特許第6238575号(P6238575)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6238575
(24)【登録日】2017年11月10日
(45)【発行日】2017年11月29日
(54)【発明の名称】X線CT装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 6/03 20060101AFI20171120BHJP
【FI】
   A61B6/03 330C
   A61B6/03 330B
【請求項の数】8
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-113079(P2013-113079)
(22)【出願日】2013年5月29日
(65)【公開番号】特開2014-230655(P2014-230655A)
(43)【公開日】2014年12月11日
【審査請求日】2016年5月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】594164542
【氏名又は名称】東芝メディカルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001771
【氏名又は名称】特許業務法人虎ノ門知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】津雪 昌快
【審査官】 湯本 照基
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−095663(JP,A)
【文献】 特開2004−180711(JP,A)
【文献】 特開平07−194588(JP,A)
【文献】 特開2008−221016(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第00819407(EP,A1)
【文献】 特開2004−321587(JP,A)
【文献】 特開2012−130542(JP,A)
【文献】 米国特許第05594772(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0016778(US,A1)
【文献】 米国特許第05400378(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 6/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
X線を曝射するX線管と、
前記X線管から曝射され被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、
前記X線管及び前記X線検出器を前記被検体の周囲で連続回転させてX線CT画像データの連続収集を行なう際に、前記X線管が予め設定された開始位置に到達した時点からX線曝射を開始させる制御部と、
を備え
前記制御部は、撮影空間内に存在する前記被検体の被曝低減対象部位の位置に応じて、前記開始位置を設定することを特徴とするX線CT装置。
【請求項2】
前記制御部は、撮影時の前記被検体の体位に応じて、前記開始位置を設定することを特徴とする請求項に記載のX線CT装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記被検体に対して施術が行なわれる位置に応じて、前記開始位置を設定することを特徴とする請求項又はに記載のX線CT装置。
【請求項4】
前記制御部は、ハーフ再構成が可能なX線曝射範囲に応じて、前記開始位置を設定することを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載のX線CT装置。
【請求項5】
撮影開始指示を、操作者の操作により受け付ける入力部、
を更に備え、
前記制御部は、前記入力部に対する前記操作者の操作が、所定期間が経過する前に終了した場合、前記開始位置からX線曝射を開始した後、前記開始位置とハーフ再構成が可能なX線曝射範囲とで定まる終了位置に前記X線管が到達した時点でX線曝射を終了させることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載のX線CT装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記入力部に対する前記操作者の操作が、前記所定期間が経過した後も継続される場合、前記終了位置に前記X線管が到達した時点以降は、X線曝射を継続させることを特徴とする請求項に記載のX線CT装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記入力部に対する前記操作者の操作が、前記所定期間が経過した後も継続される場合、前記開始位置から前記終了位置までのX線曝射を繰り返して実行させることを特徴とする請求項に記載のX線CT装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記X線管からX線曝射が行なわれる期間、前記X線管から曝射されたX線が前記被検体を透過する厚みに応じて、当該X線管に供給される管電流を調整することを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載のX線CT装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、X線CT装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、X線コンピュータ断層撮影装置(以下、X線CT装置、CT;Computed Tomography)では、略リアルタイムにX線CT画像を表示可能なCT透視が行なわれている。CT透視では、投影データの収集レートや再構成条件等を調整して画像再構成処理に要する時間を短くすることで、X線CT画像の生成表示のリアルタイム性を実現している。
【0003】
例えば、CT透視では、X線管とX線検出器とを被検体の体軸を中心に連続回転させる連続スキャンにより、X線CT画像が連続して生成表示される。連続スキャンでは、X線管からは、X線が連続して曝射される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−350724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、連続スキャンによるCT透視における被曝量を低減させることができるX線CT装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態のX線CT装置は、X線管と、X線検出器と、制御部とを備える。X線管は、X線を曝射する。X線検出器は、前記X線管から曝射され被検体を透過したX線を検出する。制御部は、前記X線管及び前記X線検出器を前記被検体の周囲で連続回転させてX線CT画像データの連続収集を行なう際に、前記X線管が予め設定された開始位置に到達した時点からX線曝射を開始させる。前記制御部は、撮影空間内に存在する前記被検体の被曝低減対象部位の位置に応じて、前記開始位置を設定する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、第1の実施形態に係るX線CT装置の構成例を示す図である。
図2図2は、第1の実施形態に係る制御部を説明するための図(1)である。
図3図3は、第1の実施形態に係る制御部を説明するための図(2)である。
図4図4は、第1の実施形態に係るX線CT装置のX線曝射制御処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図5図5は、第2の実施形態に係る制御部を説明するための図(1)である。
図6図6は、第2の実施形態に係る制御部を説明するための図(2)である。
図7図7は、第3の実施形態に係る制御部を説明するための図(1)である。
図8図8は、第3の実施形態に係る制御部を説明するための図(2)である。
図9図9は、第3の実施形態に係るX線CT装置のX線曝射制御処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図10図10は、第4の実施形態に係る制御部を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、X線CT(CT:Computed Tomography)装置の実施形態を詳細に説明する。
【0009】
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係るX線CT装置の構成について説明する。図1は、第1の実施形態に係るX線CT装置の構成例を示す図である。図1に示すように、第1の実施形態に係るX線CT装置は、架台装置10と、寝台装置20と、コンソール装置30とを有する。
【0010】
架台装置10は、被検体PにX線を照射し、被検体Pを透過したX線を検出したデータを収集する装置であり、X線照射制御部11と、X線発生装置12と、X線検出器13と、収集部14と、回転フレーム15と、架台駆動部16とを有する。
【0011】
回転フレーム15は、X線発生装置12とX線検出器13とを被検体Pを挟んで対向支持し、後述する架台駆動部16によって被検体Pを中心した円軌道にて高速に回転する円環状のフレームである。
【0012】
X線発生装置12は、X線を発生し、発生したX線を被検体Pへ照射する装置であり、X線管12aと、ウェッジ12bと、コリメータ12cとを有する。
【0013】
X線管12aは、X線を曝射する。具体的には、X線管12aは、後述するX線照射制御部11により供給される高電圧により被検体PにX線ビームを発生する真空管である。X線管12aは、回転フレーム15の回転にともない、X線ビームを被検体Pに対して曝射する。X線管12aは、ファン角及びコーン角を持って広がるX線ビームを発生する。
【0014】
ウェッジ12bは、X線管12aから曝射されたX線のX線量を調節するためのX線フィルタである。コリメータ12cは、後述するX線照射制御部11の制御により、ウェッジ12bによってX線量が調節されたX線の照射範囲を絞り込むためのスリットである。
【0015】
X線照射制御部11は、高電圧発生部として、X線管12aに高電圧を供給する装置であり、X線管12aは、X線照射制御部11から供給される高電圧を用いてX線を発生する。X線照射制御部11は、X線管12aに供給する管電圧や管電流を調整することで、被検体Pに対して照射されるX線量を調整する。また、X線照射制御部11は、コリメータ12cの開口度を調整することにより、X線の照射範囲(ファン角やコーン角)を調整する。
【0016】
架台駆動部16は、回転フレーム15を回転駆動させることによって、被検体Pを中心とした円軌道上でX線発生装置12とX線検出器13とを旋回させる。
【0017】
X線検出器13は、X線管12aから曝射され被検体Pを透過したX線を検出する。例えば、X線検出器13は、X線発生装置12から照射され被検体Pを透過したX線の強度分布を示すX線強度分布データを検出する2次元アレイ型検出器(面検出器)である。X線検出器13には、チャンネル方向(図1に示すY軸方向)に配列された複数のX線検出素子(検出素子列)が、被検体Pの体軸方向(図1に示すZ軸方向)に沿って複数列配列される。
【0018】
収集部14は、DAS(data acquisition system)であり、X線検出器13により検出されたX線強度分布データに対して、増幅処理やA/D変換処理等を行なってX線検出データを生成し、生成したX線検出データを後述するコンソール装置30に送信する。
【0019】
寝台装置20は、被検体Pを載せる装置であり、天板22と、寝台駆動装置21とを有する。天板22は、被検体Pが載置される板である。寝台駆動装置21は、後述するスキャン制御部33の制御のもと、天板22をZ軸方向へ移動することにより、被検体Pを回転フレーム15内(撮影空間内)に移動させる。
【0020】
架台装置10は、例えば、天板22を移動させながら回転フレーム15を回転させて被検体Pをらせん状にスキャンするヘリカルスキャンを実行する。又は、架台装置10は、天板22を移動させた後に被検体Pの位置を固定したままで回転フレーム15を回転させて被検体Pを円軌道にてスキャンするコンベンショナルスキャンを実行する。又は、架台装置10は、天板22の位置を一定間隔で移動させてコンベンショナルスキャンを複数のスキャンエリアで行なうステップアンドシュート方式を実行する。なお、X線CT装置は、後述するスキャン制御部33以外に、寝台駆動装置21を制御するための制御装置(図示せず)を、寝台装置20の近傍に有している。操作者は、かかる制御装置を操作することで、撮影前や撮影中に、天板22を移動させることが可能である。
【0021】
コンソール装置30は、操作者によるX線CT装置の操作を受け付けるとともに、架台装置10によって収集されたX線検出データからX線CT画像データを再構成する装置であり、入力装置31と、表示装置32と、スキャン制御部33と、前処理部34と、投影データ記憶部35と、画像再構成部36と、画像記憶部37と、制御部38とを有する。
【0022】
入力装置31は、X線CT装置の操作者が各種指示や各種設定の入力に用いるマウスやキーボード、ボタン、フットスイッチ等を有し、操作者から受け付けた指示や設定の情報を、制御部38に転送する。例えば、入力装置31は、CT透視撮影用にX線の曝射開始を受け付けるためのボタン(曝射ボタン)やフットスイッチ(曝射フットスイッチ)を有する。
【0023】
表示装置32は、操作者が参照するモニタであり、制御部38による制御のもと、X線CT画像データを操作者に表示したり、入力装置31を介して操作者から各種指示や各種設定等を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示したりする。例えば、操作者は、検査情報登録用のGUIに、天板22に載置された被検体Pの撮影時における体位等の検査情報を、入力装置31を用いて入力する。
【0024】
スキャン制御部33は、後述する制御部38の制御のもと、X線照射制御部11、架台駆動部16、収集部14及び寝台駆動装置21の動作を制御することで、架台装置10におけるX線検出データの収集処理を制御する。
【0025】
前処理部34は、収集部14によって生成されたX線検出データに対して、対数変換処理と、オフセット補正、感度補正及びビームハードニング補正等の補正処理とを行なって、投影データを生成する。
【0026】
投影データ記憶部35は、前処理部34により生成された投影データを記憶する。画像再構成部36は、投影データ記憶部35が記憶する投影データを用いてX線CT画像データを再構成する。再構成方法としては、種々の方法があり、例えば、逆投影処理が挙げられる。また、逆投影処理としては、例えば、FBP(Filtered Back Projection)法による逆投影処理が挙げられる。或いは、画像再構成部36は、逐次近似法を用いて、X線CT画像データを再構成しても良い。
【0027】
また、画像再構成部36は、X線CT画像データに対して各種画像処理を行なうことで、様々な画像データを生成可能である。画像再構成部36は、再構成したX線CT画像データや、各種画像処理により生成した画像データを画像記憶部37に格納する。
【0028】
制御部38は、架台装置10、寝台装置20及びコンソール装置30の動作を制御することによって、X線CT装置の全体制御を行う。具体的には、制御部38は、スキャン制御部33を制御することで、架台装置10で行なわれるCTスキャンを制御する。また、制御部38は、前処理部34や、画像再構成部36を制御することで、コンソール装置30における画像再構成処理や画像生成処理を制御する。また、制御部38は、画像記憶部37が記憶する各種画像データを、表示装置32に表示するように制御する。
【0029】
以上、第1の実施形態に係るX線CT装置の全体構成について説明した。かかる構成のもと、第1の実施形態に係るX線CT装置は、CT透視撮影を行なう。CT透視では、X線管12a及びX線検出器13を被検体Pの周囲で連続回転させてX線CT画像データの連続収集を行なう際に、投影データの収集レートや再構成条件等が調整され、X線CT画像データの再構成処理及び表示処理が略リアルタイムに行なわれる。例えば、CT透視では、前処理部34におけるオフセット補正、感度補正及びビームハードニング補正等の補正処理や、画像再構成関数の調整処理等が省略されたり、簡略化されたりする。なお、CT透視では、1断面のX線CT画像データの連続収集だけでなく、X線検出器13が面検出器であることから、多断面のX線CT画像データの連続収集が行なわれる場合がある。
【0030】
CT透視は、例えば、被検体Pの撮影部位で本撮影を行なうため、位置決め用の予備撮影として行われる。また、CT透視は、例えば、造影撮影(本撮影)を行なう際に、被検体Pに投与した造影剤が、被検体Pの撮影部位に到達したか否かを判定するための予備撮影として行われる。また、CT透視は、例えば、穿刺針を用いた生体検査や治療を行なう際に、被検体P内に挿入された穿刺針と被検体Pの穿刺対象部位とをリアルタイムで撮影するために行なわれる。
【0031】
従来のCT透視は、通常、連続スキャンが行なわれる。連続スキャンでは、例えば、曝射ボタンが押下された時点から、X線の連続曝射が開始される。一方、CT透視では、ハーフ再構成が可能なX線曝射範囲(180度+ファン角)で被検体Pの背面にてX線曝射を行なって、1フレーム分の撮影を行なう方法も知られている。ただし、連続スキャンを行なう場合でも、熟練した操作者であれば、最初の1フレームのX線CT画像データから十分な情報を得ることができる。
【0032】
第1の実施形態に係るX線CT装置の制御部38は、連続スキャンによるCT透視における被曝量を低減させるため、以下の制御を行なう。すなわち、第1の実施形態に係る制御部38は、スキャン制御部33を制御することで、X線管12a及びX線検出器13を被検体Pの周囲で連続回転させてX線CT画像データの連続収集を行なう際に、X線管12aが予め設定された開始位置に到達した時点からX線曝射を開始させる。
【0033】
図2及び図3は、第1の実施形態を説明するための図である。例えば、制御部38は、図2に示すように、天板22において被検体Pが載置される側の反対側において、ハーフ再構成が可能なX線曝射範囲(180度+ファン角)を算出する(図中の円弧状の矢印を参照)。そして、制御部38は、図2に示すように、ハーフ再構成が可能なX線曝射範囲に応じて、開始位置Sを設定する。そして、制御部38は、CT透視の開始要求を受け付けると、スキャン制御部33を制御して、回転フレーム15の回転を開始させる。
【0034】
そして、制御部38は、スキャン制御部33を制御して、図3に例示するように、X線管12aが開始位置Sに到達した時点から、X線の曝射を開始させ、その後、X線を連続して曝射させる。これにより、最初は、ハーフ再構成分の投影データが収集され、画像再構成部36は、ハーフ再構成により第1フレームのX線CT画像データを再構成し、表示装置32は、第1フレームのX線CT画像データを表示する。第2フレーム以降は、X線の連続曝射により収集された投影データから、画像再構成部36がハーフ再構成又はフル再構成を行なうことで、X線CT画像データが連続して表示される。なお、第2フレーム以降は、第nフレームのX線CT画像データの再構成に用いた投影データ群の一部を、第n+1フレームのX線CT画像データの再構成に用いても良い。また、第1の実施形態は、ハーフ再構成が可能な範囲を用いて開始位置Sを設定し、第1フレームのX線CT画像データをフル再構成により再構成する場合であっても良い。
【0035】
上記の一例では、被検体Pが載置される側の反対側を中心として、ハーフ再構成用のX線曝射を行なうことで、被検体Pには、主に、天板22を透過したX線が照射されるので、被検体PへのX線被曝量を低減することができる。
【0036】
次に、図4を用いて、第1の実施形態に係るX線CT装置のX線曝射制御処理について説明する。図4は、第1の実施形態に係るX線CT装置のX線曝射制御処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0037】
図4に例示するように、第1の実施形態に係るX線CT装置の制御部38は、操作者からCT透視の開始要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。ここで、CT透視の開始要求を受け付けない場合(ステップS101否定)、制御部38は、開始要求を受け付けるまで待機する。
【0038】
一方、CT透視の開始要求を受け付けた場合(ステップS101肯定)、制御部38は、開始位置を設定する(ステップS102)。例えば、第1の実施形態に係る制御部38は、天板22の位置に応じて、開始位置を設定する。そして、スキャン制御部33を介した制御部38の制御により、回転フレーム15は、回転を開始する(ステップS103)。そして、制御部38は、X線管12aが開始位置に到達したか否かを判定する(ステップS104)。ここで、X線管12aが開始位置に到達していない場合(ステップS104否定)、制御部38は、X線管12aが開始位置に到達するまで待機する。
【0039】
一方、X線管12aが開始位置に到達した場合(ステップS104肯定)、スキャン制御部33を介した制御部38の制御により、X線管12aは、X線の曝射を開始する(ステップS105)。そして、制御部38は、操作者からCT透視の終了要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS106)。ここで、CT透視の終了要求を受け付けない場合(ステップS106否定)、スキャン制御部33を介した制御部38の制御により、X線管12aは、X線の曝射を継続する(ステップS108)。そして、制御部38は、再度、ステップS106の判定を行なう。
【0040】
一方、CT透視の終了要求を受け付けた場合(ステップS106肯定)、スキャン制御部33を介した制御部38の制御により、X線管12aは、X線の曝射を停止し(ステップS107)、処理を終了する。
【0041】
上述したように、第1の実施形態では、連続スキャンによるCT透視において、X線管12aの初期位置から開始位置まではX線の曝射が行なわれないように制御する。第1の実施形態では、制御部38は、例えば、第1フレームのX線CT画像データがハーフ再構成により再構成可能であり、かつ、被検体Pに照射されるX線の大部分が天板22透過後のX線となる位置をX線曝射の開始位置として設定する。従って、第1の実施形態では、連続スキャンによるCT透視における被曝量を低減させることができる。
【0042】
また、上述したように、連続スキャンでも、熟練した操作者であれば、最初の1フレームのX線CT画像データから十分な情報を得ることができる。すなわち、第1の実施形態で説明した曝射制御が行なわれる場合であっても、熟練した操作者は、第1フレームのX線CT画像データや、数フレーム分のX線CT画像データを参照することで、CT透視を終了させることができる。従って、第1の実施形態では、熟練した操作者により連続スキャンによるCT透視が行なわれる場合、被曝量を更に低減させることができる。なお、上記では、ハーフ再構成が可能なX線曝射範囲に応じて開始位置を設定する場合について説明した。ただし、第1の実施形態は、被検体Pの被曝量が低減されるのであれば、開始位置を任意の位置に設定することが可能である。
【0043】
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、種々の条件に応じて開始位置を変更設定する場合について、図5及び図6を用いて説明する。図5及び図6は、第2の実施形態に係る制御部を説明するための図である。
【0044】
第2の実施形態に係るX線CT装置は、図1を用いて説明した第1の実施形態に係るX線CT装置と同様に構成される。ただし、第2の実施形態に係る制御部38は、以下の制御を行なう。すなわち、制御部38は、撮影空間内に存在する被検体Pの被曝低減対象部位の位置に応じて、開始位置を設定する。換言すると、制御部38は、最初の1回転において、被曝低減対象部位に可能な限りX線が曝射されないように、X線曝射の開始位置を設定する。被曝低減対象部位は、撮影空間内に存在する人間の位置により定まる部位である。ここで、撮影空間内に存在する人間とは、被検体Pや、CT透視により収集されたX線CT画像データを参照しながら被検体Pに対して施術(例えば、生体検査用の穿刺)を行なう医師等の術者である。
【0045】
被曝低減対象部位の一例は、被検体PにおいてX線被曝による影響度が高い部位である。X線被曝による影響度が高い部位は、例えば、被検体Pの腹部である。そこで、制御部38は、撮影時の被検体Pの体位に応じて、開始位置を設定する。
【0046】
また、被曝低減対象部位の一例は、術者の手等が存在する位置、すなわち、被検体Pに対して施術が行なわれる位置である。そこで、制御部38は、被検体Pに対して施術が行なわれる位置に応じて、開始位置を設定する。
【0047】
まず、撮影時の被検体Pの体位に応じて、開始位置を設定する場合について説明する。かかる場合、例えば、制御部38は、撮影前に操作者が入力した検査情報に含まれる被検体Pの体位を取得する。そして、制御部38は、取得した体位により定まる被検体Pの背面の位置に応じて、開始位置を設定する。例えば、制御部38は、被検体Pの背面に対して主にX線が曝射されることで収集されたハーフ再構成分の投影データから、第1フレームのX線CT画像データが再構成されるように開始位置を設定する。
【0048】
図5の(A)は、被検体Pの体位が背臥位である場合に設定される開始位置S1を例示している。また、図5の(B)は、被検体Pの体位が右側臥位である場合に設定される開始位置S2を例示している。また、図5の(C)は、被検体Pの体位が腹臥位である場合に設定される開始位置S3を例示している。また、図5の(D)は、被検体Pの体位が左側臥位である場合に設定される開始位置S4を例示している。
【0049】
次に、被検体Pに対して施術が行なわれる位置に応じて、開始位置を設定する場合について説明する。かかる場合、例えば、操作者は、入力装置31を用いて、管球位相のどの範囲で施術が行なわれるかを入力する。そして、制御部38は、撮影前に操作者が入力した位相範囲に応じて、開始位置を設定する。例えば、制御部38は、撮影前に操作者が入力した位相範囲以外でX線が曝射されることで収集されたハーフ再構成分の投影データから、第1フレームのX線CT画像データが再構成されるように開始位置を設定する。
【0050】
図6の(A)は、施術が管球位相「0度」を中心とする位相範囲で施術が行なわれる場合に設定される開始位置S5を例示している。また、図6の(B)は、施術が管球位相「30度」を中心とする位相範囲で施術が行なわれる場合に設定される開始位置S6を例示している。
【0051】
なお、第1の実施形態で説明した内容は、開始位置が被曝低減対象部位に応じて設定される点以外、第2の実施形態においても適用可能である。また、第2の実施形態に係るX線CT装置のX線曝射制御処理は、図4を用いて説明したステップS102の開始位置設定処理が、被曝低減対象部位に応じて行なわれる点以外、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。なお、第2の実施形態に係る制御部38は、撮影時の被検体Pの体位及び被検体Pに対して施術が行なわれる位置の双方に応じて、開始位置を設定しても良い。
【0052】
上述したように、第2の実施形態では、連続スキャンによるCT透視において、被曝低減対象部位を避けてX線の曝射が開始されるように制御する。従って、第1の実施形態では、被検体Pや術者に対する被曝の影響を低減させることができる。
【0053】
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、第1の実施形態又は第2の実施形態で説明した連続スキャンによるCT透視撮影が、操作者の操作に応じて、1フレーム分のCT透視撮影(単独スキャン)に変更される場合について図7及び図8等を用いて説明する。図7及び図8は、第3の実施形態に係る制御部を説明するための図である。
【0054】
第3の実施形態に係るX線CT装置は、図1を用いて説明した第1の実施形態に係るX線CT装置と同様に構成される。ただし、第3の実施形態に係る制御部38は、以下の制御を行なう。ここで、上述したように、入力装置31は、CT透視の撮影開始指示を、操作者の操作により受け付けるボタン(曝射ボタン)やフットスイッチ(曝射フットスイッチ)を有している。第3の実施形態では、制御部38は、かかる入力装置31に対する操作時間に応じて、CT透視撮影を連続スキャンから単独スキャンに切り替える。
【0055】
まず、制御部38は、入力装置31に対する操作者の操作が、所定期間が経過する前に終了したか否かを判定する。そして、制御部は、入力装置31に対する操作者の操作が、所定期間が経過する前に終了した場合、開始位置からX線曝射を開始した後、『開始位置とハーフ再構成が可能なX線曝射範囲とで定まる「終了位置」』にX線管12aが到達した時点でX線曝射を終了させる。
【0056】
ここで、所定期間とは、X線管12aが開始位置に到達した時点から、X線管12aが「開始位置とハーフ再構成が可能なX線曝射範囲とで定まる終了位置」に到達する時点までの期間である。以下、かかる期間を「ハーフ期間」と記載する。
【0057】
例えば、制御部38は、操作者が曝射ボタンをオンとした後にオフとした時点が、ハーフ期間が経過する前であるか否かを判定する。そして、制御部38は、操作者が曝射ボタンをオンとした後にオフとした時点が、ハーフ期間が経過する前であった場合、単独スキャンに切り替え、ハーフ期間が経過した時点でCT透視を終了する。かかる場合、ハーフ再構成により再構成された1フレームのX線CT画像データが表示されて、CT透視が終了する。
【0058】
図7に示す線分a〜線分fは、それぞれ、操作者が曝射ボタンをオンした時点からオフとした時点までの期間を例示している。図7に例示する線分a〜線分fは、X線管12aが開始位置に到達して開始されるハーフ期間が経過する前に、操作者が曝射ボタンをオフとしたことを例示している。線分a〜線分fに示すような操作が行なわれた場合、制御部38は、図7に例示するように、CT透視を単独スキャンに切り替える。
【0059】
一方、制御部38は、入力装置31に対する操作者の操作が、所定期間(ハーフ期間)が経過した後も継続される場合、以下の2つのモードの連続スキャンを実行させる。例えば、制御部38は、ハーフ期間が経過した後も、操作者が曝射ボタンを押し続けていた場合(図7の線分g及び線分hを参照)、図8の左図に例示する第1モードの連続スキャンを実行させる。第1モードでは、制御部38は、終了位置にX線管12aが到達した時点以降は、X線曝射を継続させる。第1モードは、第1の実施形態において、図3を用いて説明した連続スキャンと同じ連続スキャンである。すなわち、第1モードでは、1回転目にハーフ再構成分の投影データが収集され、2回転目以降はフル再構成可能な投影データが連続収集される。
【0060】
或いは、例えば、制御部38は、ハーフ期間が経過した後も、操作者が曝射ボタンを押し続けていた場合(図7の線分g及び線分hを参照)、図8の右図に例示する第2モードの連続スキャンを実行させる。第2モードでは、制御部38は、開始位置から終了位置までのX線曝射を繰り返して実行させる。第2モードでは、回転フレーム15が1回転するごとに、ハーフ再構成分の投影データが収集される。すなわち、第2モードでは、回転フレーム15が1回転するごとに、ハーフ再構成により1フレームのX線CT画像データが再構成され表示されることとなる。第1モードと比較すると、第2モードでは、時間分解能が若干低減するが、CT透視における被曝量低減の観点からは、有効な撮影方法である。
【0061】
第1モードを実行するか、第2モードを実行するかは、操作者により変更して設定可能である。また、本実施形態では、入力装置31は、第1モードを実行させるための第1フットスイッチと、第2モードを実行させるための第2フットスイッチと有する場合であっても良い。かかる場合、操作者は、曝射ボタンを押下し続けた状態で、第1フットスイッチ、又は、第2フットスイッチを踏むことで、連続スキャンのモードを設定することができる。
【0062】
また、かかる場合、操作者は、第1モードの連続スキャンを実行中に、第2フットスイッチを踏み込むことで、連続スキャンを第2モードに切り替えることができる。或いは、操作者は、第2モードの連続スキャンを実行中に、第1フットスイッチを踏み込むことで、連続スキャンを第1モードに切り替えることができる。
【0063】
なお、上記では、曝射ボタンの操作期間に応じて、単独スキャンに切り替える場合について説明したが、第3の実施形態は、曝射フットスイッチの操作期間に応じて、単独スキャンに切り替える場合であっても良い。また、第1及び第2の実施形態で説明した内容は、操作期間に応じてCT透視を連続スキャンから単独スキャンに切り替える点以外、第3の実施形態でも適用可能である。
【0064】
次に、図9を用いて、第3の実施形態に係るX線CT装置のX線曝射制御処理について説明する。図9は、第3の実施形態に係るX線CT装置のX線曝射制御処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0065】
図9に例示するように、第3の実施形態に係るX線CT装置の制御部38は、ボタン(曝射ボタン)が押下されたか否かを判定する(ステップS201)。ここで、ボタンが押下されていない場合(ステップS201否定)、制御部38は、ボタンが押下されるまで待機する。
【0066】
一方、ボタンが押下された場合(ステップS201肯定)、制御部38は、開始位置を設定する(ステップS202)。そして、スキャン制御部33を介した制御部38の制御により、回転フレーム15は、回転を開始する(ステップS203)。そして、制御部38は、X線管12aが開始位置に到達したか否かを判定する(ステップS204)。ここで、X線管12aが開始位置に到達していない場合(ステップS204否定)、制御部38は、X線管12aが開始位置に到達するまで待機する。
【0067】
一方、X線管12aが開始位置に到達した場合(ステップS204肯定)、スキャン制御部33を介した制御部38の制御により、X線管12aは、X線の曝射を開始する(ステップS205)。そして、制御部38は、ボタンが、ハーフ期間経過前にオフとなったか否かを判定する(ステップS206)。ここで、ボタンが、ハーフ期間経過前にオフとなっていた場合(ステップS206肯定)、スキャン制御部33を介した制御部38の制御により、X線管12aは、終了位置に到達した時点で、X線の曝射を停止し(ステップS207)、処理を終了する。一方、ボタンが、ハーフ期間経過後も継続して押下されていた場合(ステップS206否定)、スキャン制御部33を介した制御部38の制御により、X線管12aは、設定モードでX線の曝射を継続する(ステップS208)。
【0068】
そして、制御部38は、操作者からCT透視の終了要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS209)。ここで、CT透視の終了要求を受け付けない場合(ステップS209否定)、ステップS208において、X線管12aは、設定モードでX線の曝射を継続する。
【0069】
一方、CT透視の終了要求を受け付けた場合(ステップS209肯定)、スキャン制御部33を介した制御部38の制御により、X線管12aは、X線の曝射を停止し(ステップS210)、処理を終了する。
【0070】
上述したように、第3の実施形態では、例えば、操作者がボタンを押す時間を調整するという簡単な入力操作により、CT透視を連続スキャンから単独スキャンに切り替えることができる。従って、第3の実施形態では、操作者の要求に応じて、CT透視における被曝量を大幅に低減させることができる。
【0071】
また、第3の実施形態では、操作者の要求に応じて、連続スキャンによるCT透視を、開始位置から終了位置までのハーフ期間に限定した第2モードの連続スキャンに設定することができる。第2モードが行なわれる場合、連続スキャンによるCT透視における被曝量を大幅に低減させることができる。
【0072】
(第4の実施形態)
第4の実施形態では、第1〜第3の実施形態で説明したCT透視撮影において、管電流変調(modulation)を行なう場合について、図10を用いて説明する。図10は、第4の実施形態に係る制御部を説明するための図である。
【0073】
第4の実施形態に係るX線CT装置は、図1を用いて説明した第1の実施形態に係るX線CT装置と同様に構成される。ただし、第4の実施形態に係る制御部38は、以下の制御を行なう。すなわち、第4の実施形態に係る制御部38は、X線管12aからX線曝射が行なわれる期間、X線管12aから曝射されたX線が被検体Pを透過する厚みに応じて、X線管12aに供給される管電流を調節する。
【0074】
制御部38は、X線の透過範囲が厚い場合は、管電流を大きくし、X線の透過範囲が薄い場合は、管電流を小さくする管電流変調を実行させる。X線が被検体Pを透過する厚みは、X線管12aの位置によって異なる。管電流は、X線管12aの位置及び被検体Pの撮影時の体位に応じて、調整される。
【0075】
図10の(A)及び(B)では、X線管12aが管球位相「0度」に位置する場合、被検体Pの腹部正面に向かってX線が曝射され、X線管12aが管球位相「180度」に位置する場合、被検体Pの背中正面に向かってX線が曝射される場合を例示している。また、図10の(A)及び(B)では、X線管12aが管球位相「90度」に位置する場合、被検体Pの右側に向かってX線が曝射され、X線管12aが管球位相「270度」に位置する場合、被検体Pの左側に向かってX線が曝射される場合を例示している。通常、左右方向の厚みは、背腹方向の厚みより大きい。
【0076】
図10の(A)は、スキャン断面(XY平面)で変調される管電流の大きさを、楕円として設定した場合を例示している。図10の(A)に例示する楕円は、左右方向が長径となる、背腹方向が短径となる。図10の(A)では、楕円の中心「O」から楕円までの距離が、管電流の大きさに対応している。図10の(A)の設定例では、0度(腹側)や180度(背側)の位置からX線を曝射する場合にX線管12aに供給される管電流が、90度(右側)や270度(左側)の位置からX線を曝射する場合にX線管12aに供給される管電流より小さくなるように調整される。
【0077】
制御部38は、連続スキャンや単独スキャンを実行させる場合、図10の(A)に示す楕円に基づいて、管電流の調整をスキャン制御部33に実行させる。例えば、単独スキャンが行なわれる場合、X線管12aは、図10の(A)に例示する開始位置Sから時計周りに回転しながら終了位置EまでX線の曝射を行なう。かかる場合、制御部38は、図10の(A)に示す楕円に基づいて、開始位置Sから終了位置Eまで曝射期間にてX線管12aに供給される管電流を調整する。これにより、CT透視撮影における被検体Pに対する被曝の影響を低減させることができる。なお、制御部38は、第1モードでの連続スキャンの場合には、「終了位置E〜0度〜開始位置S」の期間においても、図10の(A)に示す楕円に基づいて、X線管12aに供給される管電流を調整する。
【0078】
また、図10の(B)は、スキャン断面(XY平面)で変調される管電流の大きさを、長径が同一であるが短径が異なる2つの楕円弧を組み合わせて設定した場合を例示している。図10の(B)では、点「O’」から楕円弧までの距離が、管電流の大きさに対応している。図10の(B)の設定例では、背腹方向と左右方向とで管電流を変調させるとともに、背側で曝射される場合の管電流が、腹側で曝射される場合の管電流より小さくなるように調整される。
【0079】
制御部38は、連続スキャンや単独スキャンを実行させる場合、図10の(B)に示す図形に基づいて、管電流の調整をスキャン制御部33に実行させる。例えば、単独スキャンが行なわれる場合、制御部38は、図10の(B)に示す図形に基づいて、開始位置Sから終了位置Eまで曝射期間にてX線管12aに供給される管電流を調整する。なお、制御部38は、第1モードでの連続スキャンの場合には、「終了位置E〜0度〜開始位置S」の期間においても、図10の(B)に示す図形に基づいて、X線管12aに供給される管電流を調整する。これにより、被曝低減対象部位である腹部に照射されるX線量を低減させることができ、CT透視撮影における被検体Pに対する被曝の影響をより低減させることができる。
【0080】
なお、制御部38は、例えば、被検体Pの撮影時における体位の情報から、図10の(A)や(B)に例示する調整を行なう。或いは、制御部38は、例えば、予備的に撮影された被検体PのX線CT画像データから推定される被検体Pの体型に応じて、図10の(A)や(B)に例示する調整を行なう。
【0081】
また、第1〜第3の実施形態で説明した内容は、X線曝射中に管電流変調が行なわれる点以外、第4の実施形態でも適用可能である。
【0082】
上述したように、第4の実施形態では、X線管12aから曝射されたX線が被検体Pを透過する厚みに応じて、管電流が調整を調整することで、CT透視における被曝による影響を低減させることができる。
【0083】
なお、上記の実施形態の説明において、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。更に、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、或いは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0084】
以上、説明したとおり、第1〜第4の実施形態によれば、連続スキャンによるCT透視における被曝量を低減させることができる。
【0085】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0086】
12a X線管
13 X線検出器
38 制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10