【実施例】
【0022】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0023】
本実施例の二重天幕テントAは、上部に排気用開口部2を有する下層天幕1と、この下層天幕1の前記排気用開口部2を上方から塞ぐように覆い配設して(排気用開口部2の雨除けとして機能して)下層天幕1との間に排気間隙3を介在可能な上層天幕4とを備えている。
【0024】
また、この下層天幕1と上層天幕4とは、
図1,
図2に示すように、天頂部を頭頂点とする略四角錐形状に形成すると共に、この略四角錐形状が内部に配した支持フレーム8によって保持される構成としている。
【0025】
また、支持フレーム8について説明すると、
図2に示すように、上下方向にやや厚みを有し且つ平面視正方形状をなすように組成した底枠部9の下部四隅に、地面に接地する脚柱10を垂設すると共に、底枠部9の上部中心部に頭頂支柱11を立設した構成としたもので、この支持フレーム8の頭頂支柱11が下層天幕1及び上層天幕4の前記頭頂点たる中心部を下方から支持すると共に、支持フレーム8の底枠部9が下層天幕1下側の四辺部を内方から支持することで下層天幕1が略四角錐形状に張設され、この下層天幕1上に重ねた上層天幕4も略四角錐形状に張設される構成としている。
【0026】
また、上層天幕4は、前記下層天幕1の上部の排気用開口部2を上方から塞ぐように覆い配設可能であって下層天幕1より一回り小さめのサイズに構成し、この上層天幕4の各角錐面部間の各側辺部の下側を、前記下層天幕1の対応する各側辺部の上側に縫着等により止着した構成としている。
【0027】
即ち、本実施例では、下層天幕1と上層天幕4とが分離不能な構成とし、そうでありながらも、上層天幕4の下縁(上層天幕4の各角錐面部の底辺部)が下層天幕1の上面部と接離自在なことで、この下層天幕1,上層天幕4間の間隙と前記排気用開口部2とが連通して前記排気間隙3が形成される構成としている。
【0028】
更に詳しくは、下層天幕1は、略四角錐状の頂幕部12と、この頂幕部12と外形が同調する略角錐台形状の下幕本体部13とから成り、この頂幕部12の下縁(頂幕部12の各角錐面部の底辺部)に、下幕本体部13の上縁を縫着などの連結手段で連結することによって前記頂幕部12を頭頂点とする略四角錐形状に構成している。図中符号16は頂幕部12と下幕本体部13の連結部である。
【0029】
また、上層天幕4は、前記頂幕部12と、この頂幕部12と外形が同調する略角錐台形状の上幕本体部14とから成り、この頂幕部12の下縁に、上幕本体部14の上縁を縫着などの連結手段で連結することによって前記頂幕部12を頭頂点とする略四角錐形状に構成している。図中符号17は頂幕部12と上幕本体部14の連結部である。
【0030】
即ち、本実施例の下層天幕1と上層天幕4とは、その頭頂点をひとつの頂幕部12で兼用した構成としている。尚、下層天幕1と上層天幕4とに、夫々別々の頭頂点(本実施例の頂幕部12など)を有する構成としても良い。
【0031】
本実施例では、前記下層天幕1の前記下幕本体部13の四面ある全ての角錐面部に夫々前記排気用開口部2を設けている(
図2,
図6参照)。また、この各排気用開口部2は、前記下幕本体部13の各角錐面部の中ほどより上方側に設けると共に、下幕本体部13の角錐面部の形状に同調する略台形状の開口に形成している。
【0032】
また、本実施例の下層天幕1は、その前記下幕本体部13の各角錐面部に設けた前記排気用開口部2間の四箇所の各側辺部を、前記排気用開口部2より下方に存する下層天幕1(下幕本体部13)の下側幕部5に連設する連設幕部6に形成している。
【0033】
具体的には、前記連設幕部6は、
図2,
図4,
図6に示すように、四箇所の前記各側辺部に沿って前記頂幕部12の下縁と、前記下側幕部5の上縁とを連設する帯状幕に形成している。即ち、言い換えると、本実施例の下層天幕1の下幕本体部13は、各排気用開口部2間の四箇所の各側辺部に、前記頂幕部12の下縁に連結する帯状の連設幕部6を有する形状に形成している。
【0034】
また、この連設幕部6は、前記下側幕部5とは別部材製として、この下側幕部5の上縁部と連設幕部6の下縁部とを縫着することにより連設した(下幕本体部13を構成した)構成としている。図中符号18は下側幕部5と連設幕部6の縫着部である。
【0035】
また、本実施例の連設幕部6は、下方側に位置する部位ほどその横幅が徐々に幅広となる形状に形成し、このように構成した各連設幕部6により略台形状を呈する前記各排気用開口部2の下側開口部分の左右開口縁は、下方側に位置する部位ほどその開口幅が幅狭となる湾曲縁となるように構成している(
図2,
図4,
図6参照)。
【0036】
即ち、各連設幕部6は、帯状にすることで各排気用開口部2の開口面積を大きく阻害することなく、そうでありながらその下端と前記下側幕部5の上端との連設(縫着)範囲を広くした構成としており、これにより各排気用開口部2の下部開口縁の左右部に張力がかかり易く、排気用開口部2に臨設する下側幕部5の上縁部が下方へ弛みにくくなる構成としている。
【0037】
また、本実施例では、前記上層天幕4は、
図1,
図3,
図5に示すように、その全ての角錐面部の底辺部(下縁)を、上方に向かって凸湾曲する湾曲底辺7に形成している。
【0038】
即ち、この上層天幕4の角錐面部の底辺部が水平ストレート縁であると、この底辺部に張力がかかりにくく下方へ弛み易いが、この底辺部を湾曲底辺7に形成したことで、この湾曲底辺7には張力がかかり易く弛みを防止でき、これにより上層天幕4が下層天幕1にくっつきにくく、前記排気間隙3が良好に確保されて通風・換気機能が良好に発揮されることになる構成としている。
【0039】
以上のように構成した本実施例の二重天幕テントAによれば、二重天幕テントA内に強い横風や下からの巻き上げ風が吹き込むと、
図7中の太矢印で示したように、この風が下層天幕1の角錐面部の上方側に開口形成した四箇所の排気用開口部2へと誘導されて、この下層天幕1と上層天幕2との間の排気間隙3から二重天幕テントA外へと排気されることになるので、二重天幕テントA内での風圧の上昇が防止される(防風(耐風)効果が得られ、二重天幕テントAの倒壊が防止される。)。
【0040】
また、二重天幕テントA内にバーベキューコンロ15などを設置して調理を行ったり、暖を取る目的でストーブを設置使用したり焚火を行ったりした場合においても、
図7中の細矢印で示したように、上昇気流が発生して熱気や臭いや煙が四箇所の前記排気用開口部2へと誘導され、前記排気間隙3から二重天幕テントA外へと排気されることになる。
【0041】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。