(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ユーザ端末からのサーバへのアクセス時に、コンテンツデータ及び動画データと、該コンテンツデータと該動画データの前記ユーザ端末上での表示方法を記述したデータである制御データとを、前記サーバから前記ユーザ端末に送信するサーバ送信ステップと、
前記ユーザ端末が、前記サーバから受信した前記制御データの記述に基づいた表示方法で、前記サーバから受信した前記コンテンツデータと前記動画データとを再生して表示する出力ステップと、を備え、
前記ユーザ端末が前記出力ステップにおいて、所定の条件が満たされた場合に前記動画データを再生して表示する領域の面積を段階的に小さくし、
前記所定の条件は、前記ユーザ端末がアイコンを用いた操作を受け付けたことであり、
前記ユーザ端末が前記出力ステップにおいて、
前記コンテンツデータを表示する領域のスクロールに伴い、前記コンテンツデータを再生して表示する領域が、前記動画データを再生して表示する領域と重畳したことを契機として、前記アイコンによる操作の受け付けを開始する
表示方法。
前記サーバ送信ステップにおいて、前記コンテンツデータ及び前記動画データと共に音データを送信し、前記制御データは前記表示方法と共に前記音データの前記ユーザ端末上での出力方法を記述し、
前記出力ステップにおいて、前記コンテンツデータと前記動画データとを再生して表示すると共に前記音データを出力し、前記所定の条件が満たされた場合に、前記動画データを再生して表示する領域の面積を段階的に小さくすると共に、前記音データを出力する状態と消音する状態とを切り替える
請求項1に記載の表示方法。
前記出力ステップにおける、前記サーバから受信した前記動画データの再生の終了と共に、前記アイコンを、前記動画データを再度再生する指示を与えるためのアイコンに置き換える
請求項1又は2に記載の表示方法。
ユーザ端末からのサーバへのアクセス時に、コンテンツデータ及び動画データと、該コンテンツデータと該動画データの前記ユーザ端末上での表示方法を記述したデータである制御データとを、前記サーバから前記ユーザ端末に送信するサーバ送信ステップと、
前記ユーザ端末が、前記サーバから受信した前記制御データの記述に基づいた表示方法で、前記サーバから受信した前記コンテンツデータと前記動画データとを再生して表示する出力ステップと、を備え、
前記ユーザ端末が前記出力ステップにおいて、所定の条件が満たされた場合に前記動画データを再生して表示する領域の面積を段階的に小さくし、
前記ユーザ端末が前記出力ステップにおいて、
前記コンテンツデータを表示する領域のスクロールに伴い、前記コンテンツデータを再生して表示する領域に、前記動画データを再生して表示する領域が重畳した場合に、重畳部分において前記コンテンツデータではなく前記動画データを再生して表示し、
前記動画データを再生して表示する領域の面積を段階的に小さくした場合に、該小さくすることにより存在しなくなった前記動画データを再生して表示する領域部分については、該領域部分に重畳していたコンテンツデータを再生して表示する領域に対応するコンテンツデータを再生して表示し、
前記所定の条件とは、前記ユーザ端末がアイコンを用いた操作を受け付けたこと、又は前記動画データの再生時間が経過して再生が終了したことの何れか又は双方であり、
前記ユーザ端末が前記出力ステップにおいて、
前記コンテンツデータを表示する領域のスクロールに伴い、前記コンテンツデータを再生して表示する領域が、前記動画データを再生して表示する領域と重畳したことを契機として、前記アイコンによる操作の受け付けを開始する
表示方法。
前記サーバ送信ステップにおいて、前記コンテンツデータ及び前記動画データと共に音データを送信し、前記制御データは前記表示方法と共に前記音データの前記ユーザ端末上での出力方法を記述し、
前記出力ステップにおいて、前記コンテンツデータと前記動画データとを再生して表示すると共に前記音データを出力し、前記所定の条件が満たされた場合に、前記動画データを再生して表示する領域の面積を段階的に小さくすると共に、前記音データを出力する状態と消音する状態とを切り替える
請求項4に記載の表示方法。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳述する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る動画提供システムを示すブロック図である。この動画提供システム1は、インターネット等のネットワークを介してコンテンツサーバ2A、2Bからホームページをユーザ端末3A、3Bに提供し、これによりコンテンツサーバ2A、2Bの運営主体の意図する情報をユーザに提供する。またさらに動画提供システム1は、このコンテンツサーバ2A、2Bが提供するホームページ上で、インターネット等のネットワークを介して動画管理サーバ4から提供される動画をユーザに提供し、コンテンツサーバ2A、2Bにより提供されるホームページ上でこの動画をユーザに参照させる。この場合に、動画管理サーバ4から提供される動画を例えばコマーシャル映像等にすることにより、コンテンツサーバ2A、2Bが提供するコンテンツを閲覧しにきたユーザに対して宣伝広告活動を実行することが可能となる。
【0026】
ここでユーザ端末3A、3Bは、インターネット等のネットワークに接続可能な情報機器であり、より具体的には、ユーザ端末3A、3Bは、スマートフォン、タブレットパソコン等の情報携帯端末である。ユーザ端末3A、3Bは、ユーザの操作によりコンテンツサーバ2A、2Bに接続し、コンテンツサーバ2A、2Bにより提供されるホームページの情報を取得する。そして、ユーザ端末3A、3Bは、取得したホームページの情報に基づいて、ユーザ端末3A、3B自身が備える表示画面にホームページを表示する。
【0027】
ここでこのホームページの情報とは、当該ホームページを表示するための情報を少なくとも含んでおり、具体的には、ホームページの表示制御する情報を記述した例えばHTMLファイル等の表示制御ファイル、表示に供する各画像パーツのファイル等が含まれる。ユーザ端末3A、3Bは、表示制御ファイルの記述に基づいてさらに動画管理サーバ4に接続し、動画管理サーバ4とのデータ通信により動画ファイルを取得してユーザに提供する。なお、動画管理サーバ4から取得してユーザに提供する動画ファイルには、動画として再生する動画データのファイルのみならず、静止画として再生する静止画データのファイルタが含まれていてもよい。更に、いわゆるテロップとして表示するためのテキストデータファイルが含まれていてもよい。ここで、動画とは、これを参照したユーザが動いたように感じられる画像を含む概念であり、例えば、異なる静止画像を連続して再生することにより、複数の静止画像を動く画像とした動画像(動くテキストが重畳されたものも動画像に含まれる)により実現できる。また、かかる動画像に重畳してテキストを表示したものも動画に含むようにしてもよい。
【0028】
また、動画や静止画と共に音楽や音声といった音を出力してユーザに提供するのであれば、ホームページの情報には、ホームページの音の出力制御する情報を記述した例えばHTMLファイル等の音出力制御ファイルが含まれる。ユーザ端末3A、3Bは、音出力制御ファイルの記述に基づいてさらに動画管理サーバ4に接続し、動画管理サーバ4とのデータ通信により音楽データのファイルや音声データのファイルを取得してユーザに提供する。この場合には、動画ファイルに音楽や音声のファイルが含まれていてもよい。また、表示制御ファイルと音出力制御ファイルとを1つとして、例えば1つのHTMLファイルにて実現するようにしてもよい。具体的には、表示制御ファイルであるHTMLファイルに音の出力制御をする情報を追加して記述するようにすればよい。以下では、特に説明を加えなくても、動画や静止画と共に音を出力する場合があり、この場合には動画ファイルに音楽データのファイルや音声データのファイルが含まれていると共に、表示制御ファイルであるHTMLファイルに音の出力制御をする情報が追加して記述されているものとして説明をする。なお、音を出力する場合に関連する特徴ついては、後述の〔第2実施形態〕にて詳細に説明をする。
【0029】
コンテンツサーバ2A、2Bは、企業、組織、個人等がインターネット上で展開するホームページのサーバであり、ユーザ端末3A、3Bからの要求により、このホームページを表示するための情報をユーザ端末3A、3Bに提供する。これによりコンテンツサーバ2A、2Bは、このホームページを表示するための情報により提供される表示制御ファイルにより、ユーザ端末3A、3Bで所望のレイアウトによりホームページを表示する。
【0030】
図2は、ユーザ端末3A、3Bの表示画面において、この表示制御ファイルの記述により表示される情報のレイアウトを示す図である。ここで、ユーザ端末3A、3Bの表示画面は、タッチパネルにより実現される。そして、ユーザは、かかるタッチパネルに手で触れたり、ペンで触れたりすることにより、種々の操作を実行する。なお、種々の操作は、これ以外の、例えば表示画面に触れない方法により実現されてもよい。例えば、カメラやセンサーにより、ユーザのジェスチャーを検知し、この検知したジェスチャーに基づいて操作内容を判断するようにしてもよい。例えば、ユーザによる所定の手の動きを検知した場合や、ユーザのウインクを検知した場合に、所定のアイコンのタップ操作やページ遷移の操作が行われたと判断するようにしてもよい。また、他にもユーザの首の動きに応じて、スワイプ操作やページ遷移の操作が行われたと判断するようにしてもよい。なお、ユーザ端末3A、3Bの何れも同様の表示を行うことから、図中では、末尾のアルファベットを省略して、単にユーザ端末3と表記する。
【0031】
図2を参照すると、ユーザ端末3A、3Bの表示画面の最上段に、動画管理サーバ4から取得した動画を表示するための領域である動画エリアAR1が設けられる。かかる動画エリアAR1には、例えば広告宣伝用のコマーシャル映像等の動画広告が表示される。以下の説明では、かかる動画広告を「オーバーレイ動画広告」と呼ぶ。続いて、ユーザ端末3A、3Bの表示画面の最下段に、このホームページで提供するコンテンツを表示するための領域であるコンテンツエリアAR2が設けられ、このホームページでユーザに提供する各種の情報がこのコンテンツ表記領域で表示される。より具体的に、例えばこのホームページがニュースを提供するホームページである場合、このコンテンツエリアAR2にニュースの各タイトルが順次表示される。ユーザ端末3A、3Bは、コンテンツエリアAR2に係るユーザの操作により、表示制御ファイルの記述に従って、このコンテンツエリアAR2をスクロールさせ、またコンテンツエリアAR2をページ送り又はページ戻しする。またコンテンツエリアAR2の操作に応動してコンテンツサーバ2A、2Bにアクセスし、リンクがなされている他のホームページの表示に切り替える。更に、動画エリアAR1とコンテンツエリアAR2の境界には、動画エリアAR1とコンテンツエリアAR2の境界をユーザが視覚的に認識できるように境界エリアAR3が設けられる。
【0032】
このようにホームページに係る表示制御ファイルで動画エリアAR1を確保するようにして、コンテンツサーバ2A、2Bは、この表示制御ファイルに、動画エリアAR1での表示に供するオーバーレイ動画広告に対応する動画ファイルの格納先アドレス(URLである)を記述してユーザ端末3A、3Bに通知する。ここでこのURLは、動画管理サーバ4から事前にコンテンツサーバ2A、2Bに通知される。またユーザ端末3A、3Bへの、このアドレスの通知は、例えばJavascript(登録商標)のタグにより実行され、これによりコンテンツサーバ2A、2Bでは動画管理サーバ4からの通知の記述をそのまま制御ファイルに追加するだけの簡易な処理により、ユーザ端末3A、3Bで動画管理サーバ4をアクセスできるように設定される。
【0033】
動画管理サーバ4は、ユーザ端末3A、3Bに提供する動画ファイルを管理するコンピュータである。動画管理サーバ4は、この動画提供システム1の利用をコンテンツサーバ2A、2Bにより開始する場合に、動画ファイルの格納先のアドレスをコンテンツサーバ2A、2Bに通知する。またその後、必要に応じて、定期的に、又は不定期にこのアドレスをコンテンツサーバ2A、2B通知する。
【0034】
またこのアドレスの通知に基づくユーザ端末3A、3Bからのアクセスにより、対応する動画ファイルをユーザ端末3A、3Bに通知する。この動画ファイルの通知の際に、例えばユーザ端末3A、3Bからのアクセスに係る表示制御ファイルの情報を取得することにより、動画管理サーバ4へのアクセスが何れのコンテンツサーバ2A、2Bに基づくものか判断し、これによりコンテンツサーバ2A、2Bに対応する動画ファイルをユーザ端末3A、3Bに提供する。なおコンテンツサーバ2A、2Bの判断は、コンテンツサーバ2A、2BのURLをユーザ端末3A、3Bから取得して判断してもよく、またホームページに係る管理ファイルのファイル名により判断しても良く、種々の判断手法を広く適用することができる。
【0035】
これにより動画管理サーバ4は、例えば特定企業のホームページからのアクセスに対して、競合企業のコマーシャル映像等を提供しないようにする。またこれとは逆に、例えばコンテンツサーバ2A、2Bをアクセスするユーザ層に好まれる動画を選択的に提供する。より具体的に、動画管理サーバ4は、コンテンツサーバ2A、2Bの運営主体より許可された動画のみ対応するコンテンツサーバ2A、2Bに提供するようにし、またこれとは逆に、動画の提供主体から許可されたコンテンツサーバ2A、2Bに対してのみに対応する動画を提供する。このため動画管理サーバ4は、コンテンツサーバ2A、2Bの識別情報であるサーバID、動画ファイルの識別情報である動画IDを設定して動画ファイルを管理し、このサーバID、動画IDに基づいてコンテンツサーバ2A、2Bに対応する動画ファイルを提供する。
【0036】
また動画管理サーバ4は、このようなユーザ端末3A、3Bへの動画ファイルの提供の履歴を記録して保持し、この記録によりコンテンツサーバ2A、2Bで提供する動画の利用料に係る処理等を一元管理できるようにする。また定期的に、又は不定期に、ユーザ端末3A、3Bに提供する動画ファイルを変更する。これらにより動画管理サーバ4は、複数のコンテンツサーバで提供する動画ファイルを一元的に管理する。
【0037】
ここで、本実施形態では、ホームページに係る表示制御ファイルにて
図2に示すようにユーザ端末3A、3Bの表示画面を複数のエリアに区分し、少なくとも1つのエリアにコンテンツサーバ2A、2Bから取得されるコンテンツを表示し、少なくとも他の1つのエリアに動画管理サーバ4から取得するオーバーレイ動画広告を表示する。そして、本実施形態ではこのように表示を行うのみならず、ユーザの操作等に応じて表示制御ファイルの内容を変更することにより、これら各エリアのレイアウトを変更する。
【0038】
以下では、まず複数のエリアに情報を表示するための処理手順について説明し、次にレイアウトの変更をする際の処理手順や、レイアウトを具体的にどのようなレイアウトに変更するのかについて説明をする。
【0039】
まず、
図3のフローチャートを参照して、動画提供システム1において
図2のようにオーバーレイ動画広告を表示するための一連の処理手順について説明をする。
【0040】
この動画提供システム1では、コンテンツサーバ2A、2Bによりオーバーレイ動画広告の提供を開始する場合に、動画管理サーバ4が動画ファイルの格納先のアドレスをコンテンツサーバ2A、2Bに通知する(SP1−SP2)。またその後、必要に応じて定期的に、又は不定期に、アドレスの通知を継続する。
【0041】
これによりコンテンツサーバ2A、2Bは、このアドレスを記録して保持し、ユーザ端末3A、3Bからのホームページのアクセスにより(SP3)、動画ファイルのアドレスを設定したホームページのデータをユーザ端末3A、3Bにダウンロードする(SP4)。かかるホームページのデータには、上述したように、ホームページの表示を制御する情報を記述した例えばHTMLファイル等の表示制御ファイル、表示に供する各パーツのファイル等が含まれる。ユーザ端末3A、3Bでは、このダウンロードしたデータを処理することにより、この場合、Javascript(登録商標)の動作を立ち上げて動画管理サーバ4をアクセスし(SP5)、この動画管理サーバ4とのデータ交換によりアクセスに係るコンテンツサーバ2A、2Bを動画管理サーバ4で確認し、この確認結果に基づき、対応する動画ファイルを動画管理サーバ4からユーザ端末3A、3Bに配信してオーバーレイ動画広告をユーザに提供する。
【0042】
このように複数のコンテンツサーバで提供する動画ファイルを動画管理サーバ4により一元管理することにより、コンテンツサーバの運営主体においては、この動画に係る種々の調整、管理を省略することができる。また、適宜、ユーザ端末に提供する動画を更新することができる。これらにより動画の管理を簡略化することができる。
【0043】
またこのようにしてコンテンツサーバのホームページで提供する動画にあっては、このホームページのレイアウトにより表示されることにより、恰も、コンテンツサーバの管理主体によるホームページの作製により提供されているようにユーザ端末のユーザに認識させることができ、これによりこのように複数のコンテンツサーバに係る動画ファイルを一元管理する場合にあっても、各ホームページの特徴を損なうことなく、オーバーレイ動画広告を提供することができる。
【0044】
これによりホームページの運営主体は、手軽にオーバーレイ動画広告を提供することができ、一段とホームページの魅力を向上することができる。また動画管理サーバ4による動画ファイルの管理により、定期的に、又は不定期に、ユーザ端末3A、3Bに提供するオーバーレイ動画広告を変更できることにより、ユーザに飽きられることなく、ホームページの魅力を継続することができる。
【0045】
次に、レイアウトの変更をする際の処理手順や、レイアウトを具体的にどのようなレイアウトに変更するのかについて、
図2に加えて、
図4、
図5及び
図6を参照して説明をする。ここで、
図4は、レイアウトの変更に伴い変更されるユーザ端末3A、3Bの表示状態を表す図である。また、
図5は、レイアウトの変更をする際の処理手順を示すフローチャートである。更に、
図6はボタンB1の反応エリアである反応エリアAR4を表す図である。
【0046】
ここで、本実施形態では、レイアウトの変更のための操作用のアイコンとしてボタンB1を用いる。もっとも、
図2に表すように、ユーザ端末3A、3BがホームページにアクセスしてSP1乃至SP7の処理を実行した当初には、表示制御ファイルに従ってボタンB1は表示されていない状態である(SP11)。
【0047】
この状態で、ユーザがコンテンツエリアAR2に指先等を接触させ下から上方向に指先を動かすというスワイプ操作を行うと、ユーザ端末3A、3Bは、コンテンツエリアAR2の表示を上方向にスクロールさせる。また、スクロールに伴いコンテンツエリアAR2に表示しているコンテンツが上方向にスクロールして表示される。これによりコンテンツエリアAR2は、動画エリアAR1及び境界エリアAR3のエリアに潜り込むようにスクロールすることになり、画面上では、スクロールしたコンテンツエリアAR2を背面とし、動画エリアAR1及び境界エリアAR3を前面としてオーバーレイ表示する。すなわち、動画エリアAR1のオーバーレイ動画広告及び境界エリアAR3における境界を表す表示を、スクロールしたコンテンツエリアAR2に表示されるコンテンツの上に重畳してオーバーレイ表示する。これにより、ユーザの目からは動画エリアAR1のオーバーレイ動画広告及び境界エリアAR3における境界を表す表示が常時表示されている状態となる。
【0048】
この状態でユーザがスワイプ操作を継続し、コンテンツエリアAR2が、一定値以上スクロールした場合(SP12においてYes)、ユーザ端末3A、3Bは、
図4の(A)のように境界エリアAR3の右端にボタンB1を表示させる(SP13)。ここで、コンテンツエリアAR2が、一定値以上スクロールした場合とは、例えば動画エリアAR1の領域上下幅と境界エリアAR3の上下幅を合算した幅以上に、コンテンツエリアAR2を下方向にスクロールした場合である。また、他にも例えばコンテンツエリアAR2に表示されるコンテンツデータの未表示部分が所定の上下幅よりも少なくなるまで、コンテンツエリアAR2を下方向にスクロールした場合である。更に、他にも例えばコンテンツエリアAR2が、閾値以上の幅下方向にスクロールした場合である。なお、このようにスワイプ操作が行われたこと(SP12においてYes)を条件として、
図4の(A)のように境界エリアAR3の右端にボタンB1を表示させる(SP13)のではなく、スワイプ操作が行われるか否かを問わず、予め同位置にボタンB1を表示させておくようにしてもよい。つまり、ステップS11の時点で、同位置にボタンB1を表示させておくようにしておき、ステップS12の判定や、ステップS13の処理を省略するようにしてもよい。
【0049】
ここで、SP12及びSP13における、コンテンツのスクロールやボタンの表示は、上述したようにコンテンツサーバ2A、2Bが生成してユーザ端末3A、3Bに対して提供する表示制御ファイルの記述により実現される。具体的には、どのような操作を受け付けた場合に、どのような表示態様で表示を行うのかが予め表示制御ファイルに記述されており、ユーザ端末3A、3Bはかかる表示制御ファイルの記述に基づいて表示を行う。
【0050】
次に、ユーザ端末3A、3Bは、表示中のオーバーレイ動画広告が最後まで再生されて、再生終了となったか否かを判定する(SP14)。
【0051】
ここで、再生終了となったと判定したならば(SP14においてYes)SP16に遷移する。一方で、未だ再生終了となっていないと判定したならば(SP14においてNo)、すなわちオーバーレイ動画広告が再生中ならばSP15に遷移する。
【0052】
SP15では、ボタンB1に対して、ユーザ押下するという操作であるタップ操作が行なわれたか否かをユーザ端末3A、3Bが判定する。タップ操作が行なわれたと判定したならば(SP15においてYes)、SP16に遷移する。一方で、タップ操作が行なわれていないと判定したならば(SP15においてNo)、再度SP14に遷移して処理を継続する。
【0053】
ここで、本実施形態におけるボタンB1の反応エリアAR4について
図6を参照して説明を行う。境界エリアAR3は、動画エリアAR1とコンテンツエリアAR2の境界を表すものであり、その目的のためには境界エリアAR3の上下幅をそれほど広くする必要はない。そのため境界エリアAR3の右端に配置されるボタンB1のサイズは必然的に小さなサイズとなる。しかしながら、ボタンB1のサイズが小さすぎると、ユーザがボタンB1に対してタップ操作を試みたが、実際にはボタンB1が表示された領域はタップ操作されていないという状況になってしまい、ユーザの意図に反してかかるタップ操作が失敗に終わる可能性がある。
【0054】
そこで、
図6に示すように、ボタンB1についてのタップ操作が反応するエリアである反応エリアAR4を、ボタンB1の表示サイズよりも大きくする。例えば、ボタンB1の表示サイズが20ピクセル四方であるならば、ボタンB1についてのタップ操作が反応するエリアを40ピクセル四方とする。つまり、例えば、縦横をそれぞれ二倍とし、反応するエリア全体の面積を四倍とする。このように反応するエリアを大きくすれば、上述したタップ操作が失敗に終わるという問題を解消することができる。なお、タップ操作が反応するエリアをボタンB1の下側に配置することもできるが、本例ではボタンB1の上側、すなわち、動画エリアAR1側に配置している。なぜならばボタンB1は、オーバーレイ動画広告に関するものであることから、これに関連する動画エリアAR1側に配置することが好ましいからである。また、コンテンツサーバ2A、2Bが提供するホームページの制作者が、このようにタップ操作が反応するエリアが配置されることを考慮せずにホームページを制作していることが考えられるからである。更に、図示しているようにボタンB1を境界エリアAR3の右端に配置しているが、ボタンB1を境界エリアAR3の左端に配置したり、両端に配置したりするようにしてもよく、これ以外の配置とするようにしてもよい。
【0055】
次に、オーバーレイ動画広告が再生終了した場合(SP14においてYes)や、ボタンB1に対してタップ操作が行なわれた場合(SP15においてYes)、に遷移するSP16について説明をする。SP16では、ユーザ端末3A、3Bが、オーバーレイ動画広告が表示されている動画エリアAR1及び境界エリアAR3を画面上側にスライドさせることにより
図4の(B)のように動画エリアAR1を段階的に縮小させ、最終的には
図4の(C)のように動画エリアAR1及び境界エリアAR3を無くす(SP16)。この際、動画エリアAR1及び境界エリアAR3が存在していたエリアには、動画エリアAR1及び境界エリアAR3をオーバーレイで重ねて表示していたことにより、動画エリアAR1及び境界エリアAR3により隠れていたコンテンツエリアAR2のコンテンツを表示するようにする。これにより、ユーザの目からは、オーバーレイ動画広告が段階的に縮小して最終的にはオーバーレイ動画広告が非表示となり、これに伴い、コンテンツエリアAR2が段階的に拡大して最終的には、全画面にコンテンツエリアAR2が表示されることとなる。なお、動画エリアAR1及び境界エリアAR3を無くすのではなく、動画エリアAR1及び境界エリアAR3の上に重ねてコンテンツエリアAR2を表示するようにしてもよい。
【0056】
なお、SP16の処理も、SP12やSP12と同様に、コンテンツサーバ2A、2Bが生成してユーザ端末3A、3Bに対して提供する表示制御ファイルの記述により実現される。具体的には、SP16に遷移した場合に、どのように動画エリアAR1及び境界エリアAR3の表示態様を変更するのかが、予め表示制御ファイルに記述されており、ユーザ端末3A、3Bはかかる表示制御ファイルの記述に基づいて表示を行う。
【0057】
その後、ユーザ端末3A、3Bは、ユーザのスワイプ操作に応じて境界エリアAR3に表示するコンテンツをスクロールさせる。この場合に、ユーザ端末3A、3Bは、ユーザがコンテンツエリアAR2に指先等を接触させ上から下方向に指先を動かすというスワイプ操作を行うと、コンテンツエリアAR2に表示しているコンテンツを上方向にスクロールするが、コンテンツが最上部までスクロールしたならば(SP17においてNo)、ユーザ端末3A、3Bは、そのコンテンツ最上部の、更に上部に再度動画エリアAR1及び境界エリアAR3を表示させる(SP18)。この場合には、ボタンB1は表示させない。つまり、ユーザ端末3A、3Bは、
図2に示すように表示を行う。そして、ユーザ端末3A、3Bは、再度SP12に遷移し、再度の処理を継続する。
【0058】
この場合に、前回表示したオーバーレイ動画広告がSP16で非表示とした段階で再生終了していないのであれば(すなわち、SP15においてYesとなったことによりSP16に遷移したならば)、このオーバーレイ動画広告をSP16で非表示とした続きから又は最初から再生するようにするとよいし、他のオーバーレイ動画広告を最初から再生するようにしてもよい。
【0059】
また、前回表示したオーバーレイ動画広告がSP16で非表示とした段階で再生終了しているのであれば(すなわち、SP14においてYesとなったことによりSP16に遷移したならば)、このオーバーレイ動画広告を再度最初から再生するようにしてもよいし、他のオーバーレイ動画広告を最初から再生するようにしてもよい。
【0060】
かかるSP17のスクロールやSP18の処理も、SP12、SP13及びSP16と同様に、コンテンツサーバ2A、2Bが生成してユーザ端末3A、3Bに対して提供する表示制御ファイルの記述により実現される。具体的には、どのようにスクロールした場合に動画エリアAR1及び境界エリアAR3を再度表示するのかが、予め表示制御ファイルに記述されており、ユーザ端末3A、3Bはかかる表示制御ファイルの記述に基づいて表示を行う。また、他のオーバーレイ動画広告を再生するような場合には、かかる他のオーバーレイ動画広告に対応する動画ファイルの格納先アドレス(URLである)を、コンテンツサーバ2A、2Bが表示制御ファイルに記述しておく。
【0061】
以上説明したように、本実施形態では。オーバーレイ動画広告や境界エリアをスライドより非表示とすることができる。また、非表示としたオーバーレイ動画広告や境界エリアをスライドより再度表示することができる。そのため、ユーザが自身の要望に基づいてオーバーレイ動画広告を見ることも可能とできるし、オーバーレイ動画広告を非表示とすることも可能とできる。また、ホームページを表示した当初にはオーバーレイ動画広告を動画エリアAR1に表示することから、少しでもオーバーレイ動画広告をユーザにみて欲しいという、オーバーレイ動画広告を提供する事業者の要望を満たすことも可能となる。すなわち、本実施形態では、動画等で例えば広告宣伝活動等をする場合に、ユーザ、事業者の双方の利便を図ることが可能となる。
【0062】
また、オーバーレイ動画広告が終了したことも契機として、オーバーレイ動画広告を表示とできることから、終了時点での画像が、終了後も動画エリアAR1に表示し続けることを防止できる。
【0063】
更に、SP17及びSP18の処理を行うことにより、再度オーバーレイ動画広告の参照を希望するユーザに対して、再度オーバーレイ動画広告を見せることも可能となる。
【0064】
なお、以上の説明では、SP4にてコンテンツサーバ2A、2Bからユーザ端末3A、3Bに対して送信された表示制御ファイルの記述に基づいて、SP11乃至SP18におけるユーザ端末3A、3Bの処理が実現されるものとした。この点、ユーザ端末3A、3Bがタッチパネルにより受け付けた操作内容が、逐次コンテンツサーバ2A、2Bに通知され、コンテンツサーバ2A、2Bが通知された操作内容に基づいて逐次表示制御ファイルの記述を変更してユーザ端末3A、3Bに通知するようにしてもよい。つまり、ユーザ端末3A、3Bが、コンテンツサーバ2A、2Bに最初にアクセスした時点の表示制御ファイルに全ての状況に対応する記述を含ませておいてもよいが、状況の変化に伴い表示制御ファイルの記述を変更するようにしてもよい。
【0065】
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態について説明をする。本実施形態は、上述の第1実施形態の機能に、更に音の出力又は消音等に関するアイコンを表示する機能を加えた実施形態である。なお、本実施形態の基本的な構成については上述した第1実施形態と共通するので、この点について説明は省略し、以下では、もっぱら第1実施形態との相違点について説明をする。
【0066】
まず、
図7の左側にオーバーレイ広告動画を表示中のユーザ端末3を示す。この点、第1実施形態では、
図5のフローチャートのSP13の処理を行うことによりボタンB1を表示していた。一方で、本実施形態ではボタンB1を表示するのではなく、ボタンB1に代わるアイコンを表示するエリアと、音の出力又は消音等に関するアイコンを表示するエリアとを、動画エリアAR1に表示するオーバーレイ広告動画に設ける。
【0067】
ここで、前提としてオーバーレイ広告動画には、動画や静止画に加えて音を含むものと、動画や静止画で実現され音は含まないもの二種類がある。本実施形態では、出力するオーバーレイ広告動画がこの二種類の何れかであるかに応じて、異なるユーザインタフェースを用意しており、これにより、出力するオーバーレイ広告動画がこの二種類の何れであっても対応可能としている。
【0068】
まず、前者の、オーバーレイ広告動画が動画や静止画に加えて音声を含む場合について
図7の右側上段を参照して説明をする。
図7の右側上段に示すように、動画エリアAR1には、第1アイコンエリアAR1−1、第2アイコンエリアAR1−2及び動画広告エリアAR1−3が表示される。
【0069】
第1アイコンエリアAR1−1の中段上には、スピーカを模したアイコンを表示する。かかるアイコンは、現在音が出力中であるか、それとも消音中であるかを示すアイコンである。なお、
図7の右側上段に図示しているのは、音が出力中である場合である。また、かかるアイコンの下に位置する第1アイコンエリアAR1−1の中段下には、サウンドウェーブ、ピークメータ、あるいはビジュアライザー等の名称で呼ばれるビジュアルエフェクトを表示する。かかるビジュアルエフェクトは、特に音を出力中に意味のあるものであり、出力している音の音量、リズム、周波数レベルなどに応じて変化するビジュアルエフェクトである。音の出力中にはかかるビジュアルエフェクトが変化する一方で、消音中はかかるビジュアルエフェクトは変化しない。そのため、ユーザはビジュアルエフェクトを参照することで、現在音が出力中であるか消音中であるかを容易に把握することができる。また、音の出力中は、ビジュアルエフェクトが変化して動きを出すことで、ユーザの目を引くことができ、これによりユーザの目線をオーバーレイ広告動画の近くに誘導できるのでよい。
【0070】
また、この場合に第1アイコンエリアAR1−1の何れかの領域をユーザがタップ操作することにより、音が出力された状態と、消音の状態とが切り替わる。つまり、音が出力される状態でタップ操作があったならば、消音の状態に遷移する。一方で、消音中の状態でタップ操作があったならば、音が出力される状態に遷移する。
ここで、第1アイコンエリアAR1−1の何れかの領域という広い領域ではなく、マイクを模したアイコンに対してタップがあった場合にのみ、かかる切り替わりを行うようにしてもよい。もっとも、
図6を参照してボタンB1及び反応エリアAR4を例に取って説明したように、実際のアイコンの表示領域のみで操作を受け付けると、操作の受け付ける領域が狭いため、タップ操作を行ったつもりのユーザの意図に反して操作を検知できない場合がある。そこで、本実施形態では反応エリアAR4を設けるのと同様の考え方で、第1アイコンエリアAR1−1の何れかの領域という広い領域でユーザのタップ操作を受け付けることとする。
【0071】
他方、第2アイコンエリアAR1−2の中段には三角形型のアイコンを示し、その上には「上方へ閉じる」というテキストを示す。なお、かかるアイコンの形状は三角形型に限定されず、他の任意の形状であってもよい。例えば、バツ印や、矢印といった形状であってもよい。また、テキストの文面も他の文面としてもよく、アイコンとテキストの何れかのみを表示するようにしてもよい。
かかる、第2アイコンエリアAR1−2は、第1実施形態におけるボタンB1と同等の機能を有する領域である。そのため、第2アイコンエリアAR1−2の何れかの領域をユーザがタップ操作することにより、ボタンB1がタップ操作された場合(
図5のSP15においてYesの場合)と同じ処理が行われる。
なお、第2アイコンエリアAR1−2の何れかの領域という広い領域でユーザのタップ操作を受け付けることとする理由は、第1アイコンエリアAR1−1説明において上述した理由と同じ理由であり、ユーザの意図に反して操作を検知できない場合があることを考慮したものである。また、これに加えて、本実施形態では、ユーザが、ここが操作を行うための領域であることに気付きやすいように、かかる三角形型のアイコンを、ボタンB1に比べて大きく表示することとしている。
【0072】
他方、第1アイコンエリアAR1−1と第2アイコンエリアAR1−2の間の領域、すなわち、動画エリアAR1の中央の領域には動画広告エリアAR1−3が設けられる。動画広告エリアAR1−3には、第1実施形態において動画エリアAR1全体に表示していたオーバーレイ広告動画が表示される。
【0073】
次に、オーバーレイ広告動画が動画や静止画で実現され音を含まないものである場合について
図7の右側下段を参照して説明をする。
図7の右側下段に示すようにこの場合も、動画エリアAR1には、第1アイコンエリアAR1−1、第2アイコンエリアAR1−2及び動画広告エリアAR1−3が表示される。
この点、第2アイコンエリアAR1−2及び動画広告エリアAR1−3については、上述したオーバーレイ広告動画に音が含まれる場合と同じであるので説明を省略する。
【0074】
第1アイコンエリアAR1−1の中段上と中段下には、円形型のアイコンを示す。かかるアイコンは、単にユーザの美観に訴えるためのデザイン的な役割を果たすためのアイコンであり、それ以外の機能的な意味を有さない。そのため、この場合に、第1アイコンエリアAR1−1の何れかの領域をユーザがタップ操作したとしても特別な処理は行わない。なお、アイコンの形状は、円形型以外の他の形状であってもよい。また、オーバーレイ広告動画が動画や静止画で実現され音を含まないものである場合に、第1アイコンエリアAR1−1にアイコンを表示しないようにしてもよい。
【0075】
このようにして、本実施形態ではオーバーレイ広告動画に動画や静止画以外に、音が含まれるか否かに応じて異なるユーザインタフェースを提供することができる。
【0076】
次に、オーバーレイ広告動画に動画や静止画に加えて音が含まれる場合の画面遷移について
図8を参照して説明をする。
まず、
図8の左側上段に
図8(A)として、消音の状態での表示を示す。また、
図8の左側下段に
図8(B)として、音が出力される状態での表示を示す。更に、
図8の右側に
図8(C)として、オーバーレイ広告動画として表示した動画が再生終了し、静止画が表示されている状態での表示を示す。
【0077】
まず、
図8(A)の消音の状態での表示であるが、
図7の右側上段を参照して説明した音を出力した状態での表示とほぼ同等である。しかしながら、第1アイコンエリアAR1−1の中段上に示されるスピーカを模したアイコンの、スピーカ出力側に消音状態を意味するようにバツ印が表示されている点で異なる。また、消音状態であるので、出力される音に応じて変化するビジュアルエフェクトが、変化することなく静止している点でも異なる。ユーザは、これらの音の出力状態時とは相違する表示を参照することにより消音状態であることを把握することができる。この場合に、第1アイコンエリアAR1−1が押下されると、
図8(B)に遷移する。なお、一般的に、音を含む動画再生時に、再生開始と共に音も自動的に出力される設定とはされておらず、最初は消音状態となる設定とされていることから、オーバーレイ広告動画の再生当初は
図8(A)が表示されることとなる。
【0078】
次に、
図8(B)の音を出力する状態での表示であるが、これは
図7の右側上段を参照して説明済みであるので、再度の説明を省略する。なお、上述したように第1アイコンエリアAR1−1の領域をユーザがタップ操作するたびに、音が出力される状態と消音状態が切り替わり、更に
図8(A)と
図8(B)のように表示も切り替わる。
そして、上述の
図8(A)と
図8(B)の何れの場合であったとしても、オーバーレイ広告動画として表示した動画が再生終了すると、
図8(C)に遷移する。
【0079】
図8(C)では、第2アイコンエリアAR1−2については、
図8(A)及び(B)と同じである。動画広告エリアAR1−3においては、動画の再生が終了していることから静止画が表示される。また、動画再生の終了に伴い消音状態となる。そして、第1アイコンエリアAR1−1では、スピーカを模したアイコンやビジュアルエフェクトに代えて、リピートを表すアイコンが表示される。この場合に、第1アイコンエリアAR1−1の領域においてユーザのタップ操作を受け付けると、
図8の(A)に遷移すると共に、オーバーレイ広告動画が最初から再度再生されると共に、音が出力される状態となる。なお、この場合に前回再生したオーバーレイ広告動画ではなく、他のオーバーレイ広告動画を再生するようにしてもよい。また、同じオーバーレイ広告動画を再生する場合であっても出力される音を異なるものとするようにしてもよい。
【0080】
以上説明したように、本実施形態では第1アイコンエリアAR1−1や第2アイコンエリアAR1−2に表示するアイコンを、状態によって異ならせることから、ユーザは現在どのような状態にあるのかを容易に把握することが可能となる。また、簡単なタップ操作を行うのみで他の状態に容易に遷移することが可能となる。
【0081】
次に、本実施形態での遷移と、動画エリアAR1のスライドとの関係について説明をする。本実施形態では、動画エリアAR1が最大の大きさの50パーセント未満の表示状態の場合には、強制的に消音状態とする。
図4を例にとって説明をすると、
図4(A)での動画エリアAR1が最大の大きさで表示されている状態であれば、上述のようにして
図8の(A)、(B)及び(C)の各状態を遷移する。
しかしながら、ボタンB1に対応する第1アイコンエリアAR1−1の領域においてタップ操作を受け付けた場合には、
図4(B)のように、動画エリアAR1がスライドする。そして、これに伴い動画エリアAR1が最大の大きさの50パーセント未満の表示状態となったのであれば、強制的に消音状態とすると共に、表示されている部分については
図8(A)のような表示に遷移させる。この場合に、再生中の動画は再生状態のままとしてもよいが、再生を取りやめて一時停止させてもよい。一時停止させるならば、停止時の画像を静止画として表示した状態としてもよい。そして、次回再生時に、一時停止した部分から動画の再生を再開すると共に音の出力も再開するとよい。また、一時停止するのではなく、再生を終了し、次回再生時には動画の冒頭から再度再生すると共に音も冒頭から再度出力を行うようにしてもよい。
その後、再度上部にスクロールした場合には(
図5のSP17においてYes)、オーバーレイ広告動画をスクロールに伴い表示させるが(
図5のSP18)、この場合においても、動画エリアAR1が最大の大きさの50パーセント未満の間は、強制的に消音状態とすると共に、表示されている部分については
図8(A)のような表示とする。その後、更にスクロールがされて動画エリアAR1が最大の大きさの50パーセント以上となった場合は、強制的に音を出力する状態としてもよい。また、表示されている部分については
図8(B)のような表示としてもよい。この場合に、前回動画エリアAR1が最大の大きさの50パーセント未満の表示状態となった際に動画を一時停止したならば、一時停止した部分から動画の再生を再開すると共に音の出力も再開するようにしてもよい。また、前回前回動画エリアAR1が最大の大きさの50パーセント未満の表示状態となった際に一時停止するのではなく、再生を終了させたならば、動画の冒頭から再度再生すると共に音も冒頭から再度出力を行うようにしてもよい。
【0082】
これにより、例えば、オーバーレイ広告動画を表示する動画エリアAR1が表示されていないのに音が出力されたり、その逆に動画エリアAR1が再表示されたのに音は出力されなかったりするということを防止することが可能となる。なお、50パーセントを基準として状態を遷移させるというのはあくまで例示であり、かかる基準として他の任意の値を設定できるようにしてもよい。例えば、20パーセントや、80パーセント、あるいは等の他の値を基準として状態を遷移させるように設定できるようにしてもよい。
【0083】
〔第3実施形態〕
この実施形態では、ダウンロード等により事前にユーザ端末3A、3Bにアプリケーションプログラムを実装するようにして、このアプリケーションプログラムの実行によりコンテンツサーバ2A、2をアクセスしてホームページを表示する。この実施形態では、このホームページの表示をアプリケーションプログラムに従って実行し、
図2について上述したようにホームページを表示する。またこのアプリケーションプログラムに基づいて、動画管理サーバ4へアクセスして動画ファイルを取得し、この動画ファイルによる動画を動画エリアAR1で表示する。
【0084】
この実施形態のように、アプリケーションプログラムに基づいて動画管理サーバ4から動画ファイルを取得してユーザに提供するようにしても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0085】
〔第4実施形態〕
この実施形態では、動画管理サーバ4において、さらにユーザ端末3A、3Bからユーザ端末の識別情報を取得し、この識別情報に基づいてユーザ端末3A、3Bのユーザを識別し、この識別結果に基づいてユーザ端末3A、3Bに提供する動画をさらに選択する。
【0086】
また、例えば、過去にボタンB1をタップ操作してオーバーレイ動画広告を非表示としたユーザに対しては、オーバーレイ動画広告の表示態様を異ならせる。具体的に、例えば動画エリアAR1の大きさを小さくしたり、ユーザ端末3A、3Bに提供する動画として再生時間の短い動画を選択するようにしたりする。また、例えば所定の閾値を定めるようにしてもよい。例えば、閾値を3と設定して、過去ボタンB1をタップ操作してオーバーレイ動画広告を4回以上非表示としたユーザに対しては、オーバーレイ動画広告の表示態様を異ならせるが、表示とした回数が3回以下のユーザに対してはオーバーレイ動画広告の表示態様を異ならせないようにしてもよい。また、このようなオーバーレイ動画広告の表示態様を異ならせる等の処理を行うか否かの基準を、ボタンB1をタップ操作してオーバーレイ広告動画を非表示としたか否かではなく、
図11(B)の第1アイコンエリアAR1−1の領域をタップ操作して消音状態としたか否かとしてもよい。また、
図11(B)の第1アイコンエリアAR1−1の領域をタップ操作して消音状態としたか否かを基準とした場合には、オーバーレイ広告動画の表示態様を異ならせるだけでなく、出力する音を異ならせるようにしてもよい。
【0087】
この実施形態では、このユーザ端末3A、3Bに関する構成が異なる点を除いて、第1実施形態又は第2実施形態と同一に構成される。
【0088】
ここでこのユーザの識別は、ユーザ端末3A、3Bの過去の操作履歴(例えば、ボタンB1をタップ操作してオーバーレイ動画広告を非表示とした回数、非表示とする頻度、オーバーレイ動画広告が再生してからボタンB1をタップ操作までの平均時間等である)、ユーザ端末3A、3Bの契約時に取得したユーザの属性情報(例えば生年月日、性別、住所等である)、ソーシャネットワーク等を巡回して取得されるユーザ端末3A、3Bに係る情報(例えば趣味、嗜好等である)に基づいて実行される。これによりこの実施形態では、一段と適切な動画を一段と適切な表示態様でユーザに提供する。
【0089】
なおこれにより動画管理サーバは、このユーザの識別により対応する動画を選択可能に、属性情報により動画ファイルを管理できるように、属性情報の記録と関連付けて動画ファイルを記録して保持する。またこの属性情報により対応する動画ファイルを選択してユーザ端末3A、3Bに提供する。
【0090】
〔第5実施形態〕
上述した第1実施形態等では、
図1に示すようにコンテンツサーバ2と動画管理サーバ4とが別々のサーバにより実現されていたが、本実施形態では、これら2つのサーバの機能を1つのサーバに実装する。
【0091】
かかる本実施形態の構成について
図9を参照して説明をする。
図9に示すように、本実施形態では、別途のサーバ装置により実現されていたコンテンツサーバ2と動画管理サーバ4とが、1つのサーバである総合管理サーバ6として実現される。総合管理サーバ6は、コンテンツサーバ2と動画管理サーバ4の双方の機能を機能ブロックとして有することによりホームページの提供及び動画管理の双方を行う。この場合、上述したコンテンツサーバ2A、3Aと動画管理サーバ4との間の通信は、総合管理サーバ6の機能ブロック間での通信により実現する。このようにすれば、複数のサーバを設けなくとも、上述の各実施形態を実現することが可能となる。
【0092】
〔他の実施形態〕
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態を種々に組み合わせることができる。さらには上述の実施形態の構成を種々に変更することができる。
【0093】
例えば、動画エリアAR1、コンテンツエリアAR2及び境界エリアAR3のレイアウトは、
図2の例に限らず、種々のレイアウトを広く適用することができる。かかる他のレイアウトについて
図10乃至
図20を参照して以下説明をする。ここで、
図10乃至
図20のそれぞれは、動画エリアAR1、コンテンツエリアAR2及び境界エリアAR3のレイアウトの変形例を表す図であり、例えば、上述した第1実施形態から第5の実施形態までの何れの実施形態にも適用することができる変形例である。
【0094】
図10を参照すると、SP16における動画エリアAR1のスライド方向を変形した変形例が記載されている。本例ではSP13の時点で、
図10(A)として示すように、
図4(A)と同様にオーバーレイ動画広告を表示している。ここで、
図4に表した例では、
図4(B)及び(C)のように、SP16において、動画エリアAR1及び境界エリアAR3を上方向にスライドすることにより、オーバーレイ動画広告を非表示の状態としていた。一方で、本例では、
図10(B)及び(C)のように、SP16において、動画エリアAR1及び境界エリアAR3を上方向にスライドすることにより、オーバーレイ動画広告を非表示の状態とする。これにより、オーバーレイ動画広告が、コンテンツエリアAR2を横切ってスライドした後に、非表示の状態となる。このようにすれば、オーバーレイ動画広告がコンテンツエリアAR2を横切る際に、ユーザにオーバーレイ動画広告を参照させることができるのでよい。なお、
図4(A)において、動画エリアAR1をコンテンツエリアAR2の下に配置し、動画エリアAR1とコンテンツエリアAR2の境界に境界エリアAR3を配置するようにしてもよい。この場合にも、オーバーレイ動画広告が、コンテンツエリアAR2を横切ってスライドした後に、非表示の状態となる。更に、
図10(A)において、動画エリアAR1をコンテンツエリアAR2の下に配置し、動画エリアAR1とコンテンツエリアAR2の境界に境界エリアAR3を配置するようにしてもよい。
【0095】
図11を参照すると、SP16における動画エリアAR1のスライド方向を変形した変形例が記載されている。本例ではSP13の時点で、
図11(A)として示すように、
図4(A)と同様にオーバーレイ動画広告を表示している。ここで、
図4に表した例では、
図4(B)及び(C)のように、SP16において、動画エリアAR1及び境界エリアAR3を上方向にスライドすることにより、オーバーレイ動画広告を非表示の状態としていた。一方で、本例では、
図11(B)及び(C)のように、SP16において、動画エリアAR1及び境界エリアAR3を右方向にスライドすることにより、オーバーレイ動画広告を非表示の状態とする。なお、
図11(A)において、動画エリアAR1をコンテンツエリアAR2の下に配置し、動画エリアAR1とコンテンツエリアAR2の境界に境界エリアAR3を配置するようにしてもよい。
【0096】
図12を参照すると、SP16における動画エリアAR1のスライド方向を変形した変形例が記載されている。本例ではSP13の時点で、
図12(A)として示すように、
図4(A)と同様にオーバーレイ動画広告を表示している。ここで、
図4に表した例では、
図4(B)及び(C)のように、SP16において、動画エリアAR1及び境界エリアAR3を上方向にスライドすることにより、オーバーレイ動画広告を非表示の状態としていた。一方で、本例では、
図12(B)及び(C)のように、SP16において、動画エリアAR1及び境界エリアAR3を左方向にスライドすることにより、オーバーレイ動画広告を非表示の状態とする。なお、
図12(A)において、動画エリアAR1をコンテンツエリアAR2の下に配置し、動画エリアAR1とコンテンツエリアAR2の境界に境界エリアAR3を配置するようにしてもよい。ここで、例えばユーザ端末3A、3Bの表示部が横長の画面である場合に、
図11や
図12のように変形すると、オーバーレイ動画広告がスライドする際に、ユーザにオーバーレイ動画広告を長時間参照させることができるのでよい。
【0097】
図13を参照すると、SP16において動画エリアAR1を一方向へのスライド以外の方法にて非表示とする変形例が記載されている。本例ではSP13の時点で、
図13(A)として示すように、
図4(A)と同様にオーバーレイ動画広告を表示している。ここで、
図4に表した例では、
図4(B)及び(C)のように、SP16において、動画エリアAR1及び境界エリアAR3を上方向にスライドすることにより、オーバーレイ動画広告を非表示の状態としていた。一方で、本例では、
図13(B)及び(C)のように、SP16において、動画エリアAR1及び境界エリアAR3の形を保ったまま、その面積を縮小することにより、オーバーレイ動画広告を非表示の状態とする。なお、
図13(A)において、動画エリアAR1をコンテンツエリアAR2の下に配置し、動画エリアAR1とコンテンツエリアAR2の境界に境界エリアAR3を配置するようにしてもよい。また、
図13においては、動画エリアAR1及び境界エリアAR3を合わせた領域の中央部分に向かって縮小している例を示しているが、例えば動画エリアAR1及び境界エリアAR3を合わせた領域の右上部分や、左上部分に向かって縮小していくようにしてもよい。本例のようにすれば、オーバーレイ動画広告の縦横比を保ったままでオーバーレイ動画広告を参照可能としつつ、オーバーレイ動画広告を非表示とできるのでよい。
【0098】
図14を参照すると、SSP16において動画エリアAR1をスライド以外の方法にて非表示とする変形例が記載されている。本例ではSP13の時点で、
図14(A)として示すように、
図4(A)と同様にオーバーレイ動画広告を表示している。ここで、
図4に表した例では、
図4(B)及び(C)のように、SP16において、動画エリアAR1及び境界エリアAR3を上方向にスライドすることにより、オーバーレイ動画広告を非表示の状態としていた。一方で、本例では、
図14(B)及び(C)のように、SP16において、動画エリアAR1及び境界エリアAR3の形及び面積を保ったまま、オーバーレイ動画広告の不透明度を下げることにより、オーバーレイ動画広告を非表示の状態とする。なお、
図14(A)において、動画エリアAR1をコンテンツエリアAR2の下に配置し、動画エリアAR1とコンテンツエリアAR2の境界に境界エリアAR3を配置するようにしてもよい。本例のようにすれば、オーバーレイ動画広告の縦横比及び面積を保ったままでオーバーレイ動画広告を参照可能としつつ、オーバーレイ動画広告を非表示とできるのでよい。
【0099】
図15を参照すると、SP16における処理を変形した変形例が記載されている。本例ではSP13の時点で、
図15(A)として示すように、
図4(A)と同様にオーバーレイ動画広告を表示している。ここで、
図4に表した例では、
図4(B)及び(C)のように、SP16において、動画エリアAR1及び境界エリアAR3を上方向にスライドすることにより、オーバーレイ動画広告を非表示の状態としていた。一方で、本例では、
図15(B)として示すようにSP16において、境界エリアAR3をフルスクリーンで表示する。これにより、オーバーレイ動画広告が全画面で表示される。ここで、
図15(A)と同じ縦横比でオーバーレイ動画広告を表示できるように、
図15(B)においては、オーバーレイ動画広告を縦型表示にする。また、ユーザがオーバーレイ動画広告を非表示とできるように、例えば、右上部分にオーバーレイ動画広告を表示とするボタンB2を設ける。そして、かかるボタンB2がユーザにタップ操作されたならば、
図4(C)と同様、
図15(C)に示すようにオーバーレイ動画広告を非表示とする。本例のようにすれば、オーバーレイ動画広告をフルスクリーンでユーザに参照させることができるのでよい。
【0100】
図16を参照すると、
図5における処理を変形した変形例が記載されている。本例ではまず、
図16(A)として示すように、境界エリアAR3をフルスクリーンで表示する。これにより、オーバーレイ動画広告が全画面で表示される。ここでは、
図15(B)と同様に、オーバーレイ動画広告を縦型表示にする。また、ユーザがオーバーレイ動画広告を非表示とすることができるように、例えば、右上部分にオーバーレイ動画広告を非表示とするためのボタンB3を設ける。そして、ユーザがボタンB3をタップ操作したならば
図16(B)として示すように画面上部にバナー広告として例えば静止画を表示し、画面下部にコンテンツエリアAR2を表示する。かかるバナー広告上には、オーバーレイ動画広告をフルスクリーン表示するためのボタンB4を設ける。そして、バナー広告が押下されたならば、再度
図16(A)のように境界エリアAR3をフルスクリーンで表示する。これにより、オーバーレイ動画広告が全画面で表示される。一方で、ボタンB4がタップ操作されたならば、
図4(C)と同様、
図16(C)に示すようにオーバーレイ動画広告を非表示とする。本例のようにすれば、オーバーレイ動画広告をフルスクリーンでユーザに参照させることができるのでよい。
【0101】
図17を参照すると、オーバーレイ動画広告の表示方法を変形した変形例が記載されている。本例ではSP13の時点で、
図4(A)と同様に上部に動画エリアAR1を配置し、下部にコンテンツエリアAR2を配置し、動画エリアAR1とコンテンツエリアAR2の境界に境界エリアAR3を配置する。そして、動画エリアAR1にオーバーレイ動画広告を表示するが、オーバーレイ動画広告の中央には1つの広告動画が再生されるエリアが配置されその左右には、格子のような境界が配置され、更に左右の端部のそれぞれには、中央において再生されている広告動画とは異なる広告動画が再生されている。ただし、左右の端部のそれぞれには、中央において再生されている広告動画とは異なる広告動画が一時停止された静止画の状態で表示されていてもよい。そして、ユーザが格子上に設けられたアイコンをタップ操作したり、境界エリアAR3の何れかの部分を左方向又は右方向にスワイプ操作したりしたことを契機として、
図17(B)に示すように境界エリアAR3を左方向又は右方向にスライドさせ、中央にて再生する広告動画を左右の端部に表示されていた広告動画と切り換える。なお本例においてボタンB1に対するタップ操作や動画広告の再生終了を契機としてSP16の処理を行う場合は、
図4(B)及び(C)のように、動画エリアAR1及び境界エリアAR3を上方向にスライドすることにより、オーバーレイ動画広告を非表示の状態とする。本例では、左右に他の広告動画を配置することにより、ユーザによる広告動画の選択を容易とすることができるのでよい。
【0102】
図18を参照すると、SP16における動画エリアAR1のスライド方向を変形した変形例が記載されている。本例ではSP13の時点で、
図18(A)として示すように、
図4(A)と同様にオーバーレイ動画広告を表示している。ここで、
図4に表した例では、
図4(B)及び(C)のように、SP16において、動画エリアAR1及び境界エリアAR3を上方向にスライドすることにより、オーバーレイ動画広告を非表示の状態としていた。一方で、本例では、ボタンB1に対するタップ操作が行なわれた場合に、
図18(B)として示すように、オーバーレイ動画広告を画面左上に縮小して表示する。この際にオーバーレイ動画広告の縦横比は維持したままとする。すると、画面右上にスペースができるので、かかるスペースには例えばテキストバナーと、ボタンB5を表示する。そして、この状態で左上のオーバーレイ動画広告がタップ操作されたならば
図18(A)の表示を再度行う。一方で、ボタンB5が押下されたならば、
図18(C)として示すように、オーバーレイ動画広告を非表示の状態とする。なお、
図18(A)や(B)において、オーバーレイ動画広告やテキストバナーを表示する動画エリアAR1をコンテンツエリアAR2の下に配置し、動画エリアAR1とコンテンツエリアAR2の境界に境界エリアAR3を配置するようにしてもよい。
【0103】
図19(A)及び(B)を参照すると、コンテンツエリアAR2における表示を変形した変形例が記載されている。本例では、コンテンツエリアAR2の右端にボタンB1を配置する点で上述の各実施形態や他の変形例と共通するが、コンテンツエリアAR2のボタンB1以外の領域にテロップを表示する点で相違する。テロップの具体的な内容に特に制限はないが、例えば、オーバーレイ動画広告に対応する字幕や、キャンペーン情報とする。本例ではテロップを左方向にスクロールする。
【0104】
図20(A)、(B)、(C)及び(D)を参照すると、コンテンツエリアAR2における表示を変形した変形例が記載されている。本例では、
図19に示す例と同様に、コンテンツエリアAR2のボタンB1以外の領域にテロップを表示する。テロップの内容については
図19と同様である。そして本例では、テロップを下方向にスクロールする。
【0105】
図19や
図20に示す変形例とすると、ユーザに対してテキストにより宣伝広告活動も行うことが可能となる。なお、これらの例において、ボタンB1がタップ操作された場合の挙動といったその他の点においては、
図4を参照して説明した例と同じである。
【0106】
以上、
図4や
図10乃至
図20を参照して説明した各レイアウトは、それぞれを組み合わせることもできる。例えば
図10に示すレイアウトにおいて、
図19や
図20の変形例のようなテロップを組み合わせることも可能である。他にも、例えば、或るコンテンツサーバにおいては、
図4のようなレイアウトで表示を行なわせ、他のコンテンツサーバにおいては、
図10のように表示を行わせるようなことも可能である。また、オーバーレイ動画広告毎にレイアウトを異ならせて表示させるようなことも可能である。更に、各実施形態を組み合わせることも可能である。
【0107】
例えば、
図5のフローチャートを参照した説明においては、SP17及びSP18により、一度非表示としたオーバーレイ動画広告を、再度表示することとしているが、これら2つのステップを設けないようにしてもよい。つまり、SP16でオーバーレイ動画広告を非表示とした後は、
図5の処理を終了し、以後はオーバーレイ動画広告を非表示のままとしてもよい。
また、上述の各実施形態を所定のビジネスモデルに適用するようにしてもよい。例えば、動画管理サーバ4を運営する事業者は、宣伝広告活動を行いたい事業者から報酬を受け取り、その一部をコンテンツサーバ2A、2Bを運営する事業者に支払うといったビジネスモデルに適用するようにしてもよい。更に、ボタンB1等のボタンをスライドアップボタンと呼ぶようにしてもよい。更に、オーバーレイ動画広告の一部が静止画やテキスト等であってもよい。
【0108】
なお、上述した各実施形態における、ユーザ端末、動画管理サーバ及びコンテンツサーバのそれぞれは、それぞれ、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記のユーザ端末、動画管理サーバ及びコンテンツサーバにより行なわれる表示方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
【0109】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。
【解決手段】ユーザ端末からのサーバへのアクセス時に、コンテンツデータ及び動画データと、該コンテンツデータと該動画データのユーザ端末上での表示方法を記述したデータである表示制御データとを、前記サーバからユーザ端末に送信するサーバ送信ステップを行う。前記ユーザ端末が、前記サーバから受信した前記表示制御データの記述に基づいた表示方法で、前記サーバから受信した前記コンテンツデータと前記動画データとを再生して表示する出力ステップを行う。前記ユーザ端末が前記出力ステップにおいて、所定の条件が満たされた場合に前記動画データを再生して表示する領域の面積を段階的に小さくする。