特許第6239392号(P6239392)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6239392回転軸系のアライメント調整方法およびアライメント計測装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6239392
(24)【登録日】2017年11月10日
(45)【発行日】2017年11月29日
(54)【発明の名称】回転軸系のアライメント調整方法およびアライメント計測装置
(51)【国際特許分類】
   F01D 25/00 20060101AFI20171120BHJP
   F16C 23/00 20060101ALI20171120BHJP
   F01D 25/16 20060101ALI20171120BHJP
   F01D 25/28 20060101ALI20171120BHJP
【FI】
   F01D25/00 U
   F16C23/00
   F01D25/00 F
   F01D25/00 V
   F01D25/16 K
   F01D25/28 D
   F01D25/16 B
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-11364(P2014-11364)
(22)【出願日】2014年1月24日
(65)【公開番号】特開2015-137629(P2015-137629A)
(43)【公開日】2015年7月30日
【審査請求日】2016年10月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100118913
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 邦生
(72)【発明者】
【氏名】田村 卓也
【審査官】 西中村 健一
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−336752(JP,A)
【文献】 特開2011−178364(JP,A)
【文献】 特開昭56−127891(JP,A)
【文献】 特開昭53−091770(JP,A)
【文献】 実開昭50−077666(JP,U)
【文献】 特開2010−159673(JP,A)
【文献】 特開2002−286586(JP,A)
【文献】 特開平07−109901(JP,A)
【文献】 特許第2619132(JP,B2)
【文献】 特開2005−106738(JP,A)
【文献】 実開昭60−061140(JP,U)
【文献】 特開昭53−005660(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F01D 25/00、16、28
F16C 13/00−06
F16C 17/00−26
F16C 23/00−10
F16C 41/00
DWPI(Thomson Innovation)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動軸と従動軸とがカップリングにより連結されたアッセンブリー軸が、少なくとも3つの複数の軸受によって軸支されている回転軸系の、前記複数の軸受の高さを確認および調整するアライメント調整方法であって、
前記複数の軸受の軸方向間隔、および前記回転軸系の運転時における前記複数の軸受の熱膨張による高さ変位量に基づき、前記回転軸系の冷態時において前記複数の軸受に予め付与されるべき軸受高低差寸法を計算する軸受高低差寸法計算ステップと、
前記アッセンブリー軸の軸部分の形状を模したダミー軸を前記軸受の上に設置するダミー軸設置ステップと、
前記軸受の上から押圧手段によって前記ダミー軸を押圧し、該ダミー軸が弾性変形して前記軸受に接触するまでのダミー軸降下量を計測する降下量計測ステップと、
前記ダミー軸降下量が前記軸受高低差寸法から導き出される規定降下量の許容範囲内にあるか否かを判定する降下量判定ステップと、
前記降下量判定ステップの判定結果が否定判定の場合に、前記複数の軸受の高さを調整する高さアライメント調整ステップと、
を具備してなることを特徴とする回転軸系のアライメント調整方法。
【請求項2】
前記降下量判定ステップの判定結果が肯定判定の場合に、前記軸受と前記ダミー軸との間に着色剤を塗布して軸受当たり具合を検査するダミー軸着色当たり検査ステップをさらに行なうことを特徴とする請求項1に記載の回転軸系のアライメント調整方法。
【請求項3】
前記ダミー軸着色当たり検査ステップの検査結果が良好である場合に、前記軸受と前記アッセンブリー軸との間に着色剤を塗布して軸受当たり具合を検査するアッセンブリー軸着色当たり検査ステップをさらに行なうことを特徴とする請求項2に記載の回転軸系のアライメント調整方法。
【請求項4】
前記アッセンブリー軸を前記軸受の上に載せて該軸受上方のカバーを閉じ、この状態で前記アッセンブリー軸を上方に持ち上げて、その移動量により前記軸受の軸受隙間を計測する軸受隙間計測ステップと、
前記軸受隙間計測ステップにおいて計測された前記軸受隙間が許容範囲内にあるか否かを判定する軸受隙間判定ステップと、
前記軸受隙間判定ステップの判定結果が否定判定の場合に前記軸受を交換する軸受交換ステップと、
をさらに具備したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転軸系のアライメント調整方法。
【請求項5】
駆動軸と従動軸とがカップリングにより連結されたアッセンブリー軸が、少なくとも3つの複数の軸受によって軸支されている回転軸系の、前記複数の軸受の高さを計測するアライメント計測装置であって、
前記アッセンブリー軸の軸部分の形状を模した形状を有し、前記軸受の上に設置されるダミー軸と、
前記軸受の位置に設置されて前記ダミー軸を下方に押圧する押圧手段と、
前記押圧手段に押圧された前記ダミー軸が弾性変形して前記軸受に接触するまでのダミー軸降下量を計測する降下量計測手段と、
を具備してなることを特徴とするアライメント計測装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転軸系のアライメント調整方法に係り、詳しくは、例えばタービン装置のタービン軸と減速軸とがカップリングにより連結されたような回転軸系のアライメント調整方法およびアライメント計測装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図1に、回転軸系の一例であるタービン発電装置を模式的に示す。このタービン発電装置1は、基礎部2の上面に、例えば3基の軸受支持部3a,3b,3cが一直線上に設置され、これらの軸受支持部3a,3b,3c上に軸受4a,4b,4cが交換可能に設けられている。
これら3基の軸受4a,4b,4cには、タービンローター6(駆動軸)と減速軸7(従動軸)とがリジッドタイプのカップリング8によって連結されたアッセンブリー軸9が回転自在に軸支される。
減速軸7の中間部には減速機のピニオンギア11が設けられ、このピニオンギア11と、減速機を構成する他の減速ギア(非図示)とが、軸受支持部3b,3cと共に、基礎部2の上面に設置された減速機車室12の内部に収容されている。この減速機車室12の内部には所定量の潤滑油が貯留されている。
【0003】
アッセンブリー軸9が回転振動を起こすことなくスムーズに回転するためには、タービン発電装置1の運転時(昇温時)において3基の軸受4a,4b,4cが平面視で一直線上に並び、且つ側面視で同一高さに並ぶように正確にアライメントされ、各軸受4a,4b,4cに対してアッセンブリー軸9が均一に支持されていなければならない。なお、軸受支持部3a,3b,3cの高さは、基礎部2との間に挟装された図示しないシムの厚みを変更することによって微調整することができる。
【0004】
図2および図3に示すように、側面視で3基の軸受4a,4b,4cの高さアライメントが不正確であると、アッセンブリー軸9が傾斜する。このような場合には運転時に振動が発生してしまい、運転が困難になる。また、軸受4a,4b,4cの摺動面や、アッセンブリー軸9のジャーナル面が偏摩耗してしまう。
【0005】
タービン発電装置1の運転時においては、減速軸7に設けられているピニオンギア11が減速機車室12の内部で他のギアと噛み合って高速回転し、その際に減速機車室12の内部に貯留された潤滑油を激しく攪拌するため、潤滑油温度が例えば50℃程度まで上昇する。このため、減速機車室12と一体的に設けられている軸受支持部3b,3cが熱膨張して高さが高くなる。
したがって、タービン発電装置1の冷態時において3基の軸受4a,4b,4cの高さが揃うようにアライメントされていると、上記の熱膨張によって軸受4b,4cの高さが軸受4aの高さよりも高くなり、図2のような状態になってしまう。
【0006】
このため従来では、図4に示すように、タービン発電装置1の冷態時に、アッセンブリー軸9のカップリング8の連結を切り離した状態で、タービンローター6側のフランジ6aと、減速軸7側のフランジ7aとの開き角度αが所定の計画値となるように、即ち軸受4aに対して軸受4b,4cの高さが下がるように、各軸受支持部3a,3b,3cの高さを調整していた。この高さ調整は、前述のように、基礎部2と各軸受支持部3a,3b,3cとの間に挟装された図示しないシムの厚みを変更することによって行われる。
【0007】
一方、従来、このような軸受アライメントを調整する方法として、例えば特許文献1,2に開示されているものが知られている。
特許文献1に開示されている軸系のアライメント調整装置は、駆動軸と被駆動軸(従動軸)とがカップリングで結合され、該駆動軸と被駆動軸とが夫々複数の軸受支持部に支持された軸受で軸支されている軸系のアライメント調整装置において、前記軸受を支持する一の軸受支持部に温度調整手段を設け、該温度調整手段による温度変化により、一の軸受支持部の垂直高さ調整を行ない、前記カップリング位置で生じる駆動軸側と被駆動軸側間の偏差を解消する方向に制御するものである。
【0008】
また、特許文献2に開示されているロータアライメント計測評価装置は、評価演算部を有し、この評価演算部は、入力部より入力される各軸受のオフセット量・ジャーナルレベル・カップリングアライメント設計値から設計ロータアライメント線図を作成する手段と、各ロータ間のカップリングアライメント計測値から現状のロータアライメント線図を作成すると、これらの手段で作成された設計ロータアライメント線図を表示部に表示すると共に、現状ロータアライメント線図の現状値を同グラフ上にプロットし、設計ロータアライメント状態からの乖離・偏差量を線図表示し、且つ現状のアライメントのズレを修正する場合の必要修正量及び修正後の予想アライメント状態をシミュレーションする機能を有する評価プロット表示制御手段とからなるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平11−336752号公報
【特許文献2】特開2010−159673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、図4に示すようにカップリング8の連結を切り離してタービンローター6側のフランジ6aと、減速軸7側のフランジ7aとの開き角度αが所定の計画値となるように各軸受支持部3a,3b,3cの高さを調整する方法は、調整後にフランジ6a,7aを再結合する際に横方向のアライメントがずれてしまう虞がある。横方向のアライメントがずれると、その修正に多大な手間が掛かるため、カップリング8の連結を切り離すことなく、アライメントの状態を計測及び調整する事が求められている。
【0011】
また、特許文献1,2に開示されているアライメント調整方法は、いずれも複雑でコストが嵩む機器類を用いており、回転軸の各部の位置データを多数インプットする必要があるとともに、これらのデータを解析および評価する必要があるため、発電所や船上等の現場では扱いが困難であった。
【0012】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、簡易で安価な機材により、駆動軸と従動軸との間のカップリング連結を切り離すことなく、軸受の高さアライメント調整を可能にして、アライメントのずれによって生じる軸の振動等を確実に防止することのできる回転軸系のアライメント調整方法およびアライメント計測装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明に係る回転軸系のアライメント調整方法は、駆動軸と従動軸とがカップリングにより連結されたアッセンブリー軸が、少なくとも3つの複数の軸受によって軸支されている回転軸系の、前記複数の受の高さを確認および調整するアライメント調整方法であって、前記複数の受の軸方向間隔、および前記回転軸系の運転時における前記複数の受の熱膨張による高さ変位量に基づき、前記回転軸系の冷態時において前記複数の軸受に予め付与されるべき軸受高低差寸法を計算する軸受高低差寸法計算ステップと、前記アッセンブリー軸の軸部分の形状を模したダミー軸を前記軸受の上に設置するダミー軸設置ステップと、前記軸受の上から押圧手段によって前記ダミー軸を押圧し、該ダミー軸が弾性変形して前記軸受に接触するまでのダミー軸降下量を計測する降下量計測ステップと、前記ダミー軸降下量が前記軸受高低差寸法から導き出される規定降下量の許容範囲内にあるか否かを判定する降下量判定ステップと、前記降下量判定ステップの判定結果が否定判定の場合に、前記複数の軸受の高さを調整する高さアライメント調整ステップと、を具備してなることを特徴とする。
【0014】
このアライメント調整方法によれば、駆動軸と従動軸とがカップリングにより連結されたアッセンブリー軸のカップリング連結を切り離すことなく、このアッセンブリー軸を全体的に取り出して、その代わりにアッセンブリー軸の形状を模した軽量且つ簡素な形状のダミー軸を複数の軸受の上に設置し(ダミー軸設置ステップ)、各軸受の上から押圧手段によってダミー軸を押圧することにより、ダミー軸を弾性変形させて各軸受に接触するまでのダミー軸降下量を計測する(降下量計測ステップ)。
【0015】
そして、このダミー軸降下量が、複数の軸受の各々の軸方向間隔、および運転時における各軸受の各々の熱膨張による高さ変位量に基づき回転軸系の冷態時において各軸受に予め付与されるべく軸受高低差寸法計算ステップにて計算された軸受高低差寸法から導き出される規定降下量の許容範囲内にあるか否かが判定され(降下量判定ステップ)、ダミー軸降下量が規定降下量の許容範囲内に無い場合には軸受の高さアライメントが調整される(高さアライメント調整ステップ)。
【0016】
このように、アッセンブリー軸の代わりに簡素な軸形状のダミー軸を軸受上に設置し、各軸受の位置で押圧手段によりダミー軸を押し下げ、ダミー軸が軸受に接触するまでのダミー軸降下量を計測することによって各軸受の高さが適正かどうかを判断する。
【0017】
したがって、従来のように駆動軸と従動軸との間のカップリング連結を切り離す必要がなく、例えば高さアライメント調整後の再結合時に横方向のアライメントがずれるといった虞もなく、簡易で安価な機材により、軸受の高さアライメント調整を可能にして、アッセンブリー軸の回転振動を確実に防止することができる。
【0018】
上記のアライメント調整方法において、前記降下量判定ステップの判定結果が肯定判定の場合に、前記軸受と前記ダミー軸との間に着色剤を塗布して軸受当たり具合を検査するダミー軸着色当たり検査ステップをさらに行なうようにしてもよい。
【0019】
このダミー軸着色当たり検査ステップを行なうことにより、上述の降下量計測ステップにおいてダミー軸の降下量から軸受の高低差を計測して各軸受の高さ調整を行うのみに留まらず、ダミー軸が各軸受に対して実際にどのように接触しているかを判断し、その結果が思わしくなければ軸受の高さを再調整することができる。このため、より高精度な高さアライメント調整を行うことができる。
【0020】
上記のアライメント調整方法において、前記ダミー軸着色当たり検査ステップの検査結果が良好である場合に、前記軸受と前記アッセンブリー軸との間に着色剤を塗布して軸受当たり具合を検査するアッセンブリー軸着色当たり検査ステップをさらに行なうようにしてもよい。
【0021】
このアッセンブリー軸着色当たり検査ステップを行なうことにより、ダミー軸のみならず、実際に軸受に搭載されるアッセンブリー軸が各軸受に対して実際にどのように接触しているかを判断し、その結果が思わしくなければ軸受の高さを再調整することができる。このため、より高精度な高さアライメント調整を行うことができる。
【0022】
上記のアライメント調整方法において、前記アッセンブリー軸を前記軸受の上に載せて該軸受上方のカバーを閉じ、この状態で前記アッセンブリー軸を上方に持ち上げて、その移動量により前記軸受の軸受隙間を計測する軸受隙間計測ステップと、前記軸受隙間計測ステップにおいて計測された前記軸受隙間が許容範囲内にあるか否かを判定する軸受隙間判定ステップと、前記軸受隙間判定ステップの判定結果が否定判定の場合に前記軸受を交換する軸受交換ステップと、をさらに設けるのが好ましい。
【0023】
この軸受隙間計測ステップおよび軸受隙間判定ステップを行えば、各軸受の高さアライメントの調整を行うのみに留まらず、各軸受上方のカバーを閉じた状態で軸受の内径の隙間を測定し、その数値が許容範囲内になければ軸受を交換することができる。このように、アライメント調整と軸受の隙間検査の両方を行うことにより、アッセンブリー軸の回転振動をより確実に防止することができる。
【0024】
また、本発明に係るアライメント計測装置は、駆動軸と従動軸とがカップリングにより連結されたアッセンブリー軸が、少なくとも3つの複数の軸受によって軸支されている回転軸系の、前記複数の受の高さを計測するアライメント計測装置であって、前記アッセンブリー軸の軸部分の形状を模した形状を有し、前記軸受の上に設置されるダミー軸と、前記軸受の位置に設置されて前記ダミー軸を下方に押圧する押圧手段と、前記押圧手段に押圧された前記ダミー軸が弾性変形して前記軸受に接触するまでのダミー軸降下量を計測する降下量計測手段と、を具備してなることを特徴とする。
【0025】
上記構成のアライメント計測装置によれば、ダミー軸の形状が簡素且つ単純であるとともに、押圧手段としてはダミー軸を軸受に押圧できる程度のジャッキ等を利用でき、さらに降下量計測手段としてはダイヤルゲージ等を利用することができる。このため、別段複雑で高価な機材を必要とせず、非常に簡易で安価な機材によって軸受のアライメント調整を行なうことができる。
【発明の効果】
【0026】
以上のように、本発明に係る回転軸系のアライメント調整方法およびアライメント計測装置によれば、簡易で安価な機材により、駆動軸と従動軸との間のカップリング連結を切り離すことなく、軸受の高さアライメント調整を可能にして、アライメントのずれによって生じる軸の振動等を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】回転軸系の一例であるタービン発電装置(回転軸系)を模式的に示した側面図である。
図2】アッセンブリー軸のタービンローター側が下がるように傾斜した状態を示す側面図である。
図3】アッセンブリー軸の減速軸側が下がるように傾斜した状態を示す側面図である。
図4】従来の技術であるアライメント調整方法を示すタービン発電装置の側面図である。
図5】本発明の一実施形態に係るアライメント調整方法をフローチャートで示す図である。
図6】(A)はタービン発電装置の冷態時において各軸受に予め付与されるべき軸受高低差寸法を示す側面図、(B)は各軸受の摺動面に形成される望ましい摺接痕を示す平面図である。
図7】アライメント計測装置による1回目の降下量計測の様子を示す側面図である。
図8】アライメント計測装置による2回目の降下量計測の様子を示す側面図である。
図9図7のIX−IX矢視によるジャッキダウン器具の正面図である。
図10】(A)はダミー軸着色当たり検査の様子を示す側面図であり、(B)は各軸受の摺動面に形成される着色痕を示す平面図である。
図11】軸受隙間計測の様子を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
図5は、本発明の一実施形態に係るアライメント調整方法をフローチャートで示す図であり、図6(A)はタービン発電装置1(回転軸系)の冷態時において各軸受に予め付与されるべき軸受高低差寸法を示す側面図である。なお、図6図8、および図10図11において、背景技術の説明で用いた図1図4と同一の部分については、同一符合を付して説明を省略する。
【0029】
図5のフローチャートの各ステップを順に説明すると、まず、ステップS1で、図6(A)に示すように、軸受4a,4b,4cの各々の軸方向間隔L1,L2、およびタービン発電装置1の運転時における軸受4a〜4cの各々の熱膨張による高さ変位量に基づき、タービン発電装置1の冷態時において各軸受4a〜4cに予め付与されるべき軸受高低差寸法H1、即ち各軸受4a〜4cの高さアライメント値が設定される(軸受高低差寸法計算ステップ)。同時に、両端の軸受4a,4cを結んだ直線(後述するダミー軸16)から、真中の軸受4bまでの鉛直な距離である規定降下量H2が算出される。この規定降下量H2は、L1×tanβの式で求められる。βは両端の軸受4a,4cを結ぶ直線の水平からの傾斜角度である。
【0030】
本実施形態では、減速機側の軸受4b,4cの高さが、タービン側の軸受4aよりも軸受高低差寸法H1だけ低く設定されており、タービン発電装置1の運転時に減速機側の温度が高まることによって軸受4b,4cを支持する軸受支持部3b,3cが熱膨張した際に、3つの軸受4a,4b,4cの高さが同一高さに揃うようになっている。なお、この軸受高低差寸法H1の値は、アライメント調整時に毎回計算し直す必要はなく、タービン発電装置1の諸元や運転状況等に基づいて事前に設定されるものである。
【0031】
次に、ステップS2で、タービン車室および減速機車室12を開放し、タービンローター6(駆動軸)と減速軸7(従動軸)とがリジッドタイプのカップリング8によって連結されたアッセンブリー軸9が取り外される(図1参照)。
【0032】
次に、ステップS3で、軸受4a,4b,4cの摺動面を目視で確認する。この時には、図6(B)に示すように、軸受4a,4b,4cの摺動面に、アッセンブリー軸9の相対摺動による「黒当たり」と呼ばれる摺接痕9aが一定の幅で形成されていることが望ましい。なお、この時には軸受支持部3a,3b,3cから軸受4a,4b,4cを取り外すことなく検査を行う。
【0033】
次に、ステップS4で、軸受4a,4b,4cの摺動面に摺接痕9a(黒当たり)が想定した通りに形成されているか否かが判定される。この判定結果が否定判定(No)であればステップS5に移行し、高さアライメント調整を行う。即ち、基礎部2の上面と各軸受支持部3a,3b,3cとの間に挟装されているシムの厚みを変更することで各軸受4a,4b,4cの摺動面の高さを微調整する。その後、ステップS6に移行する。
【0034】
ステップS4の判定結果が肯定判定(Yes)であればステップS6に移行し、図7に示すように、軸受4a,4b,4cの上に、アッセンブリー軸9の軸部分の形状を模した直線的な形状のダミー軸16を設置する(ダミー軸設置ステップ)。さらに、図8および図9にも示すように、真中の軸受4bの位置にジャッキダウン器具17(押圧手段)を設置する。
【0035】
ジャッキダウン器具17は、ダミー軸16の中間部を軸受4bに押し付ける器具であり、図9に示すように、軸受4bおよびダミー軸16の両側に載置された一対の柱状支持部材21と、この柱状支持部材21の上に架設される梁状部材22と、梁状部材22を軸受支持部3b側に牽引する2本のスタッドボルト23およびナット24と、梁状部材22の中間部に鉛直に螺合された押圧ネジ25と、この押圧ネジ25の下端部に相対回転可能に設けられた押圧子26とを備えて構成されている。
【0036】
また、図7図8に示すように、ジャッキダウン器具17の前後と、軸受4aおよび4cの位置に、それぞれダイヤルゲージ18(降下量計測手段)が設けられており、ダミー軸16の高さの降下量を検知できるようになっている。なお、ダイヤルゲージ18に限らず、リニアゲージ等に代えてもよい。ダミー軸16と、ジャッキダウン器具17と、ダイヤルゲージ18とによってアライメント計測装置28が構成されている。
【0037】
ステップS7では、軸受4bの上からジャッキダウン器具17によってダミー軸16を押圧し、ダミー軸16が軸受4bに接触するまでのダミー軸降下量を計測する(降下量計測ステップ)。即ち、ジャッキダウン器具17のスタッドボルト23を締めて柱状支持部材21を介して梁状部材22を軸受支持部3b(軸受4b)の上に堅固に固定した上で、押圧ネジ25を締めて行くと、押圧子26がダミー軸16に当接し、ダミー軸16を押し下げる。これによりダミー軸16が弾性変形して軸受4bに接触し、その移動量をダイヤルゲージ18で読み取ることができる。なお、ここでは軸受4bの両側に設けられた2つのダイヤルゲージ18の値の平均値とする。
【0038】
次に、図8に示すように、ステップS7と同様な作業を軸受支持部3cおよび軸受4cにおいても実行する(ステップS8)。各軸受4a〜4cの高さアライメントが正しければ、軸受4cにはダミー軸16が接触しているため、ジャッキダウン器具17で押圧してもダミー軸16は降下しない。
【0039】
次に、ステップS9で、軸受4b,4cの位置におけるダミー軸16の降下量が、ステップS1で求めた規定降下量H2の許容範囲内にあるか否かを判定する(降下量判定ステップ)。このステップS9での判定結果が否定判定(No)であればステップS5に移行し、各軸受4a,4b,4cの高さアライメント調整を行う(高さアライメント調整ステップ)。その後、ステップS6に移行し、ステップS6〜ステップS9のルーティンが繰り返される。
【0040】
ステップS9の判定結果が肯定判定(Yes)であればステップS10に移行し、ジャッキダウン器具17とダイヤルゲージ18を取り外し、軸受4a〜4cのメタル(摺動面)の手入れ(研磨等)を行なう。
【0041】
次に、ステップS11で、ダミー軸16による軸受4a〜4cの着色当たり検査を行う(ダミー軸着色当たり検査ステップ)。この着色当たり検査は、図10(A)に示すように、赤い塗料や光明丹等の着色剤(非図示)を軸受4a〜4cの摺動面に塗布した状態でダミー軸16を設置し、ダミー軸16を軽く回転させて実質的な軸受当たり具合を検査するものである。
【0042】
そして、ステップS12で、ステップS11におけるダミー軸着色当たり検査の結果、軸受4a,4b,4cの摺動面に良好な当たりを示す着色痕が残されているか否かが判定される。良好な当たりを示す着色痕とは、図10(B)に示すように、両端の軸受4a,4cにおいてはタービンローター側から減速機側に向かって幅が広くなる着色痕16aが残され、真中の軸受4bにおいては着色痕が無い状態である。
【0043】
ステップS12での判定結果が否定判定(No)、即ち良好とは言えない当たりを示す着色痕が残されている場合にはステップS5に移行し、各軸受4a,4b,4cの高さアライメント調整を行う。その後、ステップS6に移行し、ステップS6〜ステップS11のルーティンが繰り返される。
【0044】
ステップS12の判定結果が肯定判定(Yes)であればステップS13に移行し、ダミー軸16に代わってアッセンブリー軸9を軸受4a〜4cに乗せてステップS11と同様に、アッセンブリー軸9による軸受4a〜4cの着色当たり検査を行う(アッセンブリー軸着色当たり検査ステップ)。
【0045】
そして、ステップS14で、ステップS13におけるアッセンブリー軸着色当たり検査の結果、軸受4a,4b,4cの摺動面に良好な当たりを示す着色痕が残されているか否かを判定する。この時の判定基準はステップS12および図10と同様である。
【0046】
ステップS14での判定結果が否定判定(No)、即ち良好とは言えない当たりを示す着色痕が残されている場合にはステップS5に移行し、各軸受4a,4b,4cの高さアライメント調整を行う。また、アッセンブリー軸9の軸受ジャーナルを点検するのが好ましい。その後、ステップS6に移行し、ステップS6〜ステップS13のルーティンが繰り返される。
【0047】
ステップS14の判定結果が肯定判定(Yes)であればステップS15に移行する。ここでは、図11に示すように、アッセンブリー軸9を軸受4a,4b,4cの上に載せて軸受4aのカバー4dを閉じ、この状態でアッセンブリー軸9のタービンローター側の端部を吊持具30とクレーン(非図示)とで上方に持ち上げて、軸9の移動量、即ち軸受4aの軸受隙間を、軸受4aの両側に設けられた2つのダイヤルゲージ18で計測する(軸受隙間計測ステップ)。この軸受隙間の計測値は、2つのダイヤルゲージ18の平均値とする。同様にして、軸受4bと4cにおける軸受隙間も計測する。
【0048】
次に、ステップS16で、ステップS15での軸受隙間計測において計測された軸受4a,4b,4cの軸受隙間が許容範囲内にあるか否かを判定する(軸受隙間判定ステップ)。この判定結果が否定判定(No)であればステップS17に移行し、軸受4aが交換される(軸受交換ステップ)。次にステップS18に移行し、軸受4aの背面、つまり図11に示すカバー4dの当たりが確認され、その後、ステップS6に移行してステップS6〜ステップS16のルーティンが繰り返される。
【0049】
ステップS16の判定結果が肯定判定(Yes)であればステップS19に移行し、開放されていたタービン車室および減速機車室12の復旧が行われ、以上をもって高さアライメント調整が完了する。
【0050】
以上説明したように、本実施形態に係る回転軸系のアライメント調整方法は、タービン発電装置1の冷態時において各軸受4a〜4cに予め付与されるべき軸受高低差寸法H1を計算する軸受高低差寸法計算ステップS1と、アッセンブリー軸9の軸部分の形状を模した直線的な形状のダミー軸16を軸受4a〜4cの上に設置するダミー軸設置ステップS6と、軸受4a〜4cの各々の上方からジャッキダウン器具17によってダミー軸16を押圧し、該ダミー軸16が弾性変形して各軸受4a〜4cに接触するまでのダミー軸降下量を計測する降下量計測ステップS7,S8と、このダミー軸降下量が軸受高低差寸法H1から導き出される規定降下量H2の許容範囲内にあるか否かを判定する降下量判定ステップS9と、この降下量判定ステップS9の判定結果が否定判定の場合に、各軸受4a〜4cの高さを調整する高さアライメント調整ステップS5と、を具備している。
【0051】
このアライメント調整方法によれば、駆動軸であるタービンローター6と従動軸である減速軸7とがカップリング8により連結されたアッセンブリー軸9のカップリング連結を切り離すことなく、このアッセンブリー軸9を全体的に取り出して、その代わりにアッセンブリー軸9の形状を模した軽量且つ簡素な形状のダミー軸16を複数の軸受4a〜4cの上に設置し、各軸受4a〜4cの上からジャッキダウン器具17によってダミー軸16を押圧することにより、ダミー軸16を弾性変形させて各軸受4a〜4cに接触するまでのダミー軸降下量を計測し、高さアライメント調整を行うことができる。
【0052】
そして、このダミー軸降下量が、複数の軸受4a〜4cの各々の軸方向間隔L1,L2、および運転時における軸受4a〜4cの各々の熱膨張による高さ変位量に基づき回転軸系の冷態時において各軸受4a〜4cに予め付与されるべく軸受高低差寸法計算ステップS1にて計算された軸受高低差寸法H1から導き出される規定降下量H2の許容範囲内にあるか否かが判定され(降下量判定ステップ)、ダミー軸16の降下量が規定降下量H2の許容範囲内に無い場合には軸受4a〜4cの高さアライメントが調整される(高さアライメント調整ステップS5)。
【0053】
このように、アッセンブリー軸9の代わりに簡素な軸形状のダミー軸16を軸受4a〜4c上に設置し、各軸受4a〜4cの位置でジャッキダウン器具17によりダミー軸16を押し下げ、ダミー軸16が軸受4a〜4cに接触するまでのダミー軸降下量を計測することによって各軸受4a〜4cの高さが適正かどうかを判断する。
【0054】
したがって、従来のようにタービンローター6と減速軸7との間のカップリング8の連結を切り離す必要がなく、例えば高さアライメント調整後のカップリング再結合時に横方向のアライメントがずれるといった虞もなく、簡易で安価な機材により、軸受4a〜4cの高さアライメント調整を可能にして、アッセンブリー軸9の回転振動を確実に防止することができる。
【0055】
また、このアライメント調整方法においては、降下量判定ステップS9の判定結果が肯定判定の場合に、軸受4a〜4cとダミー軸16との間に着色剤を塗布して実質的な軸受当たり具合を検査するダミー軸着色当たり検査ステップS11をさらに行なっている。
【0056】
このダミー軸着色当たり検査ステップS11を行なうことにより、上述の降下量計測ステップS7,S8においてダミー軸16の降下量から軸受4a〜4cの高低差を計測して各軸受4a〜4cの高さ調整を行うのみに留まらず、ダミー軸16が各軸受4a〜4cに対して実際にどのように接触しているかを判断し、その結果が思わしくなければ軸受4a〜4cの高さを再調整することができる。このため、より綿密な高さアライメント調整を行うことができる。
【0057】
さらに、このアライメント調整方法においては、ダミー軸着色当たり検査ステップS11の検査結果が良好である場合に、軸受4a〜4cとアッセンブリー軸9との間に着色剤を塗布してより実質的な軸受当たり具合を検査するアッセンブリー軸着色当たり検査ステップS13をさらに行なっている。
【0058】
このアッセンブリー軸着色当たり検査ステップS13を行なうことにより、ダミー軸16のみならず、実際に軸受4a〜4cに搭載されるアッセンブリー軸9が各軸受4a〜4cに対して実際にどのように接触しているかを判断し、その結果が思わしくなければ軸受4a〜4cの高さを再調整することができる。このため、より高精度な高さアライメント調整を行うことができる。
【0059】
また、このアライメント調整方法においては、アッセンブリー軸9を軸受4a〜4cの上に載せて該軸受4a〜4cのカバー4dを閉じ、この状態でアッセンブリー軸9を上方に持ち上げて、その移動量により軸受4a〜4cの軸受隙間を計測する軸受隙間計測ステップS15と、この軸受隙間計測ステップS15において計測された軸受隙間が許容範囲内にあるか否かを判定する軸受隙間判定ステップS16と、軸受隙間判定ステップS16の判定結果が否定判定の場合に軸受4a〜4cを交換する軸受交換ステップS17と、をさらに行っている。
【0060】
このため、各軸受4a〜4cの高さアライメントの調整を行うのみに留まらず、各軸受4a〜4cのカバー4dを閉じた状態で軸受4a〜4cの内径の隙間を測定し、その数値が許容範囲内になければ軸受4a〜4cを交換することができる。このように、アライメント調整と軸受4a〜4cの隙間検査の両方を行うことにより、アッセンブリー軸9の回転振動をより確実に防止することができる。
【0061】
また、本実施形態におけるアライメント計測装置28は、アッセンブリー軸9の軸部分の形状を模した形状を有し、軸受4a〜4cの上に設置されるダミー軸16と、軸受4a〜4cの位置に設置されてダミー軸16を下方に押圧するジャッキダウン器具17(押圧手段)と、このジャッキダウン器具17に押圧されたダミー軸16が弾性変形して各軸受4a〜4cに接触するまでのダミー軸降下量を計測するダイヤルゲージ18(降下量計測手段)とを備えて構成されている。
【0062】
上記構成のアライメント計測装置28によれば、ダミー軸16の形状が簡素且つ単純であることに加えて、押圧手段として簡素な構成のジャッキダウン器具17を使用できることと、降下量計測手段としてダイヤルゲージ18を利用できることから、別段複雑で高価な機材を必要とせず、非常に簡易で安価な機材によって軸受4a〜4cの高さアライメント調整を行なうことができる。
【0063】
なお、本発明は、上記実施形態の構成のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更や改良を加えることができ、このように変更や改良を加えた実施形態も本発明の権利範囲に含まれるものとする。
【0064】
例えば、上記実施形態では、アッセンブリー軸9が3つの軸受4a〜4cによって支持されているタービン発電装置1を例示しているが、軸受の数量は3つ以上であればよく、特に限定されるものではない。
【0065】
また、上記実施形態では、アッセンブリー軸9がタービンローター6と減速軸7とがカップリング8によって連結されたものとしたが、例えばカップリングを有さないリジッド式の回転軸が複数の軸受によって軸支された回転軸系においても、上記実施形態を応用することができる。
【符号の説明】
【0066】
1 タービン発電装置(回転軸系)
2 基礎部
3a,3b,3c 軸受支持部
4a,4b,4c 軸受
4d 軸受のカバー
6 タービンローター(駆動軸)
7 減速軸(従動軸)
8 カップリング
9 アッセンブリー軸
12 減速機車室
16 ダミー軸
17 ジャッキダウン器具(押圧手段)
18 ダイヤルゲージ(降下量計測手段)
28 アライメント計測装置
H1 軸受高低差寸法
H2 規定降下量
L1,L2 軸受の軸方向間隔
S1 軸受高低差寸法計算ステップ
S5 高さアライメント調整ステップ
S6 ダミー軸設置ステップ
S7,S8 降下量計測ステップ
S9 降下量判定ステップ
S11 ダミー軸着色当たり検査ステップ
S13 アッセンブリー軸着色当たり検査ステップ
S15 軸受隙間計測ステップ
S16 軸受隙間判定ステップ
S17 軸受交換ステップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11