【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、以下の技術構成を採用する。
【0007】
外部加熱型マイクロ波プラズマ
バイオマス燃料ガス化炉は、垂直方向に配置される炉本体と、前記炉本体と連通するとともに炉本体の中央部に配置されるフィーダと、炉本体の間隙領域に配置されて蒸気を噴霧するための上側ノズルと、炉本体の床領域に配置されて二酸化炭素
、蒸気、またはその組合せを噴霧するための下側ノズルと、炉本体の上部にある合成ガス出口付近に配置される
合成ガスの温度と成分を監視する監視ユニットと、前記間隙領域の上側ノズルの上端に位置するマイクロ波プラズマ発生装置とを含み、
前記炉本体の床領域は、炉本体底部に位置する床媒体が落下する領域であり、前記炉本体の間隙領域は、炉本体の炉壁と前記床領域で囲まれる領域であり、前記マイクロ波プラズマ発生装置は1層または2層が配置され、
前記マイクロ波プラズマ発生装置が1層の場合、該マイクロ波プラズマ発生装置は3個または4個の作用ガス入口を含み、前記マイクロ波プラズマ発生装置が2層の場合、各層は3個または4個のプラズマ作用ガス入口を含み、プラズマ流は前記ガス化炉の間隙領域に水平方向
かつ接線方向に噴霧され、外部加熱装置は外部熱源を利用して加熱し、
循環床媒体出口が炉本体底部に配置されるとともに循環床媒体入口が炉本体上部に配置され、或いは、循環床媒体出口および循環床媒体入口のいずれもが前記炉本体の側壁に配置され、外部加熱装置は炉本体から分離されるとともに、循環床媒体が未反応の残留炭素およびスラグとともに循環床媒体出口から流出し、外部加熱装置により加熱されて、循環床媒体入口から炉本体に戻るように、循環床媒体出口および循環床媒体入口の間に配置され、前記外部加熱装置はスラグを排出するためのスラグ出口を含む。
【0008】
外部加熱装置の熱源はマイクロ波、高温マイクロ波プラズマ、レーザ、プラズマアーク、太陽エネルギ、またはそれらの組み合わせである。
【0009】
外部加熱装置は炉本体と一体化しており、外部加熱装置の熱源はマイクロ波、高温マイクロ波プラズマ、レーザ、プラズマアーク、太陽エネルギ、循環流動床(CFB)ボイラからの高温床媒体、またはそれらの組み合わせである。
【0010】
マイクロ波プラズマ発生装置は、電極ギャップが大きく、プラズマ活性が高く、体積範囲が広い。マイクロ波プラズマ発生装置のマイクロ波電源は、基本周波数が2.45GHzであり、単一のマイクロ波プラズマ発生装置の出力は200kW以内である。
【0011】
本発明はまた、外部加熱型マイクロ波プラズマ
バイオマス燃料ガス化炉を使用する
バイオマス燃料ガス化方法を提供する。本方法は、バイオマス燃料をガス化するために、外部熱エネルギを利用するものであり、本方法は以下の工程を含む。
【0012】
1)バイオマス燃料と固形廃棄物を含む原料をフィーダから炉本体に導入し、原料を高温床領域でガス化および熱分解して、多量の一酸化炭素、水素、二酸化炭素と、少量のメタンおよびタールを含む合成ガスを生成する工程。
【0013】
2)合成ガスを上方にガス化炉間隙領域へ流させ、マイクロ波プラズマ発生装置を始動させて、非平衡状態の高活性、高電離度の高温プラズマ酸化剤を生じさせることにより、合成ガスをプラズマ酸化剤と混合し粉砕して、蒸気を上側ノズルから炉本体に噴霧し、間隙領域の温度を1000〜1200℃に制御し、合成ガスがプラズマ雰囲気に3〜10秒滞留するようにプラズマ酸化剤の流量を調整し、プラズマ流を撹拌させて熱伝達と質量移動を高め、炉本体上部に配置される合成ガス出口から最終合成ガス生成物を回収する工程。
【0014】
3)下側ノズルからの二酸化炭素
、高温蒸気
、またはその組合せを炉本体に噴霧して、床領域内の残留炭素を酸化還元させ、一部の固定炭素を消費する工程。
【0015】
4)未反応の残留炭素と
残留スラグと床媒体を循環床媒体出口から外部加熱装置に搬送し、そこで残留炭素を燃焼させ、床媒体を加熱してスラグから分離させるとともに、スラグを
外部加熱装置に設置されたスラグ出口から排出する工程。
【0016】
5)分離された床媒体を循環床媒体入口から炉本体に戻し、床媒体を下方に流し、逆方向に流れる高温合成ガスと熱交換を行い、床領域内の温度が600〜1000℃になるように熱エネルギを放出し、冷却された床媒体を外部加熱装置に送り再度加熱し、必要に応じて循環を数回繰り返し、循環床媒体出口温度を750〜1200℃にするとともに、加熱
された床媒体
の温度を床領域の温度よりも高くする工程。
【0017】
6)監視ユニットにより合成ガスの温度と成分を監視し、ガス化作用を確実にするために二酸化炭素流量、蒸気流量、マイクロ波出力を調整する工程。
【0018】
工程2において、間隙領域内のプラズマ雰囲気にとどまる合成ガスの滞留時間は3〜6秒である。
【0019】
工程2において、間隙領域内のプラズマ雰囲気にとどまる合成ガスの滞留時間は4〜6秒である。
【0020】
工程3〜5において、ガス化炉床領域の反応温度は、600〜850℃に制御される。
【0021】
本発明はまた、外部加熱型マイクロ波プラズマガス化炉を使用するガス化方法を提供する。
【0022】
本方法は、バイオマス燃料をガス化するために外部熱エネルギを使用するものであり、本方法は以下の工程を含む。
【0023】
1)バイオマス燃料および固形廃棄物を含む原料をフィーダから炉本体に導入し、原料を高温床領域でガス化し熱分解し
、固形バイオマスの床領域への滞留時間を長くして、床領域で複雑且つ高効率の熱分解反応を完全に行い、先ず固形燃料を高温化で熱分解し、主要成分である揮発性物質および余剰固定炭素物質を生成し、次に揮発性物質を高温下で粉砕して、多量の一酸化炭素、水素、二酸化炭素と、少量のメタンおよびタールを含む合成ガスを生成し、スラグを
外部加熱装置に設置されたスラグ排出口から排出させる工程。
【0024】
2)合成ガスを上方に、ガス化炉間隙領域に流し、マイクロ波プラズマ発生装置を始動させて、非平衡状態の高活性、高電離度の高温プラズマ酸化剤を生じさせることにより、合成ガスをプラズマ酸化剤と混合し粉砕して、蒸気を上側ノズルから炉本体に噴霧し、間隙領域の温度を1000〜1200℃に制御し、合成ガスがプラズマ雰囲気に3〜10秒滞留するようにプラズマ酸化剤の流量を調整し、プラズマ流を撹拌して熱伝達と質量移動を高め、炉本体上部に配置される合成ガス出口から最終合成ガス生成物を回収する工程。合成ガスはタール含有量が僅かであり、或いはタールを含まない。
【0025】
3)床領域の温度を600〜1000℃に、また間隙領域の温度を750〜1600℃に維持するために、ガス化炉
底部に配置される外部加熱装置によりガス化炉を加熱する工程。
【0026】
4)監視ユニットにより合成ガスの温度と成分を監視し、ガス化作用を確実に行うために二酸化炭素流量、蒸気流量、マイクロ波出力を調整し、合成ガス出口温度を900〜1200℃となるように制御する工程。
【0027】
本発明の実施形態に係る効果は、以下のとおりである。
【0028】
1.ガス化炉は外部加熱装置を利用して熱エネルギを供給するので、活性成分を生成するために、酸化剤を添加することなくバイオマスの化学エネルギを利用することができ、合成ガスの活性成分(CO+H2)の体積百分率は90%を超える。
【0029】
2.ガス化炉の間隙領域に配置されるマイクロ波プラズマ発生装置は、タールの非平衡開裂反応を促進し、生成されるタールは僅かであり、或いはタールは生成されないので、工業での直接利用が可能なレベルとなり、良好な経済効率が達成される。
【0030】
3.ガス化炉はバイオマス燃料の粒径に対する特定の要件を備えておらず、一次粉砕により粒径要件を満たすことができるので、製造コストが低く、経済効率が良い。
【0031】
4.外部熱源は、例えば工業排熱などいずれの種類のエネルギ源であってもよく、エネルギ源の包括的な利用を助ける。
【0032】
本発明を、添付の図面を参照して以下に説明する。