特許第6238320号(P6238320)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6238320窓カバーを移動させる回転可能な駆動要素
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6238320
(24)【登録日】2017年11月10日
(45)【発行日】2017年11月29日
(54)【発明の名称】窓カバーを移動させる回転可能な駆動要素
(51)【国際特許分類】
   A47H 5/06 20060101AFI20171120BHJP
【FI】
   A47H5/06
【請求項の数】26
【全頁数】68
(21)【出願番号】特願2015-532153(P2015-532153)
(86)(22)【出願日】2013年9月17日
(65)【公表番号】特表2015-531663(P2015-531663A)
(43)【公表日】2015年11月5日
(86)【国際出願番号】US2013060205
(87)【国際公開番号】WO2014043713
(87)【国際公開日】20140320
【審査請求日】2016年7月28日
(31)【優先権主張番号】13/841,732
(32)【優先日】2013年3月15日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/702,093
(32)【優先日】2012年9月17日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513095063
【氏名又は名称】カレント プロダクツ コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】特許業務法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】マレット,ウィリス,ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】マシューズ,ダニエル ティー.
(72)【発明者】
【氏名】フォックス,マイケル ディー.
(72)【発明者】
【氏名】リー,ジェラルド アシュリー
【審査官】 津熊 哲朗
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭60−176610(JP,A)
【文献】 特開平01−232911(JP,A)
【文献】 実開平07−003453(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0269988(US,A1)
【文献】 特開2011−206147(JP,A)
【文献】 特開2010−119805(JP,A)
【文献】 特公昭43−002078(JP,B1)
【文献】 実開昭58−024287(JP,U)
【文献】 実開平05−084275(JP,U)
【文献】 特開2010−194279(JP,A)
【文献】 特開平10−192130(JP,A)
【文献】 実開平01−133475(JP,U)
【文献】 英国特許出願公告第00182223(GB,A)
【文献】 英国特許出願公告第00153436(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47H 5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端から第2端まで長手方向に延在する駆動要素であって、前記駆動要素の外面上に形成された少なくとも1つのガイド構造を有しており、前記少なくとも1つのガイド構造は少なくとも1つの時計回り螺旋溝を含み、前記少なくとも1つのガイド構造は少なくとも1つの反時計回り螺旋溝を含み、前記少なくとも1つの時計回り螺旋溝および前記少なくとも1つの反時計回り螺旋溝は前記駆動要素の長さに沿って周期的に互いに交差する、駆動要素と、
第1駆動取付要素であって、前記少なくとも1つのガイド構造の1以上に連通して、前記駆動要素が前記駆動要素の長手方向軸回りに回転させられるときに前記駆動要素に沿って軸方向に前記第1駆動取付要素を移動させる対応の第1構造を有する第1駆動取付要素と、
前記駆動要素に作動的に結合されたモータと、を備え、
前記駆動要素の少なくとも一部が中空であり、
前記駆動要素の前記外面が円形断面形状を有しており、
前記モータが、前記駆動要素の内側に装着され、前記駆動要素の回転軸の軸方向に整合して位置する回転軸を有しており、
前記モータの回転により前記駆動要素の外面が回転し、
前記駆動要素の外面の回転により、前記第1駆動取付要素が前記駆動要素の長手方向に沿って移動する、窓カバーアセンブリ。
【請求項2】
前記駆動要素を回転させる回転アセンブリをさらに備える、請求項1に記載の窓カバーアセンブリ。
【請求項3】
前記駆動要素は管である、請求項1に記載の窓カバーアセンブリ。
【請求項4】
前記少なくとも1つのガイド構造は螺旋ガイド構造を備える、請求項1に記載の窓カバーアセンブリ。
【請求項5】
前記螺旋ガイド構造は、前記駆動要素の前記外面内に形成された第1螺旋溝を備える、請求項4に記載の窓カバーアセンブリ。
【請求項6】
前記少なくとも1つの対応の構造は歯を備える、請求項5に記載の窓カバーアセンブリ。
【請求項7】
前記駆動要素の長手方向軸回りの特定の回転角における前記駆動要素に沿った前記第1螺旋溝の軸方向位置は、前記駆動要素の長手方向軸回りの前記特定の回転角における前記駆動要素に沿った前記第1螺旋溝の隣接する軸方向位置から軸方向に2〜6インチの間隔を空けて配置される、請求項5に記載の窓カバーアセンブリ。
【請求項8】
駆動要素であって、前記駆動要素の外面上に形成された少なくとも1つのガイド構造を有する駆動要素と、
第1駆動取付要素であって、前記少なくとも1つのガイド構造の1以上に連通して、前記駆動要素が前記駆動要素の長手方向軸回りに回転させられるときに前記駆動要素に沿って軸方向に前記第1駆動取付要素を移動させる対応の第1構造を有する第1駆動取付要素と、
前記駆動要素に作動的に結合されたモータと、
を備え、
前記駆動要素の少なくとも一部が中空であり、
前記モータが、前記駆動要素の内側に装着され、前記駆動要素の回転軸の軸方向に整合して位置する回転軸を有しており、
前記モータの回転により前記駆動要素の外面が回転し、
前記駆動要素の外面の回転により、前記第1駆動取付要素が前記駆動要素の長手方向に沿って移動し、
前記少なくとも1つのガイド構造は、螺旋ガイド構造を備え、
前記螺旋ガイド構造は、前記駆動要素の前記外面内に形成された第1螺旋溝を備え、
前記少なくとも1つのガイド構造は、前記駆動要素の前記外面内に形成された第2螺旋溝を備え、
前記第2螺旋溝は、前記第1螺旋溝と同一の方向に回転し、
前記第2螺旋溝は、前記駆動要素の前記第1螺旋溝とはほぼ反対側に配置され、
前記第1駆動取付要素は、前記第2螺旋溝に連通して、前記駆動要素が前記駆動要素の長手方向軸回りに回転させられるときに前記駆動要素に沿って軸方向に前記第1駆動取付要素を移動させる対応の第2構造をさらに備える、窓カバーアセンブリ。
【請求項9】
前記モータのための電源をさらに備え、前記電源は、前記駆動要素の内側に装着される、請求項2に記載の窓カバーアセンブリ。
【請求項10】
前記モータはバッテリ駆動である、請求項2に記載の窓カバーアセンブリ。
【請求項11】
前記回転アセンブリは、制御基板と、前記モータを動作させるために送信機から信号を受信することが可能な無線受信機と、をさらに備える、請求項2に記載の窓カバーアセンブリ。
【請求項12】
前記回転アセンブリは、前記駆動要素を手動で回転させるために前記駆動要素に接続された引きひもを備える、請求項2に記載の窓カバーアセンブリ。
【請求項13】
前記モータは、送信機への音声コマンドによって、又は、リモコン装置、携帯電話、携帯情報端末又はパーソナルコンピュータから構成された群から選択されるデバイスを使用したキーストロークによって動作させられる、請求項9〜11のいずれか一項に記載の窓カバーアセンブリ。
【請求項14】
カーテンをさらに備え、前記カーテンの第1端は固定され、前記カーテンの第2端は前記駆動取付要素に接続される、請求項1に記載の窓カバーアセンブリ。
【請求項15】
前記第1駆動取付要素に接続された引きロッドをさらに備え、前記駆動要素の回転時に前記第1駆動取付要素が前記駆動要素に沿って軸方向に移動しないように、前記引きロッドに力を加えることによって前記駆動要素の前記少なくとも1つのガイド構造からの前記第1駆動取付要素の係合が解除される、請求項1に記載の窓カバーアセンブリ。
【請求項16】
前記駆動要素に沿ってスライド移動するために前記駆動要素に接続された複数の取付要素をさらに備え、前記カーテンは、前記複数の取付要素を介して前記駆動要素から吊り下げられる、請求項14に記載の窓カバーアセンブリ。
【請求項17】
前記駆動要素を時計回りに回転させることによって前記駆動要素に沿って第1軸方向に前記第1駆動取付要素を移動させ、前記駆動要素を反時計回りに回転させることによって前記駆動要素に沿って第2軸方向に前記第1駆動取付要素を移動させ、前記第2軸方向は前記第1軸方向とは反対向きである、請求項1に記載の窓カバーアセンブリ。
【請求項18】
前記第1螺旋溝は、前記駆動要素の第1軸方向セクションの外面内に形成され、
前記対応の第1構造は、前記駆動要素が前記駆動要素の長手方向軸回りに回転させられるときに前記駆動要素の前記第1軸方向セクションに沿って軸方向に前記第1駆動取付要素を移動させるように前記第1螺旋溝と連通し、
前記少なくとも1つのガイド構造は、前記駆動要素の第2軸方向セクションの外面内に形成された第2螺旋溝を備え、
前記第2螺旋溝は前記第1螺旋溝とは反対方向に回転し、
前記窓カバーアセンブリは、第2駆動取付要素であって、前記第2螺旋溝に連通して、前記駆動要素が前記駆動要素の長手方向軸回りに回転させられるときに前記駆動要素の前記第2軸方向セクションに沿って軸方向に前記第2駆動取付要素を移動させる対応の第2構造を有する第2駆動取付要素をさらに備え、
前記駆動要素が前記駆動要素の長手方向軸回りに回転させられるときに前記第2駆動取付要素は、前記駆動取付要素が移動する前記軸方向とは反対の軸方向に移動する、請求項5に記載の窓カバーアセンブリ。
【請求項19】
左側パネル及び右側パネルから構成された中央閉めカーテンをさらに備え、前記左側パネルの一端は固定され、前記左側パネルの隣接する反対端は前記駆動取付要素に接続され、前記右側パネルの一端は固定され、前記右側パネルの隣接する反対端は前記第2駆動取付要素に接続される、請求項18に記載の窓カバーアセンブリ。
【請求項20】
前記第1螺旋溝及び前記第2螺旋溝は、前記駆動要素の断面平面に対して同一の角度を有する、請求項18に記載の窓カバーアセンブリ。
【請求項21】
駆動要素であって、前記駆動要素の外面上に形成された1つのガイド構造を有し、前記ガイド構造は少なくとも1つの時計回り螺旋溝を含み、前記ガイド構造は少なくとも1つの反時計回り螺旋溝を含む、駆動要素と、
第1駆動取付要素であって、前記駆動要素が前記駆動要素の長手方向軸回りに回転させられるときに前記駆動要素に沿って軸方向に前記第1駆動取付要素を移動させる、前記ガイド構造の第1溝に連通する対応の第1構造および前記ガイド構造の第2溝に連通する対応の第2構造とを有する第1駆動取付要素と、
第2駆動取付要素であって、前記駆動要素が前記駆動要素の長手方向軸回りに回転させられるときに前記駆動要素に沿って軸方向に前記第2駆動取付要素を移動させる、前記ガイド構造の第3溝に連通する対応の第1構造および前記ガイド構造の第4溝に連通する対応の第2構造とを有する第2駆動取付要素と、
前記駆動要素に作動的に結合されたモータと、
を備え、
前記駆動要素の少なくとも一部が中空であり、
前記モータが、前記駆動要素の内側に装着され、前記駆動要素の回転軸の軸方向に整合して位置する回転軸を有しており、
前記モータの回転により前記駆動要素の外面が回転し、
前記駆動要素の外面の回転により、前記第1駆動取付要素が前記駆動要素の長手方向に沿って移動し、
前記第1駆動取付要素が前記ガイド構造と係合しているとき、前記駆動要素を第1回転方向に回転させることによって前記駆動要素に沿って第1軸方向に前記第1駆動取付要素を移動させ、前記駆動要素を前記第1回転方向とは反対の第2回転方向に回転させることによって前記駆動要素に沿って第2軸方向に前記第1駆動取付要素を回転させ、
前記第2駆動取付要素が前記ガイド構造と係合しているとき、前記駆動要素を前記第1回転方向に回転させることによって前記駆動要素に沿って前記第2軸方向に前記第2駆動取付要素を移動させ、前記駆動要素を前記第2回転方向に回転させることによって前記駆動要素に沿って前記第1軸方向に前記第2駆動取付要素を回転させる、窓カバーアセンブリ。
【請求項22】
第1端から第2端まで長手方向に延在する駆動要素であって、前記駆動要素の外面上に形成されたガイド構造を有しており、前記ガイド構造は少なくとも1つの時計回り螺旋溝を含み、前記ガイド構造は少なくとも1つの反時計回り螺旋溝を含む、駆動要素と、
第1駆動取付要素であって、前記ガイド構造の第1溝と連通する第1構造を有する第1駆動取付要素と、
前記駆動要素を回転させるように、前記駆動要素に動作可能に接続された回転アセンブリと、を備え、
前記回転アセンブリは電動モータを備え、
前記駆動要素の少なくとも一部が中空であり、
前記駆動要素の前記外面が円形断面形状を有しており、
前記モータが前記駆動要素の内側に装着され、前記モータの回転軸が前記駆動要素の回転軸と整合するように、前記モータは前記駆動要素と位置合わせして配置され、
前記駆動要素が長手方向軸回りに回転させられるときに前記第1駆動取付要素は、前記駆動要素の長さに沿って移動する、窓カバーシステム。
【請求項23】
第1カーテンであって、前記第1カーテンの端部が前記第1駆動取付要素に接続される、第1カーテンと、
第2カーテンであって、前記第2カーテンの端部が前記第2駆動取付要素に接続される、第2カーテンと、をさらに備える、請求項21に記載の窓カバーシステム。
【請求項24】
前記駆動要素の前記第1回転方向への回転は、前記第1カーテン及び前記第2カーテンを開けることを可能にし、
前記駆動要素の前記第2回転方向への回転は、前記第1カーテン及び前記第2カーテンを閉じることを可能にする、請求項23に記載の窓カバーシステム。
【請求項25】
支持ガイドと、
複数のコネクタと、をさらに備え、
前記複数のコネクタは、前記第2カーテンの一端と前記第2カーテンの第2端の間で前記第2カーテンに取り付けられ、
前記複数のコネクタは、前記支持ガイドが前記第2カーテンの一部を支持するように、前記支持ガイドにスライド可能に相互接続され、
前記駆動要素が前記第2カーテンの前記一端を移動させるように前記第2駆動取付要素を移動させるとき、前記複数のコネクタはそれぞれ前記支持ガイドに対してスライドして前記第2カーテンを移動させることを可能にする、
請求項23に記載の窓カバーアセンブリ。
【請求項26】
電源が前記駆動要素内に配置され、前記モータに電気的に接続される、請求項22に記載の窓カバーアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2012年9月17日出願の米国仮特許出願第61/702,093号の利益を主張するとともに、2012年9月17日出願の米国仮特許出願第61/702,093号の利益を主張する2013年3月15日出願の米国特許出願第13/841,732号の利益を主張し、すべての図、表又は図面を含むそれらすべての出願はその全体が参照によって本願に組み入れられる。
【0002】
本発明の実施形態は、概して、窓を覆うために使用される窓カバーに関する。本発明の特定の実施形態は、回転可能な駆動要素を有する窓カバーアセンブリに関し、回転可能な駆動要素は、当該回転可能な駆動要素が回転するときに当該回転可能な駆動要素に沿って軸方向に窓カバーが移動するように当該回転可能な駆動要素の外面内又は外面上に形成された構造を有している。さらに特定の実施形態は、ユーザが各カーテンを独立して移動させることができるように同一の回転する駆動要素によって2つの異なるカーテンが操作される窓カバーアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
カーテンなどの窓カバーは、プライバシーを提供するため、かつ、窓を通って室内に入り得る光の量を制限するためによく使用される。
【0004】
多くのタイプの窓カバーが従来知られている。カーテンは生地のパネルから構成され得る。例えば、カーテンは、左から右に開け閉めする単一のパネルカーテンであり得る。また、窓を閉じて窓を覆うために窓の中央で交わる2つの生地パネルから構成された中央閉めカーテンがある。
【0005】
ユーザの要求や好みに応じて多くの様々なタイプの生地が使用され得る。例えば、時には、窓を覆うだけでなく、光を通過させないように窓を完全に真っ暗にすることも必要である。この場合、窓を完全に暗くする不透明な生地から構成された暗幕カーテンが有用であり得る。しかしながら、多少の光が求められかつ多少の視界が求められる他の状況もあり得る。半透明の生地から構成されたシアーカーテンがこの場合は有用であり得る。
【0006】
カーテンパネルは、窓の上方に掛けられた横のカーテンレールに取り付けられてそのカーテンレールから吊り下げられる。パネルは通常、フック又はリングによってカーテンレールに結合される。窓を覆う又は露出させるために引きロッド等によって所望のとおりにカーテンレールにわたってカーテンを手動で移動させることが可能である。
【0007】
開口部にわたって往復して機械的にカーテンを移動させるための電気及び手動の様々な機構がある。典型的なデザインは、カーテンが吊り下げられるカーテンガイドトラックを使用する。あるカーテンアセンブリは、カーテンを移動させるために一連の滑車、ケーブル及びベルトを使用する。場合によっては、これらの機構はモータで駆動される。この場合、使用されるコンポーネントの数が、アセンブリを複雑化し、アセンブリのコストも増加させる。
【0008】
ユーザの要求及び好みに応じて多くの様々なタイプの生地が使用され得る。例えば、時には、窓を覆うだけでなく、光を通過させないように窓を完全に真っ暗にすることも必要である。この場合、窓を完全に暗くする不透明な生地から構成された暗幕カーテンが有用であることがある。しかしながら、多少の光が求められかつ多少の視界が求められる他の状況もあり得る。半透明の生地から構成されたシアーカーテンがこの場合有用であり得る。
【0009】
シアーカーテンはたいてい、その時々における光及び視界に関する様々な好みに適応するために同じ窓に暗幕カーテンとともに吊り下げられる。例えば、暗幕カーテンは、望ましくない明け方の太陽を遮断するために使用され得る。その後、その日のうちにシアーカーテンを通して日光が漏れることを可能にするために暗幕カーテンを開けることができる。暗幕カーテンがシアーカーテンととともに吊り下げられる場合、天候に応じて自宅を涼しく又は暖かく維持するために様々なカーテンを使用することによって公共料金を下げ得る。
【0010】
しかしながら、2つの異なるカーテンを吊り下げることは、各カーテンに1つのガイドトラック、すなわち、2つの異なるガイドトラックの設置を必要とする。2つのカーテンが同じカーテンガイドトラックから吊り下げられる場合、他方のカーテンを移動させずに一方のカーテンを移動させることはできず、また、そのことが両方のカーテンが同時にその展開位置にあることを妨げてしまう。
【0011】
従って、モータで駆動されるとともに手動で操作可能なコンポーネントの数を最小にして、その展開位置から格納位置にカーテンを移動させる簡素なカーテンアセンブリを有することが好都合である。さらに、2つの別個のカーテンを移動させる二重カーテンアセンブリを有することがさらに好都合である。
【発明の概要】
【0012】
本発明の実施形態は窓カバーアセンブリに関する。便宜上、他の窓カバーにも同様に説明が当てはまるという理解の下で、カーテンについて様々な実施形態を説明する。カーテンアセンブリの実施形態は、少なくとも1つのガイド構造が駆動要素の外面上又は外面内に形成される駆動要素と、少なくとも1つのガイド構造に連通して駆動要素の回転時に駆動要素に沿って軸方向に駆動取付要素を移動させる対応の構造を有する駆動取付要素と、駆動要素を回転させる回転アセンブリと、を含む。本発明のある実施形態では、ガイド構造は回転可能な駆動要素上に螺旋パターンを形成し、対応の構造は、駆動要素の回転時に溝によって移動させられる歯である。ガイド構造は、駆動の回転時に駆動要素に沿って軸方向に対応の構造を移動させることが可能な隆起部又は他の構造であってもよい。
【0013】
特定の実施形態では、駆動要素は管である。
【0014】
本発明に係る特定の実施形態では、カーテンアセンブリは、駆動要素の外面上又は外面内に形成された時計回り螺旋ガイド構造及び反時計回り螺旋ガイド構造を有する回転可能な駆動要素と、時計回り螺旋ガイド構造に連通して駆動要素の回転時に駆動要素に沿って軸方向に駆動取付要素を移動させる構造を有する第1駆動取付要素と、反時計回り螺旋ガイド構造に連通して駆動要素の回転時に駆動要素に沿って軸方向に駆動取付要素を移動させる構造を有する第2駆動取付要素と、駆動要素を回転させる回転アセンブリと、を含む。
【0015】
本発明のある実施形態によれば、二重カーテンアセンブリが提供される。特定の実施形態の二重カーテンアセンブリは、駆動要素の外面上又は外面内に形成された少なくとも1つのガイド構造を有する回転可能な駆動要素と、少なくとも1つのガイド構造に連通して駆動管の回転時に駆動要素に沿って軸方向に少なくとも2つの駆動取付要素を移動させる対応の少なくとも2つの構造を有する少なくとも2つの駆動取付要素と、を含む。さらに特定の実施形態は、駆動要素を回転させる回転アセンブリを組み込むことも可能である。回転アセンブリは手動であってもよく又はモータで駆動されてもよい。
【0016】
本発明のある実施形態によれば、二重カーテンアセンブリは、駆動要素の外面上又は外面内に形成された少なくとも1つのガイド構造を有する駆動要素と、少なくとも1つのガイド構造に連通して駆動要素の回転時に駆動要素に沿って軸方向に少なくとも1つの駆動取付要素を移動させる対応の少なくとも1つの外側構造を有する少なくとも1つの外側駆動取付要素と、少なくとも1つのガイド構造に連通して駆動要素の回転時に駆動要素に沿って軸方向に少なくとも1つの内側駆動取付要素を移動させる対応の少なくとも1つの特徴部を有する少なくとも1つの内側駆動取付要素と、駆動要素を回転させる回転アセンブリと、を含む。
【0017】
本発明のさらに別の実施形態によれば、例えば、中央閉めカーテンシステムに適用可能であり、カーテンアセンブリは、駆動要素の外面上又は外面内に形成された少なくとも1つのガイド構造を有する駆動要素と、少なくとも1つのガイド構造に連通して駆動要素の回転時に駆動要素に沿って軸方向に左外側駆動取付要素を移動させる対応の左外側構造を有する左外側駆動取付要素と、少なくとも1つのガイド構造に連通して駆動要素の回転時に駆動要素に沿って軸方向に右外側駆動取付要素を移動させる右外側構造を有する右外側駆動取付要素と、少なくとも1つのガイド構造に連通して駆動要素の回転時に駆動要素に沿って軸方向に左内側駆動取付要素を移動させる対応の左内側構造を有する左内側駆動取付要素と、少なくとも1つのガイド構造に連通して駆動要素の回転時に駆動要素に沿って軸方向に右内側駆動取付要素を移動させる対応の右内側構造を有する右内側駆動取付要素と、駆動要素を回転させる回転アセンブリと、を含み、駆動要素の回転は、駆動要素の回転時に駆動要素に沿って軸方向に左外側駆動取付要素及び右外側駆動要素を移動させ、駆動要素の回転時に駆動要素に沿って左内側駆動取付要素及び右内側駆動取付要素を独立して移動させる。
【0018】
本発明の実施形態は、円筒要素に1以上の溝を切り出すことに関する。
【0019】
米国特許第4,125,057号明細書(Cox)は、特に、大き過ぎる又は不規則形状であるためにそれ自体を回転させることができないワークピースの円筒状又は円錐状の突出部の外部に又は同様の形状の孔内に、任意の選択した間隔のねじ山を形成するために主として使用されるモータ駆動のフライス加工及び穿孔機械を教示している。直立している又は角度調整可能で使い捨ての管状ハウジングが、縦方向に変位可能で回転可能なハンガーをジャーナル軸受け(journal)しており、ハンガーが、選択的にオフセットして位置決め可能なスタブ部分を有する電力駆動スピンドルをジャーナル軸受けしており、スタブ部分は、その終端で、回転フライス加工カッタを遠位に位置決めする半径方向に拡張可能な駆動セグメントを運んでいる。第2の惑星トラッキングモータが、ハウジングの選択的に結合されたリングギアの対を一緒に動作させ、リングギアの対は、ハウジング軸に沿って固定されたマスタナットと連動して、遠位のカッタが螺旋経路を辿るようにそれぞれ環状かつ軸方向にハンガーを移動させ、当該経路の間隔は、2つのリングギアを前提とした選択された速度比によって決定される。特定の速度比は、対のリングギア同士の間に挿入可能な着脱可能な2つのセグメントのギア列カセットに組み込まれたギアリングの選択から生じる。依然として所定の位置にある間、ギア列は、ハンガーの1つの駆動コンポーネントから取り外され、多条ねじの製造のための正確な再設定を可能にし、又は代替的に、カッタの環状又は線形の移動を提供し得る。カラー形状の電磁支持ベースは、それをセンタリングするための、従って、ねじ山を形成されるべきワークピースの予め形成された孔に対して、その上に連続的に搭載されたフライス加工機械をセンタリングする連結触覚手段を有している。ワークピースからのカッタヘッドの迅速な後退のために半径方向推力後退手段が設けられ、その結果、カッタヘッドは、螺旋入口経路を後退させずに孔の外側に持ち上げられ得る。
【0020】
米国特許第4,212,568号明細書(Minicozzi)は、長手方向軸を有する切断部分と、前記切断部分の長さを延長する複数の歯であって、歯の各々が切断面、後縁面、並びに、切断面及び後縁面を橋渡しする着地面を有する、複数の歯と、を備える回転切断ツールブランクを教示している。着地面は、相対的に大きな半径を有するアーチ形の断面を有する間隔を空けた複数の横断凹部によって途切れており、切断面と着地面の途切れてない部分との接点に複数の切刃部分を形成する。切刃部分は正のすくい角を有しており、かつ、各歯の後縁面及び切断面は、各切刃部分のすくい角がその全長に沿って連続的に変化するように切断部分の一端から他端までほぼ正弦曲線状にうねる。切断ツールブランクは、単に、適切に着地面を緩和して上述の切刃部分で切刃を形成することによって、切断ツールを使える状態に変形することが可能である。
【0021】
米国特許第4,996,861号明細書(Kellum)は、雄ねじが切られたスピンドルを含む装置を教示しており、スピンドルには、薄肉の金属管の一端が着脱可能に固定されている。スピンドルは、回転させられて雄ねじに管を巻き付けることによって螺旋を生成する。管がスピンドルに巻き付けられると、管は、補助ローラによってねじ溝内に圧入される。
【0022】
米国特許第5,263,381号明細書(Shirai)は、ねじロッドと、ロッドが回転させられる際にロッドの周囲で直線的な運動を作り出すボールナットと、を備えるボールねじを教示している。互いにオフセットした関係を有する第1負荷ボール溝及び第2負荷溝がボールナットの内面に形成される。それらの2つの負荷溝で回転するボール軸受けに前負荷が付与されている。ボールナットは、第1及び第2負荷ボール溝の間に弾性部分を有している。弾性部分は軸方向に変位可能である。ボール軸受け溝のリード内に若しくは第1又は第2負荷ボール溝のリード内に導入されたエラーによって形成された任意の過度の前負荷が弾性部分によって吸収される。その結果、新規なボールねじは、従来技術のボールねじよりも精度において優れており、かつ、製造がさらに容易になる。
【0023】
米国特許第5,775,187号明細書(Nikolai他)は、機械加工の方法を教示しており、ツールは、ブランクの表面上に三角形の断面を有する、交互に配置された隆起部、パッド、セル及び隆起部の形態のパターンを得るためにツールが使用される。この方法は、既定の間隔かつ既定の高さ及び傾斜角で、輪郭の平行な辺を有する交互に配置された隆起部及び窪みを得るため、ツールの幾何学的パラメータ、及び、ツールに関する機械加工モードの選択を容易にする。突起部同士の間の空間の幅はミリメートル及びミクロンの範囲で変化し得る。
【0024】
米国特許第5,971,045号明細書(Watanabe)は、ナイフストックに回転可能に固定された、丸太(1)の皮をはがすためのナイフ(2)と、丸太(1)の回転方向において前記ナイフ(2)に対して上流側で丸太(1)の円周面を押圧するように配置されたローラバー(3)と、を備えるベニア旋盤を教示している。ローラバー(3)は、最大30mmの直径を有しており、その円周面に、ローラバー(3)の円周面よりも低い高さを有する多数の突起部(5)を備えている。ローラバー(3)は、スライド軸受け(9)に支持されており、駆動源からの回転力を受け取るように適合している。ローラバー(3)は、圧力バーとしてのみでなく、丸太(1)を回転させるための力伝達媒体としても機能し、それによって生成されるべきベニアの旋盤チェックの生成を防止する。
【0025】
米国特許第6,186,756号明細書(Kojima)はロータ1を教示しており、ロータ1は、その軸上のその外端2に突出して中心シャフト3を備えるねじ歯を形成している。中心シャフト3は、その外端4に、小径シャフト5又は凹んだ取付孔を備えている。小径シャフト5上に取り付けられる又は凹んだ取付孔内に取り付けられることになる別個のロータシャフト6は、別の凹んだ取付孔7又は小径シャフトを備えている。その周囲に合成樹脂が成形された金属シャフトの周縁面には、ねじロータの回転方向に対して反対の回転方向に螺旋溝又は波形溝が形成される。螺旋溝は、隣接する溝の輪郭に接続する滑らかな孤状の曲線によって形成される。シャフトは段を備えており、合成樹脂はシャフトの表面の周囲に成形されてねじロータを形成する。
【0026】
米国特許第6,289,595号明細書(Galestien)は、雌ねじ及び雄ねじ並びに同様のワークピースの完全な二次元軸方向断面の決定を教示しており、ワークピースの中心線を通る平面において、互いに直径方向に対向して配置された2つのねじ山のプロファイルが、この平面における2回の二次元スキャン測定を通じて測定され、又は、測定ボール若しくは測定ワイヤによる2つのプロファイル深さ測定に基づいた計算構造を通じて測定され、さらに、問題のねじ山プロファイルが既知の寸法及び形状をさらに有しているとの推定に基づいて測定され、その後、これらの2つの反対のプロファイルは、例えば、雄ねじの場合に外径、かつ、雌ねじの場合に谷径などの1以上の関連した測定を実行することによって互いに関連付けられる。谷径、外径及びフランク径の適切な同心度が取り込まれる場合、1つのみのプロフィルと1以上の関連した測定の測定又はスキャンで十分であり得る。
【0027】
米国特許第7,849,769号明細書(Akiyama)は、ローラの表面上に、3面ピラミッドなどの3次元形状の部分を含むパターンを高い精度で形成することが可能な精密ローラ回転旋盤を教示している。具体的には、ローラを通じて切断された螺旋溝を形成する場合に、ツールの先端の切断面が、螺旋溝が延びる方向に直行する方向に向けられるように、ツールを回転させるために使用されるツール回転軸(A軸)をツールポストが備えている。
【0028】
米国特許第8,308,463号明細書(Kataoka)は、金属製シャフトの周囲に形成された樹脂ロータを含むねじロータをクラックを生成することなく提供することを教示している。螺旋溝は、樹脂ロータが形成される金属製シャフトの表面の周囲に形成される。好ましくは、シャフトの表面がサンドブラストで仕上げられ、シャフトの表面が予め樹脂でコーティングされた後にロータが成形され得る。
【0029】
従来技術は、シャフト又は管の外面内又は外面上に螺旋状の又は螺旋に延びる溝を形成する複数の方法を教示している。これらの方法のいくつかは、複雑であり、溝を形成又は機械加工するのに時間がかかる。従って、円筒形のシャフト又は管の外面に溝をより効率的に及び/又はより高い精度で機械加工する方法及び装置が求められている。
【0030】
本発明のこれらの特徴及び態様は、その利点とともに、以下の説明、添付の特許請求の範囲及び添付の図面を参照することによって理解される。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1図1は、カーテンが展開位置にあって窓が覆われていることを示すカーテンアセンブリの一実施形態の斜視図である。
図2図2は、カーテンが格納位置にあって窓が覆われていないことを示すカーテンアセンブリの一実施形態の斜視図である。
図3図3は、格納位置にある左方向カーテンを示すカーテンアセンブリの一実施形態の斜視図である。
図4図4は、展開位置で窓を覆う中央閉めカーテンを示すカーテンアセンブリの一実施形態の拡大斜視図である。
図5図5は、駆動要素の回転の動力がバッテリ駆動モータによって供給されるカーテンアセンブリの一実施形態に係る回転可能駆動要素のコンポーネントの拡大斜視図である。
図6図6は、モータの電源が駆動要素の外側にあるカーテンアセンブリの一実施形態に係る回転可能駆動要素のコンポーネントの拡大斜視図である。
図7図7は、時計回り螺旋溝を有する回転可能駆動要素を示すカーテンアセンブリの一実施形態の拡大斜視図である。
図8図8は、反時計回り螺旋溝を有する回転可能駆動要素を示すカーテンアセンブリの一実施形態の拡大斜視図である。
図9図9は、時計回り螺旋溝及び反時計回り螺旋溝を有する回転可能駆動要素を示すカーテンアセンブリの一実施形態の拡大斜視図である。
図10図10は、一実施形態に係る駆動取付要素の拡大斜視図である。
図11図11は、一実施形態に係る歯としての構造62を示す駆動取付要素36の拡大側面図である。
図12図12は、一実施形態に係る駆動歯62の角度を示す駆動取付要素36の拡大断面図である。
図13図13は、一実施形態に係る第1駆動歯及び第2駆動歯を有する駆動取付要素の拡大斜視図である。
図14図14は、一実施形態に係る第1駆動歯及び第2駆動歯を有する駆動取付要素36の拡大側面図である。
図15図15は、一実施形態に係る第2駆動歯90の角度を示す駆動取付要素36の拡大断面図である。
図16図16は、一実施形態に係る第1駆動歯88の角度を示す駆動取付要素36の拡大断面図である。
図17図17は、第1螺旋溝38の第1駆動歯88の係合を示す管26及び駆動取付要素36の断面図である。
図18図18は、カーテンアセンブリの一実施形態に係るモータ駆動アダプタの拡大端面図である。
図19図19は、カーテンアセンブリの一実施形態に係るモータ駆動アダプタの拡大斜視図である。
図20図20は、一実施形態に係る回転可能駆動要素の拡大斜視図である。
図21図21は、一実施形態に係る回転可能駆動要素の拡大端面図である。
図22図22は、管26の2つの時計回り螺旋溝38及び2つの反時計回り溝40を映す位置に断面を有する好適な管の実施形態の拡大斜視図である。
図23図23は、時計回り螺旋溝38及び反時計回り溝40の開始点を示す好適な実施形態の駆動要素アセンブリの端面図である。
図24図24は、図22の断面図である。
図25図25は、好適な実施形態のカーテンアセンブリである。
図26図26は、駆動要素の中点に対する螺旋溝38及び40の機能的な関係の図であり、中央閉めカーテン生地上での駆動要素の中点で駆動取付要素が交わることを保証する図である。
図27図27は、外側カーテンが展開位置にある暗幕カーテンであって内側カーテンが展開位置にあるシアーカーテンである場合のカーテンアセンブリの一実施形態の斜視図である。
図28図28は、外側カーテンが格納位置にある暗幕カーテンであって内側カーテンが展開位置にあるシアーカーテンである場合のカーテンアセンブリの一実施形態の斜視図である。
図29図29は、外側カーテン及び内側カーテンの両方が格納位置にある場合のカーテンアセンブリの実施形態の斜視図である。
図30図30は、図6の外側バッテリパックの位置を示すために切断された部分を有する暗幕カーテンである外側カーテンを有する好適な実施形態の斜視図である。
図31図31は、内側バッテリ電源を示すカーテンアセンブリの一実施形態に係る回転可能駆動要素のコンポーネントの拡大斜視図である。
図32図32は、外部電源を示すカーテンアセンブリの一実施形態に係る回転可能駆動要素のコンポーネントの拡大斜視図である。
図33図33は、カーテンアセンブリの一実施形態に係る螺旋溝及び非駆動溝を示す回転可能駆動要素の駆動セクションの断面図である。
図34図34は、カーテンアセンブリの非駆動溝の一実施形態の拡大斜視図である。
図35図35は、図34に示すカーテンアセンブリと同じ実施形態に係る内側駆動取付要素及び内側ドライバストール領域を示す回転可能駆動要素の一方の遠位端の拡大斜視図である。
図36図36は、カーテンアセンブリの一実施形態に係る内側駆動取付要素の拡大側面図である。
図37図37は、カーテンアセンブリの一実施形態に係る内側駆動取付要素の拡大斜視図である。
図38図38は、カーテンアセンブリの一実施形態に係る内側駆動取付要素の拡大断面図である。
図39図39は、カーテンアセンブリの一実施形態に係る内側駆動取付要素の拡大側面図である。
図40図40は、カーテンアセンブリの一実施形態に係る内側駆動取付要素の拡大斜視図である。
図41図41は、カーテンアセンブリの一実施形態に係る内側駆動取付要素の拡大断面図である。
図42図42は、カーテンアセンブリの一実施形態に係る外側アイドラ取付要素の拡大斜視図である。
図43図43は、カーテンアセンブリの一実施形態に係る外側アイドラ取付要素の拡大断面図である。
図44図44は、カーテンアセンブリの一実施形態に係る外側アイドラ取付要素の拡大側面図である。
図45図45は、カーテンアセンブリの一実施形態に係る外側駆動取付要素の拡大側面図である。
図46図46は、カーテンアセンブリの一実施形態に係る外側駆動取付要素の拡大断面図である。
図47図47は、カーテンアセンブリの一実施形態に係る外側駆動取付要素の拡大斜視図である。
図48図48は、ガイドトラック、ガイド、取付要素、及び内側カーテン係合体の位置を示すカーテンアセンブリの端面図である。
図49図49は、外側カーテンが格納位置にある中央閉め暗幕カーテンであって内側カーテンが展開位置にある中央閉めシアーカーテンである場合の一実施形態に係るカーテンアセンブリの斜視図である。
図50図50は、外側カーテンが展開位置にある中央閉め暗幕カーテンであって内側カーテンが格納位置にある中央閉めシアーカーテンである場合の一実施形態に係るカーテンアセンブリの斜視図である。
図51図51は、内側ドライバストール領域を有する管端の斜視図である。
図52図52は、内側カーテン及び外側カーテンを展開させた状態のガイド及び取付要素の位置を見るためにガイドトラックが除去され、外側駆動取付要素が、ストール領域にある内側取付要素に対してストールする場合に管の回転を停止させることができる、カーテンアセンブリの平面図である。
図53図53は、内側カーテンを展開させた状態のガイド及び取付要素の位置を見るためにガイドトラックが除去され、内側カーテン係合体が係合外側駆動取付要素位置にあって内側取付要素がストール領域にある、カーテンアセンブリの平面図である。
図54図54は、内側カーテン及び外側カーテンを格納位置に配置した状態のガイド及び取付要素の位置を見るためにガイドトラックが除去され、外側単一取付要素及び外側駆動取付要素が非駆動領域又はストール領域にある、カーテンアセンブリの平面図である。内側カーテン駆動取付要素は、外側カーテン駆動取付要素に接触する際に管の回転を停止させることができる。
図55図55は、外側取付部が管によって格納され、内側カーテン及び外側カーテンが除去されて、内側カーテン係合体及びキャリアトラックの位置を示す領域の斜視図である。
図56図56は、内側カーテンキャリア及びS字フックの斜視図である。
図57図57は、内側カーテン係合体を有する内側カーテンキャリアの斜視図である。
図58図58は、外側ドライバストール領域と180度の間隔を空けて配置された2つの螺旋溝とを有する好適な管の実施形態の3つの図である。
図59図59は、2つが反時計回りに180度の間隔を空けて配置され、2つが時計回りに180度の間隔を空けて配置された4つの螺旋溝を有する別の管の実施形態の図である。
図60図60は、3つの突出部に分かれた管、駆動要素及び内側管ドライバの別の実施形態を示す図である。
図61図61は、内側カーテンキャリア及びS字フックの4つの図を示す。
図62図62は、内側カーテン係合体の4つの図を示す。
図63A図63Aは、本発明の特定の実施形態の制御システムに関するフローチャートである。
図63B図63Bは、本発明の特定の実施形態の制御システムに関するフローチャートである。
図63C図63Cは、本発明の特定の実施形態の制御システムに関するフローチャートである。
図63D図63Dは、本発明の特定の実施形態の制御システムに関するフローチャートである。
図63E図63Eは、本発明の特定の実施形態の制御システムに関するフローチャートである。
図63F図63Fは、本発明の特定の実施形態の制御システムに関するフローチャートである。
図63G図63Gは、本発明の特定の実施形態の制御システムに関するフローチャートである。
図63H図63Hは、本発明の特定の実施形態の制御システムに関するフローチャートである。
図63I図63Iは、本発明の特定の実施形態の制御システムに関するフローチャートである。
図63J図63Jは、本発明の特定の実施形態の制御システムに関するフローチャートである。
図63K図63Kは、本発明の特定の実施形態の制御システムに関するフローチャートである。
図63L図63Lは、本発明の特定の実施形態の制御システムに関するフローチャートである。
図64図64は、一方向に一連の溝を切り出す、円筒要素に1以上の溝を切り出すための装置の斜視図である。
図65図65は、図64に示す実施形態の拡大斜視図である。
図66図66は、ツールの配置を示すために円筒管の一部が切断面を有するように示すツールホルダを示す、図64に示す実施形態の拡大平面図である。
図67図67は、二方向の一連の溝を切り出す、図64の装置の斜視図である。
図68図68は、図67に示す実施形態の拡大斜視図である。
図69図69は、ツールの配置を示すために円筒管の一部が切断面を有するように示すツールホルダの拡大平面図である。
図70図70は、本発明の一実施形態に係る円筒管に切り出された一方向の1対の溝を示す図である。
図71図71は、図70の円筒管の拡大端面図である。
図72図72は、本発明の一実施形態に係る円筒管に切り出された二方向の2対の溝を示す図である。
図73図73は、図72の円筒管の拡大端面図である。
図74A図74Aは、従来技術のビット又はツールの一実施形態を示す図である。
図74B図74Bは、本発明の特定の実施形態に係るビット又はツールの一実施形態を示す図である。
図74C図74Cは、本発明の特定の実施形態に係るビット又はツールの一実施形態を示す図である。
図75A図75Aは、2列のツールを組み込んだツールホルダの一実施形態を示す図である。
図75B図75Bは、2列のツールを組み込んだツールホルダの一実施形態を示す図である。
図75C図75Cは、2列のツールを組み込んだツールホルダの一実施形態を示す図である。
【発明の詳細な説明】
【0032】
図1を参照すると、本発明の一実施形態に係るカーテンアセンブリ20が示されている。カーテンアセンブリ20は、回転可能な駆動要素22であって、駆動要素22の外面26内に螺旋ガイド構造24が形成された駆動要素22と、螺旋ガイド構造24に連通して駆動要素22の回転時に駆動要素22に沿って軸方向に駆動取付要素36を移動させる対応構造62を有する駆動取付要素36と、駆動要素22を回転させる回転アセンブリ32(図示せず)と、を備えている。本発明のある実施形態では、螺旋ガイド構造24は螺旋溝24であり、対応構造62は歯である。図1図3では螺旋ガイド構造24を螺旋溝として示しているが、螺旋ガイド構造24は溝に限定されない。同様に、以下の実施形態で説明する対応構造36は、歯62であるが、歯であることに限定されない。ある実施形態では、回転可能な駆動要素22によって支持された1以上のカーテン支持体67を、カーテンを支持するために利用することが可能である。図1図3に示すように、駆動取付要素36を以下にさらに説明する。
【0033】
カーテンの説明
図1に示すように、使用されるカーテン44は、駆動要素22にわたって、(窓を覆う)展開位置まで、かつ、(窓34を覆わない)格納位置まで往復して移動する生地の単一の連続的なパネルから構成される。カーテン44は、右に(窓34を覆う)展開位置まで広がり、左に窓34を覆わない格納位置に集まる。これを図1及び図2に示す。例えば、図1は、右(展開位置)に広げられて窓34を覆うカーテン44を示しており、図2は、左(格納位置)に集められて窓34を露出させるカーテン44を示している。他の実施形態では、カーテン44は、左に(窓34を覆う)展開位置まで広がり、右に(窓34を覆わない)格納位置に集まってもよい。例えば、図3は、カーテン44が右(格納位置)に集められて窓34を露出させるカーテンアセンブリ20を示している。図示していないが、図3のカーテン44は、左に展開位置まで広がって窓34を覆ってもよい。
【0034】
また、本発明の好適な実施形態を説明するためにカーテンを用いるが、他の実施形態は、垂直のものやひだ付きカーテンなどの他の窓カバーを利用する。
【0035】
ある実施形態では、カーテン44は中央閉めカーテン46であってもよい。中央閉めカーテン46は、窓34の中央42で交わって閉じて窓34を覆う2つの生地パネル、すなわち、右側パネル50及び左側パネル48から構成されている。図4は、中央閉めカーテン46が使用されて展開位置にあるカーテンアセンブリ20を示している。窓34はこの例では覆われている。例えば、右側パネル50は左に窓42の中央まで広がる。右側パネル48は右に窓42の中央まで広がる。
【0036】
駆動要素
カーテンアセンブリ20は駆動要素22を含む。図5及び図6は、駆動要素22の一実施形態を詳細に示す。カーテン44は、以下に説明するように、1以上のカーテン支持体36及び67によって駆動要素22に接続されることが可能である。代替的に、カーテンの少なくとも一部が、支持ガイド(図示せず)などの、回転可能な駆動要素22に隣接する別の構造によって支持されることが可能である。
【0037】
回転可能な駆動要素22は、従来のカーテンレールと同様に、窓34の上方、又は、窓34の上部の近くに設置されるように設計される。例えば、図1に示すように、駆動要素22は、エンドブラケット54内に配置されて固定される軸52上に装着される。エンドブラケット54は、例えば窓フレーム、サッシ又は壁に接続されるように適合される。エンドブラケット54は、図示しないゴム装着ディスク13を有してもよく、ゴム装着ディスク13は、駆動要素22が設置されるときに、駆動要素22を所定の位置に確実に保持してノイズを最小限に抑えるために摩擦を生成するためのフィニアル95又は他の構造内に押し込まれる、又は、好ましくは挿入される。
【0038】
駆動要素22は様々なサイズを有してもよい。例えば、駆動要素22は、窓34の幅であってもよく、窓34よりも狭くてもよく、又は、窓34よりも広くてもよい。駆動要素22の外径56も同様に様々なサイズを有してもよい。特定の実施形態では、駆動要素の外径は、1インチ、1と4分の1インチ、1と2分の1インチ、2インチ、1〜2インチ、1〜1と2分の1インチ、1と2分の1インチ〜2インチ、1インチ未満、及び/又は、2インチより大きくてもよい。ある実施形態では、駆動要素22は、駆動要素22の外側にモータ82を装着することに代えて、駆動要素22の中空部分の内側にモータ82を装着するようなサイズを有する中空部分を有している。駆動要素22の内側を使用してモータ82を隠すことは、カーテンアセンブリ20に審美的に魅力的なデザインを付与し得る。駆動要素22がカーテン44の重量を支え得る場合、アルミニウム、他の金属又は合金、プラスチック、木及びセラミックなどの任意の数の材料を用いて駆動要素22を製造してもよい。
【0039】
図5及び図6は、駆動要素22の外面を円筒形状として示しているが、駆動要素22の断面形状は限定されず、非円形であってもよい。代替の実施形態では、図20及び図21に示すように、回転可能な駆動要素22は3つの突出部を有する形状であってもよい。
【0040】
ガイド構造
駆動要素22は、例えば駆動要素22の外面26上に又は外面26内に形成された少なくとも1つのガイド構造24を有している。便宜上、1以上の螺旋ガイド構造を採用する好適な実施形態として、螺旋ガイド構造を有する本発明の実施形態の説明が、他のパターンを有するガイド構造を有する実施形態にも適用されることが理解される。好適なガイド構造24は螺旋ガイド構造24である。こうしたガイド構造は、図7図9に示すように、ある実施形態において溝であってもよい。しかしながら、螺旋ガイド構造24は螺旋溝に限定されない。例えば、ガイド構造24は、駆動要素の回転時に駆動要素に沿って駆動取付要素を軸方向に移動させるために駆動取付要素の対応構造に連通することが可能な隆起部、突起部又は他の構造であってもよい。
【0041】
螺旋溝24は、駆動要素22の一部又は全体に沿って延在することができる。好適な実施形態では、螺旋溝は、駆動要素22の、モータ端58として参照される一方の遠位端部分から、軸受け端59として参照される反対側の遠位端部分まで、延びている。代替的に、螺旋ガイド構造24は、用途に応じて、駆動要素22の長手方向軸に沿って任意の所望のポイントで始まりかつ途切れてもよく、及び/又は、駆動要素の様々な部分上でストップしてスタートしてもよい。螺旋溝24の長さは、駆動要素にわたって、すなわち、駆動要素22のある短いセクションとは対照的に、駆動要素22の全長にわたってカーテン44がどの程度まで動くかを決定する要因である。螺旋溝の角度は、駆動要素の所定の回転量だけ駆動要素に沿って駆動取付要素がどの程度まで移動するかを決定する。
【0042】
一実施形態では、螺旋溝24は、時計回り方向又は反時計回り方向のいずれかで形成される。図7は、反時計回り螺旋溝38を有する駆動要素22を示している。図8は、時計回り螺旋溝40を有する駆動要素22を示している。
【0043】
一実施形態では、駆動要素22は2つの螺旋溝24を有しており、1つが時計回り方向に形成され、1つが反時計回り方向に形成される。図9は、反時計回り螺旋溝38と時計回り螺旋溝40とがある駆動要素22を示している。さらに他の実施形態では、図22図24に示すように、駆動要素22は4つの螺旋溝を有してもよく、2つが時計回り螺旋溝38であり、2つが反時計回り螺旋溝40である。
【0044】
2つの時計回り螺旋溝38又は2つの反時計回り螺旋溝40が利用される場合、2つの時計回り螺旋溝38又は2つの反時計回り螺旋溝40は、約180度の間隔を空けて配置されることが好ましい。他の間隔が利用されてもよい。時計回り螺旋溝38及び反時計回り螺旋溝40は、長手方向軸に対して同じ角度を形成することが好ましい。螺旋溝38、40のプロファイルは、時計回り螺旋溝38及び反時計回り螺旋溝40の交差を駆動歯62が動かなくなることなく横断することを可能にするためにセルフセンタリング(self−centering)であり得る。そうしたセルフセンタリングを可能にする傾斜溝を図17に示している。
【0045】
螺旋溝24は、溝24が駆動要素22の外面26から窪むように、駆動要素22の外面26内に溝を形成することによって形成されてもよい。代替的に、駆動要素22の外面26から突出する又は膨らむ1以上の突出部として螺旋ガイド構造24が形成されてもよい。突出部は、様々な方法で形成されてもよく、例えば、駆動要素22の外面26の周りに材料を巻き付けることによって、駆動要素の外面に刻み目及び/又は突出部を形成するように駆動要素を形成する、例えば、押し出すことによって、又は、長手方向軸回りの駆動要素の回転時に構造24に対応構造が係合するときに対応の駆動取付要素36の構造62に長手方向に力を作用させることが可能な外面を有するように駆動要素を形成することによって、形成されてもよい。
【0046】
代替の実施形態では、螺旋ガイド構造24を有するとともに駆動要素22の一部の周囲に嵌め合わせられるサイズを有するスリーブ又は外側管63が使用されてもよい。この場合、駆動スリーブは、スリーブの外面上に形成された時計回り又は反時計回り方向の少なくとも1つの螺旋溝24を有している。スリーブ/外側管は、スリーブ/外側管の回転を引き起こすために回転させられる内側管61又は他の内側駆動要素9(例えばロッド)に相互に接続され得る。内側駆動要素9は、スリーブの長手方向軸に沿ってカーテンの重量からスリーブが過度に屈曲することを阻止するために十分な剛性を有してよく、その結果、スリーブは、カーテンの重量からスリーブの長手方向軸に沿って過度に屈曲することを阻止するためにスリーブが十分に剛性を有する必要はない。内側駆動要素9及び外側管又はスリーブを備える駆動要素22は、回転アセンブリからのトルクを、駆動要素22にわたるカーテン支持体67又は駆動取付要素36の軸方向の移動に変換する。一実施形態では、駆動スリーブは、駆動要素22を形成するために内側駆動要素に固定され、その結果、スリーブは、内側駆動要素を上又は下にスライドさせる必要はなく、また、内側駆動要素9周りで回転する必要はない。内側駆動要素9からスリーブを取り外すこと、また、そのスリーブを別のスリーブに交換することが望まれる場合がある。駆動スリーブを使用することは、その長さを含む螺旋溝24の形状が、スリーブを取り外して新たな駆動要素22を製造することなくそのスリーブを交換することによってその長さを容易に変更することができるという利点を有する。
【0047】
螺旋溝24は様々な角度を有してもよく、従って、駆動要素22にわたって動くのにかかる時間(駆動要素の回転)が異なる。例えば、駆動要素の断面を通過する平面に対して大きな角度を有する螺旋溝24は、構造が動くための短い経路を形成し、駆動要素のある回転速度でカーテン44をより速く移動させることにつながり得る。ある実施形態では、駆動要素の断面平面に対する螺旋溝24の角度は、駆動要素22の長手方向軸60の方向に駆動要素に沿って変化してもよく、その結果、カーテン44は、必要であれば、駆動要素の所定の回転速度で駆動要素22に沿って異なる速度で移動し得る。駆動要素の断面平面に対する螺旋溝24の角度は、0度より大きく、90度よりも小さく、好ましくは10度〜80度の間であり、より好ましくは20度〜70度の間であり、さらにより好ましくは30度〜60度の間であり、最も好ましくは45度である。
【0048】
本発明の実施形態は、円筒要素に1以上の溝を切り出すための方法及び装置に関する。特定の実施形態では、1以上の溝が円筒要素の外面内に切り出される。円筒要素は、中実であってもよく、又は、1以上の中空部分を有してもよい。特定の実施形態では、円筒要素は中空の管である。実施形態は、円筒要素の外面に切り出された1以上の溝を有する円筒要素にも関連している。さらに特定の実施形態は、ひだ付きカーテン又はカーテンの管として利用されることが可能な1以上の溝を有する円筒要素に関連しており、1以上の溝は、円筒要素の回転と組み合わせて、管を回転させている間にひだ付きカーテン又はカーテンと1以上の溝との間に相互連結要素を係合させることによって、ひだ付きカーテン又はカーテンの開放位置からひだ付きカーテン又はカーテンの閉鎖位置までなどの、管に沿った1以上の位置にひだ付きカーテンを移動させるために使用されることが可能である。
【0049】
特定の実施形態は、180度離れた、円筒シャフト又は管の外面の周囲の、右方向への又は時計回りの、ねじれた2つの溝、及び/又は、180度離れた、円筒シャフト又は管の外面の周囲の、左方向への又は反時計回りの、ねじれた2つの溝を機械加工することを包含する。
【0050】
特定の実施形態の方法及び装置は、1以上の以下の特徴を組み込むことが可能であり、シャフト又はロッドに同時に複数の単一方向(右方向又は左方向)の溝を機械加工すること、リードの長さの2分の1の距離の間隔を空けた2つの単刃工具を使用して2つの溝を機械加工すること、ラフ切削深さを機械加工する単刃工具機械加工及びフィニッシュ切削深さを機械加工するさらなる単刃工具などの、各単刃工具が溝の一部を機械加工する複刃工具を用いて溝を機械加工すること、シャフト又は管に沿って1回の通過で複数の右方向の又は時計回りの溝を機械加工すること、及び、任意選択的に、2以上の単刃工具が各溝に対して使用される際に、ラフ切削深さツール及びフィニッシュ切削深さツールの位置が通過及び反対方向の通過の間で反転される場合に、シャフト又は管に沿った反対方向の単一の通過を使用して、複数の左方向の又は反時計回りの溝を機械加工すること、10フィートのシャフト又は管に対して2分以内に各方向に2つの溝を機械加工すること、最小設定時間、一方向に複数の溝を又は2方向に複数の溝を機械加工すること、各工具について別個に通過させることに比べて工具の変更を減少させる、一回の通過で2以上の工具を使用して溝を機械加工すること、及び、各溝に関して異なる工具を使用して1回の通過で2以上の溝を機械加工し、その結果、別個の通過で2以上の溝の各々を機械加工することに比べて溝の配列をより正確にすること、を組み込むことが可能である。
【0051】
回転アセンブリ
駆動要素22は、駆動要素22を回転させる回転アセンブリ33に接続されることが可能であり、駆動要素22の回転によって、駆動要素22の螺旋溝24を介して駆動要素に沿って駆動取付要素36を移動させる。
【0052】
回転アセンブリ33は、駆動要素22又はモータアセンブリ32に接続された引きひも72であってもよい。駆動要素22を手動で回転させることも可能である。例えば、図1図3に示す引きひも72は、カーテン44を展開又は格納したいときに、駆動要素22が手動で回転するように操作されることが可能であるように、駆動要素22に接続され得る。引きひも72の使用は従来技術で周知である。
【0053】
モータアセンブリ32は、駆動要素22を回転させるために使用され得る。モータ82は駆動要素22の内側又は外側のいずれかに装着され得る。一実施形態では、モータ82は、駆動要素22の内側に装着され、平面視からほぼ見えないようにされている。軸52及び軸受け94を含むコンポーネントは、回転可能な駆動要素22の内側に配置されてもよい。
【0054】
図6に示すように、駆動要素22の外部の電源から駆動要素22内のモータ82に電流を伝達するためにスリップリング28が使用されてもよい。代替的に、モータ82に電力を供給するために図5に示すようにバッテリ管86内のバッテリ84が使用されてもよい。バッテリ管86内のバッテリ84は、バッテリ管にバッテリ84を装着する又はバッテリ管からバッテリ84を取り外すことを支援するためにばね装着スリーブであってもよい。ある実施形態では、図6に示すように、モータ駆動アダプタ92が、駆動要素22にモータ82をしっかりと取り付ける又は接続するために使用されてもよい。他の実施形態では、モータシャフトがエンドブラケット54に保持されてその回転を阻止するとき、モータハウジングが駆動要素22に対してきつく嵌まって駆動要素22を回転させる。図5は、エンドキャップ51、軸52、軸受け94、軸受けハウジング57(軸受けハウジング57は、図5においてモータの端部上に示されているが、バッテリの端部上には軸受けハウジング57は図示されていないことに留意されたい)、モータ82及びバッテリ管86の相互の接続を示している。図6は、任意のものであるとともに回転中に回路を完成させることを可能にするスリップリング28を示している。
【0055】
モータ駆動の操作において、ユーザは、リモコン装置96上のボタン98を押して、モータ82をオンにして、カーテン44が、ユーザの好みに応じて格納位置と展開位置との間で駆動要素22にわたって移動するように駆動要素22を回転させ得る。リモコン装置96及びボタン98は図1図3に示されている。他の実施形態では、モータ82は、リモコン装置に対する音声コマンドによって起動されるリモコン装置96からの信号に応答し、その後、モータ82に駆動要素22を回転させるようにする。
【0056】
カーテンアセンブリ20は、ユーザがリモコン装置96上で選択するときに信号を生成する制御基板を有するリモコン装置96を含んでもよい。制御基板は、送信機から遠隔に配置された受信機と無線で通信することができる送信機を有している。例えば、受信機は、駆動要素22のモータ82内に配置されてもよい。受信機は、送信機から送信された信号を受信して、モータ82にその信号を送信し、モータ16をオンにして駆動要素22を回転させてカーテン44を移動させる。
【0057】
手動又はモータ82のいずれかによって駆動要素が回転すると、カーテン44は、駆動要素22に係合され、駆動要素22に沿って軸方向に展開位置又は格納位置に移動する。
【0058】
カーテン支持体、駆動取付要素及び構造
カーテンアセンブリ20は、ガイド構造24に連通する構造62であって、駆動要素22の回転時に駆動要素22に沿って軸方向に駆動取付要素36を移動させる構造62を有する駆動取付要素36を含んでもよい。カーテンアセンブリはまた、駆動要素に相互に接続して、窓カバー、例えばカーテンを支持する1以上のアイドラ取付要素67を含んでもよい。特定の実施形態では、駆動取付要素36は、以下に説明するように歯62である対応特徴部62を有している。
【0059】
本発明のカーテンアセンブリ20は、ある実施形態において、螺旋ガイド構造24に連通して、駆動要素22の回転時に駆動要素22に沿って軸方向に駆動取付要素36を移動させる特徴部62を有する少なくとも1つの駆動取付要素36を含んでもよい。螺旋ガイド構造は螺旋溝24であってもよく、特徴部62は歯であってもよい。図1を参照すると、モータ端などのカーテンの一端64が固定され、カーテンの軸受け端などの隣接する反対端66が駆動取付要素36に取り付けられ得る。歯としての特徴部62を図10図12に示す。図10は駆動取付要素36の拡大斜視図である。図11は、一実施形態に係る駆動歯62を示す駆動取付要素36の拡大側面図である。図12は、駆動歯67の角度α(約30度)を示す駆動取付要素36の拡大断面図である。この角度αは、螺旋溝が駆動要素の断面平面に対してなす角度と同一である。
【0060】
図10図12に示すように、駆動取付要素36は、リング形状であってもよく、また、駆動要素22上でスライドする。しかしながら、駆動取付要素36に関して他の構造が使用されてもよい。一例として、駆動取付要素は、対応の1以上の追加の溝を辿り得る1以上の追加の構造62を有してもよく、及び/又は、1以上の構造62は、当該構造が駆動要素上に装着されるときに駆動要素の長手方向軸に対して異なる回転位置に配置されることが可能である。駆動取付要素36は、従来のカーテンフック37が駆動取付要素36にカーテンの端部を接続するために使用されることが可能であるスロット99を備えることが好ましい。カーテンを吊り下げるための従来周知のカーテンピン及びカーテンリングが使用されてもよい。
【0061】
構造62は、駆動要素の螺旋溝24に連通又は係合して駆動要素に沿って軸方向に駆動取付要素36を移動させることによってカーテンを移動させるように設計されている。一実施形態では、特徴部は、駆動取付要素の本体の内面上に、ある角度で形成された歯である。駆動歯62の角度αは、駆動要素22上の螺旋溝に係合するように特に設計されている。一実施形態では、設計検討は、回転する駆動要素22と駆動取付要素36との間の接触量を最大にしてカーテンの重量を移動させるためになされる。本発明のある実施形態では、駆動取付要素36に対する歯62の配置は、駆動取付要素が駆動要素に相互に接続されるときに駆動要素に対して歯の配置がなす角度を調節可能であるように調節可能である。この調節機能は、歯が位置決めされる位置、及び、螺旋溝が駆動要素の特定の角度位置に関して配置される位置が駆動取付要素の軸方向位置を決定し、及び従って、駆動取付要素に取り付けられたカーテンの先端の軸方向位置を決定する場合、カーテンアセンブリのユーザが、駆動要素の特定の回転位置に関して駆動要素に沿った軸方向位置に関連付けられた駆動取付要素36の正確な配置を設定すること可能にする。このようにして、カーテンの遠位端が、駆動要素の回転の特定の度数(例えば720°又は3600°)で駆動要素の遠位端に到達することが望まれる場合、駆動取付要素に対する歯の相対的な回転位置を調節可能である。
【0062】
ある実施形態では、駆動取付要素36は、図13図16に示すように、第1駆動歯88及び第2駆動歯90を有している。第1駆動歯88及び第2駆動歯90の両方が、駆動要素22の異なる螺旋溝24に連通するように構成されている。第1駆動歯88及び第2駆動歯90は、駆動取付要素36の内側で駆動取付要素36の上部及び底部にそれぞれ位置決めされる。図15及び図16は、第1駆動歯の角度αと第2駆動歯の角度αとを示す、駆動取付要素36の上部及び底部の断面図である。角度α、αは両方とも45度である。第1駆動歯88及び第2駆動歯90の角度α、αは、45度に限定されず、駆動要素22の対応の螺旋溝24に連通するように構成される。好適な実施形態では、図22図26に示すように、4つの螺旋溝26がある。2つが時計回り螺旋38であり、2つが反時計回り40である。
【0063】
中央閉めカーテン上のこのタイプの螺旋パターンの1つの課題は、駆動要素が駆動されるとき(閉じ位置まで回転させられるとき)に2つのカーテンが開口部の中央で常に交わるように取付要素と螺旋溝とのタイミングを維持することである。この課題は、より小さな窓に適合させるために管の長さを短縮することができることによってさらに複雑化する。4つの螺旋状の駆動要素(2つは反時計回りの螺旋及び2つが反時計回りの螺旋)が、螺旋の2分の1の間隔の倍数ではない長さに短縮される場合、右側カーテン及び左側カーテン(二重カーテンアセンブリ)の駆動取付要素は、駆動要素の中間で交わらないことがある。図26を参照されたい。調節可能な駆動取付要素は、駆動取付要素が駆動要素に沿って異なる軸方向位置から開始して、中央の所望の軸方向位置又は他の所望の軸方向位置で終了するように、駆動取付要素の内側に歯を再び位置決めすることを可能にすることができる。駆動取付要素に対する歯の位置のこの調節は、駆動要素の半端な長さによって、例えば端部を切断することから生じるオフセットを修正することができ、また、右側カーテンの駆動取付要素と左側カーテンの駆動取付要素とが中央で交わることを可能にする。
【0064】
特定の実施形態において、調節可能な駆動取付要素の「クリッカー(Clicker)」部品と「ギアリング(Gear Ring)」部品との間のギア歯は、管上にあるときに「クリッカー」の回転を許容しない。この場合、駆動要素から駆動取付要素を取り外すことによって、ギアリングからクリッカーを取り外すことによってユーザが手動で「クリッカー」を調節することを可能にする。クリッカーのギア歯上の駆動要素の外向きの力によって、ギアリング内にクリッカーが基本的にロックされる。特定の実施形態は、いずれの方向にも約1インチにわたって歯を再配置することを可能にする。2分の1の間隔の長さが2インチである駆動要素に関して、調節可能な駆動取付要素を設置する前に管を180度回転させることによって、2分の1の間隔の長さだけ開始位置を変化させ、そのことが、調節可能な駆動取付要素の開始位置を許容可能な度数に修正する。上の実施形態で説明した構造62は歯であるが、構造62に関する他の実施形態が同様に使用されてもよい。
【0065】
単純取付要素
カーテンアセンブリ20は、駆動要素22に沿ったスライド移動のための駆動要素22に接続された複数のアイドル取付要素67をさらに備えてもよい。駆動取付要素36に接続されていないカーテン34の残りの取付点68は、1以上のアイドル取付要素67を使用して駆動要素22から吊り下げられることが可能である。
【0066】
図1を参照すると、カーテンは、1つの固定端64と、駆動取付要素36に接続された隣接する反対端66と、を有している。カーテン68の残りの端部(又は取付点)は、固定端64と、駆動取付要素36に接続された隣接する反対端66との間に位置決めされている。これらの残りの取付点68は、複数のアイドル取付要素67を使用して駆動要素22から吊り下げられ得る。アイドラ取付要素67は、図1図4に示すように、回転可能な駆動要素22に相互に接続される。アイドラ取付要素67のこうした相互接続は、アイドラ取付要素が駆動要素の断面の外周の一部又は全部を囲んで駆動要素上に自由に掛かるようにされ得る。他の実施形態では、アイドラ取付要素はまた、駆動要素の外部の構造に相互に接続されることが可能である。
【0067】
アイドラ取付要素67は、駆動取付要素36と同様の形状であってもよい。ある実施形態では、アイドラ取付要素67は、カーテンが移動する際に駆動要素22に沿って自由に移動することができるようにする滑らかな孔を有してもよい。他の実施形態では、アイドラ取付要素67は、駆動要素にわたってカーテンの移動を支援するための歯を有してもよい。歯を有する実施形態では、駆動要素は、単純取付要素が、1つの軸方向に進む駆動要素の端部などの駆動要素のある軸領域に到達し、アイドラ取付要素が同一の軸方向から他の軸方向に引かれる際に歯に再係合するときに、歯を自由にする領域を有することができる。
【0068】
図1図4に示すように、アイドラ取付要素67は、駆動要素22上をスライドするリングであってもよい。アイドラ取付要素67は、図4図6に示すように、カーテン44の残りの取付点68をアイドラ取付要素67に取り付けるために従来のカーテンフック(又はループ)37が使用されるスロット又は孔(図示せず)を備えてもよい。カーテンを吊り下げるために従来技術で周知のカーテンピン及びカーテンリングが使用されてもよい。
【0069】
引きロッド及びプログラミング
ある実施形態では、駆動取付要素36は、単一の歯62を有しており、駆動要素22上にゆるく嵌め合わせられる。この場合、カーテンアセンブリ20は、駆動取付要素36に接続された引きロッド70を含んでもよく、駆動歯62は、引きロッド70に力を加えることによって駆動要素22のガイド構造24との係合から解除される。引きロッド70は、ユーザがガイド構造24への駆動取付要素36の係合を手動で解除ことを可能にするように構成された細長いロッド又は任意の他の機構であってもよい。引きロッドは、駆動要素に沿って駆動取付要素を軸方向に移動させるために使用することが可能である。
【0070】
カーテンアセンブリ20のためのモータ82は、駆動要素22にわたって軸方向にカーテンを移動させるために駆動要素22の予め設定された回転数(整数又は分数)を工場からプログラミングされてもよい。しかしながら、この予め設定された回転数を変更してもよい様々な理由がある。例えば、駆動要素22は、より狭い窓34に適合するために短く(例えば切断)されてもよく、又は、引きロッド70によってカーテンを手動で移動させて、引きひも72によってカーテンを移動させなかった。
【0071】
従って、一実施形態では、モータ82の初期設定は、駆動要素22がカーテン44を完全に開ける及び完全に閉める回転数を計数することができる。この設定は、設定ルーティンによって実現されてもよく、リモコン装置96上のプログラムボタンが一度押されて、カーテン44を移動させるモータ82を始動させ、その後、移動を停止させるため又は移動が停止した後にボタンを二度目に押すことによって、カーテン44が移動した回転数を記憶する。
【0072】
特定の実施形態では、回転数は、プログラムボタンを三度目に押すことによって確定することが可能であり、そのことによって、モータ82を逆回転させて反対方向にカーテン44を移動させる。カーテン44を停止させるため又は移動が停止した後にプログラムボタンを四度目に押すと、計数した総数が比較され、メモリ内に新たな計数を設定し設定ルーティンを完了する。リモコン装置96上のプログラムボタンが2度目に押されない場合、モータ82は、予め設定した総数に到達するまで回転し、その後に停止させられる。代替的に、アセンブリは、ある種の最大軸方向距離検出器若しくは力検出器又はクラッチを実装することができ、その結果、駆動取付要素を移動させようとする閾値の力に直面したときに、モータが駆動要素をそれぞれ停止させる又は回転を停止させる。
【0073】
カーテンを手動で移動させた後にカーテンを自動的に移動させることが望まれる場合、ユーザは、リモコン装置96上のプログラムボタンを二度目に押して、カーテンを2回循環させることができる。このことは、最初に駆動要素の一方の遠位端までカーテンを移動させた後に、駆動セクションの反対側の遠位端までカーテン44を移動させることによって、すなわち、2周期移動させるカーテンの移動数を再同期させる。
【0074】
図1に示すように、カーテン44が、その完全な展開位置に向かって移動させられるとき、駆動取付要素36は、駆動要素22が設定された回転数だけ回転して完全な展開位置で停止するまで駆動取付要素の特徴部に作用する、駆動要素22上の螺旋溝24の回転によって駆動される。
【0075】
中央閉め実施形態
図4を参照すると、カーテンアセンブリ20の特定の実施形態が示されており、使用されているカーテン44は中央閉めカーテン46である。上述したように、中央閉めカーテン46は、窓42の中央で交わって窓34を閉じて覆う2つの生地パネル、右側パネル50及び左側パネル48から構成されている。
【0076】
図4では、中央閉めカーテン46は展開位置にあり、窓34は覆われている。駆動要素22は、駆動要素22の外面26に形成された時計回り螺旋溝38及び反時計回り螺旋溝40を有している。時計回り螺旋溝38及び反時計回り螺旋溝40は、同一の角度を有しており、互いに対向して、駆動要素22の回転時に中央閉めカーテン46の正確な移動を形成する。
【0077】
中央閉めカーテン46に適合するため、カーテンアセンブリ20は、図4に示すように、左側駆動取付要素74及び右側駆動取付要素76を有している。左側駆動取付要素74は、左側パネル48の隣接する反対端66に接続され、右側駆動取付要素76は、右側パネル50の隣接する反対端66に接続されている。言い替えれば、左側パネル48は、固定端64と、左側駆動取付要素74に接続された隣接する反対端66と、を有している。右側パネル50は、固定端64と、右側駆動取付要素76に接続された隣接する反対端66と、を有している。また、左側駆動取付要素74及び右側駆動取付要素76にそれぞれ取り付けられた左側引きロッド78及び右側引きロッド80があってもよい。
【0078】
駆動要素の第1回転方向の回転時に左側パネル48及び右側パネル50の両方が閉まるように、かつ、駆動要素の反対方向の回転時に左側パネル48及び右側パネル50の両方が開くように、右側駆動取付要素76の歯62は反時計回り螺旋溝40を辿ることができ、左側駆動取付要素74の歯62は時計回り螺旋溝38を辿ることができる。特定の実施形態では、駆動要素は、閉まった左側パネル48が吊り下がる駆動要素の左側端上に1以上の時計回り螺旋溝24のみを有しており、駆動要素は、閉まった右側パネル50が吊り下がる駆動要素の右側端上に1以上の反時計回り螺旋溝のみを有している。
【0079】
二重カーテン
図27図30を参照すると、二重カーテンアセンブリ1が提供される。二重カーテンアセンブリ1は、回転可能な駆動要素22であって、少なくとも1つの螺旋構造24が当該駆動要素22の外面26に形成された回転可能な駆動要素22と、螺旋構造24に連通して、駆動要素22の回転時に駆動要素22に沿って軸方向にカーテン支持体を移動させる対応構造を有するカーテン駆動要素36A及び36Bと、駆動要素22を回転させる回転アセンブリ33と、を備えている。
【0080】
本発明のある実施形態では、螺旋構造24は螺旋溝であり、対応構造は歯である。螺旋構造24が図27図30に螺旋溝として示されているが、螺旋構造は溝に限定されない。同様に、ある実施形態において以下に説明する対応構造は、歯であるが、歯に限定されない。ある実施形態では、図27図30に示して以下に説明するように、カーテン支持体は、外側カーテン駆動取付要素36Aと、内側カーテン駆動要素36Bと、を含む。
【0081】
カーテンアセンブリ1は、外側カーテン44A及び内側カーテン44Bをさらに備えてもよく、外側カーテン44Aは、回転可能な駆動要素22から吊り下げられる一方で、内側カーテン44Bは、支持ガイド11に沿って移動するキャリアトラック12及び81のフック17から吊り下げられている。回転可能な駆動要素22は、対向する遠位端部分35、36を有する少なくとも1つの駆動要素22を備えており、モータを有する遠位端はモータ端58として参照され、他方の遠位端は軸受け端59として参照され、少なくとも1つの螺旋溝24が、駆動要素22の外面26上に時計回り方向又は反時計回り方向のいずれかで形成されており、駆動要素22の一方の遠位端部分35、36から駆動要素22の反対側の遠位端部分35、36まで延びている。
【0082】
駆動要素22の回転時、外側カーテン44A又は内側カーテン44Bのいずれか一方が駆動要素22に沿って移動する一方で、他方のカーテンが非駆動領域又はストール領域で所定の位置に保持されている。移動する駆動取付要素36A又は36Bが駆動要素22の端部のストール領域に到達すると、移動していない駆動取付要素は螺旋溝24に係合するように強く引っ張られる。駆動要素22の螺旋溝24に沿った外側カーテン44A及び内側カーテン44Bのこの移動は以下にさらに詳細に説明する。外側カーテン44Aが移動する又は内側カーテン44Bが移動するかどうかは、カーテンの移動のシーケンスによって決定される。外側カーテン44A又は内側カーテン44Bのいずれかを選択するシステムを以下に説明する。
【0083】
図27に示すように、外側カーテン44A及び内側カーテン44Bは、駆動要素22にわたって(窓34を覆う)展開位置まで及び(窓34を覆わない)格納位置まで往復して移動する単一の連続的な生地のパネルから構成されてもよい。一実施形態では、カーテン44A及び44Bに使用される生地のタイプに制限はないものの、外側カーテン44Aは暗幕カーテンであり、内側カーテン44Bはシアーカーテンである。同一の窓34を覆うためにシアーカーテンとともに暗幕カーテンを使用することは、ある程度の光が欲しいときにシアーカーテンを使用して、光を望まないときに暗幕カーテンを使用することを可能にする。例えば、ある程度の光が望まれてプライバシーが必要である場合、暗幕カーテンが格納されてシアーカーテンが展開される。光が欲しくてプライバシーが必要ない場合、暗幕カーテンは格納されてシアーカーテンも格納される。本明細書に開示された二重カーテンアセンブリ1は、図27図30に示すように、外側カーテン44A(暗幕カーテン)及び内側カーテン44B(シアーカーテン)の位置のこれらの組み合わせを可能にする。
【0084】
図27は、外側カーテン44Aが、格納位置にある暗幕カーテンであり、内側カーテン44Bが、展開位置にあるシアーカーテンである場合のカーテンアセンブリ1を図示している。従って、図27において、窓34は、外側カーテン44Aすなわち暗幕カーテン及び内側カーテン44Bによって覆われている。図28は、外側カーテン44Aが、格納位置にある暗幕カーテンであり、内側カーテン44Bが、展開位置にあるシアーカーテンである場合のカーテンアセンブリ1を図示している。窓34はシアーカーテンによって覆われ、暗幕カーテンはこの例では格納されている。図29は、外側カーテン44Aが、格納位置にある暗幕カーテンであり、内側カーテン44Bが、格納位置にあるシアーカーテンである場合のカーテンアセンブリ1を図示している。窓34はこの例では覆われていない状態である。
【0085】
図30は、外側カーテン44Aが、展開位置にある暗幕カーテンであり、内側カーテン44Bが、展開位置にあるシアーカーテンである場合の好適な実施形態のカーテンアセンブリ1を図示している。従って、図27では、窓34は、外側カーテン44Aすなわち暗幕カーテン及び内側カーテン44Bによって覆われている。さらに、外側カーテンは、エンドブラケット54に取り付けられた固定端と、遠位端上で他方のエンドブラケット54の周囲に巻き付けられた可動端と、を有している。外部電源43の位置を示すための切断領域もある。
【0086】
駆動要素及び駆動セクション
ここで、回転可能な駆動要素22及び駆動要素22を以下に詳細に説明する。カーテンアセンブリ1は回転可能な駆動要素22を含む。図31及び図32は、回転可能な駆動要素22とそのコンポーネントとを詳細に示している。外側カーテン44A及び内側カーテン44Bは、以下に説明するように、外側カーテン駆動取付要素36A又は内側カーテン駆動取付要素36B又は様々な取付要素及び吊り下げ要素によって回転可能な駆動要素22に接続されている。駆動要素22を回転させる回転アセンブリ33は、駆動要素22にわたって別個にカーテン44A及び44Bに接続されたこれらの取付駆動要素を移動させる。
【0087】
回転可能な駆動要素22は、従来のカーテンレールと同様に窓34の上方に設置されるように設計されている。例えば、図27に示すように、駆動要素22は、エンドブラケット54に配置されて固定される軸52に装着される。エンドブラケット54は、窓フレーム、サッシ又は壁に接続されるように適合されている。エンドブラケット54はまた、駆動要素22を所定の位置にしっかりと保持してノイズを最小限に抑えるように駆動要素22が設置されるときに圧縮されたゴム装着ディスク13を含んでもよい。
【0088】
駆動要素22は、駆動要素22を回転させる回転アセンブリ33に接続され、駆動要素22の回転は、外側カーテン駆動取付要素36A及び内側カーテン駆動取付要素36Bを別個に駆動要素22の螺旋溝24にわたって移動させる。回転アセンブリ33は、駆動要素22又はモータ82に接続された引きひも72であってもよい。駆動要素22は手動で回転させられてもよい。例えば、図27図29に示すような引きひも72は、カーテン44A又は44Bを展開又は格納することが望まれるときに駆動要素22が手動で回転させられるように操作され得るように駆動要素22に接続されてもよい。引きひも72の使用は従来技術で周知である。
【0089】
駆動要素22はまた、駆動要素22を回転させるために使用され得るモータ82に接続されてもよい。モータ82は、駆動要素22の内側又は外側のいずれかに装着されてもよい。一実施形態では、モータ82は、駆動要素22の内側に装着されており、平面視からほぼ見えないようにされている。軸52及び軸受け94を含むコンポーネントは回転可能な駆動要素22の内側に配置されている。図32に示すように、駆動要素22の外部の電源43から駆動要素22内のモータ82に電流を伝達するためにスリップリング28が使用されてもよい。代替的に、図31に示すように、モータ82に電力を供給するためにバッテリ管86内のバッテリ84が使用されてもよい。バッテリ管86内のバッテリ84は、バッテリ管86にバッテリ84を装着する又はバッテリ管86からバッテリ84を取り外すことを支援するためにばね装着スリーブ内にあってもよい。ある実施形態では、図59に示すようなモータ駆動アダプタ27が、モータ82を駆動要素22にしっかりと取り付ける又は接続するために使用されてもよい。他の実施形態では、モータハウジング53は、モータ出力シャフト87がエンドブラケット54内に保持されてその回転を阻止するときに駆動要素22に対してきつく嵌め合わされて駆動要素22を回転させる。
【0090】
モータ駆動の操作では、ユーザは、リモコン装置96のボタン98を押してモータ16をオンにし、ユーザの好みに応じて格納位置と展開位置との間で駆動要素22にわたってシーケンスを選択されたカーテン44A又は44Bが移動するように駆動要素22を回転させ得る。リモコン装置96及びボタン98は図27図29に示されている。他の実施形態では、リモコン装置が、音声コマンドに応答して、モータ制御部に信号を送信し、モータ82が駆動要素22を回転させるようにしてもよい。
【0091】
カーテンアセンブリ1はまた、ユーザがリモコン装置96上で選択するときに信号を生成する制御基板を有するリモコン装置96を含んでもよい。制御基板は、送信機から遠隔に配置された受信機と無線で通信することができる送信機を有している。例えば、受信機は駆動要素22内に配置されてもよい。受信機は、送信機から送信された信号を受信し、受信した信号をモータ82に送信し、モータ82をオンにして駆動要素22を回転させ、カーテン44A又は44Bの一方を移動させる。
【0092】
駆動要素22は、手動又はモータ82のいずれかによって回転すると、外側カーテン駆動取付要素36A又は内側カーテン駆動取付要素36Bが、駆動要素22上に係合されて、展開位置又は格納位置のいずれかまで駆動要素22にわたって移動する一方で、他方のカーテン44A又は44Bは所定の位置に留まったままである。移動するカーテン44A又は44Bが駆動要素22の端部に到達するとき、静止したカーテン44A又は44Bは螺旋溝24との係合のために引っ張られて新たな位置まで駆動要素22にわたって移動する。
【0093】
回転可能な駆動要素22は、図31図32図34及び図59に示すような円筒の形状であることが好ましく、これらの図は、内側駆動要素9として参照される内側管と、外側管すなわちスリーブ63と、を有する駆動要素22を示している。しかしながら、駆動要素22の内側駆動要素9及び外側管又はスリーブ63の形状は、限定されず、かつ、非円形であってもよい。代替の実施形態では、図60に示すように、回転可能な駆動要素22は3つの突起部を有してもよい。この場合、駆動要素は、ボール軸受けを搭載可能な折り目(crease)を有する螺旋管である。
【0094】
駆動要素22は様々なサイズを有してもよい。例えば、駆動要素22は、窓34の幅であってもよく、又は、窓34よりも広くてもよい。室内に必要とされる空間を除いて、駆動要素22の直径は限定されない。駆動要素22は、駆動要素22の外側にモータ82を装着することに代えて、駆動要素22の内側にモータ82を装着するように構成されることが好ましい。駆動要素22の内側を使用してモータ82を隠すことは、カーテンアセンブリ1又は20に審美的に魅力的なデザインを付与し得る。駆動要素22がカーテン44A又は44Bの重量を支え得る場合、任意の数の材料を用いて駆動要素22を製造してもよい。
【0095】
駆動要素22は、駆動要素22の長さの少なくとも1以上の部分上に螺旋溝などのガイド構造24を備えている。駆動要素22は、対向する遠位端部分35、59を有してもよく、駆動要素22の長手方向軸60に沿って任意の長さであってもよい。駆動要素22の長手方向軸60は図27図30に示されている。駆動要素22に沿ったガイド構造の長さは、駆動要素22のある短いセクションとは対照的に、カーテン44A又は44Bが、駆動要素22にわたって、すなわち、駆動要素22の全長にわたってどの程度動くかを決定する要因である。
【0096】
一実施形態では、駆動要素22は、駆動要素22の外面26上で時計回り方向又は反時計回り方向のいずれかで形成されて、駆動要素22の一方の遠位端部分35、59から駆動要素22の反対側の遠位端部分35、59まで延びる少なくとも1つの螺旋溝24を有している。図49は、螺旋溝24が時計回り方向にある左側の駆動要素22を図示しており、また、螺旋溝24が反時計回り方向にある右側の駆動要素22を図示している。
【0097】
ある実施形態では、駆動要素22は2つの螺旋溝24を有してもよく、図59に示すように、1つが時計回り方向に形成されて、1つが反時計回り方向に形成される。両方向に螺旋溝24を有する駆動要素22を有する駆動要素22は、以下に説明するような中央閉めカーテン46に特に有用である。
【0098】
好適な実施形態では、駆動要素22は、同一方向に2つの螺旋溝24を有してもよく、内側駆動取付要素36Bが、180度の間隔を空けて配置された2つの歯5a及び5bを有しており、外側駆動取付要素36Aが、180度の間隔を空けて配置された2つの歯4a及び4bを有しており、その結果、歯4a及び歯5aが螺旋溝の一方に係合し、同時に、歯4b及び歯5bが他方の螺旋溝に係合し、駆動する駆動取付要素36A及び36Bに対してそれぞれ安定性を付与する。
【0099】
他の実施形態では、図59に示すように、駆動要素は4つの螺旋溝24を有することが好ましく、2つが時計回り螺旋溝24で、2つが反時計回り螺旋溝24である。図59には、2つの時計回り螺旋溝及び2つの反時計回り螺旋溝の4つの螺旋溝24を有する回転可能な駆動要素の断面図が示されている。螺旋溝は、約180度の間隔を空けて配置されることが好ましい。時計回り螺旋溝24及び反時計回り螺旋溝24は、互いに対向しており、180度の間隔を空けて配置されている。螺旋溝24の輪郭は、セルフセンタリングであり、第1外側歯4a及び第1内側歯5aが、動かなくなることなく時計回り螺旋溝及び反時計回り螺旋溝の交点を横切ることを可能にする。
【0100】
螺旋溝24は、図27図30に示すように、駆動要素22の駆動要素22を通る経路を形成する。駆動要素22が回転すると、カーテン44A又は44Bの一方が、螺旋溝24に沿って駆動要素22にわたって展開位置又は格納位置まで引っ張られる。時計回り螺旋溝24及び反時計回り螺旋溝24の両方は、駆動要素22が回転してカーテン駆動要素36A又は36Bが螺旋溝24に係合されるときに駆動要素22にわたって軸方向にカーテン44A又は44Bを移動させる。
【0101】
螺旋溝24は、溝が駆動要素22の外面26から窪むように駆動要素22の外面26に溝を形成することによって形成されてもよい。代替的に、螺旋溝24は、駆動要素22の外面26から突出する又は膨らむ突出部として形成されてもよい。突出部は、例えば、駆動要素22の外面26の周囲に材料を巻き付けることによる任意の手段で形成されてもよい。
【0102】
螺旋溝24の角度は変更されてもよく、及び従って、駆動要素22にわたって動くのにかかる時間が異なる。例えば、大きな角度を有する螺旋溝24は、カーテン44A、44Bが動くための短い経路を形成し、その結果、駆動要素の所定の回転速度に対してカーテン44A又は44Bはより速く移動する。ある実施形態では、必要であれば、駆動要素の所定の回転速度に対して、駆動要素22に沿って異なる速度でカーテン44A、44Bが移動するように、螺旋溝24の角度は駆動要素22に沿って変更されてもよい。螺旋溝24の角度は、30度〜60度の間で変更されることが好ましく、また、最も好ましくは45度である。
【0103】
代替の実施形態では、駆動要素22は、例えば内側管61であり得る、内側駆動要素9の一部の周囲に嵌まるサイズを有する駆動スリーブ又は外側管63から形成されてもよい。この場合、駆動スリーブは、スリーブの外面に時計回り方向又は反時計回り方向に形成された少なくとも1つの螺旋溝24を有している。駆動要素22は、回転アセンブリからのトルクを、駆動要素22にわたってカーテン支持体又は取付要素36A、36Bの軸方向移動に変換することができなければならず、また、駆動スリーブは、高い潤滑材料から形成され得る。従って、スリーブが、駆動要素22を上又は下にスライドしないように又は内側駆動要素9の周囲で回転しないように、駆動スリーブが内側駆動要素9に固定されることが可能である。内側駆動スリーブ9からスリーブを取り外すこと、及び、スリーブを別のスリーブに交換することが必要な場合があり得る。駆動要素22を形成するためにスリーブを使用することは、スリーブを取り外すことによって、また、新たな駆動要素22を製造することなくスリーブを交換することによって、螺旋溝24又は駆動要素22の長さを容易に変更することができるという利点を有している。
【0104】
取付要素及び歯
ある実施形態では、カーテンアセンブリ1は、駆動要素22に接続された少なくとも1つの外側カーテン駆動取付要素36Aであって、螺旋溝24に接続して駆動要素22の回転時に駆動要素22に沿って軸方向に外側カーテン駆動取付要素を移動させる駆動歯4a及び4bを有する少なくとも1つの外側カーテン駆動取付要素36Aを含んでもよい。外側カーテン駆動取付要素36Aは外側カーテン44Aの一端に接続されている。カーテンアセンブリ1は、駆動要素22に接続された少なくとも1つの内側カーテン駆動取付要素36Bであって、螺旋溝24に接続して駆動要素22の回転時に駆動要素22に沿って軸方向に内側カーテン駆動取付要素を移動させる駆動歯5a及び5bを有する少なくとも1つの内側カーテン駆動取付要素36Bを含んでもよい。内側カーテン駆動取付要素36Bは内側カーテン44Bの一端に接続されている。
【0105】
図45図47は、外側カーテン駆動取付要素36A並びに駆動歯5a及び5bの正面図及び断面図を示している。第1外側駆動歯5a及び第2外側駆動歯5bの両方が駆動要素22の螺旋溝24に連通するように構成されている。第1外側駆動歯5a及び第2外側駆動歯5bは、一方の駆動歯の角度αを示す外側駆動取付要素36Aの内側に配置されており、両方の角度は45度である。
【0106】
図39図41は、内側駆動取付要素並びに駆動歯4a及び4bの一実施形態の正面図及び断面図を示している。内側駆動歯4a及び内側駆動歯4bの両方が、駆動要素22の螺旋溝24に連通するように構成されている。内側駆動歯4a及び内側駆動歯4bは、一方の駆動歯の角度αを示す外側駆動取付要素の内側に配置されており、両方の角度は45度である。この実施形態では、内側カーテンキャリアトラック81内でキャリアに相互接続されるように設計された内側駆動取付要素の一部に、内側キャリア取付ポスト31が配置されている。
【0107】
図36図38は、代替の内側駆動取付要素36B並びに駆動歯4a及び4bの正面図及び断面図を示している。内側駆動歯4a及び内側駆動歯4bは、駆動要素22の螺旋溝24に連通するように構成されている。内側駆動歯4a及び内側駆動歯4bは、一方の駆動歯の角度αを示す外側駆動取付要素の内側に配置されており、両方の角度は45度である。この実施形態では、外側カーテンキャリアトラック12内でキャリアに相互接続されるように設計された図45図47の外側キャリア取付ポスト6と同一ものであり、内側カーテンの取付点は、フックを介してフック99のレシーバに取り付けることができる。
【0108】
様々な図面に示すように、外側カーテンの外側カーテン駆動取付要素36A及び内側カーテン駆動要素36Bは、リング形状であり、駆動要素22上でスライドする。外側カーテンの外側カーテン駆動取付要素36A及び内側カーテン駆動取付要素36Bには異なる構造が使用されてもよいが、それらは、外側カーテン44A及び内側カーテン44Bの適切な端部に接続し、螺旋溝24に係合し、駆動要素22にわたって移動することができる。
【0109】
外側カーテンの外側カーテン駆動取付要素36Aは、外側カーテン44Aの端部及び上縁を適切な取付要素に接続するために従来のカーテンフック又はピンが使用可能なスロット又は孔99を備えることが好ましい。図34は、外側カーテンアイドラ取付要素67A上の孔99及びピンフック14の一例を図示している。別の実施形態では、図60に示すように、従来のカーテンリングが使用される。内側カーテン44Bは、支持ガイド11内の内側カーテンキャリアトラック81内にS字フック17によって吊り下げられている。カーテンピン、フック及びリングは、カーテン44A、44Bを吊り下げるために従来技術で周知である。
【0110】
外側駆動取付要素36A上の駆動歯5a及び内側駆動取付要素36B上の駆動歯4aは同一の構造を有してもよい。外側駆動歯5a及び内側駆動歯4aは両方とも、駆動要素22の螺旋溝24に係合して駆動要素22にわたってカーテン44A又は44Bを駆動するように設計されている。一実施形態では、駆動歯5aは、外側カーテン駆動取付要素36Aの本体の内側にある角度で形成されている。角度は、駆動要素22上の螺旋溝24に係合するように特に設計されている。設計検討は、回転する駆動要素22と外側駆動取付要素36A及び/又は内側駆動取付要素36Bとの間の接触を最大化してカーテン44A又は44Bの重量を運ぶようになされる。ある実施形態では、外側カーテン駆動取付要素36A及び駆動歯5a並びに内側カーテン駆動取付要素36Bの歯及び内側カーテンの歯4aは調節可能である。これらのコンポーネントの調節可能性は、カーテンアセンブリのユーザが、螺旋溝24に対する関係において外側カーテン駆動取付要素36A及び内側カーテン駆動取付要素36Bの配置の正確なタイミングを設定することを可能にする。
【0111】
上の実施形態で説明したカーテン支持体は、外側カーテンの外側カーテン駆動取付要素36A及び内側カーテン駆動取付要素36Bであるが、カーテン支持体の他の実施形態が同様に使用されてもよい。
【0112】
外側カーテンアイドラ取付体
カーテンアセンブリ1は、駆動要素22に沿ってスライド移動するための回転可能な駆動要素22に接続された複数の外側カーテンアイドラ取付体67Aをさらに備えてもよく、外側カーテン駆動取付要素36Aに接続されていない外側カーテン44Aの隣接する端部が、1以上の外側アイドラ取付要素67Aを使用して駆動要素22から吊り下げられている。
【0113】
外側カーテン44Aは、外側駆動取付要素36Aに接続された可動端を有している。外側カーテン44Aの非可動端はエンドブラケット54に取り付けられることが可能である。外側アイドラ取付要素67Aは、外側カーテン44Aの残りの取付点を駆動要素22に吊り下げるために使用されてもよい。外側アイドラ取付要素67Aは、図31図32図34及び図35に示すように、回転可能な駆動要素22に接続されている。外側アイドラ取付体67Aの拡大図が図42図44に示されている。
【0114】
外側アイドラ取付体67Aは、外側駆動取付要素36A及び内側駆動取付要素36Bと同様の形状に形成されてもよい。外側アイドラ取付体67Aは、カーテン44Aが移動させられる際に駆動要素22に沿った管の自由な移動を可能にするための滑らかな孔を有してもよく、又は、カーテン44Aの移動を支援するために各外側アイドラ取付体67A上に歯を有してもよい。
【0115】
外側アイドラ取付体は、外側アイドラ取付要素67A上の外側キャリア取付ポスト6を外側カーテンガイドキャリア69上の開口部55内に挿入することによって、外側カーテンキャリア69に連結されている。外側電流キャリアは次いで、支持ガイド11内の外側カーテンキャリアトラック12内に位置決めされる。このことは、外側カーテンアイドラ取付体67Aが要素22を回転させることを阻止し、又は、要素22の回転を結合することを阻止する。
【0116】
外側カーテンアイドラ取付体67Aは、外側カーテン44Aの端部を外側カーテンアイドラ取付体に取り付けるために従来のカーテンフック又はピンが使用可能なスロット又は孔99を備えることが好ましい。図42は、外側カーテンアイドラ取付体67A上の孔99及びピンフック14の一例を図示している。
【0117】
内側カーテン44Bは、エンドブラケット54に接続された固定端と、内側駆動取付要素36Bに取り付けられた他端と、を有してもよい。内側カーテンキャリアトラック81及びフック17は、駆動要素22の軸に沿って支持ガイド11の内側カーテンキャリアトラック81に、内側カーテン44Bの残りの取付点を吊り下げるために使用されてもよい。
【0118】
外側カーテン44Aは外側駆動取付要素36Aに接続され、内側カーテン44Bは内側駆動取付要素36Bに取り付けられる。この配置によって、外側カーテン44A及び内側カーテン44Bの駆動取付要素36A及び36Bが同一の駆動要素22にともに連結され、それらは駆動要素22にわたって順に移動することができる。
【0119】
外側ドライバストール領域及び内側ドライバストール領域
カーテンアセンブリ1は、駆動要素22の一端に位置決めされて、外側駆動取付要素36Aを、駆動要素22の螺旋溝24に係合させて螺旋溝24との係合を解除するための少なくとも1つの外側ドライバストール領域100を含むことが好ましい。
【0120】
カーテンアセンブリ1はまた、内側カーテン駆動要素36Bを所定の位置に保持する一方で外側駆動取付要素36Aが駆動要素22を通って移動するように構成された駆動要素22の遠位端上に位置決めされた少なくとも1つの内側ドライバストール領域15を含むことが好ましい。
【0121】
図33図34は、駆動要素22の一方の遠位部分35、59の外側ドライバストール領域100を示している。図51は、駆動要素22の反対側の遠位端35、59の内側ドライバストール領域15を示している。図49は、駆動要素22の各遠位端部分の外側ドライバストール領域100と、2つのストール領域100の間に位置決めされた内側ドライバストール領域15と、を有する回転可能な駆動要素22を示している。図49に示す回転可能な駆動要素22は、中央閉めカーテンとして、外側カーテン44A及び内側カーテン44Bに適合する。
【0122】
外側ドライバストール領域100の詳細を示す拡大図を図34に示す。外側ドライバストール領域100は、駆動要素22の外面26に形成された螺旋溝24がない駆動要素22のセクションである。外側ドライバストール領域100は、外側カーテン44A又は内側カーテン44Bの螺旋溝24に沿った移動を中断して、カーテンアセンブリ1が、どちらの取付要素(外側カーテン駆動取付要素36A又は内側カーテン駆動要素36Bのいずれか)が螺旋溝24に係合されるかを変化させることを可能にする。
【0123】
外側ドライバストール領域100はまた、外側カーテン駆動取付要素36Aとともに外側カーテンアイドラ取付要素67Aのための空間を集める又は提供するように機能する。例えば、外側カーテン駆動取付要素36Aは、駆動要素22に係合されて駆動要素22を通って移動するとき、駆動セクションの端部の外側ドライバストール領域100に到達する。外側ドライバストール領域100は、螺旋溝24内の外側カーテン駆動取付要素36Aの移動を停止し、外側カーテン駆動取付要素36Aを一次的に保持する。カーテン44Aの残りの隣接する端部を保持している外側カーテンアイドラ取付要素67Aは、外側カーテン駆動取付要素36Aによって押され、最終的に、外側カーテン駆動取付要素36Aが螺旋溝24との係合から解除されるまで外側ドライバストール領域100に積み重なり、反対方向に駆動要素22が回転するまでストールしたままにされる。この係合の解除が生じると、外側カーテン駆動取付要素36Aは、エンドブラケット54に向かって内側カーテン係合体49を移動させる、外側ドライバストール領域100内の外側カーテンアイドラ取付体67Aを押す。正確な長さである内側カーテン44Bは、内側ドライバストール領域15から外側に内側カーテン駆動要素を引っ張って、螺旋溝24に係合させる。
【0124】
ある実施形態では、内側ドライバストール領域15は、外側ドライバストール領域100の反対側で駆動要素22の遠位端59に位置決めされ、内側カーテン駆動要素36Bを所定の位置にストールしたままに保持するように機能する。他の実施形態では、図49に示すように、少なくとも1つの内側ドライバストール領域15が2つの外側ドライバストール領域100の間に位置決めされる。駆動要素22上の内側ドライバストール領域15の位置は、内側カーテン駆動要素36Bが駆動要素22上を動く駆動要素22の部分の端部を規定する。
【0125】
上述したように、図27は、外側カーテン44A(暗幕)が展開位置にあって内側カーテン44Bも展開位置にあるときのカーテンアセンブリ1を示している。この時点で、外側カーテン44Aは完全に広げられ、カーテン駆動取付要素36Aは駆動要素22の一方の遠位端で螺旋溝24内にあり、内側カーテン駆動要素36Bは、駆動要素22の同じ端部で内側ドライバストール領域15内にある。図28に示すように、外側カーテン44Aが格納位置にあって内側カーテン44Bが展開位置にとどまるようにカーテンの一部を変化させるために、駆動要素22は反対方向に回転し始める。駆動要素22の回転は、外側カーテン44Aに取り付けられた外側カーテン駆動取付要素36Aを移動させ、外側カーテン駆動取付要素36Aが外側ドライバストール領域に移動するまで格納位置にカーテン44Aを折り畳み、外側ドライバストール領域100では、外側カーテン駆動取付要素36Aは、外側アイドラ取付要素67Aを外側ドライバストール領域に押し、エンドブラケット54に向かって内側カーテン係合体49を押し進め、内側カーテン44Bが正確な長さになり広げられているので、内側カーテン44B及び内側カーテン駆動要素36B上に引っ張る圧力を形成する。この引っ張る圧力は、内側ドライバストール領域15から外側に内側カーテン駆動要素36Bを引っ張り、図28に示すように、カーテンを位置決めする螺旋溝24に係合させる。内側カーテン44Bが完全に広げられるとき、内側カーテン駆動要素36Bは内側ドライバストール領域15内に移動する。内側カーテンはここでは広げられているので、外側カーテン駆動取付要素36Aは、外側カーテン44Aを展開するように準備された螺旋溝24内に引っ張られる。内側ドライバストール領域15は螺旋溝24を有していないので、内側カーテン取付要素36Bは、駆動要素22に沿って移動することを阻止され又は駆動要素22に沿ってストールされる。
【0126】
外側駆動取付要素36Aが駆動要素22を通って移動する際、外側カーテン44Aは、格納位置から完全な展開位置に移動し、外側駆動取付要素36Aは、内側ドライバストール領域15内の内側カーテン駆動要素36Bに対して上方に移動し、駆動要素22の回転を停止させる。カーテンアセンブリ1は次いで、図27に示すようになり、外側カーテン44Aが展開位置にあり、内側カーテン44Bが展開位置にある。
【0127】
図29に示すように、内側カーテン44Bを格納位置まで移動させるため、駆動要素22は回転し、外側ストール領域100内に移動する外側駆動取付要素36Aは、内側ストール領域15から内側カーテン駆動要素36Bを引っ張り、それによって、内側カーテン駆動要素36Bを螺旋溝24に係合させる。内側カーテン駆動要素36Bは、内側カーテン駆動要素36B外側駆動取付要素36Aを押して駆動要素22の回転を停止させるまで、展開位置から駆動要素22の他方の遠位端の格納位置まで駆動要素22を通ってカーテン3を移動させる。この時点で、内側駆動取付要素36Bは螺旋溝24に係合される。
【0128】
ガイド機構
カーテンアセンブリ1は支持ガイド11を含むことが好ましく、ガイド手段は、駆動要素22に沿ってずれを生じさせずに外側及び内側カーテン44A、44Bの移動を容易にする。支持ガイド11はまた、外側カーテン44A又は内側カーテン44Bが展開位置に完全に広げられたときにカーテンパネルの間隔を空けることを支援する。
【0129】
一実施形態では、支持ガイド11は、回転可能な駆動要素22に平行に位置決めされた細長い対のチャネルである。支持ガイド11は、図48の端面図を含むいくつかの図面に示されている。内側カーテンキャリアトラック81及び外側カーテンキャリアトラック12は、同一の部分であるが、それらの機能が異なるので異なる符号を付して異なるように説明した。内側カーテンキャリア93は開口部55を有しており、内側カーテン駆動要素36B上の内側キャリア取付ポスト31が内側カーテンの一端に挿入され、内側カーテン係合体49上の内側キャリア取付ポスト31が他端上に挿入される。残りの内側カーテンキャリア93は、従来技術で公知であるように開口部55内に挿入されたS字フック17を有している。
【0130】
外側駆動取付要素36A及び内側カーテンアイドラ取付体67Aはハンガーピン孔99を有することが好ましく、ピンフック14は取付要素に接続されて外側カーテン44Aを支持する。さらに、外側カーテン44Aに対するこれらの取付要素36A及び67Aは、支持ガイド11の外側カーテンキャリアトラック12に乗るカーテンキャリア69の開口部55内に外側キャリア取付ポスト6を挿入することによって、回転からガイドされて保持される。
【0131】
この配置は、駆動要素22にわたってカーテン44A又は44Bの移動を手動で操作することのオプションをユーザに提供する。例えば、ユーザはカーテンアセンブリ1を手動で操作することを決定し得る。ユーザは、モータ82をオフにして、引きひも72を使用することによって駆動要素22を手動で回転させることができる。
【0132】
カーテンアセンブリ1のモータ82は、窓34を開ける幅だけカーテンを移動させるために駆動要素22の予め設定された回転数を工場からプログラミングされる。しかしながら、この予め設定された回転数が変化してもよい様々な理由がある。例えば、駆動要素22は、より狭い窓34に適合するために短縮され得る。
【0133】
従って、モータ82の初期設定は、駆動要素22がカーテン44A又は44Bを完全に開ける又は完全に閉める回転数を計数することが可能であってもよい。このことは、設定ルーティンによって実現されてもよく、リモコン装置96上のプログラムボタン98を1度押すことによってモータ82を起動してカーテン44A、44Bを移動させ、その後、異なる時間にボタン98を押すことによって、カーテン44A、44Bが移動した回転数を保存する移動を停止する。
【0134】
回転数は、3度目にプログラムボタン98を押してモータ16を逆回転させ、反対方向にカーテン44A、44Bを移動させることによって確認することができる。4度目にプログラムボタン98を押すと、カーテン44A、44Bを停止させ、計数を比較し、設定ルーティンを完了するためにメモリ内に新たな計数を設定する。リモコン装置96上のプログラムボタン98が内側の時間に押されない場合、モータ82は、予め設定された計数に到達するまで駆動し、その後、モータ82は停止する。回転数がそれまでに失われた場合、図52に示すように、外側カーテン44Aが完全に展開されたときに外側カーテン駆動取付要素36Aが駆動要素22の回転を停止させるときのゼロ位置を制御部が再設定することができ、又は、図54に示すように、外側カーテン44A及び内側カーテン44Bが完全に格納され、内側カーテン駆動要素36Bが駆動要素22の回転を停止させるときのゼロ位置を制御部が再設定することができる。
【0135】
特定の実施形態では、駆動要素22は、内側ドライバ取付要素36B及び外側ドライバ取付要素36Aが駆動要素のいずれかの端部に接触するようになるときに回転を停止する。内側ドライバ取付要素36B及び外側ドライバ取付要素36Aが接触すると、内側ドライバ取付要素36B及び外側ドライバ取付要素36Aはともに結合してそれらの歯が駆動要素の溝に結合する。内側ドライバ取付要素36B及び外側ドライバ取付要素36Aの支持ガイド11に対する反対方向での相互接続はこの結合を引き起こすことを助ける。内側ドライバ取付要素36B及び外側ドライバ取付要素36Aがともに結合すると、駆動要素は結合され、コントローラ基板は、駆動要素がもはや回転しておらず、モータの駆動を停止することを感知する。
【0136】
特定の実施形態では、ストール領域100及び/又は15は、内側ドライバ取付要素36B及び外側ドライバ取付要素36Aの一方が駆動要素22を下に移動させることを阻止する。内側ドライバ取付要素36B及び外側ドライバ取付要素36が互いに交わるとき、軸方向力(回転する駆動要素の回転軸を下げる)が、ストールしたドライバを、依然として駆動しているドライバに結合する。このことは、外側ドライバから吊り下げられたカーテンの重量と、支持ガイドへの内側ドライバ取付要素36B及び外側ドライバ取付要素36Aの相互接続とに結合されて、歯が依然として管に係合されているドライバが、回転駆動要素を束ねさせる。その点で、このドライバは、試行して回転軸回りに回転するようにトルクが付与され、かつ、支持ガイドによって回転を阻止され、そのことがモータをストールさせて、モータを駆動させることを停止するようにコントローラ基板に信号を送信する。
【0137】
ゴム装着ディスク13に装着された二重カーテンアセンブリは、格納した又は展開したカーテンを人が引き寄せて、モータを起動して最後の移動から反対方向にカーテンを移動させるように、動作感度を増大させる。モータ制御部は、回転数を計数しており、予め規定の計数に一致するときに、モータを停止させる。
【0138】
中央閉め実施形態
二重カーテンアセンブリ1の代替の実施形態が図49及び図50に示されており、外側カーテン44A及び内側カーテン44Bは中央閉めカーテンである。中央閉めカーテンは、窓34を閉じて覆うために窓34の中央で交わる右側パネル及び左側パネルの2つの生地パネルから構成されている。図50では、外側カーテン44Aは、展開位置にある中央閉め暗幕カーテンであり、内側カーテン44Bは、同様に展開位置にある中央閉めシアーカーテンである。図49では、外側カーテン44Aは、格納位置にある中央閉め暗幕カーテンであり、内側カーテン44Bは、展開位置にある中央閉めシアーカーテンである。本実施形態では、駆動要素22の駆動要素22は、4つの螺旋溝24を有していることが好ましく、2つが時計回り方向に形成されて2つが反時計回り方向に形成される。例えば、図59に示す反対側の螺旋溝24は、1つのモータ82が駆動要素22を一方向に回転させることによって中央閉めカーテンの正確な移動を形成する。図59は、駆動要素の外面に形成された4つの螺旋溝を示すカーテンアセンブリの一実施形態に係る回転可能な駆動要素の拡大断面図である。図59はまた、駆動要素の外面に形成された4つの螺旋溝を示すカーテンアセンブリの一実施形態に係る回転可能な駆動要素の拡大斜視図である。
【0139】
中央閉めカーテンに適合するため、カーテンアセンブリ1は、図49及び図50に示すように、左外側駆動取付要素36A、右外側駆動取付要素36A、左内側駆動要素36B及び右内側駆動取付要素36Bを有している。左外側駆動取付要素36Aは、外側カーテン44Aの左側パネルの一端に接続されている。右外側駆動取付要素36Aは、外側カーテン44Aの右側パネルの一端に接続されている。左内側駆動要素36Bは、内側カーテン44Bの左側パネルの隣接端に接続されており、内側カーテンの反対端はエンドブラケット54に取り付けられている。右内側駆動取付要素36Bは、内側カーテン44Bの右側パネルの隣接端に接続されており、内側カーテンの反対端はエンドブラケット54に取り付けられている。
【0140】
図49は、回転可能な駆動要素22の一実施形態を示しており、外側カーテン44A及び内側カーテン44Bの両方が中央閉めカーテンである。回転する駆動要素22の各遠位端に位置決めされた外側ドライバストール領域100と、外側ドライバストール領域100同士の間に位置決めされた内側ドライバストール領域15と、がある。例えば、左外側駆動取付要素36Aの駆動要素22の螺旋溝24への係合及び係合の解除のために駆動要素22に沿って位置決めされた左外側ドライバストール領域100と、右外側駆動取付要素36Aの駆動要素22の螺旋溝24への係合及び係合の解除のために駆動要素22に沿って位置決めされた右外側ドライバストール領域100と、がある。内側ドライバストール領域15は、右内側駆動取付要素36Bを所定の位置に保持するように構成される一方で、左駆動取付要素36Bは駆動要素22を通って移動する。同じ内側ドライバストール領域15がまた、左内側駆動取付要素36Bを所定の位置に保持するように構成される一方で、右駆動取付要素36Bは駆動要素22を通って移動する。代替の実施形態は、2つの別個の内側ドライバストール領域15を有することが可能である。図49は、外側カーテン44Aが展開され、内側カーテン44Bが格納されて光の漏れを最小限に抑えるときに窓34の中央42で左及び右内側駆動取付要素36Bが交わることを図示している。従って、ある実施形態における単一の内側ドライバストール領域15は、左内側カーテン駆動要素36B及び右内側駆動取付要素36Bの両方に嵌まるように十分に広い。
【0141】
図63A図63Lは、本発明の特定の実施形態の制御システムによって実行されるフローチャートである。
【0142】
円筒要素の外面に1以上の溝を機械加工する方法及び装置
本件発明の実施形態は、円筒要素の外面上に1以上の溝を機械加工する方法及び装置に関する。ロッド又はシャフトの用語は、中実の円筒物体を参照するものであってよく、中実の円筒物体は、単一の材料又は複数の材料から形成されてよく、かつ、均質であってもよく、若しくは、円筒の長さに沿って及び/又は円筒要素の長手方向軸に対する半径の関数及び/又は回転位置として、層を有する又は材料、密度及び/又は他の材料の特性において変化を有するなどの不均質であってもよい。管の用語は、中空の円筒要素を通る中空通路の内面内に又は内面上に切り出された1以上の特徴部を有し得る中空円筒要素を参照するものであってよい。限定されないものの、1以上の部分的な孔又は円筒要素を貫通する1以上の完全な孔及び/又は円筒要素の外面内又は外面上に切り出された特徴部を有する円筒要素を含む、本件発明の実施形態に係る他のタイプの円筒要素が機械加工されてもよい。特定の実施形態は、単一の螺旋状の溝又は複数の螺旋状の溝を機械加工することに関する。複数の溝を有する実施形態に関して、溝は、すべて同一の巻き方を有してもよく、又は、巻き方において異なってもよい。様々な実施形態のある特徴を教示するための一例として2つの溝を有する実施形態が提供され、実施形態は、3以上の溝又は代替的に単一の溝を機械加工するために単一溝を有している。
【0143】
特定の実施形態は、限定されないものの、
(i)シャフト又は管の外面周りに、右回り又は時計回りにねじれた若しくは左回り又は反時計回りにねじれた1以上の溝であって、さらに特定の実施形態では、シャフト又は管の回転時にシャフト又は管に沿ってキャリアを駆動するためにシャフト又は管が使用されることを可能にする1以上の溝を機械加工するステップと、
(ii)シャフト又は管の外面周りに2以上の溝を機械加工するステップであって、少なくとも1つの溝が右回り又は時計回りのねじれを有しており、かつ、少なくとも他の溝が左回り又は反時計回りのねじれを有しており、ねじれは、さらに特定の実施形態では、シャフト又は管の回転時にシャフト又は管に沿って右回り及び/又は左回りのキャリアを駆動するためにシャフト又は管が使用されることを可能にする、ステップと、
(iii)(i)に従って、少なくとも2つの溝を機械加工するステップを含む1以上の溝を機械加工するステップと、
(iv)(ii)に従って、少なくとも2つの右回り溝と少なくとも2つの左回り溝とを機械加工するステップを含む2以上の溝を機械加工するステップと、
(v)(i)に従って、1以上の溝が180°離れている1以上の溝を機械加工するステップと、
(vi)(i)及び/又は(ii)に従って、1以上の溝が0.250インチの径のカッタによって0.040インチの深さで切り出される、1以上の溝を機械加工するステップと、
(vii)(i)及び/又は(ii)に従って、180°離れている溝を機械加工するステップと、
(viii)(i)及び/又は(ii)に従って、各溝のラフ(荒)部分を切り出すラフ(荒)切削ツールと、各溝のフィニッシュ(仕上げ)部分を切り出すフィニッシュ(仕上げ)切削ツールと、を使用して、ラフ切削ツール及びフィニッシュ切削ツールが溝のリードの半分である、溝を機械加工するステップと、を含む。
【0144】
本件発明の特定の実施形態は、本発明の様々な実施形態によって組み込まれ得る複数の特徴部を例示するために説明される。図1図3を参照すると、ロッド又は管1上に螺旋状の溝12の対を切り出すための装置設定の一実施形態が示されており、ロッド又は管1は旋盤10上に配置されて固定される。溝12の巻き方は、右回り(時計回り)であっても左回り(反時計回り)であってもよい。ロッド又は管のある回転方向に関して、溝の巻き方は、方向レバー7の方向の係合によって選択することが可能であり、回転する円筒要素に対して切削ツールが移動する方向を方向レバーが制御する。ツールポスト5の移動速度は、速度調整器の1つによって設定され、速度調整器は、所定の回転速度及び円筒の半径に関して、溝12の移動リードを設定し、移動リードは、円筒要素の長手方向軸に対して平行な軸に対して溝12がなす角度である。レバー6は、所望のリードを生成するためにチャック又はスピンドルに噛み合わせられるリードねじに係合するために使用される。
【0145】
溝切削ツール11は、ツールポスト5上のツールホルダ9内に固定される。ロッド又は管1は旋盤10のチャック8内に配置される。従来技術で公知であるように、垂直バックアップローラ4はロッド又は管1の上面に対して配置され、水平バックアップローラ3は溝12が切り出されている間にロッドを支持するためにロッド又は管1の背面に対して配置される。深さを切り出すツール11は、図3に示すように、ツール11の各セットに関して異なるように設定される。複数の設定が使用され得る一方で、実施形態に示されるように、第1カッタ又はラフ(荒)カッタは、総深さの2分の1以上である溝の初期深さまで円筒要素内に切り込み、最終カッタ又はフィニッシュ(仕上げ)カッタは、溝12を深くするために円筒要素内にさらに切り込む。ラフカッタは、本実施形態ではフィニッシュカッタよりも円筒要素内に切り込むが、他の実施形態では、フィニッシュカッタは、溝の深さの半分以上を切り込むことができる。一実施形態では、平坦であり得るカッタの上部は、カッタと駆動要素との間の接触点で駆動要素に対する接平面に対して垂直である。
【0146】
図3に示す一実施形態では、円筒要素は、円筒要素の上面がページから外側に出てくるように回転しており、また、ツールポスト5は要素1に対して右から左に移動している。4つのカッタがあり、左側に示される最初の2つのカッタは、2つの別個の溝12に関して、ある深さに設定されるラフ深さの切れ込みを形成し、右側に示される2つのフィニッシュカッタは、それぞれの溝内にさらに切れ込む。図3に示す実施形態では、ラフカット(図3の左側)は0.030インチの深さである一方で、フィニッシュカット(図3の右側)は、溝にさらに0.010インチの深さを加えてフィニッシュの溝の深さを0.040インチにする。
【0147】
一実施形態では、2つのラフカッタは互いにリードの半分の間隔を空けられ、2つのフィニッシュカッタは互いにリードの半分の間隔を空けられ、その結果、2つの溝が、180°の間隔又はリードの半分の間隔を空けられ、リードは、溝の360°の一回転によってカバーされるシャフト又は管の軸に沿った直線距離として定義される。任意の数のカッタが各溝を切り出すために使用することが可能であるが、2つの(例えばラフ及びフィニッシュ)カッタが各溝のために使用されるときに、回転する要素を下方にツールポスト5が2回通過することを避けるために、2つのカッタが各溝に必要とされる。図3に示す実施形態は、図7及び図8に示すような1対の螺旋状の溝を形成する。この実施形態では、2つの溝は、180°の間隔又はリードの半分の間隔を空けて配置されるが、他の実施形態は、180°より大きい又は小さい間隔を有している。
【0148】
図4図6を参照すると、図1図3の装置は、ロッド又は管上に螺旋状の溝12の2つの対向する対を切り出すために使用されるように示されており、ロッド又は管1は依然として旋盤10上の所定の位置にあって固定され、ツールポスト5は、第1対の溝が仕上げられた後に他の方向に移動する。図1は、小さな半分未満の長さの第1対の溝が切り出されてツールポスト5が右から左に移動する点を示している。垂直バックアップローラ4は再び、ロッド又は管1の上面に対して配置され、水平ローラ3は、ロッド又は管1の背面に対して配置されてロッドを支持する一方で、図3で切り出されるように示される反対の巻き方の対の溝を有する溝12は従来技術で公知のように切り出される。
【0149】
反対の巻き方の溝12は、ラフカッタツールホルダ9(例えば図2及び図3の9R)とフィニッシュカッタツールホルダ9(例えば図2及び図3の9F)とを切り替えて、原形の溝が切り出されるときのように回転する円筒要素に対して反対方向にツールポスト5が移動させられるように、方向レバー6を逆転させることによって、(交差する)元の溝12上に切り出されることが可能である。横切るリードが同一であるように、ツールポスト5の反転速度は1回目の通過中と同一のままであってよく、円筒要素の回転速度は1回目の通過中と同一のままであってよい。ラフカッタツールホルダ9(例えば図2及び図3の9R)とフィニッシュカッタツールホルダ9(例えば図2及び図3の9F)とに代えて、同一のカッタがラフ切り出し及びフィニッシュ切り出しに使用される場合、溝切削ツール11の切り出し幅は変更されてもよく、その結果、1回目の通過(図3の9Rにおける11A及び11B)でラフ深さを設定するカッタは、2回目の通過(図6の9Fにおける11A及び11B)でフィニッシュ深さを設定し、1回目の通過(図3の9Fにおける11A及び11B)でフィニッシュ深さを設定するカッタは、2回目の通過(図6の9Rにおける11A及び11B)でラフ深さを設定し、ツールポスト5のツールホルダ9に固定される。図7及び図8に示す実施形態では、4つのカッタがあり、最初の2つのカッタがラフ深さを設定するラフ深さを切り出し、フィニッシュカッタは最終的な深さに溝内にさらに切れ込む。図7及び図8に示す実施形態では、ラフ切れ込みは0.030インチの深さである一方で、フィニッシュ切り出しは、さらに0.010インチを切り出して、最終的に0.04インチの深さの溝を生じさせる。
【0150】
再び、2つのラフカッタは、互いに半分のリードで間隔を空けられており、2つのフィニッシュカッタは、互いに半分のリードで間隔を空けられている。前述のように、任意の数のカッタが使用され得るが、2つのツールが各溝のために使用されるときにツールポスト5を下に回転する要素を2回通過させることを避けるために、2つのラフカッタと2つのフィニッシュカッタとが必要とされる。2つの右回り溝と2つの左回り溝とを有する実施形態では、各溝にラフカッタとフィニッシュカッタとを使用して、4つのカッタが、2回の通過で4つの溝を達成するために必要とされる。このことは、図9及び図10に示すように、2つの対向する対の螺旋状の溝を形成する。この実施形態では、ロッドの周縁の周囲で測定される場合に、溝は180°の間隔を空けて配置されているが、180°より大きな又は小さな間隔を有する他の実施形態が考慮される。
【0151】
溝の「ピッチ」の間隔の公差に関して、本件のツールホルダの実施形態はこの間隔が一定であるようにする。一実施形態では、4.0”のリードは、カーテンの速度及び送り性能に関して十分に機能するが、他のリードも利用される。一実施形態は、ピッチ上で+/−0.12”の公差を有しており、この公差は、溝を切り出す機械(旋盤)の送り速度に基づいており、一定でなければならない。
【0152】
溝の半径は、溝を切り出すために複合工作機械を使用することによって.125半径ツールに基づいており、1/4”のボールエンドミルである。旋盤を使用する実施形態では、異なるカッタが使用される。溝の実際の最終形状の実際の半径は約.118”である。完成した溝が.118の半径であるように管上での各切り出しのために異なるツールが使用されることが可能である。
【0153】
旋盤を使用する一実施形態では、溝の深さの公差は+/−.010”である。
【0154】
図11Aは、管又はシャフトの外面に溝を形成するために管又はシャフトの外面の一部を切り出すために使用されるストックビットすなわちツール11の斜視図であり、角度θは、管又はシャフトの外面に対向するビットの前側部分ボール13がビット11の上面15に垂直な線14に対してなす角度である。特定のストックビット11に関する角度θは約11°である。図11Bは、θ>30°を有する本件発明の実施形態に係る溝12の一部を切り出すために利用され得るビット11の一実施形態を示している。角度を増大させることによって、リード角度を有する溝の一部をビットが切り出すことを可能にし、リード角度は、特に、溝のフィニッシュ部分又はより深い部分を切り出すビット11に関して、標準的なビットが切り出し中に溝の側面を削ぎ落とし得る。図11Cは、45°の角度θを有する本件発明に係るビット11の一実施形態を示している。本発明の特定の実施形態は、角度θ>15°、θ>20°、θ>25°、θ>30°、θ>35°、θ>40°、θ>45°、15°>θ>20°、20°>θ>25°、25°>θ>30°、30°>θ>35°、35°>θ>40°及び/又は40°>θ>45°を有するビット11を利用することができる。ビットは、例えば、角度θ=11°を有する標準的なビットの一部を研磨することによって形成され得る。様々な実施形態が、形状、サイズ、材料又は他の特性において、同一の又は異なるラフカッタビット及びフィニッシュカッタビット、2つの溝のための同一の又は異なる2つのカッタビットを利用することができる。
【0155】
図12A図12B及び図12Cは、2列のツール11を組み込んだツールホルダ9の一実施形態を示しており、すなわち、回転する管又はシャフトに対してツールホルダ9が右又は左に移動させられる、管又はシャフト内に溝を切り出すためのツール11を有する上側列と、回転する管又はシャフトに対してツールホルダ9が右又は左に移動させられる、管又はシャフト内に溝を切り出すためのツール11を有する下側列と、を組み込んでおり、上側列及び下側列に関して、ラフカッタは溝の切り出しを開始し、フィニッシュカッタは溝を完成させる。図12A図12Cに示す実施形態は、5対のカッタを組み込んでおり、各対は、隣接する対以外の所に切り出し、5対のうちの5つの左側カッタは第1溝を切り出し、5対のうちの5つの右側カッタは第2溝を切り出し、上側列は第1巻き方の溝の対を切り出し、下側列は、反対の巻き方の溝の対を切り出す。
【0156】
本発明の実施形態は、円筒要素の外面内に1以上の溝を切り出す方法及び装置に関する。実施形態1として参照され得る特定の実施形態は、
円筒要素の長手方向軸回りに円筒要素を回転させるステップを含み、長手方向軸回りに円筒要素を回転させる間にさらに、
長手方向軸に平行な方向に互いに対してラフカッタと回転する円筒要素とを移動させるステップであって、ラフカッタはラフ開始位置からラフ終了位置まで移動し、ラフ開始位置は、円筒要素の長さに沿ったラフ軸方向開始位置と、長手方向軸回りのラフ回転開始位置と、を有しており、ラフ終了位置は、円筒要素の長さに沿ったラフ軸方向終了位置と、長手方向軸回りのラフ回転終了位置と、を有している、ステップと、
長手方向軸に平行な方向に互いに対してフィニッシュカッタと回転する円筒要素とを移動させるステップであって、フィニッシュカッタはフィニッシュ開始位置からフィニッシュ終了位置まで移動し、フィニッシュ開始位置は、円筒要素の長さに沿ったフィニッシュ軸方向開始位置と、長手方向軸回りのフィニッシュ回転開始位置と、を有しており、フィニッシュ終了位置は、円筒要素の長さに沿ったフィニッシュ軸方向終了位置と、長手方向軸回りのフィニッシュ回転終了位置と、を有している、ステップと、を含み、
ラフ開始位置から第3位置までラフカッタを移動させる間に、ラフカッタが円筒要素の外面のラフ部分を切り出すように外面に対してラフカッタを位置決めし、
フィニッシュ開始位置からフィニッシュ終了位置までフィニッシュカッタを移動させる間に、フィニッシュカッタが円筒要素の外面のフィニッシュ部分を切り出すように外面に対してフィニッシュカッタを位置決めし、
ラフ部分を切り出してフィニッシュ部分を切り出すことによって円筒要素の外面に溝を形成する。
【0157】
カッタと回転する要素とを移動させるステップは、所定の位置で要素を回転させて回転する要素の外面に沿ってカッタを移動させること、所定の位置でカッタを保持して回転する要素を移動させること、又は、カッタ及び回転する要素の両方を移動させることによって達成されることが可能である。ラフカッタ及びフィニッシュカッタは、同一の回転位置又は異なる回転位置で始動されることが可能であり、これらの回転位置は、互いに対してカッタと回転する要素とが移動させられる際に同一のままでよく、又は、変化してもよく、かつ、それらの相対移動の速度は変化してもよく又は一定であってもよい。回転する要素は一定の回転速度で回転させられてもよく、又は、回転速度は、回転する要素とカッタとが互いに対して移動する間に変化してもよい。カッタは、回転する要素の外面に常に接触したままであってもよく、又は、外面との接触から離れてもよく、カッタは、外面に係合しているときに一定の深さまで切り出してもよく、若しくは、深さは、外面に係合している間に変化してもよく、ラフカッタ及びフィニッシュカッタは、同一の速度又は異なる速度で移動してもよく、かつ、その速度は一定であってもよく変化してもよい。同様に、2つのラフカッタ及び/又は2つのフィニッシュカッタを使用する実施形態は、回転する要素とカッタとの相対移動の間、同一の速度又は異なる速度で移動するラフカッタ及び/又はフィニッシュカッタを有してもよい。2回の通過は、所望のとおりに、同一の方向又は反対の方向になされてもよい。円筒は、カッタの適切な位置によっていずれの方向に回転させられてもよい。
【0158】
特定の実施形態では、実施形態1の限定を組み込むと、フィニッシュ回転開始位置がラフ回転開始位置と同一である場合、フィニッシュ軸方向開始位置は、ラフ軸方向開始位置からnリードだけ軸方向に離されており、リードは、円筒要素の外面で溝の360°の一回転によってカバーされる軸方向距離であり、nは、1以上の値を有する整数である。これによって、フィニッシュカッタが、ラフカッタによって開始された溝内をさらに切り出すことを可能にする。特定の実施形態では、n=1であり、軸方向開始位置は1リードだけ離されている。
【0159】
実施形態2として参照され得る特定の実施形態では、ラフ回転終了位置はラフ回転開始位置と同一であり、フィニッシュ回転終了位置はフィニッシュ回転開始位置と同一であり、フィニッシュ回転開始位置はラフ回転開始位置と同一であり、ラフカッタをラフ開始位置からラフ終了位置まで移動させている間に、ラフカッタはラフ回転開始位置に維持され、フィニッシュ開始位置からフィニッシュ終了位置までフィニッシュカッタを移動させている間に、フィニッシュカッタはフィニッシュ回転開始位置に維持され、円筒要素を回転させるステップは円筒要素を一定の回転速度で回転させるステップを含み、ラフ開始位置からラフ終了位置までラフカッタを移動させるステップは、ラフ開始位置からラフ終了位置まで第1軸速度でラフカッタを移動させるステップを含み、第1軸速度は一定の軸速度であり、フィニッシュ開始位置からフィニッシュ終了位置までフィニッシュカッタを移動させるステップは、フィニッシュ開始位置からフィニッシュ終了位置までフィニッシュカッタを第1軸速度で移動させるステップを含み、フィニッシュ軸方向開始位置は、ラフ軸方向開始位置からnリードだけ軸方向に離されており、リードは、円筒要素の外面内で溝の360°の一回転によってカバーされる軸方向距離であり、nは、1以上の値を有する整数であり、n=1である。
【0160】
実施形態1の限定を組み込んだ実施形態3として参照され得るさらなる実施形態では、長手方向軸回りに円筒要素を回転させる間にさらに、
長手方向軸に平行な方向に互いに対して第2ラフカッタと回転する円筒要素とを移動させるステップであって、第2ラフカッタは第2ラフ開始位置から第2ラフ終了位置まで移動し、第2ラフ開始位置は、円筒要素の長さに沿った第2ラフ軸方向開始位置と、長手方向軸回りの第2ラフ回転開始位置と、を有しており、第2ラフ終了位置は、円筒要素の長さに沿った第2ラフ軸方向終了位置と、長手方向軸回りの第2ラフ回転終了位置と、を有している、ステップと、
長手方向軸に平行な方向に互いに対して第2フィニッシュカッタと回転する円筒要素とを移動させるステップであって、第2フィニッシュカッタは第2フィニッシュ開始位置から第2フィニッシュ終了位置まで移動し、第2フィニッシュ開始位置は、円筒要素の長さに沿った第2フィニッシュ軸方向開始位置と、長手方向軸回りの第2フィニッシュ回転開始位置と、を有しており、第2フィニッシュ終了位置は、円筒要素の長さに沿った第2フィニッシュ軸方向終了位置と、長手方向軸回りの第2フィニッシュ回転終了位置と、を有している、ステップと、を含み、
第2ラフ開始位置から第2ラフ終了位置まで第2ラフカッタを移動させる間に、第2ラフカッタが円筒要素の外面の第2ラフ部分を切り出すように外面に対して第2ラフカッタを位置決めし、
第2フィニッシュ開始位置から第2フィニッシュ終了位置まで第2フィニッシュカッタを移動させる間に、第2フィニッシュカッタが円筒要素の外面の第2フィニッシュ部分を切り出すように外面に対して第2フィニッシュカッタを位置決めし、
第2ラフ部分を切り出して第2フィニッシュ部分を切り出すことによって円筒要素の外面に溝を形成する。
【0161】
実施形態3の限定を組み込んだ実施形態4として参照され得るさらに特定の実施形態では、第2フィニッシュ軸方向開始位置は、第2ラフ軸方向開始位置からmリードだけ軸方向に離されており、mは、1以上の値を有する整数である。このようにして、第2フィニッシュカッタは、第2ラフカッタによって開始された溝を辿る。特定の実施形態ではm=1である。
【0162】
実施形態4の限定を組み込んだ実施形態5として参照され得るさらに特定の実施形態では、第2ラフ軸方向開始位置は、フィニッシュ軸方向開始位置から(p+1/2)リードだけ軸方向に離されており、pは、ゼロ以上の値を有する整数であり、p=0である。
【0163】
実施形態1の限定を組み込んだ実施形態6として参照され得るさらに特定の実施形態では、長手方向軸回りに円筒要素を回転させる間にさらに、
長手方向軸に平行な方向に互いに対して第2ラフカッタと回転する円筒要素とを移動させるステップであって、第2ラフカッタは第2ラフ開始位置から第2ラフ終了位置まで移動し、第2ラフ開始位置は、円筒要素の長さに沿った第2ラフ軸方向開始位置と、長手方向軸回りの第2ラフ回転開始位置と、を有しており、第2ラフ終了位置は第2ラフ軸方向終了位置及び第2ラフ回転終了位置を有している、ステップと、
長手方向軸に平行な方向に互いに対して第2フィニッシュカッタと回転する円筒要素とを移動させるステップであって、第2フィニッシュカッタは第2フィニッシュ開始位置から第2フィニッシュ終了位置まで移動し、第2フィニッシュ開始位置は、円筒要素の長さに沿った第2フィニッシュ軸方向開始位置と、長手方向軸回りの第2フィニッシュ回転開始位置と、を有しており、第2フィニッシュ終了位置は第2フィニッシュ軸方向終了位置及び第2フィニッシュ回転終了位置を有している、ステップと、を含み、
第2ラフ開始位置から第2ラフ終了位置まで第2ラフカッタを移動させる間に、第2ラフカッタが円筒要素の外面の第2ラフ部分を切り出すように外面に対して第2ラフカッタを位置決めし、
第2フィニッシュ開始位置から第2フィニッシュ終了位置まで第2フィニッシュカッタを移動させる間に、第2フィニッシュカッタが円筒要素の外面の第2フィニッシュ部分を切り出すように外面に対して第2フィニッシュカッタを位置決めし、
第2ラフ部分を切り出して第2フィニッシュ部分を切り出すことによって円筒要素の外面に溝を形成する。
【0164】
実施形態7として参照され得る特定の実施形態は、円筒要素の外面内に2つの溝を切り出す方法及び装置に関し、
円筒要素の長手方向軸回りに円筒要素を回転させるステップと、
長手方向軸に平行な方向に互いに対して第1カッタと回転する円筒要素とを移動させるステップであって、第1カッタは第1開始位置から第1終了位置まで移動し、第1開始位置は、円筒要素の長さに沿った第1軸方向開始位置と、長手方向軸回りの第1回転開始位置と、を有しており、第1終了位置は、円筒要素の長さに沿った第1軸方向終了位置と、長手方向軸回りの第1回転終了位置と、を有している、ステップと、
長手方向軸に平行な方向に互いに対して第2カッタと回転する円筒要素とを移動させるステップであって、第2カッタは第2開始位置から第2終了位置まで移動し、第2開始位置は、円筒要素の長さに沿った第2軸方向開始位置と、長手方向軸回りの第2回転開始位置と、を有しており、第2終了位置は、円筒要素の長さに沿った第2軸方向終了位置と、長手方向軸回りの第2回転終了位置と、を有している、ステップと、を含み、
第1開始位置から第1終了位置まで第1カッタを移動させる間に、第1カッタが円筒要素の外面の第1部分を切り出すように外面に対して第1カッタを位置決めし、
第2開始位置から第2終了位置まで第2カッタを移動させる間に、第2カッタが円筒要素の外面の第2部分を切り出すように外面に対して第2カッタを位置決めし、
第1部分を切り出すことによって円筒要素の外面に第1溝を形成し、
第2部分を切り出すことによって円筒要素の外面に第2溝を形成する。
【0165】
実施形態7の限定を組み込んだ実施形態8として参照され得るさらに特定の実施形態では、第1回転終了位置は第1回転開始位置と同一であり、第2回転終了位置は第2回転開始位置と同一であり、第2回転開始位置は第1回転開始位置と同一であり、第1開始位置から第1終了位置まで第1カッタを移動させる間に、第1カッタは第1回転開始位置に維持され、第2開始位置から第2終了位置まで第2カッタを移動させる間に、第2カッタは第2回転開始位置に維持され、第2回転開始位置は第1回転開始位置と同一であり、円筒要素を回転させるステップは、一定の回転速度で円筒要素を回転させるステップを含み、第1開始位置から第1終了位置まで第1カッタを移動させるステップは、第1開始位置から第1終了位置まで第1軸速度で第1カッタを移動させるステップを含み、第1軸速度は一定の軸速度であり、第2開始位置から第2終了位置まで第2カッタを移動させるステップは、第2開始位置から第2終了位置まで第1軸速度で第2カッタを移動させるステップを含み、第2軸方向開始位置は、第1軸方向開始位置から分離軸方向距離だけ軸方向に離されており、第2溝は、分離軸方向距離だけ第1溝から離されており、分離軸方向距離は(k+1/2)リードであり、リードは、円筒要素の外面内で第1溝の360°の一回転によってカバーされる軸方向距離であり、kは、ゼロ以上の値を有する整数であり、k=0である。
【0166】
円筒要素の外面上に1以上の溝を機械加工するさらなる方法及び装置
以下の実施形態1〜35は、上述した実施形態1〜8の特徴を共有してもよく、又は、共有しなくてもよいが、実施形態1〜8の説明に必ずしも関連しない実施形態の番号を付与する実施形態1〜35として参照される。
【0167】
実施形態1 円筒要素の外面内に1以上の溝を切り出す方法であって、
円筒要素の長手方向軸回りに円筒要素を回転させるステップを含み、長手方向軸回りの円筒要素の回転中にさらに、
長手方向軸に平行な方向に互いに対してラフカッタと回転する円筒要素とを移動させるステップであって、ラフカッタはラフ開始位置からラフ終了位置まで移動し、ラフ開始位置は、円筒要素の長さに沿ったラフ軸方向開始位置と、長手方向軸回りのラフ回転開始位置と、を有しており、ラフ終了位置は、円筒要素の長さに沿ったラフ軸方向終了位置と、長手方向軸回りのラフ回転終了位置と、を有している、ステップと、
長手方向軸に平行な方向に互いに対してフィニッシュカッタと回転する円筒要素とを移動させるステップであって、フィニッシュカッタはフィニッシュ開始位置からフィニッシュ終了位置まで移動し、フィニッシュ開始位置は、円筒要素の長さに沿ったフィニッシュ軸方向開始位置と、長手方向軸回りのフィニッシュ回転開始位置と、を有しており、フィニッシュ終了位置は、円筒要素の長さに沿ったフィニッシュ軸方向終了位置と、長手方向軸回りのフィニッシュ回転終了位置と、を有している、ステップと、を含み、
ラフ開始位置からラフ終了位置までラフカッタを移動させる間に、ラフカッタが円筒要素の外面のラフ部分を切り出すように外面に対してラフカッタを位置決めし、
フィニッシュ開始位置からフィニッシュ終了位置までフィニッシュカッタを移動させる間に、フィニッシュカッタが円筒要素の外面のフィニッシュ部分を切り出すように外面に対してフィニッシュカッタを位置決めし、
ラフ部分を切り出してフィニッシュ部分を切り出すことによって円筒要素の外面に溝を形成する、方法。
【0168】
実施形態2 ラフ回転終了位置はラフ回転開始位置と同一である、実施形態1に記載の方法。
【0169】
実施形態3 フィニッシュ回転終了位置はフィニッシュ回転開始位置と同一である、実施形態2に記載の方法。
【0170】
実施形態4 フィニッシュ回転開始位置はラフ回転開始位置と同一である、実施形態3に記載の方法。
【0171】
実施形態5 ラフ開始位置からラフ終了位置までラフカッタを移動させる間に、ラフカッタはラフ回転開始位置に維持される、実施形態2に記載の方法。
【0172】
実施形態6 フィニッシュ開始位置からフィニッシュ終了位置までフィニッシュカッタを移動させる間に、フィニッシュカッタはフィニッシュ回転開始位置に維持される、実施形態3に記載の方法。
【0173】
実施形態7 ラフ開始位置からラフ終了位置までラフカッタを移動させる間に、ラフカッタはラフ回転開始位置に維持され、フィニッシュ開始位置からフィニッシュ終了位置までフィニッシュカッタを移動させる間に、フィニッシュカッタはフィニッシュ回転開始位置に維持される、実施形態4に記載の方法。
【0174】
実施形態8 円筒要素を回転させるステップは、一定の回転速度で円筒要素を回転させるステップを含む、実施形態1に記載の方法。
【0175】
実施形態9 円筒要素を回転させるステップは、一定の回転速度で円筒要素を回転させるステップを含む、実施形態7に記載の方法。
【0176】
実施形態10 ラフ開始位置からラフ終了位置までラフカッタを移動させるステップは、ラフ開始位置からラフ終了位置まで第1軸速度でラフカッタを移動させるステップを含み、第1軸速度は一定の軸速度であり、フィニッシュ開始位置からフィニッシュ終了位置までフィニッシュカッタを移動させるステップは、フィニッシュ開始位置からフィニッシュ終了位置まで第1軸速度でフィニッシュカッタを移動させるステップを含む、実施形態9に記載の方法。
【0177】
実施形態11 フィニッシュ軸方向開始位置は、ラフ軸方向開始位置からnリードだけ軸方向に離されており、リードは、円筒要素の外面の溝の360°の一回転によってカバーされる軸方向距離であり、nは、1以上の値を有する整数である、実施形態10に記載の方法。
【0178】
実施形態12 n=1である、実施形態11に記載の方法。
【0179】
実施形態13 長手方向軸回りに円筒要素を回転させる間に、
長手方向軸に平行な方向に互いに対して第2ラフカッタと回転する円筒要素とを移動させるステップであって、第2ラフカッタは第2ラフ開始位置から第2ラフ終了位置まで移動し、第2ラフ開始位置は、円筒要素の長さに沿った第2ラフ軸方向開始位置と、長手方向軸回りの第2ラフ回転開始位置と、を有しており、第2ラフ終了位置は、円筒要素の長さに沿った第2ラフ軸方向終了位置と、長手方向軸回りの第2ラフ回転終了位置と、を有している、ステップと、
長手方向軸に平行な方向に互いに対して第2フィニッシュカッタと回転する円筒要素とを移動させるステップであって、第2フィニッシュカッタは第2フィニッシュ開始位置から第2フィニッシュ終了位置まで移動し、第2フィニッシュ開始位置は、円筒要素の長さに沿った第2フィニッシュ軸方向開始位置と、長手方向軸回りの第2フィニッシュ回転開始位置と、を有しており、第2フィニッシュ終了位置は、円筒要素の長さに沿った第2フィニッシュ軸方向終了位置と、長手方向軸回りの第2フィニッシュ回転終了位置と、を有している、ステップと、をさらに含み、
第2ラフ開始位置から第2ラフ終了位置まで第2ラフカッタを移動させる間に、第2ラフカッタが円筒要素の外面の第2ラフ部分を切り出すように外面に対して第2ラフカッタを位置決めし、
第2フィニッシュ開始位置から第2フィニッシュ終了位置まで第2フィニッシュカッタを移動させる間に、第2フィニッシュカッタが円筒要素の外面の第2フィニッシュ部分を切り出すように外面に対して第2フィニッシュカッタを位置決めし、
第2ラフ部分を切り出して第2フィニッシュ部分を切り出すことによって円筒要素の外面に第2溝を形成する、実施形態12に記載の方法。
【0180】
実施形態14 第2ラフ回転開始位置、第2フィニッシュ回転開始位置、第2ラフ回転終了位置及び第2フィニッシュ回転終了位置はラフ回転開始位置と同一である、実施形態13に記載の方法。
【0181】
実施形態15 第2ラフ開始位置から第2ラフ終了位置まで第2ラフカッタを移動させる間に、第2ラフカッタは第2ラフ回転開始位置に維持され、第2フィニッシュ開始位置から第2フィニッシュ終了位置まで第2フィニッシュカッタを移動させる間に、第2フィニッシュカッタは第2フィニッシュ回転開始位置に維持される、実施形態14に記載の方法。
【0182】
実施形態16 第2ラフ開始位置から第2ラフ終了位置まで第2ラフカッタを移動させるステップは、第2ラフ開始位置から第2ラフ終了位置まで第1軸速度で第2ラフカッタを移動させるステップを含み、第2フィニッシュ開始位置から第2フィニッシュ終了位置まで第2フィニッシュカッタを移動させるステップは、第2フィニッシュ開始位置から第2フィニッシュ終了位置まで第1軸速度で第2フィニッシュカッタを移動させるステップを含む、実施形態15に記載の方法。
【0183】
実施形態17 第2フィニッシュ軸方向開始位置は、第2ラフ軸方向開始位置からmリードだけ軸方向に離されており、mは、1以上の値を有する整数である、実施形態16に記載の方法。
【0184】
実施形態18 m=1である、実施形態17に記載の方法。
【0185】
実施形態19 第2ラフ軸方向開始位置は、(p+1/2)リードだけフィニッシュ軸方向開始位置から軸方向に離されており、pは、ゼロ以上の値を有する整数である、実施形態18に記載の方法。
【0186】
実施形態20 p=0である、実施形態19に記載の方法。
【0187】
実施形態21 長手方向軸回りに円筒要素を回転させる間に、
長手方向軸に平行な方向に互いに対して第2ラフカッタと回転する円筒要素とを移動させるステップであって、第2ラフカッタは第2ラフ開始位置から第2ラフ終了位置まで移動し、第2ラフ開始位置は、円筒要素の長さに沿った第2ラフ軸方向開始位置と、長手方向軸回りの第2ラフ回転開始位置と、を有しており、第2ラフ終了位置は第2ラフ軸方向終了位置及び第2ラフ回転終了位置を有している、ステップと、
長手方向軸に平行な方向に互いに対して第2フィニッシュカッタと回転する円筒要素とを移動させるステップであって、第2フィニッシュカッタは第2フィニッシュ開始位置から第2フィニッシュ終了位置まで移動し、第2フィニッシュ開始位置は、円筒要素の長さに沿った第2フィニッシュ軸方向開始位置と、長手方向軸回りの第2フィニッシュ回転開始位置と、を有しており、第2フィニッシュ終了位置は第2フィニッシュ軸方向終了位置及び第2フィニッシュ回転終了位置を有している、ステップと、を含み、
第2ラフ開始位置から第2ラフ終了位置まで第2ラフカッタを移動させる間に、第2ラフカッタが円筒要素の外面の第2ラフ部分を切り出すように外面に対して第2ラフカッタを位置決めし、
第2フィニッシュ開始位置から第2フィニッシュ終了位置まで第2フィニッシュカッタを移動させる間に、第2フィニッシュカッタが円筒要素の外面の第2フィニッシュ部分を切り出すように外面に対して第2フィニッシュカッタを位置決めし、
第2ラフ部分を切り出して第2フィニッシュ部分を切り出すことによって円筒要素の外面に第2溝を形成する、実施形態1に記載の方法。
【0188】
実施形態22 円筒要素の外面内に2つの溝を切り出す方法であって、
円筒要素の長手方向軸回りに円筒要素を回転させるステップと、
長手方向軸に平行な方向に互いに対して第1カッタと回転する円筒要素とを移動させるステップであって、第1カッタは第1開始位置から第1終了位置まで移動し、第1開始位置は、円筒要素の長さに沿った第1軸方向開始位置と、長手方向軸回りの第1回転開始位置と、を有しており、第1終了位置は、円筒要素の長さに沿った第1軸方向終了位置と、長手方向軸回りの第1回転終了位置と、を有している、ステップと、
長手方向軸に平行な方向に互いに対して第2カッタと回転する円筒要素とを移動させるステップであって、第2カッタは第2開始位置から第2終了位置まで移動し、第2開始位置は、円筒要素の長さに沿った第2軸方向開始位置と、長手方向軸回りの第2回転開始位置と、を有しており、第2終了位置は、円筒要素の長さに沿った第2軸方向終了位置と、長手方向軸回りの第2回転終了位置と、を有している、ステップと、を含み、
第1開始位置から第1終了位置まで第1カッタを移動させる間に、第1カッタが円筒要素の外面の第1部分を切り出すように外面に対して第1カッタを位置決めし、
第2開始位置から第2終了位置まで第2カッタを移動させる間に、第2カッタが円筒要素の外面の第2部分を切り出すように外面に対して第2カッタを位置決めし、
第1部分を切り出すことによって円筒要素の外面に第1溝を形成し、
第2部分を切り出すことによって円筒要素の外面に第2溝を形成する、方法。
【0189】
実施形態23 第1回転終了位置は第1回転開始位置と同一である、実施形態22に記載の方法。
【0190】
実施形態24 第2回転終了位置は第2回転開始位置と同一である、実施形態23に記載の方法。
【0191】
実施形態25 第2回転開始位置は第1回転開始位置と同一である、実施形態24に記載の方法。
【0192】
実施形態26 第1開始位置から第1終了位置まで第1カッタを移動させる間に、第1カッタは第1回転開始位置に維持される、実施形態22に記載の方法。
【0193】
実施形態27 第2開始位置から第2終了位置まで第2カッタを移動させる間に、第2カッタは第2回転開始位置に維持される、実施形態24に記載の方法。
【0194】
実施形態28 第1開始位置から第1終了位置まで第1カッタを移動させる間に、第1カッタは第1回転開始位置に維持され、第2開始位置から第2終了位置まで第2カッタを移動させる間に、第2カッタは第2回転開始位置に維持される、実施形態25に記載の方法。
【0195】
実施形態29 第2回転開始位置は第1回転開始位置と同一である、実施形態28に記載の方法。
【0196】
実施形態30 円筒要素を回転させるステップは、一定の回転速度で円筒要素を回転させるステップを含む、実施形態22に記載の方法。
【0197】
実施形態31 円筒要素を回転させるステップは、一定の回転速度で円筒要素を回転させるステップを含む、実施形態29に記載の方法。
【0198】
実施形態32 第1開始位置から第1終了位置まで第1カッタを移動させるステップは、第1開始位置から第1終了位置まで第1軸速度で第1カッタを移動させるステップを含み、第1軸速度は一定の軸速度であり、第2開始位置から第2終了位置まで第2カッタを移動させるステップは、第2開始位置から第2終了位置まで第1軸速度で第2カッタを移動させるステップを含む、実施形態31に記載の方法。
【0199】
実施形態33 第2軸方向開始位置は、分離軸方向距離だけ第1軸方向開始位置から軸方向に離されており、第2溝は分離軸方向距離だけ第1溝から離されている、実施形態32に記載の方法。
【0200】
実施形態34 分離軸方向距離は(k+1/2)リードであり、リードは、円筒要素の外面の第1溝の360°の一回転によってカバーされる軸方向距離であり、kは、ゼロ以上の値を有する整数である、実施形態33に記載の方法。
【0201】
実施形態35 k=0である、実施形態34に記載の方法。
【0202】
回転する円筒要素の近くでのツールボックス5の横断の制御、及び、円筒要素の回転の制御などの本発明の態様は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールなどのコンピュータ実行可能な命令の全般的なコンテキスト内に記述され得る。概して、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行する又は特定の抽象データ型を実装するルーティン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造等を含む。さらに、当業者であれば、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースの又はプログラム可能な家庭用電化製品、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ等を含む様々なコンピュータシステム構成によって実行され得る。任意の数のコンピュータシステム及びコンピュータネットワークが、本発明とともの使用に利用可能であることを理解するであろう。
【0203】
特定のハードウェアデバイス、プログラミング言語、コンポーネント、プロセス、プロトコル、及び、動作環境などを含む多くの細部を本発明の完全な理解を提供するために説明した。他の例では、本発明を曖昧にすることを避けるために、構造、デバイス及びプロセスを、詳細にではなくブロック図の形態で示した。しかしながら、当業者であれば、これらの特定の詳細なしでも本発明を実施し得ることを理解するであろう。コンピュータシステム、サーバ、ワークステーション及び他の機械が、例えば、1つのネットワーク又は複数のネットワークを含む通信媒体を通じて互いに接続され得る。
【0204】
当業者であれば、本発明の実施形態が、特に、方法、システム又はコンピュータプログラム製品として具現化され得ることを理解するであろう。従って、実施形態は、ハードウェアの実施形態、ソフトウェアの実施形態、又は、ソフトウェア及びハードウェアを組み合わせた実施形態の形態をとり得る。一実施形態では、本発明は、1以上のコンピュータ読み取り可能な媒体上で具現化されたコンピュータ使用可能な命令を含むコンピュータプログラム製品の形態をとる。
【0205】
コンピュータ読み取り可能な媒体は、揮発性及び不揮発性媒体の両方、一過性及び非一過性、可搬性及び非可搬性媒体、及び、データベースによって読み取り可能なコンテンプレート(contemplate)媒体、スイッチ、及び様々な他のネットワークデバイスを含む。一例として、限定されないものの、コンピュータ読み取り可能媒体は、情報を記憶するための任意の方法又は技術で実行される媒体を含む。記憶された情報の例は、コンピュータ使用可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、及び他のデータ表示を含む。媒体の例は、限定されないものの、情報配信媒体、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)、ホログラフィック媒体、又は、他の光学ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、及び他の磁気ストレージデバイスを含む。これらの技術は、すぐに、一時的に又は恒久的にデータを記憶することができる。
【0206】
本発明は、通信ネットワークを通じてリンクされた遠隔処理デバイスによってタスクが実行される分散コンピューティング環境で実施されてもよい。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールが、メモリ記憶デバイスを含む、ローカル及びリモートのコンピュータストレージ媒体内に配置され得る。コンピュータが使用可能な命令は、コンピュータが入力のソースに従って反応することが可能なインターフェースを形成する。命令は、受信したデータのソースと連動して受信されたデータに応答して様々なタスクを起動するための他のコードセグメントと協働する。
【0207】
本発明は、通信ネットワークなどのネットワーク環境で実施され得る。こうしたネットワークは、ルータ、サーバ、ゲートウェイ等の様々なタイプのネットワーク構成要素に接続するために広く使用される。さらに、本発明は、様々な公共ネットワーク及び/又はプライベートネットワークを有するマルチネットワーク環境で実施され得る。
【0208】
ネットワーク構成要素同士の間の通信は無線であってよく又は有線(wired)であってもよい。当業者であれば理解するように、通信ネットワークは、複数の異なる形態をとってもよく、かつ、複数の異なる通信プロトコルを使用してもよい。また、本発明は、本願明細書で説明した形態及び通信プロトコルに限定されない。
【0209】
本願明細書で参照又は引用されたすべての特許、特許出願、仮出願及び公開は、本願明細書の明確な教示に矛盾しない限りにおいてすべての図面及び表を含むその全体が参照によって本願明細書に組み込まれる。
【0210】
本願明細書で説明した例及び実施形態は例示のためになされたものであり、その点を考慮した様々な変形又は変更が、当業者に対して提案され、かつ、本願の精神及び範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0211】
1 二重カーテンアセンブリ
3 外側ドライバキャリア取付ポスト
4b 第1内側駆動歯
4a 第2内側駆動歯
5a 第1外側駆動歯
5b 第2外側駆動歯
6 外側キャリア取付ポスト
7 モータ制御回路基板
9 内側駆動要素
10 駆動要素
11 支持ガイド
12 外側カーテンキャリアトラック
13 ゴム装着ディスク
14 ピンフック
15 内側ドライバストール領域
17 S字フック
18 軸
20 カーテンアセンブリ
21 バッテリ
22 駆動要素
23 右外側カーテン駆動取付要素
24 螺旋ガイド構造
25 右内側カーテン駆動取付要素
26 外面
27 モータ駆動アダプタ
28 スリップリング
29 内側カーテン係合体キャッチ
30 引きひも
31 内側キャリア取付ポスト
32 モータアセンブリ
33 回転アセンブリ
34 窓
35 モータ端
36 ドライバ取付要素
36A 外側ドライバ取付要素
36B 内側ドライバ取付要素
37 ループ
38 時計回り螺旋溝
39 ループ
40 反時計回り螺旋溝
42 中央
43 外部電源
44A 外側カーテン
44B 内側カーテン
45 壁ブラケット
46 中央閉めカーテン
47 バッテリスリーブ
48 左側パネル
49 中間カーテン係合体
50 右側パネル
51 端部キャップ
52 軸
53 モータハウジング
54 エンドブラケット
55 開口部
56 外径
57 軸受けハウジング
58 モータ端
59 軸受け端
60 長手方向軸
61 内側管
62 ドライバ歯
63 スリーブ/外側管
64 非駆動端
65 フラクタルアンテナ
66 駆動端
67 アイドラ取付要素
67A 外側カーテンアイドラ取付要素
68 取付点
69 外側カーテンキャリア
70 引きロッド
71 外側歯駆動
72 引きひも
73 内側歯駆動
74 左側ドライバ取付要素
75 oリング
76 右側ドライバ取付要素
77 外側駆動管
78 左引きロッド
80 右引きロッド
81 内側カーテンキャリアトラック
82 モータ
84 バッテリ
86 バッテリ管
87 モータ出力シャフト
88 第1リード歯
90 第2リード歯
91 ボール軸受け
92 モータ駆動アダプタ
93 内側カーテンキャリア
94 軸受け
95 フィニアル
96 リモコン装置
97 引きひもレシーバ
98 ボタン
99 フックレシーバ
100 外側ドライバストール領域
101 円筒要素(ロッド又は管)
102 バックアップローラホルダ
103 水平バックアップローラ
104 垂直バックアップローラ
105 ツールポスト
106 リードねじに係合するためのレバー
107 方向レベル
108 チャック、部品ホルダ
109 ツールホルダ
110 旋盤
111 ツール
112 溝
113 ビット前面
114 ライン
115 ビット上面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
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図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43
図44
図45
図46
図47
図48
図49
図50
図51
図52
図53
図54
図55
図56
図57
図58
図59
図60
図61
図62
図63A
図63B
図63C
図63D
図63E
図63F
図63G
図63H
図63I
図63J
図63K
図63L
図64
図65
図66
図67
図68
図69
図70
図71
図72
図73
図74
図75