【実施例】
【0024】
実施例
本発明の他の特徴及び利点は、例として本発明の原理を以下にさらに詳述する実施例から明らかになるであろう。当業者には周知なように、空気又は水分から反応成分を保護するために必要な不活性雰囲気(限定するものではないが、窒素又はアルゴンが挙げられる)内で反応を行なう。温度は、摂氏度(℃)で与えてある。溶液の百分率及び比は、特に指定のない限り、体積対体積の関係で表す。Teledyne Isco CombiFlash(登録商標)Rfシステム又はTeledyne TorrentでRediSep(登録商標)順相シリカフラッシュカラム又はRediSep Rf Gold(登録商標)順相シリカカラム又はSiliaSep
TM普遍的クローズドトップフラッシュカートリッジ又はInnoFlash
TMシリカフラッシュカラムを用いてフラッシュクロマトグラフィーを行なう。
下記具体例に類似して本発明の全ての化合物を合成する。後述する標準的な分析HPLC又はUPLC条件を用いて各化合物の保持時間(t
R)を測定する。当業者には周知なように、保持時間値は、特定の測定条件に敏感である。従って、たとえ同一条件の溶媒、流速、線形勾配等を用いても、例えば、異なるHPLC又はUPLC機器で測定すると保持時間値が異なることがある。同一機器で測定したときでさえ、例えば、異なる個々のHPLC又はUPLCカラムを用いて測定すると、値が異なることがあり、或いは同一機器かつ同一の個々のカラムで測定しても、例えば、異なる機会に取った個々の測定値間で異なることがある。当業者は、実施例セクションに列挙した各特定化合物を生成するためには、種々の工程を行なうために示した時間量を含め、合成方法に明らかな修正が必要とされ得ることを認めるであろう。
【0025】
分取RP-HPLCは、標準条件下、以下の特定の測定条件の1つを用いて行なう。
標準条件下、Waters SunFire Prep OBD
TM C18カラム(5μm,19×50mm)を用いて線形MeOH:水勾配(10mMのギ酸アンモニウム(pH3.8)含有)で10分間30mL/分にて溶出する分取RP-HPLCによって化合物を精製する。所望生成物を含有するフラクションをプールして凍結乾燥させる。
標準条件下、Waters XBridge Prep OBD
TM C18(5μm,19×50mm)を用いて、線形MeOH:水勾配(10mMの炭酸水素アンモニウム(pH10)含有)で10分間30mL/分にて溶出する分取RP-HPLCで化合物を精製する。所望生成物を含有するフラクションをプールして凍結乾燥させる。
標準条件下、Waters SunFire Prep OBD
TM C18カラム(5μm,19×50mm)を用いて、線形アセトニトリル:水勾配(0.06%のTFA(v/v)含有)で10分間30mL/分にて溶出する分取RP-HPLCで化合物を精製する。所望生成物を含有するフラクションをプールして凍結乾燥させる。
分析UPLCは、標準条件下、以下の特定の測定条件の1つを用いて行なう。
標準条件下、Waters ACQUITY UPLC(登録商標)HSS T3カラム(1.8μm,2.1×50mm)を用いて、セグメント化線形MeCN勾配(0.06%のTFA(v/v)含有)で2.6分間0.9mL/分にて溶出する分析UPLCを行なう。
標準条件下、Waters ACQUITY UPLC(登録商標)BEH C18カラム(1.8μm,2.1×30 mm)を用いて、線形MeOH勾配(10mMの炭酸水素アンモニウム(pH10)含有)で2.2分間0.75mL/分にて溶出するか又はWaters ACQUITY UPLC(登録商標)HSS C18カラム(1.8μm,2.1×30mm)を用いて、線形MeOH勾配(10mMのギ酸アンモニウム(pH3.8)含有)で2.3分間0.8mL/分にて溶出する分析UPLCをも行なう。
質量スペクトル分析は、エレクトロスプレー質量分析を利用して記録する。
標準条件下、以下の条件マトリックスの1つの条件組み合わせを用いて分取SFC-MSでエナンチオマーを調製することができる。
1. SFC(多重積層注入):SFC-MS:Waters Prep 100、カラム:タイプ(表1参照):21.2×250mm、40℃で、溶出剤A:CO
2、溶出剤B:表1参照、勾配:アイソクラチックX:YのCO
2:溶出剤B、50mL/分で、背圧調整弁:150バール、実行時間:10分。
2. SFC(多重積層注入):SFC-MS:Waters Prep 15、カラム:タイプ(表1参照):10×250mm、40℃で、溶出剤A:CO
2、溶出剤B:表1参照、勾配:アイソクラチックX:YのCO
2:溶出剤B、10mL/分で、背圧調整弁:150バール、実行時間:10分。
【0026】
表1:SFC条件のマトリックス(カラムタイプと溶出剤B)
【0027】
分析SFC-MSは、標準条件下、以下の条件マトリックスの1つの条件組み合わせを用いて行なう。
1. SFC(多重積層注入):SFC-MS:Waters Prep 15、カラム:タイプ(表1参照):10×250mm、40℃で、溶出剤A:CO
2、溶出剤B:表1参照、勾配:アイソクラチックX:YのCO
2:溶出剤B、10mL/分で、背圧調整弁:150バール、実行時間:10分。
本明細書で使用する略語又は記号には以下のものがある:
Ac:アセチル;AcOH:酢酸;ACCN:1,1'-アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル);AmBic:炭酸水素アンモニウム;AmFor:ギ酸アンモニウム;BEH:エチレン架橋ハイブリッド;Bn:ベンジル(フェニルメチル);BOC又はBoc:tert-ブチルオキシカルボニル;Bu:ブチル;BBN:9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナン;DCM:ジクロロメタン;DIPEA:N,N-ジイソプロピルエチルアミン;DMAP:4-ジメチルアミノピリジン;DME:ジメトキシエタン;DMF:N,N-ジメチルホルムアミド;EC
50:50%有効濃度;EDCI:1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド;Et:エチル;Et
3N:トリエチルアミン;Et
2O:ジエチルエーテル;EtOAc:酢酸エチル;EtOH:エタノール;Hex:ヘキサン;HATU:N,N,N',N'-テトラメチル-O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)ウロニウムヘキサフルオロホスファート;HPLC:高速液体クロマトグラフィー;HSS:高強度シリカ;
iPr又はi-Pr:1-メチルエチル(イソプロピル);LC-MS:液体クロマトグラフィー-質量分析;m/z:質量対電荷比;[M+H]
+:プロトン化分子イオン;Me:メチル;MeCN:アセトニトリル;MeOH:メタノール;MS:質量分析;NMP:N-メチル-2-ピロリドン;OBD:最適層密度;Ph:フェニル;Pr:プロピル;Prep LCMS:分取液体クロマトグラフィー-質量分析;SFC:超臨界流体クロマトグラフィー;SFC-MS:超臨界流体クロマトグラフィー-質量分析;RP-HPLC:逆相高速液体クロマトグラフィー;RT:室温(約18℃〜25℃);tert-ブチル又はt-ブチル:1,1-ジメチルエチル;TFA:トリフルオロ酢酸;THF:テトラヒドロフラン;t
R:保持時間;UPLC:超高速液体クロマトグラフィー。
実施例1
中間体1a2の調製
【0028】
【化6】
【0029】
工程1:
3-アミノベンゾニトリル1a1(Aldrich)(43.7g,0.37mol)とイタコン酸(Aldrich)(47.6g,0.37mol)の混合物を160℃で1時間加熱する。残渣をRTに冷ましてから水を加える。結果として生じる沈殿物をNaOH(1N)に溶かす。残渣をろ過してからろ液を濃HClで酸性にする。残渣をろ過し、水で洗浄する。固体を真空下で乾燥させ、シリカゲルに予め吸着させ、Rf Combi-Flash(0〜35%のMeCN/CH
2Cl
2溶出)で精製して1a2(t
R=0.9分,(M+H)
+ 231.1)を得る。
適切なアニリンから出発して実施例1に記載の手順に類似して下記中間体を調製する。
【0030】
【化7】
【0031】
実施例2
中間体2a2の調製
【0032】
【化8】
【0033】
工程1:
2a1(Synchem-inc,1.72g,12mmol)、2a2(Matrix,2g,10mmol)、炭酸セシウム(4.9g,15mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(229mg,0.25mmol)及び4,5-ビス-ジフェニルホスファニル-9,9-ジメチル-9H-キサンテン(289mg,0.5mmol)を1,4-ジオキサン(20mL)に入れる。混合物をアルゴンで20分間脱気し、100℃で16時間加熱する。反応混合物をRTに冷まし、EtOAcを加えて有機層を水及びブラインで洗浄する。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮する。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(10%〜80%のEtOAc:ヘキサン)で精製して2a3を得る(t
R=1.3分,(M+H)
+ 263.1)。
工程2:
2a3(1.8g,6.7mmol)をMeOHとDCMの(1:1)混合物(16mL)に溶かす。エナンチオマーをSFC(多重積層注入):SFC-MS:Waters Prep 100、カラム:IA 21×250mm、40℃で、溶出剤A:CO
2、溶出剤B:MeOH、勾配:アイソクラチック90:10のCO
2:MeOH、50mL/分で、背圧調整弁:120バール、実行時間:12分で分離する。
所望フラクションを収集し、真空中で濃縮して2a4(S-エナンチオマー)及び2a5(R-エナンチオマー)を得る。
工程3:
化合物2a4(0.52g;2mmol)をMeOHとTHFの1:1混合物(10mL)に溶かしてLiOH水溶液(3mLの水中840mg,2mmol)で処理する。混合物をRTで10分間撹拌し、EtOAcとNaHCO
3飽和水溶液の混合物中に注ぐ。層を分け、水層を6N HClで酸性にしてEtOAc(3×)で抽出する。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮して2a6を得る(t
R=1.05分,(M+H)
+ 249)。
実施例3
中間体3a4の調製
【0034】
【化9】
【0035】
工程1:
0℃でDCM(50mL)中のカルボン酸1a2(5g,22mmol)、tert-ブタノール(5.7mL,59.5mmol)、トリエチルアミン(6mL,43mmol)及びDMAP(250mg,2.1mmol)の混合物に2,4,6-トリクロロベンゾイルクロリド(7mL,44.8mmol)を加える。氷浴を除去して反応混合物をRTで一晩撹拌する。反応混合物を水とEtOAcの混合物中に注ぐ。有機層を分離して水及びNaHCO
3飽和水溶液で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮する。Combi-Flash Rf(30〜70%のEtOAc/ヘキサン溶出)で精製して3a1を得る(t
R=1.3分,(M+H)
+ 287.0)。
工程2:
3a1(4.8g,17mmol)を96mLのMeOHに溶かし、エナンチオマーをSFC(多重積層注入):SFC-MS:Waters/Thar Prep 15、カラム:IA 10×250mm、40℃で、溶出剤A:CO
2、溶出剤B:MeOH、勾配:アイソクラチック80:20 CO
2:MeOH、10mL/分、背圧調整弁:150バール、実行時間:7分で分離する。
所望フラクションを収集し、真空中で濃縮して3a2(R-エナンチオマー)(t
R=1.31分,(M+H)
+ 287.1)及び3a3(S-エナンチオマー)(t
R=1.31分,(M+H)
+ 287.1)を得る。
工程3:
(S)-1-(3-シアノ-フェニル)-5-オキソ-ピロリジン-3-カルボン酸tert-ブチルエステル3a3(1.37g;4.8mmol)をDCM(25mL)に溶かし、トリフルオロ酢酸(25mL,0.32mol)で処理する。混合物をRTで1時間撹拌する。トルエン(10mL)を加え、溶媒を蒸発させる。残渣を高真空下で乾燥させて3a4(t
R=0.59分,(M+H)
+ 231.1)を得る。
適切な酸誘導体から出発して実施例3に記載の手順に類似して下記中間体を調製する。
【0036】
【化10】
【0037】
実施例4
中間体4a4の調製
【0038】
【化11】
【0039】
工程1:
ピペリジン-4-イル-メタノール4a1(Lancaster,5g,43mmol)をDCM(250mL)に溶かして0℃に冷却する。溶液をトリエチルアミン(12mL;87mmol)で処理し、クロロギ酸ベンジル4a2(12mL;87mmol)を滴加する。混合物をRTで一晩撹拌する。混合物をDCMで希釈し、NaHCO
3飽和水溶液、水及びブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過かつ濃縮する。Combiflash(80gのカラム,50〜100%のEtOAc/Hex)で精製して4a3を得る。
工程2:
塩化オキサリル(9.4g;74mmol)をDCM(55mL)に溶かし、-78℃に冷却する。DMSO(7.5mL;106mmol)を滴加して混合物を-78℃で15分間撹拌する。別のフラスコで、4a3(13g;53mmol)をDCM(55mL)に溶かし、カニューレを用いて最初のフラスコに滴加する。添加が終了したら、混合物を-55℃で15分間撹拌する。反応混合物を-78℃に冷却し、DCM(28mL)中のトリエチルアミン(22mL;158mmol)の溶液を反応混合物にカニューレを用いて滴加する。混合物を-78℃で1時間、次いで0℃で15分間及びRTで30分間撹拌する。反応を11mLのAcOHで中和し、100mLのDCM及び100mLの水で希釈する。層を分け、水層をDCM(2×100mL)で抽出する。混ぜ合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過かつ濃縮する。Combiflash(120gのカラム,0〜50%のEtOAc/Hex)で精製して4a4を得る。
実施例5
中間体5a2の調製
【0040】
【化12】
【0041】
工程1:
ヒドラジン5a1(Matrix,15g,67mmol)を2-メチル-プロピオンアルデヒド(Aldrich,5.1g,70mmol)と混合してDCM(105mL)に溶かす。反応混合物にTFA(38g,340mmol)を加えて1時間還流させる。混合物に水素化ホウ素ナトリウム(7.6g,201mmol)を加えて10分後、混合物を氷浴に入れる。過剰の水酸化アンモニウム(水中28%,47g,1.3mol)を少しずつ添加した後、水(150mL)を加える。層を分け、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮する。残渣をCombiflash RF(120gのカラム,0〜20%のEtOAc:ヘキサン)で精製して5a2(t
R=1.52分,(M+H)
+ 226; 228)を得る。
適切なヒドラジン及びアルデヒド誘導体から出発して実施例5に記載の手順に類似して下記中間体を調製する。
【0042】
【化13】
【0043】
実施例6
中間体6a5の調製
【0044】
【化14】
【0045】
工程1:
5-クロロ-2-ヨード-フェニルアミン6a1(Combi-Blocks,15g,59mmol)をテトラヒドロフラン(610mL,7.5mol)に溶かし、boc無水物(54g;250mmol)とDMAP(720mg,5.9mmol)で処理する。混合物を一晩還流させる。反応混合物をRTに冷まし、EtOAcで希釈し、1N HCl、NaHCO
3 飽和水溶液及びブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過かつ濃縮する。
粗製ビス-Boc生成物をMeOH(609mL,15mol)に取り、炭酸カリウム(25g;178mmol)で処理し、2時間還流させる。反応混合物をRTに冷まして濃縮する。粗生成物をEtOAc及び水に溶かす。層を分け、有機層を水及びブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過かつ濃縮する。Teledyne Torrent(330gのカラム,0〜10%のEtOAc/Hex)で精製して6a2を得る(t
R=1.94分,(M-H)
+ 351.8; 353.8)。
工程2:
6a2(2.5g,7mmol)をDMF(30mL)に溶かし、0℃に冷却する。NaH(鉱油中60%,880mg;27mmol)を加える。混合物を0℃で15分間撹拌してからRTで15分間撹拌する。3-クロロ-2-メチル-プロペン(Aldrich,2.2mL;23mmol)を加えて混合物をRTで1.5時間撹拌する。水とEtOAcを添加して反応混合物を中和してからEtOAc及び水で希釈する。層を分け、有機層を水(4×)及びブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過かつ濃縮して6a3(t
R=2.12分)を得る。
工程3:
6a3(2.9g;7mmol)をトルエン(160mL)に溶かす。トリフェニルスズヒドリド(3g;8.5mmol)の添加後にACCN(259mg;1.1mmol)を加え、混合物を窒素で15分間泡立たせる。混合物を80℃で1時間撹拌する。シリカを加え、溶媒を蒸発させる。Combiflash RF(80gのカラム,0〜100%のトルエン/Hex)で精製して6a4(t
R=2.07分)を得る。
工程4:
6a4(1g,3.7mmol)をアセトニトリル(120mL)に溶かし、1-ブロモ-ピロリジン-2,5-ジオン(720mg;4.1mmol)を加える。混合物をRTで45分間撹拌する。反応混合物を濃縮して約20mLのMeCNとし、EtOAcで希釈し、Na
2S
2O
3飽和水溶液、1N NaOH(3×)及びブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過かつ濃縮して6a5(t
R=2.22分)を得る。
適切なアニリン誘導体から出発して実施例6に記載の手順に類似して下記中間体を調製する。
【0046】
【化15】
【0047】
実施例7
中間体7a1の調製
【0048】
【化16】
【0049】
工程1:
4a4(1g,2.5mmol)をDCM(15mL)に溶かし、DCM(5mL)中のboc無水物(600mg;2.7mmol)の溶液の添加後にジイソプロピルアミン(0.9mL,5mmol)を加える。混合物をRTで2日間撹拌する。反応混合物をEtOAcで希釈し、1N HClで洗浄する。水層をEtOAc(2×)で抽出する。混ぜ合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過かつ濃縮する。Combiflash RF(80gのカラム,0〜40%のトルエン/Hex)で精製して7a1(t
R=2.37分,(M+H)
+ 501.3; 503.3)を得る。
適切なアミン誘導体から出発して実施例7に記載の手順に類似して下記中間体を調製する。
【0050】
【化17】
【0051】
実施例8
中間体8a1の調製
【0052】
【化18】
【0053】
工程1:
テフロン(登録商標)撹拌子を備えた圧力容器に7a1(700mg;1.4mmol)、カリウム(モルホリン-4-イル)メチルトリフルオロボラート(350mg,1.7mmol)、炭酸セシウム(1.4g;4.2mmol)、酢酸パラジウム(II)(31mg;0.14mmol)及び2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリ-i-プロピル-1,1’-ビフェニル(130mg;0.28mmol)を詰める。テトラヒドロフラン(7mL)及び水(0.7mL)を加え、アルゴンを5分間泡立たせて溶液を脱気する。容器を密封し、80℃で一晩加熱する。反応混合物をRTに冷まし、Celiteでろ過し、EtOAcで洗浄する。水を加えて水層をEtOAc(3×)で抽出する。混ぜ合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過かつ濃縮する。Combiflash RF(25gのカラム,70〜100% EtOAc/Hex)で精製して8a1を得る(t
R=1.88分,(M+H)
+ 522.2)。
適切なブロモインドリン誘導体から出発して実施例8に記載の手順に類似して下記中間体を調製する。
【0054】
【化19】
【0055】
実施例9
中間体9a2の調製
【0056】
【化20】
【0057】
工程1:
8a1(600mg,1.1mmol)をEtOH(12mL)に溶かし、アルゴン下でパージする。Pd/C(10%w/w,182mg,0.2mmol)を加える。混合物をアルゴン下でパージしてからH
2(1atm)下に2時間置く。反応混合物をセライトのパッドを通してろ過し、MeOHで洗浄する。ろ液を濃縮乾固させて9a1(t
R=0.95分,(M+H)
+ 388.3)を得る。
工程2:
9a1(430mg,1.1mmol)をDCM(44mL)に溶かして塩化アセチル(94μL,1.3mmol)で処理した後トリエチルアミン(0.31mL,2.2mmol)で処理する。混合物をRTで16時間撹拌する。水とDCMを加えて層を分ける。水層をDCM(3×)で抽出する。混ぜ合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過かつ濃縮して9a2(t
R=1.34分,(M+H)
+ 430.3)を得る。
実施例10
中間体10a1の調製
【0058】
【化21】
【0059】
工程1:
9a2(50mg,0.1mmol)を1,4-ジオキサン中のHCl溶液(4M,1mL,4mmol)でRTにて2時間処理する。混合物を濃縮乾固させて10a1(t
R=0.95分,(M+H)
+ 388.3)を得る。
適切なBOC誘導体から出発して実施例10に記載の手順に類似して下記中間体を調製する。
【0060】
【化22】
【0061】
実施例10-1
中間体10-1a1の調製
【0062】
【化23】
【0063】
工程1:
6a5(1.1g;3.1mmol)をDCM(15mL)に溶かし、溶液をトリフルオロ酢酸(15mL)の滴加により処理する。混合物を30分間撹拌し、溶媒を蒸発させる。粗生成物をDCM(75mL)に取る。NaHCO
3飽和水溶液を加えて混合物を1時間撹拌する。層を分け、水層をDCMで2回抽出する。混ぜ合わせた有機層をMgSO
4上で乾燥させ、ろ過かつ濃縮して10-1a1(t
R=1.71分,(M-H)
+ 260; 261.9)を得る。
適切なBOC誘導体から出発して実施例10-1に記載の手順に類似して下記中間体を調製する。
【0064】
【化24】
【0065】
実施例11
11a1の調製
【0066】
【化25】
【0067】
工程1:
NMP(1mL)中の酸3a4(24mg,0.11mmol)にHATU(80mg,0.2mmol)及び2,6-ルチジン(73μL,0.63mmol)を加える。NMP(0.25mL)中のアミン10a1(42mg,0.12mmol)の溶液を加えて混合物をRTで2.5時間撹拌する。反応混合物をAcOH/MeOHで希釈して(2mLの溶液とし)、Acrodiscフィルターを通してろ過し、分取HPLC MeOH/H
2O(5mMのギ酸アンモニウム含有)で精製する。純粋フラクションを混ぜ合わせ、濃縮し、MeCN/H
2Oの混合物で希釈し、凍結乾燥させて11a1(t
R=1.07分,(M+H)
+ 542.5)を得る。
適切な酸及びインドリン誘導体から出発して実施例11に記載の手順に類似して下記中間体を調製する。
【0068】
【化26】
【0069】
実施例12
中間体12a1の調製
【0070】
【化27】
【0071】
工程1:
テフロン撹拌子を備えた丸底フラスコに11b1(750mg,1.7mmol)、クロロホルム(75mL)及びクロロギ酸エチル(330μL,3.5mmol)を詰める。混合物を3時間還流させる。混合物をRTに冷まし、DCMで希釈し、1N HCl及びブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過かつ濃縮する。Combiflash RF(25gのカラム,0〜20%のMeCN/DCM)で精製して12a1を得る(t
R=0.93分,(M+H-Cl)
+ 344.1)。
適切なモルホリン誘導体から出発して実施例12に記載の手順に類似して下記中間体を調製する。
【0072】
【化28】
【0073】
実施例13
13a1の調製
【0074】
【化29】
【0075】
工程1:
DMF(4.7mL)中の12a1(560mg,1.5mmol)にイミダゾール(510mg,7.4mol)を加えて混合物を80℃で1.5時間撹拌する。混合物をRTに冷まし、AcOH/MeOHで希釈し、Acrodiscフィルターでろ過し、分取HPLC MeCN/H
2O(5mMのギ酸アンモニウム含有)で精製する。純粋フラクションを混ぜ合わせ、濃縮し、MeCN/H
2Oの混合物で希釈し、凍結乾燥させて13a1(t
R=0.76分,(M+H)
+ 412.1)を得る。
適切なクロロ又はメシル酸誘導体から出発して実施例13に記載の手順に類似して下記中間体を調製する。
【0076】
【化30】
【0077】
実施例14
中間体14a1の調製
【0078】
【化31】
【0079】
工程1:
テフロン撹拌子を備えた圧力容器に11d1(690mg,1.7mmol)、2,4,6-トリビニルシクロトリボロキサンピリジン錯体(420mg,1.7mmol)、炭酸ナトリウム(水中2M,5mL,10mmol)、Pd(PPh
3)
4(180mg;0.15mmol)及びDME(20mL)を詰める。アルゴンを5分間泡立たせて溶液を脱気する。容器を密封し、80℃で一晩加熱する。反応混合物をRTに冷まし、EtOAc中に注ぎ、水及びブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過かつ濃縮する。Combiflash RF(24gのカラム,0〜30%のMeCN/DCM)で精製して14a1(t
R=1.78分,(M+H)
+ 358)を得る。
適切なブロモ及びボロン酸誘導体から出発して実施例14に記載の手順に類似して下記中間体を調製する。
【0080】
【化32】
【0081】
実施例15
中間体15a1の調製
【0082】
【化33】
【0083】
工程1:
オレフィン14a1(470mg,1.3mmol)、t-BuOH中のOsO
4溶液(0.1M,260μL,0.03mmol)及び水中のNaIO
4溶液(0.5M,9.3mL,4.6mmol)のTHF(10mL)中の混合物をRTで4時間撹拌する。混合物を水に注ぎ、EtOAcで2回抽出する。有機層をMgSO
4で乾燥させ、ろ過及びエバポレートして15a1(t
R=1.48分,(M+H)
+ 360)を得る。
適切なビニル誘導体から出発して実施例15に記載の手順に類似して下記中間体を調製する。
【0084】
【化34】
【0085】
実施例16
16a3の調製
【0086】
【化35】
【0087】
工程1:
MeOH(10mL)中のアルデヒド15a1(390mg,1.1mmol)の混合物(1mLのTHFを加えて可溶化を完了する)をN
2(g)下でRTにて撹拌する。NaBH
4(81mg,2.1mmol)を加えて混合物をRTで2時間撹拌する。反応混合物を1N HClで中和してから濃縮する。EtOAcを加えて有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過かつエバポレートする。Combi-Flash Rf(4gのカラムで溶出剤として0〜50%のMeCN/CH
2Cl
2、25分)で精製して16a1(t
R=1.33分,(M+OMe)
+=376.1)を得る。
工程2:
CH
2Cl
2(110mL)中のアルコール16a1(160mg,0.4mmol)の溶液をN
2(g)下で0℃にて撹拌する。Et
3N(0.15mL,1.1mmol)の添加後に15分間でメタンスルホニルクロリド(50μL,0.65mmol)を加える。反応混合物を2時間にわたってRTに温める。水を加えて層を分ける。有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過してからエバポレートして16a2(t
R=1.05分,(M+H)
+=445.1)を得る。
工程3:
DMF(2mL)中の16a2(40mg,0.09mmol)にイミダゾール(31mg,0.45mmol)を加えて混合物を16時間140℃で撹拌する。混合物をRTに冷まし、AcOH/MeOHで希釈し、Acrodiscフィルターでろ過し、分取HPLC MeOH/H
2O(5mMのギ酸アンモニウム含有)で精製する。純粋フラクションを混ぜ合わせ、濃縮し、MeCN/H
2Oの混合物で希釈し、凍結乾燥させて16a3(t
R=1.06分,(M+H)
+ 412.0)を得る。
適切なアルデヒド誘導体から出発して実施例16に記載の手順に類似して下記中間体を調製する。
【0088】
【化36】
【0089】
実施例17
中間体17a1の調製
【0090】
【化37】
【0091】
工程1:
テフロン撹拌子を備えた圧力容器に6c5(250mg,0.8mmol)、1-ビニルイミダゾール(90mg,1mmol)、トリ-o-トリルホスフィン(tolyphosphine)(33mg,0.11mmol)、ジイソプロピルアミン(0.4mL,2.3mmol)、Pd(OAc)
2(12mg;0.05mmol)及びDMF(18mL)を詰める。アルゴンを5分間泡立たせて溶液を脱気する。容器を密封し、110℃で一晩加熱する。反応混合物をRTに冷まし、EtOAc中に注ぎ、0.1N HClで抽出する。水層を炭酸カリウムで塩基性にし、EtOAcで抽出する。有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過かつ濃縮して17a1を得る(t
R=1.52分,(M+H)
+ 340)。
工程2:
17a1(190mg,0.55mmol)をEtOH(20mL)に溶かし、アルゴン下でパージする。Pd/C(10%w/w)を加える。混合物をアルゴン下でパージしてからH
2(1atm)下に16時間置く。反応混合物をセライトのパッドを通してろ過し、MeOHで洗浄する。ろ液を濃縮乾固させて17a2(t
R=1.21分,(M+H)
+ 342.2)を得る。
適切なブロモ及びビニル誘導体から出発して実施例17に記載の手順に類似して下記中間体を調製する。
【0092】
【化38】
【0093】
実施例18
中間体18a4の調製
【0094】
【化39】
【0095】
工程1:
テフロン撹拌子を備えた圧力容器に6c5(410mg,1.3mmol)、(トリエチルシリル)アセチレン(220mg,1.6mmol)、ジエチルアミン(650μL,6.3mmol)、ヨウ化銅(24mg,0.13mmol)、Pd(PPh
3)
4(130mg;0.12mmol)及びDMF(5.5mL)を詰める。アルゴンを5分間泡立たせて溶液を脱気する。容器を密封し、90℃で一晩加熱する。反応混合物をRTに冷ましてEtOAc中に注ぐ。有機層をクエン酸の1N溶液及びブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過かつ濃縮する。Combi-Flash Rf(12gのカラム上で溶出剤として0〜2%のEtOAc/ヘキサン)で精製して18a1(t
R=2.52分)を得る。
工程2:
18a1(450mg,1.2mmol)をMeOH(18mL)に溶かし、THF中のTBAF溶液(1M,1.3mL,1.3mmol)で70℃にて16時間処理する。反応混合物をRTに冷まして濃縮する。Combi-Flash Rf(12gのカラム上で溶出剤として0〜10%のEtOAc/ヘキサン)で精製して18a2(t
R=1.93分)を得る。
工程3:
テフロン撹拌子を備えた圧力容器に18a2(260mg,0.95mmol)、5-ブロモピリミジン(190mg,1.2mmol)、ジエチルアミン(491μL,4.8mmol)、ヨウ化銅(18mg,0.10mmol)、Pd(PPh
3)
4(100mg;0.09mmol)及びDMF(4.0mL)を詰める。アルゴンを5分間泡立たせて溶液を脱気する。容器を密封し、90℃で一晩加熱する。反応混合物をRTに冷ましてEtOAc中に注ぐ。有機層を塩化アンモニウム飽和水溶液及びブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過かつ濃縮する。Combi-Flash Rf(12gのカラム上で溶出剤として0〜20%のEtOAc/ヘキサン)で精製して18a3(t
R=1.88分,(M+H)
+=350.1)を得る。
工程4:
18a3(205mg,0.59mmol)をEtOH(20mL)に溶かしてアルゴン下でパージする。Pd/C(10%w/w)を加える。混合物をアルゴン下でパージしてからH
2(1atm)下に16時間置く。反応混合物をセライトのパッドを通してろ過し、濃縮乾固させる。Combi-Flash Rf(4gのカラム上で溶出剤として0〜50%のEtOAc/ヘキサン)で精製して18a4(t
R=1.65分,(M+H)
+=298.1)を得る。
適切なブロモ誘導体から出発して実施例18に記載の手順に類似して下記中間体を調製する。
【0096】
【化40】
【0097】
実施例19
19a2の調製
【0098】
【化41】
【0099】
工程1:
テフロン撹拌子を備えた圧力容器に11j1(100mg,0.21mmol)、5-エチニル-1-メチル-1H-イミダゾール(28mg,0.26mmol)、ジエチルアミン(109μL,1.1mmol)、ヨウ化銅(4mg,0.02mmol)、Pd(PPh
3)
4(22mg;0.02mmol)及びDMF(1mL)を詰める。アルゴンを5分間泡立たせて溶液を脱気する。容器を密封し、90℃で一晩加熱する。反応混合物をRTに冷ましてEtOAc及び水中に注ぐ。残渣をろ過し、ろ液を高真空下で乾燥させて19a1を得る(t
R=1.38分,(M+H)
+=498; 500)。
工程2:
19a1(25mg,0.05mmol)をMeOH(1mL)とTHF(1mL)の混合物に溶かす。スラリーを20%Pd/Cw/w(Degussa E101型 NE/W,4mg)で処理し、アルゴン下でパージしてからH
2(1atm)下に16時間置く。反応混合物をAcrodiscフィルターを通してろ過し、濃縮乾固させる。残渣をDMSOで希釈し、分取HPLC MeCN/H
2O(5mMのギ酸アンモニウム含有)で精製する。純粋フラクションを混ぜ合わせ、濃縮し、MeCN/H
2Oの混合物で希釈し、凍結乾燥させて19a2をラセミ混合物として得る。エナンチオマーをSFC(多重積層注入):SFC-MS:Waters Prep 15,カラム:IA 10×250mm、40℃で、溶出剤A:CO
2、溶出剤B:MeOH-2mMの炭酸水素アンモニウム、勾配:アイソクラチック50:50のCO
2:MeOH+2mM AmBic、10mL/分で、背圧調整弁:150バール、実行時間:12分で分離する。所望フラクションを収集し、真空中で濃縮して19a2(t
R=1.09分,(M+H)
+ 502.1;504.0)を得る。
適切なブロモインドリン誘導体から出発して実施例19に記載の手順に類似して下記中間体を調製する。
【0100】
【化42】
【0101】
実施例20
中間体20a1の調製
【0102】
【化43】
【0103】
工程1:
7b1(450mg,1.7mmol)をアセトニトリル(55mL)に溶かし、1-ブロモ-ピロリジン-2,5-ジオン(330mg;1.9mmol)を加える。混合物をRTで45分間撹拌する。反応混合物を濃縮して約20mLのMeCNとし、EtOAcで希釈し、Na
2S
2O
3飽和水溶液、1N NaOH(3×)及びブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過かつ濃縮して20a1(t
R=2.14分,(M+H)
+ 331; 333)を得る。
適切な誘導体から出発して実施例20に記載の手順に類似して下記中間体を調製する。
【0104】
【化44】
【0105】
実施例21
中間体21a1の調製
【0106】
【化45】
【0107】
工程1:
14c1(42mg,0.15mmol)と9-BBN(THF中0.5M,1.2mL,0.6mmol)の溶液をRTで1時間撹拌する。65μLの水を加え、この混合物をRTで10分間撹拌する。K
2CO
3溶液(水中2M,250μL,0.5mmol)を加え、この混合物を25分間撹拌する。THF(0.4mL)中の5-ブロモ-ニコチノニトリル(42mg,0.23mmol)とPd(PPh
3)
4(8.9mg,0.01mmol)の溶液を加える。N
2を泡立たせて溶液を脱気し、マイクロ波照射下で120℃にて20分間撹拌する。混合物を濃縮し、残渣をEtOAcと水に溶かす。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過かつ濃縮する。粗生成物をcombi-flash RF(4gのカラム、0〜40%のEtOAc/ヘキサン溶出)で精製して21a1(t
R=1.88分,(M+H)
+ 378.2)を得る。
適切なハロ及びビニル誘導体から出発して実施例21に記載の手順に類似して下記中間体を調製する。
【0108】
【化46】
【0109】
実施例22
22a1の調製
【0110】
【化47】
【0111】
工程1:
テフロン撹拌子を備えた圧力容器に12j1(25mg,0.07mmol)、(1-メチル-1H-イミダゾール-5-イル)ボロン酸(17mg,0.13mmol)、K
3PO
4(84mg,0.39mmol)、Pd(OAc)
2(3mg;0.01mmol)、トリフェニルホスフィン(6.9mg,0.03mmol)及びDMF(1.6mL)を詰める。アルゴンを5分間泡立たせて溶液を脱気する。容器を密封し、マイクロ波照射下110℃で10分間加熱する。反応混合物をRTに冷まし、Acrodiscフィルターを通してろ過し、分取HPLC MeCN/H
2O(5mMのギ酸アンモニウム含有)で精製する。純粋フラクションを混ぜ合わせ、濃縮し、MeCN/H
2Oの混合物で希釈し、凍結乾燥させて22a1(t
R=1.13分,(M+H)
+ 426.1)を得る。
エナンチオマーは、一般的SFC手順に記載の条件マトリックスから特定条件を用いてSFC-MSで分離可能である。
適切なクロロ及びボロン酸誘導体から出発して実施例22に記載の手順に類似して下記中間体を調製する。
【0112】
【化48】
【0113】
実施例23
中間体23a2の調製
【0114】
【化49】
【0115】
工程1:
無水THF(68mL)中の23a1(Matrix,8g,68mmol)の溶液にBH
3のTHF中1M溶液(410mL,410mmol)をRTで15分かけて加える。この混合物を還流下で6時間撹拌する。RTに冷ました後、MeOHを添加して反応混合物を中和し、減圧下で濃縮する。残渣をMeOHに溶かし、一晩還流させる。混合物を濃縮する。残渣をEtOAcに溶かし、水及びブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させる。ろ過及び溶媒の蒸発後、粗製物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル230〜400メッシュ;EtOAc中MeOHの0〜3%の勾配)で精製して23a2を得る。
実施例24
24a1の調製
【0116】
【化50】
【0117】
工程1:
MeOHとTHFの混合物中の13z1(51mg,0.10mmol)にLiOH水溶液(2.5M,100μL,0.26mmol)を加える。反応混合物をRTで16時間撹拌してからDMSO及びギ酸アンモニウム水溶液(5mM)を加える。溶液をAcrodiscフィルターを通してろ過し、分取HPLC MeCN/H
2O(5mMのギ酸アンモニウム含有)で精製する。純粋フラクションを混ぜ合わせ、濃縮し、MeCN/H
2Oの混合物で希釈し、凍結乾燥させて24a1(t
R=0.82分,(M+H)
+ 498.3)を得る。
適切なエステル誘導体から出発して実施例24に記載の手順に類似して下記中間体を調製する。
【0118】
【化51】
【0119】
実施例25
中間体25a6の調製
【0120】
【化52】
【0121】
工程1:
テトラヒドロフラン(240mL)に溶かした2-ヨード-フェニルアミン25a1(Aldrich,5g,23mmol)をboc無水物(15g;68mmol)及びDMAP(280mg,2.3mmol)で処理する。混合物を一晩還流させる。反応混合物をRTに冷まし、EtOAcで希釈し、10%クエン酸水溶液、水(2×)及びブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過かつ濃縮する。粗製ビス-boc生成物をMeOH(240mL)に取り、炭酸カリウム(9.5g;68mmol)で処理し、2時間還流させる。反応混合物をRTに冷まして濃縮する。粗生成物をEtOAcに溶かし、10%クエン酸水溶液を加える。層を分け、有機層を水及びブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過かつ濃縮して25a2(t
R=1.78分,(M-H)
+ 317)を得る。
工程2:
25a2(2g,6.3mmol)をDMF(40mL)に溶かして0℃に冷却する。NaH(鉱油中60%,780mg;19mmol)を加える。混合物を0℃で15分間撹拌してからRTで15分間撹拌する。3-クロロ-2-(クロロメチル)-1-プロペン(Aldrich,2.3mL;20mmol)を加えて混合物をRTで3時間撹拌する。反応混合物を水とEtOAcで中和してからEtOAc及び水で希釈する。層を分け、有機層を水(4×)及びブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過かつ濃縮して25a3(t
R=2.13分)を得る。
工程3:
25a3(2.6g,6.3mmol)をDMF(20mL)に溶かし、酢酸カリウム(800mg,8.2mmol)を加える。混合物を65℃で16時間撹拌する。水を加えて反応混合物を中和し、EtOAc(3×)で抽出する。混ぜ合わせた有機層を水(4×)及びブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過かつ濃縮する。10%のEtOAc/Hexを溶出するフラッシュクロマトグラフィーで精製して25a4(t
R=1.78分,(M-OtBu)
+ 375)を得る。
工程4:
25a4(600mg;1.4mmol)をトルエン(30mL)に溶かす。トリフェニルスズヒドリド(590mg;1.7mmol)の添加後、ACCN(51mg;0.21mmol)を加え、窒素を15分間泡立たせて混合物を脱気する。混合物を80℃で1時間撹拌する。シリカを加えて溶媒を蒸発させる。3〜5%のEtOAc/Hexを溶出するフラッシュクロマトグラフィーで精製して25a5を得る。
工程5:
25a5(280mg,0.9mmol)をアセトニトリル(4mL)に溶かし、1-ブロモ-ピロリジン-2,5-ジオン(170mg;0.9mmol)を加える。混合物をRTで60分間撹拌する。反応混合物を濃縮し、EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過かつ濃縮して25a6(t
R=1.88分)を得る。
実施例26
中間体26a1の調製
【0122】
【化53】
【0123】
工程1:
10o1(109mg,0.38mmol)をアセトニトリル(5.5mL)に溶かし、炭酸カリウム(110mg,0.77mmol)とクロロギ酸ベンジル(60μL,0.42mmol)を加える。混合物を2時間撹拌し、EtOAcで希釈し、水、0.5N HCl及びブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過かつ濃縮する。粗生成物をcombi-flash RF(10%のEtOAc/ヘキサンを溶出する4gのカラム)で精製して26a1を得る(t
R=1.88分,(M+H)
+ 417.9; 419.9)。
実施例27
中間体27a1の調製
【0124】
【化54】
【0125】
工程1:
24c1(26mg,0.07mmol)をTHF(1mL)とMeOH(1mL)に溶かしてアルゴン下でパージする。Pd/C(10%w/w,触媒的)を加える。混合物をアルゴン下でパージしてからH
2(1atm)下に16時間置く。反応混合物をセライトのパッドを通してろ過し、MeOHで洗浄する。ろ液を濃縮乾固させる。ジエチルエーテル中のHClを加え、固体を収集して27a1(t
R=1.01分)を得る。
実施例28
中間体28a2の調製
【0126】
【化55】
【0127】
工程1:
酸28a1(Aldrich,130mg,0.9mmol)を直接8mLのバイアルに量り入れ、MeOH(3mL)で溶かし、1,4-ジオキサン中4MのHCl溶液(0.5mL;2mmol)を加える。反応混合物を60℃で一晩撹拌する。減圧下で溶媒を除去して28a2を得る。
実施例29
中間体29a1の調製
【0128】
【化56】
【0129】
工程1:
テフロン撹拌子を備えた圧力容器に6c5(305mg,0.93mmol)、トリブチル-(1-エトキシ-ビニル)-スタンナン(0.41mL,1.2mmol)、PdCl
2(PPh
3)
2(98mg;0.14mmol)及びDMF(4.5mL)を詰める。アルゴンを5分間泡立たせて溶液を脱気する。容器を密封し、マイクロ波照射下145℃で30分間加熱する。反応混合物をRTに冷ます。1N HCl溶液(2.8mL,2.8mmol)を加え、この混合物をRTで1時間撹拌する。EtOAcを加える。混合物をセライト上でろ過し、真空中で濃縮する。EtOAcと水を加え、層を分け、水層をEtOAc(2×)で抽出する。混ぜ合わせた有機層を水(2×)、ブラインで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過かつ濃縮する。粗生成物をcombi-flash RF(0〜20%のEtOAc/ヘキサンを溶出する12gのカラム)で精製して29a1を得る(t
R=2.04分,(M+H)
+ 290.3)。
工程2:
MeOH(2mL)中の29a1(60mg,0.21mmol)に水素化ホウ素ナトリウム(16mg,0.41mmol)を加えて混合物をRTで一晩撹拌する。反応混合物をNH
4Cl飽和水溶液で中和する。EtOAcを加えて水層をEtOAc(3×)で抽出する。有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、ろ過かつ濃縮する。粗生成物をcombiflash RF(0〜30%のEtOAc/Hexを用いる4gのカラム)で精製して29a2(t
R=1.91分,(M-OH)
+ 274.2)を得る。
工程3:
THF(2mL)中の29a2(50mg,0.17mmol)にジ-イミダゾール-1-イル-メタノン(56mg,0.34mmol)を加えて混合物を還流させながら一晩撹拌する。反応混合物をRTに冷ます。EtOAcと水を加えて層を分ける。水層をEtOAc(3×)で抽出する。有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、ろ過かつ濃縮する。粗生成物をcombiflash RF(0〜8%のMeOH/DCMを用いる4gのカラム)で精製して29a3(t
R=1.66分,(M+H)
+ 342.3)を得る。
実施例30
中間体30a1の調製
【0130】
【化57】
【0131】
工程1:
THF(7mL)中のアルケン14c1(200mg,0.73mmol)と9-BBN(THF中0.5M,7.3mL,3.7mmol)の溶液を0℃で0.5時間及びRTで3時間撹拌する。混合物を0℃に冷却し、1N NaOH溶液(7.3mL,7.3mmol)と過酸化水素溶液(水中30%,3.3mL,29mmol)を加える。混合物をRTに戻して2時間撹拌する。反応混合物を10%のNa
2S
2O
3水溶液で0℃にて中和する。混合物をRTで10分間撹拌し、濃縮する。水性残渣をEtOAc(3×)で抽出する。混ぜ合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、ろ過かつ濃縮する。粗生成物をCombiflash RF(0〜40%のEtOAc/ヘキサンを溶出する12gのカラム)で精製して30a1(t
R=1.95分,(M+H)
+ 292.3)を得る。
工程2:
DCM(3mL)中のアルコール30a1(190mg,0.63mmol)とトリエチルアミン(0.11mL,0.82mmol)の溶液を0℃で撹拌し、メタンスルホニルクロリド(54μL,0.7mmol)を加える。混合物をRTに戻して16時間撹拌する。反応混合物をDCMと水の混合物に注ぎ、層を分ける。水層をDCM(3×)で抽出する。混ぜ合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、ろ過かつ濃縮する。粗生成物をCombiflash RF(0〜40%のEtOAc/ヘキサンを溶出する12gのカラム)で精製して30a2(t
R=1.97分,(M+H)
+ 370.2)を得る。
工程3:
0℃でDMF(1.5mL)中の1H-ピラゾール(Aldrich,18mg,0.27mmol)の溶液に水素化ナトリウム(60%,11mg,0.27mmol)を加える。この混合物をRTで20分間撹拌する。DMF(1mL)中の30a2(90mg,0.24mmol)を加えて混合物を1時間撹拌する。反応混合物をEtOAcと水の混合物に注ぎ、層を分ける。水層をEtOAc(3×)で抽出する。混ぜ合わせた有機層を水(2×)、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、ろ過かつ濃縮する。粗生成物をCombiflash RF(0〜40%のEtOAc/ヘキサンを溶出する12gのカラム)で精製して30a3(t
R=2.06分,(M+H)
+ 342.0)を得る。
適切なアルケン及びアゾール誘導体から出発して実施例30に記載の手順に類似して下記中間体を調製する。
【0132】
【化58】
【0133】
実施例31
31a1の調製
【0134】
【化59】
【0135】
工程1:
テフロン撹拌子を備えた0.5〜2.0mLのマイクロ波容器に15a1(20mg;0.05mmol)、ピリミジン-5-イルアミン(25mg;0.26mmol)、2-MeTHF:AcOHの95:5混合物(0.80mL)及びSiliaBond シアノボロヒドリド(100mg;0.1mmol)を詰める。容器に蓋をしてマイクロ波照射下で120℃にて10分間加熱する。反応混合物をAcrodiscフィルターでろ過し(DMSOで洗い流し)、分取HPLC(Sunfireカラム;MeCN/AmFor、45℃)で精製する。所望フラクションを収集して濃縮する。SFC(多重積層注入):SFC-MS:Waters Prep 100、カラム:IB 10×250mm、40℃で、溶出剤A:CO
2、溶出剤B:MeOH、勾配:アイソクラチック50:50のCO
2:MeOH、50mL/分で、背圧調整弁:150バール、実行時間:10分でエナンチオマーを分離する。所望フラクションを収集し、真空中で濃縮して31a1(t
R=1.01分,(M+H)
+ 467.3)を得る。
【0136】
実施例A
発現ベクター、タンパク質発現及び増殖
昆虫細胞内発現のため株AD169由来のコドン最適化UL54 HCMVポリメラーゼ遺伝子をDNA 2.0(Menlo Park, CA)から得、pFastBac由来ベクターのグルタチオン-S-トランスフェラーゼ(GST)遺伝子の3’にサブクローニングする。バクミド及びバキュロウイルスを生成し、SF900 II SFM培地で培養したSf21昆虫細胞で発現させる。バキュロウイルスを用いる感染は5〜10のMOIで行ない、感染48時間後に細胞を収集して凍結させる。
【0137】
試薬及び材料(等価物は許容できる):
【0138】
全ての精製手順を4℃で行なう。1Lの培養(1×10
9細胞)から細胞ペレットを25mLの50mM Tris pH 7.5、1mM TCEP、0.1mM EDTA、150mM NaCl、10%グリセロール、1mM PMSF、2μg/mLのロイペプチン、2μg/mLのアンチパイン、2μg/mLのペプスタチンAに再懸濁させる。ダウンス型ホモジナイザーを用いて溶液を均質化する。均質化後、体積を40mLに増やした後、750×gで5分間の遠心分離によって核を除去する。次に上清を移し、グルタチオン-セファロース4B樹脂の50%スラリー3ccを加えて混合物をローテータ上で1時間インキュベートする。スラリーを500gで5分間遠心分離にかける。上清を捨て、ペレットを10×体積の洗浄緩衝液(50mM Tris pH 7.5、1mM TCEP、0.1mM EDTA、150mM NaCl、10%グリセロール)に再懸濁させて5分間インキュベートする。スラリーを500gで5分間遠心分離にかけて上清を捨てる。この洗浄工程を5回行なう。1.5体積の溶出緩衝液(50mM Tris pH 7.5、1mM TCEP、0.1mM EDTA、150mM NaCl、10%グリセロール、20mMグルタチオン)を添加することによって溶出を行なってからローテータ上で15分間インキュベートする。スラリーを500gで5分間遠心分離にかけ、上清を除去して取っておく。この溶出工程を4回行なう。上清をプールし、500×gで5分間遠心分離にかけて樹脂粒子を除去し、-80℃で凍結させる。
凍結タンパク質を解凍させ、3体積のDEAE緩衝液A(50mM Tris pH 7.5、1mM TCEP、0.1mM EDTA、10%グリセロール)の添加によりNaCl濃度を37.5mMに減じる。タンパク質をHiTrap DEAE-セファロースFFカラムに充填し、DEAE緩衝液B(50mM Tris pH 7.5、1mM TCEP、0.1mM EDTA、10%グリセロール、1M NaCl)で勾配を用いて溶出する。UL54は140mMのNaClで溶出される。DEAEフラクションをプールし、凍結させ、-80℃で貯蔵する。OD
280によってタンパク質濃度を決定する(A
280=1.03mg/mL)。
【0139】
実施例B
HCMVポリメラーゼLANCE TR-FRETアッセイ
この非放射測定アッセイは、株AD169(UL54)から精製された組換え体HCMVポリメラーゼの酵素活性を、ヘテロ多量体鋳型を予備刺激するジゴキシゲニン標識オリゴヌクレオチドを用いて決定する。新生相補鎖にビオチン-dUTPを組み入れることによって酵素活性を決定する。供与体(プライマーで結合している抗ジゴキシゲニン-ユーロピウムキレート)から、近接して組み込まれた標識ヌクレオチドのビオチンに結合している受容体ストレプトアビジン-アロフィコシアニン(SA-APC)への蛍光共鳴エネルギー移動によってシグナルが生じる。
【0140】
試薬及び材料(等価物は許容できる):
【0141】
化合物の調製:
DMSOを用いてカラム2〜11及び14〜23でDMSO保存化合物溶液の段階希釈を行なう。カラム1、12、13及び24にはDMSOのみが存在する。3μLのDMSO段階希釈液を移し、21μLの化合物希釈緩衝液(10mM ヘペス pH 7.5、25mM KCl、5mM MgCl
2、1mM TCEP)を用いて希釈して12.5%DMSOを得る。1ウェル当たり4μLの12.5%DMSO段階希釈化合物溶液をアッセイプレートに添加する。プレートを200×gで30秒間遠心分離にかける。
LANCE TR-FRETアッセイ:
アッセイ条件は以下の通りである:10mM ヘペス pH 7.5、25mM KCl、7.5mM NaCl、5mM MgCl
2、0.2mg BSA/mL、1mM TCEP、1.5%グリセロール、5%DMSO、235nM dATP、350nM dCTP、350nM dGTP、235nM dTTP、12nM ビオチン-16-dUTP、23.5nM Dig-プライマー/鋳型、2nM GST-UL54。アッセイ体積は10μLである。各試薬を以下のように添加する:4μLのa+3μLのb+3μLのc;a:12.5%DMSOを得るために化合物希釈緩衝液で希釈した化合物;b:10mM ヘペス pH 7.5、25mM KCl、5mM MgCl
2、25mM NaCl、5%グリセロール、0.67mgのBSA/mL、1mM TCEP w/o DMSO中の酵素(GST-UL54)(このアッセイでは2nMのGST-UL54が存在する);c:10mM ヘペス pH 7.5、25mM KCl、5mM MgCl
2、1mM TCEP、783nM dATP、1166nM dCTP、1166nM dGTP、783nM dTTP、40nM ビオチン-16-dUTP、78nM Dig-プライマー(5’-/Dig/AGC TCG TTT AGT GAA CC-3’(SEQ ID NO: 1))/鋳型(5’-GAG GTC AAA ACA GCG TGG ATG GCG TCT CCA GGC GAT CTG ACG GTT CAC TAA ACG AGC T-3’(SEQ ID NO: 2)) w/o DMSO中の基質。プライマーと鋳型を10mM Tris-HCl pH 7.5、50mM NaCl中、それぞれ50μMの濃度でアニールする。それらを乾燥バッチブロック内で95℃にて5分間インキュベートする。ブロックを乾燥浴から取り出してRTに冷ます。アリコートを作製して-20℃で貯蔵する。
アッセイを行なうため、3μLの酵素溶液をカラム2〜12及び14〜24に添加する。カラム1及び13(ブランク)では、酵素をブランク溶液(酵素のないb溶液)に代える。プレートを200×gで30秒間遠心分離にかける。3μLの基質溶液を各ウェルに加える。プレートを200×gで30秒間遠心分離にかける。プレートを37℃で30分間インキュベートする。5μLの抱合体溶液を加える(25mM ヘペス pH 7.5、0.1M NaCl、0.25%ツイーン20、1mg/mL BSA、12mM EDTA、24nM ストレプトアビジン-APC、342ng/mL 抗Dig-ユーロピウム)。プレートをRTで少なくとも120分間インキュベートする。Envisionプレートリーダー(Perkin-Elmer)又は等価物でシグナルを解読する。
実施例Bに記載のアッセイで本発明の全ての化合物を試験すると5μm以下の範囲のIC
50値を示す。代表データを下表に示す。
【0142】
【0143】
全ての特許、特許出願、及び出版物を含め、本出願で引用した各参考文献は、あたかもそのそれぞれが個々に組み入れられたかのように、参照によってその全体がここに組み入れられる。さらに、当然のことながら、本発明の上記教示において、当業者は本発明に一定の変更又は修正を加えることができるであろうし、これらの等価物も、本出願に添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲内ということになる。