(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記取り付けフレームは、前記ハウジングに対する前記取り付けフレームの運動を阻止するように構成された付勢要素を含む、請求項1に記載の整形外科用器具アセンブリ。
前記付勢要素は、前記一対のレールの第1レールと係合する第1カンチレバーアーム、及び前記一対のレールの第2レールと係合する第2カンチレバーアームを含む、請求項2に記載の整形外科用器具アセンブリ。
前記切削ブロックは、前記切削ブロック上面内に画定される一対の開口を有し、前記取り付けフレームは、前記一対の開口内に受容される一対の位置合わせピンを有する、請求項4に記載の整形外科用器具アセンブリ。
前記固定機構は、前記ハウジングに可動に連結されたレバーを含み、前記レバーは、(i)前記レバーの留め具が前記髄内整形外科用器具の前記シャフトと係合する、第1位置と、(ii)前記留め具が前記シャフトから係合離脱する、第2位置と、の間で可動である、請求項1に記載の整形外科用器具アセンブリ。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様により、整形外科用器具アセンブリが開示される。整形外科用器具アセンブリは、取り付け装置、髄内整形外科用器具、及び切削ブロックを含む。取り付け装置は、長手方向軸、長手方向軸に沿って延びる、内部に画定された経路を有する、ハウジングを含む。取り付け装置はまた、ハウジングから外側に延びる、一対のレールを含む。各レールは、ハウジングの長手方向軸と垂直に延びる、長手方向軸を有する。取り付け装置はまた、レールの一対の上に位置付けられた、取り付けフレームを含む。取り付けフレームは、一対のレールに沿ってハウジングに対して摺動するように構成される。髄内整形外科用器具は、ハウジング経路内に位置付けられたシャフトを含む。切削ブロックは、取り付けフレームに対して取り外し可能に連結される。
【0008】
いくつかの実施形態において、取り付けフレームは、ハウジングに対する取り付けフレームの運動を阻止するように構成された、付勢要素を含み得る。いくつかの実施形態において、付勢要素は、一対のレールの第1レールと係合する、第1カンチレバーアームと、一対のレールの第2レールと係合する第2カンチレバーアームを含み得る。
【0009】
加えて、いくつかの実施形態において、切削ブロックは内部に画定されたスロットを有する場合があり、取り付けフレームはフランジを有する場合があり、このフランジは、切削ブロックが取り付けフレームに固定されるようにフランジの先端部がスロット内に位置付けられる第1位置と、切削ブロックが取り付けフレームから取り外し可能であるように、フランジの先端部がスロットから離間している第2位置との間で可動である。
【0010】
いくつかの実施形態において、取り付けフレームは内部に画定された一対の経路、及び固定機構を有する本体を含み得る。各経路は、一対のレールの、1つのレールを受容するような大きさであり得る。固定機構は、フランジ、制御ノブ、及びフランジを制御ノブに接続する中央シャフトを含み得る。中央シャフトは、本体に枢動に連結され得る。
【0011】
いくつかの実施形態において、切削ブロックは、その上面内に画定された一対の開口を有してもよく、取り付けフレームは、一対の開口内に受容される一対の位置合わせピンを有し得る。いくつかの実施形態において、取り付け装置は、ハウジングに取り付けられた固定機構を含んでもよい。固定機構は、髄内整形外科用器具のシャフトに取り付け装置を固定するように構成され得る。
【0012】
加えて、いくつかの実施形態において、固定機構は、ハウジングに可動に連結されたレバーを含み得る。レバーは、レバーの留め具が髄内整形外科用器具のシャフトと係合する第1位置と、留め具がシャフトから係合離脱する第2位置との間で可動であり得る。
【0013】
いくつかの実施形態において、髄内整形外科用器具は、外科用リーマー及び茎部トライアルを含み得る。外科用リーマーは、シャフトに取り付けられた第1端部、及び第1端部と反対側に位置付けられた第2端部を有し得る。茎部トライアルは、外科用リーマーの第2端部に固定されてもよい。
【0014】
いくつかの実施形態において、髄内整形外科用器具は、シャフトに取り付けられたブローチを含み得る。ブローチは、テーパ状の外側表面、及びテーパ状の外側表面から外側に延びる複数の切削歯を有し得る。いくつかの実施形態において、ブローチは、シャフトに取り外し可能に連結され得る。いくつかの実施形態において、切削ブロックは、内部に画定された、複数の切削ガイドを有し得る。
【0015】
本開示の別の一態様により、整形外科用器具アセンブリが開示される。整形外科用器具アセンブリは、ブローチ、ブローチインサート、アダプタ、取り付け装置、及び切削ブロックを含む。ブローチは、テーパ状の外側表面、テーパ状外側表面上に形成される複数の切削歯、及びその上端内に画定されるスロットを含む。ブローチインサートは、ブローチのスロット内に位置付けられるように構成される。ブローチインサートは、テーパ状外側表面、及びテーパ状外側表面上に形成される複数の切削歯を含む。アダプタは、ブローチインサートの代わりにブローチのスロット内に位置付けられるように構成された基部、及び基部から延びるシャフトを含む。取り付け装置は、アダプタのシャフトを受容するような大きさの、内部に画定された経路を有する。切削ブロックは、取り付け装置に連結するように構成される。
【0016】
いくつかの実施形態において、取り付け装置は、内部に画定された経路を有するハウジング、及びハウジングに対して可動な取り付けフレームを含み得る。取り付けフレームは、切削ブロックに連結されるように構成され得る。
【0017】
いくつかの実施形態において、切削ブロックは、内部に画定されたスロット、及び取り付けフレームを有し得る。取り付けフレームは、切削ブロックが取り付けフレームに固定されるように、固定タブの先端部がスロット内に位置付けられる、第1位置と、切削ブロックが取り付けフレームから取り外し可能であるように、固定タブの先端部がスロットから離間している、第2位置との間で可動である、固定タブを含み得る。
【0018】
いくつかの実施形態において、取り付けフレームは、固定機構を含み得る。固定機構は、固定タブ、制御ノブ、及び固定タブを制御ノブに接続する中央シャフトを含み得る。シャフトは、取り付け装置のハウジングの長手方向軸と平行に延びる、長手方向軸を有し得る。いくつかの実施形態において、取り付けフレームは、ハウジングに取り外し可能に連結され得る。
【0019】
本開示の別の一態様により、整形外科用器具アセンブリが開示される。整形外科用器具アセンブリは、取り付け装置、髄内整形外科用器具、及び切削ブロックを含み得る。取り付け装置は、ハウジング、ハウジングから外側に延びるレール、及びレール上に位置付けられる取り付けフレームを含む。取り付けフレームは、レールに沿ってハウジングに対して摺動するように構成される。髄内整形外科用器具は、ハウジングに取り外し可能に連結される。切削ブロックは、取り付けフレームに対して取り外し可能に連結される。
【0020】
いくつかの実施形態において、ハウジングは、内部に画定された経路、及び髄内整形外科用器具を有し得る。髄内整形外科用器具は、ハウジングの経路内に位置付けられたシャフト、茎部トライアル、及びシャフトを茎部トライアルに接続する外科用リーマーを含み得る。
【0021】
いくつかの実施形態において、髄内整形外科用器具は、ハウジングに取り外し可能に取り付けられたブローチを含み得る。ブローチは、テーパ状外側表面、及びテーパ状外側表面上に形成される複数の切削歯を有し得る。
【0022】
本開示の別の一態様により、整形外科用器具アセンブリが開示される。整形外科用器具アセンブリは、脛骨ベアリングトライアル、脛骨基部トライアル、髄内整形外科用器具、及び締結具を含む。脛骨ベアリングトライアルは、関節運動表面、及び関節運動表面と反対側の底部表面を含む。脛骨基部トライアルは、患者の脛骨の外科的に準備された近位端上に位置付けられるように適合される。脛骨基部トライアルは、脛骨ベアリングトライアルの底部表面と係合した上面を含む。髄内整形外科用器具は、脛骨基部トライアルの下面と係合する。締結具は、脛骨基部トライアルに対して枢動するように構成される。締結具は、脛骨ベアリングトライアル内に画定された開口内に位置付けられたボタンヘッド、及び髄内整形外科用器具と係合するねじ付きシャフトを含み、髄内整形外科用器具を脛骨基部トライアルに取り外し可能に連結する。
【0023】
いくつかの実施形態において、髄内整形外科用器具は、ねじ付きシャフトと係合したブローチを含み得る。ブローチは、テーパ状外側表面、及びテーパ状外側表面上に形成される複数の切削歯を有し得る。
【0024】
いくつかの実施形態において、第2髄内整形外科用器具は、ブローチの代わりに、締結具のねじ付きシャフトと係合するように構成され得る。加えて、いくつかの実施形態において、第2髄内整形外科用器具は、茎部トライアルを含み得る。いくつかの実施形態において、脛骨基部トライアルは、その上面内に画定された開口を有するプレート、及びプレートの開口内に位置付けられたプラットフォームを含み、締結具はプラットフォーム内に画定されたボアを通じて延びてもよい。
【0025】
いくつかの実施形態において、整形外科用器具アセンブリは、脛骨基部トライアルのプレート内に画定された開口内に位置付けられた基部インサートを含んでもよい。基部インサートは、脛骨ベアリングトライアル内に画定される、開口内に位置付けられた、突出部を含み得る。いくつかの実施形態において、基部インサートは内部に画定された円形開口を有するフレーム、及びフレームから外側に延びる一対の突起部を更に含んでもよく、脛骨基部トライアルのプラットフォームは、円形の開口内に位置付けられてもよい。
【0026】
いくつかの実施形態において、基部インサートは、第1下方アーム、及び第2下方アームを更に含み得る。第1下方アームは、一対の突起部の第1突起部に取り付けられてもよい。第1下方アームは、脛骨基部トライアルの下面内に画定された開口を通じて延びてもよく、テーパ状の外側表面、及びテーパ状の外側表面上に形成された複数の切削歯を有し得る。第2下方アームは、一対の突起部の第2突起部に取り付けられてもよい。第2下方アームは、脛骨基部トライアルの下面内に画定された開口を通じて延びてもよく、テーパ状の外側表面、及びテーパ状の外側表面上に形成された複数の切削歯を有し得る。
【0027】
いくつかの実施形態において、髄内整形外科用器具はスロットを含んでもよく、第1下方アーム、及び第2下方アームは、スロット内に受容されてもよく、かつここから外側に延びてもよい。
【0028】
いくつかの実施形態において、脛骨ベアリングトライアルは、脛骨ベアリング表面トライアル及びシムを含んでもよい。脛骨ベアリング表面トライアルは、関節運動表面を含む。シムは、脛骨ベアリング表面トライアルに固定され得る。シムは、底部表面を含み得る。
【0029】
別の態様によれば、整形外科用器具アセンブリが開示される。整形外科用器具アセンブリは、脛骨基部トライアル、締結具、髄内整形外科用器具、及び基部インサートを含む。脛骨基部トライアルは、患者の脛骨の外科的に準備された近位端上に位置付けられるように適合される。締結具は、脛骨基部トライアルに対して枢動するように構成される。締結具は、ボタンヘッド、脛骨基部トライアルを通じて延びるねじ付きシャフトを含む。髄内整形外科用器具が、締結具に固定される。基部インサートは、脛骨基部トライアル内に画定される開口内に位置付けられる。
【0030】
いくつかの実施形態において、取り付けツールは、基部インサートを脛骨基部トライアルに取り付け、ここから取り外すために、基部インサートと係合するように構成されてもよい。いくつかの実施形態において、基部インサートは、内部に画定された一対の開口を有してもよく、取り付けツールは、基部インサートの開口内に受容されるように構成された一対のペグを含み得る。各ペグは、取り付けツールを基部インサートに固定するために、基部インサートに係合するように構成されたばねを含み得る。
【0031】
いくつかの実施形態において、基部インサートは、キールパンチを含み得る。キールパンチは、脛骨基部トライアルの下面を通じて延びる第1アーム、及び脛骨基部トライアルの下面を通じて延びる第2アームを含み得る。第1アームは、脛骨基部トライアルの下面を通じて延びてもよい。第1アームは、テーパ状外側表面、及びテーパ状外側表面上に形成される複数の切削歯を含む。第2アームは、脛骨基部トライアルの下面を通じて延びてもよい。第2アームは、テーパ状外側表面、及びテーパ状外側表面上に形成される複数の切削歯を含む。
【0032】
いくつかの実施形態において、髄内整形外科用器具はスロットを含んでもよく、第1下方アーム、及び第2下方アームの部分は、スロット内に受容されてもよく、かつここから外側に延びてもよい。
【0033】
いくつかの実施形態において、髄内整形外科用器具は、ねじ付きシャフトと係合したブローチを含み得る。ブローチは、テーパ状外側表面、及びテーパ状外側表面上に形成される複数の切削歯を含み得る。
【0034】
いくつかの実施形態において、基部インサートは、フレーム、フレームから外側に延びる一対の突起部、及び締結具のボタンヘッドに隣接するフレームから上方に延びる突出部を含み得る。
【0035】
いくつかの実施形態において、脛骨ベアリングトライアルは、脛骨基部トライアルに連結され得る。脛骨ベアリングトライアルは、関節運動表面を有する脛骨ベアリング表面、及び内部に画定された開口を有するシムを含み得る。基部インサートの突出部、及び締結具のボタンヘッドは、開口内に位置付けられてもよい。
【0036】
本開示の別の一態様により、整形外科用器具アセンブリが開示される。整形外科用器具アセンブリは、脛骨基部トライアル、締結具、第1基部インサート、及び第2基部インサートを含む。脛骨基部トライアルは、患者の脛骨の外科的に準備された近位端上に位置付けられるように適合される。脛骨基部トライアルは、その上面内に画定された開口を有するプレート、及びプレートの開口内に位置付けられたプラットフォームを含む。締結具は、脛骨基部トライアルに対して枢動するように構成される。締結具は、上面の上に位置付けられたボタンヘッド、及び脛骨基部トライアルのプラットフォーム内に画定されたボアを通じて延びる、ねじ付きシャフトを含む。第1基部インサートは、脛骨基部トライアルのプラットフォームの上に位置付けられるフレーム、及びフレームから外側に延びる一対の突起部を含む、脛骨基部トライアル内に画定された開口内に位置付けられる。第2基部インサートは、第1基部インサートの代わりに開口内に位置付けられるように構成される。第2基部インサートは、脛骨基部トライアルの下面を通じて延びる、第1アームと、脛骨基部トライアルの下面を通じて延びる第2アームとを含む。第1アームは、テーパ状外側表面、及びテーパ状外側表面上に形成される複数の切削歯を含む。第2アームは、テーパ状外側表面、及びテーパ状外側表面上に形成される複数の切削歯を含む。
【0037】
いくつかの実施形態において、複数の髄内整形外科用器具が含まれてもよい。各髄内外科用器具は、締結具と係合し、髄内整形外科用器具を脛骨基部トライアルに固定するように構成され得る。
【0038】
本開示の別の態様により、脛骨の近位端を外科的に準備する方法が開示される。脛骨の近位端を外科的に準備する方法は、髄内整形外科用器具を脛骨の髄管内に挿入する工程と、取り付け装置のハウジングを髄内整形外科用器具に固定する工程と、ハウジングに向かって一対のレールに沿って取り付けフレームを摺動させる工程と、切削ブロックを取り付けフレームに取り付ける工程と、外科的に準備された表面を形成するために、切削ガイドを使用して、脛骨の近位端を切除する工程と、外科的に準備した表面上に脛骨基部トライアルを位置付ける工程と、脛骨基部トライアル内に画定されたスロットを通じて、脛骨の外科的に準備された表面内にキールパンチを挿入する工程とを含む。切削ブロックは、内部に画定された切削ガイドを有する。
【0039】
いくつかの実施形態において、方法は、髄内整形外科用器具を形成するために、外科用リーマーの端部に茎部トライアルを取り付ける工程を含み得る。これは、髄内外科用器具を髄管内に挿入する工程を含んでもよく、これは外科用リーマーで脛骨の近位端をリーマー処理することを含み得る。
【0040】
いくつかの実施形態において、方法は、髄管から髄内整形外科用器具を取り除く工程と、茎部トライアルをモジュラー茎部に取り付ける工程と、モジュラー茎部及び茎部トライアルを脛骨基部トライアルに固定する工程とを含む。これは、外科的に準備された表面上に脛骨基部トライアルを位置付ける工程を含み、これはモジュラー茎部及び茎部トライアルを髄管内に挿入する工程を含む。
【0041】
いくつかの実施形態において、方法は、脛骨基部トライアル内に画定されるスロットを通じ、脛骨の外科的に準備された表面内にキールパンチを挿入する工程を含み、これはキールパンチの一部をモジュラー茎部内に画定されるスロット内に挿入する工程を含み得る。
【0042】
いくつかの実施形態において、方法は髄内整形外科用器具を脛骨の髄管内に挿入する工程を含み、これはブローチを脛骨の髄管内に挿入し、複数の切削歯を脛骨と係合させる工程を含み得る。
【0043】
いくつかの実施形態において、方法は、ブローチ内に画定されるスロットからブローチインサートを引き出す工程と、脛骨からブローチインサートの切削歯を係合離脱させる工程とを含み得る。
【0044】
いくつかの実施形態において、方法は、取り付けシャフトをブローチに取り付ける工程を含み、これは取り付け装置のハウジングを髄内整形外科用器具に固定することを含み、これは取り付けシャフトに沿ってハウジングを摺動させることを含み得る。
【0045】
いくつかの実施形態において、方法は、外科的に準備された表面上に脛骨基部トライアルを位置付けることを含んでもよく、これは脛骨基部トライアルをブローチに固定するために、締結具を髄管内のブローチと係合させることを含み得る。いくつかの実施形態において、方法は、脛骨基部トライアル内に画定されたスロットを通じて、脛骨の外科的に準備された表面内にキールパンチを挿入することを含み得る。いくつかの実施形態において、キールパンチを挿入する工程は、キールパンチの一部を、ブローチ内に画定されたスロット内に挿入することを含み得る。
【0046】
いくつかの実施形態において、方法は、切削ブロックを取り付けフレームに取り付ける工程を含んでもよく、これは制御ノブを操作して、取り付けフレームの固定タブを切削ブロックと係合させることを含み得る。
【0047】
本開示の別の態様により、脛骨の近位端を外科的に準備する方法が開示される。脛骨の近位端を外科的に調整する方法は、ブローチを脛骨の髄管内に挿入する工程と、ブローチからブローチインサートを取り外す工程と、ブローチインサートを取り外した後に、取り付け装置をブローチに固定する工程と、切削ブロックを取り付け装置に取り付ける工程と、外科的に準備された表面を形成するために、切削ガイドを使用して脛骨の近位端を切除する工程と、外科的に準備された表面に脛骨基部トライアルを位置付ける工程と、脛骨基部トライアルを髄管内に位置付けられたブローチに固定する工程とを含む。ブローチインサートは、テーパ状外側表面、及びテーパ状外側表面上に形成される複数の切削歯を含む。切削ブロックは、内部に画定された切削ガイドを有する。
【0048】
いくつかの実施形態において、方法は、脛骨基部トライアル内に画定された開口に基部インサートを挿入する工程と、基部インサートの突出部の上に脛骨ベアリングトライアルを位置付ける工程とを含み得る。基部インサートは、突出部を含み得る。
【0049】
いくつかの実施形態において、方法は、脛骨基部トライアルから基部インサートを取り除く工程と、脛骨基部トライアル内に画定されたスロットを通じ、脛骨の外科的に準備された表面内にキールパンチを挿入する工程を含み得る。いくつかの実施形態において、方法は、脛骨基部トライアルをブローチに固定する工程を含み、これは締結具を回転させてねじによりブローチと係合させることを含み得る。
【0050】
加えて、いくつかの実施形態において、方法は、ブローチインサートを検出した後に、アダプタをブローチに固定する工程を含み得る。これは、取り付け装置をブローチに固定することを含んでもよく、これは、アダプタのシャフトに沿って取り付け装置を摺動させることを含み得る。いくつかの実施形態において、方法は、レバーをアダプタのシャフトと係合させるために、取り付け装置を、一対のレバーを作動させるブローチに固定することを含む場合がある。いくつかの実施形態において、方法は、ブローチを髄管内に挿入する前に茎部トライアルをブローチに固定することを含み得る。
【0051】
本開示の別の態様により、脛骨の近位端を外科的に準備する方法が開示される。脛骨の近位端を外科的に準備する方法は、茎部トライアルを外科用リーマーに固定する工程と、外科用リーマーで脛骨の髄管をリーマー処理する工程と、外科用リーマー及び茎部トライアルが髄管内に位置付けられる間に取り付け装置を外科用リーマーのシャフトに固定する工程と、切削ブロックを取り付け装置に取り付ける工程と、外科的に準備された表面を形成するために、切削ガイドを使用して脛骨の近位端を切除する工程と、髄管から外科用リーマー及び茎部トライアルを取り除く工程と、モジュラー茎部及び茎部トライアルを脛骨基部トライアルに固定する工程と、モジュラー茎部及び茎部トライアルを髄管内に挿入する工程と、脛骨基部トライアルを外科的に準備された表面に位置付ける工程とを含む。切削ブロックは、内部に画定された切削ガイドを有する。
【0052】
いくつかの実施形態において、方法は、脛骨基部トライアル内に画定された開口に基部インサートを挿入する工程と、基部インサートの突出部の上に脛骨ベアリングトライアルを位置付ける工程とを含み得る。基部インサートは突出部を含む。
【0053】
いくつかの実施形態において、方法は、脛骨基部トライアルから基部インサートを取り除く工程と、脛骨基部トライアル内に画定されたスロットを通じ、脛骨の外科的に準備された表面内にキールパンチを挿入する工程を含み得る。
【発明を実施するための形態】
【0055】
本開示の概念には様々な改変及び代替的形態が考えられるが、その特定の代表的な実施形態を図面に例として示し、本明細書において詳細に述べる。ただし、本開示の概念を開示される特定の形態に限定することを何ら意図するものではなく、その逆に、本発明は、添付の「特許請求の範囲」において定義される発明の趣旨及び範囲に包含されるすべての改変物、均等物及び代替物を網羅することを意図するものである点は理解されるべきである。
【0056】
解剖学的基準を表す、前、後、内側、外側、上、下などの用語は、本明細書の全体を通じて、本明細書において述べられる整形外科用のインプラント及び整形外科用器具に関して、並びに患者の自然の解剖学的構造に関して使用され得る。これらの用語は、解剖学的構造の研究及び整形外科学の分野のいずれにおいても広く理解された意味を有するものである。明細書及び特許請求の範囲におけるこれらの解剖学的基準を表す用語の使用は、特に断らないかぎりは、それらの広く理解されている意味と一貫性を有するものとする。
【0057】
ここで
図1を参照し、整形外科用器具システム10(以降、器具システム10)の整形外科用器具の群が示される。用語「整形外科用器具」、又は「整形外科用器具システム」とは、整形外科用手術を行う際に外科医が使用する外科用ツールである。したがって、本明細書において使用されるとき、用語「整形外科用器具」及び「整形外科用器具(複数)」は、患者の身体内に外科的に埋め込まれる整形外科用インプラント又はプロテーゼとは異なることが理解される。
【0058】
システム10は、取り付け装置12、取り付け装置12に固定されるように構成された切削ブロック14、及び取り付け装置12に別個に固定されるように構成された多くの髄内整形外科用器具16を含む。本明細書において、「髄内整形外科用器具」が意味するところとは、整形外科用手術中に患者の脛骨の髄管内に位置付けられるように構成された外科用ツールである。髄内整形外科用器具の例としては、茎部トライアル、ブローチ、外科用リーマーなどが挙げられる。
図1に示されるように、髄内外科用器具16は、外科用リーマー18、茎部トライアル20、及びブローチアセンブリ22を含む。以下でより詳細に記載されるように、外科医は取り付け装置12を使用してもよく、髄内整形外科用器具16は、患者の脛骨の近位端の切除中に使用するために、切削ブロック14を位置付ける。
【0059】
システム10の取り付け装置12は、髄内整形外科用器具16に固定されるように構成された取り付け基部30、及び基部30に可動に連結されるように構成された取り付けフレーム32を含む。取り付けフレーム32はまた、以下でより詳細に記載されるように、切削ブロック14に固定されるように構成される。代表的な実施形態において、取り付け基部30、及び取り付けフレーム32は、例えば、ステンレス鋼、又はコバルトクロムなどの金属性材料から形成される。他の実施形態においては、取り付け基部30、又は取り付けフレーム32は、高分子材料から形成され得ることが理解されるべきである。
【0060】
図2及び
図3を参照し、取り付け基部30は、ハウジング34、及びハウジング34から外側に延びる、一対のレール36、38を含む。ハウジング34は、下方端部42から上端44に延びる、長手方向軸40を有する。レール36、38は、互いに平行に延び、各レールはハウジング34及び先端部48に固定された端部46を有する。レール36、38のそれぞれはまた、端部46から先端部48まで延びる、長手方向軸50を有する。代表的な実施形態において、レール36、38の長手方向軸50は、ハウジング34の長手方向軸40と垂直に延びる。
図2に示されるように、レール36、38のそれぞれは、断面が球形であるが、他の実施形態において各レールは、正方形、矩形、又は他の断面形状を有し得ることが理解されるべきである。他の実施形態において、取り付け基部30は、単一のレールのみを含む場合があることが理解されるべきである。他の実施形態において、レールはハウジング34の長手方向軸40に対して垂直に延びないことがある。
【0061】
取り付け基部30のハウジング34は、その下方端部42内に画定されるチャネル52を有する。チャネル52は、側壁54の一対、及び側壁54の間で延びる実質的に平坦な表面56により画定される。
図3に示されるように、平坦な表面56は、内部に画定される開口58を有し、内壁60は、開口58から、ハウジング34の上端44内に画定される開口62まで上方に延びる。このようにして、内壁60は、長手方向軸40に沿って延びる、ハウジング34を通じた経路64を画定する。以下でより詳細に記載されるように、経路64は、髄内整形外科用器具16のシャフトを受容するような大きさである。
【0062】
取り付け基部30はまた、取り付け装置12を髄内整形外科用器具16に固定するように構成された、固定機構70を含む。代表的な実施形態において、固定機構70は、ハウジング34に枢動可能に連結された一対のレバー72を含む。
図3に示されるように、各レバー72は、継手76を介してハウジング34に連結されたアーム74を含む。レバー72はまた、アーム74の一端80から延びる留め具78、及び他端84に形成されるハンドル82を含む。
【0063】
継手76は、アーム74を通じて延び、ハウジング34内に画定される開口90(
図2参照)に受容される、ピン86を含む。各レバー72は、係合位置(
図3の実線に示される)と、係合離脱位置(
図3の破線に示される)との間のピン86により画定される、軸92を中心に枢動するように構成される。係合位置において、留め具78は、ハウジング34内に画定される開口94を通じて、経路64内へと延びる。このようにして、留め具78は、器具が経路64内に位置付けられるとき、器具16と係合する。係合離脱位置において、留め具78は、留め具78が器具16から係合離脱するようにして、経路64から取り外される。
【0064】
取り付け装置12の固定機構70はまた、各レバー72を係合位置へと付勢するように構成された、付勢要素100を含む。例示される実施形態において、各付勢要素は、アーム74の端部84内に画定された、開口104内に位置付けられた、端部102を有する、ばね100である。各ばね100の対向する端部106は、ハウジング34内に画定された開口108内に位置付けられる。
【0065】
上記のように、システム10の取り付け装置12はまた、取り付け基部30に可動に連結されるように構成された、取り付けフレーム32を含む。
図4及び
図5を参照し、取り付けフレーム32は、ハウジング34に直面する後面112、及び後面112と反対側に位置付けられた前面114を有する本体110を含む。前面114は内部に画定された開口116を有し、円筒形内壁118は、開口116から内側に延びて、本体110を通じて延びる経路120を画定する。経路120は、取り付け基部30のレール36を受容するような大きさである。
【0066】
本体110の前面114は、内部に画定された別の開口122を有する。円筒形内壁124は、開口122から内側に延びて、本体110を通じた別の経路126を画定する。
図4に示されるように、経路126は、経路120と平行に延び、経路126は、取り付け基部30の他のレール38を受容するような大きさである。取り付けフレーム32が取り付け基部30に連結されるとき、レール36、38は、経路120、126内に位置付けられ、取り付けフレーム32は、取り付け基部30のハウジング34に対してレール36、38に沿って摺動するように構成される。
【0067】
取り付け装置12の取り付けフレーム32はまた、ハウジング34に対する取り付けフレーム32の移動を阻止するように構成された、保持機構130を含む。代表的な実施形態において、保持機構130は、一端134において取り付けフレーム32の本体110に固定された、カンチレバーアーム132を含む。
図4に示されるように、カンチレバーアーム132は、取り付けフレーム32が取り付け基部30に連結される際に、レール36に係合するように構成される、自由端部136を含む。保持機構130はまた、取り付けフレーム32が取り付け基部30に連結される際に、他のレール38と係合するように構成された、自由端142を有する、カンチレバーアーム140を含む。アーム132、140の自由端136、142は、取り付けフレーム32の運動を阻止する、レール36、38上に付勢力をかける。
【0068】
使用中、外科医又は他のユーザーが、例えば、取り付け基部30に向かって一方向で十分な力をかけるとき、カンチレバーアーム132、140によってかかるこの付勢力は克服され、それにより取り付けフレーム32は、レール36、38に沿って、取り付け基部30に向かって前進してもよい。外科医がもはや力を加えないとき、アーム132、140によりかかる付勢力は、取り付けフレーム32の更なる動きを防ぐ。
【0069】
他の実施形態において、保持機構は、レールと選択的に係合するように構成された、クランプを含む場合がある。更に他の実施形態において、保持機構は締結具、ラッチ、又は他の機構を含み、取り付けフレーム32と、取り付け基部30との間の相対的な移動を防ぐ。加えて、例示的な実施形態において、取り付けフレーム32は、取り付け基部30から取り外し可能である。他の実施形態において、取り付け装置12は、取り付けフレーム32が取り付け基部30から取り外し不可能であるように、構成され得る。
【0070】
上記のように、取り付け装置12の取り付けフレーム32は、切削ブロック14に固定されるように構成される。
図4及び
図5に示されるように、取り付けフレーム32は、切削ブロック14と選択的に係合するように構成された、固定機構144を含む。例示的な実施形態において、固定機構144は、取り付けフレーム32の本体110に枢動可能に連結された、中央シャフト146を含む。中央シャフト146は、本体110から下方に延びる、下端148を有する。プラグ150は、中央シャフト146の下端148上に形成され、プラグ150は、中央シャフト146から外側に延びる、一対のフランジ152を含む。以下により詳細に記載されるように、フランジ152は、切削ブロック14を取り付けフレーム32に選択的に固定するために切削ブロック14内に画定される、チャネル154内に受容されるように構成される。
【0071】
図4に示されるように、固定機構144の中央シャフト146は、長手方向軸156を有する。固定機構144はまた、軸156を中心に中央シャフト146(したがって、プラグ150)を回転させるように動作可能な制御ノブ158を含む。例示される実施形態において、制御ノブ158は、中央シャフト146に固定された、アーム160を含む。アーム160は、本体110の前面114内に画定される、スロット162を通じて中央シャフト146から外側に延びる。アーム160は、本体110から離間した、グリップ164を含み、グリップ164は、制御ノブ158を操作するためにユーザーによって把持され得る。
【0072】
制御ノブ158は、係合位置(
図4参照)と係合離脱位置(
図5参照)との間で、矢印166により示される方向で、プラグ150を回転させるように動作可能である。係合位置において、フランジ152は、切削ブロック14によって画定されるチャネル154内に受容され、それにより切削ブロック14を取り付けフレーム32に固定する。係合離脱位置において、フランジ152は、チャネル154から取り外され、それによりブロック14を解放する。
図5に示されるように、制御ノブ158のアーム160は、プラグ150が係合離脱位置にある際に、本体110上に形成される一対のリップ168の間に位置付けられる。
【0073】
他の実施形態において、制御ノブは、中央シャフト146の上端に固定されたハンドル又はグリップを有し得る。他の実施形態において、固定機構144は、切削ブロックと選択的に係合し、これと係合離脱する、取り付けフレームと枢動可能に連結された、レバーを含み得る。他の実施形態において、固定機構144は、切削ブロック14を取り付け装置12に対して固定するために、ラッチ又は他の締結具の任意の組み合わせを含み得る。
【0074】
図4及び
図5に示されるように、取り付けフレーム32はまた、本体110から下方に延びる、一対の位置合わせピン170を含む。各位置合わせピン170は、切削ブロック14内に画定される開口172内に受容されるような大きさ及び形状である。例示される実施形態において、各ピン170は、円形の断面を有する。他の実施形態においては、各ピンは、正方形、矩形、又は他の断面形状を有し得ることが理解されるべきである。
【0075】
ここで
図6を参照し、システム10は、切削ブロック14を含む。切削ブロック14は、以下でより詳細に記載されるように、患者の脛骨の前側側部に直面するように構成された、後方側壁200を含む。切削ブロック14はまた、後方側壁200と反対側に位置付けられる、前方側壁202を含む。上面204は、側壁200、202と接続する。例示的な実施形態において、切削ブロック14は例えば、ステンレス鋼又はコバルトクロムなどの、金属性材料から形成される。
【0076】
開口206は、上面204内に画定され、内壁208は開口206から下方に延び、切削ブロック14内にスロット210を画定する。
図6に示されるように、スロット210は、前方側壁202内に画定された開放端部212、及び側壁200、202の間に位置付けられた閉鎖端部214を有する。内壁208は、内部に画定されたチャネル154を有する。上記のように、チャネル154は、切削ブロック14を取り付け装置12に固定するために、固定機構144のフランジ152を受容するような大きさである。
【0077】
切削ブロック14はまた、スロット210の各側上に位置付けられた、一対の開口172を含む。上記のように、開口172は、取り付けフレーム32の位置合わせピン170を受容するような大きさである。
【0078】
切削ブロック14は、患者の骨の一部を切除するために、整形外科用手術中に使用され得る、多くの切削ガイド220を含む。各切削ガイド220は、外科用鋸、又は他の外科用装置の切削鋸刃を受容するような大きさの細長いスロットを含む。例示的な実施形態において、切削ブロック14は、側壁200、202を通じて延びる、4つの切削ガイド220を有する。切削ガイド220は、切除平面224を画定する平坦な表面222を含む。
【0079】
切削ブロック14が脛骨上の取り付け装置12に固定される際、切除平面224は、患者の脛骨を通じて延びる。このようにして、切削ガイド220は、患者の脛骨の切除中に、整形外科医によって使用され得る。例示される実施形態において、切削ガイド220(したがって、切除平面224)は、約5ミリメートルだけ互いに離間している。したがって、外科医は、除去される骨の量に対応する、特定の切削ガイド220を選択してもよい。他の実施形態において、切削ブロック14は、任意の数の切削ガイド220を含む場合があり、これは、5ミリメートル超、又は5ミリメートル未満の量で、離間してもよい。
【0080】
図6に示されるように、切削ブロック14は、複数の締結具ガイド226を含む。各ガイド226は、例えば、切削ブロック14を患者の脛骨に固定するために使用され得る、固定ピン230(
図24参照)などの、締結具を受容するような大きさである、ボア228を含む。他の実施形態において、切削ブロック14は、切削ブロックを患者の脛骨に固定するための、追加的な締結具ガイド226又は他の締結要素を含み得ることが理解されるべきである。各締結具ガイド226の角度はまた、骨との追加的固定をもたらすように、変化してもよい。
【0081】
上記において、システム10はまた、外科用リーマー18(
図7参照)、茎部トライアル20(
図1参照)、及びブローチアセンブリ22(
図8〜10参照)を含む、多くの髄内整形外科用器具16を含む。例示的な実施形態において、髄内整形外科用器具16のそれぞれは、例えば、ステンレス鋼又はコバルトクロムなどの、金属材料から形成される。ここで
図7を参照し、外科用リーマー18は、切削ヘッド240、及び切削ヘッド240に固定された細長いシャフト又はシャンク242を含む。例示される実施形態において、切削ヘッド240は円錐形であり、先端部244から上端246へと延びる。切削ヘッド240の先端部244は、内部に画定された開口248を有する。内壁250は、開口248を画定し、内壁250は、上部に形成される、複数の内側ねじ(図示されない)を有する。
【0082】
リーマー18の切削ヘッド240は、先端部244と端部246との間に延びる、複数の切削ひだ252を含む。外科用リーマー18が患者の脛骨の髄管254(
図23参照)内に位置付けられて回転させられるとき、切削ヘッド240の切削ひだ252は、脛骨の骨組織をリーマー処理するかないしは別の方法で切削する。異なる構成の切削ヘッドを有する他のリーマーが提供され得ることが理解されるべきである。例えば、切削ヘッドの外径は、異なる大きさのプロテーゼ構成要素に適合するような大きさのリーマー処理された管を生成するために、変化してもよい。加えて、切削ヘッドの長さは、リーマー処理された管の深さを変更するために変化してもよい。
【0083】
外科用リーマー18のシャンク242は、切削ヘッド240に取り付けられたプラットフォーム256、及び回転電動ツール、又は手動のハンドルのチャックに適合する上端258を有する。円筒形本体260は、上端258とプラットフォーム256との間に位置付けられる。円筒形本体260は、取り付け基部30内に画定された、経路64内に位置付けられるような大きさである。陥没部262は、円筒形本体260内に画定され、取り付け基部30のレバー72の留め具78を受容するような大きさである。
【0084】
取り付け装置12が外科用リーマー18に固定されるとき、取り付け基部30の下端部42は、シャンク242のプラットフォーム256上に位置付けられる。
図7に示されるように、シャンク242の円筒形本体260は、プラットフォーム256から上方に延びる、下端部264を有する。本体260の下端部264は、取り付け装置12がシャンク242上に位置付けられる際に、取り付け基部30内に画定されるチャネル52内に受容される。レバー72の留め具78は、円筒形本体26の陥没部262内に位置付けられる。例示的な実施形態において、円筒形本体260は、取り付け装置12がリーマー18から外れないように、留め具78に係合するように構成された、停止表面266を有する。
【0085】
図1に戻り、システム10はまた、茎部トライアル20を含む。異なる構成を有する、他の茎部トライアルが提供され得ることが理解されるべきである。例えば、茎部の外径及び/又は茎部の長さは、異なる大きさのトライアルプロテーゼ構成要素のために変化してもよい。例示される実施形態において、茎部トライアル20は、先端部270から上端272まで延びる、本体268を有する。上端272は、シャンク242の開口248を囲む、内部ねじに対応する、複数の外部スレッド274である。茎部トライアル20の上端272は開口248に受容されるような大きさであり、内側ねじと外側ねじ274を係合させ、それにより茎部トライアル20を外科用リーマー18へと固定する。他の実施形態において、茎部トライアル20は、これに固定されずに、外科用リーマー18と係合してもよいことが理解されるべきである。
【0086】
上記のように、システム10の髄内整形外科用器具16は、患者の脛骨の髄管254内に位置付けられるように構成された、ブローチアセンブリ22を含む。
図8及び
図9を参照し、ブローチアセンブリ22は、ブローチ280、及びブローチ280に取り外し可能に連結されるように構成された、ブローチインサート282を含む。ブローチ280は、先端部286から上端部288まで延びる、外側表面284を含む。外側表面284はテーパ状であり、ブローチ280の直径は、上端288から先端部286にかけて減少している。
【0087】
複数の切削歯290は、先端部286と上端288との間の外側表面284上に形成される。以下でより詳細に記載されるように、切削歯290は、ブローチ280が内部に挿入される際に、髄管254を囲む骨に係合するように構成される。異なる構成を有する、他のブローチが提供され得ることが理解されるべきである。例えば、ブローチの外径及び/又はブローチの長さは、異なる大きさのプロテーゼ構成要素に適合する、異なる大きさの管を生成するように変化してもよい。
【0088】
図8に示されるように、ブローチ280の先端部286は、内部に画定される開口302を有する。内壁304は、開口302を画定し、内壁304は、上部に形成される、複数の内側ねじ(図示されない)を有する。開口302は、茎部トライアル20の上端272を受容するような大きさであり、内側ねじが外側ねじ274と係合し、それにより茎部トライアル20をブローチ280に固定する。
【0089】
ブローチ280は、その上端288において、実質的に平坦な上面306を含む。開口308が上面306内に画定され、ブローチ280は、上面306から下方に延びる、内壁310、312を有する。内壁310、312は、底部壁部314と共にブローチ280内にスロット316を画定する。
図8及び
図9に示されるように、スロット316は、ブローチ280の外側表面284を通じて延びる。
【0090】
ブローチ280の内壁310は、外側表面284から内側に延びる、平坦な表面318を有する。他の内壁312は、外側表面284から内側に延びる、一対の平坦な表面320、322を有する。
図9に示されるように、平坦な表面322は、平坦な表面320に対して斜めの角度αで延びる。弓状表面324は、平坦な表面322を平坦な表面320に接続する。
【0091】
底部壁部314から上方に延びるプラットフォーム328は、スロット316内に位置付けられる。プラットフォーム328は、上面330、及び上面330内に画定される開口332を有する。円筒形壁部334は、開口332から下面336まで内側に延びる。下面336及び円筒形壁部334は共に、プラットフォーム328内のボア338を画定する。
図9に示されるように、下面336は、内部に画定された別の開口340を有し、別の円筒形壁部342は、開口340から内側に延びる。円筒形壁部342は、ブローチ280内の開口344を画定し、上部に形成された、複数の内側ねじ346を有する。
【0092】
ブローチ280の上端288は、内部に画定された別のスロット350を有する。スロット350は、外側表面284から、上面306を通じて側壁352まで内側に延びる。フランジ354は、側壁352からスロット350へと延びる。別のスロット356が、上端288内に形成される。
図9に示されるように、スロット356は、スロット316内に開いている。
【0093】
上記のように、ブローチアセンブリ22はまた、ブローチインサート282を含む。
図8に示されるように、ブローチインサート282は、ブローチ280内に画定される、スロット316内に受容されるような大きさ及び形状である。ブローチインサート282は、ブローチインサート282がスロット316内に位置付けられるとき、ブローチ280の内面310、312とそれぞれ直面する、一対の側壁362、364を有する。ブローチインサート282の側壁362は平坦な表面366を有し、これはブローチインサート282がブローチ280と連結される際に、ブローチ280の平坦な表面318と係合する。他の側壁362は、ブローチインサート282がブローチ280に連結される際に、ブローチ280の平坦な表面320、322と対応し、これと係合する、一対の平坦な表面368、370を有する。
【0094】
ブローチインサート282は、上面374を有する、主要本体372を含む。
図8に示されるように、上面374は、内部に画定された、中央スロット376を有する。別のスロット378は、中央スロット376に隣接する上面374内に画定される。フランジ380はスロット378内へと延びる。
【0095】
ブローチインサート282は、主要本体372から下方に延びる、一対の脚部382を含む。開口384は、脚部382の間で画定される。
図8に示されるように、開口384は、ブローチ280のプラットフォーム328を受容するような大きさである。ブローチインサート282がブローチ280のスロット316内に受容されるとき、脚部382は底部壁部314に係合し、プラットフォーム328の各側に位置付けられる。
【0096】
ブローチ280などのブローチインサート282は、テーパ状の外側表面386を有する。外側表面386は、外側表面284上に形成される、複数の切削歯388を有する。以下でより詳細に記載されるように、切削歯388は、ブローチ282が内部に挿入される際に、髄管254を囲む骨に係合するように構成される。
【0097】
図1に戻り、ブローチアセンブリ22はまた、ブローチ280を取り付け装置12に接続するように構成された、アダプタ400を含む。アダプタ400は、基部402、及び基部402に固定されたプラグ404を含む。アダプタ400はブローチ280と連結するように構成され、プラグ404は、アダプタ400は、ブローチ280に連結されるときに、スロット316に位置付けられるように構成される。プラグ404は、プラグ404がスロット316内に位置付けられるとき、ブローチ280の内面310、312とそれぞれ直面する、一対の側壁406、408を有する。プラグ404の側壁406は、アダプタ400がブローチ280に連結される際に、ブローチ280の平坦な表面318と係合する、平坦な表面410を有する。他の側壁408は、アダプタ400がブローチ280に連結される際に、ブローチ280の平坦な表面320、322と対応し、これと係合する、一対の平坦な表面412、414を有する。
【0098】
図10に示されるように、アダプタ400は、プラグ404から下方に延びるポスト416を含む。柱状部416は、アダプタ400がブローチ280に固定される際に、ブローチ280のプラットフォーム328内に画定される、ボア338内に受容されるように構成される。アダプタ400は、ブローチ280上にアダプタ400を保持するように構成された付勢要素418を含む。例示される実施形態において、付勢要素418は、アダプタ400がスロット316内に位置付けられる際の、ブローチ280の内壁310と係合するように構成された、カンチレバーばね420である。他の実施形態において、アダプタ400は、ラッチ、ピン、又はアダプタ400をブローチ280に固定するための他の締結具要素を含み得ることが理解されるべきである。
【0099】
別のシャフト422は、基部402から上方に延びている。シャフト422は、取り付け基部30に画定される、経路64内に位置付けられるような大きさである。陥没部424は、シャフト422内に画定され、取り付け装置12のレバー72の留め具78を受容するような大きさである。取り付け装置12がアダプタ400に固定されるとき、取り付け基部30の下方端部42は、アダプタ400のプラグ404上に位置付けられる。アダプタ400の基部402は、取り付け装置12がアダプタ400上に位置付けられる際に、取り付け基部30内に画定されるチャネル52内に受容される。レバー72の留め具78は、シャフト422の陥没部424内に位置付けられる。例示される実施形態において、シャフト422は、取り付け装置12がアダプタ400から外れることを防ぐために、留め具78と係合するように構成された、停止表面426を有する。
【0100】
ここで
図11〜20を参照し、整形外科用器具システム10は、脛骨トレートライアルアセンブリ432(
図11参照)、及び多くの脛骨ベアリングトライアルアセンブリ434(
図20参照)を含み、これは患者の自然関節を置換する膝プロテーゼのプロテーゼ構成要素の大きさ合わせ、及び選択に使用され得る。
図11に示されるように、脛骨トレートライアルアセンブリ432は、脛骨基部トライアル436、多くの基部インサート438、及び多くの髄内外科用器具440を含む。例示的な実施形態において、脛骨トレートライアルアセンブリ432は、例えば、ステンレス鋼又はコバルトクロムなどの、金属性材料から形成される。
【0101】
ここで
図12を参照し、基部トライアル436は、上面444、下面446及び表面444と表面446との間で延びる外側側壁448を有するプレート442を含む。プレート442は、上面452に画定されたプレート開口450を有している。プレート開口450は、中央開口454、及びそこから外側に延びる細長い開口456を有する。内壁458は、プレート442を通じて経路460及び経路462を画定するように、開口450から下方に延びる。以下でより詳細に記載されるように、経路460、462の構成は、キールパンチ及び様々な他の器具が、患者の脛骨の近位端内へと前進することを可能にする。脛骨基部トライアル436は、様々な大きさの脛骨に適合するように、複数の異なる大きさに形成され得ることが理解されるべきである。
【0102】
内壁458は、上側壁464、及び上側壁464から内側にオフセット又は間隔をおいた下側壁466を有している。上側壁464及び下側壁466は、共にそれらの間に棚部表面468を画定する。プラットフォーム470は、プレート442の中央開口454内に位置付けられる。
図12に示されるように、プラットフォーム470は、棚部表面468から上方に延び、プレート442の上面444と同一平面上の、上面472を有する。
【0103】
例示的な実施形態において、プレート442はまた、その前方側面482に画定される、レバー受容ノッチ480を含む。ノッチ480は、上面444内に画定され、外側側壁448から後方に延びるチャネル484を含む。楕円形状のスロット490が溝484の後端492に画定されている。スロット494は、プレート442の下面446を通じて下方に延びている。
図12に示されるように、一対の楕円形の開口496が、側壁448内で、ノッチ480の各側に1つずつ、画定される。ノッチ480及び開口496は、それぞれ、位置合わせハンドルと関連するレバー及び一対のピンを受容するように構成されている。
【0104】
図13に示されるように、ピン486はプレート442の下面446から下方に延びる。以下でより詳細に記載されるように、ピン486は、ブローチ280内に画定されるスロット356内に受容されるような大きさである。プレート442はまた、複数の締結具ガイド498を含み、これらはその前方側面482内に画定される。各締結具ガイド498は、固定ピンなどの締結具を受容するように構成されたボア500を含み、これは、基部トライアル436を患者の脛骨の近位端に固定するために使用され得る。
【0105】
図12に示されるように、脛骨基部トライアルアセンブリ432は、脛骨基部トライアル436を、髄内整形外科用器具440の1つに固定するように構成された、固定機構510を含む。例示的な実施形態において、固定機構510は、脛骨基部トライアル436に枢動可能に連結された、締結具512を含む。締結具512は、脛骨基部トライアル436のプレート442に恒久的に固定されるが、他の実施形態において、締結具は脛骨基部トライアルから取り外され得るか、又は髄内整形外科用器具に固定され得ることが理解されるべきである。
【0106】
固定機構510の締結具512は、プラットフォーム470の上面472の上に位置付けられたボタンヘッド514、及びボタンヘッド514に固定された中央シャフト516を含む。中央シャフト516は、プラットフォーム470内に画定された開口(図示される)を通じて、下方端部518内まで延びる。外側スリーブ520は、プレート442の下方端部518と下面446との間の中央シャフト516に固定され、それにより、締結具512を基部トライアル436に固定する。
図12に示されるように、締結具512は、中央シャフト516の下方端部518上に形成された複数の外側ねじ522を含む。締結具512の外側ねじ522は、髄内外科用器具440上に形成される、内側ねじと係合し、髄内外科用器具440を基部トライアル436に固定する。
【0107】
例えば、
図11に示されるように、髄内外科用器具440は、締結具512を介して基部トライアル436に連結されるように構成された、ブローチ280を含む。上記のように、ブローチ280は、内部に画定されたボア338、及びボア338の下に位置付けられた開口344を有する。開口344は、内部に形成された複数の内側ねじ346を有する、円筒形壁部342により画定される。ブローチ280を基部トライアル436に固定するため、基部トライアル436は、ブローチ280と位置合わせされ、締結具512の下方端部518は、ボア338内に前進する。締結具512上に形成された外側ねじ522は前進して、ブローチ280の内側ねじ346と接触する。長手方向軸530を中心に締結具512を回転させることにより、内側ねじ346は、外側ねじ522と係合し、それにより、ブローチ280を基部トライアル436に固定する。基部トライアル436は、ブローチ280の上面306上に位置付けられ、締結具512の外側スリーブ520は、ブローチ280のボア338内に位置付けられる。
【0108】
ブローチ280が基部トライアル436に固定されるとき、基部トライアル436は、ブローチ280に対して回転可能となる。上記のように、ピン486は、ブローチ280が基部トライアル436に固定されるときに、スロット356内に受容される。スロット356は、ピン486がスロット356内で移動し得るような大きさであり、それによって基部トライアル436が整形外科用手術中に、ブローチ280に対して回転できる。
【0109】
締結具512のボタンヘッド514は、基部トライアル436のプラットフォーム470と直面する首部524、及び首部524に固定されたノブ526を含む。ノブ526は、長手方向軸530を中心に締結具512を回転させるために、外科医によって把持され得る、刻み付き外側表面528を有する。ボタンヘッド514はまた、内部に画定されたソケット532を有し、これは、軸530を中心に締結具512を回転させるために、ドライバ又は他の外科用ツールを受容するような大きさである。
【0110】
ここで
図14及び
図15を参照し、システム10は、一対の基部インサート438を更に含む。基部挿入部438は、基部トライアル436のプレート開口450内に別々に位置付けられるように構成される。各基部インサート438は、基部438が基部トライアル436上に位置付けられる際に、基部トライアル436の棚部表面468に係合するように構成された下面540と、下面540と反対側に位置付けられた上面542とを有する。基部インサート438は、基部トライアル436の中央開口454内に受容されるような大きさの中央フレーム546を含む。中央フレーム546は、基部トライアル436のプラットフォーム470を受容するような大きさの、円筒形スロット548を内部に有する。突出部544は、スロット548に隣接する、上面542から上方に延びる。
【0111】
基部インサート438はまた、中央フレーム546から端部554、556へとそれぞれ、外側に延びる、一対の突起部550、552を含む。突起部550、552は、基部トライアル436の細長い開口456内に受容される大きさである。突起部550は、その端部554において、内部に画定されたボア558を有する。同様に、突起部552は、その端部556において内部に画定された、ボア560を有する。ボア558、560は、以下でより詳細に記載されるように、取り付けツール566のペグ562、564を受容するような大きさである。
【0112】
基部438は、チェックインサート570(
図14参照)、及びキールパンチインサート572(
図15参照)を含む。キールパンチインサート572は、それぞれ突起部550、552から下方に延びる、一対の下方アーム574、476を含む。下方アーム574、576のそれぞれが、上部に形成された複数の切削歯580を有する、テーパ状外側表面578を含む。
【0113】
図11を参照し、システム10は、取り付けツール566を含み、これは基部インサート438を基部トライアル436に対して取り付け、ここから取り外すために、外科医によって使用され得る。例示された実施形態において、取り付けツール566は、主要本体590、及び前記主要本体590から外側に延びる、一対のアーム592、594を含む。主要本体590は、基部インサート438の中央フレーム546に対応し、アーム592、594はそれぞれ、基部インサート438の突起部550、552とそれぞれ対応する。取り付けツール566は、基部インサート438が固定されるときに、基部インサート438の上面542と係合する、下面596を有する。
【0114】
図16及び
図17に図示されるように、ツール566のアーム592は、下面596から下方に延びる、ペグ598を有する。ペグ598は、円筒形であり、突起部550の端部554内に画定される、ボア558に受容されるような大きさである。ペグ598は内部に画定される環状のスロット600を有し、付勢要素602がスロット600内に位置付けられる。付勢要素602は、基部インサート438を取り付けツール566に固定するために、ペグ598がボア558内に位置付けられるときに、突起部550と係合するように構成される。例示的な実施形態において、付勢要素602はリング状のコイルである。他の実施形態において、ばねは、例えば、o−リング又は保持リングなどの、別の付勢又は摩擦要素の形態をとってもよいことが理解されるべきである。
【0115】
ツール566の他のアーム594はまた、下面596から下方に延びるペグ604を有する。ペグ604は、円筒形であり、突起部552の端部556内に画定される、ボア560に受容されるような大きさである。ペグ604は、内部に画定された環状スロット606を有し、付勢要素602がスロット600内に位置付けられる。付勢要素602は、基部インサート438を取り付けツール566に固定するために、ペグ604がボア560内に位置付けられるときに、突起部552と係合するように構成される。
【0116】
取り付けツール566は、下面596の反対側に位置付けられた、上面610を有する。主要本体590は、上面610を通り、かつ外側表面614から内側に延びる、スロット612を有する。
図16に示されるように、主要本体590はまた、スロット612内に延びる、フランジ616を含む。主要本体590はまた、上面610内に画定される、中央ボア618を含む。
【0117】
図17に示されるように、取り付けツール566の下面596は、内部に画定された突起部620を有する。内壁622は、ツール566の主要本体590内に開口624を画定するために、開口620から内側に延びる。開口624は、ツール566が基部トライアル436上の基部インサート438に固定される際に、締結具512のボタンヘッド514を受容するような大きさである。
【0118】
図11を参照し、システム10は、基部トライアル436に連結されるように画定された、多くの髄内整形外科様器具440を含む。器具440は、ブローチ280、茎部トライアル20、及びモジュラー茎部630を含む。異なる構成を有する、他のモジュラー茎部が提供され得ることが理解されるべきである。例えば、
図18に示されるように、モジュラー茎部の外径、及び/又は長さは、異なる大きさのプロテーゼ構成要素と適合するような、異なる大きさの管を生成するために変化し得る。
【0119】
モジュラー茎部630は、先端部634から上端636まで延びる、外側表面632を含む。外側表面632はテーパ状であり、モジュラー茎部630の直径は、上端636から先端部634にかけて減少している。
図18に示されるように、モジュラー茎部630の先端部634は、内部に画定された開口638を有する。内壁640は開口638を画定し、内壁640は上部に形成される複数の内側ねじ(図示されない)を有する。上記のように、茎部トライアル20は、複数の外側ねじ274を含み、開口638は、茎部トライアル20の上端272を受容するような大きさであり、内側ねじは、外側ねじ274と係合し、それにより茎部トライアル20をモジュラー茎部630に固定する。
【0120】
モジュラー茎部630は、その上端636において実質的に平坦な上面642を含む。開口644は、上面642内に画定され、モジュラー茎部630は、上面642から下方に延びる、内壁646、648を有する。内壁646、648は、底部壁部650と共にモジュラー茎部630内にスロット652を画定する。
図18及び
図19に示されるように、スロット652は、モジュラー茎部630の外側表面632を通じて延びる。
【0121】
底部壁部650から上方に延びるプラットフォーム654は、スロット652内に位置付けられる。プラットフォーム654は、上面656、及び上面656内に画定される開口658を有する。円筒形壁部660は、開口658から下面664まで内側に延びる。下面664及び円筒形壁部660は共に、プラットフォーム654内のボア668を画定する。
図19に示されるように、下面664は、内部に画定された別の開口670を有し、別の円筒形壁部672は、開口670から内側に延びる。円筒形壁部672は、モジュラー茎部630内の開口674を画定し、上部に形成された、複数の内側ねじ676を有する。
【0122】
モジュラー茎部630を基部トライアル436に固定するため、基部トライアル436は、モジュラー茎部630と位置合わせされ、締結具512の下方端部518は、ボア668内に前進する。締結具512上に形成された外側ねじ522は前進して、モジュラー茎部630の内側ねじ676と接触する。長手方向軸530を中心に締結具512を回転させることにより、内側ねじ676は、外側ねじ522と係合し、それにより、モジュラー茎部630を基部トライアル436に固定する。基部トライアル436は、モジュラー茎部630の上面656上に位置付けられ、締結具512の外側スリーブ520は、モジュラー茎部630のボア668内に位置付けられる。
【0123】
上記のように、システム10はまた、多くの脛骨ベアリングアセンブリ434を含む。脛骨ベアリング434は、本明細書において参照として組み込まれた、Thomas E.Wogoman et alにより、2011年6月30日に出願された、米国特許出願番号第61/503,300号、表題「TRIALING SYSTEM FOR A KNEE PROSTHESIS AND METHOD OF USE」(代理人整理番号第265280−210420号、DEP6286USPSP)に開示され、これは本明細書において参照として組み込まれる。他の実施形態において、脛骨ベアリングトライアルは、モノリシック構成要素であってもよく、システム10は、異なる大きさ及び構成の多数の脛骨ベアリングトライアルを含み得ることが理解されるべきである。
【0124】
図20を参照し、各脛骨ベアリングトライアルアセンブリ434は、外科医が、膝プロテーゼのプロテーゼ脛骨ベアリング構成要素の大きさ及び構成を選択するのを補助するように構成された、複数部片アセンブリである。脛骨ベアリングトライアル434は、多くの脛骨ベアリング表面トライアル680の1つ、及び多くの複数のトライアルシム682の1つと組み合わされてもよい。各ベアリング表面トライアル680は、異なる大きさ及び/又は構成を有し、各シム682は異なる厚さを有する。各シム682は、各ベアリング表面トライアル680と固定されるように構成されているため、外科医は、1つの大きさ及び構成の脛骨ベアリングトライアル434を組み合わせ、この脛骨ベアリングトライアル434の性能を評価し、その後埋め込まれるプロテーゼ脛骨ベアリング構成要素の構成の種類及び構成を手術中に決定するために、必要に応じて脛骨ベアリングトライアル434を修正することができる。
【0125】
図20に示されるように、ベアリング表面トライアル680の1つが、固定ベアリング表面トライアル684である。用語「固定ベアリング表面トライアル」とは、本明細書で使用されるとき、ベアリング表面トライアル及びシムが取り付けられたときに、脛骨基部トライアル436に対して適所に固定されるベアリング表面トライアルを指す(すなわち、これは、脛骨基部トライアル436に対して、前方−後方方向、又は内側−外側方向に実質的に回転又は移動しないように構成される)。固定ベアリング表面トライアル684は、外科医の好みにより、十字靭帯保持トライアル、後方安定化トライアル、補正トライアル、又は他の表面トライアル構成として具現化され得る。例えば、固定ベアリング表面トライアル684が、後方安定化トライアルとして具現化される場合、固定ベアリング表面トライアル684は、トライアル684の上方ベアリング表面から上方に延びるスパインを含み得る。
【0126】
固定ベアリング表面トライアル684は、シム682が固定される際に、シム682と接触する、下面688を含む、プラットフォーム686を有する。プラットフォーム686はまた、下面688と反対側に位置付けられた、一対の関節運動表面690を含む。関節運動表面690は、大腿骨外科用器具の関節顆表面に、又は大腿骨プロテーゼ構成要素に対して回転するように構成される。
【0127】
他のベアリング表面トライアル680は、可動ベアリング表面トライアル700に埋め込まれる。用語「可動ベアリング表面トライアル」とは、本明細書で使用されるとき、ベアリング表面トライアル及びシムが取り付けられたときに、脛骨基部トライアル436に対する回転を可能にするベアリング表面トライアルを指す(すなわち、これは、脛骨基部トライアル436に対して、前方−後方方向、又は内側−外側方向に実質的に回転又は移動しないように構成される)。可動ベアリング表面トライアル700は、外科医の好みにより、十字靭帯保持トライアル、後方安定化トライアル、補正トライアル、又は他の表面トライアル構成として具現化され得る。例えば、可動ベアリング表面トライアル700が後方安定化トライアルとして具現化される実施形態の場合、可動ベアリング表面トライアル700は、その上方ベアリング表面から上方に延びるスパインを含み得る。
【0128】
可動ベアリング表面トライアル700は、シム682が固定される際に、シム682と接触する、下面704を含む、プラットフォーム702を有する。プラットフォーム702はまた、下面704と反対側に位置付けられた、一対の関節運動表面706を含む。関節運動表面706は、大腿骨外科用器具の関節顆表面に、又は大腿骨プロテーゼ構成要素に対して回転するように構成される。
【0129】
上記のように、表面トライアル684、700は、トライアルシム682と固定されるように構成される。シム682は、内部に画定された開口708を有し、この開口708は、シム682が基部トライアル436上に位置付けられる際に、基部トライアル436に固定された締結具512のボタンヘッド514、及び基部インサート438の突出部544を受容するように構成される。各シム682はまた、一対の貫通孔710を含み、これはシム682を各トライアル680に固定するために、脛骨ベアリング表面トライアル680の締結具ペグ(図示されない)を受容するように構成される。
【0130】
開口708はまた、中央経路712、中央経路712から外側に延びる矩形のスロット714、及び弓状スロット716を含む。中央経路712は、ボタンヘッド514を受容するような大きさである。以下でより詳細に記載されるように、矩形スロット714は、シム682が基部トライアル436上の固定ベアリング表面トライアル684に取り付けられる際に、突出部544を受容するような大きさである。弓状スロット716はまた、シム682可動ベアリング表面トライアル700に取り付けられる際に、突出部544を受容するような大きさであり、これにより可動ベアリング表面トライアル700が基部トライアル436に対して回転することを可能にする。
【0131】
システム10は、
図21A及び21Bに示されるものと同様の整形外科手術の実施中に、使用され得る。
図22〜24、及び30〜32に示されるように、外科医は最初に随管を準備し、患者が脛骨スリーブを必要とするかどうかを決定する。外科医はその後、例えば、外科用リーマー18、又はブローチアセンブリ22などの、髄内整形外科様器具16を、髄管内に挿入してもよい。外科医は、取り付け装置12及び切削ブロック14を髄内整形外科用器具16に固定し、患者の脛骨を切除を実行してもよい。
【0132】
図25〜29に示されるように、外科医は脛骨トレートライアル432を組み立て、脛骨ベアリングトライアル434でトライアル整復を行う。外科医はその後、脛骨トレートライアル432を取り出す前に、患者の脛骨内にキールパンチインサート572を埋め込んでもよい。
【0133】
ここで
図21A及び21Bを参照し、システム10を使用する例示的な整形外科手術800が示される。手術ブロック802において、患者の脛骨720の髄管254が最初に準備される。このため、整形外科医は、初期外科用リーマー722を髄管254内に挿入してもよい。
図22に示されるように、外科医は、髄内整形外科用器具16を受容するために必要な深さ及び/又は直径まで、髄管254を掘削及び/又はリーマー処理するためにリーマー722を使用してもよい。患者の脛骨720の近位端726上に形成される髄管254の開口724の大きさを増加させるために、多数のドリル又はリーマーが使用されてもよい。
【0134】
外科手術800の手術ブロック804において、外科医は、脛骨プロテーゼ構成要素にプロテーゼスリーブが含まれるかどうかを決定する。外科医は、患者の脛骨720の条件により、手術前又は手術中に、決定を行ってもよい。患者がプロテーゼスリーブが必要であると判断する場合、手術800は、
図21Bの手術ブロック806に進む。プロテーゼスリーブが不必要である場合、プロテーゼ800は、手術ブロック808へと前進する。
【0135】
手術ブロック808において、外科医は外科用リーマー18、及び茎部トライアル20を選択する。上記のように、多数の外科用リーマー18及び/又は茎部トライアル20は、異なる大きさのプロテーゼ構成要素に適合するように提供され得る。外科医はリーマー18、及び茎部トライアル20を選択するとき、外科医は器具を組み立てて、髄内整形外科用器具16を形成する。このため、外科医は茎部トライアル20の上端272を、リーマー18の先端部244内に画定される開口248と位置合わせする。外科医は、トライアル20の上端272を前進させて、リーマー18の内壁250と接触させ、トライアル20上に形成される外側ねじ274を、リーマー18の内側ねじと係合させる。外科医は、トライアル20をリーマー18内に螺着し、器具を一緒に固定する。
【0136】
髄内整形外科用器具16が組み立てられた後、手術800は、手術ブロック810に前進する。
図23に示されるように、ブロック810において、外科医は髄内整形外科用器具16を、髄管254内に前進させてもよい。このために、外科医はリーマー18のシャンク242を電動ツールに固定し、リーマー18の切削ひだ252を患者の脛骨720と係合させる。外科医は、リーマー18によって、患者の脛骨720を掘削又はリーマー処理するように電動ツールを操作し、リーマー18及び茎部トライアル20を必要な深さまで挿入してもよい。
【0137】
髄内整形外科用器具16が患者の脛骨720の近位端726内に適切に位置付けられるとき、手術ブロック812において、外科医は取り付け装置12をリーマー18のシャンク242に固定してもよい。このために、外科医は、取り付け基部30の経路64を、シャンク242の上端258と位置合わせさせる。外科医はその後、レバー72のハンドル82を、
図24の矢印730により示される方向に押し、レバー72を回転させ、留め具78を経路64から取り外してもよい。外科医は、基部30の下方端部42が、リーマー18のプラットフォーム256に係合するまで、取り付け基部30を、シャンク242上で下方に前進させてもよい。外科医はハンドル82を解放してもよく、それによりばね100がレバー72を係合位置へと回転させる。この位置において、留め具78は、シャンク242内に形成された陥没部262内に受容され、それによって取り付け装置12をリーマー18へと固定する。
【0138】
図21Aに戻り、手術800は手術ブロック814へと進み、ここで切削ブロック14は、患者の脛骨720の近位端726の切除のための位置へと移動する。このために、外科医は
図24に示されるように、切削ブロック14を取り付けフレーム32へと固定してもよい。例示される実施形態において、外科医は制御ノブ158を把持し、プラグ150を係合離脱位置に動かすために、制御ノブ158を操作してもよい。外科医はその後、切削ブロック14のスロット210をプラグ150と、開口172を取り付けフレーム32の位置合わせピン170と位置合わせさせてもよい。切削ブロック14は、プラグ150及び位置合わせピン170の上で前進してもよく、外科医は、プラグ150のフランジ152が切削ブロック14内に画定されたチャネル154内に受容され、それによって切削ブロック14を取り付けフレーム32に固定するために、制御ノブ158を操作してプラグ150を回転させてもよい。外科医は、取り付け基部30のレール36、38上にフレーム32を位置付け、取り付けフレーム32(及びしたがって切削ブロック14)を、脛骨720に対して適所へと摺動させてもよい。
【0139】
切削ブロック14が位置付けられた後、外科医は、手術ブロック816で切除を行なってもよい。そのために、外科医は、
図24に示されるように、切削ブロック14内に画定される切削ガイド220を使用してもよい。例えば、外科医は取り除かれる骨の所望の量に対応する、切削ブロック14の切削ガイド220を選択してもよい。外科医は、骨鋸刃732を、切削ブロック14の選択される切削ガイド220内へと挿入することにより切除を実行してもよい。この切除は、患者の脛骨720の近位部を取り除き、実質的に平坦な近位表面734を生じる。
【0140】
外科医はまた、1つ又は2つ以上の固定ピン230を患者の脛骨720に取り付けるために、締結具ガイド226を使用してもよい。切削ブロック14を固定ピン230で脛骨720に固定した後、外科医は切除を行う前に、取り付け装置12、リーマー18、及び茎部トライアル20を脛骨720から取り除いてもよい。
【0141】
切除を行った後、外科医は、手術ブロック818で脛骨トレートライアル432を組み合わせてもよい。このために、外科医は基部トライアル436とモジュラー茎部630を選択し、
図25に示されるように、これらの器具を茎部トライアル20と固定してもよい。モジュラー茎部630を基部トライアル436に固定するため、基部トライアル436は、モジュラー茎部630と位置合わせされ、締結具512の下方端部518は、ボア668内に前進する。締結具512上に形成された外側ねじ522は前進して、モジュラー茎部630の内側ねじ676と接触する。長手方向軸530を中心に締結具512を回転させることにより、内側ねじ676は、外側ねじ522と係合し、それにより、モジュラー茎部630を基部トライアル436に固定する。基部トライアル436は、モジュラー茎部630の上面656上に位置付けられ、締結具512の外側スリーブ520は、モジュラー茎部630のボア668内に位置付けられる。
【0142】
茎部トライアル20をモジュラー茎部630に固定するため、外科医は、茎部トライアル20の上端272を、モジュラー茎部630の先端部634に画定される開口638と位置合わせさせてもよい。外科医はトライアル20の上端272を前進させて、モジュラー茎部630の内壁640と接触させ、トライアル20上に形成された外側ねじ274を、モジュラー茎部630の内側ねじと係合させる。外科医は、トライアル20をモジュラー茎部630内に螺着し、器具を一緒に固定してもよい。
【0143】
手術ブロック820において、脛骨トレートライアル432は、患者の脛骨720の髄管254内に挿入される。そのために、
図25に示されるように、外科医は茎部トライアル20及びモジュラー茎部630を、管254の開口724と位置合わせさせてもよい。外科医はその後脛骨トレートライアル432を下方に前進させ、茎部トライアル20及びモジュラー茎部630は、髄管254内に位置付けられ、脛骨基部トライアル436は、脛骨720の外科的に準備された近位表面734と係合される。
【0144】
脛骨トレートライアル432が位置付けられた後、外科医は、手術ブロック822において、トライアル整復を行なってもよい。このために、外科医は
図26に示されるように、脛骨基部トライアル436内に画定された、プレート開口450内にチェックインサート570を位置付けてもよい。選択されるチェックインサート570が一度適切に位置付けられると、外科医はトライアルシム682、及び脛骨ベアリング表面トライアル680を選択する。
【0145】
例えば、外科医が可動ベアリングトライアルを所望するとき、外科医は選択されたトライアルシム682を、脛骨トレートライアル432に位置付けてもよい。
図27に示されるように、外科医はシム682の開口708を、締結具512のボタンヘッド514、及びインサート570の突出部544と位置合わせする。外科医はその後、シム682をボタンヘッド514及び突出部544の上に配置し、シム682を基部トライアル436上に位置付ける。適切に位置付けられると、突出部544が、シム682のスロット716に受容される。
【0146】
外科医は可動ベアリング表面トライアル700を選択し、トライアル700をシム682に取り付けてもよい。このために、外科医はシム682の貫通孔710を、ベアリング表面トライアル700のペグと位置合わせする。外科医はその後ペグを各貫通孔710内に前進させ、それにより可動ベアリング表面トライアル700の下面704が、シム682と接触し、可動ベアリングトライアルを組み立て得る。
【0147】
外科医は膝を伸張させ、前後の安定性、内外の安定性、並びにA/P及びM/L平面の全体的な位置合わせに留意する。可動ベアリング表面トライアル700は、基部トライアル436を中心に回転可能であるため、外科医はまた、ベアリングの回転及び、膝蓋大腿関節の軌道を評価することができる。外科医は、シム682及びベアリング表面トライアル700の様々な組み合わせを試し、どのインプラントの大きさ及び構成(例えば、インプラントの厚さ、インプラントの可動性など)が、屈伸時における最高の安定性を有する一方で、所望の運動力学を可能にするかを、確かめてもよい。
【0148】
外科医が固定ベアリングトライアルを所望する場合、外科医は固定ベアリング表面トライアル684を選択し、トライアル684をシム682に固定してもよい。外科医はその後、脛骨トレートライアル432の上に選択されたトライアルシム682(及びベアリング表面トライアル684)を位置付けてもよい。外科医は、シム682の開口708を、締結具512のボタンヘッド514、及びインサート570の突出部544と位置合わせしてもよい。外科医はその後、シム682をボタンヘッド514及び突出部544の上に配置し、シム682を基部トライアル436上に位置付ける。固定ベアリングの向きで適切に位置付けられると、突出部544は、シム682のスロット714に受容され、シム682(及びしたがってベアリング表面トライアル684)は、基部トライアル436に対して回転させない。
【0149】
固定ベアリング表面トライアル684が適所にある状態で、外科医は、前後の安定性、内外の安定性及び前後(「A/P」)平面及び内側−外側(「M/L」)平面の全体的な位置合わせに留意しながら、患者の膝を慎重に伸展する。脛骨基部トライアル436の回転位置合わせは、トライアル436、シム682、及びベアリングトライアル684の範囲を回転させながら、可動範囲を通じて動く膝と、調節されてもよい。外科医は、大腿骨位置、及び脛骨プラトー範囲を含む、多くの要因を評価することにより、基部トライアル436の回転を設定する。外科医は、シム682及びベアリング表面トライアル684の様々な組み合わせを試し、どのインプラントの大きさ及び構成(例えば、インプラントの厚さ、インプラントの可動性など)が、屈伸時における最高の安定性を有する一方で、所望の運動力学を可能にするかを、確かめてもよい。トライアル整復を完了した後、外科医は1つ又は2つ以上の固定ピンを締結具ガイド498内に挿入することによって、脛骨トレートライアル432を適所に固定してもよい。
【0150】
図21Aに戻り、手術800は手術ブロック824に進んでもよく、ここで外科医はキールパンチインサート572を脛骨720の近位端726に埋め込むことによって、外科医は脛骨の準備を続ける。このために、外科医は
図28に示されるように、基部トライアル436からチェックインサート570を取り出す。外科医はその後、取り付けツール566のペグ598、604を、パンチインサート572のボア558、560とそれぞれ位置合わせし、ペグ598、604を、ボア558、560内に前進させることにより、パンチインサート572を取り付けツール566に固定し得る。
【0151】
外科医は、衝突ハンドル740の留め具(図示されない)を、取り付けツール566上に形成されるフランジ616と係合させることによって、取り付けツール566を衝突ハンドル740に固定してもよい。ハンドル740をツール566及びパンチインサート572に固定した後、外科医はパンチインサート572の下方アーム574、576を、基部トライアル436内に画定された経路460、462と位置合わせしてもよい。外科医はその後、下方アーム574、576が経路460、462を通じ、脛骨720の近位端726内へと通るように、パンチインサート572を下方に前進させてもよい。
【0152】
外科医はその後、木槌、大鎚、又は他の衝突ツールでハンドル740を打つことによって、パンチインサート572を脛骨720内に埋め込んでもよい。パンチインサート572が骨に埋め込まれると、パンチインサート572の切削歯580が、患者の脛骨720と係合し、脛骨720内に追加的なスロット(図示されない)を形成する。パンチインサート572が脛骨基部トライアル436上に位置付けられると、下方アーム574、576は、モジュラー茎部630内に画定された、スロット652から外側に延びる。
【0153】
キールパンチインサート572が脛骨720内に埋め込まれた後、手術800は、手術ブロック824に進んでもよい。ブロック824において、外科医は脛骨トレートライアル432、及びパンチインサート572を、患者の脛骨720の近位端726から取り除いてもよい。そのために、外科医は、
図29に示されるように、除去ツール750を、衝突ハンドル740に取り付けてもよい。除去ツール750は、締結具512のボタンヘッド514を受容するような大きさの、内部に画定されるスロット752、及び脛骨基部トライアル436のボタンヘッド514とプレート442との間に位置付けられるように構成された、一対の係合アーム754を有する。除去ツール750が、
図29に示されるように位置付けられるとき、外科医は脛骨トレートライアル432、及びパンチインサート572を、脛骨720から係合離脱させるために、外科医は矢印756により示される方向に引いてもよく、これによって外科医は、プロテーゼ構成要素の埋め込みを続けることができる。
【0154】
ブロック804に戻り、患者がプロテーゼスリーブが必要であると判断する場合、手術800は、
図21Bの手術ブロック806に進む。手術ブロック806において、外科医は茎部トライアル20及びブローチアセンブリ22を選択する。上記のように、異なる大きさのプロテーゼ構成要素と適合するように、多数の茎部トライアル20及び/又はブローチアセンブリ22が提供され得る。外科医が茎部トライアル20及びブローチアセンブリ22を選択するとき、外科医は器具を組み立てて、髄内整形外科用器具16を形成する。このため、外科医は茎部トライアル20の上端272を、ブローチ280の先端部286内に画定される開口302と位置合わせする。外科医は、トライアル20の上端272を前進させて、ブローチ280の内壁304と接触させ、トライアル20上に形成される外側ねじ274を、リーマー18の内側ねじと係合させる。外科医は、トライアル20をブローチ280内に螺着し、器具を一緒に固定する。
【0155】
ブロック806において髄内整形外科用器具16が組み立てられた後、手術800は、手術ブロック828に前進する。ブロック828において、外科医は、
図30に示されるように、茎部トライアル20及びブローチアセンブリ22を、髄管254内に前進させてもよい。そのために、外科医は衝突ハンドル740の留め具を、ブローチ280のフランジ354と係合させることによって、ブローチアセンブリ22を衝突ハンドル740と固定しても良い。ハンドル740をブローチアセンブリ22に固定した後、外科医は、茎部トライアル20を髄管254と位置合わせしてもよい。外科医はその後、木槌、大鎚、又は他の衝突ツールでハンドル740を打つことにより、茎部トライアル20及びブローチアセンブリ22を、脛骨720に埋め込んでもよい。ブローチアセンブリ22が骨内に埋め込まれると、ブローチ280の切削歯290及びブローチインサート282の切削歯388は患者の脛骨720と係合し、プロテーゼスリーブを受容するように、髄管254を成形する。
【0156】
手術800はその後、手術ブロック830に進んでもよく、ここで外科医はブローチ280からブローチインサート282を取り外す。そのため、外科医は、ブローチインサート282のフランジ380で留め具と係合するように、衝突ハンドル740を向け直してもよい。
図31の後方斜視図に示されるように、外科医は矢印758により示される方向にハンドル740を引き、ブローチインサート282の切削歯388を係合離脱させ、ブローチ280からブローチインサート282を取り外してもよい。
【0157】
ブロック832において、ブローチインサート282が取り外された後、外科医は、手術ブロック832において、取り付け装置12をブローチ280に固定してもよい。このため、外科医は、
図32の後方斜視図に見られるように、アダプタ400をブローチ280に取り付けてもよい。外科医は、プラグ404がブローチ280のスロット316内に位置付けられ、柱状部416がボア338内に受容されるように、アダプタ400を下方に前進させる前に、アダプタ400の柱状部416を、ブローチ280のプラットフォーム328内に画定されたボア338と位置合わせしてもよい。付勢要素418は、ブローチ280の内壁310と係合し、アダプタ400をブローチ280に係合させる。アダプタ400がブローチ280上に適切に位置付けられるとき、アダプタ400の基部402は、上面306上に位置付けられ、シャフト422が脛骨720から上方に延びる。
【0158】
外科医は、取り付け基部30の経路64をシャフト422と位置合わせすることにより、取り付け装置12をアダプタ400に固定してもよい。外科医はその後、レバー72のハンドル82を、
図33の矢印730により示される方向に押し、レバー72を回転させ、留め具78を経路64から取り外してもよい。外科医は、基部30の下方端部42が、アダプタ400のプラグ404、及びブローチ280の表面306と係合するまで、取り付け基部30をシャフト422上で下方に前進させてもよい。外科医はハンドル82を解放してもよく、それによりばね100がレバー72を係合位置へと回転させる。この位置において、留め具78は、シャフト422内に形成される424内に受容され、それにより取り付け装置12をアダプタ400(及びしたがってブローチ280)に固定する。
【0159】
図21Bを参照し、手術はブロック814へと進んでもよく、ここで切削ブロック14は、患者の脛骨720の近位端726の切除のための位置に移動する。上記のように、外科医は、切削ブロック14を取り付けフレーム32へと固定し、取り付けフレーム32を取り付け基部30のレール36、38上に位置付けてもよい。外科医は取り付けフレーム32(及びしたがって、切削ブロック14)を、脛骨720に対する位置に移動させてもよい。
【0160】
手術800はその後、ブロック834へと前進してもよく、ここで外科医は脛骨720の切除を行う。上記の手術ブロック816と同様に、
図24に示されるように、外科医は切削ブロック14内に画定される切削ガイド220を使用してもよい。例えば、外科医は取り除かれる骨の所望の量に対応する、切削ブロック14の切削ガイド220を選択してもよい。外科医は、骨鋸刃732を、切削ブロック14の選択される切削ガイド220内へと挿入することにより切除を実行してもよい。この切除は、患者の脛骨720の近位部を取り除き、実質的に平坦な近位表面734を生じる。
【0161】
切除を行った後、外科医は、手術ブロック836において、脛骨トレートライアル432を組み合わせてもよい。このために、外科医は、締結具512により、基部トライアル436をブローチ280に固定してもよい。基部トライアル436は、ブローチ280と位置合わせしてもよく、締結具512の下方端部518は、ボア338内へと前進する。締結具512上に形成された外側ねじ522は前進して、ブローチ280の内側ねじ346と接触する。ボタンヘッド514を使用して長手方向軸530を中心に締結具512を回転させることにより、内側ねじ346は外側ねじ522と係合し、それにより、ブローチ280を基部トライアル436に固定する。基部トライアル436が、ブローチ280の上面306上に位置付けられるとき、締結具512の外側スリーブ520は、ブローチ280のボア338内に位置付けられ、脛骨基部トライアル436は、脛骨720の外科的に準備された近位表面734と係合する。
【0162】
脛骨トレートライアル432が位置付けられた後、外科医は、手術ブロック822において、トライアル整復を行なってもよい。上記のように、外科医は、脛骨シム682、及び脛骨ベアリング表面トライアル680を選択する前に、脛骨基部トライアル436のプレート開口450内にチェックインサート570を位置付けることができる。その後、外科医は患者の脚を調節して、性能を評価し、いずれのインプラントの大きさ及び構成(例えば、インプラントの厚さ、インプラントの可動性など)が、屈曲及び伸張において最善の安定性を有し、所望の運動力学を可能にするかを確認してもよい。基部トライアル436が、ブローチ280に対して回転することが可能であるため、外科医は、大腿骨位置、及び脛骨プラトーの最良の適合範囲に基いて、脛骨トレープロテーゼ構成要素の回転位置を確立することができる。
【0163】
図21Bに戻り、手術800は手術ブロック838に進んでもよく、ここで外科医はキールパンチインサート572を脛骨720の近位端726に埋め込むことによって、外科医は脛骨の準備を続ける。上記の手術ブロック824と同様に、外科医は、
図28に示されるように、基部トライアル436からチェックインサート570を取り外す。外科医はその後、取り付けツール566のペグ598、604を、パンチインサート572のボア558、560とそれぞれ位置合わせし、ペグ598、604を、ボア558、560内に前進させることにより、パンチインサート572を取り付けツール566に固定し得る。
【0164】
外科医は、衝突ハンドル740の留め具(図示されない)を、取り付けツール566上に形成されるフランジ616と係合させることによって、取り付けツール566を衝突ハンドル740に固定してもよい。ハンドル740をツール566及びパンチインサート572に固定した後、外科医はパンチインサート572の下方アーム574、576を、基部トライアル436内に画定された経路460、462と位置合わせしてもよい。外科医はその後、下方アーム574、576が経路460、462を通じ、脛骨720の近位端726内へと通るように、パンチインサート572を下方に前進させてもよい。
【0165】
外科医はその後、木槌、大鎚、又は他の衝突ツールでハンドル740を打つことによって、パンチインサート572を脛骨720内に埋め込んでもよい。パンチインサート572が骨に埋め込まれると、パンチインサート572の切削歯580が、患者の脛骨720と係合し、脛骨720内に追加的なスロット(図示されない)を形成する。パンチインサート572が脛骨基部トライアル436上に位置付けられると、下方アーム574、576は、ブローチ280内に画定された、スロット316から外側に延びる。
【0166】
キールパンチインサート572が脛骨720内に埋め込まれた後、手術800は、手術ブロック824に進んでもよい。ブロック824において、外科医は脛骨トレートライアル432、及びパンチインサート572を、患者の脛骨720の近位端726から取り除いてもよい。このために、外科医は取り外しツール750を衝突ハンドル740に取り付け、外科医がプロテーゼ構成要素の埋め込みを続けることができるように、取り外しツールを使用して脛骨720から脛骨基部トライアル436、パンチインサート572、ブローチ280及び茎部トライアル20を取り除いてもよい。
【0167】
以上、図面及び上記の説明文において本開示内容を詳細に図示、説明したが、こうした図示、説明はその性質上、例示的なものとみなすべきであって、限定的なものとみなすべきではなく、あくまで例示的実施形態を示し、説明したものにすぎないのであって、本開示の趣旨の範囲に含まれる変更及び改変は全て保護されることが望ましい点は理解されるであろう。
【0168】
本開示は、本明細書において述べた方法、装置、及びシステムの様々な特徴に基づく多くの利点を有するものである。本開示の方法、装置、及びシステムの代替的実施形態は、ここで述べた特徴の全てを含むわけではないが、こうした特徴の利点の少なくとも一部から利するものである点に留意されたい。当業者であれば、本発明の1つ又は2つ以上の特徴を取り入れた、特許請求の範囲において定義される本開示の趣旨及び範囲に包含される方法、装置、及びシステムを独自に容易に実施することが可能である。
【0169】
〔実施の態様〕
(1) 整形外科用器具アセンブリであって、
取り付け装置であって、
長手方向軸、及び前記長手方向軸に沿って延びる、ハウジング内部に画定された経路を有する、ハウジング、
前記ハウジングから外側に延びる一対のレールであって、各レールは前記ハウジングの前記長手方向軸と垂直に延びる長手方向軸を有する、一対のレール、及び
前記一対のレールの上に位置付けられた取り付けフレームであって、前記取り付けフレームは、前記一対のレールに沿って前記ハウジングに対して摺動するように構成された、取り付けフレームを含む、取り付け装置と、
前記ハウジングの前記経路内に位置付けられたシャフトを含む、髄内整形外科用器具と、
前記取り付けフレームに対して取り外し可能に連結される、切削ブロックと、を含む、整形外科用器具アセンブリ。
(2) 前記取り付けフレームは、前記ハウジングに対する前記取り付けフレームの運動を阻止するように構成された付勢要素を含む、実施態様1に記載の整形外科用器具アセンブリ。
(3) 前記付勢要素は、前記一対のレールの第1レールと係合する第1カンチレバーアーム、及び前記一対のレールの第2レールと係合する第2カンチレバーアームを含む、実施態様2に記載の整形外科用器具アセンブリ。
(4) 前記切削ブロックは、前記切削ブロック内部に画定されたスロットを有し、
前記取り付けフレームはフランジを含み、前記フランジは、(i)前記切削ブロックが前記取り付けフレームに固定されるように、前記フランジの先端部が前記スロット内に位置付けられる、第1位置と、(ii)前記切削ブロックが前記取り付けフレームから取り外し可能であるように、前記フランジの前記先端部が前記スロットから離間している、第2位置と、の間で可動である、実施態様1の整形外科用器具アセンブリ。
(5) 前記取り付けフレームは、
本体内部に画定された一対の経路を有する本体であって、各経路は前記一対のレールのレールを受容するような大きさである、本体と、
固定機構であって、(i)前記フランジ、(ii)制御ノブ、(iii)前記フランジを前記制御ノブに接続する中央シャフトであって、前記中央シャフトは前記本体に枢動可能に連結されている、中央シャフトを含む、固定機構と、を含む、実施態様4に記載の整形外科用器具アセンブリ。
【0170】
(6) 前記切削ブロックは、前記切削ブロック上面内に画定される一対の開口を有し、前記取り付けフレームは、前記一対の開口内に受容される一対の位置合わせピンを有する、実施態様4に記載の整形外科用器具アセンブリ。
(7) 前記取り付け装置は、前記ハウジングに取り付けられた固定機構を含み、前記固定機構は、前記髄内整形外科用器具の前記シャフトに前記取り付け装置を固定するように構成される、実施態様1に記載の整形外科用器具アセンブリ。
(8) 前記固定機構は、前記ハウジングに可動に連結されたレバーを含み、前記レバーは、(i)前記レバーの留め具が前記髄内整形外科用器具の前記シャフトと係合する、第1位置と、(ii)前記留め具が前記シャフトから係合離脱する、第2位置と、の間で可動である、実施態様7に記載の整形外科用器具アセンブリ。
(9) 前記髄内整形外科用器具は、
前記シャフトに取り付けられた第1端部、及び前記第1端部と反対側に位置付けられた第2端部を有する、外科用リーマーと、
前記外科用リーマーの前記第2端部に固定された、茎部トライアルと、を含む、実施態様1に記載の整形外科用器具アセンブリ。
(10) 前記髄内整形外科用器具は、前記シャフトに取り付けられたブローチを含み、前記ブローチは、(i)テーパ状外側表面、及び(ii)前記テーパ状外側表面から外側に延びる複数の切削歯を有する、実施態様1に記載の整形外科用器具アセンブリ。
【0171】
(11) 前記ブローチは、前記シャフトに取り外し可能に連結される、実施態様10に記載の整形外科用器具アセンブリ。
(12) 前記切削ブロックは、前記切削ブロック内部に画定される複数の切削ガイドを有する、実施態様1に記載の整形外科用器具アセンブリ。
(13) 整形外科用器具アセンブリであって、
(i)テーパ状外側表面、(ii)前記テーパ状外側表面上に形成された複数の切削歯、及び(iii)ブローチ上端内に画定されたスロットを含む、ブローチと、
前記ブローチの前記スロット内に位置付けられるように構成されたブローチインサートであって、前記ブローチインサートは(i)テーパ状外側表面、及び(ii)前記テーパ状外側表面上に形成された複数の切削歯を含む、ブローチインサートと、
(i)前記ブローチインサートの代わりに、前記ブローチの前記スロット内に位置付けられるように構成された基部、及び(ii)前記基部から延びるシャフトを含む、アダプタと、
前記アダプタの前記シャフトを受容するような大きさの、取り付け装置内部に画定された経路を有する、取り付け装置と、
前記取り付け装置に連結するように構成される、切削ブロックと、を含む、整形外科用器具アセンブリ。
(14) 前記取り付け装置が、(i)ハウジング内部に画定された前記経路を有するハウジング、及び(ii)前記ハウジングに対して可動な取り付けフレームであって、前記取り付けフレームは前記切削ブロックに連結されるように構成されている、取り付けフレームを含む、実施態様13に記載の整形外科用器具アセンブリ。
(15) 前記切削ブロックは、前記切削ブロック内部に画定されたスロットを有し、
前記取り付けフレームは、固定タブを含み、前記固定タブは、(i)前記切削ブロックが前記取り付けフレームに固定されるように、前記固定タブの先端部が前記スロット内に位置付けられる、第1位置と、(ii)前記切削ブロックが前記取り付けフレームから取り外し可能であるように、前記固定タブの前記先端部が前記スロットから離間している、第2位置と、の間で可動である、実施態様14に記載の整形外科用器具アセンブリ。
【0172】
(16) 前記取り付けフレームが、(i)固定タブ、(ii)制御ノブ、及び(iii)前記固定タブを前記制御ノブに接続する中央シャフトであって、前記シャフトは前記取り付け装置の前記ハウジングの前記長手方向軸に平行に延びる、長手方向軸を有する、中央シャフトを含む、固定機構を含む、実施態様15に記載の整形外科用器具アセンブリ。
(17) 前記取り付けフレームは、前記ハウジングに取り外し可能に連結される、実施態様14に記載の整形外科用器具アセンブリ。
(18) 整形外科用器具アセンブリであって、
取り付け装置であって、
ハウジング、
前記ハウジングから外側に延びるレール、及び
前記レール上に位置付けられた取り付けフレームであって、前記取り付けフレームは前記レールに沿って前記ハウジングに対して摺動するように構成される、取り付けフレームを含む、取り付け装置と、
前記ハウジングに取り外し可能に連結された、髄内整形外科用器具と、
前記取り付けフレームに取り外し可能に連結された、切削ブロックと、を含む、整形外科用器具アセンブリ。
(19) 前記ハウジングは、前記ハウジング内部に画定された経路を有し、
前記髄内整形外科用器具は、(i)前記ハウジングの前記経路内に位置付けられた、シャフト、(ii)茎部トライアル、及び(iii)前記シャフトを前記茎部トライアルに接続する、外科用リーマーを含む、実施態様18に記載の整形外科用器具アセンブリ。
(20) 前記髄内整形外科用器具は、前記ハウジングと取り外し可能に連結されたブローチを含み、前記ブローチは、(i)テーパ状外側表面、及び(ii)前記テーパ状外側表面上に形成された、複数の切削歯を含む、実施態様18に記載の整形外科用器具アセンブリ。