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特許6237802端末制御システム、サーバ、そのサーバの制御方法及び電子機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6237802
(24)【登録日】2017年11月10日
(45)【発行日】2017年11月29日
(54)【発明の名称】端末制御システム、サーバ、そのサーバの制御方法及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/00 20060101AFI20171120BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20171120BHJP
【FI】
   H04M1/00 U
   H04M11/00 301
【請求項の数】11
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2016-37081(P2016-37081)
(22)【出願日】2016年2月29日
(62)【分割の表示】特願2013-59743(P2013-59743)の分割
【原出願日】2013年3月22日
(65)【公開番号】特開2016-129402(P2016-129402A)
(43)【公開日】2016年7月14日
【審査請求日】2016年3月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】今村 圭一
【審査官】 山田 倍司
(56)【参考文献】
【文献】 特表2013−510381(JP,A)
【文献】 特開2009−118474(JP,A)
【文献】 特表2006−510965(JP,A)
【文献】 特開2000−048283(JP,A)
【文献】 特開2010−245668(JP,A)
【文献】 特開2012−249334(JP,A)
【文献】 特開2012−195843(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0054539(US,A1)
【文献】 塚田 浩二ら,Ubi−Finger:モバイル指向ジェスチャ入力デバイスの提案,情報処理学会研究報告,日本,社団法人情報処理学会,2001年 7月19日,Vol.2001, No.72,pp.9-14
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04M 1/00
1/24− 3/00
3/16− 3/20
3/38− 3/58
7/00− 7/16
11/00−11/10
99/00
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端末と、この第1の端末に近距離無線通信により接続可能な第2の端末と、この第2の端末と通信回線を介して接続されるネットワーク上のサーバとからなる端末制御システムにおいて、
上記サーバは、
上記第1の端末で検知されるユーザの動作に基づいて判断される行動の種類情報と、上記第2の端末に実行させる処理コマンドとを関連付けて複数種記憶する記憶手段と、
記第2の端末から所定の行動の種類情報を受信したときに、上記所定の行動の種類情報に基づいて上記記憶手段に記憶された複数種の処理コマンドのいずれか1つを上記第2の端末に送って実行させる端末制御手段と
を具備したことを特徴とする端末制御システム。
【請求項2】
上記記憶手段は、上記第1の端末で検知される行動の種類情報と、第1の端末の識別情報と、上記第2の端末に実行させる処理コマンドとを関連付けて複数種記憶し、
上記端末制御手段は、上記第2の端末から上記所定の行動の種類情報を受信したときに、上記所定の行動の種類情報と上記第1の端末の識別情報とに基づいて、上記記憶手段に記憶された複数種の処理コマンドのいずれか1つを上記第2の端末に送って実行させる
ことを特徴とする請求項1に記載の端末制御システム。
【請求項3】
上記第1の端末は、上記所定の行動の種類情報としてユーザの行動を検知するためのセンサ部を有し、
上記サーバは、
上記第1の端末の上記センサ部によって検知された上記所定の行動の種類情報を上記第2の端末を介して受信したときに、上記記憶手段を参照して上記第2の端末に上記処理コマンドを送って実行させることを特徴とする請求項1記載の端末制御システム。
【請求項4】
上記第1の端末は、現在の位置を検出する位置検知機能を有し、
上記サーバは、
上記第2の端末に上記処理コマンドを実行させる条件に、上記第1の端末の上記位置検知機能で検知された位置情報を含ませることを特徴とする請求項2または3記載の端末制御システム。
【請求項5】
上記第1の端末は、ユーザの身体に装着可能な形状を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の端末制御システム。
【請求項6】
上記記憶手段は、上記所定の行動の種類情報と、ユーザの識別情報と、上記第2の端末に実行させる処理コマンドとを関連付けて複数種記憶し、
上記端末制御手段は、第1の端末から上記第2の端末を介して上記所定の行動の種類情報と、上記ユーザの識別情報とを受信したときに、上記記憶手段を参照して上記第2の端末に上記処理コマンドを送って実行させる制御を行うことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の端末制御システム。
【請求項7】
上記第1の端末で検知されるユーザの動作に基づいて判断される行動の種類情報は、ユーザの移動行動であることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記載の端末制御システム。
【請求項8】
上記端末制御手段は、上記第1の端末から上記第2の端末を介して所定の行動の種類情報を受信したときに、上記所定の行動の種類情報に基づいて上記記憶手段に記憶された複数種の処理コマンドのいずれか1つを上記第2の端末に送って実行させる
ことを特徴とする、請求項1乃至7のいずれかに記載の端末制御システム。
【請求項9】
第1の端末と、この第1の端末に近距離無線通信により接続可能な第2の端末と、この第2の端末と通信回線を介して接続されるシステムにおけるサーバであって、
上記サーバは、
上記第1の端末で検知されるユーザの動作に基づいて判断される行動の種類情報と、上記第2の端末に実行させる処理コマンドとを関連付けて複数種記憶する記憶手段と、
上記第2の端末から所定の行動の種類情報を受信したときに、上記所定の行動の種類情報に基づいて上記記憶手段に記憶された複数種の処理コマンドのいずれか1つを上記第2の端末に送って実行させる端末制御手段と
を具備したことを特徴とするサーバ。
【請求項10】
第1の端末と、この第1の端末に近距離無線通信により接続可能な第2の端末と、この第2の端末と通信回線を介して接続されるシステムにおけるサーバの制御方法であって
上記サーバは、
上記第1の端末で検知されるユーザの動作に基づいて判断される行動の種類情報、及び上記第2の端末に実行させる処理コマンドとを関連付けてメモリに複数種記憶しておき、
上記第1の端末から上記第2の端末を介して上記所定の行動の種類情報を受信したときに、上記所定の行動の種類情報に基づいて上記メモリに記憶された複数種の処理コマンドのいずれか1つを上記第2の端末に上記処理コマンドを送って実行させることを特徴とするサーバの制御方法。
【請求項11】
ネットワーク上のサーバに接続される通信端末装置と通信する電子機器において、
ユーザの動作を取得する取得手段と、
上記サーバから上記通信端末装置に処理コマンドを送って実行させるために上記処理コマンドと関連付けられ、前記ユーザの動作に基づく行動の種類情報を入力する入力手段と、
上記所定の行動の種類情報を、上記通信端末装置を介して上記サーバに送信させるために、上記入力手段により入力された上記所定の行動の種類情報を近距離無線通信により上記通信端末装置に出力する通信手段と
を具備したことを特徴とする電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多機能型の携帯端末をリモート制御する端末制御システム、サーバ、そのサーバの制御方法及びこのシステムに使用される電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォン(多機能型携帯電話装置)などに代表される多機能型の携帯端末の普及率が高まって来ている。この種の携帯端末には、例えば電子メール機能や通話機能の他、インターネット機能、カメラ機能、PIM(Personal Information Manager)機能などの様々な機能が搭載されている。しかし、これらの機能を使うためには、電源をONにし、目的とするアプリ(アプリケーションの略)を起動した後、所定の手順に従って入力を行うなど、煩雑な操作を必要とする。
【0003】
一方、音声認識技術の完成度が高まり、音声で指令を入力するシステムが様々な形態で考えられている。例えば、特許文献1では、ネットワークに接続された装置の操作または機能をユーザが発声したコマンドを用いて制御する。特許文献2では、携帯端末から音声認識サーバに音声を送り、その認識結果をアプリで利用する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−14134号公報
【特許文献2】特開2009−244432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、近年の携帯端末には様々な機能が備えられており、これらの機能を利用するためには煩雑な操作を必要とする。このため、操作に不慣れなユーザには面倒であり、日常生活の中で有効的に利用できていないことがある。
【0006】
また、上記特許文献1,2などに開示されている音声認識技術を利用して携帯端末を動作させることも可能である。しかしながら、音声認識技術を利用する場合でも、その都度、携帯端末を取り出して所定の操作を行う必要があり、利用の迅速さに欠ける。また、音声認識技術を利用可能な機能も限られており、機能拡張性に欠けるなどの問題もある。
【0007】
本発明は上記のような点に鑑みなされたもので、面倒な操作を必要とせずに、携帯端末に備えられた各種機能を簡単に起動して利用することのできる端末制御システム、サーバ、そのサーバの制御方法及びこのシステムに使用される電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る端末制御システムは、第1の端末と、この第1の端末に近距離無線通信により接続可能な第2の端末と、この第2の端末と通信回線を介して接続されるネットワーク上のサーバとからなる端末制御システムにおいて、
上記サーバは、
上記第1の端末で検知されるユーザの動作に基づいて判断される行動の種類情報と、上記第2の端末に実行させる処理コマンドとを関連付けて複数種記憶する記憶手段と、
記第2の端末から所定の行動の種類情報を受信したときに、上記所定の行動の種類情報に基づいて上記記憶手段に記憶された複数種の処理コマンドのいずれか1つを上記第2の端末に送って実行させる端末制御手段と
を具備したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、携帯端末とは別の端末で検知される所定の情報をトリガにして、携帯端末をリモート制御することができる。これにより、面倒な操作を必要とせずに、携帯端末に備えられた各種機能を簡単に起動して、様々なシーンに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は本発明の第1の実施形態に係る端末制御システムの構成を示す図である。
図2図2は同実施形態におけるリスト端末をユーザの手首に装着した状態を示す図である。
図3図3は同実施形態におけるアプリ間通信の原理を示す図である。
図4図4は同実施形態におけるリスト端末の回路構成を示すブロック図である。
図5図5は同実施形態におけるスマートフォンの回路構成を示すブロック図である。
図6図6は同実施形態におけるスマートフォンで行うコマンド登録時の処理動作を示すフローチャートである。
図7図7は同実施形態におけるスマートフォンの電子メール処理の設定動作を示すフローチャートである。
図8図8は同実施形態におけるスマートフォンに表示されるコマンド登録画面の一例を示す図である。
図9図9は同実施形態におけるリスト端末サーバに備えられたサーバメモリの一例を示す図である。
図10図10は同実施形態におけるマクロ実行データをリスト化したマクロ実行リストの一例を示す図である。
図11図11は同実施形態におけるリスト端末のアプリ実行時の処理を示すフローチャートである。
図12図12は同実施形態におけるスマートフォンのアプリ実行時の処理を示すフローチャートである。
図13図13は同実施形態におけるリスト端末サーバのアプリ実行時の処理を示すフローチャートである。
図14図14は同実施形態におけるリスト端末に表示される成功レポートの一例を示す図である。
図15図15は同実施形態におけるリスト端末に表示されるエラーメッセージの一例を示す図である。
図16図16は本発明の第2の実施形態におけるコマンド登録画面の構成を示す図である。
図17図17は同実施形態におけるマクロ実行データをリスト化したマクロ実行リストの一例を示す図である。
図18図18は同実施形態におけるスマートフォンで行うコマンド登録時の処理動作を示すフローチャートである。
図19図19は同実施形態におけるリスト端末のアプリ実行時の処理を示すフローチャートである。
図20図20は同実施形態におけるスマートフォンのアプリ実行時の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0012】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る端末制御システムの構成を示す図である。
【0013】
本システムは、リスト端末11と、スマートフォン12と、インターネット等のネットワーク13上に存在する各種コンテンツサーバ14a,14b…と、リスト端末サーバ15および音声認識サーバ16とからなる。
【0014】
リスト端末11は、本発明の第1の端末に相当するものである。本実施形態において、このリスト端末11は、身体装着型の電子機器であって、ユーザの手首に装着可能な腕時計の形状を有し、装置本体11aと、この装置本体11aの両端に取り付けられたバンド11bとからなる。後述するように、リスト端末11の装置本体11aには、加速度センサや角速度センサなどの動き検知センサが内蔵されている。
【0015】
これに対し、スマートフォン12は、本発明の第2の端末に相当するものであり、上記第1の端末であるリスト端末11よりも高機能な携帯型の通信端末装置である。リスト端末11の近くにスマートフォン12があるとき、リスト端末11とスマートフォン12はBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信により接続される。
【0016】
また、スマートフォン12は、無線LAN(Wi-Fi)や3Gの携帯電話回線網等を通じてネットワーク13上の各種コンテンツサーバ14a,14b…やリスト端末サーバ15に接続可能な機能を有する。
【0017】
各種コンテンツサーバ14a,14b…は、例えば各地域の天気情報の配信や、音楽、映画の配信など、ネットワーク13上で様々なサービスを行う。リスト端末サーバ15は、リスト端末11を管理するための専用サーバである。このリスト端末サーバ15には、サーバメモリ51と端末制御部50とが備えられている。
【0018】
サーバメモリ51には、リスト端末11(第1の端末)で検知される所定の情報とスマートフォン12(第2の端末)に実行させる一連の処理コマンドとが関連付けて記憶される。なお、上記所定の情報とは、後述するようにユーザの音声または行動である。端末制御部50は、リスト端末11からスマートフォン12を介して所定の情報を受信したときに、サーバメモリ51を参照してスマートフォン12に一連の処理コマンドを送って実行させる。
【0019】
音声認識サーバ16は、音声情報を認識処理するための専用サーバであり、リスト端末サーバ15に接続されている。なお、図1の例では、リスト端末サーバ15と音声認識サーバ16を別に設けたが、リスト端末サーバ15に音声認識サーバ16の機能を持たせることも可能である。
【0020】
ここで、本システムにおけるリスト端末11の使い方について説明する。
図2は本システムのリスト端末11をユーザの手首に装着した状態を示す図である。図3はアプリ間通信の原理を示す図である。
【0021】
本システムでは、ユーザがリスト端末11に話しかけるだけで、スマートフォン12をリモート制御することができる。図2の例では、ユーザがリスト端末11に向けて「スマホ 今から帰るよ」と音声で話しかけている状態が示されている。
【0022】
図3に示すように、ユーザが発音した音声は、リスト端末11に実装されたマイクロフォンを介して取り込まれ、リスト端末11からスマートフォン12に出力され、音声実行アプリAP1が受け取る。音声実行アプリAP1では、「スマホ」という予約語をトリガとしてコマンドと解釈する。コマンドとして解釈された音声は、アプリ間通信AP−comを介して各種アプリAP2,AP3,AP4…を実行させる。
【0023】
具体的には、コマンドとして解釈された音声は、音声データのままでスマートフォン12を介してリスト端末サーバ15に送信される。そして、リスト端末サーバ15に接続された音声認識サーバ16にて音声認識される。後述するように、リスト端末サーバ15には、音声入力に対してスマートフォン12が実行するアプリとその処理内容が登録されている。リスト端末11は、音声認識サーバ16から音声認識結果を受けて、スマートフォン12に対して該当するアプリの実行を指示することになる。
【0024】
以下に、各装置の構成と動作について詳しく説明する。
図4はリスト端末11の回路構成を示すブロック図である。
【0025】
リスト端末11は、CPU21、表示部22、タッチパネル23、通信部24、メモリ25、センサ部26、時計部27、GPS部28、音声入力部29などを備える。
【0026】
CPU21は、メモリ25に記憶されたプログラム25aの起動により、リスト端末11の動作を制御する。
【0027】
表示部22は、LCD(Liquid Crystal Display)からなり、各種情報をカラー表示する。タッチパネル23は、表示部22の表示画面上に載置され、タッチ操作による入力指示を行うために用いられる。この表示部22とタッチパネル23とで一体型の入力表示装置を構成し、ユーザが画面の表示を見ながら、タッチ操作による入力指示を行うことができる。
【0028】
通信部24は、Bluetooth(登録商標)等の近距離通信により、外部端末(ここではスマートフォン12)との間でデータの送受信処理を行う。
【0029】
メモリ25には、CPU21を制御するためのプログラム25aの他、CPU21の処理動作に必要な各種データが記憶される。
【0030】
センサ部26は、x軸,y軸,z軸方向の加速度を検知可能な3軸の加速度センサやジャイロなどの動き検出センサを備えている。時計部27は、リスト端末11の時計機能を実現するための部分であり、現在の時刻を計時する。また、GPS部28は、GPS(Global Positioning System)により現在位置を検出する。音声入力部29は、マイクロフォンからなり、ユーザが発した音声の入力を行う。
【0031】
図5はスマートフォン12の回路構成を示すブロック図である。
【0032】
スマートフォン12は、CPU31、表示部32、タッチパネル33、第1の通信部34a、第2の通信部34b、メモリ35などを備える。
【0033】
CPU31は、メモリ35に記憶されたプログラム35aの起動により、スマートフォン12の動作を制御する。
【0034】
表示部32とタッチパネル33は、リスト端末11の表示部22とタッチパネル23と同様に一体型の入力表示装置を構成し、ユーザが画面の表示を見ながら、タッチ操作による入力指示を行うことができる。
【0035】
第1の通信部34aは、Bluetooth(登録商標)等の近距離通信機能により、外部端末(リスト端末11)との間で無線通信によるデータの送受信処理を行う。第2の通信部34bは、無線LAN(Wi-Fi)や3Gの携帯電話回線網等により、ネットワーク13上のコンテンツサーバ14a,14b…やリスト端末サーバ15にアクセスする。
【0036】
メモリ35には、CPU31を制御するためのプログラム35aの他、CPU31の処理動作に必要な各種データが記憶される。なお、スマートフォン12は、実際にはリスト端末11と同様に加速度センサやGPS機能などを備えているが、本発明とは直接関係しないため、その説明を省略する。
【0037】
また、コンテンツサーバ14a,14b…やリスト端末サーバ15、音声認識サーバ16については、CPU、ROM、RAMなどを備えた汎用のコンピュータからなり、その詳しい構成については図示を省略する。
【0038】
次に、本実施形態における端末制御システムの動作について、(a)コマンド登録時と、(b)アプリ実行時の各動作に分けて説明する。
【0039】
(a)コマンド登録時
図6は本システムにおけるスマートフォン12で行うコマンド登録時の処理動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理は、スマートフォン12に備えられたCPU31がメモリ35に記憶されたプログラム35aを読み込むことにより実行される。
【0040】
コマンドの登録とは、スマートフォン12にアプリケーションを実行させるための設定のことを言い、具体的にはアプリ実行のトリガとなる音声と、実行対象となるアプリケーション、処理内容を図8に示すようなコマンド登録画面41を通じて適宜設定することである。このコマンド登録画面41はリスト端末サーバ15から提供され、Webアプリを介して取得することができる。
【0041】
まず、ユーザが所定の操作によりコマンド登録画面41を通じてアプリ実行のトリガとなる音声を入力する(ステップA11)。具体的には、コマンド登録画面41に設けられた音声登録ボタン42を押して登録用のキーワードを発音する。このときに発音された音声は、スマートフォン12からネットワーク13を介してリスト端末サーバ15に与えられる。リスト端末サーバ15では、音声認識サーバ16を通じて音声認識し、その認識結果をコマンド登録画面41上の音声設定部43に表示する。ここに表示された認識結果は、スマートフォン12のボタン操作で適宜修正することができる。
【0042】
図8の例では、「スマホ 今から帰るよ」といった音声が登録された状態が示されている。なお、ここではユーザが実際に発音して音声を登録する場合を例にして説明したが、例えばスマートフォン12のボタン操作により、音声のテキストデータを音声設定部43に直接入力することでも良い。
【0043】
続いて、ユーザが所定の操作によりアプリケーションとスマートフォン処理を設定する(ステップA12,A13)。具体的には、コマンド登録画面41に設けられたアプリ選択ボタン44,45を押してアプリケーションと処理内容を入力する。
【0044】
図8の例では、アプリ選択ボタン44により「システム」アプリが登録され、処理内容として「スリープ復帰」が登録されている。また、アプリ選択ボタン45により「電子メール」アプリが登録され、処理内容として表題設定部46、宛先設定部47、本文設定部48に設定されたメールを送信することが登録されている。なお、表題設定部46、宛先設定部47、本文設定部48に関するデータは、スマートフォン12のボタン操作によって直接入力する。
【0045】
ここで、上記ステップA13で実行されるスマートフォン処理の設定について、電子メール処理を設定する場合を例にして説明する。
【0046】
図7は電子メール処理の設定動作を示すフローチャートである。
【0047】
まず、ユーザが所定の操作により表題、宛先のデータを入力する(ステップB11,B12)。具体的には、コマンド登録画面41上の表題設定部46、宛先設定部47、本文設定部48にデータを入力する。なお、表題設定部46のデータ入力は任意である。
【0048】
ここで、コマンド登録画面41上に図示せぬポップアップ画面が表示され、「GPS連動」の有無が問われる(ステップB13)。
【0049】
「GPS連動」とは、地図上で任意の位置を指定しておくことにより、同じ音声でも位置に応じて異なるメッセージを設定できる機能である。例えば、地図上で外出先の位置を指定しておけば、その外出先からの帰宅時間などを含んだメッセージを自社から帰宅するときのメッセージとは区別して送ることができる。
【0050】
「GPS連動」を選択しない場合には(ステップB13のNo)、ユーザは所定の操作により本文48に関するデータを入力して終了する(ステップB14)。一方、「GPS連動」を選択した場合には(ステップB13のYes)、ユーザは所定の操作により図示せぬ地図上で位置を指定した後(ステップB15)、本文設定部48に関するデータを入力する(ステップB16)。複数の位置を指定することが可能であり、各位置に対して本文データを入力した後に終了する(ステップB17)。
【0051】
このようにして、コマンド登録画面41上で音声、アプリケーション、処理内容が設定されると、スマートフォン12(詳しくはCPU31)は、これらの設定情報にリスト端末IDとユーザIDを付加してリスト端末サーバ15に送信する(ステップA14)。
【0052】
図9に示すように、リスト端末サーバ15は、大容量のサーバメモリ51を有する。このサーバメモリ51には、ユーザ毎にリスト端末IDとユーザID、そして、上記設定情報に基づくマクロ実行データが記憶される。
【0053】
「リスト端末ID」は、ユーザが所持するリスト端末11に付けられた識別番号である。「ユーザID」は、ユーザ毎に固有の識別番号である。「マクロ実行データ」は、スマートフォン12にアプリケーションを実行させるためのデータであり、上記コマンド登録画面41上で設定された音声、アプリケーション、処理内容で構成される。
【0054】
図10はマクロ実行データをリスト化したマクロ実行リスト52の一例を示す図である。
【0055】
この例では、音声として「スマホ 今から帰るよ」が登録されており、この音声の入力があったときに、スマートフォン12の「システム」と「電子メール」のアプリケーションを起動して、電子メールに関する処理を実行させることが登録されている。また、別の例で、音声として「スマホ 会社から次の電車」が登録されており、この音声の入力があっとときに、スマートフォン12の「システム」と「交通案内」のアプリケーションを起動して、交通案内に関する処理を実行させることが登録されている。
【0056】
(b)アプリ実行時
図2に示したように、本システムを利用するユーザは手首にリスト端末11を装着して行動している。このとき、スマートフォン12はユーザの服や鞄などのリスト端末11と近距離通信無線できる範囲内にあるものとする。
【0057】
(リスト端末の処理)
図11は本システムにおけるリスト端末11のアプリ実行時の処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理は、リスト端末11に備えられたCPU21がメモリ25に記憶されたプログラム25aを読み込むことにより実行される。
【0058】
いま、ユーザがリスト端末11に向けて話しかけたとする。このときのユーザの音声データはスマートフォン12に設けられた音声入力部29を通じて入力される。リスト端末11(詳しくはCPU21)は、一定レベル以上の音声データが入力されると(ステップC11,C12のYes)、その入力された音声データを例えばメモリ25の所定エリアに記録する(ステップC13)。音声データの記録はユーザの発音が完了するまでの間、継続的に行われる(ステップC14のNo→C13)。
【0059】
発音が完了すると(ステップC14のYes)、リスト端末11は、上記メモリ25の所定エリアに記録された音声データをスマートフォン12に送信して(ステップC15)、その音声データに対するスマートフォン12の実行結果を待つ(ステップC16)。
【0060】
音声データを送信後、スマートフォン12から実行結果として成功レポートが送られて来た場合には(ステップC17のNo)、リスト端末11は、その成功レポートをリスト端末11の表示部22に表示する(ステップC18)。
【0061】
一方、スマートフォン12から実行エラー送られて来た場合には(ステップC17のYes)、リスト端末11は、その実行エラーに応じたメッセージをリスト端末11の表示部22に表示する(ステップC19)。
【0062】
(スマートフォンの処理)
図12は本システムにおけるスマートフォン12のアプリ実行時の処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理は、スマートフォン12に備えられたCPU31がメモリ35に記憶されたプログラム35a(音声実行アプリAP1)を読み込むことにより実行される。
【0063】
いま、上記図11のステップC15において、リスト端末11からユーザの音声データがスマートフォン12に送られて来たとする。スマートフォン12(詳しくはCPU31)は、この音声データを受信すると(ステップD11)、ネットワーク13上のリスト端末サーバ15に接続可能な状態にあるか否かを判断する(ステップD12)。
【0064】
ネットワーク13上のリスト端末サーバ15への接続手段は、無線LAN(Wi-Fi)または3Gの携帯電話回線網等が用いられる。これらの接続手段を通じてリスト端末サーバ15に接続できない状態にある場合には(ステップD12のNo)、スマートフォン12は、リスト端末11に接続エラーを通知する(ステップD13)。リスト端末11では、この接続エラーの通知を受けると、その旨のメッセージを表示部22に表示する(図11のステップC19参照)。
【0065】
リスト端末サーバ15に接続可能な状態であれば(ステップD12のYes)、スマートフォン12は、ユーザの音声データにユーザIDとリスト端末IDを付加してリスト端末サーバ15に送信する(ステップD14,D15)。
【0066】
このデータセットの送信に対して、リスト端末サーバ15から応答があり(ステップD16のYes)、それがエラー通知であったならば(ステップD17のYes)、スマートフォン12は、エラー通知の内容をリスト端末11に送る(ステップD18)。リスト端末11では、このエラー通知の内容を受けると、その旨のメッセージを表示部22に表示する(図11のステップC19参照)。
【0067】
一方、エラー通知でない場合には(ステップD17のNo)、スマートフォン12は、リスト端末サーバ15から送られて来るコマンド列データを受信する(ステップD19)。スマートフォン12は、このコマンド列データに基づいて対象アプリを特定し(ステップD20)、その対象アプリを起動して所定の処理を実行する(ステップD21)。
【0068】
上記対象アプリによる処理に成功すると(ステップD22のYes)、スマートフォン12は、成功結果のレポートを作成してリスト端末11に送信する(ステップD23)。リスト端末11では、この成功レポートを受けて表示部22に表示する(図11のステップC18参照)。上記対象アプリによる処理に失敗した場合には(ステップD22のNo)、スマートフォン12は、実行エラーをリスト端末11に通知する(ステップD24)。リスト端末11では、この通知を受けて表示部22にエラー表示を行う(図11のステップC19参照)。
【0069】
(リスト端末サーバの処理)
図13は本システムにおけるリスト端末サーバ15のアプリ実行時の処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理は、リスト端末サーバ15に備えられた図示せぬCPUが所定のプログラムを読み込むことにより実行される。
【0070】
いま、上記図12のステップD15において、スマートフォン12から音声データセット(音声データ,ユーザID,リスト端末ID)がリスト端末サーバ15に送られて来たとする。リスト端末サーバ15(詳しくはリスト端末サーバ15内のCPU)は、この音声データセットを受信すると(ステップE11)、この音声データセットに含まれるユーザID,リスト端末IDに基づいてマクロ実行リスト52を特定する(ステップE12)。
【0071】
上記特定されたマクロ実行リスト52がサーバメモリ51に記憶されていない場合には(ステップE13のNo)、リスト端末サーバ15は、スマートフォン12に対してエラーを送信する(ステップE14)。スマートフォン12では、リスト端末サーバ15からエラー通知を受けると、そのエラー通知の内容をリスト端末11に送る(図12のステップD17,D18参照)。
【0072】
上記特定されたマクロ実行リスト52がサーバメモリ51に記憶されていれば(ステップE13のYes)、リスト端末サーバ15は、上記音声データセットに含まれる音声データを音声認識サーバ16に送って音声認識し、その認識結果として音声テキストを得る(ステップE15)。リスト端末サーバ15は、この音声テキストに基づいてコマンドを特定する(ステップE16)。
【0073】
ここで、上記特定されたコマンドがマクロ実行リスト52の中になければ(ステップE17のNo)、リスト端末サーバ15は、スマートフォン12に対してエラーを送信する(ステップE18)。スマートフォン12では、リスト端末サーバ15からエラー通知を受けると、そのエラー通知の内容をリスト端末11に送る(図12のステップD17,D18参照)。
【0074】
上記特定されたコマンドがマクロ実行リスト52の中にあれば(ステップE17のYes)、リスト端末サーバ15は、マクロ実行リスト52の中から当該コマンド(音声)に対応したスマートフォン処理リストを取得し(ステップE19)、そのスマートフォン処理リスト上のコマンド列データをスマートフォン12に送信する(ステップE20)。上述したように、このコマンド列データを受信したスマートフォン12は対象アプリを起動し、所定の処理を実行することになる(図12のステップD19〜D21参照)。
【0075】
具体的に説明すると、例えばユーザがリスト端末11に「スマホ 今から帰るよ」と音声を入力したとすると、リスト端末サーバ15では、そのときのユーザの入力音声をスマートフォン12を介して受け取る。そして、図10に示したマクロ実行リスト52から当該音声に対応したコマンド列データを読み出すことにより、スマートフォン12に対し、システムと電子メールのアプリの起動により、宛先「山田花子」に本文「今、会社を出ました。」のメールを送ることを指示する。
【0076】
スマートフォン12がメールの送信に成功すると、リスト端末11に対して、図14に示すような成功レポート61が送られて来て、リスト端末11の表示部22に表示される(図11のステップC18参照)。一方、メールの送信に失敗した場合には、図15に示すようなエラーメッセージ62が送られて来て、リスト端末11の表示部22に表示される(図11のステップC19参照)。
【0077】
このように、ユーザがリスト端末11に音声入力するだけで、スマートフォン12をリモート制御して所定の処理を実行させることができる。したがって、スマートフォン12に対する面倒な操作は不要であり、服や鞄等から取り出すことなく、ユーザが予め設定した音声を発するだけで、スマートフォン12に備えられた各種機能を適宜利用することができる。
【0078】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0079】
上記第1の実施形態では、ユーザがリスト端末11に入力した音声に基づいてスマートフォン12をリモート制御したが、第2の実施形態では、リスト端末11で検知されるユーザの行動に基づいてスマートフォン12をリモート制御するものである。
【0080】
リスト端末11のセンサ部26には加速度センサやジャイロなどの動き検出センサが備えられている。この動き検出センサの信号からユーザの行動として歩行中、ランニング中、車で移動中などを推測することができる。
【0081】
図16は第2の実施形態におけるコマンド登録画面71の構成を示す図である。
【0082】
第2の実施形態では、図16に示すようなコマンド登録画面71を用いてコマンドの新規登録を行う。このコマンド登録画面71には、ユーザの行動(アクション)を登録するためのアクション登録ボタン72が設けられている。このアクション登録ボタン72を押すと、「歩行」,「ランニング」,「自転車または車」の選択項目73が表示され、その中の任意の行動を選択することができる。
【0083】
また、図中の74、75はアプリ選択ボタンである。このアプリ選択ボタン74、75を押してアプリケーションと処理内容を登録する。図16の例では、アプリ選択ボタン74により「システム」アプリが登録され、処理内容として「スリープ復帰」を実行することが登録されている。また、アプリ選択ボタン75により「歩行記録」アプリが登録され、処理内容としてウォーキングでGPSを使って歩行の軌跡を記録することなどか登録されている。
【0084】
このコマンド登録画面71上で設定された行動、アプリケーション、処理内容はマクロ実行データとして、リスト端末IDとユーザIDと共に図9に示したサーバメモリ51にユーザ毎に管理される。
【0085】
図17はマクロ実行データをリスト化したマクロ実行リスト81の一例を示す図である。
【0086】
この例では、ユーザの行動として「歩行」が登録されており、歩行が検知されたときに、スマートフォン12の「システム」と「歩行記録」のアプリケーションを起動して、歩行に関する処理を実行させることが登録されている。
【0087】
次に、第2の実施形態としての動作を(a)コマンド登録時と、(b)アプリ実行時の各動作に分けて説明する。
【0088】
(a)コマンド登録時
図18は本システムにおけるスマートフォン12で行うコマンド登録時の処理動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理は、スマートフォン12に備えられたCPU31がメモリ35に記憶されたプログラム35aを読み込むことにより実行される。
【0089】
コマンドの登録とは、スマートフォン12にアプリケーションを実行させるための設定のことを言い、具体的にはアプリ実行のトリガとなる行動と、実行対象となるアプリケーション、処理内容を図16に示したコマンド登録画面71を通じて適宜設定することである。上記第1の実施形態と同様に、このコマンド登録画面71はリスト端末サーバ15から提供され、Webアプリを介して取得することができる。
【0090】
まず、ユーザが所定の操作によりコマンド登録画面71を通じてアプリ実行のトリガとなる行動(アクション)を選択する(ステップF11)。具体的には、コマンド登録画面71に設けられたアクション登録ボタン72を押し、選択項目73の中から任意の行動を選択する。図16の例では、「歩行」,「ランニング」,「自転車または車」の中から「歩行」が選択された状態が示されている。
【0091】
続いて、ユーザが所定の操作によりアプリケーションとスマートフォン処理を設定する(ステップF12,F13)。具体的には、コマンド登録画面41に設けられたアプリ選択ボタン44,45を押してアプリケーションと処理内容を入力する。
【0092】
図16の例では、アプリ選択ボタン74により「システム」アプリが登録され、処理内容として「スリープ復帰」が登録されている。また、アプリ選択ボタン75により「歩行記録」アプリが登録され、処理内容としてウォーキングでのGPSログ記録が登録されている。
【0093】
このようにして、コマンド登録画面71上で行動、アプリケーション、処理内容が設定されると、スマートフォン12(詳しくはCPU31)は、これらの設定情報にリスト端末IDとユーザIDを付加してリスト端末サーバ15に送信する(ステップF14)。
【0094】
図9に示したように、リスト端末サーバ15は、大容量のサーバメモリ51を有する。このサーバメモリ51には、ユーザ毎にリスト端末IDとユーザID、そして、上記設定情報に基づくマクロ実行データが記憶される。「マクロ実行データ」は、スマートフォン12にアプリケーションを実行させるためのデータであり、第2の実施形態では、上記コマンド登録画面71上で設定された行動、アプリケーション、処理内容で構成される。このマクロ実行データをリスト化した例が図17である。
【0095】
なお、上記コマンド登録画面71上で設定されたユーザの行動に関する設定情報は、リスト端末11にも送信されているものとする。リスト端末11では、行動の設定情報をメモリ25の所定のエリアに記憶しておき、当該行動を検知したときにスマートフォン12に送信する。
【0096】
(b)アプリ実行時
図2に示したように、本システムを利用するユーザは手首にリスト端末11を装着して行動している。このとき、スマートフォン12はユーザの服や鞄などのリスト端末11と近距離通信無線できる範囲内にあるものとする。
【0097】
(リスト端末の処理)
図19は本システムにおけるリスト端末11のアプリ実行時の処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理は、リスト端末11に備えられたCPU21がメモリ25に記憶されたプログラム25aを読み込むことにより実行される。
【0098】
リスト端末11のセンサ部26には加速度センサやジャイロなどの動き検出センサが備えている。この動き検出センサは、リスト端末11の動きをユーザの動作として検知する。リスト端末11(詳しくはCPU21)は、この動き検出センサの信号を解析し(ステップG12)、その解析結果に基づいてユーザの動作状態を判断する(ステップG12)。
【0099】
「ユーザの動作状態」とは、歩行中、ランニング中、車などで移動中などである。なお、予めユーザの日常生活の中で実際の動きによる動き検出センサの出力データとそのときのユーザの動作とを予め関連付けて登録しておけば、ユーザの現在の動作状態を正確に判断することができる。さらに、GPS部28によって検出される位置情報を加味すれば、より正確に判断できる。
【0100】
ここで、動き検出センサにより所定の行動(コマンド登録画面71で設定された行動)が検知された場合には(ステップG12のYes)、リスト端末11は、スマートフォン12に対して当該行動を検知したことを示すアクションデータを送信する(ステップG13)。
【0101】
(スマートフォンの処理)
図20は本システムにおけるスマートフォン12のアプリ実行時の処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理は、スマートフォン12に備えられたCPU31がメモリ35に記憶されたプログラム35aを読み込むことにより実行される。
【0102】
いま、上記図19のステップG13において、リスト端末11からユーザのアクションデータがスマートフォン12に送られて来たとする。スマートフォン12(詳しくはCPU31)は、このアクションデータを受信すると(ステップH11)、ネットワーク13上のリスト端末サーバ15に接続可能な状態にあるか否かを判断する(ステップH12)。
【0103】
ネットワーク13上のリスト端末サーバ15への接続手段は、無線LAN(Wi-Fi)または3Gの携帯電話回線網等が用いられる。これらの接続手段を通じてリスト端末サーバ15に接続できない状態にある場合には(ステップH12のNo)、スマートフォン12は、リスト端末11に接続エラーを通知する(ステップH13)。リスト端末11では、この接続エラーの通知を受けると、その旨のメッセージを表示部22に表示する(図11のステップC19参照)。
【0104】
リスト端末サーバ15に接続可能な状態であれば(ステップH12のYes)、スマートフォン12は、ユーザのアクションデータにユーザIDとリスト端末IDを付加してリスト端末サーバ15に送信する(ステップH14,H15)。
【0105】
このデータセットの送信に対して、リスト端末サーバ15から応答があり、それがエラー通知であったならば、スマートフォン12は、エラー通知の内容をリスト端末11に送る。リスト端末11では、このエラー通知の内容を受けると、その旨のメッセージを表示部22に表示する(図11のステップC19参照)。
【0106】
一方、エラー通知でない場合には、スマートフォン12は、リスト端末サーバ15から送られて来るコマンド列データを受信し、このコマンド列データに基づいて対象アプリをを起動して所定の処理を実行する(ステップH16)。
【0107】
図17の例であれば、リスト端末11にてユーザの「歩行」が検知された場合に、リスト端末サーバ15から「システム」と「歩行記録」のアプリの起動とGPSログ記録開始の処理がコマンド列データとして送られてくる。これにより、スマートフォン12は、このコマンド列データに従って「システム」と「歩行記録」のアプリを起動し、GPSログ記録を開始することになる。
【0108】
なお、リスト端末サーバ15の処理については、上記第1の実施形態と同様であるため、ここでは詳しい説明は省略するものとする。ただし、第2の実施形態では、アプリ実行のトリガが「音声」ではなく「行動」であり、図13に示したステップE15,E16の処理は不要である。
【0109】
このように、リスト端末11で検知されるユーザの行動をトリガにして、スマートフォン12をリモート制御して所定の処理を実行させることができる。したがって、上記第1の実施形態と同様に、スマートフォン12に対する面倒な操作は不要であり、服や鞄等から取り出すことなく、ユーザが予め設定した行動をするだけで、スマートフォン12に備えられた各種機能を適宜利用することができる。
【0110】
なお、ユーザの行動として、例えば地図上で予め設定した位置にユーザが来たこと、あるいは、その位置から出たときに、スマートフォン12を起動して所定の処理を実行するようにしても良い。ユーザの現在位置はリスト端末11に備えられたGPS部28によって検知できる。これにより、例えばユーザが事前に地図上で位置指定した場所に着いたときに、「あと30分で帰ります」といったような電子メールを自動発信することなどができる。
【0111】
以上のように本実施形態によれば、スマートフォン12をその都度取り出して面倒な操作しなくとも、ユーザはリスト端末11を用いて所定の音声を入力あるいは所定の行動をするだけで、スマートフォン12を簡単に起動して各種機能(アプリ)を利用することができる。
【0112】
また、リスト端末11は時計形状であり、常にユーザが身に付けておくことができるので、いつでもスマートフォン12を即座に起動することが可能である。
【0113】
なお、上記第1および第2の実施形態では、スマートフォン12を例にして説明したが、リスト端末サーバ15にアクセス可能な機能を備えていれば、スマートフォン12以外の携帯端末でも適用可能である。
【0114】
要するに、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0115】
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
第1の端末と、この第1の端末に近距離無線通信により接続可能な第2の端末と、この第2の端末と通信回線を介して接続されるネットワーク上のサーバとからなる端末制御システムにおいて、
上記サーバは、
上記第1の端末で検知される所定の情報と上記第2の端末に実行させる一連の処理コマンドとを関連付けて記憶する記憶手段と、
上記第1の端末から上記第2の端末を介して上記所定の情報を受信したときに、上記記憶手段を参照して上記第2の端末に上記一連の処理コマンドを送って実行させる端末制御手段と
を具備したことを特徴とする端末制御システム。
【0116】
[2]
上記第1の端末は、上記所定の情報としてユーザの音声を入力する音声入力機能を有し、
上記サーバは、
上記第1の端末の上記音声入力機能によって入力された所定の音声を上記第2の端末を介して受信したときに、上記記憶手段を参照して上記第2の端末に上記一連の処理コマンドを送って実行させることを特徴とする[1]記載の端末制御システム。
【0117】
[3]
上記第1の端末は、上記所定の情報としてユーザの行動を検知するための動き検知機能を有し、
上記サーバは、
上記第1の端末の上記動き検知機能によって検知された所定の行動を上記第2の端末を介して受信したときに、上記記憶手段を参照して上記第2の端末に上記一連の処理コマンドを送って実行させることを特徴とする[1]記載の端末制御システム。
【0118】
[4]
上記第1の端末は、現在の位置を検出する位置検知機能を有し、
上記サーバは、
上記第2の端末に上記一連の処理コマンドを実行させる条件に、上記第1の端末の上記位置検知機能で検知された上記位置情報を含ませることを特徴とする[2]または[3]記載の端末制御システム。
【0119】
[5]
上記第1の端末は、ユーザの身体に装着可能な形状を有する特徴とする[1]乃至[4]のいずれかに記載の端末制御システム。
【0120】
[6]
第1の端末と、この第1の端末に近距離無線通信により接続可能な第2の端末と、この第2の端末と通信回線を介して接続されるネットワーク上のサーバとを備え、
上記サーバは、
上記第1の端末で検知される所定の情報と上記第2の端末に実行させる一連の処理コマンドとを関連付けてメモリに記憶しておき、
上記第1の端末から上記第2の端末を介して上記所定の情報を受信したときに、上記メモリを参照して上記第2の端末に上記一連の処理コマンドを送って実行させることを特徴とする端末制御方法。
【0121】
[7]
ネットワーク上のサーバに接続される通信端末装置と通信する電子機器において、
上記サーバから上記通信端末装置に一連の処理コマンドを送って実行させるために、上記一連の処理コマンドと関連付けられた所定の情報を入力する入力手段と、
上記所定の情報を上記通信端末装置を介して上記サーバに送信させるために、上記入力手段により入力された所定の情報を近距離無線通信により上記通信端末装置に出力する通信手段と
を具備したことを特徴とする電子機器。
【符号の説明】
【0122】
11…リスト端末、11a…装置本体、11b…バンド、12…スマートフォン、13…ネットワーク、14a,14b…コンテンツサーバ、15…リスト端末サーバ、16…音声認識サーバ、21…CPU、22…表示部、23…タッチパネル、24…通信部、25…メモリ、25a…プログラム、26…センサ部、27…時計部、28…GPS部、29…GPS部、31…CPU、32…表示部、33…タッチパネル、34a…第1の通信部、34b…第2の通信部、35…メモリ、35a…プログラム、41…コマンド登録画面、42…音声登録ボタン、43…音声設定部、44,45…アプリ選択ボタン、46…表題設定部、47…宛先設定部、48…本文設定部、50…端末制御部、51…サーバメモリ、52…マクロ実行リスト、61…成功レポート、62…エラーメッセージ、71…コマンド登録画面、72…アクション登録ボタン、73,74…アプリ選択ボタン、81…マクロ実行リスト。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20