(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【0006】
一実施形態において、無線通信ネットワークにおいてデータユニットを送信する方法は、物理層(PHY)プリアンブルを作成し、媒体アクセス制御層(MAC)ヘッダを作成することを含む。前記MACヘッダの作成は、グローバルに一意でない第1のアドレスを含むための第1アドレスフィールドを作成することを含み、前記第1アドレスフィールドは、(i)前記データユニットの宛先として意図されている通信装置、または(ii)前記データユニットを送信している通信装置の一方を示す。前記MACヘッダの作成はまた、第2のアドレスを含むための第2アドレスフィールドを作成することを含み、前記第2アドレスフィールドは、(i)前記データユニットの宛先として意図される通信装置または(ii)前記データユニットを送信している通信装置の他方を示す。前記方法はさらに、前記第1アドレスフィールドおよび前記第2アドレスフィールドを前記MACヘッダに含めること、および前記PHYプリアンブルおよび前記MACヘッダを含むように前記データユニットを作成することを含む。前記方法は、さらに、前記データユニットが送信されるようにすることも含み、その場合前記データユニットの前記MACヘッダは前記第1アドレスフィールドの前記第1のアドレスに対応するグローバル一意アドレスを省略する。
【0007】
他の実施形態において、前記方法は以下の要素のうちの1つ以上の組み合わせを含む。
【0008】
前記第1のアドレスは前記無線ネットワーク内において一意であるが、その他の無線ネットワーク内では一意でない。
【0009】
前記第2のアドレスはグローバルに一意ではなく、前記データユニットの前記MACヘッダは、送信時に、前記第2アドレスフィールドの前記第2のアドレスに対応するグローバル一意アドレスを省略する。
【0010】
前記第2のアドレスはグローバル一意のMACアドレスである。
【0011】
前記第2のアドレスはネットワーク識別子(ID)である。
【0012】
前記ネットワークIDはグローバルに一意である。
【0013】
前記第2のアドレスは完全長のネットワーク識別子IDを用いて作成される短縮ネットワークIDである。
【0014】
前記方法は、(i)グローバルに一意で(ii)前記第1のアドレスに対応する、第3のアドレスを含むための前記データユニットのペイロードを作成することをさらに含み、 前記データユニットは前記ペイロードを含むように作成される。
【0015】
前記方法は、前記MACヘッダ(i)と、(i)グローバルに一意で(ii)前記第1のアドレスに対応する第3のアドレス(ii)とを用いてフレームチェックシーケンスフィールドを作成することをさらに含み、 前記データユニットは、(i)前記フレームチェックシーケンスフィールドを含むように、かつ(ii)前記第3のアドレスを省略するように作成される。
【0016】
前記MACヘッダを作成することは、 前記無線ネットワークと関連付けられたネットワークアドレスを含むための第3アドレスフィールドを作成し、 前記MACヘッダに前記第3アドレスフィールドを含めることをさらに含む。
【0017】
前記第3のアドレスはグローバルに一意でない。
【0018】
別の実施形態において、通信装置は、データユニットの物理層(PHY)プリアンブルを作成するように構成されるネットワークインタフェースを含む。前記ネットワークインタフェースは、さらに、少なくとも、グローバルに一意でない第1のアドレスを含むための第1アドレスフィールドであって、前記第1アドレスフィールドは、(i)前記データユニットの宛先として意図されている通信装置、または(ii)前記データユニットを送信している通信装置の一方を示す第1アドレスフィールドを作成し、第2のアドレスを含むための第2アドレスフィールドであって、前記第2アドレスフィールドは、(i)前記データユニットの宛先として意図される通信装置または(ii)前記データユニットを送信している通信装置の他方を示す第2アドレスフィールドを作成し、並びに前記第1アドレスフィールドおよび前記第2アドレスフィールドを前記MACヘッダに含めることによって媒体アクセス制御層(MAC)ヘッダを作成するように構成される。前記ネットワークインタフェースは、さらに、前記PHYプリアンブルおよび前記MACヘッダを含むように前記データユニットを作成し、前記データユニットが送信されるようにし、その場合前記データユニットの前記MACヘッダは前記第1アドレスフィールドの前記第1のアドレスに対応するグローバル一意アドレスを省略する、ように構成される。
【0019】
他の実施形態において、前記通信装置は以下の特徴の1つ以上の組み合わせを含む。
【0020】
前記第1のアドレスは前記無線ネットワーク内において一意であるが、その他の無線ネットワーク内では一意でない。
【0021】
前記第2のアドレスはグローバルに一意ではなく、前記データユニットの前記MACヘッダは、送信時に、前記第2アドレスフィールドの前記第2のアドレスに対応するグローバル一意アドレスを省略する。
【0022】
前記第2のアドレスはグローバル一意のMACアドレスである。
【0023】
前記第2のアドレスはネットワーク識別子(ID)である。
【0024】
前記ネットワークIDはグローバルに一意である。
【0025】
前記第2のアドレスは完全長のネットワーク識別子IDを用いて作成される短縮ネットワークIDである。
【0026】
前記ネットワークインタフェースは、(i)グローバルに一意で(ii)前記第1のアドレスに対応する第3のアドレスを含むための前記データユニットのペイロードを作成するように構成され、前記データユニットは前記ペイロードを含むように作成される。
【0027】
前記ネットワークインタフェースは、前記MACヘッダ(i)と、(i)グローバルに一意で(ii)前記第1のアドレスに対応する第3のアドレス(ii)とを用いてフレームチェックシーケンスフィールドを作成するように構成され、前記データユニットは、(i)前記フレームチェックシーケンスフィールドを含むように、かつ(ii)前記第3のアドレスを省略するように作成される。
【0028】
前記ネットワークインタフェースは、前記無線ネットワークと関連付けられたネットワークアドレスを含むための第3アドレスフィールドを作成し、前記MACヘッダに前記第3アドレスフィールドを含めるように構成される。
【0029】
前記第3のアドレスはグローバルに一意でない。
【0030】
さらに別の実施形態において、無線ネットワークにおいて送信されるデータユニットを作成する方法は、物理層(PHY)プリアンブルを作成することを含む。前記PHYプリアンブルの作成は、(i)前記データユニットが前記無線ネットワークとは別の携帯電話通信ネットワークからオフロードされたデータを含むか、および(ii)データユニットが、携帯電話通信ネットワークから前記無線ネットワークへのデータのオフロードをサポートする通信装置によって(a)作成されるか、もしくは(b)その通信装置に対してアドレス指定がされるか、の少なくとも1つを示す第1のインジケータを作成し、前記第1のインジケータを前記PHYプリアンブルに含めることを含む。前記方法は、さらに媒体アクセス制御層(MAC)ヘッダを作成し、前記PHYプリアンブルおよび前記MACヘッダを含むように前記データユニットを作成することを含む。前記方法は、さらに前記データユニットが送信されるようにすることを含む。
【0031】
他の実施形態において、前記方法は以下の要素の1つ以上の組み合わせを含む。
【0032】
前記第1のインジケータは、さらに、前記データユニットが前記無線ネットワークにおける電力要件の厳しい通信装置に対してアドレス指定されているかを示す。
【0033】
前記PHYプリアンブルの作成は、さらに、前記データユニットが前記無線ネットワークにおいて電力要件の厳しい通信装置に対してアドレス指定されているかを示す第2のインジケータを作成し、前記第2のインジケータを前記PHYプリアンブルに含めることを含む。
【0034】
前記PHYプリアンブルの作成は、さらに、前記データユニットの宛先として意図された通信装置の少なくとも部分的なアドレスを含むためのアドレスフィールドを作成し、 前記PHYプリアンブルに前記アドレスフィールドを含めることを含む。
【0035】
前記第1のインジケータは前記アドレスフィールドの一部である。
【0036】
前記第1のインジケータは前記アドレスフィールドとは別のフィールドである。
【0037】
前記PHYプリアンブルの作成は、さらに、前記データユニットがアクセスポイントによって送信されるかを示す第2のインジケータを作成し、前記PHYプリアンブルに前記第2のインジケータを含めることを含む。
【0038】
前記PHYプリアンブルの作成は、さらに、ネットワーク識別子(ID)フィールドを作成し、前記PHYプリアンブルに前記ネットワークIDフィールドを含めることを含む。
【0039】
さらに別の実施形態において、装置は、少なくとも、(i)前記データユニットが前記無線ネットワークとは別の携帯電話通信ネットワークからオフロードされたデータを含むか、または(ii)前記データユニットが、前記携帯電話通信ネットワークから前記無線ネットワークへのデータのオフロードをサポートする通信装置によって(a)作成されるか、もしくは(b)その通信装置に対してアドレス指定がされるか、の少なくとも1つを示す第1のインジケータを作成し、第1のインジケータを前記PHYプリアンブルに含めること、によって、データユニットの物理層(PHY)プリアンブルを作成するように構成されるネットワークインタフェースを含む。前記ネットワークインタフェースは、さらに、媒体アクセス制御層(MAC)ヘッダを作成し、前記PHYプリアンブルおよび前記MACヘッダを含むように前記データユニットを作成するように構成される。前記ネットワークインタフェースは、さらに、前記データユニットを送信するように構成される。
【0040】
他の実施形態において、前記装置は以下の特徴の1つ以上の組み合わせを含む。
【0041】
前記第1のインジケータは、さらに、前記データユニットが前記無線ネットワークにおける電力要件の厳しい通信装置に対してアドレス指定されているかを示す。
【0042】
前記ネットワークインタフェースは、さらに、前記データユニットが前記無線ネットワークにおいて電力要件の厳しい通信装置に対してアドレス指定されているかを示す第2のインジケータを作成し、前記第2のインジケータを前記PHYプリアンブルに含めるように構成される。
【0043】
前記ネットワークインタフェースは、さらに、前記データユニットの宛先として意図された通信装置の少なくとも部分的なアドレスを含むためのアドレスフィールドを作成し、前記PHYプリアンブルに前記アドレスフィールドを含めるように構成される。
【0044】
前記第1のインジケータは前記アドレスフィールドの一部である。
【0045】
前記第1のインジケータは前記アドレスフィールドとは別のフィールドである。
【0046】
前記ネットワークインタフェースは、さらに、前記データユニットがアクセスポイントによって送信されるかを示す第2のインジケータを作成し、前記PHYプリアンブルに前記第2のインジケータを含めるように構成される。
【0047】
前記ネットワークインタフェースは、さらに、ネットワーク識別子(ID)フィールドを作成し、前記PHYプリアンブルに前記ネットワークIDフィールドを含めるように構成される。
【0048】
さらに別の実施形態において、無線ネットワークにおいて送信されるデータユニットを作成する方法は、物理層(PHY)プリアンブルを作成し、媒体アクセス制御層(MAC)ヘッダを作成し、暗号化されたデータ部分を復号化するための情報を含むための暗号化情報ヘッダを作成することを含み、前記暗号化情報ヘッダの長さは最大4バイトである。前記方法は、さらに、前記暗号化されたデータ部分を作成し、(i)前記PHYプリアンブルと、(ii)前記MACヘッダと、(iii)前記暗号化情報ヘッダと、(iv)前記暗号化されたデータ部分とを含むように前記データユニットを作成することを含む。前記方法は、さらに、前記データユニットを送信させることを含む。
【0049】
他の実施形態において、前記方法は、以下の要素の1つ以上の組み合わせを含む。
【0050】
前記暗号化情報ヘッダの長さは最大2バイトである。
【0051】
前記MACヘッダは、前記暗号化されたデータ部分を復号化するために使用される鍵のインジケータを含むように作成される。
【0052】
前記MACヘッダの作成は、(i)ネットワーク識別子(ID)と、(ii)最大12ビットの長さを有するアソシエーションIDの少なくとも1つを含むように前記MACヘッダを作成することを含み、前記アソシエーションIDは前記データユニットの送信装置を示す。
【0053】
前記暗号化されたデータ部分の作成は、 (i)前記ネットワークIDと、(ii)前記アソシエーションIDとの少なくとも1つを含むようにノンスを作成し、前記ノンスを使用して前記データ部分を暗号化することを含む。
【0054】
前記PHYプリアンブルの作成または前記MACヘッダの作成は、前記データユニットがアクセスポイントから送信されるかを示すフラグを含むように前記PHYプリアンブルまたは前記MACヘッダを作成することを含み、前記暗号化されたデータ部分の作成は、前記フラグを含むようにノンスを作成し、前記ノンスを使用して前記データ部分を暗号化することを含む。
【0055】
前記暗号化されたデータ部分の作成は、前記データユニットの意図された受信側の媒体アクセス制御(MAC)アドレスを含むようにノンスを作成することを含み、前記MACアドレスは前記MACヘッダに含められ、および、前記ノンスを使用して前記データ部分を暗号化することを含む。
【0056】
さらに別の実施形態において、通信装置は、物理層(PHY)プリアンブルを作成し、
媒体アクセス制御層(MAC)ヘッダを作成し、暗号化されたデータ部分を復号化するための情報を含むための暗号化情報ヘッダを作成するように構成されるネットワークインタフェースを含み、前記暗号化情報ヘッダの長さは最大4バイトである。前記ネットワークインタフェースは、さらに、前記暗号化されたデータ部分を作成し、(i)前記PHYプリアンブルと、(ii)前記MACヘッダと、(iii)前記暗号化情報ヘッダと、(iv)前記暗号化されたデータ部分とを含むように前記データユニットを作成するように構成される。前記ネットワークインタフェースは、さらに、前記データユニットを送信するように構成される。
【0057】
他の実施形態において、前記装置は以下の特徴の1つ以上の組み合わせを含む。
【0058】
前記暗号化情報ヘッダの長さは最大2バイトである。
【0059】
前記ネットワークインタフェースは、前記MACヘッダを、前記暗号化されたデータ部分を復号化するために使用される鍵のインジケータを含むように作成するように構成される。
【0060】
前記ネットワークインタフェースは、(i)ネットワーク識別子(ID)と、(ii)最大12ビットの長さを有するアソシエーションIDの少なくとも1つを含むように前記MACヘッダを作成するように構成され、ここで前記アソシエーションIDは前記データユニットの送信装置を示し、さらに、(i)前記ネットワークIDと、(ii)前記アソシエーションIDとの少なくとも1つを含むようにノンスを作成し、前記ノンスを使用して前記データ部分を暗号化するように構成される。
【0061】
前記ネットワークインタフェースは、前記データユニットがアクセスポイントから送信されるかを示すフラグを含むように前記PHYプリアンブルまたは前記MACヘッダを作成し、前記フラグを含むようにノンスを作成し、前記ノンスを使用して前記データ部分を暗号化するように構成される。
【0062】
前記ネットワークインタフェースは、前記データユニットの意図された受信側の媒体アクセス制御(MAC)アドレスを含むようにノンスを作成するように構成され、ここで前記MACアドレスは前記MACヘッダに含められ、さらに、前記ノンスを使用して前記データ部分を暗号化するように構成される。
【0063】
さらに別の実施形態において、制御データユニットを作成する方法は、前記制御データユニットの物理層(PHY)プリアンブルを作成することを含む。前記PHYプリアンブルの作成は、前記データユニットの宛先として意図される通信装置を示すアドレスフィールドを作成し、前記制御データユニットのタイプを示すフレームタイプフィールドを作成し、前記アドレスフィールドおよび前記フレームタイプフィールドを前記PHYプリアンブルに含めることを含む。前記方法は、さらに、前記PHYプリアンブルを含むように前記制御データユニットを作成することを含む。前記方法は、さらに、前記制御データユニットを送信させることを含み、前記制御データユニットが(i)MACヘッダおよび(iii)ペイロードを省略する。
【0064】
他の実施形態において、前記方法は、以下の特徴の1つ以上の組み合わせを含む。
【0065】
前記アドレスフィールドのアドレスは、グローバルに一意でないアドレスを含む。
【0066】
前記PHYプリアンブルの作成は、固定長の制御データユニットのインジケータを作成し、前記インジケータを前記PHYプリアンブルに含めることを含む。
【0067】
前記制御データユニットは、最低変調符号化方式に従って送信される。
【0068】
前記制御データユニットは、単一の空間ストリームを使用して送信される。
【0069】
前記制御データユニットは、他のデータユニットのデータに対して実行される誤り検出動作に対応するフレームチェックシーケンス(FCS)を有する前記他のデータユニットの受信を通知する確認応答データユニットであり、前記方法は、さらに、前記データユニット内の前記PHYプリアンブル内に、前記他のデータユニットからの前記FCSの少なくとも一部を含めることを含む。
【0070】
前記制御データユニットは、送信要求(RTS)データユニット内のデータに対して実行される誤り検出動作に対応するフレームチェックシーケンス(FCS)を有する前記RTSデータユニットの受信を通知する送信可(CTS)データユニットであり、
前記方法は、前記データユニットの前記PHYプリアンブルに前記RTSデータユニットの前記FCSの少なくとも一部を含めることを含む。
【0071】
前記PHYプリアンブルの作成は、(i)前記データユニットはアクセスポイント(AP)を宛先として意図したものであるか、または(ii)前記データユニットが前記APによって送信されたものであるかを示すインジケータを作成し、前記PHYプリアンブルに前記インジケータを含めることを含む。
【0072】
前記PHYプリアンブルの作成は、デュレーションフィールドを作成し、前記PHYプリアンブルに前記デュレーションフィールドを含めることを含む。
【0073】
前記PHYプリアンブルの作成は、通信装置が利用可能な帯域幅の量を示す帯域幅フィールドを作成し、前記PHYプリアンブルに前記帯域幅フィールドを含めることを含む。
【0074】
前記アドレスフィールドおよび前記フレームタイプフィールドは、前記PHYプリアンブルの信号フィールドに含まれる。
【0075】
さらに別の実施形態において、装置は、少なくとも、前記データユニットの宛先として意図される通信装置を示すアドレスフィールドを作成し、制御データユニットのタイプを示すことを含むようにフレームタイプフィールドを作成し、前記アドレスフィールドおよび前記フレームタイプフィールドを前記PHYプリアンブルに含めることによって前記制御データユニットの物理層(PHY)プリアンブルを作成するように構成されるネットワークインタフェースを含む。前記ネットワークインタフェースは、さらに、前記PHYプリアンブルを含むように前記制御データユニットを作成するように構成される。前記ネットワークインタフェースは、さらに、前記制御データユニットを送信するように構成され、前記制御データユニットが(i)MACヘッダおよび(iii)ペイロードを省略する。
【0076】
他の実施形態において、前記装置は、以下の特徴の1つ以上の組み合わせを含む。
【0077】
前記アドレスフィールドのアドレスは、グローバルに一意でないアドレスを含む。
【0078】
前記ネットワークインタフェースは、少なくとも、固定長の制御データユニットのインジケータを作成し、前記インジケータを前記PHYプリアンブルに含めることによってPHYプリアンブルの作成するように構成される。
【0079】
前記ネットワークインタフェースは、前記制御データユニットを、最低変調符号化方式に従って送信するように構成される。
【0080】
前記ネットワークインタフェースは、前記制御データユニットを、単一の空間ストリームを使用して送信するように構成される。
【0081】
前記制御データユニットは、他のデータユニットのデータに対して実行される誤り検出動作に対応するフレームチェックシーケンス(FCS)を有する前記他のデータユニットの受信を通知する確認応答データユニットであり、前記ネットワークインタフェースは、さらに、前記データユニット内の前記PHYプリアンブル内に、前記他のデータユニットからの前記FCSの少なくとも一部を含めるように構成される。
【0082】
前記制御データユニットは、送信要求(RTS)データユニット内のデータに対して実行される誤り検出動作に対応するフレームチェックシーケンス(FCS)を有する前記RTSデータユニットの受信を通知する送信可(CTS)データユニットであり、前記ネットワークインタフェースは、前記データユニットの前記PHYプリアンブルに前記RTSデータユニットの前記FCSの少なくとも一部を含めるように構成される。
【0083】
前記ネットワークインタフェースは、少なくとも、(i)前記データユニットはアクセスポイント(AP)を宛先として意図したものであるか、または(ii)前記データユニットが前記APによって送信されたものであるかを示すインジケータを作成し、前記PHYプリアンブルに前記インジケータを含めることによって前記PHYプリアンブルの作成するように構成される。
【0084】
前記ネットワークインタフェースは、少なくとも、デュレーションフィールドを作成し、前記PHYプリアンブルに前記デュレーションフィールドを含めることによって前記PHYプリアンブルを作成するように構成される。
【0085】
前記ネットワークインタフェースは、少なくとも、通信装置が利用可能な帯域幅の量を示す帯域幅フィールドを作成し、前記PHYプリアンブルに前記帯域幅フィールドを含めることによって前記PHYプリアンブルを作成するように構成される。
【0086】
前記ネットワークインタフェースは、前記アドレスフィールドおよび前記フレームタイプフィールド内に前記PHYプリアンブルの信号フィールドを含めるように構成される。
【0087】
さらに別の実施形態において、無線ネットワークにおいて制御データユニットを送信する方法は、通信装置において、複数のベースチャンネル帯域幅からベースチャンネル帯域幅を選択して、前記制御データユニットを作成することを含む。前記方法は、さらに、前記通信装置において、前記選択されたベースチャンネル帯域幅で前記制御データユニットを作成することを含む。前記方法は、さらに、前記選択されたチャンネル帯域幅の前記制御データユニットが複製されて、前記ベースチャンネル帯域幅のN倍を占める伝送を実現するように前記通信装置によって前記制御データユニットを送信させることを含み、その場合、Nは2以上の整数である。
【0088】
他の実施形態において、前記方法は、以下の要素の1つ以上の要素の組み合わせを含む。
【0089】
前記ベースチャンネル帯域幅の選択はチャンネル条件に基づく。
【0090】
前記ベースチャンネル帯域幅の選択は、前記無線ネットワークにおける1つ以上の他の通信装置のチャンネル帯域幅機能に基づく。
【0091】
前記ベースチャンネル帯域幅の選択は、前記通信装置によって受信される送信要求(RTS)データユニットを送信するために使用されるベースチャンネル帯域幅に基づく。
【0092】
前記ベースチャンネル帯域幅の選択は、別の通信装置から受信されたベースチャンネル帯域幅要求に基づく。
【0093】
前記複数のベースチャンネル帯域幅は、少なくとも(i)1MHzおよび(ii)2MHzを含む。
【0094】
全チャンネル帯域幅は4MHz、8MHz、または16MHzであり、前記方法は、さらに、前記通信装置において、チャンネル条件に応じて、(i)送信要求(RTS)データユニットまたは自己へ送信可(CTS to self)データユニットを送信しない、(ii)前記RTSデータユニットまたは前記CTS to selfデータユニットを2MHzのベース帯域幅で送信する、または(iii)前記RTSデータユニットまたは前記CTS to selfデータユニットを1MHzのベース帯域幅で送信する、を選択し、(ii)または(iii)が選択された場合、前記通信装置において、前記RTSデータユニットまたは前記CTS to selfデータユニットを前記選択されたベース帯域幅で作成し、前記通信装置において、前記RTSデータユニットまたは前記CTS to selfデータユニットが複製されて前記全チャンネル帯域幅を占める伝送を実現するように、前記通信装置によって前記RTSデータユニットまたは前記CTS to selfデータユニットを送信させることを含む。
【0095】
さらに別の実施形態において、通信装置は、複数のベースチャンネル帯域幅からベースチャンネル帯域幅を選択して、制御データユニットを作成するように構成されるネットワークインタフェースを含む。前記ネットワークインタフェースは、さらに、前記選択されたベースチャンネル帯域幅で前記制御データユニットを作成するように構成される。前記ネットワークインタフェースは、さらに、前記選択されたチャンネル帯域幅の前記制御データユニットが複製されて、前記ベースチャンネル帯域幅のN倍を占める伝送を実現するように前記制御データユニットを送信するように構成され、その場合、Nは2以上の整数である。
【0096】
他の実施形態において、前記装置は以下の特徴の1つ以上の組み合わせを含む。
【0097】
前記ネットワークインタフェースは、チャンネル条件に基づいて前記ベースチャンネル帯域幅を選択するように構成される。
【0098】
前記ネットワークインタフェースは、前記無線ネットワークにおける1つ以上の他の通信装置のチャンネル帯域幅機能に基づいて前記ベースチャンネル帯域幅を選択するように構成される。
【0099】
前記ネットワークインタフェースは、前記通信装置によって受信される送信要求(RTS)データユニットを送信するために使用されるベースチャンネル帯域幅に基づいて前記ベースチャンネル帯域幅を選択するように構成される。
【0100】
前記ネットワークインタフェースは、別の通信装置から受信されたベースチャンネル帯域幅要求に基づいて前記ベースチャンネル帯域幅を選択するように構成される。
【0101】
前記複数のベースチャンネル帯域幅は、少なくとも(i)1MHzおよび(ii)2MHzを含む。
【0102】
全チャンネル帯域幅は4MHz、8MHz、または16MHzであり、前記ネットワークインタフェースは、チャンネル条件に応じて、(i)送信要求(RTS)データユニットまたは自己へ送信可(CTS to self)データユニットを送信しない、(ii)前記RTSデータユニットまたは前記CTS to selfデータユニットを2MHzのベース帯域幅で送信する、または(iii)前記RTSデータユニットまたは前記CTS to selfデータユニットを1MHzのベース帯域幅で送信する、を選択し、(ii)または(iii)が選択された場合、前記RTSデータユニットまたは前記CTS to selfデータユニットを前記選択されたベース帯域幅で作成し、前記RTSデータユニットまたは前記CTS to selfデータユニットが複製されて前記全チャンネル帯域幅を占める伝送を実現するように、前記RTSデータユニットまたは前記CTS to selfデータユニットを送信するように構成される。
【0103】
さらに別の実施形態において、無線ネットワークにおいて送信されるデータユニットを作成する方法は、物理層(PHY)プリアンブルを作成することを含む。前記PHYプリアンブルの作成は、確認応答データユニットが前記データユニットの後続となることを意図されているかを示すフィールドを作成し、前記PHYプリアンブルに前記フィールドを含めることを含む。前記方法は、さらに、媒体アクセス制御層(MAC)ヘッダを作成し、前記PHYプリアンブルおよび前記MACヘッダを含むように前記データユニットを作成することを含む。 前記方法は、さらに、前記データユニットが送信されるようにすることを含む。
【0104】
他の実施形態において、前記方法は以下の要素の1つ以上の組み合わせを含む。
【0105】
前記フィールドは、さらに、前記確認応答データユニットが前記データユニットの後続となることが意図されている場合に、前記確認応答データユニットがブロック確認応答であるかを示す。
【0106】
前記フィールドは2ビットからなり、前記フィールドの第1の値は、前記確認応答データユニットが前記データユニットの後続となることが意図されていることを示し、前記フィールドの第2の値は、ブロック確認応答確認応答データユニットが前記データユニットの後続となることが意図されてことを示し、前記フィールドの第3の値は、前記データユニットの後続となることが意図されている確認応答データユニットが存在しないことを示す。
【0107】
前記データユニットは第1のデータユニットであり、確認応答データユニットが前記第1のデータユニットの後続となることが意図されるかを示す前記フィールドは第1のフィールドであり、前記方法は、さらに、第2のデータユニットが前記確認応答データユニットの後に送信されるかを示す第2のフィールドを作成し、前記第2のフィールドを前記第1のデータユニットの前記PHYプリアンブルに含めて、前記第2のデータユニットを作成し、前記確認応答データユニットの受信後に、前記第2のデータユニットが送信されるようにすることを含む。
【0108】
さらに別の実施形態において、装置は、少なくとも、確認応答データユニットが前記データユニットの後続となることを意図されているかを示すフィールドを作成し、PHYプリアンブルに前記フィールドを含めることによって前記物理層(PHY)プリアンブルを作成するように構成されるネットワークインタフェースを含む。前記ネットワークインタフェースは、さらに、媒体アクセス制御層(MAC)ヘッダを作成し、前記PHYプリアンブルおよび前記MACヘッダを含むように前記データユニットを作成するように構成される。前記ネットワークインタフェースは、さらに、前記データユニットを送信するように構成される。
【0109】
他の実施形態において、前記装置は、以下の特徴の1つ以上の組み合わせを含む。
【0110】
前記フィールドは、さらに、前記確認応答データユニットが前記データユニットの後続となることが意図されている場合に、前記確認応答データユニットがブロック確認応答であるかを示す。
【0111】
前記フィールドは2ビットからなり、前記フィールドの第1の値は、前記確認応答データユニットが前記データユニットの後続となることが意図されていることを示し、前記フィールドの第2の値は、ブロック確認応答確認応答データユニットが前記データユニットの後続となることが意図されてことを示し、前記フィールドの第3の値は、前記データユニットの後続となることが意図されている確認応答データユニットが存在しないことを示す。
【0112】
前記データユニットは第1のデータユニットであり、確認応答データユニットが前記第1のデータユニットの後続となることが意図されるかを示す前記フィールドは第1のフィールドであり、前記ネットワークインタフェースは、第2のデータユニットが前記確認応答データユニットの後に送信されるかを示す第2のフィールドを作成し、前記第2のフィールドを前記第1のデータユニットの前記PHYプリアンブルに含めて、前記第2のデータユニットを作成し、前記確認応答データユニットの受信後に、前記第2のデータユニットを送信するように構成される。
【0113】
さらに別の実施形態において、無線ネットワークにおいて通信媒体に対するアクセスを共有する方法は、第1の通信装置において、第2の通信装置によって送信されたデータユニットを受信することを含む。前記方法は、さらに、前記第1の通信装置において、前記データユニットの物理層(PHY)プリアンブルのフィールドを処理して、確認応答データユニットが前記データユニットの後続となることが意図されているかを決定することを含み、前記PHYプリアンブルの前記フィールドは、確認応答データユニットが前記データユニットの後続となることが意図されているかを示し、前記確認応答データユニットが第3の通信装置によって送信されることとなる。前記方法は、さらに、前記第1の通信装置において、前記第1の通信装置による送信を禁止する期間を決定することを含み、前記期間は、(i)前記データユニットを送信する時間、(ii)確認応答データユニットが前記データユニットの後続となることが意図されることが決定された場合、前記確認応答データユニットを送信する時間に対応する。前記方法は、さらに、前記決定された期間中は前記第1の通信装置において送信が禁止されることを含む。
【0114】
他の実施形態において、前記方法は以下の要素の1つ以上の組み合わせを含む。
【0115】
前記確認応答データユニットが前記データユニットの後続となることが意図されている場合、前記フィールドは、さらに、前記確認応答データユニットがブロック確認応答であるかを示す。
【0116】
前記フィールドは2ビットからなり、前記フィールドの第1の値は、前記確認応答データユニットが前記データユニットの後続となることが意図されることを示し、前記フィールドの第2の値は、ブロック確認応答確認応答データユニットが前記データユニットの後続となることが意図されることを示し、前記フィールドの第3の値は、前記データユニットの後続となることが意図される確認応答データユニットが存在しないことを示す。
【0117】
前記データユニットは第1のデータユニットであり、確認応答データユニットが前記第1のデータユニットの後続となることが意図されるかを示す前記フィールドは第1のフィールドであり、前記方法は、さらに、前記第1の通信装置において、前記第1のデータユニットの前記PHYプリアンブルの第2のフィールドを処理して、第2のデータユニットが前記確認応答データユニットの後に前記第2の通信装置によって送信されるかを決定することを含み、前記期間は、(iii)前記第2のデータユニットが前記確認応答データユニットの後に前記第2の通信装置によって送信されることが決定された場合、前記第2のデータユニットを送信する時間にも対応する。
【0118】
前記データユニットは第1のデータユニットであり、確認応答データユニットが前記第1のデータユニットの後続となることが意図されるかを示す前記フィールドは第1のフィールドであり、前記方法は、さらに前記第1の通信装置において、前記第3の通信装置によって送信された前記確認応答データユニットを受信し、前記第1の通信装置において、前記確認応答データユニットの第2のフィールドを処理して、第2のデータユニットが前記確認応答データユニットの後に前記第2の通信装置によって送信されるかを決定することを含み、前記第2のデータユニットが前記確認応答データユニットの後に前記第2の通信装置によって送信されるかを、前記確認応答データユニットの前記第2のフィールドが示し、前記期間は、(iii)前記第2のデータユニットが前記確認応答データユニットの後に前記第2の通信装置によって送信されることが決定された場合、前記第2のデータユニットを送信する時間にも対応する。
【0119】
さらに別の実施形態において、第1の通信装置は、第2の通信装置によって送信されたデータユニットを受信し、前記データユニットの物理層(PHY)プリアンブルのフィールドを処理して、確認応答データユニットが前記データユニットの後続となることが意図されているかを決定するように構成されるネットワークインタフェースを含み、前記PHYプリアンブルの前記フィールドは、確認応答データユニットが前記データユニットの後続となることが意図されているかを示し、前記確認応答データユニットが第3の通信装置によって送信されることとなる。前記ネットワークインタフェースは、さらに、前記第1の通信装置による送信を禁止する期間を決定し、前記期間は、(i)前記データユニットを送信する時間、(ii)確認応答データユニットが前記データユニットの後続となることが意図されることが決定された場合、前記確認応答データユニットを送信する時間に対応し、前記決定された期間中は送信が禁止されるように構成される。
【0120】
他の実施形態において、前記第1の通信装置は、以下の特徴の1つ以上の組み合わせを含む。
【0121】
前記確認応答データユニットが前記データユニットの後続となることが意図されている場合、前記フィールドは、さらに、前記確認応答データユニットがブロック確認応答であるかを示す。
【0122】
前記フィールドは2ビットからなり、前記フィールドの第1の値は、前記確認応答データユニットが前記データユニットの後続となることが意図されることを示し、前記フィールドの第2の値は、ブロック確認応答確認応答データユニットが前記データユニットの後続となることが意図されることを示し、前記フィールドの第3の値は、前記データユニットの後続となることが意図される確認応答データユニットが存在しないことを示す。
【0123】
前記データユニットは第1のデータユニットであり、確認応答データユニットが前記第1のデータユニットの後続となることが意図されるかを示す前記フィールドは第1のフィールドであり、前記ネットワークインタフェースは、前記第1のデータユニットの前記PHYプリアンブルの第2のフィールドを処理して、第2のデータユニットが前記確認応答データユニットの後に前記第2の通信装置によって送信されるかを決定するように構成され、前記期間は、(iii)前記第2のデータユニットが前記確認応答データユニットの後に前記第2の通信装置によって送信されることが決定された場合、前記第2のデータユニットを送信する時間にも対応する。
【0124】
前記データユニットは第1のデータユニットであり、確認応答データユニットが前記第1のデータユニットの後続となることが意図されるかを示す前記フィールドは第1のフィールドであり、前記ネットワークインタフェースは、前記第3の通信装置によって送信された前記確認応答データユニットを受信し、前記確認応答データユニットの第2のフィールドを処理して、第2のデータユニットが前記確認応答データユニットの後に前記第2の通信装置によって送信されるかを決定するように構成され、前記第2のデータユニットが前記確認応答データユニットの後に前記第2の通信装置によって送信されるかを、前記確認応答データユニットの前記第2のフィールドが示し、前記期間は、(iii)前記第2のデータユニットが前記確認応答データユニットの後に前記第2の通信装置によって送信されることが決定された場合、前記第2のデータユニットを送信する時間にも対応する。
【発明を実施するための形態】
【0157】
以下で説明する実施形態において、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)のアクセスポイント(AP)などの無線ネットワーク装置は、1つ以上のクライアントステーションに対してデータストリームを送信する。APは、少なくとも通信プロトコルに従ってクライアントステーションで動作するように構成される。一実施形態において、通信プロトコルは、sub−1GHz周波数範囲における動作を規定し、典型的に、(例えばIEEE802.11n標準によって規定される通信プロトコルと比べて比較的低データ転送速度)での長距離無線通信を必要とする用途に使用される。本明細書において、通信プロトコル(例えばいくつかの実施形態において、現在開発中のIEEE802.11af標準またはIEEE802.11ah標準で規定される)は「長距離」通信プロトコルと呼ぶ。
【0158】
一実施形態において、長距離通信プロトコルは、少なくとも通常速度(NR))モードおよび超低速度(VLR)モードを含む2つ以上の通信モードを規定する。VLRモードは、NRモードより低いデータ転送速度を有し、NRモードと比較してさらなる長距離通信を目的としている。
【0159】
いくつかの実施形態において、長距離通信プロトコルは、現在の802.11標準によって規定されるデータユニットフォーマットと類似した媒体アクセス制御(MAC)層および物理的(PHY)層データユニットフォーマットを定義する。しかしながら、長距離通信プロトコルによって通常規定される低データ転送速度に起因して、管理または制御データユニットデータなどの伝送に使用されないデータユニットの伝送と関連付けられたオーバーヘッド、ならびに実際のデータを運ぶデータユニットの非データ部分分の伝送と関連付けられたオーバーヘッドは、現在のIEEE802.11プロトコルと関連付けられた高データ転送速度伝送に対して、長距離伝送において大きくなる。さらに、低データ転送速度および長伝送時間は、結果として、少なくともいくつかの状況において、現在のIEEE802.11プロトコルに従って動作する装置と関連した消費電力と比較して、長距離プロトコルに従って動作する装置による消費電力が大きくなる。いくつかの実施形態において、いくつかの態様であるPHYおよび/またはMACデータユニットフォーマットは、現在のIEEE802.11フォーマットに対して相対的に変更されて、長距離通信プロトコルによって規定される長距離伝送に対するオーバーヘッドを削減するようにしている。さらに、またはもしくは、以下で説明する技術は、いくつかの実施形態において.制御データユニットなどの非データのデータユニットの伝送に伴うオーバーヘッドを削減するために使用される。さらに、いくつかの実施形態において、以下で説明する技術は、長距離通信プロトコルに従って動作する少なくともいくつかの装置における消費電力を削減するために使用される。
【0160】
図1は一実施形態による、AP14を含む無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)10の一例のブロック図である。AP14は、ネットワークインタフェース16に接続されたホストプロセッサ15を含む。ネットワークインタフェース16は、媒体アクセス制御(MAC)処理部18および物理層(PHY)処理部20を含む。PHY処理部20は、複数の送受信機21を含み、送受信機21は複数のアンテナ24に接続される。3つの送受信機21および3つのアンテナ24を
図1に示すが、その他の実施形態において、AP14 は異なる数(例えば1、2、4、5等)の送受信機21およびアンテナ24を含んでもよい。
【0161】
WLAN10は、さらに、複数のクライアントステーション25を含む。4つのクライアントステーション25を
図1に示すが、WLAN10は、様々な場合および実施形態において、異なる数(例えば1、2、3、5、6等)のクライアントステーション25を含んでもよい。クライアントステーション25の少なくとも1つ(例えばクライアントステーション25−1)は、少なくとも長距離通信プロトコルに従って動作するように構成される。
【0162】
クライアントステーション25−1は、ネットワークインタフェース27に接続されたホストプロセッサ26を含む。ネットワークインタフェース27は、MAC処理部28およびPHY処理部29を含む。PHY処理部29は複数の送受信機30を含み、送受信機30は複数のアンテナ34に接続される。3つの送受信機30および3つのアンテナ34を
図1に示すが、その他の実施形態において、クライアントステーション25−1は、異なる数(例えば1、2、4、5等)の送受信機30およびアンテナ34を含んでもよい。
【0163】
いくつかの実施形態において、クライアントステーション25−2、25−3および25−4のうちの1つ、いくつか、またはすべてはクライアントステーション25−1と同一または類似の構造を有する。そのような実施形態において、クライアントステーション25−1と同一または類似した構造を有するクライアントステーション25は同数または異なる数の送受信機およびアンテナを有する。例えば、一実施形態によれば、クライアントステーション25−2は、2つの送受信機および2つのアンテナのみを有する。
【0164】
様々な実施形態において、AP14のPHY処理部20は、長距離通信プロトコルに準拠し以下に説明するフォーマットを有するデータユニットを作成するように構成される。送受信機21は、作成されたデータユニットを、アンテナ24を介して送信するように構成される。同様に、送受信機24は、アンテナ24を介してそのようなデータユニットを受信するように構成される。様々な実施形態によれば、AP14のPHY処理部20は、さらに、長距離通信プロトコルに準拠し、かつ以下に説明するフォーマットを有する受信データユニットを処理するように構成される。
【0165】
様々な実施形態において、クライアント装置25−1のPHY処理部29は、長距離通信プロトコルに準拠し以下に説明するフォーマットを有するデータユニット(例えば長距離通信プロトコルによる通常モードおよび/または低転送速度モードのデータユニット)を作成するように構成される。送受信機30は、作成されたデータユニットを、アンテナ34を介して送信するように構成される。同様に、送受信機30は、アンテナ34を介してデータユニットを受信するように構成される。様々な実施形態によれば、クライアント装置25−1のPHY処理部29は、さらに、長距離通信プロトコルに準拠し以下に説明するフォーマットを有する受信データユニットを処理するように構成される。
【0166】
図2は、一実施形態による、ステーションAとステーションBとの間のフレーム交換シーケンス200の図である。
図1では、一実施形態において、ステーションAがクライアントステーション25(例えばクライアントステーション25−1)であり、ステーションBがAP14である。さらに
図1では、別の実施形態において、ステーションAはAP14であり、ステーションBはクライアントステーション25(例えばクライアントステーション25−1)である。別の例として、さらに別の実施形態において、ステーションAはクライアントステーション25のうちの1つ(例えばクライアントステーション25−1)であり、ステーションBはクライアントステーション25のうちの別の1つである(例えばクライアントステーション25−2)。
【0167】
図2では、時間202においてステーションAがウエイクアップし、期間204中において所定の「pre−active」動作を実行する。期間206において、ステーションAは、例えば、キャリア検知手順を実行することによってステーションA近傍の通信媒体を評価する。その通信媒体が許可され、ステーションAによる伝送のために利用可能であると決定されると、ステーションAは、その通信媒体に対して、送信機会(TXOP)期間208によって規定される時間だけ継続する無競合アクセスを獲得する。その媒体への無競合アクセスを獲得すると、例えば、送信対象のデータのトラフィックタイプに基づいて決定される拡張分散チャンネルアクセス(EDCA)バックオフ期間208によって規定されるように、ステーションAはある期間だけ伝送を遅延させる。EDCAバックオフ期間208が終了すると、ステーションAはデータユニット220のステーションBに対する伝送を開始する。データユニット220は、PHYプリアンブル部分222と、MACヘッダ部分224と、データ部分226とを含む。期間210において、ステーションAはステーションBから確認応答(ACK)データユニット228を受信する。データユニット220のステーションBによる受信が成功したことをステーションAに知らせる確認応答データユニット228の受信時、および期間212における所定の「post−active」動作の実行後、時間214において、ステーションはディープスリープモードに入る。
【0168】
フレーム交換シーケンス200は、通常、現在の802.11標準によって規定されるフレーム交換シーケンスに対応する。しかしながら、長距離プロトコルによって通常規定される低データ転送速度に起因して、
図2の各期間は、現在の802.11標準に関連したデータ転送速度での同様の伝送シーケンスと比較すると、長距離伝送としては長く、結果的に、データ(すなわちデータユニット220のデータ部分226)の伝送に対するオーバーヘッド量が増加する。参考として、
図3は、現在のIEEE802.11標準によって定義されるデータユニットフォーマットを使用した場合のIEEE802.11afおよび802.11ah標準に対して熟慮されているいくつかのデータ転送速度におけるデータユニット伝送の伝送効率分析結果を示す表300を示す。表300からわかるように、少なくともいくつかの伝送シーケンス部分によって、長距離通信プロトコルに関連した低データ転送速度では、大量のオーバーヘッドが発生する。例えば、
図2のMACヘッダ224など、MACヘッダ(302欄)によって発生するオーバーヘッドは、場合によっては伝送シーケンス全体の16.9%と高くなることがある。同様に、
図2のACKデータユニット228など、ACKデータユニット(304欄)によって発生するオーバーヘッドは、場合によっては伝送シーケンス全体の18.62%と高くなることがある。いくつかの実施形態において、後述のデータユニットフォーマットは、長距離通信プロトコルに従って動作する様々な装置間の長距離通信の伝送オーバーヘッドを削減し、それによって伝送効率を高める。
【0169】
参考として、
図4〜6は現在の802.11標準に準拠する、いくつかの先行技術によるPHYおよびMACデータユニットフォーマットを示す。
【0170】
図4は、現在の802.11標準に準拠してフォーマット化された先行技術によるデータユニット400の図である。データユニット400は、PHYプリアンブル部分402を含み、PHYプリアンブル部分402はショートトレーニングフィールド(STF)406と、ロングトレーニングフィールド(LTF)408と、信号フィールド410とを含む。信号フィールド410は、データユニット400の伝送に使用される変調符号化方式(MCS)など、データユニット400の物理層伝送に関する様々な物理層情報を送信するために使用される。プリアンブル部分402の後に、サービスフィールド412および区切りフィールド414がある。データユニット400は、さらに、MACヘッダ416と、MACデータ部分418と、フレーム制御チェックフィールド418と、tailおよびpaddingフィールド420とを含む。MACヘッダ416は、通常、例えば、データユニット400の送信装置および/または意図された受信装置を識別するアドレスなど、ユーザ専用情報を運ぶ。STFフィールド402、LTFフィールド404およびSIGフィールド406は、データユニット400のPHYプリアンブルを含む。PHYプリアンブルは、通常、全方向に比較的低変調(例えばBPSK)および比較的低符号化速度を用いて送信され、したがって、典型的に、送信装置の動作範囲内の全クライアントステーションまたは大部分のクライアントステーションによって受信され、適切に解釈される。データユニット400の残りの部分は、典型的に、高速で(高い変調次数および/または符号化速度を用いて)送信され、データユニット400の意図される受信装置の方向にビームフォームされることが可能である。
【0171】
図5Aは、先行技術による媒体アクセス制御(MAC)フレーム500の図である。MACフレーム500は、例えば
図4のデータユニット400のフィールド412〜416に対応する。MACフレーム500は、MACヘッダ502と、フレーム本体518と、フレームシーケンスチェックフィールド520とを含む。
図5Aの各フィールド上の数字は対応するフィールドによって占有されるオクテットの数を示す。したがって、MACヘッダ502は、フレーム制御フィールド504(2オクテット)と、デュレーション/IDフィールド508(2オクテット)と、第1のアドレス(アドレス1)フィールド510−1(6オクテット)と、第2のアドレス(アドレス2)フィールド510−2(6オクテット)と、第3のアドレス(アドレス3)フィールド(6オクテット)510−3と、シーケンス制御フィールド512(2オクテット)と、第4のアドレス(アドレス4)フィールド510−4(6オクテット)と、QoS制御フィールド514(2オクテット)トと、HT制御フィールド516(4オクテット)とを含む。データユニット500は、さらに、フレーム本体518と、4オクテットのフレームチェックシーケンス(FCS)フィールド520とを含む。アドレスフィールド510のそれぞれは、データユニット500の送信装置、データユニット500の受信装置等のデータユニット500と関連付けられた装置のグローバル一意のMACアドレスを含む48ビット(6オクテット)のフィールドである。通常、MACヘッダ502は、MACフレーム500の36オクテットを占有する。
【0172】
図5Bは、
図5Aのデータユニット500に含まれる、先行技術によるフレーム制御フィールド504の図である。フレーム制御フィールド504は、プロトコルバージョンサブフィールド552と、タイプサブフィールド554と、サブタイプサブフィールド556と、to distribution system(ToDS)サブフィールド558と、from distributionsystem(FromDS)サブフィールド560と、モアフラグメントサブフィールド562と、リトライサブフィールド564と、電力管理サブフィールド566と、モアデータサブフィールド568と、保護フレームサブフィールド570と、順序サブフィールド572とを含む。
【0173】
図6は、先行技術による、現在の802.11標準に従ってフォーマット化された制御データユニット600の図である。制御データユニット600は、制御データユニット専用情報が制御データユニット600のMACデータ部分に含まれる
図4のデータユニット400など、現在のIEEE802.11標準によって定義される通常のデータユニットフォーマットと同一または類似してフォーマット化される。データユニット400と同様に、制御データユニット600は、順に、STFフィールド602と、LTFフィールド604と、SIGフィールド606とを含むPHYプリアンブル602を含む。制御データユニット600は、さらに、データ部分608と、tailおよびpaddingフィールド610とを含む。データ部分608は、サービスフィールド612と、FCフィールド614と、デュレーションフィールド616と、RAフィールド618と、TAフィールド620と、FCSフィールド622とを含む。例えば、制御データユニット600の送信装置が制御データユニット600において識別必要がない場合など、場合によっては、TAフィールド620は制御データユニット600において省略される。
【0174】
図7Aは、一実施形態による、長距離通信プロトコルによって定義されるデータユニットフォーマットに応じてフォーマット化された一例の長距離データユニット700の図である。
図1において、一実施形態によれば、AP14は、OFDM変調を使用してデータユニット700をクライアントステーション25−1へ送信するように構成される。一実施形態によれば、クライアントステーション25−1も同様に、OFDM変調を使用してデータユニット700をAP14へ送信するように構成される。データユニット700は、
図4のデータユニット400と同様のフォーマットを有するが、データユニット700の様々なフィールドは、データユニット400の対応するフィールドに対して変更されている。
【0175】
データユニット700は、STFフィールド702と、LTFフィールド704と、SIGフィールド710とを含む。一実施形態によれば、STFフィールド702と、LTFフィールド704と、SIGフィールド706とは、データユニット700のPHYプリアンブル701を含む。データユニット700は、さらに、サービスフィールド708と、区切り(delimiter)710とを含む。データユニット700は、さらに、MACヘッダ(MH)712と、MACデータ部分716と、FCSフィールド718と、tail/paddingフィールド720とを含む。一実施形態において、PHYプリアンブル701は、全方向に、比較的低い変調方式(例えばBPSK)および比較的低い符号化速度(例えば長距離通信プロトコルによって定義される最低MCSによるなど)で送信され、したがって、典型的に、送信装置の通信範囲内の全クライアントステーションまたは大部分のクライアントステーションによって受信され、適切に解釈されることが可能である。データユニット700の残りの部分は、典型的に、高速で(高い変調次数および/または符号化速度を用いて)送信され、データユニット700の意図される受信装置の方向にビームフォームされることが可能である。
【0176】
図7Bは、一実施形態による、データユニット700に含まれるMACヘッダ750の図である。一実施例によれば、MACヘッダ750の各フィールド上の数字は、MACヘッダ750の対応するフィールドによって占有されるオクテットの数(またはバイト)を示す。一実施形態において、MACヘッダ750は、フレーム制御フィールド752と、受信装置アドレス(RA)フィールド754と、送信装置アドレス(TA)フィールド756と、ネットワークID(NID)フィールド758と、シーケンス制御(SC)フィールド760と、S−NIDフィールド762と、「その他」フィールド764とを含む。様々な実施形態によれば、MACヘッダ750のビット数は、
図5AのMACヘッダ502と比較して減らされている。
図7Bの実施形態において、FCフィールド752、SCフィールド760、S−NIDフィールド762、および「その他」フィールド764のそれぞれは、MACヘッダ750の2オクテットを占有する。MACヘッダ502と比較してMACヘッダ750のサイズを減らすためには、いくつかの実施形態において、MACヘッダ502に含まれる所定のフィールドをMACヘッダ750から省略される、もしくはデータユニット700のSIGフィールド706および/またはサービスフィールド708へ移動される。例えば、一実施形態において、MACヘッダ502に含まれるデュレーション/IDフィールドは、MACヘッダ702から省略される。別の例において、一実施形態によれば、MACヘッダ502のQoS制御フィールド516に含まれるトラフィックID(TID)要素は、データユニット700のサービスフィールド710またはMACヘッダ750のフレーム制御フィールド752に含まれ、QoS制御フィールドはMACヘッダ750から省略される。
【0177】
いくつかの実施形態において、MACヘッダ750は、データユニット700と関連付けられた装置を識別するための1つ以上のアドレスフィールドを含む。この場合のアドレスフィールドは、MACヘッダ502に同様の目的で含められたアドレスフィールドと比較して短い。したがって、そのような実施形態において、MACヘッダ750のアドレスビット数は、MACヘッダ502のアドレスビット数と比較して減らされている。例えば、一実施形態において、MACヘッダ750は、ネットワーク内の装置の短いローカルアドレスと、そのネットワークを識別する短いネットワークIDとを含むことによって、データユニット700と関連付けられた装置を識別する。一実施形態において、装置のローカルアドレスは、装置に関連付けられた無線ネットワークにおいて一意のアドレスであるが、その他の無線ネットワークにおいては一意ではない。したがって、MACヘッダ502のアドレスフィールド510におけるグローバル一意のMACアドレスの少なくともいくつかは、MACヘッダ750において、データユニット700において識別される装置の短いローカルアドレスに置換される。例えば、一実施形態において、MACヘッダ750のRAフィールド754は、APとのアソシエーション処理中のAPによって、データユニット700の受信装置(例えばAP14)に割り当てられるアソシエーション識別(AID)を含む。同様に、一実施形態において、MACヘッダ750のTAフィールド756は、データユニット700の送信装置と関連付けられたAIDを含む。さらに、NIDサブフィールド758は、そのAPと関連付けられたネットワークIDまたはbasic service set(BSS)IDを含む。一実施形態において、RAフィールド754およびTAフィールド756のそれぞれは、12ビットに限定され、したがって最大12ビットで現れる装置AIDを含む。一実施形態によれば、NIDフィールド758に含まれるネットワークIDは、2バイト(または2オクテット)のネットワークIDである。一実施形態において、NIDサブフィールド758のネットワークアドレスが、例えば、重複BSSなど、近隣ネットワークと関連付けられたネットワークアドレスと同一でない限り、データユニット700と関連付けられた装置は、装置の短いローカルアドレスによってMACヘッダ750において一意に識別される。
【0178】
様々な実施形態において、近隣および/または重複ネットワークと関連付けられたアドレスが互いに対して一意であることを確認するために、様々な技術が使用される。例えば、一実施形態において、新しく作成されたAP(例えばAP14)が現在動作中の近隣ネットワークを走査し、走査されたネットワークと競合しないネットワークIDを選択する。いくつかの実施形態において、APが、継続的または定期的に近隣ネットワークを走査して、近隣ネットワークと競合するネットワークIDを検出する。代替としてまたは追加して、いくつかの実施形態において、クライアントステーションが共通のネットワークアドレスを使用している2つ以上のAPの存否を検出して、それらのAPの少なくとも1つに発行されている共通のアドレスを報告する。一実施形態において、ネットワークIDの競合の検出に応答して、および/またはクライアントステーションからの競合するネットワークのネットワークIDの表示の受信に応答して、APは、新規ネットワークIDを選択し、その新規ネットワークIDを、そのAPに関連付けられているクライアントステーションに対してアナウンスする。
【0179】
しかしながら、いくつかの実施形態において、節電モードまたはディープスリープモードで動作中のクライアントステーションは所定の期間アクティブではなく、アドレス競合を検出するために近隣ネットワークを走査することはできず、ダウンタイム中にAPに対して競合を報告できない。その結果、いくつかの実施形態および/または状況において、上述したネットワークID競合検出スキームは不十分であり、代替技術が使用される。例えば、一実施形態において、MACヘッダ750のRAフィールド754は、受信装置の長くてグローバル一意のアドレス(例えば受信装置の48ビットのMACアドレス)を含む一方、TAサブフィールド756およびNet IDアドレスフィールド758はそれぞれ、対応する短いローカルアドレスを含む。別の実施形態において、MACヘッダ750は、意図した受信装置のグローバル受信装置アドレスおよび/または例えば、一意のBSSIDなどのグローバル一意ネットワークアドレスを保持する1つ以上の追加のサブフィールドを含む。
【0180】
いくつかの実施形態において、MACヘッダ750の全MACアドレスを含む一方でデータユニット700の受信装置が正確かつ明確に受信装置がデータユニット700の意図された受信装置であることを決定可能とすることも回避するために、グローバルMAC受信装置アドレスまたはグローバルネットワークアドレス(グローバルAPアドレスなど)は、データユニット700のFCSフィールド718に含まれるフレームチェックシーケンスの演算に含まれるが、実際にはデータユニット700に含まれない。
図8A〜8Cは、上記のいくつかの実施形態による、送信装置(例えばAP14)におけるフレームチェックシーケンス演算を示す図である。一実施形態において、送信装置(例えばAP14)は、データユニット800(
図8A)を受信装置(例えばクライアントステーション25−1)に対して送信する。データユニット800は、
図7Aのデータユニット700と同一または類似している。データユニット800は、フレームヘッダ802と、データ部分804と、FCSフィールド806とを含む。フレームヘッダ802は、送信装置と関連づけられたAIDなど、短いローカルアドレスを含む。同様に、フレームヘッダ802は、受信装置と関連付けられたAIDなど、受信装置の短いローカルアドレスを含む。さらに、フレームヘッダ802は、送信装置および受信装置と関連付けられたネットワークまたはBSSを識別する短いネットワークIDを含む。一実施形態において、データユニット800のフレームチェックシーケンス演算は、受信装置の長いグローバルアドレス(受信装置の48ビットのMACアドレスなど)を使用して実行され、それによって重複BSSなど、近隣ネットワークがデータユニット800と関連付けられているネットワークによって使用されるネットワークIDと同一のネットワークIDを使用している場合でも、受信装置が一意に識別可能となる。
図8Bは、上記のような一実施形態によれば、FCS演算に対して使用されるフィールド830を図示する。
図8Bの実施形態において、長い受信装置アドレス(L−RA)808は、データユニット800のFCSフィールド806に含まれるFCSを演算することを目的として、データユニット800のデータ部分804に添付される。
図8Cは、別の実施形態による、FCS演算のために使用されるフィールド850を示す。
図8Cの実施形態において、長い受信装置アドレス(L−RA)808は、データユニット800のFCSフィールド806に含まれるFCSの演算を目的として、データユニット800のフレームヘッダフィールド802の先頭に付加される。
【0181】
図9A〜9Cは、いくつかの実施形態による、受信装置(例えばクライアントステーション25−1)におけるフレームチェックシーケンスの演算を示す図である。一実施形態において、受信装置(例えばクライアントステーション25−1)は、送信装置(例えばAP14)からのデータユニット900を受信する。データユニット900は、
図7Aのデータユニット700と同一または類似している。データユニット900は、フレームヘッダ902と、データ部分904と、FCSフィールド906とを含む。FCSフィールド906は、受信装置の長い受信装置アドレスを使用して送信装置において演算されるFCSを含む。したがって、受信装置は、受信装置において受信されたデータユニット900の正確性を確認する際のFCS演算における対応する長い受信装置アドレスを含む。一実施形態によれば、受信装置においてFCSが演算される際にデータユニット900内に長い受信装置アドレスを配置するかは、送信装置においてFCS演算が実行された際にL−RAをデータユニット900内に配置したかによって決定される。
図9Bは、上記のような一実施形態による、FCS演算に含まれるフィールド930を図示する。
図9Bの実施形態において、長い受信装置アドレス(L−RA)908は、受信データユニット900の正確性を確認するためのFCS演算を目的として、データユニット900のデータ部分904に対して添付される。
図9Cは、別の実施形態による、FCS演算のために使用されるフィールド950を図示する。
図9Cの実施形態において、長い受信装置アドレス(L−RA)908は、受信データユニット900の正確性を確認するためのFCS演算を目的として、データユニット900のフレームヘッダフィールド902の先頭に付加される。演算されたFCSが予想FCSと一致しない場合、データユニット900はデータユニット900の伝送時に破壊された可能性があり、もしくは受信装置がデータユニット900の意図された受信装置でない。いずれの場合においても、一実施形態によれば、受信装置はデータユニット900を破棄する。
【0182】
いくつかの実施形態および/または状況において、データユニット900を受信するクライアントステーションは、いくつかのグローバルMAC受信装置アドレスと関連付けられている。したがって、一実施形態において、データユニット900のFCSフィールド906に含まれるFCSに基づいて、複数アドレスの受信装置がデータユニット900の意図された受信装置であるかを適切に判断するために、受信装置は、FCS演算に含まれるべき長い受信装置アドレスをまず決定する必要がある。一実施形態において、受信装置は、データユニット900のフレームヘッダ802に含まれる短いRAアドレスおよび短いネットワークIDアドレスに基づいて、FCS演算に含まれるべき長いRAアドレスを選択する。
図9Bにおいて、本実施形態では、FCS演算のためにデータユニット900のデータ部分904に対して長い受信装置アドレスL−RA908が添付されているため、本実施形態によればFCS演算は正しいL−RAアドレスが実際に選択される前に開始される。すなわち、本実施形態において、L−RAはFCS演算と同時に選択され、選択されたアドレスは、FCS演算の完了前にデータユニット908のデータ部分904に対して添付される。
図9Cにおいて、本実施形態では、FCS演算のために、長い受信装置L−RAアドレス908がデータユニット900のフレームヘッダ908の先頭に付加されるため、データユニット900のFH902は、受信装置のメモリにまずキャッシュされ、データユニット900のFH902に含まれる情報(例えば短いRAおよび短いNID)に基づいて正しいL−RAが選択される。本実施形態によれば、その後、選択されたL−RAはデータユニット900のFH902の先頭に付加され、先頭にL−RA908が付加されたデータユニット900はFCS演算処理に渡される。
【0183】
図10は、一実施形態による、長距離通信プロトコルによって定義されるようにフォーマット化されたマルチキャストデータユニット1000の図である。一実施形態において、AP14は、複数のクライアントステーション25に対して送信するように構成される。マルチキャストデータユニット1000は、
図7Aのデータユニット700と類似しており、MACヘッダ1002と、集約MSDU部分1004と、FCSフィールド1006とを含む。一実施形態において、MACヘッダ1002は、
図6のMACヘッダ650と同一または類似している。MACヘッダ1002は、FCフィールド1008と、短いRAフィールド1010と、短いTAフィールド1012と、短いNIDフィールド1014と、シーケンス制御フィールド1016と、「その他」フィールド1018とを含む。A−MSDU部分分1004は1つ以上のA−MSDUサブフレーム1020を含み、各A−MSDUサブフレーム1020は、サブフレームヘッダ1022と、サブフレームデータ部分1024とpaddingフィールド1026とを含む。各サブフレームヘッダ1022は、送信先アドレス(DA)フィールド1028と、送信元アドレス(SA)フィールド1030と、長さフィールド1032とを含む。
【0184】
一実施形態において、AP(例えばAP14)が複数のクライアントステーションに対してデータユニット1000を送信する場合、APは、RAフィールド1010を、そのAPが動作するネットワーク(例えばネットワーク10)と関連付けられた短いブロードキャストアドレス(例えば短いブロードキャストAID)に設定し、さらにNIDフィールド1014を短いアドレスまたはネットワークを識別する短いID(例えば短いBSS ID)に設定する。一実施形態において、データユニット1000の各サブフレーム1020は、そのネットワーク中の1つ以上のクライアントステーションによって受信されることが意図される。クライアントステーションに対して、特定のサブフレーム1020がそのクライアントステーションが宛先として意図されていることを知らせるために、APは意図されているサブフレーム1020のサブフレームヘッダ1022のDAフィールド1028を、そのクライアントステーションの長いアドレス(MACアドレスなど)またはそのクライアントステーションを含むマルチキャストグループに対応する長いマルチキャストアドレスを含むように設定する。一実施形態によれば、RAフィールド1010はブロードキャストアドレスに設定されるため、そのネットワークと関連付けられた各クライアントステーションはデータユニット1000のA−MSDU部分分1004を処理し、A−MSDU1004がそのクライアントステーションが宛先として意図されているいずれかのサブフレームを含むかを決定する。
【0185】
一実施形態において、サブフレーム1020のSAフィールド1030は、サブフレーム1020を送信した送信元装置のアドレスに設定される。もしくは、いくつかの実施形態および/または状況において、例えば、サブフレーム1020の送信元がデータユニット1000の送信装置である場合、SAフィールド1030はサブフレーム1020のヘッダから省略される。状況によっては、マルチキャストデータユニット1000が単一のクライアントステーションが宛先として意図されたユニットキャストデータユニットとして送信される。そのような実施形態および/または状況において、データユニット1000のRAフィールド1010は、意図されるクライアントステーションの短いアドレス(例えば短いAID)に設定される。
【0186】
いくつかの実施形態において、クライアントステーション25は別のクライアントステーション25と直接通信し、さらに少なくとも状況によってAP14を介して通信する。状況によっては、データユニット(例えば
図7Aのデータユニット700)を送信先クライアントステーションに対して送信する送信元クライアントステーションは、例えば、AP14に対してAIDを要求するデータユニットを送信することによって、AP14から送信先クライアントステーションの短いローカルアドレス(例えばAID)を入手する。一実施形態において、送信先クライアントステーションの短いアドレスを要求するためにデータユニット700を送信する場合、送信元クライアントステーションはデータユニット700のMACデータ部分の送信先クライアントステーションの長いアドレスをカプセル化する。
【0187】
図11は、一実施形態による、アドレスのカプセル化が使用されたデータユニット1000の図である。一実施形態において、クライアントステーション25は、例えば、AP14から別のクライアントステーション25のAIDアドレスを要求するために、AP14に対してデータユニット1100を送信するように構成される。データユニット1100は、
図10のマルチキャストデータユニット1000と類似しており、MACヘッダ1102と、集約MSDU部分1104と、FCSフィールド1106とを含む。一実施形態において、MACヘッダ1102は
図7BのMACヘッダ750と同一または類似している。MACヘッダ1102は、FCフィールド1108と、短いRAフィールド1110と、短いTAフィールド1112と、短いNIDフィールド1114と、シーケンス制御フィールド1116と、「その他」フィールド1118とを含む。A−MSDU部分分1004は、1つ以上のA−MSDUサブフレーム1120を含み、各A−MSDUサブフレーム1120は、サブフレームヘッダ1122と、サブフレームデータ部分1024とpaddingフィールド1026とを含む。各サブフレームヘッダ1122は、送信先アドレス(DA)フィールド1140と、送信元アドレス(SA)フィールド1142と、長さフィールド1144とを含む。
【0188】
一実施形態において、サブフレーム1120のSAフィールド1130は、サブフレーム1120を送信した送信元装置のアドレスに設定される。もしくは、いくつかの実施形態および/または状況において、例えば、サブフレーム1120の送信元がデータユニット1100の送信装置である場合、SAフィールド1130はサブフレーム1120のヘッダから省略される。状況によっては、マルチキャストデータユニット1100は単一のクライアントステーションが宛先として意図されるユニットキャストデータユニットとして送信される。そのような実施形態および/または状況において、データユニット1100のRAフィールド1110は、意図されるクライアントステーションの短いアドレス(例えば短いAID)に設定される。
【0189】
図12は、一実施形態による、集約MACプロトコルデータユニット(A−MPDU)1200の図である。一実施形態において、AP14は、A−MPDU1200をクライアントステーション25−1に対して送信するように構成される。また、一実施形態において、クライアントステーション25−1は、A−MPDU1200をAP14に送信するように構成される。A−MPDU1200は、長いMSDU部分1201の後にn個の短いMSDU部分1203を含む。長いMSDU部分1201は、長いMACヘッダ1202と、MACプロトコルデータユニット(MPDU)1204−1と、dword(DW)paddingフィールド1206−1とを含む。短いMSDU部分1203のそれぞれは、短いMACヘッダ1210と、MSDU部分1212と、DW paddingフィールド1206とを含む。一実施形態において、区切り1208は、各短いMSDU部分1208の前に挿入される。一実施形態において、LMH1202は、A−MPDU1200の送信元アドレスおよび送信先アドレスなど、A−MPDU1200に関連した一般的なヘッダ情報を含む。一例として、一実施形態において、LMH1202は、
図5AのMACヘッダ502または
図7BのMACヘッダ740と同一または類似している。各SHM1210は、長いヘッダ1202のフレーム制御フィールドの一部および/または対応するMSDU1203専用の長いヘッダ1202のシーケンス制御フィールドなど、対応するMSDU部分1203専用の情報を含む。
【0190】
以下で説明する様々なデータユニットフォーマットおよび早期パケットフィルタリング技術によって、受信装置は、例えば、データユニットのPHYプリアンブルまたはデータユニットのPHYプリアンブルおよびサービスフィールドを処理するなど、データユニットの比較的小さい部分を処理して受信装置がデータユニットの意図された受信装置でないことを決定することによってデータユニットのフィルタリングを行うことができる。そのようなデータユニットフォーマットおよび技術によって、受信装置は、データユニットの早期部分のみの処理に基づいてデータユニットを廃棄して節電を行うことができる。
【0191】
図1において、一実施形態によれば、ネットワーク10は様々な装置タイプのクライアントステーションを含む。一実施形態において、ネットワーク10は、例えば、スマートセンサネットワーク装置など、1つ以上の低電力のセンサクライアントステーションおよび/またはバッテリ駆動のセンサクライアントステーションを含む。さらに、一実施形態によれば、ネットワーク10は、例えば3Gネットワークなど、異なるネットワークからネットワーク10に対してオフロードされる1つ以上のクライアントステーションを含む。例えば、一実施例において、クライアントステーション25−1は低電力センサ装置であり、クライアントステーション25−2はバッテリ駆動のセンサ装置であり、クライアントステーション25−3は「オフロード」クライアントステーションである。いくつかの実施形態において、オフロードクライアントステーションと関連するトラフィックはネットワーク10の媒体の主流であり、オフロードクライアントステーションが長期間にわたってデータをアクティブに送受信する場合があり、および/またはセンサクライアントステーションと比較されることも多い。さらに、少なくともいくつかの実施形態において、センサクライアントステーションは、典型的に電力要件の厳しい状態で動作する。
【0192】
一実施形態において、クライアントステーションがデータユニットの意図された受信装置でないことを迅速に決定することによってそのクライアントステーションが節電できるようにするために、データユニットの送信装置はトラフィックおよび/またはデータユニットのPHYプリアンブルなどのデータユニットの早期部分にデータユニットと関連する装置タイプを識別する特定の情報を含む。したがって、そのような実施形態において、クライアントステーション25などの受信装置は、データユニットの一部のみを処理して受信装置がそのデータユニットの意図される受信装置でないことを決定した後にデータユニットをフィルタリングして省略できる。一実施形態において、受信装置のタイプがデータユニットの早期部分(例えばPHYプリアンブル)に示された装置タイプと一致しない場合、および/またはトラフィックのタイプをサポートしない場合、受信装置はそのデータユニットをフィルタリングして省略する。
【0193】
図7Aにおいて、一実施形態によれば、データユニット700の信号フィールド708は、データユニット700がAPまたはクライアントステーションに向けて送信されたものであるかの表示を含む。一実施形態において、例えば、信号フィールド708はデータユニット700の移動方向を示すToAP/ToSTA表示ビットを含む。一例として、本実施形態において、データユニット700がクライアントステーション(例えばクライアントステーション25−1)からAP(例えばAP14)に対して送信されている場合、信号フィールド708のToAP/ToSTAビットは、他のクライアントステーションに対して、クライアントステーションはデータユニット700の残りの部分を処理する必要がないことを知らせる論理1に設定される。一方、データユニット700がAPからクライアントステーションに対して(あるクライアントステーションから別のクライアントステーションに対して)送信されている場合、信号フィールド708のToAP/ToSTAビットは、他のクライアントステーションに対して、クライアントステーションはデータユニット700の処理を継続しなければならないことを知らせる論理0(ゼロ)に設定される。
【0194】
いくつかの実施形態において、データユニット700の信号フィールド708は、例えば、データユニット700(または例えばサービスフィールド710またはMACヘッダ714の早期部分のなどのデータユニット700の別の早期部分)は、携帯電話通信ネットワーク(例えば3Gネットワーク)などのネットワーク10とは別のネットワークからオフロードされたデータを含むかを示すインジケータを含む。さらに、またはもしくは、一実施形態において、インジケータは、そのデータユニットが、携帯電話通信ネットワークからのデータのオフロードをサポートする装置によって作成されたか、および/またはそのデータユニットがそのような装置に対してアドレス指定されているかを示す。一実施形態において、インジケータは、データがセンサなどの電力要件の厳しい装置に対してアドレス指定されているかも示す。もしくは、別の実施形態において、データユニット700の信号フィールド708は、そのデータユニットが電力要件の厳しい装置に対してアドレス指定されているかを示す追加のインジケータを含む。一実施形態において、データユニット700の信号フィールド708などのデータユニット700の早期部分にオフロード表示を含むことによって、電力要件の厳しいクライアントステーションなどの非オフロードクライアントステーションが、そのデータユニット700がセンサデータユニットでありセンサクライアントステーションによる処理が必要ないことを決定可能となる。したがって、いくつかの実施形態において、センサクライアントステーションは、そのデータユニット700がオフロードデータユニットでありセンサデータユニットでないことを決定したことに応じてデータユニット700の残りの部分を処理しないことによって節電する。
【0195】
いくつかの実施形態において、データユニット700の装置タイプおよび/またはトラフィックタイプは、データユニット700を送信する装置および/またはデータユニット700の意図される受信装置である装置と関連付けられたアドレスを介して示される。例えば、いくつかの実施形態において、APと関連付けられた各クライアントステーションは、APによってアソシエーション識別(AID)アドレスが割り当てられる。そのような一実施形態において、APと関連付けられたネットワークにおけるアソシエーション識別(AID)アドレス空間は複数のアドレスグループに分離され、APはクライアントステーションのタイプに基づいてAIDをクライアントステーションに対して割り当てる。例えば、一実施形態において、ネットワーク10におけるAIDアドレス空間は、オフロードクライアントステーション(例えばクライアントステーション25−1)に対して使用される第1のアドレスグループ、低電力センサクライアントステーション(例えばクライアントステーション25−2)に対して使用される第2のアドレスグループ、バッテリ駆動のセンサクライアントステーション(例えばクライアントステーション25−3)に対して使用される第3のアドレスグループのうちの2つ以上を含む。
【0196】
いくつかの実施形態において、例えばPHYプリアンブル701などのデータユニット700の早期部分、サービスフィールド710、またはデータユニット700のMACヘッダ714の早期部分(例えば最初の数ビット)は、データユニット700の意図された受信装置の少なくとも部分的なAIDアドレスを含み、それによってクライアントステーションはデータユニット700の早期部分を処理してデータユニット700の意図された受信装置の装置タイプを決定できる。一実施形態によれば、クライアントステーションがデータユニット700の意図された受信装置の装置タイプと一致しないことが決定すると、クライアントステーションはデータユニット700の残りの部分を処理せずにデータユニット700をフィルタリングして省略する。それによって、低電力またはバッテリ駆動のセンサ装置など、電力要件の厳しいクライアントステーションは、例えば、データユニット700がオフロード装置が宛先として意図されている場合にデータユニット700をフィルタリングして省略することによって節電する。
【0197】
図13は、一実施形態による、AIDアドレスに対するビット割り当て例の図である。図示した実施形態において、図示するように、AIDアドレスフィールド1300はB
0〜B
12の番号が付与されている13ビットを有する。一実施形態において、アドレスフィールド1300のビットB
x〜B
12はグループインデックス1302に対して割り当てられ、ビットB
6〜B
x−1はブロックインデックス1304に対して割り当てられ、ビットB
3〜B
5はビットB
6〜B
x−1に示されるブロック内のサブブロックのサブブロックインデックス1306に対して割り当てられ、ビットB
0〜B
2はステーション(STA)インデックス1308に対して割り当てられて、AID1300が割り当てられているクライアントステーションを識別する。図示した実施形態において、AID1300のビットB
6〜B
12の割り当てはグループインデックス1302とブロックインデックス1304との間で分割され、それぞれに割り当てられるビット数はxの値によって決定する。いくつかの実施形態において、xの値、したがってアドレスブロックに含まれるクライアントステーションの最大数は固定である。別の実施形態において、xの値は、例えば、ネットワークにおける各装置のタイプの分布に基づいて、または他のシステムを考慮して動的に調節可能である。一実施例において、xの値は6〜11の範囲内で調節可能である。一実施形態において、デフォルトのxの値は10に設定され、例えば、アドレスブロックに同じタイプの装置(例えばセンサ)をさらに含むためにより多くのビットが必要な場合、xの値は装置タイプ分布に応じて調節可能である。
【0198】
いくつかの実施形態において、異なるAIDグループインデックスビットまたはビットの組み合わせは、ネットワーク内の各装置の特定のタイプに対して確保されている。例えば、一実施形態において、1つのAIDグループインデックス(例えば000)は、オフロード装置に対して確保されている。一実施形態において、別のAIDインデックス(例えば001)は、例えば、ネットワーク内のセンサ装置に対して確保されている。いくつかの実施形態において、ネットワーク内の非オフロードクライアントステーションは、さらに例えばセンサ装置グループおよび非センサ低電力装置グループなどのグループに小分割され、異なるAIDアドレスが各グループに対して確保されている。一実施形態において、PHYプリアンブル601など、データユニット700の早期部分、サービスフィールド610、またはデータユニット700のMACヘッダ614の早期部分(例えば最初の数ビット)はデータユニット700の意図された受信装置に対して割り当てられたAIDアドレスのグループインデックス1302を含み、それによって、意図されていない受信装置がグループインデックス1300と関連付けられた装置タイプと一致しない場合、データユニット700の意図されていない受信装置がそのデータユニット700をフィルタリングして省略できる。
【0199】
図14は、一実施形態による、データユニット700の早期部分に含まれる早期受信表示(ERI)フィールド1400の図である。ERIフィールド1400は、グループインデックスサブフィールド1402と、BSSID/NetIDサブフィールド1404と、AID/MACアドレスサブフィールド1406とを含む。一実施形態において、NetIDサブフィールド1404および/またはAID/MACアドレスサブフィールド1406のビット数は、グループIDサブフィールド1402の値によって決定される。すなわち、本実施形態において、ERIフィールド1400においてネットワークIDを示すために使用されるビット数および/または特定のステーションを識別するために使用されるビット数は、そのERIフィールド1400を含むデータユニットの意図された受信装置と関連付けられた装置のタイプまたはトラフィックのタイプによって決定される。いくつかの実施形態において、NetIDサブフィールド1404および/またはAID/MACアドレスサブフィールド1406は、グループIDサブフィールド1402が特定の値(または複数の特定の値)を有する場合に、ERIフィールド1400から全体的に省略される。例えば、比較的少ない数のオフロードクライアントステーション(および/またはその他の電力要件の厳しくない装置)を含むネットワークにおいて、そのような装置に対して割り当てられているAIDアドレスの上位AIDビット(例えばビットB
6〜B
12)は、通常論理0(ゼロ)に設定され、したがってERIフィールド1400に含まれる必要はない。そのため、ERIフィールド1400のビット数を減らすために、いくつかの実施形態において、グループIDサブフィールド1402によって示される電力要件の厳しくない装置に対して、上位AIDビットはAID/MACアドレスサブフィールド1406から省略される。別の例として、ネットワークが多数の低電力センサ装置を含む場合、例えば、6000以上のセンサ装置を「スマートグリッド」構成で含む場合、ERIフィールド1400がネットワークにおいて送信されたセンサデータユニットに含まれていると、競合のため、NetIDサブフィールド1404内のビット数はERIフィールド1400から省略される。
【0200】
いくつかの実施形態において、AP(例えばAP14)は、例えばそのAPと関連付けられているクライアントステーションの数に基づいてBSSIDサブフィールド1004およびAIDサブフィールド1006に対するビット割り当てを決定する。そのような一実施形態において、例えば、比較的少ない数のクライアントステーションがAPと関連付けられている場合、APはより多くのビットをBSSIDサブフィールド1004に対して割り当て、より少ない数のビットをAIDサブフィールド1006に割り当てる。一方、比較的多数のクライアントステーション25がAP14と関連付けられている一実施形態において、APは多数のビットをAIDサブフィールド1006に対して割り当て、より少ない数のビットをBSSIDサブフィールド1004に対して割り当てる。一実施形態において、ERIフィールド1000は使用されている特定のビット割り当てを示すために使用される追加のサブフィールド(例えば1ビットAID/BSSID比率サブフィールド)を含む。もしくは、いくつかの実施形態において、ERIフィールド1000はBSSIDサブフィールド1004とAIDサブフィールド906の代わりに、クライアントステーションの受信装置MAC IDを含む。
【0201】
一例として、一実施形態において、ERIフィールド1400は11ビットを有する。
【0202】
一実施形態によれば、ERIフィールド1400は、データユニット700の信号フィールド708に含まれる。別の実施形態において、ERIフィールド1400は、データユニット700のサービスフィールド510に含まれる。さらに別の実施形態において、ERIフィールド1400は、信号フィールド708とサービスフィールド710との間で分割される。
【0203】
いくつかの実施形態および/または状況において、例えば、データユニット700が1MHzチャンネルなどの低帯域幅チャンネルで送信される場合、信号フィールド708および/またはサービスフィールド710において利用可能なビット数は高帯域幅データユニットで利用可能なビット数と比べて小さい。一実施形態において、ERIフィールド1400の伝送のために利用可能なサービスフィールド710におけるビット数を増やすために、サービスフィールド710は、高帯域幅データユニットのスクランブラシードのサイズと比べて小さいスクランブラシードを含む。例えば、一実施形態において、スクランブラシードのサイズは、高帯域幅データユニットに対して使用される7ビットのスクランブラシードのサイズと比較して、4ビットまたは6ビットに減らされる。そのような実施形態において、ERIビットに対して利用可能なビット数は、例えば、10ビットまたは12ビットに増やされる。一実施形態によれば、それらのビットを使用してERIフィールド1400の一部を運び、ERIフィールド1400の残りのビットは信号フィールド710(例えば信号フィールド710の確保されたビットを使用)に含まれる。
【0204】
一実施形態において、長距離通信プロトコルは、データユニットフォーマットからデータ部分のペイロードを省略する制御データユニットフォーマットを規定している。すなわち、そのような実施形態において、制御データユニットは非データパケット(NDP)フォーマットを使用して送信される。
図15A〜15Eは、いくつかのそのような実施形態によるNDP制御データユニットの図である。様々な実施形態において、AP14は、例えば、
図15A〜15Eに示すNDP制御データユニットのうちの1つなどのNDP制御データユニットをクライアントステーション25−1に対して送信するように構成される。さらに、様々な実施形態において、クライアントステーション25−1は、例えば、
図15A〜15Eに示すNDP制御データユニットのうちの1つなどのNDP制御データユニットをAP14に対して送信するように構成される。NDP制御データユニットはペイロードを省略しているため、少なくともいくつかの実施形態および/または状況において、そのような制御データユニットはデータ伝送に関連するオーバーヘッドを減らす。一実施形態において、NDP制御データユニットは、長距離通信プロトコルによって規定されている(および/または特定のネットワークにおいて使用されている)最低変調符号化方式に従って送信される。そのような実施形態において、ネットワーク内で動作しているあらゆる装置は、その制御データユニットを受信および解釈することができる。
【0205】
図15Aは、NDP制御データユニット1500−1の図である。一実施形態において、NDP制御データユニット1500−1はSTFフィールド1502を含み、通常のデータユニットフォーマットの残りの部分を省略している。一実施形態において、STFフィールド1502は2つのOFDMシンボルを含む。一実施形態によれば、
図15Bは、NDP制御データユニット1500−2の図である。NDP制御データユニット1500−2は、制御データユニット1500−2が制御データユニット1500−1に含まれるSTFフィールド1502に加えてLTFフィールド1504を含むことを除き、NDP制御データユニット15Aと類似している。一実施形態において、LTFフィールド1504は1つのOFDMシンボルを含む。
図15Cは、一実施形態による、制御データユニット1500−3の図である。制御データユニット1500−3は、制御データユニット1500−3がより長いLTFフィールド1506を含むことを除き、
図15Bの制御データユニット1500−2と類似している。一実施形態において、LTFフィールド1506は、例えば2つのOFDMシンボルを含む。
図15Dは、一実施形態による、制御データユニット1500−4の図である。制御データユニット1500−4は、制御データユニット1500−4がSTFフィールド1502およびLTFフィールド1506に加えて信号フィールド1508を含むことを除き制御データユニット1500−3と類似している。信号フィールド1508は制御データユニット1500−4に関連した特定の情報を運び、例えば、制御データユニット1500−4を作成した装置のアドレスや制御データユニット1500−4の意図された受信装置である装置等の情報を運ぶ。一実施例において信号フィールド1508は2つのOFDMシンボルを含む。別の実施例において、信号フィールド1508は4つのOFDMシンボルを含む。
図15Eは、一実施形態による、制御データユニット1500−5の図である。制御データユニット1500−5は、制御データユニット1500−5が追加フィールド1510を含むことを除き、
図15Dの制御データユニット1500−4と類似している。フィールド1510の追加によって、制御データユニット1500−5を受信するPHY処理部(例えばPHY処理部29)に対して、制御データユニット1500−5がNDP制御データユニットであると決定できる追加時間および制御データユニット1500−5を処理する追加時間が与えられる。一実施例において、追加フィールド1510は、例えば、第2のLTFフィールド(LTF2)を含む。別の実施形態において、追加フィールド1510は固定長の「ダミー」データフィールドを含む。さらに別の実施形態として、この追加フィールド1510は、例えば、IEEE−802.11n標準によって規定されるシグナルエクステンションフィールドと同様のシグナルエクステンションフィールドに置換される。いくつかの実施形態において、追加フィールド1510は任意のもので、状況によって、制御データユニット1500−5から省略される。
【0206】
いくつかの実施形態において、例えば、制御データユニット1500−1、制御データユニット1500−2および/または制御データユニット1500−3などのシングルストリーム(SS)の短い制御データユニットは、その制御データユニットがSS−NDP制御データユニットであるという表示を含む。例えば、一実施形態において、SS−NDPデータユニットに含まれる1つ以上のフィールドのパターン(例えば、STFフィールドパターン、LTFフィールドパターン、SIGフィールドパターン等)は、通常の(非NDP)データユニットの対応するパターンとは異なる。別の実施形態において、SS−NDP制御データユニットの信号フィールドは、1ビット表示など明らかな表示を含み、それによって受信装置がそのSS−NDP制御データユニットをSS−NDP制御データユニットであるとして認識できる。
【0207】
一実施形態によれば、PHY処理部(例えばPHY処理部20および/またはPHY処理部29)は、通常、データユニットを受信し、少なくともデータユニットのPHYプリアンブルなどのPHY部分を処理し、そのデータユニットのPHY部分に関連する特定のタイミング情報をMAC処理部(例えばMAC処理部18および/またはMAC処理部28)に与える。例えば、一実施形態において、PHY処理部は、受信データユニットの信号フィールドが処理され正確性が確認されると、それに応じてPHY−RXSTART表示プリミティブをMAC処理部に対して発行する。そのデータユニットの最後のオクテットを受信後、PHY処理部はPHY−RXEND表示プリミティブをMAC処理部に対して発行し、データユニット全体またはデータユニットが受信されたことをMAC処理部に知らせる。
【0208】
しかしながら、少なくともいくつかの実施形態において、短い制御データユニット(例えばSS−NDP制御データユニット)を受信する場合、PHY処理部は、その短い制御データユニットの信号フィールドがPHY処理部によって受信され確認されるまでそのデータユニットがNDPデータユニットであると決定できない。したがって、そのようないくつかの実施形態において、PHY処理部は、PHY−RXSTART表示プリミティブとほぼ同時に、PHY−RXEND表示プリミティブおよびPHY−CCA表示プリミティブをMAC処理部に対して発行する。一実施形態によれば、MAC処理部がそのようなほぼ同時のプリミティブを受信すると、MAC処理部はPHY−RXEND表示プリミティブのタイミングを調整して、その制御データユニットの末尾の境界に対応させる。もしくは、別の実施形態において、PHY処理部は、制御データユニットの末尾の後の1つ以上のシンボルの境界においてPHY−RXEND表示プリミティブを発行する。この場合、PHY処理部は、短い制御データユニットの末尾の後の1つ以上のシンボルの境界においてPHY−TXEND確認プリミティブをMAC処理部に対して発行する。
【0209】
図16は、一実施形態による、制御データユニットに含まれる信号フィールド1600の図である。一実施形態において、制御データユニット1600はSS−NDPデータユニットフォーマットに従ってフォーマット化されている。信号フィールド1600は、SS−NDP表示サブフィールド1602と、ステーションIDフィールド1604と、CRC/パリティサブフィールド1606と、デュレーションサブフィールド1608と、第2のCRCサブフィールド1610およびtailビットサブフィールド1612とを含む。SS−NDPサブフィールドは信号フィールド1600を含むデータユニットがSS−NDPデータユニットであることを示すために使用される1ビットのフィールドである。いくつかの実施形態において、SS−NDPデータユニットはデータユニットの信号フィールドのSS−NDPビットとは異なる表示によって識別される。例えば、通常のデータユニットの対応するフィールドの変調とは異なるSS−NDPデータユニットのフィールドの変調によって識別される。いくつかのそのような実施形態において、SS−NDPサブフィールド1602は信号フィールド1600から省略される。いくつかの実施形態において、STA IDサブフィールド1604は、信号フィールド1600を含むデータユニットの意図された受信装置を識別するアドレスを含む。例えば、一実施形態において、STA IDサブフィールド1604は、意図された受信装置の部分的なMACアドレスを含む。別の例として、別の実施形態において、STA−IDサブフィールド1604は、意図された受信装置のAIDアドレスまたは部分的なAIDアドレスを含む。さらに、またはもしくは、一実施形態において、STA IDサブフィールド1604は信号フィールド1600を含むデータユニットが送信されるネットワークのネットワークID(BSSIDなど)を含む。いくつかの実施形態において、STA IDサブフィールド1604は、例えば、送信されている制御データユニットと関連付けられたAIDおよびネットワークIDに基づいて作成されたハッシュ値を含む。
【0210】
さらに
図16では、一実施形態において、第1のパリティビットまたはCRCフィールド1606によって、受信装置がSS−NDPサブフィールド1602およびSTA−IDサブフィールド1604などの信号フィールドの第1の部分の正確性を確認できる。一実施形態において、受信装置のPHY処理部は、信号フィールド1600の末尾に到達する前に、信号フィールドの第1の部分の正確性を確認し、RXSTART表示などのプリミティブをMAC処理部に対して発行する。デュレーションサブフィールドは、信号フィールド1600を含む制御データユニットがその一部である伝送シーケンスのデュレーションに設定される。一実施形態において、CRCフィールド1610は、受信信号フィールド1600全体の正確性を受信装置が確認するために使用される。単一のフィールド1600も、信号フィールド1600の末尾のフィールド1612のtailビットを含む。例えば、制御データユニットがSS−NDP制御データユニットであることを受信装置が判断できるように早期表示が使用される実施形態などのいくつかの実施形態において、tailビットは信号フィールド1600に不要であり、例えば、有用な情報を運ぶために使用可能である。さらに、そのようないくつかの実施形態において、例えば、追加のビットが信号フィールド1600で有用な情報を運ぶ必要がある場合、信号フィールド1600は通常のデータユニットの信号フィールド長以上に「延長」される。
【0211】
図17は、一実施形態による、制御データユニットに含まれる信号フィールド1700の図である。様々な実施形態および/または状況において、信号フィールド1700を含む制御データユニットは、例えば、確認応答データユニット、送信要求(RTS)データユニット、送信可(CTS)データユニット、CTS to selfデータユニット、または別のタイプの制御データユニットである。信号フィールド1700は、タイプサブフィールド1702と、IDサブフィールド1704と、モアデータ(MD)サブフィールド1706と、帯域幅(BW)サブフィールド1710と、CRCサブフィールド1710と、tailビットサブフィールド1712とを含む。一実施形態によれば、タイプサブフィールド1702は、制御データユニットのタイプ(例えばACKデータユニット、RTSデータユニット、CTSデータユニット等)を示すために使用される。様々な実施形態および/または状況において、IDサブフィールド1704は意図された受信装置の全AIDまたは部分AID、またはMACアドレスを含む。BWサブフィールド1710は、制御データユニットを送信するために使用されたチャンネル帯域幅を示すために使用される。いくつかの実施形態において、例えば、制御データユニットが送信されているネットワーク(例えばネットワーク10)において使用された最小帯域幅(例えば1MHz)を用いて送信された制御データユニットにおいて、BWサブフィールド1710は信号フィールド1700から省略される。
【0212】
図18は、別の実施形態による、NDP制御データユニット1800の図である。制御データユニット1800は、制御データユニット1800がマルチストリームデータユニットであり、したがって追加のLTF1806を含むことを除き、
図15Eの制御データユニット1500−5に類似している。一実施形態において、制御データユニット1800は、サウンディングパケットのために使用されるNDPフォーマットに従ってフォーマット化され、追加のLTFは送信装置と受信装置との間の通信チャンネルの追加のディメンションの学習のために使用される。
【0213】
図19A〜19Bは、いくつかの実施形態による、受信装置が、受信データユニットが通常のデータユニットか、または短い制御データユニットかを決定するために使用される様々な技術を示す図である。
図19Aにおいて、MUデータユニット1950は信号フィールド1910に集約ビットを含む。一実施形態によれば、集約ビットは、データユニット1950がMUデータユニットであることを示すために論理0の値に設定される。一実施形態において、制御データユニット1952の信号フィールド1924内の集約ビットは、データユニット1952が制御データユニットであることを示すために論理0に設定される。
図19Bにおいて、受信装置は、データユニットの信号フィールドの変調に基づいて、受信データユニットが制御データユニットか、または通常のデータユニットかを決定する。このため、シングルユーザデータユニット1954の第2の信号フィールド1934はBPSK変調を用いて変調されており、制御データユニット1956の対応する信号フィールド1948はQPSK変調を用いて変調されている。
【0214】
いくつかの実施形態において、ACKデータユニットまたはCTSデータユニットなどの制御データユニットを受信している装置が、特定のデータユニット(例えば装置が応答または送信要求(RTS)データユニットを期待しているデータユニット)に応答して制御データユニットが送信されたことを確認可能とするため、短い制御データユニット(例えばシングルストリームの非データパケット(SS−NDP)の制御データユニット)はデータユニットの識別を含み、それに応じて制御データユニットが送信されている。例えば、一実施形態において、ACKデータユニットは、ACKデータユニットによって通知されているデータユニットの表示および/またはACKデータユニットを送信する装置の表示を含む。別の例として、一実施形態において、CTSデータユニットは、RTSデータユニットの表示を含み、それに応じてDTSデータユニットが送信されている。いくつかのそうような実施形態において、制御データユニットはその制御データユニットを送信する装置の部分アドレスまたは全アドレス(またはID)を含む。別の実施形態において、制御データユニットは、その制御データユニットを送信する装置のアドレス(またはID)の一部から演算されたハッシュ値を含む。もしくは別の実施形態において、制御データユニットは、そのデータユニットのフレームチェックシーケンス(FCS)または部分的なFCS(例えばFCSの最後の4ビット、FCSの最後の8ビット等)を含み、それに応じて制御データユニットが送信されている。さらに、いくつかの実施形態において、制御データユニットは、それに応じてDTSデータユニットが送信されているデータユニットを送信するために使用されたPHYモードと同一のPHYモードを使用して送信される。
【0215】
場合によっては、制御データユニットはフレーム交換時の保護のために使用される。例えば、通常のデータユニット送信前に、装置は、RTSデータユニットなどの制御データユニットを送信し、そのRTSデータユニットに応答して、データユニットの意図された受信装置からCTSデータユニットを受信する。そのような制御フレームを、そのデータユニットの意図されていない受信装置が使用して、制御データユニットが示す特定の期間媒体が利用可能でないことを判断する。そのような制御データユニットを使用して、送信装置近傍の意図されていない受信装置のネットワークアロケーションベクトル(NAV)を設定する。いくつかの実施形態において、送信装置の通信範囲内の全受信装置が制御データユニットを受信して適切に解釈できるようにするために、送信装置は制御データユニット送信用のベースチャンネル帯域幅を選択する。例えば、一実施形態および/または状況において、ベースチャンネル帯域幅は、ネットワーク内の最小帯域幅の受信装置(例えば1MHzのBW)に対応する。その後、制御データユニットはネットワーク内の装置によって使用される全チャンネルを網羅するために1回以上複製されて、全装置がネットワークアロケーションベクトルを適切に設定できるようにし、それによって現在のフレーム交換に関係しない装置によって媒体が伝送されないように適切に保護する。
【0216】
この目的を達成するため、様々な実施形態および/または状況において、AP(例えばAP14)は、制御データユニットの伝送のために使用される1つ以上の複製モードで動作するように構成される。例えば、一実施形態において、APは2MHzの複製制御データユニットモードで動作するように構成される。2MHz複製制御データユニットモードで動作している場合、APは2MHz帯域幅チャンネルでの伝送に対応する制御データユニットを作成して、例えば4MHz帯域、8MHz帯域、16MHz帯域などのそのAPによる通信のために使用される全チャンネルにおける伝送に対応するように作成データユニットを複製する。同様に、1MHzの複製制御データユニットモードにおいて、APは1MHz帯域幅チャンネルでの伝送に対応するように制御データユニットを作成して、例えば2MHz帯域、4MHz帯域、8MHz帯域、16MHz帯域などのそのAPによる通信のために使用される全チャンネルにおける伝送に対応するように作成データユニットを複製する。
【0217】
いくつかの実施形態において、送信装置および受信装置(または複数の装置)間の通信チャンネルと関連したパケットエラーレート(PER)に基づくなど、チャンネル状態に基づいて、特定のベースチャンネルおよび特定の複製モードが送信装置によって決定または選択される。例えば、一実施形態において、チャンネル状態が良くない(またはPERが高い)通信チャンネルが使用されている場合に高い保護度が望ましい。逆に、一実施形態において、より良質な通信チャンネル(または低PERと関連したチャンネル)は保護をあまり必要としないか、もしくは保護をまったく必要としない。したがって、一実施形態において、送信装置は、チャンネルに対してより高い保護度を実現するために、状態が良くないチャンネルに対しては低帯域幅ベースチャンネルを選択する。一実施形態および/または状況において、良好なチャンネル状態に対して、送信装置はRTSデータユニットまたはCTS to selfデータユニットを送信しないことを選択することが適切である。一実施形態および/または状況において、送信装置は、比較的良くないチャンネル状態に対しては1MHzのベース帯域幅で、比較的良好なチャンネル状態に対しては2MHzのベースチャンネルでRTSまたはCTS to selfデータユニットを送信することを選択する。いずれの場合においても、一実施形態において、1MHzまたは2MHz制御データユニットは1回以上複製され、それによってその通信ネットワークで使用されている全帯域幅(例えば4MHz、8MHz、16MHz等)で制御データユニットが送信される。
【0218】
もしくは、別の実施形態において、クライアントステーションは特定の帯域幅(例えば2MHz帯域幅)を使用してRTSデータユニットをAPに対して送信し、適した保護が実現するように、より小さいベース帯域幅(例えば1MHzベース帯域幅)でCTSデータユニットを送信するようにAPに対して要求する。この場合、APはCTSデータユニットを送信するために要求された、より小さい帯域幅を選択する。別の実施形態において、送信装置は、対応するRTSデータユニットを送信するために使用された帯域幅と同一となるように、CTSデータユニット送信用のベース帯域幅を選択する。いずれにしても、いくつかの実施形態および/または状況において、CTSデータユニットは1回以上複製され、例えばネットワークで使用される全帯域幅など、所望の全帯域幅を網羅する。
【0219】
AP14からの伝送および/またはクライアントステーション25からの伝送は、
図2に関して上述した手順など、衝突回避方式を用いたキャリア検知多重アクセス(CSMA/CA)によって保護される。一実施形態において、CSMA/CAは、APおよび様々なクライアントステーションとの伝送間の衝突を回避するために、AP14およびクライアントステーション25によって共有されている媒体に対するアクセスを管理するために使用される。衝突を回避するために、クライアントステーション25またはAP14は媒体における現在の伝送を検出するためにキャリア検知手順を実行し、その時点で存在する伝送の少なくともデュレーションだけ伝送を遅延させる。送信装置が送信を実行するべきでない期間をクライアントステーション25および/またはAP14が決定可能とするために、送信データユニットは、典型的に、例えば、データユニット700の信号フィールド708におけるデータユニットのデュレーションまたは長さの表示を含む。
【0220】
図20は、一実施形態による、クライアントステーション2002−1がクライアントステーション2002−2に対して隠れノードである(またはその逆)構成例2000を示す図である。クライアントステーション2002のそれぞれはAP2004の通信範囲内にあるが、その他のクライアントステーション2002の通信範囲内にはない。AP2004はデータユニット2006をクライアントステーション2006−2に対して送信する。クライアントステーション2006−1はAP2004の通信範囲内にあるため、クライアントステーション2006−1はデータユニット2006を検出し、例えば、データユニット2006に含まれる信号フィールドに含まれる特定の情報に基づいてクライアントステーション2006−1がデータユニット2006の意図された受信装置ではないことを決定し、データユニット2006の残りのフィールドを処理せずにデータユニット2006を廃棄できる。データユニット2006を廃棄する前に、クライアントステーション2002−1は、例えば、データユニット2006のPHYプリアンブルに同様に含まれるデュレーション表示からデータユニット2006のデュレーションを決定する。それによって、クライアントステーション2002−1は、少なくともデータユニット2006のデュレーションまでAP2004の伝送を遅延させる。データユニット2006の受信に成功すると、クライアントステーション2006−2は確認応答(ACK)データユニット2008をAP2004に対して送信する。クライアントステーション2006−1はクライアントステーション606−2の通信範囲外であるため、クライアントステーション2006−1はACKデータユニット2008を検出せず、ACKデータユニット2008の少なくとも一部と同時にAP2004に対するデータユニット2010の伝送を開始する。その結果、データユニット2010とACKデータユニット2008との衝突がAP2004において発生する。すなわち、そのような状況では、ACKデータユニット2008はクライアントステーション2002−1による伝送から保護されていない。
【0221】
以下で説明する実施形態において、そのような隠れノード衝突は、データユニット2006の信号フィールドに、クライアントステーション2002−1がデータユニット2006の伝送と関連した伝送シーケンスのデュレーションを決定または演算する情報を含むことによって回避される。
【0222】
図21は、一実施形態による、データユニットのPHYプリアンブルにおける確認応答データユニット表示を含むデータユニット2100の図である。一実施形態において、データユニット2102は、
図7Aのデータユニット700と同一または類似している。データユニット2100は、信号フィールド2102と、MACヘッダ2104と、データ部分2108とを含む。信号フィールド2102は、確認応答データユニットがデータユニット2100の受信装置によって送信されることが予想されるかを受信装置に知らせる表示を含む。いくつかの実施形態において、ACK表示は、予想ACK応答のタイプを知らせるためにも使用される。例えば、一実施形態において、ACKデータユニット表示は信号フィールド2102の2ビットを占有し、例えば、その2ビットは通常のACKデータユニットを示すために00に設定され、ブロックACK(BA)データユニットを示すために01に設定され、通知が全く予想されないことを示すために10に設定される。いくつかの実施形態において、ACK表示ビットの11の組み合わせは使用せずに残しておく。一実施形態において、組み合わせ11は、データユニット2100がブロードキャストデータユニットを示すために使用される。いくつかのそのような実施形態において、信号フィールド2102は、ACK表示ビットが他の値に設定された場合と比べてACK表示ビットが11に設定された場合に異なって解釈される。例えば、典型的に、ブロードキャストデータユニットで有用な情報を運ぶために使用されない信号フィールドビット(例えばビームフォーミングビットなど、ブロードキャストデータユニットにおいて常に0に設定される信号フィールドビット)は、そのブロードキャストデータユニットに関する特定の情報を運ぶために使用される。例えば、ビーコンまたは短いビーコンデータユニット、プローブ/サービス応答データユニット、短いACK/NDPデータユニット等、特定のタイプのブロードキャスティングデータユニットを示すために、1ビットが使用される。
【0223】
図22は、一実施形態による、単一交換保護スキーム2200の図である。送信装置(例えばAP14)はデータユニット2202を送信し、ACKデータユニット2206がデータユニット2204受信の後続となることが予想されることを示す表示を、信号フィールド2204に含める。データユニット200の意図された受信装置でない受信装置(例えばクライアントステーション25−1)はACKデータユニット2206が予想されると決定する。受信装置はACKデータユニット2206の伝送を含むフレーム交換シーケンスのデュレーション(継続期間)を決定し、そのデュレーションが終了するまでチャンネルアクセスを遅延させる。
【0224】
図23は、一実施形態による、多重交換保護スキーム2300の図である。送信装置(例えばAP14)はデータユニット2302を送信し、ACKデータユニット2306がデータユニット2304の受信の後続となることが予想されることを示す表示を信号フィールド2304に含める。多重交換保護スキーム2300は、スキーム2300が、追加のデータが確認応答データユニット2306の後に送信されることが予想されるかを示す表示も含むことを除き、単一の交換保護スキーム2200と類似している。この目的を達成するため、データユニット2300の信号フィールド2304は、データユニット2302の意図されない受信装置に対して、データユニット2308がACKデータユニット2306の受信後に送信されるであろうことを知らせるために使用されるモアデータ(MD)表示(例えば1ビット)も含む。一実施形態において、データユニット2300の意図された受信装置は、媒体がデータユニット2308の伝送を含むデュレーションに対して確保されるべきであることを受信装置の通信範囲内にある装置に伝えるために、ACKデータユニット2306に対応するMD表示を含める。
【0225】
図24は、先行技術による、暗号化情報ヘッダ(またはセキュリティヘッダ)2402を含むデータユニット2400の図である。セキュリティヘッダ2402は、ヘッダ(PN0−PN5)2404の6オクテットを含むパケット番号と、拡張IVフィールド2408と、鍵IDフィールド2410と、予備(reserved)フィールド2406とを含む。また、データユニット2400は、8オクテットのメッセージ完全性符号(MIC)フィールド2412を含む。
【0226】
いくつかの実施形態において、長距離通信プロトコルによって規定される暗号化情報ヘッダ(本明細書においてセキュリティヘッダと呼ぶ場合がある)および/またはMICフィールドは、データユニット2400の対応するフィールドと比較して短い。例えば、一実施形態において、長距離通信プロトコルは4バイトを含むパケット番号を含む4バイトのセキュリティヘッダを規定している。いくつかの実施形態において、暗号化された長距離データユニットのMICフィールドは、少なくとも比較的小さいサイズのデータユニットにおいて、および/または比較的低セキュリティレベルを求めるデータユニットにおいて、(データユニット2400の8バイトのMICフィールド2412と比較すると)4バイトのみを含む。一実施形態において、長距離データユニット用の鍵lDは、データユニットのMACヘッダに含まれている。
【0227】
別の実施形態において、長距離データユニット用に使用されるセキュリティヘッダは、さらに2バイト長に圧縮される。いくつかの実施形態において、2バイトのセキュリティヘッダは、2バイトのパケット番号(例えば
図24のPN2およびPN3)を含む。一実施形態において、データユニットのMACヘッダのシーケンス制御フィールドは、パケット番号PN0およびPN1として使用される。
【0228】
一実施形態において、データユニットが暗号化される場合、データユニットの暗号化のために一意のノンス値を確実に作成するために、そのデータユニットのノンスは、データユニットのMACヘッダに含まれるNetIDアドレスを使用して構成される。別の実施形態において、データユニットのノンスは、MACヘッダに含まれるToAP/FromAPフラグまたはデータユニットのPHYプリアンブルを含んで、データユニットがAPから送信されたかを示す。別の実施形態において、データユニットのノンスブロックは、データユニットの意図された受信装置のMACアドレスを含む。
【0229】
図25は、一実施形態による、例示の方法2500のフロー図である。
図1では、一実施形態において、方法2500はネットワークインタフェース16によって実行される。例えば、そのような一実施形態において、PHY処理部20は方法2500を実行するように構成される。別の実施形態によれば、MAC処理18は、さらに、方法2500の少なくとも一部を実行するように構成される。さらに
図1では、さらに別の実施形態において、方法2500はネットワークインタフェース27(例えばPHY処理部29および/またはMAC処理部28)によって実行される。他の実施形態において、方法2500は他の適切なネットワークインタフェースによって実行される。
【0230】
ブロック2502において、PHYプリアンブルが作成される。一実施形態において、データユニット700(
図7A)のPHYプリアンブル701が作成される。別の実施形態において、異なるPHYプリアンブルが作成される。ブロック2504において、MACヘッダが作成される。ブロック2504はブロック2506〜2510を含む。MACヘッダに含まれる第1アドレスフィールドは、ブロック2506で作成される。第1のMACアドレスフィールドは、i)データユニットの宛先として意図される通信装置またはii)データユニットを送信している通信装置のうちのいずれか1つを示す。第1アドレスフィールドはグローバルに一意でないアドレスを含む。一実施形態において、第1アドレスフィールドは装置と関連付けられたグローバルMACアドレスよりも短いローカルアドレスを含む短縮フィールドである。いくつかの実施形態において、ブロック2506で作成された第1アドレスフィールドは、
図7Bについて上述した短縮RAまたは短縮TAを含む。一例として、一実施形態において、ブロック2506で作成された第1アドレスフィールドは、
図13について上述したようにビット割り当てを有するAIDアドレスを含む。
【0231】
ブロック2508において、MACヘッダに含まれる第2アドレスフィールドが作成される。第2アドレスフィールドは、i)データユニットの宛先として意図された通信装置またはii)データユニットを送信している通信装置のうちのもう一方を示す。一実施形態において、第2アドレスフィールドは、ブロック2506で作成された第1アドレスフィールドに含まれるアドレスと同様に、短縮化された非グローバルアドレスを含む。別の実施形態において、第2アドレスフィールドは、装置と関連付けられたグローバルMACアドレスを含む。
【0232】
ブロック2510において、ブロック2506で作成されたフィールドアドレスフィールドとブロック2508で作成された第2アドレスフィールドは、ブロック2504で作成されたMACヘッダに含まれる。ブロック2512において、データユニットが作成される。一実施形態において
図7Aのデータユニット700が作成される。別の実施形態において、異なるデータユニットが作成される。ブロック2512で作成されたデータユニットは、ブロック2502で作成されたPHYプリアンブルと、ブロック2512で作成されたMACヘッダとを含む。ブロック2512で作成されたデータユニットは、第1アドレスフィールドに含まれる第1のアドレスに対応するするグローバル一意アドレスを省略する。したがって、ブロック2512で作成されたデータユニットがブロック2506で作成された第1アドレスフィールドの短縮化された非グローバルアドレスを含むため、データユニットのMACヘッダは通常短く、それによって現在のIEEE802.11標準に準拠してフォーマット化されたMACヘッダと比較してオーバーヘッドが小さくなる。ブロック2514において、ブロック2512で作成されたデータユニットが送信される。
【0233】
図26は、一実施形態による、例示の方法2600のフロー図である。
図1では、一実施形態において、方法2600は、ネットワークインタフェース16によって実行される。例えば、そのような一実施形態において、PHY処理部20は方法2600を実行するように構成される。別の実施形態によれば、さらに、MAC処理18は、方法2600の少なくとも一部を実行するように構成される。さらに
図1では、さらに別の実施形態において、方法2600は、ネットワークインタフェース27(例えばPHY処理部29および/またはMAC処理部28)によって実行される。他の実施形態において、方法2600は他の適切なネットワークインタフェースによって実行される。
【0234】
ブロック2602において、データユニットのPHYプリアンブルが作成される。一実施形態においてデータユニット700(
図7A)のPHYプリアンブル701が作成される。別の実施形態において、異なるPHYプリアンブルが作成される。ブロック2602におけるPHYプリアンブルの作成はブロック2604および2606を含む。ブロック2604において、第1のインジケータが作成される。一実施形態において、第1のインジケータは、そのデータユニットがデータユニットを作成した装置が動作しているネットワークとは別の携帯電話通信ネットワークからオフロードされたデータを含むかを示す。別の実施形態において、第1のインジケータは、そのデータユニットが送信されたネットワーク装置とは別の携帯電話通信ネットワークからのデータのオフロードをサポートする装置によって作成されたかを示す。さらに別の実施形態において、第1のインジケータは、そのデータユニットが送信されているネットワークとは別の携帯電話通信ネットワークからのデータのオフロードをサポートする装置に対してアドレス指定されているかを示す。一実施形態において、第1のインジケータは、例えば、
図13について上述した部分AIDなど、データユニットの意図された受信装置の部分アドレスを少なくとも含むアドレスフィールドに含まれる。
【0235】
ブロック2608において、データユニットのMACヘッダが作成される。一実施形態において、
図7BのMACヘッダ750が作成される。別の実施形態において、異なるMACヘッダが作成される。ブロック2610において、データユニットが作成される。ブロック2610で作成されたデータユニットは、ブロック2602で作成されたPHYプリアンブルと、ブロック2602で作成されたMACヘッダとを含む。一実施形態において、ブロック2604で作成された第1のインジケータによって、例えば、低電力センサ装置などの非オフロード装置は、ブロック2602で作成されたPHYプリアンブルに基づいて、例えば、その装置がそのデータユニットの意図された受信装置ではないことを決定し、節電するためにそのデータユニットを廃棄することを可能にする。ブロック2612において、ブロック2610で作成されたデータユニットは送信される。
【0236】
図27は、一実施形態による、制御データユニットを作成する例示の方法2700のフロー図である。
図1では、一実施形態において、方法2700はネットワークインタフェース16によって実行される。例えば、そのような一実施形態において、PHY処理部20は方法2700を実行するように構成される。別の実施形態によれば、MAC処理18は同様に方法2700の少なくとも一部を実行するように構成される。さらに
図1では、さらに別の実施形態において、方法2700はネットワークインタフェース27(例えばPHY処理部29および/またはMAC処理部28)によって実行される。他の実施形態において、方法2700は他の適切なネットワークインタフェースによって実行される。
【0237】
ブロック2702において、制御データユニットに含まれるPHYプリアンブルが作成される。ブロック2704において、アドレスフィールドが作成される。アドレスフィールドは、制御データユニットが作成される通信装置を示す。例えば、一実施形態において、制御データの意図された受信装置と関連付けられた部分AIDを含むように部分AIDフィールドが作成される。別の例として、別の実施形態において、アドレスフィールドは、意図された受信装置の全AIDまたは全MACアドレスを含むために作成される。一実施形態において、
図17のIDフィールド1704が作成される。別の実施形態において、異なるアドレスフィールドが作成される。
【0238】
ブロック2706において、フレームタイプフィールドが作成される。フレームタイプフィールドは、制御データユニットのタイプ(例えば確認応答、RTC、CTC等)を示す。一実施形態において、
図17のフレームタイプフィールド1702が作成される。別の実施形態において、異なるフレームタイプフィールドが作成される。
【0239】
ブロック2708において、ブロック2704で作成されたアドレスフィールドとブロック2708で作成されたフレームタイプフィールドとは、ブロック2702で作成されたPHYプリアンブルに含まれる。ブロック2710において、制御データユニットが作成される。一実施形態において、
図17の制御データユニット1700が作成される。別の実施形態において、異なる制御データユニットが作成される。制御データユニットは、ブロック2702で作成されたPHYプリアンブルを含み、MACヘッダおよびペイロードを省略する。ブロック2712において、ブロック2701で作成された制御データユニットは送信される。
【0240】
図28は、一実施形態による、無線ネットワークにおいて伝送されるデータユニットを作成する例示の方法2800のフロー図である。
図1では、一実施形態において、方法2800がネットワークインタフェース16によって実行される。例えば、そのような一実施形態において、PHY処理部20は方法2800を実行するように構成される。別の実施形態によれば、MAC処理18も同様に方法2800の少なくとも一部を実行するように構成される。さらに
図1では、さらに別の実施形態において、方法2800はネットワークインタフェース27(例えばPHY処理部29および/またはMAC処理部28)によって実行される。他の実施形態において、方法2800は他の適切なネットワークインタフェースによって実行される。
【0241】
ブロック2802において、PHYプリアンブルが作成される。ブロック2802におけるPHYプリアンブルの作成はブロック2804および2806を含む。ブロック2804において、確認応答フレームがデータユニットの後続となることが意図されているかを示すフィールドが作成される。ブロック2806において、ブロック2804で作成された確認応答表示フィールドがブロック2802で作成されたPHYプリアンブルに含められる。一実施形態において、この確認応答表示は、例えば、
図21のデータユニット2100の信号フィールド2102など、PHYプリアンブルの信号フィールドに含められる。ブロック2808において、データユニットに含められるMACヘッダが作成される。一実施形態において、
図21のMACヘッダ2104が作成される。別の実施形態において、別の適切なMACヘッダが作成される。ブロック2810において、データユニット(例えば
図21のデータユニット2100)が作成される。ブロック2810で作成されたデータユニットは、ブロック2802で作成されたPHYプリアンブルと、ブロック2808で作成されたMACヘッダとを含む。ブロック2812において、ブロック2810で作成されたデータユニットは送信される。
【0242】
図29は、一実施形態による、無線ネットワーク内の通信媒体に対するアクセスを共有する例示の方法2900のフロー図である。
図1では、一実施形態において、方法2900がネットワークインタフェース16によって実行される。例えば、そのような一実施形態において、PHY処理部20は方法2900を実行するように構成される。別の実施形態によれば、MAC処理18は同様に方法2900の少なくとも一部を実行するように構成される。さらに
図1では、さらに別の実施形態において、方法2500はネットワークインタフェース27(例えばPHY処理部29および/またはMAC処理部28)によって実行される。他の実施形態において、方法2500は他の適切なネットワークインタフェースによって実行される。
【0243】
ブロック2902において、データユニットは第1の通信装置(例えばクライアントステーション25−1)において受信される。一実施形態において、
図21のデータユニット2100は第1の通信装置において受信される。別の実施形態において、別の適切なデータユニットが第1の通信装置において受信される。このデータユニットは、確認応答フレームがそのデータユニットの後続となることが意図されているかを示す表示を含むPHYプリアンブルを含む。その場合、確認応答フレームは第2の通信装置(例えばクライアントステーション25−2)によって送信される。ブロック2904において、第1の通信装置はブロック2902で受信されたデータユニットのPHYプリアンブル内のフィールド(例えば信号フィールド)を処理して、確認応答フレームがそのデータユニットの後続となることが意図されているかを決定する。その場合、確認応答フレームは第3の通信装置(例えばAP14)に対して送信される。
【0244】
ブロック2906において、第1の通信装置は第1の通信装置が送信を禁止する期間を決定する。一実施形態において、ブロック2906で決定された期間は、少なくとも、そのデータユニットを送信する時間に対応する。さらに、確認応答フレームがそのデータユニットの後続となることが意図されていることがブロック2904で決定された場合、ブロック2906で決定された期間も同様に確認応答フレームを送信する時間に対応する。一実施形態において、第1の通信装置は、第1の通信装置のネットワークアロケーションベクトルをブロック2906で決定された期間に設定する。
【0245】
ブロック2908において、第1の通信装置はブロック2906で決定された期間において通信媒体における送信を禁止する。一実施形態において、ブロック2908における第1の通信装置による伝送の禁止によって、データユニットが第2の通信装置によって受信されるのに必要な期間および確認応答フレームが第3の通信装置によって受信されるのに必要な期間、第1の通信装置によって通信媒体が伝送されないように保護する。
【0246】
図30は、一実施形態による、無線ネットワークにおいて制御データユニットを送信する例示の方法3000のフロー図である。
図1では、一実施形態において、方法3000がネットワークインタフェース16によって実行される。例えば、そのような一実施形態において、PHY処理部20は方法3000を実行するように構成される。別の実施形態によれば、MAC処理18は同様に方法3000の少なくとも一部を実行するように構成される。さらに
図1では、さらに別の実施形態において、方法3000はネットワークインタフェース27(例えばPHY処理部29および/またはMAC処理部28)によって実行される。他の実施形態において、方法3000は他の適切なネットワークインタフェースによって実行される。
【0247】
ブロック3002において、制御データユニットを作成するためのベースチャンネル帯域幅が通信装置(例えばAP14またはクライアントステーション25−1)において選択される。その後、ブロック3004において、制御データユニットはブロック3002で選択されたベース帯域幅で作成される。ブロック3006において、ブロック3004で作成された制御データユニットは、ベース帯域幅チャンネルで作成された制御データユニットがベースチャンネル帯域幅のN倍の帯域幅を占有する伝送を実現するように複製されるように送信される。この場合Nは2以上の整数である。一実施形態において、制御データユニットはこのように複製されるため、ブロック2902で決定された帯域幅とは異なる帯域幅で動作している装置は、制御データユニットを受信および解釈できる。一実施形態において、そのような制御データユニットの伝送の複製によって、例えば、制御データユニット(RTS制御データユニット、CTS制御データユニット等)によって保護されるべき伝送は、ブロック3002で選択されたベース帯域幅とは異なる帯域幅で動作している装置による伝送から確実に保護されることとなる。
【0248】
図31は、一実施形態による、無線ネットワークにおいてデータユニットを送信する例示の方法3100のフロー図である。
図1では、一実施形態において、方法3100は、ネットワークインタフェース16によって実行される。例えば、そのような一実施形態において、PHY処理部20は方法3100を実行するように構成される。別の実施形態によれば、MAC処理18は同様に方法3100の少なくとも一部を実行するように構成される。さらに
図1では、さらに別の実施形態において、方法3100はネットワークインタフェース27(例えばPHY処理部29および/またはMAC処理部28)によって実行される。他の実施形態において、方法3100は他の適切なネットワークインタフェースによって実行される。
【0249】
ブロック2103において、データユニットのPHYプリアンブルが作成される。ブロック3104において、データユニットのMACヘッダが作成される。ブロック3106において、暗号化情報ヘッダが作成される。暗号化情報ヘッダは、データユニットの暗号化されたデータ部分の復号化のための情報を含む。一実施形態において、暗号化情報ヘッダの長さは最大4バイトである。ブロック3110において、データユニットが作成される。ブロック3110で作成されたデータユニットは、ブロック3102で作成されたPHYプリアンブルと、ブロック3104で作成されたMACヘッダと、ブロック3108で作成された暗号化情報ヘッダとを含む。ブロック3110で作成されたデータユニットは、暗号化されたデータ部分を含む。ブロック3112において、ブロック3110で作成されたデータユニットが送信される。一実施形態において、ブロック3112で送信されたデータユニットを受信する受信装置は、ブロック3104で作成された短い(例えば4バイト)の暗号化情報ヘッダに含まれる情報に基づいてデータユニット暗号化されたデータ部分を復号化できる。
【0250】
上述した様々なブロック、動作、および技術の少なくともいくつかはハードウェア、ファームウェア命令を実行するプロセッサ、ソフトウェア命令を実行するプロセッサ、またはそのいずれかの組み合わせを用いて実行可能である。ソフトウェアまたはファームウェア命令を実行するプロセッサを用いて実行される場合、ソフトウェアまたはファームウェア命令は、RAMまたはROMまたはフラッシュメモリ、プロセッサ、ハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ等の磁気ディスク、光ディスク、または他の格納媒体などのコンピュータ読取可能メモリに格納されてもよい。同様に、ソフトウェアまたはファームウェア命令は、例えば、コンピュータ読取可能ディスクまたはその他の可搬型コンピュータ格納装機構または通信媒体を介することを含む既知または所望の提供方法を介してユーザまたはシステムに対して提供されてもよい。通信媒体は、典型的に、コンピュータ読取可能命令、データ構造、プログラムモジュール、または搬送波またはその他の搬送機構などの変調データ信号内の他のデータを具体化したものである。「変調データ信号」なる用語は、信号内の情報を符号化するように設定または変更された特性のうちの1つ以上を有する信号を意味する。例として、この場合の通信媒体は有線ネットワークまたはダイレクト配線接続などの有線媒体や音響、無線周波数、赤外線などの無線媒体およびその他の無線媒体を含むがそれに限定されない。したがって、ソフトウェアまたはファームウェア命令は、電話線、DSL回線、ケーブルテレビ回線、ファイバ光学線、無線通信チャンネル、インターネットなどの通信チャンネルを介してユーザまたはシステムに対して提供されてもよい。(これは可搬型格納媒体を介してソフトウェアを提供することと同一または置換え可能であるとみなされる)。ソフトウェアまたはファームウェア命令は、プロセッサによって実行されると、プロセッサに対して様々なCTSを実行させる機械可読な命令も含んでもよい。
【0251】
ハードウェアにおいて実行される場合、そのハードウェアは個別部品、集積回路、特定用途集積回路(ASIC)等のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0252】
本発明を特定の例を参照して説明してきたが、それらの例は例示目的であげられたに過ぎず、本発明を限定しないことを意図しており、開示された実施形態は本発明の範囲を逸脱せずに変更、追加および/または削除を行うことが可能である。
(項目1)
無線通信ネットワークにおいてデータユニットを送信する方法であって、
物理層プリアンブル(PHYプリアンブル)を作成する段階と、
媒体アクセス制御層ヘッダ(MACヘッダ)を作成する段階と、を備え、
上記MACヘッダを作成する段階は、
グローバルに一意でない第1のアドレスを含むための、(i)上記データユニットの宛先として意図されている通信装置および(ii)上記データユニットを送信している通信装置の一方を示す第1アドレスフィールドを作成する段階、および、
第2のアドレスを含むための、(i)上記データユニットの宛先として意図される通信装置および(ii)上記データユニットを送信している通信装置の他方を示す第2アドレスフィールドを作成する段階を有し、
上記方法は、更に、
上記第1アドレスフィールドおよび上記第2アドレスフィールドを上記MACヘッダに含める段階と、
上記PHYプリアンブルおよび上記MACヘッダを含むための上記データユニットを作成する段階と、
上記データユニットが送信されるようにする段階と、を備え、
上記データユニットの上記MACヘッダは、上記第1アドレスフィールドの上記第1のアドレスに対応するグローバル一意アドレスを省略する、方法。
(項目2)
上記第1のアドレスは、上記無線通信ネットワーク内において一意であるが、その他の無線通信ネットワーク内では一意でない、項目1に記載の方法。
(項目3)
上記第2のアドレスはグローバルに一意ではなく、
上記データユニットの上記MACヘッダは、送信時に、上記第2アドレスフィールドの上記第2のアドレスに対応するグローバル一意アドレスを省略する、項目1に記載の方法。
(項目4)
上記第2のアドレスは、グローバル一意のMACアドレスである、項目1に記載の方法。
(項目5)
上記第2のアドレスは、ネットワーク識別子(ネットワークID)である、項目1に記載の方法。
(項目6)
上記ネットワークIDは、グローバルに一意である、項目5に記載の方法。
(項目7)
上記第2のアドレスは、完全長のネットワーク識別子IDを用いて作成される短縮ネットワークIDである、項目1に記載の方法。
(項目8)
(i)グローバルに一意であり(ii)上記第1のアドレスに対応する、第3のアドレスを含むように上記データユニットのペイロードを作成する段階をさらに備え、
上記データユニットは、上記ペイロードを含むように作成される、項目1に記載の方法。
(項目9)
(i)上記MACヘッダと、(ii)グローバルに一意であり上記第1のアドレスに対応する第3のアドレスとを用いて、フレームチェックシーケンスフィールドを作成する段階をさらに備え、
上記データユニットは、(i)上記フレームチェックシーケンスフィールドを含むように、および、(ii)上記第3のアドレスを省略するように作成される、項目1に記載の方法。
(項目10)
上記MACヘッダを作成することは、
上記無線通信ネットワークと関連付けられたネットワークアドレスを含むための第3アドレスフィールドを作成し、
上記MACヘッダに上記第3アドレスフィールドを含めることをさらに含む、
項目1に記載の方法。
(項目11)
上記第3のアドレスはグローバルに一意でない、項目10に記載の方法。
(項目12)
データユニットの物理層プリアンブル(PHYプリアンブル)を作成し、
媒体アクセス制御層ヘッダ(MACヘッダ)を作成し、
上記PHYプリアンブルおよび上記MACヘッダを含むように上記データユニットを作成し、および、
上記データユニットを送信する、ように構成されたネットワークインタフェースを備え、
上記MACヘッダは、少なくとも、
グローバルに一意でない第1のアドレスを含むための、(i)上記データユニットの宛先として意図されている通信装置および(ii)上記データユニットを送信している通信装置の一方を示す第1アドレスフィールドを作成すること、
第2のアドレスを含むための、(i)上記データユニットの宛先として意図される通信装置および(ii)上記データユニットを送信している通信装置の他方を示す第2アドレスフィールドを作成すること、および、
上記第1アドレスフィールドおよび上記第2アドレスフィールドを上記MACヘッダに含めること、によって作成され、
上記データユニットの上記MACヘッダは、上記第1アドレスフィールドの上記第1のアドレスに対応するグローバル一意アドレスを省略する、通信装置。
(項目13)
上記第1のアドレスは、一の無線ネットワーク内において一意であるが、その他の無線ネットワーク内では一意でない、項目12に記載の通信装置。
(項目14)
上記第2のアドレスは、グローバルに一意ではなく、
上記データユニットの上記MACヘッダは、送信時に、上記第2アドレスフィールドの上記第2のアドレスに対応するグローバル一意アドレスを省略する、項目12に記載の通信装置。
(項目15)
上記第2のアドレスは、グローバル一意のMACアドレスである、項目12に記載の通信装置。
(項目16)
上記第2のアドレスは、ネットワーク識別子(ネットワークID)である、項目12に記載の通信装置。
(項目17)
上記ネットワークIDは、グローバルに一意である、項目16に記載の通信装置。
(項目18)
上記第2のアドレスは、完全長のネットワーク識別子IDを用いて作成される短縮ネットワークIDである、項目12に記載の通信装置。
(項目19)
上記ネットワークインタフェースは、(i)グローバルに一意であり(ii)上記第1のアドレスに対応する、第3のアドレスを含むように上記データユニットのペイロードを作成するように構成され、
上記データユニットは、上記ペイロードを含むように作成される、項目12に記載の通信装置。
(項目20)
上記ネットワークインタフェースは、(i)上記MACヘッダと、(ii)グローバルに一意であり上記第1のアドレスに対応する第3のアドレスとを用いて、フレームチェックシーケンスフィールドを作成するように構成され、
上記データユニットは、(i)上記フレームチェックシーケンスフィールドを含むように、および、(ii)上記第3のアドレスを省略するように作成される、項目12に記載の通信装置。
(項目21)
上記ネットワークインタフェースは、
一の無線ネットワークと関連付けられたネットワークアドレスを含むための第3アドレスフィールドを作成し、
上記MACヘッダに上記第3アドレスフィールドを含めるように構成される、
項目12に記載の通信装置。
(項目22)
上記第3のアドレスは、グローバルに一意でない、項目21に記載の通信装置。
(項目23)
無線ネットワークにおいて送信されるデータユニットを作成する方法であって、
上記方法は、
物理層プリアンブル(PHYプリアンブル)を作成する段階と、
媒体アクセス制御層ヘッダ(MACヘッダ)を作成する段階と、
上記PHYプリアンブルおよび上記MACヘッダを含むように上記データユニットを作成する段階と、
上記データユニットが送信されるようにする段階と、を備え、
上記PHYプリアンブルを作成する段階は、
(i)上記データユニットが、上記無線ネットワークとは別の携帯電話通信ネットワークからオフロードされたデータを含むか、および、(ii)上記データユニットが、上記携帯電話通信ネットワークから上記無線ネットワークへのデータのオフロードをサポートする通信装置によって(a)作成されるかまたは(b)上記通信装置に対してアドレス指定されるか、のうちの少なくとも1つを示す第1のインジケータを作成する段階、および、
上記第1のインジケータを上記PHYプリアンブルに含める段階、を有する、方法。
(項目24)
上記第1のインジケータは、さらに、上記データユニットが、上記無線ネットワークにおける電力要件の厳しい通信装置に対してアドレス指定されているかを示す、項目23に記載の方法。
(項目25)
上記PHYプリアンブルを作成する段階は、さらに、
上記データユニットが上記無線ネットワークにおいて電力要件の厳しい通信装置に対してアドレス指定されているかを示す第2のインジケータを作成する段階と、
上記第2のインジケータを上記PHYプリアンブルに含める段階と、を備える、項目23に記載の方法。
(項目26)
上記PHYプリアンブルの作成は、さらに、
上記データユニットの宛先として意図された通信装置の少なくとも部分的なアドレスを含むためのアドレスフィールドを作成する段階と、
上記PHYプリアンブルに上記アドレスフィールドを含める段階と、を備える、項目23に記載の方法。
(項目27)
上記第1のインジケータは、上記アドレスフィールドの一部である、項目26に記載の方法。
(項目28)
上記第1のインジケータは、上記アドレスフィールドとは別のフィールドである、項目26に記載の方法。
(項目29)
上記PHYプリアンブルを作成する段階は、さらに、
上記データユニットがアクセスポイントによって送信されるかを示す第2のインジケータを作成する段階と、
上記PHYプリアンブルに上記第2のインジケータを含める段階と、を有する、項目23に記載の方法。
(項目30)
上記PHYプリアンブルを作成する段階は、さらに、
ネットワーク識別子(ID)フィールドを作成する段階と、
上記PHYプリアンブルに上記ネットワークIDフィールドを含める段階と、を有する、項目23に記載の方法。
(項目31)
データユニットの物理層プリアンブル(PHYプリアンブル)を作成し、
媒体アクセス制御層ヘッダ(MACヘッダ)を作成し、
上記PHYプリアンブルおよび上記MACヘッダを含むように上記データユニットを作成し、および、
上記データユニットを送信する、ように構成されるネットワークインタフェースを備え、
上記PHYプリアンブルは、少なくとも、
(i)上記データユニットが一の無線ネットワークとは別の携帯電話通信ネットワークからオフロードされたデータを含むか、および、(ii)上記データユニットが、上記携帯電話通信ネットワークから上記一の無線ネットワークへのデータのオフロードをサポートする通信装置によって(a)作成されるかまたは(b)上記通信装置に対してアドレス指定されるか、のうちの少なくとも1つを示す第1のインジケータを作成すること、および、
上記第1のインジケータを上記PHYプリアンブルに含めること、によって作成される、装置。
(項目32)
上記第1のインジケータは、さらに、上記データユニットが上記一の無線ネットワークにおける電力要件の厳しい通信装置に対してアドレス指定されているかを示す、項目31に記載の装置。
(項目33)
上記ネットワークインタフェースは、さらに、
上記データユニットが上記一の無線ネットワークにおいて電力要件の厳しい通信装置に対してアドレス指定されているかを示す第2のインジケータを作成し、および、
上記第2のインジケータを上記PHYプリアンブルに含める、ように構成される、項目31に記載の装置。
(項目34)
上記ネットワークインタフェースは、さらに、
上記データユニットの宛先として意図された通信装置の少なくとも部分的なアドレスを含むためのアドレスフィールドを作成し、および、
上記PHYプリアンブルに上記アドレスフィールドを含める、ように構成される、項目31に記載の装置。
(項目35)
上記第1のインジケータは、上記アドレスフィールドの一部である、項目34に記載の装置。
(項目36)
上記第1のインジケータは、上記アドレスフィールドとは別のフィールドである、項目34に記載の装置。
(項目37)
上記ネットワークインタフェースは、さらに、
上記データユニットがアクセスポイントによって送信されるかを示す第2のインジケータを作成し、および、
上記PHYプリアンブルに上記第2のインジケータを含める、ように構成される、項目31に記載の装置。
(項目38)
上記ネットワークインタフェースは、さらに、
ネットワーク識別子(ID)フィールドを作成し、および、
上記PHYプリアンブルに上記ネットワークIDフィールドを含める、ように構成される、項目31に記載の装置。
(項目39)
無線ネットワークにおいて送信されるデータユニットを作成する方法であって、
上記方法は、
物理層プリアンブル(PHYプリアンブル)を作成する段階と、
媒体アクセス制御層ヘッダ(MACヘッダ)を作成する段階と、
暗号化されたデータ部分を復号化するための情報を含むための暗号化情報ヘッダを作成する段階と、
上記暗号化されたデータ部分を作成する段階と、
(i)上記PHYプリアンブルと、(ii)上記MACヘッダと、(iii)上記暗号化情報ヘッダと、(iv)上記暗号化されたデータ部分とを含むように上記データユニットを作成する段階と、
上記データユニットを送信させる段階と、を備え、
上記暗号化情報ヘッダの長さは、最大4バイトである、方法。
(項目40)
上記暗号化情報ヘッダの長さは最大2バイトである、項目39に記載の方法。
(項目41)
上記MACヘッダは、上記暗号化されたデータ部分を復号化するために使用される鍵のインジケータを含むように作成される、項目39に記載の方法。
(項目42)
上記MACヘッダを作成する段階は、
(i)ネットワーク識別子(ネットワークID)および(ii)最大12ビットの長さを有するアソシエーションIDのうちの少なくとも1つを含むように、上記MACヘッダを作成する段階を有し、
上記アソシエーションIDは、上記データユニットの送信装置を示し、
上記暗号化されたデータ部分を作成する段階は、
(i)上記ネットワークIDおよび(ii)上記アソシエーションIDのうちの少なくとも1つを含むようにノンスを作成する段階と、
上記ノンスを使用して上記データ部分を暗号化する段階と、を有する、項目39に記載の方法。
(項目43)
上記PHYプリアンブルを作成する段階または上記MACヘッダを作成する段階は、
上記データユニットがアクセスポイントから送信されるかを示すフラグを含むように上記PHYプリアンブルまたは上記MACヘッダを作成する段階を有し、
上記暗号化されたデータ部分を作成する段階は、
上記フラグを含むようにノンスを作成する段階と、
上記ノンスを使用して上記データ部分を暗号化する段階と、を有する、項目39に記載の方法。
(項目44)
上記暗号化されたデータ部分を作成する段階は、
上記データユニットの意図された受信側の媒体アクセス制御アドレス(MACアドレス)を含むようにノンスを作成する段階と、
上記ノンスを使用して上記データ部分を暗号化する段階と、を有し、
上記MACアドレスは、上記MACヘッダに含められる、項目39に記載の方法。
(項目45)
物理層プリアンブル(PHYプリアンブル)を作成し、
媒体アクセス制御層ヘッダ(MACヘッダ)を作成し、
暗号化されたデータ部分を復号化するための情報を含むように暗号化情報ヘッダを作成し、
上記暗号化されたデータ部分を作成し、
(i)上記PHYプリアンブルと、(ii)上記MACヘッダと、(iii)上記暗号化情報ヘッダと、(iv)上記暗号化されたデータ部分とを含むようにデータユニットを作成し、および、
上記データユニットを送信する、ように構成されるネットワークインタフェースを備え、
上記暗号化情報ヘッダの長さは最大4バイトである、通信装置。
(項目46)
上記暗号化情報ヘッダの長さは、最大2バイトである、項目45に記載の通信装置。
(項目47)
上記ネットワークインタフェースは、上記暗号化されたデータ部分を復号化するために使用される鍵のインジケータを含むように上記MACヘッダを作成するように構成される、項目45に記載の通信装置。
(項目48)
上記ネットワークインタフェースは、
(i)ネットワーク識別子(ネットワークID)および(ii)最大12ビットの長さを有するアソシエーションIDのうちの少なくとも1つを含むように上記MACヘッダを作成し、
(i)上記ネットワークIDおよび(ii)上記アソシエーションIDのうちの少なくとも1つを含むようにノンスを作成し、および、
上記ノンスを使用して上記データ部分を暗号化する、ように構成され、
上記アソシエーションIDは、上記データユニットの送信装置を示す、項目45に記載の通信装置。
(項目49)
上記ネットワークインタフェースは、
上記データユニットがアクセスポイントから送信されるかを示すフラグを含むように上記PHYプリアンブルまたは上記MACヘッダを作成し、
上記フラグを含むようにノンスを作成し、および、
上記ノンスを使用して上記データ部分を暗号化する、ように構成される、項目45に記載の通信装置。
(項目50)
上記ネットワークインタフェースは、
上記データユニットの意図された受信側の媒体アクセス制御アドレス(MACアドレス)を含むようにノンスを作成し、
上記ノンスを使用して上記データ部分を暗号化するように構成され、
上記MACアドレスは上記MACヘッダに含められる、項目45に記載の通信装置。
(項目51)
制御データユニットを作成する方法であって、
上記方法は、
上記制御データユニットの物理層プリアンブル(PHYプリアンブル)を作成する段階と、
上記PHYプリアンブルを含むように上記制御データユニットを作成する段階と、
上記制御データユニットを送信させる段階と、を備え、
上記PHYプリアンブルを作成する段階は、
上記データユニットの宛先として意図される通信装置を示すアドレスフィールドを作成する段階と、
上記制御データユニットのタイプを示すフレームタイプフィールドを作成する段階と、
上記アドレスフィールドおよび上記フレームタイプフィールドを上記PHYプリアンブルに含める段階と、を有し、
上記制御データユニットが(i)MACヘッダおよび(iii)ペイロードを省略する、方法。
(項目52)
上記アドレスフィールドのアドレスは、グローバルに一意でないアドレスを含む、項目51に記載の方法。
(項目53)
上記PHYプリアンブルの作成する段階は、
固定長の制御データユニットのインジケータを作成する段階と、
上記インジケータを上記PHYプリアンブルに含める段階とを含む、項目51に記載の方法。
(項目54)
上記制御データユニットは、最低変調符号化方式に従って送信される、項目51に記載の方法。
(項目55)
上記制御データユニットは、単一の空間ストリームを使用して送信される、項目51に記載の方法。
(項目56)
上記制御データユニットは、他のデータユニットのデータに対して実行される誤り検出動作に対応するフレームチェックシーケンス(FCS)を有する上記他のデータユニットの受信を通知する確認応答データユニットであり、
上記方法は、さらに、上記データユニットの上記PHYプリアンブル内に、上記他のデータユニットからの上記FCSの少なくとも一部を含めることを含む、項目51に記載の方法。
(項目57)
上記制御データユニットは、送信要求データユニット(RTSデータユニット)内のデータに対して実行される誤り検出動作に対応するフレームチェックシーケンス(FCS)を有する上記RTSデータユニットの受信を通知する送信可(CTS)データユニットであり、
上記方法は、上記データユニットの上記PHYプリアンブルに上記RTSデータユニットの上記FCSの少なくとも一部を含めることを含む、
項目51に記載の方法。
(項目58)
上記PHYプリアンブルの作成は、
(i)上記データユニットはアクセスポイント(AP)を宛先として意図したものであるか、または(ii)上記データユニットが上記APによって送信されたものであるかを示すインジケータを作成し、
上記PHYプリアンブルに上記インジケータを含める
ことを含む、項目51に記載の方法。
(項目59)
上記PHYプリアンブルの作成は、
デュレーションフィールドを作成し、
上記PHYプリアンブルに上記デュレーションフィールドを含める
ことを含む、項目51に記載の方法。
(項目60)
上記PHYプリアンブルの作成は、
通信装置が利用可能な帯域幅の量を示す帯域幅フィールドを作成し、
上記PHYプリアンブルに上記帯域幅フィールドを含める
ことを含む、項目51に記載の方法。
(項目61)
上記アドレスフィールドおよび上記フレームタイプフィールドは、上記PHYプリアンブルの信号フィールドに含まれる、項目51に記載の方法。
(項目62)
制御データユニットの物理層プリアンブル(PHYプリアンブル)を作成し、
上記PHYプリアンブルを含むように上記制御データユニットを作成し、
上記制御データユニットを送信する、ように構成されるネットワークインタフェースを備え、
上記制御データユニットは、少なくとも、
上記データユニットの宛先として意図される通信装置を示すアドレスフィールドを作成すること、
制御データユニットのタイプを示すフレームタイプフィールドを作成すること、および、
上記アドレスフィールドおよび上記フレームタイプフィールドを上記PHYプリアンブルに含めること、によって作成され、
上記制御データユニットが(i)MACヘッダおよび(iii)ペイロードを省略する、
装置。
(項目63)
上記アドレスフィールドのアドレスは、グローバルに一意でないアドレスを含む、項目62に記載の装置。
(項目64)
上記ネットワークインタフェースは、少なくとも、
固定長の制御データユニットのインジケータを作成すること、および、
上記インジケータを上記PHYプリアンブルに含めること、によって上記PHYプリアンブルを作成するように構成される、項目62に記載の装置。
(項目65)
上記ネットワークインタフェースは、上記制御データユニットを、最低変調符号化方式に従って送信するように構成される、項目62に記載の装置。
(項目66)
上記ネットワークインタフェースは、上記制御データユニットを、単一の空間ストリームを使用して送信するように構成される、項目62に記載の装置。
(項目67)
上記制御データユニットは、他のデータユニットのデータに対して実行される誤り検出動作に対応するフレームチェックシーケンス(FCS)を有する上記他のデータユニットを受信したことを通知する確認応答データユニットであり、
上記ネットワークインタフェースは、上記データユニットの上記PHYプリアンブル内に、上記他のデータユニットからの上記FCSの少なくとも一部を含めるように構成される、項目62に記載の装置。
(項目68)
上記制御データユニットは、送信要求データユニット(RTSデータユニット)内のデータに対して実行される誤り検出動作に対応するフレームチェックシーケンス(FCS)を有する上記RTSデータユニットを受信したことを通知する送信可(CTS)データユニットであり、
上記ネットワークインタフェースは、上記データユニットの上記PHYプリアンブルに上記RTSデータユニットの上記FCSの少なくとも一部を含めるように構成される、
項目62に記載の装置。
(項目69)
上記ネットワークインタフェースは、少なくとも、
(i)上記データユニットはアクセスポイント(AP)を宛先として意図したものであるか、または(ii)上記データユニットが上記APによって送信されたものであるかを示すインジケータを作成し、
上記PHYプリアンブルに上記インジケータを含める、ことによって上記PHYプリアンブルを作成するように構成される、項目62に記載の装置。
(項目70)
上記ネットワークインタフェースは、少なくとも、
デュレーションフィールドを作成し、
上記PHYプリアンブルに上記デュレーションフィールドを含めること、によって上記PHYプリアンブルを作成するように構成される、項目62に記載の装置。
(項目71)
上記ネットワークインタフェースは、少なくとも、
通信装置が利用可能な帯域幅の量を示す帯域幅フィールドを作成し、
上記PHYプリアンブルに上記帯域幅フィールドを含める、ことによって上記PHYプリアンブルを作成するように構成される、項目62に記載の装置。
(項目72)
上記ネットワークインタフェースは、上記アドレスフィールドおよび上記フレームタイプフィールドを、上記PHYプリアンブルの信号フィールド内に含めるように構成される、項目62に記載の装置。
(項目73)
無線ネットワークにおいて制御データユニットを送信する方法であって、上記方法は、
通信装置において、上記制御データユニットを作成するために、複数のベースチャンネル帯域幅からベースチャンネル帯域幅を選択する段階と、
上記通信装置において、上記選択されたベースチャンネル帯域幅で上記制御データユニットを作成する段階と、
上記選択されたチャンネル帯域幅の上記制御データユニットが複製されて、上記ベースチャンネル帯域幅のN倍を占める伝送を実現するように上記通信装置によって上記制御データユニットを送信させる段階と、を備え、
Nは2以上の整数である、方法。
(項目74)
上記ベースチャンネル帯域幅の選択はチャンネル条件に基づく、項目73に記載の方法。
(項目75)
上記ベースチャンネル帯域幅の選択は、上記無線ネットワークにおける1つ以上の他の通信装置のチャンネル帯域幅機能に基づく、項目73に記載の方法。
(項目76)
上記ベースチャンネル帯域幅の選択は、上記通信装置によって受信される送信要求データユニット(RTSデータユニット)を送信するために使用されるベースチャンネル帯域幅に基づく、項目73に記載の方法。
(項目77)
上記ベースチャンネル帯域幅の選択は、別の通信装置から受信されたベースチャンネル帯域幅要求に基づく、項目73に記載の方法。
(項目78)
上記複数のベースチャンネル帯域幅は、少なくとも(i)1MHzおよび(ii)2MHzを含む、項目73に記載の方法。
(項目79)
全チャンネル帯域幅は4MHz、8MHz、または16MHzであり、
上記方法は、さらに、
上記通信装置において、チャンネル条件に応じて、
(i)送信要求データユニット(RTSデータユニット)または自己へ送信可(CTS to self)データユニットを送信しないこと、
(ii)上記RTSデータユニットまたは上記CTS to selfデータユニットを2MHzのベース帯域幅で送信すること、または、
(iii)上記RTSデータユニットまたは上記CTS to selfデータユニットを1MHzのベース帯域幅で送信すること、を選択する段階を備え、
(ii)または(iii)が選択された場合には、
上記通信装置において、上記RTSデータユニットまたは上記CTS to selfデータユニットを上記選択されたベース帯域幅で作成する段階と、
上記通信装置において、上記RTSデータユニットまたは上記CTS to selfデータユニットが複製されて上記全チャンネル帯域幅を占める伝送を実現するように、上記通信装置によって上記RTSデータユニットまたは上記CTS to selfデータユニットを送信させる段階と、を備える、項目73に記載の方法。
(項目80)
制御データユニットを作成するために、複数のベースチャンネル帯域幅からベースチャンネル帯域幅を選択し、
上記選択されたベースチャンネル帯域幅で上記制御データユニットを作成し、
上記選択されたチャンネル帯域幅の上記制御データユニットが複製されて、上記ベースチャンネル帯域幅のN倍を占める伝送を実現するように上記制御データユニットを送信するように構成される、ネットワークインタフェースを備え、
Nは2以上の整数である、通信装置。
(項目81)
上記ネットワークインタフェースは、チャンネル条件に基づいて上記ベースチャンネル帯域幅を選択するように構成される、項目80に記載の通信装置。
(項目82)
上記ネットワークインタフェースは、無線ネットワークにおける1つ以上の他の通信装置のチャンネル帯域幅機能に基づいて上記ベースチャンネル帯域幅を選択するように構成される、項目80に記載の通信装置。
(項目83)
上記ネットワークインタフェースは、上記通信装置によって受信される送信要求データユニット(RTSデータユニット)を送信するために使用されるベースチャンネル帯域幅に基づいて上記ベースチャンネル帯域幅を選択するように構成される、項目80に記載の通信装置。
(項目84)
上記ネットワークインタフェースは、別の通信装置から受信されたベースチャンネル帯域幅要求に基づいて上記ベースチャンネル帯域幅を選択するように構成される、項目80に記載の通信装置。
(項目85)
上記複数のベースチャンネル帯域幅は、少なくとも(i)1MHzおよび(ii)2MHzを含む、項目80に記載の通信装置。
(項目86)
全チャンネル帯域幅は4MHz、8MHz、または16MHzであり、
上記ネットワークインタフェースは、
チャンネル条件に応じて、
(i)送信要求データユニット(RTSデータユニット)または自己へ送信可(CTS to self)データユニットを送信しないこと、
(ii)上記RTSデータユニットまたは上記CTS to selfデータユニットを2MHzのベース帯域幅で送信すること、または
(iii)上記RTSデータユニットまたは上記CTS to selfデータユニットを1MHzのベース帯域幅で送信すること、を選択し、
(ii)または(iii)が選択された場合には、
上記RTSデータユニットまたは上記CTS to selfデータユニットを上記選択されたベース帯域幅で作成し、
上記RTSデータユニットまたは上記CTS to selfデータユニットが複製されて上記全チャンネル帯域幅を占める伝送を実現するように、上記RTSデータユニットまたは上記CTS to selfデータユニットを送信する、ように構成される、項目80に記載の通信装置。
(項目87)
無線ネットワークにおいて送信されるデータユニットを作成する方法であって、
上記方法は、
物理層プリアンブル(PHYプリアンブル)を作成する段階と、
媒体アクセス制御層ヘッダ(MACヘッダ)を作成する段階と、
上記PHYプリアンブルおよび上記MACヘッダを含むように上記データユニットを作成する段階と、
上記データユニットが送信されるようにする段階と、を備え、
上記PHYプリアンブルを作成する段階は、
確認応答データユニットが上記データユニットの後続となることを意図されているかを示すフィールドを作成する段階と、
上記PHYプリアンブルに上記フィールドを含める段階と、を有する、方法。
(項目88)
上記フィールドは、さらに、上記確認応答データユニットが上記データユニットの後続となることが意図されている場合に、上記確認応答データユニットがブロック確認応答であるかを示す、項目87に記載の方法。
(項目89)
上記フィールドは2ビットからなり、
上記フィールドの第1の値は、上記確認応答データユニットが上記データユニットの後続となることが意図されていることを示し、
上記フィールドの第2の値は、ブロック確認応答データユニットが上記データユニットの後続となることが意図されてことを示し、
上記フィールドの第3の値は、上記データユニットの後続となることが意図されている確認応答データユニットが存在しないことを示す、
項目87に記載の方法。
(項目90)
上記データユニットは第1のデータユニットであり、
確認応答データユニットが上記第1のデータユニットの後続となることが意図されるかを示す上記フィールドは第1のフィールドであり、
上記方法は、さらに、
第2のデータユニットが上記確認応答データユニットの後に送信されるかを示す第2のフィールドを作成する段階と、
上記第2のフィールドを上記第1のデータユニットの上記PHYプリアンブルに含める段階と、
上記第2のデータユニットを作成する段階と、
上記確認応答データユニットの受信後に、上記第2のデータユニットが送信されるようにする段階と、を備える、項目87に記載の方法。
(項目91)
物理層プリアンブル(PHYプリアンブル)を作成し、
媒体アクセス制御層ヘッダ(MACヘッダ)を作成し、
上記PHYプリアンブルおよび上記MACヘッダを含むようにデータユニットを作成し、および、
上記データユニットを送信する、ように構成されるネットワークインタフェースを備え、
上記PHYプリアンブルは、少なくとも、
確認応答データユニットが上記データユニットの後続となることを意図されているかを示すフィールドを作成すること、および、
PHYプリアンブルに上記フィールドを含めること、によって作成される、装置。
(項目92)
上記フィールドは、さらに、上記確認応答データユニットが上記データユニットの後続となることが意図されている場合に、上記確認応答データユニットがブロック確認応答であるかを示す、項目91に記載の装置。
(項目93)
上記フィールドは2ビットからなり、
上記フィールドの第1の値は、上記確認応答データユニットが上記データユニットの後続となることが意図されていることを示し、
上記フィールドの第2の値は、ブロック確認応答確認応答データユニットが上記データユニットの後続となることが意図されていることを示し、
上記フィールドの第3の値は、上記データユニットの後続となることが意図されている確認応答データユニットが存在しないことを示す、項目91に記載の装置。
(項目94)
上記データユニットは第1のデータユニットであり、
確認応答フレームが上記第1のデータユニットの後続となることが意図されるかを示す上記フィールドは第1のフィールドであり、
上記ネットワークインタフェースは、さらに、
第2のデータユニットが上記確認応答フレームの後に送信されるかを示す第2のフィールドを作成し、
上記第2のフィールドを上記第1のデータユニットの上記PHYプリアンブルに含め、
上記第2のデータユニットを作成し、
上記確認応答フレームの受信後に、上記第2のデータユニットを送信する、ように構成される、項目91に記載の装置。
(項目95)
無線ネットワークにおいて通信媒体に対するアクセスを共有する方法であって、
上記方法は、
第1の通信装置において、第2の通信装置によって送信されたデータユニットを受信する段階と、
上記第1の通信装置において、上記データユニットの物理層プリアンブル(PHYプリアンブル)のフィールドを処理して、確認応答データユニットが上記データユニットの後続となることが意図されているかを決定する段階と、
上記第1の通信装置において、上記第1の通信装置による送信を禁止する期間を決定する段階と、
上記決定された期間中は上記第1の通信装置において送信が禁止される段階と、を備え、
上記PHYプリアンブルの上記フィールドは、確認応答データユニットが上記データユニットの後続となることが意図されているかを示し、上記確認応答データユニットが第3の通信装置によって送信され、
上記期間は、(i)上記データユニットを送信する時間、(ii)確認応答データユニットが上記データユニットの後続となることが意図されることが決定された場合、上記確認応答データユニットを送信する時間に対応する、方法。
(項目96)
上記確認応答データユニットが上記データユニットの後続となることが意図されている場合、上記フィールドは、さらに、上記確認応答データユニットがブロック確認応答であるかを示す、項目95に記載の方法。
(項目97)
上記フィールドは2ビットからなり、
上記フィールドの第1の値は、上記確認応答データユニットが上記データユニットの後続となることが意図されることを示し、
上記フィールドの第2の値は、ブロック確認応答確認応答データユニットが上記データユニットの後続となることが意図されることを示し、
上記フィールドの第3の値は、上記データユニットの後続となることが意図される確認応答データユニットが存在しないことを示す、
項目95に記載の方法。
(項目98)
上記データユニットは第1のデータユニットであり、
確認応答データユニットが上記第1のデータユニットの後続となることが意図されるかを示す上記フィールドは第1のフィールドであり、
上記方法は、さらに、
上記第1の通信装置において、上記第1のデータユニットの上記PHYプリアンブルの第2のフィールドを処理して、第2のデータユニットが上記確認応答データユニットの後に上記第2の通信装置によって送信されるかを決定する段階を備え、
上記期間は、(iii)上記第2のデータユニットが上記確認応答データユニットの後に上記第2の通信装置によって送信されることが決定された場合、上記第2のデータユニットを送信する時間にも対応する、項目95に記載の方法。
(項目99)
上記データユニットは第1のデータユニットであり、
確認応答データユニットが上記第1のデータユニットの後続となることが意図されることを示す上記フィールドは第1のフィールドであり、
上記方法は、さらに、
上記第1の通信装置において、上記第3の通信装置によって送信された上記確認応答データユニットを受信する段階と、
上記第1の通信装置において、上記確認応答データユニットの第2のフィールドを処理して、第2のデータユニットが、上記確認応答データユニットの後に上記第2の通信装置によって送信されるかを決定する段階と、を備え、
上記確認応答データユニットの上記第2のフィールドが、上記第2のデータユニットが上記確認応答データユニットの後に上記第2の通信装置によって送信されるかを示し、
上記期間は、(iii)上記第2のデータユニットが、上記確認応答データユニットの後に上記第2の通信装置によって送信されることが決定された場合、上記第2のデータユニットを送信する時間にも対応する、項目95に記載の方法。
(項目100)
第2の通信装置によって送信されたデータユニットを受信し、
上記データユニットの物理層プリアンブル(PHYプリアンブル)のフィールドを処理して、確認応答データユニットが上記データユニットの後続となることが意図されているかを決定し、
第1の通信装置による送信を禁止する期間を決定し、および、
上記決定された期間中は送信を禁止するように構成されるネットワークインタフェースを備え、
上記PHYプリアンブルの上記フィールドは、確認応答データユニットが上記データユニットの後続となることが意図されているかを示し、
上記確認応答データユニットが、第3の通信装置によって送信され、
上記期間は、(i)上記データユニットを送信する時間、(ii)確認応答データユニットが上記データユニットの後続となることが意図されることが決定された場合、上記確認応答データユニットを送信する時間に対応する、第1の通信装置。
(項目101)
上記確認応答データユニットが上記データユニットの後続となることが意図されている場合、上記フィールドは、さらに、上記確認応答データユニットがブロック確認応答であるかを示す、項目100に記載の第1の通信装置。
(項目102)
上記フィールドは2ビットからなり、
上記フィールドの第1の値は、上記確認応答データユニットが上記データユニットの後続となることが意図されることを示し、
上記フィールドの第2の値は、ブロック確認応答確認応答データユニットが上記データユニットの後続となることが意図されることを示し、
上記フィールドの第3の値は、上記データユニットの後続となることが意図される確認応答データユニットが存在しないことを示す、
項目100に記載の第1の通信装置。
(項目103)
上記データユニットは第1のデータユニットであり、
確認応答データユニットが上記第1のデータユニットの後続となることが意図されることを示す上記フィールドは、第1のフィールドであり、
上記ネットワークインタフェースは、上記第1のデータユニットの上記PHYプリアンブルの第2のフィールドを処理して、第2のデータユニットが、上記確認応答データユニットの後に上記第2の通信装置によって送信されるかを決定するように構成され、
上記期間は、(iii)上記第2のデータユニットが上記確認応答データユニットの後に上記第2の通信装置によって送信されることが決定された場合、上記第2のデータユニットを送信する時間にも対応する、項目100に記載の第1の通信装置。
(項目104)
上記データユニットは第1のデータユニットであり、
確認応答データユニットが上記第1のデータユニットの後続となることが意図されることを示す上記フィールドは、第1のフィールドであり、
上記ネットワークインタフェースは、
上記第3の通信装置によって送信された上記確認応答データユニットを受信し、
上記確認応答データユニットの第2のフィールドを処理して、第2のデータユニットが、上記確認応答データユニットの後に上記第2の通信装置によって送信されるかを決定する、ように構成され、
上記確認応答データユニットの上記第2のフィールドが、上記第2のデータユニットが上記確認応答データユニットの後に上記第2の通信装置によって送信されるかを示し、
上記期間は、(iii)上記第2のデータユニットが、上記確認応答データユニットの後に上記第2の通信装置によって送信されることが決定された場合、上記第2のデータユニットを送信する時間にも対応する、項目100に記載の第1の通信装置。