交する平面(換言すると、XY平面)において、所定の隙間を伴って信号電極4034を挟むように位置する。電極4034乃至4036は、コプレーナ型の伝送路であると捉えられてよい。また、
図7に表されるように、接地電極4035及び4036は、光導波路4031bの位置を通るZ軸に沿った直線上の位置を含む領域に主に位置する。
【0035】
信号電極4034には、後述するように、駆動回路20からの駆動信号が入力される。
終端部406は、信号電極4034に入力された駆動信号を終端する。本例では、終端部406は、信号電極4034と、接地電極4035及び4036と、を抵抗を介して接続する。
【0036】
このようにして、変調部403は、入力された駆動信号に基づいて、2つの光導波路4031a及び4031bを介して伝搬される光の位相の差を変化させる。これにより、変調部403は、強度が変調された光信号を生成する。
【0037】
変調部403は、変調された光信号を出力側接続部404へ出力する。変調部403は、光信号の送信処理を行なう信号処理部の一例である。
出力側接続部404は、変調部403から入力された光信号を、通信ケーブルFBを介して送信する。
【0038】
中継部405は、変調部403とパッケージ401との間に位置する。電極4034乃至4036は、中継部405のZ軸の正方向側の面にて、変調部403から中継部405に延在する。接地電極4035及び4036は、パッケージ401と電気的に接続される。
【0039】
図6及び
図8に表されるように、パッケージ401は、リードピン4011を有する。信号電極4034は、ハンダSLによってリードピン4011に電気的に接続されている。
図8は、
図6のD−D線による送信機1の断面を表す。リードピン4011は、第3の端子の一例である。
【0040】
図6及び
図8に表されるように、光変調器40は、パッケージ401のX軸の負方向側の側壁401aに窓部4014を有する。窓部4014は、絶縁体からなる。例えば、窓部4014は、ガラスからなる。リードピン4011は、窓部4014を貫通することにより、パッケージ401の外部へ突出する。
【0041】
図6及び
図9に表されるように、パッケージ401のX軸の負方向側の側壁401aは、2つの突出部4012及び4013を有する。
図9は、
図6のE−E線による送信機1の断面を表す。2つの突出部4012及び4013のそれぞれは、第4の端子の一例である。突出部4013、リードピン4011、及び、突出部4012は、Y軸に沿った直線上に、Y軸の正方向に向かって順に位置する。突出部4013、リードピン4011、及び、突出部4012の位置は、Y軸に沿った方向にて等しい間隔を有する。
【0042】
図6、
図8及び
図9に表されるように、送信機1は、パッケージ401に収容された変調部403とリジッド基板100とを電気的に接続するフレキシブル基板300を備える。フレキシブル基板300は、第2の基板の一例である。フレキシブル基板300は、湾曲可能なシート状の基板である。フレキシブル基板300は、FPC(Flexible Printed Circuits)と表されてもよい。
【0043】
例えば、
図10及び
図11に表されるように、フレキシブル基板300は、本体部310と、本体部310の表面の一部を被覆する導体膜331及び332と、を備える。本例では、本体部310は、絶縁体からなる。導体膜331は、第5の端子の一例である。導体膜332は、第6の端子の一例である。
図10は、送信機1をX軸の正方向へ向かって見た場合におけるフレキシブル基板300を表す。
図11は、送信機1をX軸の負方向へ向かって見た場合におけるフレキシブル基板300を表す。
【0044】
フレキシブル基板300は、一方の端(本例では、Z軸の正方向側の端)がパッケージ401側に位置するとともに、他方の端(本例では、Z軸の負方向側の端)がリジッド基板100側に位置するように側壁401aに沿って配置される。
【0045】
本体部310は、長方形状を有する基部311と、基部311のZ軸の負方向側の端辺からZ軸の負方向へ向かって延出する延出部群312と、を有する。換言すると、延出部群312は、本体部310のZ軸の負方向の先端を形成する。延出部群312は、2つの延出部3122及び3123を有する。延出部3122及び3123は、Y軸に沿った方向における両端部にそれぞれ位置する。
【0046】
本例では、2つの延出部3122及び3123は、Y軸に沿った方向において同じ長さを有する。各延出部3122及び3123のY軸に沿った方向における長さは、基部311のうちの、Z軸の負方向側の端辺のY軸に沿った方向における長さよりも短い。換言すると、各延出部3122及び3123は、基部311のうちの、Z軸の負方向側の端辺の一部から延出する。
更に、本例では、2つの延出部3122及び3123は、Z軸に沿った方向において同じ長さを有する。
【0047】
基部311は、Z軸の正方向側の端部のうちの、Y軸に沿った方向における中央部にて、貫通孔3131を有する。更に、基部311は、Z軸の正方向側の端部のうちの、延出部3122及び3123の位置を通るZ軸に沿った直線上の位置にて、貫通孔3132及び3133を有する。貫通孔3133、3131及び3132は、Y軸に沿った直線上に、Y軸の正方向に向かって順に位置する。貫通孔3133、3131及び3132の位置は、Y軸に沿った方向にて等しい間隔を有する。
【0048】
基部311は、Z軸の負方向側の端部のうちの、Y軸に沿った方向における中央部にて、貫通孔3211を有する。更に、基部311は、Z軸の負方向側の端部のうちの、延出部3122及び3123の位置を通るZ軸に沿った直線上の位置にて、貫通孔3221及び3231を有する。
【0049】
加えて、延出部3122及び3123は、複数の貫通孔3221乃至3231をそれぞれ有する。本例では、複数の貫通孔3221の位置、及び、複数の貫通孔3231の位置は、それぞれ、Z軸に沿った方向において等しい間隔を有する。
【0050】
図10に表されるように、導体膜331は、フレキシブル基板300のX軸の負方向側の表面300aにて、基部311のうちの貫通孔3211の近傍と、基部311のうちの貫通孔3131の近傍と、に位置する。更に、導体膜331は、フレキシブル基板300のX軸の負方向側の表面300aにて、基部311のうちの貫通孔3211の近傍と、基部311のうちの貫通孔3131の近傍と、を結ぶ領域に位置する。
【0051】
加えて、
図11に表されるように、導体膜331は、フレキシブル基板300のX軸の正方向側の表面300bにて、基部311のうちの貫通孔3131の近傍と、基部311のうちの貫通孔3211の近傍と、に位置する。更に、導体膜331は、貫通孔3131を構成する本体部310の壁面に位置する。加えて、導体膜331は、貫通孔3211を構成する本体部310の壁面に位置する。
【0052】
図10に表されるように、導体膜332は、フレキシブル基板300のX軸の負方向側の表面300aにて、延出部3122と、基部311のうちの貫通孔3221の近傍と、基部311のうちの貫通孔3132の近傍と、に位置する。更に、導体膜332は、フレキシブル基板300のX軸の負方向側の表面300aにて、延出部3123と、基部311のうちの貫通孔3231の近傍と、基部311のうちの貫通孔3133の近傍と、に位置する。
【0053】
加えて、
図11に表されるように、導体膜332は、フレキシブル基板300のX軸の正方向側の表面300bにて、延出部3122と、基部311のうちの貫通孔3221の近傍と、基部311のうちの貫通孔3132の近傍と、に位置する。更に、導体膜332は、フレキシブル基板300のX軸の正方向側の表面300bにて、延出部3123と、基部311のうちの貫通孔3231の近傍と、基部311のうちの貫通孔3133の近傍と、に位置する。
【0054】
加えて、導体膜332は、フレキシブル基板300のX軸の正方向側の表面300bにて、延出部3122と、基部311のうちの貫通孔3132の近傍と、延出部3123と、基部311のうちの貫通孔3133の近傍と、を結ぶ領域に位置する。
更に、導体膜332は、各貫通孔3221、3231、3132、及び、3133を構成する本体部310の壁面に位置する。
本例では、導体膜332は、導体膜331と接しない。
【0055】
図8及び
図9に表されるように、パッケージ401の側壁401aのうちの、Z軸の負方向側の端部は、凹部4015を有する。凹部4015は、突出部4013、リードピン4011、及び、突出部4012の位置を通るZ軸に沿った直線上の位置を含む領域に位置する。
【0056】
図8、
図9、及び、
図12乃至
図15に表されるように、リジッド基板100は、本体部110と、本体部110の表面の一部を被覆する導体膜121乃至123と、を備える。更に、リジッド基板100は、貫通孔1102及び1103を有する。
図12は、
図8の領域Fを拡大した図である。
図13は、
図9の領域Gを拡大した図である。
図14は、
図12及び
図13のH−H線による送信機1の断面を表す。
図15は、
図14のJ−J線による送信機1の断面を表す。なお、
図15において、ハンダは、図示が省略されている。
【0057】
導体膜121は、第1の端子の一例である。貫通孔1102及び1103のそれぞれは、第1の貫通孔又は第1の孔の一例である。導体膜122及び123のそれぞれは、第2の端子の一例である。第2の端子は、第2のスルーホール端子と表されてもよい。
【0058】
図12、
図14及び
図15に表されるように、導体膜121は、本体部110のZ軸の正方向側の表面111にて、パッケージ401の側壁401aに沿って延びる平面P1においてリードピン4011の位置を通るZ軸に沿った直線上の位置を含む領域に位置する。換言すると、導体膜121は、本体部110のZ軸の正方向側の表面111に設けられる。
【0059】
本例では、
図15に表されるように、導体膜121は、本体部110のZ軸の正方向側の表面111にて、所定の幅を有するとともに、パッケージ401の側壁401aに沿って延びる平面P1上の位置の近傍からX軸の負方向に向かって延びる。換言すると、導体膜121は、本体部110のZ軸の正方向側の表面111において、パッケージ401の側壁401aに沿って延びる平面P1と直交する方向に延びる。
【0060】
本例では、
図14及び
図15に表されるように、導体膜121の幅は、基部311のZ軸の負方向側の端部における導体膜331のY軸方向における長さよりも所定の余裕量だけ長い。
【0061】
図8に表されるように、リードピン4011は、貫通孔3131を介してフレキシブル基板300を貫通した状態にて、ハンダSLにより導体膜331に電気的に接続される。
図12、
図14及び
図15に表されるように、フレキシブル基板300の導体膜331は、導体膜331のZ軸の負方向側の端が、リジッド基板100の導体膜121よりもZ軸の正方向側に位置する状態にて、ハンダSLにより導体膜121に電気的に接続される。換言すると、導体膜331のZ軸の負方向側の端は、リジッド基板100に直交する方向において、リジッド基板100よりもパッケージ401側に位置する。
【0062】
なお、フレキシブル基板300の導体膜331は、導体膜331のZ軸の負方向側の端がリジッド基板100の導体膜121に当接する状態にて、ハンダSLにより導体膜121に電気的に接続されてもよい。
【0063】
本例では、導体膜331は、ハンダSLが貫通孔3211を充填し且つ貫通孔3211の外部にて導体膜331の少なくとも一部を覆うことにより、導体膜121と電気的に接続される。換言すると、導体膜331は、貫通孔3211がハンダSLに埋没することにより、導体膜121と電気的に接続される。
【0064】
図13及び
図15に表されるように、各貫通孔1102及び1103は、円柱形状を有する。各貫通孔1102及び1103の中心軸は、パッケージ401の側壁401aに沿って延びる平面P1に位置する。貫通孔1102及び1103は、突出部4012及び4013の位置を通るZ軸に沿った直線上の位置を含む領域にそれぞれ位置する。
【0065】
本例では、
図15に表されるように、貫通孔1102及び1103は、同一の直径を有する。各貫通孔1102及び1103の直径は、各延出部3122及び3123のY軸方向における長さよりも所定の余裕量だけ長い。
【0066】
図14及び
図15に表されるように、導体膜122及び123は、本体部110のZ軸の正方向側の表面111にて、貫通孔1102及び1103の近傍にそれぞれ位置する。本例では、導体膜122及び123は、本体部110のZ軸の正方向側の表面111にて、所定の幅を有するとともに、貫通孔1102及び1103の外縁をそれぞれ構成する。導体膜122及び123のそれぞれは、ランドと表されてもよい。
本例では、導体膜122及び123は、同一の幅を有する。
【0067】
更に、
図13に表されるように、導体膜122及び123は、本体部110のZ軸の負方向側の表面112にて、貫通孔1102及び1103の近傍にそれぞれ位置する。本例では、導体膜122及び123は、本体部110のZ軸の負方向側の表面112にて、上記幅を有するとともに、貫通孔1102及び1103の外縁をそれぞれ構成する。
加えて、
図14に表されるように、導体膜122及び123は、貫通孔1102及び1103を構成する本体部110の壁面にそれぞれ位置する。
【0068】
換言すると、導体膜122及び123は、本体部110のZ軸の正方向側の表面111に開口部を有する貫通孔1102及び1103をそれぞれ形成する。換言すると、導体膜122及び123は、本体部110のZ軸の正方向側の表面111にて開口する貫通孔1102及び1103をそれぞれ形成する。
【0069】
図9に表されるように、突出部4012及び4013は、貫通孔3132及び3133を介してフレキシブル基板300を貫通した状態にて、ハンダSLにより導体膜332に電気的に接続される。
【0070】
図13及び
図14に表されるように、フレキシブル基板300の導体膜332は、延出部3122及び3123が貫通孔1102及び1103を介してリジッド基板100をそれぞれ貫通した状態にてハンダSLにより導体膜122及び123に電気的に接続される。従って、本例では、貫通孔1102及び1103は、パッケージ401の側壁401aに沿って延びる平面P1にて、延出部3122及び3123の一部をそれぞれ収容する。
【0071】
なお、リジッド基板100と、パッケージ401と、フレキシブル基板300と、は、光モジュールの一例である。
【0072】
ここで、送信機1の製造方法のうちの、フレキシブル基板300の取付方法について説明を加える。
例えば、取付方法において、下記の1)乃至6)の工程が順に実行されてよい。
1)パッケージ401がリジッド基板100に固定される。
2)リードピン4011、突出部4012及び突出部4013が、貫通孔3131乃至3133にそれぞれ挿入されるように、フレキシブル基板300がパッケージ401に対して移動される。
3)フレキシブル基板300のX軸の正方向側の表面300bが側壁401aと接した状態にて、リードピン4011、突出部4012及び突出部4013が、フレキシブル基板300の導体膜331及び332とハンダSLにより電気的に接続される。
4)フレキシブル基板300の延出部3122及び3123が、貫通孔1102及び1103にそれぞれ挿入される。
5)フレキシブル基板300の延出部3122及び3123の導体膜332が、リジッド基板100の導体膜122及び123とハンダSLにより電気的に接続される。
6)フレキシブル基板300の導体膜331の貫通孔3211がハンダSLに埋没するようにハンダSLが導体膜331及びリジッド基板100の導体膜121に付着する。これにより、導体膜331がリジッド基板100の表面111にて導体膜121とハンダSLにより電気的に接続される。
【0073】
なお、1)乃至6)の工程は、上述した例と異なる順に実行されてもよい。ただし、3)の工程は、2)の工程よりも後に実行されるとともに、5)の工程は、4)の工程よりも後に実行される。
【0074】
(動作)
送信機1の動作について説明する。
データ生成回路10は、データを生成し、生成したデータを駆動回路20へ出力する。駆動回路20は、データ生成回路10から入力されたデータに基づいて光変調器40を駆動するための駆動信号を生成する。駆動回路20は、生成した駆動信号をフレキシブル基板300を介して光変調器40へ出力する。
【0075】
光源30は、光を生成し、生成した光を光変調器40へ出力する。光変調器40は、駆動回路20から入力された駆動信号に基づいて、光源30から入力された光を変調し、変調された光を、通信ケーブルFBを介して送信する。
【0076】
以上、説明したように、第1実施形態の送信機1において、フレキシブル基板300は、導体膜331がリジッド基板100の表面111にて導体膜121と電気的に接続される。更に、フレキシブル基板300は、延出部3122及び3123が貫通孔1102及び1103に挿入されることにより、導体膜332が導体膜122及び123と電気的に接続される。
【0077】
これによれば、フレキシブル基板300の延出部3122及び3123を湾曲させずに、接地電極4035に接続された導体膜332と、リジッド基板100の導体膜122及び123と、を電気的に接続できる。これにより、X軸に沿った方向における、接地電極4035に接続されるリジッド基板100の端子(本例では、導体膜122及び123)とパッケージ401との間の距離を短縮できる。従って、リジッド基板100のうちの、パッケージ401とリジッド基板100の導体膜122及び123との接続に用いられる領域の面積を縮小できる。この結果、例えば、送信機1のサイズを小さくすることができる。
【0078】
信号電極に接続されるリジッド基板の端子に貫通孔を設けるとともに当該貫通孔を形成する壁面を導体膜により被覆する場合より、導体膜331と、接地電極4035及び4036に接続された導体膜332、122及び123と、の間の静電容量を小さくできる。これにより、リジッド基板100及びフレキシブル基板300の回路の特性インピーダンスを所定の目標値(例えば、50Ω)に十分に近づけることができるので、リジッド基板100からパッケージ401への信号の入力に伴って生じる電力の損失を抑制できる。
【0079】
また、信号電極に接続されるリジッド基板の端子に貫通孔を設ける場合よりも、導体膜331と、導体膜121と、の接続に用いられる導体膜の面積を大きくすることができる。換言すると、ハンダSLが付着する導体膜の面積を大きくすることができる。従って、導体膜331と導体膜121との接続の信頼性を高めることができる。
【0080】
更に、第1実施形態の送信機1において、導体膜331は、ハンダSLが貫通孔3211を充填し且つ貫通孔3211の外部にて導体膜331の少なくとも一部を覆うことにより、表面111にて導体膜121と電気的に接続される。
【0081】
これによれば、ハンダSLによって導体膜331が導体膜121から引き離されることを抑制できる。従って、導体膜331と導体膜121との接続の信頼性を高めることができる。
【0082】
更に、第1実施形態の送信機1において、導体膜331のZ軸の負方向側の端は、リジッド基板100に直交する方向において、リジッド基板100よりもパッケージ401側に位置する。
【0083】
これによれば、フレキシブル基板300のうちの、信号電極4034に接続された導体膜331を有する部分を湾曲させずに、信号電極4034に接続された導体膜331と、リジッド基板100の導体膜121と、を電気的に接続できる。これにより、X軸に沿った方向における、信号電極4034に接続されるリジッド基板100の導体膜121とパッケージ401との間の距離を短縮できる。従って、リジッド基板100のうちの、パッケージ401とリジッド基板100の導体膜121との接続に用いられる領域の面積を縮小できる。この結果、例えば、送信機1のサイズを小さくすることができる。
【0084】
なお、
図16に表されるように、フレキシブル基板300のZ軸の負方向側の端部は、中空であってもよい。換言すると、フレキシブル基板300の本体部310のZ軸の負方向側の先端(換言すると、延出部3122及び3123の先端)は、導体膜332のZ軸の負方向側の先端よりもZ軸の正方向側に位置してもよい。
【0085】
<第1実施形態の第1変形例>
次に、第1実施形態の第1変形例の送信機について説明する。第1実施形態の第1変形例の送信機は、第1実施形態の送信機に対して、フレキシブル基板の導体膜の幅が異なる点において相違している。以下、相違点を中心として説明する。
【0086】
図17は、第1実施形態の第1変形例の送信機1の断面を表す。
図17は、第1実施形態の送信機1の断面を表す
図14により表される領域に対応する領域を表す。
図18は、
図17のJ−J線による送信機1の断面を表す。なお、
図18において、ハンダは、図示が省略されている。
図17及び
図18に表されるように、導体膜331のZ軸の負方向側の端部のY軸に沿った方向における長さTY1は、延出部3122及び3123のY軸に沿った方向における長さTY2よりも短い。
【0087】
導体膜331のZ軸の負方向側の端部のY軸に沿った方向における長さTY1は、導体膜331のZ軸の負方向側の端部の幅と表されてもよい。延出部3122及び3123のY軸に沿った方向における長さTY2は、延出部3122及び3123の幅と表されてもよい。
【0088】
図17及び
図18に表されるように、導体膜121のY軸に沿った方向における長さHY1は、貫通孔1102及び1103のY軸に沿った方向における長さHY2よりも短い。また、貫通孔1102及び1103のY軸に沿った方向における長さHY2は、貫通孔1102及び1103のX軸に沿った方向における長さHX1よりも長い。
【0089】
貫通孔1102及び1103のY軸に沿った方向における長さHY2は、貫通孔1102及び1103の開口の、延出部3122及び3123が形成する平面P1に沿った第1の方向における長さの一例である。貫通孔1102及び1103のX軸に沿った方向における長さHX1は、貫通孔1102及び1103の開口の、延出部3122及び3123が形成する平面P1に直交する第2の方向における長さの一例である。
【0090】
本例では、
図18に表されるように、各貫通孔1102及び1103のXY平面による断面は、角丸長方形状を有する、と捉えられてよい。なお、貫通孔1102及び1103の開口は、第2のスルーホール端子の開口と表されてもよい。
【0091】
このように、第1変形例において、信号電極4034に接続された導体膜331のZ軸の負方向側の端部の幅は、接地電極4035及び4036に接続された導体膜332により被覆された延出部3122及び3123の幅よりも小さい。
【0092】
ところで、導体膜331と接地電極4035及び4036に接続された導体膜332、122及び123との間の静電容量は大きくなりやすい。その結果、リジッド基板100及びフレキシブル基板300の回路の特性インピーダンスを所定の目標値(例えば、50Ω)に十分に近づけられないことがある。この場合、RF信号が反射されやすくなるので、リジッド基板100からパッケージ401への信号の入力に伴って生じる電力の損失が大きくなりやすい。
【0093】
これに対し、第1変形例の送信機1によれば、導体膜331と接地電極4035及び4036に接続された導体膜332、122及び123との間の静電容量を小さくすることができる。これにより、リジッド基板100及びフレキシブル基板300の回路の特性インピーダンスを所定の目標値(例えば、50Ω)に十分に近づけることができるので、リジッド基板100からパッケージ401への信号の入力に伴って生じる電力の損失を抑制できる。
【0094】
また、導体膜122及び123と、導体膜332と、の接続に用いられる導体膜332の面積を大きくすることができる。換言すると、ハンダSLが付着する導体膜332の面積を大きくすることができる。従って、接続の信頼性を高めることができる。
【0095】
<第1実施形態の第2変形例>
次に、第1実施形態の第2変形例の送信機について説明する。第1実施形態の第2変形例の送信機は、第1実施形態の第1変形例の送信機に対して、信号電極に接続される導体膜の、フレキシブル基板とリジッド基板との間の取り付けの態様が相違している。以下、相違点を中心として説明する。
【0096】
図19は、第1実施形態の第2変形例のフレキシブル基板300の前面を表す。
図19は、フレキシブル基板300を送信機1に取り付ける前の状態におけるフレキシブル基板300を表す。
【0097】
例えば、
図19に表されるように、第2変形例の延出部群312は、第1変形例の延出部群312が備える2つの延出部3122及び3123に加えて、延出部3121を備える。延出部3121は、基部311の、Z軸の負方向側の端辺のうちの、Y軸に沿った方向における中央部から、Z軸の負方向へ向かって延出する。
【0098】
換言すると、延出部3121のY軸に沿った方向における長さは、基部311のうちの、Z軸の負方向側の端辺のY軸に沿った方向における長さよりも短い。換言すると、延出部3121は、基部311のうちの、Z軸の負方向側の端辺の一部から延出する。
本例では、延出部3121は、Z軸に沿った方向において、延出部3122及び3123よりも短い。
延出部3121は、Z軸の負方向側の端部に貫通孔3211を有する。貫通孔3211は、第2の貫通孔又は第2の孔の一例である。
【0099】
図19に表されるように、導体膜331は、フレキシブル基板300のX軸の負方向側の表面300aにて、延出部3121と、基部311のうちの貫通孔3131の近傍と、に位置する。更に、導体膜331は、フレキシブル基板300のX軸の負方向側の表面300aにて、延出部3121と、基部311のうちの貫通孔3131の近傍と、を結ぶ領域に位置する。
【0100】
加えて、導体膜331は、フレキシブル基板300のX軸の正方向側の表面300bにて、延出部3121に位置する。更に、導体膜331は、貫通孔3211を構成する本体部310の壁面に位置する。
【0101】
図20は、第1実施形態の第2変形例の送信機1の断面を表す。
図20は、第1実施形態の送信機1の断面を表す
図12により表される領域に対応する領域を表す。
図21は、
図20のH−H線による送信機1の断面を表す。
図22は、
図21のJ−J線による送信機1の断面を表す。なお、
図22において、ハンダは、図示が省略されている。
【0102】
図20乃至
図22に表されるように、フレキシブル基板300の導体膜331は、延出部3121の先端部が、リジッド基板100のZ軸の正方向側の表面111に沿うように湾曲している。貫通孔3211は、延出部3121の先端部のうちの、リジッド基板100のZ軸の正方向側の表面111と平行な部分に位置する。
【0103】
延出部3121の先端部に位置する導体膜331は、導体膜331のZ軸の負方向側の端が、リジッド基板100の導体膜121よりもZ軸の正方向側に位置する状態にて、ハンダSLにより導体膜121に電気的に接続される。換言すると、導体膜331のZ軸の負方向側の端は、リジッド基板100に直交する方向において、リジッド基板100よりもパッケージ401側に位置する。なお、フレキシブル基板300の導体膜331は、導体膜331のZ軸の負方向側の端がリジッド基板100の導体膜121に当接する状態にて、ハンダSLにより導体膜121に電気的に接続されてもよい。
【0104】
本例では、導体膜331は、ハンダSLが貫通孔3211を充填し且つ貫通孔3211の外部にて導体膜331の少なくとも一部を覆うことにより、導体膜121と電気的に接続される。換言すると、導体膜331は、貫通孔3211がハンダSLに埋没することにより、導体膜121と電気的に接続される。
【0105】
このように、第2変形例において、延出部3121を被覆する導体膜331は、延出部3121の先端部が、リジッド基板100のZ軸の正方向側の表面111に沿うように湾曲する。更に、延出部3121の貫通孔3211は、延出部3121の先端部のうちの表面111と平行な部分に位置する。
【0106】
これによれば、貫通孔3211にハンダSLが充填されるとともに、延出部3121の先端部の、リジッド基板100と反対側の表面300aの少なくとも一部がハンダSLにより覆われる。これにより、ハンダSLによって導体膜331が導体膜121から引き離されることを抑制できる。従って、信号電極4034に接続された導体膜331及び121間の接続の信頼性を高めることができる。
【0107】
更に、第2変形例において、リジッド基板100の導体膜121は、リジッド基板100のZ軸の正方向側の表面111において、パッケージ401の側壁401aに沿った平面P1と直交する方向に延びる。
【0108】
これによれば、導体膜121は、延出部3121の先端部と同じ方向に延びる。従って、延出部3121を被覆する導体膜331と、導体膜121と、の接続に用いられる導体膜の面積を大きくすることができる。換言すると、ハンダSLが付着する導体膜の面積を大きくすることができる。従って、信号電極4034に接続された導体膜331及び121間の接続の信頼性を高めることができる。
【0109】
なお、上述した各実施形態及び各変形例において、光変調器40は、複数(例えば、2個又は4個等)のマッハツェンダ干渉計を用いることにより、多値変調方式に従って変調された光信号を生成してもよい。この場合、複数のマッハツェンダ干渉計は、並列に配置されてよい。また、光変調器40は、複数(例えば、2個又は4個等)のマッハツェンダ干渉計を用いることにより、偏波多重方式に従って変調された光信号を生成してもよい。この場合、フレキシブル基板300が有する端子の数、並びに、リジッド基板100が有する端子の数は、光変調器40に入力される駆動信号の数に応じて変化してよい。
【0110】
また、上述した各実施形態及び各変形例において、送信機1は、フレキシブル基板300に代えてリジッド基板を備え、当該リジッド基板により、リジッド基板100の端子とパッケージ401の端子とが接続されてもよい。
また、上述した各実施形態及び各変形例において、導体間の接続は、ハンダに代えて、ハンダと異なる材料(例えば、導電性接着剤等)により行なわれていてもよい。
【0111】
上述した、パッケージ401の端子とリジッド基板100の端子とを接続する技術は、駆動回路20がパッケージに収容される場合、当該パッケージの端子とリジッド基板100の端子との接続に適用されてもよい。
【0112】
また、上述した、パッケージ401の端子とリジッド基板100の端子とを接続する技術は、送信機1に代えて、光信号を受信する受信機に適用されてもよく、光信号を中継する光中継機に適用されてもよい。例えば、光受信機は、光信号の受信処理を行なう信号処理部を備える。例えば、光中継機は、光信号の送信処理を行なう第1の信号処理部、及び、光信号の受信処理を行なう第2の信号処理部を備える。また、上述した、パッケージ401の端子とリジッド基板100の端子とを接続する技術は、光信号と異なる信号を処理する装置に適用されてもよい。