特許第6239429号(P6239429)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6239429
(24)【登録日】2017年11月10日
(45)【発行日】2017年11月29日
(54)【発明の名称】防護柵
(51)【国際特許分類】
   E01F 15/04 20060101AFI20171120BHJP
【FI】
   E01F15/04 B
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-72823(P2014-72823)
(22)【出願日】2014年3月31日
(65)【公開番号】特開2015-194031(P2015-194031A)
(43)【公開日】2015年11月5日
【審査請求日】2016年9月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002462
【氏名又は名称】積水樹脂株式会社
(72)【発明者】
【氏名】安西 咲菜恵
(72)【発明者】
【氏名】佐川 就一
(72)【発明者】
【氏名】井上 仁
(72)【発明者】
【氏名】上田 樹
(72)【発明者】
【氏名】中野 圭祐
【審査官】 荒井 良子
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭55−048909(JP,U)
【文献】 特開2004−100384(JP,A)
【文献】 実開昭51−160941(JP,U)
【文献】 特開2007−147061(JP,A)
【文献】 実開平02−006717(JP,U)
【文献】 特開2011−042925(JP,A)
【文献】 特開平07−292633(JP,A)
【文献】 国際公開第98/042918(WO,A1)
【文献】 実開昭58−021025(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01F 15/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スリーブ本体とカバー材とを備えるインナースリーブの前記スリーブ本体が筒状の横ビームの端部内側に挿入されて、設置面に間隔をおいて立設された支柱を前後方向に貫通する取付ボルトとナットにより、前記インナースリーブが支柱の前側に取付けられているとともに、前記横ビームの長手方向の端部の後端縁が前記支柱の前端縁より後側に配置され、前記カバー材は長手方向に全長にわたり開口されて形成され、前記インナースリーブが前記支柱に取付けられた状態において、前記カバー材がその開口している部分からスリーブ本体に被せられていることを特徴とする防護柵。
【請求項2】
前記カバー材が前記支柱の前側面に当接されて取付けられているとともに、カバー材の支柱と当接する部分が支柱の形状に対応して凹んで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の防護柵。
【請求項3】
前記スリーブ本体には、前記取付ボルト頭又はナットが配置される凹部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の防護柵。
【請求項4】
記インナースリーブが前記支柱に取付けられた状態において、前記凹部がカバー材により隠蔽され外方から見えない様になされていることを特徴とする請求項3に記載の防護柵。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路等に設置される防護柵、特に支柱の前側に横ビームが取付けられている、所謂フロントビームタイプの防護柵に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、道路等に設置されるフロントビームタイプの防護柵としては、例えば特許文献1には、その中央部を水平かつ長手方向に対して直角に貫通する工具挿入孔を有するとともに、長手方向の両端部の底部にボルト挿入孔を有している保持部材と、支柱固定ボルトを通す貫通孔を有し、保持部材を支柱に取り付けるための部材であるブラケットと、を備えた横桟取付金具により、横桟が支柱の車道側の側面に上下方向に複数段取付けられているものが開示されている。
【0003】
このタイプの防護柵においては、支柱の側面にブラケット及び保持部材とを介して横桟を取付けているため、防護柵の前後方向の幅が大きくなり、幅員の狭い道路等においては、その幅員を更に狭くしてしまうことになるので、幅員の狭い道路等に設置するには、好ましいとは言い難い。
【0004】
一方、本出願人の出願である特許文献2には、間隔を置いて立設された複数の支柱それぞれに形成された挿通孔間に渡される横長状の横材が、該挿通孔から抜け出ることを阻止する防護柵における抜止具であって、前記横材に取付けられる第1部材と、前記支柱に取付けられ、前記第1部材と連結可能な第2部材とを備え、前記第1部材は、前記横材を周方向に抱き込む環状の抱き込み部を備えた防護柵における抜止具を用いて形成されている、隣り合う支柱の対向する側面間に横材が取付けられている、所謂センタービームタイプの防護柵が開示されている。
【0005】
このタイプの防護柵においては、上記フロントビームタイプの防護柵と比べ、防護柵の前後方向の幅は小さくなされているものの、横材と支柱とがそれ程強固に固定されている訳ではないので、上記フロントビームタイプの防護柵に比べ、外方から加わる衝撃に対する強度は低くなってしまうものであるため、それが設置される場所はそれ程強い衝撃が加わらない所に限定せざるを得ないものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−264542号公報
【特許文献2】特開2012−52323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、防護柵の前後方向の幅を少しでも小さく抑えるとともに、外方から加わる衝撃に対する強度が少しでも向上できる防護柵を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。
すなわち、本発明に係る防護柵は、スリーブ本体とカバー材とを備えるインナースリーブの前記スリーブ本体が筒状の横ビームの端部内側に挿入されて、設置面に間隔をおいて立設された支柱を前後方向に貫通する取付ボルトとナットにより、前記インナースリーブが支柱の前側に取付けられているとともに、前記カバー材は長手方向に全長にわたり開口されて形成され、前記インナースリーブが前記支柱に取付けられた状態において、前記カバー材がその開口している部分からスリーブ本体に被せられていることを特徴とするものである。
【0009】
また本発明に係る防護柵は、前記カバー材が前記支柱の前側面に当接されて取付けられているとともに、カバー材の支柱と当接する部分が支柱の形状に対応して凹んで形成されていることを特徴とするものである。
【0010】
前記スリーブ本体には、前記取付ボルト頭又はナットが配置される凹部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の防護柵。
【0011】
また本発明に係る防護柵は、前記インナースリーブが前記支柱に取付けられた状態において、前記凹部がカバー材により隠蔽され外方から見えない様になされていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る防護柵によれば、スリーブ本体とカバー材とを備えるインナースリーブの前記スリーブ本体が筒状の横ビームの端部内側に挿入されて、設置面に間隔をおいて立設された支柱を前後方向に貫通する取付ボルトとナットにより、前記インナースリーブが支柱の前側に取付けられているとともに、前記横ビームの長手方向の端部の後端縁が前記支柱の前端縁より後側に配置され、前記カバー材は長手方向に全長にわたり開口されて形成され、前記インナースリーブが前記支柱に取付けられた状態において、前記カバー材がその開口している部分からスリーブ本体に被せられているので、横ビームを支柱の背面側に寄せて配置することができ、防護柵の前後方向の幅をより小さく抑えることができる。
【0014】
また本発明に係る防護柵によれば、前記カバー材が前記支柱の前側面に当接されて取付けられているとともに、カバー材の支柱と当接する部分が支柱の形状に対応して凹んで形成されているので、横ビームを取付ける取付金具等を介して横ビームを支柱に取付けるタイプの防護柵に比べ、取付金具等を使わない分、防護柵の前後方向の幅を小さく抑えることができるのに加え、インナースリーブが凹んでいる分、防護柵の前後方向の幅をさらに小さく抑えることができる。
【0015】
また本発明に係る防護柵によれば、前記スリーブ本体には、前記取付ボルト頭又はナットが配置される凹部が設けられているので、前記支柱の前後方向に貫通させた取付ボルトとそれに螺合されるナットとの位置が容易に特定でき、取付ボルトとナットとを螺着する作業を効率的に行うことができる。
【0016】
また本発明に係る防護柵によれば、前記インナースリーブが前記支柱に取付けられた状態において、前記凹部がカバー材により隠蔽され外方から見えない様になされているので、前記取付ボルト頭又はナットが横ビームの外方に突出せず、防護柵の周辺を利用する人が手などをぶつけてもケガをすることが軽減され、さらに外観も良好に保つことができる。
【0017】
また本発明に係る防護柵によれば、前記凹部を、そこに配置されている前記取付ボルト頭又はナットの回動が阻止されるように形成しているので、前記取付ボルトとナットを螺合する作業において、取付ボルト及びナットが一緒に回転する、所謂供回りが発生せず、螺合作業を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明に係る防護柵の実施の一形態を示す正面図である。
図2図1に示す防護柵の要部拡大の平面図である。
図3図1に示す防護柵のA−A矢視の側面図である。
図4図1に示す防護柵のB−B矢視の断面図である。
図5図1に示す防護柵を背面側から見た分解斜視図である。
図6図1に示す防護柵に用いられているインナースリーブのスリーブ本体を示す、(イ)は斜視図、(ロ)は(イ)の反対側から見た斜視図である。
図7図1に示す防護柵に用いられているインナースリーブのカバー材を示す、(イ)は斜視図、(ロ)は(イ)の反対側から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照し、具体的に説明する。
なお、本発明に係る明細書及び特許請求の範囲の記載において、設置面に立設された支柱の横ビームが取付けられている側を前側とし、その逆側を後側(又は背面側)とし、横ビームは、支柱に対して左右方向に延設されているというものとする。
【0020】
図面において、Pは本発明に係る防護柵、1は設置面Gに間隔をおいて立設された支柱、2は前記支柱1に上下に並行に間隔をあけて2段取付けられている横ビーム、3は前記横ビーム2の端部内側に挿入されているインナースリーブであり、該インナースリーブ3が前記支柱1を前後方向に貫通する取付ボルトBとナットNとにより、前記支柱1の前側面11に当接されて取付けられ、もって前記支柱の前側に横ビーム2が取付けられている。
【0021】
前記支柱1は、従来の防護柵に用いられているものと同様なものが用いられ、一般には外表面を塗装や合成樹脂で被覆した円形のパイプ材から形成されているものであって、前記横ビーム2も、従来の防護柵に用いられているものと同様なものが用いられ、一般には外表面を塗装や合成樹脂で被覆した長尺の円形パイプ材から形成されている。
【0022】
前記インナースリーブ3は、スリーブ本体4と該スリーブ本体4に被せられるカバー材5とを備え、前記スリーブ本体4は、円筒状の前記横ビーム2の内径よりやや小さい外径の円形中実の棒状体の一部が切り落とされて縦壁状部46が形成され、その端部が前記横ビーム2の端部内側に挿入でき、かつ横ビーム2とスリーブ本体4とが大きくガタつかないようになされている。
【0023】
前記インナースリーブ3を構成するスリーブ本体4及びカバー材5は、安いコストで製作できる合成樹脂を成形したものでもよいが、防護柵Pに用いられる部材であるため、上述の通り、衝撃に対する強度が求められることから、アルミニウム合金や鉄合金等、金属製のものが好ましく、形状をある程度自在に成形することができる金属の成形品や鋳造品を用いるのが好ましい。この様に、前記インナースリーブ3(スリーブ本体4及びカバー材5)を金属製の中実形状にすることにより、外方から防護柵Pに衝撃が加わった場合であっても、所謂センタービームタイプの防護柵に比べ、強度が向上された防護柵とすることができる。
【0024】
前記スリーブ本体4の中央部には、前記取付ボルトBの胴体部B’を挿通するための前後方向に貫通した貫通孔41が設けられるとともに、該貫通孔41の前側が拡径されて、前記取付ボルトB頭又はナットNが配置される凹部42となされている。
【0025】
また前記凹部42は、そこに配置されている前記取付ボルト頭B”又はナットNの回動が阻止されるように形成されており、本実施形態においては、前記取付ボルト頭B”又はナットNが六角形状であるので、前記凹部42も、前記取付ボルト頭B”又はナットNより少し大きい六角形状の凹部となされ、前記取付ボルト頭B”又はナットNを前記凹部42に嵌め込んで配置することができるとともに、前記取付ボルト頭B”又はナットNを回転させて取付ボルトBとナットNを螺着する作業を行う際、前記取付ボルトBとナットNとが一緒に回転する、所謂供回りが発生することなく、螺合作業を効率的に行うことができるように、前記取付ボルト頭B”又はナットNの回動が阻止されるようになされている。
【0026】
また前記貫通孔41とそれに連通する凹部42とが設けられているスリーブ本体4の中央部は、その前面側と背面側とが切り込まれて切り込み部43が設けられ、それぞれ前側切り込み部431と後側切り込み部432となされ、その切り込み部43に上方から前記カバー材5が嵌め込まれて、インナースリーブ3となされている。
【0027】
また前記スリーブ本体4の両端部には、前記横ビーム2端部の下面側に設けられている横ビーム取付孔21に対応する位置に、上下方向に貫通した横ビーム固定ボルトB1の胴体部B1’を挿通する挿通孔44が設けられているとともに、該挿通孔44の上部が拡径されて、前記横ビーム固定ボルトB1と螺着されてインナースリーブ3に横ビーム2を固定するための横ビーム固定ナットN1が配置されるビーム固定用凹部45となされている。
【0028】
また前記ビーム固定用凹部45は、前記横ビーム固定ナットN1の回動が阻止されるように形成されており、本実施形態においては、前記横ビーム固定ナットN1が六角形状であるので、前記ビーム固定用凹部45も、前記横ビーム固定ナットN1より少し大きい六角形状の凹部となされ、前記横ビーム固定ナットN1を前記ビーム固定用凹部45に嵌め込んで配置することができるとともに、前記横ビーム固定ボルト頭B1”を回転させて前記横ビーム固定ボルトB1と横ビーム固定ナットN1を螺着する作業を行う際、前記横ビーム固定ボルトB1と横ビーム固定ナットN1とが一緒に回転する、所謂供回りが発生することなく、螺合作業を効率的に行うことができるように、前記横ビーム固定ナットN1の回動が阻止されるようになされている。
【0029】
前記カバー材5は、上面側の水平壁51の前後の端部から下方に縦壁52,53が突設され、側面視が下方に開口されたコの字状となされるとともに、前記上面側の水平壁51と前面側の縦壁52とは前記横ビーム2の外径とほぼ同じ外径となるように、その外側面側が円弧状に形成され、かつ前記カバー材5の背面側の縦壁53は前記支柱1の前側面11の形状に対応して凹んで形成されている。
【0030】
本実施形態においては、前記支柱1が円形であるので、前記カバー材5の背面側の縦壁53は、その外側面531が平面視において円弧状に凹んだ凹面形状となされ、さらにその中央には、前記取付ボルトBの胴体部B’が挿通される透孔532が設けられている。さらに前記背面側の縦壁53の内側面533には、前記前面側の縦壁52に向けて突出した段部534が設けられて、前記カバー材5を下部の開口している部分から前記スリーブ本体4に嵌め込む際、カバー材5の段部534がスリーブ本体4の後側切り込み部432に嵌合し、かつカバー材5の前面側の縦壁52がスリーブ本体4の前側切り込み部431に嵌合するようになされている。なお、前記カバー材5の左右の幅は、スリーブ本体4の左右の幅より狭いものとなされており、前記後側切り込み部432の左右の幅は、前側切り込み部431の左右の幅より狭くなされている。
【0031】
そして、その凹部42にナットNが配置された状態の前記スリーブ本体4に、前記カバー材5が嵌め込まれ、インナースリーブ3の両端部が前記横ビーム2の端部内側に挿入されて、前記支柱1に前後方向に設けられた取付ボルト挿通孔12と、前記カバー材5の背面側の縦壁53の透孔532と、前記スリーブ本体4の貫通孔41とに、前記取付ボルトBを挿通し、前記凹部42に配置されたナットNと螺着されて、前記支柱1の前側面11にインナースリーブ3のカバー材5の背面側の縦壁53の外側面531が当接されて、前記支柱1に前記横ビームが取付けられている。つまり、前記インナースリーブ3が前記支柱1に取付けられた状態においては、前記カバー材5が前記スリーブ本体4に被せられており、前記スリーブ本体4に設けられた凹部42が隠蔽され外方から見えない様になされている。
【0032】
また、特に図2,3に示す様に、前記カバー材5の背面側の縦壁53の外側面531が凹面となされていることにより、前記横ビーム2の長手方向の端部の後端縁22は、前記支柱1の前端縁13より距離Yの寸法分離れて後側(背面側)に配置されるようになされている。これにより、支柱の前端縁に横ビームを取付ける構造となっている防護柵に比べ、少なくとも距離Yの寸法分、防護柵Pの前後方向の幅Xを幅狭くすることができるので、幅員の狭い道路に本発明の防護柵Pを設置した場合、少しでも道路幅員を広く残すことができる。
【0033】
また、前記背面側の縦壁53の外側面531の外径は、前記支柱1の外径より大きくなされ、背面側の縦壁53の中央から左右端部に向かうに従い、支柱1の前側面11との間に隙間Sが生じるようになされている。これにより、防護柵Pを設置する設置面Gが水平でなく、傾斜している場合であっても、前記取付ボルトBを軸にして、インナースリーブ3を傾斜させることができ、したがって、水平な設置面Gに用いる防護柵Pと同じ部材を用いて、傾斜した設置面Gにも本発明の防護柵Pを設置することができる。
【0034】
また上述の実施形態においては、前記スリーブ本体4の凹部42にナットNを配置するようにしているが、これに限定されるものではなく、取付ボルト頭B”を配置するようにしてもよい。この場合は、前記カバー材5の背面側の縦壁53に設けられている透孔532を、背面側の縦壁53の下端まで延設し、下側に開口された逆U字孔とするのがよい。また、前記カバー材5をスリーブ本体4の上方から被せるようにしているが、下方から被せるようにしてもよい。
【0035】
また、前記スリーブ本体4の両端部に設けられているビーム固定用凹部45については、必ずしも設ける必要はなく、設けない場合には、前記横ビーム2端部の下面側に設けられている横ビーム取付孔21に対応する横ビーム2端部の上面側に貫通孔を設けて、適宜長さの横ビーム固定ボルトB1を前記横ビーム取付孔21と上面側の貫通孔とスリーブ本体4の挿通孔44とに挿通し、横ビーム固定ナットB1を螺合して、横ビーム2を固定するようにすればよい。
【0036】
また、本実施形態において、前記支柱1と横ビーム2とは、断面が円形のパイプ材を用いているが、これに限定されるものではなく、断面が正方形や楕円形と言ったパイプ材を用いてもよい。その場合には、前記インナースリーブ3及び前記カバー材5の背面側の縦壁53の外側面531を支柱1と横ビーム2の断面形状に対応するように形成すればよい。
【符号の説明】
【0037】
1 支柱
11 前側面
12 取付ボルト挿通孔
13 前端縁
2 横ビーム
21 横ビーム取付孔
22 後端縁
3 インナースリーブ
4 スリーブ本体
41 貫通孔
42 凹部
43 切り込み部
431 前側切り込み部
432 後側切り込み部
44 挿通孔
45 ビーム固定用凹部
46 縦壁状部
5 カバー材
51 上面側の水平壁
52 前面側の縦壁
53 背面側の縦壁
531 外側面
532 透孔
533 内側面
534 段部
P 防護柵
B 取付ボルト
B’ 胴体部
B” 取付ボルト頭
N ナット
B1 横ビーム固定ボルト
B1’ 胴体部
B1” 横ビーム固定ボルト頭
N1 横ビーム固定ナット
G 設置面
X 前後方向の幅
Y 距離
S 隙間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7