(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御装置は、前記複数のセンサによるスリットの検知状態が前記判定時間だけ継続して変化しない場合に前記本体の回転方向の現在位置を確定し、目標位置に基づいて前記支持台に対して前記本体を回転させ、前記複数のセンサによるスリットの検知状態が前記判定時間だけ継続して目標位置に対応した状態の場合に前記本体の回転を停止させる請求項1に記載の空気清浄機。
前記制御装置は、前記本体の回転速度が予め設定された判定速度未満の場合は、前記判定時間を第1基準時間とし、前記本体の回転速度が前記判定速度以上の場合は、前記判定時間を前記第1基準時間よりも短い第2基準時間とする請求項1または請求項2に記載の空気清浄機。
【発明を実施するための形態】
【0010】
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化又は省略化される。
【0011】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における空気清浄機の斜視図である。
図2はこの発明の実施の形態1における空気清浄機の分解斜視図である。
図2においては、矢印の方向が前方である。
【0012】
空気清浄機は、本体1と支持台2とを備える。本体1は、直方体状に設けられる。支持台2は、本体1の下方に設けられる。支持台2は、本体1を回転自在に支持する。
【0013】
例えば、前方本体ケース3は、樹脂で一体形成される。後方本体ケース4は、樹脂で一体形成される。上方ファンユニット5および下方ファンユニット6は、前方本体ケース3と後方本体ケース4との間に挟み込まれる。上方ファンガード7および下方ファンガード8は、前方本体ケース3の前方に設けられる。
【0014】
脱臭フィルタ9は、上方ファンガード7と下方ファンガード8との前方に設けられる。HEPAフィルタ10は、脱臭フィルタ9の前方に設けられる。プレフィルタ11は、HEPAフィルタ10の前方に設けられる。
【0015】
前面パネル12は、プレフィルタ11の前方に設けられる。ラッチ13は、前面パネル12と前方本体ケース3とを連結する。後面カバー14は、後方本体ケース4の後方に設けられる。一対の側面カバー15は、前方本体ケース3と後方本体ケース4との両側面を覆う。一対の意匠シート16の各々は、一対の側面カバー15の上面に設けられる。
【0016】
ガードネット17は、後方本体ケース4の上方に設けられる。ルーバーユニット18は、ガードネット17の上方に設けられる。物体検知ユニット19は、前方本体ケース3の上方に設けられる。操作部カバー20は、物体検知ユニット19の上方に設けられる。操作部カバー20は、操作部20aと表示部20bとを備える。意匠シート21は、操作部カバー20の上方に設けられる。操作ボタン22は、操作部カバー20の上方に設けられる。操作ボタン22は、意匠シート21から上方に突き出す。
【0017】
埃センサ(図示せず)は、前方本体ケース3の下部の一側に設けられる。埃センサカバー23は、側面カバー15の一方の下部に設けられる。
【0018】
制御装置24は、前方本体ケース3と後方本体ケース4との間の一側に設けられる。例えば、制御装置24は、基板ユニットで構成される。リード線カバー25は、制御装置24の近傍に設けられる。
【0019】
空気清浄機の使用者は、操作ボタン22を操作する。制御装置24は、操作ボタン22の操作状態と埃センサの検知状態と物体検知ユニット19の検知状態とに基づいて上方ファンユニット5および下方ファンユニット6を駆動する。その結果、上方ファンユニット5および下方ファンユニット6は、吸引風を発生させる。
【0020】
外部の空気は、吸引風により前面パネル12と側面カバー15との間に形成された吸込口1aから本体1の内部に吸い込まれる。当該空気は、プレフィルタ11とHEPAフィルタ10と脱臭フィルタ9とを通過する。その結果、当該空気は、浄化される。浄化された空気は、上方ファンガード7または下方ファンガード8を通過する。当該空気は、上方ファンユニット5または下方ファンユニット6を通過する。当該空気は、ガードネット17を通過する。その後、当該空気は、ルーバーユニット18の吹出口から外部へ吹き出される。
【0021】
次に、
図3を用いて、本体1の下部および支持台2を説明する。
図3はこの発明の実施の形態1における空気清浄機の支持台の分解斜視図である。
【0022】
図3において、本体1の下部および支持台2は、オートターンユニットを構成する。
【0023】
本体1の下部において、下方本体ケース26は、前方本体ケース3(
図3においては図示せず)の下部および後方本体ケース4(
図3において図示せず)の下部に固定される。車輪摺動板27は、環状をなしている。車輪摺動板27は、下方本体ケース26の下部にネジで固定される。複数の本体側車輪28は、下方本体ケース26の下部に取り付けられる。
【0024】
下方本体ケース26には、下方向に開口する凹部26aが形成される。駆動モータ32は、回転軸(軸)を下方向に向けた状態で凹部26aに挿入されることにより下方本体ケース26に取り付けられる。駆動モータ32の軸には、この軸と共に回転するようにギア組立体31が取り付けられる。駆動モータ32の軸の端は、保持板29に取り付けられた軸受け30に支持される。保持板29は、下方本体ケース26にネジで固定される。
【0025】
支持台2において、ベース台33は、矩形状に設けられる。ベース台33は、円形状の凹部を有する。回転軸34は、ベース台33の凹部の中心にネジで固定される。複数の支持台側車輪35は、ベース台33の凹部の縁部の内側に沿って取り付けられる。車輪摺動板押さえ36は、ベース台33の凹部の縁部の外側に沿ってネジで固定される。ギア37は、ベース台33の凹部の縁部の内側に沿って設けられる。
【0026】
障害壁38は、ベース台33の凹部の底部から上方に突き出す。障害壁38は、複数のスリットを有する。例えば、障害壁38は、第1スリット39aと第2スリット39bと第3スリット39cを有する。複数のセンサは、下方本体ケース26の下部に設けられる。複数のセンサは、複数のスリットに対応して設けられる。例えば、複数のセンサは、第1センサ40aと第2センサ40bと第3センサ40cからなる。例えば、第1センサ40aと第2センサ40bと第3センサ40cとは、フォトインタラプタからなる。
【0027】
ベース台33は、下方本体ケース26を下方から支持する。この際、回転軸34は、下方本体ケース26の中心を回転自在に支持する。複数の車輪摺動板押さえ36は、車輪摺動板27の縁部を押さえる。ギア37は、ギア組立体31のギアと噛み合う。複数のセンサは、複数のスリットの近傍に配置される。この状態で、ストッパ41が回転軸34に取り付けられる。ストッパ41は、ベース台33から下方本体ケース26が抜けることを防止する。
【0028】
駆動モータ32が駆動すると、ギア組立体31のギアは、ベース台33のギア37との噛み合いにより回転しながら移動する。ギア組立体31の移動に伴い、下方本体ケース26は、回転軸34を中心として回転する。本体1は、下方本体ケース26の回転に追従して支持台2に対して回転する。
【0029】
次に、
図4を用いて、複数のセンサと複数のスリットとの関係を説明する。
図4はこの発明の実施の形態1における空気清浄機の要部の平面図である。
【0030】
図4において、第1センサ40aと第2センサ40bと第3センサ40cとは、同心同円状に等間隔で並ぶ。障害壁38は、第1センサ40aと第2センサ40bと第3センサ40cと同心同円状に設けられる。図示しないが、第1スリット39aと第2スリット39bと第3スリット39cとは、第1センサ40aと第2センサ40bと第3センサ40cと同心同円状に並ぶ。
【0031】
次に、
図5を用いて、制御装置24の概要を説明する。
図5はこの発明の実施の形態1における空気清浄機の制御装置のブロック図である。
【0032】
例えば、制御装置24は、マイコンからなる。制御装置24は、メモリ24aと入力回路24bと出力回路24cとCPU24dとを備える。
【0033】
メモリ24aは、空気清浄機を制御する際に必要となるデータを記憶する。入力回路24bは、第1センサ40aと第2センサ40bと第3センサ40cと操作部20aと埃センサ(図示せず)とに接続される。出力回路24cは、上方ファンユニット5と下方ファンユニット6と駆動モータ32と表示部20bとに接続される。CPU24dは、メモリ24aと入力回路24bと出力回路24cとに接続される。
【0034】
入力回路24bは、第1センサ40aと第2センサ40bと第3センサ40cと操作部20aとからの信号を受信する。CPU24dは、入力回路24bからの信号とメモリ24aに記憶されたデータとに基づいて上方ファンユニット5と下方ファンユニット6と駆動モータ32と表示部20bとに対する制御内容を決定する。CPU24dは、上方ファンユニット5と下方ファンユニット6と駆動モータ32と表示部20bへの制御信号を出力回路24cに送信させる。CPU24dは、本体1の回転方向の位置をメモリ24aに記憶させる。
【0035】
次に、
図6を用いて、第1センサ40aから第3センサ40cから制御装置24に送信される信号を説明する。
図6はこの発明の実施の形態1における空気清浄機の要部の回路図である。
【0036】
例えば、第1センサ40aは、第1発光部42aと第1受光部43aとを備える。スリットが第1発光部42aと第1受光部43aとの間に配置された際、第1受光部43aは、第1発光部42aが発した光を受ける。この場合、第1センサ40aは、Lo信号を送信する。第1反転器44aは、当該Lo信号をHi信号に反転させる。障害壁38が第1発光部42aと第1受光部43aとの間に配置された際、第1受光部43aは、第1発光部42aが発した光を受けない。この場合、第1センサ40aは、Hi信号を送信する。第1反転器44aは、当該Hi信号をLo信号に反転させる。
【0037】
例えば、第2センサ40bは、第2発光部42bと第2受光部43bとを備える。スリットが第2発光部42bと第2受光部43bとの間に配置された際、第2受光部43bは、第2発光部42bが発した光を受ける。この場合、第2センサ40bは、Lo信号を送信する。第2反転器44bは、当該Lo信号をHi信号に反転させる。障害壁38が第2発光部42bと第2受光部43bとの間に配置された際、第2受光部43bは、第2発光部42bが発した光を受けない。この場合、第2センサ40bは、Hi信号を送信する。第2反転器44bは、当該Hi信号をLo信号に反転させる。
【0038】
例えば、第3センサ40cは、第3発光部42cと第3受光部43cとを備える。スリットが第3発光部42cと第3受光部43cとの間に配置された際、第3受光部43cは、第3発光部42cが発した光を受ける。この場合、第3センサ40cは、Lo信号を送信する。第3反転器44cは、当該Lo信号をHi信号に反転させる。障害壁38が第3発光部42cと第3受光部43cとの間に配置された際、第3受光部43cは、第3発光部42cが発した光を受けない。この場合、第3センサ40cは、Hi信号を送信する。第3反転器44cは、当該Hi信号をLo信号に反転させる。
【0039】
制御装置24は、第1ポートにおいて第1反転器44aからの信号を受信する。制御装置24は、第2ポートにおいて第2反転器44bからの信号を受信する。制御装置24は、第3ポートにおいて第3反転器44cからの信号を受信する。
【0040】
次に、
図7を用いて、本体1の回転方向に関する位置を説明する。
図7はこの発明の実施の形態1における空気清浄機の本体の回転方向に関する位置を説明するための図である。
【0041】
図7に示すように、本体1の回転方向に関する位置は、右回りに第1位置から第7位置まで設定される。第1位置から第7位置のうちの隣接した位置の間の角度は、22.5°に設定される。
【0042】
例えば、第1スリット39aは、第3位置に形成される。第2スリット39bは、第4位置に形成される。第3スリット39cは、第5位置に形成される。
【0043】
例えば、本体1が正面を向いている際、第1センサ40aは、第3位置に配置される。第2センサ40bは、第4位置に配置される。第3センサ40cは、第5位置に配置される。
【0044】
次に、
図8を用いて、本体1の停止位置の検知方法を説明する。
図8はこの発明の実施の形態1における空気清浄機の本体の停止位置を検知する方法を説明するための図である。
図8に示すように、本体1の停止位置は、本体1の中央の位置で定義される。
【0045】
本体1が45°の角度で左側を向いている際、本体1の停止位置は、第2位置である。この場合、第1センサ40aは、第1位置に配置される。第2センサ40bは、第2位置に配置される。第3センサ40cは、第3位置に配置される。この際、第1ポートは、Lo信号を受信する。第2ポートは、Lo信号を受信する。第3ポートは、Hi信号を受信する。この場合、制御装置24は、本体1が45°の角度で左側を向いていると検知する。
【0046】
本体1が22.5°の角度で左側を向いている際、本体1の停止位置は、第3位置である。この場合、第1センサ40aは、第2位置に配置される。第2センサ40bは、第3位置に配置される。第3センサ40cは、第4位置に配置される。この際、第1ポートは、Lo信号を受信する。第2ポートは、Hi信号を受信する。第3ポートは、Hi信号を受信する。この場合、制御装置24は、本体1が22.5°の角度で左側を向いていると検知する。
【0047】
本体1が正面を向いている際、本体1の停止位置は、第4位置である。この場合、第1センサ40aは、第3位置に配置される。第2センサ40bは、第4位置に配置される。第3センサ40cは、第5位置に配置される。この際、第1ポートは、Hi信号を受信する。第2ポートは、Hi信号を受信する。第3ポートは、Hi信号を受信する。この場合、制御装置24は、本体1が正面を向いていると検知する。
【0048】
本体1が22.5°の角度で右側を向いている際、本体1の停止位置は、第5位置である。この場合、第1センサ40aは、第4位置に配置される。第2センサ40bは、第5位置に配置される。第3センサ40cは、第6位置に配置される。この際、第1ポートは、Hi信号を受信する。第2ポートは、Hi信号を受信する。第3ポートは、Lo信号を受信する。この場合、制御装置24は、本体1が22.5°の角度で右側を向いていると検知する。
【0049】
本体1が45°の角度で右側を向いている際、本体1の停止位置は、第6位置である。この場合、第1センサ40aは、第5位置に配置される。第2センサ40bは、第6位置に配置される。第3センサ40cは、第7位置に配置される。この際、第1ポートは、Hi信号を受信する。第2ポートは、Lo信号を受信する。第3ポートは、Lo信号を受信する。この場合、制御装置24は、本体1が45°の角度で
右側を向いていると検知する。
【0050】
本体1の向きが不明の際、第1センサ40aの位置は不明である。第2センサ40bの位置は不明である。第3センサ40cの位置は不明である。この際、第1ポートは、Lo信号を受信する。第2ポートは、Lo信号を受信する。第3ポートは、Lo信号を受信する。この場合、制御装置24は、本体1の向きが不明であると検知する。
【0051】
次に、
図9を用いて、本体1が第3位置から第4位置に移動する際に制御装置24の第1ポートから第3ポートが受信する信号の変化を説明する。
図9はこの発明の実施の形態1における空気清浄機の制御装置が受信する信号の変化を説明するための図である。
【0052】
図9に示すように、本体1が22.5°の角度で左側を向いている際、本体1の停止位置は、第3位置となる。この際、第1ポートは、Lo信号を受信する。第2ポートは、Hi信号を受信する。第3ポートは、Hi信号を受信する。本体1が正面から22.5°の間の角度で左側を向いている際、本体1の停止位置は、不明となる。この際、第1ポートは、Lo信号を受信する。第2ポートは、Lo信号を受信する。第3ポートは、Lo信号を受信する。本体1が正面を向いている際、本体1の位置は、第4位置となる。この際、第1ポートは、Hi信号を受信する。第2ポートは、Hi信号を受信する。第3ポートは、Hi信号を受信する。
【0053】
次に、
図10を用いて、本体1が第3位置および第4位置の間から第4位置に移動する際の第1ポートから第3ポートが受信する信号の変化を説明する。
図10はこの発明の実施の形態1における空気清浄機の制御装置が受信する信号の変化を説明するための図である。
【0054】
図10に示すように、本体1が正面から22.5°の間の角度で左側を向いている際、本体1の停止位置は、不明となる。この際、第1ポートは、Lo信号を受信する。第2ポートは、Lo信号を受信する。第3ポートは、Lo信号を受信する。本体1が第4位置に近づく過渡期においては、第1センサ40aから第3センサ40c等の構造的な誤差により、第1ポートから第3ポートのうちのいずれかが先にHi信号を受信する。例えば、第3ポートが先にHi信号を受信する。本体1が正面を向いている際、第1ポートから第3ポートの全てがHi信号を受信する。
【0055】
次に、
図11を用いて、本体1の回転方向に関する現在位置の確定方法を説明する。
図11はこの発明の実施の形態1における空気清浄機の本体の回転方向に関する現在位置の確定方法を説明するための図である。
【0056】
例えば、
図11に示すように、本体1の回転に伴い第1センサ40aが移動すると、第1センサ40aの検知範囲における検知開始点αは、第1スリット39aに差し掛かる。この時点では、制御装置24は、本体1の回転方向の現在位置を確定しない。その後、第1センサ40aの検知範囲の中心の停止位置βは、第1スリット39aの中心と重なる。この時点で、制御装置24は、本体1の回転方向の現在位置を確定する。
【0057】
具体的には、制御装置24は、第1センサ40aの検知範囲における検知開始点αが第1スリット39aに差し掛かってから判定時間T1だけ経過した際に本体1の回転方向の現在位置を確定する。判定時間T1は、第1スリット39aから第3スリット39cの構造的な誤差および第1センサ40aから第3センサ40cの構造的な誤差を考慮して予め設定される。
【0058】
なお、第1センサ40aが逆方向に移動する場合も同様である。第2センサ40bおよび第3センサ40cに関しても同様である。
【0059】
次に、
図12を用いて、制御装置24による本体1の回転方向の現在位置に関する位置データの読み込みを説明する。
図12はこの発明の実施の形態1における空気清浄機の制御装置による位置データの読み込みを説明するためのフローチャートである。
【0060】
ステップS1では、制御装置24は、位置データの読み込みを開始する。その後、ステップS2に進み、制御装置24は、位置データを読み込む。具体的には、制御装置24は、第1ポートから第3ポートの信号の状態を検知する。その後、ステップS3に進み、制御装置24は、位置データが判定時間T1だけ継続して変化しないか否かを判定する。
【0061】
ステップS3で判定時間T1が経過する前に位置データが変化した場合は、ステップS2に戻る。ステップS3で位置データが判定時間T1だけ継続して変化しない場合は、ステップS4に進む。ステップS4では、制御装置24は、位置データを確定する。その後、ステップS5に進み、制御装置24は、位置データの読み込みを完了する。
【0062】
次に、
図13を用いて、制御装置24による本体1の回転制御を説明する。
図13はこの発明の実施の形態1における空気清浄機の制御装置による本体の回転制御を説明するためのフローチャートである。
【0063】
ステップS11では、制御装置24は、本体1の回転制御運転を開始する。その後、ステップS12に進み、制御装置24は、本体1に対する方向決定処理を行う。具体的には、制御装置24は、本体1の目標位置を決定する。制御装置24は、最終的に記憶している位置情報に対応した位置と目標位置に基づいて、本体1の回転方向を決定する。
【0064】
その後、ステップS13に進み、制御装置24は、位置データを読み込む。その後、ステップS14に進み、制御装置24は、位置データが判定時間T1だけ継続して変化しないか否かを判定する。
【0065】
ステップS14で判定時間T1が経過する前に位置データが変化した場合は、ステップS13に戻る。ステップS14で位置データが判定時間T1だけ継続して変化しない場合は、ステップS15に進む。ステップS15では、制御装置24は、位置データを確定する。その後、ステップS16に進み、制御装置24は、本体1の現在位置が目標位置か否かを判定する。
【0066】
ステップS16で本体1の現在位置が目標位置でない場合は、ステップS17に進む。ステップS17では、制御装置24は、駆動モータ32を駆動する。その結果、本体1は、支持台2に対して回転する。その後、ステップS13からの動作が繰り返される。
【0067】
ステップS16で本体1の現在位置が目標位置の場合は、ステップS18に進む。ステップS18では、制御装置24は、駆動モータ32を停止させる。その結果、本体1は、支持台2に対しての回転を停止する。その後、ステップS19に進み、制御装置24は、回転制御運転を停止する。
【0068】
以上で説明した実施の形態1によれば、本体1の回転方向の現在位置は、複数のセンサによるスリットの検知状態に基づいて検知される。このため、本体1の回転方向の現在位置を把握することができる。
【0069】
また、本体1の回転方向の現在位置は、複数のセンサによるスリットの検知状態が判定時間T1だけ継続して変化しない場合に確定される。このため、構造的な誤差による現在位置の誤判定を防止することができる。
【0070】
また、本体1の回転は、複数のセンサによるスリットの検知状態が判定時間T1だけ継続して目標位置に対応した状態の場合に停止する。このため、所望の方向に本体1を向けることができる。
【0071】
また、3つのセンサで5つの回転方向の位置を検知することができる。このため、検知すべき位置ごとにセンサが配置される場合よりも空気清浄機を安価に製作することができる。
【0072】
実施の形態2.
図14はこの発明の実施の形態2における空気清浄機の制御装置による本体の回転制御を説明するためのフローチャートである。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には、同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
【0073】
ステップS21では、制御装置24は、本体1の回転制御運転を開始する。その後、ステップS22に進み、制御装置24は、本体1に対する方向決定処理を行う。具体的には、制御装置24は、本体1の目標位置を決定する。
【0074】
その後、ステップS23に進み、制御装置24は、位置データを読み込む。その後、ステップS24に進み、制御装置24は、位置データが判定時間T1だけ継続して変化しないか否かを判定する。
【0075】
ステップS24で判定時間T1が経過する前に位置データが変化した場合は、ステップS23に戻る。ステップS24で位置データが判定時間T1だけ継続して変化しない場合は、ステップS25に進む。ステップS25では、制御装置24は、位置データを確定する。その後、ステップS26に進み、制御装置24は、本体1の現在位置が目標位置か否かを判定する。
【0076】
ステップS26で本体1の現在位置が目標位置でない場合は、ステップS27に進む。ステップS27では、制御装置24は、駆動モータ32を駆動する。その結果、本体1は、支持台2に対して回転する。その後、ステップS28に進み、制御装置24は、本体1の回転速度が予め設定された判定速度以上か否かを判定する。例えば、制御装置24は、本体1の回転速度が200PPS以上か否かを判定する。
【0077】
ステップS28で本体1の回転速度が判定速度未満の場合は、ステップS29に進む。ステップS29では、制御装置24は、判定時間T1を比較的長い第1基準時間とする。例えば、制御装置24は、判定時間T1を600msとする。その後、ステップS23からの動作が繰り返される。
【0078】
ステップS28で本体1の回転速度が判定速度以上の場合は、ステップS30に進む。ステップS30では、制御装置24は、判定時間T1を比較的短い第2基準時間とする。例えば、制御装置24は、判定時間T1を300msとする。その後、ステップS23からの動作が繰り返される。
【0079】
ステップS26で本体1の現在位置が目標位置の場合は、ステップS31に進む。ステップS31では、制御装置24は、駆動モータ32を停止させる。その結果、本体1は、支持台2に対しての回転を停止する。その後、ステップS32に進み、制御装置24は、回転制御運転を停止する。
【0080】
以上で説明した実施の形態2によれば、本体1の回転速度が判定速度未満の場合、判定時間T1は、比較的長い第1基準時間となる。本体1の回転速度が判定速度以上の場合、判定時間T1は、比較的短い第2基準時間となる。第2基準時間は、第1基準時間よりも短く設定される。このため、本体1の回転方向の現在位置をより正確に把握することができる。
【0081】
実施の形態3.
図15はこの発明の実施の形態3における空気清浄機の制御装置による本体の回転制御を説明するためのフローチャートである。なお、実施の形態1または2と同一又は相当部分には、同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
【0082】
ステップS41では、制御装置24は、本体1の回転制御運転を開始する。その後、ステップS42に進み、制御装置24は、本体1に対する方向決定処理を行う。具体的には、制御装置24は、本体1の目標位置を決定する。
【0083】
その後、ステップS43に進み、制御装置24は、位置データを読み込む。その後、ステップS44に進み、制御装置24は、位置データが判定時間T1だけ継続して変化しないか否かを判定する。
【0084】
ステップS44で判定時間T1が経過する前に位置データが変化した場合は、ステップS43に戻る。ステップS44で位置データが判定時間T1だけ継続して変化しない場合は、ステップS45に進む。ステップS45では、制御装置24は、本体1の現在位置が確定可能か否かを判定する。
【0085】
ステップS45で本体1の現在位置が確定しない場合は、ステップS46に進む。ステップS46では、制御装置24は、駆動モータ32を駆動する。その結果、本体1は、支持台2に対して回転する。その後、ステップS43からの動作が繰り返される。ステップS45で本体1の現在位置が確定した場合は、ステップS47に進む。ステップS47では、制御装置24は、本体1の現在位置が目標位置か否かを判定する。
【0086】
ステップS47で本体1の現在位置が目標位置でない場合は、ステップS48に進む。ステップS48では、制御装置24は、駆動モータ32を駆動する。その結果、本体1は、支持台2に対して回転する。その後、ステップS43からの動作が繰り返される。
【0087】
ステップS47で本体1の現在位置が目標位置の場合は、ステップS49に進む。ステップS49では、制御装置24は、駆動モータ32を停止させる。その結果、本体1は、支持台2に対しての回転を停止する。その後、ステップS50に進み、制御装置24は、回転制御運転を停止する。
【0088】
以上で説明した実施の形態3によれば、本体1の回転方向の現在位置が確定しない場合、制御装置24は、本体1の回転方向の現在位置が確定するまで支持台2に対して本体1を回転させる。このため、本体1の回転方向の現在位置が不明な場合でも、本体1を所望の方向に向けることができる。例えば、本体1の回転が物理的な障害により抑制された場合でも、本体1を最終的に所望の方向に向けることができる。また、使用者が強制的に本体1を回転させた場合でも、本体1を最終的に所望の方向に向けることができる。
【0089】
なお、複数のセンサと複数のスリットとの位置を上下反転させてもよい。すなわち、複数のセンサを支持台2に取り付けて複数のスリットを本体1に設けてもよい。この場合も、本体1の回転方向の現在位置を把握することができる。