特許第6239558号(P6239558)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6239558情報処理システム、情報処理装置、プログラムおよび情報処理装置の制御方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6239558
(24)【登録日】2017年11月10日
(45)【発行日】2017年11月29日
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、プログラムおよび情報処理装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20171120BHJP
   G06F 3/048 20130101ALI20171120BHJP
【FI】
   G06F13/00 560A
   G06F3/048
【請求項の数】16
【全頁数】37
(21)【出願番号】特願2015-124694(P2015-124694)
(22)【出願日】2015年6月22日
(65)【公開番号】特開2017-10252(P2017-10252A)
(43)【公開日】2017年1月12日
【審査請求日】2016年4月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】000233778
【氏名又は名称】任天堂株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100130269
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 盛規
(72)【発明者】
【氏名】高橋 龍太郎
(72)【発明者】
【氏名】坂本 賀勇
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 範之
(72)【発明者】
【氏名】相馬 翔
(72)【発明者】
【氏名】亀井 銀河
(72)【発明者】
【氏名】青木 亮磨
(72)【発明者】
【氏名】岡田 雅幸
【審査官】 佐々木 洋
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−106697(JP,A)
【文献】 特開2014−119773(JP,A)
【文献】 特開2013−178741(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
G06F 3/048
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバを介して複数の端末間で登録情報に基づいて予めデータ通信が互いに許可されたデータ通信が可能な情報処理システムであって、
第1の端末は、
前記第1の端末を操作するユーザに対して、前記ユーザの操作に関係なく前記サーバにより指定されたキャラクタに関連する情報に基づくキャラクタと当該キャラクタに関連させた質問情報とを表示する質問イベントを実行する質問イベント処理部と、
前記ユーザから前記質問情報に対する回答情報の入力を受け付ける回答受付部と、
前記キャラクタに関連する情報を含む前記回答受付部で受け付けた回答情報を前記サーバに送信する回答送信部とを含み、
第2の端末は、
前記サーバから前記回答情報を受信する回答受信部と、
前記回答受信部で受信した前記回答情報に基づいて、前記第2の端末を操作する他のユーザに対して、前記回答情報に含まれる前記キャラクタに関連する情報に基づく前記キャラクタと当該キャラクタに関連させた前記回答情報とを表示する回答イベントを実行する回答イベント処理部とを含む、情報処理システム。
【請求項2】
前記キャラクタは、前記ユーザに関連するキャラクタあるいは前記他のユーザに関連するキャラクタである、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記キャラクタは、前記ユーザを示すアバターあるいは前記他のユーザを示すアバターである、請求項に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記キャラクタは、3次元データで構成される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記質問イベント処理部は、前記質問イベントとして仮想空間内に前記キャラクタを配置し、当該キャラクタを表示する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記第2の端末の回答イベント処理部は、前記回答情報に応じたキャラクタのアニメーション表示を行うとともに、当該回答情報を表示する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
複数の第2の端末が設けられ、
前記サーバは、各前記第2の端末に前記第1の端末から受信した前記回答情報を送信する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記第1の端末の前記回答送信部は、前記第2の端末の宛先を指定することなく、前記回答受付部で受け付けた回答情報を前記サーバに送信する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記サーバは、
前記第1の端末と関連付けられた少なくとも1つ以上の前記第2の端末に関する関連情報を格納する関連情報格納部と、
前記関連情報に基づいて前記第1の端末から受信した前記回答情報を関連する第2の端末に送信する送信管理部とを含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記第1の端末の前記回答受付部は、前記ユーザから前記質問情報に対する回答情報として単語の入力を受け付け、
前記第2の端末の前記回答イベント処理部は、前記回答イベントとして前記回答受信部で受信した前記回答情報に基づいて、キャラクタによる前記回答情報の単語を含む回答文章を前記他のユーザに出力する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記サーバは、
複数の質問情報を予め記憶する質問情報記憶部と、
前記第1の端末を操作するユーザ以外のユーザの操作に関係なく、前記複数の質問情報のうち少なくとも1つの質問情報を選択する質問情報選択部と、
前記選択された質問情報を前記第1の端末に送信する質問情報送信部とを含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記第2の端末の回答イベント処理部は、前記回答情報を表示した後に、前記第2の端末を操作する前記他のユーザに対して、前記キャラクタに関連して質問情報を表示する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記第1の端末は、前記第2の端末を宛先として指定した特定情報を送信する特定情報送信部をさらに含み、
前記第2の端末は、
前記サーバから前記特定情報を受信する特定情報受信部と、
前記特定情報受信部で受信した前記特定情報に基づいて、キャラクタによる前記特定情報を前記他のユーザに出力する特定イベントを実行する特定イベント処理部とをさらに含む、請求項1〜12のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項14】
サーバを介して他の情報処理装置と登録情報に基づいて予めデータ通信が互いに許可されたデータ通信が可能な情報処理装置であって、
前記情報処理装置を操作するユーザに対して、前記ユーザの操作に関係なく前記サーバにより指定されたキャラクタに関連する情報に基づくキャラクタと当該キャラクタに関連させた質問情報とを表示する質問イベントを実行する質問イベント処理部と、
前記ユーザから前記質問情報に対する回答情報の入力を受け付ける回答受付部と、
前記キャラクタに関連する情報を含む回答受付部で受け付けた回答情報を前記サーバに送信する回答送信部と、
前記他の情報処理装置から送信された回答情報を前記サーバから受信する回答受信部と、
前記回答受信部と受信した前記回答情報に基づいて、前記ユーザに対して、前記他の情報処理装置から送信された回答情報に含まれるキャラクタに関連する情報に基づくキャラクタと当該キャラクタに関連させた前記回答情報とを表示する回答イベントを実行する回答イベント処理部とを備える、情報処理装置
【請求項15】
サーバを介して他の情報処理装置と登録情報に基づいて予めデータ通信が互いに許可されたデータ通信が可能な情報処理装置のコンピュータで実行されるプログラムであって、
前記プログラムは、
前記情報処理装置のコンピュータを、
前記情報処理装置を操作するユーザに対して、前記ユーザの操作に関係なく前記サーバにより指定されたキャラクタに関連する情報に基づくキャラクタと当該キャラクタに関連させた質問情報とを表示する質問イベントを実行する質問イベント処理部と、
前記ユーザから前記質問情報に対する回答情報の入力を受け付ける回答受付部と、
前記キャラクタに関連する情報を含む回答受付部で受け付けた回答情報を前記サーバに送信する回答送信部と、
前記他の情報処理装置から送信された回答情報を前記サーバから受信する回答受信部と、
前記回答受信部と受信した前記回答情報に基づいて、前記ユーザに対して、前記他の情報処理装置から送信された回答情報に含まれるキャラクタに関連する情報に基づくキャラクタと当該キャラクタに関連させた前記回答情報とを表示する回答イベントを実行する回答イベント処理部として機能させる、プログラム
【請求項16】
サーバを介して他の情報処理装置と登録情報に基づいて予めデータ通信が互いに許可されたデータ通信が可能な情報処理装置の制御方法であって、
前記情報処理装置を操作するユーザに対して、前記ユーザの操作に関係なく前記サーバにより指定されたキャラクタに関連する情報に基づくキャラクタと当該キャラクタに関連させた質問情報とを表示する質問イベントを実行するステップと、
前記ユーザから前記質問情報に対する回答情報の入力を受け付けるステップと、
前記キャラクタに関連する情報を含む、受け付けた回答情報を前記サーバに送信するステップと、
前記他の情報処理装置から送信された回答情報を前記サーバから受信するステップと、
受信した前記回答情報に基づいて、前記ユーザに対して、前記他の情報処理装置から送信された回答情報に含まれるキャラクタに関連する情報に基づくキャラクタと当該キャラクタに関連させた前記回答情報とを表示する回答イベントを実行するステップとを備える、情報処理装置の制御方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報端末間でデータ通信が可能な情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォン等の携帯情報端末が普及している。そして、ユーザは様々なネットワークサービスをこのような携帯情報端末を用いて利用する機会も増加している。
【0003】
また、これとは別に、いわゆるソーシャルネットワークサービス(SNS)も普及している。当該SNSは、パーソナルコンピュータのみならず、上記の携帯情報端末上でも利用可能であり、また、中には、携帯情報端末のみで利用可能なSNSのようなものも提供されている。実際、携帯情報端末でSNSを楽しむユーザも増加している。このようなSNSでは、ユーザ同士で投稿を閲覧することが可能である(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015−56127号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来はユーザが情報を発信するためには、能動的に文字を入力したり、撮影した写真を選択する等しない限り、コンテンツが投稿されることはなかった。したがって、ユーザ毎の情報を発信するモチベーションの差に基づいて発信される情報量が異なるためコミュニケーションを促進する点で改善の余地があった。
【0006】
本開示の目的は、ユーザ間のコミュニケーションを促進することが可能な情報処理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ある局面に従うサーバを介して複数の端末間でデータ通信が可能な情報処理システムであって、第1の端末は、第1の端末を操作するユーザに対して、キャラクタを表示するとともに、当該キャラクタに関連して質問情報を出力する質問イベントを実行する質問イベント処理部と、ユーザから質問情報に対する回答情報の入力を受け付ける回答受付部と、回答受付部で受け付けた回答情報をサーバに送信する回答送信部とを含む。第2の端末は、サーバから回答情報を受信する回答受信部と、回答受信部で受信した回答情報に基づいて、第2の端末を操作するユーザに対して、キャラクタを表示するとともに、当該キャラクタに関連して回答情報を出力する回答イベントを実行する回答イベント処理部とを含む。
【0008】
好ましくは、第1の端末の回答送信部は、キャラクタに関連する情報を含む回答情報をサーバに送信する。第2の端末の回答受信部は、サーバから回答情報を受信し、第2の端末の回答イベント処理部は、回答受信部で受信した回答情報に基づいて、質問イベントのキャラクタによる回答情報を他のユーザに出力する回答イベントを実行するようにしても良い。
【0009】
好ましくは、キャラクタは、ユーザに関連するキャラクタあるいは他のユーザに関連するキャラクタであっても良い。
【0010】
好ましくは、キャラクタは、ユーザを示すアバターあるいは他のユーザを示すアバターであってもよい。
【0011】
好ましくは、キャラクタは、3次元データで構成される。
好ましくは、質問イベント処理部は、質問イベントとして仮想空間内にキャラクタを配置し、当該キャラクタを表示しても良い。
【0012】
好ましくは、第2端末の回答イベント処理部は、回答情報に応じたキャラクタのアニメーション表示を行うとともに、当該回答情報を出力しても良い。
【0013】
好ましくは、質問イベント処理部は、キャラクタと当該キャラクタに関連させた質問情報とを表示しても良い。
【0014】
好ましくは、複数の第2の端末が設けられ、サーバは、各第2の端末に第1の端末から受信した回答情報を送信しても良い。
【0015】
好ましくは、第1の端末の回答送信部は、第2の端末の宛先を指定することなく、回答受付部で受け付けた回答情報をサーバに送信しても良い。
【0016】
好ましくは、サーバは、第1の端末と関連付けられた少なくとも1つ以上の第2の端末に関する関連情報を格納する関連情報格納部と、関連情報に基づいて第1の端末から受信した回答情報を関連する第2の端末に送信する送信管理部とを含む。
【0017】
好ましくは、第1の端末の回答受付部は、ユーザから質問情報に対する回答情報として単語の入力を受け付け、第2の端末の回答イベント処理部は、回答イベントとして回答受信部で受信した回答情報に基づいて、キャラクタによる回答情報の単語を含む回答文章を他のユーザに出力しても良い。
【0018】
好ましくは、サーバは、複数の質問情報を予め記憶する質問情報記憶部と、第1の端末を操作するユーザ以外のユーザの操作に関係なく、複数の質問情報のうち少なくとも1つの質問情報を選択する質問情報選択部と、選択された質問情報を第1の端末に送信する質問情報送信部とを含む。
【0019】
好ましくは、第2の端末の回答イベント処理部は、回答情報を出力した後に、第2端末を操作するユーザに対して、キャラクタに関連して質問情報を出力しても良い。
【0020】
好ましくは、第1の端末は、第2の端末を宛先として指定した特定情報を送信する特定情報送信部をさらに含み、第2の端末は、サーバから特定情報を受信する特定情報受信部と、特定情報受信部で受信した特定情報に基づいて、キャラクタによる特定情報を他のユーザに出力する特定イベントを実行する特定イベント処理部とをさらに含む。
【0021】
ある局面に従うサーバを介して他の情報処理装置とデータ通信が可能な情報処理装置であって、情報処理装置を操作するユーザに対して、キャラクタを表示するとともに、当該キャラクタに関連して質問情報を出力する質問イベントを実行する質問イベント処理部と、ユーザから質問情報に対する回答情報の入力を受け付ける回答受付部と、回答受付部で受け付けた回答情報をサーバに送信する回答送信部と、他の情報処理装置から送信された回答情報をサーバから受信する回答受信部と、回答受信部と受信した回答情報に基づいて、ユーザに対して、キャラクタによる回答情報を出力する回答イベントを実行する回答イベント処理部とを備える。
【0022】
ある局面に従うサーバを介して他の情報処理装置とデータ通信が可能な情報処理装置のコンピュータで実行されるプログラムであって、プログラムは、情報処理装置のコンピュータを、情報処理装置を操作するユーザに対して、キャラクタを表示するとともに、当該キャラクタに関連して質問情報を出力する質問イベントを実行する質問イベント処理部と、ユーザから質問情報に対する回答情報の入力を受け付ける回答受付部と、回答受付部で受け付けた回答情報をサーバに送信する回答送信部と、他の情報処理装置から送信された回答情報をサーバから受信する回答受信部と、回答受信部と受信した回答情報に基づいて、ユーザに対して、キャラクタによる回答情報を出力する回答イベントを実行する回答イベント処理部として機能させる。
【0023】
ある局面に従うサーバを介して他の情報処理装置とデータ通信が可能な情報処理装置の制御方法であって、情報処理装置を操作するユーザに対して、キャラクタを表示するとともに、当該キャラクタに関連して質問情報を出力する質問イベントを実行するステップと、ユーザから質問情報に対する回答情報の入力を受け付けるステップと、受け付けた回答情報をサーバに送信するステップと、他の情報処理装置から送信された回答情報をサーバから受信するステップと、受信した回答情報に基づいて、ユーザに対して、キャラクタによる回答情報を出力する回答イベントを実行するステップとを備える。
【発明の効果】
【0024】
上記によれば、ユーザ間のコミュニケーションを促進することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】実施形態1に基づく情報処理システムの一例の構成を示す図である。
図2】実施形態1に基づく端末2の構成を説明する図である。
図3】実施形態1に基づくサーバ5の構成を説明する図である。
図4】実施形態1に基づく情報処理システム1の各機能ブロック構成を説明する図である。
図5】実施形態1に基づく質問イベントの質問リストの内容を説明する図である。
図6】実施形態1に基づく関連情報格納部44に格納されているデータを説明する図である。
図7】実施形態1に基づくサーバ5に送信される回答情報のデータの一例を説明する図である。
図8】実施形態1に基づくサーバ5に送信される特定情報のデータの一例を説明する図である。
図9】実施形態1に基づく質問イベントについて説明する図である。
図10】実施形態1に基づく質問イベントに対する回答画面110を説明する図である。
図11】実施形態1に基づく回答イベントについて説明する図である。
図12】実施形態1に基づく回答イベントの別の処理について説明する図である。
図13】実施形態1に基づく特定イベントの受付について説明する図である。
図14】実施形態1に基づく特定イベントの受付処理におけるデータ通信するユーザを指定するフレンド選択画面を説明する図である。
図15】実施形態1に基づく特定イベントの受付処理における入力画面160を説明する図である。
図16】実施形態1に基づく特定イベントについて説明する図である。
図17】実施形態1に基づく別の質問イベントについて説明する図である。
図18】実施形態1に基づくイベント処理を実行する仮想空間を説明する図である。
図19】実施形態1に基づく情報処理システムのデータ通信の処理の流れを説明する図である。
図20】実施形態1に基づく情報処理システムのデータ通信の別の処理の流れを説明する図である。
図21】実施形態1に基づく端末2において実行されるアプリ処理について説明するフロー図である。
図22】実施形態1に基づく端末2の質問イベント処理について説明するフロー図である。
図23】実施形態1に基づく回答イベント処理について説明するフロー図である。
図24】実施形態1に基づく端末2の特定イベントの受付処理について説明するフロー図である。
図25】実施形態1に基づく特定イベント処理について説明するフロー図である。
図26】実施形態1に基づくサーバ5において実行される送信管理処理について説明するフロー図である。
図27】実施形態2に基づく情報処理システム1Aの各機能ブロックの構成を説明する図である。
図28】実施形態2に基づくサーバ5Aで編集された回答情報のデータの一例を説明する図である。
図29】実施形態2に基づくサーバ5Aにおいて実行される送信管理処理について説明するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
この実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0027】
(実施形態1)
<情報処理システムの構成>
図1は、実施形態1に基づく情報処理システムの一例の構成を示す図である。
【0028】
図1に示すように、情報処理システム1は、サーバ5と、複数の端末2A〜2Cとを含む。端末2A〜2Cは、サーバ5と通信可能に設けられており、サーバ5を介して他の端末とデータ通信が可能である。
【0029】
端末2A〜2Cは、データ通信が可能な任意の情報処理装置である。本実施形態1においては、端末2A〜2Cは、例えば携帯型ゲーム装置、携帯電話、あるいはスマートフォン等といった、携帯型(可搬型とも言う)の装置であってもよいし、パーソナルコンピュータや家庭用ゲーム機等といった据置型の装置であってもよいし、業務用のアーケードゲーム装置のような大型の装置であってもよい。
【0030】
サーバ5は、端末2A〜2Cとの間でデータ通信が可能な任意の情報処理装置である。
なお、本例においては、端末2A〜2Cについて説明するが特に当該個数に限られる訳ではなく、2以上の個数であればさらに複数の端末を設ける構成にすることも可能である。
【0031】
以下、端末2A〜2C(以下、総称して端末2とも称する)の構成について説明する。
図2は、実施形態1に基づく端末2の構成を説明する図である。
【0032】
図2に示されるように、端末2は、通信部11と、CPU13と、メモリ14と、プログラム記憶部15と、入力部16と、表示部17とを含む。CPU13は、端末2で実行される各種の情報処理を実行するための情報処理部である。CPU13は、メモリ14を用いて上記各種の情報処理を実行する。プログラム記憶部15は、端末2において実行される各種プログラム(通信プログラムおよびアプリケーションプログラムを含む)を記憶する。プログラム記憶部15は、CPU13がアクセス可能な任意の記憶装置(記憶媒体)である。プログラム記憶部15は、例えばハードディスクやメモリ等の、端末2に内蔵される記憶部であってもよいし、例えば光ディスクやカートリッジ等の、端末2に着脱可能な記憶媒体であってもよいし、これらの記憶部および記憶媒体の両方であってもよい。
【0033】
本実施形態1においては、端末2では、少なくともアプリケーションプログラムおよび通信プログラムという2種類のプログラムがプログラム記憶部15に記憶される。
【0034】
アプリケーションプログラムは、任意のアプリケーションを実行するためのプログラムである。アプリケーションプログラムは、例えば、ゲームデータを読み出して当該ゲームデータを用いてゲーム処理を行うゲームプログラムであってもよい。
【0035】
通信プログラムは、サーバ5との間でデータ通信を行うためのプログラムである。例えば、通信プログラムは、アプリケーションからの指令を受けて通信のための動作を通信部11に行わせる。
【0036】
入力部16は、ボタンやタッチパネル等、ユーザによる指示を受け付ける。
表示部17は、上記情報処理によって生成される画像を表示する。
【0037】
端末2は、複数の装置によって構成されてもよい。例えば、端末2は、CPU13およびメモリ14を備える装置に対して、上記通信部11を備える装置が着脱可能に接続される構成であってもよい。また、端末2は、CPU13を有する本体装置と、入力部16および/または表示部17を有する装置とが別体である構成であってもよい。例えば、他の実施形態1において、端末2は、本体装置と、入力部16および表示部17を有する端末装置とによって構成されてもよいし、本体装置と、入力部16を有する操作装置とによって構成されてもよい。また、端末2は、表示部17を備えず、テレビを表示装置として用いる構成であってもよい。
【0038】
また、他の実施形態1においては、端末2において実行される情報処理の少なくとも一部が、ネットワーク(広域ネットワークおよび/またはローカルネットワーク)によって通信可能な複数の装置によって分散して実行されてもよい。
【0039】
図3は、実施形態1に基づくサーバ5の構成を説明する図である。
図3を参照して、サーバ5は、通信部22と、CPU21と、メモリ23と、プログラム記憶部24とを含む。各機能については基本的に端末2で説明したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。なお、入力部および表示部が設けられていないが、入力部および表示部を設けた構成とすることも可能である。
【0040】
<機能ブロック構成>
図4は、実施形態1に基づく情報処理システム1の各機能ブロック構成を説明する図である。
【0041】
図4に示されるように、一例として端末2A,2Bと、サーバ5の機能ブロックの構成が示されている。本例においては、サーバ5を介して端末2Aと端末2Bとの間のデータ通信について説明する。
【0042】
端末2A,2Bの機能ブロックは、端末2のCPU13がプログラム記憶部15に記憶するプログラムを実行することにより各部と協働して実現されるものである。
【0043】
また、サーバ5の機能ブロックは、サーバ5のCPU21がプログラム記憶部24に記憶するプログラムを実行することにより各部と協働して実現されるものである。
【0044】
端末2Aは、質問イベント処理部31と、回答受付部32と、回答送信部33と、特定情報送信部34と、特定イベント受付部35とを含む。
【0045】
質問イベント処理部31は、サーバ5からの指示に従い、操作するユーザに対して、キャラクタを表示するとともに、当該キャラクタに関連して質問情報を出力する質問イベントを実行する。
【0046】
キャラクタは、端末2Aのユーザに関連するキャラクタあるいは他の端末の他のユーザに関連するキャラクタの両方を含む。キャラクタは、ユーザを示すアバターあるいは他のユーザを示すアバターである。本実施形態1においては、質問イベントとして、キャラクタを利用して質問情報をユーザに問い合わせる処理を実行する。
【0047】
各端末2のプログラム記憶部15に記憶されるプログラムは、各端末2のユーザが利用するキャラクタを生成する生成プログラムを含んでおり、当該生成プログラムにより予め各端末2のユーザは利用するキャラクタを生成しているものとする。そして、当該キャラクタの生成によりキャラクタを一意に特定するキャラクタIDが発行される。各端末2は、キャラクタに関連する情報(キャラクタID)に基づいて、キャラクタを形成し表示出力することが可能である。
【0048】
キャラクタに関連する情報(キャラクタ関連情報とも称する)は、キャラクタを特定するためのデータであり、本例においては一例としてキャラクタIDとして説明する。なお、当該キャラクタIDとともに、キャラクタを構成するために必要なキャラクタデータとして各パーツ等の詳細なデータでも良いし、あるいは各パーツ等を示すパーツIDを含めるようにしても良い。
【0049】
また、各端末2のプログラム記憶部15に記憶されるプログラムは、フレンド登録プログラムを含んでおり、当該フレンド登録プログラムにより必要に応じて各端末2のユーザは互いにグループを形成するフレンド登録を実行しているものとする。
【0050】
フレンド登録の方式については、種々の方式があるが例えば、赤外線通信により互いの情報を交換し合うことによりフレンド登録を実行するようにしても良い。また、サーバを利用する形態であっても良い。例えば、各端末2に設けられたGPS(Global Positioning System)機能を利用して位置情報等に基づいてユーザが互いに対面状態であることをサーバが認識した場合にフレンド登録を実行することも可能である。また、SNS(Social Networking Service)で既に友達同士になっているユーザについて、各端末2に「友達かも」と表示されて、登録の申請・承認の処理後にフレンド登録を実行することも可能である。あるいは、各端末2毎に予め決められている所定のコード(フレンドコード)をユーザ同士で交換し、交換したコードを入力することによりフレンド登録することが可能なフレンド登録プログラムを含んでおり、当該フレンド登録プログラムにより必要に応じて各端末2のユーザは互いにグループを形成するフレンド登録を実行しているものとする。
【0051】
各端末2に関する情報(ユーザ名、キャラクタID、フレンド関係等)は、サーバ5に送信され、サーバ5で管理されているものとする。本例においては、後述する関連情報格納部44に格納される。
【0052】
回答受付部32は、質問イベントに対してユーザから質問情報に対する回答情報の入力を受け付ける。
【0053】
回答送信部33は、回答受付部32で受け付けた回答情報をサーバ5に送信する。したがって、回答送信部33は、回答情報を送信する宛先を指定することなくサーバ5に当該情報を送信する。
【0054】
特定イベント受付部35は、ユーザからの指示に従って特定イベントの受付処理を実行する。具体的には、特定イベント受付部35は、特定イベントの受付処理として送信する情報および当該情報を送信する宛先の指定(特定)の受付処理を実行する。
【0055】
特定情報送信部34は、特定イベント受付部35で受け付けた宛先を指定した特定情報をサーバ5に送信する。一例として端末2Bを宛先として指定した特定情報をサーバ5に送信する。特定情報の送信は、指定した端末間同士の通信であり例えば端末2Aにおいて、端末2Bを宛先として指定した場合には端末2Cとの間でのデータ通信はされない。
【0056】
端末2Bは、回答受信部51と、回答イベント処理部52と、特定情報受信部53と、特定イベント処理部54とを含む。
【0057】
回答受信部51は、サーバ5を介して回答情報を受信する。
回答イベント処理部52は、回答受信部51で受信した回答情報に基づいて、端末を操作する他のユーザに対して、キャラクタを表示するとともに、当該キャラクタに関連して回答情報を出力する回答イベントを実行する。
【0058】
本実施形態1においては、回答イベントとして、キャラクタを利用した回答情報をユーザに出力する処理を実行する。
【0059】
特定情報受信部53は、サーバ5を介して指定された宛先からの特定情報を受信する。
特定イベント処理部54は、特定情報受信部53で受信した特定情報に基づいて、キャラクタによる特定情報を他のユーザに出力する特定イベントを実行する。
【0060】
本実施形態1においては、特定イベントとして、キャラクタを利用した特定情報をユーザに出力する処理を実行する。
【0061】
サーバ5は、質問管理部40と、送信管理部43と、関連情報格納部44とを含む。
関連情報格納部44は、サーバ5と通信可能に設けられた各端末および当該端末と他の端末との関係を示す関連情報を格納する。具体的には、関連情報格納部44は、各端末を利用するユーザおよびユーザが利用するキャラクタ等に関連する情報を格納する。また、関連情報格納部44は、各端末毎にフレンド登録された他の端末に関する情報(他の端末に対応するキャラクタ)も含む。
【0062】
送信管理部43は、関連情報格納部44に格納されている関連情報に基づいて端末2Aから受信した回答情報をフレンド登録されている端末2Bに送信する。
【0063】
質問管理部40は、関連情報格納部44に格納されている関連情報に基づいて、端末2Aに質問イベントを実行するように指示する。
【0064】
質問管理部40は、質問情報格納部45と、質問選択部46と、質問情報送信部47とを含む。
【0065】
質問情報格納部45は、端末における質問イベントを実行するための複数の質問メッセージを格納する。
【0066】
質問選択部46は、質問情報格納部45で格納されている質問メッセージの中から少なくとも1つを選択する。ランダムで選択するようにしても良いし、一度選んだ質問は選ばないようにしても良い。すなわち、質問メッセージは、質問イベントを実行する端末以外の端末を操作するユーザの操作に関係なく自動的に選択される。
【0067】
質問情報送信部47は、質問選択部46で選択された質問情報を端末2に送信する。また、質問情報送信部47は、質問情報とともに当該質問イベントに登場するキャラクタを指定するためのキャラクタ関連情報を送信するようにしても良い。
【0068】
図5は、実施形態1に基づく質問情報格納部45で格納されている質問リストの内容を説明する図である。
【0069】
図5に示されるように、質問リストとして複数の質問IDとそれぞれ関連付けられた複数の質問メッセージが登録されている。
【0070】
一例として、質問ID「Q1」に対応して質問メッセージ「アナタの出身はどこですか?」が対応付けられて登録されている。
【0071】
質問ID「Q2」に対応して質問メッセージ「小さい頃何をして遊びましたか?」が対応付けられて登録されている。
【0072】
質問ID「Q3」に対応して質問メッセージ「アナタの最近行ったところはどこですか?」が対応付けられて登録されている。
【0073】
サーバ5から質問情報が端末2Aに送信されることにより対応する質問に関する質問イベントが実行される。なお、本例においては、質問選択部46で選択した質問メッセージのみを質問情報として端末2Aに送信する場合について説明する。なお、質問メッセージとともに質問IDをともに質問情報として端末2Aに送信するようにしても良い。
【0074】
また、質問管理部40は、質問情報とともに、キャラクタ関連情報(キャラクタID)も端末2Aに送信することが可能である。キャラクタ関連情報(キャラクタID)を送信することにより、指定したキャラクタに基づく質問イベントが実行される。なお、キャラクタ関連情報は必須の構成ではなく、質問情報のみを端末2Aに送信するようにしても良い。この場合には、当該端末2AのユーザPが作成したキャラクタに基づいて質問イベントを実行するようにすればよい。
【0075】
図6は、実施形態1に基づく関連情報格納部44に格納されているデータを説明する図である。
【0076】
図6に示されるように、端末毎に端末IDが発行される。端末ID毎に、ユーザ名とキャラクタIDとが対応付けられている。また、端末に対応するキャラクタIDとフレンド登録された他の端末に対応するキャラクタIDについても関連付けされて登録されている。
【0077】
一例として、端末2A〜2Cにそれぞれ対応して端末ID「T1」〜「T3」が割り当てられている。
【0078】
端末2Aに対応する端末ID「T1」に対応して、ユーザPと、ユーザPにより生成されたキャラクタA君が対応付けられて登録されている場合が示されている。また、端末2Aとフレンド関係が登録された端末に対応するキャラクタ(フレンドキャラクタB君、C君、・・・)が対応付けられて登録されている。なお、ここでは説明を簡易にするためにキャラクタIDとしてキャラクタ名を用いて説明しているが、特にキャラクタ名に限られず、コード番号でもよくキャラクタを特定することが可能であればどのようなものでも良い。
【0079】
また、端末2Bに対応する端末ID「T2」に対応して、ユーザQと、ユーザQにより生成されたキャラクタB君が対応付けられて登録されている場合が示されている。また、端末2Bとフレンド関係が登録された端末に対応するキャラクタ(フレンドキャラクタA君、C君、・・・)が対応付けられて登録されている。
【0080】
また、端末2Cに対応する端末ID「T3」に対応して、ユーザRと、ユーザRにより生成されたキャラクタC君が対応付けられている場合が示されている。また、端末2Cとフレンド関係が登録された端末に対応するキャラクタ(フレンドキャラクタA君、B君、・・・)が対応付けられて登録されている。
【0081】
他の端末IDについても同様にデータが関連付けされて登録されている。
図7は、実施形態1に基づくサーバ5に送信される回答情報のデータの一例を説明する図である。
【0082】
図7には、端末2Aの回答送信部33で生成されたサーバ5に送信される回答情報である送信データ300が示されている。
【0083】
送信データ300は、端末IDデータ302と、キャラクタIDデータ304と、質問データ306と、回答データ308とを含む。
【0084】
端末IDデータ302は、送信する端末を特定するためのデータである。
キャラクタIDデータ304は、キャラクタを特定するためのデータである。
【0085】
質問データ306は、端末における質問イベントで実行された質問内容を示すデータである。
【0086】
回答データ308は、受け付けた回答内容を示すデータである。
図8は、実施形態1に基づくサーバ5に送信される特定情報のデータの一例を説明する図である。
【0087】
図8には、端末2Aの特定情報送信部34で生成されたサーバ5に送信される特定情報である送信データ400が示されている。
【0088】
送信データ400は、端末IDデータ402と、キャラクタIDデータ404と、指定端末IDデータ406と、特定データ408とを含む。
【0089】
端末IDデータ402は、送信する端末を特定するためのデータである。
キャラクタIDデータ404は、キャラクタを特定するためのデータである。
【0090】
指定端末IDデータ406は、送信先として指定した端末を特定するためのデータである。
【0091】
特定データ408は、受け付けた入力内容を示すデータである。
<情報処理システムにおける処理概要>
次に、実施形態1に基づく情報処理システム1の処理概要について説明する。
【0092】
図9は、実施形態1に基づく質問イベントについて説明する図である。
図9に示されるように、質問イベント処理部31は、指示に従ってキャラクタによる質問情報をユーザに出力する質問イベントを実行する。
【0093】
本例においては、端末2Aの表示部17に質問イベント画面100が表示されている場合が示されている。
【0094】
質問イベント画面100において、端末2AのユーザPが作成したA君のキャラクタ104が表示されている。また、表示されているA君のキャラクタ104が「アナタの出身はどこですか?」と質問メッセージ102を表示することにより質問している場面が示されている。また、質問イベントとしてキャラクタ104の動きに合わせた態様で質問メッセージ102が表示されるようにしても良い。キャラクタ104の動き(演出)は、質問メッセージ102の内容に応じて変化させるようにしても良い。キャラクタ104の動き(演出)についてアニメーション表示するようにしても良い。キャラクタによる質問情報をユーザに出力することにより、質問をユーザに投げかける臨場感を増すことが可能である。これにより当該質問に対するユーザからの回答を積極的に促すことが可能である。また、キャラクタ104を利用してユーザが有する情報を問い合わせる質問イベントを実行することにより質問イベントの興趣性を高めることが可能である。これにより当該質問に対するユーザの回答の障壁を低くし、回答を容易にすることが可能である。
【0095】
なお、本例においては、質問メッセージ102を表示することによりユーザに質問する質問イベントについて説明するが特に当該方式に限られず、質問メッセージ102の内容を音声出力することにより質問する質問イベントを実行することも可能である。また、これらを組み合わせた質問イベントを実行することも可能である。
【0096】
図10は、実施形態1に基づく質問イベントに対する回答画面110を説明する図である。
【0097】
図10に示されるように回答受付部32は、質問イベント画面100に対する回答情報としてユーザからの入力を受け付ける。本例においては、ユーザが入力部16を操作することにより回答欄114に「X県Y市です。」の回答メッセージが入力されて表示された場合が示されている。
【0098】
また、回答画面110には、回答情報の入力を完了することを示す「OK」ボタン116と、回答情報の入力を中止する「キャンセル」ボタン118が設けられる場合が示されている。
【0099】
ユーザが「OK」ボタン116を選択した場合には、回答情報がサーバ5に送信される。
【0100】
具体的には、回答送信部33は、入力された回答情報をサーバ5に送信する。
また、ユーザが「キャンセル」ボタン118を選択した場合には、回答情報の入力を中止する処理を実行する。その場合には、回答情報は送信されない。なお、回答内容は無かった旨あるいは入力無しの情報を含む回答情報としてサーバ5に送信するようにしても良い。
【0101】
図11は、実施形態1に基づく回答イベントについて説明する図である。
図11に示されるように、回答イベント処理部52は、指示に従ってキャラクタによる回答情報を他のユーザに出力する回答イベントを実行する。
【0102】
本例においては、ユーザQが所持する端末2Bの表示部17に回答イベント画面120が表示されている場合が示されている。
【0103】
回答イベント画面120において、端末2AのユーザPが作成したA君のキャラクタ104が表示されている。また、表示されているA君のキャラクタ104が「ユーザPさんの出身は「X県Y市です。」だそうです」と回答メッセージ122を表示することにより回答している場面が示されている。
【0104】
また、回答イベントとしてキャラクタ104の動きに合わせた態様で回答メッセージ122が表示されるようにしても良い。キャラクタ104の動き(演出)は、回答メッセージ122の内容に応じて変化させるようにしても良い。キャラクタによる回答情報をユーザに出力することにより、ユーザに回答を出力する臨場感を増すことが可能である。これにより当該回答に対するユーザの反応を積極的に促すことが可能である。また、キャラクタ104を利用してユーザが有する情報を回答する回答イベントを実行することにより回答イベントの興趣性を高めることが可能である。
【0105】
なお、本例においては、回答メッセージ122を表示することにより回答する回答イベントについて説明するが特に当該方式に限られず、回答メッセージ122の内容を音声出力することにより回答する回答イベントを実行することも可能である。また、これらを組み合わせた回答イベントを実行することも可能である。
【0106】
回答イベントにより、ユーザQが所持する端末2Bの表示部17において、ユーザPに対する質問に対する回答メッセージ122を取得し、閲覧することが可能である。
【0107】
図12は、実施形態1に基づく回答イベントの別の処理について説明する図である。
図12に示されるように、回答イベント処理部52は、回答イベント画面120の後にユーザからの指示入力を受け付ける画面130を表示する。
【0108】
また、画面130において、「もう一度」ボタン140を選択することにより図7で説明した回答イベントが再度実行される。
【0109】
画面130において、「OK」ボタン144を選択することにより回答イベント処理が終了する。
【0110】
図13は、実施形態1に基づく特定イベントの受付について説明する図である。
図13に示されるように、特定イベントは質問イベントとは別のイベント処理であり、通常の画面140において、特定イベントを実行するための伝言ボタン138が設けられている。または、ユーザの入力部16の操作指示に従って当該伝言ボタン138を表示するようにしても良い。あるいは、図7の質問イベントとともに表示するようにすることも可能である。
【0111】
伝言ボタン138は、ユーザと他のユーザとの間の端末間同士で直接データ通信を実行する特定イベントの指示を受け付けることが可能なボタンである。
【0112】
特定イベント受付部35は、ユーザにより当該伝言ボタン138が選択されると、データ通信するユーザを指定(特定)するための処理を実行する。
【0113】
図14は、実施形態1に基づく特定イベントの受付処理におけるデータ通信するユーザを指定するフレンド選択画面を説明する図である。
【0114】
図14を参照して、特定イベント受付部35は、伝言ボタン138の選択を受け付けて、ユーザPのキャラクタA君のフレンド選択画面150を表示部17に表示する。
【0115】
フレンド選択画面150においては、ユーザPが作成したキャラクタA君とフレンド関係、つまりフレンド登録したキャラクタのフレンドリストが示されている。
【0116】
一例として、ユーザPが作成したA君のキャラクタとフレンド関係にある5人のキャラクタのリストが示されている。一例として、それぞれが異なるキャラクタであるB君、C君、D君、E君、F君が示されている。
【0117】
上述したように、端末毎に決められている所定のコード(フレンドコード)をユーザ同士で交換し、交換したコードを入力することによりフレンド登録することが可能である。
【0118】
当該フレンド登録したキャラクタに関する情報(フレンドリスト)は、各端末で保持するメモリ14に格納されているデータに基づいて作成しても良いし、あるいは、サーバ5が管理している関連情報格納部44の関連情報を取得して、当該取得した関連情報に基づいて作成するようにしても良い。
【0119】
ユーザは、当該フレンド選択画面150において、直接データ通信を実行したい相手(キャラクタ)を指定することが可能である。そして、指定したキャラクタに対応する端末が宛先として登録され、当該宛先の端末のみに情報が送信される。
【0120】
また、フレンド選択画面150には、「戻る」ボタン152が設けられ、当該「戻る」ボタン152が選択された場合にフレンド選択画面150が終了して画面140に遷移する。
【0121】
図15は、実施形態1に基づく特定イベントの受付処理における入力画面160を説明する図である。
【0122】
図15に示されるように特定イベント受付部35は、宛先の指定を受け付けた後に、入力画面160を表示部17に表示する。
【0123】
特定イベント受付部35は、当該入力画面160の入力欄162においてユーザからの任意の入力を受け付ける。本例においては、入力された情報は、宛先を指定(特定)した情報であるので特定情報とも称する。
【0124】
本例においては、ユーザが入力部16を操作することにより入力欄162に「こんにちわ」のメッセージが入力されて表示されている場合が示されている。
【0125】
また、入力画面160には、特定情報の入力を完了することを示す「OK」ボタン164と、特定情報の入力を中止する「キャンセル」ボタン166が設けられる場合が示されている。
【0126】
ユーザが「OK」ボタン164を選択した場合には、特定情報がサーバ5に送信される。
【0127】
具体的には、特定情報送信部34は、入力された特定情報をサーバ5に送信する。
また、ユーザが「キャンセル」ボタン166を選択した場合には、特定情報の入力を中止する処理を実行する。その場合には、特定情報は送信されずに図10の通常の画面に戻る。
【0128】
図16は、実施形態1に基づく特定イベントについて説明する図である。
図16に示されるように、特定情報受信部53は、サーバ5を介して宛先が指定された特定情報を受信する。特定イベント処理部54は、特定情報受信部53で受信した特定情報を他のユーザに出力する特定イベントを実行する。
【0129】
本例においては、ユーザQが所持する端末2Bの表示部17に特定イベント画面168が表示されている場合が示されている。
【0130】
特定イベント画面168において、端末2AのユーザPが作成したA君のキャラクタ104が表示されている。また、表示されているA君のキャラクタ104が「こんにちわ」と特定メッセージ169を表示することにより応答している場面が示されている。
【0131】
また、特定イベントとしてキャラクタ104の動きに合わせた態様で特定メッセージ169が表示されるようにしても良い。キャラクタ104の動き(演出)は、特定メッセージ169の内容に応じて変化させるようにしても良い。キャラクタによる特定情報をユーザに出力することにより、ユーザに情報を出力する臨場感を増すことが可能である。これにより当該情報に対するユーザの反応を積極的に促すことが可能である。また、キャラクタ104を利用してユーザが送信したい情報を、指定した宛先のユーザに伝達する特定イベントを実行することにより特定イベントの興趣性を高めることが可能である。
【0132】
なお、本例においては、特定メッセージ169を表示する特定イベントについて説明するが特に当該方式に限られず、特定メッセージ169の内容を音声出力する特定イベントを実行することも可能である。また、これらを組み合わせた特定イベントを実行することも可能である。
【0133】
なお、特定イベントについても図12で説明したのと同様に、特定イベント処理部54は、特定イベント画面168の後にユーザからの指示入力を受け付ける画面を表示する。
【0134】
そして、例えば、「もう一度」ボタンを選択することにより図16で説明した特定イベントが再度実行される。また、「OK」ボタンを選択することにより特定イベント処理が終了する。
【0135】
図17は実施形態1に基づく別の質問イベントについて説明する図である。
図17に示されるように、質問イベント処理部31は、指示に従ってキャラクタによる質問情報をユーザに出力する質問イベントを実行する。
【0136】
本例においては、端末2Aの表示部17に質問イベント画面170が表示されている場合が示されている。
【0137】
質問イベント画面170において、端末2BのユーザQが作成したB君のキャラクタ174が表示されている。また、表示されているB君のキャラクタ174が「アナタの最近行ったところはどこですか?」と質問メッセージ172を表示することにより質問している場面が示されている。また、質問イベントとしてキャラクタ174の動きに合わせた態様で質問メッセージ172が表示されるようにしても良い。キャラクタ174の動き(演出)は、質問メッセージ172の内容に応じて変化させるようにしても良い。
【0138】
なお、本例においては、質問メッセージ172を表示することによりユーザに質問する質問イベントについて説明するが特に当該方式に限られず、質問メッセージ172の内容を音声出力することにより質問する質問イベントを実行することも可能である。また、これらを組み合わせた質問イベントを実行することも可能である。
【0139】
したがって、ユーザPは、他のユーザQが作成したB君のキャラクタからも質問を受け付けることが可能である。そして、上記で説明したのと同様の処理により、ユーザQが所持する端末2Bの表示部17において、回答イベントによりユーザPに対する質問に対する回答メッセージを取得し、閲覧することが可能である。
【0140】
図18は、実施形態1に基づくイベント処理を実行する仮想空間を説明する図である。
図18に示されるように、仮想的な3次元の部屋空間206に、キャラクタ200およびドア202が配置されている。当該キャラクタ200は、部屋空間206に対して任意に移動可能なように設けられている。一例として質問イベントにおいて回答情報がサーバ5に送信される場合や特定イベントにおいて特定情報がサーバ5に送信される場合等には、キャラクタ200がドア202を開けて当該部屋空間から外出する演出処理が実行される。また、サーバ5から回答情報を受信して回答イベントを実行する場合や特定情報を受信して特定イベントを実行する場合には、ドア202が空いてキャラクタ200が当該部屋空間に入室する演出処理が実行される。
【0141】
また、部屋空間206には所定位置に設けられた仮想カメラ204が設けられている。当該仮想カメラ204から部屋空間206を撮像した画像が表示部17に表示される。なお、仮想カメラ204は、定点カメラではなく、例えば、キャラクタ200の移動に従って仮想カメラ204の視線方向を変更するようにしても良い。また、ユーザの入力部16の操作指示に従って仮想カメラ204の視線方向を調整するようにしても良い。
【0142】
<情報処理システムにおけるデータ通信>
図19は、実施形態1に基づく情報処理システムのデータ通信の処理の流れを説明する図である。
【0143】
図19に示されるように、一例として、端末2A〜2Cとサーバ5との間のデータの通信の処理の流れについて説明する。
【0144】
一例としてサーバ5は、端末2Aに対して質問情報およびキャラクタ関連情報を送信する(シーケンスsq0)。具体的には、質問選択部46が質問情報格納部45に格納されている質問リストから質問を選択する。そして、質問情報送信部47は、端末2Aに対して選択した質問情報およびキャラクタ関連情報を送信する。一例として、質問情報送信部47は、質問情報(アナタの出身はどこですか?)およびキャラクタ関連情報(キャラクタA君)を送信する。
【0145】
端末2Aは、サーバ5から受信した質問情報およびキャラクタ関連情報に従って質問イベントを実行する(シーケンスsq1)。具体的には、質問イベント処理部31は、質問情報およびキャラクタ関連情報に基づいて図9で説明した質問イベントを実行する。
【0146】
次に、端末2Aは、ユーザPからの回答を受け付ける(シーケンスsq3)。具体的には、回答受付部32は、図10で説明したようにユーザPからの回答情報の入力を受け付ける。一例として、回答データ「X県Y市です。」を受け付ける。
【0147】
そして、端末2Aは、受け付けた回答情報をサーバ5に送信する(シーケンスsq4)。具体的には、回答送信部33は、サーバ5に図7で説明した回答情報を含む送信データを生成して送信する。
【0148】
サーバ5は、端末2Aから送信された回答情報を取得する(シーケンスsq5)。具体的には、送信管理部43は、端末2Aからの回答情報を取得する。送信管理部43は、関連情報格納部44に格納されている関連情報に基づいてフレンド登録されている端末2B、端末2Cを送信先として選択する。
【0149】
サーバ5は、端末2Bおよび2Cに取得した回答情報を送信する(シーケンスsq6)。具体的には、送信管理部43は、選択された送信先の端末である端末2Bおよび2Cに端末2Aから受信した回答情報を送信する。
【0150】
端末2Bは、サーバ5を介して端末2Aから送信された回答情報を取得する(シーケンスsq7)。具体的には、回答受信部51は、サーバ5から送信された回答情報を取得する。
【0151】
端末2Bは、サーバ5から受信した回答情報に基づいて回答イベントを実行する(シーケンスsq8)。具体的には、回答イベント処理部52は、取得した回答情報に基づいて図11で説明した回答イベントを実行する。
【0152】
端末2Cは、サーバ5を介して端末2Aから送信された回答情報を取得する(シーケンスsq9)。具体的には、回答受信部51は、サーバ5から送信された回答情報を取得する。
【0153】
端末2Cは、サーバ5から受信した回答情報に基づいて回答イベントを実行する(シーケンスsq10)。回答イベント処理部52は、取得した回答情報に基づいて図11で説明した回答イベントを実行する。
【0154】
当該処理により、端末2Aにおける質問イベントの回答が他の端末2Bおよび2Cに送信されて回答イベントとしてユーザPの回答情報を取得することが可能である。
【0155】
次に、サーバ5は、再び端末2Aに対して質問情報およびキャラクタ関連情報を送信する(シーケンスsq11)。具体的には、質問選択部46が質問情報格納部45に格納されている質問リストから質問を選択する。そして、質問情報送信部47は、端末2Aに対して選択した質問情報およびキャラクタ関連情報を送信する。一例として、質問情報送信部47は、質問情報(小さい頃何をして遊びましたか?)およびキャラクタ関連情報(キャラクタB君)を送信する。
【0156】
端末2Aは、質問情報およびキャラクタ関連情報に従って質問イベントを実行する(シーケンスsq12)。具体的には、質問イベント処理部31は、質問情報およびキャラクタ関連情報に基づいて図17で説明した質問イベントを実行する。
【0157】
次に、端末2Aは、ユーザPからの回答を受け付ける(シーケンスsq13)。具体的には、回答受付部32は、図10で説明したのと同様にユーザPからの回答情報の入力を受け付ける。
【0158】
そして、端末2Aは、受け付けた回答情報をサーバ5に送信する(シーケンスsq14)。具体的には、回答送信部33は、サーバ5に図7で説明したいのと同様の回答情報を含む送信データを生成して送信する。
【0159】
サーバ5は、端末2Aから送信された回答情報を取得する(シーケンスsq15)。具体的には、送信管理部43は、端末2Aからの回答情報を取得する。送信管理部43は、関連情報格納部44に格納されている関連情報に基づいてフレンド登録されている端末2B、端末2Cを送信先として選択する。
【0160】
サーバ5は、端末2Bおよび2Cに取得した回答情報を送信する(シーケンスsq16)。具体的には、送信管理部43は、選択された送信先の端末である端末2Bおよび2Cに端末2Aから受信した回答情報を送信する。
【0161】
端末2Bは、サーバ5を介して端末2Aから送信された回答情報を取得する(シーケンスsq17)。具体的には、回答受信部51は、サーバ5から送信された回答情報を取得する。
【0162】
端末2Bは、サーバ5から受信した回答情報に基づいて回答イベントを実行する(シーケンスsq18)。具体的には、回答イベント処理部52は、取得した回答情報に基づいて図11で説明したのと同様の回答イベントを実行する。
【0163】
端末2Cは、サーバ5を介して端末2Aから送信された回答情報を取得する(シーケンスsq19)。具体的には、回答受信部51は、サーバ5から送信された回答情報を取得する。
【0164】
端末2Cは、サーバ5から受信した回答情報に基づいて回答イベントを実行する(シーケンスsq20)。回答イベント処理部52は、取得した回答情報に基づいて図11で説明したのと同様の回答イベントを実行する。
【0165】
なお、本例においては、端末2Aにおいて質問イベントを実行し、端末2Bおよび2Cにおいて回答イベントを実行する場合について説明したが、特に当該場合に限られず、他の端末、例えば端末2Bにおいて質問イベントを実行し、端末2Aおよび2Cにおいて回答イベントを実行する場合についても同様である。
【0166】
当該処理により、端末2Aに対する質問イベントの回答が他の端末2Bおよび2Cに送信されて回答イベントとしてユーザPの回答情報を取得することが可能である。
【0167】
本実施形態1に基づく情報処理システムは、サーバ5から質問情報が端末に対して送信されて、質問イベントにユーザが回答することにより回答情報が他の端末に自動的に送信される。したがって、ユーザが意識的に情報の発信を求めなくても、質問に対するユーザの回答情報が他のユーザに送信されるため情報が互いに流通し、円滑なコミュニケーションを促進することが可能である。
【0168】
また、本例においては、端末2Aから受信した回答情報をサーバ5から端末2Bおよび2Cに送信(転送)する場合について説明したが、当該回答情報に質問イベントを実行するための質問情報をサーバ5で付加して送信するようにしても良い。
【0169】
具体的には、端末2Bおよび2Cの回答イベント処理部は、回答情報に基づく回答イベントを実行した後に、付加された質問情報に基づく質問イベントを実行する。そして、当該質問イベントに対する回答が回答情報としてサーバ5に送信される。サーバ5は、当該回答情報に質問情報を付加して他の端末(一例として端末2A)に送信する。当該処理により、各端末において回答イベントと質問イベントとが順次実行されるためサーバ5は、端末からの回答情報を取得し易くなり、ユーザ間のコミュニケーションをさらに促進することが可能である。
【0170】
図20は、実施形態1に基づく情報処理システムのデータ通信の別の処理の流れを説明する図である。
【0171】
図20に示されるように、ここでは、一例として、端末2Aと端末2Bとの間の特定情報のデータの通信の処理の流れについて説明する。
【0172】
端末2Aは、ユーザPからの指示を受け付けて特定イベントの受付処理を実行する(シーケンスsq30)。具体的には、特定イベント受付部35は、伝言ボタン138の選択を受け付けてデータ通信するユーザを指定する図14で説明したフレンド選択画面150を表示する。一例としてキャラクタB君に対応する端末2Bを指定したものとする。
【0173】
次に、端末2Aは、ユーザPからの入力を受け付ける(シーケンスsq31)。具体的には、特定イベント受付部35は、図14で説明したようにフレンド選択画面150においてユーザPからのフレンド登録された宛先の指定の入力を受け付ける。そして、特定イベント受付部35は、図15で説明したように入力画面160においてユーザPからの送信する情報の入力を受け付ける。
【0174】
そして、端末2Aは、受け付けた回答情報をサーバ5に送信する(シーケンスsq32)。具体的には、特定情報送信部34は、サーバ5に図8で説明した特定情報を含む送信データを生成して送信する。
【0175】
サーバ5は、端末2Aから送信された特定情報を取得する(シーケンスsq35)。具体的には、送信管理部43は、端末2Aからの特定情報を取得する。送信管理部43は、特定情報に含まれている指定されている端末2Bを送信先として選択する。
【0176】
サーバ5は、端末2Bに取得した特定情報を送信する(シーケンスsq36)。具体的には、送信管理部43は、選択された送信先の端末である端末2Bに端末2Aから受信した特定情報を送信する。
【0177】
端末2Bは、サーバ5を介して端末2Aから送信された特定情報を取得する(シーケンスsq37)。具体的には、特定情報受信部53は、サーバ5から送信された特定情報を取得する。
【0178】
端末2Bは、サーバ5から受信した特定情報に基づいて特定イベントを実行する(シーケンスsq38)。具体的には、特定イベント処理部54は、取得した特定情報に基づいて図16で説明した特定イベントを実行する。
【0179】
当該処理により、端末2Aにおいて、宛先を指定した特定情報が端末2Bに送信されて特定イベントとしてユーザPからの情報を取得することが可能である。
【0180】
<端末2の処理フロー>
図21は、実施形態1に基づく端末2において実行されるアプリ処理について説明するフロー図である。各端末2は、当該アプリ処理を実行するためのアプリケーションプログラムをプログラム記憶部15に記憶している。
【0181】
図21に示されるように、端末2は、サーバ5から送信された質問情報を取得したか否かを判断する(ステップS1)。具体的には、質問イベント処理部31は、サーバ5から質問情報を取得したか否かを判断する。
【0182】
次に、端末2は、ステップS2において、質問情報を取得したと判断した場合(ステップS1においてYES)には、質問イベント処理を実行する(ステップS2)。具体的には、質問イベント処理部31は、サーバ5から質問情報を取得したと判断した場合には、質問イベント処理を実行する。質問イベント処理の詳細については後述する。
【0183】
そして、ステップS10に進み、端末2は、アプリ処理を終了するかどうかを判断する。例えば、端末2は、入力部16の所定の操作指示に従うアプリ処理の終了指示が有ったかどうかを判断する。
【0184】
ステップS10において、端末2は、アプリ処理の終了指示が無くアプリ処理を終了しないと判断した場合(ステップS10においてNO)には、ステップS1に戻り、上記処理を繰り返す。
【0185】
一方、ステップS10において、端末2は、アプリ処理の終了指示が有りアプリ処理を終了すると判断した場合(ステップS10においてYES)には、ステップS1に戻らずに当該アプリ処理を終了する(エンド)。
【0186】
端末2は、ステップS1において、質問情報を取得していないと判断した場合(ステップS1においてNO)には、ステップS3に進む。
【0187】
ステップS3において、端末2は、サーバ5から回答情報を取得したか否かを判断する(ステップS3)。具体的には、回答受信部51は、サーバ5から回答情報を受信したか否かを判断する。
【0188】
ステップS3において、端末2は、サーバ5から回答情報を取得したと判断した場合(ステップS3においてYES)には、回答イベント処理を実行する(ステップS4)。
【0189】
具体的には、回答受信部51は、サーバ5から回答情報を受信したと判断した場合には、回答イベント処理部52に回答イベント処理を実行するように指示する。回答イベント処理の詳細については後述する。そして、ステップS10に進む。
【0190】
一方、ステップS3において、端末2は、サーバ5から回答情報を取得していないと判断した場合(ステップS3においてNO)には、ユーザから特定イベントの受付が有ったかどうかを判断する(ステップS5)。具体的には、特定イベント受付部35は、ユーザから特定イベントの実行の指示を受け付けたか否か判断する。
【0191】
ステップS5において、端末2は、ユーザから特定イベントの受付が有ったと判断した場合(ステップS5においてYES)には、特定イベントの受付処理を実行する(ステップS6)。特定イベント受付部35は、ユーザから特定イベントの実行の指示を受け付けたと判断した場合には、特定イベントの受付処理を実行する。特定イベントの受付処理の詳細については後述する。
【0192】
そして、ステップS10に進む。
一方、ステップS5において、端末2は、ユーザから特定イベントの受付がないと判断した場合(ステップS5においてNO)には、サーバ5から特定情報を取得したか否かを判断する(ステップS7)。具体的には、特定情報受信部53は、サーバ5から特定情報を受信したか否かを判断する。
【0193】
ステップS7において、端末2は、サーバ5から特定情報を取得したと判断した場合(ステップS7においてYES)には、特定イベント処理を実行する(ステップS8)。
【0194】
具体的には、特定情報受信部53は、サーバ5から特定情報を受信したと判断した場合には、特定イベント処理部54に特定イベント処理を実行するように指示する。特定イベント処理の詳細については後述する。そして、ステップS10に進む。
【0195】
一方、ステップS7において、端末2は、サーバ5から特定情報を取得していないと判断した場合(ステップS7においてNO)には、その他処理が有る場合には当該その他処理を実行する(ステップS9)。
【0196】
そして、ステップS10に進む。
図22は、実施形態1に基づく端末2の質問イベント処理について説明するフロー図である。
【0197】
図22に示されるように、端末2は、質問情報に基づく質問メッセージを作成する(ステップS14)。具体的には、質問イベント処理部31は、サーバ5から取得した質問情報に基づく質問メッセージ(「アナタの出身はどこですか?」)を作成する。なお、質問メッセージはサーバ5から取得した質問内容に限られず、編集した質問メッセージを作成するようにしても良い。例えば、端末2AのユーザPに対する質問であれば、「ユーザPさんの出身はどこですか?」に編集した質問メッセージを作成するようにしても良い。
【0198】
次に、端末2は、キャラクタ関連情報に基づくキャラクタによる質問メッセージを出力する(ステップS16)。具体的には、質問イベント処理部31は、図9で説明したように質問イベント画面100を表示部17に表示する。そして、質問イベント処理部31は、当該質問イベント画面100において、一例としてキャラクタ関連情報(キャラクタID)に基づくキャラクタを表示するとともに、当該キャラクタからの質問メッセージを表示する。
【0199】
次に、端末2は、回答画面を表示する(ステップS17)。具体的には、質問イベント処理部31は、図10で説明したように質問イベントに対する回答画面110を表示部17に表示する。
【0200】
次に、端末2は、回答入力が有るかどうかを判断する(ステップS18)。具体的には、回答受付部32は、ユーザからの回答情報の入力の受付が有るかどうかを判断する。
【0201】
ステップS18において、端末2は、回答入力が有ると判断した場合(ステップS18においてYES)には、回答情報を作成する(ステップS20)。具体的には、回答受付部32は、回答画面110において、「OK」ボタン116の選択入力を受け付けた場合には回答入力が有ると判断する。そして、回答受付部32からの指示に従い回答送信部33は図7で説明したように回答情報を作成する。
【0202】
次に、端末2は、サーバ5へ回答情報を送信する(ステップS22)。具体的には、回答送信部33は、生成した回答情報をサーバ5に送信する。
【0203】
そして、処理を終了する(リターン)。
一方、ステップS18において、端末2は、回答入力が無いと判断した場合(ステップS18においてNO)には、処理を終了する(リターン)。具体的には、回答受付部32は、回答画面110において、「キャンセル」ボタン118の選択入力を受け付けた場合には回答入力が無いと判断する。そして、処理を終了する(リターン)。
【0204】
図23は、実施形態1に基づく回答イベント処理について説明するフロー図である。
図23に示されるように、端末2は、回答情報に基づいて回答メッセージを作成する(ステップS34)。回答イベント処理部52は、一例として、サーバ5から取得した回答情報に含まれる回答データ「X県Y市です。」と質問データ(「アナタの出身はどこですか?」)と端末IDとに基づいて、予め定められた編集方式に基づいて「ユーザPさんの出身は「X県Y市です。」だそうです」の回答メッセージを作成する。
【0205】
なお、回答メッセージの編集方式については種々の公知の方式があるため本例においてはその詳細な点については説明しない。また、回答データに基づいて他の関連するデータを付加した回答メッセージを作成するようにしても良い。例えば、「X県Y市」の地域に「遊園地」があれば「ユーザPさんの出身は「X県Y市です。遊園地のあるY市です。」だそうです」のように付加的な情報を追加編集した回答メッセージを作成するようにしても良い。
【0206】
また、回答イベント処理部52は、回答データに含まれている単語(例えばX県Y市等)を抽出して、当該単語に基づき上記方式により回答文章に編集した回答メッセージを作成するようにしても良い。なお、単語は1つに限らず複数の単語を抽出して回答文章に編集した回答メッセージを作成するようにしても良い。
【0207】
次に、端末2は、キャラクタ関連情報に基づくキャラクタによる回答メッセージを出力する(ステップS36)。具体的には、回答イベント処理部52は、図11で説明したように回答イベント画面120を表示部17に表示する。そして、回答イベント処理部52は、当該回答イベント画面120において、一例としてキャラクタ関連情報(キャラクタID)に基づくキャラクタを表示するとともに、当該キャラクタからの回答メッセージを表示する。
【0208】
次に、端末2は、選択画面を表示する(ステップS37)。具体的には、回答イベント処理部52は、図12で説明したようにユーザからの指示入力を受け付ける画面130を表示部17に表示する。
【0209】
次に、端末2は、「もう一度」ボタンの選択が有るかどうかを判断する(ステップS38)。具体的には、回答イベント処理部52は、画面130において、「もう一度」ボタン140の選択入力を受け付けたか否かを判断する。
【0210】
ステップS38において、端末2は、「もう一度」ボタンの選択が有ると判断した場合(ステップS38においてYES)には、ステップS36に戻り、キャラクタ関連情報に基づくキャラクタによる回答メッセージを再度出力する。
【0211】
一方、ステップS38において、端末2は、「もう一度」ボタンの選択がないと判断した場合(ステップS38においてNO)には、「OK」ボタンの選択が有るかどうかを判断する(ステップS39)。具体的には、回答イベント処理部52は、画面130において、「OK」ボタン144の選択入力を受け付けたか否かを判断する。
【0212】
ステップS39において、端末2は、「OK」ボタンの選択が有ると判断した場合(ステップS39においてYES)には、回答イベント処理を終了する(リターン)。
【0213】
一方、ステップS39において、端末2は、「OK」ボタンの選択がないと判断した場合(ステップS39においてNO)には、ステップS38に戻る。
【0214】
図24は、実施形態1に基づく端末2の特定イベントの受付処理について説明するフロー図である。
【0215】
図24に示されるように、端末2は、フレンド選択画面を表示する(ステップS40)。具体的には、特定イベント受付部35は、図14で説明したようにフレンド選択画面150を表示部17に表示する。
【0216】
次に、端末2は、指定が有るかどうかを判断する(ステップS41)。具体的には、特定イベント受付部35は、フレンド選択画面150において、直接データ通信を実行したい相手を指定したかどうかを判断する。
【0217】
ステップS41において、端末2は、指定が無いと判断した場合(ステップS41においてNO)には、処理を終了する(リターン)。具体的には、特定イベント受付部35は、フレンド選択画面150において、「戻る」ボタン152の選択入力を受け付けた場合には指定が無いと判断する。そして、処理を終了する(リターン)。
【0218】
一方、ステップS41において、端末2は、指定が有ると判断した場合(ステップS41においてYES)には、入力画面を表示する(ステップS42)。具体的には、特定イベント受付部35は、図15で説明したように入力画面160を表示部17に表示する。
【0219】
次に、端末2は、入力があるかどうかを判断する(ステップS43)。具体的には、特定イベント受付部35は、ユーザからの情報の入力が有るかどうかを判断する。
【0220】
ステップS43において、端末2は、入力が有ると判断した場合(ステップS43においてYES)には、特定情報を作成する(ステップS44)。具体的には、特定イベント受付部35は、入力画面160において、「OK」ボタン164の選択入力を受け付けた場合には入力が有ると判断する。そして、特定イベント受付部35からの指示に従い特定情報送信部34は図8で説明したように特定情報を作成する。
【0221】
次に、端末2は、サーバ5へ特定情報を送信する(ステップS45)。具体的には、特定情報送信部34は、生成した特定情報をサーバ5に送信する。
【0222】
そして、処理を終了する(リターン)。
一方、ステップS43において、端末2は、入力が無いと判断した場合(ステップS43においてNO)には、処理を終了する(リターン)。具体的には、特定イベント受付部35は、入力画面160において、「キャンセル」ボタン166の選択入力を受け付けた場合には入力が無いと判断する。そして、処理を終了する(リターン)。
【0223】
図25は、実施形態1に基づく特定イベント処理について説明するフロー図である。
図25に示されるように、端末2は、特定情報に基づいて特定メッセージを作成する(ステップS45)。特定イベント処理部54は、一例として、サーバ5から取得した特定情報に含まれる特定データ「こんにちわ」と端末IDとに基づいて、予め定められた編集方式に基づいて「こんにちわ」の特定メッセージを作成する。なお、特定メッセージの編集方式については種々の公知の方式があるため本例においてはその詳細な点については説明しない。また、特定データに基づいて他の関連するデータを付加した特定メッセージを作成するようにしても良い。例えば、「こんにちわ」のような挨拶であれば「調子はどうですか?」を付加して「こんにちわ。調子はどうですか?」のように付加的な情報を追加編集した特定メッセージを作成するようにしても良い。
【0224】
次に、端末2は、キャラクタ関連情報に基づくキャラクタによる特定メッセージを出力する(ステップS46)。具体的には、特定イベント処理部54は、図16で説明したように特定イベント画面168を表示部17に表示する。そして、特定イベント処理部54は、当該特定イベント画面168において、一例としてキャラクタ関連情報(キャラクタID)に基づくキャラクタを表示するとともに、当該キャラクタからの特定メッセージを表示する。
【0225】
次に、端末2は、選択画面を表示する(ステップS47)。具体的には、特定イベント処理部54は、図12で説明したのと同様にユーザからの指示入力を受け付ける選択画面を表示部17に表示する。
【0226】
次に、端末2は、「もう一度」ボタンの選択が有るかどうかを判断する(ステップS48)。具体的には、特定イベント処理部54は、選択画面において、「もう一度」ボタンの選択入力を受け付けたか否かを判断する。
【0227】
ステップS48において、端末2は、「もう一度」ボタンの選択が有ると判断した場合(ステップS48においてYES)には、ステップS46に戻り、キャラクタ関連情報に基づくキャラクタによる特定メッセージを再度出力する。
【0228】
一方、ステップS48において、端末2は、「もう一度」ボタンの選択がないと判断した場合(ステップS48においてNO)には、「OK」ボタンの選択が有るかどうかを判断する(ステップS49)。具体的には、特定イベント処理部54は、選択画面において、「OK」ボタンの選択入力を受け付けたか否かを判断する。
【0229】
ステップS49において、端末2は、「OK」ボタンの選択が有ると判断した場合(ステップS49においてYES)には、特定イベント処理を終了する(リターン)。
【0230】
一方、ステップS49において、端末2は、「OK」ボタンの選択がないと判断した場合(ステップS49においてNO)には、ステップS48に戻る。
【0231】
<サーバ5の処理フロー>
図26は、実施形態1に基づくサーバ5において実行される送信管理処理について説明するフロー図である。サーバ5は、当該処理を実行するためのアプリケーションプログラムをプログラム記憶部24に記憶している。
【0232】
図26に示されるように、サーバ5は、端末2から回答情報を取得したかどうかを判断する(ステップS50)。具体的には、送信管理部43は、端末2から回答情報を受信したか否かを判断する。一例として受信した情報に質問データが含まれている場合には回答情報として判断することが可能である。
【0233】
次に、サーバ5は、ステップS50において、回答情報を取得したと判断した場合(ステップS50においてYES)には、端末IDを確認する(ステップS51)。具体的には、送信管理部43は、回答情報に含まれる端末IDを確認する。
【0234】
次に、サーバ5は、関連情報に基づいて送信先を選択する(ステップS52)。具体的には、送信管理部43は、端末IDに従って関連情報に基づいてフレンド登録されている他の端末の情報を取得して送信先として選択する。例えば、端末IDが「T1」である場合には、関連情報に基づいてキャラクタB君、C君に対応する端末2B,2Cを送信先として選択する。なお、本例においては、フレンド登録されている全ての端末を宛先として選択する場合について説明するが、特にこれに限られず、複数の端末の中からランダムで1つの端末を宛先として選択してもよいし、一部の端末群を宛先として選択しても良い。
【0235】
次に、サーバ5は、回答情報を選択した送信先に送信する(ステップS53)。具体的には、送信管理部43は、選択した送信先の端末に対して回答情報を送信する。
【0236】
そして、処理を終了する(エンド)。
一方、サーバ5は、ステップS50において、端末2から回答情報を取得していないと判断した場合(ステップS50においてNO)には、特定情報を取得したかどうかを判断する(ステップS54)。具体的には、送信管理部43は、端末2から特定情報を受信したか否かを判断する。一例として受信した情報に指定された端末IDが含まれている場合には特定情報として判断することが可能である。
【0237】
サーバ5は、ステップS54において、特定情報を取得したと判断した場合(ステップS54においてYES)には、送信先を選択する(ステップS55)。具体的には、送信管理部43は、指定された端末IDに対応する端末を送信先として選択する。
【0238】
次に、サーバ5は、特定情報を選択した送信先に送信する(ステップS53)。具体的には、送信管理部43は、選択した送信先の端末に対して特定情報を送信する。
【0239】
そして、処理を終了する(エンド)。
サーバ5は、ステップS54において、特定情報を取得していないと判断した場合(ステップS54においてNO)には、処理を終了する(エンド)。
【0240】
(変形例1)
上記の実施形態1においては、回答送信部33は、回答情報を送信する宛先を指定することなくサーバ5に当該情報を送信する場合について説明したが、送信する宛先の範囲を指定可能にしても良い。具体的には、例えば図10の回答画面110において「全てのフレンドを指定」あるいは「フレンドを一人づつ指定」を選択するボタンを設けるようにして範囲を指定するようにしても良い。「フレンドを一人ずつ指定」を選択した場合には、図14で説明したようなフレンド選択画面を表示部17に表示してユーザからの指定が可能なようにすることも可能である。なお、回答する毎に宛先を指定するようにしても良いし、予めユーザが送信する宛先を事前に指定するようにしても良い。当該方式により回答情報を送信する宛先を指定可能とすることにより、ユーザの意思を反映させて安心して情報を発信することが可能であり、ユーザ間のコミュニケーションを促進することが可能である。
【0241】
(変形例2)
上記の実施形態においては、質問情報に含まれる質問メッセージはサーバに格納されていて、サーバから質問メッセージが送信される場合について説明したが、端末側で質問メッセージがそれぞれ格納されているようにしても良い。具体的には、サーバから質問情報として質問IDを送信して、端末2は当該質問IDに対する質問メッセージを読み出すことにより、質問イベントが実行されるようにすることも可能である。
【0242】
(実施形態2)
上記の実施形態1においては、サーバ5は、端末2から回答情報あるいは特定情報を受信して、他の端末を指定して送信する方式について説明した。
【0243】
実施形態2においては、受信した回答情報の内容を分析して、分析結果に基づいて回答情報を編集する方式について説明する。
【0244】
図27は、実施形態2に基づく情報処理システム1Aの各機能ブロックの構成を説明する図である。
【0245】
図27に示されるように図4の情報処理システム1と比較して、サーバ5をサーバ5Aに置換した点が異なる。
【0246】
サーバ5Aは、サーバ5と比較して解析部41と、編集部42とをさらに含む点で異なる。
【0247】
解析部41は、受信した回答情報の内容を解析する。
具体的には、解析部41は、一例として回答情報に含まれている単語を抽出して、抽出した単語に基づく解析処理を実行する。
【0248】
解析処理の具体例としては抽出した単語に感情を表現する単語が含まれているか否かを判断する。具体的には、「好き」、「嫌い」、「面白い」、「嬉しい」、「面白くない」、「悲しい」等の単語が含まれているか否かを判断し、回答情報の内容が積極的な回答であるのか、消極的な回答であるのか、あるいはどちらでもなく普通であるのかを判断するようにしても良い。
【0249】
例えば、回答情報の単語として「好き」、「面白い」、「嬉しい」が含まれている場合には積極的な回答であると判断しても良い。また、回答情報の単語として「嫌い」、「面白くない」、「悲しい」等の単語が含まれている場合には消極的な回答であると判断しても良い。対応する単語が含まれていない、あるいは判断できない場合には普通の回答と判断しても良い。
【0250】
また、解析部41は、上記単語、回答情報の文意、その他のパラメータ等の少なくとも1つに基づいて回答情報に関するユーザの感情レベルを複数段階に分類して判断するようにしても良い。
【0251】
編集部42は、解析部41で解析した解析結果を回答情報にさらに追記する処理を実行する。
【0252】
具体的には、回答情報の解析情報として「積極的」、「消極的」、「普通」のいずれかを含める処理を実行する。
【0253】
図28は、実施形態2に基づくサーバ5Aで編集された回答情報のデータの一例を説明する図である。
【0254】
図28には、回答情報である送信データ300Aが示されている。
送信データ300Aは、端末IDデータ302と、キャラクタIDデータ304と、質問IDデータ306と、回答データ308と、解析データ309を含む。
【0255】
端末IDデータ302は、送信する端末を特定するためのデータである。
キャラクタIDデータ304は、キャラクタを特定するためのデータである。
【0256】
質問IDデータ306は、質問を特定するためのデータである。
回答データ308は、受け付けた回答内容を示すデータである。
【0257】
解析データ309は、解析部41による解析結果として得られたデータである。
一例として、ここでは「普通」として示されている。なお、上記で説明したように一例として回答データ308に感情を表現する単語が含まれている場合には「積極的」あるいは「消極的」とするデータを含めるようにしても良い。
【0258】
サーバ5Aは、編集した回答情報を端末2Bに送信する。
端末2Bの回答受信部51は、サーバ5Aから送信された回答情報を受信する。
【0259】
端末2Bの回答イベント処理部52は、回答受信部51で受信した回答情報に基づいて、キャラクタによる回答情報を他のユーザに出力する回答イベントを実行する。その際、回答情報に含まれる解析データに基づいてキャラクタによる回答情報を他のユーザに出力する回答イベントの態様を変更する。
【0260】
具体的には、回答イベントに登場するキャラクタの動きのパターンとして、解析データのパターンが予め関連付けられて登録されているものとする。一例として、解析データのパターンとして「積極的」、「消極的」、「普通」の3パターンがある場合には、回答イベント処理部52は、解析データの内容に基づいてキャラクタの動きのパターンを選択して回答イベントを実行する。
【0261】
キャラクタによる回答情報の出力について、回答情報の内容に応じてその出力態様を変更することにより、ユーザに回答を出力する臨場感を増すことが可能である。これにより当該回答に対するユーザの反応を積極的に促すことが可能である。また、キャラクタ104を利用してユーザが有する情報を回答する回答イベントを実行することにより回答イベントの興趣性を高めることが可能である。
【0262】
なお、本例においては、サーバ5Aが受信する回答情報について説明したがサーバ5Aが受信する特定情報についても同様に適用可能である。
【0263】
<サーバ5Aの処理フロー>
図29は、実施形態2に基づくサーバ5Aにおいて実行される送信管理処理について説明するフロー図である。サーバ5Aは、当該処理を実行するためのアプリケーションプログラムをプログラム記憶部24に記憶している。
【0264】
図29に示されるように、図26のフローと比較して、ステップS56およびS57をさらに追加した点が異なる。その他の部分については同様であるのでその詳細な説明については繰り返さない。
【0265】
ステップS52において、サーバ5Aが関連情報に基づいて送信先を選択した後、サーバ5Aは解析処理を実行する(ステップS56)。具体的には、解析部41は、受信した回答情報の内容を解析する。一例として回答情報に含まれている単語を抽出して、抽出した単語に基づく解析処理を実行する。
【0266】
次に、サーバ5Aは、編集処理を実行する(ステップS57)。具体的には、編集部42は、図28で説明したように解析部41で解析した解析結果を回答情報にさらに追記する処理を実行する。
【0267】
次に、サーバ5は、回答情報を選択した送信先に送信する(ステップS53)。具体的には、送信管理部43は、選択した送信先の端末に対して回答情報を送信する。
【0268】
そして、処理を終了する(エンド)。
また、ステップS55において、特定情報についてもサーバ5Aが送信先を選択した後、サーバ5Aは、解析処理を実行する(ステップS56)。以降の処理は同様であるのでその詳細な説明については繰り返さない。
【0269】
(その他の実施形態)
上記の実施形態においては、サーバを介して端末間でデータ通信する場合について説明したが、サーバを介さずに直接データ通信するようにしても良い。
【0270】
具体的には、端末2A〜2Cがそれぞれ通信部11の無線通信機能を利用して通信可能な通信範囲に含まれる端末間で無線通信が可能であるものとする。
【0271】
「直接データ通信」とは、端末2Aから近距離に存在する他の端末2Bに対して、メモリ14に格納された所定のデータ(一例として「回答情報」)を自動的に(ユーザによる操作無しに)直接送信する通信をいうものとする。そして、他の端末2Bは、回答情報に基づく回答イベントを実行する。
【0272】
あるいは、端末2Aが当該他の端末2Bのメモリ14に格納された所定のデータ(一例として「質問情報およびキャラクタ関連情報」)を当該他の端末2Bから自動的に(ユーザによる操作無しに)直接受信する通信をいうものとする。そして、端末2Aは、受信した「質問情報およびキャラクタ関連情報」に基づいて質問イベントを実行する。なお、これらの処理が両方並列的に行なわれるデータ通信であっても良い。
【0273】
より具体的には、無線通信は、端末2のCPU13および通信部11等が協働することによって実行される。この処理は、例えば端末2がいわゆるスリープ状態(スタンバイ状態などと呼ばれることもある)のときに、バックグラウンド処理として実行される処理である。例えば、スリープ中は、基本的には通信部11が主体となって動作し、必要に応じて一時的にCPU13のスリープが解除され、CPU13が一時的に実行主体となる等の制御が行われる(例えば、他の端末の探索処理は通信部11等で行なわれ、データの送受信はCPU13で行なわれる等)。その他、例えば、端末2は、CPU13とは別に低消費電力で動作可能な第2のCPUを備え、スリープ中は当該第2のCPUが実行主体となるようにしてもよい。また、本例における無線通信は、端末2がスリープ状態でない場合でも、アプリケーションの処理中あるいはユーザの指示操作などによって適宜実行されても良い。また、アプリケーションの実行中にバックグランド処理として当該無線通信を実行することも可能である。
【0274】
端末2は、無線通信において、たとえば、近距離の無線通信の通信範囲内に存在する不特定の他の端末2を繰り返し探索する。そして、端末2は、探索により発見した他の端末2との間で通信を確立する。そして、メモリ14に格納されている通信データを自動的に送信する。あるいは、当該他の端末2のメモリ14に格納された通信データを当該他の端末2から自動的に受信する。なお、こられが両方行なわれる通信であっても良い。
【0275】
上記した無線通信は、例えば、端末2を所持しているユーザ同士がすれちがった際に行なわれるようにすることが可能である。
【0276】
また、本実施形態におけるプログラムとして、パーソナルコンピュータで実行可能なアプリケーションを提供してもよい。このとき、本実施の形態に係るプログラムは、パーソナルコンピュータ上で実行される各種アプリケーションの一部の機能(モジュール)として組み込まれてもよい。
【0277】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0278】
1,1A 情報処理システム、2,2A,2B,2C 端末、5,5A サーバ、11,22 通信部、14,23 メモリ、15,24 プログラム記憶部、16 入力部、17 表示部、31 質問イベント処理部、32 回答受付部、33 回答送信部、34 特定情報送信部、35 特定イベント受付部、40 質問管理部、41 解析部、42 編集部、43 送信管理部、44 関連情報格納部、51 回答受信部、52 回答イベント処理部、53 特定情報受信部、54 特定イベント処理部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29