(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
使用者による吸入のためのある用量の医薬品をそれぞれ包含する複数のブリスターを有するブリスターストリップを収容するためのチャンバーを画定する2つのシェル部分から形成されたハウジングと、起動レバーと、各ブリスターをブリスター開位置に順次移動させるための、前記チャンバー内に回転可能に装着されたブリスターストリップ駆動歯車と、連結される場合に、前記ブリスターストリップ駆動歯車が前記起動レバーの回転に応答して回転し、前記ブリスターストリップを割り出すように、前記起動レバーを前記ブリスターストリップ駆動歯車に選択的に又は一時的に連結するための駆動連結部材と、を備える吸入器であって、前記ブリスターストリップ駆動歯車及び前記起動レバーが、それぞれ、前記起動レバーの回転に応答して前記ブリスターストリップ駆動歯車の回転をもたらすように協働する駆動ギア及び駆動ギア要素を備え、前記駆動ギア及び前記駆動ギア要素が、前記チャンバーから離れた前記ハウジングの外側上に配設され、前記駆動連結部材が、前記ハウジングのシェル部分の側壁内の開口部にまで延在し、前記駆動ギアが前記駆動連結部材に連結され、前記駆動連結部材、前記ブリスターストリップ駆動歯車及び前記ブリスターストリップが、前記シェル部分の間で前記ハウジング内に収容される、吸入器。
それを通してある用量の医薬品を吸入することができるマウスピースと、前記マウスピースを覆うために、前記ハウジング上に旋回自在に装着されたキャップと、を備える、請求項1に記載の吸入器。
前記ハウジングが対向する側壁面を有し、前記キャップがそれぞれの側壁面にわたって延在する部分を有し、前記駆動ギア及び前記駆動ギア要素が、前記側壁面のうちの1つと前記キャップ部分のうちの1つとの間に配設される、請求項3に記載の吸入器。
前記ブリスターストリップ駆動歯車の駆動ギアが、前記ブリスターストリップ駆動歯車に連結するために、前記ハウジングの側壁面内の開口を経て延在するシャフトを含む、請求項4に記載の吸入器。
前記起動レバーが、前記ハウジングの対向する側壁面の間において前記ハウジングの外側にわたって延在する起動ボタンと、前記起動ボタンの各端部から前記キャップ部分の下にある前記ハウジングの外側上のそれぞれの側壁面にわたって延在する平板状部分と、を備える、請求項5に記載の吸入器。
前記起動レバーの各平板状部分が、前記チャンバーから離れた前記ハウジングの外側に前記起動レバーを旋回自在に装着するために、前記ハウジングのそれぞれの側壁面に旋回自在に装着される、請求項6に記載の吸入器。
前記マウスピースがブリスター突き刺し部材を備え、前記ブリスター突き刺し部材が前記マウスピースと一緒に旋回し、前記マウスピースが、前記起動レバーの回転に応答して旋回し、位置調整されたブリスターの蓋を穿刺するように、前記ハウジングに旋回自在に装着され、前記起動レバー及び前記ブリスター突き刺し部材のうちの一方が駆動カム要素を有し、並びに前記起動レバー及び前記ブリスター突き刺し部材のうちの他方が駆動カム面を有し、前記駆動カム要素及び前記駆動カム面が、前記ブリスター突き刺し要素が旋回して前記位置調整されたブリスターの蓋を穿刺するように、前記起動レバーの回転に応答して互いに協働する、請求項3に記載の吸入器。
前記マウスピースが、前記チャンバーから離れた前記ハウジングの外側上のそれぞれの側壁面にわたって延在する対向するエッジから延在する周囲壁を有し、前記周囲壁が、前記マウスピースを前記ハウジングに旋回自在に装着するように、前記ハウジングの側壁面に旋回自在に装着され、前記駆動カム要素及び前記駆動カム面のうちの一方が、前記周囲壁のうちの1つの中に形成される、請求項9に記載の吸入器。
使用者による吸入のためのある用量の医薬品をそれぞれ包含する複数のブリスターを有するブリスターストリップを収容するためのチャンバーを画定する2つのシェル部分から形成されたハウジングと、キャップと、各ブリスターをブリスター開位置に順次移動させるための、前記チャンバー内に回転可能に装着されたブリスターストリップ駆動歯車と、連結される場合に、前記ブリスターストリップ駆動歯車が前記キャップの回転に応答して回転し、前記ブリスターストリップを割り出すように、前記キャップを前記ブリスターストリップ駆動歯車に選択的に又は一時的に連結するための駆動連結部材と、を備える吸入器であって、前記ブリスターストリップ駆動歯車及び前記キャップが、前記キャップの回転に応答して前記ブリスターストリップ駆動歯車の回転をもたらすように互いに協働する駆動ギア及び駆動ギア要素によって連結され、前記駆動ギア及び前記駆動ギア要素が、前記チャンバーから離れた前記ハウジングの外側上に配設されかつ前記キャップの下に完全に収容され、前記駆動連結部材が、前記ハウジングのシェル部分の側壁内の開口部にまで延在し、前記駆動ギアが前記駆動連結部材に連結され、前記駆動連結部材、前記ブリスターストリップ駆動歯車及び前記ブリスターストリップが、前記シェル部分の間で前記ハウジング内に収容される、吸入器。
前記ハウジングが対向する側壁面を有し、前記キャップがそれぞれの側壁面にわたって延在する部分を有し、前記駆動ギア及び前記駆動ギア要素が、前記側壁面のうちの1つと前記キャップ部分のうちの1つとの間に配設される、請求項12に記載の吸入器。
【背景技術】
【0002】
吸入装置を使用する医薬品の経口又は鼻腔内送達は、患者が控えめにかつ人前で使用するためにこれら装置が比較的容易であるので、特に魅力的な薬剤投与の方法である。気道の局所的疾患及び他の呼吸器障害を治療するよう医薬品を送達するのはもちろんのこと、最近では、吸入装置は肺を介して血流に薬剤を送達するようにも使用されてきたために、皮下注射が不要である。
【0003】
乾燥粉末製剤が、通常、それぞれが正確にかつ一貫して測定された粉末の単回用量を含有するカプセル又はブリスターの形態で、個々の用量でプレパッケージされることが一般的である。ブリスターは、一般的には、冷間成形された延性箔積層体又はプラスチック材料であり、製造中及び用量がブリスター内に導入された後に、ブリスターの周縁部に完全に熱封止される穿刺可能な蓋を含む。用量が光及びUV放射(用量がそれらに曝されるようになる場合、これら全てが吸入器の送達特性に悪影響を及ぼす可能性がある)から遮断されることに加えて、水の進入及び酸素などの気体の侵入から保護されるために、箔ブリスターがカプセルよりも好まれる。したがって、ブリスターは、それぞれの個々の薬剤用量に対して優れた環境からの保護を提供する。
【0004】
それぞれが、前計測されかつ個々に包装された送達される薬剤の用量を収容する多数のブリスターを備えるブリスターパックを受容する吸入装置が公知である。この装置の起動は、ブリスターを穿刺する又は蓋を剥がすことによってなど、ブリスターを破断又は破裂する機構を引き起こすことで、患者が吸入する場合、その中に用量を搭載するブリスターを通して空気が引き寄せられ、次いでこれが装置を通してブリスターから運ばれ、患者の気道を介して肺に入る。加圧空気又は気体若しくは他の推進剤もまた、ブリスターから用量を運搬するよう使用されてもよい。あるいは、ブリスターを穿刺する又は開ける機構が、そこから用量が引き続いて吸入され得る容器に、ブリスターから用量を押出し又は放出してもよい。
【0005】
吸入器が使用されるたびに、ブリスターを開ける及び/又は装置に挿入する必要がなく、ある期間にわたってそれを繰り返し使用されることを可能にするような多数の用量を保持することが可能であるような吸入器が好都合である。したがって、多くの従来の装置は、それぞれが医薬品の個々の用量を保管するための手段を有する。用量が吸入される場合、位置合わせ機構が、前に空になったブリスターを開放機構から遠ざけるように移動させることで、新鮮なブリスターが、その内容物の吸入のために開けられる準備ができる位置へと移動される。
【0006】
上記記載のタイプの吸入器は、国際公開第2005/037353号として公開された本出願人による係属中の国際出願から公知である。
【0007】
国際公開第2005/037353号に記載されかつ特許請求され、並びに添付図面の
図1及び2に図示された一実施形態によれば、吸入器1は、ブリスターのコイル状ストリップ2を収容するハウジング2を有する。アクチュエータ5が
図2中に矢印「A」で示された方向で旋回される場合、単一の起動レバー5を備える位置合わせ機構4が、コイル3を1つのブリスターで一度にほどくことで、それらがブリスター探知器シャーシ6の上を通過し、引き続いてブリスター突き刺しステーション7を通過する。アクチュエータ5のそれぞれの動作でブリスター突き刺しステーション7で配置されたブリスター3aが、アクチュエータ5それ自体の上にある突き刺し要素8によって、アクチュエータ5の戻り行程で突き刺される(
図2中の矢印「B」によって指示された方向で)ことで、使用者がマウスピースを通して吸入する場合、ブリスター3a内に空気流が発生し、ブリスター内に収容された用量を搭載して、マウスピース9を介してブリスターから用量を運び出し、使用者の気道に入れる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】
図1に示す位置から位置合わせ歯車を駆動する
図2に示す位置へのアクチュエータの移動によって、ブリスターをブリスター突き刺し要素との一直線の並びへと連続的に移動させるように、ストリップがどのように駆動されるかを示すための従来の吸入装置の側面図である。アクチュエータが、
図1に示すようなその定常位置に戻される場合に、アクチュエータ上の突き刺しヘッドが、位置調整されたブリスターの蓋を突き刺す。
【
図2】
図1に示す位置から位置合わせ歯車を駆動する
図2に示す位置へのアクチュエータの移動によって、ブリスターをブリスター突き刺し要素との一直線の並びへと連続的に移動させるように、ストリップがどのように駆動されるかを示すための従来の吸入装置の側面図である。アクチュエータが、
図1に示すようなその定常位置に戻される場合に、アクチュエータ上の突き刺しヘッドが、位置調整されたブリスターの蓋を突き刺す。
【
図3a】本発明に係る吸入器の一般的機能及び操作を示すための図のシーケンスである。
【
図3b】本発明に係る吸入器の一般的機能及び操作を示すための図のシーケンスである。
【
図3c】本発明に係る吸入器の一般的機能及び操作を示すための図のシーケンスである。
【
図3d】本発明に係る吸入器の一般的機能及び操作を示すための図のシーケンスである。
【
図3e】本発明に係る吸入器の一般的機能及び操作を示すための図のシーケンスである。
【
図4】本発明の実施形態に係る、吸入装置の側面図である。
【
図5】
図4の側面図であるが、内部構成成分を見ることができるようにキャップが取り外された図である。
【
図6】吸入器のハウジングを形成するシェルの半分の除去後の
図5の側面図である。
【
図7】本発明のよる吸入器の個々の構成成分を示す分解透視図である。
【
図8】本発明の吸入器における使用のためのブリスターストリップ位置合わせ機構の部分透視図である。
【
図9】起動レバーのその本来の位置から中間位置への部分的回転に続く
図8に示すブリスターストリップ位置合わせ機構の部分透視図である。
【
図10】
図9で示すものと同様な図であるが、オプションの片持ちシャシアームを含まないものの図である。
【
図11】起動レバーが、駆動カップリングとアクチュエータとの駆動が係合解除した点まで回転した後の、
図8〜10に示すブリスターストリップ位置合わせ機構の部分透視図である。
【
図12】
図9〜11に示す位置合わせ機構の対向側面を示す部分透視図である。
【
図13a】
図9〜12に示す吸入器の位置合わせ機構で使用される駆動連結具の透視図である。
【
図13b】可撓性フランジ部分がシャフトに向かって、又はそのシャフト上に取り付けられた位置合わせ歯車に向かって方向「T」で屈折された、
図13に図示された駆動連結具の透視図である。
【
図14】使用済みブリスターを、それらが位置合わせ歯車を通過すると同時に破砕するために使用され得る位置合わせ歯車の形態及び位置を示す、本発明に係る吸入器の部分図である。
【
図15】本発明の別の実施形態に係る吸入器の個々の構成成分を示す分解透視図である。
【
図17a】マウスピースを遮蔽するためのシャッターを組み込む、本発明に係る吸入器の更に修正された実施形態を示す図である。
【
図17b】マウスピースを遮蔽するためのシャッターを組み込む、本発明に係る吸入器の更に修正された実施形態を示す図である。
【
図17c】マウスピースを遮蔽するためのシャッターを組み込む、本発明に係る吸入器の更に修正された実施形態を示す図である。
【
図17d】マウスピースを遮蔽するためのシャッターを組み込む、本発明に係る吸入器の更に修正された実施形態を示す図である。
【
図17e】マウスピースを遮蔽するためのシャッターを組み込む、本発明に係る吸入器の更に修正された実施形態を示す図である。
【
図17f】マウスピースを遮蔽するためのシャッターを組み込む、本発明に係る吸入器の更に修正された実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
添付の図面の
図3a〜3eを参照すると、2つのシェル部分11a、11b(
図6及び7を参照)から形成されたハウジング11と、ハウジング11に旋回自在に装着されたキャップ12とを有する吸入器が示され、このキャップは、キャップ12がマウスピース13を覆いかつ保護する
図4で示すような閉じられた位置から、マウスピース13が、マウスピース13を通して医薬品の用量を使用者が吸入可能であるよう露出される
図3(b)〜3(d)で示す完全に開けられた位置まで、
図3(a)中の矢印「R」によって示される方向に、「C」と記された(
図5〜7を参照)軸の回りを回転されるよう取り付けられている。
【0026】
このキャップは、これがブリスターストリップの位置合わせの機能を実施することなく、又はマウスピース13下のブリスター突き刺し部材15に位置調整されたブリスターの蓋を穿刺させることなく、自由に開かれかつ閉じられるという感覚で「受動的」である。
【0027】
キャップ12は、矢印「R」の方向でその完全に開かれた位置まで回転される。キャップ12がその閉位置から回転されるとすぐに、起動レバー14が現れる。次いで、使用者は起動レバー14に圧力を加えることで、これが
図3(b)中の矢印「S」によって示された方向で回転する。
【0028】
その行程の第1の部分を通して
図3(b)に示されるような位置までの起動レバー14の初期回転中に、ストリップが、未使用のブリスターをブリスター突き刺し部材15と一直線に並ぶまで移動させるように指示される。
【0029】
起動部材が、
図3(b)に示す位置を超えてその行程の第2の部分を通して回転される場合、並びに
図3(c)中の矢印「T」の方向で、その行程の第1の部分が完了した後に、ストリップは静止状態のままであるが、マウスピース13が今度は旋回されることで、ブリスター突き刺し部材15が前に位置調整されたブリスターの蓋を突き刺す。
【0030】
参照がブリスター突き刺し部材15に対して行われたが、複数の開口部がブリスターの蓋に形成されることで、空気がこれら開口部の1つ又はいくつかを通してブリスター内に引き込まれ、搭載された医薬品の用量と共にブリスターから流れ出て、1つ以上の他の開口部を経てかつマウスピースを介して患者の気道に入る。
【0031】
一旦
図3(c)に示す位置に起動レバーが置かれると、
図3(d)中の「U」によって指示された矢印で示すように、使用者が今度はマウスピース13を通して吸入する。
【0032】
吸入後、使用者は、反対方向に、すなわち、
図3(e)中の「V」によって示された方向で、キャップを回転させる。この動作中に、キャップ12が起動レバー14に係合することで、起動レバー14がまた、
図3(a)中で示すような最初の位置に戻り、起動レバー14のこの戻り動作中に、ストリップは静止したままである。
【0033】
上述したように、キャップ12は受動的であるが、キャップを閉じることに先立って起動レバーが押し下げられるような場合には、これは起動部材をその元の位置に戻すようにリセットする機能を実行する。
【0034】
上述したように、本発明の吸入器は、国際公開第2009/092652号を参照して前に説明された位置合わせ機構を有する。本発明の吸入器のこの態様は、
図8〜13aを参照して、ここで詳細に説明されるであろう。その中でアクチュエータ54が、本発明における駆動連結部材57に装着された駆動ギア16の代わりをするように、この図面は僅かに異なる配置を示すが、アクチュエータ54及び駆動ギアの双方がストリップを指示するよう回転されるものと同様に原理は変わらない。したがって、駆動ギア16の回転は、以下の
図8〜13aの説明で示されるアクチュエータ54の回転と同様な機能を実施する。
【0035】
図8を参照すると、位置合わせ機構51を備える吸入装置50の部分透視図が示されている。
【0036】
位置合わせ機構51は、4つの羽根55a、55b、55c、55dで、そのそれぞれが拡大ヘッド部56a、56b、56c、56dを有する羽根を備える位置合わせ歯車55を有する。
図1及び2を参照することから明らかなように、ブリスターストリップ(
図8〜14には示されず)が一旦ブリスター位置決めシャシ53の上を通過すると、これが位置合わせ歯車55の周りに接近する。ブリスターが2つの羽根55a、55b、55c、55dの間の空間に位置することで、位置合わせ歯車55がアクチュエータ54の回転に応答して回転すると同時に、羽根55a、55b、55c、55dが羽根55a、55b、55c、55dの間に位置決めされたブリスターと係合することによって、ストリップを位置合わせ歯車55の周りで駆動させて、新しいブリスターをブリスター突き刺し要素と一直線に並ぶまで移動させるための十分な距離まで、各ブリスターを前方に順次移動させる。
【0037】
位置合わせ機構51は、アクチュエータ54を位置合わせ歯車55に選択的に又は一時的に連結する駆動連結部材57(
図13a及び13bに最も明確に示される)を有することで、連結される場合に、位置合わせ歯車55がアクチュエータ54の回転に応答して回転して、ストリップを割り出す。駆動連結部材57は、その上に位置合わせ歯車55が回転可能に受け取られる回転の軸「A」(
図13a及び13bを参照)を画定するシャフト58を備えることで、これが前記回転の軸「A」の回りでシャフト58の回りを自由に回転することができる。アクチュエータ54は、駆動連結部材57に固定して取り付けられることで(ギア駆動もまた、駆動連結部材57に固定して取り付けられるであろう)、駆動連結部材57が、アクチュエータ54といつでも一緒に回転する。
図8〜12を参照して例示されかつ説明される実施形態において、駆動連結部材57及び位置合わせ歯車55は、同一軸「A」の回りの回転のために、全て同軸的に装着されている。しかしながら、
図7の実施形態では、マウスピース13及び起動レバー14は、軸「A」で同軸的に装着されていないことが理解されよう。
【0038】
駆動連結部材57は、シャフト58の一端から半径方向に延在する円形フランジ59を有する。フランジの部分60は、フランジ59がシャフト58と結合する場所で約180度の角度にわたって切り落とされているとで、フランジ59のこの部分60は、シャフト58に直接取り付けられるのではなく、その端部60a、60bのそれぞれでフランジ59の残りの部分だけに直接的に取り付けられる。結果的に、フランジ59のこの部分60は、フランジ59の残部に対して可撓性であり、そして力がこれに加えられる場合、シャフト58に向かって又はそれから離れるのいずれかの、若しくは、より重要な点では、シャフト58上に装着されている位置合わせ歯車55に向かって又はそれから離れるのいずれかの軸方向で(
図13b中の「T」及び「S」によって示された)、シャフトの軸に対して直角に延在するフランジ59の平面から屈折され得る。この可撓性フランジ部分60は、シャフト58及びアクチュエータ54の軸Aと交差するがこれに対して直角の角度で延びている軸Bの回りを蝶番式に動く。駆動連結部材57、又は少なくともフランジ59は、屈折された可撓性フランジ部分60が解除される場合、その中でフランジ部分がフランジ59の残りの固定された部分と同一平面上にあるその中立の無負荷位置に戻るように、弾性材料から作製される。
【0039】
可撓性フランジ部分60は、周縁エッジから半径方向に張り出す、一体的に形成されるフランジ屈折ドグ62を有する。フランジ屈折ドグ62は、反対側に第1及び第2の曲げられた係合面63、64を有する。駆動連結部材57が、アクチュエータ54の回転に応答して一方向で回転される場合、第1及び第2の曲げられた係合面53、54の一つが、ハウジング52上の固定構造体65と協働して、可撓性フランジ部分60を第1の方向に屈折させる。以下により詳細に説明されるように、駆動連結部材57が反対方向に回転される場合、他の曲がった係合面がハウジング52上の構造体65と協働して、可撓性フランジ部分60を第2の反対方向で屈折させる。
【0040】
可撓性フランジ部分60はまた、その表面からシャフト58と同一の方向で位置合わせ歯車55に向かうその表面から軸方向で立ち上がり、並びに可撓性フランジ部分60の周囲の周りに部分的に延在する孤状の位置合わせ歯車駆動ドグ66も有する。ここで以下により詳細に説明されるように、可撓性フランジ部分60が
図13b中の矢印「T」によって示されるような第1の方向で屈折された場合に(
図13bでは、フランジ部分60は、その屈折された位置で示されている)、位置合わせ歯車駆動ドグ66の末端面66a(
図13a参照)が、位置合わせ歯車55の羽根55a、55b、55c、55dに係合することで、位置合わせ歯車55が、駆動連結部材57と共に駆動される。
【0041】
上述したように、駆動連結部材がアクチュエータ54の回転に応答して回転する場合、フランジ屈折ドグ62は、フランジ59の屈折可能部分60を屈曲させるように、ハウジング52の構造体65に係合する。この構造体65は、幾重にも重なって配置されるか又は軸方向で互いに離間されて配置されている第1及び第2の孤状トラック又はパス67、68を備える。一番内側のトラック67の表面が、
図8に見ることができる。下位又は最も外側のトラック68は、その下に位置し、
図12で見ることができる。トラック67a、68aの端部は、明らかになるであろう理由のために、曲がった面を有する。
【0042】
アクチュエータ54(又は駆動ギア)が第1の方向に回転される場合、駆動連結部材57がこれと共に回転し、フランジ屈折ドグ62上の第1の外側に面する曲がった面63が最も内側のトラック67の曲がった面67aと接触する。駆動連結部材57の更なる回転が、フランジ屈折ドグ62を最も内側のトラック67の表面にずり上がらせることによって、可撓性フランジ部分60を内側に、すなわち、ハウジング62内の方向又はシャフト58及び位置合わせ歯車55に向かう方向で、屈曲させる。
【0043】
可撓性フランジ部分60が、矢印Tの方向で内側に屈折された場合、駆動連結部材57の更なる回転が、位置合わせ歯車駆動ドグ66を、
図8に示すような位置合わせ歯車55の羽根55cである羽根に係合させることで、位置合わせ歯車55が、駆動カップリング部材57と一緒に回転し、これが位置合わせ歯車55が係合されるよう駆動する。
【0044】
最も内側のトラック67の端部が到達された場合、フランジ屈折ドグ62が、トラック67の表面を離れて、可撓性フランジ部分60の弾性が、それを元の無負荷又は中立位置に戻るようにさせる。駆動連結部材57が更に回転される場合、位置合わせ歯車駆動ドグ66は、位置合わせ歯車55の羽根55cとはもはやそれ以上係合せず、その代わりにその下側を通過することで位置合わせ歯車55が静止状態になる。したがって、同一方向におけるアクチュエータ54の回転が継続されているにもかかわらず、位置合わせ歯車に対する駆動が解除される。
【0045】
アクチュエータ54が、その本来の位置に向かって反対方向に逆転される場合、フランジ屈折ドグ62の第2の内側に面する曲がった面が今度は下位又は最も外側のトラック68に接触することで、フランジ屈折ドグ62が今度はその第2のトラック68の表面にずり上がり、これによって、可撓性フランジ部分60を外側に又はこれが前に屈折された方向に対して反対方向で、屈折させる。フランジ部分60を屈折させるように、最も外側のトラック68とのフランジ屈折ドグ62の係合は、駆動連結部材57が、位置合わせ歯車55へのいずれの駆動もなく、反対方向で回転することを可能にする。反対方向に逆転される場合、フランジ部分60が反対方向で屈折されなかったならば、フランジ屈折ドグ62はハウジング62内の構造体65の端部に対して単純に係合することによって、反対方向での回転を防止するか、あるいはフランジ屈折ドグ62が、同一方向で可撓性フランジ部分60を屈折させている最も内側のトラック67上に戻って移動し、これが位置合わせ歯車駆動ドグ66の反対側の端部66bを位置合わせ歯車65の羽根65bに係合させることによって、係合した駆動なしにそれを静止状態のままにするよりはむしろ、位置合わせ歯車65を後方に駆動することが、理解されるであろう。したがって、連結部材67の反対方向での回転中に、位置合わせ歯車に対する駆動がないように、可撓性フランジ部分60が反対方向で屈折されることを確実にする必要がある。
【0046】
駆動屈折ドグ62が、最も外側のトラック68に到達する場合、可撓性フランジ部分60は、その弾性のために、その元の無負荷又は中立の位置に戻る。
【0047】
アクチュエータ54の回転の程度に対する位置合わせ歯車55の回転の程度は、内側及び外側トラック67、68の周囲長を変更することによって制御されてもよい。トラックがより長く作製される場合、可撓性フランジ部分60は、角度のより大きな比率に関して屈折されるであろうし、その角度を通してアクチュエータ54が回転され、したがって位置合わせ歯車駆動ドグ66は位置合わせ歯車に係合され、その角度全体にわたり位置合わせ歯車を回転するであろう。必要な場合、トラック67、68は、アクチュエータ54の回転中に位置合わせ歯車55が、一方向における移動のその角度全体を通して回転するように、十分に長く作製され得る。あるいは、トラック67、68は、それを通してアクチュエータ54と位置合わせ歯車55が一緒に回転する角度を減少させるように、より短く作製され得る。理想的には、トラックの長さは、位置合わせ歯車55が、次の未使用のブリスターをブリスター突き刺し要素と一直線になるように移動させるのに十分な角度を通して回転するように選択され得る。
【0048】
アクチュエータ54(ギア駆動)の更なる回転は、ブリスター突き刺し部材が、ブリスター突き刺し要素と一直線に並ぶ位置までちょうど移動されたブリスターの蓋を突き刺すように、マウスピースを回転させる。
【0049】
位置合わせ機構51は、アクチュエータ54又はキャップが、ストリップの初期位置合わせを生じるのに十分である角度であるが、位置合わせ歯車55に対する駆動が係合していない、すなわちフランジ駆動ドグ62が最も内側のトラック67の端部にまだ到達していない位置であるような角度で回転された場合、行程が中断されることが可能であるよう設計されている。位置合わせ歯車55に対する駆動が係合していない(又は駆動ギアがその初期位置にまで逆転される)前に、行程が中断されて、アクチュエータ54が元の位置に戻る場合に、位置合わせ歯車駆動ドグ66の裏面66bが先行する羽根55bに係合し、位置合わせ歯車55を反対方向で駆動すると同時に、ストリップはその元の位置に後方に駆動されるであろう。
【0050】
位置合わせ機構51はまた、位置合わせ工程の間に位置合わせ歯車の回転を防止するよう位置合わせ歯車をロックするためのオプションの手段と、位置合わせ歯車駆動ドグ66によって駆動される場合に、位置合わせ歯車55の回転を可能にするようこのロックを一次的に解除するための手段とを有する。このロックはまた、ストリップ、より具体的には突き刺される次のブリスターの位置的精度を改善する。このロッキング構成は、今度は以下でより詳細に説明されるであろうが、このロッキング機構は全く省略され得ることに留意されるべきである。
【0051】
ブリスター位置決めシャシ53は、シャシの本体53から位置合わせ歯車55に向かって延在する弾力があり柔軟である片持ちアーム70を必要に応じて備えてもよい。片持ちアーム70の自由端は、その中に位置合わせ歯車55の羽根55cのヘッド56cが配置されるレターボックス状のスロット、窓又は開口部72を備える拡大したヘッド部分71を有する。開口部72は、羽根55cのヘッド56b(
図8に示すような)が、そこで滑り嵌めされるように寸法設定されることで、位置合わせ歯車55の回転が防止される。アクチュエータ54の通常の又は本来の位置では、羽根55cのヘッド56cは、シャシ53の片持ちアーム70における前記開口部72内に配置されることで、位置合わせ歯車55の回転が防止される。
【0052】
フランジ60の可撓性部分を位置合わせ歯車55に向かって内側に屈折させるように、アクチュエータ54が回転されかつフランジ駆動ドグ62が最も内側のトラック67に係合する場合、位置合わせ歯車駆動ドグ66が、シャシ53の片持ちアーム70上の拡大したヘッド71の内側から延在する突起71aに初めに係合することで、片持ちアーム70が、位置合わせ歯車55から離れて外側に屈折され、羽根55cのヘッド56cをスロット72から開放し、これによって、位置合わせ歯車55をロック解除する。位置合わせ歯車55が、片持ちアーム70を位置合わせ歯車55から離れるように押す位置合わせ歯車駆動ドグ66によって一旦端解除されるだけで、位置合わせ歯車駆動ドグ66が引き続いて位置合わせ歯車55の羽根55cに係合することで、駆動連結部材57の更なる回転が、位置合わせ歯車55を回転させる。
【0053】
フランジ駆動ドグ62が最も内側のトラック67から離れ、かつ可撓性フランジ部分60がその弾性のためにその非屈折状態に戻る前に、位置合わせ歯車駆動ドグ66は、もはや片持ちアーム70に対して押すことはなく、したがって、片持ちアーム70は、位置合わせ歯車55に向かって自由に戻ることができる。片持ちアーム70が、位置合わせ歯車55の回転が完了する直前に自由に戻ることができるので、片持ちアーム70に接触する次の羽根55bのヘッド56bによって完全に戻されることが防がれる。位置合わせ歯車の更なる回転の過程中に、ヘッド56bは、片持ちアーム上にスライドし、次いで開口部72に落下することによって、片持ちアーム70は完全に戻る事が可能になり、アクチュエータ54の継続された回転に応答して駆動連結部材57の任意の更なる回転に先立って、位置合わせ歯車を定位置でロックする。
【0054】
アクチュエータ54の戻り行程の際には、可撓性フランジ部分60の反対方向における、すなわち、位置合わせ歯車から遠ざかる方向における屈折はまた、位置合わせ歯車駆動ドグ66がシャシアーム70を開放し、したがって、位置合わせ歯車55がロック解除されず、これによって、戻り行程中の位置合わせ歯車のいかなる回転も防止されることを保証することが理解されるであろう。
【0055】
本発明のブリスターストリップ駆動部材又は位置合わせ歯車15は、原理が同じままであるが、
図8〜13bを参照して説明される僅かに異なる形状を取ってもよい。特に、位置合わせ歯車15は、使用済みブリスター内腔部が位置合わせ歯車に接近すると同時に、使用済みブリスター空洞を押し込むよう使用され得ることによって、少なくとも部分的にそれらを破砕する。これは、ハブと装置11のケース又は壁、若しくはケース11に固定された構成成分との間の距離(
図14中のX)をブリスター内腔部の最大高さ未満にするように、位置合わせ歯車の車軸又はハブ18を拡大することによって達成される。ブリスター内腔部が位置合わせ歯車17のスポーク17aの間に搬入されると同時に、歯車17の前進回転は、内腔部が位置合わせ歯車17の拡大したハブ18と装置のケース11との間で少なくとも部分的に押し込まれる又は挟まれることを引き起こす。空のブリスター内腔部を少なくとも部分的に破砕することの利点は、巻かれたストリップはより小さい直径を有するので、装置の使用済みブリスターチャンバー内に巻かれる場合、これらが今度はあまり場所を取らないことである。更に、ブリスター駆動歯車の周りに供給された結果として、更にブリスター内腔部の破砕の結果としての双方で、自然の湾曲がストリップに与えられる。このことが、ストリップの使用済み部分がより容易に巻かれることを促進する。ブリスター内腔部が破砕された場合、ブリスター駆動歯車のスポークがストリップと接触する点で、すなわち、ブリスター内腔部がストリップの残余部分と遭遇する根元部分でのデンティングに対してより弾力的であることも明らかである。したがって、ブリスターが破砕された場合、ストリップのより積極的かつ正確な駆動が達成される。
【0056】
上述したように、本発明の吸入器の駆動連結部材57は、駆動ギア16がアクチュエータ54の代わりにそれに取り付けられることで、駆動連結部材57が駆動ギア16の回転に応答して回転するように変更される。駆動ギア16が駆動連結部材57と一体化するよう成形され得ることも想定される。
【0057】
駆動連結部材57が、ハウジング11のシェル11bの側壁内の開口部19にまで延びて、駆動ギア16がそれに連結されることで、これが前記側壁の外側表面上に配設され、駆動連結部材57、ブリスターストリップ駆動歯車17及びブリスターストリップそれ自体だけが、シェル部分11a、11bの間でハウジング内に収容されていることが、
図7から明らかであろう。
【0058】
起動レバー14は、シャル11bの外側表面にわたって延びている第1の平板状部分20を有し、並びに前記表面から直立する隆起部分22を受け取るためのその中の孔21を有し、これは第2の軸(
図7及び15中のA−A)の回りの回転のために、起動レバー14をシェル11に旋回自在に装着するためのものである。起動レバー14はまた、第1の部分20に平行であり、起動ボタン24によって第1部分から離間されている第2の平板状部分23を有してもよい。第2の平板状部分は、シェル11aの反対側表面にわたって延在し、前記反対側表面から直立する対応する隆起部分と係合するための孔25も有することで、平板20、23とシェル部分11a、11bの反対側表面の間に延在する起動ボタンで、起動部材14をシェル11に旋回自在に連結する。
【0059】
第1の平板20は、その中に更なる開孔26を有し、キャップ12は、キャップ12の第3の軸を中心とした回転のために、キャップ12内の対応する凹部(
図7には示されないが、
図15中の開口92を参照)内に位置決めする、シャル部分の表面から直立する隆起部分80などの連結具によって、外側シェル部分11bに旋回自在に装着される。隆起部分80は、起動部材14内の開孔26を経て延在する。開孔26は、弧状であり、その中心として第2の軸を有することで、起動レバー14が第2の軸の回りで回転される場合、隆起部80が起動部材14と係合することなく開孔26内を移動し、したがって、キャップ12は、静止状態のままである。弧状の開孔26は、シェル11bへの旋回自在取付けのためのクリアランス孔として働き、これによって起動レバー14の第2の軸を中心とした回転を可能にするものである。
【0060】
駆動部材(図示せず)が、キャップ12の内側表面から延びている。駆動部材は、第2及び第3の軸のそれぞれの間に、それぞれから離間して位置決めされ、かつ起動レバー14に向かって延びていて、この起動レバー14は、キャップ12が、その閉位置に向かって戻るようにその第3の軸の回りで回転される場合並びに起動部材14がその第2の軸の回りで回転された後に、前記駆動部材による係合のための壁27を有する。キャップ12のその閉位置に向かって戻る更なる回転の際に、起動部材と壁27は、第2の軸と第3の軸との間で接触し、駆動部材が壁27に対して押す。壁27に対する駆動部材の圧力が、起動部材14をその元の位置に戻るよう回転させて、それと共にキャップがその閉位置に戻る。
【0061】
キャップ12と起動レバー14は、キャップ12がその閉位置にあり、かつ起動レバー14がその開始位置に戻った場合に、キャップ12が、装置を操作するよう使用者によって加圧される起動ボタンを覆うよう構成される。これが、キャップを開く前に、使用者が起動部材14を回転させることによって装置を操作しようとすることを防止する。
【0062】
起動部材14は、ギア駆動16と駆動噛み合いする、ギア部分、すなわち歯がついた領域又は要素28を有することで、起動部材14の回転がまた、ギア駆動16の回転及びギア駆動16に対するブリスターストリップ駆動部材の選択的回転を生じるが、一方上記の位置合わせ機構に起因して、起動部材14が、その行程の最初の部分を通して回転されることで、ブリスターストリップが、最初に駆動されて次のブリスターをブリスター突き刺し部材15と一直線に並ぶよう移動させる。その行程の第2の部分を通しての起動部材14の更なる回転中に、ブリスターストリップは、駆動連結部材57がブリスターストリップ駆動歯車17から分離されるような移動を防止される。その行程の第2の部分を通しての回転中に、マウスピース13によって運ばれたブリスター突き刺し部材15が回転されることで、これが、位置調整された、ここでは静止状態のブリスターを突き刺す。
【0063】
カム駆動部材(図示せず)は、第1の平板から第2の平板23に向かって延びている。このカム駆動部材は、マウスピース13の下の周囲壁30内に形成されたカム溝又はスロット29内に受容される。
図7から明らかなように、カム溝又はスロット29は、一端での脚部分26bに続くアーチ状部分29aを有する。スロット29が、起動レバー内に代わりに提供されてもよく、カム駆動部材が同一の機能を行うためにマウスピースから延びてもよいことが理解されるであろう。
【0064】
カムスロット29のアーチ状部分29aがその半径として第2の軸を有するので、その行程の第1の部分を通しての起動部材14の最初の回転中に、カム駆動部材が、マウスピースのいずれの移動も生じることなく、カムスロット29のアーチ状部分29に沿って摺動する。しかしながら、起動部材14の後続する回転中に、カム部材がカムスロット29の脚部分29bに到達し、カム溝29の側壁に係合することで、マウスピース13に起動部材14と一緒に第1の軸B−Bの回りを回転させて、これによって、マウスピース13下のブリスター突き刺し部材15を位置調整されたブリスターへと引っ張る。
【0065】
参照が旋回するマウスピース13になされているが、別の実施形態では、ブリスター突き刺し部材15が、マウスピース13に旋回自在に取り付けられてもよく、又はマウスピース13に旋回自在に取り付けられる支持部又はモジュール内に装着されてもよいことも理解されるであろう。これら実施形態では、マウスピース13それ自体は、静止状態のままであることで、起動部材14の動作に応答して、ブリスター突き刺し部材15が静止状態のマウスピース13に対して旋回し、位置調整されたブリスターの蓋を穿刺する。
【0066】
キャップのその開位置から閉位置への回転の過程中に、キャップ12の回転に起因する起動部材14の回転はまた、カム部材がカムスロット29bに沿って戻るよう移動すると同時に、マウスピースのその元の位置に戻る回転を引き起こす。
【0067】
図7に示すように、必要に応じて、螺旋要素31がまた、ハウジング11内に装着されていて、これにストリップの使用済み部分が供給される。
【0068】
ストリップの使用済み部分を受け取るために、ある領域がハウジング内に提供されるが、本発明は、使用済みブリスターがハウジング11内に保持されずに、使用者による定期的取り外しのために、ハウジング11の壁にある開口部(図示せず)を通して放出するような他の吸入装置(図示せず)に適用可能であることも理解されるであろう。
【0069】
位置調整されたブリスターの突き刺しは、ストリップの移動が停止した後にだけ起こるが、この機構は、ブリスター突き刺し要素15がブリスターの蓋を突き刺した後、又は突き刺しを開始した後にだけ、ブリスターストリップ駆動歯車17と駆動連結部材57との分断が起こることで、突き刺し要素が、そこに入ると同時にブリスターの蓋を横切って通過されるように構成されている。このことが、ブリスター突き刺し要素によって穿刺される前に、ストリップが静止状態にある場合に作り出される孔の寸法に対してより大きな孔を作り出す。より大きな孔は、ブリスターから全ての薬剤用量が搭載されかつ取り除かれることを有利に保証する。
【0070】
修正された実施形態が、
図15及び16に示されている。この実施形態は、前の実施形態と同様であり、かつ同様に機能するが、その行程の終了時に起動レバー81を保持するための戻り止め機構を追加的に有することで、戻り止め機構によってそこに配置された保持を打ち消し、起動レバー81を最初の位置に戻ることを可能にするために、小さな力が加えられる必要がある。この戻り止め機構は、起動レバー81から延びて、起動レバー81がその行程の第2の部分の最終に接近すると同時にシェル部分84bの爪83と係合する屈曲領域82aを有するカンチレバー82を有することで、一旦爪83が屈曲領域82aを通過したならば、カンチレバー82は、弾性的に変形され、これが屈曲領域82aを乗り越えると同時に、その元の形状に跳ね返る。起動レバー81が、その最初の位置に向かって戻るよう回転される場合、カンチレバー82が爪83によって変形されかつそれを乗り越えて戻るように、起動レバー81に対して十分な力が最初に起動レバーに加えられねばならない。起動レバー81の初期移動に対してわずかな抵抗を提供することに加えて、起動レバー81の行程の第2の部分の最終が到達すると同時に、これはまた可聴の「クリック」を発生し、したがって、起動レバー81の移動の最終が到達したことを使用者に可聴の信号で提供する。
【0071】
この実施形態はまた、ハウジングの内部を未使用ブリスターチャンバー及び使用済みブリスターチャンバー86、87(
図16参照)に分離する強固な分割壁85も有する。この壁85は、ハウジングのシェル部分84a内に滑動可能に装着されることで、より多くのブリスターが使用されるにつれて、使用済みブリスターチャンバー86内のブリスターの使用済みコイルの力が、壁85を圧迫して、それを
図16中の矢印「P」で示される方向に押して、使用済みブリスターのための空間を拡大し、かつ未使用ブリスターによって先に占有された空間を低減する。
【0072】
滑動する壁85は、区画に分ける隔壁89に取り付けられかつこれと一体化して形成された細長い足部68を備える。足部88のほぼ中央領域88aが隔壁89に取り付けられることで、これが、隔壁89の両側上の反対方向に延びている。足部88は、ハウジングの壁に形成された凹部90に滑動可能に受け入れられ、これはその端部88bで、調節板89とそれが結合するその中心88aよりも幅が広いことで、凹部90の壁との接触が、足部88のより幅の広い端部88bで主として行われる。
【0073】
足部88の下の補強リブ(図示せず)を受け取るために、より深く、狭い凹部91が、第1の凹部90内の壁に深く延びてもよい。
【0074】
既に述べているように、ブリスターストリップ駆動歯車17は、チャンバーに回転可能に装着され、各ブリスターを、好ましくは位置調整されたブリスターの蓋を穿刺するブリスター突き刺し要素を使用して、各ブリスターが開けられ得る位置へと順次移動させる。しかしながら、ブリスターストリップ駆動歯車17を回転するよう駆動される駆動ギア16が、ブリスターストリップとブリスターストリップ駆動歯車17が受け取られるチャンバーから離れたハウジングの外側に配設されている。同様に、起動レバー14は、ハウジングの外側上に配設されていて、これもハウジングから遠い。したがって、起動レバー14上の駆動ギア部分又は要素28もまた、チャンバーから離れたハウジングの外側上にある。このことは、摩擦を増大させかつ満足し得るブリスター位置合わせに有害である、チャンバー内に収容されたいかなるルース粉末用量も、ギア部分28及び駆動ギア16と接触することが実質的に防止されるという利点を有する。
【0075】
それぞれの駆動ギア、すなわち、駆動ギア16及びギア部分28は、ハウジング11とキャップ12との間に配設されていることで、ハウジング11のそれぞれの側壁面にわたって延在する部分12a、12bを有する前記キャップ12によって包囲されている。このことは、駆動ギア16及びギア部分28が、前記側壁面の1つと前記キャップ部分12a、12bの1つの間に配設されていることを意味する。
【0076】
駆動ギア16は、ハウジングの側壁内の開口19を通して、駆動連結部材57を介して、ブリスターストリップ駆動歯車17に接続されている。
【0077】
マウスピースがハウジングの外側に装着されていて、前記周囲壁30が、チャンバーから離れたハウジングの外側上のそれぞれの側壁面にわたって延在する対向するエッジから延びていることも理解されるであろう。この周囲壁は、ハウジングの側壁面に旋回自在に装着され、キャップ12の部分12aによって覆われている。
【0078】
さらに修正された実施形態が、
図17a〜17fを参照してここで説明される。この実施形態は、前の実施形態と同様であので、同様な構成成分は、再度説明されない。
図17a〜17dの吸入器は、マウスピース13がその上昇位置にある場合、マウスピース13を遮断するが、患者が吸入する場合、そこを通して用量を通過させるためにマウスピース13が開かれるように、ブリスターを突き刺すための起動レバー14、81上の圧力に応答して、マウスピース13が下方向に引かれと同時に旋回する、シャッター100(
図17e及び17fを参照)を追加的に提供されている。
【0079】
この実施形態に係る吸入器の上面透視図は、
図17aで見ることができる。対応する側面図は
図17bで示されるが、明確さのためにキャップは削除されている。
図17aでは、キャップ12がその開位置に旋回されているが、起動レバー14、81は、まだ起動されていない。
図17aで見ることができるように、マウスピース13は、マウスピース開口部13aを通して見ることができるシャッター構成成分100のシャッター部分101によって遮断されている。
【0080】
この実施形態に係る吸入器の上面透視図はまた、
図17dの対応する側面図(明確さのためにキャップ12が削除された)と共に、
図17cでも見ることができる。しかしながら、これら図において、起動レバー14、81は、その行程の最大限の範囲を通して旋回されていることで、マウスピース13は、下方向に駆動されかつその回転軸「B」の回りを回転されている。
【0081】
図17b及び17dを参照することで、シャッター100が、これがマウスピース13とケースワーク11との間の位置にあるように、これがマウスピース13の下に配置されていることを示す点線で表わされ、したがって、マウスピース開口部13aを通してシャッター部分101の一部のみが使用者には見えていることが理解されるであろう。
【0082】
シャッター部分101は、枢動アーム102の一端から延びていて、アーチ状の形状である。アーチ状シャッター部分101の第1の部分101aは、枢動アーム102から直接的に延在し、マウスピース開口部13aを完全に遮断するように固形状であるが、一方、枢動アーム102から離れて、第1の部分101aから延在するシャッター部分101の第2の部分101bは、開口部103が提供されていて、これはマウスピース13から患者の口に搬入される用量の通路のためのメッシュを形成する。しかしながら、別個の静止状態のメッシュが、第1の部分101aの下でマウスピースと一体化して形成され得ることも想定され、このような場合、シャッターアーム101の第2の部分101bは不必要である。
【0083】
シャッター部分101から離れた枢動アーム102の反対側の端部104は、軸「X」の回りの回転のために、マウスピース13に旋回可能に装着されている。端部104は、枢動アーム102の残部に対して拡大した領域を有し、これは回転軸「X」から横方向に延びている。カムスロット105が、ケースワーク11から直立する固定されたカムピン106を受け取るために拡大した領域内に形成されている。このカムピン106は、スロット105内で自由に滑動する。
【0084】
この構成は、マウスピース13が、起動レバー14、81に加えられた圧力に応答して、その回転軸「B」の回りを回転すると同時に、固定されたカムピン106とカムスロット105との間の相互作用のために、シャッター100もまたその軸「X」の周りを回転するというものである。これによって、シャッター100は、
図17c及び17dに示すその位置に回転され、この中で、シャッター部分101の第2の部分101bは、マウスピース開口部13aと一直線に並んで、マウスピース開口部13aを通して搬入される用量の通過を可能にする。
【0085】
キャップ12が閉じられる(キャップ12によって駆動されるような反対方向でのマウスピース13の回転に起因して)ことに応答して、マウスピース13がその元の位置に戻るよう旋回する場合、シャッター100は反対方向に回転し、これによって、第1シャッター部分101をマウスピース開口部13a内に戻るよう移動させて、マウスピース13を遮断する。
【0086】
マウスピース開口部13aを通してシャッターが見えなくなると、用量が穿刺され、吸入される準備ができる。シャッター100はまた、例えば、キャップ12がその開位置に旋回され、位置調整したブリスターを突き刺すための起動レバー14、81の下降の前に、マウスピース13が露出されたような吸入器がこの状態のままで放置される場合に起こり得る、吸入器内への塵やゴミの進入に対するマウスピースへの更なる保護(キャップ12に加えて)をもたらす。
【0087】
シャッター100はマウスピース13に旋回自在に装着されているが、ケースワーク11には装着されていないので、シャッター部分101a、101bは、マウスピース13の回転移動とは無関係にマウスピース開口部に対して同一の距離を常に保持することで、アーチ状シャッターは、マウスピース13上の対応する表面に対し同様な接近したクリアランスで常に留まる。
【0088】
以下の特許請求の範囲の項の範囲内に入る本発明の多くの修正及び変更は、当業者には明らかであろうし、前述の説明は、本発明の好ましい実施形態の説明にすぎないものとして解釈されるべきである。例えば、参照が「マウスピース」に対してなされたが、本発明はまた、用量が鼻腔路を通して吸入されるような装置にも適用可能である。したがって、本明細書の目的のために、用語「マウスピース」はまた、それを通しての吸入のために患者の鼻腔路中に挿入されるチューブをその範囲内で包含するよう解釈されるべきである。
【0089】
更に、ブリスター突き刺し部材15は、マウスピース13とブリスター突き刺し部材が一緒に回転するように、マウスピースに取り付けられるものとして説明されているが、マウスピースそれ自体が静止状態でとどまり、ブリスター突き刺し要素15が、マウスピース13に旋回可能に装着され得ることで、ブリスター突き刺し部材15が、マウスピース15に対して回転し、位置調整されたブリスターの蓋を突き刺すことができる。
【0090】
また、別の実施形態では、キャップ及び起動部材が単一の構成成分に組み合わされることで、キャップの回転により、ストリップが位置合わせされ、位置調整されたブリスターが穿孔されることができる。
【0091】
本発明の吸入器は、受動的装置又は能動的装置のいずれかであり得ることが理解されるであろう。受動的装置においては、使用者がマウスピースを通して吸入する場合生じた空気の流れの中に用量が搭載される。しかしながら、能動的装置においては、吸入器は、用量を搭載し、マウスピースを通してブリスターからそれを使用者の気道まで運搬する、ブリスターを通過する気体又は空気の加圧された流れを発生するための手段を有するであろう。一実施形態では、この吸入器は、ハウジング内に加圧気体又は空気の供給源を提供されてもよい。