(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0023】
図1(a)ないし(c)は、それぞれ、携帯電話機1の正面図、背面図および右側面図である。以下、説明の便宜上、
図1(a)ないし(c)に示すように、キャビネット2の長手方向を上下方向と定義し、キャビネット2の短手方向を左右方向と定義する。
【0024】
図1(a)ないし(c)に示されるように、携帯電話機1は、キャビネット2と、ディスプレイ3と、タッチパネル4と、マイクロフォン5と、通話スピーカ6と、外部スピー
カ7とを含む。
【0025】
キャビネット2は、正面から見て、ほぼ長方形の輪郭を有する。キャビネット2の正面側に、ディスプレイ3が配されている。ディスプレイ3には、各種の画像(画面)が表示される。ディスプレイ3は、たとえば、液晶ディスプレイである。ディスプレイ3は、有機ELディスプレイ等、他の種類のディスプレイであってもよい。さらに、ディスプレイ3を覆うように、タッチパネル4が配置されている。タッチパネル4は、透明なシート状に形成されている。タッチパネル4として、静電容量式、超音波式、感圧式、抵抗膜式、光検知式等、各種方式のタッチパネルが用いられ得る。
【0026】
キャビネット2の内部には、下端部にマイクロフォン5が配されている。また、キャビネット2の内部には、上端部に通話スピーカ6が配されている。マイクロフォン5は、キャビネット2の正面に形成されたマイク孔5aを通過した音声を受け付ける。マイクロフォン5は、入力された音に応じた電気信号を生成する。通話スピーカ6は、音を出力する。出力された音は、キャビネット2の正面に形成された出力孔6aを通過してキャビネット2の外に放出される。通話の際には、通信先の機器(携帯電話機等)から受信された受話音声が通話スピーカ6から出力され、ユーザが発した発話音声がマイクロフォン5に入力される。なお、音は、音声、報知音等、様々な音を含む。
【0027】
キャビネット2の内部には、外部スピーカ7が配されている。キャビネット2の背面には、外部スピーカ7と対向する領域に出力孔7aが形成されている。外部スピーカ7から出力された音は、出力孔7aを通過してキャビネット2の外に放出される。
【0028】
図2は、携帯電話機1の全体構成を示すブロック図である。
【0029】
図2に示されるように、携帯電話機1は、制御部11と、記憶部12と、画像出力部13と、タッチ検出部14と、音声入力部15と、音声出力部16と、音声処理部17と、キー入力部18と、通信部19を含む。
【0030】
記憶部12は、ROM、RAM、外部メモリを含む。記憶部12には、各種のプログラムが記憶されている。記憶部12に記憶されるプログラムは、携帯電話機1の各部を制御するための制御プログラムの他、各種アプリケーションプログラム(以下、単に「アプリケーション」と称する)、たとえば、電話、メッセージ、ウェブブラウザ、地図、ゲーム、スケジュール管理、等のアプリケーションを含む。さらに、記憶部12に記憶されるプログラムは、後述する、履歴記録処理、連絡先削除処理、履歴表示処理および表示対象選択処理を実行するためのプログラムを含む。プログラムは、メーカによって携帯電話機1の製造時に記憶部12に記憶される他、通信網やメモリカード、CD−ROM等の記憶媒体を介して記憶部12に記憶される。
【0031】
記憶部12には、プログラムの実行の際、一時的に利用または生成されるデータを記憶するワーキング領域も含まれる。
【0032】
記憶部12には、電話帳テーブル12aが備えられる。電話帳テーブル12aの構成を
図3に示す。電話帳テーブル12aには、通信相手の連絡先情報が登録されている。連絡先情報は、名前、電話番号、メールアドレス、住所等を含む。各連絡先情報には、登録番号が付される。
【0033】
記憶部12には、電話に係る履歴情報、すなわち、通話履歴情報が記録される。通話履歴情報は、電話の発信に係る発信履歴情報と、電話の着信に係る着信履歴情報と、電話の不在着信に係る不在着信情報とに分けられる。記憶部12は、発信履歴テーブル12b、
着信履歴テーブル12cおよび不在着信履歴テーブル12dを備える。
【0034】
図4(a)、(b)および(c)は、それぞれ、発信履歴テーブル12b、着信履歴テーブル12cおよび不在着信履歴テーブル12dの構成を示す図である。
【0035】
発信履歴テーブル12bには、発信履歴情報が記録される。発信履歴情報は、発信先の電話番号および発信日時を含む。着信履歴テーブル12cには、着信履歴情報が記録される。着信履歴情報は、発信元の電話番号および着信日時を含む。不在着信履歴テーブル12dには、不在着信履歴情報が記録される。不在着信履歴情報は、発信元の電話番号および着信日時を含む。
【0036】
発信履歴テーブル12b、着信履歴テーブル12cおよび不在着信履歴テーブル12dは、何れも、表示フラグを含む。表示フラグは、当該表示フラグに対応する通話履歴情報(発信履歴情報、着信履歴情報、不在着信履歴情報)を、通話履歴一覧画面(後述する)により表示するか否かを決定するフラグである。なお、以下、発信履歴テーブル12b、着信履歴テーブル12cおよび不在着信履歴テーブル12dを総称する場合には、通話履歴テーブル12b、12c、12dと称する。
【0037】
制御部11は、CPUを含む。制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラムに従って、携帯電話機1を構成する各部(記憶部12、画像出力部13、タッチ検出部14、音声入力部15、音声出力部16、音声処理部17、キー入力部18、通信部19等)を制御する。
【0038】
画像出力部13は、
図1(a)に示すディスプレイ3を含む。画像出力部13は、制御部11からの制御信号と画像信号に基づき、ディスプレイ3に画像(画面)を表示する。また、画像出力部13は、制御部11からの制御信号に応じて、ディスプレイ3の点灯、消灯および輝度の調整を行う。
【0039】
タッチ検出部14は、
図1(a)に示すタッチパネル4を含み、タッチパネル4に対するタッチ操作を検出する。より具体的には、タッチ検出部14は、タッチパネル4に対する、ユーザの指などの接触対象が接触する位置(以下、「タッチ位置」と称する)を検出する。タッチ検出部14は、検出したタッチ位置に基づいて生成された位置信号を制御部11へ出力する。タッチパネル4に対するタッチ操作は、ディスプレイ3に表示される画面やオブジェクトを対象として行われるものであり、ディスプレイ3に対するタッチ操作である、と言い換えることができる。
【0040】
なお、タッチ検出部14は、ユーザの指がディスプレイ3、すなわち、タッチパネル4に近接したときに、指が近接した位置をタッチ位置として検出する構成であってもよい。たとえば、タッチ検出部14のタッチパネル4が、静電容量式である場合、指がタッチパネル4に近接したときに静電容量の変化が検出閾値を超えるように、その感度が調整される。また、タッチパネル4を含むキャビネット2の正面が、ガラス等で構成される透明なカバーで覆われる場合、タッチパネル4へ触れようとする指はタッチパネル4でなくカバーに接触する。この場合、タッチパネル4は、指がカバーに接触したとき、あるいはカバーに近接したときにタッチ位置を検出する。
【0041】
ユーザは、タッチパネル4が設けられることにより、タッチパネル4に指を触れるあるいは近接させることにより、ディスプレイ3に対し様々なタッチ操作を行うことができる。タッチ操作は、たとえば、タップ操作、フリック操作、スライド操作等を含む。
【0042】
たとえば、タッチ検出部14によりタッチ位置が検出されてから予め定められた第1時
間以内にタッチ位置が検出されなくなると、制御部11は、タップ操作が行われたと判定する。タッチ位置が検出されてから予め定められた第2時間以内に予め定められた第1距離以上タッチ位置が移動した後、タッチ位置が検出されなくなった場合、制御部11は、フリック操作が行われたと判定する。タッチ位置が検出された後、予め定めた第2距離以上タッチ位置が移動すると、制御部11は、スライド操作が行われたと判定する。
【0043】
音声入力部15は、マイクロフォン5を含む。音声入力部15は、マイクロフォン5からの電気信号を音声処理部17へ出力する。
【0044】
音声出力部16は、通話スピーカ6および外部スピーカ7を含む。音声出力部16には、音声処理部17からの電気信号が入力される。音声出力部16は、通話スピーカ6または外部スピーカ7から音を出力させる。
【0045】
音声処理部17は、音声入力部15からの電気信号にA/D変換等を施し、変換後のデジタルの音声信号を制御部11へ出力する。音声処理部17は、制御部11からのデジタルの音声信号にデコード処理およびD/A変換等を施し、変換後の電気信号を音声出力部16に出力する。
【0046】
キー入力部18は、少なくとも1つ以上のハードキーを含む。たとえば、キー入力部18は、携帯電話機1に電源を投入するための電源キー等を含む。キー入力部18は、押下されたハードキーに対応する信号を制御部11に出力する。
【0047】
通信部19は、通話や通信を行うため、信号を変換するための回路、電波を送受信するアンテナ等を含む。通信部19は、制御部11から入力される通話や通信のための信号を無線信号に変換し、変換された無線信号を、アンテナを介して基地局や他の通信装置等の通信先へ送信する。さらに、通信部19は、アンテナを介して受信した無線信号を制御部11が利用できる形式の信号へ変換し、変換された信号を制御部11へ出力する。
【0048】
図5(a)、(b)および(c)は、それぞれ、ホーム画面101、ダイヤル画面104および通話画面105が表示されたディスプレイ3を示す図である。
【0049】
携帯電話機1では、初期画面として、ホーム画面101がディスプレイ3に表示される。
図5(a)に示すように、ホーム画面101は、各種のアプリケーションを起動するための起動用アイコン101aを含む。起動用アイコン101aには、たとえば、電話アイコン101b、メールアイコン101c、電話帳アイコン101d等が含まれる。
【0050】
ディスプレイ3には、ホーム画面101に加えて、通知バー102および操作キー群103が表示される。通知バー102は、ディスプレイ3に表示されたホーム画面101の上方に表示される。通知バー102は、現在時刻、バッテリー残量を示す残量メータ、電波の強度を示す強度メータ等を含む。さらに、通知バー102は、履歴表示キー102aを含む。履歴表示キー102aは、通話履歴の表示を行う場合に、ユーザに操作される。
【0051】
操作キー群103は、ホーム画面101の下方に表示される。操作キー群103は、メニューキー103a、ホームキー103b、およびバックキー103cから構成されている。メニューキー103aは、主に、各画面に応じた、各種項目からなるメニューウィンドウをディスプレイ3に表示させるためのキーである。ホームキー103bは、主に、ディスプレイ3の表示を他の画面からホーム画面101に移行させるためのキーである。バックキー103cは、主に、実行された処理を1ステップ前の処理に戻すためのキーである。
【0052】
電話アイコン101bに対してタッチ操作が行われると、電話のアプリケーションが起動されて、ディスプレイ3にダイヤル画面104が表示される。
図5(b)に示すように、ダイヤル画面104は、テンキー104aと、表示窓104bと、発信キー104cを含む。
【0053】
テンキー104aへのタッチ操作により電話番号が入力されると、入力された電話番号が表示窓104bに表示される。発信キー104cに対するタッチ操作がなされると、入力された電話番号の電話機へ発信される。
【0054】
なお、アプリケーションが実行され、ダイヤル画面104等、アプリケーションに基づく実行画面が表示されても、さらに、アプリケーションの進行に伴って実行画面が遷移しても、通知バー102および操作キー群103は、ディスプレイ3に表示され続ける。
【0055】
発信先の電話機から応答があり、通信路が確立されて通話が可能な状態となると、ディスプレイ3に通話画面105が表示される。
図5(c)に示すように、通話画面105は、情報表示領域105a、スピーカ切替キー105bおよび終話キー105cを含む。情報表示領域105aには、通話相手の電話番号、名前、写真等、通話相手に関する情報が含まれる。
【0056】
通話中、スピーカ切替キー105bへのタッチ操作が行われると受話音声の出力先が通話スピーカ6から外部スピーカ7へ切り替えられる。終話キー105cへのタッチ操作が行われると、通話相手との通話が終了される。
【0057】
電話の着信があり、所定の応答操作が行われ、通話が可能な状態となった場合も、ディスプレイ3に通話画面105が表示される。
【0058】
電話の発信または着信があった場合、携帯電話機1には、通話履歴情報が記録される。通話履歴情報を記録するための履歴記録処理は、制御部11により実行される。
【0059】
図6は、履歴記録処理を示すフローチャートである。
【0060】
制御部11は、電話の発信があったか否か、および電話の着信があったか否かを監視する(S101、S102)。電話の発信があると(S101:YES)、制御部11は、その電話の終了後に、発信履歴情報として、発信先の電話番号および発信日時を発信履歴テーブル12bに記録する(S103)。そして、制御部11は、記録した発信履歴情報に対応する表示フラグをセットする(S104)。
【0061】
電話の着信があると(S102:YES)、制御部11は、着信に対して応答がなされたか否かを判定する(S105)。応答がなされた場合(S105:YES)、制御部11は、着信履歴情報として、発信元の電話番号および着信日時を着信履歴テーブル12cに記録する(S106)。そして、制御部11は、記録した着信履歴情報に対応する表示フラグをセットする(S107)。一方、応答がなされなかった場合(S105:NO)、制御部11は、不在着信履歴情報として、発信元の電話番号および着信日時を不在着信履歴テーブル12dに記録する(S108)。そして、制御部11は、記録した不在着信履歴情報に対応する表示フラグをセットする(S109)。
【0062】
記憶部12に記録された通話履歴情報は、たとえば、履歴表示キー102aに対するタッチ操作が行われることにより、通話履歴一覧画面によってディスプレイ3に一覧表示される。通話履歴情報の表示に際して電話帳テーブル12aが参照され、発信先や着信元の電話番号が電話帳テーブル12aに登録されていれば、電話番号に対応付けられた名前が
、電話帳テーブル12aから読み出され、通話履歴情報として、電話番号ともにディスプレイ3に表示される。
【0063】
何れかの登録者について、名前、電話番号を含む全ての連絡先情報が電話帳テーブル12aから削除される場合がある。たとえば、ユーザは、連絡をとる必要がなくなった相手の連絡先情報を電話帳テーブル12aから削除する。
【0064】
連絡先情報が電話帳テーブル12aから削除されると、通話履歴情報として名前は表示されなくなり、電話番号が表示されることとなる。即ち、ディスプレイ3には、連絡をとる必要がなくなった不要な通話履歴情報の表示が残り、ユーザによる必要な通話履歴情報の閲覧が妨げられる虞がある。
【0065】
本実施の形態の携帯電話機1では、何れかの登録者について連絡先情報が削除される場合に、削除対象者の連絡先情報に含まれる電話番号を含む通話履歴情報(以下、便宜上、「削除対象者の通話履歴情報」と称する)の表示が止められる。後述するように、連絡先情報を削除するための一連の操作の中で、削除対象者の通話履歴情報の表示が非表示対象に設定されると、非表示対象に設定(表示フラグがリセット)された削除対象者の通話履歴情報は、通話履歴一覧画面に含まれなくなる。
【0066】
ユーザは、連絡先情報を削除する場合、
図5(a)のホーム画面101上の電話帳アイコン101dに対してタッチ操作を行い、電話帳のアプリケーションを起動する。電話帳のアプリケーションが起動すると、ディスプレイ3に登録者一覧画面106が表示される。
【0067】
図7(a)は、登録者一覧画面106の一例を示す図である。
図7(b)は、メニューウィンドウ107が重ねて表示された登録者一覧画面106の一例を示す図である。
【0068】
登録者一覧画面106には、登録者の名前が上下方向に配列される。たとえば、名前が英語表記の場合、各名前は、上からアルファベット順に配列される。登録者一覧画面106は、上下方向へのフリック操作により上下方向にスクロールする。
【0069】
登録者一覧画面106が表示された状態において、メニューキー103aに対するタッチ操作が行われると、ディスプレイ3には、登録者一覧画面106に重なるようにメニューウィンドウ107が表示される。
図7(b)に示すように、メニューウィンドウ107に含まれる項目一つに、連絡先情報を削除する手続を開始するためメニュー107aが含まれる。
【0070】
メニュー107aに対するタッチ操作が行われると、制御部11により、連絡先削除処理が開始される。制御部11は、連絡先削除処理において、本発明の削除処理部として機能し、削除操作の対象となる連絡先情報を電話帳テーブル12aから削除する。さらに、制御部11は、連絡先削除処理において、本発明の非表示処理部として機能し、削除対象者の通話履歴情報のディスプレイ3への表示を止めるための処理として、削除対象者の通話履歴情報に対応する表示フラグをリセットし、その通話履歴情報を非表示対象に設定する。
【0071】
図8は、連絡先削除処理を示すフローチャートである。
図9(a)は、連絡先削除画面108の一例を示す図である。
図9(b)は、連絡先削除画面108に重ねられる確認ウィンドウ109の一例を示す図である。
【0072】
連絡先削除処理が開始されると、制御部11は、画像出力部13を制御して、連絡先削
除画面108をディスプレイ3に表示する(S201)。
図9(a)に示すように、連絡先削除画面108は、連絡先情報を削除する登録者(削除対象者)を選択するための削除チェックボックス108aを含む。削除チェックボックス108aは、全登録者の連絡先情報を削除する際にチェックされる第1削除チェックボックス108b1と、各登録者に対応して配され、各登録者の連絡先情報を削除する際にチェックされる第2削除チェックボックス108b2とで構成される。さらに、連絡先削除画面108は、実行操作に用いられる実行オブジェクト108cおよび終了操作に用いられる終了オブジェクト108dを含む。実行操作は、実行オブジェクト108cに対するタッチ操作とされる。終了操作は、終了オブジェクト108dに対するタッチ操作とされる。連絡先削除画面108は、実行オブジェクト108cおよび終了オブジェクト108dを除いて、上下方向へのフリック操作により上下方向にスクロールする。
【0073】
制御部11は、何れかの削除チェックボックス108aに対してタッチ操作がなされたか否かを監視する(S202)。また、制御部11は、実行操作がなされたか否か、および、終了操作がなされたか否かを監視する(S203、S204)。
【0074】
ユーザは、所望の削除チェックボックス108aに対してタッチ操作を行う。何れかの削除チェックボックス108aに対してタッチ操作がなされた場合(S202:YES)、制御部11は、削除チェックボックス108aにチェックマークが表示されていなければ(S205:NO)、チェックマークを表示し(S206)、チェックマークが表示されていれば(S205:YES)、チェックマークを消去する(S207)。
【0075】
ユーザは、所望の削除チェックボックス108aへチェックマークを入力した後、実行操作を行う。何れかの削除チェックボックス108aがチェックされた状態で実行操作がなされると(S203:YES、S208:YES)、制御部11は、確認ウィンドウ109を、連絡先削除画面108に重なるようにディスプレイ3に表示する。
【0076】
確認ウィンドウ109は、削除チェックボックス108aに対応する登録者の連絡先情報が削除されることを通知するメッセージを含む。また、確認ウィンドウ109は、削除対象者の通話履歴情報を非表示対象に設定するか否かをユーザが選択するための非表示チェックボックス109aを含む。さらに、確認ウィンドウ109は、承諾操作に用いられる承諾オブジェクト109bおよび取消操作に用いられる取消オブジェクト109cを含む。承諾操作は、承諾オブジェクト109bに対するタッチ操作とされる。取消操作は、取消オブジェクト109cに対するタッチ操作とされる。
【0077】
制御部11は、非表示チェックボックス109aに対してタッチ操作がなされたか否かを監視する(S210)。また、制御部11は、承諾操作がなされたか否か、および、取消操作がなされたか否かを監視する(S211、S212)。
【0078】
削除対象者の通話履歴情報がディスプレイ3に表示されないことを望む場合、ユーザは、非表示チェックボックス109aに対してタッチ操作を行う。非表示チェックボックス109aに対してタッチ操作がなされた場合(S210:YES)、制御部11は、非表示チェックボックス109aにチェックマークが表示されていなければ(S213:NO)、チェックマークを表示し(S214)、チェックマークが表示されていれば(S213:YES)、チェックマークを消去する(S215)。
【0079】
ユーザは、削除対象者(全ての登録者が選択された場合は、全ての登録者)の連絡先情報の削除を承諾する場合、承諾操作を行う。承諾操作がなされると(S211:YES)、制御部11は、非表示チェックボックス109aへのチェックがあるか否か判定する(S216)。非表示チェックボックス109aへのチェックがある場合(S216:YE
S)、制御部11は、通話履歴テーブル12b、12c、12dへアクセスし、これら通話履歴テーブル12b、12c、12d内の、削除対象者の通話履歴情報(発信履歴情報、着信履歴情報および不在着信履歴情報)に対応する表示フラグをリセットし、その通話履歴情報を非表示対象に設定する(S217)。そして、制御部11は、削除対象者の連絡先情報を電話帳テーブル12aから削除する(S218)。一方、非表示チェックボックス109aへのチェックがない場合(S216:NO)、制御部11は、削除対象者の通話履歴情報に対応する表示フラグをセット状態に維持したまま、削除対象者の連絡先情報を電話帳テーブル12aから削除する(S218)。制御部11は、確認ウィンドウ109を閉じて(S219)、ステップS202の処理へ戻り、再び、削除チェックボックス108aに対するタッチ操作の有無、実行操作の有無および取消操作の有無を監視する(S202、S203、S204)。
【0080】
ユーザは、削除対象者の連絡先情報の削除を取り消す場合、取消操作を行う。取消操作がなされると(S212:YES)、制御部11は、削除を中止して、確認ウィンドウ109を閉じ(S219)、ステップS202の処理へ戻る。
【0081】
ユーザは、削除対象者の連絡先情報の削除が完了すると、連絡先削除画面108において終了操作を行う。終了操作が行われると(S204:YES)、制御部11は、連絡先削除画面108を閉じて(S220)、連絡先削除処理を終了する。
【0082】
ユーザは、通話履歴情報をディスプレイ3に表示させる場合に、
図5(a)に示す履歴表示キー102aに対するタッチ操作を行う。制御部11により、履歴表示処理が実行され、ディスプレイ3に通話履歴一覧画面110が表示される。制御部11は、履歴表示処理において、本発明の表示処理部として機能し、通話履歴テーブル12b、12c、12dに記憶された通話履歴情報をディスプレイ3に表示する。このとき、制御部11は、通話履歴テーブル12b、12c、12dにおいて、非表示対象に設定された(表示フラグがリセットされた)通話履歴情報を表示せず、非表示対象に設定されていない(表示フラグがセットされた)通話履歴情報を表示する。
【0083】
図10は、履歴表示処理を示すフローチャートである。
図11(a)は、非表示設定がなされている場合の通話履歴一覧画面110の一例を示す図である。
図11(b)は、非表示設定がなされていない場合の通話履歴一覧画面110の一例を示す図である。
【0084】
履歴表示処理が開始されると、制御部11は、通話履歴一覧画面110での表示対象が、全ての通話履歴情報、発信履歴情報、着信履歴情報、または不在着信履歴情報の何れに設定されているかを判定する(S301)。通話履歴一覧画面110での表示対象は、後述する表示対象選択処理において、ユーザの選択操作に基づいて設定される。
【0085】
全ての通話履歴情報が表示対象に設定されている場合(S301:全ての通話履歴情報)、制御部11は、非表示設定がなされているか否かを判定する(S302)。非表示設定は、上述の連絡先削除処理で非表示対象に設定された通話履歴情報を表示しないための設定である。非表示設定は、後述する表示対象選択処理において、ユーザの選択操作に基づいて行われる。
【0086】
非表示設定がなされている場合(S302:YES)、制御部11は、全ての通話履歴テーブル12b、12c、12dから表示フラグがセットされた通話履歴情報を抽出する(S303)。即ち、制御部11は、非表示対象に設定されていない通話履歴情報を抽出し、非表示対象に設定されている通話履歴情報を抽出しない。一方、非表示設定がなされていない場合(S302:NO)、制御部11は、全ての通話履歴テーブル12b、12c、12dから全ての通話履歴情報を抽出する(S304)。
【0087】
同様にして、発信履歴情報が表示対象に設定されている場合(S301:発信履歴情報)、制御部11は、非表示設定がなされていれば(S305:YES)、発信履歴テーブル12bから表示フラグがセットされた発信履歴情報を抽出し(S306)、非表示設定がなされていなければ(S305:NO)、発信履歴テーブル12bから全ての発信履歴情報を抽出する(S307)。また、着信履歴情報が表示対象に設定されている場合(S301:着信履歴情報)、制御部11は、非表示設定がなされていれば(S308:YES)、着信履歴テーブル12cから表示フラグがセットされた着信履歴情報を抽出し(S309)、非表示設定がなされていなければ(S308:NO)、着信履歴テーブル12cから全ての着信履歴情報を抽出する(S310)。さらに、不在着信履歴情報が表示対象に設定されている場合(S301:不在着信履歴情報)、制御部11は、非表示設定がなされていれば(S311:YES)、不在着信履歴テーブル12dから表示フラグがセットされた不在着信履歴情報を抽出し(S312)、非表示設定がなされていなければ(S311:NO)、不在着信履歴テーブル12dから全ての不在着信履歴情報を抽出する(S313)。
【0088】
通話履歴情報(全ての通話履歴情報、発信履歴情報、着信履歴情報、または不在着信履歴情報)が抽出されると、制御部11は、画像出力部13を制御し、抽出された通話履歴情報の一覧から構成される通話履歴一覧画面110をディスプレイ3に表示する(S314)。
図11(a)に示すように、削除対象者の通話履歴情報は、非表示対象に設定(表示フラグがリセット)されており、且つ、非表示設定がなされている場合、通話履歴一覧画面110により表示されない。一方、
図11(b)に示すように、削除対象者の通話履歴情報は、非表示対象に設定(表示フラグがリセット)されていない場合、または、非表示対象に設定されていても非表示設定がなされていない場合、通話履歴一覧画面110により表示される。ただし、連絡先情報が削除されたため、制御部11は、電話番号に対応する名前を電話帳テーブル12aから読み出せない。よって、名前は表示されなくなる。なお、
図11(a)および(b)には、全ての通話履歴情報が表示対象に設定された場合の通話履歴一覧画面110が例示されている。
【0089】
通話履歴一覧画面110には、通話履歴情報として、電話番号、発信(着信)日時、が含まれる。また、通話履歴一覧画面110には、電話帳テーブル12aにおいて電話番号に対応付けられた名前が含まれる。さらに、通話履歴一覧画面110では、矢印の方向により、発信、着信の種別が示される。不在着信の場合は、矢印が表示されない。さらに、通話履歴一覧画面110では、通話履歴情報が表わされた各情報欄110aに対応して発信オブジェクト110bが設けられる。発信オブジェクト110bに対するタッチ操作がなされると、制御部11は、操作された発信オブジェクト110bに対応する電話番号による電話の発信を行う。
【0090】
次に、表示対象の選択および非表示設定を行うための表示対象選択処理について説明する。制御部11は、表示対象選択処理において、本発明の設定処理部として機能し、非表示対象に設定された通話履歴情報をディスプレイ3に表示しない非表示設定を行う。
【0091】
図12は、表示対象選択処理を示すフローチャートである。
図13(a)は、メニューウィンドウ111が重ねて表示された通話履歴一覧画面110の一例を示す図である。
図13(b)は、表示対象選択画面112の一例を示す図である。
【0092】
ユーザは、表示対象となる通話履歴情報を選択する場合や非表示設定を行う場合に、通話履歴一覧画面110が表示された状態において、メニューキー103aに対するタッチ操作を行う。ディスプレイ3には、通話履歴一覧画面110に重なるようにメニューウィンドウ111が表示される。
図13(a)に示すように、メニューウィンドウ111に含
まれる項目一つに、表示対象を選択する手続を開始するためのメニュー111aが含まれる。ユーザが、メニュー111aに対するタッチ操作を行うと、制御部11により、表示対象選択処理が開始される。
【0093】
図12を参照して、制御部11は、画像出力部13を制御して、表示対象選択画面112をディスプレイ3に表示する(S401)。
図13(b)に示すように、表示対象選択画面112は、非表示対象の通話履歴情報を表示させない場合にチェックされる設定チェックボックス112aと、表示対象となる通話履歴情報を選択するための選択チェックボックス112bを含む。選択チェックボックス112bは、「全ての通話履歴情報」、「発信履歴情報」、「着信履歴情報」および「不在着信履歴情報」の各項目にそれぞれ対応して設けられる。さらに、表示対象選択画面112は、実行操作に用いられる実行オブジェクト112cおよび終了操作に用いられる終了オブジェクト112dを含む。実行操作は、実行オブジェクト112cに対するタッチ操作とされる。終了操作は、終了オブジェクト112dに対するタッチ操作とされる。
【0094】
制御部11は、設定チェックボックス112aに対してタッチ操作がなされたか否かを監視する(S402)。非表示対象の通話履歴情報が表示されないようにする場合、ユーザは、チェックマークが入っていない状態の設定チェックボックス112aに対してタッチ操作を行う。設定チェックボックス112aに対してタッチ操作がなされた場合(S402:YES)、制御部11は、設定チェックボックス112aにチェックマークが表示されていなければ(S403:NO)、チェックマークを表示し(S404)、チェックマークが表示されていれば(S403:YES)、チェックマークを消去する(S405)。
【0095】
制御部11は、選択チェックボックス112bに対してタッチ操作がなされたか否かを監視する(S406)。ユーザは、表示を希望する項目に対応する選択チェックボックス112bに対してタッチ操作を行う。何れかの選択チェックボックス112bに対してタッチ操作がなされた場合(S406:YES)、制御部11は、タッチ操作がなされた選択チェックボックス112bにチェックマークを表示する(S407)。このとき、それまで表示されていた他の選択チェックボックス112bのチェックマークは消去される。
【0096】
制御部11は、実行操作がなされたか否か、および、終了操作がなされたか否かを監視する(S408、S409)。ユーザは、設定チェックボックス112aにチェックマークを入力し(あるいは入力を行わず)、さらに、所望の選択チェックボックス112bへチェックマークを入力すると、実行操作を行う。
【0097】
実行操作が行われると(S408:YES)、制御部11は、設定チェックボックス112aがチェックされているか否かを判定する(S410)。設定チェックボックス112aがチェックされていれば(S410:YES)、制御部11は、非表示対象の通話履歴情報を表示しない非表示設定を行う(S411)。そして、制御部11は、選択チェックボックス112bのチェックにより選択された通話履歴情報を通話履歴一覧画面110により表示する表示対象に設定する(S412)。制御部11は、表示対象選択画面112を閉じて(S413)、表示対象選択処理を終了する。表示対象選択画面112において終了操作が行われた場合も(S409:YES)、制御部11は、表示対象選択画面112を閉じて(S413)、表示対象選択処理を終了する。
【0098】
表示対象選択処理が終了すると、再び、履歴表示処理が行われて、通話履歴一覧画面110がディスプレイ3に表示される。この表示の際には、先に表示対象選択処理により行われた非表示設定および表示対象の設定が有効となる。なお、表示対象選択処理が終了したときに、画面がホーム画面101に戻されても良い。
【0099】
ユーザは、非表示対象に設定された通話履歴情報について、非表示対象解除画面113を用いて、設定の解除を行うことができる。
図14は、非表示対象解除画面113の一例を示す図である。非表示対象解除画面113には、非表示対象の通話履歴情報が表わされた各情報欄113aに対応して解除チェックボックス113bが設けられる。また、非表示対象解除画面113には、実行オブジェクト113cおよび終了オブジェクト113dが設けられる。
【0100】
ユーザにより、解除を希望する通話履歴情報の解除チェックボックス113bに対するタッチ操作が行われると、制御部11は、解除チェックボックス113b内にチェックマークを表示する。実行操作として、実行オブジェクト113cに対するタッチ操作が行われると、制御部11は、チェックされた通話履歴情報の表示フラグをセットすることにより、その通話履歴情報について非表示対象の設定を解除する。
【0101】
以上、本実施の形態によれば、ユーザは、連絡先情報の削除時に、削除する連絡先情報に含まれる電話番号を含む通話履歴情報をディスプレイ3に表示させないようにすることができる。よって、不要な通話履歴情報がディスプレイ3に表示され続けることを容易に防止できる。また、ユーザは、ディスプレイ3に表示される通話履歴情報に名前が含まれない場合に、最初から電話帳テーブル12aに登録されていない相手との電話であることを容易に知ることができる。そのため、ユーザは最初から電話帳に登録されてない相手との電話であるのか、電話帳より登録を削除した相手との電話であるのか明確にわかる。
【0102】
さらに、本実施の形態によれば、ユーザは、削除される連絡先情報毎に、その連絡先情報に関連する通話履歴情報を非表示とするか否かを選択することができ、ユーザにとって利便性が高い。
【0103】
さらに、本実施の形態によれば、ユーザは、非表示対象に設定された通話履歴情報を全体として表示するか否かを決めることができ、ユーザにとって一層利便性が高い。
【0104】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態等によって何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施の形態も、上記以外に種々の変更が可能である。
【0105】
<変更例1>
上記実施の形態では、連絡先情報の削除操作の際に、確認ウィンドウ109の非表示チェックボックス109aへのチェックがなされると、通話履歴テーブル12b、12c、12dにおいて、削除対象者の通話履歴情報が非表示対象に設定され、その通話履歴情報が通話履歴一覧画面110に表示されなくなる。
【0106】
上記のような構成ではなく、確認ウィンドウ109の非表示チェックボックス109aへのチェックがなされた場合に、通話履歴テーブル12b、12c、12dにおいて、削除対象者の通話履歴情報が削除される構成が採られても良い。
【0107】
図15(a)ないし(c)は、それぞれ、本変更例に係る、発信履歴テーブル12b、着信履歴テーブル12cおよび不在着信履歴テーブル12dの構成を示す図である。本変更例では、発信履歴テーブル12b、着信履歴テーブル12cおよび不在着信履歴テーブル12dに表示フラグが設けられない。
【0108】
図16は、本変更例に係る、連絡先削除処理を示すフローチャートである。本変更例では、
図8に示すステップS217の処理が、ステップS221の処理に置き換えられる。
本変更例では、制御部11は、非表示チェックボックス109aへのチェックがあると判定した場合(S216:YES)、削除対象者の通話履歴情報を通話履歴テーブル12b、12c、12dから削除する(S221)。
【0109】
図17(a)は、本変更例に係る、表示対象選択画面112の一例を示す図である。
図17(b)は、本変更例に係る、表示対象選択処理を示すフローチャートである。
【0110】
本変更例では、削除対象者の通話履歴情報は、通話履歴テーブル12b、12c、12dから削除されるため、表示対象選択処理において、非表示設定が行われない。よって、
図17(a)に示すように、表示対象選択画面112から設定チェックボックス112aが除かれる。さらに、
図17(b)に示すように、表示対象選択処理において、非表示設定に関連する処理、即ち、ステップS402ないしS405、S410およびS411の処理が削除される。
【0111】
図18は、本変更例に係る、履歴表示処理を示すフローチャートである。本変更例では、上述の通り、表示フラグの設定および非表示設定が行われないため、履歴表示処理において、ステップS302、S303、S305、S306、S308、S309、S311およびS312が削除される。制御部11は、表示対象の設定に応じて、全てのあるいは何れかの通話履歴テーブル12b、12c、12dから、記録されている全ての通話履歴情報を抽出し(S304、S307、S310、S313)、抽出された通話履歴情報から構成される通話履歴一覧画面110をディスプレイ3に表示する(S314)。削除対象者の通話履歴情報は、既に通話履歴テーブル12b、12c、12dから削除されているため、通話履歴一覧画面110により表示されることはない。
【0112】
本変更例によっても、上記実施の形態と同様、ユーザは、連絡先情報の削除時に、削除する連絡先情報に含まれる電話番号を含む通話履歴情報をディスプレイ3に表示させないようにすることができる。よって、不要な通話履歴情報がディスプレイ3に表示され続けることを容易に防止できる。さらに、ユーザは、削除される連絡先情報毎に、その連絡先情報に関連する通話履歴情報を非表示とするか否かを選択することができ、ユーザにとって利便性が高い。
【0113】
通話履歴テーブル12b、12c、12dでは、記憶するデータ量が許容データ量に到達すると、新たな通話履歴情報が記憶される際に古い通話履歴情報が削除される。本変更例の構成とすれば、削除対象者の通話履歴情報が通話履歴テーブル12b、12c、12dから削除されるので、必要な通話履歴情報を通話履歴テーブル12b、12c、12dに長期間残すことが可能となる。
【0114】
<変更例2>
上記変更例1では、削除対象者の通話履歴情報が通話履歴テーブル12b、12c、12dから削除される。これに対し、本変更例では、通話履歴テーブル12b、12c、12dとは別に、予備通話履歴テーブル12eが記憶部12に備えられる。そして、通話履歴テーブル12b、12c、12dから削除される前に、通話履歴情報が予備通話履歴テーブル12eに記録される。すなわち、通話履歴情報が通話履歴テーブル12b、12c、12dから予備通話履歴テーブル12eに移動される。
【0115】
図19は、本変更例に係る、予備通話履歴テーブル12eの構成を示す図である。
予備通話履歴テーブル12eには、通話履歴情報の他、その通話履歴情報の種別(発信、着信、不在着信)が記憶される。なお、このように種別が記憶されるのではなく、発信履歴情報、着信履歴情報および不在着信履歴情報の各々に対し、別に予備通話履歴テーブルが用意されても良い。
【0116】
図20は、本変更例に係る、連絡先削除処理を示すフローチャートである。本変更例では、
図8に示すステップS217の処理が、ステップS231の処理に置き換えられる。本変更例では、制御部11は、非表示チェックボックス109aへのチェックがあると判定した場合(S216:YES)、削除対象者の通話履歴情報を通話履歴テーブル12b、12c、12dから予備通話履歴テーブル12eへ移動させる(S231)。即ち、制御部11は、削除対象者の通話履歴情報を、予備通話履歴テーブル12eに記録した後に、通話履歴テーブル12b、12c、12dから削除する。
【0117】
図21は、本変更例に係る、表示対象選択処理を示すフローチャートである。本変更例では、
図12に示すステップS411の処理が削除され、ステップS421の処理が付加される。本変更例では、制御部11は、設定チェックボックス112aがチェックされていない場合に(S410:NO)、制御部11は、予備通話履歴テーブル12eに記録された通話履歴情報をディスプレイ3に表示する表示設定を行う(S421)。
【0118】
図22は、本変更例に係る、履歴表示処理を示すフローチャートである。本変更例では、制御部11は、表示対象の判定(S501)に続いて、予備通話履歴テーブル12eに記録された通話履歴情報をディスプレイ3に表示する表示設定がなされているか否かを判定する(S502、S505、S508、S511)。表示設定がなされている場合(S502:YES、S505:YES、S508:YES、S511:YES)、制御部11は、予備通話履歴テーブル12eから、表示対象の設定に応じて、全てのあるいは何れかの種別の通話履歴情報を抽出するとともに(S503、S506、S509、S512)、表示対象の設定に応じて、全てのあるいは何れかの通話履歴テーブル12b、12c、12dから、記録されている全ての通話履歴情報を抽出する(S504、S507、S510、S513)。一方、表示設定がなされていない場合(S502:NO、S505:NO、S508:NO、S511:NO)、制御部11は、予備通話履歴テーブル12eから通話履歴情報を抽出せず、全てのあるいは何れかの通話履歴テーブル12b、12c、12dから、記録されている全ての通話履歴情報を抽出する(S504、S507、S510、S513)。制御部11は、抽出された通話履歴情報から構成される通話履歴一覧画面110をディスプレイ3に表示する(S514)。こうして、削除対象者の通話履歴情報は、通話履歴テーブル12b、12c、12dから削除され、且つ表示設定が行われていない場合、通話履歴一覧画面110により表示されず、通話履歴テーブル12b、12c、12dから削除されていない場合、または削除されても表示設定が行われている場合、通話履歴一覧画面110により表示される。
【0119】
本変更例によっても、上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0120】
通話履歴テーブル12b、12c、12dでは、記憶するデータ量が許容データ量に到達すると、新たな通話履歴情報が記憶される際に古い通話履歴情報が削除される。削除対象者の通話履歴情報が、非表示状態のまま通話履歴テーブル12b、12c、12dに残される場合、データ容量の関係から、通話履歴情報が非表示の状態のまま、ユーザが気付かないうちに通話履歴テーブル12b、12c、12dから削除されてしまう場合がある。こうなると、ユーザは、非表示の状態にしておいた通話履歴情報をもはや確認することができない。本変更例の構成とすれば、削除対象者の通話履歴情報は、通話履歴テーブル12b、12c、12dから予備通話履歴テーブル12eに移されるので、通話履歴情報を非表示の状態のまま長期間残しておくことができ、ユーザは、非表示の状態とされた通話履歴情報を後々確認しやすい。
【0121】
<その他の変更例>
上記実施の形態および変更例では、通信に係る履歴情報として、電話に係る履歴情報(
通話履歴情報)が採り上げられ、通話履歴情報が通話履歴一覧画面110により表示される場合に本発明が適用される構成が説明されている。しかしながら、メール(電子メール、ショートメッセージ)に係る履歴情報(メール履歴情報)がメール履歴一覧画面により表示される場合に、本発明が適用され得る。
【0122】
メール履歴情報は、送信履歴情報と受信履歴情報とを含む。記憶部12に、送信履歴情報が記録される送信履歴テーブルと受信履歴情報が記録される受信履歴テーブルが備えられる。電子メールの場合、送信履歴情報は、メールアドレスおよび送信日時を含み、受信履歴情報は、メールアドレスおよび受信日時を含む。ショートメッセージの場合、送信履歴情報は、電話番号および送信日時を含み、受信履歴情報は、電話番号および受信日時を含む。
【0123】
メール履歴情報を対象として、上記実施の形態および上記変更例に示す履歴記録処理(
図6)、連絡先削除処理(
図8、
図16、
図20)、履歴表示処理(
図10、
図18、
図22)および表示対象選択処理(
図12、
図17(b)、
図21)と同様な処理が、制御部11により実行される。ユーザの削除操作により連絡先情報が削除された場合、削除された連絡先情報に含まれるメールアドレス(電話番号)を含むメール履歴情報がメール履歴一覧画面によりディスプレイ3に表示されなくなる。
【0124】
上記実施の形態では、発信履歴情報、着信履歴情報および不在着信履歴情報が、それぞれに対応する発信履歴テーブル12b、着信履歴テーブル12cおよび不在着信履歴テーブル12dに記録される。しかしながら、これら通話履歴情報が記録される形態は如何なるのものでも良い。たとえば、これら通話履歴情報が、一つの通話履歴テーブルに混在して記録されても良い。この場合、通話履歴テーブルには、発信、着信および不在着信の種別を表す情報が通話履歴情報毎に記録される。
【0125】
上記実施の形態では、ユーザは、削除対象者の通話履歴情報を非表示対象に設定するか否かの選択、および非表示対象に設定された通話履歴情報を非表示とするか否かの選択を行うことができる。しかしながら、ユーザがこれらの選択を行えないような構成が採られても良い。この場合、連絡先情報が削除されると、それに対応する通話履歴情報が、自動的に通話履歴一覧画面110による表示から外される。このような構成が採られる場合には、連絡先情報が削除されても、それに対応する通話履歴情報が通話履歴一覧画面110により表示される第1モードと、連絡先情報が削除されると、それに対応する通話履歴情報が通話履歴一覧画面110により表示されなくなる第2モードとの中から、ユーザが所望のモードを選択できる構成とされても良い。勿論、上記の構成とされない場合、即ち、上記実施の形態の構成とされた場合にも、上記第1モードおよび第2モードの中からモード選択が行える構成とされて良い。
【0126】
上記実施の形態では、スマートフォン型の携帯電話機に本発明が適用されている。しかしながら、これに限らず、ストレート式、折りたたみ式、スライド式等、他のタイプの携帯電話機に本発明が適用されても良い。
【0127】
さらに、本発明は、携帯電話機に限られず、PDA(Personal DigitalAssistant)、タブレットPC(Tablet PC)等の他の携帯端末装置、固定電話機など、各種の通信装置に適用可能である。
【0128】
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。