(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6237893
(24)【登録日】2017年11月10日
(45)【発行日】2017年11月29日
(54)【発明の名称】電子タバコ
(51)【国際特許分類】
A24F 47/00 20060101AFI20171120BHJP
A61M 15/06 20060101ALI20171120BHJP
【FI】
A24F47/00
A61M15/06 C
【請求項の数】12
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-517116(P2016-517116)
(86)(22)【出願日】2013年6月7日
(65)【公表番号】特表2016-521981(P2016-521981A)
(43)【公表日】2016年7月28日
(86)【国際出願番号】CN2013076902
(87)【国際公開番号】WO2014194510
(87)【国際公開日】20141211
【審査請求日】2015年12月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】517361373
【氏名又は名称】深▲せん▼市吉欣科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】劉 秋明
【審査官】
渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】
中国実用新案第202566289(CN,U)
【文献】
中国特許出願公開第101627837(CN,A)
【文献】
中国実用新案第202474905(CN,U)
【文献】
国際公開第2008/130813(WO,A1)
【文献】
米国特許第04171000(US,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0011396(US,A1)
【文献】
登録実用新案第3164992(JP,U)
【文献】
特表2012−517229(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 47/00
A61M 15/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
煙液を霧化するための霧化装置及び霧化装置に電気的に接続されて霧化装置に電力供給源を提供する電池を含み、前記電池と霧化装置との間には第1の電極部が設置され、前記第1の電極部は、電極パッド、電極柱及び弾性手段を含み、前記電極パッドは、前記電池に電気的に接続され、前記電極柱は、前記霧化装置の第2の電極部に弾接され、前記弾性手段は、前記電極パッドと電極柱の間に弾接され、
前記電極パッドと電極柱との上には、それぞれ通気路を導通するための第1の通気孔及び第2の通気孔が設置され、
電子タバコは、主ロッドを含み、前記第1の電極部は、第1のヒッチホルダによって前記主ロッドの内に固定され、前記第2の電極部は、第2のヒッチホルダによって前記主ロッドの内に固定され、
前記第1のヒッチホルダは、導電性を有する磁石または磁性材料で製造されることによって第1の磁気吸着部を構成し、または、導電性を有する磁石または磁性材料で製造される独立的な構造部によって第1の磁気吸着部を構成し、
前記第2のヒッチホルダは、導電性を有する磁石または磁性材料で製造されることによって第2の磁気吸着部を構成し、または、導電性を有する磁石又は磁性材料で製造される独立的な構造部によって第2の磁気吸着部を構成し、
前記主ロッドは、電池ロッド及び吸引ロッドを含み、前記電池ロッドと吸引ロッドは、前記第1の磁気吸着部と前記第2の磁気吸着部との磁性吸着によって磁性接続して安定的に突き合わせる、
ことを特徴とする電子タバコ。
【請求項2】
前記電極パッドは、キャビティーを有し、前記電極柱は、前記キャビティーの開口端に設けられ、前記キャビティーの開口端は、径方向内側に延びて内止め輸が形成され、前記電極柱の前記キャビティーの内に位置する一端は、径方向外側に延びて前記内止め輸と当接する外止め輸を形成し、他端は前記弾性手段の作用で前記キャビティーから突き出している、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子タバコ。
【請求項3】
前記弾性手段の両端は、それぞれ前記電極パッドと電極柱に固着され、且つ前記電極パッドと電極柱との電気的に接続されることを保持している、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子タバコ。
【請求項4】
前記弾性手段は、前記電極パッドと電極柱とに電気的に接続される圧縮ばねまたはシート状ばねである、
ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の電子タバコ。
【請求項5】
前記弾性手段は、前記電極パッドと電極柱との上に取り付けられた互いに排斥する2つの磁石である、
ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の電子タバコ。
【請求項6】
前記弾性手段は、エアバッグである、
ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の電子タバコ。
【請求項7】
前記第1のヒッチホルダの中部には、その上下底壁を縦貫する第1の電極収容チャンバーが設置され、前記第1の電極部は、第1の絶縁スリーブによって前記第1の電極収容チャンバーの内に結合固定され、前記第1のヒッチホルダは、導電材料で製造され且つ前記第1のヒッチホルダと絶縁している、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子タバコ。
【請求項8】
前記霧化装置は、電熱線が設置され、前記霧化装置の前記電池に向かう片側には前記第1の電極部と弾接される前記第2の電極部が設置されている、
ことを特徴とする請求項7に記載の電子タバコ。
【請求項9】
前記第2のヒッチホルダの中部には、その上下底壁を縦貫する第2の電極収容チャンバーが設置され、前記第2の電極部は、第2の絶縁スリーブによって前記第2のヒッチホルダの内に結合固定され、前記第2のヒッチホルダは、導電材料で製造され、前記第2の電極部及び第2のヒッチホルダは、互いに絶縁し且つそれぞれ前記電熱線の両端に接続されて前記霧化装置の正・負電極に形成されている、
ことを特徴とする請求項8に記載の電子タバコ。
【請求項10】
前記第2のヒッチホルダに向かう前記第1のヒッチホルダの一端には、前記第2のヒッチホルダの対応する端を挿入するための固定溝が設置され、前記第2のヒッチホルダの前記第1のヒッチホルダに挿入する一端には、前記固定溝の内郭と適合して前記固定溝の内に収容されるボス部が設けられている、
ことを特徴とする請求項9に記載の電子タバコ。
【請求項11】
前記電池は、前記電池ロッドの内に設置され、前記霧化装置は、前記吸引ロッドの内に設置され、前記第1のヒッチホルダは、前記電池ロッドの前記吸引ロッドと突き合わせる一端の端部に設置され、前記第2のヒッチホルダは、前記吸引ロッドの前記電池ロッドと突き合わせる一端の端部に設置されている、
ことを特徴とする請求項10に記載の電子タバコ。
【請求項12】
前記第1の磁気吸着部には、永久磁石が設けられ、第1の電極収容チャンバーと固定溝の交差箇所にはフランジが形成され、前記永久磁石は、第1の絶縁スリーブによって前記フランジに当接され且つ前記第1の電極部と絶縁している、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子タバコ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子タバコに関し、特に、構造簡単な弾性電極部を設置する電子タバコに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電子タバコにおいて、霧化装置と電池の対応する電極とに電気的に接続されるための電極部は、互いに絶縁されたヒッチホルダ及び極柱によって構成され、前記極柱は、独立なモジュールに設けられ、且つ絶縁スリーブによってヒッチホルダの中部に結合固定され、霧化装置と電池の対応する電極と突き合わせる場合で、常に、直接に当接の手段とし、接続の信頼性が悪い。しかし、従来の霧化装置と電池の対応する電極と弾性接触することができる構造において、第1の絶縁支え座と第2の絶縁支え座と係合することによって絶縁スリーブに構成され、且つ極柱を第1の絶縁支え座と第2の絶縁支え座との間に弾性当接し、絶縁部はばらつきのに、加工工程及び組立工程が複雑だけでなく、空間を占用することも大きく、組立後の電気接続の安定性も高くなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする技術的課題は、加工工程及び組立工程が簡単な、且つ電気接続の安定性が高い電子タバコを提供するものである。
【0004】
前記問題を解決するため、本発明の実施例では次のような電子タバコを提供する。当該電子タバコは、煙液を霧化するための霧化装置及び霧化装置に電気的に接続されて霧化装置に電力供給源を提供する電池を含み、前記電池と霧化装置との間に第1の電極部が設置され、前記第1の電極部は、電極パッド、電極柱及び弾性手段を含み、前記電極パッドは、前記電池に電気的に接続され、前記電極柱は、前記霧化装置の電極に弾接され、前記弾性手段は、前記電極パッドと電極柱の間に弾接されている。
【0005】
更に、前記電極パッドは、キャビティーを有し、前記電極柱は、前記キャビティーの開口端に設けられ、前記キャビティーの開口端は、径方向内側に延びて内止め輸が形成され、前記電極柱の前記キャビティーの内に位置する一端が、径方向外側に延びて前記内止め輸と当接する外止め輸が形成され、他端が前記弾性手段の作用で前記キャビティーから突き出している。
【0006】
更に、前記弾性手段の両端は、それぞれ前記電極パッドと電極柱に固着され、且つ前記電極パッドと電極柱との電気的に接続されることを保持している。
【0007】
更に、前記弾性手段は、前記電極パッドと電極柱とに電気的に接続される圧縮ばねまたはシート状ばねである。
【0008】
更に、前記弾性手段は、前記電極パッドと電極柱との上に取り付けられた互いに排斥し合う2つの磁石である。
【0009】
更に、前記弾性手段は、エアバッグである。
【0010】
更に、前記電極パッドと電極柱との上には、それぞれ通気路を導通するための第1の通気孔及び第2の通気孔が設置されている。
【0011】
更に、前記電子タバコは、主ロッドを含み、前記第1の電極部は、第1のヒッチホルダによって前記主ロッドの内に固定され、前記第1のヒッチホルダの中部には、その上下底壁を縦貫する第1の電極収容チャンバーが設置され、前記第1の電極部は、第1の絶縁スリーブによって前記第1の電極収容チャンバーの内に結合固定され、前記第1のヒッチホルダは、導電材料で製造され且つ前記第1のヒッチホルダと絶縁している。
【0012】
更に、前記霧化装置は、電熱線が設置され、前記霧化装置の前記電池に向かう片側に前記第1の電極部と弾接される第2の電極部が設置されている。
【0013】
更に、前記第2の電極部は、第2のヒッチホルダによって前記主ロッドの内に固定され、前記第2のヒッチホルダの中部には、その上下底壁を縦貫する第2の電極収容チャンバーが設置され、前記第2の電極部は、第2の絶縁スリーブによって前記第2のヒッチホルダの内に結合固定され、前記第2のヒッチホルダは、導電材料で製造され、前記第2の電極部及び第2のヒッチホルダは、互いに絶縁し且つそれぞれ前記電熱線の両端に接続されて前記霧化装置の正・負電極に形成されている。
【0014】
更に、前記第2のヒッチホルダに向かう前記第1のヒッチホルダの一端には、前記第2のヒッチホルダの対応する端を挿入するための固定溝が設置され、前記第2のヒッチホルダの前記第1のヒッチホルダに挿入する一端には、前記固定溝の内郭と適合して前記固定溝の内に収容されるボス部が設けられている。
【0015】
更に、前記主ロッドは、相互に突き合わせる電池ロッド及び吸引ロッドを含み、前記電池は、前記電池ロッドの内に設置され、前記霧化装置は、前記吸引ロッドの内に設置され、前記第1のヒッチホルダは、前記電池ロッドの前記吸引ロッドと突き合わせる一端の端部に設置され、前記第2のヒッチホルダは、前記吸引ロッドの前記電池ロッドと突き合わせる一端の端部に設置されている。
【0016】
更に、前記電池ロッドと吸引ロッドは、磁性接続にし、前記電池ロッドは、吸引ロッドと突き合わせる箇所に第1の磁気吸着部が設置され、前記吸引ロッドは、第1の磁気吸着部に応じて互いに磁性吸着して電池ロッドと安定的に突き合わせる第2の磁気吸着部が設置される。
【0017】
更に、前記第1のヒッチホルダは、導電性を有する磁石または磁性材料で製造されることによって第1の磁気吸着部に構成され、また、前記電池ロッドの対応する端に、導電性を有する磁石または磁性材料で製造される独立的な構造部によって構成される第1の磁気吸着部が設置され、前記第2のヒッチホルダは、導電性を有する磁石または磁性材料で製造されることによって第2の磁気吸着部に構成され、また、前記吸引ロッド101の対応する端に、導電性を有する磁石又は磁性材料で製造される独立的な構造部によって構成される第2の磁気吸着部が設置されている。
【0018】
更に、前記第1の磁気吸着部は、永久磁石が設けられ、前記第1の電極チャンバーと前記固定溝の交差箇所にはフランジが形成され、前記永久磁石は、前記第1の絶縁スリーブによって前記フランジに当接され且つ前記第1の電極部と絶縁している。
【0019】
本発明の実施例において、有益な効果は、弾接する電極パッド及び電極柱によって構成される電極部が設置されており、霧化装置の正負電極と電池の正負電極との弾接することを図り、構造が簡単な、組み立てが便利で、連結の信頼性が強いである。
【0020】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明する。
【発明の効果】
【0021】
従来の技術と比べて、本発明は、以下の利点を有し、
本発明に係る電子タバコは、磁気で吸着することによって一体に連結され、脱着を容易にし、構造が簡単で、メンテナンスと取り替えが便利で、電気的に接触が良好で、耐用寿命が長い。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】
図1は本発明の実施例に係る電子タバコを示す立体図である。
【
図2】
図2は本発明の実施例に係る電子タバコを示す分解図である。
【
図3】
図3は本発明の実施例に係る電子タバコを示す断面図である。
【
図4】
図4は本発明の実施例に係る電子タバコの電池ロッドを示す断面図である。
【
図5】
図5は本発明の実施例に係る電子タバコの第1の電極部を示す分解図である。
【
図6】
図6は本発明の実施例に係る電子タバコの第1の電極部を示す断面図である。
【
図7】
図7は本発明の実施例に係る電子タバコの吸引ロッドを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1〜
図7を参照しており、本発明の実施例は、電子タバコを提供する。電子タバコは、煙液を霧化して煙霧に変換するための霧化装置10と、前記霧化装置10に電気的に接続され前記霧化装置10に供給電源を提供するための電池20とを含む。
【0024】
図3に示すように、前記電池20と霧化装置10との間に第1の電極部31が設けられ、前記第1の電源部31は、前記電池20と霧化装置10とに電気的に接続されるためであり、回路を導通することを図る。
【0025】
前記第1の電極部31は、電極パッド311、電極柱312、及び弾性手段313を含み、前記電極パッド311及び電極柱312は、全て導電金属によって製作され、前記電極パッド311は、前記電池20に電気的に接続され、前記電極柱312は、前記霧化装置10の電極に弾性当接され、前記弾性手段313は、前記電極パッド311と電極柱312との間に弾性接続される。前記電極パッド311及び電極柱312の上には、それぞれ通気路を導通するための第1の給気口3111及び第2の給気口3121が開設される。
【0026】
図5、
図6を参照しており、1つの好適な実施形態として、前記電極パッド311の中部には、キャビティー3112が設置され、前記電極柱312は、前記弾性手段313によって前記キャビティー3112の開口端に弾性当接される。前記キャビティー3112の開口端は、径方向内側に延びて内止め輸3113が形成され、前記キャビティー3112の内部に位置する前記電極柱312の一端が、径方向外側に延びて前記内止め輸3113と当接する外止め輸3122が形成され、他端が前記弾性手段313の作用で前記キャビティー3112から突き出す。
【0027】
組立前には、前記キャビティー3112の開口端の幅が前記キャビティー3112の幅と同じである。組立時には、順次に前記弾性手段313及び電極柱312を前記キャビティー3112の内に取り込む。後に、冷圧装置などの専門設備によって、前記キャビティー3112の開口端を押し込んで前記電極柱312を封じるための内止め輸3113に形成される。
【0028】
ほかの実施形態として、前記電極パッド311と電極柱312は、互いに当接する構造が設置されないこともでき、直接に前記弾性手段313の両端をそれぞれ前記電極パッド311と電極柱312とに固定連結され、且つ前記電極パッド311と電極柱312との電気接続を保持する。即ち、前記弾性手段313は、直接に前記電極パッド311と電極柱312との間に弾性当接されることができ、またはその両端が溶接や、係合などの固着方式によって前記電極パッド311と電極柱312との間に固着されることもできる。
【0029】
図6に示すように、本実施例において、前記弾性手段313は、前記電極パッド311と電極柱312とに電気的に接続される圧縮ばねにすることが好ましい。当然ながら、前記弾性手段313は、前記電極パッド311と電極柱312とに電気的に接続されるシート状ばねにすることもできる。また、前記弾性手段313は、前記電極パッド311と電極柱312の上に取り付けられ、互いに排斥し合う2つの磁石である。また、前記弾性手段313は、エアバッグにすることもできる。
【0030】
図3を参照しており、本実施例において、前記電子タバコは、更に前記霧化装置10と電池20との外部に取り付けられて外部ハウジングを構成するための主ロッドを含み、前記第1の電極部31は、第1のヒッチホルダ32によって前記主ロッドの内に固定される。前記第1のヒッチホルダ32は、導電材料で製造され、中部にその上底壁と下底壁とを縦貫する第1の電極収容チャンバーが設置される。前記第1の電極部31は、第1の絶縁スリーブ33によって前記第1の電極収容チャンバーの内に固定されるとともに、前記第1の絶縁スリーブ33によって前記第1のヒッチホルダ32と絶縁する。
【0031】
図3、
図7に示すように、前記霧化装置10は、液貯蔵部11、霧化器12、霧化ホルダ13及び霧化蓋14を含む。
【0032】
前記液貯蔵部11は、液を吸収するとともに貯蔵する能力を有りし、煙液を吸収するとともに貯蔵することに用いられており、後に前記霧化器12で煙液を霧化して容易になる。本実施例において、前記液貯蔵部11は、液を吸収するとともに貯蔵する可能なガラス繊維、不織布、化学繊維、ポリビニルブチラール、高温綿、混綿、液吸収綿、発泡ニッケルなどの材料で製作されることができる。前記液貯蔵部11は、前記吸引ロド101と係合して貫通する管状な構造に設置され、且つ、同軸に前記吸引ロッド101の内に設けられる。本実施例において、前記吸引ロッド101は、直接に前記液貯蔵部11を収容して密封する霧化スリーブに用いられ、前記電子タバコの全体構造を有効に簡略する。当然ながら、1つの実施例として、前記霧化装置10は、独立した霧化スリーブに設置することもできる。
【0033】
前記霧化器12は、煙液を霧化して煙霧になることに用いられ、電熱線121と霧化ロッド122を含み、前記電熱線121は、前記霧化ロッド122の上に巻き付かれ、前記霧化ロッド122は、前記液貯蔵部11の内に支持されて固定されており、前記液貯蔵部11の内の煙液を吸収して前記電熱線121のために加熱して煙液を霧化する。本実施例において、前記霧化ロッド122は、円柱状にし、ガラス繊維または他の耐熱・吸水性能を備える繊維材料で製作される。
【0034】
前記霧化ホルダ13及び霧化蓋14は、それぞれ前記液貯蔵部11の両端に設けられ、前記液貯蔵部11を前記吸引ロッド101の内に密封されて固定される。
図7に示すように、前記液貯蔵部11に向かう前記霧化ホルダ13の一端には、前記液貯蔵部11を取り付けるための係止溝131が設置され、前記霧化ホルダ13の中部には、前記液貯蔵部11の中部に対応する通気路を導通するための第1の通気孔132が設置され、前記霧化蓋14の中部には、前記液貯蔵部11の中部に対応する通気路を導通するための第2の通気孔1141が設置される。本実施例において、前記霧化ホルダ13及び霧化蓋14は、全てシリカゲルなどの所定の弾性変形性能を有するゴム材料で制作され、前記霧化ホルダ13及び霧化蓋14の外郭は、前記吸引ロッド101の内郭と係合し、且つ、締まり嵌めにすることが好ましく、前記霧化ホルダ13及び霧化蓋14は、全て各々の外壁によって前記吸引ロッド101の内に結合固定されており、前記液貯蔵部11を密封することを図る。
【0035】
本実施例において、前記霧化ホルダ13の側壁には、前記電熱線121の両端を挿入するための第1のワイヤ孔133及び第2のワイヤ穴134が軸方向に沿って設置される。前記電熱線121の両端は、それぞれ前記第1のワイヤ孔133及び第2のワイヤ穴134を挿入した後に前記電池20に電気的に接続されることを図る。
【0036】
本実施例において、前記液貯蔵部11は、1つの支持部15によって前記霧化ホルダ13と霧化蓋14との間に支持されて固定される。前記支持部15の中部には、前記第1の通気孔132及び第2の通気孔141と貫通して通気路を導通すための貫通孔151が形成される。前記貫通孔151は、前記霧化器12を収容するとともに前記霧化器12のために作動しようとする霧化チャンバーが構成される。
【0037】
本実施例において、前記霧化ロッド122は、前記支持部15の内に径方向に設置され、前記支持部15の側壁には、これに応じて、側壁を径方向に沿って貫通する係止口152が設置され、前記霧化ロッド122の両端は、前記係止口152から前記支持部15を突き出して前記液貯蔵部11の内壁と当接されており、前記液貯蔵部11の内の煙液を吸収して前記電熱線121のために加熱・霧化させる。
【0038】
1つの実施形態として、前記霧化ロッド122は、前記支持部15の内に軸方向に設置されることもでき、前記霧化ロッド122は、軸方向に設置される場合で、前記電熱線121が前記支持部15の内壁と充分に接触しており、霧化することを図ることを確保するとともに、前記支持部15の内部と通気路と導通することを保証する必要がある。当然ながら、前記霧化ロッド122と前記電熱線121は、前記液貯蔵部11の内に軸方向に設置される場合で、前記液貯蔵部11は、前記支持部15によらず、直接に前記霧化器12によって前記霧化ホルダ13と霧化蓋14との間に支持されて固定される。また、軸方向に設置される前記電熱線121は、充分な支持力があったら、前記霧化器12は、前記霧化ロッド122が設置されなくても良く、前記電熱線121を自分の支持力によって前記液貯蔵部11と併せて前記吸引ロッド101の内に支持されて固定される。
【0039】
前記電熱線121が導通されて煙液を霧化する時に温度が高いので、前記液貯蔵部11の使用寿命と耐熱性能を強化するため、本実施例における前記液貯蔵部11と前記支持部15との間には、耐熱且つ液を吸収する性能を備える材料で製作される断熱部材16が取り付けられており、前記液貯蔵部11の保護を強化する。
【0040】
この場合で、前記霧化ロッド122は、前記支持部15の内に軸方向に移動することを回避するために、前記霧化ロッド122の上にまたは下に位置する前記支持部15の外部に位置決め管17が取り付けられ、前記位置決め管17の一端は、前記霧化ロッド122と当接しており、前記霧化ロッド122を前記支持部15の係止口152に緊密に当接させる。本実施例において、前記電熱線121の設置を便利にする且つ空間を節約するために、前記位置決め管17は、前記霧化ロッド122の上に取り付けられることが好ましい。
【0041】
図3を参照しており、本実施例において、前記電池20に向かう前記霧化装置10の片側に前記第1の電極部31と弾性当接されて電気接続を図る第2の電極部41が設置される。
【0042】
前記第2の電極部41は、第2のヒッチホルダ42によって前記主ロッドの内に固定され、前記第2の電極部41及び第2のヒッチホルダ42は、全て金属導電材料で制作され、2つが互いに絶縁され且つそれぞれ前記電熱線121の両端に接続されており、前記霧化装置10の正極、負極に形成される。具体的に、前記第2のヒッチホルダ42は、前記霧化ホルダ13と当接され、前記電熱線121の両端は、それぞれ前記第1のワイヤ孔133及び第2のワイヤ穴134を差し込み且つ前記第2の電極部41及び第2のヒッチホルダ42に電気的に接続される。前記第2のヒッチホルダ42の中部に、その上底壁と下底壁とを縦貫する第2の電極収容チャンバーが設置され、前記第2の電極部41は、第2の絶縁スリーブ43によって前記第2の電極収容チャンバーの内に結合固定され且つ前記第2のヒッチホルダ42と絶縁する。前記第2の電極部41の中部には、第1の吸気孔3111及び第2の吸気孔3121と連通する第3吸気孔411が設けられる。
【0043】
図4、
図7に示すように、前記第2のヒッチホルダ42に向かう前記第1のヒッチホルダ32の一端に固定溝321が設置され、前記第2のヒッチホルダ42の対応する端が挿入されており、前記第2のヒッチホルダ42を固定するためである。前記第1のヒッチホルダ32に挿入する前記第2のヒッチホルダ42の一端には、ボス部421が設置され、前記ボス部421は、前記固定溝321の内郭と適合して前記固定溝321の内に収容される。
【0044】
前記電子タバコを組み立て時に、前記ボス部421を前記固定溝321の内に取り付けられ、前記第1のヒッチホルダ32と第2のヒッチホルダ42と接触され、前記第1の電極部31と第2の電極部41と弾性当接される。前記第1のヒッチホルダ32は、第2の第1のヒッチホルダ42から脱着する場合で、前記第1の電極部31の外部作用力が解除され、前記弾性手段313は、前記電極柱312を駆動して復帰する。
【0045】
本実施例において、前記主ロッドは、相互に突き合わせる吸引ロッド101及び電池ロッド102を含み、前記霧化装置10は、前記吸引ロッド101の内に設置され、前記電池20は、前記電池ロッド102の内に設置される。前記第1のヒッチホルダ32は、前記電池ロッド102の前記吸引ロッド101と突き合わせる一端の端部に設置され、前記第2のヒッチホルダ42は、前記吸引ロッド101の前記電池ロッド102と突き合わせる一端の端部に設置される。
【0046】
本実施例において、前記電池ロッド102と吸引ロッド101は、具体に、磁性接続にし、前記電池ロッド102は、吸引ロッド101と突き合わせる箇所に第1の磁気吸着部が設置され、前記吸引ロッド101は、第1の磁気吸着部に応じて互いに磁性吸着して電池ロッド102と安定的に突き合わせる第2の磁気吸着部が設置される。
【0047】
前記第1のヒッチホルダ32が前記電池20の前記霧化装置10に隣接する一端に取り付けられ、前記第2のヒッチホルダ42が前記吸引ロッド101の前記電池20に隣接する一端に取り付けられ、且つ、第1のヒッチホルダ32と前記第2のヒッチホルダ42は、適合して突き合わせるので、このため、具体に前記第1の磁気吸着部及び第2の磁気吸着部を設置する場合で、構造部を減少し、前記電子タバコの構造をもっと簡略させるために、前記第1のヒッチホルダ32は、直接に導電性を有する磁石又は磁性材料で製造されることによって第1の磁気吸着部に構成されることができる。これに応じて、前記第2のヒッチホルダ42は、直接に導電性を有する磁石又は磁性材料で製造されることによって第2の磁気吸着部を構成することもできる。また、前記電池ロッド102の対応する端に、導電性を有する磁石又は磁性材料で製造される独立的な構造部によって構成される第1の磁気吸着部が設置されることもできる。また、前記吸引ロッド101の対応する端に、導電性を有する磁石又は磁性材料で製造される独立的な構造部によって構成される第2の磁気吸着部が設置される。
【0048】
図2を参照しており、本実施例において、前記第2の磁気吸着部は、導電材料で製造される第2ヒッチホルダ42から構成され、前記第1の磁気吸着部は、前記第1のヒッチホルダ32の内に設置される永久磁石34から構成される。
図4を参照しており、前記第1の電極チャンバーと前記固定溝321の交差箇所にはフランジが形成され、前記永久磁石34は、前記第1の絶縁スリーブ33によって当該フランジに当接され且つ前記第1の電極部31と絶縁する。
【0049】
前記第1のヒッチホルダ32と第2のヒッチホルダ42は、突き合わせる場合で密着しなくて、前記吸引ロッド101と電池ロッド102の接続箇所に隙間を有することを招くことを回避するために、前記第1のヒッチホルダ32に位置する固定溝321の軸方向の深さを前記第2のヒッチホルダ42のボス部421の軸方向の高さより略大きいにしており、前記ボス部421は、前記固定溝321の内に取り付けられる場合で、前記ボス部421は、前記永久磁石34と所定の隙間を有し且つ前記永久磁石34に吸着されることができ、したがって、前記吸引ロッド101と電池ロッド102との間の突き合わせる箇所に隙間を有しないことを保証しており、前記電子タバコの外観は、もっと整然とした美観である。
【0050】
1つの実施形態として、前記吸引ロッド101と電池ロッド102は、螺合や、ロックなどの固着方式によって2つの突き合わせることを図ることもでき、例を挙げて、前記第1のヒッチホルダ32及び第2のヒッチホルダ42の対応する当接部に適合した雄ねじ及び雌ねじが設置されており、2つの螺合することを図る。
【0051】
図1〜
図3に示すように、前記電子タバコの前記電池20を離れる一端に吸引ノズル50が設置され、前記吸引ノズル50と前記吸引ロッド101は、分離式構造にし、前記吸引ノズル50の中部に吸気口51が設けられる。1つの実施形態として、前記吸引ノズル50と前記霧化スリーブ13は、一体成型することも良い。本実施例において、前記吸引ノズル50は、偏平な円筒状の構造にし、当然ながら、前記吸引ノズル50は、他の前記吸引ロッド101と係合した管状の構造にすることもできる。また、前記吸引ノズル50の直径は、前記吸引ノズル50の端部方向へ徐々に小さくなって所定のテーパーを有するスリーブ構造にすることもきる。
【0052】
図2、
図3に示すように、前記電子タバコも、霧化制御手段を含み、前記霧化制御手段は、それぞれ前記電池20及び霧化装置10に電気的に接続されており、前記霧化装置10の通電または遮断を制御するためである。前記霧化制御手段は、前記霧化装置10と電池20との間に設置されることができ、または、前記電池20の前記霧化装置10を離れる片側に設置されることもできる。
【0053】
本実施例において、前記霧化制御手段は、前記電池20の前記霧化装置10を離れる片側に設置されることが好ましく、前記霧化制御手段は、霧化制御回路及び前記霧化制御回路に電気的に接続される霧化制御スイッチを含む。
【0054】
本実施例において、前記霧化制御スイッチは、センサスイッチ61にすることが好ましく、前記センサスイッチ61は、1つのスイッチ固定ホルダによって前記電池ロッド102の内に固定される。具体的に、本実施例において、前記センサスイッチ61は、静電容量センサであり、喫煙者は、前記電子タバコによって喫煙を行なう時に、前記静電容量センサは、吸込み気流を検知する後に静電容量が変化しており、前記霧化制御回路が電力供給源に導通されることを制御し、前記電子タバコを作業状態にさせる。1つの実施形態として、前記センサスイッチ61は、気流センサスイッチにすることもでき、即ち喫煙者は前記主ロッドの吸引ノズルの端部によって吸気する時に、前記電子タバコチャンバーの内に負圧を発生しており、気流センサスイッチは、パルス信号を発生させて前記霧化制御回路が電力供給源に導通されることを制御する。
【0055】
前記センサスイッチ61は、自身の製作が精密ので、常に専門な制御手段が内蔵され、これによって、本実施例にける前記霧化制御回路は、前記センサスイッチ61の内の制御手段に直接に集積されることができる。1つの実施形態として、前記霧化制御回路は、前記センサスイッチ61の外部に独立に設置され且つそれぞれ前記センサスイッチ61及び電池20に電気的に接続されるセンサ制御基板に集積されることもできる。
【0056】
1つの実施形態として、前記霧化制御スイッチは、伝統的なキースイッチにすることもでき、前記キースイッチは、キー制御基板を介して前記電池20に電気的に接続されており、プレス操作によって前記霧化制御回路を制御して前記霧化装置10の回路の通電または遮断を図る。
【0057】
図2〜
図3を参照しており、前記電池ロッド102の前記吸引ロッド101を離れる一端に発光装置が設置され、前記発光装置は、前記電子タバコの作業指示灯に用いられ、当該発光装置は、前記電池20に電気的に接続される発光手段と、前記電池ロッド102に相応する端部に取り付ける灯帽子70とを含み、前記灯帽子70が前記発光手段の光線を投光するためである。本実施例において、前記発光手段は、赤い発光灯にしており、喫煙者で前記電子タバコを喫煙時に、前記電子タバコの前記吸引ノズル50を離れる一端にタバコが燃えるような赤い曇が形成され、したがって、喫煙者の視覚センスの忠実性を高まっている。前記灯帽子70の整体または少なくとも端面に透明状または半透明状に設置され、前記発光手段の光線を投光するためである。
【0058】
以下、前記電池20は、前記第1の電極部31に電気的に接続される一端を正極にし、前記第1のヒッチホルダ32に電気的に接続される一端を負極にし、且つ前記霧化制御スイッチがセンサスイッチ61とする例を挙げて、本実施例における電子タバコの電流の流れの向きについて、詳細に説明する。
【0059】
喫煙者は、前記電子タバコによって喫煙する時に、前記センサスイッチ61は、前記霧化制御回路を感応して立ち上げ且つ導通し、具体の電流の流れの向きは:電流が前記電池20の正極から前記第1の電極部31に到達して、前記第2の電極部41を経て前記電熱線121の正極に到達して、再び前記電熱線121の負極を経て前記第2のヒッチホルダ42に到達して、最後に前記第1のヒッチホルダ32を経て前記電池20の負極に戻る。
【0060】
当然ながら、本発明実施例における電子タバコは、
図1〜
図7に示すような実施例に限らず、その各実施例における各技術特徴が互いに結合して新しい実施例になっていることができる。
【0061】
上述は僅か本発明に係る好ましい実施例であり、本発明の保護範囲はこれらに限らなく、いかなる本発明の技術方案に基づいての等価変換にも全て本発明の保護範囲内に属するべきである。