(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6239170
(24)【登録日】2017年11月10日
(45)【発行日】2017年11月29日
(54)【発明の名称】ガス抜き弁
(51)【国際特許分類】
B65D 30/24 20060101AFI20171120BHJP
F16K 24/04 20060101ALI20171120BHJP
B65D 81/26 20060101ALI20171120BHJP
F16K 17/164 20060101ALI20171120BHJP
【FI】
B65D30/24 R
F16K24/04 G
B65D81/26 C
F16K17/164
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-51038(P2017-51038)
(22)【出願日】2017年3月16日
【審査請求日】2017年5月22日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513151901
【氏名又は名称】丸天産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100138955
【弁理士】
【氏名又は名称】末次 渉
(74)【代理人】
【識別番号】100109449
【弁理士】
【氏名又は名称】毛受 隆典
(74)【代理人】
【識別番号】100196380
【弁理士】
【氏名又は名称】森 匡輝
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 教夫
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 紘之
(72)【発明者】
【氏名】金政 健一
【審査官】
小川 悟史
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2007/0090109(US,A1)
【文献】
登録実用新案第3087194(JP,U)
【文献】
特開2004−250093(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 30/24
B65D 81/26
F16K 17/164
F16K 24/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通気孔を有するベースフィルムと、前記ベースフィルムに積層されたカバーフィルムと、を備え、容器のガス抜き孔を塞ぐように貼り付けられ、前記容器内のガスを排出させるガス抜き弁であって、
前記ガス抜き弁は、前記ベースフィルムと前記カバーフィルムとが前記通気孔を挟んで接着された一対の接着部位と、一対の前記接着部位の間の非接着部位とを有し、
前記容器の内部圧力が所定圧力以上で前記非接着部位の前記ベースフィルムと前記カバーフィルムとが離間してガス排出流路を形成し、前記通気孔を通じて前記容器からガスを排出するとともに、内部圧力が所定圧力を下回ると前記非接着部位の前記ベースフィルムと前記カバーフィルムとが密着して前記容器へのガスの流入を防止し、
前記ベースフィルムは矩形状或いは角丸矩形状の前記通気孔を1つのみ有しており、
前記カバーフィルムの前記非接着部位の外縁が直線状の外縁直線部を有し、
前記ベースフィルムの前記非接着部位の前記ガス排出流路に直交する側の内縁が直線状の内縁直線部を有し、
前記外縁直線部と前記内縁直線部が平行である、
ことを特徴とするガス抜き弁。
【請求項2】
前記外縁直線部と前記内縁直線部との垂直距離が2〜5mmである、
ことを特徴とする請求項1に記載のガス抜き弁。
【請求項3】
前記通気孔を挟んで一対の前記外縁直線部を有し、
前記通気孔を挟んで一対の前記内縁直線部を有している、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のガス抜き弁。
【請求項4】
一方の隣接する前記外縁直線部から前記内縁直線部までの垂直距離と、他方の隣接する前記外縁直線部から前記内縁直線部までの垂直距離との和が4〜10mmである、
ことを特徴とする請求項3に記載のガス抜き弁。
【請求項5】
前記所定圧力が72〜120mmH2Oである、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のガス抜き弁。
【請求項6】
前記非接着部位では、前記ベースフィルムと前記カバーフィルムとの間に粘性流体の膜を有する、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のガス抜き弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス抜き弁に関する。
【背景技術】
【0002】
コーヒーや味噌、漬け物、発酵食品などは、食品の鮮度を保つべく、包装袋などの容器に密封され保存されている。このような食品からはガスが発生するため、ガスを排出すべく容器にはガス抜き用孔が開けられ、ここにガス抜き用の弁が設置される。ガス抜き用の弁として、容器に簡易に貼り付けて使用可能なラベル状のガス抜き弁がある(例えば、特許文献1、2)。
【0003】
図9(A)〜(C)に示すように、従来のガス抜き弁100は、円形状或いは略楕円形状の通気孔Hbを有するベースフィルム10の上に、カバーフィルム20が積層された構造をしている。ベースフィルム10とカバーフィルム20とは通気孔Hbを挟むようにして接着されており、接着されていない部位がガス排出流路として機能する。接着されていない部位では、通常時、ベースフィルム10とカバーフィルム20とが密着しているが、容器内で発止したガスにより容器内が所定圧力を超えると、接着されていない部位のカバーフィルム20がベースフィルム10から離間してガス排出流路が形成され、ガス抜き用孔、通気孔Hbからガス排出流路を通じて、容器内のガスを排出する仕組みである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−291306号公報
【特許文献2】特開2006−62277号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ガス抜き弁には、発生したガスで容器が膨張しないよう、より低い圧力でも開口し、容器内のガスを排出し得るガス抜き特性が求められる。
【0006】
本発明は上記事項に鑑みてなされたものであり、その目的は、ガス抜き特性が良好なガス抜き弁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るガス抜き弁は、
通気孔を有するベースフィルムと、前記ベースフィルムに積層されたカバーフィルムと、を備え、容器のガス抜き孔を塞ぐように貼り付けられ、前記容器内のガスを排出させるガス抜き弁であって、
前記ガス抜き弁は、前記ベースフィルムと前記カバーフィルムとが前記通気孔を挟んで接着された一対の接着部位と、一対の前記接着部位の間の非接着部位とを有し、
前記容器の内部圧力が所定圧力以上で前記非接着部位の前記ベースフィルムと前記カバーフィルムとが離間してガス排出流路を形成し、前記通気孔を通じて前記容器からガスを排出するとともに、内部圧力が所定圧力を下回ると前記非接着部位の前記ベースフィルムと前記カバーフィルムとが密着して前記容器へのガスの流入を防止し、
前記ベースフィルムは矩形状或いは角丸矩形状の前記通気孔を1つのみ有しており、
前記カバーフィルムの前記非接
着部位の外縁が直線状の外縁直線部を有し、
前記ベースフィルムの前記非接
着部位の前記ガス排出流路に直交する側の内縁が直線状の内縁直線部を有し、
前記外縁直線部と前記内縁直線部が平行である、
ことを特徴とする。
【0008】
また、前記外縁直線部と前記内縁直線部との垂直距離が2〜5mmであることが好ましい。
【0009】
また、前記通気孔を挟んで一対の前記外縁直線部を有し、
前記通気孔を挟んで一対の前記内縁直線部を有していることが好ましい。
【0010】
また、一方の隣接する前記外縁直線部から前記内縁直線部までの垂直距離と、他方の隣接する前記外縁直線部から前記内縁直線部までの垂直距離との和が4〜10mmであることが好ましい。
【0011】
また、前記所定圧力が72〜120mmH
2Oであることが好ましい。
【0012】
また、前記非接着部位では、前記ベースフィルムと前記カバーフィルムとの間に粘性流体の膜を有することが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ガス抜き特性が良好なガス抜き弁を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図2】
図2(A)はガス抜き弁の平面図、
図2(B)は
図2(A)のA−A’断面図、
図2(C)は
図2(A)のB−B’断面図である。
【
図5】
図5(A)、
図5(B)は他の形態に係るガス抜き弁の平面図である。
【
図6】他の形態に係るガス抜き弁の分解斜視図である。
【
図7】
図7(A)は実施例におけるSA5.0〜SA2.0のガス抜き弁を示す平面図、
図7(B)は実施例におけるSB3.5〜SB2.0のガス抜き弁を示す平面図である。
【
図8】実施例における開口圧の測定方法を示す模式図である。
【
図9】
図9(A)は従来のガス抜き弁を示す平面図、
図9(B)は
図9(A)のA−A’断面図、
図9(C)は
図9(A)のB−B’断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図を参照しつつ、ガス抜き弁について説明する。ガス抜き弁1は、
図1に示すように、コーヒーや味噌、漬け物など、保存中にガスを発生する食品を密封する容器Paに開けられたガス抜き用孔Haを塞ぐように貼り付けて用いられる。
【0016】
ガス抜き弁1は、容器Pa内で食品からガスが発生し、容器Pa内の圧力が所定圧力以上になると開口し、ガスを容器Paの外部へ排出するとともに、容器Pa内の圧力が所定圧力を下回ると閉口して、容器Pa内を所定圧力以下に維持する。これにより、ガス抜き弁1は、容器Paの膨張を抑制するとともに、容器Pa内に充填されている食品の鮮度を維持する機能を発揮する。なお、本明細書における容器Paとは、軟質、硬質を問わず袋状体や筺状体などの食品を密封するもの全般を言う。
【0017】
ガス抜き弁1は、
図2(A)、(B)、(C)、
図3に示すように、ベースフィルム10とカバーフィルム20とを備える。ベースフィルム10とカバーフィルム20の外形は略同形状に形成されている。ベースフィルム10とカバーフィルム20は、例えば、ポリプロピレン等の樹脂から構成されている。ベースフィルム10の下面には、容器Paに貼り付けられるよう、粘着剤層を有している。
【0018】
ベースフィルム10には、中央部位に略矩形の通気孔Hbが形成されている。そして、ベースフィルム10とカバーフィルム20とは、通気孔Hbを挟み、接着剤等で接着されている。本明細書において、この接着されている部位をガス抜き弁1における接着部位Boという。また、一対の接着部位Boで挟まれる部位を非接着部位Nbという。
【0019】
非接着部位Nbにおいては、ベースフィルム10とカバーフィルム20とは接着されておらず、通常時、即ち、容器Pa内の圧力が所定圧力を下回っている場合、ベースフィルム10とカバーフィルム20とが密着しており、外部から容器Pa内へのガス(空気)の流入を防止する。
【0020】
一方、容器Pa内の圧力が所定圧力以上になると、その圧力によってベースフィルム10とカバーフィルム20とが離間する。したがって、容器Pa内のガスは、通気孔Hbからベースフィルム10とカバーフィルム20とが離間して形成される空間を通り、容器Paの外部へと排出される。本明細書においては、この非接着部位Nbにてベースフィルム10とカバーフィルム20とが離間して形成される空間をガス排出流路と言う。
【0021】
ベースフィルム10には、通気孔Hbが形成されているので、内縁を有する。そして、ベースフィルム10の内縁は、ガス排出流路の方向に対して直交する直線状の内縁直線部Liを一対有している。また、カバーフィルム20は、非接着部位Nbにおける外縁に外縁直線部Loを一対有している。
【0022】
そして、ベースフィルム10の内縁直線部Liとカバーフィルム20の外縁直線部Loが平行に配置されている。したがって、ガス排出流路において、通気孔Hb端部からガス排出流路端部までの距離が全域に亘って等しい構成である。このような構成から、ガス抜き弁1では、容器Pa内にて食品からガスが発生し、容器Pa内がさほど高い圧力まで上昇しなくとも、容器Pa内のガスを外部へ効率的に排出することを実現している。
【0023】
そして、後述の実施例に記すように、通気孔が略楕円形状、即ち、ベースフィルム10の内縁が円形状である従来のガス抜き弁に比べ、本実施の形態に係るガス抜き弁1では、低い圧力で開口することから、容器Paからガスが良好に排出され、ガス抜き特性に優れる。
【0024】
なお、隣接する内縁直線部Liと外縁直線部Loとの垂直距離(
図2(A)に示すD1、D2)は、それぞれ2〜5mmであることが好ましい。また、一方の隣接する内縁直線部Liと外縁直線部Loとの垂直距離(
図2(A)に示すD1)と、他方の隣接する内縁直線部Liと外縁直線部Loとの垂直距離(
図2(A)に示すD2)の和(
図2(A)に示すD1+D2)が4〜10mmであることが好ましい。
【0025】
また、ガス抜き弁1の開口圧(非接着部位Nbにおけるベースフィルム10とカバーフィルム20とが離間する際の圧力)は、72〜120mmH
2Oであることが好ましい。開口圧は、内縁直線部Liと外縁直線部Loとの垂直距離が大きいほど高くなる。
【0026】
ガス抜き弁1の開口圧、即ち、内縁直線部Liと外縁直線部Loとの垂直距離は、容器Paに充填される食品や容器Paの大きさなどにより、適宜調整されたものが用いられる。
【0027】
なお、一例として、ベースフィルム10及びカバーフィルム20のサイズは、例えば、一片が20〜25mmの矩形であり、通気孔Hbのサイズは、7mm×10〜16mmである。
【0028】
また、非接着部位Nbにおいては、ベースフィルム10とカバーフィルム20との間にシリコーンオイル等の粘性流体の膜を有することが好ましい。ベースフィルム10とカバーフィルム20との密着性が高まり、外部から容器Pa内への空気の流入をより確実に防止し、容器Pa内に充填されている食品の鮮度を維持することができる。
【0029】
また、
図4に示すように、ガス抜き弁1の角が丸い角丸形状であることが好ましい。容器Paに貼り付けられたガス抜き弁1が剥がれにくくなる。
【0030】
また、ガス抜き弁1は、ベースフィルム10に内縁直線部Liを有し、カバーフィルム20に外縁直線部Loを有し、これら内縁直線部Liと外縁直線部Loが平行に配置されていれば、ベースフィルム10及びカバーフィルム20の形状、並びに、通気孔Hbの形状は限定されない。
【0031】
例えば、
図5(A)に示すように、ベースフィルム10及びカバーフィルム20の接着部位Bo側の外縁、並びに、ベースフィルムの接着部位Bo側の内縁が外側へ凸状に湾曲した形状をしていてもよく、逆に、
図5(B)に示すように、内側へ凸状に湾曲した形状をしていてもよい。
【0032】
また、
図6に示すように、カバーフィルム20の接着部位Boの上に、更に、補助フィルム30が配置されていてもよい。複数の容器Paが積み重ねられて保存されている場合、下方に位置する容器Paに貼り付けられたガス抜き弁1では、上方の容器Paの重量によってカバーフィルム20がベースフィルム10に押し付けられることになるので、容器Paの内部圧力が所定圧力を超えてもガス排出流路が形成され難くなる。カバーフィルム20の上に更に補助フィルム30を有する場合、補助フィルム30の厚みによって、容器Paが押し付けられている状態でもガス排出流路が形成されやすくなり、ガス抜き弁1の機能が発揮される。
【実施例】
【0033】
種々のガス抜き弁を作製し、それぞれの開口圧について検証した。
図7(A)に示す形状のガス抜き弁を作製した。ベースフィルム及びカバーフィルムの外径(
図7(A)に示すX1×Y1)が20mm×20mmであり、通気孔が略矩形である。通気孔のサイズ(
図7(A)に示すX2×Y2)は、10mm×7mm、12mm×7mm、13mm×7mm、14mm×7mm、15mm×7mm、16mm×7mmとした。即ち、内鉛直線部から外縁直線部までの垂直距離(
図7(A)に示すD)は、それぞれ5mm、4mm、3.5mm、3mm、2.5mm、2mmである。また、ベースフィルムとカバーフィルムとの間にはシリコーンオイルを塗布した。これらの作製したガス抜き弁をそれぞれSA5.0、SA4.0、SA3.5、SA3.0、SA2.5、SA2.0と記す。
【0034】
また、比較例として、
図7(B)に示すように通気孔の形状が異なる以外、上記と同様の構成であるガス抜き弁を作製した。通気孔のサイズ(
図7(B)に示すX2×Y2)は、13mm×7mm、14mm×7mm、15mm×7mm、16mm×7mmとした。以下、これら作製したガス抜き弁をそれぞれSB3.5、SB3.0、SB2.5、SB2.0と記す。
【0035】
作製したそれぞれのガス抜き弁の開口圧の測定を行った。開口圧の測定は、
図8に示すようにして行った。具体的には、一方が開口し、他方が有底である筒体の底面に孔を開けた試験器具を用意した。ガス抜き弁の通気孔と試験器具の底面の孔の位置を合わせ、試験器具の底面の孔を塞ぐようにガス抜き弁を貼り付けた。そして、試験器具の開口を
図8に示すように水面へ押し下げてゆき、試験器具の内部圧力が上昇してガス抜き弁が開口したときの圧力を圧力計で測定することで、開口圧を測定した。なお、いずれについても5回測定し、開口圧の平均値を求めた。その結果を表1、表2に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
SA3.5〜SA2.0とSB3.5〜SB2.0とではそれぞれベースフィルムの内縁端部とカバーフィルムの外縁までの垂直距離は同じであるが、SA3.5〜SA2.0はSB3.5〜SB2.0に対し、それぞれ低い圧力で開口していることがわかる。SA5.0〜SA2.0では、ベースフィルムが内縁直線部を有し、カバーフィルムが外縁直線部を有し、そして、内縁直線部と外縁直線部とが平行であるため、より低い圧力で開口し、ガス抜き特性が優れている。したがって、SA5.0〜SA2.0では、ガスが発生する食品が充填された容器に貼り付けた際において、容器内の内圧がさほど高くならなくても容器内のガスを排出し、容器の膨張を抑えることが可能である。
【符号の説明】
【0039】
1 ガス抜き弁
10 ベースフィルム
20 カバーフィルム
30 補助フィルム
100 ガス抜き弁
Lo 外縁直線部
Li 内縁直線部
Bo 接着部位
Nb 非接着部位
Ha ガス抜き用孔
Hb 通気孔
Pa 容器
【要約】
【課題】ガス抜き特性が良好なガス抜き弁を提供する。
【解決手段】ガス抜き弁1は、通気孔Hbを有するベースフィルム10と、ベースフィルム10に積層されたカバーフィルム20と、を備え、容器のガス抜き孔を塞ぐように貼り付けられ、容器内のガスを排出させる。ガス抜き弁1は、ベースフィルム10とカバーフィルム20とが通気孔Hbを挟んで接着された一対の接着部位Boと、一対の接着部位Boの間の非接着部位Nbとを有し、容器の内部圧力が所定圧力以上で非接着部位Nbのベースフィルム10とカバーフィルム20とが離間してガス排出流路を形成し、通気孔Hbを通じて容器からガスを排出する。カバーフィルム20の非接触部位Nbの外縁が直線状の外縁直線部Loを有し、ベースフィルム10の非接触部位Nbのガス排出流路に直交する側の内縁が直線状の内縁直線部Liを有し、外縁直線部Loと内縁直線部Liが平行である。
【選択図】
図2