特許第6239277号(P6239277)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6239277スライディングドア用アウトサイドハンドル
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6239277
(24)【登録日】2017年11月10日
(45)【発行日】2017年11月29日
(54)【発明の名称】スライディングドア用アウトサイドハンドル
(51)【国際特許分類】
   E05B 85/16 20140101AFI20171120BHJP
【FI】
   E05B85/16 Z
【請求項の数】6
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-133011(P2013-133011)
(22)【出願日】2013年6月25日
(65)【公開番号】特開2014-114687(P2014-114687A)
(43)【公開日】2014年6月26日
【審査請求日】2016年3月22日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0143648
(32)【優先日】2012年12月11日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】500518050
【氏名又は名称】起亞自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】KIA MOTORS CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100117787
【弁理士】
【氏名又は名称】勝沼 宏仁
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100176094
【弁理士】
【氏名又は名称】箱田 満
(72)【発明者】
【氏名】ジョン、キ、ホワン
(72)【発明者】
【氏名】ミン、チ、ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ジェ、ミャン、クウォン
【審査官】 佐々木 崇
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−85032(JP,A)
【文献】 特開2009−79352(JP,A)
【文献】 特開2002−322833(JP,A)
【文献】 特開2000−226954(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0161964(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00− 85/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアパネルに装着され、一端に第1ホールが形成されるベースと;
前記ベースに回動及び水平方向のスライディングが可能に装着され、一端に前記第1ホールに挿入される第1フックが形成されるグリップと;
前記グリップの第1フックと連結され、前記ベースの第1ホールの内部に位置して前記グリップの回動及びスライディングを可能にするレバーと;を含み、
前記レバーは、
前記ベースの第1ホールに回動及びスライディング可能に挿入されるシャフトと;
前記シャフトに垂直に突出され、前記グリップの第1フックが挿入される係合部と;を含むことを特徴とする、スライディングドア用アウトサイドハンドル。
【請求項2】
前記ベースの他端には第2ホールが形成され、前記グリップの他端には前記第2ホールに挿入される第2フックが形成されることを特徴とする、請求項1に記載のスライディングドア用アウトサイドハンドル。
【請求項3】
前記シャフトには、弾性体が備えられることを特徴とする、請求項に記載のスライディングドア用アウトサイドハンドル。
【請求項4】
前記グリップの第1フックには、前記レバーの回動及びスライディングが可能になるようにガイドが形成されることを特徴とする、請求項1に記載のスライディングドア用アウトサイドハンドル。
【請求項5】
前記レバーの一端には、ケーブル固定部が形成されることを特徴とする、請求項1に記載のスライディングドア用アウトサイドハンドル。
【請求項6】
前記第1ホールの内部には、グリップアームがさらに備えられ、前記グリップの第1フックと前記レバーを連動させることを特徴とする、請求項1に記載のスライディングドア用アウトサイドハンドル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライディングドア用アウトサイドハンドルに関するものであって、特にスライディングドアに装着されたアウトサイドハンドルの回動、及びスライディング運動を介してドアの開閉を可能にするためのスライディングドア用アウトサイドハンドルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、乗用車の場合、ドアの開閉のためにドアパネルの外部にはアウトサイドハンドルのグリップが露出しており、ドアパネルの内部には、リモコン、キーなどのような手段によりロック又はロック解除されるドアラッチアセンブリが装着されている。
【0003】
したがって、使用者が車両の外部でドアを正常的に開こうとするとき、リモコンなどの開きボタンを操作すれば、リモコンの信号を受けたドアラッチアセンブリのソレノイドがドアの開き方向に作動してドアラッチのロック解除がなされ、引き続き使用者がドアのアウトサイドハンドルを開き方向に引き寄せることにより、ドアが開放される。
【0004】
しかし、従来のスライディングドア用アウトサイドハンドルは、図1に示されたように、ドアを開くようになる場合、力作用方向とドア開方向が同一なので問題にならないが、図2に示されたようにドアを閉鎖するようになる場合、ハンドルを引いた後、ドア閉方向に押して作動するようになるので、最初にハンドルに加えられる力作動方向とドア閉方向が相違するようになるため、操作に不便を感じて使用便宜性と商品性を低下させるようになる問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記の問題点を解消するためのスライディングドア用アウトサイドハンドルに関するものであって、特にスライディングドアに装着されたアウトサイドハンドルの回動、及びスライディング運動を介してドアの開閉を可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような本発明は、ドアパネルに装着され、一端に第1ホールが形成されるベースと;前記ベースに回動及び水平方向のスライディングが可能に装着され、一端に前記第1ホールに挿入される第1フックが形成されるグリップと;前記グリップの第1フックと連結され前記ベースの第1ホールの内部に位置し、前記グリップの回動及びスライディングを可能にするレバーと;を含み、前記レバーは、前記ベースの第1ホールに回動及びスライディング可能に挿入されるシャフトと;前記シャフトに垂直に突出され、前記グリップの第1フックが挿入される係合部と;を含むことにより達成される。
【0007】
前記ベースの他端には第2ホールが形成され、前記グリップの他端には前記第2ホールに挿入される第2フックが形成されるようにするのが好ましい。
【0008】
前記シャフトには、弾性体が備えられるようにするのが好ましい。
【0009】
前記グリップの第1フックには、前記レバーの回動及びスライディングが可能になるようにガイドが形成されるようにするのが好ましい。
【0010】
前記レバーの一端には、ケーブル固定部が形成されるようにするのが好ましい。
【0011】
前記第1ホールの内部には、グリップアームがさらに備えられ、前記グリップの第1フックと前記レバーを連動させるようにするのが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
以上のような本発明は、ドアの開放及び閉鎖時のアウトサイドハンドルの作動便宜性と組立性を向上させるとともに、商品性を増大させるのに効果のある発明である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】従来のスライディングドア用アウトサイドハンドルのドア開放時の作動状態を示す図である。
図2】従来のスライディングドア用アウトサイドハンドルのドア閉鎖時の作動状態を示す図である。
図3】本発明のスライディングドア用アウトサイドハンドルを示す分解斜視図である。
図4】本発明のスライディングドア用アウトサイドハンドルにおいて、レバーを示す図である。
図5】本発明のスライディングドア用アウトサイドハンドルのドア開放時の作動状態を示す図である。
図6】本発明のスライディングドア用アウトサイドハンドルのドア閉鎖時の作動状態を示す図である。
図7】本発明のスライディングドア用アウトサイドハンドルにおいて、ベースの内部でレバーとグリップアームの結合及び作動状態を示す図である。
図8】本発明のスライディングドア用アウトサイドハンドルにおいて、グリップの第1フックに形成されたガイドと、ガイドによりポップアップされるグリップを示す図である。
図9】本発明のスライディングドア用アウトサイドハンドルのドア開放時のグリップを引き寄せる作動状態を示す図である。
図10】本発明のスライディングドア用アウトサイドハンドルのドア閉鎖時のグリップのスライディング作動状態を示す図である。
図11】本発明のスライディングドア用アウトサイドハンドルにおいて、グリップのスライディング作動状態を示す図である。
図12】本発明のスライディングドア用アウトサイドハンドルにおいて、グリップ回動時の作動状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施例を、添付の図面を参照して詳しく説明すれば次の通りである。
【0015】
本発明のスライディングドア用アウトサイドハンドルは、図3図12に示されたように、ドアパネルに装着されるベース100と、ベース100に回動(傾動)及びスライディング可能に装着されるグリップ200と、グリップ200の回動及びスライディングを可能にするレバー300とを含む。
【0016】
図3に示されたように、ベース100の外側面は後述するグリップ200が装着され、内側面はドアパネルに固定装着される。
【0017】
ベース100の一端には第1ホール110が貫通形成され、他端には第2ホール120が貫通形成される。
【0018】
グリップ200はドアに装着されるハンドルであって、ベース100に回動及び水平方向のスライディングが可能に装着される。
【0019】
グリップ200の一端には、ベース100の第1ホール110に挿入される第1フック210が形成され、他端にはベース100の第2ホール120に挿入される第2フック220が形成される。
【0020】
ここで、第1フック210は所定長さだけ形成されるようにし、後述するレバー300が挟まれ得るようにする。
【0021】
さらに、ベース100の第1ホール110の内部にはグリップアーム230がさらに備えられ、グリップ200の第1フック210とレバー300を連動させてグリップ200の作動力を向上させるようにするのが好ましい。
【0022】
図3及び図4に示されたように、レバー300はグリップ200の第1フック210と連結(係合)された状態で、ベース100の第1ホール110の内部に位置してグリップ200の回動及びスライディングを可能にする。
【0023】
レバー300は、ベース100の第1ホール110に回動及びスライディング可能に挿入されるシャフト310と、シャフト310に垂直に突出され、グリップ200の第1フック210が挿入される係合部320からなる。
【0024】
このとき、シャフト310には弾性体311が装着され、レバー300と連動されたグリップ200の回動及びスライディング移動後には元の場所に復元されるようにして使用便宜性を向上させるようにするのが好ましい。
【0025】
一方、図8に示されたように、グリップ200の第1フック210にはレバー300の回動及びスライディングが可能になるようにガイド130が形成されるようにし、グリップ200をスライディングするようになれば、グリップアーム230がグリップ200の第1フック210のガイド130に沿って一定角度を有してスライディングするようになる。
【0026】
その結果、本発明のスライディングドア用アウトサイドハンドルをスライディングさせるようになるとき、ガイド130によりグリップ200がベース100から所定長さポップアップされながらスライディングされることにより、グリップ200がスライディングされる間にベース100との干渉発生を最小化できるようにすることにより、騷音発生を防止し、作動力は向上させるようにする。
【0027】
さらに、図4に示されたように、レバー300の一端にはケーブル固定部330が形成されるようにし、グリップ200を引き寄せる作動を実施するようになれば、レバー300がシャフト310により回転してレバー300と連結されるケーブルを引っぱることができるようにし、グリップ200をスライディングさせる作動を実施するようになれば、レバー300がグリップ200のようにスライディングしてケーブルを引っぱってグリップ200の動きをラッチ(図示していない)に伝達することにより、ドアのロッキングを解除することができるようにする。
【0028】
すなわち、図7に示されたように、グリップアーム230とレバー300が固定された状態でグリップ200をスライディングするようになれば、グリップアーム230がレバー300とともに移動するようになり、これに従いレバー300と連結されたケーブルが引き寄せられるようになれば、ラッチ(図示していない)に同一のストロークを伝達することになり、ラッチに一定量以上のストロークが伝達されれば、ドアロックが解除されながらドア開放が可能となる。
【0029】
一方、グリップ200はベース100からの分離を可能にし、故障発生時に脱去後の整備をできるようにすることにより、使用便宜性を向上させるようにする。
【0030】
以下、本発明の作用及び効果を説明すれば次の通りである。
【0031】
図5及び図9に示されたように、開放方向が右側の場合は、第1フック210が形成されたグリップ200の一側を回動させ、第2フック220の方向にスライディングさせてスライディングドアを開放させるようになる。
【0032】
一方、図6及び図10に示されたように、閉鎖方向が左側の場合は、グリップ200の回動なく、グリップ200をスライディングドアが閉じるようになる左側方向にスライディングさせ、スライディングドアを閉鎖させるようになる。
【0033】
すなわち、本発明は図11に示されたように、グリップ200がスライディングするようになる場合には係止突起及び折れ部なくスライディングし、作動時にひっかかり感及び挟まることがないのでスライディング作動を容易にし、図12に示されたようにグリップ200の引き作動はドアを開放する場合のみに回動可能にする。
【0034】
以上のように、本発明は、例えば限定された実施例と図面により説明しましたが、本発明はこれにより限定されず、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者により本発明の技術思想と下記に記載される特許請求の範囲内で多様な修正及び変形が可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0035】
100 ベース 110 第1ホール
120 第2ホール 200 グリップ
210 第1フック 220 第2フック
230 グリップアーム 300 レバー
310 シャフト 320 係合部
330 固定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12